JPH10239576A - 光コネクタ偏心方向検出装置および検出方法 - Google Patents

光コネクタ偏心方向検出装置および検出方法

Info

Publication number
JPH10239576A
JPH10239576A JP4808397A JP4808397A JPH10239576A JP H10239576 A JPH10239576 A JP H10239576A JP 4808397 A JP4808397 A JP 4808397A JP 4808397 A JP4808397 A JP 4808397A JP H10239576 A JPH10239576 A JP H10239576A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ferrule
center
inspected
eccentric direction
optical connector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4808397A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3483186B2 (ja
Inventor
Takashi Yoshizawa
高志 吉澤
Akira Nagayama
昭 永山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP04808397A priority Critical patent/JP3483186B2/ja
Publication of JPH10239576A publication Critical patent/JPH10239576A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3483186B2 publication Critical patent/JP3483186B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、校正も単純で、経済的であ
り、校正動作の後は1回の測定で偏心方向を決定でき、
作業能率が高く、コネクタ組立コストを低減できる光コ
ネクタ偏心方向検出装置および検出方法を提供すること
にある。 【解決手段】本発明は、光コード500の他端から参照
光を入射し、光コード500の被検査端フェルール2a
からの出射光スポット画像をCCDカメラ6で計測し、
得られた画像データから画像処理装置9で高輝度領域の
中心を検出し、該フェルール2aを前記CCDカメラ6
に対して結合するフェルール固定部材7とから構成さ
れ、フェルール固定部材7が、フェルール2a外径より
わずかに小さい内径をもつ弾性材でできた円筒状部品
で、この円筒状部品の軸方向に適当な幅の割り部分を有
してフェルール2aを挿入可能とし、かつフェルール2
aの先端位置を規制することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバコード
の端部に対して光コネクタ組付けを行う際に、フェルー
ル中心孔にファイバ素線を挿入・接着し、該フェルール
外径に対する中心とファイバ素線のコア中心位置とのず
れ(以下では、偏心と呼ぶ)の方向を検出するための光
コネクタ偏心方向検出装置および検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】広帯域情報サービスを各家庭やオフイス
まで普及させるには、光コネクタ付きコードの抜本的経
済化が不可欠である。しかしながら、従来、光コード端
にコネクタを組付ける作業(以下、コネクタ組立と略
す)は人手依存度が極めて高く、光コネクタ付きコード
の経済化を困難にしていた。光コネクタ付きコードの経
済化をはかると同時に、将来予想される大規模な需要に
応えるには、コネクタ組立の自動化が必須となってい
る。
【0003】光コネクタには種々の形状のものが考案さ
れているが、基本的には精密スリーブ内でフェルール同
士を押圧しつつ、フェルール外径基準で整列接続する。
しかし、フェルールの中心孔はその外径に対して若干の
偏心を有し、フェルールの中心孔の偏心方向が互いに1
80度異なるコネクタ同士を接続した最悪ケースにおい
ては、中心孔に通したファイバのコア位置間偏差が最大
になるので、大きな接続損失が発生する。このような偏
心に起因する接続損失を避けるため、F04形単心光フ
ァイバコネクタ(JIS C 5973に記載、以下S
Cコネクタと呼ぶ)では、挿抜姿勢を一通りにするため
にツマミ断面を矩形とし、偏心方向がツマミ断面に対し
て略一定方向になるように組立てる(以下、この作業を
調心と呼ぶ)。調心を行なうSCコネクタでは、接続時
の偏心方向がほぼ一致するので偏心に起因する接続損失
が小さく、光通信用コネクタとして世界的規模で使用さ
れる状況にある。
【0004】SCコネクタの需要増大に伴って、その組
立の自動化も検討されつつあるが、部品点数の多さと、
人手組立を前提とした構造の複雑さが阻害要因となって
いる。SCコネクタの従来の組立手順を図5〜図8を用
いて説明する。
【0005】先ず、図5に示すように、光コード500
を指定長に切断し、後で組付けるコイルばね50b、ス
トップリング50c、かしめリング50d、リング50
e、ブーツ50fを光コードに通した後、コード先端の
被覆除去、ファイバ素線520のクリーニング、抗張力
体510の処理を行なう。
【0006】続いて、図6に示すように、フェルール5
0aの中心孔に接着剤を充填してファイバ素線520を
挿入・接着した後、フェルール50aの先端を研磨す
る。次いで、フェルール50aの偏心方向を検査し、偏
心方向に最も近いフランジキー溝200eが、プラグフ
レーム130の点線矢印の方向に一致するようにフェル
ール50aを回転調整してプラグフレーム130に挿入
する。その後、コイルばね50bとストップリング50
cを戻し、ストップリングの突起部50tがプラグフレ
ームの嵌合孔130aに合うようにストップリング50
cを回転調整して組み付ける。
【0007】次に、図7に示すように、かしめリング5
0dを戻す。このとき、ストップリング50cの後端部
とかしめリング50dとの間に抗張力体510を挟み込
み、かしめる。さらに、リング50eを戻して、コード
外皮を固定し、ブーツ50fを戻してストップリング5
0cおよびかしめリング50dを覆う。最後に図8に示
すように、プラグフレーム130の方向に合わせて前方
からツマミ140を挿入する。
【0008】これらの工程のうち、コード被覆除去作
業、ファイバ素線のクリーニング作業などでは補助的な
自動機が使用されているが、その他の工程に関しては、
製造現場での組立自動化は進んでいないのが現状であ
る。特に、調心工程は現在以下のように行われている。
【0009】まず、被検査フェルールをV溝内に固定し
て、端面を顕微鏡で観察する。このとき、コア部が白く
見えるので、フェルールをV溝内で回転させ、顕微鏡視
野の中でコア部の中心が最も変位した方向を偏芯方向と
してフェルールのフランジ部にマーキングし、これに最
も近いフェルールフランジのキー溝がプラグフレームの
所定の方向になるように人手で合わせて挿入しているの
が一般的である。また、調心作業を自動化する装置が特
開平8−50220号に記載されているが、被検査フェ
ルールをV溝内に固定し、フェルールの長軸まわりの複
数回転位置でコア中心検査を行った結果を処理して偏心
方向を定める点で原理的には同様である。しかしなが
ら、フェルールをV溝内に固定する従来の方法は、フェ
ルール外径のばらつき(約1μm)やV溝と顕微鏡系の
位置ずれがコア中心位置に直接影響を及ぼすという重大
な欠点があった。この影響を除くため、従来方法では、
フェルールをV溝内で回転させ、コア中心の移動軌跡を
観測することが必須であった。すなわち、フェルールを
V溝内で回転させ、コア中心の移動軌跡からフェルール
外径のばらつき、V溝と顕微鏡系との位置ずれ等の誤差
を相殺し、偏心方向を決定する必要があった。この場
合、V溝内への異物混入やV溝の磨耗等により偏心方向
検出の高精度化が困難であり、所要時間も長く、生産性
を低下させ、生産コストを引き上げる一要因となってい
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたもので、SCコネクタ等の組立で特徴的
な、調心を行なってプラグフレームおよびツマミを組み
付ける組立工程中で必要とされる、簡便な光コネクタ偏
心方向検出装置および検出方法を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の光コネクタ偏心方向検出装置は、光ファイバ
コードの端部に対して光コネクタ組付けを行う際に、フ
ェルール中心孔にファイバ素線を挿入・接着し、該フェ
ルール外径に対する中心とファイバ素線のコア中心位置
とのずれである偏心の方向を検出するための装置であっ
て、光ファイバコードの他端から参照光を入射する手段
と、光ファイバコードの被検査端フェルールからの出射
光スポット画像を計測するスポット画像計測手段と、該
スポット画像計測手段より得られた画像データから高輝
度領域の中心を検出するスポット中心検出手段と、該被
検査端フェルールを前記スポット画像計測手段に対して
結合する被検査端フェルール固定手段とから構成される
ことを特徴とするものである。
【0012】また本発明の光コネクタ偏心方向検出装置
は、被検査端フェルール固定手段が、フェルール外径よ
りわずかに小さい内径をもつ弾性材でできた円筒状部品
で、この円筒状部品の軸方向に適当な幅の割り部分を有
してフェルールを挿入可能とし、かつフェルール先端位
置を規制する手段を有することを特徴とするものであ
る。
【0013】また本発明の光コネクタ偏心方向検出装置
は、被検査端フェルールの回転手段を有し、スポット画
像計測手段によって求められた被検査端フェルールの偏
心方向が特定の回転位置にくるように、該回転手段を制
御可能なことを特徴とするものである。
【0014】また本発明は、前記光コネクタ偏心方向検
出装置を用いた光コネクタ偏心方向検出方法において、
検出動作に先だって、適当な偏心量をもつ校正フェルー
ルを前記被検査端フェルール回転手段により少なくとも
3回、長軸まわりに回転角度を変えて位置決めし、その
度毎に前記被検査端フェルール固定手段に挿入位置決め
した後、前記のスポット画像計測手段とスポット中心検
出手段によってその回転角位置での校正フェルールの出
射光中心を求め、この操作を少なくとも3回行った結果
から被検査端フェルール固定手段で固定した場合のスポ
ット画像計測手段に対する真の中心位置を決定して記憶
し、その後、被検査フェルールが該被検査フェルール固
定手段に挿入された場合には、出射光スポット中心位置
と前記の校正動作で求めた真の中心位置との位置ずれか
ら偏心方向を求めることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態例を詳細に説明する。図1は本発明の光コネクタ
偏心方向検出装置の一実施形態例を示す図であり、1a
は参照光源、1bは参照光ガイド系、2aは被検査フェ
ルール、2bは他端フェルール、3は被検査フェルール
2aをその長軸回りに回転位置決め可能なフェルール回
転板、4はフェルール回転モータ、5は先端部がフェル
ール外径と略等しい直径を有するスポット画像計測用光
学系、6はスポット画像計測用CCDカメラ、7は一端
をスポット画像計測用光学系5に固定した弾性円筒状の
フェルール固定部材、71は中心孔を有するスペーサ
ー、8はCCDカメラ6、フェルール固定部材7、スペ
ーサー71およびスポット画像計測用光学系5全体を被
検査フェルール2aの長軸方向に移動させるアクチュエ
ータ、9はスポット画像からコア中心を検出する画像処
理装置である。
【0016】図2は、フェルール回転部を被検査フェル
ールの後端(光コード)側から見た部分正面図である。
図2で、3は外周に歯車をもつフェルール回転板、31
は手前側にフェルール2aのフランジ部が挿入可能な直
径をもち、図の奥行き側にはフランジ径よりも小さくフ
ェルール径よりも大きい直径をもつ中心孔であり、被検
査フェルール2aが一定位置よりも奥側に進めない構造
となっている。また、32はフェルール2aのフランジ
部のキー溝(4個)に嵌合可能な爪である。爪の数は少
なくとも1個あれば滑らずにフェルール2aを回転可能
だが、本実施形態例では4個の爪を設けている。フェー
ルール回転板3において上記の各孔31の径および爪3
2の寸法は被検査フェルール2aが装着されたときに適
当な隙間を有するようにしてあり、フェルール固定部材
7に被検査フェルール2aが挿入された場合に、その弾
性円筒部分の固定力によって被検査フェルール2aがス
ポット画像計測用光学系5の先端部分と真直に整列され
るようになっている。フェルール回転板3は、回転軸3
3が支持板34に回転自在に固定され、駆動歯車35で
回転駆動される。回転軸33は中空軸であり、空洞部に
フェルール固定部材7の先端が入り込める構造となって
いる。また、36は被検査フェルール2aを回転板3に
装着後、フェルール2aのフランジ後端面を押えるよう
に回動して、フェルール2aの先端が押されたときに回
転板3から外れないようにするためのフェルール押さえ
部材である。
【0017】図3は、フェルール固定手段の一例を示
す。図3に示すように、本発明のフェルール固定部材7
はその軸方向(母線方向)に割り部分72を有する円筒
状弾性部品であって、その内径はフェルール2aの外径
(2.499〜2.500mm)よりも小さく、割り部
分72の弾性変形によってフェルール2aが挿入可能
で、挿入時にフェルール2aとスポット画像計測用光学
系5の先端部分とを整列可能な程度の厚みと弾性率を有
する。また、その長さは、被検査フェルール2aとスポ
ット画像計測用光学系5を安定に結合できる程度に長く
してある。さらに、円筒の内面は粗さを極力小さくして
ある。本発明のフェルール固定部材7によれば、フェル
ール2aの直径にばらつきがあってもフェルール外径を
基準とする中心位置は常にほぼ一定の位置に保持され
る。なお、図3のような要求を満たす標準部品の一例と
して、光コネクタのアダプタ内に一般的に使用されてい
るジルコニア製の割りスリーブが安価で入手容易であ
る。しかしながら、本発明のフェルール固定部材7は割
りスリーブに限定されない。
【0018】次に、図1の実施形態例の動作を説明す
る。光コード500の両端はフェルールが2a,2b接
着され、先端研磨が完了した状態とする。また、図には
示していないが、必要に応じて図6に示したような各種
部品がコード側に装着されているものとする。他端フェ
ルール2bを参照光ガイド系1bに対して位置決めし、
参照光源1aから参照光を入射する。この参照光が光コ
ード500内を通過し、被検査フェルール2a先端のコ
ア部から出射する。次に、被検査フェルール2aをフラ
ンジのキー溝が爪32に一致するようにフェルール回転
板3に挿入し、フェルール押さえ部材36を回動して外
れないようにする。その後、フェルール回転モータ4を
駆動してキー溝が一定回転位置にくるようにする。次い
で、アクチュエータ8を駆動して、先端にフェルール固
定部材7を有するスポット画像計測用光学系5を被検査
フェルール2aに接近させ、被検査フェルール2aをフ
ェルール固定部材7内に挿入・押圧する。フェルール固
定部材7内にはスペーサ71が組み込まれており、被検
査フェルール2aの先端面をスポット画像計測用光学系
5の焦点位置に保つ。この状態で、被検査フェルール2
aのコア部分が高輝度に観測される。この高輝度領域を
含むフェルール2aの先端面画像はCCDカメラ6で画
像データに変換され、この画像データが画像処理装置9
に送られて高輝度領域の重心を求める。このような高輝
度領域の重心を求める画像処理技術については公知の技
術であり、ここではその詳細は省略する。
【0019】本発明では、偏心量が0.5μm以上ある
校正用フェルールを用いて、フェルール固定部材7で固
定した場合の真の中心位置を最初に求める。すなわち、
校正動作としてはフェルール回転板3を90°づつ回転
させ、高輝度領域の重心を求める動作を4回行なう。真
の中心位置を定めるには、このような重心検出動作回数
は3回でも原理的には可能であるが、偏心量は一般に微
小であるため、種々の偶発誤差を含む。この影響を低減
するには重心検出動作回数を増やすことが有効である。
図4を用いて、4回の重心検出結果から真の中心を定め
る一例を説明する。図4はCCDカメラ6の視野を模式
化したもので、#1〜#4はフェルールの回転位置を変
えながら4回計測したコア中心に相当する高輝度領域の
重心位置を示す。この#1〜#4の4点のうち、任意の
3点の組み合わせに対して式(1)で示す1個の円が定
められる。
【0020】
【数1】
【0021】ただし、(Xi ,Yi )、(Xj ,Y
j )、(Xk ,Yk )は互いに異なる3つの高輝度領域
の重心位置座標である。本例のように、4点から3点を
取り出して組み合わせる場合の数は4通り( 43
4)あるので、一般には、中心座標および半径の異なる
4個の円(以下、このような3つの測定座標点から求め
られた円を測定円と呼ぶ)が定まることになる。図4の
C1 〜C4 は、#1〜#4の4点のうちの3点の組み合
わせから定めた測定円の中心位置を示す。
【0022】本例では、自乗誤差の和を最小にする手法
(最小平均自乗推定)によって、先ず真の中心Pの位置
座標の推定を行なう。4個の測定円中心Cnの座標を
(XCn,YCn)(n=1〜4)、推定される真の中心P
の座標を(Xp ,Yp )とすれば、点PのX座標の自乗
誤差の和は
【0023】
【数2】
【0024】以上説明したように、最小平均自乗推定を
適用すれば、真の中心は測定円の中心座標を平均化処理
で求められる。ここで求めた中心(Xp ,Yp )はフェ
ルール固定手段で固定した場合の真中心とみなせるの
で、それ以後の偏心方向測定動作時には、この真の中心
位置に対する1回の重心位置座標測定から偏心方向が直
ちに決定できる。さらに、本発明による偏心方向検出装
置はフェルール回転機能を有するため、求めた偏心方向
に最も近いフェルールフランジのキー溝が特定方向にな
るような後処理が容易で、その後のプラグ組み付け等が
容易に行えるという利点がある。
【0025】コネクタ組立には偏心方向さえわかればよ
いが、偏心量を求めて規定量以上の偏心を有するフェル
ールを不良品として部品組み付けを実施しないで排除す
ることも可能である。
【0026】以上のように、参照光の入射手段、スポッ
ト画像計測手段、コア中心検出手段、割り部分をもつ弾
性円筒状部材からなるフェルール固定手段、およびフェ
ルール回転手段を具備した偏心方向検出装置において、
まず適当な偏心量を有する校正用フェルールを用いて偏
心方向測定系の校正を行なう。すなわち、フェルール回
転手段を用いて校正用フェルールのフランジ部のキー溝
を基準として校正用フェルールを回転位置決めしてフェ
ルール固定手段に挿入し、他端のフェルールから参照光
を入射して被検査フェルール先端でのコア部分の輝度を
高め、被検査フェルールのコア中心位置をスポット画像
計測手段と画像処理を含むコア中心検出手段を用いて検
出する。上記のようなコア中心検出動作を長軸まわりの
回転角を変化させて少なくとも3箇所の位置で行ない、
これらの結果からフェルール固定手段で位置決めした場
合の中心位置(真の中心)を定め、画像処理装置内に記
憶させる。次に、被検査フェルールを、前記のフェルー
ル固定手段に挿入し、他端のフェルールから参照光を入
射して被検査フェルール端でのコア部分の輝度を高め、
被検査フェルールのコア中心位置を画像計測手段とスポ
ット中心検出手段を用いて1回だけ検出する。ここで求
めた中心位置と、校正時に求めた真の中心位置との偏差
から偏心量および偏心方向を決定する。また、偏心方向
の測定後、フェルール回転手段は、測定した偏心方向に
最も近いキー溝が特定の方向となるように被組立フェル
ールを回転調整する。
【0027】本発明によれば、割り部分をもつ弾性円筒
状部材からなるフェルール固定手段に被検査フェルール
を挿入して画像計測手段に結合するためフェルール外径
のばらつきの影響を受けない。このため、校正動作の後
は、フェルールの偏心方向検出が1回の測定ですみ、フ
ェルール回転手段によって偏心方向を自動的に一定方向
に調整できるので、コネクタ組立が容易で効率的であ
る。また、本発明の偏心方向検出方法は、フェルール固
定手段として高精度で安価な割スリーブが使用でき、固
定手段の磨耗などによる保守が経済的に行える。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
偏心方向検出装置校正も単純で、経済的である。また、
校正動作の後は1回の測定で偏心方向を決定できるの
で、作業能率が高く、コネクタ組立コストを低減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例を示す構成説明図であ
る。
【図2】本発明に係るフェルール回転部の一例を示す側
面図である。
【図3】本発明に係る被検査フェルール固定手段の一例
を示す斜視図である。
【図4】本発明のフェルール固定手段を用いた場合の真
の中心位置の推定法の一例を示す説明図である。
【図5】従来の光コネクタの組立手順を示す斜視図であ
る。
【図6】従来の光コネクタの組立手順を示す斜視図であ
る。
【図7】従来の光コネクタの組立手順を示す斜視図であ
る。
【図8】従来の光コネクタの組立手順を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1a 参照光源 1b 参照光ガイド系 2a 被検査フェルール 2b 他端フェルール 3 フェルール回転板 4 フェルール回転モータ 5 スポット画像計測用光学系 6 スポット画像計測用CCDカメラ 7 フェルール固定部材 8 アクチュエータ 9 画像処理装置 31 中心孔 32 爪 33 回転軸 34 支持板 35 駆動歯車 36 フェルール押さえ部材 71 スペーサー 72 割り部分 50a フェルール 50b コイルばね 50c ストップリング 50d かしめリング 50e リング 50f ブーツ 50t ストップリングの突起部 130 プラグフレーム 130a プラグフレームの嵌合孔 140 ツマミ 200e フランジキー溝 230 プラグフレーム 500 光コード 510 抗張力体 520 ファイバ素線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバコードの端部に対して光コネ
    クタ組付けを行う際に、フェルール中心孔にファイバ素
    線を挿入・接着し、該フェルール外径に対する中心とフ
    ァイバ素線のコア中心位置とのずれである偏心の方向を
    検出するための装置であって、 光ファイバコードの他端から参照光を入射する手段と、 光ファイバコードの被検査端フェルールからの出射光ス
    ポット画像を計測するスポット画像計測手段と、 該スポット画像計測手段より得られた画像データから高
    輝度領域の中心を検出するスポット中心検出手段と、 該被検査端フェルールを前記スポット画像計測手段に対
    して結合する被検査端フェルール固定手段とから構成さ
    れることを特徴とする光コネクタ偏心方向検出装置。
  2. 【請求項2】 被検査端フェルール固定手段が、フェル
    ール外径よりわずかに小さい内径をもつ弾性材でできた
    円筒状部品で、この円筒状部品の軸方向に適当な幅の割
    り部分を有してフェルールを挿入可能とし、かつフェル
    ール先端位置を規制する手段を有することを特徴とする
    請求項1記載の光コネクタ偏心方向検出装置。
  3. 【請求項3】 被検査端フェルールの回転手段を有し、
    スポット画像計測手段によって求められた被検査端フェ
    ルールの偏心方向が特定の回転位置にくるように、該回
    転手段を制御可能なことを特徴とする請求項1又は2記
    載の光コネクタ偏心方向検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の光コネクタ偏心方向検出
    装置を用いた光コネクタ偏心方向検出方法において、検
    出動作に先だって、適当な偏心量をもつ校正フェルール
    を前記被検査端フェルール回転手段により少なくとも3
    回、長軸まわりに回転角度を変えて位置決めし、その度
    毎に前記被検査端フェルール固定手段に挿入位置決めし
    た後、前記のスポット画像計測手段とスポット中心検出
    手段によってその回転角位置での校正フェルールの出射
    光中心を求め、この操作を少なくとも3回行った結果か
    ら被検査端フェルール固定手段で固定した場合のスポッ
    ト画像計測手段に対する真の中心位置を決定して記憶
    し、その後、被検査フェルールが該被検査フェルール固
    定手段に挿入された場合には、出射光スポット中心位置
    と前記の校正動作で求めた真の中心位置との位置ずれか
    ら偏心方向を求めることを特徴とする光コネクタ偏心方
    向検出方法。
JP04808397A 1997-03-03 1997-03-03 光コネクタ偏心方向検出装置および検出方法 Expired - Fee Related JP3483186B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04808397A JP3483186B2 (ja) 1997-03-03 1997-03-03 光コネクタ偏心方向検出装置および検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04808397A JP3483186B2 (ja) 1997-03-03 1997-03-03 光コネクタ偏心方向検出装置および検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10239576A true JPH10239576A (ja) 1998-09-11
JP3483186B2 JP3483186B2 (ja) 2004-01-06

Family

ID=12793443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04808397A Expired - Fee Related JP3483186B2 (ja) 1997-03-03 1997-03-03 光コネクタ偏心方向検出装置および検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3483186B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002065052A1 (fr) * 2001-02-16 2002-08-22 Tokyo Seimitsu Co., Ltd. Procede et dispositif de mesure dimension
WO2010001458A1 (ja) * 2008-06-30 2010-01-07 三菱重工業株式会社 タービンロータの軸曲がり算出システム
WO2010001457A1 (ja) * 2008-06-30 2010-01-07 三菱重工業株式会社 回転体の芯ずれ算出方法及び芯ずれ算出システム
JP2014071068A (ja) * 2012-10-01 2014-04-21 Komatsu Ntc Ltd 外形測定装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002065052A1 (fr) * 2001-02-16 2002-08-22 Tokyo Seimitsu Co., Ltd. Procede et dispositif de mesure dimension
WO2010001458A1 (ja) * 2008-06-30 2010-01-07 三菱重工業株式会社 タービンロータの軸曲がり算出システム
WO2010001457A1 (ja) * 2008-06-30 2010-01-07 三菱重工業株式会社 回転体の芯ずれ算出方法及び芯ずれ算出システム
KR101143292B1 (ko) 2008-06-30 2012-05-14 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 터빈 로터의 축휨 산출 시스템
KR101164046B1 (ko) 2008-06-30 2012-07-20 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 회전체의 심 어긋남 산출 방법 및 심 어긋남 산출 시스템
US8306776B2 (en) 2008-06-30 2012-11-06 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Method and system for calculating misalignment of rotational body
US8417479B2 (en) 2008-06-30 2013-04-09 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. System for calculating axial deformation of turbine rotor
JP2014071068A (ja) * 2012-10-01 2014-04-21 Komatsu Ntc Ltd 外形測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3483186B2 (ja) 2004-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1293295B1 (en) Ferrule holder assembly for optical fiber end face polishing machine
JPH08627U (ja) 終端された光ファイバ
EP0778957A2 (en) System and method for aligning and attaching optical fibers to optical waveguides, and products obtained thereby
US7252130B2 (en) Apparatus for fabricating a multi-fiber polarization-maintaining fiber assembly
JP2002328253A (ja) 定偏波光ファイバの融着接続方法
KR20150043297A (ko) 광섬유 절단 기구 및 사용 방법
JP3483186B2 (ja) 光コネクタ偏心方向検出装置および検出方法
JP3248651B2 (ja) コネクタ組立装置および光コネクタ組立方法
JP3800264B2 (ja) 光ファイバ端面加工方法およびその装置、光コネクタの組立方法
US6817931B2 (en) End face polishing apparatus
JP3506108B2 (ja) 光コネクタの偏心測定装置及び偏心測定方法
JP3096870B2 (ja) 多心フェルールの光ファイバ挿入穴の角度測定方法
JP3645520B2 (ja) 光ファイバ付き単心フェルールの偏心量測定の参照光入射方法とその装置
JP2006153939A (ja) 光ファイバ固定具及びその組立方法ならびにそれを用いた光コネクタ
WO2023008214A1 (ja) 光ファイバの調芯方法、調芯装置および接続装置
JP2003117793A (ja) 端面研磨方法および端面研磨装置
JP2794258B2 (ja) V溝の測定方法
WO2003042739A1 (en) Hardening process
JP2003004979A (ja) ガイドピン
JP2518967B2 (ja) 光ファイバコネクタの軸ずれ測定方法
JP2002098854A (ja) 定偏波光ファイバの融着接続方法
JP3273489B2 (ja) 光ファイバのコア軸合せ方法
JP3250942B2 (ja) 光ファイバの融着接続方法
CN111123438A (zh) 尾纤加工装置及尾纤加工方法
JP3052294B2 (ja) 光ケーブルの検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071017

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081017

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091017

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees