JPH10254180A - 湿式現像剤 - Google Patents
湿式現像剤Info
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- JPH10254180A JPH10254180A JP9052948A JP5294897A JPH10254180A JP H10254180 A JPH10254180 A JP H10254180A JP 9052948 A JP9052948 A JP 9052948A JP 5294897 A JP5294897 A JP 5294897A JP H10254180 A JPH10254180 A JP H10254180A
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- resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 画像の均一性が良好で、画像濃度も優れた昇
華捺染用の湿式現像剤を得る。 【解決手段】 電気絶縁性溶媒中に昇華性を有する染料
および樹脂を含有する昇華捺染用湿式現像剤であって、
染料が、ソルベントイエロー104とソルベントイエロ
ー105で表される染料の混合物を用いた湿式現像剤。
華捺染用の湿式現像剤を得る。 【解決手段】 電気絶縁性溶媒中に昇華性を有する染料
および樹脂を含有する昇華捺染用湿式現像剤であって、
染料が、ソルベントイエロー104とソルベントイエロ
ー105で表される染料の混合物を用いた湿式現像剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像記録媒体上の静
電潜像を現像し、カラー画像を形成する工程において使
用される湿式現像剤に関するものである。
電潜像を現像し、カラー画像を形成する工程において使
用される湿式現像剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、布地類に図柄、パターン等を形成
する方法としてローラ捺染法、ロータリー捺染法、スク
リーン捺染法等の版を用いた捺染が行われている。ま
た、最近では、昇華染料を有するインキを用いて図柄を
紙に印刷し、その後布地類に重ね合わせて昇華熱転写す
る昇華転写捺染法も用いられている。最近では、例えば
静電プロッター等によって静電記録紙上に静電潜像を形
成し、昇華捺染能を有する染料を分散/溶解した湿式現
像剤により現像することで転写捺染紙を作製する方法が
特開平3−18866号に提案されている。この方法
は、電子的な画像を形成するために、印刷によって転写
用捺染紙を作成する方法のように版を作製しなくても良
いという特徴を有している。
する方法としてローラ捺染法、ロータリー捺染法、スク
リーン捺染法等の版を用いた捺染が行われている。ま
た、最近では、昇華染料を有するインキを用いて図柄を
紙に印刷し、その後布地類に重ね合わせて昇華熱転写す
る昇華転写捺染法も用いられている。最近では、例えば
静電プロッター等によって静電記録紙上に静電潜像を形
成し、昇華捺染能を有する染料を分散/溶解した湿式現
像剤により現像することで転写捺染紙を作製する方法が
特開平3−18866号に提案されている。この方法
は、電子的な画像を形成するために、印刷によって転写
用捺染紙を作成する方法のように版を作製しなくても良
いという特徴を有している。
【0003】しかしながら、これらの静電潜像形成法で
は得られる画像は擬似階調であり、中間調の表現に劣
り、特にハイライトの画像特性に問題があった。このた
め、グラビア印刷によって製造されているポリエステル
布地用の捺染紙で得られるような画像を十分に再現する
ことが困難であり、特に意匠性が高く、商業的に好まれ
る写真調の図柄やぼかし表現に劣るという問題点があっ
た。
は得られる画像は擬似階調であり、中間調の表現に劣
り、特にハイライトの画像特性に問題があった。このた
め、グラビア印刷によって製造されているポリエステル
布地用の捺染紙で得られるような画像を十分に再現する
ことが困難であり、特に意匠性が高く、商業的に好まれ
る写真調の図柄やぼかし表現に劣るという問題点があっ
た。
【0004】そこで本出願人は、イオン流によって静電
潜像を形成する中間調等の階調表現が可能なイオンプリ
ンターを用いて静電記録紙上に静電潜像を形成し、昇華
捺染能を有する湿式現像剤を用いて現像し、捺染紙を作
製することでこれら画像表現上の問題点が解決されるこ
とを提案している。すなわち、イオンプリンターにおい
ては、潜像を形成するにあたり、イオン流を制御するた
めの電極板間に印加する電圧を制御する電圧制御、ある
いは電極板間に印加する電圧パルスの時間を制御するパ
ルス幅制御により各ドットごとの階調制御を可能として
いる。このため、イオンプリンターにおいては、各ドッ
ト毎にその単位面積当たりの電荷量、およびドットの大
きさが制御され、ハイライト部、中間調、シャドウ部に
対応する全潜像領域において非常に階調特性が良い潜像
の形成が可能となる。
潜像を形成する中間調等の階調表現が可能なイオンプリ
ンターを用いて静電記録紙上に静電潜像を形成し、昇華
捺染能を有する湿式現像剤を用いて現像し、捺染紙を作
製することでこれら画像表現上の問題点が解決されるこ
とを提案している。すなわち、イオンプリンターにおい
ては、潜像を形成するにあたり、イオン流を制御するた
めの電極板間に印加する電圧を制御する電圧制御、ある
いは電極板間に印加する電圧パルスの時間を制御するパ
ルス幅制御により各ドットごとの階調制御を可能として
いる。このため、イオンプリンターにおいては、各ドッ
ト毎にその単位面積当たりの電荷量、およびドットの大
きさが制御され、ハイライト部、中間調、シャドウ部に
対応する全潜像領域において非常に階調特性が良い潜像
の形成が可能となる。
【0005】しかしながら、このように階調特性に優れ
た潜像特性を生かした現像を行うためには、これに使用
される現像剤もその特性を生かすように設計されねばな
らない。すなわち、従来から潜像形成に使用されるイオ
ン流を直接制御する静電プロッターや、電子写真法を利
用した方法においては、一般に階調画像形成は疑似階調
で階調表現されていたため、これらの方法で形成される
各潜像の形成単位は電荷の有無の2値からなり、このた
めに、現像剤は、ある閾値以上の電圧で一定の濃度が表
現できるものであれば良かった。これに対し、本発明で
使用される湿式現像剤は、イオンプリンターにより形成
された低電位から高電位までのイオン量にしたがって現
像され、微妙な色の表現をすることが求められていた。
さらに、2色以上の現像剤を使用し、カラー画像を形成
するためには、使用される現像剤の組み合わせによって
現像特性が大きく変化するため、特性の良好な現像剤が
求められていた。
た潜像特性を生かした現像を行うためには、これに使用
される現像剤もその特性を生かすように設計されねばな
らない。すなわち、従来から潜像形成に使用されるイオ
ン流を直接制御する静電プロッターや、電子写真法を利
用した方法においては、一般に階調画像形成は疑似階調
で階調表現されていたため、これらの方法で形成される
各潜像の形成単位は電荷の有無の2値からなり、このた
めに、現像剤は、ある閾値以上の電圧で一定の濃度が表
現できるものであれば良かった。これに対し、本発明で
使用される湿式現像剤は、イオンプリンターにより形成
された低電位から高電位までのイオン量にしたがって現
像され、微妙な色の表現をすることが求められていた。
さらに、2色以上の現像剤を使用し、カラー画像を形成
するためには、使用される現像剤の組み合わせによって
現像特性が大きく変化するため、特性の良好な現像剤が
求められていた。
【0006】ところが、イエロー湿式現像剤において
は、色濃度の良好な染料は、画像の均一性が劣り色むら
が生じることがあり、また画像の均一性が良好な染料で
は、充分な色濃度の画像を得ることが困難であるという
問題があった。
は、色濃度の良好な染料は、画像の均一性が劣り色むら
が生じることがあり、また画像の均一性が良好な染料で
は、充分な色濃度の画像を得ることが困難であるという
問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高電気絶縁
性溶媒中に昇華性を有する染料および合成樹脂粒子を含
有した湿式現像剤において、画像に不均一な色むらを生
じることがなく、また色濃度の高いイエロー現像剤を得
ることを課題とするものである。
性溶媒中に昇華性を有する染料および合成樹脂粒子を含
有した湿式現像剤において、画像に不均一な色むらを生
じることがなく、また色濃度の高いイエロー現像剤を得
ることを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気絶縁性溶
媒中に昇華性を有する染料および樹脂を含有する昇華捺
染用湿式現像剤において、染料がアセナフテン系および
キノフタロン系のイエロー染料の少なくともそれぞれの
1種を混合したものである昇華捺染用湿式現像剤であ
る。また、イエロー染料が、カラーインデックスがソル
ベントイエロー104およびソルベントイエロー105
の混合物である前記の昇華捺染用湿式現像剤である。
また、樹脂がアクリル基を成分として含むモノマーの共
重合体である前記の昇華捺染用湿式現像剤である。
媒中に昇華性を有する染料および樹脂を含有する昇華捺
染用湿式現像剤において、染料がアセナフテン系および
キノフタロン系のイエロー染料の少なくともそれぞれの
1種を混合したものである昇華捺染用湿式現像剤であ
る。また、イエロー染料が、カラーインデックスがソル
ベントイエロー104およびソルベントイエロー105
の混合物である前記の昇華捺染用湿式現像剤である。
また、樹脂がアクリル基を成分として含むモノマーの共
重合体である前記の昇華捺染用湿式現像剤である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の湿式現像剤は、染料、樹
脂、電荷制御剤を電気絶縁性溶媒中に分散したものであ
り、とくに熱により拡散、もしくは昇華して移行する染
料と、メタクリル酸エチルを成分として含有する共重合
樹脂、および電荷制御剤を分散あるいは溶解することに
よって得られ、また、必要に応じて分散安定剤、帯電特
性改善用樹脂、色重ね向上剤等を混合することも可能で
ある。
脂、電荷制御剤を電気絶縁性溶媒中に分散したものであ
り、とくに熱により拡散、もしくは昇華して移行する染
料と、メタクリル酸エチルを成分として含有する共重合
樹脂、および電荷制御剤を分散あるいは溶解することに
よって得られ、また、必要に応じて分散安定剤、帯電特
性改善用樹脂、色重ね向上剤等を混合することも可能で
ある。
【0010】本発明の湿式現像剤に用いる樹脂は、帯電
特性を制御するのに有効なモノマーと湿式現像剤の溶剤
への溶解性、分散性を制御するのに有効なモノマーから
なる共重合樹脂であって、その成分としてメタクリル酸
エチルを含有するものである。
特性を制御するのに有効なモノマーと湿式現像剤の溶剤
への溶解性、分散性を制御するのに有効なモノマーから
なる共重合樹脂であって、その成分としてメタクリル酸
エチルを含有するものである。
【0011】メタクリル酸エチルと共重合するモノマー
としては、各種のビニルモノマーが挙げられる。具体的
には、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチルなど
の短鎖メチレン鎖を有する(メタ)アクリル酸エステル
などであり、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチ
ル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチルのような
窒素含有アクリル酸エステルであり、アクリルアミド、
イソプロピルアクリルアミド、メチレンビスアクリルア
ミド、N−アリルアクリルアミド、N−ジアセトンアク
リルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミドのような
アクリルアミド誘導体であり、(メタ)アクリル酸−2
−ヒドロキシエチルエステル、(メタ)アクリル酸ベン
ジル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、スチレン、
メチルスチレン、酢酸ビニルのようなモノマーが挙げら
れる。とくに好ましくは、(メタ)アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、メチ
ルスチレン、酢酸ビニルが挙げられる。とくに、溶剤へ
の溶解性、分散性を調整するのに有効なビニルモノマー
としては、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステ
アリルのような長鎖メチレン鎖を有する(メタ)アクリ
ル酸エステルが挙げられる。とくに好ましくは、(メ
タ)アクリル酸−2−エチルヘキシルである。なお、
「(メタ)アクリル」は、アクリル、メタクリルの少な
くともいずれか一方を意味し、両者の混合物であっても
良い。
としては、各種のビニルモノマーが挙げられる。具体的
には、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチルなど
の短鎖メチレン鎖を有する(メタ)アクリル酸エステル
などであり、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチ
ル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチルのような
窒素含有アクリル酸エステルであり、アクリルアミド、
イソプロピルアクリルアミド、メチレンビスアクリルア
ミド、N−アリルアクリルアミド、N−ジアセトンアク
リルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミドのような
アクリルアミド誘導体であり、(メタ)アクリル酸−2
−ヒドロキシエチルエステル、(メタ)アクリル酸ベン
ジル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、スチレン、
メチルスチレン、酢酸ビニルのようなモノマーが挙げら
れる。とくに好ましくは、(メタ)アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、メチ
ルスチレン、酢酸ビニルが挙げられる。とくに、溶剤へ
の溶解性、分散性を調整するのに有効なビニルモノマー
としては、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステ
アリルのような長鎖メチレン鎖を有する(メタ)アクリ
ル酸エステルが挙げられる。とくに好ましくは、(メ
タ)アクリル酸−2−エチルヘキシルである。なお、
「(メタ)アクリル」は、アクリル、メタクリルの少な
くともいずれか一方を意味し、両者の混合物であっても
良い。
【0012】また、共重合樹脂は、これらの帯電特性を
制御するのに好適なモノマーと、溶剤への溶解性、分散
性を調整するのに有効なモノマーのそれぞれを少なくと
も1種を共重合して得られるが、両者の共重合比は、帯
電特性を調整するモノマーが窒素を含有していない場合
には、5〜70重量%が好ましく、10〜50重量%が
さらに好ましい。また、窒素を含有している場合には、
2〜40重量%が好ましく、5〜15重量%がさらに好
ましい。これより少ない場合には、帯電特性が十分に得
られず、これより多い場合には、湿式現像剤の凝集、画
像濃度の低下がおこる。共重合樹脂の好ましい分子量
は、GPC測定による重量平均分子量は、ポリスチレン
換算で数万〜数十万程度である。さらに好ましくは、例
えばメタクリル酸−2−エチルヘキシル/メタクリル酸
エチル共重合樹脂において10万〜20万である。分子
量がこれより大きい場合には地汚れが発生しやすく、分
子量がこれより小さい場合には、画像濃度の低下、画像
流れが発生しやすい。
制御するのに好適なモノマーと、溶剤への溶解性、分散
性を調整するのに有効なモノマーのそれぞれを少なくと
も1種を共重合して得られるが、両者の共重合比は、帯
電特性を調整するモノマーが窒素を含有していない場合
には、5〜70重量%が好ましく、10〜50重量%が
さらに好ましい。また、窒素を含有している場合には、
2〜40重量%が好ましく、5〜15重量%がさらに好
ましい。これより少ない場合には、帯電特性が十分に得
られず、これより多い場合には、湿式現像剤の凝集、画
像濃度の低下がおこる。共重合樹脂の好ましい分子量
は、GPC測定による重量平均分子量は、ポリスチレン
換算で数万〜数十万程度である。さらに好ましくは、例
えばメタクリル酸−2−エチルヘキシル/メタクリル酸
エチル共重合樹脂において10万〜20万である。分子
量がこれより大きい場合には地汚れが発生しやすく、分
子量がこれより小さい場合には、画像濃度の低下、画像
流れが発生しやすい。
【0013】帯電特性改善用樹脂としては、その樹脂を
定着剤として使用した際には帯電量が大きくなりすぎて
画像濃度の低下を引き起こすような樹脂が使用可能であ
る。具体的には、帯電特性を調整するのに有効なモノマ
ーと湿式現像剤の溶剤への溶解性、分散性を調整するの
に有効なモノマーからなる共重合樹脂が挙げられ、とく
にその樹脂が塩基性基を有するビニルモノマーを含有す
るビニルモノマー混合物を共重合して得られる樹脂であ
る。
定着剤として使用した際には帯電量が大きくなりすぎて
画像濃度の低下を引き起こすような樹脂が使用可能であ
る。具体的には、帯電特性を調整するのに有効なモノマ
ーと湿式現像剤の溶剤への溶解性、分散性を調整するの
に有効なモノマーからなる共重合樹脂が挙げられ、とく
にその樹脂が塩基性基を有するビニルモノマーを含有す
るビニルモノマー混合物を共重合して得られる樹脂であ
る。
【0014】帯電特性を制御するのに特に良好な塩基性
基を有するビニルモノマーとしては、(メタ)アクリル
酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチル
アミノエチルのような窒素含有アクリル酸エステル、ア
クリルアミド、イソプロピルアクリルアミド、メチレン
ビスアクリルアミド、N−アリルアクリルアミド、N−
ジアセトンアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリル
アミドのようなアクリルアミド誘導体等のモノマーが挙
げられる。溶剤への溶解性、分散性を制御するのに有効
なビニルモノマーとしては、(メタ)アクリル酸−2−
エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メ
タ)アクリル酸ステアリル等の長鎖メチレン基を有する
(メタ)アクリル酸エステルが挙げられる。樹脂の好ま
しい共重合比は、塩基性基を有するビニルモノマーの含
有率が5〜40重量%が好ましく、10〜20重量%が
さらに好ましい。これより少ない場合には、帯電特性改
善用樹脂としての特性は十分には得られず、これより多
い場合には湿式現像剤の凝集、画像濃度の低下が生じ
る。
基を有するビニルモノマーとしては、(メタ)アクリル
酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチル
アミノエチルのような窒素含有アクリル酸エステル、ア
クリルアミド、イソプロピルアクリルアミド、メチレン
ビスアクリルアミド、N−アリルアクリルアミド、N−
ジアセトンアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリル
アミドのようなアクリルアミド誘導体等のモノマーが挙
げられる。溶剤への溶解性、分散性を制御するのに有効
なビニルモノマーとしては、(メタ)アクリル酸−2−
エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メ
タ)アクリル酸ステアリル等の長鎖メチレン基を有する
(メタ)アクリル酸エステルが挙げられる。樹脂の好ま
しい共重合比は、塩基性基を有するビニルモノマーの含
有率が5〜40重量%が好ましく、10〜20重量%が
さらに好ましい。これより少ない場合には、帯電特性改
善用樹脂としての特性は十分には得られず、これより多
い場合には湿式現像剤の凝集、画像濃度の低下が生じ
る。
【0015】帯電特性改善用樹脂として使用される樹脂
において、好ましい分子量はGPC測定による重量平均
分子量はスチレン換算で数千〜数十万である。帯電特性
改善用樹脂の含有量は、湿式現像剤に含有される電荷制
御剤の1〜1000重量%が好ましい。特に好ましく
は、10〜100重量%である。これよりも少ない場合
は、帯電特性に改善の効果が小さく、これよりも多い場
合は、画像濃度の低下を生じる。
において、好ましい分子量はGPC測定による重量平均
分子量はスチレン換算で数千〜数十万である。帯電特性
改善用樹脂の含有量は、湿式現像剤に含有される電荷制
御剤の1〜1000重量%が好ましい。特に好ましく
は、10〜100重量%である。これよりも少ない場合
は、帯電特性に改善の効果が小さく、これよりも多い場
合は、画像濃度の低下を生じる。
【0016】電荷制御剤としては、昇華熱転写条件にお
いて分解し人体に害を与えることのない電荷制御剤であ
れば、湿式現像剤に使用されるものが使用できる。例え
ば、ジアルキルスルホコハク酸金属塩、ナフテン酸マン
ガン、ナフテン酸カルシウム、ナフテン酸ジルコニウ
ム、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸鉄、ナフテン酸
鉛、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸クロム、ナフテン
酸亜鉛、ナフテン酸マグネシウム、オクチル酸マンガ
ン、オクチル酸カルシウム、オクチル酸ジルコニウム、
オクチル酸鉄、オクチル酸鉛、オクチル酸コバルト、オ
クチル酸クロム、オクチル酸亜鉛、オクチル酸マグネシ
ウム、ドデシル酸マンガン、ドデシル酸カルシウム、ド
デシル酸ジルコニウム、ドデシル酸鉄、ドデシル酸鉛、
ドデシル酸コバルト、ドデシル酸ニッケル、ドデシル酸
クロム、ドデシル酸亜鉛、ドデシル酸マグネシウム等の
金属石鹸、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸バリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸
塩、レシチン、セハリン等の燐脂質、n−デシルアミン
等の有機アミン類等が挙げられる。好ましくは、ナフテ
ン酸、オクチル酸の金属塩が挙げられ、特に好ましく
は、ナフテン酸ジルコニウムである。湿式現像剤中に添
加する電荷制御剤の濃度は、添加する材料等によっても
影響を受けるが、一般には、電荷制御剤量が少なすぎる
とき画像流れ、ざらつき等の画像劣化がおこり、意匠性
に優れた画像を得ることはできない。逆に電荷制御剤量
が多過ぎるときには、画像濃度の低下等の画像不良が発
生する。したがって、フルカラー画像形成のためには、
これらの単色画像の特性に留意しながらさらに、色重ね
特性が良好で色再現性に優れたトナーの組み合わせが必
要となる。
いて分解し人体に害を与えることのない電荷制御剤であ
れば、湿式現像剤に使用されるものが使用できる。例え
ば、ジアルキルスルホコハク酸金属塩、ナフテン酸マン
ガン、ナフテン酸カルシウム、ナフテン酸ジルコニウ
ム、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸鉄、ナフテン酸
鉛、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸クロム、ナフテン
酸亜鉛、ナフテン酸マグネシウム、オクチル酸マンガ
ン、オクチル酸カルシウム、オクチル酸ジルコニウム、
オクチル酸鉄、オクチル酸鉛、オクチル酸コバルト、オ
クチル酸クロム、オクチル酸亜鉛、オクチル酸マグネシ
ウム、ドデシル酸マンガン、ドデシル酸カルシウム、ド
デシル酸ジルコニウム、ドデシル酸鉄、ドデシル酸鉛、
ドデシル酸コバルト、ドデシル酸ニッケル、ドデシル酸
クロム、ドデシル酸亜鉛、ドデシル酸マグネシウム等の
金属石鹸、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸バリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸
塩、レシチン、セハリン等の燐脂質、n−デシルアミン
等の有機アミン類等が挙げられる。好ましくは、ナフテ
ン酸、オクチル酸の金属塩が挙げられ、特に好ましく
は、ナフテン酸ジルコニウムである。湿式現像剤中に添
加する電荷制御剤の濃度は、添加する材料等によっても
影響を受けるが、一般には、電荷制御剤量が少なすぎる
とき画像流れ、ざらつき等の画像劣化がおこり、意匠性
に優れた画像を得ることはできない。逆に電荷制御剤量
が多過ぎるときには、画像濃度の低下等の画像不良が発
生する。したがって、フルカラー画像形成のためには、
これらの単色画像の特性に留意しながらさらに、色重ね
特性が良好で色再現性に優れたトナーの組み合わせが必
要となる。
【0017】電気絶縁性溶剤としては、炭化水素系の高
絶縁性溶剤が使用でき、例えばn−パラフィン系炭化水
素、iso−パラフィン系炭化水素、またはその混合
物、ハロゲン化脂肪族炭化水素等が挙げられる。特に好
ましくは分岐鎖脂肪族炭化水素であり、例えばエクソン
社製のアイソパーG、アイソパーH、アイソパーK、ア
イソパーL、アイソパーM、アイソパーV等を使用する
ことが好ましい。これらの液状の脂肪族炭化水素は、電
気絶縁性液体であって1010Ω・cm以上の体積抵抗を
有し、湿式トナーにおける電気絶縁性を高めることを目
的として使用されるものであり、また湿式トナー成分に
対する溶解力が比較的小さいことが要求され、これによ
り湿式トナーの劣化が防止される。
絶縁性溶剤が使用でき、例えばn−パラフィン系炭化水
素、iso−パラフィン系炭化水素、またはその混合
物、ハロゲン化脂肪族炭化水素等が挙げられる。特に好
ましくは分岐鎖脂肪族炭化水素であり、例えばエクソン
社製のアイソパーG、アイソパーH、アイソパーK、ア
イソパーL、アイソパーM、アイソパーV等を使用する
ことが好ましい。これらの液状の脂肪族炭化水素は、電
気絶縁性液体であって1010Ω・cm以上の体積抵抗を
有し、湿式トナーにおける電気絶縁性を高めることを目
的として使用されるものであり、また湿式トナー成分に
対する溶解力が比較的小さいことが要求され、これによ
り湿式トナーの劣化が防止される。
【0018】熱により拡散、もしくは昇華して移行する
染料としては、特に分散染料が好ましく用いられる。こ
れらの染料は、約150〜550程度の分子量を有する
ものであり、昇華あるいは溶融温度、色相、耐光性、樹
脂、現像剤中での溶解性などを考慮して選択される。
染料としては、特に分散染料が好ましく用いられる。こ
れらの染料は、約150〜550程度の分子量を有する
ものであり、昇華あるいは溶融温度、色相、耐光性、樹
脂、現像剤中での溶解性などを考慮して選択される。
【0019】とくに、本発明は、イエロー染料として、
アセナフテン系およびキノフタロン系のイエロー染料を
混合した場合に好ましい結果が得られることを見出した
ものである。具体的には、カラーインデックスで示すソ
ルベントイエロー104とソルベントイエロー105の
混合物が好ましい。
アセナフテン系およびキノフタロン系のイエロー染料を
混合した場合に好ましい結果が得られることを見出した
ものである。具体的には、カラーインデックスで示すソ
ルベントイエロー104とソルベントイエロー105の
混合物が好ましい。
【0020】ソルベントイエロー104とソルベントイ
エロー105の混合比は、重量比で1:9〜9:1であ
ることが好ましく、これらを混合することによって、画
像が均一でむらがなく、しかも画像濃度も高いものが得
られる。ソルベントイエロー104の含有量が10重量
%よりも少ないと画像均一性に不良が生じるので好まし
くなく、90%重量よりも多いと十分な画像濃度が得ら
れないので好ましくない。
エロー105の混合比は、重量比で1:9〜9:1であ
ることが好ましく、これらを混合することによって、画
像が均一でむらがなく、しかも画像濃度も高いものが得
られる。ソルベントイエロー104の含有量が10重量
%よりも少ないと画像均一性に不良が生じるので好まし
くなく、90%重量よりも多いと十分な画像濃度が得ら
れないので好ましくない。
【0021】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。なお、「部」および「%」はそれぞれ、「重
量部」、「重量%」を示す。 実施例1 2−エチルヘキシルアクリレート−エチルアクリレート共重合体樹脂 4部 (重量比=70/30、重量平均分子量171,000) 染料(CI:Solvent Yellow104) 2.4部 染料(CI:Solvent Yellow105) 1.6部 ナフテン酸ジルコニウム 6部 (ニッカナフテックスZr、日本化学産業製) アイソパーG(エクソン社製) 46部 からなる組成物と分散用ガラスビーズ80gを混合容器
に入れ、分散機(レッドデビル社製RC−5000)で
3時間分散させてマスタートナーを得た。さらにマスタ
ートナー5部をアイソパー60部で希釈し、昇華捺染用
イエロー湿式現像剤を得た。
説明する。なお、「部」および「%」はそれぞれ、「重
量部」、「重量%」を示す。 実施例1 2−エチルヘキシルアクリレート−エチルアクリレート共重合体樹脂 4部 (重量比=70/30、重量平均分子量171,000) 染料(CI:Solvent Yellow104) 2.4部 染料(CI:Solvent Yellow105) 1.6部 ナフテン酸ジルコニウム 6部 (ニッカナフテックスZr、日本化学産業製) アイソパーG(エクソン社製) 46部 からなる組成物と分散用ガラスビーズ80gを混合容器
に入れ、分散機(レッドデビル社製RC−5000)で
3時間分散させてマスタートナーを得た。さらにマスタ
ートナー5部をアイソパー60部で希釈し、昇華捺染用
イエロー湿式現像剤を得た。
【0022】静電記録紙上に静電潜像を形成した後、上
記のイエロー湿式現像剤をスリット現像器(負圧=−1
00mmHg)により現像を行った。画像均一性は現像
によっで得られた画像を、 優秀:画像が滑らかで高精細であったもの。 良好:画像に不均一なムラがなかったもの。 不良:画像に不均一なムラが発生したもの。 続いて、イエロー画像が形成された静電記録紙の画像記
録面側にポリエステル繊維布地(東レ製 ライトエー
ス)を積層し、熱転写機(羽島社製、HP−54A)に
て200℃、30秒間加熱し、布地にイエローの捺染画
像を作製した。得られた捺染画像の最大OD値をマクベ
ス反射濃度計(RD−914)で測定し、上記の画像均
一製の評価結果とあわせて表1に示した。
記のイエロー湿式現像剤をスリット現像器(負圧=−1
00mmHg)により現像を行った。画像均一性は現像
によっで得られた画像を、 優秀:画像が滑らかで高精細であったもの。 良好:画像に不均一なムラがなかったもの。 不良:画像に不均一なムラが発生したもの。 続いて、イエロー画像が形成された静電記録紙の画像記
録面側にポリエステル繊維布地(東レ製 ライトエー
ス)を積層し、熱転写機(羽島社製、HP−54A)に
て200℃、30秒間加熱し、布地にイエローの捺染画
像を作製した。得られた捺染画像の最大OD値をマクベ
ス反射濃度計(RD−914)で測定し、上記の画像均
一製の評価結果とあわせて表1に示した。
【0023】さらにトナー特性の電気泳動性を評価する
ために、間隔1cm、縦5.0cm、横4.5cmの真
鍮製電極間に湿式現像剤を満たし、高電圧発生装置(K
EITHLEY社製237型)を使用して、両電極間に
1000Vの電圧を印加し、初期電流値及び60秒後電
流値を測定するとともに、電極に付着したトナー重量あ
たりの電荷量(μC/g)を測定した。測定結果を表1
に示す。
ために、間隔1cm、縦5.0cm、横4.5cmの真
鍮製電極間に湿式現像剤を満たし、高電圧発生装置(K
EITHLEY社製237型)を使用して、両電極間に
1000Vの電圧を印加し、初期電流値及び60秒後電
流値を測定するとともに、電極に付着したトナー重量あ
たりの電荷量(μC/g)を測定した。測定結果を表1
に示す。
【0024】比較例1 実施例1において用いた混合した染料に代えて、 染料 CI:Solvent Yellow104 4部 を用いた点を除き、実施例1と同様にして湿式現像剤を
作製して、実施例1と同様にして得られた画像を評価
し、その結果を表1に示す。
作製して、実施例1と同様にして得られた画像を評価
し、その結果を表1に示す。
【0025】比較例2 実施例1において用いた混合した染料に代えて、 染料 CI:Solvent Yellow105 4部 を用いた点を除き、実施例1と同様にして湿式現像剤を
作製して、実施例1と同様にして得られた画像を評価
し、その結果を表1に示す。
作製して、実施例1と同様にして得られた画像を評価
し、その結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明の湿式現像剤は、イエロー現像剤
として、特定の成分の染料を混合したものを用いたの
で、画像濃度が高く、画像均一性が良好な画像を得るこ
とができる。
として、特定の成分の染料を混合したものを用いたの
で、画像濃度が高く、画像均一性が良好な画像を得るこ
とができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 電気絶縁性溶媒中に昇華性を有する染料
および樹脂を含有する昇華捺染用湿式現像剤において、
染料がアセナフテン系およびキノフタロン系のイエロー
染料の少なくともそれぞれの1種を混合したものである
ことを特徴とする昇華捺染用湿式現像剤。 - 【請求項2】 イエロー染料が、カラーインデックスが
ソルベントイエロー104およびソルベントイエロー1
05の混合物であることを特徴とする請求項1記載の昇
華捺染用湿式現像剤。 - 【請求項3】 樹脂がアクリル基を成分として含有する
モノマーの共重合体であることを特徴とする請求項1ま
たは請求項2のいずれかに記載の昇華捺染用湿式現像
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9052948A JPH10254180A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 湿式現像剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9052948A JPH10254180A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 湿式現像剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10254180A true JPH10254180A (ja) | 1998-09-25 |
Family
ID=12929111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9052948A Pending JPH10254180A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 湿式現像剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10254180A (ja) |
-
1997
- 1997-03-07 JP JP9052948A patent/JPH10254180A/ja active Pending
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