JP3723313B2 - エンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニットにおける換気構造 - Google Patents

エンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニットにおける換気構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジン駆動の空調装置等の熱ポンプ装置の室外機ユニットにおける換気構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、コンプレッサをエンジンで駆動するようにしたエンジン駆動熱ポンプ装置は空調装置等において一般に知られている。このエンジン駆動熱ポンプ装置は、空調装置に適用されるような場合に、1乃至複数の部屋に配設される室内機ユニットとこれに接続される室外機ユニットとで構成される。
【0003】
上記室外機ユニットは、収納ケースに、コンプレッサ及びエンジンを含む動力部を収納するとともに、この収納ケースの上方に、室外熱交換器とこれに対する送風ファンとを保持する補助ケースを設置し、これらのケースにエンジンの燃料系、吸・排気系、冷却系及び潤滑系と上記コンプレッサに連結される冷媒循環系の一部とを配設した構成となっている(例えば特開昭61−162861号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この種の熱ポンプ装置の室外機ユニットにおいては、動力部を収納するケース内への水の侵入の防止等のため収納ケースをカバー等で覆う必要があり、かつ、動力部が作動に伴って発熱するため、収納ケース内の温度が上昇し易い。従って、収納ケース内の各種部品等の熱劣化を防止するため、収納ケース内を換気して温度上昇を抑制することが要求される。
【0005】
また、このように収納ケース内の換気を行なう場合、動力部の発生する騒音を換気通路内で減衰するため、換気用の外気取り入れ部や換気送出部にサイレンサを設けることが望ましい。
【0006】
従来、このような換気構造としては、通常、外気取り入れ部と換気送出部とを収納ケースの底面部と背面部というように2つの壁面にわたって配設しているが、構造が複雑になり、各部の成形及びサイレンサ組付け等の工数が多くなり、コストアップを招くとともに、サイレンサが外付けされることにより収納ケースが大型化するといった問題があった。
【0007】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、動力部を収納するケース内の換気を良好に行ない得るようにしつつ、構造を簡単にして成形、組付け等の工数を削減することができ、かつ、コンパクト化にも有利なエンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニットにおける換気構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、コンプレッサ及びエンジンを含む動力部を収納する収納ケースを備えたエンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニットにおいて、上記収納ケースは、前面側の略全体に開口部を有する箱状であって動力部収納室を構成するフレームと、このフレームの上記前面側とは反対側の背面側に取り付けられるカバーとを備え、上記フレームの背面部と上記カバーとの間に、外気を第1のサイレンサ室を介して収納ケース内に導入する外気取り入れ部と、収納ケース内換気後の空気を第2のサイレンサ室を介して収納ケース外へ送り出す換気送出部とを配設したものである(請求項1)。
【0009】
この構成によると、外気取り入れ部から収納ケース内に外気が導入されるとともに、換気後の空気が換気送出部から収納ケース外に送り出されることにより、収納ケース内の換気が良好に行なわれ、また、第1,第2のサイレンサ室により騒音が低減される。しかも、第1のサイレンサ室を含む外気取り入れ部と第2のサイレンサ室を含む換気送出部とが収納ケースの背面部の1つの面に配設されているため、成形、組付け等の工数が削減される。
【0012】
上記両サイレンサ室のうちの少なくとも1つは、上記フレームの背面部を収納ケース内方側へ凹入させることにより形成したものであること(請求項)が好ましい。このようにすると、収納ケースのコンパクト化に有利となる。
【0013】
また、外気取り入れ部に連なる換気導入パイプを、収納ケース内の一側部近傍の下方部で、かつ前端近傍の位置に開口するように配置するとともに、収納ケースの他側部近傍の上方部において背面部の壁に、換気送出部に通じる換気流出孔を形成すること(請求項)が好ましい。
【0014】
このようにすると、換気導入パイプの開口部と換気流出孔とが動力部を挾んで略対角配置となり、換気導入パイプの開口部から流入した空気が確実に動力部等を通って排気流出口へ流れるため、換気が良好に行なわれる。
【0015】
また、上記収納ケースの上方に補助ケースを設置し、この補助ケースに送風ファンを配置し、この補助ケースと収納ケースの上部とにわたる範囲の背面側に室外熱交換器を配置するとともに、収納ケースの上部背面と室外熱交換器との間の空隙に換気送出部の下流端を開口させることにより、換気送出部から送出された空気が上記空隙から補助ケースの送風ファン配置部に導かれるように構成すること(請求項)が好ましい。
【0016】
このようにすると、換気送出部から送出される空気がファンで吸引されることにより、積極的に換気が行なわれる。
【0017】
このようにする場合に、さらに好ましくは、上記補助ケースに送風ファンを囲むファンシュラウドを設けるとともに、上記収納ケースに、上記ファンシュラウドの後端位置に対応する上面後部から室外熱交換器の下端位置に対応する背面上部にわたり、室外熱交換器の下部を通る風をファンに導く湾曲形状のガイド部を形成しておけばよい(請求項)。
【0018】
このようにすると、上記のような作用に加え、室外熱交換器に対する通風性が高められて室外熱交換器の冷却が良好に行なわれる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
図1及び図2は、本発明のエンジン駆動熱ポンプ装置の一例としての空調装置における室外機ユニットとその内部構造を示している。これらの図に示すように、室外機ユニットは、動力部収納ケース1とその上方に配置される補助ケース15とからなる枠組みを有しており、この枠組みに室外機ユニットの構成部品を組み込んだ構造となっている。
【0021】
動力部収納ケース1は、熱ポンプ装置のコンプレッサとこれを駆動するエンジンとを含む動力部を収納、保持するもので、概略直方体の箱状とされ、当実施形態においては、このケース1の主要部をなすフレーム2が、少なくとも上下両面、一側面及び背面の4面の壁を一体に成形した鋳造品により構成されている。
【0022】
具体的に説明すると、上記フレーム2は、図1,図2中の示すとともに図3,図4にも示すように、前面側の略全体に開口部3を有するとともに一方の側面(正面から見て右側の側面)に部分的に開口部を有し、上面部2a、底面部2b、背面部2c及び左側面部2dの各壁と、前面と右側面との間のコーナー部に設けられた支柱2eとが、アルミダイカストで一体成形され、上記各壁で囲われた内部が、動力部を収納するエンジンルーム50となっている。上記底面部2bはフレーム2の左側面部2dより外側に張出しており、この張出部分2fの上方に熱ポンプ装置の冷媒循環系の配管等を装備するための小室が形成されるようになっている。
【0023】
上記フレーム2の上面部2aの右側の部分には後記エンジン22の吸気管等を通す窓穴4と排気管を通す比較的小さい穴5等が設けられている。窓穴4の周辺には上方に突出した縁枠からなる防水壁4aが設けられており、フレーム2と補助ケース15との隙間に雨水が侵入した場合でも上記防水壁4aで堰き止めてエンジンルーム50内に流れ込むことがないようにされている。
【0024】
フレーム2の上面部2aの左側の部分は右側の部分よりも低く形成され、かつ、その一部には、後記アキュムレータ44等での結露により生じる水を集めて背面側に導く凹部6が形成されている。
【0025】
一方、フレーム2の底面部2bには、その下面側に、左右両端近傍に位置して前後方向に延びる一対の脚部7と、この一対の脚部7の間に配設された補強用リブ8及び遮音壁9が一体に連設されるとともに、後記マウントブラケット25を取り付けるためのボルトボス部等が設けられている。
【0026】
フレーム2の左側面部2dには、ワイヤーハーネス及び冷却水配管等を挿通させる配管類挿通部分(図示せず)が設けられるとともに、後記パックドバルブ47,48の取付け用ブラケット12、正面パネル取付用のブラケット13等が一体に連成されている。
【0027】
また、フレーム2の背面部2cには、後に詳述するように換気用の空気の流通経路を形成する部分やサイレンサ室、窓穴等が形成されるとともに、後記サイレンサ構成部材等の付属部材が組み付けられるようになっている。
【0028】
そして、上記のようなフレーム2に対し、その前面側の開口部3を覆う正面パネル55(図8,図9参照)、右側面の開口部を覆う右側面パネル、左側面部2dの外方において上記張出部分2fの上方の小室を囲う側面カバー、背面側下部を覆う背面下部カバー56(図6〜図12参照)等がボルト等により着脱可能に取付けられることにより動力部収納ケース1が構成されている。
【0029】
一方、補助ケース15は、図1に示すように、略中央にファン配置用の空洞部16を備えた合成樹脂製の本体部分17を有しており、この本体部分17に正面カバー、天井カバーあるいはファンガード等の各種カバーがボルト等で着脱可能に取付けられる構成となっている。補助ケース本体部分17における空洞部16の周囲には、ファンシュラウド19が一体に設けられている。
【0030】
そして、上記動力部収納ケース1のフレーム2上に補助ケース15の本体部分17が設置、固定され、これらに対して上記各種パネル及びカバー類等が組付けられるとともに、その背面部に室外熱交換器18とラジエータ42が取り付けられることにより室外機ユニットの枠組部分が構成されている。上記室外熱交換器18は補助ケース17と動力部収納ケース1の上部とにわたる範囲の背面側に配置され、動力部収納ケース1の背面部2cの所定高さ位置には段部57が形成されて、この段部57上に室外熱交換器18が支持されており、段部57より下方の背面側に背面下部カバー56が取り付けられるようになっている。なお、図1及び図2では、便宜上、両ケース1,15のカバーやパネルを取外した状態で内部を示している。
【0031】
上記動力部収納ケース1には、熱ポンプ装置のコンプレッサ21と、これを駆動するエンジン22とを含む動力部が収納されている。当実施形態において上記エンジン22は水冷ガスエンジンであり、このエンジン22のクランク軸22aとコンプレッサ21の回転軸とが駆動ベルト23を介して接続されるとともに、コンプレッサ21のハウジングがエンジン22のクランクケースに連結された状態で、これらエンジン22及びコンプレッサ21がフレーム2の底面部2b上にマウント24及びマウントブラケット25を介して設置されている。
【0032】
また、上記補助ケース15には、その上記空洞部12内に送風ファン30が配置されている。そして、エンジンの吸気系、燃料系、排気系、潤滑系及び冷却系と上記コンプレッサ21に連結される冷媒循環系の一部とが上記両ケース1,15にわたって配設されている。
【0033】
エンジンの吸気系は、エアクリーナ31と、このエアクリーナ31に外気を導入する吸気導入管32と、エアクリーナ31を通った空気をエンジンに導く吸気管33とを備えている。上記エアクリーナ31及び吸気導入管32は上記補助ケース15内に配置されている。また、吸気管33は、エアクリーナ31から下方に導出され、上記フレーム2の上面に設けられた窓穴4を通って動力部収納ケース1内に延び、エンジン22のヘッド部22b上側に設置されたミキサー34に接続されている。そして、このミキサー34で空気と燃料が混合されて、その混合気がエンジン22に供給されるようになっている。なお、エアクリーナ31の下方にはブローバイガス導出通路に接続されるオイルセパレータ35が配置されている。
【0034】
エンジンの燃料系は、上記ミキサー34に接続された燃料供給管36を備え、この燃料供給管36がフレーム2の左側面部を通り抜けて外部の燃料ガス供給源(図示せず)に接続されている。
【0035】
エンジンの排気系は、エンジン22の横に接続される排ガス熱交換器37から導出される排気管51を備え、この排気管51は、上方へ延び、フレーム2の上面部に設けられた穴5を通って補助ケース15内に達し、エアクリーナ31の上方に配置された排気サイレンサ38に接続されている。
【0036】
エンジンの潤滑系は、オイルタンク39を備えている。このオイルタンク39は、エンジン22の側方に配置され、オイル流通管40を介してエンジン22のオイルパンに接続されている。
【0037】
また、エンジンの冷却系は、冷却水管(図示せず)を備え、この冷却水管が水ポンプ41から吐出される冷却水を、排ガス熱交換器37、エンジン22のウォータジャケット、ラジエータ42及び二重管熱交換器43等を介して再び水ポンプ41に導入するように構成されている。
【0038】
一方、上記コンプレッサ21に連結される冷媒循環系は、詳しく図示していないが、コンプレッサ21の吐出口に接続される吐出側冷媒管と、コンプレッサ21の吸入口に接続される吸入側冷媒管とを有し、これら各冷媒管が四方弁に接続されている。吐出側冷媒管にはオイルセパレータが介設され、吸入側冷媒管にはアキュムレータ44が介設されている。
【0039】
上記四方弁からは2本の冷媒管が導出され、一方側の冷媒管はパックドバルブ47及びストレーナ等を介してその先端が複数に分岐しており、各分岐管の先端にはフランジ45が設けられている。また、他方側の冷媒管は、二重管熱交換器43を経て室外熱交換器18に達し、さらに室外熱交換器18からフィルタドライヤ、サイトグラス、パックドバルブ48等を経てその先端が複数に分岐し、各分岐管に電子膨張弁49及びストレーナ等が介設されてその先端にフランジ46が設けられている。そして、図外の複数の室外熱交換器との接続用の配管が、上記各分岐管のフランジ45,46に着脱可能に接続されるようになっている。
【0040】
このような室外機ユニットにおいて、動力部収納ケース1内のエンジンルーム50を換気するための換気構造としては、図5〜図12に示すように、外気を第1のサイレンサ室61を介してエンジンルーム50に導入する外気取り入れ部と、エンジンルーム換気後の空気を第2のサイレンサ室70を介して補助ケース15側に送り出す換気送出部とが、動力部収納ケース1の背面側に配設されている。すなわち、フレーム2の背面部2cと背面側下部カバー56との間に、第1のサイレンサ室61を含む外気取り入れ部と第2のサイレンサ室70を含む換気送出部とが配設されている。なお、図5では、便宜上、背面側下部カバー56を取外した状態でフレーム2の背面部2cとこれに組み付けられたサイレンサ構成部材等を示している。
【0041】
図5〜図12に示す換気構造をより詳細に説明すると、上記フレーム2の背面部2cには、背後から見て右側の下部(正面から見て左側の下部)に第1のサイレンサ室61が設けられ、このサイレンサ室61はフレーム2の背面部2cをエンジンルーム内方側へ凹入させることにより形成されており、このサイレンサ室61内に、ウレタン等で形成された第1のサイレンサ構成部材62が収容、保持されている。このサイレンサ構成部材62は、内部に迷路構造の空気流通経路を構成する仕切り壁62aを有する箱状に形成されるとともに、上記フレーム2の中央寄りに位置する部分の下部背面に入口62bを有し、上記フレーム2の側端側に位置する部分の下部前面に出口62cを有している。
【0042】
サイレンサ構成部材62の背面側を覆う上記カバー56には、上記入口62bに対応する箇所に外気取り入れ用のルーバー63が設けられている。また、フレーム2の背面部2cの側端下部には、上記出口62cに対応する貫通孔64が設けられている。この貫通孔64及びサイレンサ構成部材62の出口62cには、エンジンルーム50内の底面上にブラケット66を介して取り付けられた換気導入パイプ65の後端部が嵌入されており、この換気導入パイプ65の前端部はエンジンルーム50内の前端近傍に開口している。そして、外気がルーバー63からサイレンサ室61内のサイレンサ構成部材62及び上記換気導入パイプ65を通ってエンジンルーム50内の側端下部の前端近傍位置に導入されるようになっている。
【0043】
また、上記換気導入パイプ65が開口する位置とは反対側、つまり背後から見て左側(正面から見て右側)の側辺近傍の上方部において、フレーム2の背面部2cの壁に、横長の窓穴からなる換気流出孔67が設けられている。この換気流出孔67の背後において背面下部カバー56が後方へ膨出することにより、第2のサイレンサ室70を構成しており、またその側方(背後から見て右側の側方)においてフレーム2の背面部2cには凹部71が設けられている。そして、第2のサイレンサ構成部材72が上記サイレンサ室70に配置されるとともに、サイレンサ構成部材72に連なる箱状部材73が上記凹部71内に収容保持されている。
【0044】
上記サイレンサ構成部材72は換気流出孔67に連通する入口72aを有し、サイレンサ構成部材72と箱状部材73との対応箇所には連通孔72bが設けられ、また箱状部材73の側端付近の上部には出口73aが形成されている。一方、上記背面部2cにもこの出口73bに対応する窓穴74が設けられている。
【0045】
上記段部57より上方の背面部2cには、横方向に延びるスリット状の横長穴75が形成され、この横長穴75はフレーム2の背面部2cと室外熱交換器18との間に存在する空隙76に開口している。この横長穴75の上辺部には、水の侵入を防止するための庇状突出部77が連設されている。また、上記背面部2cのエンジンルーム50側の面には、上記窓穴74と横長穴75とを連通する空間78をエンジンルーム50に対して仕切った状態に形成する内壁板79が取り付けられている。この内壁板79は板金等からなっている。
【0046】
そして、エンジンルーム換気後の空気が上記換気流出孔67、サイレンサ室70内のサイレンサ構成部材72、凹部71内の箱状部材73、窓穴74、空間78及び横長穴75を経て、フレーム2と室外熱交換器18との間に存在する空隙76に達し、さらに、補助ケース15に具備されたファン30に吸引されて、補助ケース15側に流れるようになっている。
【0047】
なお、上記ファン30に下方において動力部収納ケース1のフレーム2には、補助ケース15に設けられているファンシュラウド19の後端位置に対応する上面後部から室外熱交換器18の下端位置に対応する背面上部にわたり、室外熱交換器18の下部を通る風をファン30に導く湾曲形状のガイド部81が形成されている。さらに、ガイド部81には、補強と整流とを兼ねる縦方向のリブ82が配設されている。
【0048】
また、フレーム2の上面部2aに設けられた凹部6に対応する箇所の背面部2cには、上記凹部6で集められた水が流下する範囲を規制する一対の突壁83が設けられ、上記凹部6の後端から上記突壁83間を背面部2cに沿って流下した水が、段部57と室外熱交換器18の下端との隙間から外部に流出するようになっている。
【0049】
以上のような当実施形態の室外機ユニットによると、コンプレッサ21及びエンジン22を含む動力部が動力部収納ケース1に収納されるとともに、エンジンの燃料系、吸・排気系、冷却系、潤滑系等の構成部材や配管、及びコンプレッサ21に接続される冷媒潤滑系の構成部材や配管、並びに電気配線が、上記動力部収納ケース1とその上方に設置された補助ケース15とに合理的に配設され、室外機ユニット全体がコンパクトに構成される。
【0050】
そして、上記動力部収納ケース1の主要部をなすフレーム2は、上面部2a、底面部2b、背面部2c及び左側面部2dの4面の壁及び前面右側コーナーの支柱2eがアルミダイカストで一体成形されているため、例えば、フレームを構成する各面の壁板及び支柱を板金により個別に形成するようなものと比べると製造工程が大幅に簡略化される。また、上記4面及び支柱2eが一体の鋳造品とされることにより、フレーム2の剛性が高められているので、このフレーム2に、動力部やフレーム2上の補助ケース15及び各種の室外機ユニット構成部材、配管が支持されることにより、室外機ユニット全体の強度が高められる。
【0051】
ところで、上記動力部収納ケース1はパネルやカバー等で覆われ、かつ、このケース1内の動力部は作動に伴い発熱するので、とくに動力部と各種配管及び電気配線等がコンパクトに組み込まれているとエンジンルーム50内は温度が上昇し易くなるが、当実施形態のような換気構造を採ることにより、換気が良好に行なわれて、エンジンルーム50内の温度上昇が抑制される。
【0052】
すなわち、外気がルーバー63からサイレンサ室61内のサイレンサ構成部材62及び上記換気導入パイプ65を通ってエンジンルーム50内に導入され(図6中の破線矢印)、エンジン換気後の空気は上記換気流出孔67、サイレンサ室70内のサイレンサ構成部材72、凹部71内の箱状部材73、窓穴74、空間78及び横長穴75を経て、フレーム2と室外熱交換器18との間に存在する空隙76に達し(図6,図7,図10,図12中の破線矢印)、さらに、補助ケース15に具備されたファン30に吸引されて補助ケース15側に流れる(図12中の破線矢印)ようになっているため、換気が良好に行なわれる。
【0053】
この場合、当実施形態の換気構造では、換気導入パイプ65がエンジンルーム50の一側部の下方部における前端近傍に開口する一方、エンジンルーム50の他側部の上方部の背面側に換気流出孔67が開口して、これらが動力部を挾んで略対角配置とされていることにより、エンジンルーム50内の大部分を換気用の空気が通り、換気作用が高められる。
【0054】
さらに、フレーム2と室外熱交換器18との間に存在す空隙76に達した換気後の空気がファン30で吸引されることにより、空気の流動が積極的に行なわれ、これによっても換気作用が高められる。
【0055】
また、外気取り入れ部及び換気送出部にそれぞれサイレンサ構成部材62,72が組み込まれているため、換気通路より外部に放出される騒音が充分に低減される。
【0056】
しかも、第1のサイレンサ室61を含む外気取り入れ部と第2のサイレンサ室70を含む換気送出部がともにケース2の背面側に配設されているので、これらを2面にわたって配設するようなものと比べると、構造が簡単になり、かつ、サイレンサ構成部材62,72や換気用の経路を構成する部材の組付け等の作業も簡単になる。とくに、動力部収納ケース1のフレーム2が鋳造品(アルミダイカスト)とされ、このフレーム2にサイレンサ室61や凹部71等が一体的に形成されているため、作業がより一層容易になる。
【0057】
上記第1のサイレンサ室61は、動力部収納ケース1のフレーム2の背面部2aを凹入させて形成しているため、動力部収納ケース1内にコンパクトに組み込まれる。
【0058】
また、上記フレーム2には、補助ケース15に設けられているファンシュラウド19の後端位置に対応する上面後部から室外熱交換器18の下端位置に対応する背面上部にわたり、室外熱交換器18の下部を通る風をファン30に導く湾曲形状のガイド部81が形成されているため、フレーム2の上部背面側と室外熱交換器18の下方部との間の空隙76からも充分にファン30に空気が吸入されて、室外熱交換器18の通風性が高められ、室外熱交換器18の温度上昇が抑制される。そしてこれに伴い、換気後の空気も充分にファン30に吸入され、換気作用がより一層高められる。
【0059】
なお、上記実施形態では、第1,第2のサイレンサ室61,70のうちで第1のサイレンサ室61が、フレーム2の背面部2aを凹入させることにより形成されているが、スペース的に可能であれば第2のサイレンサ室70も、フレーム2の背面部2aを凹入させることにより形成してもよい。
【0060】
【発明の効果】
本発明は、動力部を収納する収納ケースを備えたエンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニットにおいて、第1のサイレンサ室を含む外気取り入れ部と、第2のサイレンサ室を含む外気送出部とを、上記収納ケースのフレームの背面部とフレーム背面側に取り付けられたカバーとの間に配設しているため、上記収納ケース内の換気を良好に行なって温度上昇を抑制することができる。しかも、これらの部分を2面にわたって形成している従来のものと比べ、構造が簡単になり、製造工数が削減され、コストダウンが可能となる。
【0061】
この発明において、外気取り入れ部に連なる換気導入パイプを、収納ケース内の一側部近傍の下方部で、かつ前端近傍の位置に開口するように配置するとともに、収納ケースの他側部近傍の上方部において背面部の壁に、換気送出部に通じる換気流出孔を形成しておけば、収納ケース内の動力部を充分に風が通り、換気作用を高めることができる。
【0062】
また、上記収納ケースの上方に設置した補助ケースに送風ファンを配置し、この補助ケースと収納ケースの上部とにわたる範囲の背面側に室外熱交換器を配置するとともに、収納ケースの上部背面と室外熱交換器との間の空隙に換気送出部の下流端を開口させるようにすれば、上記ファンの吸入作用で積極的に換気を行なわせ、換気作用をより一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施による空調装置の室外機ユニットの正面図である。
【図2】上記室外機ユニットの側面図である。
【図3】動力部収納ケースのフレームの正面図である。
【図4】上記フレームの平面図である。
【図5】背面下部カバーを取外した状態での動力部収納ケースの背面図である。
【図6】背面下部カバーを取り付けた状態での図5のA−A線部分の断面図である。
【図7】同状態での図5のB−B線部分の断面図である。
【図8】同状態での図3のC−C線部分の断面図である。
【図9】同状態での図3のD−D線部分の断面図である。
【図10】同状態での図3のE−E線部分の断面図である。
【図11】同状態での図3のF−F線部分の断面図である。
【図12】同状態での図3のG−G線部分の断面図である。
【符号の説明】
1 動力部収納ケース
2 フレーム
15 補助ケース
18 室外熱交換器
19 ファンシュラウド
21 コンプレッサ
22 エンジン
30 ファン
50 エンジンルーム
56 背面下部カバー
61 第1のサイレンサ室
62 サイレンサ構成部材
65 吸気導入パイプ
67 換気流出孔
70 第2のサイレンサ室
73 サイレンサ構成部材
74 窓穴
75 横長穴

Claims (5)

  1. コンプレッサ及びエンジンを含む動力部を収納する収納ケースを備えたエンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニットにおいて、
    上記収納ケースは、前面側の略全体に開口部を有する箱状であって動力部収納室を構成するフレームと、このフレームの上記前面側とは反対側の背面側に取り付けられるカバーとを備え、
    上記フレームの背面部と上記カバーとの間に、外気を第1のサイレンサ室を介して収納ケース内に導入する外気取り入れ部と、収納ケース内換気後の空気を第2のサイレンサ室を介して収納ケース外へ送り出す換気送出部とを配設したことを特徴とするエンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニットにおける換気構造。
  2. 上記両サイレンサ室のうちの少なくとも1つは、上記フレームの背面部を収納ケース内方側へ凹入させることにより形成したものであることを特徴とする請求項1記載のエンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニットにおける換気構造。
  3. 外気取り入れ部に連なる換気導入パイプを、収納ケース内の一側部近傍の下方部で、かつ前端近傍の位置に開口するように配置するとともに、収納ケースの他側部近傍の上方部において背面部の壁に、換気送出部に通じる換気流出孔を形成したことを特徴とする請求項1または2記載のエンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニットにおける換気構造。
  4. 上記収納ケースの上方に補助ケースを設置し、この補助ケースに送風ファンを配置し、この補助ケースと収納ケースの上部とにわたる範囲の背面側に室外熱交換器を配置するとともに、収納ケースの上部背面と室外熱交換器との間の空隙に換気送出部の下流端を開口させることにより、換気送出部から送出された空気が上記空隙から補助ケースの送風ファン配置部に導かれるように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニットにおける換気構造。
  5. 上記補助ケースに送風ファンを囲むファンシュラウドを設けるとともに、上記収納ケースに、上記ファンシュラウドの後端位置に対応する上面後部から室外熱交換器の下端位置に対応する背面上部にわたり、室外熱交換器の下部を通る風をファンに導く湾曲形状のガイド部を形成したことを特徴とする請求項記載のエンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニットにおける換気構造。
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