JPH10239725A - 光軸角可変装置における光学素子固定装置 - Google Patents

光軸角可変装置における光学素子固定装置

Info

Publication number
JPH10239725A
JPH10239725A JP9042328A JP4232897A JPH10239725A JP H10239725 A JPH10239725 A JP H10239725A JP 9042328 A JP9042328 A JP 9042328A JP 4232897 A JP4232897 A JP 4232897A JP H10239725 A JPH10239725 A JP H10239725A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical axis
power supply
optical element
axis angle
element fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9042328A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihiko Noguchi
紀彦 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP9042328A priority Critical patent/JPH10239725A/ja
Publication of JPH10239725A publication Critical patent/JPH10239725A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力の供給を受けて光学素子を駆動して透過
光学角を変える光軸角可変装置において、光軸角可変装
置に対する電力の供給が不十分になった場合に、光学素
子を自動的に固定することができるようにする。 【解決手段】 カメラ一体型VTRに装着される光軸角
可変装置では、主電源レベル検出回路31によって主電
源電圧レベルの低下を検出したら、制御部17に対する
電力供給を2次電源32側に切り換えると共に、電源遮
断時ロック処理実行回路22を動作させる。電源遮断時
ロック処理実行回路22は、まず、光軸角可変装置駆動
回路15を制御して光軸角可変装置を動作させて、画像
振れを補正するためのレンズを中心位置に戻し、次に、
ロック装置駆動回路16を制御して、レンズを機構的に
固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学素子を駆動す
ることによって入射側の光軸に対して出射側の光軸がな
す角度(本出願において透過光軸角と言う。)を変える
ことの可能な光軸角可変装置において、光学素子を固定
するための光軸角可変装置における光学素子固定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラとVTR(ビデオテ
ープレコーダ)とを一体化したカメラ一体型VTR等の
撮像装置では、撮像装置を手で持ったり、肩に乗せて撮
影するときに、操作者の手振れ等の振動に起因する画像
振れを補正するための画像振れ補正装置が実用化されて
いる。従来、画像振れ補正装置としては、撮像光学系に
おける光軸を屈曲させる光学式のものと、撮像された画
像を電気的に補正する電気式のものとが知られている。
このうち、光学式の画像振れ補正装置は、高画質を得る
ことができると共に、望遠側で高い補正精度を得ること
ができるため、家庭用のビデオカメラの上位機種に採用
されることが多く、また、近年では放送業務用のビデオ
カメラにも採用され始めている。
【0003】光学式の画像振れ補正装置では、一般に、
撮像装置内に、ジャイロセンサ等、撮像装置の振れを検
出するための振れ検出装置を設けると共に、撮像光学系
内に、透過光軸角を変えることの可能な光軸角可変装置
を設け、サーボ回路によって、振れ検出装置の出力に基
づいて光軸角可変装置を制御して透過光軸角を制御する
ようになっている。
【0004】光軸角可変装置としては、プリズムの頂角
を変えることによって透過光軸角を変える装置や、アフ
ォーカル光学系を用いた装置が知られている。
【0005】プリズムの頂角を変える光軸角可変装置と
しては、次のような2種類の装置が知られている。第1
の種類の装置は、例えば特開昭61−269572号公
報に示されるように、一対のガラス基板を回動自在に支
持すると共に、この一対のガラス基板間に液体を封入す
ることによって頂角可変プリズムを形成し、一対のガラ
ス基板のなす角度、すなわち頂角可変プリズムの頂角を
変えることにより、透過光軸角を変える装置である。第
2の種類の装置は、例えば特開昭57−25803号、
特開平6−070220号、特開平6−281889号
の各公報に示されるように、球面曲率が近似した平凹レ
ンズと平凸レンズとを球面同士が対向するように回動自
在に支持することによって頂角可変プリズムを形成し、
各レンズを回動することによって、2つのレンズの平面
同士がなす角度、すなわち頂角可変プリズムの頂角を変
えることにより、透過光軸角を変える装置である。
【0006】一方、アフォーカル光学系を用いた光軸角
可変装置としては、例えば特開平6−118471号、
特開平7−168235号の各公報に示されるように、
1つの凹レンズと1つの凸レンズとを組み合わせてアフ
ォーカル光学系を構成し、各レンズを光軸に垂直で且つ
互いに直交する方向に移動させることにより、透過光軸
角を変える装置が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のような光軸角可
変装置では、ガラス基板やレンズ等の光学素子をモータ
で駆動したり、制御用の回路を動作させるために電力が
必要となる。このような光軸角可変装置に対して電源が
投入されていなかったり、不慮の事故等により光軸角可
変装置に対する電源が遮断されたりした場合には、光軸
角可変装置内の光学素子がある程度自由に動くことがで
きる状態となってしまう。特に、光学素子としてレンズ
を使用する光軸角可変装置では、振動等によりレンズの
駆動機構に大きなモーメントがかかるため、レンズが動
きやすい。このように、レンズがある程度自由に動くこ
とができる状態になると、撮影中においては、振動等に
よりレンズが動いてしまい、意図しない透過光軸角の振
れが発生したり、透過光軸角が中心位置からずれたまま
になる等、撮影に好ましくない事態が発生するという問
題点がある。また、撮像装置の非使用時であっても、撮
像装置と一体的にあるいは撮像装置と分離して光軸角可
変装置を保管あるいは運搬する際には、レンズが動いて
光軸角可変装置の破損もしくは故障をまねくといった問
題を生じる。
【0008】家庭用のカメラ一体型VTRでは、ビデオ
カメラの本体内部に光軸角可変装置が包括されており、
光軸角可変装置に対する電力供給もビデオカメラ本体と
一体的に行われるため、撮影中における上述のような問
題は少なく、現在に至っている。
【0009】しかし、放送業務用のビデオカメラ等にお
いて、光軸角可変装置を設ける場合には、既存のビデオ
カメラのカメラレンズに対して光軸角可変装置をアダプ
タとして取り付けたり、光軸角可変装置とカメラレンズ
を一体化した光軸角可変機能付きカメラレンズを構成し
たりすることが考えられる。このような場合には、光軸
角可変装置に対する電源投入および遮断と、ビデオカメ
ラ本体に対する電源投入および遮断とが必ずしも同時に
行われるとは限らないため、ビデオカメラ本体に対して
は電力が供給されて撮影が開始されていても、光軸角可
変装置には電力が供給されていない状態が生じる可能性
があり、撮影中における上述のような問題が生じること
が十分考えられる。
【0010】ところで、保管,運搬時等、撮像装置の非
使用時におけるレンズの移動による問題を回避するため
に、光軸角可変装置を手動にて透過光軸角の中心位置に
固定する手動ロック機構も考えられている。しかし、こ
のような手動ロック機構を採用した光軸角可変装置で
は、撮影者が自らの意志で毎撮影後に必ず手動ロック機
構を操作することが必要になり、撮影者がこの操作を忘
れて実行しなかった場合には、次回の撮影開始時や、保
管,運搬時等に、上述の問題が発生する。
【0011】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、電力の供給を受けて光学素子を駆動
して透過光学角を変える光軸角可変装置において、光軸
角可変装置に対する電力の供給が不十分になった場合
に、光学素子を自動的に固定することができるようにし
た光軸角可変装置における光学素子固定装置を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の光軸角可変装置
における光学素子固定装置は、電力の供給を受けて光学
素子を駆動することによって入射側の光軸に対して出射
側の光軸がなす角度を変えることの可能な光軸角可変装
置に用いられ、光学素子を機構的に固定する固定状態と
光学素子の固定を解除する固定解除状態とを選択可能な
光学素子固定手段と、光軸角可変装置に対する電力の供
給が不十分になった場合に、光学素子固定手段を自動的
に固定状態とする光学素子固定制御手段とを備えたもの
である。
【0013】この光軸角可変装置における光学素子固定
装置では、光軸角可変装置に対する電力の供給が不十分
になった場合、光学素子固定制御手段によって光学素子
固定手段が自動的に固定状態とされ、この光学素子固定
手段によって光学素子が機構的に固定される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る光軸角可変装置における光学素子
固定装置が適用されるカメラ一体型VTRの外観を示す
側面図である。このカメラ一体型VTR1は、カメラレ
ンズ部2を有し、光軸角可変装置を含む画像振れ補正装
置10は、カメラレンズ部2の先端部に着脱自在に装着
されるアダプタとして構成されている。画像振れ補正装
置10に対する電力は、ケーブル3を介して、カメラ一
体型VTR1側の電源より供給されるようになってい
る。なお、カメラ一体型VTR1側の電源は、リチウム
イオン蓄電池や、外部の直流電源等である。
【0015】図2は、画像振れ補正装置10の回路構成
を示すブロック図である。画像振れ補正装置10は、電
力の供給を受けてレンズを電気的に駆動することによっ
て、入射側の光軸に対して出射側の光軸がなす角度であ
る透過光軸角を変えることの可能な光軸角可変装置11
と、この光軸角可変装置11のレンズの位置を検出する
ためのレンズ位置検出器12と、光軸角可変装置11の
レンズを機構的に固定するための光学素子固定手段とし
てのロック装置13と、カメラ一体型VTR1の水平方
向および垂直方向の振れを検出するための振れ検出器1
4とを備えている。ロック装置13は、光軸角可変装置
11のレンズを機構的に固定する固定状態とレンズの固
定を解除する固定解除状態とを選択可能で、且つ固定状
態および固定解除状態では電力を消費せずにその状態が
維持されるようになっている。振れ検出器14には、例
えば、それぞれ水平方向,垂直方向の振れの角速度を検
出する2つのジャイロセンサが用いられる。
【0016】画像振れ補正装置10は、更に、光軸角可
変装置11を駆動する光軸角可変装置駆動回路15と、
ロック装置13を駆動するロック装置駆動回路16と、
振れ検出器14およびレンズ位置検出器12の各出力信
号を入力すると共に、光軸角可変装置駆動回路15およ
びロック装置駆動回路16を制御する制御部17と、こ
の制御部17に対する電力供給を制御する電源制御部1
8と、この電源制御部18に接続され、画像振れ補正装
置10の動作のオン,オフを指示するためのパワースイ
ッチ19とを備えている。電源制御部18は主電源入力
端子30に接続され、この主電源入力端子30は、図1
に示したケーブル3に接続されるようになっている。ロ
ック装置駆動回路16および制御部17が、本発明にお
ける光学素子固定制御手段に対応する。また、ロック装
置13、ロック装置駆動回路16および制御部17が、
本実施の形態に係る光軸角可変装置における光学素子固
定装置を構成する。
【0017】制御部17は、振れ検出器14およびレン
ズ位置検出器12の出力信号に基づいて、画像振れを補
正するように光軸角可変装置駆動回路15を制御する共
に、ロック装置13における固定状態と固定解除状態と
を切り換えるようにロック装置駆動回路16を制御する
ようになっている。制御部17は、ロック装置駆動回路
16を制御してロック装置13によってレンズを固定す
る動作を行った際には、その動作の完了を示すロック処
理完了信号20を電源制御部18に送るようになってい
る。
【0018】電源制御部18は、ケーブル3を介してカ
メラ一体型VTR1側より供給される電力または内蔵し
た電源としての2次電源の電力を制御部17に供給する
ようになっている。図2における光軸角可変装置駆動回
路15、ロック装置駆動回路16、制御部17および電
源制御部18は、基板5上に形成されている。
【0019】図3は、図2における制御部17および電
源制御部18の詳細な構成を示すブロック図である。制
御部17は、通常時に光軸角可変装置駆動回路15およ
びロック装置駆動回路16を制御するための通常時制御
用マイクロコンピュータ21と、画像振れ補正装置10
に対してカメラ一体型VTR1側より供給される電力が
十分ではないときに、後述する電源遮断時ロック処理を
実行する電源遮断時ロック処理実行回路22と、光軸角
可変装置駆動回路15を通常時制御用マイクロコンピュ
ータ21または電源遮断時ロック処理実行回路22に選
択的に接続するスイッチ部23と、ロック装置駆動回路
16を通常時制御用マイクロコンピュータ21または電
源遮断時ロック処理実行回路22に選択的に接続するス
イッチ部24とを備えている。
【0020】通常時制御用マイクロコンピュータ21
は、CPU(中央処理装置),ROM(リード・オンリ
・メモリ)およびRAM(ランダム・アクセス・メモ
リ)を有し、RAMをワーキングエリアとして、ROM
に格納されたプログラムを実行することによって、通常
時およびパワースイッチ19がオフ状態に変化した際に
おける光軸角可変装置駆動回路15およびロック装置駆
動回路16の制御動作を実行するようになっている。
【0021】電源遮断時ロック処理実行回路22は、2
次電源によって動作するため、できるだけ低消費電力で
あることが望まれる。従って、電源遮断時ロック処理実
行回路22は、電源遮断時ロック処理のみを実行するよ
うに特化された、低消費電力で動作する単純な回路と
し、透過光軸角が零になるように光軸角可変装置駆動回
路15を制御するための司令出力機能と、光軸角可変装
置11のレンズを機構的に固定するようにロック装置駆
動回路16を制御するための司令出力機能と、これらの
司令出力機能のタイミングを司るシーケンサ機能とを有
すれば十分である。
【0022】電源制御部18は、主電源入力端子30に
接続され、主電源入力端子30より供給される電力の電
圧レベルを検出する主電源レベル検出回路31と、主電
源入力端子30に接続され、主電源入力端子30より供
給される電力によって充電される2次電源32と、制御
部17に対する電力の供給と遮断とを制御する電力供給
・遮断制御回路33と、この電力供給・遮断制御回路3
3に対して、主電源入力端子30と2次電源32の一方
を選択的に接続する電源切り換え回路34とを備えてい
る。
【0023】2次電源32は、電源遮断時ロック処理実
行回路22が電源遮断時ロック処理を実行するのに十分
な容量を持つものであり、例えば、大容量・低インピー
ダンス出力のキャパシタや、リチウムイオン蓄電池等の
蓄電池が用いられる。キャパシタを用いた場合には、回
路構成が単純になるが、電荷容量に対して体積が大きか
ったり、出力電圧が一定にならない等の不具合もあり得
る。一方、蓄電池を用いた場合には、充電のための回路
を構成する必要があり、内部インピーダンスが比較的高
い等の不具合もあり得る。いずれにせよ、2次電源32
は、前述の電源遮断時ロック処理を実行できるだけの電
気容量と出力電流を確保できれば良く、電源遮断時ロッ
ク処理実行回路22の構成等に応じて最適なものを選択
すれば良い。
【0024】電源切り換え回路34としては、パワーM
OSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)
やリレー等のスイッチ回路が用いられる。
【0025】主電源レベル検出回路31は、検出した電
圧レベルが、次に3つの範囲のいずれに入るかを判別す
るようになっている。3つの範囲とは、正常なレベル範
囲(以下、第1のレベル範囲と言う。)と、第1のレベ
ル範囲よりも低いレベルの範囲であるが、通常時制御用
マイクロコンピュータ21が動作可能なレベル範囲(以
下、第2のレベル範囲と言う。)と、第2のレベル範囲
よりも更に低いレベルの範囲で、通常時制御用マイクロ
コンピュータ21が動作不能なレベル範囲(以下、第3
のレベル範囲と言う。)である。主電源レベル検出回路
31は、例えば、それぞれしきい値が異なり、ヒステリ
シス特性を有する2つのコンパレータによって実現する
ことができる。
【0026】主電源レベル検出回路31は、判別したレ
ベル範囲に応じて、以下のように電源切り換え回路34
およびスイッチ部23,24を制御するようになってい
る。すなわち、主電源レベル検出回路31は、第1のレ
ベル範囲のときおよび第2のレベル範囲のときは、電源
切り換え回路34を、主電源入力端子30を選択した状
態とすると共に、スイッチ部23,24を共に、通常時
制御用マイクロコンピュータ21を選択した状態とす
る。また、主電源レベル検出回路31は、第3のレベル
範囲のときは、電源切り換え回路34を、2次電源32
を選択した状態とすると共に、スイッチ部23,24を
共に、電源遮断時ロック処理実行回路22を選択した状
態とする。
【0027】また、主電源レベル検出回路31は、判別
したレベル範囲の情報を通常時制御用マイクロコンピュ
ータ21および電源遮断時ロック処理実行回路22に送
るようになっている。通常時制御用マイクロコンピュー
タ21は、第1のレベル範囲のときは、通常時における
光軸角可変装置駆動回路15およびロック装置駆動回路
16の制御動作を実行し、第2のレベル範囲のときは、
後述する通常時ロック処理を実行するようになってい
る。電源遮断時ロック処理実行回路22は、第3のレベ
ル範囲のときに、後述する電源遮断時ロック処理を実行
するようになっている。
【0028】なお、主電源レベル検出回路31に対する
電力は2次電源32より供給され、主電源入力端子30
より供給される電力の電圧レベルが低下しても、主電源
レベル検出回路31は動作するようになっている。
【0029】パワースイッチ19は、電力供給・遮断制
御回路33と通常時制御用マイクロコンピュータ21と
に接続されている。電力供給・遮断制御回路33は、パ
ワースイッチ19がオフ状態からオン状態に変化したと
きには、直ちに制御部17に対して電力を供給するよう
になっている。通常時制御用マイクロコンピュータ21
は、パワースイッチ19がオン状態からオフ状態に変化
したときには、後述する通常時ロック処理を実行するよ
うになっている。
【0030】通常時制御用マイクロコンピュータ21お
よび電源遮断時ロック処理実行回路22は、それぞれ通
常時ロック処理および電源遮断時ロック処理を実行した
後に、ロック処理完了信号20を電源制御部18の電力
供給・遮断制御回路33に送るようになっている。電力
供給・遮断制御回路33は、このロック処理完了信号2
0を入力したら、制御部17に対する電力供給を遮断す
るようになっている。
【0031】図4は光軸角可変装置11およびロック装
置13を示す斜視図、図5は図4に示した光軸角可変装
置11およびロック装置13の正面図、図6は図5のA
−A′線断面図である。これらの図に示したように、光
軸角可変装置11は、光軸方向に沿って配設され、球面
曲率が近似した球面同士が対向し、且つ平面同士がなす
角度が変化し得るように回動自在に支持された平凹レン
ズ41および平凸レンズ42と、これらレンズ41,4
2を収納する外装43とを備えている。正面から見た平
凹レンズ41の右側端部には軸受44が取り付けられ、
この軸受44は、外装43に固定された軸45に対して
回動自在に装着されている。軸45は、平凹レンズ41
の凹面の曲率中心を通る直線上に配置されている。平凸
レンズ42の上端部には軸受46が取り付けられ、この
軸受46は、外装43に固定された軸47に対して回動
自在に装着されている。軸47は、平凸レンズ42の凸
面の曲率中心を通る直線上に配置されている。なお、図
6において、符号48は、光軸角可変装置11における
入射側の光軸、49は、光軸角可変装置11における出
射側の光軸を表している。
【0032】光軸角可変装置11は、更に、正面から見
た平凹レンズ41の左側に設けられ、平凹レンズ41を
上下方向に回動するためのボイスコイルモータ(以下、
VCMと記す。)50と、平凸レンズ42の下側に設け
られ、平凸レンズ42を左右方向に回動するためのVC
M60とを備えている。
【0033】ロック装置13は、外装43内において、
正面から見たレンズ41,42の左下側に配置されてい
る。基板5は、外装43内において、正面から見たレン
ズ41,42の左側に配置されている。なお、図4およ
び図5では、ロック装置13を簡略化して表している。
【0034】ここで、図7ないし図10を参照して、V
CM50の構成について詳しく説明する。なお、図7は
一部を省略して示す固定解除状態におけるVCM50の
正面図、図8は図7のB−B′線断面図、図9は一部を
省略して示す固定状態におけるVCM50の正面図、図
10は図9のC−C′線断面図である。これらの図に示
したように、VCM50は、ヨーク51と、マグネット
52と、コイル53とを備えている。ヨーク51は、上
下方向に延びる板状部分とこの板状部分の上下各端部よ
り前方に向けて屈曲するように形成された上端部分およ
び下端部分とを有する下ヨーク51aと、上下方向に延
びる板状に形成され、下ヨーク51aの上端部分および
下端部分の前端部に接合された上ヨーク51bとで構成
されている。マグネット52は、下ヨーク51aおよび
上ヨーク51bの互いに対向する面に、長手方向に沿っ
て2個ずつ固着されている。下ヨーク51aに固着され
た1個のマグネット52と上ヨーク51bに固着された
1個のマグネット52の組は、図6に示したように所定
のギャップを介して対向し、且つN極とS極(図6にお
いて、それぞれN,Sと記す。)が向かい合うように配
置されている。同様に、下ヨーク51aに固着された他
の1個のマグネット52と上ヨーク51bに固着された
他の1個のマグネット52の組も、所定のギャップを介
して対向し、且つN極とS極が向かい合うように配置さ
れている。なお、一方の組における極の配置と、他方の
組における極の配置は、互いに逆になっている。
【0035】コイル53は、コイルホルダ54によって
保持され、対向するマグネット52間のギャップ内にお
いて、ヨーク51の長手方向に沿って移動可能に配置さ
れている。コイルホルダ54は、平凹レンズ51の左端
部に連結されている。従って、コイル53およびコイル
ホルダ54がヨーク51の長手方向に移動することによ
って、平凹レンズ41が、軸45を中心にして上下方向
に回動するようになっている。なお、コイル53および
コイルホルダ54は、軸45に対して垂直な平面に沿っ
て移動するようになっている。また、コイルホルダ54
の中央部には、後述するロックピン56が挿入される第
1の係合部としてのロック孔55が形成されている。
【0036】VCM60は、VCM50と同様の構成で
ある。ただし、VCM60におけるコイルホルダ54
は、平凸レンズ42の下端部に連結されている。従っ
て、VCM60では、コイル53およびコイルホルダ5
4がヨーク51の長手方向に移動することによって、平
凸レンズ42が、軸47を中心にして左右方向に回動す
るようになっている。なお、VCM60におけるコイル
53およびコイルホルダ54は、軸47に対して垂直な
平面に沿って移動するようになっている。また、コイル
ホルダ54の中央部には、後述するロックピン57が挿
入される第1の係合部としてのロック孔55が形成され
ている。
【0037】なお、ロック孔55,55とロックピン5
6,57は、各ロック孔55,55にロックピン56,
57が挿入されたときに、透過光軸角が零となる位置で
平凹レンズ41および平凸レンズ42が固定されるよう
な位置に設けられている。
【0038】ここで、光軸角可変装置11の動作につい
て説明する。光軸角可変装置11のVCM50,60で
は、異極が向かい合うように対向する2組のマグネット
52間に、互いに逆向きの磁束が生じ、対向するマグネ
ット52間に配設されたコイル53に電流を流すことに
より、その電流の向きと大きさに応じてコイル53がヨ
ーク51の長手方向に沿って移動する。VCM50のコ
イル53が移動すると、コイル53に対してコイルホル
ダ54を介して連結された平凹レンズ41が、軸45を
中心にして回動する。同様に、VCM60のコイル53
が移動すると、コイル53に対してコイルホルダ54を
介して連結された平凸レンズ42が、軸47を中心にし
て回動する。
【0039】光軸角可変装置11では、平凹レンズ41
が回動すると、入射側の光軸48に対して出射側の光軸
49がなす垂直方向の角度が変化し、平凸レンズ42が
回動すると、入射側の光軸48に対して出射側の光軸4
9がなす水平方向の角度が変化する。
【0040】次に、図11ないし図14を参照して、ロ
ック装置13の構成について詳しく説明する。なお、図
11は一部を切り欠いて示す固定解除状態におけるロッ
ク装置13の斜視図、図12は一部を切り欠いて示す固
定状態におけるロック装置13の斜視図、図13は一部
を切り欠いて示す固定解除状態におけるロック装置13
の正面図、図14は一部を切り欠いて示す固定状態にお
けるロック装置13の正面図である。これらの図に示し
たように、ロック装置13は、VCM50におけるロッ
ク孔55に挿入され、係合する第2の係合部としてのロ
ックピン56と、VCM60におけるロック孔55に挿
入され、係合する第2の係合部としてのロックピン57
と、それぞれロックピン56,57を各ロック孔55,
55に対して進退可能に保持する板ばね61,62と、
この板ばね61,62を動作させるための動作アーム6
3,64と、この動作アーム63,64を動作させるた
めのカム・ギア部65と、このカム・ギア部65を駆動
するモータ66と、動作アーム63,64、カム・ギア
部65およびモータ66が取り付けられた枠体67とを
備えている。
【0041】板ばね61,62は、それぞれ、基部側が
枠体67に対して揺動自在に取り付けられ、先端部にロ
ックピン56,57が取り付けられている。板ばね6
1,62の揺動の中心部(支点)と各先端部との間に
は、ロックピン56,57を各ロック孔55,55に挿
入する際に動作アーム63,64が当接する作動片61
a,62aが設けられ、板ばね61,62の後端部に
は、ロックピン56,57を各ロック孔55,55から
抜く際に動作アーム63,64が当接する作動片61
b,62bが設けられている。
【0042】動作アーム63,64は、それぞれ、ピン
63a,64aを介して、枠体67に対して回動自在に
取り付けられている。動作アーム63の基部側には長孔
63bが設けられ、動作アーム64の基部側には、動作
アーム63の長孔63b内に係入された円柱形状のカム
フォロワ64bが設けられている。このように、長孔6
3b内にカムフォロワ64bが係入することで、動作ア
ーム63,64が連動するようになっている。動作アー
ム63,64は、図13に示したように、板ばね61,
62の作動片61b,62bに当接した状態から、図1
4に示したように、板ばね61,62の作動片61a,
62aに当接した状態までの範囲内で回動するようにな
っている。
【0043】図13に示したように、動作アーム63,
64が板ばね61,62の作動片61b,62bに当接
した状態では、板ばね61,62の先端側がVCM5
0,60から離れ、ロックピン56,57が各ロック孔
55,55から抜けた状態となる。一方、図14に示し
たように、動作アーム63,64が板ばね61,62の
作動片61a,62aに当接した状態では、板ばね6
1,62の先端側がVCM50,60に近づき、ロック
ピン56,57が各ロック孔55,55に挿入された状
態となる。なお、動作アーム63と枠体67との間に
は、動作アーム63を図13に示した状態となる方向に
付勢する戻りばね68が設けられている。
【0044】モータ66は、枠体67の底部に固定され
ている。カム・ギア部65は、モータ66の駆動軸に取
り付けられたピニオン65aと、このピニオン65aと
噛み合う大径のギア65bと、このギア65bと同心的
に配置され且つ一体化された小径のギア65cと、この
ギア65cと噛み合う大径のギア65dと、このギア6
5dと同心的に配置され且つ一体化された小径のギア6
5eと、ギア65eと噛み合う大径のギア65fと、こ
のギア65fと一体化され、カムフォロワ64bに当接
するカム65gとを有している。そして、このカム・ギ
ア部65は、モータ66の駆動力をカム65gに伝達し
て、カム65gを回動させるようになっている。カム6
5gは、カムフォロワ64bを、図13に示したように
カム65gの回転中心に近い位置から図14に示したよ
うにカム65gの回転中心から遠い位置までの範囲内で
変位させるようになっている。
【0045】ここで、以上のように構成されたロック装
置13の作用について説明する。このロック装置13
は、固定解除状態では、図11および図13に示した状
態となっている。すなわち、カムフォロワ64bはカム
65gの回転中心に近い位置にあり、このとき、動作ア
ーム63,64は、板ばね61,62の作動片61b,
62bに当接し、板ばね61,62の先端側はVCM5
0,60から離れ、ロックピン56,57は各ロック孔
55,55から抜けた状態となる。
【0046】この状態から、モータ66を回転させて、
カム・ギア部65を介して、カムフォロワ64bを、カ
ム65gの回転中心から遠い位置に変位させると、ロッ
ク装置13は、図12および図14に示した固定状態に
移行する。すなわち、動作アーム63,64が、板ばね
61,62の作動片61a,62aに当接し、板ばね6
1,62の先端側がVCM50,60に近づく。このと
き、ロック孔55,55がロックピン56,57に対応
する位置にあると、ロックピン56,57が各ロック孔
55,55に挿入される。これにより、各VCM50,
60におけるコイルホルダ54,54が一定の位置に固
定され、その結果、コイルホルダ54,54に連結され
た平凹レンズ41および平凸レンズ42は、透過光軸角
が零となる位置(以下、中心位置と言う。)に、機構的
に固定される。平凹レンズ41および平凸レンズ42が
共に中心位置に固定されたときには、平凹レンズ41お
よび平凸レンズ42からなるレンズ系は、アフォーカル
レンズ系となる。
【0047】なお、ロック装置13が固定状態と固定解
除状態のいずれの状態にあるかは、例えば、動作アーム
63,64の少なくとも一方の位置を検出する図示しな
いセンサの出力に基づいて、図2における制御部17に
よって判別されるようになっている。
【0048】このロック装置13では、固定状態と固定
解除状態のいずれにおいても、電力を消費せずにその状
態が維持される。なお、戻りばね68は、カムフォロワ
64bをカム65gに当接させるためのものであり、こ
の戻りばね68によってロック装置13の状態が変化す
ることはない。
【0049】次に、図2に示した画像振れ補正装置10
における基本的な動作について説明する。電源制御部1
8は、ケーブル3を介してカメラ一体型VTR1側より
供給される電力または内蔵した2次電源32の電力を制
御部17に供給する。制御部17の通常時制御用マイク
ロコンピュータ21は、振れ検出器14の出力信号を、
例えば、ハイパスフィルタを通した後、積分して角度信
号を生成し、この角度信号とレンズ位置検出器12の出
力信号とを比較して、両者の差に対応する角度エラー信
号を生成し、この角度エラー信号を光軸角可変装置駆動
回路15に送る。光軸角可変装置駆動回路15は、この
角度エラー信号に基づいて、光軸角可変装置11のVC
M50,60を駆動する。これにより、手振れ等に起因
する画像振れが補正される。
【0050】次に、図15ないし図17を参照して、画
像振れ補正装置10におけるロック装置13の制御を含
む動作について説明する。図15は、画像振れ補正装置
10におけるロック装置13の制御を含む動作の全体を
示す流れ図である。この動作では、まず、制御部17の
通常時制御用マイクロコンピュータ21が、パワースイ
ッチ19がオフにされたか否かを判断する(ステップS
101)。パワースイッチ19がオフにされた場合
(Y)は、通常時制御用マイクロコンピュータ21が通
常時ロック処理(ステップS106)を実行して、画像
振れ補正装置10は動作を終了する。
【0051】パワースイッチ19がオフにされていない
場合(ステップS101;N)は、電源制御部18内の
主電源レベル検出回路31が、主電源入力端子30より
供給される電力の電圧レベル(以下、主電源電圧レベ
ル)を検出する(ステップS102)。次に、主電源レ
ベル検出回路31は、検出した主電源電圧レベルが、前
述の第1のレベル範囲、第2のレベル範囲、第3のレベ
ル範囲のいずれに入るかを判別し(ステップS103,
S104)、判別したレベル範囲に応じた動作を行う。
なお、図15では、ステップS103で、主電源電圧レ
ベルが第1のレベル範囲内か否かを判断し、第1のレベ
ル範囲内ではない場合(N)に、主電源電圧レベルが第
2のレベル範囲内か否かを判断するようにしているが、
主電源電圧レベルがいずれのレベル範囲に入るかの判別
は一つのステップで行っても良い。主電源レベル検出回
路31は、主電源電圧レベルが第1のレベル範囲内の場
合(ステップS103;Y)には、その旨の情報を通常
時制御用マイクロコンピュータ21および電源遮断時ロ
ック処理実行回路22に送り、通常制御状態を維持して
ステップS101に戻る。通常制御状態では、電源切り
換え回路34を、主電源入力端子30を選択した状態と
すると共に、スイッチ部23,24を共に、通常時制御
用マイクロコンピュータ21を選択した状態とする。こ
の通常制御状態では、通常時制御用マイクロコンピュー
タ21が、振れ検出器14の出力信号とレンズ位置検出
器12の出力信号とに基づいて光軸角可変装置11のV
CM50,60を駆動することによって、透過光軸角を
制御して、手振れ等に起因する画像振れの補正を行う。
また、通常制御状態では、ロック装置13は固定解除状
態となっている。
【0052】主電源レベル検出回路31は、主電源電圧
レベルが第1のレベル範囲内ではない場合(ステップS
103;N)には、主電源電圧レベルが第2のレベル範
囲内か否かを判断し(ステップS104)、第2のレベ
ル範囲内の場合(Y)は、その旨の情報を通常時制御用
マイクロコンピュータ21および電源遮断時ロック処理
実行回路22に送ると共に、電源切り換え回路34を、
主電源入力端子30を選択した状態と共に、スイッチ部
23,24を共に、通常時制御用マイクロコンピュータ
21を選択した状態とする。この場合には、通常時制御
用マイクロコンピュータ21が通常時ロック処理(ステ
ップS106)を実行して、画像振れ補正装置10は動
作を終了する。
【0053】主電源レベル検出回路31は、主電源電圧
レベルが第2のレベル範囲内ではない場合(ステップS
105;N)、すなわち主電源電圧レベルが第3のレベ
ル範囲内であるには、その旨の情報を通常時制御用マイ
クロコンピュータ21および電源遮断時ロック処理実行
回路22に送り、画像振れ補正装置10は電源遮断時ロ
ック処理(ステップS107)を実行して、動作を終了
する。
【0054】図16は、図15における通常時ロック処
理(ステップS106)を示す流れ図である。この通常
時ロック処理では、通常時制御用マイクロコンピュータ
21は、まず、光軸角可変装置駆動回路15を制御して
光軸角可変装置11を動作させて、平凹レンズ41およ
び平凸レンズ42をそれぞれ中心位置に戻す(ステップ
S111)。次に、通常時制御用マイクロコンピュータ
21は、ロック装置駆動回路16を制御してロック装置
13を固定状態に移行させて、平凹レンズ41および平
凸レンズ42を固定する(ステップS112)。次に、
通常時制御用マイクロコンピュータ21は、ロック処理
完了信号20を電源制御部18の電力供給・遮断制御回
路33に送り、電力供給・遮断制御回路33は、このロ
ック処理完了信号20を入力したら、制御部17に対す
る電力供給を遮断する(ステップS113)。これによ
り、画像振れ補正装置10は動作を終了する。
【0055】図17は、図15における電源遮断時ロッ
ク処理(ステップS107)を示す流れ図である。この
電源遮断時ロック処理では、まず、主電源レベル検出回
路31によって、電源切り換え回路34を、2次電源3
2を選択した状態として、制御部17に対する電力供給
を2次電源32側に切り換える(ステップS121)。
次に、主電源レベル検出回路31によって、スイッチ部
23,24が共に電源遮断時ロック処理実行回路22を
選択した状態とすると共に、電源遮断時ロック処理実行
回路22を動作させる(ステップS122)。電源遮断
時ロック処理実行回路22は、2次電源32から供給さ
れる電力によって動作し、始めに、光軸角可変装置駆動
回路15を制御して光軸角可変装置11を動作させて、
平凹レンズ41および平凸レンズ42をそれぞれ中心位
置に戻す(ステップS123)。次に、電源遮断時ロッ
ク処理実行回路22は、ロック装置駆動回路16を制御
してロック装置13を固定状態に移行させて、平凹レン
ズ41および平凸レンズ42を固定する(ステップS1
24)。次に、電源遮断時ロック処理実行回路22は、
ロック処理完了信号20を電源制御部18の電力供給・
遮断制御回路33に送り、電力供給・遮断制御回路33
は、このロック処理完了信号20を入力したら、制御部
17に対する電力供給を遮断する(ステップS12
5)。これにより、画像振れ補正装置10は動作を終了
する。
【0056】なお、図16に示した通常時ロック処理お
よび図17に示した電源遮断時ロック処理において、平
凹レンズ41および平凸レンズ42をそれぞれ中心位置
に戻す動作(ステップS111,S123)を省いても
良い。この場合には、レンズ41,42が任意の位置に
ある状態で、ロック装置13が固定状態に移行するた
め、ロックピン56,57は、必ずしも各ロック孔5
5,55に挿入されるわけではない。ロックピン56,
57が各ロック孔55,55に挿入されなかった場合で
も、ロックピン56,57は板ばね61,62によって
VCM50,60側に付勢されており、その後に、外部
からの振動等によりレンズ41,42が動いて、各ロッ
ク孔55,55がロックピン56,57に対応する位置
にきたときに、ロックピン56,57が各ロック孔5
5,55に挿入され、レンズ41,42が固定されるこ
とになる。
【0057】以上説明したように、本実施の形態に係る
光軸角可変装置における光学素子固定装置によれば、主
電源電圧レベルが低下したりカメラ一体型VTR1側よ
り供給される電力が遮断されたりして、光軸角可変装置
11に対する電力の供給が不十分になった場合に、自動
的に、光軸角可変装置11におけるレンズ41,42を
中心位置に固定することができる。従って、撮影中にお
いては、振動等によりレンズ41,42が動いてしま
い、意図しない透過光軸角の振れが発生したり、透過光
軸角が中心位置からずれたままになる等の問題の発生を
防止することができる。また、光軸角可変装置11を、
カメラ一体型VTR1と一体的にあるいは分離して保管
あるいは運搬する際には、レンズ41,42が動いて光
軸角可変装置11の破損もしくは故障をまねくといった
問題の発生を防止することができる。
【0058】また、本実施の形態に係る光軸角可変装置
における光学素子固定装置によれば、意図的に画像振れ
補正装置10のパワースイッチ19をオフにした場合に
も、光軸角可変装置11におけるレンズ41,42を中
心位置に固定することができるので、撮影中に、所定の
映像効果を得る等のために意図的に画像振れ補正を行わ
ないようにしたい場合にも、レンズ41,42を固定し
て画像振れ補正を行わないようにすることができる。
【0059】特に、本実施の形態に係る光軸角可変装置
における光学素子固定装置では、レンズ41,42を機
構的に固定し、レンズ41,42を固定した状態におい
ては電力を消費しないので、上述のように光軸角可変装
置11を保管あるいは運搬する場合や、カメラ一体型V
TR1側から画像振れ補正装置10に電力を供給するた
めのケーブル3が外れたり、カメラ一体型VTR1側の
電源の電圧が低下したりして画像振れ補正装置10に対
する電力供給が不十分なときでも、電力を消費せずにレ
ンズ41,42を固定した状態を維持することができ
る。
【0060】なお、本実施の形態では、画像振れ補正装
置10に対する主要な電力をカメラ一体型VTR1側よ
り供給するようにしたが、画像振れ補正装置10が、2
次電源32の他に、主要な電力を供給するための主電源
を内蔵していても良い。この場合には、図3における主
電源入力端子30に主電源を接続する。このように構成
した場合には、主電源の電圧が第2のレベル範囲まで低
下したり、主電源に問題が発生して、主電源の電圧が急
に第3のレベル範囲まで低下したような場合でも、実施
の形態と同様にしてレンズ41,42を固定することが
でき、撮影に支障をきたすことを防止することができ
る。
【0061】また、本実施の形態に係る光軸角可変装置
における光学素子固定装置では、レンズ41,42を固
定した状態を維持するために電力を無駄に消費すること
がないが、このことは、特に、本実施の形態のように、
画像振れ補正装置10がカメラ一体型VTR1に対して
着脱自在なアダプタとして構成されている場合に、カメ
ラ一体型VTR1側の電源の電力を余分に消費しないと
いう点で有利である。
【0062】また、画像振れ補正装置10がカメラ一体
型VTR1に対して着脱自在なアダプタとして構成され
ている場合において、意図的に画像振れ補正を行わない
ようにしたい場合には、画像振れ補正装置10を取り外
すことも考えられるが、操作が煩雑になる。これに対
し、本実施の形態に係る光軸角可変装置における光学素
子固定装置によれば、画像振れ補正装置10をカメラ一
体型VTR1に取り付けたままで、レンズ41,42を
中心位置に固定して、意図的に画像振れ補正を行わない
ようにすることが可能となり、操作性が向上する。
【0063】また、本実施の形態に係る光軸角可変装置
における光学素子固定装置では、カメラ一体型VTR1
側の電源より供給される電力が十分であるときにはカメ
ラ一体型VTR1側の電源より供給される電力を用いて
動作し、カメラ一体型VTR1側の電源より供給される
電力が十分ではないときには内蔵する2次電源32より
供給される電力を用いて動作するようにしたので、カメ
ラ一体型VTR1側の電源より供給される電力が十分で
あるときには内蔵する2次電源32の電力を消費するこ
とを防止でき、しかも、カメラ一体型VTR1側の電源
より供給される電力が十分ではないときにも、内蔵する
2次電源32より供給される電力を用いて動作すること
が可能になる。
【0064】また、本実施の形態に係る光軸角可変装置
における光学素子固定装置では、入射側の光軸に対して
出射側の光軸がなす角度が零となる位置にレンズ41,
42を固定可能とすると共に、レンズ41,42を固定
状態とする際に、入射側の光軸に対して出射側の光軸が
なす角度が零となる位置にレンズ41,42を移動させ
た後に固定状態とするようにしたので、光軸角可変装置
11が撮影に影響を与えない状態でレンズ41,42を
固定することができる。
【0065】また、本実施の形態に係る光軸角可変装置
における光学素子固定装置では、レンズ41,42を固
定した状態を維持するために電力を消費しないので、レ
ンズ41,42を固定した後に、2次電源32の電力が
消耗したとしても、レンズ41,42を固定した状態が
維持される。
【0066】また、本実施の形態に係る光軸角可変装置
における光学素子固定装置では、光軸角可変装置11に
おける主要な動作を実行するための通常時制御用マイク
ロコンピュータ21とは別に、電源遮断時ロック処理を
専門に実行する電源遮断時ロック処理実行回路22を設
けたので、電源遮断時ロック処理に要する消費電力を低
減することが可能となり、より確実に、レンズ41,4
2を固定する動作を行うことができる。
【0067】図18および図19は本発明の第2の実施
の形態に係り、図18は本実施の形態における光軸角可
変装置およびロック装置の正面図、図19は図18のD
−D′線断面図である。
【0068】本実施の形態に係る光軸角可変装置におけ
る光学素子固定装置は、アフォーカル光学系を用いた光
軸角可変装置70に適用したものである。この光軸角可
変装置70は、第1の実施の形態における光軸角可変装
置11のレンズ41,42の代わりに、光軸方向に沿っ
て平面同士が対向するように配置され、球面曲率が近似
した平凸レンズ71および平凹レンズ72を備えてい
る。正面から見た平凸レンズ71の右側端部には軸受4
4が取り付けられ、この軸受44は、外装43に固定さ
れた軸45に対して回動自在に装着されている。本実施
の形態では、軸45は、平凸レンズ71の光軸と平行に
配置されている。平凹レンズ72の上端部には軸受46
が取り付けられ、この軸受46は、外装43に固定され
た軸47に対して回動自在に装着されている。軸47
は、平凹レンズ72の光軸と平行に配置されている。
【0069】本実施の形態では、VCM50は、平凸レ
ンズ71の左側端部に設けられ、平凸レンズ71を上下
方向に回動するようになっている。また、VCM60
は、平凹レンズ72の下端部に設けられ、平凹レンズ7
2を左右方向に回動するようになっている。また、ロッ
ク装置13は、第1の実施の形態と同様の構成であり、
VCM50,60におけるコイルホルダ54,54に設
けられたロック孔55,55にロックピン56,57を
挿入することで、平凸レンズ71および平凹レンズ72
を機構的に固定できるようになっている。
【0070】本実施の形態における光軸角可変装置70
では、VCM50,60によって、各レンズ71,72
を光軸に垂直で且つ互いに直交する方向に移動させるこ
とにより、透過光軸角を変えるようになっている。本実
施の形態におけるその他の構成、作用および効果は、第
1の実施の形態と同様である。
【0071】図20は、本発明の第3の実施の形態にお
ける光軸角可変装置およびロック装置を示す斜視図であ
る。本実施の形態に係る光軸角可変装置における光学素
子固定装置は、第1の実施の形態におけるロック装置1
3の代わりに、通電されることによって変形する圧電素
子を用いた2つのロック装置80,80を備えている。
また、本実施の形態では、VCM50,60における各
コイルホルダ54の外周側の端部には、それぞれ、各ロ
ック装置80によって挟み込まれて固定され得るブレー
キ板78が連設されている。
【0072】図21および図22は、図20におけるロ
ック装置80を示し、図21は固定状態、図22は固定
解除状態を表している。ロック装置80は、ブレーキ板
78を挟み込むための2つの把持片81,82と、この
把持片81,82の間に配設され、通電されることによ
って変形する圧電素子84と、この圧電素子84に通電
するための電線85とを有している。
【0073】把持片81,82の先端部は、外力が加え
られない状態において、ブレーキ板78の厚みよりも狭
いギャップを開けて平行な状態で対向している。把持片
81,82の基部は、薄肉の連結部83によって連結さ
れ、この連結部83を支点として2つの把持片81,8
2が回動することによって、把持片81,82の先端部
間のギャップの大きさが変化するようになっている。ま
た、把持片81,82のそれぞれの中間部分同士の間に
は、四角柱形状の空間が形成され、この空間内に圧電素
子84が配設されている。
【0074】圧電素子84は、通電されると長さが大き
くなり、非通電時には図21に示したようにL1 の長さ
を有するが、通電時には図22に示したようにL2 (L
2 >L1 )の長さを有するようになる。非通電時には、
圧電素子84によって把持片81,82に力が加えられ
ず、その結果、把持片81,82の先端部によってブレ
ーキ板78が挟み込まれ、VCM50,60における各
コイルホルダ54が固定され、レンズ41,42が固定
される。この状態が、ロック装置80における固定状態
である。
【0075】一方、通電時には、図22に示したよう
に、圧電素子84が把持片81,82を押し広げ、その
結果、把持片81,82は連結部83を支点としてθ
(>0°)だけ回動する。すると、把持片81,82の
先端部間のギャップDが、ブレーキ板78の厚みよりも
大きくなり、ブレーキ板78は固定されず、レンズ4
1,42の固定は解除される。この状態が、ロック装置
80における固定解除状態である。
【0076】本実施の形態では、図2におけるロック装
置駆動回路16は、各ロック装置80における圧電素子
84に対する通電を制御することによって、各ロック装
置80における固定状態と固定解除状態とを切り換え
る。なお、本実施の形態に係る光軸角可変装置における
光学素子固定装置では、固定解除状態において、圧電素
子84に通電するために電力を消費するが、その大きさ
はカメラ一体型VTR1側で消費する電力に比べると極
僅かであり、カメラ一体型VTR1の動作に大きな影響
を与えることはない。本実施の形態におけるその他の構
成および作用は、第1の実施の形態と同様である。
【0077】本実施の形態に係る光軸角可変装置におけ
る光学素子固定装置では、図16に示した通常時ロック
処理および図17に示した電源遮断時ロック処理におい
て、平凹レンズ41および平凸レンズ42をそれぞれ中
心位置に戻す動作(ステップS111,S123)を省
いた場合、平凹レンズ41および平凸レンズ42を任意
の位置で固定することができる。従って、撮影中の画像
を動かさずに画像振れ補正を停止させること可能とな
る。本実施の形態に係る光軸角可変装置における光学素
子固定装置のその他の効果は、第1の実施の形態と同様
である。
【0078】図23は、本発明の第4の実施の形態にお
ける画像振れ補正装置の制御部および電源制御部の詳細
な構成を示すブロック図である。本実施の形態における
電源制御部18では、図3における電源切り換え回路3
4を除き、電力供給・遮断制御回路33に対して主電源
入力端子30を直接接続している。また、本実施の形態
では、主電源入力端子30に、ダイオード91のアノー
ドが接続し、このダイオード91のカソードを、2次電
源としての大容量のキャパシタ92の一端と電源遮断時
ロック処理実行回路22とに接続し、キャパシタ92の
他端を接地している。
【0079】本実施の形態では、主電源レベル検出回路
31は、判別したレベル範囲に応じて、第1の実施の形
態と同様にスイッチ部23,24を制御すると共に、判
別したレベル範囲の情報を通常時制御用マイクロコンピ
ュータ21に送るようになっている。また、本実施の形
態では、通常時制御用マイクロコンピュータ21は、十
分な電力が供給されて動作している間はHレベルであ
り、供給される電力が不十分となって動作不能となった
ときにはLレベルとなる制御信号93を電源遮断時ロッ
ク処理実行回路22に送るようになっている。電源遮断
時ロック処理実行回路22は、制御信号93がHレベル
からLレベルに変化すると電源遮断時ロック処理を開始
するようになっている。また、通常時制御用マイクロコ
ンピュータ21は、通常時ロック処理を実行した後に、
ロック処理完了信号94を電力供給・遮断制御回路33
に送るようになっている。
【0080】本実施の形態では、主電源レベルが第1の
レベル範囲内のときには、キャパシタ92は、カメラ一
体型VTR1側の電源より供給される電力によって充電
され、常に、電源遮断時ロック処理実行回路22に電力
を供給可能な状態となっている。ただし、電源遮断時ロ
ック処理実行回路22は動作しておらず、電力を消費し
ない。
【0081】主電源レベルが第2のレベル範囲内となっ
た場合には、第1の実施の形態と同様に、通常時制御用
マイクロコンピュータ21が、通常時ロック処理を実行
し、その後、ロック処理完了信号94を電力供給・遮断
制御回路33に送る。また、このとき、通常時制御用マ
イクロコンピュータ21は、電源遮断時ロック処理実行
回路22に対して、電源遮断時ロック処理の実行を禁止
する制御信号を送る。電力供給・遮断制御回路33は、
ロック処理完了信号94を入力したら、通常時制御用マ
イクロコンピュータ21に対する電力供給を遮断する。
【0082】主電源レベルが第3のレベル範囲内となっ
た場合には、第1の実施の形態と同様に、主電源レベル
検出回路31によって、スイッチ部23,24が共に電
源遮断時ロック処理実行回路22を選択した状態とされ
る。また、通常時制御用マイクロコンピュータ21が動
作不能となり、制御信号93がHレベルからLレベルに
変化する。これにより、電源遮断時ロック処理実行回路
22が電源遮断時ロック処理を開始する。電源遮断時ロ
ック処理実行回路22は、電源遮断時ロック処理を終了
したら、動作を停止し、電力を消費しない状態となる。
【0083】本実施の形態に係る光軸角可変装置におけ
る光学素子固定装置によれば、第1ないし第3の実施の
形態に比べて、電源制御部18の構成が簡単になる。本
実施の形態におけるその他の構成、作用および効果は、
第1ないし第3の実施の形態と同様である。
【0084】なお、本発明は上記各実施の形態に限定さ
れず、例えば、第1および第2の実施の形態では、VC
M50,60側にロック孔55,55を設け、揺動する
板ばね61,62側にロックピン56,57を設けた
が、逆にVCM50,60側にロックピンを設け、VC
M50,60に対して近接、離間する部材側に、ロック
ピンが係入するロック孔を設けても良い。
【0085】また、本発明は、第1および第3の実施の
形態で挙げた平凹レンズ41と平凸レンズ42を用いた
光軸角可変装置や、第2の実施の形態で挙げた平凸レン
ズ71と平凹レンズ72を用いた光軸角可変装置に限定
されず、レンズ等の光学素子を駆動することによって入
射側の光軸に対して出射側の光軸がなす角度を変えるこ
との可能な光軸角可変装置全般に適用することができ
る。
【0086】また、電源遮断時ロック処理実行回路22
の消費電力は僅かであるので、2次電源32の代わり
に、1次電池を使用しても良い。
【0087】また、実施の形態では、主電源レベルを3
つのレベル範囲に分けるように判別し、判別したレベル
範囲に応じた動作を実行するようにしたが、主電源レベ
ルを一つのしきい値によって2つのレベル範囲に分ける
ように判別し、主電源レベルがしきい値以上のときに
は、通常時制御用マイクロコンピュータ21が通常の画
像振れ補正動作を実行し、主電源レベルがしきい値より
も低下したときには、2次電源を使用して電源遮断時ロ
ック処理実行回路22によって電源遮断時ロック処理を
実行するようにしても良い。
【0088】また、本発明が適用される光軸角可変装置
は、各実施の形態で挙げたようなアダプタ型のものに限
らず、ビデオカメラ等に一体的に組み込まれたものや、
カメラレンズと一体化されたものでも良い。また、本発
明は、ビデオカメラに限らず、スチールカメラや、映画
用フィルムを用いる撮影機等の他の種類の撮像装置にも
適用することができ、更には、画像を投写する映写機
や、単に画像を形成するだけの望遠鏡のような光学シス
テムにも適用することができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし8の
いずれかに記載の光軸角可変装置における光学素子固定
装置によれば、光軸角可変装置に対する電力の供給が不
十分になった場合に、光学素子固定制御手段によって光
学素子固定手段を自動的に固定状態とし、この光学素子
固定手段によって光学素子を機構的に固定するようにし
たので、電力の供給を受けて光学素子を駆動して透過光
学角を変える光軸角可変装置において、光軸角可変装置
に対する電力の供給が不十分になった場合に、光学素子
を自動的に固定することができるという効果を奏する。
【0090】また、請求項2記載の光軸角可変装置にお
ける光学素子固定装置によれば、光学素子固定手段は、
固定状態と固定解除状態のうちの少なくとも固定状態で
は電力を消費せずにその状態が維持されるので、請求項
1記載の光軸角可変装置における光学素子固定装置の効
果に加え、光学素子を固定した状態において無駄な電力
を消費しないという効果を奏する。
【0091】また、請求項3記載の光軸角可変装置にお
ける光学素子固定装置によれば、光学素子固定制御手段
が、光学素子固定手段を固定状態とする際、入射側の光
軸に対して出射側の光軸がなす角度が零となる位置に光
学素子を移動させた後に光学素子固定手段を固定状態と
するようにしたので、請求項1記載の光軸角可変装置に
おける光学素子固定装置の効果に加え、光軸角可変装置
が撮影等に影響を与えない状態で光学素子を固定するこ
とができるという効果を奏する。
【0092】また、請求項4ないし6のいずれかに記載
の光軸角可変装置における光学素子固定装置によれば、
光軸角可変装置に対する電力供給源とは別に、光学素子
固定制御手段を動作させるための電源を備えたので、請
求項1記載の光軸角可変装置における光学素子固定装置
の効果に加え、光軸角可変装置に対する電力供給源から
の電力の供給が不十分になった場合に、確実に、光学素
子固定制御手段を動作させることができるという効果を
奏する。
【0093】また、請求項7記載の光軸角可変装置にお
ける光学素子固定装置によれば、光学素子固定制御手段
が、光軸角可変装置における主要な動作を実行するため
の回路とは別に、光学素子固定手段を自動的に固定状態
とするための動作を専門に実行する回路を有するように
したので、請求項1記載の光軸角可変装置における光学
素子固定装置の効果に加え、光学素子固定手段を自動的
に固定状態とするための動作に要する消費電力を低減す
ることが可能となり、より確実に、光学素子固定制御手
段を動作させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光軸角可変装
置における光学素子固定装置が適用されるカメラ一体型
VTRの外観を示す側面図である。
【図2】図1における画像振れ補正装置の回路構成を示
すブロック図である。
【図3】図2における制御部および電源制御部の詳細な
構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における光軸角可変
装置およびロック装置を示す斜視図である。
【図5】図4に示した光軸角可変装置およびロック装置
の正面図である。
【図6】図5のA−A′線断面図である。
【図7】図4におけるVCMの固定解除状態を示す正面
図である。
【図8】図7のB−B′線断面図である。
【図9】図4におけるVCMの固定状態を示す正面図で
ある。
【図10】図9のC−C′線断面図である。
【図11】図4におけるロック装置の固定解除状態を示
す斜視図である。
【図12】図4におけるロック装置の固定状態を示す斜
視図である。
【図13】図4におけるロック装置の固定解除状態を示
す正面図である。
【図14】図4におけるロック装置の固定状態を示す正
面図である。
【図15】図2に示した画像振れ補正装置におけるロッ
ク装置の制御を含む動作の全体を示す流れ図である。
【図16】図15における通常時ロック処理を示す流れ
図である。
【図17】図15における電源遮断時ロック処理を示す
流れ図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態における光軸角可
変装置およびロック装置を示す正面図である。
【図19】図18のD−D′線断面図である。
【図20】本発明の第3の実施の形態における光軸角可
変装置およびロック装置を示す斜視図である。
【図21】図20におけるロック装置の固定状態を示す
側面図である。
【図22】図20におけるロック装置の固定解除状態を
示す側面図である。
【図23】本発明の第4の実施の形態における画像振れ
補正装置の制御部および電源制御部の詳細な構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1…カメラ一体型VTR、3…ケーブル、10…画像振
れ補正装置、11…光軸角可変装置、12…レンズ位置
検出器、13…ロック装置、14…振れ検出器、15…
光軸角可変装置駆動回路、16…ロック装置駆動回路、
17…制御部、18…電源制御部、19…パワースイッ
チ、21…通常時制御用マイクロコンピュータ、22…
電源遮断時ロック処理実行回路、31…主電源レベル検
出回路、32…2次電源、33…電力供給・遮断制御回
路、34…電源切り換え回路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力の供給を受けて光学素子を駆動する
    ことによって入射側の光軸に対して出射側の光軸がなす
    角度を変えることの可能な光軸角可変装置に用いられ、 前記光学素子を機構的に固定する固定状態と光学素子の
    固定を解除する固定解除状態とを選択可能な光学素子固
    定手段と、 前記光軸角可変装置に対する電力の供給が不十分になっ
    た場合に、前記光学素子固定手段を自動的に固定状態と
    する光学素子固定制御手段とを備えたことを特徴とする
    光軸角可変装置における光学素子固定装置。
  2. 【請求項2】 前記光学素子固定手段は、固定状態と固
    定解除状態のうちの少なくとも固定状態では電力を消費
    せずにその状態が維持されることを特徴とする請求項1
    記載の光軸角可変装置における光学素子固定装置。
  3. 【請求項3】 前記光学素子固定制御手段は、前記光学
    素子固定手段を固定状態とする際、入射側の光軸に対し
    て出射側の光軸がなす角度が零となる位置に光学素子を
    移動させた後に前記光学素子固定手段を固定状態とする
    ことを特徴とする請求項1記載の光軸角可変装置におけ
    る光学素子固定装置。
  4. 【請求項4】 前記光軸角可変装置に対する電力供給源
    とは別に、前記光学素子固定制御手段を動作させるため
    の電源を備えたことを特徴とする請求項1記載の光軸角
    可変装置における光学素子固定装置。
  5. 【請求項5】 前記電源は、前記光軸角可変装置に対す
    る電力供給源によって充電される2次電源であることを
    特徴とする請求項4記載の光軸角可変装置における光学
    素子固定装置。
  6. 【請求項6】 前記電源は、前記光軸角可変装置に対す
    る電力の供給が不十分になった場合に、使用が開始され
    ることを特徴とする請求項4記載の光軸角可変装置にお
    ける光学素子固定装置。
  7. 【請求項7】 前記光学素子固定制御手段は、前記光軸
    角可変装置における主要な動作を実行するための回路と
    は別に、前記光学素子固定手段を自動的に固定状態とす
    るための動作を専門に実行する回路を有することを特徴
    とする請求項1記載の光軸角可変装置における光学素子
    固定装置。
  8. 【請求項8】 前記光軸角可変装置は、撮像装置に対し
    て着脱自在であり、且つ電力が撮像装置側の電源より供
    給されるものであり、 前記光学素子固定制御手段は、光軸角可変装置に対する
    撮像装置側の電源からの電力の供給が不十分になった場
    合に、前記光学素子固定手段を自動的に固定状態とする
    ことを特徴とする請求項1記載の光軸角可変装置におけ
    る光学素子固定装置。
JP9042328A 1997-02-26 1997-02-26 光軸角可変装置における光学素子固定装置 Pending JPH10239725A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9042328A JPH10239725A (ja) 1997-02-26 1997-02-26 光軸角可変装置における光学素子固定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9042328A JPH10239725A (ja) 1997-02-26 1997-02-26 光軸角可変装置における光学素子固定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10239725A true JPH10239725A (ja) 1998-09-11

Family

ID=12632954

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9042328A Pending JPH10239725A (ja) 1997-02-26 1997-02-26 光軸角可変装置における光学素子固定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10239725A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002099017A (ja) * 2000-09-26 2002-04-05 Nikon Corp ブレ補正装置
JP2007052322A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 像振れ補正レンズのロック機構
JP2007102035A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Pentax Corp ステージ装置のロック機構
JP2012098747A (ja) * 2011-12-26 2012-05-24 Nikon Corp 振れ補正カメラ、補正レンズ及カメラシステム
KR20160092913A (ko) 2015-01-28 2016-08-05 삼성전자주식회사 렌즈 경통 및 카메라
US9703177B2 (en) 2015-01-28 2017-07-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Lens barrel and camera

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002099017A (ja) * 2000-09-26 2002-04-05 Nikon Corp ブレ補正装置
JP4719964B2 (ja) * 2000-09-26 2011-07-06 株式会社ニコン 像ブレ補正装置
JP2007052322A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 像振れ補正レンズのロック機構
JP2007102035A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Pentax Corp ステージ装置のロック機構
JP2012098747A (ja) * 2011-12-26 2012-05-24 Nikon Corp 振れ補正カメラ、補正レンズ及カメラシステム
KR20160092913A (ko) 2015-01-28 2016-08-05 삼성전자주식회사 렌즈 경통 및 카메라
US9703177B2 (en) 2015-01-28 2017-07-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Lens barrel and camera
CN107111213A (zh) * 2015-01-28 2017-08-29 三星电子株式会社 透镜镜筒和相机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4981325B2 (ja) カメラシステム
US5398132A (en) Optical apparatus having image stabilizing device
US20200409032A1 (en) Lens barrel and camera body
US7466910B2 (en) Optical device and camera system
US6654554B2 (en) Power controller of a camera having an interchangeable lens
US11971602B2 (en) Lens barrel and imaging device
JPH06289466A (ja) 振れ補正装置
JPH10239725A (ja) 光軸角可変装置における光学素子固定装置
US20020154223A1 (en) Locking apparatus of vibration proof lens for camera, vibration proof adapter, and lens apparatus
US10261336B2 (en) Anti-vibration optical system, telephoto optical system, binocle, and anti-vibration unit
US6526231B2 (en) Tremble correction camera
JPH10232419A (ja) 光軸角可変装置におけるレンズ固定装置
JP5458521B2 (ja) レンズ鏡筒、レンズ鏡筒の調整方法、光学装置、および光学装置の調整方法
JP2002196384A (ja) 光学装置および撮影装置
WO2017110340A1 (ja) 防振装置及び双眼鏡
JP4623552B2 (ja) 望遠鏡
JP3869916B2 (ja) 像振れ補正装置、光学機器及び一眼レフカメラ
US6429980B1 (en) Lens barrel
JP3900756B2 (ja) 像安定化装置
JP3150224B2 (ja) 振れ補正装置
JPH11174512A (ja) 像振れ補正装置、像振れ補正機能付きレンズ装置、及び、像振れ補正機能付きカメラ
JPH06153064A (ja) 防振装置
JP2009300737A (ja) 手振れ補正機構、レンズ鏡胴及び撮像装置
JP3037080B2 (ja) 画面振れ補正装置
JPH0950060A (ja) ブレ補正装置及びレンズ鏡筒