JPH10235160A - 中空糸膜モジュール及び濾過器 - Google Patents
中空糸膜モジュール及び濾過器Info
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- JPH10235160A JPH10235160A JP7059797A JP7059797A JPH10235160A JP H10235160 A JPH10235160 A JP H10235160A JP 7059797 A JP7059797 A JP 7059797A JP 7059797 A JP7059797 A JP 7059797A JP H10235160 A JPH10235160 A JP H10235160A
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Abstract
される中空糸膜の表面に付着した汚れや異物を出来る限
り完全に中空糸膜モジュールの外部に排出し、濾過性能
を長期間維持することを可能とすると共に、内部に留ま
る異物により発生するカビや異臭等の問題を抑える。 【解決手段】 中空糸膜モジュールにおいて、内部に装
填される中空糸膜の膜を洗浄する際に、ケース部材の内
部に流入する流体により洗浄を行い、汚れ成分を含む流
体を排出する独立した排出部を備える。
Description
膜の膜表面に付着・堆積した異物を除去するための洗浄
を効率的に行うことを可能とする構成を備えた中空糸膜
モジュール及び濾過器に関する。
備え、濾過対象流体としての市水(いわゆる水道水)の
微粒子や異物を除去すると共に、臭いや味等の異臭味を
も除去することを目的として、活性炭等による異臭味を
除去するフィルタ手段を備え浄水作用を行う濾過器があ
る。
を示すものである。濾過器101は、有底筒状のハウジ
ングケース102と、ハウジングケース102の開口部
を塞ぐキャップ103を備え、その内部に異臭味を除去
するフィルタ手段としての活性炭フィルタ104及び中
空糸膜モジュール105が直列に装填されている。
介してハウジングケース102の開口端部に密封接続す
ると共に、濾過対象流体である市水の流入口103a
と、濾過された市水が流出する流出口103bとを備え
ている。尚、流出口103bは、中空糸膜モジュール1
05の流出口105aに接続する接続部103cと連続
する流路となっている。
り、その外周壁面より市水が内部に疎通し、一方の端部
に設けられた開口部104aが中空糸膜モジュール10
5の流入口105bに接続している。また活性炭フィル
タ104のフィルタ自体の構成は、例えば、不織布の中
に粒子状の活性炭を包含させたり、所定の粒径の活性炭
を集積させて成形したものが使用可能である。
5cの中にU字状に折り曲げられた中空糸膜107の糸
束が装填され、その端部が封止剤により封止された封止
端部105dとなっている。封止端部105dで各中空
糸膜107は開口しており、中空糸膜107の膜表面を
透過した流体を流出可能としている。
行う際に矢印A101で流入口103aからハウジング
ケース102内部に流入し、矢印A102に従ってハウ
ジングケース102内周壁面に沿って活性炭フィルタ1
04へと導かれ、矢印A103のように活性炭フィルタ
104の外周壁面から内側に透過して異臭味が除去され
る。
は、異臭味が除去された流体が矢印A104により中空
糸膜モジュール105のケース105cの中に流入さ
れ、中空糸膜107の膜を透過することで微細な異物が
除去され、封止端部105dの開口から矢印A105の
ように流出し、濾過された市水すなわち浄水(矢印A1
06)が、流出口103bから濾過器101の外部へと
供給される。
除去を最初に行い、次に中空糸膜モジュール105によ
る濾過を行うことの理由としては、第1に市水中に含ま
れる大きな異物の一次除去が活性炭フィルタ104で行
われ、中空糸膜モジュール105の寿命を延ばすこと
と、第2に活性炭フィルタ104自体から発生する異物
(剥離した活性炭の粉体や不織布の繊維等)があっても
次段の中空糸膜モジュール105で確実に捕捉されると
いう2つの理由により、この順序で行われるのが一般的
である。
器101で市水の濾過を長期間行っていくと、活性炭フ
ィルタ104を通過した市水に含まれる異物が、序々に
中空糸膜モジュール105内部の中空糸膜107の膜表
面の微細孔に捕捉され、膜表面に堆積して圧力損失や濾
過流量の低下を引き起こすことになり、濾過器101の
性能を低下させたり寿命となる問題となっている。
を行い、濾過器101の性能回復及び寿命再生が行われ
ている。
103bから矢印A107のように市水を逆流させて中
空糸膜107の内側から外側に透過させて膜表面に捕捉
・堆積した異物を剥離させ、活性炭フィルタ104の内
室104bへと流入させ(矢印A108)活性炭フィル
タ104の間を透過させて矢印A109のようにハウジ
ングケース102内部から流入口103aを経て濾過器
101の外部へと剥離した異物を排出するという方法に
より行われる。
ると、中空糸膜107の膜表面に捕捉・堆積した異物が
凝集してしまい、逆洗により膜表面から剥離したとして
も大きな粒径の異物となってしまい、逆洗時に活性炭フ
ィルタ104の間につまって、外部に排出されずに濾過
器101内部に留まるものが発生するようになる。
性炭フィルタを備えた濾過器101のような構成では、
逆洗を行っても剥離した異物を完全に濾過器101内部
から排出することが困難となってしまう。
内部に留まる異物の量が多くなり、逆洗を行ってもすぐ
に中空糸膜107の膜表面に異物が付着してしまい、逆
洗の効果が得られなくなり、濾過器101の濾過流量の
低下、寿命の短命化につながっていた。
る為に成されたもので、その目的とするところは膜表面
に堆積した異物を剥離して出来る限り完全に中空糸膜モ
ジュール及び濾過器の外側に排出することを可能とする
ことで、濾過流量の低下を防止して濾過性能を長期間維
持することを可能とすると共に、内部に留まる異物によ
り発生するカビや異臭等の問題を抑えることにある。
に本発明にあっては、流体が流入する流入孔及び濾過さ
れた流体が排出される開口部を備えたケース部材と、こ
のケース部材に挿入される多数本の中空糸膜と、前記ケ
ース部材の開口部に位置し前記中空糸膜の端部と開口部
との隙間を封止固定する封止固定部とを備え、前記ケー
ス部材に流入する流体が、中空糸膜の膜を透過して前記
封止固定部に開口する中空糸膜の端部から流出すること
で濾過を行う中空糸膜モジュールにおいて、前記中空糸
膜の膜を洗浄する際に、ケース部材の内部に流入する流
体を排出する排出部を備えたことを特徴とする。
部に流入する流体の流れにより、中空糸膜の膜表面に付
着・堆積した表層異物が剥離される、いわゆる表層洗浄
が行われると共に、異物の混在する汚濁流体が排出部か
ら排出され、この表層洗浄の際には、ケース部材に備え
られた流入孔から洗浄のための流体を流入し、ケース部
材に備えられた開口部から、この流体を排出させるた
め、十分な流速を確保することが可能である。
中空糸膜の端部から流体を流入させ、通常の濾過におけ
る膜の透過方向とは逆方向に流体を透過させて膜に付着
した異物を除去する逆洗を行う際に、前記排出部は、ケ
ース部材の内部の前記逆方向に透過した流体を排出す
る。
央部近傍に位置することも好適である。
が、ケース部材の内周壁面から開口部に設けられた封止
固定部の中央方向へとなり、内側に位置する中空糸膜に
対しても流体の流れが当たり、膜表面に付着・堆積する
異物を効果的に除去することができる。そして排出部を
設けるにあたり、ケース部材に変更を加える必要はな
く、封止固定部の形成工程で排出部となる筒状部材を封
止固定部に埋め込むことで簡単に設けることができる。
出を選択的に行うことを可能とする開閉手段を備えるこ
とも好ましい。
て中空糸膜の膜表面を透過させる濾過を行い、中空糸膜
の膜を洗浄する際には開閉手段を開けてケース部材内部
の流体の排出を行うことができる。
段を備え、このフィルター手段を透過した流体が前記ケ
ース部材の内部に流入することも好適である。
場合に、剥離した汚れや異物がフィルター手段により捕
捉され、中空糸膜モジュールの外部に排出することが困
難であるが、排出部から異物の混在する汚濁流体を排出
することが可能である。
に前記ケース部材の内部に直接流体を流入させる洗浄用
流入孔を備えることもできる。
手段を介在させる必要がなく、フィルター手段の性能の
低下が防止される。
グ内部に収容する濾過器であって、濾過対象とする流体
をハウジング内部に流入させる流入経路と、前記中空糸
膜モジュールの封止固定部に開口する中空糸膜から流出
する濾過された流体をハウジング内部から流出させる流
出経路と、前記中空糸膜モジュールの排出部と前記ハウ
ジングの外部とを接続するバイパス経路とを備え、この
バイパス経路により、中空糸膜の膜を洗浄する際の前記
中空糸膜モジュールの内部に流入する流体を排出するこ
とを特徴とする。
ウジング内部に収容する濾過器であって、濾過対象とす
る流体をハウジング内部に流入させる流入経路と、洗浄
用の流体を中空糸膜モジュールの内部に流入させる流入
経路と、前記中空糸膜モジュールの封止固定部に開口す
る中空糸膜から流出する濾過された流体をハウジング内
部から流出させる流出経路と、前記中空糸膜モジュール
の排出部と前記ハウジングの外部とを接続するバイパス
経路とを備え、このバイパス経路により、中空糸膜の膜
を洗浄する際の前記中空糸膜モジュールの内部に流入す
る流体を排出することもできる。
に基づいて説明する。
施の形態に関わる中空糸膜モジュール1を説明する図で
ある。図1(a)は、通常の濾過時における流体の流れ
が矢印により表わされている図であり、図1(b)は、
洗浄時における流体の流れが矢印により表わされている
図である。
の構成から説明する。この中空糸膜モジュール1は、モ
ジュール本体2とその外側でモジュール本体2を包含す
るハウジング3とを備えた2重構造を呈するものであ
り、ハウジング3には濾過対象流体の流入口4及び流出
口5が備えられている。
の流入孔2cを備える円筒状のケース部材2aと、この
ケース部材2aに挿入されるU字状に折り曲げられた多
数本の中空糸膜6と、開口部2bに位置し中空糸膜6の
端部と開口部2bとの隙間を封止固定する封止固定部7
とから構成されている。
部が現れた開口端面7aが外側に現れており、キャップ
部材8が開口端面7aから流出する流体を集積して流出
口5へと導いている。
ル本体2の流入孔2cへと流体が流れる流入経路4a
が、ハウジング3の内周壁面とモジュール本体2のケー
ス部材2aの外周壁面により形成されている。また、モ
ジュール本体2からの流出経路5aは、上記のキャップ
部材8のプラグ部8aと開口端面7aと対向するキャッ
プ部材8の内壁面により形成されている。
を接続する排出部としてのバイパス9をハウジング3を
貫通させるように、ケース部材2aの側面部に備えてい
る。このバイパス9は、中空糸膜6の表面に付着・堆積
した汚れや異物を除去する際の洗浄時にのみ使用される
ものであり、バイパス9の流体の流れを選択的にオン・
オフすることの可能なバルブ10が設けられている。
態は図1(a)により示され、流入口4から濾過対象流
体が矢印A1のように入り、流入経路4aを通り流入孔
2cよりモジュール本体2に流入する(矢印A2)。濾
過対象流体は、中空糸膜6の膜を透過することで流体中
に含まれる微粒子や異物が除去され、封止固定部7の開
口端面7aから流出し、流出経路5aを経て流出口5か
ら外部へと濾過された流体が供給される。この時、バル
ブ10は閉鎖しており、バイパス9からは濾過対象流体
が流出することはない。
浄時の状態を説明する図であり、洗浄時にはバルブ10
を開き、バイパス9を疎通させる。洗浄を行う流体は流
入口4から矢印A1のように入り、流入経路4aを通り
流入孔2cよりモジュール本体2に流入する(矢印A
2)。モジュール本体2に流入した流体は、その流れに
より中空糸膜6の膜表面に付着・堆積している汚れや異
物を取り除きながら、矢印A4に示されるようにバイパ
ス9から異物の混在する汚濁流体が外部へと排出され
る。
には、洗浄のための流体を封止固定部及び中空糸膜を介
して流入させていたが、本実施の形態の構成では、モジ
ュール本体2内に流入口4から直接洗浄のための流体を
流入させて、洗浄後の流体をバイパス9によって外部に
排出させるため、十分な流速を確保でき、洗浄性能が向
上した。
体を流入させ、通常の濾過における膜の透過方向とは逆
方向に流体を透過させて膜に付着した異物を除去し、異
物の混在する汚濁流体はバイパス9から外部へと排出す
ることが可能である。
施の形態に関わる中空糸膜モジュール21を説明する図
である。ケース部材22の内側にはU字状に折り曲げら
れた多数本の中空糸膜6が装填され、開口部22a側に
中空糸膜6の端部を封止固定する封止固定部23が形成
されている。また、ケース部材22の封止固定部23の
反対側には、濾過対象流体を内部に流入するための流入
孔22bが設けられている。
端部が現れた開口端面23aが外側に現れており、キャ
ップ部材24が開口端面23aから流出する流体を集積
して流出経路25へと導いている。
円筒状に突出する接続部26がケース部材22の軸方向
に平行に設けられている。27は、接続部26が図2で
は不図示の中空糸膜モジュール21が取付けられる濾過
器等の流出口との密封を維持するためのオーリングであ
る。
2の内側と外側とを貫通する排出部となるプラグ28が
封止固定部23の中央部近傍に埋め込まれるように固定
されている。プラグ28の位置を封止固定部23の中央
部近傍とすることは、中空糸膜6がU字状に折れ曲がっ
た糸束として装填されていることから開口端面23a側
の中央部近傍にプラグ28を固定するスペースを設ける
ことが容易であることと、中央部近傍に位置することで
流体を排出する際の不均一を防止することが可能となる
からである。
口端面23a側の大径部28bと小径部28cが同軸的
に接続されており、小径部28cの先端側に開口28
d、及び先端部に組み立ての際に中空糸膜6が内部流路
28aに進入することを防止する傘部28eを備えてい
る。
22に変更を加える必要はなく、封止固定部23の形成
工程でプラグ28を一緒に埋め込むことで簡単に設ける
ことができる。29はプラグ28の大径部28bの内径
部に差し込まれ、中空糸膜モジュール21の外部と接続
するバイパスとして機能するコネクタチューブである。
本実施の形態では、排出部であるプラグ28が接続部2
6の流出経路25に対向する位置にあり、プラグ28か
らコネクタチューブ29の内径部であるバイパス経路2
9aにより排出される流体と、開口端面23aから流出
経路25により排出される透過流体とをコネクタチュー
ブ29により流路を区別している。
濾過を行う場合には、プラグ28に接続する不図示のバ
ルブ等を操作することによりプラグ28からケース部材
22内部の流体が流出しないようにしておき、流入孔2
2bから濾過対象となる流体をケース部材22内部に流
入させ、中空糸膜6の膜表面を透過させて開口端面23
aから流出経路25により排出する。
や異物を取り除き、中空糸膜モジュール21の洗浄(寿
命再生)を行う際には、プラグ28の内部流路28aの
開閉を制御する不図示のバルブ等を操作することにより
プラグ28からケース部材22内部の流体が流出可能と
なるようにしておき、流入孔22bから流体をケース部
材22内部に流入させ、この流体の流れにより中空糸膜
6の膜表面に付着した汚れや異物等を剥離し、ケース部
材22内部の異物の混在する汚濁流体をプラグ28から
コネクタチューブ29を経由して中空糸膜モジュール2
1の外部へと排出する。
が、ケース部材22の内周壁面から中央央方向へとな
り、内側に位置する中空糸膜6に対しても流体の流れが
当たり、膜表面に付着した汚れや異物を均一にしかも効
果的に除去することができる。
25は開放状態あるいは閉鎖状態のいずれであってもか
まわないが、閉鎖状態とすることでケース部材22内部
の流体は中空糸膜6の膜表面を透過せず、洗浄効率が高
まる。
浄を逆洗と組み合わせて行うことも効果的である。
と共に、開口28dを軸方向に異なる位置に多数個設け
ることで、中空糸膜6を通過する径方向の流体の流れを
軸方向にもより均一とすることが可能となり(中空糸膜
6の開口端面23aに近接する領域と、U字状の折れ曲
がり部近傍との比較において)中空糸膜6の膜表面に付
着した汚れや異物を効果的に除去することが可能とな
る。
施の形態に関わる中空糸膜モジュールとしてのカートリ
ッジ31を説明する図である。このカートリッジ31
は、第2の実施の形態の中空糸膜モジュール21にフィ
ルター手段として活性炭フィルター32を流入孔22b
に接続するように備え、濾過対象となる流体は活性炭フ
ィルター32を透過することで異臭味が取り除かれ、そ
の後、中空糸膜6の膜表面を透過するものである。
成形した活性炭部32aと、端面を塞ぐ上蓋32b及び
下蓋32cが取付けられており、下蓋32cには中空糸
膜モジュール21の流入孔22bと疎通する連通孔32
dが設けられている。
膜モジュール21が直列に構成されたカートリッジ31
の洗浄(表層洗浄)を行う場合に、従来技術により説明
したように、流出経路25から流体を通常の濾過時とは
逆方向に流入させる逆洗を行うと、中空糸膜6の膜表面
に捕捉された汚れや異物が膜表面から剥離するが、剥離
された異物や汚れの大きさが凝固により大きくなり、活
性炭フィルター32を通過せずにカートリッジ31の外
部に排出されなくなるという問題があった。
洗浄のための流体は、中空糸膜6等を介して流入させる
と共に、活性炭フィルター32を介して排出させるため
流体の流速が制限されて、中空糸膜6の膜表面に捕捉さ
れた汚れや異物を十分に剥離されない場合もあった。
浄の際には、プラグ28の内部流路28aの開閉を制御
する不図示のバルブ等を操作することによりプラグ28
からケース部材22内部の流体が流出するようにするこ
とで、ある程度の流速を確保しながら流出させることが
でき、ケース部材22内部に流入する流体の流れにより
中空糸膜6の膜表面に付着した汚れや異物等を剥離し、
ケース部材22内部の異物の混在する汚濁流体をプラグ
28からコネクタチューブ29を経由して中空糸膜モジ
ュール21の外部へと排出するので、剥離された汚れや
異物がカートリッジ31内に残留することが減少し、洗
浄をおこなってもすぐに濾過流量が減少してしまった
り、剥離された汚れや異物の残留物に細菌が繁殖してカ
ビ異臭の発生の原因となることが防止される。
入させる方法は、通常の濾過時と同様に、活性炭フィル
ター32を透過させてから流入孔22bにより流入する
方法を採用することで、剥離した汚れや異物が活性炭フ
ィルター32に進入せず、活性炭フィルター32では汚
れや異物の捕捉が行われなくなる。
施の形態に関わる濾過器41の断面構成を説明する図で
ある。この濾過器41は第3の実施の形態で説明したカ
ートリッジ31を内部に装填している。
象流体を内部に取り込み、ハウジング43の内周とカー
トリッジ31の外周との間により形成される流入経路4
4により、カートリッジ31の活性炭フィルター32へ
と濾過対象流体を流入させている。
中空糸膜モジュール21の内部に入り、中空糸膜6の膜
表面を透過して開口端面23aから流出し、接続部26
の内径側である流出経路25により排出される。
濾過器41のハウジング43の開口を塞ぐキャップ45
に設けられた流出口46に密封して嵌め込まれている。
46aは、接続部26の外側端面から流出口46までの
流出経路である。
は、延長されたコネクタチューブ29が接続され接続部
26及び流出口46の内側を通って濾過器41の外部へ
と延びている。そして、コネクタチューブ29の途中に
プラグ28からの流体の流れを制御するバルブ47が設
けられている。このバルブ47は、中空糸膜モジュール
21の洗浄を行う際に開けられ、通常の濾過時には閉じ
られている。
と同様であり、まず、バルブ47を開けてプラグ28か
らケース部材22内部の流体が流出するようにしてお
き、中空糸膜モジュール21内部に流入する流体の流れ
により中空糸膜6の膜表面に付着した汚れや異物等を剥
離し、中空糸膜モジュール21内部の異物の混在する汚
濁流体をプラグ28からコネクタチューブ29を経由し
て濾過器41の外部へと排出するので、剥離された汚れ
や異物が濾過器41内に残留することが減少し、洗浄を
おこなってもすぐに濾過流量が減少してしまったり、剥
離された汚れや異物の残留物に細菌が繁殖してカビ異臭
の発生の原因となることが防止される。
なく、バルブ47を切換え、通常時の濾過と同様に流体
を流すことで行うことができるので、操作が簡単であ
る。
にコネクタチューブ29が同軸的に挿入されているの
で、バルブ47を鎖線で囲まれたBの領域に配設してそ
の開閉操作を流出口46の外側から実施可能とすると共
に、コネクタチューブ29の開口を流出口46の内側に
位置させることにより、濾過器41の流入口42と流出
口46の他の接続部材に対する接続形態を変更すること
なく本発明を適用することも可能となる。
混在する汚濁流体が、濾過時に排出される濾過された流
体と同じ排出口46から排出されることになるが、バル
ブ47を開いた際に、使用者に対して明確な表示(洗浄
中であるという)を行うことで、洗浄時の流体を誤って
使用することがなくなる。
めに、通常の濾過時の流出口46と、洗浄時の流体の排
出口であるコネクタチューブ29の位置をはっきりと別
けて備えるようにしても良い。
発明の第5の実施の形態が示されている。上記の実施の
形態では、濾過対象流体も洗浄する場合の流体も同じ流
入口によって、流体を内部に流入させていたが、本実施
の形態では、これらを別々に分けている。
実施の形態を適用した場合について図5を参照して説明
する。なお、流入口を別々にした構成以外の構成等につ
いては第3の実施の形態と同一なので、同一の構成部分
については同一の符号を付して、その説明は省略する。
中空糸膜モジュールとしてのカートリッジ31を説明す
る図である。
成に加えて、ケース部材22に、洗浄時に洗浄用の流体
を流入させるための洗浄用流入孔22cが設けられてい
る。
には、洗浄用の流体を活性炭フィルター32に透過させ
ることなく洗浄することができるので、活性炭フィルタ
ー32の性能の低下を防ぐことができる。
2に透過させる必要がなく直接流入させるため、流速を
より一層確保することが可能なため、膜表面の異物等を
確実に剥離することができる。
側、および、濾過した流体を排出する側(流出経路2
5)をふさげば、より効率よく洗浄することが可能とな
る。
流体側(洗浄用流入孔22c側)をふさいで、洗浄用の
流体が流入するのを防ぐ他は、上述の第3の実施の形態
で説明したのと同様に、濾過対象となる流体を活性炭フ
ィルター32を透過させた後に、中空糸膜6を透過させ
るものである。
する。図6は、洗浄用流入孔22cへの流入経路22d
等をより具体的にした場合を説明する図である。
ング部)23側に開口するように、外側ケース22eと
内側ケース22fとの隙間に流入経路22dを設けて洗
浄用の流体を洗浄用流入孔22cに導くようにしてい
る。
へ配置させて、活性炭や中空糸膜6の粉などが外部に流
出してしまうのを防ぐこともできる。
炭フィルターの性能の低下を防ぐことができ、寿命が延
びると共に、活性炭の量を減らすことも可能となるの
で、装置を小型化することもできる。
31を上述の第4の実施の形態のように濾過器に装填で
きることはいうまでもない。
は、中空糸膜モジュールの内部に洗浄により剥離した汚
れや異物が留まらずに排出部から排出される。従って、
洗浄を繰り返しても濾過処理量が減少することなく、長
期間中空糸膜モジュールの性能を維持することが可能と
なる。そして、内部に留まる異物により発生するカビや
異臭等の問題を抑えることができる。
えられた流入孔から洗浄のための流体を流入し、ケース
部材に備えられた開口部から、この流体を排出させるた
め、十分な流速を確保することができ、膜表面に付着・
堆積した表層の異物の剥離・洗浄性が向上する。
ることで、洗浄時の流体の流れが均一になり、効果的に
汚れや異物を除去することが可能である。そして排出部
を設けるにあたり、ケース部材に変更を加える必要はな
く、封止固定部の形成工程で排出部となる筒状部材を封
止固定部に埋め込むことで簡単に設けることができ、容
易に適用することができる。
洗浄を切り換えることができる。
備えたものでは、洗浄時の流体の流れが通常の濾過時に
置ける方向であり、洗浄を行う際に剥離した汚れや異物
はフィルター手段方向へ逆流することがなく、フィルタ
ー手段を汚染することが防止される。
ース部材の内部に直接流体を流入させる洗浄用流入孔を
備えれば、洗浄する場合にはフィルター手段を介在させ
る必要がなく、フィルター手段の性能の低下を防止する
ことができる。
ジュールの説明図。
ジュールの説明図。
ジュール及び活性炭フィルターを備えたカートリッジの
説明図。
面構成説明図。
ジュール及び活性炭フィルターを備えたカートリッジの
説明図。
ジュール及び活性炭フィルターを備えたカートリッジの
説明図。
器の図(濾過時)。
器の図(逆洗時)。
Claims (7)
- 【請求項1】 流体が流入する流入孔及び濾過された流
体が排出される開口部を備えたケース部材と、このケー
ス部材に挿入される多数本の中空糸膜と、前記ケース部
材の開口部に位置し前記中空糸膜の端部と開口部との隙
間を封止固定する封止固定部とを備え、 前記ケース部材に流入する流体が、中空糸膜の膜を透過
して前記封止固定部に開口する中空糸膜から流出するこ
とで濾過を行う中空糸膜モジュールにおいて、 前記中空糸膜の膜を洗浄する際に、ケース部材の内部に
流入する流体を排出する排出部を備えたことを特徴とす
る中空糸膜モジュール。 - 【請求項2】 前記排出部は、前記封止固定部の中央部
近傍に位置することを特徴とする請求項1に記載の中空
糸膜モジュール。 - 【請求項3】 前記排出部は、ケース部材内部の流体の
排出を選択的に行うことを可能とする開閉手段を備える
ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記
載の中空糸膜モジュール。 - 【請求項4】 前記流入孔に接続するフィルター手段を
備え、このフィルター手段を透過した流体が前記ケース
部材の内部に流入することを特徴とする請求項1乃至3
のいずれか1項に記載の中空糸膜モジュール。 - 【請求項5】 前記フィルター手段を介在させずに前記
ケース部材の内部に直接流体を流入させる洗浄用流入孔
を備えたことを特徴とする請求項4に記載の中空糸膜モ
ジュール。 - 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
中空糸膜モジュールをハウジング内部に収容する濾過器
であって、 濾過対象とする流体をハウジング内部に流入させる流入
経路と、 前記中空糸膜モジュールの封止固定部に開口する中空糸
膜から流出する濾過された流体をハウジング内部から流
出させる流出経路と、 前記中空糸膜モジュールの排出部と前記ハウジングの外
部とを接続するバイパス経路とを備え、 このバイパス経路により、中空糸膜の膜を洗浄する際の
前記中空糸膜モジュールの内部に流入する流体を排出す
ることを特徴とする濾過器。 - 【請求項7】 請求項5に記載の中空糸膜モジュールを
ハウジング内部に収容する濾過器であって、 濾過対象とする流体をハウジング内部に流入させる流入
経路と、 洗浄用の流体を中空糸膜モジュールの内部に流入させる
流入経路と、 前記中空糸膜モジュールの封止固定部に開口する中空糸
膜から流出する濾過された流体をハウジング内部から流
出させる流出経路と、 前記中空糸膜モジュールの排出部と前記ハウジングの外
部とを接続するバイパス経路とを備え、 このバイパス経路により、中空糸膜の膜を洗浄する際の
前記中空糸膜モジュールの内部に流入する流体を排出す
ることを特徴とする濾過器。
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-
1997
- 1997-03-07 JP JP07059797A patent/JP3489383B2/ja not_active Expired - Fee Related
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