JPH10252518A - 車両用駆動装置の制御装置 - Google Patents

車両用駆動装置の制御装置

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JPH10252518A
JPH10252518A JP6900197A JP6900197A JPH10252518A JP H10252518 A JPH10252518 A JP H10252518A JP 6900197 A JP6900197 A JP 6900197A JP 6900197 A JP6900197 A JP 6900197A JP H10252518 A JPH10252518 A JP H10252518A
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JP
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vehicle
speed
automatic transmission
rotation speed
coast
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JP6900197A
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English (en)
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Noriyoshi Kurita
規善 栗田
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動変速機を備える車両用駆動装置におい
て、車両のコースト状態での空走感や減速感をなくすと
ともに、再加速時のレスポンスを向上させる。 【解決手段】 車両用駆動装置は、エンジン1及び/又
はモータジェネレータ4からなる駆動源と、その動力を
変速して車輪に伝達する自動変速機3とを備える。駆動
装置の制御装置5は、車両のコースト状態をコースト判
断手段で判断し、駆動源の回転数を制御する回転数制御
手段により、自動変速機3の入力回転数が、コースト状
態を解消する目標回転数になるように回転数制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼機関(本明細
書において、エンジンという)や電動・発電機(同じ
く、モータジェネレータという)を駆動源とし、それに
自動変速機を組み合わせた車両用駆動装置に関し、特
に、車両のコースト状態において該駆動装置を制御する
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の変速段を達成する通常の自
動変速機は、通常走行のために全ての前進変速段を達成
可能なドライブ“D”レンジと、エンジンブレーキ効果
を得るために低速段側の限られた複数の変速段を達成可
能なセカンド“2”レンジあるいはロー“L”レンジ等
のレンジ位置を備えている。そして“D”レンジ位置で
は、第1速、第2速等の低速段でエンジンブレーキ効果
が生じないように、駆動源の動力を不可逆駆動で車輪に
伝達する動力伝達経路を有する。具体的には、自動変速
機の変速機構中にそれら低速段達成のためにプラネタリ
ギヤの反力要素を係止するワンウェイクラッチが設けら
れ、駆動源の駆動により自動変速機の入力回転数が出力
回転数を上回るときにはワンウェイクラッチがロックし
て駆動力が伝達され、出力回転数が入力回転数を上回る
コースト状態ではワンウェイクラッチがフリーとなって
反力要素の係止が解除され、変速機構がニュートラル状
態となる構成とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
自動変速機では、“D”レンジの車両コースト状態でレ
ンジ切り換え等によりダウンシフトが生じると、それま
で自動変速機がニュートラル状態となることでアイドリ
ング回転数まで下がっていたエンジン回転数を上昇させ
るため、それが変速ショックとして発生する。また、コ
ースト状態からアクセル開度を上げて再加速しようとす
ると、エンジン回転数をアイドリング回転数からアクセ
ル開度に応じた回転数まで上げる必要があり、その応答
性が問題となったり、またエンジンの急激な回転変化
で、燃費の悪化を招く恐れがある。
【0004】そこで、本発明は、車両のコースト状態を
判断して、確実にコースト状態を回避する制御を行うこ
とで、車両運転者に予期しない空走感や減速感を与える
ことを防ぐ車両用駆動装置の制御装置を提供することを
第1の目的とする。
【0005】次に、本発明は、上記コースト状態の回避
を、再加速時のエンジンの急激な回転変化を生じさせる
ことなく行うことを第2の目的とする。
【0006】更に、本発明は、上記コースト状態を回避
する制御が、自動変速機のレンジ選択に応じて、エンジ
ンブレーキ効果を必要としないレンジにおいて、適切に
行われるようにすることを第3の目的とする。
【0007】また、本発明は、上記のコースト状態を回
避する制御により低車速時に加速状態となるのを防ぐこ
とを第4の目的とする。
【0008】更に、本発明は、上記制御のための目標回
転数の適切な設定手法を提供することを第5の目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するため、本発明は、駆動源と、該駆動源の動力を変速
して車輪に伝達する自動変速機とを備える車両用駆動装
置の制御装置において、前記制御装置は、車両のコース
ト状態を判断するコースト判断手段と、該コースト判断
手段が、車両がコースト状態であると判断したときに、
自動変速機の入力回転数が、コースト状態を解消する目
標回転数になるように、駆動源の回転数を制御する回転
数制御手段とを有することを特徴とする。
【0010】また、上記第2の目的を達成するため、前
記駆動源は、エンジンとモータジェネレータからなり、
前記回転数制御手段は、モータジェネレータの回転数を
制御する構成とされる。
【0011】更に、上記第3の目的を達成するため、自
動変速機のレンジ位置を検出するシフトポジションセン
サと、駆動源のアクセル開度を検出するアクセルセンサ
とを備え、前記コースト判断手段は、レンジ位置がドラ
イブレンジで、アクセル開度が所定開度より小さいとき
にコースト状態と判断する構成とされる。
【0012】そして、上記第4の目的を達成するため、
自動変速機のレンジ位置を検出するシフトポジションセ
ンサと、駆動源のアクセル開度を検出するアクセルセン
サと、車両の走行速度を検出する車速センサとを備え、
前記コースト判断手段は、レンジ位置がドライブレンジ
で、アクセル開度が所定開度より小さく、かつ車速が所
定車速より大きいときにコースト状態と判断する構成と
される。
【0013】更に、上記第5の目的を達成するため、車
両の走行速度を検出する車速センサを備え、前記目標回
転数は、車速から得られる出力回転数と自動変速機の変
速段のギヤ比との関係から算出される入力回転数に所定
回転数を加算して設定される構成が採られる。
【0014】
【発明の作用及び効果】本発明では、車両のコースト時
に、自動変速機の入力回転数が駆動源の回転数制御によ
りコースト状態を解消する目標回転数に合わせられるの
で、コースト状態を回避することができ、それによりダ
ウンシフト時の駆動源の回転数の急変をなくして変速シ
ョックを抑えることができ、更に再加速時の応答性を向
上させることができる。
【0015】そして、請求項2に記載の構成では、駆動
源としてエンジンとモータジェネレータとを備える駆動
装置において、モータジェネレータでコースト状態の発
生を回避することで、再加速時のエンジンの急激な回転
変化を抑えることができ、燃費を改善することができ
る。また、入力回転数をモータジェネレータで制御する
ため、該回転数をエンジンで制御するのに比べて、制御
精度を高くすることができる。
【0016】ところで、自動変速機の“D”レンジで
は、通常エンジンブレーキ効果を必要とせず、またアク
セル開度が極めて小さいときには、駆動源のトルクはほ
とんど出力されていないため、特に駆動源がエンジンの
場合には、エンジンストールを防ぐためにコースト状態
を回避することが望ましいが、請求項3に記載の構成に
よれば、こうした状態に適切に対応するコースト状態の
回避制御を行うことができる。
【0017】また、車速が駆動源のアイドル回転を下回
るぐらい小さいときには、コースト状態の回避制御のた
めの回転数制御によっても、車両が加速してしまう可能
性があるが、請求項4に記載の構成によれば、こうした
条件下での車両走行時を、コースト状態の回避制御対象
から除外することができる。
【0018】また、請求項5に記載の構成では、車速か
ら得られる自動変速機の出力回転数と変速段のギヤ比の
関係から推定される入力回転数に、自動変速機内の損失
や誤差分を考慮した所定回転数を加算したものを目標回
転数として設定することになるので、所定回転数を極わ
めて小さな値とすることで、車両を加速することなく確
実にコースト状態を回避することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿い、本発明の実施
形態を説明する。図1は実施形態に係る車両用駆動装置
の全体構成を概念的にブロックで示す。この駆動装置
は、エンジン1(E/G)と、エンジン1の動力を車輪
に伝達する自動変速機3と、モータとしてエンジン1を
駆動するとともに自動変速機3を介して車輪を駆動し、
ジェネレータとしてエンジン1及び車輪からの逆駆動エ
ネルギを回収する永久磁石式同期モータ形式のモータジ
ェネレータ(M/G)4とを備えている。そして、この
駆動装置は、そのエンジン1と、モータジェネレータ4
と、自動変速機3とを制御装置(T/M&M/G−EC
U)5により制御される。
【0020】駆動装置のパワートレインをスケルトンで
示すように、自動変速機3は、各クラッチC0〜C2、
ブレーキB0〜B3の係合又は解放により複数の変速段
を達成するものとされている。自動変速機3は、2つの
プラネタリギヤユニットU1,U2を変速要素とする前
進3段、後進1段の変速機構に、オーバドライブ機構を
構成するプラネタリギヤユニットU0を組み合わせた4
速構成の自動変速機とされ、入力軸31に連結したプラ
ネタリギヤユニットU0のキャリアC0 とサンギヤS0
は、並列するクラッチC0とワンウェイクラッチF0を
介して連結され、サンギヤS0 はブレーキB0で係止可
能とされている。プラネタリギヤユニットU0の出力要
素を構成するリングギヤR0 は、並列するクラッチC
1,C2を介してプラネタリギヤユニットU1のリング
ギヤR1 とサンギヤS1 に連結されている。両ギヤユニ
ットU1,U2の両サンギヤS1 2 同士は連結され、
プラネタリギヤユニットU1のキャリアC1 はプラネタ
リギヤユニットU2のリングギヤR2 に連結され、リン
グギヤR2 が自動変速機3の出力要素として出力軸32
に連結されている。そして上記両サンギヤS1 ,S
2 は、ブレーキB1と、直列するワンウェイクラッチF
1及びブレーキB2により係止可能とされ、プラネタリ
ギヤユニットU2のキャリアC2 は並列するワンウェイ
クラッチF2とブレーキB3により係止可能とされてい
る。
【0021】上記構成からなる自動変速機3と、エンジ
ン1と、モータジェネレータ4は、パワースプリット装
置2を介して相互に連結されている。パワースプリット
装置2は、エンジン1にフォワードクラッチCFを介し
て連結されるとともに、モータジェネレータ4と自動変
速機3とに連結されたプラネタリギヤユニット20を備
える。プラネタリギヤユニット20は、リングギヤ2
1、サンギヤ22及び両ギヤ21,22に噛み合うピニ
オンギヤ23のキャリア24を回転要素とする最も単純
なギヤ構成とされ、リングギヤ21がフォワードクラッ
チCFを介してエンジン1の出力軸11に、サンギヤ2
2がモータジェネレータ4のロータ41に、そして、キ
ャリア24が自動変速機3の入力軸31にそれぞれ連結
されている。更に、リングギヤ21とサンギヤ22を相
互に連結及び切離しさせる直結クラッチCDが設けら
れ、プラネタリギヤユニット20を直結又は遊星回転可
能としている。
【0022】こうした構成からなる駆動装置を制御する
制御装置は、モータジェネレータ4をインバータ40を
介して、更に、パワースプリット装置2及び自動変速機
3の各クラッチ及びブレーキを図示しない油圧制御装置
を介して制御する電子制御装置(T/M&M/G−EC
U)5を主体とし、モータジェネレータ4により回収さ
れるエネルギを電力として蓄えるとともに、モータジェ
ネレータ4を駆動するための電力を供給するバッテリ6
と、モータジェネレータ4の制御手段を構成する上記イ
ンバータ40と、自動変速機3の制御手段を構成する上
記油圧制御装置と、エンジン1の制御手段を構成し、電
子制御装置5と情報を交換するエンジン制御コンピュー
タ(E/G−ECU)7から構成されている。なお、制
御のための情報検出手段として、通常車両に装備されて
いる、自動変速機3のレンジ位置を検出するニュートラ
ルスタートスイッチ等からなるシフトポジションセンサ
81と、駆動源のアクセル開度を検出するアクセルセン
サ82と、車両の走行速度を検出する車速センサ83と
を備える。
【0023】上記の構成からなる車両用駆動装置のエン
ジン1、モータジェネレータ4及びパワースプリット装
置2は、基本的には図2の作動図表に示すように5つの
異なるモードで作動する。すなわち、モータモードによ
る走行時は、フォワードクラッチCFは解放(×)、直
結クラッチCDは係合(○)とされ、エンジン(E/
G)1はアイドリング(idle)回転、モータジェネ
レータ(M/G)4は電動(M)制御される。このと
き、モータジェネレータ4の出力トルクが直結状態のプ
ラネタリギヤユニット20を経て自動変速機3に伝達さ
れる。
【0024】スプリットモードでの走行時は、フォワー
ドクラッチCFは係合(○)、直結クラッチCDは解放
(×)とされ、エンジン1は所定回転に維持され、モー
タジェネレータ(M/G)4は車速の上昇に合わせて発
電(G)から電動(M)制御に移行させられる。このと
き、エンジン出力トルクは、フォワードクラッチCFを
経てプラネタリギヤユニット20のリングギヤ21に入
力され、モータジェネレータ4によるサンギヤ22の反
力トルク支持に応じた出力トルクがキャリア24から自
動変速機3に出力される。
【0025】また、パラレルハイブリッド(PH)モー
ドでの走行時は、フォワードクラッチCF、直結クラッ
チCDとも係合(○)とされ、モータジェネレータ(M
/G)4は、発電(G)又は電動(M)制御される。こ
のとき、エンジン出力トルクは、フォワードクラッチC
F及び直結とされたプラネタリギヤユニット20を経て
自動変速機3に、また、モータジェネレータ4の出力ト
ルクは、直結状態のプラネタリギヤユニット20を経て
自動変速機3に出力される。
【0026】また、エンジン(E/G)モードでの走行
時は、フォワードクラッチCF、直結クラッチCDとも
係合(○)とされる。このとき、エンジン1の出力トル
クは、モータジェネレータ4を空転させながら、フォワ
ードクラッチCF及びプラネタリギヤユニット20を経
て自動変速機3に出力される。
【0027】そして、回生モードでの走行時は、フォワ
ードクラッチCFは解放(×)、直結クラッチCDは係
合(○)とされ、モータジェネレータ(M/G)4は発
電(G)制御される。このとき、車輪側から自動変速機
3を経て直結状態のプラネタリギヤユニット20に伝達
される逆駆動トルクは、発電(G)制御状態のモータジ
ェネレータ4のトルク制御に応じて車両の制動力に利用
される。
【0028】また、車両用駆動装置の自動変速機は、図
3の係合図表に示すように、選択された各レンジ位置、
すなわち“P”、“N”、“R”、“D”に応じた各ク
ラッチC0〜C2、ブレーキB0〜B3、ワンウェイク
ラッチF0〜F2の係合又は解放により作動する。図に
おいて○印は、各クラッチ及びブレーキについては係
合、ワンウェイクラッチについてはロックを示し、×印
は、同じくクラッチ及びブレーキについては解放、ワン
ウェイクラッチについてはフリーを示す。なお、図には
“2”レンジについて別けて表示していないが、このレ
ンジでは、括弧付の○印で示す係合が追加され、第2速
及び第1速が達成され、それぞれの変速段でエンジンブ
レーキ作動が得られる状態となる。
【0029】図1に示すように、特にこのギヤトレイン
では、出力要素がキャリアC1 及びリングギヤR2 とさ
れ、それに対する第2速達成のための反力要素がサンギ
ヤS1 とされているため、ブレーキB2はワンウェイク
ラッチF1のロックを有効とすべく係合状態とされる。
したがって、第2速では、駆動源の動力によるドライブ
時は、リングギヤR1 の回転がサンギヤS1 に反力をと
るキャリアC1 の同方向回転として車輪の駆動力となる
のに対して、車輪からの逆駆動力をうけるコースト時
は、キャリアC1 の入力に対して両サンギヤS1 ,S2
にかかる反力が互いに逆回転方向となるため、コースト
用ブレーキB1 を係合させない“D”レンジの車両コー
スト状態でも、逆駆動力が駆動源側に戻されるためエン
ジンブレーキ作動が生じる。
【0030】一方、第1速達成状態では、ワンウェイク
ラッチF2のロックによるキャリアC2 係止の反力支持
で駆動源の動力が車輪に伝達されるのに対して、車輪か
らの駆動力によりリングギヤR2 が回転する場合は、キ
ャリアC2 にかかる反力が逆転するため、ワンウェイク
ラッチF2はフリーとなり逆駆動力が駆動源側に戻され
なくなる。このため、“D”レンジ走行時の第2速への
ダウンシフト時には、運転者にエンジンブレーキ感を与
える状態が生じ、第1速へのダウンシフト時には、空走
感を与える状態が生じる。したがって、このギヤトレイ
ンに限る趣旨ではないが、こうしたギヤトレインでは、
特に本発明のコースト回避制御の適用が有効となる。
【0031】本発明の特徴に従い、制御装置5は、車両
のコースト状態を判断するコースト判断手段と、コース
ト判断手段が、車両がコースト状態であると判断したと
きに、自動変速機3の入力回転数が、コースト状態を解
消する目標回転数になるように、駆動源の回転数を制御
する回転数制御手段とを有するものとされる。この回転
数制御手段は、エンジン1のスロットル開度を制御する
構成を採ることもできるが、本形態の駆動装置は、駆動
源としてモータジェネレータ4も備えるところから、回
転数制御手段は、モータジェネレータ4の回転数を制御
するようにして、電流による直接制御で制御精度と制御
レスポンスの向上を図っている。
【0032】そして、コースト判断手段は、レンジ位置
が“D”レンジで、アクセル開度が所定開度より小さ
く、かつ車速が所定車速より大きいときにコースト状態
と判断するものとされている。また、目標回転数は、車
速から得られる自動変速機3の出力回転数と変速段のギ
ヤ比とから算出される入力回転数に、自動変速機3の内
部損失、制御誤差等を考慮した微小な所定回転数を加算
して設定される。これらの制御手段は、電子制御装置5
に組み込まれた制御プログラムとして構成されている。
したがって、上記コースト判断手段は、本実施形態で
は、後記するステップS1〜ステップS4で構成され、
回転数制御手段は同じく後記するステップS6〜ステッ
プS14で構成される。以下、制御手段としてのこの制
御プログラムについてフローチャートを参照して説明す
る。
【0033】図4は、コースト状態回避制御の形態を示
すもので、まず、最初のステップS1で、自動変速機に
常設のニュートラルスタートスイッチ等のポジションセ
ンサ81の信号から、“D”レンジ選択状態にあるか否
かを判断する。次にステップS2で、アクセルセンサ8
2の信号からアクセル開度(θ)がほぼ全閉(θ1 )状
態か否かを判断する。ステップS3では、車速センサ8
3の信号から、車速(V)が所定車速(V1 )より大き
いか否かをみる。ここに、所定車速(V1 )はエンジン
1がアイドリング回転数を維持できる車速である。これ
らいずれかの判断が不成立(No)の場合には、本制御
を実施する判定用のフラグセットを解除(F=0)し、
次回のルーチンを実行する。
【0034】上記ステップS1〜ステップS3の全ての
判断が成立(Yes)したルーチンで、ステップS4の
コーストフラグ判断に入り、当初は、この判断(F=
1)の不成立(No)で、ステップS5以下の事前処理
の実行に移る。まず、ステップS5でフラグセット(F
=1)を行い、次のステップS6で目標回転数(N*
の設定を行い、ステップS7で入力回転数(Nin)の
読み込みを開始する。ここに、目標回転数(N* )は、
自動変速機のギヤ比と車速(V)から演算可能な出力回
転数(Nin)の積に定数(a)を加えた値であり、こ
の場合の定数(a)は、確実にコースト状態が回避でき
る回転数とするための前記内部損失、制御誤差等を考慮
した余裕分である。そして、ステップS8で目標回転数
(N* )に対する入力回転数(Nin)の偏差(N*
Nin)に対応する初期電流値を設定(I=I0 )し、
次回のルーチンの実行に移る。
【0035】次回のルーチンでは、ステップS5により
コーストフラグがセット(F=1)されており、ステッ
プS4のフラグセット判断が成立(Yes)して、制御
条件が満たされるので、ステップS9以降の本処理に入
る。先ず、ステップS9で前記ステップS6と同様の処
理で目標回転数(N* )の設定を行い、ステップS10
でステップS7と同様に入力回転数(Nin)の読み込
みを行う。そして、ステップS11で入力回転数(Ni
n)が目標回転数(N* )に近づいている(N≒N*
か否かを判断する。この判断が成立する場合は、ステッ
プS8で設定した初期電流値をそのまま電流値として設
定し、不成立(No)の場合は、ステップS13を実行
して、現在設定されている電流値に微小電流値(ΔI)
を加算又は減算する処理を行い、ステップS14で、そ
の結果の電流値(I)をインバータ40に出力する。そ
して、付随的な処理としてステップS15で、エンジン
(E/G)の燃料カット制御を行う。
【0036】このようにしてコース状態回避の制御に入
り、これ以後の各回のルーチンは、先のステップS1〜
ステップS3の制御条件の何れかを欠いた場合のフラグ
セット解除(F=0)によりステップS4のフラグ判定
が不成立(No)となるまで継続される。
【0037】かくして、この実施形態の制御によれば、
車両のコースト時に、自動変速機3の入力回転数(Ni
n)がモータジェネレータ4の回転数制御によりコース
ト状態を解消する目標回転数(N* )に合わせられるの
で、“D”レンジの第2速及び第1速においてコースト
及び空走状態を回避することができ、それによりダウン
シフト時のエンジン1の回転数の急激な立ち上がりをな
くして変速ショックを抑えることができ、更にアクセル
オンによる再加速時の応答性を向上させることができ
る。
【0038】また、モータジェネレータ4によりコース
ト状態の発生を回避することで、再加速時のエンジン1
の急激な回転変化を抑えることができ、燃費を改善する
ことができ、しかも入力回転数(Nin)をモータジェ
ネレータ4で制御するため、該回転数をエンジン1で制
御するのに比べて、制御精度を高くすることができる。
【0039】更に、車速(V)がエンジン1のアイドル
回転を下回るぐらい小さいときには、コースト状態の回
避制御のための回転数制御によっても、車両が加速して
しまう可能性があるが、こうした条件下での車両走行時
を、コースト状態の回避制御対象から除外しているの
で、アクセル開度(θ)が極めて小さいときには、エン
ジンストールを防ぎながら、加速状態となるのを防ぐこ
とができる。
【0040】そして、上記制御のための目標回転数(N
* )を、車速(V)から得られる自動変速機3の出力回
転数と変速段のギヤ比の関係から推定される入力回転数
(Nin)に、自動変速機内の損失や誤差分を考慮した
微小な所定回転数(a)を加算したものとして設定して
いるので、車両を加速することなく確実にコースト状態
を回避することができる。
【0041】以上要するに、本実施形態では、車両コー
スト時に、モータジェネレータ4の速度制御により、自
動変速機3の入力回転数を所定の回転数まで引き上げ
て、ごく僅かなトルク入力状態とすることで、運転者に
与える空走感やエンジンブレーキ感をなくしている。そ
して、モータジェネレータ4による速度制御時は、エン
ジン1は回転数を保ったままフューエルカットとして、
エンジン1のフューエルカット領域の拡大により、燃費
の向上を図っている。更に、コースト状態からの再加速
時には、すぐにフューエルカットを解除してエンジン駆
動又はエンジン1及びモータジェネレータ4による並列
駆動に切り替えることで、常に再加速できる回転数状態
に置かれたエンジンを直ちにトルク出力させて、再加速
時のレスポンスを向上させており、アクセルレスポンス
の向上をも実現している。
【0042】以上、本発明を実施形態について説明した
が、本発明は、特許請求の範囲の個々の請求項に記載の
事項の範囲内で種々に細部の具体的な構成を変更して実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した車両用駆動装置の実施形態の
構成を概念的に示すブロック図である。
【図2】上記実施形態の車両用駆動装置の作動及び係合
図表である。
【図3】上記実施形態の自動変速機の係合図表である。
【図4】上記実施形態の変速制御手段の制御プロセスを
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン(駆動源) 3 自動変速機 4 モータジェネレータ(駆動源) 5 制御装置 81 シフトポジションセンサ 82 アクセルセンサ 83 車速センサ S1〜S4 コースト判断手段 S6〜S14 回転数制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // F16H 59:08 59:18 59:44

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源と、該駆動源の動力を変速して車
    輪に伝達する自動変速機とを備える車両用駆動装置の制
    御装置において、 前記制御装置は、車両のコースト状態を判断するコース
    ト判断手段と、 該コースト判断手段が、車両がコースト状態であると判
    断したときに、自動変速機の入力回転数が、コースト状
    態を解消する目標回転数になるように、駆動源の回転数
    を制御する回転数制御手段とを有することを特徴とす
    る、車両用駆動装置の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動源は、エンジンとモータジェネ
    レータからなり、 前記回転数制御手段は、モータジェネレータの回転数を
    制御する、請求項1記載の車両用駆動装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 自動変速機のレンジ位置を検出するシフ
    トポジションセンサと、駆動源のアクセル開度を検出す
    るアクセルセンサとを備え、 前記コースト判断手段は、レンジ位置がドライブレンジ
    で、アクセル開度が所定開度より小さいときにコースト
    状態と判断する、請求項1又は2記載の車両用駆動装置
    の制御装置。
  4. 【請求項4】 自動変速機のレンジ位置を検出するシフ
    トポジションセンサと、駆動源のアクセル開度を検出す
    るアクセルセンサと、車両の走行速度を検出する車速セ
    ンサとを備え、 前記コースト判断手段は、レンジ位置がドライブレンジ
    で、アクセル開度が所定開度より小さく、かつ車速が所
    定車速より大きいときにコースト状態と判断する、請求
    項1又は2記載の車両用駆動装置の制御装置。
  5. 【請求項5】 車両の走行速度を検出する車速センサを
    備え、 前記目標回転数は、車速から得られる出力回転数と自動
    変速機の変速段のギヤ比との関係から算出される入力回
    転数に所定回転数を加算して設定される、請求項1又は
    2記載の車両用駆動装置の制御装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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