JPH10238442A - スタータ - Google Patents

スタータ

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Publication number
JPH10238442A
JPH10238442A JP3637897A JP3637897A JPH10238442A JP H10238442 A JPH10238442 A JP H10238442A JP 3637897 A JP3637897 A JP 3637897A JP 3637897 A JP3637897 A JP 3637897A JP H10238442 A JPH10238442 A JP H10238442A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
armature
brush
starter
yoke
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3637897A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro So
正浩 宗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP3637897A priority Critical patent/JPH10238442A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 整流を改善してブラシ13の磨耗を抑制する
ことによりブラシ13の全長を短縮すること。 【解決手段】 始動モータ2は、継鉄10の内周面に固
定界磁11が固着され、その固定界磁11の内周に電機
子12が回転自在に支持されている。固定界磁11は、
例えば複数の永久磁石が用いられている。電機子12
は、電機子コイル15と電気的及び機械的に結合された
整流子16を有する。この整流子16は、電機子12の
後方側に具備されて、ブラシ13との摺接面16aが電
機子12の回転軸3と略直交する向きに固定されてい
る。また、整流子16の摺接面16aは、固定界磁11
のエンド側端面11aより後方へ突出した位置に設けら
れているが、その摺接面16aの軸方向位置は、固定界
磁11のエンド側端面11aから所定距離A以内であ
り、継鉄10の外径をDとした時に、A/Dが0.1以
下となる様に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンを始動す
るためのスタータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車用のスタータにおいては、
エンジンの高性能化、高機能化に伴う補機類の増加等に
よってエンジンルームが過密化しているため、車両搭載
性を向上させる目的で小型化が要求されている。そこ
で、例えば、実公平4−41748号公報では、整流子
のブラシ摺接面が回転軸と略直交する電機子を備えたス
タータが提案されている。このスタータは、ブラシ摺接
面が円筒形の整流子を備えた従来のスタータと比較し
て、全長を短縮できることで車両搭載性を向上してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報に
記載されたスタータは、ブラシが軸方向に配設されるた
め、ブラシの全長を極力短くしなければ従来のスタータ
に対して全長を短縮できる効果は小さくなってしまう。
しかし、ブラシの全長を短くすることは、ブラシの磨耗
代を短くすることになるため、ブラシの寿命が低下する
という問題が生じる。本発明は、上記事情に基づいて成
されたもので、その目的は、整流を改善してブラシの磨
耗を抑制することによりブラシの全長を短くできるスタ
ータを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、整流子のブ
ラシとの摺接面が電機子の回転軸と略直交して設けられ
ている。そして、整流子の摺接面の軸方向位置が固定界
磁の一方向側端面から一方向側に離れた距離をAとし、
継鉄の外径をDとすると、A/Dが0.1以下となる様
に設定されている。この場合、整流子の摺接面が固定界
磁の近くに配置されるため、整流が改善されてブラシの
磨耗が抑制されるため、ブラシの全長を短くすることが
可能である。なお、整流を改善できる理由は、界磁内に
電気接触する接点を配置するとフレミングの法則により
アーク軌跡が曲げられることでアーク距離が延長され、
冷却距離の延長によりアーク放電磨耗(火花磨耗)を抑
制する性質を利用したものである。
【0005】なお、請求項2に記載した様に、固定界磁
として永久磁石を使用しても良い。また、請求項3に記
載した様に、固定界磁は、ポールコアにフィールドコイ
ルを巻回して構成しても良い。なお、この場合、整流子
の摺接面がポールコアの一方向側端面より一方向側に配
設されており、そのポールコアの一方向側端面から整流
子の摺接面までの距離をAとし、継鉄の外径をDとする
と、A/Dが0.1以下となる様に設定されている。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明のスタータを図面に
基づいて説明する。 (第1実施例)図1はスタータ1の断面図である。本実
施例のスタータ1は、回転力を発生する始動モータ2、
この始動モータ2の回転軸3上を移動可能に設けられた
一方向クラッチ4、この一方向クラッチ4を通じて始動
モータ2の回転力が伝達されるピニオンギヤ5、始動モ
ータ2を通電制御する電磁スイッチ6、この電磁スイッ
チ6の吸引力を受けて一方向クラッチ4を軸方向に移動
させるレバー7、スタータ1の前方側を覆うハウジング
8、始動モータ2の後部側を覆うエンドフレーム9等か
ら構成されている。
【0007】始動モータ2は、継鉄10、固定界磁1
1、電機子12、及びブラシ13(13A、13B)等
より構成される。継鉄10は、磁気回路の一部を形成す
るもので、円筒形状に設けられている。固定界磁11
は、複数の永久磁石が用いられ、それぞれ電機子12の
外周面との間に僅かなギャップを保って継鉄10の内周
面に固着されている。電機子12は、上記の回転軸3、
この回転軸3の外周に固定されて磁気回路の一部を形成
する電機子鉄心14、この電機子鉄心14に具備された
電機子コイル15、この電機子コイル15と電気的及び
機械的に結合された整流子16等より構成される。な
お、回転軸3は、一端がハウジング8に固定された軸受
17に支持され、他端がエンドフレーム9に固定された
軸受17に支持されている。
【0008】整流子16は、電機子12の後方側(図1
の右側)に具備されて、ブラシ13との摺接面16aが
電機子12の回転軸3と略直交する向きに固定されてい
る。また、整流子16の摺接面16aは、図1に示す様
に、固定界磁11のエンド側端面11aより後方(図1
の右方向)へ突出した位置に設けられているが、その摺
接面16aの軸方向位置は、固定界磁11のエンド側端
面11aから所定距離A以内になる様に設定されてい
る。この距離Aの適正値は、実験的に求められたもの
で、継鉄10の外径をDとした時に、A/Dが0.1以
下となる様に設定される。従って、摺接面16aの軸方
向位置は、固定界磁11のエンド側端面11aからA/
Dが0.1以下に設定されている。なお、固定界磁11
のエンド側端面11aとは、軸方向の後方側端面であ
り、本発明の一方向側端面を言う。また、本発明の一方
向とは、スタータ1の後方向(図1の右方向)であり、
他方向とは、スタータ1の前方向(図1の左方向)であ
る。
【0009】ブラシ13は、整流子16の後側でブラシ
ホルダ19により軸方向に摺動自在に保持され、ブラシ
13の後部に配されたスプリング20により整流子16
の摺接面16aに押圧されている。なお、正極側のブラ
シ13Aは、リード線21を通じて電磁スイッチ6に具
備されたモータ端子22に機械的及び電気的に接続さ
れ、負極側のブラシ13Bは、リード線(図示しない)
を通じてアース接続されている。
【0010】一方向クラッチ4は、周知の構成を有する
もので、回転軸3の外周にヘリカルスプライン(図示し
ない)を介して嵌合し、そのヘリカルスプラインに沿っ
て出力軸上を移動可能に設けられている。ピニオンギヤ
5は、一方向クラッチ4の前方で回転軸3の外周に軸受
(図示しない)を介して回転自在に嵌合し、且つ一方向
クラッチ4と一体に回転軸3上を移動可能に設けられて
いる。このピニオンギヤ5は、一方向クラッチ4と一体
に回転軸3上を前進してエンジンのリングギヤ23と噛
み合い、一方向クラッチ4を通じて伝達された始動モー
タ2の回転力をリングギヤ23に伝達する。なお、ピニ
オンギヤ5の前進位置は、回転軸3上に固定されたカラ
ー24に当接することで規制される。
【0011】電磁スイッチ6は、始動モータ2の径方向
外側に配されて、ボルト等によりハウジング8に固定さ
れている。この電磁スイッチ6は、通電を受けて磁力を
発生するコイル(図示しない)と、このコイルの内周を
摺動自在に配されたプランジャ25とを具備し、このプ
ランジャ25の移動に伴って、始動モータ2の通電回路
に介在されたモータ接点を開閉する。
【0012】モータ接点は、上記のモータ端子22と一
体に形成されたモータ側固定接点(図示しない)、バッ
テリ端子26と一体に形成されたバッテリ側固定接点
(図示しない)、及びプランジャ25と一体に移動する
可動接点(図示しない)から成り、この可動接点がプラ
ンジャ25とともに移動して両固定接点に当接する(電
気的に接触する)とバッテリ(図示しない)から始動モ
ータ2へ電流が供給され、可動接点が両固定接点から離
れると始動モータ2への電流供給が断たれる。なお、バ
ッテリ端子26は、モータ端子22とともに電磁スイッ
チ6の後端面より外部へ突出して設けられ、図示しない
ケーブルを通じてバッテリに接続されている。
【0013】レバー7は、上端部がプランジャ25に具
備されたジョイント25aに連結され、下端部が一方向
クラッチ4に連結されて、ハウジング8に設けられた支
点27を中心として揺動可能に設けられている。従っ
て、このレバー7は、コイルの磁力を受けてプランジャ
25が吸引される(図1の右方向へ移動する)と、支点
27を中心としてジョイント25aに連結された上端部
が後方(図1の右方向)へ移動し、下端部が前方へ移動
する。その結果、下端部に連結された一方向クラッチ4
がピニオンギヤ5と一体に回転軸3上をヘリカルスプラ
インに沿って前方へ押し出される。また、コイルの磁力
を消滅してプランジャ25が元の位置へ押し戻される
(図1の左方向へ移動する)と、支点27を中心として
ジョイント25aに連結された上端部が前方へ移動し、
下端部が後方へ移動する。その結果、下端部に連結され
た一方向クラッチ4がピニオンギヤ5と一体に回転軸3
上をヘリカルスプラインに沿って後退する。
【0014】次に、本実施例の作動を説明する。図示し
ないキースイッチを閉じて電磁スイッチ6のコイルに電
流が流れると、コイルの発生する磁力を受けてプランジ
ャ25が吸引される。これにより、レバー7を通じて一
方向クラッチ4とピニオンギヤ5が一体に回転軸3上を
前方へ押し出され、ピニオンギヤ5の前端面がリングギ
ヤ23の端面に当接して停止する。一方、プランジャ2
5の移動に伴って可動接点が両固定接点に当接すると、
バッテリから始動モータ2へ電流が流れて電機子12が
回転し、その回転が一方向クラッチ4を介してピニオン
ギヤ5に伝達される。これにより、ピニオンギヤ5がリ
ングギヤ23と噛み合い可能な位置まで回転してリング
ギヤ23と噛み合うと、ピニオンギヤ5の回転がリング
ギヤ23に伝達されてエンジンを始動する。
【0015】エンジン始動後、キースイッチを開くと、
コイルへの電流が断たれてプランジャ25を吸引する力
(コイルの磁力)が消滅するため、それまで吸引されて
いたプランジャ25が電磁スイッチ6内に配設されたス
プリング(図示しない)の反力を受けて元の位置へ押し
戻される。このプランジャ25の移動に伴って可動接点
が両固定接点から離れると、始動モータ2への電流が断
たれて電機子12の回転が停止する。また、プランジャ
25の移動がレバー7を通じて一方向クラッチ4に伝達
されるため、ピニオンギヤ5とリングギヤ23との噛み
合いが解除されて、一方向クラッチ4とピニオンギヤ5
とが一体に回転軸3上を後退して静止位置(図1に示す
位置)へ戻る。
【0016】(本実施例の効果)本実施例では、整流子
16の摺接面16aが固定界磁11のエンド側端面11
aより後方(図1の右方向)へ突出した位置に設けられ
ているが、その摺接面16aの軸方向位置は、固定界磁
11のエンド側端面11aから所定距離A以内に設定さ
れている。この距離Aの適正値を電気学会の視覚法によ
る火花号数(数値が小さい程整流が良く、整流火花が飛
ばない)により調査すると、図2に示す様に、A/D=
0.1程度まで磁気漏洩の関係で効果が見られた(な
お、継鉄10の外径をDとする)。即ち、A/D=0.
1までは、整流火花の発生が極めて少なく、整流が良い
状態で行われていると言える。この様に、整流子16の
摺接面16aを固定界磁11の近くに配置したことによ
り整流が改善されるため、ブラシ13の磨耗が抑制され
てブラシ13の全長を短くすることができる。また、そ
の結果、スタータ1の全長を短縮できるため、車両搭載
性を向上できる。
【0017】(第2実施例)図3はスタータ1の後部断
面図である。本実施例では、整流子16の摺接面16a
が固定界磁11のエンド側端面11aより前方側(図3
の左方側)へ入り込んだ位置に設定されている。この場
合、整流子16の摺接面16aが固定界磁11内に配置
されるため、更に整流が改善されてブラシ13の磨耗を
抑制できる。
【0018】(第3実施例)図4はスタータ1の後部断
面図である。本実施例は、整流子16の摺接面16aの
面積を増大させるために整流子16の外径を大きくした
場合の一例を示すものである。この様に、整流子16の
外径を大きくすることで整流子16の外径が固定界磁1
1の内径より大きくなる場合は、固定界磁11に凹み1
1bを設けて整流子16との干渉を防止するように構成
しても良い。
【0019】(変形例)本実施例では、固定界磁11と
して永久磁石を用いたが、永久磁石の代わりに、ポール
コアの外周にフィールドコイルを巻回して構成しても良
い。但し、この場合、整流子16の摺接面16aの軸方
向位置は、ポールコアのエンド側端面に対して所定距離
A以内に設けられ、継鉄10の外径をDとした時に、A
/Dが0.1以下となる様に設定される。勿論、第2実
施例と同様に、整流子16の摺接面16aがポールコア
のエンド側端面より前方側に入り込んだ位置にあっても
良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタータの断面図である(第1実施例)。
【図2】整流効果を示すグラフである。
【図3】スタータの後部断面図である(第2実施例)。
【図4】スタータの後部断面図である(第3実施例)。
【符号の説明】
1 スタータ 2 始動モータ(電動機) 3 回転軸 10 継鉄 11 固定界磁 11a エンド側端面(一方向側端面) 12 電機子 13 ブラシ 16 整流子 16a 摺接面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブラシとの摺接面が回転軸と略直交して設
    けられた整流子を具備する電機子と、この電機子の外周
    を覆う円筒形状の継鉄と、前記電機子の外周面との間に
    ギャップを形成して前記継鉄の内周に固定された固定界
    磁とを有する電動機を備えたスタータにおいて、 前記ブラシに対して前記摺接面が向いている軸方向の向
    きを一方向側として、前記摺接面の軸方向の位置が前記
    固定界磁の一方向側端面から一方向側に距離Aだけ離れ
    た位置に配設されている時に、 前記継鉄の外径をDとすると、前記AとDとの関係は、
    A/Dが0.1以下であることを特徴とするスタータ。
  2. 【請求項2】前記固定界磁は、永久磁石であることを特
    徴とする請求項1記載のスタータ。
  3. 【請求項3】前記固定界磁は、ポールコアにフィールド
    コイルを巻回して構成され、 前記摺接面と前記ポールコアの一方向側端面までの距離
    をAとすると、 前記AとDとの関係は、A/Dが0.1以下であること
    を特徴とする請求項1記載のスタータ。
JP3637897A 1997-02-20 1997-02-20 スタータ Pending JPH10238442A (ja)

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JP3637897A JPH10238442A (ja) 1997-02-20 1997-02-20 スタータ

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