JPH0814606A - 排気ガス熱交換器及び該排気ガス熱交換器を備えたエンジン駆動式空気調和装置 - Google Patents

排気ガス熱交換器及び該排気ガス熱交換器を備えたエンジン駆動式空気調和装置

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JPH0814606A
JPH0814606A JP6173331A JP17333194A JPH0814606A JP H0814606 A JPH0814606 A JP H0814606A JP 6173331 A JP6173331 A JP 6173331A JP 17333194 A JP17333194 A JP 17333194A JP H0814606 A JPH0814606 A JP H0814606A
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heat exchanger
engine
exhaust
exhaust gas
oil
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稔 山本
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンの各排気ポートからの排気ガスを排
気ガス熱交換器に導く排気管を有効利用することによ
り、排気ガスとの熱交換性能を向上でき、また凝縮水の
気筒内逆流を防止できる排気ガス熱交換器及び該熱交換
器を備えたエンジン駆動式空気調和装置を提供する。 【構成】 エンジンの排気ポートに連なる排気通路に介
設された排気ガス熱交換器において、上記排気ポート5
gに連なる排気管の内面にフィン73bを突出形成する
とともに、外面に冷却ジャケット73aを形成して第1
熱交換器73を構成し、該第1熱交換器73の下流端に
ケーシング内にパイプを挿入してなる第2熱交換器74
を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気ガス熱交換器及び
該排気ガス熱交換器を備えたエンジン駆動式空気調和装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの排気ガスの有する熱を回収す
るようにした排気ガス熱交換器として、エンジンの一側
に複数の排気ポートを並列に配置形成し、該各排気ポー
トを上記並列方向に延びる排気管により合流させ、該合
流排気管の下流端部に排気ガス熱交換器を接続したもの
がある(特願平4−287417号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の排気ガス熱
交換器の場合、排気ガスとの熱交換性能を高めるにはそ
の熱交換面積を増大する必要があり、そのため排気ガス
熱交換器が大型化し、その必要な配置スペースが大きく
なるという問題がある。またエンジンの各排気ポートか
らの排気ガスを合流させる排気管が必要であり、この点
からも必要配置スペースが大きくなるという問題もあ
る。
【0004】本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされ
たもので、エンジンの各排気ポートからの排気ガスを排
気ガス熱交換器に導く排気管を有効利用することによ
り、排気ガスとの熱交換性能を向上でき、また凝縮水の
気筒内逆流を防止できる排気ガス熱交換器及び該熱交換
器を備えたエンジン駆動式空気調和装置を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、エン
ジンの排気ポートに連なる排気通路に介設された排気ガ
ス熱交換器において、上記排気ポートに連なる排気管の
内面にフィンを突出形成するとともに、外面に冷却ジャ
ケットを形成して第1熱交換器を構成し、該第1熱交換
器の下流端にケーシング内にパイプを挿入してなる第2
熱交換器を接続したことを特徴としている。
【0006】請求項2の発明は、請求項1において、傾
斜配置されたエンジンの傾斜下側部位に並列配置された
複数の排気ポートに上記第1熱交換器を直接接続し、該
第1熱交換器を上記排気ポートの並列方向に延びる形状
とし、該該第1熱交換器の下側に上記第2熱交換器を該
第1熱交換器と平行に配置したことを特徴としている。
【0007】請求項3の発明は、請求項2において、上
記第1熱交換器を上記排気ポートの並列方向に略U字状
に屈曲する形状ものとし、かつ該第1熱交換器と上記第
2熱交換器のケーシングとを一体形成したことを特徴と
している。
【0008】請求項4の発明は、請求項3において、上
記第1,第2熱交換器の全長を上記両端の排気ポート間
隔より長く設定したとを特徴としている。
【0009】請求項5の発明は、請求項1ない4の何れ
かの排気ガス熱交換器をエンジンの排気ポートに接続
し、該排気ガス熱交換器より下方に中和器を配設したこ
とを特徴とするエンジン駆動式空気調和装置である。
【0010】請求項6の発明は、請求項5において、上
記排気ガス熱交換器より上方に排気サイレンサを配設し
たことを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1の発明では、上記排気ポートに連なる
排気管の内面にフィンを突出形成するとともに、外面に
冷却ジャケットを形成して第1熱交換器を構成し、該第
1熱交換器の下流端に第2熱交換器を接続したので、第
2熱交換器に排気ガスを導く排気管自体に熱交換器とし
ての機能を持たせることができ、必要な配置スペースを
増加させることなく熱交換面積を増大でき、それだけ排
気ガスとの熱交換性能を高めることができる。
【0012】請求項2の発明では、傾斜配置されたエン
ジンの傾斜下側部位に並列配置された複数の排気ポート
に上記第1熱交換器を直接接続し、該第1熱交換器を上
記排気ポートの並列方向に延びる形状とし、該該第1熱
交換器の下側に上記第2熱交換器を該第1熱交換器と平
行に配置したので、各排気ポートからの排気ガスを合流
させる排気管自体に熱交換機能を持たせることができ、
また熱交換器内で発生した凝縮水が気筒内に逆流するこ
とを防止できる。
【0013】請求項3の発明では、上記第1熱交換器を
上記排気ポートの並列方向に略U字状に屈曲する形状の
ものとし、かつ該第1熱交換器と上記第2熱交換器のケ
ーシングとを一体形成したので、必要な配置スペースを
拡大することなく熱交換面積をより一層増大でき、熱交
換性能を向上できる。
【0014】請求項4の発明では、上記第1,第2熱交
換器の全長を上記両端の排気ポート間隔より長く設定し
たので、この点からも熱交換面積を増大して熱交換性能
を向上できる。
【0015】請求項5の発明では、排気ガス熱交換器よ
り下方に中和器を配設し、また請求項6の発明では、上
記排気ガス熱交換器より上方に排気サイレンサを配設し
たので、排気ガス熱交換器内,及び排気サイレンサ内で
発生した凝縮水を確実に中和器に導びくことができ、凝
縮水の気筒内への逆流をより確実に防止できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1ないし図35は本発明の一実施例による
エンジン駆動式空気調和装置を説明するためのものであ
り、図1〜図4は該装置の正面図,背面図,右側面図
(図2のIII-III 線断面図),左側面図(図2のIV-IV
線断面図)、図5は室外熱交換室の床面の平面模式図、
図6は機関室及び配管室の断面平面模式図、図7,図8
はエンジンの一部断面右側面図,図9は一部断面正面
図、図10は潤滑油の流れを示す図,図11はオイル分
離室を示す図、図12は吸気,排気系を示す図、図13
は吸気,排気通路の仕切板部分を示す断面図、図14〜
17は各種配管系を説明するための図、図18〜30は
各要部を示す図、図31〜34は全体構成図、図35は
フローチャート図である。
【0017】本実施例装置の全体構成を線図で示す図3
1において、1はエンジン駆動式空気調和装置であり、
これは室外空調ユニット2と、室内空調ユニット3とで
構成されている。上記室内空調ユニット3は冷媒用室内
熱交換器4,減圧用の膨張弁18,及び図示しない室内
熱交換用送風ファンとを備えている。上記室外空調ユニ
ット2は、エンジン5,圧縮機6,6等が配設された機
関室7と、メインアキュムレータ8,サブアキュムレー
タ9,電装ボックス50,及び各機器同士を接続する管
路等が配設された配管室10と、冷媒用室外上部,下部
熱交換器11,12及びエンジン冷却水用熱交換器(温
水熱交換器)13等が配設された室外熱交換室14とを
備えている。なお、上部熱交換器11は図4で分かる通
り、2個の対称のものを逆置配置しているが、図31に
おいては便宜的に一つのみ表示している。
【0018】上記エンジン5は水冷式ガス燃料エンジン
であり、該エンジン5の吸気ポートには吸気管21aが
接続され、該吸気管21aにはガスミキサ21b,エア
クリーナ21cが介設されており、該吸気管21aは機
関室7の天壁及び上記室外熱交換室14の天壁を貫通し
て外部に開口している。なお、上記吸気管21aは後述
するように、機関室7内で開口させても良い。
【0019】上記ガスミキサ21bはガス管路22dに
より端子室22内において外部のガス燃料源からの供給
管に接続される。該ガス管路22dにはガスミキサ21
bに一体化された流量制御弁22a,ゼロガバナ(減圧
弁)22b,及び2個の電磁弁22cが介設されてい
る。また上記エンジン5の排気ポートには排気管23a
が接続され、該排気管23aには排気ガス熱交換器23
b,排気サイレンサ23c,ミストセパレータ23dが
介設されており、該排気管23aは熱交換室14の外方
に開口している。なお、ミストセパレータ23dは図1
2について後述する用に、熱交換室14の天壁の外側に
配置しても良い。また、24aは潤滑油を貯溜するオイ
ルタンクであり、オイルパン内の潤滑油量が減少すると
後述する潤滑制御装置によって電磁弁24bが開き、潤
滑油が重力によって供給されるようになっている。
【0020】上記エンジン5の出力軸にクラッチ6a,
6aを介して上記圧縮機6,6が接続されている。該圧
縮機6の吐出口は冷媒管路200,16a,冷房運転位
置に切り替えられた四方弁15,冷媒管路16bを介し
て上記冷媒用室外上部,下部熱交換器11,12に接続
され、該両熱交換器11,12は冷媒管路16c,メイ
ンアキュムレータ8内熱交換器,冷媒管路101を介し
て端子室22内において、冷媒用室内熱交換器4からの
冷媒管路17aに継手101aにより接続されている。
なお、102はドライヤ、103はこれをバイパスする
フィルタである。
【0021】そして上記室内熱交換器4からの冷媒管路
17bは上記端子室22内において室外ユニットからの
冷媒管路100に継手100aにより接続されている。
冷媒管路100は、四方弁15,冷媒管路16d,メイ
ンアキュムレータ8,冷媒管路202,サブアキュムレ
ータ9,冷媒管路201を介して上記圧縮機6,6の吸
い込み口に接続されている。なお、300,301は毛
細管であり、210,210は各々温度検知器と毛細管
を組み合わせたものであり、冷却温度を検知する事によ
りアキュムレータ8内の液相冷媒のレベルを検知するた
めのものである。また、302は開閉弁,303はオイ
ル排出通路であり、アキュムレータ下部にたまるオイル
量が多くなると手動あるいは自動により開閉弁を開けオ
イルをアキュムレータ8からサブアキュムレータ9の方
へ流す様にしている。
【0022】また上記冷媒管路200と16aとの間に
は冷媒中の潤滑油を分離するオイルセパレータ19aが
介設されており、該セパレータ19aで分離された潤滑
油量が所定値以上になると、オイルストレーナ19b,
上記所定値以上時に開く電磁弁19cを介してメインア
キュムレータ8に戻される。なお、上記潤滑油はサブア
キュムレータ9にも戻される。また上記冷媒管路16a
はオイルストレーナ20a,管内圧力が所定圧以上時に
開く電磁弁20bを介してメインアキュムレータ8に接
続されており、これにより冷媒管路圧力の異常上昇を回
避している。
【0023】また上記エンジン5の冷却ジャケット28
bの冷却に関して、冷却水温度が所定値以下のとき、冷
却水ポンプ28a,水管路29a,冷却ジャケット28
b,水管路29a′,切り替え弁(サーモスタット弁)
28c,水管路29sの経路で冷却水を循環させる低温
時循環回路の一つである冷却ジャケット循環回路(エン
ジン冷却水循環回路)が構成されている。
【0024】また冷却水温度が所定値を越えた場合に、
冷却水ポンプ28e,水管路29e,排気ガス熱交換器
23b,水管路29e′冷却水ポンプ28a,水管路2
9a,冷却ジャケット28b,水管路29a′,切り替
え弁28c,水管路29b,三方弁28d,水管路29
c,冷却水用熱交換器13,水管路29d,29p,冷
却水ポンプ28eの経路で冷却水を循環させる高温時循
環回路が構成されている。なお、上記切り替え弁28c
が低温時循環位置に切り替えられている場合には、冷却
水ポンプ28eからの冷却水はバイパス通路29rを通
って水管路29b方向に流れる。すなわち、もう1つの
低温時循環回路である排ガス熱交換器循環回路が構成さ
れる。これにより、排ガス熱交換器23bの排熱が三方
弁28dを通って冷却水用熱交換器13で捨てられる
か、アキュムレータ8のヒータ29gで冷媒に与えられ
る。これにより、始動時暖機中であっても排熱の利用が
可能となり、特に早い暖房の立上がりが必要な場合に有
効となる。
【0025】上記冷却系において、30aは冷却水用リ
ザーバタンクであり、これは水管路30c,注入口30
bを介して上記冷却水用熱交換器13に接続されてい
る。なお、後述するように、冷却水用リザーバタンクの
上部には注入口30bとは独立の注入口が配置されてお
り、又上記注入口30bには上記切り替え弁28cの1
つのポートも接続されている。該ポートは絞りを介して
常時冷却水ジャケット28bと連通しており,これによ
り冷却ジャケット循環回路内の空気抜きが可能となる。
また上記エンジン冷却水は三方弁28dが切り替えられ
ると水管路29dによって上記メインアキュムレータ8
内のヒータ29gに供給され、これにより冷媒に熱を供
給する。90は電磁弁、89はオイルストレーナであり
冷房時室内機4の負荷が特に小さくなる時電磁弁90が
開き、冷媒を室内機4を迂回してアキュムレータ8へ流
す様にし、負荷とのバランスを取る様にしている。
【0026】次に上記室外空調ユニット2の具体的な構
造を図1〜図31に基づいて説明する。上記室外空調ユ
ニット2のケーシング31は、1対の土台32上に床板
33を載置固定するとともに、4隅に支柱34を立設
し、該四本の支柱34の上端を右側面上及び左側面上で
それぞれ各1本の不図示の天井梁で接続し、床板33の
前後端を折り曲げて床梁33aを形成し、左,右側面を
左,右側板37c,37dで、天井面を天板37eでそ
れぞれ覆った構造のものである。なお天井板37eに
は、前後左右端部を折り曲げることにより、各側板と
の、あるいは各支柱34との連結部が形成されている。
さらに、前側面は図34に示す様に、折り曲げられた機
関室側仕切板41a,41bに、それぞれ上端が折り曲
げられた左,右の前側板37a,37aを取付ネジ35
により締結している。同様に後側面は、折り曲げられた
配管室側仕切板42a,42bに、それぞれ上端が折り
曲げられた正面から見て左,右の後側板37b,37b
が取付けられている。上記前,後側板37a,37bは
該ケーシング31の前,後側面の下側部分を覆ってお
り、また左,右側板37c,37dはケーシング31の
左,右側面全体を覆っている。そしてこれらの前,後,
左,右側板37a〜37dは各機器の整備性を確保する
ために着脱可能になっている。
【0027】また上記ケーシング31の上記前,後側面
の前側板37a,後側板37bの上部は外気導入開口と
なっており、該各開口にはフィルタとして機能する金網
38a,38bが横枠36a,36bの各々の上下に着
脱可能に装着されている。また上記天板37eには上記
導入された外気を上方に排出する排出開口37fが形成
されており、該排出開口37fには、外気を上記金網3
8a,38b部分から上記室外熱交換室14内に吸引
し、該室外熱交換室14の上方に排出する室外熱交換用
送風ファン44が配設されている。なお38cは上記排
出開口37fの周囲に立設された金網である。
【0028】上記仕切板39は、室外熱交換室14と機
関室7,及び配管室10とを画成するためのものであ
り、機関室7の天井を構成する中央仕切板40,及び機
関室側仕切板41a,41bと、配管室10の天井を構
成する配管室側仕切板42a,42bとで構成されてい
る。上記機関室側仕切板41a,41b、及び配管室側
仕切板42a,42bは上方に着脱可能となっている。
なお脱の時、前,後側板37a,37bも脱となること
になり、機関室7は天井側,前側及び両方の角部が開放
され、配管室10は天井側,後側及び両方の角部が開放
され、それぞれの室内の機器の整備作業がやり易い。
【0029】また上記中央仕切板40と配管室側仕切板
42a,42bとの境界部で、かつ機関室7の後側壁を
構成する後中板44aの外側上部(配管室10側上部)
には横樋48(排水通路)がこれらの中央,配管室側仕
切板40,42a,42bと分解可能に、つまり新しい
ものと交換可能に配設されている。上記横樋48は該室
外空調ユニット2の長手方向(図2左右方向)、つまり
上記熱交換器の配置面方向に延びる溝状のもので、右側
(図2,図5右側)ほど低くなるように傾斜している。
上記横樋48の最高所に位置する高端部48bは上記右
側板37dを取り外すことにより、あるいは開口部(清
掃用穴)を設けることにより外方に露出可能となってい
る。なお中央仕切板40が横樋48をV字形状で覆う様
にし、横樋48上方のV字形底に複数の雨水滴下用穴を
設ける様にしても良い。
【0030】また上記横樋48の最低所に位置する低端
部48aには筒状の縦樋(排水管)43が分解可能に接
続されている。この縦樋43は左側板37cの内面と機
関室10の後中板44aの外面とで構成されるコーナ部
を下方に延びており、その下端に開口する排水口43a
は床板33の下方に位置し、かつ外方に向いている。こ
の縦樋43は左側板37cを取り外すことにより、新し
いものと交換可能となっている。
【0031】また上記機関室側仕切板41a,41b,
配管室側仕切板42a,42b,及び中央仕切板40
は、上記横樋48側ほど低くなるように傾斜している。
そのため上記室外熱交換室14内に進入した雨水等は直
ちに横樋48に集水され、縦樋43を通って外方に排出
される。また上記傾斜により機関室側仕切板41a,4
1b,及び配管室側仕切板42a,42bの外側端部の
位置が高くなり、前,後側板37a,37bを取り外し
て内部を点検整備する場合の開口が大きくなっている。
【0032】また上記中央仕切板40には、換気用空気
の排出口40bが室外熱交換室14内に開口するように
2箇所に形成されている。該排出口40bは消音ボック
ス40cにより囲まれている。またこの消音ボックス4
0cの開口40dは上記横樋48より上方に位置すると
ともに、排出口40bに対しては横樋48の下流側に位
置している。これにより上記室外熱交換室14内に進入
した雨水等、あるいは横樋48内を流れる雨水等が上記
排出口40bから機関室7内に進入するのを防止してい
る。なお、消音ボックス40cの内側にはスポンジ状の
吸音シートが貼り付けられている。
【0033】上記機関室7の側壁は上記前側板37a,
左側板37c,後中板44a,右中板44bで構成さ
れ、天壁は上記機関室側仕切板41a,41b,及び中
央仕切板40で構成され、また底壁は上記床板33との
間に間隔を開けて配置された底板45で構成されてい
る。上記後中板44a,右中板44bの上,下端面は上
記仕切り板39,床板33に気密に接続されており、こ
のようにして機関室7は防音構造に構成されている。
【0034】上記底板45と上記床板33との間の空間
はボックス状の空気導入室46となっており、底板45
には、機関室7内に換気用空気を吹き出す噴出口45a
が多数、全面に渡って略均等に配置形成されている。ま
た上記空気導入室46の右中板44b側には配管室10
内に開口する2つの機関室空気取入口46aが形成され
ており、該各空気取入口46aには換気ファン47が配
設されている。ここで上記縦樋43の排水口43aは上
記機関室空気取入口46aの反対側に、つまり該空気取
入口46aから充分離間した位置に設けられている。
【0035】上記配管室10内の後側板37b内面側に
は各種コントロール機器等が収容配置された電装ボック
ス50,及び外部配管との接続を行う端子室22が配設
されている。上記電装ボックス50の底面には空気取入
口50aが、側面上部には排出口50bが形成されてお
り、かつ上記底面と上記床板33との間には空気通路と
なる隙間が開けてある。上記床板33には外気を配管室
10内に導入するための配管室空気取入口33bが形成
されており、この空気取入口33bを通って外気が配管
室10内に導入される。また上記導入された外気の一部
は空気取入口50aから電装ボックス50内に導入され
排出口50bから排出され、該ボックス50内を換気す
る。なお、縦樋43の排水口43aは配管室空気取入口
33bから離れた位置で、かつ該空気取入口33bより
下方に位置している。
【0036】なお、上記端子室22の下方には床板33
が無く、また天井も無い。端子室22は配管室10とケ
ーシング31の外とを結ぶ連通路となっている。また端
子室22は後側板37bを外した状態で後方外部に開放
される。冷媒管路100,1001の各継手100a,
101a及びガス管路22dの継手はこの端子室22内
に位置し、端子室22下方から導入される外部配管とそ
れぞれ接続される。外部電源に接続される電源コード6
00なども、この端子室22の下方から外部に延長され
る。外部配管類の取り回しが端子室22下方に向かって
なされるのでケーシング31の外寸がコンパクトになる
とともに、配管室22が配管室空気取入口を兼ねること
となる。
【0037】上記室外熱交換室14内の前側,後側の上
部に上記冷媒用室外上部熱交換器11,11が、後側の
下部に上記冷媒用室外下部熱交換器12が、また前側下
部に上記エンジン冷却水用熱交換器13がそれぞれ配設
されている。ここで上部熱交換器11,11は垂直方向
に向けてかつ上記金網38a,38bに沿うように配置
されているのに対し、下部の室外熱交換器12,及び冷
却水用熱交換器13は下部ほど内側に位置するように傾
斜させて配置されており、この冷却水用熱交換器13の
上端右端部に上述の注水口30bが設けられている。
【0038】ここで、上記注水口30bは、図3,図1
9,図23に示すように、斜め上向きに配置された上記
冷却水用熱交換器13のヘッドパイプの上端にゴムホー
ス13cを介して接続された給水筒60と、該給水筒6
0の開口60aを開閉するキャップ61と、該キャップ
61内に配設されたプレッシャバルブ62とを備えてい
る。上記開口60aの前方には、上記室外空調ユニット
2のケーシング31の側壁を構成する横枠36aの右端
部及び支柱34に設けられた開口及び開口を開閉可能と
なるふた材63が配置されている。なお、上記プレッシ
ャバルブ62はその弁体62bで上記給水筒60の中間
部に形成された弁座口60bを開閉するようになってお
り、該弁体62bはスプリング62aで閉方向に付勢さ
れている。
【0039】上記プレッシャバルブ62は、冷却水の両
循環回路の最高内圧を規定する。すなわち循環回路の内
圧が開弁圧を越えるとプレッシャバルブ62が開き、残
留する空気,水蒸気あるいは温水を冷却水用リザーバタ
ンク30aに導き、異常な水蒸気圧が発生したとしても
循環回路構成部品を保護可能としている。
【0040】62cは循環回路の外方と内方の差圧が所
定値以上になると開いて外方から内側への流れを許容す
るプレッシャバルブである。エンジンを停止し、冷却水
温が下がり、循環回路中の水蒸気分が凝結して内圧が大
気圧以下に下がり外方と内方との差圧が大きくなるとプ
レッシャバルブ62cが開き、冷却水用リザーバタンク
内の水が大気圧により押し上げられ、循環回路中に補充
される。
【0041】冷却水の点検のためキャップ61を外す
と、シール61aによる気密性がなくなり、管路30c
中の水はリザーバタンク30a内に戻ってしまい、その
水位が下がってしまう。エンジン運転による回路中の水
の蒸発,プレッシャバルブ62を通過しての水蒸気のリ
ザーバタンク30aへの移動、エンジン停止により移動
した水蒸気量に相当する水量分の水位上昇の繰り返しに
より少しづつ水位が上昇し、循環回路内に補充可能とな
るが、それまでの間は冷却水量が不足する可能性があ
る。しかし、本実施例は注水口30bを低所に配置され
たエンジン冷却水用熱交換器13の端部に配置したの
で、給水筒60の位置が低所となり、それだけ水位上昇
が早く、冷却水量不足になりにくい。その分アキュムレ
ータ8あるいは、冷却水用熱交換器13での熱交換を充
分に実施させることができる。熱交換により発生蒸気圧
が下がっても補充可能となるまでの時期が短くなるから
である。
【0042】上記冷却水用熱交換器13の下端部は機関
室側仕切板41a,41bを越えて中央仕切板40と消
音ボックス40cとの上側コーナ部上に位置している。
また冷媒用室外下部熱交換器12の下端部は配管室側仕
切板42a,42bからさらに横樋48を越えて中央仕
切板40と消音ボックス40cとの下側コーナ部上に位
置している。
【0043】ここで上記冷却水用熱交換器13,冷媒用
熱交換器11,12と配管室10内の各機器と接続する
各管路29c,29d,16b,16c,及び30c
は、配管室10の右側板37d側でかつ前後方向中央部
にまとめられており、この管束Pは中央仕切板40の右
端部に配設された1つのシール用パッド49内を貫通し
ており、このように複数の管束Pが1つのパッドによっ
てシールされている。シール用パッド49には各管路穴
と左側板37c方向側端部を結ぶ各切り込み49aがあ
る。これにより配管が終わった後、右側板37dを取り
外した状態で右側からシール用パッド49を配管に嵌め
込むことができる。シール用パッド49の周囲は中央仕
切板40及び右側板37dとシール状態を形成すること
により配管室10と熱交換室14を区画する。また各熱
交換器11〜13に接続された管路は、下側の熱交換器
12,13の斜め配置に沿って斜めに配索されている。
【0044】本実施例エンジン5は、水冷式並列4気筒
OHVエンジンであり、機関室10内に、クランク軸5
gを機関室の前側板37aと平行に向けて、かつ気筒軸
を上部ほど前側板37aに近接するよう傾斜させた傾斜
軸Xをもって前傾状態に配置され、4隅に配置された弾
性体からなるエンジンマウント81を介して床板45上
に固定されている。
【0045】本実施例エンジン5は、図7〜図9に示す
ように、シリンダブロック5aの下合面にオイルパン5
bをボルト締め固定し、上合面にシリンダヘッド5cを
ヘッドボルトで締結し、該シリンダヘッド5cにヘッド
カバー5dを被せた構造のものである。上記シリンダブ
ロック5aのシリンダボア内に摺動自在に挿入配置され
たピストン5eはコンロッド5fでクランク軸5gに連
結されており、また上記シリンダヘッド5cには動弁系
5hが配設されている。この動弁系5hは、吸気弁5
i,排気弁5i′をロッカアーム5j,プッシュロッド
5k,を介して上記クランク軸5gの近傍に配設された
カム軸5lで開閉するように構成されている。
【0046】そして本実施例エンジン5では、上記シリ
ンダブロック5aは4つのシリンダを一体化してなる1
ブロック構造をなしているのに対し、上記シリンダヘッ
ド5cは2つのシリンダボアについて1つ、つまり2組
に分割した構造となっており、これに対応してヘッドカ
バー5dも2組設けられている。そして上記各ヘッドカ
バー5dのそれぞれにブリーザ室5mが形成されてい
る。
【0047】次に本実施例エンジン5における吸気,排
気系統、潤滑系統、冷却系統について説明する。上記エ
ンジン5の各吸気ポート5pは上記傾斜軸Xの上側に導
出されており、該各吸気ポート5pに接続された吸気マ
ニホールド73′はクランク軸5g方向に右側板37d
側に延び、端部にはガスミキサ21bが連結され、該ガ
スミキサ21bには機関室10の上記圧縮機6の上方に
配設された上記エアクリーナ21cに吸気ホース21
a′で接続されている。
【0048】上記エアクリーナ21cは、図24,25
に示すように、吸気サイレンサ部77とエアクリーナ部
78とを結合したものであり、中央部が一体に形成され
ている。吸気サイレンサ部77の空気入口77aに上記
吸気管21aが接続され、空気出口77bに上記吸気ホ
ース21a′が接続されている。上記エアクリーナ部7
8はケーシング78a内にエレメント78bを挿入配置
した構造のものであり、該エレメント78bの内部に上
記サイレンサ部77の上流側が、外部に下流側がそれぞ
れ連通している。
【0049】上記ケーシング78aには、エレメント出
し入れ用の開口78cが形成されており、該開口78c
には蓋78dが着脱可能に装着されている。このエアク
リーナ21cは上記蓋78dが上記前側板37a側を向
くように配設されている。これにより前側板37aを取
り外すことにより、エアクリーナ21cのエレメントの
掃除,交換等の点検整備を容易に行うことが可能であ
る。
【0050】また、穴気入口77aから導入される新気
は膨張室77dに入り、吸気サイレンサ部77とエアク
リーナ部78との連通穴77eから、ガイド羽根78e
によりエレメント78bの外周に沿う方向に曲げられて
エアクリーナ部78へ導かれる。エレメント78bを通
過した新気はエアクリーナ部78に戻り膨張室77fを
経て空気出口77bに到る。ここの膨張室77d,77
fにて消音され、ガイド羽根によりエレメント78bの
広い表面がゴミ除去に寄与可能となる。
【0051】上記エアクリーナ21cの空気入口77a
と上記吸気管21aとは、図13に示す構造により接続
されている。なお、図13は吸気系接続構造,排気系接
続構造の両方を一つの図で示したものであり、かっこな
し数字のものは吸気系接続構造を、かっこ付き数字のも
のは排気系接続構造をそれぞれ示すためのものである。
機関室7と室外熱交換室14との画壁を構成する中央仕
切り板40に上記空気入口77aより大径の開口40e
を形成し、該開口40eに上記空気入口77aに嵌合装
着された弾性体製のシール部材77dを嵌合挿入する。
このときエアクリーナ21cによってシール部材77d
が中央仕切り板40の下面に押圧されるように、エアク
リーナ21cを中央仕切り板40に設けられたブラケッ
ト(図示せず)にボルト締め等によって固定する。そし
て上記空気入口77aの上方突出部に吸気管21aの下
端を嵌合装着し、固定バンド77eで固定する。
【0052】上記エンジン5の4つの排気ポート5qは
上記傾斜軸Xの下側に導出されており、これら排気ポー
ト5qの外部接続口には排気ガス熱交換器23bが直
接、即ち排気管を介在させることなく接続されている。
この熱交換器23bは、図7,30に示すように、上側
に位置するインナフィン型熱交換部73と、下側に位置
するスクリュー型熱交換部74とを一体化した構造のも
のであり、上記両端の排気ポート5q,5qの間隔より
長く設定されている。
【0053】上記インナフィン型熱交換部73は、排気
通路を利用して形成されたものであり、必要な熱交換面
積を確保するために略U字状をなすよう上段部と下段部
とを屈曲成形し、その外表面を冷却ジャケット73aで
囲むとともに、その内面に多数のフィン73bを突出形
成した構造のものである。上記上段部内に上記各排気ポ
ート5qが連通しており、また上記冷却ジャケット73
aの冷却水出口73cには上記水管路29e′が接続さ
れている。
【0054】また上記スクリユュー型熱交換部74は、
冷却ジャケット(ケーシング)74aを円筒状に形成
し、該ジャケット74a内に多数の螺旋状のスクリュー
パイプ74bを配設し、該パイプ74bの上流端を上記
インナフィン型熱交換部73を通過した排気ガスが導入
される上流室74cに、下流端を下流室74dにそれぞ
れ開口させた構造のものである。なお、上記スクリュー
パイプ74bの下流端部は、熱膨張量を吸収できるよう
冷却ジャケット74aの下流室74d側端部に対してス
ライド可能となっている。
【0055】また上記冷却ジャケット74aの下部には
該ジャケット74a内に冷却水を導入する冷却水入口7
4eが形成されており、該冷却水入口74eには上記水
管路29eが接続されている。なお、図30では、排気
ガスの流れ方向を破線の矢印で、冷却水の流れ方向を実
線の矢印でそれぞれ示している。
【0056】上記スクリュー型熱交換部74の排気ガス
出口74gは、排気管23a′を介して排気サイレンサ
23cに接続されている。74hは排気ガス中に含まれ
る水蒸気が冷却されて生じる凝縮水を中和器82に導く
ためのドレン水出口である。そして排気サイレンサ23
cは、上記機関室7内の上記圧縮機6の上方に上記エア
クリーナ21cに隣接して配置されている。上記排気サ
イレンサ23cは、図28,29に示すように、サイレ
ンサ部75にオイルセパレータ部76を一体形成した構
造のものである。
【0057】上記サイレンサ部75は上下2分割式のも
ので、内部を多数の膨張室75aに画成するとともに該
各膨張室75a同士を縮小管75bで連通した構造のも
のである。このサイレンサ部75の排気ガス入口75c
に上記排気管23a′が接続されており、排気ガス出口
75dに上記排気管23aが接続されている。
【0058】上記排気管(23a)と排気ガス出口(7
5d)との接続構造は、図13に示す上記エアクリーナ
21cの空気入口77aと吸気管21aと同様に構成さ
れている。即ち、図13においてカッコ付き符号により
示す様に排気ガス出口(75d)に嵌合装着されたシー
ル部材(75e)を該排気サイレンサ(75)によって
中央仕切り板40の下面に押圧し、該排気ガス出口(7
5d)の室外熱交換室14内突出部に排気管(23a)
を接続固定する。なお、上記シール部材は、排気ガス温
度に応じた耐熱性を有する材料で構成する必要があるの
は言うまでもない。なお、(40f)は排気ガス出口
(75d)より大径の開口を、(75f)は固定バンド
を示す。
【0059】上記オイルセパレータ部76は,上記サイ
レンサ部75の下部でかつ上記前側板37a側部分に独
立のチャンバ76aを一体形成し、該チャンバ部76a
内にエレメント76bを挿入配設した構造のものであ
る。上記チャンバ76aの図示上側壁76c,及び右側
壁76dは、上記サイレンサ部76の底壁と共通となっ
ている。また上記チャンバ76aの上記前側板37a側
にはエレメント76bを出し入れするための開口76e
が形成されている。該開口76eには蓋76fが着脱可
能に装着されており、この蓋76fは上記前側板37a
を取り外すとケーシング31の外方に臨むようになって
いる。
【0060】上記オイルセパレータ部76のブリーザエ
ア入口76gにブリーザホース69が接続されており、
オイルセパレータ部奥の左側面に設けられたブリーザエ
ア出口76hはホース79で上記エアクリーナ21cの
サイレンサ部77のブリーザ空気入口77cに接続され
ている。上記ブリーザホース69は、上記各ヘッドカバ
ー5dのブリーザ室5mの接続口5nに接続された分岐
ホース69a,69bと、上記オイルセパレータ部76
に近い側のブリーザ室真上で合流する合流ホース69c
と、T字管69dとブリーザ部入口76gに接続される
接続ホース69eで構成されている。また上記オイルセ
パレータ部76で分離された潤滑油は、接続ホース69
e,T字管69dの各壁を伝って流下しT字管69dと
オイルパン5bのオイルパン内油面より下方に接続され
ているオイル回収ホース80からオイルパン5b内に回
収される。また上記ホース80のオイルパンへの接続口
はドレンプラグ5v´より上方に位置しており、これに
よりホース80を持ち上げてのホース80内のオイル抜
きを可能にしている。なおオイルセパレータ部の底壁は
ブリーザ部入口76gに向かって奥から手前側にゆるや
かに傾斜し、分離されるオイルの排出を容易にしてい
る。
【0061】上記機関室7の床板45上の上記圧縮機6
下方位置には、排気ガス中の酸性ガスを含む凝縮水を中
和するための中和器82が配置されている。この中和器
82には、上記排気ガス熱交換器23bのドレン口74
h、上記排気サイレンサ23cのドレン口75c´、上
記ミストセパレータ83のドレン口83aが、それぞれ
ドレンホース84a,84b,84cによって接続され
ている。
【0062】本実施例エンジン5の潤滑系統は、図3
2,図8,図10に示すように、オイルポンプ61によ
り上記オイルパン5b内の潤滑油をオイルスクリーン6
1bを解して吸い上げ、オイルフィルタ62を介してカ
ム軸中央に配置されるメインギャラリ63に圧送し、こ
こから各所の被潤滑部に分配供給するように構成されて
いる。なお61aはオイルポンプ61の吐出圧力を所定
値以下に保持するためのリリーフバルブ、62aはオイ
ルフィルタ62に内蔵され、オイルフィルタ62の通過
圧が所定値以上になったとき潤滑油をバイパスさせるリ
リーフバルブ、63aはメインギャラリ63とオイルフ
ィルタ62を結ぶ油路である。
【0063】上記潤滑系統は、上記メインギャラリ63
からカム軸5lのジャーナル64,クランク軸5gのジ
ャーナル65,及びコンロンド5fの大端部66に給油
し、オイルパン5bに戻す第1潤滑系Aと、上記メイン
ギャラリ63から上記各シリンダヘッド5cの各動弁系
5hに給油し、オイルパン5bに戻す第2潤滑系Bと、
上記オイルフィルタ62bからミドルギヤケースm内に
配設された出力取出軸(PTO軸)の軸受67,及びギ
ヤ68に給油し、該ギヤケースmの底部に落下した潤滑
油を上記オイルパン5b内に戻す第3潤滑系Cとを備え
ている。
【0064】ここで上記潤滑系Bにおいては、メインギ
ャラリ63からタペット5jが配置されたタペット室へ
のオイル通路5tをシリンダヘッド5cの数と同じだ
け、本実施例の場合は左,右2組だけ設けており、必要
最小限の数量としている。またこの2つのオイル通路5
tの少なくとも一方には絞り5uが配設されており、こ
れにより左,右オイル通路の流量を調整している。この
潤滑系Bでは、動弁系5hを潤滑した潤滑油は、プッシ
ュロッド5kの配置穴5sを通ってオイルパン5bに戻
ることとなるが、本実施例エンジン5では、上記エンジ
ン傾斜軸Xの下側に上記配置穴5sを配設したので、上
記潤滑油の戻りがスムーズに行われる。
【0065】また上述のように、上記各ヘッドカバー5
dに形成されたブリーザ室5mはブリーザ出口5nから
ブリーザ通路69を介して上記オイルセパレータ部76
に連通接続されており、該オイルセパレータ部76によ
って分離された潤滑油はオイル戻りホース80を介して
上記オイルパン5bに戻される。このオイル戻りホース
80は機関室7の右中板44bに沿って下方に延び、底
板45に沿って機関室中央に延び、オイルパン5bの後
述するオイルフィルタ62の装着部近傍に接続されてい
る。これによりオイル戻りホース80の機関室7内にお
ける配置スペースの増大,及びエンジン点検整備等の支
障を回避している。なお、上記オイルセパレータ部76
によって潤滑油が分離された空気(ブリーザエア)は、
該センパレータ部76に隣接配置されたエアクリーナ2
1cにブリーザホース79で供給されており、両者を隣
接配置したので、ブリーザホース79が短くて済む。
【0066】さらにまた上記オイルパン5bには、オイ
ルホース24c,24dを介してエンジン5と別体で、
かつオイルパン5bの油面より高所に配置された上記オ
イルタンク24aが接続されており、上記オイルホース
の途中には電磁弁24bが介設されている。この電磁弁
24bを開くと潤滑油が自重によりオイルパン5b内に
補給される。
【0067】上記オイルタンク24aは機関室7の右中
板44bとケーシンク31の右側板37dとの間、即ち
機関室7より低底の配管室10内に、その補給口24e
が前側板37a側を向くように配置されている。この補
給口24eにはオイルの消費に伴い大気を導く逆止弁付
きブリーザ通路を設けたキャップが脱着可能に取付けら
れている。また上記オイルタンク24aは、図3に示す
ように、L字状をなすようその下部に切欠部が形成され
ており、該切欠部内に上記リザーブタンク30aが配置
されている。これにより狭いスペースに比較的大型のオ
イルタンク24a及びリザーブタンク30aを無理なく
配置している。このリザーブタンク30aの上部には大
気の出入りを可能とするブリーザ通路30eと、キャッ
プを脱着可能に取り付けられる補給口30dが設けられ
ている。また上記前側板37aを取り外すことにより、
両タンク24a,30aの補給口24e,30dが外方
に臨むことから、潤滑油補給,冷却水補給等を同時に、
かつ容易に行うことができる。
【0068】上記電磁弁24bは、上記床板45上面の
上記左側のエンジンマウント81近傍でかつオイルパン
5bへの潤滑油入口5r近傍に支持ブラケットを介して
固定されている。該電磁弁24bと上記入口5rとは可
撓性のオイルホース24cによって接続されており、ま
た該電磁弁24bと上記オイルタンク24aも可撓性の
オイルホース24dで接続されている。上記潤滑油入口
5rはオイルパン内の油面より高所に位置しており、こ
れによりオイルパン5b内の汚れたオイルが電磁弁24
bに逆流するのを防止している。
【0069】ここで本実施例では、潤滑油消費量に応じ
た量の潤滑油をオイルパン5bに自動的に供給するため
の給油量制御装置を備えている。この給油量制御装置
は、図32に示すように、エンジン回転数検出センサ9
1aと、オイルパン5b内の潤滑油レベルを検出するオ
イルレベル検出センサ91bと、負荷検出センサ91c
と、該各センサからの検出値が入力され、給油手段とし
ての上記電磁弁24bの開閉タイミングを制御するEC
U92とを備えている。なお、上記負荷検出センサ91
cには、具体的にはスロットル開度,燃料供給量,ブー
スト圧を検出するセンサの1つ又は複数が採用される。
【0070】上記ECU92は、エンジン回転数検出セ
ンサ91aからのエンジン回転数を、負荷検出センサ9
1cからの検出負荷に応じて補正しつつ積算するエンジ
ン回転数積算手段92aと、積算された総エンジン回転
数を記憶しておくメモリ92bと、上記積算された総エ
ンジン回転数が基準積算回転数に達したとき電磁弁24
bを開く給油制御手段92cとして機能する。
【0071】上記オイルポンプ61は、図7,図8に示
すように、オイルパン5bとシリンダブロック5aのス
カート部との境界付近内で、かつ上記傾斜軸X下方部分
に配置されている。また上記オイルフィルタ62は上記
シリンダブロック5aのスカート部外面の上記傾斜軸X
下方部分に取付けられたオイルフィルタブラケト5vに
着脱可能に取り付けられている。これにより、上記オイ
ルフィルタ62は、上記排気ガス熱交換器23bの下方
に位置し、かつ上述の前側板37aを取り外すと外方に
臨むようになっており、外方から脱着可能である。また
上記オイルフィルタブラケット5vがあるのでオイルフ
ィルタ62の脱着部が損傷してもオイルフィルタブラケ
ット5vのみの交換で良い。
【0072】また上記オイルフィルタ62は、上記オイ
ルポンプ61の吐出口61a,及びエンジン側入口63
aより下方に位置しており、そのため該オイルフィルタ
62内に溜まった潤滑油は、オイルポンプ61を長期間
停止した場合にも抜けることはない。従って、エンジン
長期間停止した後の再運転時には、オイルフィルタ内に
潤滑油が溜まる時間が不要である分だけ潤滑系の立ち上
がりが速くなる。なお、オイルフィルタ62とエンジン
の間にオイルフィルタブラケット5vを介装しているの
で、上記ポンプ吐出口61a,油面等との高さ関係を自
由に設定でき、また該オイルフィルタ62の取り付け方
向に対する自由度も高い。
【0073】本実施例エンジンの冷却系の具体的配置構
造を説明する。上記一方の低温時循環回路である冷却ジ
ャケット循環回路では、図15,16に実線の矢印で示
すように、冷却水ポンプ28a,水管路29aから図7
のウエットライナ500aの外周部の冷却ジャケット2
8b,シリンダヘッドの冷却ジャケット28bを通り、
さらに水管路29a′,切り替え弁28c,水管路29
s,29t,冷却水ポンプ28aの回路でもって冷却水
が循環する。
【0074】この場合に、図15,16に示すように、
上記冷却水ポンプ28aを最低所に配置し、上記切り替
え弁28cを最高所に配置し、該ポンプ28aから切り
替え弁28cまでの間の各部品,被冷却部は、下流側ほ
ど高所に位置するように配置されている。そして上記切
り替え弁28cと上記冷却水用熱交換器13の注水口3
0bとは上述のバイパスホースAで接続されている。従
って、低温時循環回路における冷却水中の空気は、ポン
プ28aの運転中,及び運転停止中の何れにおいても、
上記切り替え弁28cに集まり、ここからバイパスホー
スAを通って注水口30bに上昇し、ここに溜まること
となる。
【0075】上記低温時循環回路の一つである排気ガス
熱交換器循環回路では、図15,16に一点鎖線の矢印
で示すように、冷却水ポンプ28e,水管路29e,排
気ガス熱交換器23b,水管路29e′,上記切り替え
弁28cをバイパスするバイパス管29r,水管路29
b,三方弁28d,水管路29c,冷却水用熱交換器1
3,水管路29d,29p,冷却水ポンプ28eの回路
で冷却水が循環する。なお、高温時には、上記冷却水ポ
ンプ28e及び上記冷却水ポンプ28aが直列に継がる
形となるので上記水も高温時循環回路を循環することと
なる。即ち冷却水ポンプ28e,水管路29e,排ガス
熱交換器23b,水管路29e´,水管路29t,冷却
水ポンプ28a,水管路29a,冷却ジャケット28
b,水管路29a´,切り替え弁28c,水管路29
b,三方弁28d,ここから分岐して冷却水用熱交換器
13あるいはアキュムレータ8の熱交換部29gから水
管路29pを経て冷却水ポンプ28eに戻る。
【0076】低温時の排ガス熱交換器循環回路では、上
記冷却水ポンプ28eを最低所に配置し、冷却水用熱交
換器13を最高所に配置しており、該ポンプ28eから
熱交換器13までの間の各部品及び被冷却部は、下流側
ほど高所に位置するように配置されている。従って、冷
却水中の空気は、ポンプ運転中,及び停止中の何れにお
いても、上記熱交換器13に上昇し、これの注水口30
bに溜まることとなる。
【0077】また上記アキュムレータ8の熱交換部29
gへの三方弁28dからの給水系の空気抜きは、三方弁
28dが途中開度に設定される時、三方弁28dにおい
て水管路29b,29c,29fが互いに連通する状態
になるので、空気は水管路29fを逆流し、冷却水用熱
交換器13から注水口30bに溜まる。即ち、ポンプ停
止中に三方弁28dが途中開度に設定されるようにする
ことにより、空気抜きはより確実になされる。また水管
路29bの一部は切り替え弁28cから遠ざかる程下方
に位置することとなる。この部分の空気抜きは、ポンプ
停止中に空気が切り替え弁28c部分に上昇し、ここか
らバイパスホースAを通って上記注水口30bに溜まる
ことによってなされる。
【0078】さらにまた上記アキュムレータ8の熱交換
部29gからの戻り水系は、第1戻り路としての水管路
29f′を、上記注水口30bからの第2戻り路として
の水管路29dの途中に合流することにより構成されて
いる。この場合に、上記水管路29f′は上記合流部が
高所に位置するように斜め上方に延びている。従って、
ポンプ停止中においては、上記戻り水系内の空気は、上
記水管路29f′,29dを上昇して上記注水口30b
に溜まることとなる。
【0079】次に本実施例装置の作用効果について説明
する。冷房運転時には、四方弁15が図31に示す室外
熱交換器側に切り替えられる。上記圧縮機6,6によっ
て圧縮されて高温,高圧となった冷媒ガスは、冷媒管路
16a,四方弁15,冷媒管路16bを介して冷媒用室
外熱交換器11,12に供給され、ここで外気により冷
却されて液化する。この液化した高圧の冷媒液は冷媒管
路16cによりメインアキュムレータ8内を通り、冷媒
管路17aの膨張弁18によって減圧される。この減圧
された低圧の冷媒液は室内熱交換器4で室内空気から熱
を奪って蒸発し、この蒸発熱により冷却効果が生じて室
内の冷房が行われる。蒸発した冷媒ガスは冷媒管路17
bから上記四方弁15,冷媒管路16dを通り、メイン
アキュムレータ8,サブアキュムレータ9を経て上記圧
縮機6に戻り、同様のサイクルが繰り返される。
【0080】暖房運転時には、四方弁15が室内熱交換
器側に切り替えられ、圧縮機6,6からの高温,高圧の
冷媒ガスは、冷媒管路16a,17bを介して室内熱交
換器4に供給され、ここで室内空気によって冷却されて
液化し、この場合の凝縮熱によって室内空気が暖めら
れ、暖房効果が得られる。この液化した冷媒液は膨張弁
18で減圧される。この減圧された低圧の冷媒液は室外
熱交換器11,12にて外気の熱を奪うことにより蒸発
し、メインアキュムレータ8,サブアキュムレータ9を
介して圧縮機6に戻り、同様のサイクルが繰り返され
る。
【0081】室外熱交換室14における熱交換は以下の
ようにして行われる。上記室外熱交換用送風ファン44
の回転により、外気が上記金網38a,38b部分から
室外熱交換室14内に吸引され、天井の開口37fから
上方に排出される。この場合、図2に示すように、室外
熱交換室14の上部では、送風ファン44に近いことか
ら略水平方向に空気が流入する。そして上部熱交換器1
1は垂直に配置されているので、該上部熱交換器11を
通る空気は矢印aで示すように、上部熱交換器11に対
して略直角方向に流れる。
【0082】一方、室外熱交換室14の下部では、送風
ファン44に遠いことから斜め上方に空気が流入する。
これに対して下部熱交換器12,13は下端が内側に位
置するように傾斜配置されているので、該下部熱交換器
12,13を通る空気は矢印bで示すように、該下部熱
交換器12,13に対して略直角方向に流れる。
【0083】このように本実施例では、上部熱交換器1
1を垂直に配置するとともに、下部熱交換器12,13
を傾斜配置したので、何れの熱交換器においても空気流
が熱交換器に対して略垂直に流れ、これにより空気流量
を各熱交換器11〜13の略全面に渡って略均一化で
き、熱交換効率を向上できる。ちなみに、下部熱交換器
12,13を垂直配置した場合は、空気の流れ方向に対
して熱交換器の空気通路が斜めとなることから抵抗が大
きくなり、空気量が減少する。
【0084】また下部熱交換器12,13については、
内側に傾斜させて配置したので、同じ熱交換面積の場合
は垂直方向に配置するよりも室外熱交換室14の熱交換
器配置面が狭くて済み、室外空調ユニット2の大型化を
抑制でき、重量増加,配置スペースの増加の問題を回避
できる。
【0085】また、エンジン冷却水の注水作業において
は、フタ63を開いて注水口30bのキャップ61を取
り外す。そして該空調ユニット2の後面から開口60a
に注水する。この場合、上記注水口30bは下側にかつ
傾斜配置されている冷却水用熱交換器13のヘッドパイ
プ13cの上端部に設けられているので、その高さ位置
が例えば天壁に設けられた従来例に比べて低く、それだ
け冷却水の注入が容易である。また注水用の開口60a
が斜め上向きに開口しているのでこの点からも注水が容
易である。
【0086】そしてエンジン点検,冷却系の点検のため
に冷却水回路から冷却水を抜いた後、再度冷却水を注入
した場合、冷却系中の空気抜きは、以下のようにして行
われる。まず、低温時循環回路では、ポンプ28aの下
流側に位置する切り替え弁28cが最高所に位置してお
り、かつこの切り替え弁28cを冷却系全体の最高所に
位置する注水口30aにバイパスホースAで接続したの
で、該回路中の空気はポンプ運転中,及び停止中の何れ
においても上記切り替え弁28cから注水口30dに溜
まり、これのキャップ61を緩めることにより空気抜き
が可能となる。
【0087】また排ガス熱交換器循環回路では、ポンプ
28eから熱交換器13までの各水管路,被冷却部が下
流側ほど高所に位置しているので、空気は水管路29
e,排気ガス熱交換器23b,水管路29e′,29
r,29b,三方弁28d,水管路29cを通って熱交
換器13の注水口30bに溜まり、外部に抜くことがで
きる。
【0088】アキュムレータ8の熱交換部29gへの三
方弁28dからの給水系の空気抜きは、三方弁28dが
途中開度に設定される時、三方弁28dにおいて水管路
29b,29c,29fが互いに連通する状態になるの
で、空気は水管路29fを逆流し、冷却水用熱交換器1
3から注水口30bに溜まる。また水管路29bの一部
は切り替え弁28cから遠ざかる程下方に位置している
ので、この部分の空気抜きは、ポンプ停止中に切り替え
弁28c部分に上昇し、ここからバイパスホースAを通
って上記注水口30bに溜まることによってなされる。
熱交換部29gからの排水系では、水管路29f′,2
9dを通って同様に注水口30bに溜まり、従って外部
に抜くことが可能である。
【0089】また本実施例では、下側熱交換器12,1
3を傾斜させて下端部を中央仕切板40上に配置したの
で、下側の熱交換器12,13を移動させることなく配
管室側仕切板42a,42b,及び機関室側仕切板41
a,41bを着脱でき、特に前後側板37a,37bを
前,後に脱すことによりエンジン,各配管等を上方から
点検する場合の作業が容易である。特に前,後側板37
a,37b各々2枚を仕切板と一緒に脱する時、エンジ
ンについては上方,前方,斜め方向から、各配管等につ
いては上方の後方,斜め方向から各々点検が可能とな
り、作業が容易である。
【0090】ここで冷媒用室外熱交換器の蒸発器として
の使用時(暖房時)は、大気中の水蒸気が熱交換器表面
に凝縮するが、上述のように下部の熱交換器12,13
を傾斜配置し、熱交換器12の下端部が横樋48を越え
るように配置したので、上記凝縮水はそのほとんどが熱
交換器12の傾斜面に沿って流れ横樋48内に、または
該横樋48に近い位置に落下する。従って機関室側仕切
板41a,41b、配管室側仕切板42a,42bに凝
縮水が付着する機会が少ない分だけこれらの仕切板の腐
食を抑制できる。
【0091】さらにまた上記熱交換器12,13の傾斜
配置において、機関室7の換気用排出口40bが両熱交
換器12,13の下端部同士の間に位置しているので、
機関室7内の温度の高い空気が熱交換器内を通ることが
なく、熱交換効率への悪影響を回避できる。
【0092】また雨水等の排水は以下のようにして行わ
れる。金網38a,38b部分から室外熱交換室14内
に進入した雨水等は、仕切板39上に落下すると、該仕
切板39から横樋48に流入し、縦樋43を通って排水
口43aから該室外空調ユニット2の床板36の下方に
排水される。
【0093】この場合に、上記仕切板39を構成する中
央,機関室側,配管室側仕切板を上記横樋48側が低く
なるように傾斜させたので、上記雨水等を短時間で横樋
48内に流入させることができる。このように雨水等が
室外熱交換室14の床部材を構成する仕切板39上に滞
留することなく短時間で排水されるので、これら床部材
の耐腐食性を向上できる。
【0094】また上記機関室7,配管室10の天井を構
成する仕切板39を傾斜配置配置したので、該両室7,
10の外側高さを高くでき、従って前側板37a,後側
板37bを取り外した場合の開口を大きくでき、整備性
を向上できる。
【0095】また横樋48,縦樋43を機関室10の外
方に配置するとともに、機関室下方に排水するようにし
たので、仮にこれらの樋に穴があいても雨水等が機関室
内に進入することはない。従って雨水等が高温のエンジ
ン等にかかることはなく、エンジン等の耐ヒートショッ
ク性,耐腐食性を向上できる。また縦樋43の排水口4
3aを機関室7の空気取入口36aの反対側に位置させ
たので、雨水等が機関室7内に進入することはなく、水
滴がエンジン内に吸い込まれたことによるエンジンの故
障を防止できる。排水口43aの位置を配管室空気取入
口33bより下方とするとともに、離間しているので雨
水等が配管室10へ進入することもない。なお、機関室
7の空気取入口36aを配管室空気取入口33bを離間
しており、機関室7の空気取入口36aは排水口43a
からより離間したこととなる。
【0096】そして上記横樋48,縦樋43を合成樹脂
製とすれば、それだけ耐腐食性を向上でき、また他の床
部材と別部品として交換可能としたので、全体としての
耐久性を向上できる。この縦樋43の交換に当たっては
右側板37dを取り外すことにより可能であり、作業が
容易である。さらにまた上記横樋48の上流側に位置す
る左端部48bを外方に露出可能としたので、外部から
の清掃が可能である。なお清掃は、右側板37cを取り
外すことによりさらに効率よく実施可能である。
【0097】また配管室10,機関室7の換気は以下の
ようしてに行われる。外気が換気ファン47の回転によ
り、床板33の配管室空気取入口33b及び端子室22
から配管室10内に導入される。このとき導入空気の一
部が電装ボックス50内を換気するので、電装品の冷却
ができる。上記配管室10内に導入された空気は、上記
換気ファン47により機関室7の底板45と床板33と
の間に形成された空気導入室46内に押し込められ、噴
出口45aから機関室7内全体に噴出する。この時換気
ファン47手前に配置される冷却水ポンプ28eを冷却
する。また、噴出口45aはオイルパン5bやオイルフ
ィルタ62の下方に開孔している。またエンジンマウン
ト81の近くにも開孔しており、オイルパン5b,オイ
ルフィルタ62,ゴム部分を含むエンジンマウント81
を効果的に冷却する。また空気導入室46の端部は機関
室7へ開口し、ここに冷却水ポンプ28aが配置され、
冷却される。特に両冷却水ポンプ28a,28eは電動
ポンプであり発熱があり、軸受部やシール部の耐久性を
確保する上で換気流による冷却は効果的である。この噴
出した空気は機関室7内を換気しつつ天井壁に形成され
た排出口40bから消音ボックス40cを通って室外熱
交換室14内に排出される。この場合、上記空気導入室
46を機関室7の底面全面に渡るボックス状とし、底板
45に多数の噴出口45aを形成したので、機関室7内
の略全域に換気用空気を導入でき、換気を確実に行うこ
とができる。
【0098】また上記機関室7への換気用空気取入口4
6aを配管室10に開口させたので、機関室7内の騒音
は配管室10内に洩れるものの直接外部に洩れるという
ことはなく、また上記配管室10は容積が大きいので上
記騒音の減衰機能が得られ、その結果騒音を低減でき
る。また機関室7の底板45に形成された噴出口45a
を上記ボックス状の空気導入室46内に開口させたの
で、この空気導入室46によっても減衰機能が得られ、
この点からも騒音を低減できる。また雨水の跳ねたもの
は配管室10への空気取入口36aから配管室10内に
進入するものの機関室7内に進入することはない。
【0099】ここで配管室10に配設されたメイン,サ
ブアキュムレータ8,9には液相の冷媒が蓄えられてお
り、この冷媒による冷却機能が得られる。本実施例で
は、配管室10への空気取入口33bから機関室7への
空気取入口46aとの間に上記各アキュムレータが配置
されているので、外気は配管室10内で冷却された後機
関室7内に導入されることとなる。従って機関室7内は
比較的温度の低い空気によって換気されるので、より確
実に冷却される。また上記冷媒について見ると、配管室
10内の空気の熱によりエネルギーが与えられ、熱効率
が向上する。
【0100】上記換気において、機関室7への空気噴出
口45aと該機関室7からの排出口40bとが離れた位
置に設けられており、かつその間にエンジン5が配置さ
れているので、該エンジン5に比較的温度の低い空気が
確実にあたることとなり、この点からエンジン5の冷却
性が向上する。
【0101】また上記機関室7から空気を排出する排出
口40bを消音ボックス40cで囲み、消音ボックス4
0cの開口40dを、仕切板39のパッド49部分を通
る各管路から離れた位置に設け、かつ反対方向に流出さ
せるように配置したので、機関室からの排出空気が該各
管路を加熱することがなく、管路の耐腐食性上有利であ
り、また熱交換器の熱交換作用に悪影響を与えることが
ない。
【0102】また上記消音ボックス40c,及び排出口
40bを上記横樋48より高所に位置させたので、横樋
48を流れる水が消音ボックス40cの開口40dから
機関室7内に進入するのを防止できる。
【0103】また本実施例では、機関室7を構成する前
側板37aを着脱可能とし、エンジン5の上記前側板3
7aに対向する部位にオイルフィルタ62を配置したの
で、オイルフィルタ62の着脱作業が容易である。特に
本実施例のように、室外ユニットの横幅を抑えるために
機関室7と配管室10とを前後に重ねるように配置した
場合に、オイルフィルタを配管室10側から着脱するの
は極めて困難であり、本実施例の配置構造はこのように
機関室7と配管室10とを重ねて配置した場合に効果が
大きい。
【0104】またエンジン5の傾斜軸X下方に排気ガス
熱交換器23bを配置し、その下方にオイルフィルタ6
2を配置しので、オイルフィルタ着脱時,又はガスケッ
トの劣化等により、仮に潤滑油が洩れた場合にも、高温
の排気通路に潤滑油が触れることがない。
【0105】上記オイルパン5bに別個のオイルタンク
から潤滑油を供給する場合に、上記電磁弁24bをオイ
ルパン5bへの接続口5rより低所に配置したので、電
磁弁24bを閉じた後、電磁弁24bより下流側の潤滑
油がオイルパン5b内に流入するのを防止でき、それだ
け電磁弁開閉に伴う応答性を向上できる。
【0106】また上記電磁弁24bを低所に配置するた
めに床板45上に固定したので、オイルホース24dを
床板45に這わせて配索でき、これにより特にオイルフ
ィルタ62のエレメント交換等の点検整備時,排気ガス
熱交換器23bの着脱作業時等にオイルホース24dが
障害になることがなく、作業性を確保できる。
【0107】また上記電磁弁24bとオイルパン5bの
接続口5rとを可撓性を有するオイルホース24cで接
続したので、エンジン振動が電磁弁24bに直接伝達さ
れるのを回避できる。そしてこの場合に、電磁弁24b
を上記接続口5rの近傍に配置することによりオイルホ
ース24cを比較的短くしたので、この可撓性を有する
オイルホース24cのエンジン振動による振れを小さく
でき、該ホース24cの寿命を確保できる。
【0108】ここで上記潤滑油のオイルパン5bへの供
給量制御は、図34に示すように行われる。エンジンが
運転開始されると、検出されたエンジン回転数を、検出
された負荷に応じて小負荷ほど小回転数に修正し、大負
荷ほど大回転数に修正して累積し、これをエンジンが停
止するまで継続する(ステップS1〜S3)。エンジン
が停止すると、オイルレベルが下限以下でなく、かつ上
限以上でない場合において、エンジン回転数の累積値が
予め設定された基準累積数を超えたか否かを判断し(ス
テップS3〜6)、超えた場合は上記電磁弁24bを開
き、オイルレベルが上限になると上記電磁弁24bを閉
じ、各データをリセットして動作を終了する(ステップ
S7〜10)。
【0109】上記電磁弁を開いている場合において、オ
イルレベルが上限になるまでに規定以上の時間が経過し
たか否かを監視しておき、規定以上の時間が経過した場
合には、上限のオイルレベルセンサ,電磁弁24b,オ
イルタンク24a及び途中のホース24c,24d等に
異常があると判定し、点検整備が必要なことを予告表示
し(ステップS11,12)、上記ステップS9に移行
する。また上記ステップS4においてオイルレベルが下
限以下の場合はステップS7に移行して直ちに潤滑油を
供給し、またステップS6で累積エンジン回転数が基準
値を超えない場合は、その累積回転数を記憶して動作を
終了し、次回のエンジン運転時に、上記記憶されたエン
ジン回転数にさらに累積していく。
【0110】オイル上がりによる潤滑油の消費量は総エ
ンジン回転数に依存すると考えられるが、本実施例で
は、エンジン回転数を累積し、該回転数が基準値に達し
たとき潤滑油を供給するようにしたので、潤滑状態を長
期に安定化でき、エンジンの耐久性を向上できる。
【0111】この場合、エンジン負荷が大きいほど燃焼
圧力が大きくなり、クランク室からのブリーザガス量が
増大し、潤滑油消費量が増加すると考えられるが、本実
施例ではエンジン負荷が大きいほどエンジン回転数を大
きい側に修正して累積するようにしたので、クランク室
からオイルミストとして大気に排出されるオイル量を加
味した実際の潤滑油消費量により精度良く対応した量の
潤滑油を供給できる。
【0112】なお、上記エンジン回転数の累積に当たっ
て、エンジン回転数を負荷の大きさに応じて修正して累
積するようにしたが、これは必ずしも必要ないものであ
り、修正することなくそのまま累積し、該累積値が基準
値に達した時点で潤滑油を供給するようにしても良い。
このようにした場合にも、潤滑油の消費量に応じた潤滑
油の供給が可能である。
【0113】また本実施例エンジン5では、4つの気筒
に対してシリンダヘッド5cを2組としたので、つまり
シリンダヘッドを複数に分割したので、それぞれのシリ
ンダヘッド5cを小型化でき、鋳造における型の構造が
簡素化され、また機械加工等における取り扱いが容易で
ある。
【0114】またシリンダヘッドは上部にあり、温度の
高いブリーザガスが侵入し易い。本実施例ではシリンダ
ヘッド5cにブリーザ室5mを設けたので、該ブリーザ
室5mがクランク室から遠いことからオイルの分離性を
向上できる。また2つのシリンダヘッド5c,5cの両
方にブリーザ室を設けたので、仮に片方に詰まりが生じ
た場合にもブリーザ機能を維持できる。
【0115】また、各シリンダヘッド5cにブリーザ室
5mを形成した上で、これを外部のオイルセパレータ部
76に接続したので、エンジン側のブリーザ機能が得ら
れる分だけオイルセパーレータ部76の負担が軽減さ
れ、該オイルセパレータ部76の機能を長期に維持でき
る。また上記各ブリーザ室をオイルセパレータ部76に
ブリーザホース69で接続するに当たって、両分岐ホー
スを合流し、該合流通路をオイルセパレータ76部に接
続したので、別個独立に接続する場合に比較して総ホー
ス長を短くできる。
【0116】上記オイルセパレータ部76を構成するに
当たって、該オイルセパレータ部76を排気サイレンサ
部75に一体化したので、部品点数の削減,小型化を図
ることができ、また排気ガスの熱利用により結露を防止
でき、分離された潤滑油のマヨネーズスラッジ発生によ
る劣化を防止できる。この場合、オイルセパレータ部7
6の天壁76c,右壁76dを排気サイレンサ部75の
壁と共通化したので、排熱利用効率を向上できる。
【0117】またオイルセパレータ部76の蓋76f
を、前側板37aを取り外すと外方に臨む位置に配置し
たので、オイルセパレータ部76の点検整備性を向上で
きる。
【0118】排気ガス熱交換器23bを配設するに当た
って、該熱交換器23bに対向する前側板37aを着脱
可能としたので、該熱交換器23bの点検整備が容易で
ある。またこの熱交換器23bをインナーフィン型熱交
換器73と、これに一体化されたスクリュー型熱交換器
74とで構成したので、必要な熱交換面積を確保しなが
ら排気ガス熱交換器23b全体を小型化できる。
【0119】また上記イナーフィン型熱交換器73を、
スクリュー型熱交換器74に排気ガスを導く排気通路に
フィン73bを突設した構造とするとともに、排気ポー
ト5qに直結したので、スクリュー型熱交換器74に排
気ガスを導く排気通路をも熱交換器として機能させるこ
とができ、スペースの有効利用を図りながら排気ガスと
の熱交換能力を高めることができる。この場合に、フィ
ン73bによって伝熱面積が増加し、かつ流れが乱流と
なり熱交換効率が向上する。ちなみに、例えばパーティ
ション方式とすると流路抵抗が大きくなるとともに、流
れによどみができ、熱交換効率が低い。また、スクリュ
ー型熱交換器74の螺旋状スクリューパイプ74bの長
さを両端の排気ポート5q間長さより長くしたので、充
分な熱交換面積を得ることができる。
【0120】またエンジン5の傾斜軸X下側に排気ポー
ト5qを配置し、これの下方に排気ガス熱交換器23b
を配置したので、該熱交換器23b内に発生した凝縮水
がエンジン内に侵入することを確実に防止できる。即ち
上記排気ガス熱交換器23bには上記アキュームレータ
8で冷却された水が導入されるが、アキュムレータ8内
の温度は約0℃であり、従って排気ガス熱交換器23b
内で凝縮水が発生し易い。この凝縮水が排気脈動によっ
てエンジン内に侵入するおそれがある。そこで本実施例
では排気ガス熱交換器23bの特にスクリュー型熱交換
器74を排気ポート58より下方に配置したので上記侵
入を回避できる。
【0121】排気ガス熱交換器23bを冷却水用熱交換
器13より低所に配置したので、冷房運転時には排気ガ
ス熱交換器23bで加熱された冷却水が自然対流によっ
て冷却水用熱交換器13にスムーズに流れる。
【0122】また上記排気サイレンサ部75を排気ガス
熱交換器23bより上側に配置するとともに、該熱交換
器23より下側に中和器82を配置したので、上記排気
サイレンサ部75及び排気ガス熱交換器23bからの凝
縮水を確実に中和器82に導くことができる。
【0123】また吸気管21a,排気管23aの配置に
当たって、エアクリーナ21c,排気サイレンサ23c
の空気入口77a,排気ガス出口75dを室外熱交換室
14内に突出させるとともに、該エアクリーナ21c,
排気サイレンサ23cでシール部材77d,75dを中
央仕切り板40に押圧するように構成したので、部品点
数が少なくて済み、またそれだけ組み立て工数を削減で
きる。
【0124】なお、上記実施例では、注水時には図36
に示すように、上記注水口30bと対面する開閉窓63
を開けるようにすればよい。なお、上述から分かる通
り、注水口30bは前方右端に配置しており、前側板3
7aを外してのリザーブタンク30aの補給口30dへ
の注水と両方を簡単に実施できる。また上述した通り、
前側板37aを外すことにより、オイルフィルタ62の
交換,エアクリーナ21cのエレメント78bの交換,
オイルセパレータ部76のエレメント76bの交換,オ
イルタンク24aへの注油,エンジン5の傾斜に伴い前
方を向く点火プラグ5wの点検,シリンダヘッドカバー
5dに設けられキャップされた注油口5xへの注油,オ
イルパン5bのオイルドレン5u位置が前方に寄ってい
ることによる廃油,オイルレベルゲージ5zの点検等、
エンジン5の保守のために必要な作業がほとんど全て前
方からできることとなり、整備性が良い。
【0125】また、上記実施例ではエンジン冷却水用熱
交換器13が冷媒用熱交換器11より下側に配置されて
いる場合について説明したが、本発明は、エンジン冷却
水用熱交換器13が上側に冷媒用熱交換器11が下側に
配置されている場合にも適用でき、この場合には上側の
エンジン冷却水用熱交換器に注水口を設けても良い。ま
た、上記注水口30bを上記エンジン冷却水用熱交換器
13に取付けたが、この注水口は熱交換器13から独立
して別体として取り付けるようにしても良く、このよう
にした場合、上記注水口の配設位置の自由度を向上でき
る。なお、いずれの場合においても、注水口は、空調ユ
ニットの側壁内面に向かって斜め上向きに開口させるこ
ととなる。
【0126】ここで上記実施例では、吸気管21aを室
外熱交換室14の天井外方にて開口させたが、この吸気
管21aは機関室7の内部にて開口させるようにしても
よい。このようにすれば、上記配管室10内の比較的温
度の低い空気がエンジン内に供給されることとなり、充
填効率が向上する。またエンジン5を点検整備のために
機関室7から取り出す場合、上記吸気管を外すことなく
エンジン5を外方に取り出すことができるので、それだ
け点検整備性が向上する。
【0127】また、エンジン右側に配置される圧縮機6
の上部空間を有効に利用してエアクリーナ21cと排気
サイレンサ23cを配置するとともに、エンジン5の右
側にガスミキサ21bを配置しているので、吸気ホース
21a´,79の配管長さが短くなる。また配管類6
9,80,23a´84a,84b,84cの一部,流
量調整弁22a,電磁弁24b,オイルレベルゲージ5
zは前方に障害物のない位置に配置されるので前側板3
7aを外しての点検作業が容易となる。また、中和気8
2は圧縮機6の下部空間を有効に利用して配置されてい
る。配管室10と熱交換室14との配管30c,29
c,29d,16b,16cを全てアキュムレータ8が
配置される右側に集中したので配管作業がし易い。また
中央仕切板40cの貫通部へのシール用パッド49の脱
着が容易である。オイルタンク24aとリザーブタンク
30を配管室10、さらにはアキュムレータ8の近傍に
配置したので冷却効果がある。クランク軸5gのメイン
ジャーナル軸受65はシリンダブロック5aとオイルパ
ン5bの結合締結部に配置されるので、軸受キャップは
不用となる。またオイルパン5bにはこの結合部に向か
って凹部が形成されるのでオイルパン5bの剛性,強度
が増加する。また、シリンダブロック5aはアルミ合金
ダイキャクト製であり鋼鉄製のウエットライナ500a
を挿入し、ウエットライナ500aの下部には水シール
用のOリング500bが3本配置されている。この構造
によりエンジン5の計量化,加工性向上等が図れる。
【0128】
【発明の効果】請求項1の発明では、上記排気ポートに
連なる排気管の内面にフィンを突出形成するとともに、
外面に冷却ジャケットを形成して第1熱交換器を構成
し、該第1熱交換器の下流端に第2熱交換器を接続した
ので、第2熱交換器に排気ガスを導く排気管自体に熱交
換器としての機能を持たせることができ、必要な配置ス
ペースを増加させることなく熱交換面積を増大でき、そ
れだけ排気ガスとの熱交換性能を高めることができる効
果がある。
【0129】請求項2の発明では、傾斜配置されたエン
ジンの傾斜下側部位に並列配置された複数の排気ポート
に、該並列方向に延びる第1熱交換器を直接接続し、該
該第1熱交換器の下側に上記第2熱交換器を該第1熱交
換器と平行に配置したので、各排気ポートからの排気ガ
スを合流させる排気管自体に熱交換機能を持たせて熱交
換性能を向上できるとともに、排気ガス熱交換器内で発
生した凝縮水が気筒内に逆流することを防止できる効果
がある。
【0130】請求項3の発明では、上記第1熱交換器を
上記排気ポートの並列方向に略U字状に屈曲する形状も
のとし、かつ該第1熱交換器と上記第2熱交換器のケー
シングとを一体形成したので、必要な配置スペースを拡
大することなく熱交換面積をより一層増大でき、熱交換
性能を向上できる効果がある。
【0131】請求項4の発明では、上記第1,第2熱交
換器の全長を上記両端の排気ポート間隔より長く設定し
たので、この点からも熱交換面積を増大して熱交換性能
を向上できる効果がある。
【0132】請求項5の発明では、排気ガス熱交換器よ
り下方に中和器を配設し、また請求項6の発明では、上
記排気ガス熱交換器より上方に排気サイレンサを配設し
たので、排気ガス熱交換器内,及び排気サイレンサ内で
発生した凝縮水を確実に中和器に導びくことができ、凝
縮水の気筒内への逆流をより確実に防止できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例によるエンジン駆動式
空気調和装置の一部断面正面図である。
【図2】上記実施例装置の一部断面背面図である。
【図3】上記実施例装置の一部断面右側面図( 図2のII
I-III 線断面図) である。
【図4】上記実施例装置の一部断面左側面図(図2のIV
-IV 線断面図) である。
【図5】上記実施例装置の室外熱交換室の床部材部分の
平面図である。
【図6】上記実施例装置の機関室及び配管室の断面平面
図である。
【図7】上記実施例エンジンの一部断面側面図である。
【図8】上記実施例エンジンの潤滑系を示す模式図であ
る。
【図9】上記実施例エンジンの一部断面正面図である。
【図10】上記実施例エンジンの潤滑油の流れを示す図
である。
【図11】上記実施例エンジンのオイル分離室を示す図
である。
【図12】上記実施例装置の吸気,排気系配管図であ
る。
【図13】上記実施例装置のエアクリーナ,吸気管接続
要領を示す断面正面図である。
【図14】上記実施例装置の潤滑油供給系の配管図であ
る。
【図15】上記実施例装置の冷却系の正面配管図であ
る。
【図16】上記実施例装置の冷却系の平面配管図であ
る。
【図17】上記実施例装置の冷却系の右側面配管図であ
る。
【図18】上記実施例装置のパッドの平面図である。
【図19】上記実施例装置の注水口の断面右側面図であ
る。
【図20】上記実施例装置の電装ボックスの背面図であ
る。
【図21】上記実施例装置の電装ボックスの断面側面図
である。
【図22】上記実施例装置の機関室の右側面図である。
【図23】上記実施例装置の注水口部分の右側面図であ
る。
【図24】上記実施例装置のエアクリーナの側面図であ
る。
【図25】上記実施例装置のエアクリーナの正面図であ
る。
【図26】上記実施例装置のエアクリーナの断面平面図
である。
【図27】上記実施例装置のエアクリーナの断面正面図
である。
【図28】上記実施例装置の排気サイレンサの一部断面
側面図である。
【図29】上記実施例装置の排気サイレンサの正面図で
ある。
【図30】上記実施例装置の排気ガス熱交換器の断面正
面図である。
【図31】上記実施例装置の全体構成を示す系統図であ
る。
【図32】上記実施例装置の潤滑油系を示す系統図であ
る。
【図33】上記実施例装置の潤滑油量制御装置のブロッ
ク構成図である。
【図34】上記実施例装置の潤滑油量制御を示すフロー
チャート図である。
【図35】上記実施例装置における給水口に開閉窓を設
けた例を示す模式図である。
【図36】上記実施例装置のケーシングの断面模式図で
ある。
【符号の説明】
1 エンジン駆動式空気調和装置 5 エンジン 5q 排気ポート 23c 排気サイレンサ 73 インナフィン型熱交換器(第1熱交換器) 73a 冷却ジャケット 73b フィン 73d 排気管 74 スクリュー型熱交換器(第2熱交換器) 74a ケーシング 74b パイプ 82 中和器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの排気ポートに連なる排気通路
    に介設された排気ガス熱交換器において、上記排気ポー
    トに連なる排気管の内面にフィンを突出形成するととも
    に、外面に冷却ジャケットを形成して第1熱交換器を構
    成し、該第1熱交換器の下流端にケーシング内にパイプ
    を挿入してなる第2熱交換器を接続したことを特徴とす
    る排気ガス熱交換器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、傾斜配置されたエン
    ジンの傾斜下側部位に並列配置された複数の排気ポート
    に上記第1熱交換器を直接接続し、該第1熱交換器を上
    記排気ポートの並列方向に延びる形状とし、該該第1熱
    交換器の下側に上記第2熱交換器を該第1熱交換器と平
    行に配置したことを特徴とする排気ガス熱交換器。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記第1熱交換器を
    上記排気ポートの並列方向に略U字状に屈曲する形状も
    のとし、かつ該第1熱交換器と上記第2熱交換器のケー
    シングとを一体形成したことを特徴とする排気ガス熱交
    換器。
  4. 【請求項4】 請求項3において、上記第1,第2熱交
    換器の全長を上記両端の排気ポート間隔より長く設定し
    たとを特徴とする排気ガス熱交換器。
  5. 【請求項5】 請求項1ない4の何れかの排気ガス熱交
    換器をエンジンの排気ポートに接続し、該排気ガス熱交
    換器より下方に中和器を配設したことを特徴とするエン
    ジン駆動式空気調和装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、上記排気ガス熱交換
    器より上方に排気サイレンサを配設したことを特徴とす
    るエンジン駆動式空気調和装置。
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