JPH10236304A - 軌道走行装置 - Google Patents
軌道走行装置Info
- Publication number
- JPH10236304A JPH10236304A JP9062078A JP6207897A JPH10236304A JP H10236304 A JPH10236304 A JP H10236304A JP 9062078 A JP9062078 A JP 9062078A JP 6207897 A JP6207897 A JP 6207897A JP H10236304 A JPH10236304 A JP H10236304A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rail
- track
- motor
- wheels
- frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/80—Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
- Y02T10/86—Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction
Abstract
(57)【要約】
【課題】 駆動車輪が軌道に磁気吸着して強力な牽引
力、安定した走行が得られ、また構造が簡単で小型化が
容易な軌道走行装置を提供する。 【解決手段】 走行体６が円筒状の上下一対の軌条２，
３上を走るように跨座式に構成する。軌条２，３は導電
性の磁性体とする。走行体６は、フレーム１１に、支持
車輪７、案内車輪８，９、駆動車輪１０、モータ１５を
設けて成る。駆動車輪１０は、モータ１５の駆動で、軌
条２の左右側面に磁気吸着して転動する。モータ１５の
軸は車輪１０の軸に直結している。モータ１５は、軌条
２，３に向かって側方から下降傾斜したリニアガイド１
６に沿って移動自在に支持される。従って、駆動車輪１
０はモータ１５を含む自重により軌条２に接触保持され
る。走行体６は車輪７，８，９，１０で支持され、安定
して走行する。集電機構１９，２０で軌条２，３に電気
的に導通させて駆動モータ１５に電力を供給する。
力、安定した走行が得られ、また構造が簡単で小型化が
容易な軌道走行装置を提供する。 【解決手段】 走行体６が円筒状の上下一対の軌条２，
３上を走るように跨座式に構成する。軌条２，３は導電
性の磁性体とする。走行体６は、フレーム１１に、支持
車輪７、案内車輪８，９、駆動車輪１０、モータ１５を
設けて成る。駆動車輪１０は、モータ１５の駆動で、軌
条２の左右側面に磁気吸着して転動する。モータ１５の
軸は車輪１０の軸に直結している。モータ１５は、軌条
２，３に向かって側方から下降傾斜したリニアガイド１
６に沿って移動自在に支持される。従って、駆動車輪１
０はモータ１５を含む自重により軌条２に接触保持され
る。走行体６は車輪７，８，９，１０で支持され、安定
して走行する。集電機構１９，２０で軌条２，３に電気
的に導通させて駆動モータ１５に電力を供給する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、カメラ等
の撮影機材を搭載して軌道上を走行する装置であって、
軌道を駆動電力の供給路とし、かつ駆動車輪が軌道に対
して磁気吸着しつつ転動する軌道走行装置に関するもの
である。
の撮影機材を搭載して軌道上を走行する装置であって、
軌道を駆動電力の供給路とし、かつ駆動車輪が軌道に対
して磁気吸着しつつ転動する軌道走行装置に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】従来、軌道走行装置として、跨座式モノ
レールが知られている。跨座式モノレールにおいては、
軌道の両側面を挟持しつつ転動する案内輪によって車両
が案内され、軌道の上面を転動する駆動車輪によって車
両が支持されて走行する。駆動車輪の駆動モータへの電
力供給は、軌道に沿って別に張られたトロリ線等から適
当な集電機構を介して行われる。
レールが知られている。跨座式モノレールにおいては、
軌道の両側面を挟持しつつ転動する案内輪によって車両
が案内され、軌道の上面を転動する駆動車輪によって車
両が支持されて走行する。駆動車輪の駆動モータへの電
力供給は、軌道に沿って別に張られたトロリ線等から適
当な集電機構を介して行われる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の跨座式モノ
レールでは、他の一般的軌道走行装置と同様、車両を支
持する駆動車輪と軌道との間の静摩擦力又は動摩擦力に
より走行するものであるが、これらの摩擦力には限界が
あり、従って、相当量のエネルギロスは避けることがで
きない。特に、車両を小型にして軽量化する程、駆動車
輪と軌道との間の摩擦力が小さくなって、駆動力のロス
が増加してしまう。また、軌道に沿って別にトロリ線等
を張る必要があり、施設規模が大型になってしまう。本
発明は、駆動車輪が軌道に磁気吸着しつつ転動し、両者
間の強力な静摩擦力又は動摩擦力が得られ、軌道から駆
動電力の供給を受けることができて、別個の電力供給機
構を必要とせず、小型軽量化を図ることができ、また駆
動車輪が軌道に良好に追従し、安定した走行を得ること
ができる軌道走行装置を提供しようとするものである。
レールでは、他の一般的軌道走行装置と同様、車両を支
持する駆動車輪と軌道との間の静摩擦力又は動摩擦力に
より走行するものであるが、これらの摩擦力には限界が
あり、従って、相当量のエネルギロスは避けることがで
きない。特に、車両を小型にして軽量化する程、駆動車
輪と軌道との間の摩擦力が小さくなって、駆動力のロス
が増加してしまう。また、軌道に沿って別にトロリ線等
を張る必要があり、施設規模が大型になってしまう。本
発明は、駆動車輪が軌道に磁気吸着しつつ転動し、両者
間の強力な静摩擦力又は動摩擦力が得られ、軌道から駆
動電力の供給を受けることができて、別個の電力供給機
構を必要とせず、小型軽量化を図ることができ、また駆
動車輪が軌道に良好に追従し、安定した走行を得ること
ができる軌道走行装置を提供しようとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
課題を解決するため、軌道１に跨って走行する走行体６
を備えた跨座式の軌道走行装置において、上下に平行に
敷設された導電性で、少なくとも一方が磁性体から成る
円筒状の一対の軌条２，３とを具備させて軌道１を構成
し、走行体６は、軌道１に跨るフレーム１１に、支持車
輪７、案内車輪８，９、駆動車輪１０、駆動車輪駆動用
のモータ１５、モータ１５に電力を供給する集電機構１
９，２０を取り付けて構成した。支持車輪７は、上部軌
条２の上部を転動するように設け、案内車輪８，９は、
軌条３の左右側面を夫々転動するように相対向させて設
け、駆動車輪１０は、磁性体の軌条２の左右側面に夫々
磁気吸着して転動するように相対向させて設け、３種の
車輪７，８，９，１０で軌条２，３上に走行体６を安定
的に支持した。駆動車輪１０は、リニアガイド１６に沿
って軌条２に向かい下降するように傾斜させてフレーム
１１に移動自在に支持し、自重で軌条２に接触保持する
と共に磁気吸着するようにした。上下軌条２，３は導電
性の素材で構成して、駆動用電力の往帰線とし、集電機
構１９，２０を介して駆動モータ１５に電力を供給する
ようにした。支持車輪７、案内車輪８，９、駆動車輪１
０には、何れも軌条２，３の各側面に沿う断面円弧状の
環状溝７ａ，８ａ，９ａ，１０ａを夫々具備させ、各車
輪７，８，９，１０を円筒状の軌条２，３に対して確実
に係合させた。
課題を解決するため、軌道１に跨って走行する走行体６
を備えた跨座式の軌道走行装置において、上下に平行に
敷設された導電性で、少なくとも一方が磁性体から成る
円筒状の一対の軌条２，３とを具備させて軌道１を構成
し、走行体６は、軌道１に跨るフレーム１１に、支持車
輪７、案内車輪８，９、駆動車輪１０、駆動車輪駆動用
のモータ１５、モータ１５に電力を供給する集電機構１
９，２０を取り付けて構成した。支持車輪７は、上部軌
条２の上部を転動するように設け、案内車輪８，９は、
軌条３の左右側面を夫々転動するように相対向させて設
け、駆動車輪１０は、磁性体の軌条２の左右側面に夫々
磁気吸着して転動するように相対向させて設け、３種の
車輪７，８，９，１０で軌条２，３上に走行体６を安定
的に支持した。駆動車輪１０は、リニアガイド１６に沿
って軌条２に向かい下降するように傾斜させてフレーム
１１に移動自在に支持し、自重で軌条２に接触保持する
と共に磁気吸着するようにした。上下軌条２，３は導電
性の素材で構成して、駆動用電力の往帰線とし、集電機
構１９，２０を介して駆動モータ１５に電力を供給する
ようにした。支持車輪７、案内車輪８，９、駆動車輪１
０には、何れも軌条２，３の各側面に沿う断面円弧状の
環状溝７ａ，８ａ，９ａ，１０ａを夫々具備させ、各車
輪７，８，９，１０を円筒状の軌条２，３に対して確実
に係合させた。
【０００５】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施形態
を説明する。図１は本発明に係る軌道走行装置の概略的
斜視図、図２は軌道走行装置の正面図、図３は軌道走行
装置の平面図、図４は軌道走行装置の側面図、図５はリ
ニアガイドの正面図、図６はリニアガイドの側面図、図
７は軌道走行装置における集電機構の正面図、図８は図
７のVIII-VIII線断面図である。
を説明する。図１は本発明に係る軌道走行装置の概略的
斜視図、図２は軌道走行装置の正面図、図３は軌道走行
装置の平面図、図４は軌道走行装置の側面図、図５はリ
ニアガイドの正面図、図６はリニアガイドの側面図、図
７は軌道走行装置における集電機構の正面図、図８は図
７のVIII-VIII線断面図である。
【０００６】図１乃至図４に示すように、軌道１を構成
する鋼管製の上下一対の軌条２，３は、相互間隔を置
き、電気的に絶縁された支持台４を介して地上にほぼ水
平に敷設されている。軌条２，３の相互間は、絶縁支持
部材５により電気的に絶縁され、一体化されている。上
部軌条２は、駆動電流の帰線として直流駆動電源Ｐの−
側に接続され、下部軌条３は駆動電流の往線として直流
駆動電源Ｐの＋側に接続されている。
する鋼管製の上下一対の軌条２，３は、相互間隔を置
き、電気的に絶縁された支持台４を介して地上にほぼ水
平に敷設されている。軌条２，３の相互間は、絶縁支持
部材５により電気的に絶縁され、一体化されている。上
部軌条２は、駆動電流の帰線として直流駆動電源Ｐの−
側に接続され、下部軌条３は駆動電流の往線として直流
駆動電源Ｐの＋側に接続されている。
【０００７】軌道１上を走行する走行体６は、前後に離
れて上部軌条２の上を転動する一対の垂直の支持車輪
７，７と、下部軌条３を左右両側から挟持しながらその
側面を転動するように前後に離れて設けられた左右各一
対の水平の案内車輪８，９と、上部軌条２を左右両側か
ら挟持しながらその側面を転動するように前側の案内車
輪９の前部に設けられた左右一対の駆動車輪１０，１０
とを有する。
れて上部軌条２の上を転動する一対の垂直の支持車輪
７，７と、下部軌条３を左右両側から挟持しながらその
側面を転動するように前後に離れて設けられた左右各一
対の水平の案内車輪８，９と、上部軌条２を左右両側か
ら挟持しながらその側面を転動するように前側の案内車
輪９の前部に設けられた左右一対の駆動車輪１０，１０
とを有する。
【０００８】支持車輪７は、フレーム１１に水平に架設
された車軸１２に支持されている。支持車輪７は、上部
軌条２の上部曲面に沿う断面円弧状の環状溝７ａを外周
に備え、上部軌条２の上を走行体６の荷重を支承して転
動する。
された車軸１２に支持されている。支持車輪７は、上部
軌条２の上部曲面に沿う断面円弧状の環状溝７ａを外周
に備え、上部軌条２の上を走行体６の荷重を支承して転
動する。
【０００９】案内車輪８，９は、フレーム１１の前後部
において左右両側に延出した垂直支持部１１ｂ，１１ｂ
間を繋ぐ水平支持部１１ａに支持された垂直の軸１３に
支持されている。軸１３は、図示しが、下部軌条３に対
して所定範囲で接近離反自在に設けられており、下部軌
条３に接触するように押されている。案内車輪８，９
は、下部軌条３の側面に沿う断面円弧状の環状溝８ａ，
９ａを夫々備えている。
において左右両側に延出した垂直支持部１１ｂ，１１ｂ
間を繋ぐ水平支持部１１ａに支持された垂直の軸１３に
支持されている。軸１３は、図示しが、下部軌条３に対
して所定範囲で接近離反自在に設けられており、下部軌
条３に接触するように押されている。案内車輪８，９
は、下部軌条３の側面に沿う断面円弧状の環状溝８ａ，
９ａを夫々備えている。
【００１０】駆動車輪１０の軸１４は、駆動モータ１５
の回転軸に結合されている。駆動車輪１０は、磁石材で
構成されており、軌条２に磁気吸着する。駆動車輪１０
は、上部軌条２の側面に沿う断面円弧状の環状溝１０ａ
を備えている。駆動モータ１５は、フレーム１１の左右
両側に延出した前側垂直支持部１１ｂにリニアガイド１
６を介して支持されている。リニアガイド１６は、図
５、図６に示すように、フレーム１１側に設けられたガ
イドレール１６ａと、駆動モータ１５側に設けられたガ
イド溝部材１６ｃとを備えている。ガイドレール１６ａ
は、フレーム１１の垂直支持部１１ｂに固定された直方
形状の固定ブロック１６ｂの上下面に固着されている。
ガイドレール１６ａは固定ブロック１６ｂと共に軌条
２，３側に向かって下降するように傾斜している。ガイ
ド溝部材１６ｃは、駆動モータ１５に設けられた取付板
１６ｄの四位置に固定され、各位置でガイドレール１６
ａに移動自在に係合する。従って、駆動車輪１０は上部
軌条２に対してモータ１５を含めた自重で接触するよう
に保持される。
の回転軸に結合されている。駆動車輪１０は、磁石材で
構成されており、軌条２に磁気吸着する。駆動車輪１０
は、上部軌条２の側面に沿う断面円弧状の環状溝１０ａ
を備えている。駆動モータ１５は、フレーム１１の左右
両側に延出した前側垂直支持部１１ｂにリニアガイド１
６を介して支持されている。リニアガイド１６は、図
５、図６に示すように、フレーム１１側に設けられたガ
イドレール１６ａと、駆動モータ１５側に設けられたガ
イド溝部材１６ｃとを備えている。ガイドレール１６ａ
は、フレーム１１の垂直支持部１１ｂに固定された直方
形状の固定ブロック１６ｂの上下面に固着されている。
ガイドレール１６ａは固定ブロック１６ｂと共に軌条
２，３側に向かって下降するように傾斜している。ガイ
ド溝部材１６ｃは、駆動モータ１５に設けられた取付板
１６ｄの四位置に固定され、各位置でガイドレール１６
ａに移動自在に係合する。従って、駆動車輪１０は上部
軌条２に対してモータ１５を含めた自重で接触するよう
に保持される。
【００１１】一対の案内車輪８，８の後側には、上部軌
条２を左右両側から挟持しながらその側面を転動する左
右一対の水平の案内小車輪１７が設けられている。案内
小車輪１７の車軸は、フレーム１１の垂直支持部１１ｂ
に固着された水平の保持板１８に固着された支持されて
いる。
条２を左右両側から挟持しながらその側面を転動する左
右一対の水平の案内小車輪１７が設けられている。案内
小車輪１７の車軸は、フレーム１１の垂直支持部１１ｂ
に固着された水平の保持板１８に固着された支持されて
いる。
【００１２】案内小車輪１７の後側には、図７、図８に
示すように、上部軌条２の左右両側に一対の上部集電機
構１９を備えている。この上部集電機構１９は、駆動モ
ータ１５に電気的に接続されている。上部集電機構１９
は、保持板１８に固着された矩形枠１９ａに並行一対の
水平ロッド１９ｂが所定範囲で抜け止めされて上部軌条
２に直交する方向に移動自在に支持されている。ロッド
１９ｂの先端には集電子１９ｃが固定されている。この
集電子１９ｃは、矩形枠１９ａとの間に介在するばね１
９ｄにより上部軌条２に押し付けられて接触状態が維持
されるようになっている。
示すように、上部軌条２の左右両側に一対の上部集電機
構１９を備えている。この上部集電機構１９は、駆動モ
ータ１５に電気的に接続されている。上部集電機構１９
は、保持板１８に固着された矩形枠１９ａに並行一対の
水平ロッド１９ｂが所定範囲で抜け止めされて上部軌条
２に直交する方向に移動自在に支持されている。ロッド
１９ｂの先端には集電子１９ｃが固定されている。この
集電子１９ｃは、矩形枠１９ａとの間に介在するばね１
９ｄにより上部軌条２に押し付けられて接触状態が維持
されるようになっている。
【００１３】上部集電機構１９の下方には、下部軌条３
の左右両側面に接触する一対の下部集電機構２０を備え
ている。この下部集電機構２０は、駆動モータ１５に電
気的に接続されている。下部集電機構２０は、フレーム
１１の垂直支持部１１ｂに水平に固着された取付金具２
１を介して取り付けられている。集電機構２０は、下部
軌条３に接触する集電子２０ａと、集電子２０ａを支持
する水平の伸縮アーム２０ｂと、伸縮アーム２０ｂを伸
長方向に付勢するばね部材２０ｃとから構成されてい
る。
の左右両側面に接触する一対の下部集電機構２０を備え
ている。この下部集電機構２０は、駆動モータ１５に電
気的に接続されている。下部集電機構２０は、フレーム
１１の垂直支持部１１ｂに水平に固着された取付金具２
１を介して取り付けられている。集電機構２０は、下部
軌条３に接触する集電子２０ａと、集電子２０ａを支持
する水平の伸縮アーム２０ｂと、伸縮アーム２０ｂを伸
長方向に付勢するばね部材２０ｃとから構成されてい
る。
【００１４】フレーム１１の一方の側部には、上下部軌
条２，３を介して供給される電力を走行体６の走行速度
等に応じて適宜電気的に制御するモータドライバ回路２
２が設けられている。
条２，３を介して供給される電力を走行体６の走行速度
等に応じて適宜電気的に制御するモータドライバ回路２
２が設けられている。
【００１５】この実施形態の軌道走行装置においては、
上部軌条２、下部軌条３が、走行体６の走行路として機
能するほか、駆動モータ１５への電力の往帰線として機
能する。電力は、電流の往路としての下部軌条３から、
下部集電機構２０、駆動モータ１５へと供給され、駆動
モータ１５から、上部集電機構１９を経て、電流の帰路
としての上部軌条２へ流れる。これで駆動モータ１５に
電力が供給され、駆動モータ１５が回転する。駆動モー
タ１５の回転は、駆動車輪１０に伝えられる。駆動車輪
１０は、走行体６の自重にかかわらず、磁気吸着による
強い摩擦力で上部軌条２の左右側面を転動し、走行体６
を効率よく牽引する。この駆動車輪１０は、駆動モータ
１５を含めた自重でリニアガイド１６に沿って軌条２側
に保持され、軌条２に良好に追従する。各車輪７，８，
９，１０は、軌条２，３に係合する環状溝７ａ，８ａ，
９ａ，１０ａを有するから、車輪の配置精度が低いと、
軌条２，３に対する位置ずれが生じて転動に抵抗が生じ
る。しかし、各車輪７，８，９，１０は、軌条２，３を
上部及び両側から包囲するから、車輪の配置精度が比較
的低くても、車輪と軌条との位置ずれが生じにくい。支
持車輪７は、走行体６の荷重を支承し、上部軌条２の上
面を転動する。案内車輪８，９，１７は走行体６の水平
方向の位置を定め、軌条２に沿って走行を案内する。
上部軌条２、下部軌条３が、走行体６の走行路として機
能するほか、駆動モータ１５への電力の往帰線として機
能する。電力は、電流の往路としての下部軌条３から、
下部集電機構２０、駆動モータ１５へと供給され、駆動
モータ１５から、上部集電機構１９を経て、電流の帰路
としての上部軌条２へ流れる。これで駆動モータ１５に
電力が供給され、駆動モータ１５が回転する。駆動モー
タ１５の回転は、駆動車輪１０に伝えられる。駆動車輪
１０は、走行体６の自重にかかわらず、磁気吸着による
強い摩擦力で上部軌条２の左右側面を転動し、走行体６
を効率よく牽引する。この駆動車輪１０は、駆動モータ
１５を含めた自重でリニアガイド１６に沿って軌条２側
に保持され、軌条２に良好に追従する。各車輪７，８，
９，１０は、軌条２，３に係合する環状溝７ａ，８ａ，
９ａ，１０ａを有するから、車輪の配置精度が低いと、
軌条２，３に対する位置ずれが生じて転動に抵抗が生じ
る。しかし、各車輪７，８，９，１０は、軌条２，３を
上部及び両側から包囲するから、車輪の配置精度が比較
的低くても、車輪と軌条との位置ずれが生じにくい。支
持車輪７は、走行体６の荷重を支承し、上部軌条２の上
面を転動する。案内車輪８，９，１７は走行体６の水平
方向の位置を定め、軌条２に沿って走行を案内する。
【００１６】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、例えば、上記実施形態における案内車輪
８，９及び駆動車輪１０の配置を上下逆転させて、案内
車輪８，９が上部軌条２の側面を、また駆動車輪１０が
下部軌条３の側面を夫々転動するように構成してもよ
い。また、集電機構１５，１６に周知の他の構造のもの
を適用することができる。
ものではなく、例えば、上記実施形態における案内車輪
８，９及び駆動車輪１０の配置を上下逆転させて、案内
車輪８，９が上部軌条２の側面を、また駆動車輪１０が
下部軌条３の側面を夫々転動するように構成してもよ
い。また、集電機構１５，１６に周知の他の構造のもの
を適用することができる。
【００１７】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、軌道
に跨って走行する走行体６を備えた跨座式の軌道走行装
置において、間隔をおいて平行に敷設された導電性で、
少なくとも一方が磁性体から成る円筒状の上下一対の軌
条２，３を具備させて軌道１を構成し、走行体６は、軌
道１に跨るフレーム１１に、支持車輪７、案内車輪８、
駆動車輪１０、駆動車輪駆動用のモータ１５、モータ１
５に電力を供給する集電機構１９，２０を取り付けて構
成した。そして、支持車輪７は、上部軌条２の上部を転
動するように設け、案内車輪８，９は、軌条２又は３の
左右側面を夫々転動するように相対向させて設け、駆動
車輪１０は、軌条２又は３の左右側面に夫々磁気吸着し
て転動するように相対向させて設けたため、駆動車輪１
０と軌条２との間の強力な静摩擦力又は動摩擦力で強力
な牽引力が得ることができるので、走行体６の小型軽量
化を図ることができる。また、駆動車輪１０は、リニア
ガイド１６に沿って軌条２に向かい下降するように傾斜
させてフレーム１１に移動自在に支持したので、駆動車
輪１０を軌道に良好に追従させることができ、走行体６
を安定して走行させることができる。さらに、軌条２，
３から駆動モータ１５に電力を供給することができ、別
個の電力供給機構を必要とせず、全体的にも小型化を図
ることができる。また、支持車輪７、案内車輪８，９、
駆動車輪１０には、何れも軌条２，３の各側面に沿う断
面円弧状の環状溝７ａ，８ａ，９ａ，１０ａを夫々具備
させたため、各車輪７，８，９，１０を円筒状の軌条
２，３に対して確実に係合させ、走行体６のさらに安定
した走行を得ることができる。
に跨って走行する走行体６を備えた跨座式の軌道走行装
置において、間隔をおいて平行に敷設された導電性で、
少なくとも一方が磁性体から成る円筒状の上下一対の軌
条２，３を具備させて軌道１を構成し、走行体６は、軌
道１に跨るフレーム１１に、支持車輪７、案内車輪８、
駆動車輪１０、駆動車輪駆動用のモータ１５、モータ１
５に電力を供給する集電機構１９，２０を取り付けて構
成した。そして、支持車輪７は、上部軌条２の上部を転
動するように設け、案内車輪８，９は、軌条２又は３の
左右側面を夫々転動するように相対向させて設け、駆動
車輪１０は、軌条２又は３の左右側面に夫々磁気吸着し
て転動するように相対向させて設けたため、駆動車輪１
０と軌条２との間の強力な静摩擦力又は動摩擦力で強力
な牽引力が得ることができるので、走行体６の小型軽量
化を図ることができる。また、駆動車輪１０は、リニア
ガイド１６に沿って軌条２に向かい下降するように傾斜
させてフレーム１１に移動自在に支持したので、駆動車
輪１０を軌道に良好に追従させることができ、走行体６
を安定して走行させることができる。さらに、軌条２，
３から駆動モータ１５に電力を供給することができ、別
個の電力供給機構を必要とせず、全体的にも小型化を図
ることができる。また、支持車輪７、案内車輪８，９、
駆動車輪１０には、何れも軌条２，３の各側面に沿う断
面円弧状の環状溝７ａ，８ａ，９ａ，１０ａを夫々具備
させたため、各車輪７，８，９，１０を円筒状の軌条
２，３に対して確実に係合させ、走行体６のさらに安定
した走行を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る軌道走行装置の概略的斜視図であ
る。
る。
【図２】軌道走行装置の正面図である。
【図３】軌道走行装置の平面図である。
【図４】軌道走行装置の側面図である。
【図５】リニアガイドの正面図である。
【図６】リニアガイドの側面図である。
【図７】集電機構の正面図である。
【図８】集電機構のVIII-VIII線断面図である。
１ 軌道 ２ 上部軌条 ３ 下部軌条 ６ 走行体 ７ 支持車輪 ７ａ 環状溝 ８ 案内車輪 ８ａ 環状溝 ９ 案内車輪 ９ａ 環状溝 １０ 駆動車輪 １０ａ 環状溝 １５ モータ １６ リニアガイド １９ 集電機構 ２０ 集電機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 595048452 有限会社エムケー磁工 東京都中央区日本橋馬喰町１丁目13番８号 (71)出願人 000001890 三和テッキ株式会社 東京都品川区南品川６丁目５番19号 (72)発明者 山崎 順一 東京都渋谷区神南二丁目２番１号 日本放 送協会 放送センター内 (72)発明者 横井 康和 東京都渋谷区神南二丁目２番１号 日本放 送協会 放送センター内 (72)発明者 金田 英郎 東京都世田谷区砧１丁目10番３号 財団法 人エヌエイチケイエンジニアリングサービ ス内 (72)発明者 星野 良春 東京都世田谷区砧１丁目10番３号 財団法 人エヌエイチケイエンジニアリングサービ ス内 (72)発明者 松井 一三 東京都千代田区外神田一丁目17番４号 磁 石輸送システム開発株式会社内 (72)発明者 真田 健一 東京都千代田区外神田一丁目17番４号 磁 石輸送システム開発株式会社内 (72)発明者 佐々木 昭司 東京都品川区南品川６丁目５番19号 三和 テッキ株式会社内 (72)発明者 岩田 光司 東京都品川区南品川６丁目５番19号 三和 テッキ株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 軌道に跨って走行する走行体を備えた跨
座式の軌道走行装置であって、 前記軌道は、間隔をおいて平行に敷設された導電性で円
筒状の上下一対の軌条であって、少なくとも一方が磁性
体から成るものを具備し、 前記走行体は、前記軌道に跨るフレームと、このフレー
ムに支持され前記上部軌条の上部を転動する支持車輪
と、前記フレームに支持され前記軌条の左右側面を夫々
転動するように対向した一対の案内車輪と、前記フレー
ムに支持され磁性体から成る前記軌条に夫々磁気吸着し
て転動するように対向した一対の駆動車輪と、前記フレ
ームに支持された駆動車輪駆動用のモータと、このモー
タに電力を供給するように上下軌条に接して集電する集
電機構とを具備し、 前記駆動車輪は、側方から前記軌条に向かって下降する
ように傾斜するリニアガイドに沿って前記フレームに対
して移動自在に支持され、駆動車輪が自重で軌条に接近
する方向に案内されることを特徴とする軌道走行装置。 - 【請求項２】 前記支持車輪、案内車輪、駆動車輪は何
れも上部軌条又は下部の軌条の各側面に沿う断面円弧状
の環状溝を夫々備えることを特徴とする請求項１に記載
の軌道走行装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9062078A JPH10236304A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 軌道走行装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9062078A JPH10236304A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 軌道走行装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10236304A true JPH10236304A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=13189686
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9062078A Pending JPH10236304A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 軌道走行装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10236304A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1746333A1 (en) * | 2005-07-20 | 2007-01-24 | Piumaworld S.r.l. | A unit for moving television cameras or film cameras |
| KR100799701B1 (ko) | 2007-08-16 | 2008-02-01 | 황무영 | 모노레일 운행 시스템 |
| KR100864413B1 (ko) | 2008-03-25 | 2008-10-20 | 황무영 | 모노레일 운행 시스템 |
| RU2483014C2 (ru) * | 2007-12-28 | 2013-05-27 | Айзенманн Анлагенбау Гмбх Унд Ко.Кг | Установка для обработки погружением |
| CN107344555A (zh) * | 2017-08-15 | 2017-11-14 | 广州智网联运物流有限公司 | 穿梭机及索道系统 |
| CN107344554A (zh) * | 2017-08-15 | 2017-11-14 | 广州智网联运物流有限公司 | 穿梭机驱动机构 |
-
1997
- 1997-02-28 JP JP9062078A patent/JPH10236304A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1746333A1 (en) * | 2005-07-20 | 2007-01-24 | Piumaworld S.r.l. | A unit for moving television cameras or film cameras |
| KR100799701B1 (ko) | 2007-08-16 | 2008-02-01 | 황무영 | 모노레일 운행 시스템 |
| RU2483014C2 (ru) * | 2007-12-28 | 2013-05-27 | Айзенманн Анлагенбау Гмбх Унд Ко.Кг | Установка для обработки погружением |
| KR100864413B1 (ko) | 2008-03-25 | 2008-10-20 | 황무영 | 모노레일 운행 시스템 |
| CN107344555A (zh) * | 2017-08-15 | 2017-11-14 | 广州智网联运物流有限公司 | 穿梭机及索道系统 |
| CN107344554A (zh) * | 2017-08-15 | 2017-11-14 | 广州智网联运物流有限公司 | 穿梭机驱动机构 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR100583677B1 (ko) | 자기부상 차량이 설치된 운송시스템의 구동용 장치 | |
| KR101630783B1 (ko) | 안내 기능을 갖는 추진 전자석을 포함하는 자기부상 시스템 | |
| CN114734826B (zh) | 一种永磁电动悬浮系统及其导向方法 | |
| CN113415170A (zh) | 一种具有悬浮和导向的磁浮装置、磁浮列车及磁浮系统 | |
| JPH10236304A (ja) | 軌道走行装置 | |
| CN113942398B (zh) | 一种单永磁阵列夹心式永磁电动悬浮导向一体化机构 | |
| WO2011155232A1 (ja) | クレーンシステム | |
| CN1321848C (zh) | 对地压力可调的高速轨道车辆 | |
| US6834595B1 (en) | Power rail steering and direction control apparatus | |
| CN209141916U (zh) | 电动悬浮运输设备 | |
| JPH0568302A (ja) | 無人搬送車の自動充電装置 | |
| JPH1016771A (ja) | 軌道走行装置 | |
| JPH092255A (ja) | 軌道走行装置 | |
| CN116394770A (zh) | 一种永磁电动悬浮系统及磁浮列车制式结构 | |
| CN211928872U (zh) | 一种与悬浮轨道和磁悬浮模型车体配合的悬浮架 | |
| JP2001008312A (ja) | モノレール | |
| GB2237782A (en) | Electric linear motorised tracked toy | |
| JPH08258706A (ja) | 軌道走行装置 | |
| JPH0756563Y2 (ja) | リニアモ−タ利用の搬送設備 | |
| KR20130058031A (ko) | 자기부상운송기 | |
| CN108791567B (zh) | 一种无轨骑乘装置 | |
| JP3171359B2 (ja) | 搬送装置 | |
| CN215995584U (zh) | 磁悬浮游乐设施的直线电机布置结构及磁悬浮游乐设施 | |
| JP2596761Y2 (ja) | 無人搬送車の自動充電装置 | |
| US4867070A (en) | Linear motor type monorail conveying apparatus |