JP3292797B2 - モータ駆動制御装置 - Google Patents
モータ駆動制御装置Info
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Description
に関するものである。
装置を示すブロック図であり、図において、1は同期型
モータ駆動用制御装置、2は位置指令信号、3は現在位
置信号、4は位置調節器、5は速度指令信号、6は現在
速度信号、7は速度調節器、8はq軸電流指令信号、9
はq軸電流フィードバック信号、10はd軸電流フィー
ドバック信号、11は電流調節器、12はq軸電圧指令
信号、13はd軸電圧指令信号、14は3相変換器、1
5はU,V,W相電圧指令信号、16は電力増幅器、1
7は同期型モータ、18aはU相電流検出器、18bは
V相電流検出器、19aはU相電流FB信号、19bは
V相電流FB信号、20はA/D変換器、21aはU相
電流FBデータ、21bはV相電流FBデータ、22a
はU相零電流FBデータ、22bはV相零電流FBデー
タ、23aはU相メモリ、23bはV相メモリ、24a
はU相オフセットデータ、24bはV相オフセットデー
タ、25aはU相電流FB正データ、25bはV相電流
FB正データ、26は磁極位置データ、27はd−q変
換器、28はエンコーダ、29は速度フィードバック信
号、30は速度カウンタ、31は位置カウンタ、32は
磁極カウンタ、33は理想位置信号、34は理想ループ
位置調節器、37は積分回転、56は位置誤差信号、5
7は位置誤差過大アラーム判定器である。
従制御機能が付加されたものであり、1から34及び3
7,56,57までは図6と同様である。追加分とし
て、35は補正係数演算回路、36は補正量を表わす記
号である。
モータ駆動用制御装置1は、入力される位置指令信号2
と現在位置信号3の差を取って、これを位置調節器4を
通して速度指令信号5を発生させる。これと同じに、速
度指令信号5と現在速度信号6の間の差を取って、これ
を速度調節器7を通してq軸電流指令信号8を発生させ
る。さらにq軸電流指令信号8は、現在のq軸電流フィ
ードバック信号9との差および現在のd軸電流フィード
バック信号10を電流調節器11を通してq軸電圧指令
信号12とd軸電圧指令信号13を作り、これを3相変
換器14を通してU,V,W相電圧指令信号15に変換
し、これを電力増幅器16により増幅して、実際の同期
型モータ17に電流を流している。以上のように、位置
・速度・電流のマイナーループを持った制御方式で行っ
ている。
し、まずは電流ループの説明をする。同期型モータ17
に流れる電流は、U相電流検出器18aおよびV相電流
検出器18bによりそれぞれ検出され、U相電流FB信
号19aおよびV相電流FB信号19bとなり、これら
をA/D変換器20により、アナログ→デジタル変換さ
れることによりU相電流FBデータ21aおよびV相電
流FBデータ21bとなる。ここで一般的には、電流検
出器18a,bからA/D変換器20に至る回路のオフ
セット電圧を補正するための対策として、モータに電流
が流れていない無通電状態に於けるそれぞれのFBデー
タ値つまりU相零電流FBデータ22a、V相零電流F
Bデータ22bを無通電時にサンプリングしてU相メモ
リ23a、V相メモリ23bに記憶しておき通常のモー
タ駆動時に、U相オフセットデータ24a、V相オフセ
ットデータ24bとしてそれぞれ電流FBデータに加算
する処理を行っている。この処理により正しく補正され
たU相電流FB正データ25a、V相電流FB正データ
25bと磁極位置データ26を使用し、d−q変換器2
7にて、次の式
ィードバック信号10を作成し、先に述べたq軸電流指
令信号8との突き合わせに帰還する電流ループのマイナ
ーループを形成している。
ータ17を位置ループ制御する為には、モータのロータ
の磁極位置およびモータの回転数・回転角度を検出する
必要があり通常のエンコーダ28がモータと結合され上
記処理検出を行う。いま、同期型モータ17が回転した
時、このエンコーダ28には回転角度に応じたパルスが
生じそれは単位時間あたりの数が現在モータの回転する
速度として扱う事が出来る為このFB信号を速度フィー
ドバック信号29と呼び、速度カウンタ30によりデー
タ化され現在速度信号6として先の速度指令信号5との
突き合わせに帰還する速度ループのマイナーループを形
成している。
ープで使用した速度フィードバック信号29は、積算す
ればすなわち位置データとして扱われる。位置カウンタ
31に取り込まれたものは、現在位置信号3として先の
位置指令信号2との突き合わせに帰還する位置ループの
マイナーループを形成する一方、ロータの磁極位置の検
出にも利用されている。この為に、磁極カウンタ32が
設けられ、先に述べた電流ループの帰還部で電流FBデ
ータをd−q変換する際、及びd−q座標からU,V,
W3相電流指令変換する際の磁極位置データ26として
使用されている。また、一般的にサーボとして使用する
場合は、指令と実際との位置ズレを監視する必要がある
ため、理想ループ位置調節器34と積分演算回路37か
らなる理想位置信号33を計算する理想ループを設け
て、この理想位置信号33と実際の位置信号3との差を
取って位置誤差信号56を算出しこの値を位置誤差過大
アラーム判定器で監視して位置ズレが起きていないかを
チェックしている。なお、上述の理想ループ位置調節器
34と積分演算回路37との動作について詳細に説明す
る。理想ループ位置調節器34は予め定められた定数
(L )を指令信号2に対して掛けあわせている。上記積
分演算回路37が理想ループ位置調節器34で求められ
た値を積分することにより、理想位置信号33は求めら
れる。
てモデル追従制御など現代制御機能が負荷されたものが
登場しているので、この説明をする。図7は、先ほどの
図6の基本モデルにモデル追従制御部が追加された形で
基本動作は、先ほどの例と同様である。ただ、位置誤差
信号56を取り、これに補正係数35を掛けたものを補
正量36として指令に加算して出来るだけ理想通りにモ
ータが回転する様に補正している。
び速度誤差は、トルクリプルにより引き起こされるが、
周期性が有るため人が見て目立つ物の要因として、電流
検出部のオフセットによる誘発される磁極周期と同一周
期の誤差やモータ内のローターに使用されている磁石の
それぞれの極によって磁束密度の差があるため、これに
より誘発される磁極周期のn次成分(n=1,2,3・
・・)と同一周期の誤差、及びモータのスロットによる
コギングトルクのスロット周期性誤差などがある。中で
も電流検出部のオフセットにより発生する誤差は大きい
ため、モータに通電する前に、これを検出し補正する方
法は従来の製品にはなくてはならない機能であった。し
かし、電流検出器等の温度ドリフトの影響により電流検
出部のオフセット電圧の変化が起こり、これによる磁極
周期性誤差が増大するため、モータの位置及び速度の精
度が低下する問題があった。
差により発生するものに至っては、誤差発生周期が想定
できるものの、これまでには検出および補正は行う方法
がなかったので、モータの位置及び速度の精度が低下す
る問題があった。また、この特開平1−308184号
の公報には、任意調波の回転ムラに対して補正係数を速
度情報から算出して、この値から電流指令に補正を加え
ながらモータの速度を制御するものとあるが、これは速
度オブザーバーの一つである。よって、外乱によって不
正に補正されたり、あまり補正ゲインを上げすぎるとか
えって振動を誘発する問題がある。また、これは一つの
マイナーループにより補償する解決策のため、その応答
遅れにより必ず誤差が残る問題もある。したがって、モ
ータの位置及び速度精度を高くすることができない。
を備えた制御のすべての位置・速度誤差に対する補正を
行う方法が提案されているが、この場合、処理が複雑で
CPUの構成が大型化になり、且つ制御を司るCPUの
処理速度が速くなければならない等、処理するCPUの
能力的な面での困難がある問題点があり、さらに、上記
の例と同じようにモータの比較的小さな誤差量を補正し
ようとした場合ランダムに発生するバラツキ成分まで補
正に加わる為かえって振動を起こしたり、誤差が大きく
なるなど悪影響が発生しモータの位置及び速度精度を高
くすることができない問題があった。
るためになされたもので、モータの位置及び速度精度を
高くすることを目的とする。
り回転するモータと、モータの回転による位置(現在位
置)を検出する検出手段と、その指令どおりに回転した
場合の位置(理想位置)を演算する第1の演算手段と、
現在位置と理想位置との差から位置誤差を求め、位置誤
差とモータのロータの磁極位置データとから位置誤差の
ピーク値を検出する周期性位置誤差検出手段と、位置誤
差のピーク値から電流補正量を求める第2の演算手段
と、電流補正量によりモータへの指令信号に対する電流
フィードバックデータを補正する制御手段とを備えたも
のである。
置データに基く正弦波のピークに合わせて位置誤差のピ
ーク値を検出する。
性位置誤差検出手段は、磁極位置データに基く正弦波の
ピークに合わせて位置誤差のピーク値を複数検出し、平
均する。
御装置は、モータの回転による位置(現在位置)と指令
どおりに回転した場合の位置(現在位置)とにもとづい
て、モータの磁極位置周期に対応して発生する周期性位
置誤差を検出し、この周期性位置誤差にもとづいて、時
間経過に応じて変化する電流補正量を求め、この電流補
正量を電流検出オフセット補正量に加え、電流補正量が
加えられた電流検出オフセット補正量にもとづいて、モ
ータの回転を制御する。 また、このように構成にされた
請求項2のモータ駆動制御装置は、周期性位置誤差検出
手段が、モータの磁極位置と周期を伴う周期性誤差の各
ピークの位置との誤差からモータ磁極位置周期毎に発生
する磁極周期性位置誤差を検出する。さらに、このよう
に構成された請求項3のモータ駆動制御装置は、周期性
位置検出手段が、モータの磁極位置と周期を伴う周期性
誤差の各ピークの位置を中心とした複数の検出点の誤差
からモータの磁極位置周期毎に発生する磁極周期性位置
誤差を検出する。
り、図において、1は同期型モータ駆動用制御装置、2
は位置指令信号、3は現在位置信号、4は位置調節器、
5は速度指令信号、6は現在速度信号、7は速度調節
器、8はq軸電流指令信号、9はq軸電流フィードバッ
ク信号、10はd軸電流フィードバック信号、11は電
流調節器、12はq軸電圧指令信号、13はd軸電圧指
令信号、14は3相変換器、15はU,V,W相電圧指
令信号、16は電力増幅器、17は同期型モータ、18
aはU相電流検出器、18bはV相電流検出器、19a
はU相電流FB信号、19bはV相電流FB信号、20
はA/D変換器、21aはU相電流FBデータ、21b
はV相電流FBデータ、22aはU相零電流FBデー
タ、22bはV相零電流FBデータ、23aはU相メモ
リ、23bはV相メモリ、24aはU相オフセットデー
タ、24bはV相オフセットデータ、25aはU相電流
FB正データ、25bはV相電流FB正データ、26は
磁極位置データ、27はd−q変換器、28はエンコー
ダ、29は速度フィードバック信号、30は速度カウン
タ、31は位置カウンタ、32は磁極カウンタ、33は
理想位置信号、34は理想ループ位置調節器、37は積
分回路、56は位置誤差信号、57は位置誤差過大アラ
ーム判定器である。上述の構成については、従来の装置
を示すブロック図6と同じである。本実施例において
は、上述の構成に以下の構成を加えた。38は磁極位置
周期性誤差を抽出するための誤差検出ブロックとしての
逆三角関数計算器、46は補正係数、47は電流補正計
算器、48は電流補正値である。本実施例は、上述の構
成によりモータの磁極周期毎に発生する周期性誤差を抽
出して、周期性誤差にもとづいて、電流補正値48を求
め、この電流補正値によりU相電流FB正データ25a
及びV相電流FB正データ25bを補正し、補正された
2つのデータ(25a,25b)によりモータ17に対
する電流を調整制御する。なお、上記同期型モータ17
はモータに相当し、上記エンコーダ28と位置カウンタ
31とは検出手段に相当し、理想ループ位置調節器34
と積分回路37は第1の演算手段に相当し、上記逆三角
関数計算器38は周期性位置誤差検出手段に相当し、上
記電流補正計算器47は第2の演算手段に相当し、上記
d−g変換器27は制御手段に相当する。
モータ駆動用制御装置1は、入力される位置指令信号2
と現在位置信号3の差を取って、これを位置調節器4を
通して速度指令信号5を発生させる。これと同じに、速
度指令信号5と現在速度信号6の間の差を取って、これ
を速度調節器7を通してq軸電流指令信号8を発生させ
る。さらにq軸電流指令信号8は、現在のq軸電流フィ
ードバック信号9との差および現在のd軸電流フィード
バック信号10を電流調節器11を通してq軸電圧指令
信号12とd軸電圧指令信号13を作り、これを3相変
換器14を通してU,V,W相電圧指令信号15に変換
し、これを電力増幅器16により増幅して、実際の同期
型モータ17に電流を流している。以上のように、位置
・速度・電流のマイナーループを持った制御方式で行っ
ている。
し、まずは電流ループの説明をする。同期型モータ17
に流れる電流は、U相電流検出器18aおよびV相電流
検出器18bによりそれぞれ検出され、U相電流FB信
号19aおよびV相電流FB信号19aとなり、これら
をA/D変換器20により、アナログ→デジタル変換さ
れることによりU相電流FBデータ21aおよびV相電
流FBデータ21bとなる。ここで一般的には、電流検
出器18a,bからA/D変換器20に至る回路のオフ
セット電圧を補正するための対策として、モータに電流
が流れていない無通電状態に於けるそれぞれのFBデー
タ値つまりU相零電流FBデータ22a、V相零電流F
Bデータ22bを無通電時にサンプリングしてU相メモ
リ23a、V相メモリ23bに記憶しておき通常のモー
タ駆動時に、U相オフセットデータ24a、V相オフセ
ットデータ24bとしてそれぞれ電流FBデータに加算
する処理を行っている。この処理により正しく補正され
たU相電流FB正データ25a、V相電流FB正データ
25bと磁極位置データ26を使用し、d−q変換器2
7にて、次の式
ィードバック信号10を作成し、先に述べたq軸電流指
令信号8との突き合わせに帰還する電流ループのマイナ
ーループを形成している。
ータ17を位置ループ制御する為には、モータのロータ
の磁極位置およびモータの回転数・回転角度を検出する
必要があり通常エンコーダ28がモータと結合され使用
されていない。いま、同期型モータ17が回転した時、
このエンコーダ28には回転角度に応じたパルスが生じ
それは単位時間あたりの数が現在モータの回転する速度
として扱う事が出来る為このFB信号を速度フィードバ
ック信号29と呼び、速度カウンタ30によりデータ化
され現在速度信号6として先の速度指令信号5との突き
合わせに帰還する速度ループのマイナーループを形成し
ている。
ープで使用した速度フィードバック信号29は、積算す
ればすなわち位置データとして扱われる。位置カウンタ
31に取り込まれたものは、現在位置信号3として先の
位置指令信号2との突き合わせに帰還する位置ループの
マイナーループを形成する一方、ロータの磁極位置の検
出にも利用されている。この為に、磁極カウンタ32が
設けられ、先に述べた電流ループの帰還部で電流FBデ
ータをd−q変換する際、及びd−q座標からU,V,
W3相電流指令変換する際の磁極位置データ26として
使用される。また、一般的にサーボとして使用する場合
は、指令と実際との位置ズレを監視する必要があるた
め、理想ループ位置調節器34と積分演算回路37から
なる理想位置信号33を計算する理想ループを設けて、
この理想位置信号33と実際の位置信号3との差を取っ
て位置誤差信号56を算出しこの値を位置誤差過大アラ
ーム判定器で監視して位置ズレが起きていないかチェッ
クしている。つぎに、磁極位置周期毎に発生する誤差の
ピーク値の検出について説明する。この第1の実施例に
於いて、その前提となる電流フィードバックデータに補
正を加えれば磁極周期性誤差を小さくできる理論は、次
のとおりである。まず一般的なことだが、その基本とし
てモータの速度とトルク及びモータに流れる電流の関係
について述べる。
せられるトルクは、モータ内の磁石の磁束密度により決
定されるモータのトルク定数と電流との積となる。
る速度の変化に必要な力がモータの発するトルクである
ことから、速度の微分がトルクでありトルクの積分がモ
ータの速度である。
てみると、モータは交流3相モータなのでモータに流れ
る電流は、
フセット成分がある場合を想定してみると、上式は
ク) (Toffはオフセット成分によるトルク) と表される。よって、速度は
最大となるような周期性速度ムラを生じる。(図8、図
9ご参照)なお、図9で示すsinカーブは現在位置の
誤差成分(Voff)を示す。
されるならば、電流検出部のオフセットを調整すればよ
いことになる。よって、電流フィードバックデータに適
正な補正値を設けこれを加える手段により磁極周期と同
一周期性の位置誤差は少なくすることができる。
フセット量は、モータを運転する前の無通電時に検出
し、この補正を実施していたが、モータそれぞれの磁石
のバラツキによるものや電流検出部のドリフトによるオ
フセット量のズレや変化に対しては検出方法がなかった
為、補正できなかった。
まずその誤差を検出している。その方法は、通常同期型
モータにはその磁極位置を検出する必要がある為モータ
の回転速度や回転角度を検出する必要がある為により、
エンコーダなどの位置・速度検出器が付けられている。
また、位置制御を行うサーボモータでは、指令位置から
なる理想位置と実際の現在位置との差を監視して、その
誤差が大きくなり過ぎない様にチェックする機能がある
のが一般的である。
抽出するために、その誤差量と位置データ26からピー
ク値を三角関数により計算して求める。こうすればデー
タのサンプル数が増えるのでノイズ等の影響によるバラ
ツキに対しても良い方法となる。
値) (Eoはモータの磁極角度θの位置における誤差量) (βは比例定数) もしこの処理をせずに常時誤差を取り続けたならば、磁
極周期のゼロクロス付近では、誤差は殆ど発生しない
為、問題の誤差を抽出することはできなくなってしま
う。
き、電流フィードバックデータにオフセットの補正を加
えれば、問題の誤差を小さくすることが出来る。またこ
の方法によれば、モデル追従制御などと違い補正量はゲ
インではなく誤差と補正量との相関関係からなる定数に
よるものなので、追従ゲインを上げ過ぎてかえって振動
を誘発したり不安定になるなどの不具合はなく、より安
定して誤差を改善できる。そこで、この第1の実施例で
は、磁極位置周期性誤差を検出するために、磁極位置デ
ータ26を三角関数の角度データとして使用するため、
磁極カウンタ32から出力された磁気位置データ26を
三角関数計算器38が入力し、位置誤差56のピーク値
を逆三角関数により計算して、磁極性周期誤差を発生さ
せるオフセット誤差と相関関係のある値を得る。この方
法によれば、モータの回転スピードが一定していなくて
もいいため、モータの回転している基本周波数成分を知
る必要もなく、過度時などそのスピードが安定していな
くても誤差のピーク値を必ず推定できる。更に、この値
を補正係数46として使用し電流補正計算器47で実際
の電流フィードバック・データと同じ重みの電流補正値
48に変換して、磁極位置周期性誤差の補正として電流
フィードバックデータにオフセット補正として加える。
この方法によりモデル追従制御の様な、その応答性の限
界により誤差の大きさを制限されることがなく、誤差発
生に対して遅れのない補正をすることができる。
る。図2において、1から34及び37,56,57,
46,47,48については、上述の第1の実施例の図
1と同じである。図2の追加構成としては、49はサン
プリングタイミング判定器、50はサンプリングパル
ス、51は誤差サンプリングバッファである。
説明する。図において1から34,37、及び46,4
7,48については図1と同じである。ここでは、磁極
位置データ26の中から誤差ピークの発生するポイント
のみをサンプリングタイミング判定器49で抽出してサ
ンプリングパルス50を発生して位置誤差56を誤差サ
ンプリングバッファ51に取り込む。これにより、わず
らわしい逆三角関数の計算をする必要もなく、またサン
プリングする数も少量でよいため、必要な処理時間やメ
モリを小さくすることができるので安価なシステムにも
対応できる特徴がある。これを図4に、位置誤差とサン
プリングタイミングの関係として示す。図4では、モー
タの電気的磁極位置の90゜及び270゜のポイントに
て誤差がピークとなることと、そのポイントのデータを
サンプリングするためのサンプリングパルス50がそこ
で発生していることを表している。
タの磁極位置の1サイクル全体の誤差から磁極位置周期
の誤差成分を抽出するのではなく、ある限られたサンプ
ル点の誤差から決定する。これは、磁極位置周期性誤差
の発生パターンを考慮した場合、誤差から磁極周期性の
成分を抽出するために、磁極位置の検出データから磁極
周期性の誤差の出るタイミングを見てサンプリングすれ
ばよいと云う考えに基づくものである。
両ピーク(sin90゜,sin270゜)にて、誤差
量もピークになる為、そこをサンプリングすることにな
る。もしこのサンプリングをせずに常時誤差を取り続け
たならば、磁極周期のゼロクロス付近では、誤差は殆ど
発生しない。この方法によれば、誤差抽出の処理が単純
な為、複雑な計算や多くのサンプリングに伴うメモリの
増大をしなくてもよいので、安価に目的を達成できる効
果がある。
する。図3において、1から34,37,46から5
1,56,57については上述の第2の実施例を示す図
2と同じである。図3の追加構成として、52はサンプ
リング誤差データ、53は平均値算出器、54はサンプ
リング数量データである。
3で説明する。図において、1から34,37、及び4
6から48,50,51については図2と同じである。
ここでは、サンプリングタイミング判定器49の処理に
て、上記第2の実施例の場合、位置誤差の発生するピー
ク1点でサンプリングパルス50が発生していたのに対
し、その前後数ポイントに於いてもサンプリングパルス
50が発生する点に於いて異なる。これは、第2の実施
例の方法に於いて、サンプリング点でノイズ等の外乱を
サンプリングすれば、そこから得られる補正値は狂って
しまうことが不具合として考えられる。そこで、誤差の
発生するパターンがsin波形と同じことに着目して、
誤差ピーク付近50aのデータは殆ど差がないことか
ら、これら数点をサンプリングしてその平均値を利用す
れば、外乱に対するフィルタとすることができる。つま
り外乱に対して、より精度の高い補正を加えることが可
能になる特徴がある。これを図5に、位置誤差とサンプ
リングタイミングの関係として示す。図5では、モータ
の電気的磁極位置の90゜及び270゜のポイントにて
誤差がピークとなることと、そのポイントの前後数点の
データをサンプリングするためのサンプリングパルスが
ピーク点を中心とする数カ所で発生していることを表し
ている。
プル数を限定する点で基本的には第2の実施例と同様で
あるが、この第3の実施例としての特徴は今仮に90
゜,270゜の2点のみをサンプリングしてもサンプリ
ングした時のデータには既にノイズが乗っている可能性
があり、そのサンプリング点付近の数点のサンプリング
データを平均するなどの手段によった方がノイズによる
データのバラツキを小さくすることができる点にある。
また、モータの現在位置は処理タイミングの都合からサ
ンプリング時に必ずしもちょうど2点のサンプリング点
で処理できるとは限らない為、これを若干外れた場合で
も対処できる効果がある。
極位置周期性誤差にもとづいてモータの回転を制御する
ようにしたので、位置、速度精度の高いものが得られる
効果がある。
磁極位置周期性誤差にもとづいてモータの回転制御をす
るようにしたので、容易に且つ安価で位置・速度精度の
高いものが得られる効果がある。
安易で外乱の影響を少なくしたままで磁極位置周期性誤
差にもとづいてモータの回転を制御するようにしたの
で、安価でより安定的な位置・速度精度の高いものが得
られる効果がある。
置を示すブロック図である。
置を示すブロック図である。
置を示すブロック図である。
誤差に対する誤差サンプリング点を示した図である。
誤差に対する誤差サンプリング点を示した図である。
御装置を示すブロック図である。
タ駆動用制御装置を示すブロック図である。
誤差に対する誤差サンプリング点を示した図である。
誤差に対する誤差サンプリング点を示した図である。
ータ、18a U相電流検出器、18b V相電流検出
器、23a U相メモリ、23b V相メモリ、27
d−q変換器、28 エンコーダ、30 速度カウン
タ、31 位置カウンタ、32 磁極カウンタ、34
理想ループ位置調節器、37 積分演算回路、38 逆
三角関数計算器(誤差検出ブロック)、51 誤差サン
プリング・バッファ、52 サンプリング誤差データ、
53 平均値算出器。
Claims (3)
- 【請求項1】 予め定められた指令により回転するモー
タと、前記 モータの回転による位置(現在位置)を検出する検
出手段と、 その指令どおりに回転した場合の位置(理想位置)を演
算する第1の演算手段と、前記 現在位置と前記理想位置との差から位置誤差を求
め、前記位置誤差と前記モータのロータの磁極位置デー
タとから前記位置誤差のピーク値を検出する周期性位置
誤差検出手段と、前記位置誤差のピーク値から電流補正量を求める第2の
演算手段と、 前記電流補正量により前記モータへの指令信号に対する
電流フィードバックデータを補正する 制御手段とを備え
たことを特徴とするモータ駆動制御装置。 - 【請求項2】 周期性位置誤差検出手段は、磁極位置デ
ータに基く正弦波のピークに合わせて位置誤差のピーク
値を検出することを特徴とする請求項第1項記載のモー
タ駆動制御装置。 - 【請求項3】 周期性位置誤差検出手段は、周期性位置
誤差検出手段は、磁極位置データに基く正弦波のピーク
に合わせて位置誤差のピーク値を複数検出し、平均する
ことを特徴とする請求項第1項記載のモータ駆動制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22359995A JP3292797B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | モータ駆動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22359995A JP3292797B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | モータ駆動制御装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0970189A JPH0970189A (ja) | 1997-03-11 |
JP3292797B2 true JP3292797B2 (ja) | 2002-06-17 |
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ID=16800710
Family Applications (1)
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JP (1) | JP3292797B2 (ja) |
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EP3754079B1 (en) * | 2019-06-18 | 2022-09-14 | Memminger-IRO GmbH | A yarn delivery device and a method for delivering yarn to a textile machine |
-
1995
- 1995-08-31 JP JP22359995A patent/JP3292797B2/ja not_active Expired - Fee Related
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