JPH10238826A - エンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニット - Google Patents

エンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニット

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JPH10238826A
JPH10238826A JP4631497A JP4631497A JPH10238826A JP H10238826 A JPH10238826 A JP H10238826A JP 4631497 A JP4631497 A JP 4631497A JP 4631497 A JP4631497 A JP 4631497A JP H10238826 A JPH10238826 A JP H10238826A
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recess
pump device
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Yoshihide Takano
好秀 鷹野
Kazunari Taira
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニット
において、凝縮水や浸入水等の排水を良好に行ない得る
ようにしつつ、部品点数及び製造時の工数を削減し、コ
ストを低減する。 【解決手段】 エンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニ
ットにおいて、動力部収納ケースのフレーム2の上面部
2aに溝状の排水用凹部81を一体に設け、上記上面部
に付着する水が上記凹部81に集まるように上記上面部
2aを形成している。また、上記排水用凹部81を、後
方側ほど溝底が低くなるように傾斜して背面部に達する
ように形成することにより、排水用凹部81に流れ込ん
だ水が背面側から外部に排出されるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン駆動の空
調装置等の熱ポンプ装置の室外機ユニットに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から、コンプレッサをエンジンで駆
動するようにしたエンジン駆動熱ポンプ装置は空調装置
等において一般に知られている。このエンジン駆動熱ポ
ンプ装置は、空調装置に適用されるような場合に、1乃
至複数の部屋に配設される室内機ユニットとこれに接続
される室外機ユニットとで構成される。
【0003】上記室外機ユニットは、収納ケースに、コ
ンプレッサ及びエンジンを含む動力部を収納するととも
に、この収納ケースの上方に、室外熱交換器とこれに対
する送風ファンとを保持する補助ケースを設置し、これ
らのケースにエンジンの燃料系、吸・排気系、冷却系及
び潤滑系と上記コンプレッサに連結される冷媒循環系の
一部とを配設した構成となっている(例えば特開昭61
−162861号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の熱ポンプ装置
の室外機ユニットにおいては、通常、冷媒循環系の低圧
側に設けられるアキュムレータが上記収納ケースの上方
の補助ケース内に配置され、そのアキュムレータの表面
で空気中の水分が凝縮、結露して、その凝縮水が収納ケ
ース上に滴下し、また、雨水が収納ケースと補助ケース
との間に侵入することがあるので、これら凝縮水や浸入
水を集めて特定箇所に排出する排水部分を設けることが
要求される。
【0005】従来、このような排水部分としては、上記
凝縮水や浸入水を受けるドレンパンを上記収納ケースと
は別体に板金等により形成し、このドレンパンを収納ケ
ースの上面に取り付けていたが、このようにすると部品
点数が増加し、製造時の工数が多くなり、コストアップ
を招くといった問題があった。
【0006】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、凝縮水や浸入水等の排水を良好に行な
い得るようにしつつ、部品点数及び製造時の工数を削減
し、コストを低減することができるエンジン駆動熱ポン
プ装置の室外機ユニットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、冷媒循環系に
冷媒を循環させるためのコンプレッサとこのコンプレッ
サを駆動するエンジンとを含む動力部を有し、この動力
部を収納ケースに収納したエンジン駆動熱ポンプ装置の
室外機ユニットにおいて、上記収納ケースの上面部に溝
状の排水用凹部を一体に設け、上記上面部に付着する水
が上記凹部に集まるように上記上面部を形成するととも
に、上記排水用凹部を、後方側ほど溝底が低くなるよう
に傾斜して背面部に達するように形成し、上記排水用凹
部に流れ込んだ水が背面側から外部に排出されるように
構成したものである(請求項1)。
【0008】この構成によると、収納ケースの上面部の
上に落ちる水が上記排水用凹部に流れ込み、背面側から
外部に流出し、排水性が良好となる。しかも、排水用凹
部が収納ケースの上面部に一体に形成されていることに
より、部品点数及び製造工数が削減される。
【0009】この発明において、上記収納ケースの上方
に補助ケースを設置し、冷媒循環系に設けられるアキュ
ムレータを上記補助ケースに配置するとともに、上記収
納ケースの上面部に設けられた排水用凹部が上記アキュ
ムレータの下方に位置するように配置を設定しておくと
(請求項2)、上記アキュムレータの表面で凝縮、結露
して滴下する水や、上記収納ケースと補助ケースとの間
に侵入する水が排水用凹部に流れ込んで、その排水が良
好に行われる。
【0010】上記収納ケースにおいて少なくとも上記排
水用凹部を有する上面部と背面部とを鋳造により一体成
形しておくと(請求項3)、その鋳造により上記排水用
凹部も一体成形される。
【0011】また、この発明において、上記収納ケース
の背面部に、上記排水用凹部から背面部に沿って流下す
る水の流通範囲を規制するように一対の突壁を上記排水
用凹部に対応する間隔で設けておくと(請求項4)、確
実に背面側の一定箇所に水が排出される。
【0012】また、上記収納ケースの上面部に排水用凹
部の前端部を閉塞する縦壁を一体に連成し、この縦壁
に、上記コンプレッサに接続されるフレキシブルチュー
ブの取付部を設けておくと(請求項5)、フレキシブル
チューブを介してエンジン振動が伝達される取付部の剛
性が高められる。つまり、排水用凹部を一体に上面部に
一体に形成する構造が、上記取付部で生じ易い振動騒音
の低減にも有効に利用される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0014】図1〜図3は水冷エンジン駆動熱ポンプ装
置の一例としての空調装置における室外機ユニットとそ
の内部構造を示している。図1及び図2に示すように、
室外機ユニットは、動力部収納ケース1とその上方に配
置される補助ケース10とからなる枠組みを有してお
り、この枠組みに室外機ユニットの構成部品を組み込ん
だ構造となっている。
【0015】動力部収納ケース1は、熱ポンプ装置のコ
ンプレッサとこれを駆動するエンジンとを含む動力部を
収納、保持するものであり、概略直方体の箱状とされ、
当実施形態においては、このケース1の主要部をなすフ
レーム2が、少なくとも上下両面、一側面及び背面の4
面の壁を一体に成形した鋳造品により構成されている。
【0016】具体的に説明すると、上記フレーム2は、
前面側の略全体に開口部を有するとともに一方の側面
(正面から見て右側の側面)に部分的に開口部を有し、
上面部2a、底面部2b、背面部2c及び左側面部2d
の各壁と、前面と右側面との間のコーナー部に設けられ
た支柱2eとがアルミ合金ダイカストで一体成形され、
上記各壁で囲われた内部が、動力部を収納するエンジン
ルーム3となっている。上記底面部2bはフレーム2の
左側面部2dより外側に張出しており、この張出部分2
gの上方に冷媒循環系の配管等を装備するための小室が
形成されるようになっている。
【0017】上記フレーム2には、後に詳述するように
上面部2aに排水用凹部等が設けられるとともに、背面
部2cに換気用の空気流通経路構成部分等が設けられ、
また、底面部2bに左右一対の脚体4、リブ5、防音壁
6(図4参照)等が設けられ、さらに左側面部に正面パ
ネル取付け用ブラケット7及びパックドバルブ取付け用
のブラケット8等が設けられている。
【0018】上記フレーム2に対し、その前面側の開口
部を覆う正面パネル、右側面の開口部を覆う右側面パネ
ル、左側面部2dの外方において上記張出部分2gの上
方の小室を囲う側面カバー、背面側下部を覆う背面下部
カバー9(図9〜図11参照)等がボルト等によって着
脱可能に取付けられることにより、動力部収納ケース1
が構成されるようになっている。
【0019】一方、上記補助ケース10は、略中央にフ
ァン配置用の空洞部12を備えた合成樹脂の本体部分1
1を有しており、この本体部分11に対して正面カバ
ー、天井カバー、右側面カバー、ファンガード等がボル
ト等で着脱可能に取付けられるようになっている。
【0020】上記補助ケース本体部分11の背面側に
は、室外熱交換器15とラジエータ56が取付けられる
ようになっている。そして、上記フレーム2上に補助ケ
ース本体部分11及び室外熱交換器15が設置、固定さ
れるとともにこれらに対してパネル、カバー等が組付け
られることにより、室外機ユニットの枠組みが構成され
るようになっている。なお、図1及び図2では、便宜
上、両ケース1,10のカバーやパネルを取外した状態
で内部を示している。
【0021】上記動力部収納ケース1のフレーム2によ
り形成されたエンジンルーム3内には、熱ポンプ装置の
コンプレッサ21と、これを駆動するエンジン22とを
含む動力部が収納されている。上記エンジン22は水冷
ガスエンジンであり、このエンジン22のクランク軸2
2aとコンプレッサ21の回転軸とが駆動ベルト23を
介して接続されるとともに、コンプレッサ21のハウジ
ングがエンジン22のクランクケースに連結された状態
で、これらエンジン22及びコンプレッサ21が、マウ
ント24及びマウントブラケット25を介してフレーム
2の底面部2b上に設置されている。
【0022】また、上記補助ケース10には、その空洞
部12内に送風ファン30が配置されている。そして、
エンジンの吸気系、燃料系、排気系、潤滑系及び冷却系
と上記コンプレッサ21に連結される冷媒循環系の一部
とが上記両ケース1,10にわたって配設されている。
【0023】エンジンの吸気系は、エアクリーナ31
と、このエアクリーナ31に外気を導入する吸気導入管
32と、エアクリーナ31を通った空気をエンジンに導
く吸気管33とを備えている。上記エアクリーナ31及
び吸気導入管32は上記補助ケース10内に配置されて
いる。また、吸気管33は、エアクリーナ31から下方
に導出され、上記フレーム2の上面部2aに設けられた
窓穴84(図5参照)を通ってエンジンルーム3内に延
び、エンジン22のヘッド部22b上側に設置されたミ
キサー34に接続されている。そして、このミキサー3
4で空気と燃料が混合されて、その混合気がエンジン2
2に供給されるようになっている。なお、エアクリーナ
31の下方にはブローバイガス通路に接続されるオイル
セパレータ35が配置されている。
【0024】エンジンの燃料系は、上記ミキサー34に
接続された燃料供給管36を備え、この燃料供給管36
の上流側はフレーム2の左側面部2dを通り抜けてその
外側方に延び、外部の燃料ガス供給源(図示せず)に接
続されるようになっており、この燃料供給管36に電磁
弁37,38及びゼロガバナ39が介設されている。
【0025】エンジンの排気系は、エンジン22の横に
接続される排ガス熱交換器42から導出された排気管4
1を備え、この排気管41は上方へ延び、フレーム2の
上面部に設けられた穴86(図5参照)を通って補助ケ
ース10内に達し、エアクリーナ31の上方に配置され
た排気サイレンサ43に接続されている。なお、44は
排ガス熱交換器42や排気サイレンサ43等からのドレ
ン水を濾過するドレンフィルタであってエンジンルーム
3内の側部下端に配置されている。
【0026】エンジンの潤滑系はオイルタンク45を備
えている。このオイルタンク45は、エンジン22の側
方で、かつ、水平に配置されるシリンダブロック22c
及びヘッド部22bの下方に配置され、オイル流通管4
6を介してエンジン22のオイルパンに接続されてい
る。
【0027】また、水冷エンジンの冷却系は、水ポンプ
51から吐出される冷却水をエンジン22に導く冷却水
管50aを備え、この冷却水管50aが排ガス熱交換器
42から水ポンプ52を経てエンジン22のウォータジ
ャケット53の冷却水入口に接続されるとともに、ウォ
ータジャケット53の冷却水出口からサーモスタット5
4を介して導出された冷却水管50bがリニア三方弁5
5に接続されている。さらに、上記リニア三方弁55か
ら2本の冷却水管50c,50dが導出され、各冷却水
管50c,50dがラジエータ56及び二重管熱交換器
57にそれぞれ接続されるとともに、ラジエータ56及
び二重管熱交換器57からそれぞれ導出された冷却水管
50e,50fが合流して冷却水ポンプ51に接続され
ている。また、冷却水管50fには、リカバリタンク5
8及び加圧キャップ59が接続されている。
【0028】上記ラジエータ56は室外熱交換器17の
前面側に装備され、上記送風ファン30の後方に配置さ
れている。また、上記二重管熱交換器57、リカバリタ
ンク58及び加圧キャップ59は補助ケース10の上部
に配設されている。
【0029】一方、上記コンプレッサ21に連結される
冷媒循環系は、コンプレッサ21の吐出口にフレキシブ
ルチューブ61aを介して上流端側が接続された吐出側
冷媒管60aと、コンプレッサ21の吸入口にフレキシ
ブルチューブ61bを介して下流端側が接続された吸入
側冷媒管60bとを有し、吐出側冷媒管60aの下流端
及び吸入側冷媒管60bの上流端が四方弁62に接続さ
れている。また吐出側冷媒管60aにはオイルセパレー
タ63が介設され、吸入側冷媒管60bにはアキュムレ
ータ64が介設されている。上記オイルセパレータ63
及びアキュムレータ64は補助ケース10の左側方部に
配置されている。
【0030】上記四方弁62から冷媒管60c,60e
が導出されている。冷媒管60cは下方に延びて上記フ
レーム2の左側面部2dの外側の小室に達し、この小室
内で、パックドバルブ65及びストレーナ66を経てそ
の先で複数に分岐しており、各分岐管60dの先端には
フランジ67が設けられている。
【0031】また、冷媒管60eは、二重管熱交換器5
7を経て室外熱交換器17に達し、さらに室外熱交換器
17から導出された冷媒管60fが上記フレーム2の左
側面部2dの外側の小室に達し、この小室内で、フィル
タドライヤ68、サイトグラス69、パックドバルブ7
0を経て分岐部71に達しており、分岐部71から導出
された分岐管60gには電子膨張弁72及びストレーナ
73が介設され、各分岐管60gの先端にはフランジ7
4が設けられている。
【0032】そして、図外の複数の室内熱交換器との接
続用の配管が、上記各分岐管60d及び60gの各先端
のフランジ67,74に着脱可能に接続されるようにな
っている。
【0033】このような室外機ユニットにおける排水部
分等の構造の詳細を、図4〜図8を参照しつつ説明す
る。
【0034】上記動力部収納ケース1のフレーム2の上
面部2aは、その左側部分が右側部分よりも低く形成さ
れ、かつ、その左側端部の近傍に排水用凹部81が設け
られている。この排水用凹部81は、上面部2aの前後
方向の略中間の位置から背面側にまでわたり、溝状に形
成されている。そして、上記排水用凹部81がフレーム
2の上面部2aにおいて最も低位置となるように上面部
2aが形成され、かつ、フレーム鋳造時の抜き勾配によ
り排水用凹部81の溝底が背面側に向かって後下がりに
傾斜するように形成されている。
【0035】この排水用凹部81の位置は、補助ケース
10の左側方部に配置されているアキュムレータ64の
直下方となるように設定されている。また、前記の加圧
キャップ59が設けられている冷却水注入口も上記排水
用凹部81及びアキュムレータ64に近い位置で補助ケ
ース10の上方部に配置されている。
【0036】上記排水用凹部81の前端側は上記上面部
2aに連成された縦壁81aで閉鎖されている。つま
り、上記縦壁81aと断面略U字形の凹部構成壁81b
とが鋳造によって上記上面部2aに一体に形成されてい
る。上記縦壁81aには、2つのチューブ挿通部を有す
る取付部82が設けられ、この取付部82に冷媒循環系
の2本のフレキシブルチューブ61a,61bが取り付
けられるようになっている。
【0037】フレーム2の上面部2aの右側部分には、
吸気管33等を通す窓穴84と排気管41を通す比較的
小さい穴86が設けられている。窓穴84の周辺には上
方に突出した縁枠からなる防水壁85が設けられてお
り、フレーム2と補助ケース10との隙間に雨水が侵入
した場合でも上記防水壁85で堰き止めて、窓穴84か
らエンジンルーム3内に流れ込むことがないようにされ
ている。
【0038】また、フレーム2の背面部2cには、換気
のため空気流通経路構成部分として、第1のサイレンサ
室91を介して外気をエンジンルーム3に導入する外気
取り入れ部と、エンジンルーム換気後の空気を第2のサ
イレンサ室92を介して補助ケース側に送り出す換気送
出部とが配設されている。
【0039】すなわち、上記フレーム2の背面部2cは
その下部が上部より外方に突出するように所定高さ位置
に段部90を有し、この段部90上に室外熱交換器15
が支持され、段部90より下方の背面側に背面下部カバ
ー9が取り付けられるようになっており、図8(背面下
部カバーを取外した状態の背面図)及び図9に示すよう
に、背後から見て右側の下部(正面から見て左側の下
部)には上記背面部2aをエンジンルーム内方側へ凹入
させてなる第1のサイレンサ室91が設けられ、このサ
イレンサ室91にウレタン等からなるサイレンサ構成部
材93が収容保持されるとともに、その出口に換気導入
パイプ94が接続され、この換気導入パイプ94がエン
ジンルーム3内に開口している。そして、背面下部カバ
ー9に設けられたルーバー95から導入される空気が第
1のサイレンサ室91及び換気導入パイプ94を経てエ
ンジンルーム3内に導入されるようになっている(図9
中の破線矢印)。
【0040】また、背後から見て左側(正面から見て右
側)の側辺近傍の上方部において、フレーム2の背面部
2cの壁に、横長の窓穴からなる換気流出孔96が設け
られるとともに、その背後において背面下部カバー9に
第2のサイレンサ室92が形成され、かつ、その側方に
おいてフレーム2の背面部に凹部97が設けられ、この
サイレンサ室92及び凹部97にサイレンサ構成部材9
8とこれに連通する箱状の空気流通路構成部材99が収
容保持されている。さらに上記背面部2cには、上記空
気流通路構成部材99の出口部分に連通する窓穴100
が設けられるとともに、その上方に、背面部2cと室外
熱交換器15との間の空隙101に開口するスリット状
の横長穴102が形成され、背面部2cのエンジンルー
ム3側には、上記窓穴100と横長穴102とを連通す
る空間103が内壁板104でエンジンルーム3に対し
て仕切られた状態に形成されている(図9〜図11参
照)。そして、エンジンルーム換気後の空気が、上記換
気流出孔96、サイレンサ室92内のサイレンサ構成部
材98、凹部97内の空気流通路構成部材99、窓穴1
00、空間103及び横長穴102を経て上記空隙10
1に達し、さらに、補助ケース10に具備されたファン
30に吸引されて補助ケース10側に流れるようになっ
ている(図9,図10中の破線矢印)。
【0041】上記横長穴102の上辺部は、水の侵入を
防止するための庇状突出部105が連設されている。ま
た、上記排水用凹部81に対応する箇所の背面部2cに
は、排水用凹部81から背面部2cに沿って流下する水
の流通範囲を規制するように一対の突壁106が上記排
水用凹部81に対応する間隔で配設されている。
【0042】以上のような当実施形態の構造によると、
コンプレッサ21及びエンジン22を含む動力部が動力
部収納ケース1に収納されるとともに、エンジンの燃料
系、吸・排気系、冷却系、潤滑系等の構成部材や配管、
及びコンプレッサ21に接続される冷媒潤滑系の構成部
材や配管、並びに電気配線が、上記動力部収納ケース1
とその上方に設置された補助ケース10とに合理的に配
設され、室外機ユニット全体がコンパクトに構成され
る。
【0043】そして、上記動力部収納ケース1の主要部
をなすフレーム2は、上面部2a、底面部2b、背面部
2c及び左側面部2dの4面の壁及び前面右側コーナー
の支柱2eがアルミ合金ダイカストで一体成形されてい
るため、例えば、フレームを構成する各面の壁板及び支
柱を板金により個別に形成するようなものと比べると製
造工程が大幅に簡略化される。また、上記4面及び支柱
2eが一体の鋳造品とされることにより、フレーム2の
剛性が高められているので、このフレーム2に、動力部
やフレーム2上の補助ケース10及び各種の室外機ユニ
ット構成部材、配管が支持されることにより、室外機ユ
ニット全体の強度が高められる。
【0044】ところで、空調装置の運転中には冷媒循環
系の低圧側に設けられているアキュムレータ64の表面
で空気中の水分が凝縮、結露して、その凝縮水が上記フ
レーム2の上面部2a上に滴下することがあり、また、
雨水が上記フレーム2の上面部2aと補助ケース10と
の間に侵入したり、注入口への冷却水注入時に水がこぼ
れてフレーム2の上面部2a上に滴下したりすることが
あるが、これらの水は上記排水用凹部81に流れ込む。
そして、排水用凹部81の底面が後下がりに傾斜してい
るので、排水用凹部81に流入した水が背面側へ流れ、
背面部2cに沿って流下する。
【0045】この背面部2cに沿って流下する水は、一
対の突壁106の間を通り、庇状突出部105を経て段
部90上に落ち、段部90と室外熱交換器15の下端都
の間の隙間から外部に流出する。
【0046】こうして、上記凝縮水や侵入水等が背面側
の特定部分で外部に排出され、排水性が向上される。
【0047】しかも、上記排水用凹部81がフレーム2
の上面部2aに一体に形成されているので、従来のよう
に別体のドレンパンが取り付けられる構造のものと比
べ、部品点数及び製造の工数が削減される。
【0048】また、上記排水用凹部81が形成された部
分はフレーム2の上面部2aに縦壁81a及び凹部構成
壁81bが連設されて袋構造となることで剛性が高めら
れ、この部分にフレキシブルチューブ61a,61bの
取付部82が設けられているため、振動騒音が低減され
る。つまり、フレキシブルチューブ61a,61bは取
付面にエンジン振動を伝えるので本来的にフレキシブル
チューブ取付部が振動騒音の発生源となり易いが、上記
のようにこの部分の剛性が高められることにより、有効
に振動騒音が低減されることとなる。
【0049】
【発明の効果】本発明は、エンジン駆動熱ポンプ装置の
室外機ユニットにおいて、動力部収納ケースの上面部に
溝状の排水用凹部を一体に設け、上記上面部に付着する
水が上記凹部に集まるようにするとともに、上記排水用
凹部に流れ込んだ水が背面側から外部に排出されるよう
に構成しているため、良好に排水が行われ、しかも、ド
レンパンが別体に形成されたものと比べて部品点数及び
製造工数を削減し、コストを低減することができる。
【0050】とくに、上記収納ケースにおいて少なくと
も上記排水用凹部を有する上面部と背面部とを鋳造によ
り一体成形すれば、大幅に製造工数を削減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施による空調装置の室外機ユニッ
トの正面図である。
【図2】上記室外機ユニットの側面図である。
【図3】上記室外機ユニットの内部構成を示す説明図で
ある。
【図4】動力部収納ケースのフレームの正面図である。
【図5】上記フレームの平面図である。
【図6】排水用凹部を形成した部分の拡大断面図であ
る。
【図7】図6のA−A線部分の断面図である。
【図8】背面下部カバーを取外した状態での動力部収納
ケースの背面図である。
【図9】背面下部カバーを取付けた状態での図8のB−
B線部分の断面図である。
【図10】同状態での図4のC−C線部分の断面図であ
る。
【図11】同状態での図4のD−D線部分の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 動力部収納ケース 2 フレーム 2a 上面部 2c 背面部 10 補助ケース 15 室外熱交換器 21 コンプレッサ 22 エンジン 61a,61b フレキシブルチューブ 64 アキュムレータ 81 排水用凹部 82 取付部 106 突壁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒循環系に冷媒を循環させるためのコ
    ンプレッサとこのコンプレッサを駆動するエンジンとを
    含む動力部を有し、この動力部を収納ケースに収納した
    エンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニットにおいて、
    上記収納ケースの上面部に溝状の排水用凹部を一体に設
    け、上記上面部に付着する水が上記凹部に集まるように
    上記上面部を形成するとともに、上記排水用凹部を、後
    方側ほど溝底が低くなるように傾斜して背面部に達する
    ように形成し、上記排水用凹部に流れ込んだ水が背面側
    から外部に排出されるように構成したことを特徴とする
    エンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニット。
  2. 【請求項2】 上記収納ケースの上方に補助ケースを設
    置し、冷媒循環系に設けられるアキュムレータを上記補
    助ケースに配置するとともに、上記収納ケースの上面部
    に設けられた排水用凹部が上記アキュムレータの下方に
    位置するように配置を設定したことを特徴とする請求項
    1記載の室外機ユニット。
  3. 【請求項3】 上記収納ケースにおいて少なくとも上記
    排水用凹部を有する上面部と背面部とを鋳造により一体
    成形したことを特徴とする請求項1または2記載のエン
    ジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニット。
  4. 【請求項4】 上記収納ケースの背面部に、上記排水用
    凹部から背面部に沿って流下する水の流通範囲を規制す
    るように一対の突壁を上記排水用凹部に対応する間隔で
    設けたことを特徴とする請求項1乃至3記載のいずれか
    のエンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニット。
  5. 【請求項5】 上記収納ケースの上面部に排水用凹部の
    前端部を閉塞する縦壁を一体に連成し、この縦壁に、上
    記コンプレッサに接続されるフレキシブルチューブの取
    付部を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    か記載のエンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニット。
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