JP4719964B2 - 像ブレ補正装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ等の光学機器に好適に用いられる被写体像のブレを補正するブレ補正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のブレ補正装置は、振れ検出センサによって検出した振れ信号に基づいて、ブレ補正光学系を光軸に垂直な面内に、アクチュエータによりシフト移動させることによって、像のブレを補正するものが公知である(例えば、特公平7−117676号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来の装置は、ブレ補正を行わないときには、アクチュエータによる拘束がとかれ、光軸に垂直な面内で自由に動けるようになるので、以下のような問題が生じる。
例えば、ブレ補正装置を搭載したカメラは、持ち運ぶときに、又は、誤って落としたときに、ブレ補正光学系が動いてしまい、機構内で衝突して破損する等のおそれがあった。
また、このカメラは、ブレ補正を行わずに撮影すると、ブレ補正光学系が自重により可動範囲の下方に位置してしまうので、像が劣化した状態で撮影することとなってしまう。
【0004】
この問題を解決するために、ブレ補正光学系を鏡筒に対して固定させるロック(係止)機構が提案されている(例えば、特開平8−211436号等)。この装置は、可動部側に突起を持たせ、その突起の外側で固定部側に支持された円環状部材を設けてあり、この円環状部材には、突起が可動部の可動範囲で動いても接触しない非接触箇所と、その非接触箇所よりも内側に入り込んだ部分が設けてある。また、この円環状部材には、回転方向へ駆動させるアクチュエータが設けられており、その円環状部材を回転させて、突起を放射方向から押さえつけることにより、可動部をロック位置へと案内している。
【0005】
また、他のロック機構を備えた装置(例えば、特開平6−67274号)も知られている。この装置は、可動部側に斜面状になったロック穴部を設け、そのロック穴部に対して、固定部側から棒状のロック部材を挿入することにより、可動部を所望のロック位置まで移動させている。
【0006】
すなわち、前記何れの装置とも、ロック動作の際に、ロック機構を駆動させるためのアクチュエータの力で、ブレ補正光学系及びブレ補正光学系を保持する保持枠を、所望のロック位置まで移動させなければならない。
また、仮に、ロック動作を、例えばバネ等の弾性部材で行うにしても、ロック解除動作時に、そのバネにブレ補正光学系及び枠体を持ち上げることを可能にする弾性エネルギーを、アクチュエータによりチャージしなければならない。
【0007】
ここで、例えば、実使用上、人間が一瞬と感じ、違和感を覚えないといわれる20ms程度の動作時間での、ロック機構の動作について考えてみる。
ブレ補正装置は、20ms前後で可動できるようにするためには、当然ではあるが、最低でも20ms以下でロック解除動作及びバネチャージを完了させなければならず、そのためには、高出力の得られる高価で大型のアクチュエータを使用しなければならず、また、大電力を消費する。
【0008】
このようなことは、小型軽量、省電力、低コストの観点から好ましくない。また、小型軽量低コストが求められる携帯機器では、大型で大電力を供給する電源を搭載することは好ましくない。この問題を解決するために、ロック機構の動作時間を延ばした場合に、使用者が故障との誤認識をする可能性等、ブレ補正装置を設けたことにより、逆に、不便に感じる危険性が高くなり、好ましくない。
【0009】
一方、後者の装置については、さらに、斜面部で可動部を支持しなければならず、ロック部材は、可動部の自重により、ロック穴部から抜ける方向にかかる力を排除することができず、衝撃等によりさらなる力が加わった場合に、容易に抜けてしまうことがあり、ロック状態を維持できない危険性がある。
【0010】
本発明の課題は、ブレ補正光学系を所望のロック位置にロックする場合、又は、ロック解除をする場合に、大型の専用アクチュエータを必要とせず、小スペース、省電力で、しかも、短い時間で確実なロック動作及びロック解除動作が可能となるブレ補正装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、移動することにより像ブレを補正するブレ補正光学系(3)と、前記ブレ補正光学系を駆動するブレ補正アクチュエータ(30,31)と、前記ブレ補正光学系と一体に設けられた第1係合部(6d)と、前記第1係合部と係合可能な第2係合部(101)とを有し、前記第1係合部と前記1係合部とを係合させることにより前記ブレ補正光学系の移動範囲を制限するロック状態と、前記第1係合部と前記第2係合部との係合を解除することにより前記ブレ補正光学系の移動範囲の制限を解除する非ロック状態とを実現可能なロック部と、前記ロック状態における前記第1係合部と前記細2係合部とのガタ範囲の略中心位置に対応する位置を記憶する記憶部(83)と、前記ロック状態と前記非ロック状態とを切換えるときに、前記記憶部に記憶されている位置に基づいて、前記ブレ補正アクチュエータの駆動を制御する制御部(81)とを含む像ブレ補正装置において、前記ロック状態において前記第1係合部と前記第2係合部とが前記ガタ範囲の一端側に押し当てられているときの前記ブレ補正光学系の位置に対応する第1位置と、前記ロック状態において前記第1係合部と前記第2係合部とが前記ガタ範囲の他端側に押し当てられているときの前記ブレ補正光学系の位置に対応する第2位置とを検出可能な位置検出部を有し、前記記憶部は、前記第1位置と前記第2位置とに基づいて演算された前記ガタ範囲の略中心位置を記憶すること、を特徴とする像ブレ補正装置である。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1に記載の像ブレ補正装置において、前記記憶部は、不揮発性のメモリであること、を特徴とする像ブレ補正装置である。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の像ブレ補正装置において、前記第1の係止部及び前記第2の係止部の一方は、略円柱形状のピンであり、他方は、前記ピンが挿入可能な有底穴又は貫通孔であること、を特徴とする像ブレ補正装置である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面などを参照しながら、本発明の実施の形態をあげて、さらに詳しく説明する。
図5は、本発明の実施形態によるブレ補正装置が内蔵されたカメラシステム(カメラ1とレンズ2)を示す断面図である。
カメラ1は、レンズ2が着脱可能である。レンズ2は、第一のレンズ群201、第二のレンズ群202、第三のレンズ群203、第四のレンズ群204、第五のレンズ群205、第六のレンズ群206及び絞り207を含む6群構成のズームレンズである。
【0015】
このレンズ2は、変倍時において、第一のレンズ群201、第三のレンズ群203、第五のレンズ群205、第六のレンズ群206及び絞り207が、光軸Iと同じ方向(矢印Xの方向)に移動することによって変倍を行う。
第一のレンズ群201は、光軸Iと同じ方向(矢印Xの方向)に移動することによって、像面1a に被写体の像を結ぶ焦点調節レンズ群である。
第二のレンズ群202及び第四のレンズ群204は、変倍時及び焦点調節時に、矢印Xの方向への移動は行わない。第二のレンズ群202は、ブレ補正レンズ3及び非ブレ補正レンズ4、5からなる。ブレ補正レンズ3は、光軸Iと垂直な方向(矢印Yの方向)と紙面に垂直な方向に駆動することによって像のブレを補正するレンズである。
【0016】
図6、図7、図8は、本実施形態に係るブレ補正装置のブレ補正レンズ3を駆動する駆動機構を示す図である。
ブレ補正レンズ3は、レンズ枠6に固定されている。レンズ枠6は、ヴォイスコイルモータ(VCM)30、31によって、図6におけるByの方向及びBxの方向に駆動される。このレンズ枠6には、2つのコイル12、16が固定されている。
【0017】
ヴォイスコイルモータ30は、図7に示すように、ヨーク13、コイル12、永久磁石14及びヨーク15により構成されている。ヨーク13は、レンズ枠8に固定されている。ヨーク15は、ベース部材7に固定されており、永久磁石14は、ヨーク15上に固定されている。コイル12は、ヨーク13と永久磁石14の間に配置されている。
よって、コイル12に電流を流すことにより、コイル12は、図6におけるByの方向に力を受けて、ブレ補正レンズ3を駆動する。
【0018】
同様に、ヴォイスコイルモータ31は、ヨーク17、コイル16、永久磁石18、ヨーク19により構成されている。ヨーク17は、レンズ枠8に固定されている。ヨーク19は、ベース部材7に固定されており、永久磁石18は、ヨーク19上に固定されている。コイル16は、ヨーク17と永久磁石18の間に配置されている。
よって、コイル16に電流を流すことにより、コイル16は、図6におけるBxの方向に力を受けて、ブレ補正レンズ3を駆動する。
【0019】
レンズ枠6は、図6に示すように、ガイド軸9にフック部6d、6eで係合しており、レンズ枠6は、ガイド軸9に対して、ガイド軸9の長手方向に移動自在である。このガイド軸9は、ガイドアーム10に回転自在に固定されている。ガイドアーム10は、図8に示すように、ベース部材7に固定された軸11に、その軸回りに回転自在に固定されている。
従って、レンズ枠6は、ガイド軸9により光軸I回りの回転が規制されているが、ガイド軸9の長手方向に移動可能であり、しかも、ガイド軸9がその長手方向と略直角方向に変位可能であるので、By方向とBx方向の両方向に、移動可能である。
【0020】
更に、レンズ枠6は、ブレ補正レンズ3の回りに配置した3つの摺動材に、3つのバネ60a、60b、60cで付勢されている。これを図6、図8で詳細に説明する。
レンズ枠6は、摺動材組み込み部6a、6b、6cの内部に、摺動材50a、50b、50cが組み込まれている。この摺動材50a、50b、50cは、材料自身に摺動性のある材料、例えば、ポリアセタール系の樹脂によって作製されている。
【0021】
ベース部材7には、それぞれ摺動材50a、50b、50cの相対する位置に、硬度の高い金属からなる摺動材受け部材51a、51b、51cがそれぞれ固定されている。摺動材受け部材51a、51b、51cは、例えば、表面処理の必要のないステンレス材が用いられている。
【0022】
レンズ枠6は、レンズ枠6のバネ掛け部6a’、6b’、6c’と、ベース部材7のバネ掛け部7a、7b、7cに掛け渡されたバネ60a、60b、60cによって、摺動材50a、50b、50cを介して、摺動材受け部材51a、51b、51cに付勢されている。
従って、レンズ枠6は、低負荷でしかも滑らかに移動可能にベース部材7に支持されている。
【0023】
なお、図7,図8には図示していないが、ベース部材7は、非ブレ補正レンズ5を固定支持している。また、非ブレ補正レンズ4は、レンズ枠8に固定されている。
ベース部材7は、レンズ枠8に対する係合部7hを備えている。同様に、レンズ枠8は、ベース部材7に対する係合部8aを備えている。そして、ベース部材7は、その係合部7hにレンズ枠8の係合部8a が係合しており、固定用ビス40、41、42、により、スラスト方向から固定されている。
【0024】
レンズ枠8がベース部材7に対して係合した状態で、ブレ補正レンズ3及び前述したブレ補正レンズ3を駆動する駆動機構は、非ブレ補正レンズ4、5、ベース部材7、レンズ枠8によりケーシングされた状態となる。
【0025】
ブレ補正レンズ3の位置を検出するための位置センサは、図6、図7に示すスリットが設けられているスリット部材24、25、LED20、22、PSD21、23により構成されている。スリット部材24、25は、レンズ枠6に固定されている。LED20、22は、レンズ枠8に固定されている。PSD21、23は、ベース部材7に固定されている。LED20、22から発せられる光は、スリット部材24、25に設けられているスリットを通り、PSD21、23に達する。
従って、ブレ補正レンズ3の移動した位置により、PSD21、23に達する光の位置が移動し、PSD21、23の出力信号が変化する。この信号により、ブレ補正レンズ3のBy、Bx方向の位置を検出することができる。
【0026】
次に、本実施形態に係るズレ補正装置のロック機構について説明する。
図1、2は、図6の矢印Aの方向から見たA視図であって、図1は、本発明の実施形態に係るブレ補正装置のロック機構がレンズ枠6をロックしていない状態を示した図、図2は、本発明の実施形態に係るブレ補正装置のロック機構がレンズ枠6をロックしている状態を示した図である。
このロック機構100は、ロックピン101、回転レバー102、ラッチソレノイド103、圧縮バネ104等とを備えている。
【0027】
ロックピン101は、ベース部材7とピン支持部7d、7eによって、光軸Iに略平行な方向に支持されている。レンズ枠6には、ロックピン101の径よりも若干大きいロック孔6dが設けられている。
また、係合コマ101aとベース枠7の間には、ロックピン101の径よりも大きい圧縮バネ104が設けられている。圧縮バネ104は、係合部101aを矢印Dの方向に付勢しており、ロックピン101は、常に、ロック解除される方向に力が掛かっている。
【0028】
ラッチソレノイド103は、ベース部材7に取り付けられており、そのプランジャ103aは、ロック時には光軸Iに略平行な矢印Dの方向に吸引される。このプランジャ103aは、レバー先端部102aを介して回転レバー102と係合している。
回転レバー102は、ベース枠7の回転支持部7eと、回転レバー孔102cを介して支持されており、回転支持部7e及び回転レバー孔102cの略中心を軸として回転する。回転レバー102は、レバーのもう一方の先端部102bを介して、ロックピン101の係合部101aと係合している。
【0029】
ロック時においては、図2に示すように、まず、ラッチソレノイド103がプランジャ103aを光軸方向に略平行な力Fで吸引する。これにより、プランジャ103aは、レバー先端部102aを矢印Dの方向に引っ張り、回転レバー102は、図2の時計回り(矢印G方向)に、回転支持部7e及び回転レバー孔102cの略中心を軸として回転する。
すると、レバー先端部102bは、係合部101aを、矢印Eの方向にバネ104の矢印D方向の力に打ち勝つ力で押さえつける。
以上の動作で、ロックピン101は、矢印Eの方向に動き、ロック孔6dに挿入され、ロックされた状態となる。
【0030】
ロック解除時においては、図1に示すように、まず、ラッチソレノイド103の矢印D方向に、プランジャ103aを吸引する力が非常に小さくなる。すると、バネ104の光軸Iに略平行な方向の矢印fの力に打ち勝つことができなくなり、上述したのとは、逆の動作を開始する。
よって、ロックピン101は、矢印Dの方向に動き、ロック孔6dから抜け、ロックが解除された状態となる。
【0031】
図3は、図1、2を矢印Bの方向から見た図であり、工場出荷時において、ロック孔6dの略中心位置Cを求める方法を示したものである。
ロック孔6dに対して、ロックピン101をロック孔6dの径方向の片側に押し当てる状態、すなわち、ロックピン101がロック孔6dに対して、図3の101’の位置となるように、レンズ枠6を移動する。そのときに、レンズ枠6の位置を、PSD21、23の出力から求めて、図7に示すEEPROM83に記憶させる。
【0032】
つぎに、ロック孔6dに対して、ロックピン101をロック孔6dの、先ほどとは径方向に反対となる位置に押し当てる状態、すなわち、ロックピン101がロック孔6dに対して、図3の101''の位置となるように、レンズ枠6を移動する。そのときに、レンズ枠6の位置を、PSD21、23の出力から求めて、EEPROM83に記憶させる。
以上の2つの位置における記憶から、その位置の中点にあたる位置を、ロック孔6dの略中心位置Cであるとすることができ、この略中心位置CをEEPROM83に記憶しておく。
【0033】
レンズ側CPU81(図7参照)は、ロックする際には、ロックする直前に、ロックピン101の中心軸と、ロック孔6dの略中心位置Cとが一致するように、モータ駆動回路82を介して、ヴォイスコイルモータ30、31を駆動して、レンズ枠6を移動した後に、ロック動作を開始し、ロックピン101をロック孔6dへ接触することなく挿入することができる。
【0034】
また、レンズ側CPU81は、ロック解除する場合にも、ロックピン101の中心軸と、ロック孔6dの略中心位置Cとが一致するように、モータ駆動回路82を介して、ヴォイスコイルモータ30、31を介してレンズ枠6を移動した後に、ロック解除動作を開始し、ロックピン101をロック孔6dへ接触することなく抜くことができる。
【0035】
本実施形態のロック機構100は、これらの動作により、ロックピン101を用いてレンズ枠6を所望のロック位置に移動させる必要がなく、ブレ補正シフト駆動用のヴォイスコイルモータ30、31を用いて所望のロック位置にレンズ枠6を移動させることができる。
また、ロックピン101とロック孔6dは、径方向に一定のクリアランスを設けてあるので、ロックピン101とロック孔6dはロック動作及びロック解除動作時において、接触することがなく、ロック動作及びロック解除動作の失敗をせずに、かつ、ロック動作及びロック解除用のアクチュエータは、大きな力を必要としないで、短い時間でロック動作及びロック解除動作が可能である。
【0036】
図4は、ロック孔形状が平坦部になっている場合の図である。
レンズ枠6にかかる紙面に対して下向きの力Fgは、平坦部に略垂直にかかることになる。したがって、ロックピン101に対して、矢印Dの方向に力がかかることは、非常にまれである。
また、衝撃等によって、力Fgがさらに大きくなっても、ロックピン101が矢印Dの方向に力を受ける量は微小であり、ロック状態が意図せずに解除される可能性は、きわめて低いと言える。
【0037】
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
ロックピン101は、その先端が平坦であると、加工が容易であり、また、図3で説明したロック孔6dに当てたときに、位置決めが正確にできると共に、ロック時の掛かり量が十分に確保することができる。しかし、上記の利点を害さない範囲で、ロックピン101の先端は、テーパー状になっていてもよい。
【0038】
また、図3で説明したロック孔6dの略中心位置を記憶する動作は、工場出荷時に行なう例で説明したが、ブレ補正制御の初期化時、リセット時又はロック解除時等に毎回行なうようにしてもよい。これは、PSD以外の素子を用いた場合に、基準位置がでなかったり、ドリフト等の影響を排除できるからである。
【0039】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、ブレ補正光学系を所望位置にロックするときに、また、ロック解除するときに、大型の専用アクチュエータを必要とせず、小スペース、省電力で、しかも、短い時間で確実なロック動作及びロック解除動作を行なうことができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るブレ補正装置のロック機構がレンズ枠6をロックしていない状態を示した図である。
【図2】本発明の実施形態に係るブレ補正装置のロック機構がレンズ枠6をロックしている状態を示した図である。
【図3】本発明の実施形態に係るブレ補正装置のロック機構が、工場出荷時において、ロック孔6dの略中心位置Cを求める方法を示したものである。
【図4】ロック孔形状が平坦部になっている場合の図である。
【図5】本発明の実施形態によるブレ補正装置が内蔵されたカメラシステム(カメラ1とレンズ2)を示す断面図である。
【図6】本実施形態に係るブレ補正装置のブレ補正レンズ3を駆動する駆動機構を示す図である。
【図7】本実施形態に係るブレ補正装置のブレ補正レンズ3を駆動する駆動機構を示す図である。
【図8】本実施形態に係るブレ補正装置のブレ補正レンズ3を駆動する駆動機構を示す図である。
【符号の説明】
3 ブレ補正レンズ
4,5 非ブレ補正レンズ
6 レンズ枠
7 ベース枠
8 レンズ枠
9 ガイド軸
10 ガイドアーム
11 軸
50a,50b,50c 摺動材
51a,51b,51c 摺動材受け部材
24,25 スリット部材
20,22 LED
21,23 PSD
30,31 ヴォイスコイルモータ
81 レンズ側CPU
82 モータ駆動回路
83 EEPROM
12,16 コイル
13,17 ヨーク
14,18 永久磁石
15,19 ヨーク
100 ロック機構
101 ロックピン
102 回転レバー
103 ラッチソレノイド
104 圧縮バネ

Claims (3)

  1. 移動することにより像ブレを補正するブレ補正光学系と、
    前記ブレ補正光学系を駆動するブレ補正アクチュエータと、
    前記ブレ補正光学系と一体に設けられた第1係合部と、前記第1係合部と係合可能な第2係合部とを有し、前記第1係合部と前記係合部とを係合させることにより前記ブレ補正光学系の移動範囲を制限するロック状態と、前記第1係合部と前記第2係合部との係合を解除することにより前記ブレ補正光学系の移動範囲の制限を解除する非ロック状態とを実現可能なロック部と、
    前記ロック状態における前記第1係合部と前記2係合部とのガタ範囲の略中心位置に対応する位置を記憶する記憶部と、
    前記ロック状態と前記非ロック状態とを切換えるときに、前記記憶部に記憶されている位置に基づいて、前記ブレ補正アクチュエータの駆動を制御する制御部とを含む像ブレ補正装置において、
    前記ロック状態において前記第1係合部と前記第2係合部とが前記ガタ範囲の一端側に押し当てられているときの前記ブレ補正光学系の位置に対応する第1位置と、前記ロック状態において前記第1係合部と前記第2係合部とが前記ガタ範囲の他端側に押し当てられているときの前記ブレ補正光学系の位置に対応する第2位置とを検出可能な位置検出部を有し、
    前記記憶部は、前記第1位置と前記第2位置とに基づいて演算された前記ガタ範囲の略中心位置を記憶すること、
    を特徴とする像ブレ補正装置。
  2. 請求項1に記載の像ブレ補正装置において、
    前記記憶部は、不揮発性のメモリであること、を特徴とする像ブレ補正装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の像ブレ補正装置において、
    前記第1の係止部及び前記第2の係止部の一方は、略円柱形状のピンであり、他方は、前記ピンが挿入可能な有底穴又は貫通孔であること、を特徴とする像ブレ補正装置。
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