JPH10238383A - 2サイクルディーゼルエンジンの運転制御装置 - Google Patents

2サイクルディーゼルエンジンの運転制御装置

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Publication number
JPH10238383A
JPH10238383A JP9042464A JP4246497A JPH10238383A JP H10238383 A JPH10238383 A JP H10238383A JP 9042464 A JP9042464 A JP 9042464A JP 4246497 A JP4246497 A JP 4246497A JP H10238383 A JPH10238383 A JP H10238383A
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JP
Japan
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injection amount
control valve
opening
intake
amount
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9042464A
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English (en)
Inventor
Hideaki Ito
秀明 伊藤
Makoto Kosugi
誠 小杉
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加速初期から加速後半に渡って黒煙の発生を
防止できる2サイクルディーゼルエンジンの運転制御装
置を提供する。 【解決手段】 シリンダ内に導入される吸気量を変化さ
せる吸気量制御弁201を備えた2サイクルディーゼル
エンジンの運転制御装置において、燃料噴射量が、通常
走行時にはエンジン回転数とアクセル開度とに基づいて
該アクセル開度が大なるほど大となる走行時噴射量とな
るように燃料噴射ポンプ202を制御する噴射量制御手
段203と、上記吸気量制御弁201の開度がエンジン
回転数とアクセル開度に基づいて又はエンジン回転数と
上記走行時噴射量に基づいて求められた目標開度となる
ように制御する吸気量制御手段204と、上記吸気量制
御弁201の動作状態に基づいて上記走行時噴射量の減
量補正の要否を判定する補正要否判定手段205と、走
行時噴射量の減量補正が必要と判定されたとき上記走行
時噴射量を上記吸気量制御弁201の実開度に基づいて
減量補正する加速時減量補正手段206とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダ内に導入され
る吸気量を制御する吸気量制御弁を備えた2サイクルデ
ィーゼルエンジンに関し、特に急加速時に黒煙が発生す
るのを防止するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】車両等に搭載される2サイクルディーゼ
ルエンジンにはシリンダ内に導入される吸気量を制御す
る吸気量制御弁を備えたものがある。この吸気量制御弁
としては、クランク室に連通する吸気通路を絞る吸気絞
り弁、各クランク室に対して掃気チャンバを接続又は遮
断することにより掃気量を変化させ、もって吸気量を変
化させる掃気制御弁、さらには排気通路面積を変化さ
せ、もって吸気量を変化させる排気制御弁等が採用可能
である。
【0003】上記吸気絞り弁,掃気制御弁,排気制御弁
等の吸気量制御弁を備えた2サイクルディーゼルエンジ
ンの運転制御装置では、上記各制御弁及び燃料噴射ポン
プを、エンジン回転数,アクセル開度(負荷)に応じて
制御するのが一般的である。
【0004】なお、燃料噴射量については、図24に示
すガバナーパターンデータに基づきアクセル開度とポン
プ回転数により燃料噴射量が決められる。図中%はアク
セル開度を示し、各アクセル開度%線上において、検知
されるポンプ回転数の位置により燃料噴射量が求まる。
燃料噴射量はアイドル制御カーブ,ノーロードカーブ,
高速制御カーブ,フルロードカーブにより囲まれた領域
内となるように決められる。すなわち、アクセル開度と
ポンプ回転数から決まる点が上記領域から上方にずれる
場合、ポンプ回転数を一定としてフルロードカーブと交
わる点の燃料噴射量とされる。各アクセル開度%線は、
エンジン回転数が大きい程燃料噴射量が減少するように
され、燃料噴射ポンプ回転数が同じであるなら、アクセ
ル開度が大なる程燃料噴射量が増加するように設定され
る。
【0005】そして、アクセル開度を急激に増加する急
加速時には、エンジン回転数は遅れて増加するので、燃
料噴射量の増加は図中k線に示すようになる。すなわ
ち、P1の点からアクセル開度の増加につれ燃料噴射量
が増加し、アクセル開度がフルロードカーブと交わる点
P2に到達する。この時噴射量はqa とされ、それ以は
アクセル開度が増加しても噴射量はqa のままとされ
る。すなわち、アクセ開度が増加し100%の時の点P
3はポンプ回転数を一定としてフルロードカーブと交わ
る点P4の燃料噴射量qa とされ、それ以降アクセル開
度全開、燃料射量qa に維持すると、エンジン回転数の
遅れがさらに増加し、点P5で外部抵抗と釣り合い、こ
れ以上のエンジン回転数はなくなる。
【0006】ところで従来の2サイクルディーゼルエン
ジンでは、急加速時にはスモーク(黒煙)が発生し易い
という問題がある。これは以下の理由によるものと考え
られる。即ち、急加速時にはアクセル開度の急増加に合
わせて燃料噴射量を急増加することが行われので、この
燃料の急増加に応じて吸気量を増加させる必要がある
が、上記吸気絞り弁,排気制御弁,掃気制御弁は一般に
ステップモータで駆動されることからその作動速度に限
界があり、急加速時の燃料噴射量の応答増加速度に比べ
て上記制御弁の応答が遅いためであると考えられる。
【0007】この問題を解決するために、本願出願人
は、アクセルペダルの踏み込み速度Vaが上記制御弁の
最高作動速度Vbより大きいときには急加速状態である
と判断し、該制御弁を最高作動速度Vbで開くととも
に、加速増量された燃料噴射量を該制御弁の実開度に基
づいて減量補正するようにした運転制御装置を提案して
いる(特開平7−91260号公報参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来の運
転制御装置の場合、加速初期の黒煙は減少できるもの
の、加速後半に黒煙が発生し易いという問題がある。こ
れは以下の理由によるものと考えられる。アクセルペダ
ルの踏み込み速度によって加速状態を検出する方法の場
合、アクセルペダルが全開位置に達した後においてはア
クセルペダルの踏み込み速度Vaは0となり、上記制御
弁の最高動作速度Vbより小さくなる。このため燃料噴
射量の減量補正が停止され、一方この時点で吸気量制御
弁は目標開度に達していない場合があり、その結果、増
量された噴射量に充分に対応した吸気量が得られず、黒
煙が発生する。
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、加速初期から加速後半に渡って黒煙の発生
を防止できる2サイクルディーゼルエンジンの運転制御
装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】図23に示すように、請
求項1の発明は、シリンダ内に導入される吸気量を変化
させる吸気量制御弁201を備えた2サイクルディーゼ
ルエンジンの運転制御装置において、燃料噴射量が、通
常走行時にはエンジン回転数とアクセル開度とに基づい
て該アクセル開度が大なるほど大となる走行時噴射量と
なるように燃料噴射ポンプ202を制御する噴射量制御
手段203と、上記吸気量制御弁201の開度がエンジ
ン回転数とアクセル開度に基づいて又はエンジン回転数
と上記走行時噴射量に基づいて求められた目標開度とな
るように制御する吸気量制御手段204と、上記吸気量
制御弁201の動作状態に基づいて上記走行時噴射量の
減量補正の要否を判定する補正要否判定手段205と、
走行時噴射量の減量補正が必要と判定されたとき上記走
行時噴射量を上記吸気量制御弁201の実開度に基づい
て減量補正する加速時減量補正手段206とを備えたこ
とを特徴としている。
【0011】請求項2の発明は、請求項1において、上
記補正要否判定手段205は、上記吸気量制御弁201
が開方向に動作中であるときに走行時噴射量の減量補正
が必要であると判定するよう構成されていることを特徴
としている。
【0012】請求項3の発明は、請求項1において、上
記補正要否判定手段205は、上記吸気量制御弁201
の開速度が所定値以上のときに走行時噴射量の減量補正
が必要であると判定するように構成されていることを特
徴としている。
【0013】請求項4の発明は、請求項1において、上
記補正要否判定手段205は、上記吸気量制御弁201
の実開度が上記目標開度より所定値以上小さいときに走
行時噴射量の減量補正が必要であると判定することを特
徴としている。
【0014】請求項5の発明は、請求項1において、上
記補正要否判定手段205は、燃料噴射量の算出が所定
間隔で実施され、前回の燃料噴射量の算出値が、改めて
検知されるアクセル開度とエンジン回転数から決められ
る加速補正のない走行時噴射量より小さく、且つ上記吸
気量制御弁201の開度が全開値より小さいときに、走
行時噴射量の減量補正が必要であると判定するように構
成されていることを特徴としている。
【0015】請求項6の発明は、請求項1〜5の何れか
において、上記吸気量制御弁201は、クランク室4に
連通する吸気通路16aの通路面積を変化させる吸気絞
り弁16eであることを特徴としている。
【0016】請求項7の発明は、請求項1〜5の何れか
において、上記吸気量制御弁201は、クランク室4と
掃気チャンバ16bとを連通接続する連通路を開閉する
掃気制御弁16cであることを特徴としている。
【0017】請求項8の発明は、請求項6又は7におい
て、排気通路面積を変化させることにより吸気量を変化
させる排気制御弁19aを備えていることを特徴として
いる。
【0018】
【発明の作用効果】請求項1の発明にかかる2サイクル
ディーゼルエンジンの運転制御装置によれば、吸気量制
御弁201の開度をエンジン回転数とアクセル開度等に
基づいて設定された目標開度となるように制御するとと
もに、上記吸気量制御弁201の動作状態に基づいて走
行時噴射量の減量補正の要否を判定し、走行時噴射量の
減量補正が必要と判定されたときには、上記走行時噴射
量を上記吸気量制御弁201の実開度に基づいて補正す
るようにしたので、走行時噴射量が吸気量制御弁の実開
度、つまり吸気量に応じた量に減少補正され、吸気量と
燃料噴射量とが適正な量となり黒煙の発生を防止でき
る。
【0019】そして上記走行時噴射量の減量補正の要否
を、吸気量制御弁201の動作状態に応じて、例えば請
求項2の発明のように吸気量制御弁201が開方向に動
作中であるときに、また請求項3の発明のように吸気量
制御弁201の開速度が所定値以上のときに、あるいは
請求項4の発明のように上記吸気量制御弁201の実開
度が上記目標開度より所定値以上小さいときに、さらに
請求項5の発明のように、燃料噴射量の算出が所定間隔
で実施され、前回の燃料噴射量の算出値が改めて検知さ
れるアクセル開度とエンジン回転数から決められる加速
補正のない走行時噴射量より小さく、かつ上記吸気量制
御弁開度が全開値より小さいときに走行時噴射量の減量
補正が必要であると判定するようにしたので、吸気量制
御弁が目標開度に達するまで走行時噴射量を吸気量制御
弁の実開度に応じた量に確実に減少補正でき、加速初期
から加速後半までの全体に渡って黒煙の発生を防止でき
る。
【0020】また上記吸気量制御弁201として、請求
項6の発明では吸気通路面積を変化させる吸気絞り弁1
6eを採用し、請求項7の発明ではクランク室4と掃気
チャンバ16bとを連通接続する連通路を開閉する掃気
制御弁16cを採用したので、簡単な構造により上述の
吸気量の可変制御を実現でき、また請求項8の発明では
さらに排気通路面積を変化させもって吸気量を変化させ
る排気制御弁を備えたので、排気タイミング,圧縮比を
可変とするための既設の排気制御弁を利用することによ
り吸気量の制御をより一層確実に実現できる効果があ
る。
【0021】
【実施形態】以下、本発明の実施形態を添付図面に基づ
いて説明する。図1ないし図20は本発明の一実施形態
による2サイクルディーゼルエンジンの運転制御装置を
説明するための図であり、図1は本実施形態エンジンを
車両に搭載した状態を示す模式平面図、図2〜図5は該
エンジンの左側面図,背面図,右側面図,正面図、図6
は該エンジンの断面右側面図、図7は該エンジンのベル
トカバーを外した状態の右側面図、図8,図9は断面正
面図,断面平面図、図10はブロック構成図、図11〜
図13は制御動作を説明するための特性図、図14〜図
20は制御動作を説明するためのフローチャート図であ
る。なお、本実施形態において前,後,左,右とは、自
動車のシートに着座した状態で見た場合を言う。
【0022】これらの図において、100は水冷式2サ
イクル並列2気筒ディーゼルエンジン1と、該エンジン
1の左側端に順に接続されたクラッチ装置101,変速
装置102とを備えたパワーユニットである。該パワー
ユニット100は、さらに上記エンジン1の右端前側下
部に配置された空調機用コンプレッサ108と、右端後
側下部に配置された真空ポンプ109と、右端後側上部
に配置されたオルタネータ110と、右側面に配置され
た冷却水ポンプ111とを備えている。なお、115は
クランク軸12の左端部に装着されたフライホイルであ
り、その外周にはリングギヤ115aが形成されてい
る。
【0023】クランク軸12の右端部には補機用駆動プ
ーリ112が取り付けられており、該プーリ112は、
これの外端部に巻回された駆動ベルト113により上記
空調機用コンプレッサ108を、該ベルト113の内側
に巻回された駆動ベルト114により上記真空ポンプ1
09,及び上記冷却水ポンプ111をそれぞれ回転駆動
するようになっている。
【0024】上記パワーユニット100は、車両107
の前輪103,103間に、クランク軸を横置きとして
かつ気筒軸を前傾させて、また排気ポートを前側に向け
て搭載されている。なお、104は上記パワーユニット
100の前方に配置されたラジエータ、105は該ラジ
エータ103の左側に偏位配置された送風ファン、10
6は変速装置102の上方に配置されたバッテリであ
る。
【0025】上記エンジン1のシリンダブロック2の下
側合面2aには上下2分割式のクランクケース3が取り
付けられ、該クランクケース3内に各気筒毎のクランク
室4が2組形成されている。また上記シリンダブロック
2の上側合面2bには、シリンダブロック2側に位置す
るロワヘッド5cと、反シリンダブロック2側に位置す
るアッパヘッド5dとの上下2分割式シリンダヘッド5
が載置され、多数のヘッドボルト6によって締結固定さ
れている。
【0026】上記シリンダヘッド5の合面5a側部分に
は、主燃焼室8に開口する円筒状のプラグ保持穴21c
が形成され、該プラグ保持穴21c内にはホットプラグ
21が挿入固定されている。該ホットプラグ21側の燃
焼凹部21aとヘッド側の燃焼凹部20bとで副燃焼室
22が形成されており、該副燃焼室22は連絡孔21b
で上記主燃焼室8に連通している。また上記副燃焼室2
2内にはインジェクタ25a,グロープラグ25bが挿
入されている。
【0027】上記シリンダブロック2には2つのシリン
ダボア2cが並列に形成されており、該各シリンダボア
2c内にはピストン7が摺動自在に挿入配置されてい
る。該ピストン7の上面,上記シリンダヘッド5の合面
5a,上記シリンダボア2c,及びホットプラグ21の
下面により囲まれた空間が上記主燃焼室8となってい
る。また上記ピストン7にはコンロッド9の小端部9a
がピストンピン10,軸受11を介して連結されてお
り、該コンロッド9の大端部9bはクランク軸12のク
ランクピン13に軸受14を介して連結されている。
【0028】上記クランク軸12は、組立式のもので、
左,右ジャーナル部12a,12bが左,右軸受13
a,13bにより、中央ジャーナル部12cが2つの中
央軸受13cでそれぞれ軸支されている。なお、13
d,13eはシール部材である。
【0029】上記クランクケース3の上部には吸気開口
15aが上記クランク室4に連通するように2組形成さ
れており、該各吸気開口15aには吸気マニホールド1
6aが接続されている。なお、上記各クランク室4と上
記吸気マニホールド16aとは、各クランク室4の底部
に開口するオイル戻し孔51,及び図示しないホースを
介して連通されている。これにより、クランク室4内に
溜まったオイルを吸気マニホールド16a内に戻すよう
になっている。
【0030】また上記各吸気開口15aにはリードバル
ブ17が配設されている。このリードバルブ17は、バ
ルブボディ17aに形成された開口17bを弁板17c
によって開閉する構造のものである。このリードバルブ
17は、クランク室4内が上記ピストン7の上昇によっ
て負圧になると自動的に開いて空気をクランク室4内に
導入し、下降によって正圧になると閉じて空気の吹き返
しを防止する。
【0031】また上記吸気マニホールド16aには吸気
量制御弁として機能する吸気絞り弁16eが接続されて
おり、該吸気絞り弁16eには吸気管16fを介してエ
アクリーナ16gが接続されている。
【0032】上記吸気絞り弁16eは駆動モータ(ステ
ップモータ)42a(図10参照)により回転駆動され
る。そしての駆動モータ42aは、ECU44の吸気量
制御機能により、上記吸気絞り弁16eの開度を運転状
態に応じた吸気量が得られる開度に制御する。
【0033】また上記シリンダブロック2の上記吸気開
口15aと反対側には、各気筒毎に1組の排気ポート1
8が形成されている。この排気ポート18は、主排気口
18aをシリンダ外部接続口に導出する主排気ポート1
8bと、上記主排気口18aの上側に開口する一対の副
排気口18cを外部に導出し、途中で上記主排気ポート
18bに合流する副排気ポート18dとで構成されてい
る。なお上記排気ポート18には排気マニホールド18
eが接続され、該マニホールド18eに接続された排気
管18fは車両後端まで延びており、その途中には触媒
18g,膨張管18h,サイレンサ18iが介設されて
いる。
【0034】上記副排気ポート18dは排気制御弁19
aによって開閉制御される。この排気制御弁19aは、
排気タイミング,圧縮比,排気通路面積を変化させるた
めのものであり、上記シリンダブロック2の各副排気ポ
ート18dを横切るようにかつ同軸をなすように挿入配
置されている。該排気制御弁19aはバタフライ式のも
ので、その弁軸の外端部には駆動プーリ19cが取り付
けられ、該駆動プーリ19cを駆動ケーブル19dを介
して駆動モータ19(図10参照)で駆動するようにな
っている。この駆動モータは19ECU44排気制御機
能により、上記排気制御弁19aをエンジン運転状態に
応じた状態となるように制御される。
【0035】例えば上記排気制御弁19aを開いた場合
の排気開始タイミングはピストン7の頂面が副排気口1
8cの上縁に位置した時点であり、排気制御弁19aを
閉じた場合より進角することとなる。また排気制御弁1
9aを開いた場合の圧縮比はピストン7の頂面が副排気
口18cの上縁に位置した時点での主燃焼室8の容積で
決定され、排気制御弁19aを閉じた場合より低くな
る。
【0036】また上記排気制御弁19aを閉じると排気
通路面積が狭くなり、それだけ排気抵抗が大きくなり、
その結果シリンダ内に導入される吸気量が減少する。即
ち、上記排気制御弁19aは排気通路面積を変化させる
ことにより吸気量を変化させる吸気量制御弁としても機
能する。
【0037】また上記シリンダブロック2の上記主排気
口18aの両隣には、一対ずつの主掃気口18e,18
fが、また上記主排気口18aとの対向位置には1つの
対向掃気口18gがそれぞれ形成されており、これらの
各掃気口18e〜18gは掃気ポートを介して該気筒用
のクランク室4に連通している。
【0038】ここで本実施例装置のECU44には、図
10に示すように、吸気温度センサ51、燃料温度セン
サ52,大気圧力センサ53,冷却水温センサ54,吸
気絞り弁開度センサ55,エンジン回転数センサ56,
アクセル開度センサ57,メインスイッチセンサ58,
スタータスイッチセンサ59からの各種の検出信号が入
力される。そして上記ECU44は、入力された各種の
エンジン運転状態を表す信号に基づいては、吸気絞り弁
制御信号A,排気制御弁制御信号B,燃料噴射弁制御信
号Cを吸気絞り弁駆動モータ42,排気制御弁駆動モー
タ19,燃料噴射弁25aに出力する。
【0039】次に、本実施例の作用効果を説明する。図
12は吸気絞り弁16e,排気制御弁19aの制御領域
を、エンジン回転数と燃料噴射量との関係において概念
的に示す特性図である。同図において、排気制御弁19
aは破線Dの左側領域において全閉とされ、破線Eの右
側領域で全開とされ、その間の領域では途中開度とされ
る。
【0040】また吸気絞り弁16eは、低速〜中速回転
でかつ燃料噴射量の少ない領域Aにおいて最小開度(I
D開度)とされ、低速〜中速回転でかつ燃料噴射量が少
〜中の領域Bにおいて中間開度とされ、残りの領域Cに
おいて全開とされる。即ち、本実施形態の吸気絞り弁1
6eは、排気制御弁19aが全閉された状態でのみその
開度の制御が実行されることとなる。
【0041】図11はエンジン回転数を一定とし、図1
2中a点からb点へ燃料噴射量を上記領域A,B,Cを
通るように増加していく通常走行時における吸気絞り弁
開度,吸入空気量(吸気量),スモーク(黒煙)濃度,
ポンピングロスの変化を示す図である。
【0042】図11において、領域Aでは、吸気絞り弁
16eは最小開度に固定され、吸気量は最小,スモーク
は0%,ポンピングロスは最小である。領域Bでは、燃
料噴射量の増加に伴って吸気絞り弁16eの開度が増加
され、これに伴って吸入空気量も増加し、吸気量と燃料
噴射量とがバランスし、スモークは0%に保持され、ポ
ンピングロスは増加していく。領域Cでは吸気絞り弁1
6eは全開状態に保持され、吸入空気量も最大値で一定
となり,スモークは最大燃料噴射量に近づくと増加し、
ポンピングロスは一定である。
【0043】図13は急加速時において、本実施形態に
係る走行時噴射量の減量補正をした場合の効果を説明す
るための図である。同図において、運転者がアクセルペ
ダルを全閉位置aから全開位置bに所定速度以上の速度
で急激に踏み込むと急加速状態と判断され、吸気絞り弁
16eは吸気絞り弁用駆動モータ19によって最大動作
速度で最小開度(ID開度)から全開に向けて駆動され
る。そして燃料噴射量は、上述した従来技術の場合、加
速増量噴射量qaに直ちに増加されるのではなく、実線
で示すようにアクセル開度の増加に応じて徐々に増加さ
れ、アクセルペダルが全開位置bに達した時点で加速増
量噴射量qaとされる。一方、吸気絞り弁開度は、上記
アクセルペダルが全開位置bに達した時点ではまだ全開
となっておらず、従って吸気量が充分でなく、その結果
スモーク濃度が高くなり、黒煙が発生する。
【0044】本実施形態の場合、吸気絞り弁が全開(目
標開度)に向けて動作中である限り、上記加速時増量噴
射量を補正する必要があると判断し、図13に破線で示
すように、吸気絞り弁16eの開度が全開となるまでア
クセル開度とエンジン回転数に基づく走行時噴射量qa
を吸気絞り弁16eの実開度に基づいて減少補正した量
の燃料を噴射し、従って噴射された燃料にバランスした
吸入空気量が確保され、スモーク濃度を0%に保持で
き、黒煙の発生を防止できる。
【0045】本実施形態装置の動作をより具体的に説明
する。上記ECU44は、エンジン回転数、アクセル開
度(エンジン負荷)、メインスイッチ,及びスタータス
イッチの接続状態から現在の運転モード判定を行い、判
定された運転モード、及びエンジン回転数、エンジン負
荷、冷却水温度等に基づいて、上記排気制御弁19a,
吸気絞り弁16eの開度,作動方法等をマップより検索
し、該開度等に応じて各制御弁19a,16eを開閉制
御する。
【0046】まず上記排気制御弁19aの制御動作は次
の要領で行われる。図14において、イグニッションキ
ーをアクセサリー位置に回動するとメインスイッチがオ
ンし(ステップS1)、この時点ではエンジン回転数が
0であることから始動前モードと判定され、以下の始動
前モード制御が行われる(ステップS2)。即ち、上記
排気制御弁19aのエンジン停止中における固着防止の
ために、該排気制御弁19aを開閉動作させる始動前ク
リーニングが行われ、その後、上記排気制御弁19aは
全閉位置に回動される。この始動前モータ制御が終了す
ると、警告灯が消灯し、エンジンの始動準備完了となる
(ステップS3)。
【0047】次に、イグニッションキーをスタータ作動
位置に回動するとスタータスイッチがオンし(ステップ
S4)、エンジン回転数がクランキング回転数(約45
0rpm)程度とNstより小であることから始動モード
と判定され、排気制御弁19aを全閉位置に保持する始
動モード制御が行われる(ステップS5)。そして、エ
ンジン回転数がNst以上に増加すると、上記スタータス
イッチはオフする(ステップS6,S7)。なお、上記
エンジン回転数(Nst)未満の領域(始動モード領域)
では、上記始動モード制御(ステップS5)が繰り返さ
れる。
【0048】上記スタータスイッチがオフになった後、
エンジン回転数がアイドルスイッチがオンする回転数N
idON未満の領域であり、アクセル開度が0であれば(ス
テップS8,S9)、アイドルモードと判定され、排気
制御弁19aを全閉位置に安定的に保持するアイドルモ
ード制御が行われ(ステップS10)、エンジン回転数
がアイドルスイッチがオフする(NidOFF )未満の間は
このアイドルモード制御が繰り返される( ステップS1
1)。
【0049】アクセルが踏み込まれたり、エンジン回転
数が上記NidOFF 以上になると、走行モードと判定さ
れ、後述する3次元マップによる燃料噴射量制御に移行
する(ステップS12,S13)。そして、イグニッシ
ョンスイッチがエンジン停止位置に回動されるとメイン
スイッチがオフし(ステップS14)、エンジンが停止
すると走行モードが終了し、上記排気制御弁19aの固
着防止のため、該排気制御弁19aを開閉動作させる停
止後クリーニングが行われる(ステップS15)。
【0050】上記燃料噴射量の制御では、図15に示す
ように、エンジン回転数,アクセル開度(負荷)が読み
込まれ、噴射量3次元マップからエンジン回転数,アク
セル開度に応じたガバナパターン燃料噴射量qGOV がマ
ップ演算される(ステップS21〜23)。
【0051】続いて上記走行時噴射量の減量補正をする
加速補正制御の必要があるか否かの判定がなされる(ス
テップS24)。この走行時噴射量の減量補正の要否判
定は、図16,図17,図18の何れかによって行われ
る。
【0052】図16の例では、吸気絞り弁用駆動モータ
42aが該吸気絞り弁16eを開方向に駆動中の場合に
は走行時噴射量の減量補正は必要であり、閉方向に駆動
中及び停止中の場合には走行時噴射量の減量補正は不要
であると判定される。
【0053】図17の例では、上記ガバナパターン燃料
噴射量qGOV が前回の最終燃料噴射量qFIN(i-1)より大
で、かつ前回の最終燃料噴射量qFIN(i-1)が図12の領
域A又はB内にある場合には走行時噴射量の減量補正は
必要であり、上記ガバナパターン燃料噴射量qGOV が前
回の最終燃料噴射量qFIN(i-1)より小か、又は前回の最
終燃料噴射量qFIN(i-1)が図12の領域A,B外にある
場合には上記補正は不要であると判定される。
【0054】図18の例では、上記吸気絞り弁開度セン
サ55によって検出された吸気絞り弁16eの実開度の
変化速度が正、つまり吸気絞り弁16eが開方向に作動
中である場合には走行時噴射量の減量補正は必要であ
り、変化速度が負、つまり閉方向に作動中である場合及
び動作停止中である場合には上記補正は不要であると判
定される。
【0055】上記加速時における走行時噴射量の補正制
御が必要と判定された場合には、図15のステップS2
5において、吸気絞り弁開度センサ55によって検出さ
れた吸気絞り弁16eの実開度θA が読み込まれ、加速
時における走行時噴射量の補正量を求めるための補正量
3次元マップから上記実開度θA とエンジン回転数とに
応じた加速補正噴射量qD が算出され(ステップS2
6,27)、この加速補正噴射量qD が基本噴射量指令
値qBASEとされ(ステップS28)、該基本噴射量指令
値qBASEと上記噴射量3次元マップ中の最大噴射量q
fullとの何れか小さい方が最終噴射量qFIN に決定さ
れ、該最終噴射量qFIN が得られるように燃料噴射弁2
5aが制御される(ステップS29〜31)。
【0056】上記ステップS24において、加速時にお
ける走行時噴射量の補正は不要であると判定された場合
には、上記ガバナパターン燃料噴射量qGOV が基本噴射
量指令値qBASEとされ(ステップS32)、ステップS
29に移行する。
【0057】なお、上記加速補正噴射量qD を求める方
法として、図19に示すように、エンジン回転数と経過
時間Δtから加速補正噴射量の増加量Δqを求める方法
も採用可能である。図19において、前回と今回のエン
ジン回転数サンプリングタイミングの経過時間Δtを算
出し(ステップS27−1)、補正噴射量3次元マップ
からエンジン回転数及び上記経過時間Δtに基づいて補
正噴射量増加量Δqを算出し(ステップS27−2)、
該補正噴射量増加量Δqと前回の最終燃料噴射量q
FIN(i-1)との和を加速補正噴射量qD とする(ステップ
S27−3)。
【0058】また上記吸気絞り弁16eの制御は以下の
要領で行われる。エンジン回転数及びアクセル開度、又
はエンジン回転数及び上記ガバナパターン噴射量qGOV
が読み込まれ、絞り弁開度3次元マップからエンジン回
転数及びアクセル開度に応じた、又はエンジン回転数及
び上記ガバナパターン噴射量qGO V に応じた吸気絞り弁
の開度指令値(目標開度)θS が算出される(ステップ
S31〜33)。
【0059】続いて上記吸気絞り弁16eの検出された
実際の開度θA が読み込まれ、該実開度θA が目標開度
θS となるまで吸気絞り弁用駆動モータ42aが回転
し、吸気絞り弁16eを開いていく(ステップS34〜
37)。
【0060】本実施形態では、吸気マニホールド16a
を開閉して吸気量を制御する吸気絞り弁16eを設け、
上記領域A,Bにおいて吸気通路を絞るようにしたの
で、吸気量の低減によりポンピングロスを低減でき、燃
費を向上できるとともに騒音を低減できる。また内部E
GR率の向上によりNOxの発生量を低減できる。
【0061】そして本実施形態では、吸気絞り弁16e
を設けながら急加速時の黒煙の発生を防止できる。即
ち、吸気絞り弁16eにより吸気量を減少させて運転し
ている場合に加速増量を行うと、燃料噴射量の増加に対
して吸気絞り弁16eの開動作が遅れて吸気量が不足
し、黒煙が発生する問題があるが、本実施形態では、急
加速時には、吸気絞り弁16eの動作状態に基づいて、
上記加速時における走行時噴射量を減量側に補正する加
速増量補正の要否を判断し、該補正が必要な場合には加
速時における走行時噴射量を吸気絞り弁の実開度に応じ
た量に補正するようにしたので、黒煙の発生を防止でき
る。
【0062】この加速時における走行時噴射量の補正に
当たって、アクセルペダルの踏み込み速度に基づいて該
補正を行うのではなく、吸気絞り弁16eの動作状態に
基づいて該補正を行うようにしたので、加速初期から加
速後半の全体に渡って黒煙の発生を防止できる。即ち、
アクセルペダルの踏み込み速度が所定値以上の時に加速
時における走行時噴射量の補正を行うようにした場合、
アクセルペダルを急激に全開まで踏み込むと該アクセル
ペダルが全開位置に達した後は上記補正制御が停止され
ることとなるが、本実施形態ではこのような問題は生じ
ない。
【0063】図21,22はシリンダ内に導入される吸
気量を変化させる吸気量制御弁として、掃気制御弁を採
用した例を示す。図中、図6と同一符号は同一又は相当
部分を示す。
【0064】本実施形態のエンジン1は水冷式2サイク
ル並列3気筒ディーゼルエンジンであり、クランク軸方
向に延びる各気筒共通の掃気チャンバ16bを備えてい
る。この掃気チャンバ16bは掃気調整開口15bによ
って各クランク室4に連通しており、該掃気調整開口1
5bは掃気制御弁16cによって開閉可能となってい
る。
【0065】上記掃気制御弁16cは、弁軸40に3枚
の弁板16dを固定したものであり、該弁軸40はベベ
ルギヤ41a,41bを介してステップモータ42(掃
気制御弁用駆動モータ)で回転駆動される。これにより
上記各弁板16dが上記各掃気調整開口15bを同時に
開閉する。そして上記掃気制御弁16cは、上記ステッ
プモータ42により上記ECU44の吸気量制御機能に
より、エンジン運転状態(エンジン回転数,アクセル開
度,燃料噴射量等)に基づいて開閉制御される。
【0066】例えば上記掃気制御弁16cを開くと、各
クランク室4に掃気チャンバ16bが連通してクランク
室容積が実質的に拡大され、そのため掃気圧が低下して
吸入空気量が減少する。また、内部EGRが増加して燃
焼温度が低下する。また掃気制御弁16cを閉じると通
常のクランク室容積となり、掃気が充分に行われる。
【0067】なお、図21において、2e,2fはピス
トン摺動面に潤滑油を供給するためのオイル孔、27は
バランサ軸28を収容するバランサ室であり、クランク
ケース3の底面3aのボス部3bにカバー26を装着し
て構成されている。このバランサ室27は空気と潤滑油
とを分離させるブリーザ室を兼ねており、分離された空
気は空気出口27cから外部大気中に放出あるいは吸気
系に供給され、分離された潤滑油はオイル溜まり32a
からオイルポンプに循環供給される。
【0068】本実施形態の掃気制御弁16cは、上述の
領域A,B,Cではそれぞれ全開,中間開度,全閉とさ
れる。これにより上記領域Aではシリンダに導入される
吸気量が減少してポンピングロスの低減が図られる。
【0069】一方、上記領域A,Bにおいて運転中に、
急加速が行われると、掃気制御弁16cはその最高動作
速度で全閉側に駆動され、かつ加速時における走行時噴
射量は該掃気制御弁16cが全閉となるまで該制御弁の
開度に応じて減量補正される。これにより加速初期から
加速後半までの全体に渡って黒煙の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る運転制御装置を備え
た2サイクルディーゼルエンジンの車体搭載状態を示す
模式平面図である。
【図2】上記エンジンの左側面図である。
【図3】上記エンジンの背面図である。
【図4】上記エンジンの右側面図である。
【図5】上記エンジンの正面図である。
【図6】上記エンジンの断面右側面図である。
【図7】上記エンジンのベルトカバーを外した状態の右
側面図である。
【図8】上記エンジンの断面正面図である。
【図9】上記エンジンの断面平面図である。
【図10】上記運転制御装置のブロック構成図である。
【図11】上記制御装置の動作を説明するための燃料噴
射量−吸気絞り弁開度特性図である。
【図12】上記制御装置の動作を説明するためのエンジ
ン回転数−燃料噴射量特性図である。
【図13】上記制御装置の動作を説明するための時間−
燃料噴射量特性図である。
【図14】上記制御装置の制御動作を説明するためのフ
ローチャート図である。
【図15】上記制御装置の制御動作を説明するためのフ
ローチャート図である。
【図16】上記制御装置の制御動作を説明するためのフ
ローチャート図である。
【図17】上記制御装置の制御動作を説明するためのフ
ローチャート図である。
【図18】上記制御装置の制御動作を説明するためのフ
ローチャート図である。
【図19】上記制御装置の制御動作を説明するためのフ
ローチャート図である。
【図20】上記制御装置の制御動作を説明するためのフ
ローチャート図である。
【図21】上記運転制御装置を備えた別のエンジンの断
面側面図である。
【図22】図21のIIXII -IIXII線断面図である。
【図23】本発明のクレーム構成図である。
【図24】燃料噴射ポンプ回転速度と燃料噴射量との関
係を示す特性図である。
【符号の説明】
4 クランク室 16a 吸気通路 16b 掃気チャンバ 16c 掃気制御弁 16e 吸気絞り弁 19a 排気制御弁 201 吸気量制御弁 202 燃料噴射ポンプ 203 噴射量制御手段 204 吸気量制御手段 205 補正要否判定手段 206 加速時補正手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 41/02 380 F02D 41/02 380B

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内に導入される吸気量を変化さ
    せる吸気量制御弁を備えた2サイクルディーゼルエンジ
    ンの運転制御装置において、燃料噴射量が、通常走行時
    にはエンジン回転数とアクセル開度とに基づいて該アク
    セル開度が大なるほど大となる走行時噴射量となるよう
    に燃料噴射ポンプを制御する噴射量制御手段と、上記吸
    気量制御弁の開度がエンジン回転数とアクセル開度に基
    づいて又はエンジン回転数と上記走行時噴射量に基づい
    て求められた目標開度となるように制御する吸気量制御
    手段と、上記吸気量制御弁の動作状態に基づいて上記走
    行時噴射量の減量補正の要否を判定する補正要否判定手
    段と、走行時噴射量の減量補正が必要と判定されたとき
    上記走行時噴射量を上記吸気量制御弁の実開度に基づい
    て減量補正する加速時減量補正手段とを備えたことを特
    徴とする2サイクルディーゼルエンジンの運転制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記補正要否判定手
    段は、上記吸気量制御弁が開方向に動作中であるときに
    走行時噴射量の減量補正が必要であると判定するよう構
    成されていることを特徴とする2サイクルディーゼルエ
    ンジンの運転制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、上記補正要否判定手
    段は、上記吸気量制御弁の開速度が所定値以上のときに
    走行時噴射量の減量補正が必要であると判定するように
    構成されていることを特徴とする2サイクルディーゼル
    エンジンの運転制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、上記補正要否判定手
    段は、上記吸気量制御弁の実開度が上記目標開度より所
    定値以上小さいときに走行時噴射量の減量補正が必要で
    あると判定することを特徴とする2サイクルディーゼル
    エンジンの運転制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、上記補正要否判定手
    段は、燃料噴射量の算出が所定間隔で実施され、前回の
    燃料噴射量の算出値が、改めて検知されるアクセル開度
    とエンジン回転数から決められる加速補正のない走行時
    噴射量より小さく、かつ上記吸気量制御弁開度が全開値
    より小さいときに、走行時噴射量の減量補正が必要であ
    ると判定するように構成されていることを特徴とする2
    サイクルディーゼルエンジンの運転制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかにおいて、上記吸
    気量制御弁は、クランク室に連通する吸気通路の通路面
    積を変化させる吸気絞り弁であることを特徴とする2サ
    イクルディーゼルエンジンの運転制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5の何れかにおいて、上記吸
    気量制御弁は、クランク室と掃気チャンバとを連通接続
    する連通路を開閉する掃気制御弁であることを特徴とす
    る2サイクルディーゼルエンジンの運転制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7において、排気通路面積
    を変化させることにより吸気量を変化させる排気制御弁
    を備えていることを特徴とする2サイクルディーゼルエ
    ンジンの運転制御装置。
JP9042464A 1997-02-26 1997-02-26 2サイクルディーゼルエンジンの運転制御装置 Withdrawn JPH10238383A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017123473A1 (en) * 2016-01-15 2017-07-20 Achates Power, Inc. Fuel limiter for a uniflow-scavenged, two-stroke cycle, opposed-piston engine
US9926867B1 (en) 2016-12-06 2018-03-27 Achates Power, Inc. Maintaining EGR flow in a uniflow-scavenged, two-stroke cycle, opposed-piston engine
US10161345B2 (en) 2016-01-15 2018-12-25 Achates Power, Inc. Control of airflow in a uniflow-scavenged, two-stroke cycle, opposed-piston engine during transient operation
CN117418953A (zh) * 2023-12-18 2024-01-19 潍柴动力股份有限公司 一种喷油控制方法、装置、电子设备和存储介质

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