JP2003111485A - ブラシレスモータの駆動制御装置 - Google Patents
ブラシレスモータの駆動制御装置Info
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Abstract
度良く行なえるようにして、モータが定常回転に至るま
での時間を短縮させるとともに安定した信頼性の高い回
転制御を行なうことができるとともに、回路を構成する
素子のばらつきによって各部において生じるオフセット
を比較的容易にキャンセルでき、回転ジッタが小さく低
騒音でモータを回転させることができる直流多相ブラシ
レスモータの駆動制御装置を提供する。 【解決手段】 直流多相ブラシレスモータを回転駆動制
御する制御系回路をデジタル回路で構成し、制御を開始
する前にコイルに流れる電流を検出する電流検出回路
(13)の出力をAD変換回路(14)で変換した値や
制御を開始する前にいずれかのコイルにロータが反応し
ない程度の電流を流して非通電相に誘起される電圧を検
出する電圧検出回路(16)の出力をAD変換回路で変
換した値をレジスタに保持させ、該レジスタの値を用い
てオフセットをキャンセルさせるように構成した。
Description
の駆動制御技術さらにはモータの駆動制御回路のデジタ
ル化に適用して有効な技術に関するものであって、たと
えばハードディスク(ハード・ディスク・ドライブ)装
置のようなディスク型記憶媒体を回転駆動するスピンド
ルモータの駆動制御装置に利用して有効な技術に関する
ものである。
対する情報の書込み/読み取りができるだけ高速で行な
えること、つまりアクセスの高速化に対する要求が強い
が、そのためにはディスク回転の高速化が重要である。
従来、ハードディスク装置における磁気ディスクの回転
には、一般にスピンドルモータと呼ばれるブラシレスの
直流多相モータが用いられており、スピンドルモータで
磁気ディスクを高速で回転させ、この回転している磁気
ディスクにリード/ライト用の磁気ヘッドを磁気ディス
クの表面に近接させて径方向へ移動させながら情報の書
込みまたは読み取りを行なっている。
高密度化が進められており、これを達成するためにはス
ピンドルモータの回転ジッタの低減が重要である。ま
た、ハードディスク装置におけるリード・ライトの所要
時間の短縮のために、モータの回転速度の高速化が要求
される。さらに、オフィス環境の向上のためモータが発
する騒音の低減も要求されている。これらの要求を満た
すためには、モータの状態をリアルタイムで正確に制御
系にフィードバックする必要があり、そのためには高度
な演算処理や回路を構成する素子のばらつきにより生じ
るオフセットをキャンセルすることが必要である。な
お、モータの騒音の要因の一つとしてトルクリップルが
ある。
る制御用LSIは、一般にアナログ回路を用いて構成さ
れていた。しかし、アナログ回路は、高度な演算処理を
行なおうとすると回路規模が大きくなってしまうととも
に、時定数の長いフィルタ系の初期設定に時間がかかる
という不具合がある。また、アナログ回路で構成された
モータ制御装置は、回路を構成する素子のばらつきによ
り特性がばらついて精度が低下し、回転ジッタやトルク
リップルなどが発生する原因を含む。そこで、制御系回
路のデジタル化を検討した。そして、このデジタル化の
検討の過程で、幾つかの課題があることが明らかとなっ
た。なお、こられの課題については、後述の実施例の説
明の中でそれぞれ言及する。
演算処理を高速で精度良く行なえるようにして、モータ
が定常回転に至るまでの時間を短縮させるとともに安定
した信頼性の高い回転制御を行なうことができる直流多
相ブラシレスモータの駆動制御装置を提供することにあ
る。
のばらつきによって各部において生じるオフセットを比
較的容易にキャンセルでき、これによって回転制御のた
めの高度な演算処理を精度良く行なえるようにして、回
転ジッタが小さく低騒音でモータを回転させることがで
きる直流多相ブラシレスモータの駆動制御装置を提供す
ることにある。
シレスモータを回転駆動制御する制御系回路のデジタル
化に伴なって生じる課題を解決し、これによって回転ジ
ッタが小さく低騒音でモータを回転させることができる
直流多相ブラシレスモータの駆動制御装置を提供するこ
とにある。
徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになる
であろう。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。すなわち、直流多相ブラシレスモ
ータを回転駆動制御する制御系回路をデジタル回路で構
成するようにしたものである。これにより、回転制御の
ための高度な演算処理を高速で精度良く行なえ、安定し
た信頼性の高い回転制御を行なえるようになる。
電流を検出する電流検出回路の出力をAD変換回路で変
換した値や制御を開始する前にいずれかのコイルにロー
タが反応しない程度の電流を流して非通電相に誘起され
る電圧を検出する電圧検出回路の出力をAD変換回路で
変換した値をレジスタに保持させ、該レジスタの値を用
いてオフセットをキャンセルさせるように構成した。
れる電流値を正確に回転位相制御系にフィードバックで
きるため、回転むらが少なく低騒音でモータを回転させ
ることができるようになる。
極位置検出結果に基づいた通電相の切替え制御で行な
い、回転数が数%から90%程度までの加速をコイルの
B−EMF(以下、逆起電圧と記す)のゼロクロス点と
出力電流のゼロ点とを一致させるように制御するPLL
制御により行ない、さらに回転数90%以上ではコイル
の逆起電圧に基づいてコイル駆動電圧の位相を逆起電圧
の位相に対して所定の位相量だけ早くなるように制御す
る位相制御で行なうようにした。これによって、モータ
が定常回転に至るまでの時間を短縮させることができ
る。
を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明をハ
ードディスク記憶装置おけるスピンドルモータなどに用
いられる3相ブラシレスモータの駆動制御回路に適用し
た場合の概略構成を示す。図1に示されている回路は、
モータのコイルLu,Lv,Lwを除き単結晶シリコン
のような1個の半導体基板上に形成される。図1におい
て、破線Aで囲まれた部分はアナログ回路で、それ以外
はデジタル回路である。このアナログ回路とデジタル回
路はそれぞれ別個の半導体基板に形成するようにしても
良い。
タのコイルLu,Lv,Lwに順次電流を流す電流出力
回路、21は該電流出力回路11の出力トランジスタを
駆動して出力電流を制御するPWM(パルス幅変調)信
号を生成して供給したり逆起電圧を検出するコイル端子
を選択する信号をセレクタ17に供給したりする出力電
流&位相制御回路、RNFは3つのコイルLu,Lv,L
wに流れる総電流を検出するためそれらを加算した電流
が流れるように電流出力回路11に接続された電流検出
用抵抗、12はこの電流検出用抵抗RNFの両端子間の電
位差を取り込むサンプルホールド回路、13はこの電流
検出用抵抗RNFの両端子間の電位差からコイル電流の大
きさを検出する電流検出用差動アンプである。この電流
検出用差動アンプ13の出力電圧CNRTOUTは、AD変換
回路(ADC)14によってデジタル信号に変換され
る。変換されたデジタル信号は電流誤差検出器27に供
給される。
いが、AD変換回路14は10ビットで構成され、コイ
ルの逆起電圧をデジタル信号に変換する用途にも使用さ
れる。そのため、AD変換回路14の前段には、電流検
出用差動アンプ13の出力電圧CNRTOUTとアンプ16に
より検出された逆起電圧B-EMFOUTとを切り替えて入力
させるマルチプレクサ15が設けられている。
11の出力端子u,v,wとセンタータップCTとの間
に現われる各コイルLu,Lv,Lwの逆起電圧を検出
する。このアンプ16の反転入力端子にセンタータップ
CTの電圧が入力され、アンプ16の非反転入力端子に
は各コイルLu,Lv,Lwの端子u,v,wの電圧の
いずれかがセレクタ17によって入力されることによ
り、各コイルLu,Lv,Lwの逆起電圧が順次検出さ
れる。
回路21からの選択信号SELによって制御される。逆
起電圧検出用アンプ16により検出された逆起電圧B-E
MFOUTはフィルタ18によりノイズが除去されてから、
上記マルチプレクサ15を介してAD変換回路14に供
給されてデジタル信号に変換される。変換されたデジタ
ル信号は後述の通電相制御回路25に供給される。19
は上記逆起電圧検出回路16から出力される逆起電圧B
-EMFOUTを2値化し、B-EMF(逆起電圧)のゼロクロス
点を検出するコンパレータ、22はこのコンパレータ1
9から出力される逆起電圧B-EMFOUTのゼロクロス点と
上記出力電流&位相制御回路21から出力されるモータ
各相の駆動電流のゼロ点との位相差を検出する位相差検
出回路、23は制御系の位相補償を行なうループフィル
タ、24はループフィルタ23の値(デジタルコード)
に応じた周波数(約100kHz)で発振する発振回路
(カウンタ)であり、この発振回路24の出力が上記出
力電流&位相制御回路21においてPWM信号を生成す
る際の基準クロックPWMCLKとして利用される。
ィルタ23と発振回路24と出力電流&位相制御回路2
1と該出力電流&位相制御回路21から位相差検出回路
22へのフィードバック経路によりPLL(フェーズロ
ックドループ)が形成される。このPLLは、逆起電圧
検出回路16から出力される逆起電圧B-EMFOUTのゼロ
クロス点を示す信号の位相と出力電流&位相制御回路2
1から出力される信号の位相とが一致するように発振回
路24の動作を制御することで、コイルに印加される駆
動電圧の周波数(1〜2kHz)をロックする。
流出力回路21によりいずれかの相から他の相に向かっ
てロータが反応しないような短いパルス電流を流した時
に非通電相に誘起された誘起電圧やモータ回転中に発生
し逆起電圧検出回路16により検出されたコイルの逆起
電圧B-EMFOUTに基づいて通電相を決定する。29は図
外のマイクロコンピュータ(CPU)などとの間でデー
タの送受信を行なうシリアルポートで、このシリアルポ
ート29は、CPUから供給されるシリアルクロックS
CLKやスピンドルモータの電流指示値、動作モードな
どに関する情報を受け取ったり、受信したモード情報に
基づいて駆動制御回路内部の制御信号を生成したりする
機能を有する。
体を制御するシーケンサ、26はコイルに流れる電流の
検出値に応じて電流出力回路11に対する印加電圧波形
情報を演算によって生成するソフトスイッチ制御回路、
27は前記電流検出用差動アンプ13により検出された
コイルの電流値とCPUからシリアルポート29を介し
て供給された電流指示値との差を検出する誤差電流検出
回路、28は位相補償をしつつ前記誤差電流検出回路2
7の出力に基づいて検出された電流差を積算するフィル
タである。このフィルタ28から出力される電流差情報
および前記ソフトスイッチ制御回路26で生成された波
形情報が前記出力電流&位相制御回路21に供給され、
出力トランジスタを駆動するPWM信号が生成されて電
流出力回路11に供給され、コイルに流される出力電流
の制御が行われる。
ィ(1周期に対するパルスの幅の割合)をDTY、コイ
ルの逆起電圧をB-EMF、コイルの抵抗成分をRLとおく
と、次式 Iout={(Vcc×DTY)−B-EMF}/RL で表わされるので、PWM信号のデューティDTYが変
化されると、コイルの出力電流Ioutは上記式に従って
制御される。出力電流&位相制御回路21では、フィル
タ28からの電流差情報に基づいて電流差が「0」とな
るような出力電流値を決定し、その電流値から上記式に
従ってPWM信号のデューティDTYを決定する。
けるロータの磁極位置検出および通電相の決定方法につ
いて、図2を用いて説明する。なお、この実施例におけ
る磁極位置検出は、各コイルにロータが反応しないよう
な短時間の通電を行なった際に磁気飽和現象でコイル間
の相互インダクタンスが磁極位置によって変化し、相互
誘導で非通電相に生じる誘起電圧の大きさが異なること
を利用して行なうものである。
の決定手順を機能的に表わしたものである。先ず、処理
の開始に先立って、図1の通電相制御回路25に設けら
れAD変換回路14におけるAD変換結果を累積保持す
る積算レジスタをリセットする(ステップS1)。その
後、ロータが反応しないような短いパルスの電流をV相
とW相のコイルに流しそのとき相互誘導現象で「U相」
のコイルに現われる誘起電圧の検出を所定回数行ない、
検出された誘起電圧をAD変換回路14で変換した結果
を上記積算レジスタに累積させるとともに、電流の向き
を変えて同一動作を繰り返す(ステップS2〜S4)。
ない状態でAD変換回路14を動作させて変換結果を上
記積算レジスタに累積させてU相コイルの検出系のオフ
セットを検出して、オフセットのキャンセルを行なう
(ステップS5)。検出系のオフセットには、検出回路
のオフセットの他、モータが回転することにより発生す
るB−EMF(逆起電圧)も含まれる。検出を繰り返す
回数は例えば数10〜数100回とする。このようにA
D変換結果を積算することで、検出値のS/N比を向上
させることができる。
ップS6)してから、ロータが反応しないような短いパ
ルスの電流をU相とW相のコイルに流し、今度は「V
相」のコイルに現われる誘起電圧の検出を所定回数行な
い、検出された誘起電圧をAD変換回路14で変換した
結果を上記積算レジスタに累積させるとともに、電流の
向きを変えて同一動作を繰り返す(ステップS7〜S
9)。また、このとき、予めコイルに電流を流さずにA
D変換回路14を動作させて変換結果を上記積算レジス
タに累積させてオフセットを検出しておいて、V相コイ
ルの検出系のオフセット値のキャンセルを行なう(ステ
ップS10)。
(ステップS11)してから、ロータが反応しないよう
な短いパルスの電流をU相とV相のコイルに流し、今度
は「W相」のコイルに現われる誘起電圧の検出を所定回
数行ない、検出された誘起電圧をAD変換回路14で変
換した結果を上記積算レジスタに累積させるとともに、
電流の向きを変えて同一動作を繰り返す(ステップS1
2〜S14)。また、このとき、予めコイルに電流を流
さずにAD変換回路14を動作させて変換結果を上記積
算レジスタに累積させてオフセットを検出しておいて、
W相コイルの検出系のオフセット値のキャンセルを行な
う(ステップS15)。
S10,S12〜S15の処理を、回路の動作手順とし
て表わしたフローチャートを示す。各処理では、先ずす
べてのコイルの端子U,V,Wをハイインピーダンス状
態にしてつまりコイルに電流を流さないで所定回数AD
変換回路14を動作させて、変換結果を積算レジスタA
に累積させる(ステップS101〜S103)。次に、
着目する相以外の相のコイルにロータが反応しない電流
を所定回数繰返し流してAD変換回路14による変換結
果を積算レジスタBに累積させる(ステップS104〜
S106)。それから、積算レジスタBの値からAの値
を引いてレジスタCに格納する(ステップS107)。
これによって、各コイルの検出系のオフセットがキャン
セルされる。
V,Wを一旦ハイインピーダンス状態にして前の状態を
リセットしてから、着目する相以外の相のコイルにロー
タが反応しない電流を「逆向き」に所定回数繰返し流し
てAD変換回路14による変換結果を積算レジスタBに
累積させる(ステップS108〜S111)。それか
ら、積算レジスタBの値からAの値を引いてレジスタD
に格納する(ステップS112)。これによって、各コ
イルの検出系のオフセットがキャンセルされる。しかる
後、レジスタDの値にCの値を加算し、その結果をレジ
スタD(Cでも可)に戻す。これによって、それぞれの
電流による誘起電圧の差がレジスタDに残ることとな
る。なお、レジスタDは各相に対応して3つ設けてお
く。
て行なった後、図2のステップS16において、各相に
対応したレジスタDの値がすべて所定の判定値以下であ
るか否かチェックし、すべて所定の判定値以下のときは
検出エラーと判断してアラームを出力する。さらに、次
のステップS17では、各相に対応したレジスタDの値
の極性を調べて、すべて同じ極性すなわちすべて正また
はすべて負であるか否かチェックし、すべての判定結果
が同じときは検出エラーと判断してアラームを出力す
る。いずれの場合も、系が正常であればそのような結果
にはならないためである。
判定したときは、ステップS18で、レジスタDの値の
極性から通電を開始する相を決定する。具体的には、次
の表1に従って通電を開始する相を決定する。表1にお
いて、EuはU相の誘起電圧、EvはV相の誘起電圧、
EwはW相の誘起電圧である。各相の誘起電圧の正負が
分かれば、ロータの磁極位置を判断することができるの
で、その磁極位置から表1のように、通電相と電流の向
きを決定することができる。なお、上記のような通電開
始相の決定方式については、本発明者らが先に提案した
特許出願(特願平2000−90037号)において詳
しく説明されている。かかる決定方式は本発明に直接関
係しないので、本明細書においては詳細な説明を省略す
る。
19,S20へ移行して規定時間、規定回数だけコイル
に通電してロータを回転させる。そして、次のステップ
S21で積算レジスタをリセットしてから、検出を行な
う相を決定する(ステップS22)。そして、決定した
相以外の相のコイルにロータが反応しないような短いパ
ルスの電流を流し、着目する相のコイルに現われる誘起
電圧の検出を所定回数行ない、検出された誘起電圧をA
D変換回路14で変換した結果を上記積算レジスタに累
積させるとともに、電流の向きを変えて同一動作を繰り
返す(ステップS23〜S26)。
のオフセットをキャンセルすることによって、レジスタ
Dには、ステップS20で流した電流によりロータが回
転することでコイルに生じた逆起電圧による影響を取り
除いた結果が残ることになる。従って、モータが回転し
ている状態で誘起電圧から通電開始相を決定する処理を
行なう際にも、逆起電圧による誤差を補正した誘起電圧
検出値を得て、これを用いることで正確なロータの位置
検出を行なうことができるようになる。
は、図3に示されているフローチャートと同一の手順で
行なわれる。従って、この間にオフセットのキャンセル
が行なわれる。また、ステップS23〜S26の処理
は、ステップS21で決定した1つの相についてのみ行
なえば良い。次に検出すべき相は、ステップS20の通
電で開始した回転方向から一義的に決定できるためであ
る。このように、ここで誘起電圧を検出する相を1つに
することにより、検出に要する時間を短縮し、モータの
加速時間を短縮することができる。
プS16と同様に、各相に対応したレジスタDの値がす
べて所定の判定値以下であるか否かチェックし、すべて
所定の判定値以下のときは検出エラーと判断してアラー
ムを出力する。さらに、次のステップS28では、ステ
ップS17と同様に、各相に対応したレジスタDの値の
極性がすべて正またはすべて負であるか否かチェック
し、すべての判定結果が同じときは検出エラーと判断し
てアラームを出力する。このとき最初の判定では、ステ
ップS23〜S26の処理を行なった相以外の相に対応
するレジスタDの値は、ステップS1〜S18の処理で
残っている値を用いることができる。その後、各相のレ
ジスタDの値に基づいて表1に従って、ステップS20
で通電を行なう相を決定する(ステップS29)。
クロス点を検出して位相差検出回路22、ループフィル
タ23、デジタルコード制御発振回路24および出力電
流&位相制御回路21からなるPLLをロックして、逆
起電圧の位相に合わせてコイルに流す電流の位相制御
(相切替え)を行なう回路部分について、図4を用いて
説明する。
す電流の位相がコイルに発生する逆起電圧B−EMFの
位相に一致しているときに最も大きなトルクを発生させ
てモータを回転させることができるためである。この制
御により、逆起電圧B−EMFのゼロクロス点に同期し
てコイルの相切替え制御信号UCOM,VCOM,WC
OMが生成される。なお、図4において、図1の回路と
同一もしくは相当する部分には同一の符号を付してあ
る。
トG0は、逆起電圧のゼロクロス点が正から負または負
から正のいずれかに応じて逆起電圧検出回路19の出力
を反転するための回路、また、NANDゲートG1,G
2は、セレクタ17からのマスク信号MASKによって
コンパレータ19の出力信号が位相差検出回路22に入
力されないようにするための回路である。
出力のうちハイインピーダンスとなる1相の逆起電圧B
−EMFのみを検出する。位相差検出回路22はアップ
ダウンカウンタで構成され、検出期間のうち逆起電圧B
−EMFがセンタータップCTの電位より高いとき(H
igh期間)はカウントダウンし、センタータップCT
の電位より低いとき(Low期間)はカウントアップし
て、High期間とLow期間の差時間を位相誤差とし
て検出する。
ASKとし、位相差検出回路22をリセットする。な
お、マスク期間MASKのタイミングは図3におけるス
イッチ制御回路SSC内において、本PLLの出力であ
るfcom信号に同期して出力される。また、マスク時間の
長さはfcomの周期NCNTに対して一定の比率で決められて
いる。位相差検出回路22の出力はfcomの立下りに同期
してサンプリングリングされ、ループフィルタ23にて
積分され、新たなfcomの周期NCNTが決定される。
き点は、前述した図2のフローチャートに従った制御で
モータを加速回転できるのは、回転数が3%程度までで
あり、3%〜90%のような範囲では図4の制御系によ
ってモータを回転させなければならないため、この系の
PLLには非常に広いロックレンジを持たせなくてはな
らない点と、このようにロックレンジが広いと誤った初
期値の設定で疑似ロックを起こし易くなるので初期値の
設定を正確に行なわなくてはならない点にある。
おいては、この系による位相制御を開始する直前にU
相、V相、W相の各コイルの端子を一時的にハイインピ
ーダンス状態にして逆起電圧B−EMFのゼロクロス点
タイミングtzと周波数f0を検出する回転検出モード
を設けて、このモードで検出した値tz,f0をデジタ
ルコード制御発振回路24内のレジスタ(もしくはルー
プフィルタ23)に初期値として設定し、ループ制御を
開始させることでPLLの疑似ロックの発生を防止しつ
つ最短時間で位相ロックできるようにしている。
いては、ループフィルタ23からデジタルコード制御発
振回路24に与えられる発振周波数情報NCNTを、デ
ィレイ回路DLYで1クロック遅延させてループフィル
タ23に戻して、この情報によりループフィルタ23の
ゲインを制御するように構成されている。具体的には、
デジタルコード制御発振回路24に対して周波数を高く
するよう指令する発振周波数情報NCNTが与えられた
ときはループフィルタ23のゲインが高くなり、デジタ
ルコード制御発振回路24に対して周波数を低くするよ
う指令する発振周波数情報NCNTが与えられたときは
ループフィルタ23のゲインが低くなるようにループフ
ィルタ23が構成されている。これは、本制御ループの
ループ利得を、図5のように周波数に比例させるためで
ある。
性(−40dB/dec)で、0dB 帯域の周波数ωoにおい
て1次(−20dB/dec)となるように、周波数ω1(ω1
<ω0)で1次の零を持たせて位相補償する。本制御ル
ープはサンプリングシステムであり、図6からも分かる
ように、相切替え毎に1回(従って、逆起電圧B-EMFの
1周期毎に6回)の割合で位相誤差のサンプリングが行
われる。即ちサンプリング周波数は逆起電圧B-EMFの周
波数の6倍である。ここで、帯域ωoが高いほど、目標
追従性がよくロックアップ時間も短縮できるが、サンプ
リングによる遅延の影響を考慮して、制御ループを安定
に保つためには、0dB 帯域の周波数ωoは通常サンプ
リング周波数ωsの1/10〜1/20に設定するのが
良い。
数%でのサンプリング周波数をもとにωoを設定した場
合、モータが定常回転数になると追従性が著しく劣化
し、最悪ロックはずれを生じる。上記問題点解決のため
に、本発明では、ω1およびωoを回転数に比例させてい
る。これにより、広範なロックレンジと常に最適な目標
追従性と安定性を得ることができる。なお、この実施例
では、上述のように発振回路24の設定値であるNCNT(f
comの周期)をディレイ回路DLYで1クロック遅延させ
てループフィルタ23の係数および利得にフィードバッ
クすることで実現している。
おいては、デジタルコード制御発振回路24から位相差
検出回路22に対して現在の発振周波数の情報fdcoを
フィードバックさせて位相差検出回路22の位相感度を
一定にさせるような制御を行なっている。これは、位相
差検出回路22に入ってくる信号は逆起電圧B−EMF
のゼロクロス点と当該PLLの発振信号との絶対的な時
間差を示す信号であるので、モータの回転数が変わると
その時間差に対応する位相が変わってしまうので、回転
数が変わっても位相差検出回路22に入ってくる時間差
信号は同一の位相差信号とみなせるようにするためであ
る。
定常)に対する逆起電圧B-EMFの検出信号が入力された
場合、本実施例の位相差検出回路22はアップダウンカ
ウンタで構成されているので、一定周期のクロックを用
いた動作では、同じ位相誤差が与えられたとしても周波
数が低い(回転数が低い)際に位相誤差の値が大きくな
りすぎて、後段のループフィルタ23の計算でオーバー
フローを生じ、結局、広範な回転数入力に対応できな
い。
の利得(位相誤差角度に対する誤差カウント値)を一定に
保てるように、周波数が固定であるシステムクロックで
はなく、発振回路24の入力設定値NCNT(fcomの周期)の
m倍(例えば256倍)の周波数を持つ発振回路24の
発振周波数情報fdcoを位相差検出回路22へフィード
バックさせて位相差検出回路22のカウンタをアップダ
ウン動作させるようにしている。
状態を表している。マスク信号MASKがロウレベルの
期間であって、逆起電圧B-EMFが正か負かを示す信号U
−Nがハイレベルの期間は位相差検出回路22に対する
制御信号DECELがハイレベルとされてカウンタはダ
ウンカウントし、マスク信号MASKがロウレベルで信
号U−Nがロウレベルの期間は位相差検出回路22に対
する制御信号ACCELがハイレベルとされてカウンタ
はアップカウントし、アップ/ダウンの差が位相差検出
値とされる。
じないため、アップ/ダウンのカウント数が等しくな
り、位相差検出回路22の出力はゼロ(ゼロカウント)と
なる。図7は、本PLLループが位相遅れを検出した状
態を表しており、この場合は、カウントアップの期間が
カウントダウンの期間より長い為、位相差検出回路22
は(+)の位相誤差を出力し、これによってfcom周期が短
くなり位相を進めて位相誤差を調整する。
した状態を表しており、この場合は、カウントアップの
期間がカウントダウンの期間より短い為、位相差検出回
路22は(-)の位相誤差を出力し、これによってfcom周
期が長くなり位相を遅らせて位相誤差を調整する。な
お、図6〜図8において、コイルへの駆動出力OUTP
UTが正弦波でなく、30度〜135度および−30度
〜−135度の範囲でフル振幅波形になっているのは、
電力損失を減らすためである。かかる駆動方式について
は、本発明者らが先に出願した特願2001−1643
14号において説明されている。かかる駆動方式は、本
発明には直接関係しないので説明は省略する。
検出用抵抗RNFの電位差を取り込むサンプルホールド回
路12と、検出された電位差を増幅する電流センスアン
プ13と、電流値をデジタル値に変換するAD変換回路
14と、外部のCPUから与えられる電流指示値SPNCRN
Tとの差を検出する電流誤差アンプ27と、デジタルフ
ィルタ28と、出力電流&位相制御回路21とからなり
コイルに流す駆動電流の制御を行なう駆動電流制御系の
回路部分について、図9を用いて説明する。
しくは相当する部分には同一の符号を付してある。31
はCPUから与えられる電流指示値SPNCRNTに係数を掛
けて電流指令値を補正する補正用演算回路、32,33
はオフセットキャンセル用の加算器、34は電流指示値
SPNCRNTと検出されてコイル電流との誤差を得る加算器
で、これらの演算回路によって誤差電流検出回路27が
構成されている。そして、この誤差電流検出回路27の
出力に基づいて検出された電流差に応じた値を発生する
フィルタ28の出力は、出力電流&位相制御回路21内
のPWMパルス生成回路21Aに供給される。加算器3
3は、電流検出用抵抗RNFで検出されAD変換回路14
で変換されたデジタル値にレジスタ41に予め保持され
ている値を足し込むことによって、オフセットをキャン
セルした正確な検出電流値Idtcを出力する。この電流
値Idtcはソフトスイッチ制御回路26に供給される。
電流検出に使用する電流センスアンプ13やAD変換回
路14が有するオフセットをキャンセルしないと、微少
電流領域の精度が悪化し、制御可能な電流範囲が狭くな
る点と、電流値のサンプリングクロックφsをPWM駆
動のオン期間の中心に合わせなくてはならない点にあ
る。なお、サンプリングクロックφsをPWM出力パル
スの中心に合わせるのは、コイルの電流値は変化してお
り、PWM駆動のオン期間の中心付近での電流値が最も
平均電流値に一致するので、この点の電流値をサンプリ
ングすることで精度の高い電流制御が可能となるためで
ある。
いては、ロータの位置検出とそれに基づくモータの回転
制御を開始する前に、コイルに電流を流さない状態で電
流検出用抵抗RNFの電位差をサンプルホールド回路12
に取り込んで、その電位差を電流センスアンプ13で増
幅し、さらにそれをAD変換回路14でデジタル値に変
換した値をオフセットレジスタ41に保持させるととも
に、このレジスタ41の値を加算器32で外部のCPU
から与えられる電流指示値SPNCRNTに足し込むようにし
ている。
ンスアンプ13やAD変換回路14のオフセットを検出
するとともに、そのオフセットをキャンセルして微少電
流領域の精度が悪化し、制御可能な電流範囲が狭くなる
のを防止している。また、一般に電流検出用抵抗RNFは
低抵抗であるためディスクリートの部品を用いるとコス
ト高になるが、本実施例では電流センスアンプ13のオ
フセットをキャンセルできるため、電流検出用抵抗RNF
として高価な抵抗部品を使用する必要がなく、ボンディ
ングワイヤやアルミ配線等で代替でき、コストダウンが
可能になる。
ては、電流値のサンプリングクロックφsをPWM駆動
のオン期間の中心に合わせるため、PWMパルス生成回
路21AにおいてPWM制御クロックPWMCLKからサンプ
リングクロックφsを生成している。具体的には、図1
0に示すように、PWM制御クロックPWMCLKの立ち上が
りに同期したサンプリングクロックφsを生成するとと
もに、PWM制御クロックPWMCLKの立ち上がりに基づい
てPWM駆動の開始と終了を決定しており、破線のよう
にPWM駆動の終了をΔtだけ遅らせたときは、次のP
WM駆動の開始をΔtだけ早くするようにしている。
ス幅(デューティ)が変化されるときは、PWM制御ク
ロックPWMCLKの立ち上がりすなわちサンプリングクロッ
クφsを基準に前後それぞれ同じ量だけ増減される。そ
の結果、PWMパルスのデューティが変化しても、電流
値のサンプリングクロックφsを常にPWM駆動のオン
期間の中心に合わせ、電流検出用抵抗RNFの電位差Vr
nfをその平均値にほぼ等しいポイントでサンプリング
することができる。また、電流値のサンプリングクロッ
クφsの周期を常にPWM制御クロックPWMCLKの周期T
pと一致させることができる。
て説明する。本実施例のブラシレスモータ駆動制御装置
においては、例えばPWMパルス生成回路21Aにおけ
るPWM出力パルスの生成に必要な入力制御情報のビッ
ト数よりもAD変換回路14のビット数を多くしてあ
る。これは、AD変換回路14はコイル電流の検出値の
変換や逆起電圧の検出値の変換など複数の用途に兼用す
るため、できるだけ精度が高い方が良い一方、PWMパ
ルス生成回路21Aは回路の規模と動作速度との関係か
ら制御情報は所望の精度が得られるぎりぎりのビット数
を設定している。つまり、PWMパルス生成回路21A
から見た場合、AD変換回路14のビット数は多い過ぎ
である。
の持つ分解能を利用すればPWMパルス生成回路21A
の精度を本来の回路構成のままでもさらに高めることが
できることに気がついて、図11に示されているような
誤差補正回路を設けることとした。図11の回路は、例
えば整数部と小数部とからなる入力データDinを整数
部INTと小数部DECとに分離する分離回路DVD
と、分離された小数部DECを保持するラッチ回路LA
Tと、このラッチ回路LATに保持されている小数部D
ECと次の入力データDinの小数部とを足し合わせる
加算器ADDとから構成されている。そして、加算器A
DDは足し合わせた小数部が「1」を越えるとキャリー
を生じさせて入力データDinの整数部に「1」を加え
て出力するように構成されている。
inの小数部DECの累積値がラッチ回路LATに保持
される累積加算器として機能する。これによって、入力
データDinの小数部DECを切り捨てて整数部INT
のみで次段の回路を制御する場合に比べて、より精度の
高い制御が可能になる。本実施例のブラシレスモータ駆
動制御装置においては、図11のような構成を有する誤
差補正回路が、図4や図9に符号Eで示されているよう
に、ループフィルタ22とデジタルコード制御発振回路
23との間のような個所やデジタルフィルタ28とPW
Mパルス生成回路21Aとの間のような個所に設けられ
ている。これにより、デジタルコード制御発振回路が持
つ本来の精度よりも高い精度で発振周波数を制御するこ
とができるようになっている。
いて、ソフトスイッチ制御回路26により行なわれるコ
イル駆動電流の位相制御の原理を、図12〜図14を用
いて説明する。図12は、3相ブラシレスモータにおけ
る駆動回路とモータの等価回路を示す。図12におい
て、Lm(U),Lm(V),Lm(W)は、それぞれモータMTの
U相、V相、W相の3つの相のステータコイル、Rm
(U),Rm(V),Rm(W)は各相コイルLm(U),Lm(V),Lm
(W)の内部抵抗、B-emf(U),B-emf(V),B-emf(W)は各
相コイルLm(U),Lm(V),Lm(W)の逆起電圧源を表わし
たものである。また、Ron(U),Ron(V),Ron(W)は上
記各コイルLm(U),Lm(V),Lm(W)に電流を流す相電流
出力回路を構成する出力トランジスタのオン抵抗、Vin
put(U),Vinput(V),Vinput(W)は各コイルに印加する
駆動電圧の電圧源を表わしたものである。
イルLm(U),Lm(V),Lm(W)に発生する逆起電圧B−E
MFと、コイルのインピーダンス両端に印加されるコイ
ル電圧Vcoilと、コイル駆動電圧源Vinput(U),Vinpu
t(V),Vinput(W)による印加電圧Vinputの波形との位相
関係を示す。コイルには逆起電圧B−EMFと同位相で
交流駆動電流を流したときに最も大きなトルクが得られ
る。
イルに駆動電圧を印加したとしても、コイルの有する内
部抵抗によって実際にコイルに流れる電流Icoilにはコ
イルの時定数によって位相遅れが発生する。そこで、図
14に示されているように、コイルLm(U),Lm(V),L
m(W)に発生する逆起電圧B−EMFの位相に対して、各
相のコイル電圧VcoilはΔθcoilだけ位相が早くになる
ように印加し、コイル電流Icoilの位相を逆起電圧B−
EMFの位相に一致させるのが望ましい。また、コイル
の外から駆動電圧源Vinput(U),Vinput(V),Vinput
(W)により印加される電圧Vinputの位相と各相のコイル
電圧Vcoilの位相もずれるので、その位相差を考慮して
駆動電圧源Vinput(U),Vinput(V),Vinput(W)の位相
を決定する必要がある。
るコイル電圧Vcoilの位相進み量Δθcoilは、次式
(1) Δθcoil=tan-1(ω・Lm/Ron+Rm) =tan-1{(2π・fB-EMF)・Lm/(Ron+Rm)}…(1) により表わせる。ただし、Δθcoilは使用するモータに
よって異なる値をとる。式(1)において、Lmはコイ
ルのインダクタンス、fB-EMFは逆起電圧B−EMFの
周波数すなわちモータの所望回転数の整数倍である。
と駆動電圧源Vinput(U),Vinput(V),Vinput(W)の位
相との差をΔθとすると、上記印加電圧Vinputは、図
13に示すように、ベクトルで表わされたコイル電圧V
coilと逆起電圧B−EMFとの合成ベクトルとして与え
られる。従って、使用するモータからコイルのインダク
タンスLmと内部抵抗Rmが決まれば、上記式(1)か
ら位相差Δθcoilを求めることができる。
されている電圧Vcoilはコイルに流れるicoilに比例す
る。従って、icoilをフィードバックすることで、式
(2)よりΔθを決定できる。本実施例では、計算の簡
略化のため、式(2)を微分してΔθ/Δ icoilを求
めておき、AD変換回路14から出力される出力電流値
Idtcの平均値Itotalave.との積を求めΔθを得て
いる。 Δθ=tan-1[ω・Lm・icoil/{VB-EFM+icoil・(Ron+Rm)}] =tan-1[2πfB-EMF・Lm・icoil/{VB-EFM+icoil・(Ron+Rm)}]…(2)
もΔθだけ位相が早くになるように、駆動電圧源Vinpu
t(U),Vinput(V),Vinput(W)の位相を設定して駆動波
形を形成してやれば、コイルに最大のトルクを発生させ
てモータを回転させることができる。また、このような
位相制御によりトルクリップル小さなモータの駆動が実
現される。なお、各コイルに発生する逆起電圧B−EM
Fの位相は、位相制御回路の働きによって、常にモータ
駆動電流の位相と一致しているので、駆動効率も最大と
なる。
ては、上記位相差ΔθcoilやΔθを求める計算がソフト
スイッチ制御回路26で行なわれる。そして、この計算
結果に基づいて図14の位相関係の駆動電圧波形がコイ
ルに印加されるように電流出力回路11における出力ト
ランジスタの制御が行なわれる。しかも、この出力トラ
ンジスタの制御をPWM(パルス幅変調)方式で行な
う、つまりPWM制御された信号(パルス)で出力トラ
ンジスタのゲート端子を制御することで、上記のような
位相関係の駆動電圧波形がコイルに印加されるように構
成されている。
の周期で検出された電流値に基づいて行なわれる。さら
に、特に制限されるものでないが、この実施例のモータ
駆動制御回路においては、電気角60度の範囲当たり例
えば16個のPWMパルスで駆動電圧波形が形成される
ようにされる。つまり、ロータが電気角で60度回転す
る間に形成される16個のパルスによって出力トランジ
スタが16回オン、オフ制御され、その16個のパルス
のそれぞれ幅が前記検出された電流値に応じて変化され
る駆動電圧波形が形成される。
本発明者らが先に提案した特許出願(特願平2001−
164314号)において詳しく説明されている。かか
る駆動方式は本発明に直接関係しないので、本明細書に
おいては詳細な説明を省略する。
回路26がデジタル回路で構成されているため、上記式
(1)のような複雑な計算を比較的容易に行なうことが
できる。しかも、ソフトスイッチ制御回路26における
計算に必要なコイル電流Icoilとして電流検出用抵抗R
NFで検出した電流値Idtcは、図9を用いて説明したよ
うにオフセットをキャンセルされた値であるため、精度
の高い計算が可能となる。その結果、非常に精度の高い
位相制御を行なうことができる。また、負荷が変動して
もその変動すばやく応答して、コイルの駆動電流および
駆動電圧の位相を最適に制御することができ、これによ
って回転ジッタが低減され騒音の小さなモータ回転駆動
が可能となる。
回路を別の視点から見た構成を示すブロック図である。
図1の回路と同一もしくは相当する部分には同一もしく
は類似の符号を付してある。図に示されているように、
本実施例においては、電流出力回路11や出力電流&位
相制御回路21、通電相制御回路25、ソフトスイッチ
制御回路26など各種制御で必要な演算(積和演算、加
減乗除演算)を行なう主要部分を、演算ユニットALU
として共通化している。これにより、システムの回路規
模を小さくすることができる。
ッチ制御回路26で用いられるレジスタ、REG21は
出力電流&位相制御回路21で用いられるレジスタ、R
EG11は電流出力回路11で用いられるレジスタ、R
EG25は通電相制御回路25で用いられるレジスタで
ある。これらのレジスタの値を、共通バスBUSを介し
て演算ユニットALUに被演算データとして供給し、シ
ーケンサ30から演算モードを指定する制御信号を演算
ユニットALUに供給することにより、所望の演算結果
が得られるように構成されている。
ータ駆動制御回路によるモータの起動から定常回転に至
るまでの手順を、図16のフローチャートを用いて説明
する。モータの起動指令があると、先ずコイルの逆起電
圧を検出してモータの回転周波数を検出する(ステップ
S201)。これは、一時的な電源瞬断等があって電源
が回復した後にモータの起動指令がある場合を考慮した
ものであり、通常はモータが停止しているので、次のス
テップS202でモータの回転速度が例えば3%のよう
な値以下と判定されてステップS210へ移行してステ
ップS211の通電相決定処理が行なわれる。この通電
相決定処理は、図2に示されている処理であり、通常は
この処理によってモータの回転が開始される。
S27,S28のアラームがあったか否か判定される
(ステップS212)。アラームがあったときは、図2
のステップS2等におけるセンス時間や図3のステップ
S104等における通電時間などのパラメータの再設定
を行なう(ステップS213)。そして、ステップS2
14で繰返し回数iを「+1」してステップS210へ
戻り、繰返し回数iが予め設定された規定回数nを越え
たか判定し、規定回数を越えたときはステップS201
へ戻ってコイルの逆起電圧を検出してモータの回転周波
数の検出を行なう。ステップS211の通電相決定処理
を所定回数行なえばほとんどの場合、モータは回転を始
めるためである。ステップS212でアラームがなかっ
たときは、既にモータは回転を開始しているので、この
場合もステップS201へ戻ってコイルの逆起電圧を検
出してモータの回転周波数の検出を行なう。
を越えていると判定されると、図4を用いて説明したP
LLによるコイルの逆起電圧の位相に合わせてコイルに
流す電流の位相制御(相切替え)を行なってモータの回
転速度を加速させる処理を行なう(ステップS20
3)。そして、次のステップS204でPLLのロック
がはずれているか判定し、ロックが外れたときはステッ
プS201へ戻って上記動作を繰り返す。
がはずれていないと判定したときは、ステップS205
へ移行してモータの回転数が90%を越えたか否か判定
し、90%を越えるまではPLLによる制御でモータの
加速を続ける。PLL制御によるモータの加速は、発振
回路24内のレジスタの値を発振周波数が順次高くなる
ように書き換えることで行なわれる。この書き換えは、
シーケンサ30によって行なわれる。
回転数が90%を越えるようになったときはステップS
206へ進んで、図12〜図14を用いて説明したソフ
トスイッチ制御回路26による位相制御処理を行なう。
そして、次のステップS207で、このソフトスイッチ
制御回路26による位相制御が不能な状態になっていな
いか判定し、不能になっていないときはステップS20
5へ戻って回転数をチェックし、ステップS206の制
御を続ける。これによって、通常モータは定常回転に至
る。なお、ステップS207で、ソフトスイッチ制御回
路26による位相制御が不能な状態になったと判定した
場合にはステップS201へ戻って再起動を行なう。
施態様にもとづき具体的に説明したが、本発明は上記実
施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例
えば、上記実施例のモータ駆動回路では、逆起電圧を検
出することでロータの静止位置を検出して通電開始相を
決定するセンサレス方式を採用したものを説明したが、
ホールセンサなどを用いてロータの静止位置を検出する
ように構成することも可能である。また、モータは3相
でなく多相のモータであっても良い。
タとしてMOSトランジスタが用いられているものとし
て説明したが、出力トランジスタとしてバイポーラトラ
ンジスタを使用することも可能である。さらに、実施例
においては、全波駆動方式を説明したが、半波駆動方式
にも本発明を適用することができる。
によってなされた発明をその背景となった利用分野であ
るハードディスク記憶装置のモータ駆動制御装置に適用
した場合について説明したが、それに限定されるもので
はなく、例えばMO(光磁気ディスク)装置やDVD
(デジタル・ビデオ・ディスク)装置、CD(コンパクト
・ディスク)装置のディスクを回転させるモータ、レー
ザビームプリンタのポリゴンミラーを回転させるモータ
などのブラシレスモータを駆動するモータ駆動制御装置
に広く利用することができる。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。すなわち、本発明に従うと、直流
多相ブラシレスモータを回転駆動制御する制御系回路が
デジタル回路で構成されるため、回転制御のための高度
な演算処理を高速で精度良く行なえ、安定した信頼性の
高い回転制御を行なえるようになる。また、回路を構成
する素子のばらつきによって各部において生じるオフセ
ットを比較的容易にキャンセルすることができ、これに
よって精度の高い制御が可能となり、回転ジッタが小さ
く低騒音で回転させることができる直流多相ブラシレス
モータの駆動制御装置を実現することができる。さら
に、本発明に従うと、モータが定常回転に至るまでの時
間を短縮させることができるようになる。その結果、デ
ィスク型記憶装置のスピンドルモータなどの駆動制御装
置に適用した場合には、高密度の記憶が可能になるとと
もに、リード・ライト動作を高速化させることができる
という効果が得られる。
制御回路の一実施例を示すブロック図である。
極位置検出および通電相の決定手順を機能的に表わした
フローチャートである。
S7〜S10,S12〜S15の処理を、回路の動作手
順として表わしたフローチャートである。
よる位相制御の回路部分を示したブロック図である。
けるループフィルタのゲインの周波数スケーリングを説
明するグラフである。
ック時の各信号のタイミングを示すタイミングチャート
である。
相遅れ時の各信号のタイミングを示すタイミングチャー
トである。
相進み時の各信号のタイミングを示すタイミングチャー
トである。
流す駆動電流を制御する回路部分を示したブロック図で
ある。
制御クロックとPWM駆動のオン期間とコイルに流れる
電流を検出するタイミングとの関係を示したタイミング
チャートである。
正回路の構成を示したブロック図である。
タにおける駆動回路とモータの等価回路図である。
電圧B−EMFをベクトル表示した説明図である。
m(V),Lm(W)に発生する逆起電圧B−EMFと、コイル
の両端に印加されるコイル電圧Vcoilと、コイル駆動電
圧源Vinput(U),Vinput(V),Vinput(W)による印加電
圧Vinputの波形との位相関係を示す波形図である。
点から見た構成を示すブロック図である。
起動から定常回転に至るまでの手順を示すフローチャー
トである。
Claims (10)
- 【請求項1】 複数のコイルを備えたブラシレスモータ
の各相のコイルに流す電流を切り替えることでモータを
回転駆動するブラシレスモータの駆動制御装置であっ
て、 上記モータの各相のコイルに流す電流を生成する電流出
力回路と、 上記モータの各相のコイルの端子間電圧を検出するコイ
ル電圧検出回路と、 上記モータのコイルに流れる電流を検出するコイル電流
検出回路と、 上記コイル電圧検出回路により検出されたコイル電圧と
上記コイル電流検出回路により検出されたコイル電流を
デジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換回路
と、 上記アナログ−デジタル変換回路により変換された信号
に基づいて上記電流出力回路を制御する制御系回路と、
を備え、上記制御系回路がデジタル回路で構成されてい
ることを特徴とするブラシレスモータの駆動制御装置。 - 【請求項2】 上記アナログ−デジタル変換回路は、上
記コイル電圧検出回路により検出されたコイル電圧と上
記コイル電流検出回路により検出されたコイル電流を時
間サンプリングでデジタル信号に変換するように構成さ
れていることを特徴とする請求項1記載のブラシレスモ
ータの駆動制御装置。 - 【請求項3】 上記制御系回路は、制御を開始する前に
コイルに流れる電流を検出する電流検出回路の出力を上
記アナログ−デジタル変換回路で変換した値を保持する
レジスタを備え、制御を開始した後に該レジスタに保持
されている値を用いてオフセットをキャンセルするよう
に構成されていることを特徴とする請求項1または2に
記載のブラシレスモータの駆動制御装置。 - 【請求項4】 上記制御系回路は、上記コイル電流検出
回路により検出されたコイル電流と目標電流値との差を
検出する誤差電流検出回路と、該誤差電流検出回路の出
力に基づいて上記電流出力回路が出力するコイル電流を
制御する出力電流制御回路とを含むことを特徴とする請
求項1に記載のブラシレスモータの駆動制御装置。 - 【請求項5】 上記制御系回路は、上記モータの各相の
コイルへロータが反応しない短いパルス電流を順方向と
逆方向に順次流し、非通電相に誘起された電圧に基づい
て通電を開始する通電相制御回路を含むことを特徴とす
る請求項1または2に記載のブラシレスモータの駆動制
御装置。 - 【請求項6】 上記制御系回路は、上記通電相制御回路
は通電を開始する相を決定するための動作をする前に上
記コイル電圧検出回路の出力を上記アナログ−デジタル
変換回路で変換した値を保持する第2レジスタを備え、
動作を開始した後に該第2レジスタに保持されている値
を用いてオフセットをキャンセルするように構成されて
いることを特徴とする請求項4に記載のブラシレスモー
タの駆動制御装置。 - 【請求項7】 上記制御系回路は、上記コイル電圧検出
回路により検出されたモータ回転中のコイルの逆起電圧
のゼロクロス点と上記電流出力回路が出力する電流のゼ
ロ点の位相差を検出する位相差検出回路と、 該位相差検出回路により検出された位相差を累積するフ
ィルタ回路と、 該フィルタ回路の出力に応じて周波数が制御される発振
回路とを含み、 該発振回路の発振信号が各相のコイルに流す電流を切り
替えるタイミングを与える信号として上記出力電流制御
回路に供給され、該出力電流制御回路から上記位相差検
出回路に対して出力電流のゼロ点のタイミングを示す信
号がフィードバックされることにより位相ロックループ
を構成していることを特徴とする請求項5に記載のブラ
シレスモータの駆動制御装置。 - 【請求項8】 上記制御系回路は、上記コイル電圧検出
回路により検出されたモータ回転中のコイルの逆起電圧
に基づいて、コイル駆動電圧の位相を逆起電圧の位相に
対して所定の位相量だけ早くなるように制御する位相制
御回路を備えていることを特徴とする請求項7に記載の
ブラシレスモータの駆動制御装置。 - 【請求項9】 上記制御系回路は、上記通電相制御回路
により決定された相のコイルに電流を流して初期回転を
開始し、その後上記位相ロックループによる加速回転制
御を行ない、しかる後上記位相制御回路による定常回転
制御を行なうように構成されていることを特徴とする請
求項8に記載のブラシレスモータの駆動制御装置。 - 【請求項10】 上記出力電流制御回路は、上記誤差電
流検出回路の出力に基づいて上記電流出力回路がPWM
方式でコイル電流を出力するように制御する信号を生成
することを特徴とする請求項4に記載のブラシレスモー
タの駆動制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001302758A JP2003111485A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | ブラシレスモータの駆動制御装置 |
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JP2001302758A JP2003111485A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | ブラシレスモータの駆動制御装置 |
Publications (2)
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