JPH10237676A - レジスト塗布装置 - Google Patents

レジスト塗布装置

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JPH10237676A
JPH10237676A JP5691997A JP5691997A JPH10237676A JP H10237676 A JPH10237676 A JP H10237676A JP 5691997 A JP5691997 A JP 5691997A JP 5691997 A JP5691997 A JP 5691997A JP H10237676 A JPH10237676 A JP H10237676A
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JP
Japan
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tank
resist
casein
coating apparatus
solution
Prior art date
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Pending
Application number
JP5691997A
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English (en)
Inventor
Shuichi Omoto
修一 尾本
Naotake Tanaka
尚武 田中
Masaaki Ebara
正晃 江原
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カゼイン原液またはレジスト中に混入した微
生物の繁殖を防止することにより、塗布不良や現像不良
を生じることがないレジスト塗布装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】 レジスト塗布装置は、純水槽2、カゼイ
ン槽3および重クロム酸塩槽4からそれぞれ送液され、
計量槽5において計量された純水、カゼイン原液および
重クロム酸塩原液を調合してレジストの新液を生成する
調合槽6と、調合槽6において調合されたレジストを貯
留する一対の貯留槽7、8と、金属薄板1にレジストを
塗布するためのレジスト槽9と、レジスト槽9からオー
バフローしたレジストを回収するための第1の回収槽1
3と、第1の回収槽13により回収したレジストを調合
槽6に送液するための第2の回収槽14と、殺菌液とし
てののアルカリ溶液を貯留するアルカリ溶液槽15を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金属薄板の主面
にレジストを塗布するレジスト塗布装置に関し、特に、
カラー受像管用のシャドウマスク、トリニトロン(登録
商標)管等に使用するアパーチャグリル、半導体素子用
のリードフレーム等をフォトエッチング法により製造す
る際に用いられるレジスト塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、フォトエッチング法によりシャ
ドウマスクを製造する際には、特開平8−146613
号公報に開示されているように、その素材である長尺の
金属薄板をその長手方向に搬送させながら、その主面に
工業用水や純水等の洗浄液を吹き付けて洗浄した後、レ
ジスト塗布装置におけるレジスト槽に貯留されたレジス
ト中に金属薄板を浸漬させ、当該金属薄板をレジスト中
から引き上げることにより、金属薄板の主面にレジスト
を塗布している。なお、金属薄板に塗布されるレジスト
としては、例えば感光性樹脂基材として天然水溶性のカ
ゼインを含み、重クロム酸塩が添加されたものが使用さ
れる。
【0003】また、上述したレジスト塗布装置は、カゼ
インを含むカゼイン原液を貯留するカゼイン槽と、重ク
ロム酸塩を含む重クロム酸塩原液を貯留する重クロム酸
塩槽と、純水を貯留する純水槽と、カゼイン槽、重クロ
ム酸塩槽および純水槽からそれぞれ所定量だけ送液され
たカゼイン原液、重クロム酸塩原液および純水を調合し
てレジストの新液を生成する調合槽とを備える。上記カ
ゼイン槽、重クロム酸塩槽および純水槽と調合槽とは、
それぞれ電磁弁等を介して流路接続されている。また、
調合槽とレジスト槽とは、電磁弁等介して流路接続され
ており、調合槽において生成されたレジストの新液はレ
ジスト槽に送液される。
【0004】なお、レジスト槽に送液されたレジストを
循環使用する場合においては、レジスト槽からオーバフ
ローさせたレジストを調合槽等に回収する回収経路をさ
らに配設している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなレジス
ト塗布装置においては、カゼイン槽に貯留されたカゼイ
ン原液の液面は空気と接触しているため、空気中の微生
物(細菌)がカゼイン槽内のカゼイン原液に混入する。
そして、この微生物がカゼイン原液、特に牛乳カゼイン
などの天然水溶性のカゼイン原液中で群生繁殖して、カ
ゼイン槽に貯留されたカゼイン原液内に微生物のコロニ
ー(集落)が生成される。この微生物のコロニーを含む
カゼイン原液が調合槽を経てレジスト槽へ送液されるこ
とにより、レジスト槽に貯留されたレジスト内に微生物
のコロニーが混入する。
【0006】同様に、レジスト槽に貯留されたレジスト
の液面は空気と接触しているため、空気中の微生物(細
菌)がレジスト槽内のレジストに混入する。そして、こ
の微生物がレジスト、特に牛乳カゼインなどの天然水溶
性のカゼインを含むレジスト中で群生繁殖して、レジス
ト槽に貯留されたレジスト内に微生物のコロニーが生成
される。
【0007】このようなコロニーを含むレジスト中に金
属薄板を浸漬させて金属薄板の主面にレジストを薄膜状
に塗布した場合には、金属薄板の主面にコロニーが付着
し、さらにそのコロニー上にレジストが塗布されること
となる。このため、レジストの乾燥時にコロニーの付着
部分のレジストの塗膜が凸状となって、その後の現像・
硬膜工程で塗膜に亀裂を生じたり、コロニーの付着部分
にレジストが塗布されないで、塗膜に斑点状の塗布抜け
を生じるといった塗布不良の原因となる。
【0008】また、カゼイン槽内のカゼイン原液やレジ
スト槽内のレジストにおいて微生物が繁殖することによ
り、カゼイン原液やレジストの腐敗が促進し、金属薄板
に塗布されたレジストの感光特性が変化することによ
り、その後の現像工程で現像不良を生じる場合もある。
【0009】このような塗布不良や現像不良が生じた場
合には、後工程であるエッチング工程でエッチング不良
などの不具合を生じ、金属薄膜に所望の形状の透孔など
が形成されないことになる。
【0010】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、カゼイン原液またはレジスト中に混入
した微生物の繁殖を防止することにより、塗布不良や現
像不良を生じることがないレジスト塗布装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、レジスト槽に貯留されたカゼインを含むレジスト中
に金属薄板を浸漬させた後、当該金属薄板をレジスト中
から引き上げることにより、金属薄板にレジストを塗布
するレジスト塗布装置において、カゼインを含むカゼイ
ン原液を貯留するカゼイン槽と、カゼンイ槽内のカゼイ
ン原液をレジスト槽に供給するための供給手段と、カゼ
イン槽を殺菌するための殺菌液をカゼイン槽に供給する
殺菌液供給手段とを備えることを特徴とする。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、供給手段がカゼイン槽とレジスト槽と
を接続する供給経路を有し、殺菌液供給手段によりカゼ
イン槽に供給された殺菌液を、供給経路を介してレジス
ト槽に供給している。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、レジスト槽に供給された殺菌液をカゼ
イン槽に戻す戻り経路をさらに備え、カゼイン槽に供給
された殺菌液を供給経路、レジスト槽、戻り経路および
カゼイン槽において循環している。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、カゼイン槽から供給されたカゼイン原
液と他の薬液とを調合することによりレジストを生成す
るための供給系路中に配設された調合槽と、レジスト槽
内のレジストを調合槽に回収することによりレジストを
循環使用するためのレジスト回収経路とをさらに有し、
戻り経路は、レジスト回収経路とカゼイン槽とを接続し
ている。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4
いずれかに記載の発明において、供給経路中に配設され
レジスト槽に一定量のレジストを供給するためのレジス
ト供給ポンプと、供給経路においてレジスト供給ポンプ
と並列に接続されたレジスト供給ポンプより送液能力が
高い殺菌液供給ポンプとをさらに有している。
【0016】請求項6に記載の発明は、レジスト槽に貯
留されたカゼインを含むレジスト中に金属薄板を浸漬さ
せた後、当該金属薄板をレジスト中から引き上げること
により、金属薄板にレジストを塗布するレジスト塗布装
置において、その内部にカゼインを含むカゼイン原液を
貯留するカゼイン槽と、カゼンイ槽内のカゼイン原液を
レジスト槽に供給するためカゼイン槽とレジスト槽とを
接続する供給経路と、レジスト槽とカゼイン槽とを接続
する戻り経路と、カゼイン槽、供給経路、レジスト槽お
よび戻り経路により形成される循環系路中のいずれかの
箇所に殺菌液を供給する殺菌液供給手段とを備えること
を特徴とする。
【0017】請求項7に記載の発明は、レジスト槽に貯
留されたカゼインを含むレジスト中に金属薄板を浸漬さ
せた後、当該金属薄板をレジスト中から引き上げること
により、金属薄板にレジストを塗布するレジスト塗布装
置において、レジスト槽の内部を殺菌するための殺菌液
をレジスト槽に供給する殺菌供給手段を備えることを特
徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は、この発明の第1実施形
態に係るレジスト塗布装置の概要図である。
【0019】このレジスト塗布装置は、純水を貯留する
純水槽2と、カゼインを含むカゼイン原液を貯留するカ
ゼイン槽3と、重クロム酸アンモニュウム等の重クロム
酸塩を含む重クロム酸塩原液を貯留する重クロム酸塩槽
4と、純水槽2、カゼイン槽3および重クロム酸塩槽4
からそれぞれ送液された純水、カゼイン原液および重ク
ロム酸塩原液を計量するための計量槽5と、計量槽5に
おいて計量された純水、カゼイン原液および重クロム酸
塩原液を調合してレジストの新液を生成する調合槽6
と、調合槽6において調合されたレジストの新液を温度
調節しながら貯留する一対の貯留槽7、8と、搬送ロー
ラ16、17および一対のスクィージローラ18、19
を有し長尺の金属薄板1にレジストを塗布するためのレ
ジスト槽9と、レジスト槽9におけるオーバフロー部1
2からオーバフローしたレジストを回収するための第1
の回収槽13と、第1の回収槽13により回収したレジ
ストを調合槽6に送液するための第2の回収槽14とを
備える。
【0020】このレジスト塗布装置により金属薄板1に
レジストを塗布する場合においては、純水、カゼイン原
液および重クロム酸塩原液を計量して調合することによ
り、予めレジストの新液を生成しておく。すなわち、電
磁弁22を開放して純水槽2内の純水を計量槽5に流下
させて計量した後、電磁弁25を開放してこの純水を調
合槽6内に流下させる。また、電磁弁23を開放してカ
ゼイン槽3内のカゼイン原液を計量槽5に流下させて計
量した後、電磁弁25を開放してこのカゼイン原液を調
合槽6内に流下させる。さらに、電磁弁24を開放して
重クロム酸塩槽4内の重クロム酸塩原液を計量槽5に流
下させて計量した後、電磁弁25を開放してこの純水を
調合槽6内に流下させる。そして、調合槽6内におい
て、これらの純水、カゼイン原液および重クロム酸塩原
液を混合手段32で混合することにより、レジストの新
液を生成する。
【0021】調合槽6において調合されたレジストは、
ポンプ33および電磁弁26、27を介して一対の貯留
槽7、8の内のいずれか一方の貯留槽に送液され、温度
制御された状態で貯留される。そして、このレジスト
は、電磁弁28、29およびポンプ34の作用により、
レジスト槽9に送液される。なお、特に一対の貯留槽
7、8を配設しているのは、レジストの塗布時において
一方の貯留槽7または8からレジスト槽9にレジストを
順次送液している間に、次のレジスト新液の調合と他方
の貯留槽7または8への貯留とを完了させておくことに
より、金属薄板1へのレジスト塗布を連続して行うため
である。
【0022】レジスト槽9においては、金属薄板1が搬
送ローラ16、17により搬送されてレジスト中に浸漬
される。そして、この金属薄板1は一対のスクィージロ
ーラ18、19によりスクィージされ、その両主面に付
着した余分なレジストを除去された後、図示しない乾燥
装置に向けて搬送される。
【0023】このレジスト塗布工程において、レジスト
槽9のオーバフロー部12よりオーバフローしたレジス
トは、第1の回収槽13に貯留される。そして、このレ
ジストはポンプ35の作用により第2の回収槽14に送
られる。第2の回収槽14に貯留されたレジストは、調
合槽6においてレジストの調合を行う際に、ポンプ36
により調合槽6に送液される。なお、第2の回収槽14
に貯留されたレジストを計量槽5に送液し、このレジス
トを電磁弁25を介して調合槽6に送液するようにして
もよい。
【0024】なお、上述した構成においては、電磁弁2
3、計量槽5、電磁弁25、調合槽6、ポンプ33、電
磁弁26、27、貯留槽7、8、電磁弁28、29およ
びポンプ34を接続する経路が、カゼイン槽3とレジス
ト槽9とを接続する供給経路を構成する。また、第1の
回収槽13、ポンプ35、第2の回収槽14およびポン
プ36を接続する経路が、レジスト槽9内のレジストを
調合槽6に回収するレジスト回収経路を構成する。
【0025】このようなレジスト塗布装置においては、
レジストの塗布作業を継続するに従って、カゼイン原液
中やレジスト中に微生物が繁殖するため、一定期間毎に
その殺菌作業を行う。この殺菌作業は、以下のようして
に実行される。
【0026】殺菌作業を実行するに先立ち、電磁弁40
を開放してレジスト槽9の底部からレジスト等を排出す
ることにより、純水槽2および重クロム酸塩槽4を除く
各槽および配管中のレジストおよびカゼインを除去す
る。この排出作業が完了すれば、電磁弁40を閉止す
る。
【0027】また、水酸化ナトリウム(NaOH)水溶
液等のアルカリ溶液を貯留するアルカリ溶液槽15を設
置し、このアルカリ溶液槽15とカゼイン槽3とをポン
プ37を介して接続する。また、貯留槽7、8からレジ
スト槽9に至るレジストの供給経路中において、ポンプ
34より送液能力が高いポンプ38をポンプ34と並列
に配設する。さらに、第2の回収槽14とカゼイン槽3
とをポンプ39を介して接続する。
【0028】この状態において、ポンプ37を駆動し、
アルカリ溶液槽15からカゼイン槽3にアルカリ溶液を
供給する。そして、電磁弁23、25、26、27、2
8、29を開放するとともに、ポンプ33、34、3
5、38、39を駆動させる。これにより、アルカリ溶
液槽15からカゼイン槽3に供給されたアルカリ溶液
は、カゼイン槽3から、電磁弁23、計量槽5、電磁弁
25、調合槽6、ポンプ33、電磁弁26、27、貯留
槽7、8、電磁弁28、29、ポンプ34、38、レジ
スト槽9、第1の回収槽13、ポンプ35、第2の回収
槽14およびポンプ39を介してカゼイン槽3に至る循
環路を循環する。また、一定時間経過後に、ポンプ36
を駆動するとともにポンプ39の駆動を停止する。これ
により、アルカリ溶液は第2の回収槽14から調合槽6
に至る経路を通過して循環する。そして、アルカリ溶液
の循環に伴って前記循環路全体が殺菌される。これによ
り、レジスト塗布装置における微生物の繁殖を防止する
ことができる。
【0029】なお、上述した実施の形態において、ポン
プ34より送液能力が高いポンプ38をポンプ34と並
列に配設しているのは、次のような理由による。
【0030】すなわち、ポンプ34は、金属薄板1に塗
布するために必要な量のレジストを貯留槽7または8か
らレジスト槽9に供給するためのものであり、一定時間
当たりに比較的少量のレジストを正確に送液できればよ
いことから、他のポンプ33、35、36等とは異な
り、その送液量が比較的小さな定量ポンプが使用され
る。このため、上述したアルカリ溶液を循環させること
による殺菌作業時においても、ポンプ34によるアルカ
リ溶液の送液量が小さいことから、循環路全体を循環す
るアルカリ溶液の循環量も小さくなってしまい、殺菌作
業に極めて長い時間をかけないと十分な殺菌効果が得ら
れないことになる。
【0031】このため、貯留槽7、8からレジスト槽9
に至るレジストの供給経路中において、ポンプ34より
送液能力が高いポンプ38をポンプ34と並列に配設
し、アルカリ溶液を循環させる殺菌作業時にはポンプ3
8をも使用することにより、十分な循環量を得るように
しているのである。
【0032】より具体的には、一定量のレジストを供給
するためのポンプ34による送液量は例えば毎分3リッ
トルであり、レジスト槽9の容量と同量の200リット
ルのアルカリ溶液を循環させるためには約67分の時間
を要する。これに対し、アルカリ溶液循環専用のポンプ
38を併設した場合には、その送液量は例えば毎分25
リットルとなり、約8分の時間で200リットルのアル
カリ溶液を循環させることができる。このため、アルカ
リ溶液を約8.3倍の回数だけ循環させことが可能とな
り、アルカリ溶液の循環によるレジスト塗布装置の殺菌
効果を大幅に向上させることができる。
【0033】アルカリ溶液の循環により、カゼイン槽3
から、電磁弁23、計量槽5、電磁弁25、調合槽6、
ポンプ33、電磁弁26、27、貯留槽7、8、電磁弁
28、29、ポンプ34、38、レジスト槽9、第1の
回収槽13、ポンプ35、第2の回収槽14およびポン
プ39を介してカゼイン槽3に至る循環路の殺菌が終了
すれば、電磁弁40を開放して殺菌作業に使用したアル
カリ溶液を排出した後、電磁弁40を閉止してレジスト
塗布装置の殺菌作業を終了する。
【0034】なお、上述した実施の形態においては、カ
ゼイン槽3に直接殺菌液としてのアルカリ溶液を供給し
ているが、例えばレジスト槽9にアルカリ溶液を投入
し、このアルカリ溶液を、第1の回収槽13、ポンプ3
5、第2の回収槽14およびポンプ39よりなる戻り経
路を介してカゼイン槽3に供給するようにしてもよい。
また、計量槽5、調合槽6、貯留槽7、8または第1、
第2の回収槽13、14等にアルカリ溶液を投入するよ
うにしてもよい。すなわち、カゼイン槽3と、カゼイン
槽3とレジスト槽9と接続する供給経路と、レジスト槽
9と、レジスト槽9とカゼイン槽3とを接続する戻り経
路とにより形成される循環経路中のいずれかの箇所に殺
菌液を供給することにより、この循環経路中にアルカリ
溶液を循環させる構成をとることも可能である。
【0035】次に、この発明の他の実施の形態について
説明する。図2は、この発明の第2実施形態に係るレジ
スト塗布装置の概要図である。なお、図1に示す第1実
施形態と同一の部材については、同一の符号を付して詳
細な説明を省略する。
【0036】この第2実施形態に係るレジスト塗布装置
は、レジスト槽9におけるオーバフロー部12からオー
バフローしたレジストを、図示しないドレインに排出す
るように構成されている。すなわち、この第2実施形態
に係るレジスト塗布装置は、上述した第1実施形態に係
るレジスト塗布装置に比べ、レジスト槽9におけるオー
バフロー部12からオーバフローしたレジストを回収す
るための第1の回収槽13と、第1の回収槽13により
回収したレジストを調合槽6に送液するための第2の回
収槽14とが省略されている。
【0037】このレジスト塗布装置においては、レジス
ト槽9に送液されたレジストを循環使用する構成ではな
いことから、レジストの回収経路を具備していない。こ
のため、このレジスト塗布装置において殺菌作業を行う
場合には、アルカリ溶液の循環専用の戻り経路が設置さ
れる。以下、このレジスト塗布装置における殺菌作業に
ついて説明する。
【0038】先ず、電磁弁40を開放してレジスト槽9
の底部からレジスト等を排出することにより、純水槽2
および重クロム酸塩槽4を除く各槽および配管中のレジ
ストおよびカゼインを除去した後、電磁弁40を閉止す
る。
【0039】また、水酸化ナトリウム(NaOH)水溶
液等のアルカリ溶液を貯留するアルカリ溶液槽15を設
置し、このアルカリ溶液槽15とカゼイン槽3とをポン
プ37を介して接続する。また、貯留槽7、8からレジ
スト槽9に至るレジストの供給経路中において、ポンプ
34より送液能力が高いポンプ38をポンプ34と並列
に配設する。さらに、レジスト槽9とカゼイン槽3とを
ポンプ42を介して接続する。
【0040】この状態において、ポンプ37を駆動し、
アルカリ溶液槽15からカゼイン槽3にアルカリ溶液を
供給する。そして、電磁弁23、25、26、27、2
8、29を開放するとともに、ポンプ33、34、3
8、42を駆動させる。これにより、アルカリ溶液槽1
5からカゼイン槽3に供給されたアルカリ溶液は、カゼ
イン槽3から、電磁弁23、計量槽5、電磁弁25、調
合槽6、ポンプ33、電磁弁26、27、貯留槽7、
8、電磁弁28、29、ポンプ34、38、レジスト槽
9およびポンプ42を介してカゼイン槽3に至る循環路
を循環する。そして、アルカリ溶液の循環に伴って前記
循環路全体が殺菌される。これにより、レジスト塗布装
置における微生物の繁殖を防止することができる。
【0041】アルカリ溶液の循環により、カゼイン槽3
から、電磁弁23、計量槽5、電磁弁25、調合槽6、
ポンプ33、電磁弁26、27、貯留槽7、8、電磁弁
28、29、ポンプ34、38、レジスト槽9およびポ
ンプ42を介してカゼイン槽3に至る循環路の殺菌が終
了すれば、電磁弁40を開放して殺菌作業に使用したア
ルカリ溶液を排出した後、電磁弁40を閉止してレジス
ト塗布装置の殺菌作業を終了する。
【0042】なお、上述した第2実施形態においても、
カゼイン槽3に直接殺菌液としてのアルカリ溶液を供給
しているが、例えばレジスト槽9にアルカリ溶液を投入
し、このアルカリ溶液を、ポンプ42を有する戻り経路
を介してカゼイン槽3に供給するようにしてもよい。ま
た、計量槽5、調合槽6、貯留槽7、8等にアルカリ溶
液を投入するようにしてもよい。すなわち、第1実施形
態の場合と同様、カゼイン槽3と、カゼイン槽3とレジ
スト槽9と接続する供給経路と、レジスト槽9と、レジ
スト槽9とカゼイン槽3とを接続する戻り経路とにより
形成される循環経路のいずれかに殺菌液を供給すること
により、この循環経路中にアルカリ溶液を循環させる構
成をとることも可能である。
【0043】この第2実施形態においては、レジストの
回収経路を具備しないレジスト塗布装置に対して殺菌作
業を行う際に、レジスト槽からポンプ42を介してカゼ
イン槽3に至るアルカリ溶液の戻り経路を付設すること
から、少量のアルカリ溶液を使用する場合においても十
分な殺菌効果を得ることができる。ただし、レジスト槽
からポンプ42を介してカゼイン槽3に至るアルカリ溶
液の戻り経路を省略し、カゼイン槽3に供給されたアル
カリ溶液を、電磁弁23、計量槽5、電磁弁25、調合
槽6、ポンプ33、電磁弁26、27、貯留槽7、8、
電磁弁28、29、ポンプ34、38およびレジスト槽
9を通過させた後、電磁弁40から排出させる構成とし
てもよい。
【0044】次に、この発明のさらに他の実施の形態に
ついて説明する。図3は、この発明の第3実施形態に係
るレジスト塗布装置の概要図である。なお、図1および
図2に示す第1、第2実施形態と同一の部材について
は、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0045】この第3実施形態に係るレジスト塗布装置
は、予め調合されたレジストを貯留する貯留槽53か
ら、ポンプ54を介してレジスト槽9にレジストを供給
するように構成されている。すなわち、このレジスト塗
布装置においては、図1、図2に示す第1、第2実施形
態に係るレジスト塗布装置とは異なり、カゼイン槽3等
は省略されている。
【0046】このような塗布装置においては、新鮮なレ
ジストを貯留した貯留槽53を順次交換して使用するこ
とが多いことから、貯留槽53内に微生物が繁殖するこ
とは希である。しかしながら、レジスト槽9にはレジス
トが長期的に貯留されることから、レジスト槽9内のレ
ジスト中に微生物が繁殖する場合がある。
【0047】以下、このレジスト塗布装置における殺菌
作業について説明する。
【0048】先ず、電磁弁40を開放してレジスト槽9
の底部からレジストを排出する。また、水酸化ナトリウ
ム(NaOH)水溶液等のアルカリ溶液を貯留するアル
カリ溶液槽55を設置し、このアルカリ溶液槽55とレ
ジスト槽9とをポンプ56を介して接続する。
【0049】この状態において、ポンプ56を駆動し、
アルカリ溶液槽55からレジスト槽9にアルカリ溶液を
供給する。これにより、アルカリ溶液でレジスト槽9が
殺菌され、レジスト塗布装置における微生物の繁殖を防
止することができる。
【0050】アルカリ溶液によるレジスト槽9の殺菌が
終了すれば、電磁弁40を開放して殺菌作業に使用した
アルカリ溶液を排出した後、電磁弁40を閉止してレジ
スト塗布装置の殺菌作業を終了する。
【0051】なお、この第3実施形態において、レジス
ト槽9に直接アルカリ溶液を供給しているが、貯留槽5
3を介してレジスト槽9にアルカリ溶液を供給するよう
にしてもよい。
【0052】上述した第1、第2、第3実施形態におい
ては、殺菌作業時に、アルカリ溶液槽15、55やポン
プ37、38、39、42、56およびそれらと他の槽
等を接続する送液経路を設置しているが、これらを固定
的にレジスト塗布装置に付設してもよい。
【0053】また、上述した第1、第2、第3実施形態
においては、殺菌液としてアルカリ溶液を使用している
が、例えばサラシ粉等の殺菌剤を水で溶解したものな
ど、微生物を殺菌する作用のあるその他の殺菌液を使用
することも可能である。
【0054】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、カゼイ
ン槽を殺菌するための殺菌液をカゼイン槽に供給する殺
菌液供給手段を備えることから、カゼイン原液中に混入
した微生物の繁殖を防止することができる。このため、
レジスト塗布装置における塗布不良やその後の現像工程
における現像不良の発生を防止することができる。
【0055】請求項2に記載の発明によれば、殺菌液供
給手段によりカゼイン槽に供給された殺菌液を、カゼイ
ン槽とレジスト槽とを接続する供給経路を介してレジス
ト槽に供給することから、さらにレジスト槽等における
レジスト中に混入した微生物の繁殖を防止することがで
きる。
【0056】請求項3に記載の発明によれば、レジスト
槽に供給された殺菌液をカゼイン槽に戻す戻り経路をさ
らに備え、カゼイン槽に供給された殺菌液を供給経路、
レジスト槽、戻り経路およびカゼイン槽において循環す
ることから、少量の殺菌液を使用する場合においても十
分な殺菌効果を得ることができる。
【0057】請求項4に記載の発明によれば、カゼイン
槽から供給されたカゼイン原液と他の薬液とを調合する
ことによりレジストを生成するための供給系路中に配設
された調合槽と、レジスト槽内のレジストを調合槽に回
収することによりレジストを循環使用するためのレジス
ト回収経路とをさらに有し、戻り経路は、レジスト回収
経路とカゼイン槽とを接続することから、レジスト回収
路を利用して殺菌液を循環することにより、少量の殺菌
液を使用する場合においても十分な殺菌効果を得ること
ができる。
【0058】請求項5に記載の発明によれば、供給経路
においてレジスト供給ポンプと並列に接続されたレジス
ト供給ポンプより送液能力が高い殺菌液供給ポンプを有
することから、殺菌液供給ポンプの駆動により殺菌液を
より大量に送液することができ、十分な殺菌効果を得る
ことができる。
【0059】請求項6に記載の発明によれば、カゼイン
槽、供給経路、レジスト槽および戻り経路により形成さ
れる循環系路中のいずれかの箇所に殺菌液を供給する殺
菌液供給手段を備えることから、カゼイン原液またはレ
ジスト中に混入した微生物の繁殖を防止することができ
る。このため、レジスト塗布装置における塗布不良やそ
の後の現像工程における現像不良の発生を防止すること
ができる。このとき、殺菌液を循環使用することから、
少量の殺菌液を使用する場合においても十分な殺菌効果
を得ることができる。
【0060】請求項7に記載の発明によれば、レジスト
槽の内部を殺菌するための殺菌液をレジスト槽に供給す
る殺菌供給手段を備えることから、レジスト中に混入し
た微生物の繁殖を防止することができる。このため、レ
ジスト塗布装置における塗布不良やその後の現像工程に
おける現像不良の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係るレジスト塗布装
置の概要図である。
【図2】この発明の第2実施形態に係るレジスト塗布装
置の概要図である。
【図3】この発明の第3実施形態に係るレジスト塗布装
置の概要図である。
【符号の説明】
1 金属薄板 2 純水槽 3 カゼイン槽 4 重クロム酸塩槽 5 計量槽 6 調液槽 7、8、53 貯留槽 9 レジスト槽 13、14 回収槽 15、55 アルカリ溶液槽 34、35、37、38、39、42、56 ポンプ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レジスト槽に貯留されたカゼインを含む
    レジスト中に金属薄板を浸漬させた後、当該金属薄板を
    レジスト中から引き上げることにより、金属薄板にレジ
    ストを塗布するレジスト塗布装置において、 カゼインを含むカゼイン原液を貯留するカゼイン槽と、 前記カゼンイ槽内のカゼイン原液を前記レジスト槽に供
    給するための供給手段と、 前記カゼイン槽を殺菌するための殺菌液を前記カゼイン
    槽に供給する殺菌液供給手段と、 を備えることを特徴とするレジスト塗布装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のレジスト塗布装置にお
    いて、 前記供給手段が前記カゼイン槽と前記レジスト槽とを接
    続する供給経路を有し、前記殺菌液供給手段により前記
    カゼイン槽に供給された殺菌液を、前記供給経路を介し
    て前記レジスト槽に供給するレジスト塗布装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のレジスト塗布装置にお
    いて、 前記レジスト槽に供給された殺菌液を前記カゼイン槽に
    戻す戻り経路をさらに備え、前記カゼイン槽に供給され
    た殺菌液を前記供給経路、レジスト槽、戻り経路および
    カゼイン槽において循環するレジスト塗布装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のレジスト塗布装置にお
    いて、 前記カゼイン槽から供給されたカゼイン原液と他の薬液
    とを調合することによりレジストを生成するための前記
    供給系路中に配設された調合槽と、前記レジスト槽内の
    レジストを前記調合槽に回収することによりレジストを
    循環使用するためのレジスト回収経路とをさらに有し、
    前記戻り経路は、前記レジスト回収経路と前記カゼイン
    槽とを接続するレジスト塗布装置。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4いずれかに記載のレジス
    ト塗布装置において、 前記供給経路中に配設され前記レジスト槽に一定量のレ
    ジストを供給するためのレジスト供給ポンプと、前記供
    給経路において前記レジスト供給ポンプと並列に接続さ
    れた前記レジスト供給ポンプより送液能力が高い殺菌液
    供給ポンプとをさらに有するレジスト塗布装置。
  6. 【請求項6】 レジスト槽に貯留されたカゼインを含む
    レジスト中に金属薄板を浸漬させた後、当該金属薄板を
    レジスト中から引き上げることにより、金属薄板にレジ
    ストを塗布するレジスト塗布装置において、 その内部にカゼインを含むカゼイン原液を貯留するカゼ
    イン槽と、 前記カゼンイ槽内のカゼイン原液を前記レジスト槽に供
    給するため前記カゼイン槽と前記レジスト槽とを接続す
    る供給経路と、 前記レジスト槽と前記カゼイン槽とを接続する戻り経路
    と、 前記カゼイン槽、供給経路、レジスト槽および戻り経路
    により形成される循環系路中のいずれかの箇所に殺菌液
    を供給する殺菌液供給手段と、 を備えることを特徴とするレジスト塗布装置。
  7. 【請求項7】 レジスト槽に貯留されたカゼインを含む
    レジスト中に金属薄板を浸漬させた後、当該金属薄板を
    レジスト中から引き上げることにより、金属薄板にレジ
    ストを塗布するレジスト塗布装置において、 前記レジスト槽の内部を殺菌するための殺菌液を前記レ
    ジスト槽に供給する殺菌供給手段を備えることを特徴と
    するレジスト塗布装置。
JP5691997A 1997-02-24 1997-02-24 レジスト塗布装置 Pending JPH10237676A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010082811A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Fujifilm Corp 液体吐出装置

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