JPH10237896A - 建設機械の自動給脂装置 - Google Patents
建設機械の自動給脂装置Info
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- JPH10237896A JPH10237896A JP5979997A JP5979997A JPH10237896A JP H10237896 A JPH10237896 A JP H10237896A JP 5979997 A JP5979997 A JP 5979997A JP 5979997 A JP5979997 A JP 5979997A JP H10237896 A JPH10237896 A JP H10237896A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- timing
- greasing
- grease
- lubrication
- switching
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 作業状態に応じて給脂部位毎に給脂するタイ
ミングを設定し、作業装置と旋回装置とで給脂量を変え
る。 【解決手段】 グリースポンプ11から吐出されるグリ
ースを、旋回輪3A側の給脂部9Aと、作業装置側の給
脂部9B〜9Nとに、第2の切換弁20によって切換え
て供給する。この切換弁20はコントローラ21によっ
て制御され、切換位置(イ)となる時間間隔を長く設定
し、切換位置(ロ)となる時間間隔を短く設定する。こ
れにより、旋回輪3A側に対する給脂量を少なくし、作
業装置側に対する給脂量を多くできる。
ミングを設定し、作業装置と旋回装置とで給脂量を変え
る。 【解決手段】 グリースポンプ11から吐出されるグリ
ースを、旋回輪3A側の給脂部9Aと、作業装置側の給
脂部9B〜9Nとに、第2の切換弁20によって切換え
て供給する。この切換弁20はコントローラ21によっ
て制御され、切換位置(イ)となる時間間隔を長く設定
し、切換位置(ロ)となる時間間隔を短く設定する。こ
れにより、旋回輪3A側に対する給脂量を少なくし、作
業装置側に対する給脂量を多くできる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば建設機械の
各給脂部位に自動的に給脂を行うようにした建設機械の
自動給脂装置に関する。
各給脂部位に自動的に給脂を行うようにした建設機械の
自動給脂装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械にあ
っては、例えばフロント等の作業装置には複数の軸受装
置が設けられ、これらの軸受装置は潤滑油の給脂が必要
な給脂部位となっている。そして、これら給脂部位に
は、油膜切れを防止するため、所定時間毎に潤滑油を給
脂する必要がある。このため、建設機械には自動給脂装
置が取付けられている。
っては、例えばフロント等の作業装置には複数の軸受装
置が設けられ、これらの軸受装置は潤滑油の給脂が必要
な給脂部位となっている。そして、これら給脂部位に
は、油膜切れを防止するため、所定時間毎に潤滑油を給
脂する必要がある。このため、建設機械には自動給脂装
置が取付けられている。
【0003】ここで、従来技術による自動給脂装置とし
ては、ポンプ手段から吐出されるグリースを旋回装置や
各軸受装置等の給脂部位に供給する潤滑油供給手段と、
エンジンスイッチを閉成してからの時間を計測し、この
累積時間が所定時間、例えば30分に達したときに前記
ポンプ手段を駆動させるコントローラとから構成したも
のが知られている。
ては、ポンプ手段から吐出されるグリースを旋回装置や
各軸受装置等の給脂部位に供給する潤滑油供給手段と、
エンジンスイッチを閉成してからの時間を計測し、この
累積時間が所定時間、例えば30分に達したときに前記
ポンプ手段を駆動させるコントローラとから構成したも
のが知られている。
【0004】また、前記潤滑油供給手段は、ポンプ手段
から吐出されるグリースを分配する親分配弁と、該親分
配弁から分配して供給されたグリースを各給脂部位に分
配供給する子分配弁によって構成し、これらの分配弁の
接続方法によって各給脂部位に給脂されるグリースの給
脂量を調整するようにしていた。
から吐出されるグリースを分配する親分配弁と、該親分
配弁から分配して供給されたグリースを各給脂部位に分
配供給する子分配弁によって構成し、これらの分配弁の
接続方法によって各給脂部位に給脂されるグリースの給
脂量を調整するようにしていた。
【0005】そして、このような自動給脂装置では、旋
回装置や各軸受装置等の給脂部位に自動的かつ設定時間
毎にグリースを供給して該旋回装置や各軸受装置等の異
常摩耗や焼付き等を防止している。
回装置や各軸受装置等の給脂部位に自動的かつ設定時間
毎にグリースを供給して該旋回装置や各軸受装置等の異
常摩耗や焼付き等を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による自動給脂装置では、設定時間が経過したら
自動的に給脂を行うようになっており、しかもどの給脂
部位においても同時に給脂を行っている。また、前記設
定時間は、グリースの給脂量を一番多く必要とする給脂
部位に合わせて設定されている。
来技術による自動給脂装置では、設定時間が経過したら
自動的に給脂を行うようになっており、しかもどの給脂
部位においても同時に給脂を行っている。また、前記設
定時間は、グリースの給脂量を一番多く必要とする給脂
部位に合わせて設定されている。
【0007】また、建設機械では、作業装置の作業状態
により各給脂部位においてグリースを必要とする量が異
なっているため、前述した自動給脂装置のように、計時
によりタイミングを設定しているものでは、前回給脂さ
れたグリースが消耗していない部分においてもグリース
の給脂を行ってしまう。このため、グリースを無駄に給
脂する部分が生じ、ランニングコストが増大してしまう
という問題がある。
により各給脂部位においてグリースを必要とする量が異
なっているため、前述した自動給脂装置のように、計時
によりタイミングを設定しているものでは、前回給脂さ
れたグリースが消耗していない部分においてもグリース
の給脂を行ってしまう。このため、グリースを無駄に給
脂する部分が生じ、ランニングコストが増大してしまう
という問題がある。
【0008】さらに、前記潤滑油供給手段に分配弁を用
い、各給脂部位における給脂量を変えるものにおいて
は、この各給脂部位における給脂量の設定は、出荷時に
設定されてしまっているため、運転者の操作癖によりグ
リースが消耗し易い給脂部位が出荷時の設定と異なって
いる場合には、潤滑油不足から給脂部位に摩耗が発生し
たり、逆に給脂し過ぎると給脂部位から漏れ出し環境や
外観を損なうという問題がある。
い、各給脂部位における給脂量を変えるものにおいて
は、この各給脂部位における給脂量の設定は、出荷時に
設定されてしまっているため、運転者の操作癖によりグ
リースが消耗し易い給脂部位が出荷時の設定と異なって
いる場合には、潤滑油不足から給脂部位に摩耗が発生し
たり、逆に給脂し過ぎると給脂部位から漏れ出し環境や
外観を損なうという問題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は建設機械の各給脂部位に給脂す
るタイミングを、作業者の任意に設定できるようにし
て、各給脂部位に適量な給脂がきるようにした建設機械
の自動給脂装置を提供することを目的としている。
されたもので、本発明は建設機械の各給脂部位に給脂す
るタイミングを、作業者の任意に設定できるようにし
て、各給脂部位に適量な給脂がきるようにした建設機械
の自動給脂装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、潤滑油を吐出するポンプ手段と、該ポンプ手段
から吐出される潤滑油を建設機械の各給脂部位に供給す
る潤滑油供給手段と、該潤滑油供給手段に設けられ、前
記ポンプ手段から吐出される潤滑油を前記給脂部位に切
換えて供給する供給切換手段と、該供給切換手段を作業
状態に応じて設定されたタイミング毎に切換制御し、該
供給切換手段を介して前記潤滑油供給手段から各給脂部
位に給脂を行わせる給脂制御手段とから構成したことに
ある。
ために、潤滑油を吐出するポンプ手段と、該ポンプ手段
から吐出される潤滑油を建設機械の各給脂部位に供給す
る潤滑油供給手段と、該潤滑油供給手段に設けられ、前
記ポンプ手段から吐出される潤滑油を前記給脂部位に切
換えて供給する供給切換手段と、該供給切換手段を作業
状態に応じて設定されたタイミング毎に切換制御し、該
供給切換手段を介して前記潤滑油供給手段から各給脂部
位に給脂を行わせる給脂制御手段とから構成したことに
ある。
【0011】上述の如く構成することにより、例えば、
各給脂部位毎に給脂するタイミングを設定し、潤滑油を
多く必要とする給脂部位には短い時間間隔で給脂を行
い、潤滑油を多く必要としない給脂部位には長い時間間
隔で給脂を行うことができ、給脂部位における給脂量を
個々に調整して最適な給脂量を各給脂部位毎に供給する
ことができる。
各給脂部位毎に給脂するタイミングを設定し、潤滑油を
多く必要とする給脂部位には短い時間間隔で給脂を行
い、潤滑油を多く必要としない給脂部位には長い時間間
隔で給脂を行うことができ、給脂部位における給脂量を
個々に調整して最適な給脂量を各給脂部位毎に供給する
ことができる。
【0012】請求項2の発明では、建設機械を、下部走
行体と、該下部走行体上に旋回装置によって旋回可能に
設けられた上部旋回体と、該上部旋回体に設けられ、ア
ーム、ブーム、バケットを備えた作業装置とから構成さ
れ、給脂部位を、前記旋回装置側と作業装置側に分けて
給脂する構成としたことにある。
行体と、該下部走行体上に旋回装置によって旋回可能に
設けられた上部旋回体と、該上部旋回体に設けられ、ア
ーム、ブーム、バケットを備えた作業装置とから構成さ
れ、給脂部位を、前記旋回装置側と作業装置側に分けて
給脂する構成としたことにある。
【0013】上記構成により、旋回装置側に比べて潤滑
油を多く必要とする作業装置側の給脂するタイミングを
短い時間間隔をもってして設定し、旋回装置側に対する
タイミングを長い時間間隔をもって設定すれば、作業装
置側における潤滑油切れを防止できると共に、旋回装置
側の潤滑油が過剰となって潤滑油漏れを起こすのを防止
できる。
油を多く必要とする作業装置側の給脂するタイミングを
短い時間間隔をもってして設定し、旋回装置側に対する
タイミングを長い時間間隔をもって設定すれば、作業装
置側における潤滑油切れを防止できると共に、旋回装置
側の潤滑油が過剰となって潤滑油漏れを起こすのを防止
できる。
【0014】請求項3の発明では、給脂制御手段を、旋
回装置側に給脂するタイミングを設定する第1のタイミ
ング設定手段と、作業装置に給脂するタイミングを該第
1のタイミング設定手段によって設定されたタイミング
よりも短い時間間隔をもって設定する第2のタイミング
設定手段と、該第1,第2のタイミング設定手段により
設定されたタイミング毎にポンプ手段を駆動するポンプ
駆動手段と、前記第1,第2のタイミング設定手段によ
り設定されたタイミング毎に前記供給切換手段を切換え
る切換制御手段とから構成したことにある。
回装置側に給脂するタイミングを設定する第1のタイミ
ング設定手段と、作業装置に給脂するタイミングを該第
1のタイミング設定手段によって設定されたタイミング
よりも短い時間間隔をもって設定する第2のタイミング
設定手段と、該第1,第2のタイミング設定手段により
設定されたタイミング毎にポンプ手段を駆動するポンプ
駆動手段と、前記第1,第2のタイミング設定手段によ
り設定されたタイミング毎に前記供給切換手段を切換え
る切換制御手段とから構成したことにある。
【0015】上記構成により、第1のタイミング設定手
段と第2のタイミング設定手段で設定されたタイミング
に応じ、切換制御手段によって潤滑油供給手段に設けた
供給切換手段を切換制御することができ、第1のタイミ
ング設定手段で設定された長い時間間隔をもって旋回装
置側に対する給脂を行い、第2のタイミング設定手段で
設定された短い時間間隔をもって作業装置側に対する給
脂を行うことができる。これにより、潤滑油を多く必要
とする作業装置側には給脂回数を多くし、潤滑油を多く
必要としない旋回装置側には給脂回数を少なくすること
ができる。
段と第2のタイミング設定手段で設定されたタイミング
に応じ、切換制御手段によって潤滑油供給手段に設けた
供給切換手段を切換制御することができ、第1のタイミ
ング設定手段で設定された長い時間間隔をもって旋回装
置側に対する給脂を行い、第2のタイミング設定手段で
設定された短い時間間隔をもって作業装置側に対する給
脂を行うことができる。これにより、潤滑油を多く必要
とする作業装置側には給脂回数を多くし、潤滑油を多く
必要としない旋回装置側には給脂回数を少なくすること
ができる。
【0016】請求項4の発明では、建設機械を、下部走
行体と、該下部走行体上に旋回装置によって旋回可能に
設けられた上部旋回体と、該上部旋回体に設けられ、ブ
ーム、アーム、バケットを備えた作業装置とから構成さ
れ、給脂部位を、前記旋回装置側、作業装置のブームと
アーム側、作業装置のバケット側に分けて給脂する構成
としたことにある。
行体と、該下部走行体上に旋回装置によって旋回可能に
設けられた上部旋回体と、該上部旋回体に設けられ、ブ
ーム、アーム、バケットを備えた作業装置とから構成さ
れ、給脂部位を、前記旋回装置側、作業装置のブームと
アーム側、作業装置のバケット側に分けて給脂する構成
としたことにある。
【0017】上記構成により、旋回装置側に比べて潤滑
油を多く必要とする作業装置のブームとアーム側に対す
る給脂の時間間隔を短くして設定し、さらにブームとア
ーム側に比べて潤滑油を多く必要とするバケット側に対
する給脂の時間間隔を中位に設定し、一方潤滑油を多く
必要としない旋回装置側に対する給脂の時間間隔を長く
設定すれば、バケット側、ブームとアーム側での潤滑油
切れを防止できると共に、旋回装置側の潤滑油が給脂過
剰となって潤滑油漏れを起こすのを防止できる。
油を多く必要とする作業装置のブームとアーム側に対す
る給脂の時間間隔を短くして設定し、さらにブームとア
ーム側に比べて潤滑油を多く必要とするバケット側に対
する給脂の時間間隔を中位に設定し、一方潤滑油を多く
必要としない旋回装置側に対する給脂の時間間隔を長く
設定すれば、バケット側、ブームとアーム側での潤滑油
切れを防止できると共に、旋回装置側の潤滑油が給脂過
剰となって潤滑油漏れを起こすのを防止できる。
【0018】請求項5の発明では、給脂制御手段を、旋
回装置側に給脂するタイミングを設定する第1のタイミ
ング設定手段と、ブームとアーム側に給脂するタイミン
グを該第1のタイミング設定手段によって設定されたタ
イミングよりも短い時間間隔をもって設定する第2のタ
イミング設定手段と、バケット側に給脂するタイミング
を該第2のタイミング設定手段によって設定されたタイ
ミングよりも短い時間間隔をもって設定する第3のタイ
ミング設定手段と、該第1,第2,第3のタイミング設
定手段により設定されたタイミング毎にポンプ手段を駆
動するポンプ駆動手段と、前記第1,第2,第3のタイ
ミング設定手段により設定されたタイミング毎に前記供
給切換手段を切換える切換制御手段とから構成したこと
にある。
回装置側に給脂するタイミングを設定する第1のタイミ
ング設定手段と、ブームとアーム側に給脂するタイミン
グを該第1のタイミング設定手段によって設定されたタ
イミングよりも短い時間間隔をもって設定する第2のタ
イミング設定手段と、バケット側に給脂するタイミング
を該第2のタイミング設定手段によって設定されたタイ
ミングよりも短い時間間隔をもって設定する第3のタイ
ミング設定手段と、該第1,第2,第3のタイミング設
定手段により設定されたタイミング毎にポンプ手段を駆
動するポンプ駆動手段と、前記第1,第2,第3のタイ
ミング設定手段により設定されたタイミング毎に前記供
給切換手段を切換える切換制御手段とから構成したこと
にある。
【0019】上記構成により、第1のタイミング設定手
段、第2のタイミング設定手段、第3のタイミング設定
手段でそれぞれ設定されたタイミングに応じ、切換制御
手段によって供給切換手段を切換制御することができ、
第1のタイミング設定手段で設定された長い時間間隔で
旋回装置側に対する給脂を行い、第2のタイミング設定
手段で設定された中位の時間間隔でブームとアーム側に
対する給脂を行い、第3のタイミング設定手段で設定さ
れた短い時間間隔でバケット側に対する給脂を行うこと
ができる。これにより、各給脂部位に給脂される潤滑油
は、消耗の早いバケット側には多量に供給し、消耗が中
位のブームとアーム側には中位の量で供給し、消耗の遅
い旋回装置側には少量で供給することができる。
段、第2のタイミング設定手段、第3のタイミング設定
手段でそれぞれ設定されたタイミングに応じ、切換制御
手段によって供給切換手段を切換制御することができ、
第1のタイミング設定手段で設定された長い時間間隔で
旋回装置側に対する給脂を行い、第2のタイミング設定
手段で設定された中位の時間間隔でブームとアーム側に
対する給脂を行い、第3のタイミング設定手段で設定さ
れた短い時間間隔でバケット側に対する給脂を行うこと
ができる。これにより、各給脂部位に給脂される潤滑油
は、消耗の早いバケット側には多量に供給し、消耗が中
位のブームとアーム側には中位の量で供給し、消耗の遅
い旋回装置側には少量で供給することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態
を、図1ないし図11を参照しつつ詳細に説明する。
を、図1ないし図11を参照しつつ詳細に説明する。
【0021】まず、図1ないし図6は本発明による第1
の実施例に係り、1は建設機械としての油圧ショベルを
示し、該油圧ショベル1は下部走行体2と、該下部走行
体2上に旋回装置3を介して旋回可能に設けられた上部
旋回体4とから構成されている。そして、該上部旋回体
4は、その前部側に設けられた運転室5と、該運転室5
の後側に位置して後述するグリースポンプ11,グリー
スガン19等を収容した機械室6と、運転室5の側方に
位置して上部旋回体4の前部に設けられた作業装置7
と、前記上部旋回体4の後部に設けられたカウンタウエ
イト8とから構成されている。なお、前記旋回装置3
は、上部旋回体4を旋回可能に支持するために外輪と内
輪とからなる旋回輪3Aと、作動油によって駆動される
旋回モータと、該旋回モータの出力の回転を旋回輪3A
に伝えるピニオン等(いずれも図示せず)から構成され
ている。
の実施例に係り、1は建設機械としての油圧ショベルを
示し、該油圧ショベル1は下部走行体2と、該下部走行
体2上に旋回装置3を介して旋回可能に設けられた上部
旋回体4とから構成されている。そして、該上部旋回体
4は、その前部側に設けられた運転室5と、該運転室5
の後側に位置して後述するグリースポンプ11,グリー
スガン19等を収容した機械室6と、運転室5の側方に
位置して上部旋回体4の前部に設けられた作業装置7
と、前記上部旋回体4の後部に設けられたカウンタウエ
イト8とから構成されている。なお、前記旋回装置3
は、上部旋回体4を旋回可能に支持するために外輪と内
輪とからなる旋回輪3Aと、作動油によって駆動される
旋回モータと、該旋回モータの出力の回転を旋回輪3A
に伝えるピニオン等(いずれも図示せず)から構成され
ている。
【0022】ここで、前記作業装置7は、上部旋回体4
の前部に俯仰動可能にピン結合されたブーム7Aと、該
ブーム7Aの先端側に俯仰動可能にピン結合されたアー
ム7Bと、該アーム7Bの先端側に回動可能にピン結合
されたバケット7Cとから大略構成され、該ブーム7
A、アーム7B、バケット7Cはそれぞれブームシリン
ダ7D、アームシリンダ7E、バケットシリンダ7Fに
より駆動されるようになっている。
の前部に俯仰動可能にピン結合されたブーム7Aと、該
ブーム7Aの先端側に俯仰動可能にピン結合されたアー
ム7Bと、該アーム7Bの先端側に回動可能にピン結合
されたバケット7Cとから大略構成され、該ブーム7
A、アーム7B、バケット7Cはそれぞれブームシリン
ダ7D、アームシリンダ7E、バケットシリンダ7Fに
より駆動されるようになっている。
【0023】9A,9B,9C,9D,9E,9F,9
G,9H,9J,9K,9L,9M,9Nは潤滑油とし
てのグリースを給脂する給脂部を示す。
G,9H,9J,9K,9L,9M,9Nは潤滑油とし
てのグリースを給脂する給脂部を示す。
【0024】ここで、前記給脂部9Aは旋回輪3Aから
なる給脂部位であり、給脂部9B,9Cはブーム7Aの
基端側軸受装置からなる給脂部位であり、給脂部9D,
9Eはブームシリンダ7Dのチューブ側軸受装置からな
る給脂部位である。また、給脂部9F,9Gはブームシ
リンダ7Dのロッド側軸受装置からなる給脂部位であ
り、給脂部9Hはアームシリンダ7Eのチューブ側軸受
装置からなる給脂部位であり、給脂部9Jはブーム7A
とアーム7Bとの軸受装置からなる給脂部位であり、給
脂部9Kはバケットシリンダ7Fのチューブ側軸受装置
からなる給脂部位である。さらに、給脂部9Lはアーム
シリンダ7Eのロッド側軸受装置からなる給脂部位であ
り、給脂部9Mはアーム7Bとバケット7Cとの間の軸
受装置からなる給脂部位であり、給脂部9Nはアーム7
Bとバケット7Cとの間の軸受装置からなる給脂部位で
ある。
なる給脂部位であり、給脂部9B,9Cはブーム7Aの
基端側軸受装置からなる給脂部位であり、給脂部9D,
9Eはブームシリンダ7Dのチューブ側軸受装置からな
る給脂部位である。また、給脂部9F,9Gはブームシ
リンダ7Dのロッド側軸受装置からなる給脂部位であ
り、給脂部9Hはアームシリンダ7Eのチューブ側軸受
装置からなる給脂部位であり、給脂部9Jはブーム7A
とアーム7Bとの軸受装置からなる給脂部位であり、給
脂部9Kはバケットシリンダ7Fのチューブ側軸受装置
からなる給脂部位である。さらに、給脂部9Lはアーム
シリンダ7Eのロッド側軸受装置からなる給脂部位であ
り、給脂部9Mはアーム7Bとバケット7Cとの間の軸
受装置からなる給脂部位であり、給脂部9Nはアーム7
Bとバケット7Cとの間の軸受装置からなる給脂部位で
ある。
【0025】さらに、前記給脂部9Aは旋回輪3A側に
対して給脂を行い、給脂部9B〜9Eは作業装置7のブ
ーム7A側に対して給脂を行う。さらに、給脂部9F〜
9Jはアーム7B側に対して給脂を行い、給脂部9L〜
9Nはバケット7C側に対して給脂を行うものである。
対して給脂を行い、給脂部9B〜9Eは作業装置7のブ
ーム7A側に対して給脂を行う。さらに、給脂部9F〜
9Jはアーム7B側に対して給脂を行い、給脂部9L〜
9Nはバケット7C側に対して給脂を行うものである。
【0026】10は油圧ショベル1の各給脂部9A〜9
Nにグリースを給脂するために設けられた自動給脂装置
を示し、該自動給脂装置10は後述するグリースポンプ
11、グリース供給機構12、第1の切換弁18、第2
の切換弁20、コントローラ21等から構成されてい
る。
Nにグリースを給脂するために設けられた自動給脂装置
を示し、該自動給脂装置10は後述するグリースポンプ
11、グリース供給機構12、第1の切換弁18、第2
の切換弁20、コントローラ21等から構成されてい
る。
【0027】11はポンプ手段としてのグリースポンプ
で、該グリースポンプ11は、外部から供給される電気
を駆動源とし、コントローラ21からの制御信号に応じ
て駆動、停止を行う。そして、グリースポンプ11が駆
動されることにより、グリースタンク(図示せず)内の
グリースを吸込みつつ、後述する第1の切換弁18に向
けてグリースを吐出する。
で、該グリースポンプ11は、外部から供給される電気
を駆動源とし、コントローラ21からの制御信号に応じ
て駆動、停止を行う。そして、グリースポンプ11が駆
動されることにより、グリースタンク(図示せず)内の
グリースを吸込みつつ、後述する第1の切換弁18に向
けてグリースを吐出する。
【0028】12はグリースポンプ11から吐出される
グリースを各給脂部9A〜9Nに供給する潤滑油供給手
段としてのグリース供給機構を示し、該グリース供給機
構12は、親分配弁13、分配配管15A〜15C、子
分配弁16A〜16C等から構成されている。
グリースを各給脂部9A〜9Nに供給する潤滑油供給手
段としてのグリース供給機構を示し、該グリース供給機
構12は、親分配弁13、分配配管15A〜15C、子
分配弁16A〜16C等から構成されている。
【0029】13はグリースポンプ11の吐出側にメイ
ン配管14を介して接続して設けられた親分配弁で、該
親分配弁13は、分配配管15A,15B,15Cを介
して3個の子分配弁16A,16B,16Cに接続され
ている。そして、該親分配弁13は、グリースポンプ1
1から吐出されるグリースを分配配管15A,15B,
15Cを介して3個の子分配弁16A,16B,16C
に順次供給するものである。
ン配管14を介して接続して設けられた親分配弁で、該
親分配弁13は、分配配管15A,15B,15Cを介
して3個の子分配弁16A,16B,16Cに接続され
ている。そして、該親分配弁13は、グリースポンプ1
1から吐出されるグリースを分配配管15A,15B,
15Cを介して3個の子分配弁16A,16B,16C
に順次供給するものである。
【0030】16A,16B,16Cは上部旋回体4、
ブーム7A、アーム7Bに取付けられ、分配配管15
A,15B,15Cを介して親分配弁13に接続された
3個の子分配弁、17A〜17Nは給脂部9A〜9Nに
接続される分配配管をそれぞれ示す。ここで、該子分配
弁16Aは分配配管17B,17C,17D,17Eを
介してブーム7A近傍に位置した給脂部9B,9C,9
D,9Eに接続され、子分配弁16Bは分配配管17
F,17G,17H,17J,17Kを介してアーム7
B近傍に位置した給脂部9F,9G,9H,9J,9K
に接続され、子分配弁16Cは分配配管17L,17
M,17Nを介してバケット7C近傍に位置した給脂部
9L,9M,9Nに接続されている。また、分配配管1
7Aは第2の切換弁20の出力側ポートと旋回輪3A側
の給脂部9Aとを接続している。
ブーム7A、アーム7Bに取付けられ、分配配管15
A,15B,15Cを介して親分配弁13に接続された
3個の子分配弁、17A〜17Nは給脂部9A〜9Nに
接続される分配配管をそれぞれ示す。ここで、該子分配
弁16Aは分配配管17B,17C,17D,17Eを
介してブーム7A近傍に位置した給脂部9B,9C,9
D,9Eに接続され、子分配弁16Bは分配配管17
F,17G,17H,17J,17Kを介してアーム7
B近傍に位置した給脂部9F,9G,9H,9J,9K
に接続され、子分配弁16Cは分配配管17L,17
M,17Nを介してバケット7C近傍に位置した給脂部
9L,9M,9Nに接続されている。また、分配配管1
7Aは第2の切換弁20の出力側ポートと旋回輪3A側
の給脂部9Aとを接続している。
【0031】そして、子分配弁16A,16B,16C
は、分配配管17B〜17Nを介して給脂部9B〜9N
に順次グリースを供給するものである。これにより、子
分配弁16Aはブーム7A部分に給脂する、子分配弁1
6Bはアーム7B部分に給脂する、子分配弁16Cはバ
ケット7C部分に給脂を行うようになっている。
は、分配配管17B〜17Nを介して給脂部9B〜9N
に順次グリースを供給するものである。これにより、子
分配弁16Aはブーム7A部分に給脂する、子分配弁1
6Bはアーム7B部分に給脂する、子分配弁16Cはバ
ケット7C部分に給脂を行うようになっている。
【0032】18は第1の切換弁を示し、該第1の切換
弁18はグリースポンプ11と親分配弁13とを接続す
るメイン配管14の途中に接続され、該第1の切換弁1
8は、3ポート3位置の電磁パイロット式切換弁によっ
て構成されている。そして、第1の切換弁18を中立位
置(a)から切換位置(b)に切換えることにより、第
2の切換弁20に向けてグリースポンプ11から吐出さ
れるグリースを供給し、一方切換位置(c)に切換える
ことにより、出力ポートに接続されたグリースガン19
にグリースを供給する。また、運転者は切換位置(c)
に切換えることにより、該グリースガン19による手動
給脂を行うことができる。なお、前記第1の切換弁18
は、後述するメインスイッチ22の操作により切換えら
れるものである。
弁18はグリースポンプ11と親分配弁13とを接続す
るメイン配管14の途中に接続され、該第1の切換弁1
8は、3ポート3位置の電磁パイロット式切換弁によっ
て構成されている。そして、第1の切換弁18を中立位
置(a)から切換位置(b)に切換えることにより、第
2の切換弁20に向けてグリースポンプ11から吐出さ
れるグリースを供給し、一方切換位置(c)に切換える
ことにより、出力ポートに接続されたグリースガン19
にグリースを供給する。また、運転者は切換位置(c)
に切換えることにより、該グリースガン19による手動
給脂を行うことができる。なお、前記第1の切換弁18
は、後述するメインスイッチ22の操作により切換えら
れるものである。
【0033】20は供給切換手段としての第2の切換弁
を示し、該第2の切換弁20はグリースポンプ11と親
分配弁13とを接続するメイン配管14に対して前記第
1の切換弁18の流出側に接続されている。また、該第
2の切換弁20は3ポート2位置の電磁パイロット式切
換弁によって構成され、第2の切換弁20を切換位置
(イ)に切換えることにより、旋回輪3Aに向けてグリ
ースを供給し、切換位置(ロ)に切換えることにより、
グリースポンプ11から吐出されるグリースを親分配弁
13に向けて供給する。このように、該第2の切換弁2
0は、旋回輪3A側、作業装置7側に分けてグリースを
供給するものである。
を示し、該第2の切換弁20はグリースポンプ11と親
分配弁13とを接続するメイン配管14に対して前記第
1の切換弁18の流出側に接続されている。また、該第
2の切換弁20は3ポート2位置の電磁パイロット式切
換弁によって構成され、第2の切換弁20を切換位置
(イ)に切換えることにより、旋回輪3Aに向けてグリ
ースを供給し、切換位置(ロ)に切換えることにより、
グリースポンプ11から吐出されるグリースを親分配弁
13に向けて供給する。このように、該第2の切換弁2
0は、旋回輪3A側、作業装置7側に分けてグリースを
供給するものである。
【0034】21はマイクロコンピュータ等で構成され
た給脂制御手段としてのコントローラを示し、該コント
ローラ21は、図3に示すように、その入力側には、メ
インスイッチ22、タイミング設定スイッチ23,24
が接続されている。一方、出力側には、第1の切換弁1
8と第2の切換弁20とが接続されている。また、コン
トローラ21には、タイミングTA を設定するためのタ
イマT1 、タイミングTB を設定するためのタイマT2
が内蔵されている。
た給脂制御手段としてのコントローラを示し、該コント
ローラ21は、図3に示すように、その入力側には、メ
インスイッチ22、タイミング設定スイッチ23,24
が接続されている。一方、出力側には、第1の切換弁1
8と第2の切換弁20とが接続されている。また、コン
トローラ21には、タイミングTA を設定するためのタ
イマT1 、タイミングTB を設定するためのタイマT2
が内蔵されている。
【0035】また、前記コントローラ21の記憶装置2
1A内には、図4と図5に示すプログラム等が格納され
る共に、前記設定スイッチ23,24によって設定され
るタイミングTA ,TB と遅延時間TA0が記憶される。
1A内には、図4と図5に示すプログラム等が格納され
る共に、前記設定スイッチ23,24によって設定され
るタイミングTA ,TB と遅延時間TA0が記憶される。
【0036】ここで、前記メインスイッチ22は、例え
ば自動給脂、手動給脂、給脂禁止を選択するように切換
スイッチにより構成され、該メインスイッチ22は第1
の切換弁18の切換位置を設定するものである。
ば自動給脂、手動給脂、給脂禁止を選択するように切換
スイッチにより構成され、該メインスイッチ22は第1
の切換弁18の切換位置を設定するものである。
【0037】また、前記設定スイッチ23,24は、例
えばダイヤル式の可変抵抗等によって構成されている。
そして、設定スイッチ23は、旋回輪3Aに対して給脂
する時間間隔を給脂のタイミングTA として設定するも
のである。また、設定スイッチ24は、作業装置7に対
して給脂する時間間隔を給脂のタイミングTB として設
定するものである。
えばダイヤル式の可変抵抗等によって構成されている。
そして、設定スイッチ23は、旋回輪3Aに対して給脂
する時間間隔を給脂のタイミングTA として設定するも
のである。また、設定スイッチ24は、作業装置7に対
して給脂する時間間隔を給脂のタイミングTB として設
定するものである。
【0038】本実施例による自動給脂装置10は、上述
の如き構成を有するもので、次にコントローラ21によ
る自動給脂制御処理について図4と図5の制御処理と図
6のタイムチャートを参照しつつ説明する。なお、図4
はタイミングTA ,TB の設定処理、図5は自動給脂処
理をそれぞれ示している。また、本処理はメインスイッ
チ22によって切換弁18を切換位置(b)に切換えた
ときに実行されるものである。
の如き構成を有するもので、次にコントローラ21によ
る自動給脂制御処理について図4と図5の制御処理と図
6のタイムチャートを参照しつつ説明する。なお、図4
はタイミングTA ,TB の設定処理、図5は自動給脂処
理をそれぞれ示している。また、本処理はメインスイッ
チ22によって切換弁18を切換位置(b)に切換えた
ときに実行されるものである。
【0039】まず、図4のタイミング設定処理について
説明する。ステップ1では、設定スイッチ23によって
旋回輪3Aに給脂するタイミングTA を設定し、該設定
スイッチ23は、ダイヤルを合わせることによって設定
され、例えば30分に設定される。
説明する。ステップ1では、設定スイッチ23によって
旋回輪3Aに給脂するタイミングTA を設定し、該設定
スイッチ23は、ダイヤルを合わせることによって設定
され、例えば30分に設定される。
【0040】次のステップ2では、作業装置7のタイミ
ングTB を設定スイッチ24によって設定し、例えば1
0分に設定される。
ングTB を設定スイッチ24によって設定し、例えば1
0分に設定される。
【0041】ステップ3では、ステップ1,2で読込ん
だタイミングTA ,TB をコントローラ21の記憶装置
21Aに記憶し、ステップ4では、設定されたタイミン
グTA ,TB により、コントローラ21に内蔵されたタ
イマT1 とタイマT2 の遅延時間TA0(例えば、3分)
を設定して記憶装置21Aに記憶する。
だタイミングTA ,TB をコントローラ21の記憶装置
21Aに記憶し、ステップ4では、設定されたタイミン
グTA ,TB により、コントローラ21に内蔵されたタ
イマT1 とタイマT2 の遅延時間TA0(例えば、3分)
を設定して記憶装置21Aに記憶する。
【0042】なお、前記旋回輪3Aと作業装置7とに給
脂を行うときには、グリースポンプ11から吐出される
グリースは第2の切換弁20によって交互に切換えて給
脂されるため、同時にタイミングTA ,TB がON状態
にならないように設定する必要がある。このため、予め
時間の長いタイミングTA 側のタイマT1 を短いタイミ
ングTB 側のタイマT2 に対して遅らせてスタートさせ
る遅延時間TA0を設定する必要がある。
脂を行うときには、グリースポンプ11から吐出される
グリースは第2の切換弁20によって交互に切換えて給
脂されるため、同時にタイミングTA ,TB がON状態
にならないように設定する必要がある。このため、予め
時間の長いタイミングTA 側のタイマT1 を短いタイミ
ングTB 側のタイマT2 に対して遅らせてスタートさせ
る遅延時間TA0を設定する必要がある。
【0043】例えば、本実施例では、タイミングTA を
30分、タイミングTB を10分とし、グリースポンプ
11が駆動しているポンピング時間T0 を2分としたか
ら、前記遅延時間TA0は3分に設定されている。
30分、タイミングTB を10分とし、グリースポンプ
11が駆動しているポンピング時間T0 を2分としたか
ら、前記遅延時間TA0は3分に設定されている。
【0044】次に、図5に示す自動給脂処理を、図6の
タイムチャートを参照しつつ説明する。
タイムチャートを参照しつつ説明する。
【0045】ステップ11では、コントローラ21に内
蔵されたタイマT2 をスタートし、ステップ12では、
タイマT1 をスタートさせるために、タイマT2 が遅延
時間TA0が経過したか否かを判定し、ステップ12で
「NO」と判定した場合にはステップ11に戻り、「Y
ES」と判定した場合にはステップ13に移る。ステッ
プ13ではタイマT2 がスタートしてから遅延時間TA0
が経過したから、タイマT1 をスタートさせる。
蔵されたタイマT2 をスタートし、ステップ12では、
タイマT1 をスタートさせるために、タイマT2 が遅延
時間TA0が経過したか否かを判定し、ステップ12で
「NO」と判定した場合にはステップ11に戻り、「Y
ES」と判定した場合にはステップ13に移る。ステッ
プ13ではタイマT2 がスタートしてから遅延時間TA0
が経過したから、タイマT1 をスタートさせる。
【0046】ステップ14では、タイマT1 がタイミン
グTA を経過したか否かを判定し、ステップ14で「Y
ES」と判定した場合には、タイマT1 がタイミングT
A に達しているから、ステップ15でグリースポンプ1
1をポンピングする。ステップ16では、第2の切換弁
20を切換位置(イ)に切換えることにより、グリース
ポンプ11から吐出されるグリースを、分配配管17A
を介して旋回輪3A側の給脂部9Aに供給する。さら
に、ステップ17では、タイマT1 をリセット、スター
トさせ、ステップ14に戻って、ステップ14以降の処
理を繰返す。
グTA を経過したか否かを判定し、ステップ14で「Y
ES」と判定した場合には、タイマT1 がタイミングT
A に達しているから、ステップ15でグリースポンプ1
1をポンピングする。ステップ16では、第2の切換弁
20を切換位置(イ)に切換えることにより、グリース
ポンプ11から吐出されるグリースを、分配配管17A
を介して旋回輪3A側の給脂部9Aに供給する。さら
に、ステップ17では、タイマT1 をリセット、スター
トさせ、ステップ14に戻って、ステップ14以降の処
理を繰返す。
【0047】一方、ステップ14で「NO」と判定した
場合には、ステップ18に移り、ステップ18では、タ
イマT2 がタイミングTB を経過したか否かを判定し、
ステップ18で「YES」と判定した場合には、タイマ
T2 がタイミングTB に達しているから、ステップ19
でグリースポンプ11をポンピングする。ステップ20
では、第2の切換弁20を切換位置(ロ)に切換えるこ
とにより、グリースポンプ11から吐出されるグリース
を、親分配弁13、子分配弁16A,16B,16Cを
介して作業装置7側の給脂部9B〜9Nに供給する。さ
らに、ステップ21では、タイマT2 をリセット、スタ
ートさせ、ステップ14に戻って、ステップ14以降の
処理を繰返す。
場合には、ステップ18に移り、ステップ18では、タ
イマT2 がタイミングTB を経過したか否かを判定し、
ステップ18で「YES」と判定した場合には、タイマ
T2 がタイミングTB に達しているから、ステップ19
でグリースポンプ11をポンピングする。ステップ20
では、第2の切換弁20を切換位置(ロ)に切換えるこ
とにより、グリースポンプ11から吐出されるグリース
を、親分配弁13、子分配弁16A,16B,16Cを
介して作業装置7側の給脂部9B〜9Nに供給する。さ
らに、ステップ21では、タイマT2 をリセット、スタ
ートさせ、ステップ14に戻って、ステップ14以降の
処理を繰返す。
【0048】一方、ステップ18で「NO」と判定した
場合には、タイマT1 ,T2 のいずれも、タイミングT
A ,TB に達していないから、ステップ14に戻って、
ステップ14以降の処理を繰返す。
場合には、タイマT1 ,T2 のいずれも、タイミングT
A ,TB に達していないから、ステップ14に戻って、
ステップ14以降の処理を繰返す。
【0049】然るに、本実施例では、旋回輪3A側のタ
イミングTA を長い時間間隔をもって設定し、作業装置
7側のタイミングTB を短い時間間隔をもって設定する
ことにより、図6に示す如く、作業装置7側に対するグ
リース給脂量を多くし、旋回輪3A側に対するグリース
給脂量を少なくすることができる。
イミングTA を長い時間間隔をもって設定し、作業装置
7側のタイミングTB を短い時間間隔をもって設定する
ことにより、図6に示す如く、作業装置7側に対するグ
リース給脂量を多くし、旋回輪3A側に対するグリース
給脂量を少なくすることができる。
【0050】これにより、本実施例による自動給脂装置
10では、従来技術の自動給脂装置のように、旋回輪3
Aと作業装置7に設けた全ての給脂部9A〜9Nにグリ
ースを同時に給脂することなく、旋回輪3Aと作業装置
7で異なったタイミングTA,TB で給脂を行い、給脂
量を変えることができる。
10では、従来技術の自動給脂装置のように、旋回輪3
Aと作業装置7に設けた全ての給脂部9A〜9Nにグリ
ースを同時に給脂することなく、旋回輪3Aと作業装置
7で異なったタイミングTA,TB で給脂を行い、給脂
量を変えることができる。
【0051】従って、本実施例では、グリースの消耗の
異なる部分でタイミングを旋回装置3と作業装置7とで
それぞれ設定するようにしたから、グリースの消耗の多
い作業装置7側にはタイミングTB (10分)毎に給脂
を行い、グリース給脂量を増やすことができる。一方、
グリースの消耗の少ない旋回輪3A側にはタイミングT
A (30分)毎に給脂を行い、グリース給脂量を少なく
できる。
異なる部分でタイミングを旋回装置3と作業装置7とで
それぞれ設定するようにしたから、グリースの消耗の多
い作業装置7側にはタイミングTB (10分)毎に給脂
を行い、グリース給脂量を増やすことができる。一方、
グリースの消耗の少ない旋回輪3A側にはタイミングT
A (30分)毎に給脂を行い、グリース給脂量を少なく
できる。
【0052】これにより、自動給脂装置10は、給脂部
9A〜9Nに適量のグリースを給脂することができ、グ
リース不足による給脂部位での摩耗、逆に給脂し過ぎる
ことにより給脂部位に発生するグリースの漏れ等を防止
することができ、油圧ショベル1の旋回装置3、作業装
置7の寿命を延ばすことができる。
9A〜9Nに適量のグリースを給脂することができ、グ
リース不足による給脂部位での摩耗、逆に給脂し過ぎる
ことにより給脂部位に発生するグリースの漏れ等を防止
することができ、油圧ショベル1の旋回装置3、作業装
置7の寿命を延ばすことができる。
【0053】また、自動給脂装置10では、設定スイッ
チ23,24により、グリースのタイミングTA ,TB
を作業者の任意に設定して給脂を行うことができるか
ら、グリースを有効的に使用でき、該グリースの使用量
を削減して、ランニングコストを低減することができ
る。さらに、運転者の操作癖によりグリースが消耗し易
い部位が異なっている場合であっても、作業者が任意に
タイミングTA ,TB を設定できるから、より最適な給
脂量を設定することが可能である。
チ23,24により、グリースのタイミングTA ,TB
を作業者の任意に設定して給脂を行うことができるか
ら、グリースを有効的に使用でき、該グリースの使用量
を削減して、ランニングコストを低減することができ
る。さらに、運転者の操作癖によりグリースが消耗し易
い部位が異なっている場合であっても、作業者が任意に
タイミングTA ,TB を設定できるから、より最適な給
脂量を設定することが可能である。
【0054】さらに、グリースの使用量を削減すること
により、給脂部9A〜9Nからのグリースの排出量を削
減でき、環境に対する影響を効果的に低減することがで
きる。
により、給脂部9A〜9Nからのグリースの排出量を削
減でき、環境に対する影響を効果的に低減することがで
きる。
【0055】なお、図4中のステップ1が第1のタイミ
ング設定手段、ステップ2が第2のタイミング設定手段
の具体例であり、図5中のステップ15,19がポンプ
駆動手段、ステップ16,20が切換制御手段の具体例
である。
ング設定手段、ステップ2が第2のタイミング設定手段
の具体例であり、図5中のステップ15,19がポンプ
駆動手段、ステップ16,20が切換制御手段の具体例
である。
【0056】次に、図7ないし図11を参照しつつ第2
の実施例を説明するに、本実施例の特徴は、タイミング
によって給脂される部分を、旋回輪側、作業装置のブー
ムとアーム側、作業装置のバケット側に分けて給脂する
構成としたことにある。なお、本実施例では前述した第
1の実施例と同一の構成要素には同一の符号を付し、そ
の説明を省略するものとする。
の実施例を説明するに、本実施例の特徴は、タイミング
によって給脂される部分を、旋回輪側、作業装置のブー
ムとアーム側、作業装置のバケット側に分けて給脂する
構成としたことにある。なお、本実施例では前述した第
1の実施例と同一の構成要素には同一の符号を付し、そ
の説明を省略するものとする。
【0057】31は本実施例による自動給脂装置を示
し、該自動給脂装置31はグリースポンプ11、後述す
るグリース供給機構32、第1の切換弁18、第2の切
換弁33、コントローラ34等から構成される。そし
て、該自動給脂装置31は油圧ショベル1の給脂部9A
〜9Nにグリースを自動給脂するものである。
し、該自動給脂装置31はグリースポンプ11、後述す
るグリース供給機構32、第1の切換弁18、第2の切
換弁33、コントローラ34等から構成される。そし
て、該自動給脂装置31は油圧ショベル1の給脂部9A
〜9Nにグリースを自動給脂するものである。
【0058】32はグリースポンプ11から吐出される
グリースを給脂部9A〜9Nに供給する潤滑油供給手段
としてのグリース供給機構を示し、該グリース供給機構
32は、親分配弁13、子分配弁16A,16B,16
C等から構成されている。
グリースを給脂部9A〜9Nに供給する潤滑油供給手段
としてのグリース供給機構を示し、該グリース供給機構
32は、親分配弁13、子分配弁16A,16B,16
C等から構成されている。
【0059】ここで、前記子分配弁16Aは、その入力
側が親分配弁13の出力側に分配配管15Aを介して接
続され、出力側には分配配管17B,17C,17D,
17Eを介してブーム7A近傍に位置した給脂部9B,
9C,9D,9Eに接続されている。一方、子分配弁1
6Cは、その入力側が親分配弁13の出力側に分配配管
15Bを介して接続され、出力側には分配配管17F,
17G,17H,17J,17Kを介してアーム7B近
傍に位置した給脂部9F,9G,9H,9J,9Kに接
続されている。
側が親分配弁13の出力側に分配配管15Aを介して接
続され、出力側には分配配管17B,17C,17D,
17Eを介してブーム7A近傍に位置した給脂部9B,
9C,9D,9Eに接続されている。一方、子分配弁1
6Cは、その入力側が親分配弁13の出力側に分配配管
15Bを介して接続され、出力側には分配配管17F,
17G,17H,17J,17Kを介してアーム7B近
傍に位置した給脂部9F,9G,9H,9J,9Kに接
続されている。
【0060】そして、前記親分配弁13を介して子分配
弁16A,16Bにグリースを供給することにより、ブ
ーム7Aとアーム7B側の給脂部9B〜9Kに給脂を行
うことができる。
弁16A,16Bにグリースを供給することにより、ブ
ーム7Aとアーム7B側の給脂部9B〜9Kに給脂を行
うことができる。
【0061】また、前記子分配弁16Cは、その入力側
が第2の切換弁33の出力側ポートに分配配管15Cを
介して接続され、出力側には分配配管17L,17M,
17Nを介してバケット7C近傍に位置した給脂部9
L,9M,9Nに接続されている。
が第2の切換弁33の出力側ポートに分配配管15Cを
介して接続され、出力側には分配配管17L,17M,
17Nを介してバケット7C近傍に位置した給脂部9
L,9M,9Nに接続されている。
【0062】そして、前記第2の切換弁33を切換位置
(ハ)に切換えてグリースポンプ11から吐出されるグ
リースを子分配弁16Cに供給することにより、バケッ
ト7C側の給脂部9L〜9Nに給脂を行うことができ
る。
(ハ)に切換えてグリースポンプ11から吐出されるグ
リースを子分配弁16Cに供給することにより、バケッ
ト7C側の給脂部9L〜9Nに給脂を行うことができ
る。
【0063】また、分配配管17Aは第2の切換弁33
の出力側ポートと旋回輪3A側の給脂部9Aとを接続し
ている。
の出力側ポートと旋回輪3A側の給脂部9Aとを接続し
ている。
【0064】33は供給切換手段としての第2の切換弁
を示し、該第2の切換弁33はグリースポンプ11と親
分配弁13とを接続するメイン配管14の途中に位置し
て、第1の切換弁18の後段に接続されている。また、
該第2の切換弁33は4ポート3位置の電磁パイロット
式切換弁によって構成され、第2の切換弁33を切換位
置(イ)に設定することにより旋回輪3Aに向けてグリ
ースを供給し、切換位置(ロ)に設定することによりグ
リースポンプ11から吐出されるグリースを親分配弁1
3(ブーム7Aとアーム7B)に向けて供給し、切換位
置(ハ)に設定することによりグリースポンプ11から
吐出されるグリースを子分配弁16C(バケット7C)
に向けて供給する。このように、該第2の切換弁33
は、旋回輪3A側、ブーム7Aとアーム7B側、バケッ
ト7C側に分けてグリースを供給するものである。
を示し、該第2の切換弁33はグリースポンプ11と親
分配弁13とを接続するメイン配管14の途中に位置し
て、第1の切換弁18の後段に接続されている。また、
該第2の切換弁33は4ポート3位置の電磁パイロット
式切換弁によって構成され、第2の切換弁33を切換位
置(イ)に設定することにより旋回輪3Aに向けてグリ
ースを供給し、切換位置(ロ)に設定することによりグ
リースポンプ11から吐出されるグリースを親分配弁1
3(ブーム7Aとアーム7B)に向けて供給し、切換位
置(ハ)に設定することによりグリースポンプ11から
吐出されるグリースを子分配弁16C(バケット7C)
に向けて供給する。このように、該第2の切換弁33
は、旋回輪3A側、ブーム7Aとアーム7B側、バケッ
ト7C側に分けてグリースを供給するものである。
【0065】34はマイクロコンピュータ等で構成され
た給脂制御手段としてのコントローラを示し、該コント
ローラ34は図8に示すように、入力側にはメインスイ
ッチ22、タイミング設定スイッチ35,36,37が
接続されている。一方、出力側には作動油を供給する電
磁ポンプ(図示せず)を介してグリースポンプ11が接
続され、パイロット圧を発生するパイロットポンプ(図
示せず)等を介して第1の切換弁18と第2の切換弁3
3とが接続されている。また、コントローラ34には、
タイミングTA を設定するためのタイマT1 、タイミン
グTC を設定するためのタイマT2 、タイミングTD を
設定するためのタイマT3 が内蔵されている。
た給脂制御手段としてのコントローラを示し、該コント
ローラ34は図8に示すように、入力側にはメインスイ
ッチ22、タイミング設定スイッチ35,36,37が
接続されている。一方、出力側には作動油を供給する電
磁ポンプ(図示せず)を介してグリースポンプ11が接
続され、パイロット圧を発生するパイロットポンプ(図
示せず)等を介して第1の切換弁18と第2の切換弁3
3とが接続されている。また、コントローラ34には、
タイミングTA を設定するためのタイマT1 、タイミン
グTC を設定するためのタイマT2 、タイミングTD を
設定するためのタイマT3 が内蔵されている。
【0066】また、前記コントローラ34の記憶装置3
4A内には、図9と図10に示すプログラム等が格納さ
れる共に、前記設定スイッチ35,36,37によって
それぞれ設定されるタイミングTA ,TC ,TD と遅延
時間TA0,TC0が記憶されている。
4A内には、図9と図10に示すプログラム等が格納さ
れる共に、前記設定スイッチ35,36,37によって
それぞれ設定されるタイミングTA ,TC ,TD と遅延
時間TA0,TC0が記憶されている。
【0067】さらに、前記設定スイッチ35,36,3
7は、例えばダイヤル式の可変抵抗等によって構成され
ている。そして、設定スイッチ35は、旋回輪3A側に
対して給脂する間隔TA を給脂のタイミングとして設定
するものである。また、設定スイッチ36は、ブーム7
A,アーム7B側に対して給脂する間隔TC を給脂のタ
イミングとして設定するものである。さらに、設定スイ
ッチ37は、バケット7C側に対して給脂する間隔TD
を給脂のタイミングとして設定するものである。
7は、例えばダイヤル式の可変抵抗等によって構成され
ている。そして、設定スイッチ35は、旋回輪3A側に
対して給脂する間隔TA を給脂のタイミングとして設定
するものである。また、設定スイッチ36は、ブーム7
A,アーム7B側に対して給脂する間隔TC を給脂のタ
イミングとして設定するものである。さらに、設定スイ
ッチ37は、バケット7C側に対して給脂する間隔TD
を給脂のタイミングとして設定するものである。
【0068】本実施例による自動給脂装置31は、上述
の如き構成を有するもので、次にコントローラ34によ
る自動給脂制御処理について図9と図10のプログラム
と図11のタイムチャートを参照しつつ説明する。な
お、図9はタイミングTA ,TC ,TD の設定処理、図
10は自動給脂処理をそれぞれ示している。また、本処
理はメインスイッチ22によって切換弁18を切換位置
(b)に切換えたときに実行されるものである。
の如き構成を有するもので、次にコントローラ34によ
る自動給脂制御処理について図9と図10のプログラム
と図11のタイムチャートを参照しつつ説明する。な
お、図9はタイミングTA ,TC ,TD の設定処理、図
10は自動給脂処理をそれぞれ示している。また、本処
理はメインスイッチ22によって切換弁18を切換位置
(b)に切換えたときに実行されるものである。
【0069】まず、図9のタイミング設定処理について
説明する。ステップ31では、設定スイッチ35によっ
て旋回輪3Aに給脂するタイミングTA を、例えば30
分に設定する。ステップ32では、設定スイッチ36に
よってブーム7Aとアーム7Bに給脂するタイミングT
C を、例えば20分に設定する。ステップ33では、設
定スイッチ37によってバケット7Cに給脂するタイミ
ングTD を、例えば10分に設定する。
説明する。ステップ31では、設定スイッチ35によっ
て旋回輪3Aに給脂するタイミングTA を、例えば30
分に設定する。ステップ32では、設定スイッチ36に
よってブーム7Aとアーム7Bに給脂するタイミングT
C を、例えば20分に設定する。ステップ33では、設
定スイッチ37によってバケット7Cに給脂するタイミ
ングTD を、例えば10分に設定する。
【0070】ステップ34では、ステップ31,32,
33で読込んだタイミングTA ,TC ,TD をコントロ
ーラ34の記憶装置34Aに記憶し、ステップ35で
は、設定されたタイミングTA ,TC ,TD により、コ
ントローラ34に内蔵されたタイマT1 ,T2 ,T3 の
遅延時間TA0(例えば、6分)、遅延時間TC0(例えば
3分)を設定して記憶装置34Aに記憶する。
33で読込んだタイミングTA ,TC ,TD をコントロ
ーラ34の記憶装置34Aに記憶し、ステップ35で
は、設定されたタイミングTA ,TC ,TD により、コ
ントローラ34に内蔵されたタイマT1 ,T2 ,T3 の
遅延時間TA0(例えば、6分)、遅延時間TC0(例えば
3分)を設定して記憶装置34Aに記憶する。
【0071】なお、前記遅延時間TA0,TC0は、タイミ
ングTA ,TC ,TD 、グリースポンプ11が駆動され
ているポンピング時間T0 (例えば2分)等によって設
定され、タイミングTA ,TC ,TD が同時にON状態
になるのを禁止するものである。
ングTA ,TC ,TD 、グリースポンプ11が駆動され
ているポンピング時間T0 (例えば2分)等によって設
定され、タイミングTA ,TC ,TD が同時にON状態
になるのを禁止するものである。
【0072】次に、図10に示す自動給脂処理を、図1
1のタイムチャートを参照しつつ説明する。ステップ4
1では、コントローラ34に内蔵されたタイマT3 をス
タートし、ステップ42では、タイマT1 をスタートさ
せるために、タイマT3 が遅延時間TA0が経過したか否
かを判定し、ステップ42で「NO」と判定した場合に
はステップ43に移り、ステップ43では、タイマT2
をスタートさせるために、タイマT3 が遅延時間TC0が
経過したか否かを判定する。
1のタイムチャートを参照しつつ説明する。ステップ4
1では、コントローラ34に内蔵されたタイマT3 をス
タートし、ステップ42では、タイマT1 をスタートさ
せるために、タイマT3 が遅延時間TA0が経過したか否
かを判定し、ステップ42で「NO」と判定した場合に
はステップ43に移り、ステップ43では、タイマT2
をスタートさせるために、タイマT3 が遅延時間TC0が
経過したか否かを判定する。
【0073】ステップ43で「NO」と判定した場合に
は、ステップ41に戻り、ステップ43以降の処理を繰
返し、ステップ43で「YES」と判定した場合には、
ステップ44に移り、ステップ44ではタイマT3 がス
タートしてから遅延時間TC0が経過しているから、タイ
マT2 をスタートさせ、ステップ43以降の処理を繰返
す。
は、ステップ41に戻り、ステップ43以降の処理を繰
返し、ステップ43で「YES」と判定した場合には、
ステップ44に移り、ステップ44ではタイマT3 がス
タートしてから遅延時間TC0が経過しているから、タイ
マT2 をスタートさせ、ステップ43以降の処理を繰返
す。
【0074】一方、ステップ42で「YES」と判定し
た場合にはステップ45に移り、ステップ45ではタイ
マT3 がスタートしてから遅延時間TA0が経過している
から、タイマT1 をスタートさせる。
た場合にはステップ45に移り、ステップ45ではタイ
マT3 がスタートしてから遅延時間TA0が経過している
から、タイマT1 をスタートさせる。
【0075】ステップ46では、タイマT1 がタイミン
グTA を経過したか否かを判定し、ステップ46で「Y
ES」と判定した場合には、タイマT1 がタイミングT
A に達しているから、ステップ47でグリースポンプ1
1をポンピングする。ステップ48では、第2の切換弁
33を切換位置(イ)に切換えることにより、グリース
ポンプ11から吐出されるグリースを、分配配管17A
を介して旋回輪3A側の給脂部9Aに供給する。さら
に、ステップ49では、タイマT1 をリセット、スター
トさせ、ステップ46に戻りこのステップ以降の処理を
繰返す。
グTA を経過したか否かを判定し、ステップ46で「Y
ES」と判定した場合には、タイマT1 がタイミングT
A に達しているから、ステップ47でグリースポンプ1
1をポンピングする。ステップ48では、第2の切換弁
33を切換位置(イ)に切換えることにより、グリース
ポンプ11から吐出されるグリースを、分配配管17A
を介して旋回輪3A側の給脂部9Aに供給する。さら
に、ステップ49では、タイマT1 をリセット、スター
トさせ、ステップ46に戻りこのステップ以降の処理を
繰返す。
【0076】一方、ステップ46で「NO」と判定した
場合には、ステップ50に移り、ステップ50では、タ
イマT2 がタイミングTC を経過したか否かを判定し、
ステップ50で「YES」と判定した場合には、タイマ
T2 がタイミングTC に達しているから、ステップ51
でグリースポンプ11をポンピングし、ステップ52で
は、第2の切換弁20を切換位置(ロ)に切換えること
により、グリースポンプ11から吐出されるグリース
を、親分配弁13、子分配弁16A,16Bを介して作
業装置7のブーム7Aとアーム7B側の給脂部9B〜9
Jに供給する。さらに、ステップ53では、タイマT2
をリセット、スタートさせ、ステップ46に戻って、ス
テップ46以降の処理を繰返す。
場合には、ステップ50に移り、ステップ50では、タ
イマT2 がタイミングTC を経過したか否かを判定し、
ステップ50で「YES」と判定した場合には、タイマ
T2 がタイミングTC に達しているから、ステップ51
でグリースポンプ11をポンピングし、ステップ52で
は、第2の切換弁20を切換位置(ロ)に切換えること
により、グリースポンプ11から吐出されるグリース
を、親分配弁13、子分配弁16A,16Bを介して作
業装置7のブーム7Aとアーム7B側の給脂部9B〜9
Jに供給する。さらに、ステップ53では、タイマT2
をリセット、スタートさせ、ステップ46に戻って、ス
テップ46以降の処理を繰返す。
【0077】また、ステップ50で「NO」と判定した
場合には、ステップ54に移り、ステップ54では、タ
イマT3 がタイミングTD を経過したか否かを判定し、
ステップ54で「YES」と判定した場合には、タイマ
T3 がタイミングTD に達しているから、ステップ56
でグリースポンプ11をポンピングし、ステップ57で
は、第2の切換弁20を切換位置(ハ)に切換えること
により、グリースポンプ11から吐出されるグリース
を、子分配弁16Cを介して作業装置7のバケット7C
側の給脂部9L〜9Nに供給する。さらに、ステップ5
7では、タイマT3 をリセット、スタートさせ、ステッ
プ46に戻って、ステップ46以降の処理を繰返す。
場合には、ステップ54に移り、ステップ54では、タ
イマT3 がタイミングTD を経過したか否かを判定し、
ステップ54で「YES」と判定した場合には、タイマ
T3 がタイミングTD に達しているから、ステップ56
でグリースポンプ11をポンピングし、ステップ57で
は、第2の切換弁20を切換位置(ハ)に切換えること
により、グリースポンプ11から吐出されるグリース
を、子分配弁16Cを介して作業装置7のバケット7C
側の給脂部9L〜9Nに供給する。さらに、ステップ5
7では、タイマT3 をリセット、スタートさせ、ステッ
プ46に戻って、ステップ46以降の処理を繰返す。
【0078】一方、ステップ54で「NO」と判定した
場合には、タイマT1 ,T2 ,T3のいずれも、タイミ
ングTA ,TC ,TD に達していないから、ステップ4
6に戻って、ステップ46以降の処理を繰返す。
場合には、タイマT1 ,T2 ,T3のいずれも、タイミ
ングTA ,TC ,TD に達していないから、ステップ4
6に戻って、ステップ46以降の処理を繰返す。
【0079】然るに、本実施例では、旋回輪3A側のタ
イミングTA を長い時間間隔とし、作業装置7のブーム
7Aとアーム7B側のタイミングTC を短い時間間隔と
し、バケット7C側のタイミングTD をさらに短い時間
間隔として設定することにより、図11に示す如く、作
業装置7のうちバケット7C側のグリース給脂量を多く
し、ブーム7Aとアーム7B側の給脂量を中位にし、旋
回輪3A側のグリース給脂量を少なくすることができ
る。
イミングTA を長い時間間隔とし、作業装置7のブーム
7Aとアーム7B側のタイミングTC を短い時間間隔と
し、バケット7C側のタイミングTD をさらに短い時間
間隔として設定することにより、図11に示す如く、作
業装置7のうちバケット7C側のグリース給脂量を多く
し、ブーム7Aとアーム7B側の給脂量を中位にし、旋
回輪3A側のグリース給脂量を少なくすることができ
る。
【0080】これにより、本実施例による自動給脂装置
31では、第1の実施例で述べた自動給脂装置10より
も、給脂部位を旋回輪3A側、ブーム7Aとアーム7B
側、バケット7C側の3つに分けることにより、各部分
における給脂量を変えることができ、より給脂量の調整
を細かく行うことができる。
31では、第1の実施例で述べた自動給脂装置10より
も、給脂部位を旋回輪3A側、ブーム7Aとアーム7B
側、バケット7C側の3つに分けることにより、各部分
における給脂量を変えることができ、より給脂量の調整
を細かく行うことができる。
【0081】従って、本実施例による自動給脂装置31
では、グリースの消耗の異なる部分でタイミングをそれ
ぞれ設定するようにしたから、グリースを多く必要とす
るバケット7C側にはタイミングTD (10分)毎に給
脂を行い、グリース給脂量を増やすことができる。ま
た、グリースを多く必要としない旋回輪3A側にはタイ
ミングTA (30分)毎に給脂を行い、グリース給脂量
を少なくできる。一方、グリースを中位程度必要とする
ブーム7Aとアーム7B側にはタイミングTC (20
分)毎に給脂を行い、グリース給脂量を中位にできる。
では、グリースの消耗の異なる部分でタイミングをそれ
ぞれ設定するようにしたから、グリースを多く必要とす
るバケット7C側にはタイミングTD (10分)毎に給
脂を行い、グリース給脂量を増やすことができる。ま
た、グリースを多く必要としない旋回輪3A側にはタイ
ミングTA (30分)毎に給脂を行い、グリース給脂量
を少なくできる。一方、グリースを中位程度必要とする
ブーム7Aとアーム7B側にはタイミングTC (20
分)毎に給脂を行い、グリース給脂量を中位にできる。
【0082】これにより、自動給脂装置31は、給脂部
9A〜9Nに適量のグリースを給脂することができ、グ
リース不足による給脂部位の摩耗、逆に過剰給脂するこ
とにより給脂部位に発生するグリースの漏れ等を防止す
ることができ、油圧ショベル1の旋回装置3、作業装置
7の寿命を延ばすことができる。
9A〜9Nに適量のグリースを給脂することができ、グ
リース不足による給脂部位の摩耗、逆に過剰給脂するこ
とにより給脂部位に発生するグリースの漏れ等を防止す
ることができ、油圧ショベル1の旋回装置3、作業装置
7の寿命を延ばすことができる。
【0083】しかも、自動給脂装置31では、設定スイ
ッチ35,36,37により、グリースを給脂するタイ
ミングTA ,TC ,TD を作業者の任意に設定して給脂
を行うことができるから、グリースを有効的に使用で
き、該グリースの使用量を削減して、ランニングコスト
を低減することができる。さらに、運転者の操作癖によ
りグリースが消耗し易い給脂部位が異なっている場合で
あっても、作業者が任意にタイミングTA ,TC ,TD
を設定できるから、より最適な給脂量を設定することが
可能である。
ッチ35,36,37により、グリースを給脂するタイ
ミングTA ,TC ,TD を作業者の任意に設定して給脂
を行うことができるから、グリースを有効的に使用で
き、該グリースの使用量を削減して、ランニングコスト
を低減することができる。さらに、運転者の操作癖によ
りグリースが消耗し易い給脂部位が異なっている場合で
あっても、作業者が任意にタイミングTA ,TC ,TD
を設定できるから、より最適な給脂量を設定することが
可能である。
【0084】さらに、グリースの使用量を削減すること
により、給脂部9A〜9Nからのグリースの排出量を削
減でき、環境に対する影響を効果的に低減することがで
きる。
により、給脂部9A〜9Nからのグリースの排出量を削
減でき、環境に対する影響を効果的に低減することがで
きる。
【0085】なお、図9中のステップ31が第1のタイ
ミング設定手段、ステップ32が第2のタイミング設定
手段、ステップ33が第3のタイミング設定手段の具体
例であり、図10中のステップ47,51,55がポン
プ駆動手段、ステップ48,52,56が切換制御手段
の具体例である。
ミング設定手段、ステップ32が第2のタイミング設定
手段、ステップ33が第3のタイミング設定手段の具体
例であり、図10中のステップ47,51,55がポン
プ駆動手段、ステップ48,52,56が切換制御手段
の具体例である。
【0086】また、前記各実施例では、旋回輪3Aへの
給脂部9Aを1個のみ設け、該給脂部9Aを分配配管1
7Aによって第2の切換弁20(33)の出力ポートと
接続するようにしたが、本発明はこれに限らず、旋回輪
3Aの給脂部を複数個設けた場合には、子分配弁を分配
配管17Aの途中に設けてもよい。
給脂部9Aを1個のみ設け、該給脂部9Aを分配配管1
7Aによって第2の切換弁20(33)の出力ポートと
接続するようにしたが、本発明はこれに限らず、旋回輪
3Aの給脂部を複数個設けた場合には、子分配弁を分配
配管17Aの途中に設けてもよい。
【0087】また、前記各実施例では、各タイミングを
タイマによって設定したが、本発明はこれに限らず、例
えば、長い方のタイミングの設定を、短い方のタイミン
グによって2回給脂した後に1回給脂するように設定し
てもよい。
タイマによって設定したが、本発明はこれに限らず、例
えば、長い方のタイミングの設定を、短い方のタイミン
グによって2回給脂した後に1回給脂するように設定し
てもよい。
【0088】さらに、前記各実施例では、建設機械とし
て油圧ショベルを例示したが、本発明はこれに限らず、
油圧クレーン、ホイールローダ、ブルトーザ等の他の建
設機械に適用してもよい。
て油圧ショベルを例示したが、本発明はこれに限らず、
油圧クレーン、ホイールローダ、ブルトーザ等の他の建
設機械に適用してもよい。
【0089】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の本発明に
よれば、ポンプ手段から吐出される潤滑油を各給脂部位
に供給する潤滑油供給手段に、各給脂部位に供給する潤
滑油を切換えて供給する供給切換手段を設け、該供給切
換手段の切換を給脂制御手段によって行うようにし、該
給脂制御手段では、潤滑油を多く必要とする給脂部位で
は短い時間間隔をもったタイミングで給脂を行い、潤滑
油を多く必要としない給脂部位では長い時間間隔をもっ
たタイミングで給脂を行うことができる。これにより、
個々の給脂部位に給脂される量を最適にでき、建設機械
の給脂部位における寿命を延ばすことができる。しか
も、潤滑油不足による焼付き、潤滑油の過剰給脂による
潤滑油漏れも確実に防止できる。
よれば、ポンプ手段から吐出される潤滑油を各給脂部位
に供給する潤滑油供給手段に、各給脂部位に供給する潤
滑油を切換えて供給する供給切換手段を設け、該供給切
換手段の切換を給脂制御手段によって行うようにし、該
給脂制御手段では、潤滑油を多く必要とする給脂部位で
は短い時間間隔をもったタイミングで給脂を行い、潤滑
油を多く必要としない給脂部位では長い時間間隔をもっ
たタイミングで給脂を行うことができる。これにより、
個々の給脂部位に給脂される量を最適にでき、建設機械
の給脂部位における寿命を延ばすことができる。しか
も、潤滑油不足による焼付き、潤滑油の過剰給脂による
潤滑油漏れも確実に防止できる。
【0090】請求項2の発明では、給脂部位を旋回装置
側と作業装置側とに分けて給脂するようにしたから、旋
回装置に比べて潤滑油を多く必要とする作業装置側に給
脂するタイミングを短い時間間隔とし、旋回装置側に給
脂するタイミングを長い時間間隔に設定することによ
り、旋回装置側と作業装置側とで給脂量を変えることが
できる。これにより、作業装置側における給脂部位から
の潤滑油不足を防止し、旋回装置側での過剰給脂による
潤滑油漏れを防止することができる。
側と作業装置側とに分けて給脂するようにしたから、旋
回装置に比べて潤滑油を多く必要とする作業装置側に給
脂するタイミングを短い時間間隔とし、旋回装置側に給
脂するタイミングを長い時間間隔に設定することによ
り、旋回装置側と作業装置側とで給脂量を変えることが
できる。これにより、作業装置側における給脂部位から
の潤滑油不足を防止し、旋回装置側での過剰給脂による
潤滑油漏れを防止することができる。
【0091】請求項3の発明では、給脂制御手段を、旋
回装置側のタイミングを設定する第1のタイミング設定
手段と、作業装置側のタイミングを設定する第2のタイ
ミング設定手段と、該各タイミング設定手段により設定
されたタイミング毎にポンプ手段を駆動するポンプ駆動
手段と、タイミング毎に供給切換手段を切換える切換制
御手段とから構成したから、潤滑油を多く必要とする作
業装置側には給脂回数を多くでき、潤滑油を多く必要と
しない旋回装置側には給脂回数を少なくできる。これに
より、作業装置側における給脂部位の潤滑油不足を防止
し、旋回装置側における給脂し過ぎによる潤滑油の漏れ
を防止することができる。
回装置側のタイミングを設定する第1のタイミング設定
手段と、作業装置側のタイミングを設定する第2のタイ
ミング設定手段と、該各タイミング設定手段により設定
されたタイミング毎にポンプ手段を駆動するポンプ駆動
手段と、タイミング毎に供給切換手段を切換える切換制
御手段とから構成したから、潤滑油を多く必要とする作
業装置側には給脂回数を多くでき、潤滑油を多く必要と
しない旋回装置側には給脂回数を少なくできる。これに
より、作業装置側における給脂部位の潤滑油不足を防止
し、旋回装置側における給脂し過ぎによる潤滑油の漏れ
を防止することができる。
【0092】請求項4の発明では、給脂部位を旋回装置
側、作業装置のブームとアーム側、バケット側に分けて
給脂するようにしたから、旋回装置に比べて潤滑油を多
く必要とするブームとアーム側へのタイミングの時間間
隔を短くし、さらにブームとアーム側よりも潤滑油を多
く必要とするバケット側への時間間隔をさらに短くし、
前記旋回装置への時間間隔を長く設定することにより、
旋回装置側、作業装置のブームとアーム側、バケット側
とで給脂回数を変え、給脂量を変えることができる。こ
れにより、バケット側、ブームとアーム側の給脂部位に
おける潤滑油不足を防止し、旋回装置側での過剰給脂に
よる潤滑油漏れを防止することができる。
側、作業装置のブームとアーム側、バケット側に分けて
給脂するようにしたから、旋回装置に比べて潤滑油を多
く必要とするブームとアーム側へのタイミングの時間間
隔を短くし、さらにブームとアーム側よりも潤滑油を多
く必要とするバケット側への時間間隔をさらに短くし、
前記旋回装置への時間間隔を長く設定することにより、
旋回装置側、作業装置のブームとアーム側、バケット側
とで給脂回数を変え、給脂量を変えることができる。こ
れにより、バケット側、ブームとアーム側の給脂部位に
おける潤滑油不足を防止し、旋回装置側での過剰給脂に
よる潤滑油漏れを防止することができる。
【0093】請求項5の発明では、給脂制御手段を、旋
回装置側のタイミングを設定する第1のタイミング設定
手段と、作業装置のブームとアーム側のタイミングを設
定する第2のタイミング設定手段と、作業装置のバケッ
ト側のタイミングを設定する第3のタイミング設定手段
と、該各タイミング設定手段により設定されたタイミン
グ毎にポンプ手段を駆動するポンプ駆動手段と、タイミ
ング毎に供給切換手段を切換える切換制御手段とから構
成したから、潤滑油を多く必要とするバケット側に対し
て給脂回数を多くでき、潤滑油を必要としない旋回装置
側に対して給脂回数を少なくでき、ブームとアーム側に
対して潤滑油を中位に給脂できる。これにより、作業装
置のバケット側、ブームとアーム側における摺動部の潤
滑油不足を防止し、旋回装置側の潤滑油が過剰となり、
潤滑油漏れを起こす状態を防止することができる。
回装置側のタイミングを設定する第1のタイミング設定
手段と、作業装置のブームとアーム側のタイミングを設
定する第2のタイミング設定手段と、作業装置のバケッ
ト側のタイミングを設定する第3のタイミング設定手段
と、該各タイミング設定手段により設定されたタイミン
グ毎にポンプ手段を駆動するポンプ駆動手段と、タイミ
ング毎に供給切換手段を切換える切換制御手段とから構
成したから、潤滑油を多く必要とするバケット側に対し
て給脂回数を多くでき、潤滑油を必要としない旋回装置
側に対して給脂回数を少なくでき、ブームとアーム側に
対して潤滑油を中位に給脂できる。これにより、作業装
置のバケット側、ブームとアーム側における摺動部の潤
滑油不足を防止し、旋回装置側の潤滑油が過剰となり、
潤滑油漏れを起こす状態を防止することができる。
【図1】第1の実施例に適用されるよる油圧ショベルを
示す外観図である。
示す外観図である。
【図2】第1の実施例による油圧ショベルに設けられた
給脂部を示す構成図である。
給脂部を示す構成図である。
【図3】第1の実施例による自動給脂装置の全体構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図4】自動給脂を行う際のタイミング設定処理を示す
流れ図である。
流れ図である。
【図5】第1の実施例による自動給脂処理を示す流れ図
である。
である。
【図6】第1の実施例によるグリースポンプ、旋回輪、
作業装置の給脂動作特性を示す特性線図である。
作業装置の給脂動作特性を示す特性線図である。
【図7】第2の実施例による油圧ショベルに設けられた
給脂部を示す構成図である。
給脂部を示す構成図である。
【図8】第2の実施例による自動給脂装置の全体構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図9】自動給脂を行う際のタイミング設定処理を示す
流れ図である。
流れ図である。
【図10】第2の実施例による自動給脂処理を示す流れ
図である。
図である。
【図11】第2の実施例によるグリースポンプ、旋回
輪、ブームとアーム、バケットの給脂動作特性を示す特
性線図である。
輪、ブームとアーム、バケットの給脂動作特性を示す特
性線図である。
1 油圧ショベル(建設機械) 3 旋回装置 3A 旋回輪 7 作業装置 7A ブーム 7B アーム 7C バケット 7D ブームシリンダ 7E アームシリンダ 7F バケットシリンダ 9A,9B,9C,9D,9E,9F,9G,9H,9
J,9K,9L,9M,9N 給脂部(給脂部位) 10,31 自動給脂装置 11 グリースポンプ(ポンプ手段) 12,32 グリース供給機構(潤滑油供給手段) 20,33 第2の切換弁(供給切換手段) 21,34 コントローラ(給脂制御手段)
J,9K,9L,9M,9N 給脂部(給脂部位) 10,31 自動給脂装置 11 グリースポンプ(ポンプ手段) 12,32 グリース供給機構(潤滑油供給手段) 20,33 第2の切換弁(供給切換手段) 21,34 コントローラ(給脂制御手段)
Claims (5)
- 【請求項1】 潤滑油を吐出するポンプ手段と、該ポン
プ手段から吐出される潤滑油を建設機械の各給脂部位に
供給する潤滑油供給手段と、該潤滑油供給手段に設けら
れ、前記ポンプ手段から吐出される潤滑油を前記給脂部
位に切換えて供給する供給切換手段と、該供給切換手段
を作業状態に応じて設定されたタイミング毎に切換制御
し、該供給切換手段を介して前記潤滑油供給手段から各
給脂部位に給脂を行わせる給脂制御手段とから構成して
なる建設機械の自動給脂装置。 - 【請求項2】 前記建設機械は、下部走行体と、該下部
走行体上に旋回装置によって旋回可能に設けられた上部
旋回体と、該上部旋回体に設けられ、アーム、ブーム、
バケットを備えた作業装置とから構成され、前記給脂部
位は、前記旋回装置側と作業装置側に分けて給脂する構
成としてなる請求項1に記載の建設機械の自動給脂装
置。 - 【請求項3】 前記給脂制御手段は、前記旋回装置側に
給脂するタイミングを設定する第1のタイミング設定手
段と、前記作業装置に給脂するタイミングを該第1のタ
イミング設定手段によって設定されたタイミングよりも
短い時間間隔をもって設定する第2のタイミング設定手
段と、該第1,第2のタイミング設定手段により設定さ
れたタイミング毎に前記ポンプ手段を駆動するポンプ駆
動手段と、前記第1,第2のタイミング設定手段により
設定されたタイミング毎に前記供給切換手段を切換える
切換制御手段とから構成してなる請求項2記載の建設機
械の自動給脂装置。 - 【請求項4】 前記建設機械は、下部走行体と、該下部
走行体上に旋回装置によって旋回可能に設けられた上部
旋回体と、該上部旋回体に設けられ、ブーム、アーム、
バケットを備えた作業装置とから構成され、前記給脂部
位は、前記旋回装置側、作業装置のブームとアーム側、
作業装置のバケット側に分けて給脂する構成としてなる
請求項1に記載の建設機械の自動給脂装置。 - 【請求項5】 前記給脂制御手段は、前記旋回装置側に
給脂するタイミングを設定する第1のタイミング設定手
段と、前記ブームとアーム側に給脂するタイミングを該
第1のタイミング設定手段によって設定されたタイミン
グよりも短い時間間隔をもって設定する第2のタイミン
グ設定手段と、前記バケット側に給脂するタイミングを
該第2のタイミング設定手段によって設定されたタイミ
ングよりも短い時間間隔をもって設定する第3のタイミ
ング設定手段と、該第1,第2,第3のタイミング設定
手段により設定されたタイミング毎に前記ポンプ手段を
駆動するポンプ駆動手段と、前記第1,第2,第3のタ
イミング設定手段により設定されたタイミング毎に前記
供給切換手段を切換える切換制御手段とから構成してな
る請求項4記載の建設機械の自動給脂装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5979997A JPH10237896A (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 建設機械の自動給脂装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5979997A JPH10237896A (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 建設機械の自動給脂装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10237896A true JPH10237896A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=13123689
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5979997A Pending JPH10237896A (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 建設機械の自動給脂装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10237896A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008297757A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 自動給脂装置の動作制御システム |
WO2019189659A1 (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-03 | 住友建機株式会社 | ショベル |
US11879589B2 (en) | 2017-03-30 | 2024-01-23 | Sumitomo(S.H.I.) Construction Machinery Co., Ltd. | Shovel |
-
1997
- 1997-02-27 JP JP5979997A patent/JPH10237896A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008297757A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 自動給脂装置の動作制御システム |
US11879589B2 (en) | 2017-03-30 | 2024-01-23 | Sumitomo(S.H.I.) Construction Machinery Co., Ltd. | Shovel |
WO2019189659A1 (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-03 | 住友建機株式会社 | ショベル |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040324 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040330 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040928 |