JPH10234198A - ブラシレスモータの駆動装置 - Google Patents

ブラシレスモータの駆動装置

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JPH10234198A
JPH10234198A JP9034753A JP3475397A JPH10234198A JP H10234198 A JPH10234198 A JP H10234198A JP 9034753 A JP9034753 A JP 9034753A JP 3475397 A JP3475397 A JP 3475397A JP H10234198 A JPH10234198 A JP H10234198A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシレスモータをPWM制御する場合に、
固定子巻線の端子電圧と基準電圧との比較によって位置
検出信号を確実に得るようにする。 【解決手段】 駆動回路3の出力端子18乃至20の端
子電圧UV乃至WVを分圧抵抗24乃至29からなる分
圧回路23によって検出し、比較手段37によって、そ
の検出電圧と基準電圧発生回路33からの基準電圧VR
とを比較することに基づき信号を得、この信号をラッチ
回路44にラッチさせる。このラッチ回路44のラッチ
動作は、PWM信号PSがオフからオンに変化した時点
より所定時間経過した時からPWM信号PSがオンから
オフに変化する時までの間に所定間隔で繰返して行な
う。そして、主制御回路45は、ラッチ回路44からの
信号に基づいて位置検出信号を得、これとPWM信号P
Sとに基づいて駆動回路3のトランジスタ6乃至11を
オン,オフさせる通電タイミング信号を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定子巻線の端子
電圧に基づいて位置検出信号を得るようにしたブラシレ
スモータの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、冷蔵庫或いはエアコンデイショ
ナのコンプレッサの駆動モータとしては、コンプレッサ
の能力可変が必要とされる用途の場合、回転速度制御の
容易さから、ブラシレスモータが採用されるようになっ
ており、特に、引出し線数が少ない等の特徴から、固定
子巻線と永久磁石形の回転子との相対的位置をホール素
子等の位置センサを用いずに固定子巻線に誘起される誘
起電圧を利用して検出する位置センサレス方式のものが
採用されるようになってきている。
【0003】ここで、図6及び図7を参照して位置検出
信号の検出原理について述べるに、この図6及び図7に
は、U,V及びW相の三相の固定子巻線を有するブラシ
レスモータを例にとって、特に、U相の固定子巻線の端
子電圧UVを代表して示している。
【0004】即ち、この種の位置センサレス方式の駆動
装置は、固定子巻線に順次通電するための駆動回路,比
較器及び制御装置を備えており、比較器は、図6(a)
で示すように、端子電圧UVと基準電圧VRとのクロス
点を検出することにより、即ち、U相の固定子巻線に誘
起される誘起電圧のゼロクロス点を検出することによ
り、図6(b)に示すように、位相信号DSUを得る。
そして、制御装置は、この位相信号DSUから電気角3
0゜に相当する時間を演算してその分だけ位相信号DS
Uを移相し、以て、図6(c)で示すように、位置検出
信号PSUを得る。制御装置は、他のV及びW相の固定
子巻線についても同様の処理を行なって合計3つの位置
検出信号を得る。
【0005】そして、制御装置は、これらの3つの位置
検出信号を論理変換して6つの通電タイミング信号を
得、これらを駆動回路のトランジスタに与えて、順次ト
ランジスタをオン,オフさせ、以て、固定子巻線に通電
して回転子を回転させるようになる。
【0006】ところで、制御装置は、実際の運転に際し
ては、速度指令信号に基づいて出力調整を行なうべくパ
ルス幅変調(PWM)制御を行なうようになっている。
この場合、図7(c)で示すようなPWM信号PSによ
りPWM制御を行なうと、端子電圧UVも図7(a)で
示すようにパルス状の電圧となり、これと基準電圧VR
との比較により得られる位相信号DSUも図7(b)に
DSU´で示すようにパルス状になる。従って、このよ
うな図7(b)で示す位相信号DSU´から図6(c)
で示すような位置検出信号PSUを得ることはできな
い。
【0007】このため、従来では、特開平7−1477
93号公報に開示されたような駆動装置が考えられてい
る。即ち、この駆動装置は、駆動回路,比較器及び制御
装置の他にラッチ回路を備えている。これの動作につい
て、図8を参照して述べる。図8(a),(b)及び
(c)は、図7(a),(b)及び(c)に対応する部
分拡大図である。
【0008】この場合、端子電圧UVは、図8(a)で
示すように、その立上り直後において振動を発生する。
これは、固定子巻線のインダクタンスと駆動回路を構成
するトランジスタのエミッタ,コレクタ間の浮遊静電容
量とに基因するものであることは知られている。そし
て、図8(c)で示すように、PWM信号PSのオフ
(ロウ)からオン(ハイ)への立上り及びオンからオフ
への立下りに対して端子電圧UVの立上り及び立下りは
遅れ時間Ton及びToffを有し、又、端子電圧UV
の立上り時点からPWM信号PSの立下り時点までの時
間Teは端子電圧UVの振動時間Tsよりも大(Te>
Ts)になっている。
【0009】而して、ラッチ回路は、図8(d)で示す
ように、PWM信号PSのオンからオフへの立下りのタ
イミングでラッチタイミング信号LSを受けて位相信号
DSU´をラッチする。従って、今、図8(a)で示す
ような端子電圧UV´の振動電圧によって図8(b)で
示すように位相信号DSU´がハイに変化したとして
も、ラッチ回路は、位相信号DSUを出力することはな
い。
【0010】その後、端子電圧UVが基準レベルVR以
上になると、ラッチタイミング信号LSが発生したとき
には信号DSU´がハイになっているので、ラッチ回路
は、図8(e)に示すように連続した位相信号DSUを
出力するようになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、特開平
7−147793号公報に開示された従来の駆動装置に
よれば、PWM信号PSの影響を受けることなく、しか
も、端子電圧の振動の影響を受けることなく位置検出信
号を得ることができる。
【0012】しかしながら、従来のように、PWM信号
PSがオンからオフに変化するタイミングで位相信号D
SU´をラッチさせる構成とすると、図8に示すよう
に、PWM信号PSのキャリア周波数の間隔のみで端子
電圧UVを検出することになるので、PWM信号PSの
キャリア周波数が高い場合には位置検出の大きなずれは
ないが、キャリア周波数が低い場合には検出位置のずれ
が大きくなる。
【0013】例えば、4極のブラシレスモータが500
0(rpm)で回転している場合、PWM信号PSのキ
ャリア周波数が16(KHz)であったとすると、検出
時に生ずる誤差(ずれ)は、電気角で最大3.75゜で
あるが、キャリア周波数が6(KHz)であったとする
と、検出時に生ずる誤差は、電気角で最大10゜にな
り、このようなずれが不規則に生ずることを考えると、
振動,騒音の発生の要因になるとともに、このようなず
れが重なると、位置検出が不良となって、ブラシレスモ
ータの駆動が不可能になる。
【0014】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、パルス幅変調信号のキャリア周波数の
影響を受けることなく、しかも、端子電圧の振動の影響
も受けることなく、検出ずれの小なる位置検出信号を得
ることができるブラシレスモータの駆動装置を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のブラシレ
スモータの駆動装置は、ブラシレスモータの複数相の固
定子巻線の端子電圧を検出する検出手段と、基準電圧を
発生する基準電圧発生手段と、この基準電圧発生手段か
らの基準電圧と前記検出手段からの端子電圧との比較に
より信号を出力する比較手段と、この比較手段からの信
号をラッチするラッチ手段と、このラッチ手段からの信
号により位置検出信号を得てこの位置検出信号と出力調
整用のパルス幅変調信号とに基づいて通電タイミング信
号を出力する制御手段と、この制御手段からの通電タイ
ミング信号に基づいて前記固定子巻線に通電する出力手
段とを具備し、前記ラッチ手段を、前記パルス幅変調信
号がオフからオンに変化した時点より所定時間経過した
時から該パルス幅変調信号がオンからオフに変化する時
までの間において、所定間隔で繰返しラッチ動作するよ
うに構成するところに特徴を有する。
【0016】請求項2記載のブラシレスモータの駆動装
置は、ラッチ手段を、パルス幅変調信号がオンからオフ
に変化した時にもラッチ動作するように構成するところ
に特徴を有する。
【0017】請求項3記載のブラシレスモータの駆動装
置は、ラッチ手段を、パルス幅変調信号がオンからオフ
に変化した時点より一定時間経過した時にもラッチ動作
するように構成するところに特徴を有する。
【0018】請求項4記載のブラシレスモータの駆動装
置は、ラッチ手段における所定時間の経過時点を、端子
電圧がオフからオンに変化した後該端子電圧の振動が収
束する時からパルス幅変調信号がオンからオフに変化す
る時までの範囲で設定するところに特徴を有する。
【0019】請求項5記載のブラシレスモータの駆動装
置は、ラッチ手段における一定時間を、パルス幅変調信
号がオンからオフに変化した時から端子電圧がオンから
オフに変化する時までの範囲で設定するところに特徴を
有する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
き、図1乃至図3を参照しながら説明する。先ず、図1
に従って、全体の構成について述べる。直流電源1の正
及び負端子は、その負端子側に電流検出用抵抗2を介し
て、駆動回路3の入力端子4及び5に夫々接続されてい
る。尚、直流電源1の負端子はアースされている。
【0021】出力手段たる駆動回路3は、入力端子4,
5間に半導体スイッチング素子たるNPN形のトランジ
スタ6乃至8及び9乃至11を三相ブリッジ接続して構
成されている。尚、トランジスタ6乃至11には並列に
フリーホイールダイオード12乃至17が夫々接続され
ている。そして、トランジスタ6及び9の共通接続点は
出力端子18に接続され、トランジスタ7及び10の共
通接続点は出力端子19に接続され、トランジスタ8及
び11の共通接続点は出力端子20に接続されている。
【0022】ブラシレスモータ21は複数相例えばU,
V及びW相の三相の固定子巻線22U,22V及び22
Wを有する固定子22と、永久磁石形の回転子(図示せ
ず)とを備えている。そして、固定子巻線22U,22
V及び22Wの一端子は共通に接続され、各他端子は駆
動回路3の出力端子18,19及び20に夫々接続され
ている。
【0023】検出手段たる分圧回路23は、分圧抵抗2
4乃至29からなっており、固定子巻線22U,22V
及び22Wの各一端子、即ち、駆動回路3の出力端子1
8,19及び20とアース(実際には入力端子5)との
間に、分圧抵抗24と25との直列回路,分圧抵抗26
と27との直列回路及び分圧抵抗28と29との直列回
路を接続して構成されている。そして、その分圧抵抗2
4と25,分圧抵抗26と27及び分圧抵抗28と29
との各共通接続点を検出端子30,31及び32として
いる。
【0024】基準電圧発生手段たる基準電圧発生回路3
3は分圧用の抵抗34及び35を備えており、これらは
直流電源1の正端子と負端子との間に接続されている。
そして、これらの抵抗34及び35の共通接続点を基準
端子36としている。
【0025】尚、分圧回路23の分圧抵抗24,26及
び28と分圧抵抗25,27及び29との抵抗値比はK
対2(但し、Kは自然数)に設定され、基準電圧発生回
路33の抵抗34と35との抵抗値比は(K+1)対1
に設定されている。
【0026】比較手段37は3個の比較器38,39及
び40から構成され、夫々の非反転入力端子(+)は分
圧回路23の検出端子30,31及び32に接続され、
夫々の反転入力端子(−)は基準電圧発生回路33の基
準端子36に共通に接続されている。
【0027】制御手段たる制御装置41は、マイクロコ
ンピュータを含む回路で構成されており、機能的にブロ
ック線図で示すと、電圧指令信号発生回路42,PWM
信号発生回路43,ラッチ手段たるラッチ回路44,制
御手段としての主制御回路45及びラッチタイミング信
号発生回路46からなる。
【0028】ラッチ回路44は、図2に示すように、3
個のDフリップフロップ44U,44V及び44Wから
構成されている。そして、Dフリップフロップ44U,
44V及び44Wにおいて、夫々のデータ端子Dは比較
器38,39及び40の出力端子に接続され、夫々の出
力端子Qは主制御回路45の3つの入力ポートに接続さ
れ、夫々のクロック端子CKはラッチタイミング信号発
生回路46の出力端子に共通に接続されている。
【0029】又、主制御回路45において、他の1つの
入力ポートはPWM信号発生回路43の出力端子に接続
され、6つの出力ポートはトランジスタ6,7,8,
9,10及び11のベースにベースドライブ回路を介し
て接続され、他の1つの出力ポートは電圧指令信号発生
回路42の入力端子に接続されている。そして、ラッチ
タイミング信号発生回路46の入力端子はPWM信号発
生回路43の他の出力端子に接続されている。
【0030】次に、本実施例の作用につき、図3をも参
照しながら説明する。ブラシレスモータ21の回転中に
おいては、固定子巻線22U,22V及び22Wの端子
電圧UV,VV及びWVは分圧回路23により分圧され
て検出電圧UVa,VVa及びWVaとして検出され、
これらが比較器38,39及び40の非反転入力端子
(+)に入力される。又、直流電源1の電源電圧Eは基
準電圧発生回路33により分圧されて基準電圧VR(=
E/2)として出力され、これが比較器38乃至40の
反転入力端子(−)に入力される。
【0031】比較器38,39及び40は、これらの検
出電圧UVa,VVa及びWVaと基準電圧VRとを比
較して固定子巻線22U,22V及び22Wに誘起され
る誘起電圧のゼロクロス点を検出する。
【0032】制御装置41は、従来の制御装置と同様に
速度指令信号SVに基づいて出力調整を行なうべくパル
ス幅変調(PWM)制御を行なう。即ち、具体的には、
主制御回路45は、後述するように、演算により得られ
た位置検出信号を基にブラシレスモータ21の実際の回
転速度を示す速度検出信号DVを検出して、これを電圧
指令信号発生回路42に与える。そして、電圧指令信号
発生回路42は、速度指令信号SVと速度検出信号DV
とを比較して両者の差が零となるようなPWMのデュー
ティ信号をPWM信号発生回路43に与える。
【0033】PWM信号発生回路43は、電圧指令発生
回路42から与えられるデューティ信号に応じたデュー
ティのPWM信号を出力して主制御回路45に与えるよ
うになり、主制御回路45は、例えば、駆動回路3の正
側のトランジスタ6,7及び8に与えられるベース信号
をPWM信号PSにより変調するので、例えば、端子電
圧UVも図3(a)で示すようにパルス状の電圧とな
り、これと基準電圧VRとの比較により得られる位相信
号DSUも図3(b)にDSU´で示すようにパルス状
になる。
【0034】この場合、端子電圧UVは、図3(a)で
示すように、その立上り直後において振動を発生する。
そして、図3(c)で示すように、PWM信号PSのオ
フからオンへの立上り及びオンからオフへの立下りに対
して端子電圧UVの立上り及び立下りは遅れ時間Ton
及びToffを有する。
【0035】而して、ラッチタイミング信号発生回路4
6は、図3(d)で示すように、内部において所定間隔
でラッチタイミング信号LSを発生するようになってお
り、その所定間隔は、端子電圧UVの振動が収束する時
間、即ち、振動時間Ts以上或いは以下に設定されてお
り、本実施例では振動時間Tsと等しくなるように設定
されている。尚、振動時間Tsは、ブラシレスモータ2
1と回路とが決定すれば、略一義的に決るものであるか
ら、あらかじめ測定しておく。そして、ラッチタイミン
グ信号発生回路46は、PWM信号PSがオフからオン
に立上る時点t1より端子電圧UVの振動が収束する所
定時間T1が経過した時点t2からPWM信号PSがオ
ンからオフに立下る時点t3までの時間T2の間におい
てラッチタイミング信号LSを繰返し出力するようにな
っている。従って、図3(d)において破線で示すラッ
チタイミング信号LSは出力されない。これにより、ラ
ッチ回路44のDフリップフロップ44U,44V及び
44Wは、ラッチタイミング信号LSがクロック端子C
Kに与えられた時点で比較器38,39及び40からの
信号をラッチする。
【0036】従って、今、図3(a)で示すような端子
電圧UV´の振動電圧によって図3(b)で示すように
比較器38からの位相信号DSU´がハイに変化したと
しても、ラッチ回路44のDフリップフロップ44Uが
ラッチタイミング信号LSをクロック端子CKに受けた
ときには、比較器38からの位相信号DSU´はロウに
なっており、これにより、Dフリップフロップ44U
は、図3(e)に示すように、位相信号DSUとしてハ
イを出力することはない。
【0037】その後、端子電圧UVが基準レベルVR以
上になると、Dフリップフロップ44Uは、ラッチタイ
ミング信号LSが与えられたときには比較器38からの
位相信号DSU´がハイになっているので、位相信号D
SUとしてハイを出力する。これによって、比較器38
は、図3(e)に示すように連続した位相信号DSUを
出力するようになる。そして、主制御回路45は、この
位相信号DSUから電気角30゜に相当する時間を演算
してその分だけ位相信号DSUを移相し、以て、図6
(c)と同様の位置検出信号PSUを得る。主制御回路
45は、他の端子電圧VV及びWVについても同様の処
理を行なって2つの位置検出信号を得る。
【0038】そして、主制御回路45は、これらの3つ
の位置検出信号を論理変換して6つの通電タイミング信
号たるベース信号を得、これらを駆動回路3のトランジ
スタ6乃至11に与えて、順次トランジスタ6乃至11
をオン,オフさせ、以て、固定子巻線22U,22V及
び22Wに通電して回転子を回転させる。
【0039】このように、本実施例においては、ラッチ
回路44は、比較手段37からの信号を、PWM信号P
Sのオフからオンへの立上りの時点t1より端子電圧の
振動が収束する所定時間T1が経過した時点t2からP
WM信号PSがオンからオフに立下る時点t3までの間
に繰返し出力されるラッチタイミング信号LSに基づい
てラッチして連続した位相信号を得、これを主制御回路
45に与えるようにした。従って、主制御回路45は、
PWM信号PSのキャリア周波数が高い場合は勿論のこ
と、キャリア周波数が低い場合でも、しかも、端子電圧
の振動の影響を受けることなく、検出ずれの小なる位置
検出信号を得ることができる。
【0040】例えば、ブラシレスモータ21が4極のも
ので5000(rpm)で回転しており、PWM信号P
Sのキャリア周波数が6(KHz)で、デューティ90
%,Ts=30(μsec )であったとすると、本実施例
において検出時に生ずる誤差(ずれ)は、電気角で最大
1.8゜となり、従来に比し検出ずれは著しく小さくな
る。
【0041】尚、PWM信号PSのデューティが小さい
場合には、オフ期間が長くなり、このオフ期間は検出不
可能であるので、オフ期間が振動時間Tsよりも大きく
なったときには、検出誤差はより大きくなるものである
が、その場合には、回転数も低くなっており、電気角で
考えた場合には誤差はそれほど増加しないと考えられ、
結果として、検出誤差は小さくなる。
【0042】そして、位置検出信号の検出誤差(ずれ)
が小さくなることから、ブラシレスモータ21を低騒
音,低振動で駆動することができ、ずれが重なっても位
置検出信号が検出不能となることはなく、ブラシレスモ
ータ21を確実に駆動することができる。
【0043】図4は本発明の第2の実施例であり、図3
と同一部分には同一符号を付して示し、以下、異なる部
分についてのみ説明する。この第2の実施例において前
記第1の実施例と異なるところは、ラッチタイミング信
号発生回路46(図1参照)は、PWM信号PSのオン
からオフへの立下りの時点t3においてもラッチタイミ
ング信号LSを出力する点にある。このような第2の実
施例によれば、PWM信号PSが振動時間Tsよりも短
い時間オンしているような小さなデューティであっても
検出が可能になる。
【0044】図5は本発明の第3の実施例であり、図3
と同一部分には同一符号を付して示し、以下、異なる部
分についてのみ説明する。この第3の実施例では、PW
M信号PSがオンからオフに変化した時点t3よりも実
際に端子電圧UVがオンからオフに変化する時点t4ま
で遅れ時間Toffがある点に着目し、遅れ時間Tof
fを予め測定して、この遅れ時間Toffに基づいて、
ラッチタイミング信号発生回路46(図1参照)から、
PWM信号PSがオンからオフに立下る時点t3から端
子電圧UVがオンからオフに立下る時点t4の間で設定
される一定時間T3の経過後に、具体的には、端子電圧
UVがオンからオフに立下る直前にもラッチタイミング
信号LSを出力させる。
【0045】このような第3の実施例によれば、PWM
信号PSが第2の実施例よりも更に小なるデューティで
あっても端子電圧UVの振動の影響を取除くことが可能
になり、位置検出信号の誤検出を確実になくすことがで
きる。
【0046】尚、本発明は上記し且つ図面に示す実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形,拡張
が可能である。ラッチ回路44における所定時間T1の
経過時点は、時点t2に限らず、時点t2とt3との間
に設定すればよい。出力手段たる駆動回路の半導体スイ
ッチング素子としてはIGBTを用いてもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明は、以上説明した通りであるの
で、次のような優れた効果を奏するものである。請求項
1記載のブラシレスモータの駆動装置によれば、ラッチ
手段は、固定子巻線の端子電圧と基準電圧とを比較する
比較手段からの信号を、パルス幅変調信号がオフからオ
ンに変化した時点より所定時間経過した時から該パルス
幅変調信号がオンからオフに変化する時までの間におい
て、所定間隔で繰返しラッチ動作するように構成されて
いるので、パルス幅変調信号のキャリア周波数の影響を
受けることなく、しかも、固定子巻線の端子電圧の影響
を受けることなく、検出ずれの小なる位置検出信号を得
ることができ、従って、振動,騒音の発生を防止するこ
とができ、又、ブラシレスモータの駆動が不可能になる
こともない。
【0048】請求項2記載のブラシレスモータの駆動装
置によれば、ラッチ手段は、パルス幅変調信号がオンか
らオフに変化する時にもラッチ動作するように構成され
ているので、パルス変調信号のデューティが小なる場合
でも確実に位置検出信号を得ることができる。
【0049】請求項4記載のブラシレスモータの駆動装
置によれば、ラッチ手段における所定時間の経過時点
は、端子電圧がオフからオンに変化した後該端子電圧の
振動が収束する時からパルス幅変調信号がオンからオフ
に変化する時までの範囲で設定されているので、端子電
圧の振動による位置検出信号の誤検出を確実に防止する
ことができる。
【0050】請求項3及び5記載のブラシレスモータの
駆動装置によれば、ラッチ手段は、パルス幅変調信号が
オンからオフに変化した時点より一定時間経過した時に
も、具体的には、パルス幅変調信号がオンからオフに変
化した時から固定子巻線の端子電圧がオンからオフに変
化する時までの間においても、ラッチ動作するように構
成されているので、パルス幅変調信号のデューティが小
なる場合でも端子電圧の振動による位置検出信号の誤検
出を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気的構成図
【図2】ラッチ回路の構成図
【図3】各部の波形図
【図4】本発明の第2の実施例を示す図3相当図
【図5】本発明の第3の実施例を示す図3相当図
【図6】位置検出信号を得るための原理説明図
【図7】パルス幅変調を行なった場合の波形図
【図8】従来例の図3相当図
【符号の説明】
図面中、3は駆動回路(出力手段)、21はブラシレス
モータ、22は固定子、22U乃至22Wは固定子巻
線、23は分圧回路(検出手段)、33は基準電圧発生
回路(基準電圧発生手段)、37は比較手段、38乃至
40は比較器、41は制御装置、42は電圧指令信号発
生回路、43はPWM信号発生回路、44はラッチ回路
(ラッチ手段)、45は主制御回路(制御手段)、46
はラッチタイミング信号発生回路を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシレスモータの複数相の固定子巻線
    の端子電圧を検出する検出手段と、 基準電圧を発生する基準電圧発生手段と、 この基準電圧発生手段からの基準電圧と前記検出手段か
    らの端子電圧との比較により信号を出力する比較手段
    と、 この比較手段からの信号をラッチするラッチ手段と、 このラッチ手段からの信号により位置検出信号を得てこ
    の位置検出信号と出力調整用のパルス幅変調信号とに基
    づいて通電タイミング信号を出力する制御手段と、 この制御手段からの通電タイミング信号に基づいて前記
    固定子巻線に通電する出力手段とを具備し、 前記ラッチ手段は、前記パルス幅変調信号がオフからオ
    ンに変化した時点より所定時間経過した時から該パルス
    幅変調信号がオンからオフに変化する時までの間におい
    て、所定間隔で繰返しラッチ動作するように構成されて
    いることを特徴とするブラシレスモータの駆動装置。
  2. 【請求項2】 ラッチ手段は、パルス幅変調信号がオン
    からオフに変化した時にもラッチ動作するように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のブラシレスモ
    ータの駆動装置。
  3. 【請求項3】 ラッチ手段は、パルス幅変調信号がオン
    からオフに変化した時点より一定時間経過した時にもラ
    ッチ動作するように構成されていることを特徴とする請
    求項1記載のブラシレスモータの駆動装置。
  4. 【請求項4】 ラッチ手段における所定時間の経過時点
    は、端子電圧がオフからオンに変化した後該端子電圧の
    振動が収束する時からパルス幅変調信号がオンからオフ
    に変化する時までの範囲で設定されていることを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれかに記載のブラシレスモー
    タの駆動装置。
  5. 【請求項5】 ラッチ手段における一定時間は、パルス
    幅変調信号がオンからオフに変化した時から端子電圧が
    オンからオフに変化する時までの範囲で設定されている
    ことを特徴とする請求項3記載のブラシレスモータの駆
    動装置。
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