JPH10234105A - 車両用駆動装置の発進制御装置 - Google Patents

車両用駆動装置の発進制御装置

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JPH10234105A
JPH10234105A JP4963397A JP4963397A JPH10234105A JP H10234105 A JPH10234105 A JP H10234105A JP 4963397 A JP4963397 A JP 4963397A JP 4963397 A JP4963397 A JP 4963397A JP H10234105 A JPH10234105 A JP H10234105A
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engine
clutch
vehicle
torque
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Noriyoshi Kurita
規善 栗田
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Aisin AW Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンとモータジェネレータを動力源と
し、プラネタリギヤを発進装置とする車両用駆動装置に
おいて、モータジェネレータの電源の故障時に、車両の
発進を可能にする。 【解決手段】 車両用駆動装置の発進制御装置は、イン
バータ20を有するモータジェネレータ2と、車両のエ
ンジン1に連結される第1の要素32と、モータジェネ
レータ2に連結された第2の要素33と、出力要素34
とからなるプラネタリギヤ30と、モータジェネレータ
2にインバータ20を介して電力を供給する電源8と、
インバータ20を制御する制御装置70とを備える。制
御装置70に、電源8の故障を判断する電源故障判断手
段と、モータジェネレータ2の出力トルクをプラネタリ
ギヤ30の第2の要素33に負荷して第1の要素32に
入るエンジン1の出力トルクを出力要素34に出力する
スプリット発進時に、電源故障を判断して、モータジェ
ネレータ2の三相間を短絡させるインバータ制御手段と
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用駆動装置に
関し、特に、燃焼機関(本明細書を通じてエンジンとい
う)と電動・発電機(同じくモータジェネレータとい
う)とを組み合わせた車両用駆動装置の発進制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近時、車両用駆動装置において、燃費の
向上と排ガスの浄化を図る種々の対策がなされており、
その一環として、エンジンとモータジェネレータを組み
合わせ、エンジン出力に対して車両走行負荷が大きい加
速時は、モータジェネレータをバッテリ電源で作動する
電動機として機能させてエンジン出力を補助し、車両走
行負荷に対してエンジン出力に余剰を生じる減速時に
は、モータジェネレータを発電機として機能させて、エ
ンジン出力の余剰分を電気エネルギとしてバッテリに蓄
えるようにするハイブリッドパワートランスミッション
がある。
【0003】こうしたハイブリッドパワートランスミッ
ションとして、従来、特開平8−135762号公報に
開示の技術がある。この開示に係るトランスミッション
は、発進装置として、プラネタリギヤの一要素をエンジ
ンに連結する入力要素とし、他の一要素をモータジェネ
レータに連結して入力兼反力要素とし、残りの要素を出
力要素として変速機に連結した構成を採っている。こう
した発進装置では、エンジンの出力トルクに対してモー
タジェネレータにその反力トルクを出力させることで、
出力要素に合成トルクが出力されるため、車両を停止状
態からスムーズに発進させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにモータジェ
ネレータは、電動機として駆動トルクを出力し、発電機
として制動トルクを出力するが、その電源である複数の
バッテリ間の結線が断線したり、モータジェネレータを
制御するインバータとバッテリ間のパワーラインが断線
する等の故障がおきたときには、たとえインバータや制
御装置(ECU)が正常に作動可能であっても、モータ
ジェネレータは電動機としても発電機としても機能させ
ることができなくなる。そのため、上記のようなスプリ
ット発進もできなくなる。その場合には、エンジンと変
速機とを連結する入力クラッチをスリップ制御により係
合させるフリクションスタートが考えられるが、このよ
うにクラッチをいわゆるゼロ発進に用いると、クラッチ
にスリップ制御に伴う大きな負荷がかかるため、クラッ
チ容量を大きくしたり、クラッチの冷却機構を追加する
等の対策が必要となる。
【0005】ところで、車両用駆動装置に用いられる永
久磁石式同期モータ形式のモータジェネレータは、ロー
タの回転により三相のステータコイルに誘導起電力を生
じるものであるから、発電機としてバッテリを負荷とす
る制動トルク制御はできなくても、誘導起電力により生
じる磁界を利用してロータの回転を制動する機能を発揮
させることはできるはずである。
【0006】そこで、本発明は、プラネタリギヤを発進
装置とする車両用駆動装置において、電源の故障により
モータジェネレータを発電機・電動機として機能させら
れなくなった場合でも、モータジェネレータに反力支持
のための制動機能を発揮させて車両を発進させることが
可能な発進制御装置を提供することを第1の目的とす
る。
【0007】次に、本発明は、上記の車両発進時におけ
るエンジンの出力トルクとモータジェネレータの制動ト
ルクとのアンバランスによるエンジンストールを防ぐこ
とを第2の目的とする。
【0008】更に、本発明は、上記の車両発進時におけ
る非制御下のモータジェネレータの制動トルクをエンジ
ンの出力トルクとの関連で間接的に制御することで、エ
ンジンストールを防ぐ具体的な制御手段を得ることを第
3の目的とする。
【0009】また、本発明は、上記の車両発進時におけ
るモータジェネレータの過熱を防ぐように制動負荷時間
を可及的に短くすることを第4の目的とする。
【0010】次に、本発明は、上記の車両発進時におけ
るモータジェネレータにより発揮可能な制動トルクを上
回る負荷負担を防ぐことを第5の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明は、インバータを有するモータジェネレ
ータと、車両のエンジンに連結される第1の要素と、モ
ータジェネレータに連結された第2の要素と、出力要素
とからなるプラネタリギヤと、モータジェネレータにイ
ンバータを介して電力を供給する電源と、インバータを
制御する制御装置とを備える車両用駆動装置の発進制御
装置において、前記制御装置は、電源の故障を判断する
電源故障判断手段と、モータジェネレータの出力トルク
をプラネタリギヤの第2の要素に負荷して第1の要素に
入るエンジンの出力トルクを出力要素に出力するスプリ
ット発進時に、電源故障判断手段により電源故障が判断
されたときに、モータジェネレータの三相間を短絡させ
るインバータ制御手段とを備えることを特徴とする。
【0012】そして、第2の目的を達成するため、前記
エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出手段
と、エンジンの負荷を検出するアクセル開度検出手段と
を備え、前記インバータ制御手段は、エンジン回転数が
アクセル開度に応じて予め設定された目標値となるよう
にモータジェネレータの三相間の短絡及び開放を選択す
る構成とされる。
【0013】更に、第3の目的を達成するため、前記エ
ンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、
エンジンの負荷を検出するアクセル開度検出手段とを備
え、前記インバータ制御手段は、エンジン回転数が、ア
クセル開度に応じて予め設定された目標値を上回ったと
きには、モータジェネレータの三相間を短絡し、目標値
を下回ったときに、三相間を開放する構成とされる。
【0014】また、第4の目的を達成するため、前記モ
ータジェネレータの回転数を検出するモータジェネレー
タ回転数検出手段を有し、前記車両用駆動装置は、プラ
ネタリギヤを直結状態とする直結クラッチを有し、前記
制御装置は、モータジェネレータの回転数が所定回転数
になったときに、直結クラッチを係合させてプラネタリ
ギヤを直結状態とする直結クラッチ制御手段を有する構
成とされる。
【0015】また、第5の目的を達成するため、前記車
両用駆動装置は、エンジンの出力トルクをプラネタリギ
ヤに入力する入力クラッチを有し、前記制御装置は、入
力クラッチの係合制御手段を有し、アクセル開度が低開
度のときに前記インバータ制御手段による制御を行い、
アクセル開度が高開度のときには、前記係合制御手段に
より入力クラッチを徐々に係合させる制御を行う構成と
される。
【0016】
【発明の作用及び効果】上記請求項1記載の構成では、
スプリット発進時には、車両は停止状態にあるため、プ
ラネタリギヤの出力要素は停止状態にあり、エンジンの
回転が入力される第1の要素に対して、反力要素として
の第2の要素にかかる反力負荷によりモータジェネレー
タは逆方向に回転している。そこで、電源故障判断手段
の故障判断が成立して、インバータ制御手段によりモー
タジェネレータの三相間を短絡させると、モータジェネ
レータに回転を停止させようとする制動トルクが発生す
る。このトルクとエンジンの出力トルクとの合成トルク
が出力要素に伝達され、車両は発進できる。
【0017】そして、上記の制御を行う場合、三相短絡
による制動トルクがエンジンの出力トルクに比べて大き
い場合には、短絡によってエンジンが停止する恐れがあ
る。そこで、請求項2記載の構成により、エンジン回転
数がアクセル開度に応じた目標値を保持できるように、
短絡と開放を切り換える。これにより、エンジンの停止
を防止できる。したがって、請求項2記載の構成によれ
ば、エンジンストールを防ぎながら車両のスムーズな発
進が可能となる。
【0018】次に、請求項3記載の構成によると、三相
短絡によってエンジン回転数が目標値よりも小さくなっ
た場合には、三相間を開放してエンジン回転数を目標回
転数に戻すことができ、また、エンジン回転数が目標回
転数を上回ると、三相短絡により、エンジンの出力トル
クとモータジェネレータの出力トルクの合成トルクを出
力要素に伝達させることができる。したがって、エンジ
ンストールを回避しながら車両のスムーズな発進が可能
となる。
【0019】また、上記の制御により車両が発進する
と、車速の増加に伴って出力要素の回転が上昇し、それ
に連れて三相短絡トルクによりモータジェネレータの回
転はほぼ停止される。そこで、請求項4記載の構成によ
り、モータジェネレータの回転がほぼ停止状態となる回
転数になったときに、直結クラッチを係合させると、そ
の後は、車両をエンジンによって駆動させることができ
る。これによりモータジェネレータの三相短絡時間を可
及的に短くして、その過度の発熱を防ぎ、併せて直結ク
ラッチの係合時の回転数差を小さくして係合負荷を軽減
することができる。
【0020】また、アクセル開度が高開度時には、エン
ジンの出力トルク、回転数ともに大きく、こうした状態
で三相短絡させると、モータジェネレータにかかる負荷
が大きくなる。そこで請求項5記載の構成により、発進
方法をアクセル開度に応じて切り換えることで、モータ
ジェネレータと入力クラッチにかかる負荷を入力トルク
の大きさに応じて分配することができる。したがって、
請求項5記載の構成によれば、モータジェネレータに過
負荷がかかることに対する特別な機構を設ける必要がな
くなる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿い、本発明の実施
形態を説明する。図1は、車両用駆動装置と、その制御
装置からなるシステムの概略構成をスケルトンとブロッ
クで示す。この駆動装置は、エンジン(E/G)1と、
永久磁石式同期モータ形式のモータジェネレータ(M/
G)2と、パワースプリット装置3と、変速機(T/
M)4とから構成され、モータジェネレータ(M/G)
2の電源としてバッテリ8を備えている。そして、パワ
ースプリット装置3は、プラネタリギヤ30と、それを
制御する入力クラッチ(Ci)31と、直結クラッチ
(Cd)35とから構成されている。
【0022】パワースプリット装置3のプラネタリギヤ
30は、リングギヤ32、サンギヤ33及び両ギヤ3
2,33に噛み合うピニオンギヤのキャリア34を回転
要素とするシンプルプラネタリギヤ構成とされ、リング
ギヤ32が入力クラッチ31を介してエンジン1に、サ
ンギヤ33がモータジェネレータ2のロータ21に、そ
して、キャリア34が変速機4の入力軸41にそれぞれ
連結されている。更に、リングギヤ32とサンギヤ33
を相互に連結及び切離しさせる直結クラッチ35が設け
られ、プラネタリギヤ3を直結又は遊星回転可能として
いる。
【0023】変速機4は、2つのプラネタリギヤ(P
1,P2)を変速要素とし、複数のクラッチ及びブレー
キの係合・解放により制御される前進3段、後進1段の
変速機構に、同じく複数のクラッチ及びブレーキの係合
・解放により制御されるオーバドライブ機構を構成する
プラネタリギヤ(P0)を組み合わせた4速構成の自動
変速機とされている。変速機4の入力軸41に連結した
プラネタリギヤ(P0)のキャリアCr0とサンギヤS
0は、並列するクラッチ(C0)とワンウェイクラッチ
(F0)を介して連結され、サンギヤS0はブレーキ
(B0)で係止可能とされている。プラネタリギヤ(P
0)の出力要素を構成するリングギヤR0は、プラネタ
リギヤ(P1)のリングギヤR1にクラッチ(C1)を
介して連結されるとともに、クラッチ(C2)を介して
サンギヤS1及びサンギヤS2に連結されている。プラ
ネタリギヤ(P2)のサンギヤS2とリングギヤR2
は、それぞれプラネタリギヤ(P1)のサンギヤS1と
キャリアCr1に連結され、リングギヤR2が自動変速
機4の出力要素とされている。そして上記両サンギヤS
1,S2は、ブレーキ(B1)により係止可能とされ、
直列するワンウェイクラッチ(F1)とブレーキ(B
2)を介して係止可能とされている。また、プラネタリ
ギヤ(P2)のキャリアCr2は並列するワンウェイク
ラッチ(F2)とブレーキ(B3)により係止可能とさ
れている。
【0024】制御装置は、モータジェネレータ2、パワ
ースプリット装置3及び変速機4をエンジン制御コンピ
ュータ(E/G−ECU)10と連携して制御するモー
タジェネレータ・トランスミッション制御コンピュータ
(T/M&M/G−ECU)70(以下、実施形態の説
明においてECUと略記する)と、その出力により作動
して、上記各クラッチ及びブレーキの係合圧を制御する
油圧制御装置5を有し、更に制御のための情報検出手段
として、パワーラインの電圧から電源故障を検出するバ
ッテリ電圧センサ61、エンジン(E/G)1の回転数
を検出するエンジン回転数検出手段としてのエンジン回
転センサ62、モータジェネレータ(M/G)2のロー
タ21の位相を検出するレゾルバを利用したモータジェ
ネレータ回転検出手段63を備えている。そして、これ
らの検出手段の他に、本発明の制御を実行するうえで、
エンジン1の負荷、すなわちスロットル開度あるいは実
質上該開度を同等のアクセル開度を検出する検出手段を
必要とするが、本形態では、アクセル開度検出手段につ
いては、エンジン制御コンピュータ10にエンジン1の
電子スロットルから入力されるスロットル開度信号を用
いていることで、アクセル開度検出手段の設置を省略し
ている。なお、モータジェネレータ2は、ECU70の
図示しないバッテリ電源とは異なるバッテリ8を電源と
し、インバータ20を介して制御される。
【0025】上記の構成からなる車両用駆動装置のエン
ジン(E/G)1、モータジェネレータ(M/G)2及
びパワースプリット装置3は、基本的には図2の作動図
表に示すように“D”レンジにおいて、5つの異なるモ
ードで作動する。すなわち、モータモードによる走行時
は、入力クラッチCiは解放(×)、直結クラッチCd
は係合(○)とされ、エンジン(E/G)はアイドリン
グ(idle)回転、モータジェネレータ(M/G)は
電動(M)制御される。このとき、図1に示すパワート
レインにおいて、モータジェネレータ2の出力トルクが
直結状態のプラネタリギヤ30を経て変速機4に伝達さ
れる。
【0026】スプリットモードでの走行時は、入力クラ
ッチCiは係合(○)、直結クラッチCdは解放(×)
とされ、エンジン(E/G)は所定回転に維持され、モ
ータジェネレータ(M/G)は車速の上昇に合わせて発
電(G)から電動(M)制御に移行させられる。このと
き、エンジン出力トルクは、入力クラッチ(Ci)31
を経てプラネタリギヤ30のリングギヤ32に入力さ
れ、モータジェネレータ2によるサンギヤ33の反力ト
ルク支持に応じた出力トルクがキャリア34から変速機
4に出力される。
【0027】また、パラレルハイブリッド(PH)モー
ドでの走行時は、入力クラッチCi、直結クラッチCd
とも係合(○)とされ、モータジェネレータ(M/G)
は、発電(G)又は電動(M)制御される。このとき、
エンジン出力トルクは、入力クラッチ(Ci)31及び
直結とされたプラネタリギヤ30を経て変速機4に、ま
た、モータジェネレータ2の出力トルクは、直結状態の
プラネタリギヤ30を経て変速機4に出力される。
【0028】また、エンジン(E/G)モードでの走行
時は、入力クラッチCi、直結クラッチCdとも係合
(○)とされ、モータジェネレータ(M/G)は三相開
放(×)状態とされる。このとき、エンジン1の出力ト
ルクは、入力クラッチ31及びプラネタリギヤ30を経
て変速機4に出力される。
【0029】そして、回生モードでの走行時は、入力ク
ラッチCiは解放(×)、直結クラッチCdは係合
(○)とされ、モータジェネレータ(M/G)は発電
(G)制御される。このとき、ホイール側から変速機4
を経て直結状態のプラネタリギヤ30に伝達される逆駆
動トルクは、発電(G)制御状態のモータジェネレータ
2のトルク制御に応じて車両の制動力に利用される。
【0030】一方、リバース“R”レンジでは、“D”
レンジにおけるスプリットモード走行と同様に、入力ク
ラッチCiは係合(○)、直結クラッチCdは解放
(×)とされ、エンジン(E/G)は所定回転に維持さ
れ、モータジェネレータ(M/G)は車速の上昇に合わ
せて発電(G)から電動(M)制御に移行させられる。
このときも、エンジン出力トルクは、入力クラッチ(C
i)31を経てプラネタリギヤ30のリングギヤ32に
入力され、モータジェネレータ2によるサンギヤ33の
反力トルク支持に応じた出力トルクがキャリア34から
変速機4に出力される。
【0031】このようにして各モードでの走行時に、プ
ラネタリギヤ30から変速機4に伝達されるトルクは、
通常の自動変速機の場合と同様に変速されて、ホイール
に伝達されて車両を走行させる。各レンジ位置とギヤ段
での各係合要素の作動を図3に図表で示し、自動変速機
4の作動説明に代える。図表中の○印はクラッチ及びブ
レーキについては係合、ワンウェイクラッチについては
ロックを表し、×印はクラッチ及びブレーキについては
解放、ワンウェイクラッチについてはフリーを表す。な
お、図示されていないが、“L”レンジ位置では、1速
及び2速ギヤ段が達成可能とされ、これらのギヤ段にお
いて、括弧付の○印で示すブレーキB3又はブレーキB
1の追加係合によりエンジンブレーキ作用が得られる。
【0032】以上のように構成された車両用駆動装置及
びその制御装置において、本発明に係る発進制御装置
は、図1に示すように、ECU70のプログラムとして
構成されている。すなわち、これらは、電源の故障を判
断する電源故障判断手段と、前記のようなスプリット発
進時に、電源故障判断手段により電源故障が判断された
ときに、モータジェネレータ2の三相間を短絡させるイ
ンバータ制御手段と、直結クラッチ35を係合させてプ
ラネタリギヤ30を直結状態とする直結クラッチ制御手
段と、入力クラッチ31の係合制御手段とから構成され
ている。そして、インバータ制御手段は、エンジン回転
数が、アクセル開度に応じて予め設定された目標値を上
回ったときには、モータジェネレータ2の三相間を短絡
し、目標値を下回ったときに、三相間を開放する制御を
実行する。また、直結クラッチ制御手段は、モータジェ
ネレータ2の回転数が所定回転数になったときに、直結
クラッチ35を係合させてプラネタリギヤ30を直結状
態とする制御を実行する。更に、入力クラッチ31の係
合制御手段は、入力クラッチ31を徐々に係合させる制
御を行う。
【0033】以下、発進制御装置による制御を図4のフ
ローチャートを主とし、図5に示す速度線図を併せ参照
しつつ詳細に説明する。図4はバッテリフェール時発進
制御フローを示しており、先ず、当初の電源故障判断手
段を構成するステップS1でバッテリ8が故障したか否
かを、この実施形態では、バッテリ電圧(Vb)が所定
電圧(Vbs)より低いか否かにより判断する。当然な
がら、この判断が不成立(No)のバッテリ8が正常の
場合には、ステップS15で、通常のスプリット発進制
御又はモータ発進制御を行う。通常のスプリット発進制
御は、モータジェネレータ2にエンジン出力トルクの反
力トルク分を出力させ、エンジン回転数が目標値となる
ようにモータジェネレータ2の回転数をフィードバック
制御させる制御である。モータ発進制御は、図1に示す
入力クラッチ(Ci)31をオフ(OFF)、直結クラ
ッチ(Cd)35をオン(ON)にして、モータジェネ
レータ(M/G)2のトルクのみで車両を発進させる制
御である。
【0034】ステップS1のバッテリ故障判断が成立
(Yes)すると、付随的な処理として、次のステップ
S2で、バッテリ8がフェールしたことを運転者に知ら
せるために、車両のメータパネル等に警告表示する。
【0035】次に、ステップS3で、アクセル開度
(θ)が予め設定した所定値(θs)より小さいか否か
をみる。これは、エンジン負荷すなわちアクセル開度
(θ)が大き過ぎることで、エンジン1の出力トルクが
大きくなると、モータジェネレータ(M/G)2の三相
短絡により発生可能なトルクが不足するため、低アクセ
ル開度のときのみ短絡トルクによるスプリット発進を行
い、高アクセル開度時には、入力クラッチ発進モードに
より入力クラッチ(Ci)31の係合制御によりフリク
ションスタートさせるための判断である。
【0036】ステップS3のアクセル開度判断が不成立
(No)の場合には、ステップS12で、モータジェネ
レータ(M/G)2の三相間を開放状態のままにする。
そして、ステップS13で、直結クラッチ(Cd)35
を係合(ON)させる。この係合時には、リングギヤ3
0にはエンジン1の出力トルクがかかっていないので、
係合の際の負荷は極小さく、正確な係合圧の制御を要し
ない。更にステップS14の係合圧制御で、入力クラッ
チ(Ci)31の係合圧を所定の特性に従って上げ、フ
リクションスタートさせる。
【0037】ステップS3のアクセル開度判断が成立
(Yes)すると、ステップS4に進み、入力クラッチ
(Ci)31を係合(ON)させ、直結クラッチ(C
d)35を解放(OFF)状態にし、プラネタリギヤ3
0をスプリット発進状態にする。この際の入力クラッチ
(Ci)31の係合も反力要素としてのサンギヤ33に
連結されたモータジェネレータ(M/G)2が三相間開
放の空転状態にあるので、正確な係合圧の制御を要しな
い。
【0038】そしてステップS5で、モータジェネレー
タ(M/G)2の三相間を短絡させる。具体的には、図
6にモータジェネレータ2のステータコイルとインバー
タ20のトランジスタスイッチU,V,W,U’,
V’,W’の結線を模式化して示すように、ステータの
各コイルに通じるインバータ20の各スイッチU,V,
Wを全てオン(ON)にする。これにより、モータジェ
ネレータ(M/G)2の回転を0にしようとする負トル
クが発生し、車両はエンジン1の出力トルクとモータジ
ェネレータ(M/G)2のトルクにより発進する。
【0039】このモータジェネレータ三相短絡制御時の
モータジェネレータ回転数(Nm)、エンジン回転数
(Ne)及び出力回転数の関係が図5に速度線図で順を
追って示されている。上記ステップS5の実行による制
御開始時点では、(1)に示すように、エンジン(E/
G)及びリングギヤ32は、アクセル開度(θ)が所定
値(θs)以下の条件に対応する低回転数(Ne)にあ
るのに対して、車両は停止状態にあるので出力及びキャ
リア34の回転数は0、したがってモータジェネレータ
(M/G)及びサンギヤ33は、エンジン(E/G)の
出力トルクの反力で逆転(負回転)状態にある。
【0040】次のステップS6では、モータジェネレー
タ(M/G)の短絡トルクをエンジン出力トルクにバラ
ンスさせるために、エンジン回転数(Ne)が予めエン
ジンストール防止のために設定した目標回転数(N*
以上か否かをみる。
【0041】この結果、エンジン回転数(Ne)が目標
回転数(N* )以上の場合には、エンジンストールの可
能性がないので、ステップS7で、そのまま三相間の短
絡を続行する。このようにエンジン(E/G)の回転数
(Ne)が目標回転数(N*)より大きいときは、エン
ジンの出力トルクに対してモータジェネレータ(M/
G)の短絡トルクが不足している場合に当たるが、短絡
トルクはモータジェネレータ回転数(Nm)が高くなる
ほど大きくなるので、短絡状態を続けていれば自動的に
目標値に落ち着く。
【0042】そして、次にステップS9で、モータジェ
ネレータ目標回転数(Nm)が、所定回転数(Nms)
より大きくなったか否かをみる。ここに、所定回転数
(Nms)は、ほぼ0に近い負の値に設定される。この
ように設定されるのは、短絡トルクは回転を0にしよう
とする力であるので、正の値にはなり得ないからであ
る。この判断は、制御開始当初は不成立(No)となる
ので、ステップS6に戻るループを繰り返すことにな
る。
【0043】このように三相短絡状態になってモータジ
ェネレータ(M/G)が回転停止状態に移行すべく制動
トルクを発揮し始めると、(2)に示すように、モータ
ジェネレータ(M/G)の回転数(Nm)が低下し、エ
ンジン出力トルクとモータジェネレータ(M/G)の反
動トルクとの合成で慣性力に抗して車両が発進し始め、
それにより出力回転数が生じ始める。その結果、車両の
発進に伴う負荷がエンジン(E/G)にかかるので、エ
ンジン回転数(Ne)は低下する。
【0044】こうしてエンジン回転数(Ne)が目標回
転数(N* )より小さくなった場合には、エンジン1の
出力トルクに対して短絡トルクが大きいと判断して、エ
ンジンストールを回避すべく、ステップS7に代えてス
テップS8を実行し、モータジェネレータ(M/G)2
の短絡を中止し、モータジェネレータ(M/G)2の三
相間を開放する。
【0045】こうしてモータジェネレータ(M/G)の
三相短絡状態が解除されると、(3)に示すように、反
動トルクが解放され、発進を始めた車両の慣性力により
出力回転数が保たれたまま、エンジン負荷の軽減により
エンジン回転数(Ne)が回復し、モータジェネレータ
回転数(Nm)は逆に上昇する。
【0046】こうしてエンジン回転数(Ne)の回復が
ステップS6により判断されると、再びステップS7に
よる三相短絡状態になって、(2)に示すと同様ではあ
るが出力回転数が増加した状態にある(4)状態が生じ
る。
【0047】この場合も、エンジン回転数(Ne)がス
トール危険領域まで下がると、ステップS8の処理によ
りモータジェネレータ(M/G)の三相短絡状態が解除
されるので、(5)に示すように、反動トルクが減少
し、一定の速度に達した車両の慣性力により出力回転数
が保たれたまま、エンジン負荷の軽減によりエンジン回
転数(Ne)が回復する。
【0048】以下、順次上記のようないわばエンジン回
転数(Ne)とモータジェネレータ回転数(Nm)の出
力回転数を挟んだ速度線図上のシーソー運動状態を繰り
返して出力回転数が次第に上昇し、やがて(6)に示す
ようにモータジェネレータ回転数(Nm)がほぼ0、正
確には0に近い負の値となる。そして、この状態に達す
ると、モータジェネレータ回転数(Nm)がほぼ0の点
を支点とするエンジン回転数(Ne)の上昇が生じ、出
力回転数も上昇する。
【0049】かくしてモータジェネレータ目標回転数
(Nm)が、所定回転数(Nms)より大きくなると、
ステップS9の判断が成立(Yes)するので、ステッ
プS10で、モータジェネレータ(M/G)の三相間を
開放して、短絡トルクによるスプリット発進制御を終了
する。
【0050】最後にステップS11で、油圧制御装置5
を制御して直結クラッチ(Cd)35の係合圧を上げ、
プラネタリギヤ30を直結状態にする。すなわち、エン
ジン回転数(Ne)と出力回転数の回転数差が減少し、
クラッチ係合時の負荷が十分小さくなった判断されると
ころで、直結クラッチ(Cd)35を係合させる係合圧
制御に移行するわけである。これ以降は、バッテリ故障
によりトルク制御ができないモータジェネレータ(M/
G)は三相間開放の空転のまま、車両はエンジン(E/
G)の出力のみで走行することができる。
【0051】図7は上記ステップS11又はステップS
15に従う直結クラッチ係合過渡制御をタイムチャート
で示すもので、この場合、上記の三相短絡制御又は通常
発進制御により、当初からエンジン回転数(Ne)と、
変速機入力回転数(Nin)すなわち前記のフロー説明
にいう出力回転数は、所定の値に達しており、スロット
ル開度(θth)もある程度の値となっている。ここ
で、アクセルオンにより更にスロットル開度が上がる
と、直結クラッチ係合圧(Pcd)のスイープアップが
開始される。これにより、当初はエンジン回転数(N
e)が急速に立ち上がり、直結クラッチの実質的な係合
が始まるイナーシャ相に達したところで、負荷の増大に
つれて下降状態となり、伝達トルクの増加でなだらかに
上昇してきた変速機入力回転数との同期回転数に達して
クラッチ係合を完了する。クラッチ係合完了後は、スイ
ープアップしてきた係合圧(Pcd)を係合維持可能な
ライン圧まで高める。
【0052】図8は上記ステップS14に従う入力クラ
ッチ発進モードによる係合過渡制御をタイムチャートで
示すもので、この場合、当初はエンジン回転数(Ne)
はアイドリング回転数、変速機入力回転数(Nin)
は、0の状態にあり、スロットル開度(θth)も0の
状態にある。ここで、アクセルオンによりスロットル開
度(θth)が上がると、入力クラッチ係合圧(Pc
i)のスイープアップが開始される。これにより、当初
はエンジン回転数(Ne)が急速に立ち上がり、入力ク
ラッチによるトルク伝達に伴って、なだらかに上昇して
きた変速機入力との同期回転数まで下降してクラッチ係
合を完了する。クラッチ係合完了後は、スイープアップ
してきた係合圧(Pci)を係合維持可能なライン圧ま
で高める。
【0053】以上詳述したように、この実施形態では、
スプリット発進時には、エンジン(1は正(正転)方向
に、モータジェネレータ2は負(逆転)方向に回転して
いる。そこで、モータジェネレータ2の三相間を短絡さ
せると、モータジェネレータ2に反力要素であるサンギ
ヤ33の回転を停止させようとするトルクが発生する。
このトルクとエンジン1の出力トルクとの合成トルクが
出力要素であるキャリア34に伝達され、車両は発進で
きる。
【0054】そして、三相短絡によるトルクがエンジン
1の出力トルクに比べて大きい場合には、短絡によって
エンジン1が停止する恐れがある。そのため、エンジン
回転数がアクセル開度に応じた目標回転数を保持できる
ように、短絡と開放を切り換える。これにより、短絡に
よってエンジン回転数が目標回転数よりも小さくなった
場合には、三相間を開放してエンジン回転数を目標回転
数にすることができ、エンジンストールを防止できる。
また、エンジン1が目標回転数を上回ると、短絡させ
て、合成トルクを伝達させる。したがって、スムーズな
発進が可能となる。
【0055】また、短絡トルクによりモータジェネレー
タ2の回転はほぼ停止される。モータジェネレータ2の
回転がほぼ停止状態となる回転数になったときに、直結
クラッチ31を係合させ、その後は、車両をエンジン1
によって駆動させる。
【0056】更に、アクセル開度(θ)が高開度(θ≧
θs)時には、エンジン1の出力トルク、回転数(N
e)ともに大きく、こうした状態で三相短絡させた場合
に、モータジェネレータ2にかかる負荷が大きくなり過
ぎる。そのため、本制御では、発進方法をアクセル開度
(θ)に応じて切り換えることで、モータジェネレータ
2とクラッチ35にかかる負荷を分配することができ
る。したがって、負荷に対して特別な機構を設ける必要
がなくなる。
【0057】以上要するに、本発明は、低・中アクセル
開度(低・中負荷)で、断線、短絡等によるバッテリ故
障時に、モータジェネレータ2の三相パワーラインを短
絡させることにより発生するモータジェネレータ2のロ
ータ制止トルクを利用してサンギヤ33を制動し、スプ
リット発進を行うものである。そして、この状態を続け
るとモータジェネレータ2が過度に発熱するため、ある
設定車速で直結クラッチ35を係合制御し、エンジン直
結駆動するようにしている。この車速は、低ければ低い
ほどモータジェネレータ2の負担は軽くなるが、エンジ
ン振動を吸収するダンパの吸収能力により制約される。
そして、モータジェネレータ2の三相短絡による制止ト
ルクには限界があるため、アクセル開度が高いエンジン
高負荷時は、入力クラッチ31のスリップ制御により発
進するようにしている。
【0058】これにより、モータジェネレータ2、入力
クラッチ31、直結クラッチ35の三要素を走行条件に
より使い分けることによって、発進時に特定の一要素に
集中して負担がからないようにし、該要素の耐久性の向
上、熱負荷の軽減及びコンパクト化を可能としている。
【0059】以上、本発明を一実施形態に基づき詳説し
たが、本発明はこの実施形態に限るものではなく、特許
請求の範囲に記載の事項の範囲内で種々に具体的構成を
変更して実施することができる。例えば、ステップS1
3、14の処理は、逆の順序でもよく、そうした場合に
は、先行する入力クラッチ(Ci)の係合時には車両の
発進のための慣性負荷がかからないことになるので、格
別係合圧制御を要せず、代わって慣性負荷がかかる直結
クラッチ(Cd)の係合圧制御が必要となる。また、こ
の順序は、車両発進毎に切り替えるようにしてもよい。
例えば、1回目は入力クラッチ(Ci)をフリクション
させ、次の回は、直結クラッチ(Cd)をフリクション
させる等のようにである。このようにすると、一方のク
ラッチを専らフリクションさせる場合に比して、両クラ
ッチの耐久性を向上させることができる利点が得られ
る。
【0060】更に、例示した実施形態では、発進時の低
回転数でも高精度の検出が可能なところから、ステップ
S9の判断にモータジェネレータ2の回転数を用いてい
るが、本発明の趣旨からすれば、この判断をエンジン回
転数と車速との比較により行うことを妨げるものではな
い。この場合、車速検出手段としては、通常自動変速機
に装備させている車速センサを用いればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用駆動装置のパワ
ートレインをスケルトンで示し、制御装置をブロックで
示すシステム構成図である。
【図2】上記車両用駆動装置のエンジン、モータジェネ
レータ及びパワースプリット装置の作動図表である。
【図3】上記車両用駆動装置の自動変速機の各クラッ
チ、ブレーキ及びワンウェイクラッチの係合図表であ
る。
【図4】上記制御装置によるバッテリフェール発進制御
を示すフローチャートである。
【図5】上記発進制御中のモータジェネレータ三相短絡
制御の速度線図である。
【図6】上記モータジェネレータ三相間の短絡の方法を
示す作動原理図である。
【図7】上記車両用駆動装置の直結クラッチ係合過渡制
御のタイムチャートである。
【図8】上記車両用駆動装置の入力クラッチ発進モード
のタイムチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 2 モータジェネレータ 4 自動変速機 30 プラネタリギヤ 31 入力クラッチ 35 直結クラッチ 70 ECU(モータジェネレータ・トランスミッショ
ン制御コンピュータ) S1 バッテリ故障判断手段 S5〜S10 インバータ制御手段 S11 直結クラッチ制御手段 S14 入力クラッチ係合制御手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インバータを有するモータジェネレータ
    と、 車両のエンジンに連結される第1の要素と、モータジェ
    ネレータに連結された第2の要素と、出力要素とからな
    るプラネタリギヤと、 モータジェネレータにインバータを介して電力を供給す
    る電源と、 インバータを制御する制御装置とを備える車両用駆動装
    置の発進制御装置において、 前記制御装置は、電源の故障を判断する電源故障判断手
    段と、 モータジェネレータの出力トルクをプラネタリギヤの第
    2の要素に負荷して第1の要素に入るエンジンの出力ト
    ルクを出力要素に出力するスプリット発進時に、電源故
    障判断手段により電源故障が判断されたときに、モータ
    ジェネレータの三相間を短絡させるインバータ制御手段
    とを備えることを特徴とする、車両用駆動装置の発進制
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記エンジンの回転数を検出するエンジ
    ン回転数検出手段と、エンジンの負荷を検出するアクセ
    ル開度検出手段とを備え、 前記インバータ制御手段は、エンジン回転数がアクセル
    開度に応じて予め設定された目標値となるようにモータ
    ジェネレータの三相間の短絡及び開放を選択する、請求
    項1記載の車両用駆動装置の発進制御装置。
  3. 【請求項3】 前記エンジンの回転数を検出するエンジ
    ン回転数検出手段と、エンジンの負荷を検出するアクセ
    ル開度検出手段とを備え、 前記インバータ制御手段は、エンジン回転数が、アクセ
    ル開度に応じて予め設定された目標値を上回ったときに
    は、モータジェネレータの三相間を短絡し、目標値を下
    回ったときに、三相間を開放する、請求項1記載の車両
    用駆動装置の発進制御装置。
  4. 【請求項4】 前記モータジェネレータの回転数を検出
    するモータジェネレータ回転数検出手段を有し、 前記車両用駆動装置は、プラネタリギヤを直結状態とす
    る直結クラッチを有し、 前記制御装置は、モータジェネレータの回転数が所定回
    転数になったときに、直結クラッチを係合させてプラネ
    タリギヤを直結状態とする直結クラッチ制御手段を有す
    る、請求項1記載の車両用駆動装置の発進制御装置。
  5. 【請求項5】 前記車両用駆動装置は、エンジンの出力
    トルクをプラネタリギヤに入力する入力クラッチを有
    し、 前記制御装置は、入力クラッチの係合制御手段を有し、
    アクセル開度が低開度のときに前記インバータ制御手段
    による制御を行い、アクセル開度が高開度のときには、
    前記係合制御手段により入力クラッチを徐々に係合させ
    る制御を行う、請求項1、2又は3記載の車両用駆動装
    置の発進制御装置。
JP4963397A 1997-02-19 1997-02-19 車両用駆動装置の発進制御装置 Pending JPH10234105A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002147271A (ja) * 2000-11-08 2002-05-22 Toyota Motor Corp エンジンストール防止制御装置
JP2005522170A (ja) * 2002-03-28 2005-07-21 エービービー オイ 推進ユニットのモーターにブレーキをかけるためのシステム及び方法
US7544140B2 (en) 2006-01-03 2009-06-09 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control device for vehicular drive system
DE102009029036B4 (de) * 2009-08-31 2018-05-03 Zf Friedrichshafen Ag Verfahren zum Betreiben eines Antriebstrangs

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