JPH1023776A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

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JPH1023776A
JPH1023776A JP8176383A JP17638396A JPH1023776A JP H1023776 A JPH1023776 A JP H1023776A JP 8176383 A JP8176383 A JP 8176383A JP 17638396 A JP17638396 A JP 17638396A JP H1023776 A JPH1023776 A JP H1023776A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型、高性能、ローコストのモータ回転速度制
御装置を提供する。 【解決手段】モータの逆起電力と設定電圧を比較し、該
比較結果に応じて該モータの回転速度を制御するモータ
制御装置において、前記モータの回転速度を検出する回
転速度検出手段と、前記回転速度検出手段により検出さ
れた前記モータの回転速度に応じて基準電圧を補正して
前記設定電圧を生成する設定電圧生成手段とを有するこ
とを特徴とするモータ制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータの回転速度
制御を行うモータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から電子機器には直流モータが多く
用いられているが、これら直流モータの回転速度制御を
行うために、モータの起電力を検出し、この供給電圧を
一定に保つように制御してモータの回転数を一定に維持
するDCサーボ回路や、モータの回転数を検出して、こ
のモータ回転数が一定になるようにモータへの供給電源
を制御するFGサーボ回路等の各種のモータ制御装置が
用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、DCサーボ回
路は、広いサーボ帯域を備えてワウフラッタの少ない制
御は可能であるが、モータコイルや制御素子(IC)の
温度上昇に起因した温度ドリフトやモータのブラシ磨耗
等の経時変化によるドリフトに問題があった。又、FG
サーボ回路に於いてはモータの回転速度(周波数)の検
出を行うセンサが必要となりセンサの構造上小型化が困
難である問題やコスト高になる問題があった。又、回転
ムラを抑えるためにサーボ帯域を広げることが必要であ
るが、このためには制御周波数をかなり高い周波数とす
ることが必要となり、高い周波数に対応する部品等が必
要となる関係でコスト高になる問題があった。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するも
ので、経時変化や温度変化に対処でき、小型化の可能な
低コストのモータ制御装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するもので、モータの逆起電力と設定電圧を比較し、該
比較結果に応じて該モータの回転速度を制御するモータ
制御装置において、前記モータの回転速度を検出する回
転速度検出手段と、前記回転速度検出手段により検出さ
れた前記モータの回転速度に応じて基準電圧を補正して
前記設定電圧を生成する設定電圧生成手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0006】また、前記回転速度検出手段の出力の異常
を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段により異
常が検出されたときに、前記回転速度検出手段の出力に
応じた前記設定電圧生成手段による前記基準電圧の補正
を停止する補正停止手段とを有することを特徴とする。
また、前記回転速度検出手段は、前記モータに流れる電
流波形により回転速度を検出することを特徴とする。
【0007】また、前記回転速度検出手段は、前記モー
タの設定回転時に於ける前記モータに流れる電流波形の
周波数付近を通過帯域とするフィルタを有することを特
徴とする。また、補正停止手段による補正停止時には、
該補正停止直前における前記設定電圧を設定電圧として
保持する保持手段を設けたことを特徴とする。
【0008】また、前記回転速度検出手段は、フェーズ
ロックドループ回路により構成された周波数電圧変換回
路により構成されていることを特徴とする。また、前記
回転速度検出手段は、前記モータの漏洩磁束を電気信号
に変換する磁束変換手段を有し、該磁束変換手段により
変換された電気信号により回転速度を検出することを特
徴とする。
【0009】また、前記回転速度検出手段は、前記モー
タの設定回転時に於ける前記漏洩磁束による電気信号の
周波数付近を通過帯域とするフィルタと、前記フィルタ
の出力をデジタル信号に変換するデジタル変換器とを有
することを特徴とする。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明の一実施例の構成図である。1は所定
の基準電圧を発生する基準電源で、(DC)モータ4の
設定回転速度に対応した電圧を供給する。2は入力され
る設定電圧Eとモータの逆起電力に応じてモータ4への
印加電圧を変え、モータの回転速度を制御するDCサー
ボ部である。5は非反転入力(+)と反転入力(−)間
の差電圧が0となるように電圧を出力する差動アンプ
で、非反転入力(+)には入力抵抗7を介して設定電圧
Eが印加されている。6は差動アンプ5の出力とモータ
4間に接続された抵抗で、そのモータ4側端部は差動ア
ンプ5の反転入力(−)に接続されている。また、差動
アンプ5の出力端子と非反転入力(+)間には帰還抵抗
12が接続されており、これら入力抵抗7、や帰還抵抗
12、差動アンプ5等によりDCサーボ部2が構成され
ている。
【0011】3は基準電圧1の電圧をモータ4の回転速
度に応じて補正するための補正電圧を出力する補正回路
である。7はモータ4の回転速度に比例した周波数の信
号を出力するセンサである。そしてこのセンサ7は受発
光素子からなりモータ4の回転に応じて移動する遮蔽板
により受光素子に入射される発光素子からの光が遮蔽さ
れる構造の光学センサや、モータ4の回転に同期して回
転する磁石とこの磁石の回転により変動する磁束変化を
検出するホール素子等の磁気感応素子からなる磁気セン
サ等により構成される。
【0012】8はアンプでセンサ7からの信号を増幅し
出力する。9はコンパレータでアンプ8で増幅されたア
ナログ信号を比較電圧と比較してデジタル化する。10
はコンパレータ9からのパルス信号の周波数を電圧に変
換するF/Vコンバータで、一定期間のパルス数を計数
するカウンタとカウンタの計数値をアナログ値(電圧)
に変換するデジタル/アナログ変換器等により構成され
る。11は補正回路3からの出力電圧と基準電圧1を加
算し、この加算により得られた制御電圧をDCサーボ部
2に出力する加算器である。次に回路の動作について説
明する。DCサーボ部2の差動アンプ5からモータ4に
電圧が印加されると、モータ4に電流が流れ、モータ4
は回転を始める。モータ4にはその回転数NU 比例し
た逆起電力Emが発生する。
【0013】 Em = Ke・N Ke:逆起電力定数 モータ両端電圧Vmは次のようになる Vm = Em + I・Rm Rm:モータ抵抗 従ってこれらの関係により、モータ回転数Nは次のよう
になる。 N = (Vm − I・Rm) / Ke つまり、モータ電流Iを検出して、その増分を打ち消す
ようにモータ電圧Vmを増やせば、回転数は一定に保た
れる。そして、図に示す回路はそのような動作、モータ
電流Iを検出して、その増分を打ち消すようにモータ電
圧Vmを増やす動作を行う。尚、抵抗7,12の値を適
当に選択することにより、抵抗6で検出したモータ電流
を補正することができる。
【0014】一方、センサ7から出力されたモータ4の
回転数に応じた信号はアンプ8で増幅された後コンパレ
ータ9でパルス化され、さらにF/Vコンバータ10で
電圧値に変換される。そして、この電圧が加算器11で
基準電圧に加算され、設定電圧EとしてDCサーボ部2
入力される。つまり、本実施例では、基本的にはモータ
4の逆起電力を一定にするDCサーボ動作を行い、そし
て温度変化等によりドリフトをモータ4の回転数を検出
しその回転数に応じてDCサーボ動作のための基準電圧
を補正している。
【0015】このように本実施例においては、基本的に
はDCサーボ部2によってDCサーボによるモータ4の
回転速度制御が行われ、それに加えて補正回路3による
FGサーボ的な補正制御が行われる。即ち、DCサーボ
方式における、モータ4のコイルや制御IC等の温度上
昇に起因する温度ドリフトやブラシの磨耗等の経時変化
によるドリフトを、補正回路3によって補正している。
そして、この補正回路3による補正は、温度ドリフト、
経時変化によるドリフトに対応するものであるため制御
周波数を高くする必要はなく、比較的低価格の部品で実
現できる。
【0016】従って、本実施例によれば、経時変化や温
度変化に対処でき、そして小型化の可能な低コストのモ
ータ制御装置を提供することをができる。次に本発明の
第2実施例について説明する。尚、図1に示した第1実
施例と同様の構成については、その説明を省略する。図
2は本発明の第2実施例の構成図である。20はモータ
4に流れる電流波形に重畳している雑音(整流子が切り
換わる時やブラシのバウンズによるクリック雑音等)を
除去するフィルタで、その通過帯域がモータ4に流れる
電流の周波数付近に設定され、モータ4に流れる電流の
基本波を抽出して出力するようになっている。そして、
フィルタ20はモータ4に流れる電流を検出するための
抵抗R1、差動増幅器CM1、差動増幅器CM1の入力
に接続された抵抗R2とコンデンサC1、差動増幅器C
M1の帰還路に接続された抵抗R3とコンデンサC2、
そして差動増幅器CM1の基準電圧を供給するために電
源電圧(+V)を分割する分割抵抗R4,R5から構成
される。
【0017】21はフィルタ20の出力をパルス(デジ
タル)信号に変換するためのヒステリシスコンパレータ
でフィルタ20で、入力信号が閾値付近の時にノイズ等
に影響で判定(出力)がチャッタリング(判定出力が短
時間で繰り返し反転する)しないようにヒステリシス特
性を持っている。このフィルタ20は、差動増幅器CM
2、差動増幅器CM2の入力に接続された抵抗R、そし
て差動増幅器CM2の帰還路に接続された抵抗R7によ
り構成され、差動増幅器CM2の基準電圧として分割抵
抗R4,R5による分圧電圧が印加されている。
【0018】31は過去の信号波形から今後の信号波形
を予測して処理することにより、ノイズ等による影響を
排除する、つまりパルスのエッジ(立ち下がりあるいは
立ち上がり)があるであろう期間以外の部分では入力信
号のエッジをノイズによるものとして扱うようにする予
測回路で、直列に接続されたモノマルチバイブレータ2
3,24と、モノマルチバイブレータ24の出力および
予測回路31の入力信号を入力とするAND回路22か
ら構成される。モノマルチバイブレータ23,24は、
入力信号の立下がりから一定時間(τ1,τ2)高レベ
ル(H)信号を出力する回路で、H信号出力時における
入力信号の立ち下がりには反応しない(H信号出力時間
は延長されない)。
【0019】25は入力信号(予測回路31出力)の周
波数を電圧に変換するF/V(周波数−電圧)コンバー
タで、積分回路や、一定周期のパルス数を計数するカウ
ンタとカウンタ値をデジタル値に変換するデジタル/ア
ナログコンバータ等により構成される。26はサンプル
ホールド回路(S/H)で、制御信号に応じてF/Vコ
ンバータ25の出力(電圧)を保持し(本実施例ではH
レベル信号入力時)、その保持電圧を出力する。このサ
ンプルホールド回路は、充放電回路等により構成でき
る。そして、このサンプルホールド回路(S/H)26
の出力保持タイミングは後述の制御回路32の制御信号
により制御される。
【0020】32はサンプルホールド回路26の動作を
制御するための制御回路で、予測回路出力が出力されな
くなったとき、つまりモータ負荷の急変等によりモータ
電流が大きく変化したことを検出して、サンプルホール
ド回路26の保持動作を開始させる。制御回路32は、
AND回路22出力を入力とする1/2分周回路27
(入力信号の立ち下がりを2回検出するとH出力、リセ
ットRS入力LレベルのときL出力)、モノマルチバイ
ブレータ23出力をデータ入力(D)とし、またモノマ
ルチバイブレータ24出力をタイミング入力(CK)と
するDフリップフロップ28(CK入力立ち下がり時の
D入力の反転信号を出力)、Dフリップフロップ28の
反転出力(Qバー:以降−Qと記載)をSET入力、分
周回路27出力をRESET入力とするRSフリップフ
ロップ29から構成され、また分周回路27のRESE
T(RS)入力にはRSフリップフロップ29の出力が
供給されている。そして、RSフリップフロップ29の
出力がサンプルホールド回路26の制御出力となってい
る。
【0021】31はサンプルホールド回路26の出力信
号が所定範囲にあるかどうかを検出する、つまり補正電
圧の異常を検出するウインドコンパレータで、複数のコ
ンパレータ及び論理回路等により構成される。32はサ
ンプルホールド回路26の出力電圧が異常な場合に、補
正電圧として用いられる補正基準電源で、動作に支障が
出ないような標準的な電圧が設定されている。30はス
イッチで、ウインドコンパレータ31の出力により制御
され、サンプルホールド回路26の出力電圧の異常がウ
インドコンパレータ31により検出された時には補助基
準電源32を加算器11に接続し、異常が検出されなか
った時にはサンプルホールド回路26を加算器11に接
続する。これらウインドコンパレータ31、補助基準電
源32、スイッチ31からなる回路は、主に電源立ち上
げ時に動作するもので、モータ4の回転速度検知による
FGサーボ動作が適切な動作を行うまでの間、適当な電
圧をモータ4の回転速度を示す電圧として出力すること
により、停止状態から所定回転数への移行をスムーズに
行うためのものである。
【0022】次に図2に示した構成の動作を図3に示し
た波形図を用いて説明する。図3中、aはフィルタ20
の出力波形で、モータ4に流れる電流を示し、フィルタ
20により、雑音等が除去された波形となっている。ま
た、bはヒステリシスコンパレータ21の出力波形、d
はモノマルチバイブレータ23の出力波形、eはモノマ
ルチバイブレータ24の出力波形、fはAND回路22
の出力波形、gはF/Vコンバータ25の出力波形、h
はDフリップフロップ28の出力波形、iは1/2分周
回路27の出力波形、jはRSフリップフロップ29の
出力波形、kはサンプルホールド回路26の出力波形を
示している。
【0023】正常状態では、モータ4の回転数は略一定
で安定しており、フィルタ20出力aは一定周期の山形
波がとなる。そして、ヒステリシスコンパレータ21出
力bはフィルタ20出力aがαを越えβを下回るまでH
レベルとなる。そして、モノマルチバイブレータ23出
力dはヒステリシスコンパレータ21出力bの立ち下が
りから一定時間τ1の間Hレベルとなる。またマルチバ
イブレータ24出力eはマルチバイブレータ23出力d
の立ち下がりから一定時間τ2の間Lレベルとなる。つ
まりマルチバイブレータ24出力eは、ヒステリシスコ
ンパレータ21出力bの立ち下がり時から一定時間τ1
経過後の所定時間範囲τ2を示す信号となっており、τ
1、τ2をそれぞれ、モータ4の電流変化周期およびマ
ージンをに対応した時間に設定することにより、モータ
4の正常回転動作時にヒステリシスコンパレータ21出
力bの立ち下がりが発生する期間を推定できる(τ2期
間)。換言すれば、τ2期間にヒステリシスコンパレー
タ21出力bの立ち下がりが無い時およびτ2期間以外
の期間にヒステリシスコンパレータ21出力bの立ち下
がりが有れば異常であると判断できる。
【0024】そしてAND回路22出力fは、マルチバ
イブレータ23出力dがHレベル期間で、ヒステリシス
コンパレータ21出力bがHレベルの時にHレベルとな
るので、モータ4正常動作時には、モータ4の回転周期
に同期したパルス信号がAND回路22出力fとなり、
F/Vコンバータ25に出力される。従って、F/Vコ
ンバータ25出力gはモータ4の回転速度に応じた電圧
となり、サンプルホールド回路26に出力される。
【0025】一方Dフリップフロップ28hは、マルチ
バイブレータ24出力e立ち下がり時のマルチバイブレ
ータ23出力dのレベルの反転レベルを出力する。この
ため、正常動作中は、マルチバイブレータ24出力e立
ち下がり時にマルチバイブレータ23出力dは常にHレ
ベルとなる(このような関係となるようにτ1,τ2が
設定されている)。従って、Dフリップフロップ28出
力hは正常時には常にLレベルとなる。
【0026】また正常動作時には、RSフリップフロッ
プ29にはDフリップフロップ28から常にLレベルが
入力されるので、RSフリップフロップ29はセットさ
れずリセット状態となる。従って、RSフリップフロッ
プ29出力jはLレベルとなる。また1/2分周回路2
7のリセット端子(RSバー)にはRSフリップフロッ
プ29出力jが入力されるので、正常時には常にLレベ
ルが入力されることとなる。このため、1/2分周回路
27は常にリセット状態となり(リセット端子入力Lレ
ベルの場合はリセット)、RSフリップフロップ29出
力jは常にLレベルとなる。従って、1/2分周回路2
7出力iがリセット端子(R)に入力されるRSフリッ
プフロップ29はその状態(正常時はLレベル)が保持
される。
【0027】そして、正常時にはサンプルホールド回路
26に常にLレベルの制御信号が入力されるので、サン
プルホールド回路26は出力信号を保持せず、入力信号
をそのまま出力する。従って、加算器11にはモータ4
の回転数に応じた電圧の信号がサンプルホールド回路2
6より供給され、モータ4の回転数がFGサーボ的に制
御される。
【0028】次に何らかの異常(モータ4回転異常、ノ
イズ等)が起きフィルタ20出力aのレベルが低下した
場合を説明する。フィルタ20出力aが低下した場合、
ヒステリシスコンパレータ21出力bはHレベルとなら
ず、Lレベルのままである。一方、マルチバイブレータ
23およびマルチバイブレータ24は前回のヒステリシ
スコンパレータ21出力bの立ち下がりにより動作する
(Hレベルとなる)。従って、異常発生後のマルチバイ
ブレータ24出力eがHレベルの時のヒステリシスコン
パレータ21出力bはLレベルであるため、AND回路
22出力fはHレベルとはならない。従って、F/Vコ
ンバータ25には、周期が大きな信号が入力され(次の
立ち下がり(t2)迄の期間が長くなり)、F/Vコン
バータ25出力gは次の立ち下がり(t2)時に異常に
高い電圧出力となる。
【0029】Dフリップフロップ28では、マルチバイ
ブレータ24出力e立ち下がり時にマルチバイブレータ
23出力dがLレベルとなっているので、Dフリップフ
ロップ28出力はHレベルとなる。このためRSフリッ
プフロップ29がセットされ、RSフリップフロップ2
9出力jはHレベルとなる。従って、サンプルホールド
回路26の出力がt1時点の電圧に保持される。また、
1/2分周回路27へのリセット信号(RSフリップフ
ロップ29出力j)がHレベルであるので、1/2分周
回路27のリセット状態が解除されるが、AND回路2
2出力fがLレベルであるため、1/2分周回路27出
力iはLレベルのままである。従って、異常状態では、
サンプルホールド回路26により異常発生前の電圧の信
号が加算器11に供給され、モータ4がこの異常前の状
態に応じて制御される。
【0030】異常状態から正常状態にもどり、フィルタ
20出力が正常値になると、ヒステリシスコンパレータ
21出力bも略一定の周期のパルスとなる。すると、マ
ルチバイブレータ23出力dおよびマルチバイブレータ
24出力eの出力も異常状態となる前の状態となり、A
ND回路22出力fも同様にもモータ4の回転に同期し
たパルスを出力するようになる。また、Dフリップフロ
ップ28hも異常状態となる前の状態となり(t3:L
レベル)、それによりRSフリップフロップ29のセッ
ト状態が解除される。しかし、リセット信号が入力され
ないため、RSフリップフロップ29出力jはHレベル
のままである。
【0031】一方1/2分周回路27にはAND回路2
2出力f(モータ4回転に同期したパルス)が供給され
ているので、AND回路22から2回パルスが入力され
ると1/2分周回路27はRSフリップフロップ29に
リセット信号を出力し、RSフリップフロップ29がリ
セットされる(t4)。従って、t4時点でサンプルホ
ールド回路26の保持状態が解除され、F/Vコンバー
タ25出力gが加算器11に供給される。
【0032】つまり、正常状態に戻った直後は、F/V
コンバータ25出力が異常な値となっているが(前回の
パルスから今回のパルスまでの時間が長いため)、本実
施例では、正常状態復帰直後にはサンプルホールド回路
26の出力をモータ4制御に用いるようにし、F/Vコ
ンバータ25出力gに異常の影響がなくなるタイミング
でF/Vコンバータ25出力gをモータ4制御に用いる
ことになる。
【0033】このように、本実施例によれば、DCサー
ボ的な制御とFGサーボ的な制御を併用し、そして特別
なモータ回転速度検出器を設けずにモータ4の電流を検
知する方法で、ノイズ等の影響を少なくしてモータ4の
制御を行うので、構成が簡単で、応答性がよく、また温
度ドリフト等に対しても良好な特性のモータ4回転数制
御を行うことができる。
【0034】次に第3の実施例について図4を用いて説
明する。尚、図2に示した第2実施例と同様の構成につ
いては、説明を省略する。本実施例の特徴(図2の実施
例と異なる点)は、モータ4の回転速度の検知方法とし
て、モータ4に流れる電流ではなく、モータ4の回転に
より変化する磁界をホール素子を用いて検知し、モータ
4の回転速度を検出する点にある。
【0035】52はホール素子で、モータ4の回転に伴
い変化する磁界に応じた信号を出力する。そして、ホー
ル素子52には動作電流を流すための電源が(+V)が
接続されている。53は差動アンプで、ホール素子52
の出力信号を増幅する。差動アンプ53には入力抵抗、
バイアス抵抗、帰還抵抗等が必要に応じて接続されてい
る。そして、差動アンプ53の出力信号はフィルタ20
に接続されている。
【0036】次に動作を説明する。モータ4が回転する
と、ロータの回転に伴いモータ4の回転に同期して磁界
の変化が生じる。この磁界を変化により、ホール素子5
2の出力信号に変化が生じる、その出力信号はモータ4
の回転に同期した信号波形となる。このホール素子52
の出力信号が差動アンプ53により増幅され、フィルタ
20に供給される。つまり、図2に示した実施例と同様
の信号がフィルタ20に入力され、以下同様の動作が行
われる。
【0037】次に第4の実施例について図5を用いて説
明する。尚、図2に示した第2実施例と同様の構成につ
いては、説明を省略する。本実施例の特徴(図2の実施
例と異なる点)は、FGサーボ的制御、つまりモータ4
の回転に応じた信号を処理してモータ4の回転に応じた
電圧の信号をPLL回路で構成した点にある。図5はこ
の部分を図示し、他の部分を省略している。
【0038】60は位相比較器(フェイズコンパレー
タ)でヒステリシスコンパレータ21出力bの位相と後
述する分周器63の出力信号rの位相を比較し、位相の
遅進に応じた信号を出力する。61はローパスフイルタ
で位相比較器60の出力信号を濾波し、その低域を加算
器11と電圧可変発振器62に出力する。62は電圧可
変発振器で入力電圧に応じた周波数の信号で発振する。
63は電圧可変発振器62の出力信号をN分周する分周
器で、カウンタにより構成される。
【0039】次に、その動作について説明する。位相比
較器60は、ヒステリシスコンパレータ21出力bと分
周器63出力rの位相を比較し、その遅進に応じた信号
を出力する。ローパスフィルタ61は位相比較器60の
出力信号の低域成分を取り出し電圧可変発振器62に出
力する。つまり、ローパスフィルタ61からは、ノイズ
等が除去され、そしてある程度平均化された位相の遅進
信号を出力される。そして、電圧可変発振器62にはこ
のローパスフィルタ61からの信号を制御信号として与
えられ、その制御電圧に応じた周波数の信号を出力す
る。そして、電圧可変発振器62の出力信号は、分周器
63によりめN分周され、位相比較器60に与えられ
る。この分周器63の分周比(カウンタのカウント値)
は、モータ4の設定回転数と電圧可変発振器62の発振
特性に応じて設定される。
【0040】従って、PLL回路はモータ4の回転に伴
い、モータ4の設定回転速度に応じた動作となる(発振
周波数がモータ4の回転数に応じたものとなり、また電
圧可変発振器62の制御電圧がモータ4の回転数に応じ
たものとなる)。このため、加算器11には、モータ4
の回転数に応じたローパスフィルタ61の出力(電圧可
変発振器62の制御電圧)が供給され、モータ4はその
回転数に応じた制御、つまりFGサーボ的な制御が行わ
れることになる。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に於
いてはモータにおけるDCサーボ的制御と、FGサーボ
的制御を、比較的簡単な構成で実現したので、制御精度
が高く、小型で、ローコストのモータ定速制御装置が実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図
【図2】本発明における第2実施例の構成図
【図3】動作を示す波形図
【図4】本発明における第3実施例の構成図
【図5】本発明における第4実施例の構成図
【符号の説明】
1・・・・・・・基準電圧 2・・・・・・・DCサーボ部 3・・・・・・・補正回路 4・・・・・・・モータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの逆起電力と設定電圧を比較し、
    該比較結果に応じて該モータの回転速度を制御するモー
    タ制御装置において、 前記モータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、 前記回転速度検出手段により検出された前記モータの回
    転速度に応じて基準電圧を補正して前記設定電圧を生成
    する設定電圧生成手段とを有することを特徴とするモー
    タ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記回転速度検出手段の出力の異常を検
    出する異常検出手段と、 前記異常検出手段により異常が検出されたときに、前記
    回転速度検出手段の出力に応じた前記設定電圧生成手段
    による前記基準電圧の補正を停止する補正停止手段とを
    有することを特徴とする請求項1記載のモータ制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記回転速度検出手段は、前記モータに
    流れる電流波形により回転速度を検出することを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載のモータ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記回転速度検出手段は、 前記モータの設定回転時に於ける前記モータに流れる電
    流の周波数付近を通過帯域とするフィルタを有すること
    を特徴とする請求項3記載のモータ制御装置。
  5. 【請求項5】 補正停止手段による補正停止時には、該
    補正停止直前における前記設定電圧を設定電圧として保
    持する保持手段を設けたことを特徴とする請求項2記載
    のモータ制御装置。
  6. 【請求項6】 前記回転速度検出手段は、フェーズロッ
    クドループ回路により構成された周波数電圧変換回路に
    より構成されていることを特徴とする請求項3記載のモ
    ータ制御装置。
  7. 【請求項7】 前記回転速度検出手段は、前記モータの
    漏洩磁束を電気信号に変換する磁束変換手段を有し、該
    磁束変換手段により変換された電気信号により回転速度
    を検出することを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    のモータ制御装置。
  8. 【請求項8】 前記回転速度検出手段は、 前記モータの設定回転時に於ける前記漏洩磁束による電
    気信号の周波数付近を通過帯域とするフィルタと、 前記フィルタの出力をデジタル信号に変換するデジタル
    変換器とを有することを特徴とする請求項7記載のモー
    タ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2226930A1 (fr) * 2009-03-06 2010-09-08 Pompes Salmson Procédé de régulation d'un moteur ayant plusieurs vitesses de fonctionnement
CN113172308A (zh) * 2020-01-24 2021-07-27 株式会社神户制钢所 焊丝的进给控制方法、焊丝的进给装置以及焊接系统

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