JP3728043B2 - エンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニット - Google Patents

エンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニット Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジン駆動の空調装置等の熱ポンプ装置室外機ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、コンプレッサをエンジンで駆動するようにしたエンジン駆動熱ポンプ装置は空調装置等において一般に知られている。このエンジン駆動熱ポンプ装置は、空調装置に適用されるようにな場合に、1乃至複数の部屋に配設される室内機ユニットとこれに接続される室外機ユニットとで構成され、室外機ユニットは、コンプレッサ及びエンジンを含む動力部と、エンジンの燃料系、吸・排気系、冷却系及び潤滑系と、上記コンプレッサに連結される冷媒循環系の一部とを備えている。
【0003】
上記室外機ユニットとしては、騒音防止等のため、動力部収納ケースを設けて、このケース内に上記動力部を収納するとともに、その他の室外機ユニット構成用の部材や配管を上記動力部収納ケースやその上方に設けた補助ケース等に配設したものが知られている(例えば特開昭62−162861号公報)。
【0004】
従来のこの種の装置における動力部収納ケースは、その主要部をなすフレームが直方体の6面のうちの複数の面(一部を開口部とする場合にそれ以外の面)と必要な支柱とで構成され、これらが予め板金により別体に形成され、溶接やボルト止め等で組み立てられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の動力部収納ケースによると、製造に際しては、上記各面及び支柱をそれぞれ板金で製作した後、これらを溶接やボルト止めで結合し、さらに各結合部分に生じる隙間にコーキング材を埋める等の作業が必要となり、工数が多くて製造が非常に面倒である。また、このケースはかなりの重量を有するエンジン及びコンプレッサを収納するとともに、その他の室外機ユニット構成用の部材、配管等を支持する必要があって大きな強度が要求され、また、振動騒音を低減することが要求される。そのために剛性の向上が望まれる。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑み、動力部収納ケースのフレームを簡単に製造することができ、かつ、その剛性を高めることができるような構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、熱ポンプ装置のコンプレッサとこれを駆動するエンジンとを含む動力部を収納したエンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニットにおいて、前記動力部を収納する動力部収納ケースとして、その主要部をなすフレーム、少なくとも上下両面、一側面及び背面の4面の壁を有する一体成形の鋳造品からなる動力部収納ケースを設け、この動力部収納ケースのフレーム上に、送風ファンを組み込んだ補助ケースと、当該補助ケースの背面側に配置される室外熱交換器とを支持させるとともに、エンジンの吸・排気系及び冷却系と上記コンプレッサに連結される冷媒循環系の一部とを上記両ケースにわたって配設したものである。
【0008】
この構成によると、動力部収納ケースの主要部をなすフレームが鋳造で一体成形されることにより、その製造が簡単になり、かつ、上記4面の壁が一体に鋳造されることにより充分に剛性が高められる。そして、この動力部収納ケースのフレームをベースとして補助ケース、室外熱交換器、補助ケース内のファンやその他室外機ユニットに具備されるべき各種部材、配管等が組付けられることにより室外機ユニット全体の堅牢性が確保される。
【0009】
この室外機ユニットにおいては、動力部収納ケースの上記フレームの前面及び一方の側面に開口部を形成するとともに、その間のコーナー部に支柱を設け、この支柱と上下両面、他方の側面、及び背面の4面の壁とを一体成形の鋳造品により構成するのが好ましい(請求項2)。また、動力部収納ケースの上記フレームの前面及び一方の側面に開口部を形成するとともに、各開口部を覆うパネルを上記フレームに対して着脱可能に設けるようにしてもよい(請求項3)。
【0010】
このようにすると、フレーム内の動力部等のメインテナンス、修理等の際には開口部から作業を行なうことができる。
【0011】
また、請求項4に係る発明は、上記のような動力部収納ケースを用いた室外機ユニットであって、動力部収納ケースのフレーム上に、送風ファンを組み込んだ補助ケースと、その背面側に配置された室外熱交換器とを支持させるとともに、エンジンの燃料系、吸・排気系、冷却系及び潤滑系と上記コンプレッサに連結される冷媒循環系の一部とを上記両ケースにわたって配設したものである。
【0012】
この構成によると、動力部収納ケースのフレームをベースとして補助ケース、室外熱交換器、補助ケース内のファンやその他室外機ユニットに具備されるべき各種部材、配管等が組付けられ、この場合に上記フレームが鋳造品からなっていて剛性が高いため、室外機ユニット全体の堅牢性が確保される。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1はエンジン駆動熱ポンプ装置の一例としての空調装置において室外機ユニットの枠組を構成する部分を分解状態で示している。この図に示す枠組部分は、動力部収納ケース1と、その上方に配置される補助ケース10とを含んでいる。
【0015】
上記動力部収納ケース1は、熱ポンプ装置のコンプレッサとこれを駆動するエンジンとを含む動力部を収納、保持するものであり、概略直方体の箱状とされており、特に本発明の特徴とする構造として、このケース1の主要部をなすフレーム2が、少なくとも上下両面、一側面及び背面の4面の壁を一体に成形した鋳造品により構成されている。
【0016】
具体的に説明すると、上記フレーム2は、前面側の略全体に開口部3を有するとともに一方の側面(図示の例では正面から見て右側の側面)に部分的に開口部4を有し、上面部2a、底面部2b、背面部2c及び左側面部2dの各壁と、前面と右側面との間のコーナー部に設けられた支柱2eと、右側面の開口部4間に設けられた横桟部分2fとが、アルミダイカストで一体成形され、上記各壁で囲われた内部が、動力部を収納するエンジンルームとなっている。上記底面部2bはフレーム2の左側面部2dより外側に張出しており、この張出部分2gの上方に冷媒循環系の配管等を装備するための小室が形成されるようになっている。
【0017】
上記フレーム2に対し、その前面側の開口部3を覆う正面パネル5、右側面の開口部4を覆う右側面パネル6、左側面部2dの外方において上記張出部分2gの上方の小室を囲う側面カバー7、背面側下部を覆う背面下部カバー8等がボルト等によって着脱可能に取付けられるようになっている。そして、上記フレーム2、パネル5,6およびカバー7,8等で動力部収納ケース1が構成される。上記フレーム2の上面部2aには、主に後述する吸気系が貫通する窓穴81が設けられるとともに、その他の部位にも冷媒潤滑系や冷却系等が貫通する等のため複数の穴が設けられる。
【0018】
一方、上記補助ケース10の本体部分11は、略中央にファン配置用の空洞部12を有し、この空洞部12を囲うファンシュラウド11bと背面部11aとを一体に備え、合成樹脂により形成されている。当実施形態では、後述のエアクリーナ等が組込まれるケーシング部分11cが上記本体部分11の側部に一体に連成され、ファンシュラウド11bの一部が上記ケーシング部分11cの側壁を兼ねている。
【0019】
この補助ケース本体部分11に対し、上記空洞部12に対応する開口を有して本体部分11の前面側に配置される正面カバー13、上端部に配置される天井カバー14、右側面部に配置される右側面カバー15等がボルト等で着脱可能に取付けられて、補助ケース10が構成されるようになっている。また、上記正面カバー13に対して着脱可能なファンガード16が装備されている。
【0020】
上記補助ケース本体部分11の背面側には、室外熱交換器17が取付けられるようになっている。さらに、上記動力部収納ケース1のフレーム2と補助ケース本体部分11とにわたる背面側の左側部には背面上部カバー18がボルト等で取付けられ、また、補助ケース本体部分11の左側方部には、電装品を収納した電装品ボックス19が組付けられるようになっている。
【0021】
そして、上記フレーム2上に補助ケース本体部分11が設置、固定されるとともに、これらに対してパネル5,6およびカバー7,8,13,14,15,18、室外熱交換器17、電装品ボックス19等が組付けられることにより、室外機ユニットの枠組みが構成されるようになっている。
【0022】
図2及び図3は上記両ケース1,10に室外機ユニットの構成部品を組み込んだ構造を示している。なお、これらの図では、便宜上、両ケース1,10のカバーやパネルを取外した状態で内部を示している。また、図4は室外機ユニットの内部構成を示している。
【0023】
これらの図において、上記フレーム2により形成されたエンジンルーム内には、熱ポンプ装置のコンプレッサ21と、これを駆動するエンジン22とを含む動力部が収納されている。当実施形態において上記エンジン22は水冷式ガスエンジンであり、このエンジン22のクランク軸22aとコンプレッサ21の回転軸とが駆動ベルト23を介して接続されるとともに、コンプレッサ21のハウジングがエンジン22のクランクケースに連結された状態で、これらエンジン22及びコンプレッサ21が、マウント24及びマウントブラケット25を介してフレーム2の底面部2b上に設置されている。
【0024】
また、上記補助ケース10には、その空洞部12内に送風ファン30が配置されている。さらに、エンジンの吸気系、燃料系、排気系、潤滑系及び冷却系と上記コンプレッサ21に連結される冷媒循環系の一部とが上記両ケース1,10にわたって配設されている。
【0025】
エンジンの吸気系は、エアクリーナ31と、このエアクリーナ31に外気を導入する吸気導入管32と、エアクリーナ31を通った空気をエンジンに導く吸気管33とを備えている。上記エアクリーナ31及び吸気導入管32は上記補助ケース10内に配置されている。また、吸気管33は、エアクリーナ31から下方に導出され、上記フレーム2の上面部2aに設けられた窓穴81(図6参照)を通ってフレーム2内に延び、エンジン22のヘッド部22bに設置されたミキサー34に接続されている。そして、このミキサー34で空気と燃料が混合されて、その混合気がエンジン22に供給されるようになっている。なお、エアクリーナ31の下方にはブローバイガス通路に接続されるオイルセパレータ35が配置されている。
【0026】
エンジンの燃料系は、上記ミキサー34に接続された燃料供給管36を備え、この燃料供給管36の上流側はフレーム2の左側面部2dを通り抜けてその外側方に延び、外部の燃料ガス供給源(図示せず)に接続されるようになっており、この燃料供給管36に電磁弁37,38及びゼロガバナ39が介設されている。
【0027】
エンジンの排気系は、エンジン22から導出された排気管41を備え、この排気管41は、エンジン近傍に配置された排ガス熱交換器42を経て上方へ延び、フレーム2の上面部に設けられた穴81a(図6参照)を通って補助ケース10内に達し、エアクリーナ31の上方に配置された排気サイレンサ43に接続されている。なお、44は排ガス熱交換器42や排気サイレンサ43等からのドレン水を濾過するドレンフィルタであって、フレーム2内の側部下端に配置されている。
【0028】
エンジンの潤滑系はオイルタンク45を備えている。このオイルタンク45は、エンジン22の側方に配置され、オイル流通管46を介してエンジン22のオイルパンに接続されている。
【0029】
また、エンジンの冷却系は、水ポンプ51から吐出される冷却水をエンジン22に導く冷却水管50aを備え、この冷却水管50aが排ガス熱交換器42から水ポンプ52を経てエンジン22のウォータジャケット53の冷却水入口に接続されるとともに、ウォータジャケット53の冷却水出口からサーモスタット54を介して導出された冷却水管50bがリニア三方弁55に接続されている。さらに、上記リニア三方弁55から2本の冷却水管50c,50dが導出され、各冷却水管50c,50dがラジエータ56及び二重管熱交換器57にそれぞれ接続されるとともに、ラジエータ56及び二重管熱交換器57からそれぞれ導出された冷却水管50e,50fが合流して冷却水ポンプ51に接続されている。また、冷却水管50fには、リカバリタンク58及び加圧キャップ59が接続されている。
【0030】
上記水ポンプ52は上記フレーム2の背面側下部に設けられた水ポンプ室92内に配置され、水ポンプ51はフレーム2の左側面部2dの外側の小室内で、上記張出部2g上に配置されている。上記ラジエータ56は室外熱交換器17の前面側に装備され、上記送風ファン30の後方に配置されている。また、上記二重管熱交換器57、リカバリタンク58及び加圧キャップ59は補助ケース10の上部に配設されている。
【0031】
一方、上記コンプレッサ21に連結される冷媒循環系は、コンプレッサ21の吐出口にフレキシブルチューブ61aを介して上流端側が接続された吐出側冷媒管60aと、コンプレッサ21の吸入口にフレキシブルチューブ61bを介して下流端側が接続された吸入側冷媒管60bとを備え、吐出側冷媒管60aの下流端及び吸入側冷媒管60bの上流端が四方弁62に接続されている。また吐出側冷媒管60aにはオイルセパレータ63が介設され、吸入側冷媒管60bにはアキュムレータ64が介設されている。上記オイルセパレータ63及びアキュムレータ64は補助ケース10の左側方部に配置されている。
【0032】
上記四方弁62から冷媒管60c,60eが導出されている。冷媒管60cは、下方に延びて上記フレーム2の左側面部2dの外側の小室に達し、この小室内で、パックドバルブ65及びストレーナ66を経てその先で複数に分岐しており、各分岐管60dの先端にはフランジ67が設けられている。
【0033】
また、冷媒管60eは、二重管熱交換器57を経て室外熱交換器17に達し、さらに室外熱交換器17から導出された冷媒管60fが上記フレーム2の左側面部2dの外側の小室に達し、この小室内で、フィルタドライヤ68、サイトグラス69、パックドバルブ70を経て分岐部71に達しており、分岐部71から導出された分岐管60gには電子膨張弁72及びストレーナ73が介設され、各分岐管60gの先端にはフランジ74が設けられている。
【0034】
そして、図外の複数の室内熱交換器との接続用の配管が、上記各分岐管60d及び60gの各先端のフランジ67,74に着脱可能に接続されるようになっている。
【0035】
上記フレーム2のより詳細な構造を、図5〜図7を参照しつつ説明する。
【0036】
上記フレーム2の上面部2aの右側の部分には吸気管等を通す窓穴81や排気管を通す穴81aが設けられ、窓穴81の周囲には上方に突出した縁枠からなる防水壁82が設けられている。上面部2aの左側の部分は右側の部分よりも低く形成され、かつ、その一部に、アキュムレータ64等での結露により生じる水を集めて背面側に導く凹部83が形成され、この凹部83の前端の壁面にはフレキシブルチューブの取付部84が設けられている。上面部2aの左側の前端部には縦壁85が形成され、この縦壁85に、ワイヤーハーネスを通す溝86が形成されている。
【0037】
上記フレーム2の底面部2bには、その下面側に、左右両端近傍に位置して前後方向に延びる一対の脚部87と、この一対の脚部87の間に配設された補強用のリブ88及び遮音用の突部89が一体に連設されるとともに、上面側に、エンジンマウントブラケットの回り止め用の突条90及び取付け穴91等が設けられている。
【0038】
フレーム2の背面部2cには、その後側の右下部分に水ポンプ室92が一体に連成されるとともに、換気用の空気をフレーム2内に導入する空気取り入れ口93、フレーム2内を換気した空気を補助ケース10のファン配置用空洞部12に導く通路(図示せず)等が形成されている。
【0039】
また、左側面部2dには、ワイヤーハーネス及び冷却水配管等を挿通させる配管類挿通部分94(図4参照)が設けられるとともに、パックドバルブ取付け用のブラケット95、正面パネル取付用ブラケット96等が一体に連成されている。
【0040】
以上のような当実施形態の室外機ユニットによると、コンプレッサ21及びエンジン22を含む動力部が動力部収納ケースに収納されるとともに、エンジンの燃料系、吸・排気系、冷却系、潤滑系等の構成部材や配管、及びコンプレッサ21に接続される冷媒潤滑系の構成部材や配管が、上記動力部収納ケース1とその上方に設置された補助ケース10とに合理的に配設される。
【0041】
そして、特に上記動力部収納ケース1の主要部をなすフレーム2は、上面部2a、底面部2b、背面部2c及び左側面部2dの4面の壁及び前面右側コーナーの支柱2eがアルミダイカストで一体成形されていることにより、従来のようにフレームを構成する各面の壁板及び支柱を板金により個別に形成するものと比べ、製造工程が大幅に簡略化される。しかも、上記4面及び支柱2eが一体の鋳造品とされることにより、フレーム2の剛性も大幅に高められる。そして、この剛性の高いフレーム2により、その内部に収納される動力部やフレーム2上の補助ケース10及び各種の室外機ユニット構成部材、配管が支持されることにより、室外機ユニット全体の強度が高められる。
【0042】
上記フレーム2の前面及び右側面には開口部3,4が設けられて、この部分には別体のパネル5,6が着脱可能に取り付けられるようになっているので、フレーム2内の動力部等のメインテナンス時には、パネル5,6を取外せば開口部3,4からメインテナンス作業を行なうことが容易に可能となる。
【0043】
また、上記フレーム2をアルミダイカスト等の鋳造により成形する場合に、脚体87も一体に成形しておけばよく、さらに、パックドバルブ取付用のブラケット95、正面パネル取付用のブラケット96等、各種の部材に対するブラケットや取付部も一体に成形しておくことができ、このようにすれば部品点数が削減されるとともに、製造工程がより一層簡略化される。
【0044】
また、当実施形態では、エアクリーナ31、オイルセパレータ35及び排気サイレンサ43がフレーム2の外部で補助ケース10に設けられていることにより、これらをフレーム2内に設ける場合と比べてフレーム2がコンパクトになり、フレーム2の剛性向上にも有利となる。
【0045】
上記フレーム2の左側方には、左側面部2dの壁でエンジンルームから隔絶された小室が形成され、この小室内に冷媒循環系の配管が装備されているので、エンジンルーム内の熱が冷媒循環系に悪影響を及ぼすことがない。さらに、水ポンプ51,52が上記小室とフレーム2の背面側に形成された水ポンプ室92とに配設されていることにより、エンジンルーム内の熱による冷却水の高温化も抑制される。
【0046】
【発明の効果】
本発明のエンジン駆動熱ポンプ装置の動力部収納ケースは、ケースの主要部をなすフレームを、少なくとも上下両面、一側面及び背面の4面の壁を有する一体成形の鋳造品により構成しているため、従来のように板金により別体に形成した壁や支柱を溶接やボルト止めで結合していくものと比べ、上記フレームの製造を大幅に簡略化することができる。しかも、フレームの剛性が高くなり、動力部等に対する支持強度を高めることができるとともに、振動騒音の低減にも有利となる。
【0047】
この動力部収納ケースにおいて、フレームの前面及び一方の側面に開口部を形成するとともに、その間のコーナー部に支柱を設け、この支柱と上下両面、他方の側面及び背面の4面の壁とを一体成形の鋳造品により構成すれば、メインテナンス、修理等の作業を容易に行ない得るようにしつつ、フレームの剛性を充分に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施による動力部収納ケース及び補助ケースの分解斜視図である。
【図2】上記動力部収納ケース等を用いて構成される空調装置の室外機ユニットの正面図である。
【図3】上記室外機ユニットの側面図である。
【図4】上記室外機ユニット内部構成を示す説明図である。
【図5】上記動力部収納ケースのフレームの正面図である。
【図6】上記フレームの平面図である。
【図7】上記フレームの断面図である。
【符号の説明】
1 動力部収納ケース
2 フレーム
2a 上面部
2b 底面部
2c 背面部
2d 左側面部
2e 支柱
3,4 開口部
5,6 パネル
7,8 カバー
10 補助ケース
11 補助ケース本体部分
17 室外熱交換器
21 コンプレッサ
22 エンジン
30 送風ファン

Claims (3)

  1. 熱ポンプ装置のコンプレッサとこれを駆動するエンジンとを含む動力部を収納したエンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニットにおいて
    前記動力部を収納する動力部収納ケースとして、その主要部をなすフレーム、少なくとも上下両面、一側面及び背面の4面の壁を有する一体成形の鋳造品からなる動力部収納ケースを設け、この動力部収納ケースのフレーム上に、送風ファンを組み込んだ補助ケースと、当該補助ケースの背面側に配置される室外熱交換器とを支持させるとともに、エンジンの吸・排気系及び冷却系と上記コンプレッサに連結される冷媒循環系の一部とを上記両ケースにわたって配設したことを特徴とするエンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニット
  2. 動力部収納ケースの上記フレームの前面及び一方の側面に開口部を形成するとともに、その間のコーナー部に支柱を設け、この支柱と上下両面、他方の側面、及び背面の4面の壁とを一体成形の鋳造品により構成したことを特徴とする請求項1記載のエンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニット
  3. 動力部収納ケースの上記フレームの前面及び一方の側面に開口部を形成するとともに、各開口部を覆うパネルを上記フレームに対して着脱可能に設けたことを特徴とする請求項記載のエンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニット
JP2940997A 1997-02-13 1997-02-13 エンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニット Expired - Fee Related JP3728043B2 (ja)

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