JPH10233450A - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその製造方法

Info

Publication number
JPH10233450A
JPH10233450A JP9036504A JP3650497A JPH10233450A JP H10233450 A JPH10233450 A JP H10233450A JP 9036504 A JP9036504 A JP 9036504A JP 3650497 A JP3650497 A JP 3650497A JP H10233450 A JPH10233450 A JP H10233450A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
interlayer insulating
wiring layer
integrated circuit
semiconductor integrated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9036504A
Other languages
English (en)
Inventor
Eriko Mineo
江利子 峯尾
Kaoru Oogaya
薫 大鋸谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP9036504A priority Critical patent/JPH10233450A/ja
Publication of JPH10233450A publication Critical patent/JPH10233450A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CMP法を使用した層間絶縁膜の平坦化処理
を行っても、配線層間の導通不要を防止できる半導体集
積回路装置およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板1の上に、配線層9を形成し
た後、半導体基板1の上に、層間絶縁膜10を堆積する
工程と、CMP法を使用して、層間絶縁膜10の表面を
平坦化する工程と、その後、熱処理を行って、配線層9
の表面とその上の層間絶縁膜10とに、それらの剥がれ
を起こし、その領域に空隙11を形成する工程と、層間
絶縁膜10の選択的な領域に形成されている接続孔12
に、タングステンなどからなるプラグ13を埋め込む工
程とを有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置およびその製造方法に関し、特に、高性能でしかも高
信頼度の多層配線構造を有する半導体集積回路装置およ
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ところで、本発明者は、半導体集積回路
装置の層間絶縁膜の製造方法について検討した。以下
は、本発明者によって検討された技術であり、その概要
は次のとおりである。
【0003】すなわち、LSI(Large Scale Integrat
ed Circuit)などの半導体集積回路装置は、高集積化、
高速化および高性能化が推進されており、それに伴い半
導体素子が形成されている半導体基板の上の段差が増大
の一途をたどっていることにより、その平坦化技術がL
SIなどの半導体集積回路装置の製造歩留りおよび信頼
度などを高めるための必須な技術となっている。
【0004】多層配線構造の層間絶縁膜の平坦化技術と
して、回転塗布法を使用して形成するSOG(Spin On
Glass )膜を層間絶縁膜としたり、層間絶縁膜をエッチ
バック法を使用して平坦化する方法などが行われてい
る。
【0005】しかし、それらの方法では、ある程度の平
坦化ができるけれども、多層配線構造として、配線層と
層間絶縁膜が多数積み重なった場合に、凹凸が出てきて
いるので、リソグラフィ技術と選択エッチング技術とを
使用して、配線層や層間絶縁膜をパターン化するなどの
加工操作が困難となっている。特に、DRAM(Dynami
c Random Access Memory)などのメモリとその周辺部と
の高低差が大きくなっていて、問題となっている。
【0006】また、近年、半導体集積回路装置の高集積
化に伴い、微細ピッチでの配線層の多層化が進められて
いる。この微細ピッチの多層配線層を実現するには、配
線層間の層間絶縁膜の広域での平坦化が必要であり、平
坦化能力が高いCMP(Chemical Mechanical Polishin
g 、化学機械研磨)法を使用して層間絶縁膜を研磨し
て、層間絶縁膜の平坦化を行っている場合がある。
【0007】なお、半導体集積回路装置における配線層
の形成技術について記載されている文献としては、例え
ば平成元年11月2日、(株)プレスジャーナル発行の
「’90最新半導体プロセス技術」p267〜p273
に記載されているものがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した層
間絶縁膜の平坦化処理を行うCMP法は、凹凸を有する
層間絶縁膜の被研磨面の凸部を化学機械研磨作用のある
研磨剤で選択的に切削研磨する方法である。
【0009】そのため、配線層と層間絶縁膜との間のせ
ん断応力が加わることによって、それらの接着性が悪く
なるので、その後の製造工程での熱処理において、それ
らの材料間の熱膨張係数差によるストレスが加わり、配
線層から層間絶縁膜が剥がれる現象が発生するという問
題点がある。
【0010】したがって、その領域の接続孔(スルーホ
ール)に埋め込まれているプラグが介在している上層配
線層と下層配線層との間の剥がれによる導通不良が発生
するという問題点がある。
【0011】本発明の目的は、CMP法を使用した層間
絶縁膜の平坦化処理を行っても、配線層間の導通不要を
防止できる半導体集積回路装置およびその製造方法を提
供することにある。
【0012】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0014】すなわち、本発明の半導体集積回路装置
は、多層配線構造の配線層の上に、CMP法により表面
が平坦化された層間絶縁膜が形成されており、配線層の
表面とその上の層間絶縁膜との間にそれらの剥離による
空隙が熱処理を行って形成されており、層間絶縁膜の選
択的な領域に形成されている接続孔に埋め込まれている
プラグが、空隙の一部および接続孔の下部の配線層に電
気的に接続されているものである。
【0015】また、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、複数の半導体素子が形成されている半導体基板
などの基板の上に、配線層を形成した後、基板の上に、
層間絶縁膜を堆積する工程と、CMP法を使用して、層
間絶縁膜の表面を平坦化する工程と、その後、熱処理を
行って、配線層の表面とその上の層間絶縁膜とに、それ
らの剥がれを起こし、その領域に空隙を形成する工程
と、層間絶縁膜の選択的な領域に形成されている接続孔
に、タングステンなどからなるプラグを埋め込む工程と
を有するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において同一機能を有するものは同一の符
号を付し、重複説明は省略する。
【0017】図1〜図15は、本発明の一実施の形態で
ある半導体集積回路装置の製造工程を示す断面図であ
る。同図を用いて、本実施の形態の半導体集積回路装置
およびその製造方法について説明する。
【0018】まず、例えばp型のシリコン単結晶からな
る半導体基板(基板)1の素子分離領域に熱酸化処理を
用いて酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜2を形
成する(図1)。
【0019】次に、半導体基板1の素子形成領域に、M
OSFETを形成する(図2)。すなわち、半導体基板
1の上に、例えば酸化シリコン膜からなるゲート絶縁膜
3を形成した後、その上にゲート電極4としての例えば
不純物としてリンが含まれている多結晶シリコン膜を形
成し、その上に例えば酸化シリコン膜からなる絶縁膜5
を形成した後、リソグラフィ技術と選択エッチング技術
とを使用してゲート電極などのパターンを形成する。
【0020】その後、半導体基板1の上に、CVD(Ch
emical Vapor Deposition )法を使用して、酸化シリコ
ン膜を形成した後、リソグラフィ技術と選択エッチング
技術とを使用して、ゲート電極4の側壁にサイドウォー
ルスペーサ6を形成する。次にゲート電極4などからな
るゲート領域をマスクとして、イオン注入法を使用し
て、例えばリンなどのn型の不純物を半導体基板1にイ
オン打ち込みした後、熱拡散処理を行って、ソースおよ
びドレインとなる半導体領域7を形成する。
【0021】次に、半導体基板1の上に、酸化シリコン
膜8を形成した後、その上に、1層目の配線層9を形成
する(図3)。
【0022】すなわち、半導体基板1の上に、CVD法
を使用して、酸化シリコン膜8を形成する。次に、必要
に応じて、酸化シリコン膜8の平坦化を行う。その後、
酸化シリコン膜8に接続孔を形成した後、その接続孔に
例えばタングステンなどを選択CVD法を使用して埋め
込んでプラグを形成した後、その上に、例えばアルミニ
ウム層などからなる配線層9をスパッタリング法などを
使用して形成した後、リソグラフィ技術と選択エッチン
グ技術とを使用して、パターン化された配線層9を形成
する。
【0023】この場合、配線層9は、スパッタリング法
を使用して形成した100nm程度の膜厚のタングステン
膜と、スパッタリング法を使用して形成した600nm程
度の膜厚のアルミニウム膜と、CVD法を使用して形成
した100nm程度の膜厚のタングステン膜と、スパッタ
リング法を使用して形成した50nm程度の膜厚のタング
ステン膜とからなる積層膜構造とすることができる。ま
た、他の態様の配線層9として、導電性の多結晶シリコ
ンまたは銅などの金属を材料とした配線層とすることが
できる。また、配線層9を形成する際に、それと電気的
に接続されているプラグを同一材料とし、配線層9とプ
ラグとを、前述した配線層9の製造工程によって、同一
の製造工程を使用して形成する態様とすることができ
る。
【0024】次に、半導体基板1の上に、例えば酸化シ
リコン膜を、プラズマCVD法を使用して、4000nm
程度の膜厚で堆積し、その酸化シリコン膜からなる層間
絶縁膜10を形成する(図4)。
【0025】この場合、半導体基板1の上に配線層9が
形成されているので、層間絶縁膜10の表面には段差部
が形成されている。また、層間絶縁膜10は、リンを含
んでいる酸化シリコン膜であるPSG(Phospho Silica
te Glass)膜またはホウ素を含んでいる酸化シリコン膜
であるBSG(Boro Silicate Glass )膜あるいはホウ
素およびリンを含んでいる酸化シリコン膜であるBPS
G(Boro Phospho Silicate Glass )膜またはそれらを
組み合わせた積層膜構造の絶縁膜の態様とすることがで
きる。
【0026】その後、CMP法を使用して、酸化シリコ
ン膜からなる層間絶縁膜10の研磨を行い、層間絶縁膜
10の表面を平坦化して、平坦化された層間絶縁膜10
を形成する(図5)。
【0027】次に、温度が450℃の熱処理を行い、配
線層9の表面とその上の層間絶縁膜10との剥がれを起
こさせて、それらの剥離を発生させることにより、その
領域に空隙11を形成する(図6)。この場合、本発明
者の検討の結果、この空隙11を形成するための熱処理
における温度は、後製造工程の380℃程度の温度の熱
処理や後工程の例えば検査工程における400℃程度の
温度のエージングなど、その後の熱処理による配線層9
の表面と層間絶縁膜10との間の剥離現象をあらかじめ
起こすために、後製造工程および検査工程などの後工程
の熱処理における最高温度より高い温度(その最高温度
以上の値の温度)としており、450℃の温度の熱処理
としているものである。
【0028】したがって、この製造工程における熱処理
によって、配線層9の表面とその上の層間絶縁膜10と
の間に発生した空隙11は、後製造工程および検査工程
などの後工程の熱処理によって、大きくなることを防止
することができる。
【0029】その後、リソグラフィ技術と選択エッチン
グ技術とを使用して、層間絶縁膜10の選択的な領域に
接続孔12を形成する(図7)。
【0030】次に、選択CVD法を使用して、タングス
テンを接続孔12に埋め込んで、タングステンからなる
プラグ13を形成する(図8)。この場合、配線層9の
表面に空隙11が形成されていることにより、接続孔1
2の下部のプラグ13には、プラグ13の延長部13a
が形成されるので、プラグ13と配線層9との接触部の
面積がその上の接続孔12に埋め込まれているプラグ1
3の水平方向の面積よりも大きい状態となる。その結
果、配線層9とプラグ13との接触部が広くなって、電
気的な接続性を向上させることができる。また、配線層
9とプラグ13との接触部が広くなって、配線層9とプ
ラグ13との接着性を向上させることができる。
【0031】プラグ13を形成する工程の他の態様とし
て、接続孔12および層間絶縁膜10の上に、CVD法
またはスパッタリング法を使用して、タングステン膜を
形成した後、リソグラフィ技術と選択エッチング技術と
を使用して、不要なタングステン膜を取り除くことによ
って、接続孔12に埋め込まれているタングステンから
なるプラグ13を形成する工程とすることができる。
【0032】また、プラグ13の材料は、プラグ13と
して優れた材料であるタングステン以外に、チタンまた
はタンタルなどの高融点金属、あるいはアルミニウムま
たは銅などの金属を使用することができる。
【0033】次に、半導体基板1の上に、2層目の配線
層14を形成する(図9)。すなわち、半導体基板1の
上に、例えばアルミニウム層などからなる配線層14を
スパッタリング法などを使用して形成した後、リソグラ
フィ技術と選択エッチング技術とを使用して、パターン
化された配線層14を形成する。
【0034】この場合、配線層14は、スパッタリング
法を使用して形成した100nm程度の膜厚のタングステ
ン膜と、スパッタリング法を使用して形成した600nm
程度の膜厚のアルミニウム膜と、CVD法を使用して形
成した100nm程度の膜厚のタングステン膜と、スパッ
タリング法を使用して形成した50nm程度の膜厚のタン
グステン膜とからなる積層膜構造とすることができる。
また、他の態様の配線層14として、導電性の多結晶シ
リコンまたは銅などの金属を材料とした配線層とするこ
とができる。
【0035】次に、半導体基板1の上に、例えば酸化シ
リコン膜を、プラズマCVD法を使用して、4000nm
程度の膜厚で堆積し、その酸化シリコン膜からなる層間
絶縁膜15を形成する(図10)。
【0036】この場合、半導体基板1の上に配線層14
が形成されているので、層間絶縁膜15の表面には段差
部が形成されている。また、層間絶縁膜15は、リンを
含んでいる酸化シリコン膜であるPSG膜またはホウ素
を含んでいる酸化シリコン膜であるBSG膜あるいはホ
ウ素およびリンを含んでいる酸化シリコン膜であるBP
SG膜またはそれらを組み合わせた積層膜構造の絶縁膜
の態様とすることができる。
【0037】その後、CMP法を使用して、酸化シリコ
ン膜からなる層間絶縁膜15の研磨を行い、層間絶縁膜
15の表面を平坦化して、平坦化された層間絶縁膜15
を形成する(図11)。
【0038】次に、リソグラフィ技術と選択エッチング
技術とを使用して、層間絶縁膜15の選択的な領域に接
続孔16を形成する(図12)。
【0039】その後、温度が450℃の熱処理を行い、
配線層14の表面とその上の層間絶縁膜15との剥がれ
を起こさせて、それらの剥離を発生させることにより、
その領域に空隙17を形成する(図13)。この場合、
本発明者の検討の結果、この空隙17を形成するための
熱処理における温度は、後製造工程の380℃程度の温
度の熱処理や後工程の例えば検査工程における400℃
程度の温度のエージングなど、その後の熱処理による配
線層14の表面と層間絶縁膜15との間の剥離現象をあ
らかじめ起こすために、後製造工程および検査工程など
の後工程の熱処理における最高温度より高い温度(その
最高温度以上の値の温度)としており、450℃の温度
の熱処理としているものである。
【0040】したがって、この製造工程における熱処理
によって、配線層14の表面とその上の層間絶縁膜15
との間に発生した空隙17は、後製造工程および検査工
程などの後工程の熱処理によって、大きくなることを防
止することができる。
【0041】次に、選択CVD法を使用して、タングス
テンを接続孔16に埋め込んで、タングステンからなる
プラグ18を形成する(図14)。この場合、配線層1
4の表面に空隙17が形成されていることにより、接続
孔16の下部のプラグ18には、プラグ18の延長部1
8aが形成されるので、プラグ18と配線層14との接
触部の面積がその上の接続孔16に埋め込まれているプ
ラグ18の水平方向の面積よりも大きい状態となる。そ
の結果、配線層14とプラグ18との接触部が広くなっ
て、電気的な接続性を向上させることができる。また、
配線層14とプラグ18との接触部が広くなって、配線
層14とプラグ18との接着性を向上させることができ
る。
【0042】プラグ18を形成する工程の他の態様とし
て、接続孔16および層間絶縁膜15の上に、CVD法
またはスパッタリング法を使用して、タングステン膜を
形成した後、リソグラフィ技術と選択エッチング技術と
を使用して、不要なタングステン膜を取り除くことによ
って、接続孔16に埋め込まれているタングステンから
なるプラグ18を形成する工程とすることができる。
【0043】また、プラグ18の材料は、プラグ18と
して優れた材料であるタングステン以外に、チタンまた
はタンタルなどの高融点金属、あるいはアルミニウムま
たは銅などの金属を使用することができる。
【0044】次に、半導体基板1の上に、3層目の配線
層19を形成する(図15)。すなわち、半導体基板1
の上に、例えばアルミニウム層などからなる配線層19
をスパッタリング法などを使用して形成した後、リソグ
ラフィ技術と選択エッチング技術とを使用して、パター
ン化された配線層19を形成する。
【0045】この場合、配線層19は、スパッタリング
法を使用して形成した100nm程度の膜厚のタングステ
ン膜と、スパッタリング法を使用して形成した600nm
程度の膜厚のアルミニウム膜と、CVD法を使用して形
成した100nm程度の膜厚のタングステン膜と、スパッ
タリング法を使用して形成した50nm程度の膜厚のタン
グステン膜とからなる積層膜構造とすることができる。
また、他の態様の配線層19として、導電性の多結晶シ
リコンまたは銅などの金属を材料とした配線層とするこ
とができる。
【0046】その後、前述した層間絶縁膜と配線層との
製造工程を使用して、半導体基板1の上に、必要に応じ
て層間絶縁膜と配線層とを積層させた後、パシベーショ
ン膜を形成することにより、半導体集積回路装置の製造
工程を終了する。
【0047】前述した本実施の形態の半導体集積回路装
置の製造方法において、配線層9が形成されている半導
体基板1の上に、層間絶縁膜10を堆積する工程と、C
MP法を使用して、層間絶縁膜10の表面を平坦化し、
その後に、熱処理を行って、配線層9の表面とその上の
層間絶縁膜10とに、それらの剥がれを起こし、その領
域に空隙11を形成する工程と、その後に、層間絶縁膜
10の選択的な領域に接続孔12を形成した後、その接
続孔12に、プラグ13を埋め込む工程とを有するもの
である。
【0048】そして、空隙11を形成するための熱処理
における温度は、後製造工程の380℃程度の温度の熱
処理や後工程の例えば検査工程における400℃程度の
温度のエージングなど、その後の熱処理による配線層9
の表面と層間絶縁膜10との間の剥離現象をあらかじめ
起こすために、後製造工程および検査工程などの後工程
の熱処理における最高温度より高い温度(その最高温度
以上の値の温度)としており、450℃の温度の熱処理
としているものである。
【0049】したがって、この製造工程における熱処理
によって、配線層9の表面とその上の層間絶縁膜10と
の間に発生した空隙11は、後製造工程および検査工程
などの後工程の熱処理によって、大きくなることを防止
することができる。
【0050】また、プラグ13を形成する際に、配線層
9の表面に空隙11が形成されていることにより、接続
孔12の下部のプラグ13には、プラグ13の延長部1
3aが形成されるので、プラグ13と配線層9との接触
部の面積がその上の接続孔12に埋め込まれているプラ
グ13の水平方向の面積よりも大きい状態となる。その
結果、配線層9とプラグ13との接触部が広くなって、
電気的な接続性を向上させることができる。また、配線
層9とプラグ13との接触部が広くなって、配線層9と
プラグ13との接着性を向上させることができる。
【0051】その結果、本実施の形態の半導体集積回路
装置およびその製造方法によれば、配線層9とプラグ1
3との電気的な接続性およびその接着性を向上させるこ
とができると共に、後製造工程および検査工程などの後
工程の熱処理によって、空隙11が大きくなることを防
止することができる。したがって、CMP法を使用した
層間絶縁膜10の平坦化処理を行っても、プラグ13が
介在されている配線層9とその上の配線層14との間の
導通不要を防止できるので、高性能でしかも高信頼度の
半導体集積回路装置とすることができ、しかも高製造歩
留りとすることができる。
【0052】前述した本実施の形態の半導体集積回路装
置の製造方法において、配線層14が形成されている半
導体基板1の上に、層間絶縁膜15を堆積する工程と、
CMP法を使用して、層間絶縁膜15の表面を平坦化し
た後に、層間絶縁膜15の選択的な領域に接続孔16を
形成する工程と、その後に、熱処理を行って、配線層1
4の表面とその上の層間絶縁膜15とに、それらの剥が
れを起こし、その領域に空隙17を形成する工程と、接
続孔16に、プラグ18を埋め込む工程とを有するもの
である。
【0053】そして、空隙17を形成するための熱処理
における温度は、後製造工程の380℃程度の温度の熱
処理や後工程の例えば検査工程における400℃程度の
温度のエージングなど、その後の熱処理による配線層1
4の表面と層間絶縁膜15との間の剥離現象をあらかじ
め起こすために、後製造工程および検査工程などの後工
程の熱処理における最高温度より高い温度(その最高温
度以上の値の温度)としており、450℃の温度の熱処
理としているものである。
【0054】したがって、この製造工程における熱処理
によって、配線層14の表面とその上の層間絶縁膜15
との間に発生した空隙17は、後製造工程および検査工
程などの後工程の熱処理によって、大きくなることを防
止することができる。
【0055】また、プラグ13を形成する際に、配線層
14の表面に空隙17が形成されていることにより、接
続孔16の下部のプラグ18には、プラグ18の延長部
18aが形成されるので、プラグ18と配線層14との
接触部の面積がその上の接続孔16に埋め込まれている
プラグ18の水平方向の面積よりも大きい状態となる。
その結果、配線層14とプラグ18との接触部が広くな
って、電気的な接続性を向上させることができる。ま
た、配線層14とプラグ18との接触部が広くなって、
配線層14とプラグ18との接着性を向上させることが
できる。
【0056】その結果、本実施の形態の半導体集積回路
装置およびその製造方法によれば、配線層14とプラグ
18との電気的な接続性およびその接着性を向上させる
ことができると共に、後製造工程および検査工程などの
後工程の熱処理によって、空隙17が大きくなることを
防止することができる。したがって、CMP法を使用し
た層間絶縁膜15の平坦化処理を行っても、プラグ18
が介在されている配線層14とその上の配線層19との
間の導通不要を防止できるので、高性能でしかも高信頼
度の半導体集積回路装置とすることができ、しかも高製
造歩留りとすることができる。
【0057】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0058】例えば、本発明の半導体集積回路装置およ
びその製造方法は、半導体素子を形成する半導体基板を
SOI(Silicon on Insulator)基板などの基板に変更
することができ、それらの基板に、MOSFET、CM
OSFETおよびバイポーラトランジスタなどの種々の
半導体素子を組み合わせた態様の半導体集積回路装置お
よびその製造方法とすることができる。
【0059】さらに、本発明は、MOSFET、CMO
SFET、BiCMOSFETなどを構成要素とするD
RAM、SRAM(Static Random Access Memory )な
どのメモリ系、あるいはロジック系などを有する種々の
半導体集積回路装置およびその製造方法に適用できる。
【0060】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0061】(1).本発明の半導体集積回路装置およ
びその製造方法によれば、配線層の表面とその上の層間
絶縁膜との間の空隙を形成するための熱処理における温
度は、後製造工程の380℃程度の温度の熱処理や後工
程の例えば検査工程における400℃程度の温度のエー
ジングなど、その後の熱処理による配線層の表面と層間
絶縁膜との間の剥離現象をあらかじめ起こすために、後
製造工程および検査工程などの後工程の熱処理における
最高温度より高い温度としているので、この製造工程に
おける熱処理によって、配線層の表面とその上の層間絶
縁膜との間に発生した空隙は、後製造工程および検査工
程などの後工程の熱処理によって、大きくなることを防
止することができる。
【0062】(2).本発明の半導体集積回路装置およ
びその製造方法によれば、プラグを形成する際に、配線
層の表面に空隙が形成されていることにより、接続孔の
下部のプラグには、プラグの延長部が形成されるので、
プラグと配線層との接触部の面積がその上の接続孔に埋
め込まれているプラグの水平方向の面積よりも大きい状
態となる。その結果、配線層とプラグとの接触部が広く
なって、電気的な接続性を向上させることができる。ま
た、配線層とプラグとの接触部が広くなって、配線層と
プラグとの接着性を向上させることができる。
【0063】(3).本発明の半導体集積回路装置およ
びその製造方法によれば、配線層とプラグとの電気的な
接続性およびその接着性を向上させることができると共
に、後製造工程および検査工程などの後工程の熱処理に
よって、空隙が大きくなることを防止することができ
る。したがって、CMP法を使用した層間絶縁膜の平坦
化処理を行っても、プラグが介在されている配線層とそ
の上の配線層との間の導通不要を防止できるので、高性
能でしかも高信頼度の半導体集積回路装置とすることが
でき、しかも高製造歩留りとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造工程を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造工程を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造工程を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造工程を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造工程を示す断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造工程を示す断面図である。
【図7】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造工程を示す断面図である。
【図8】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造工程を示す断面図である。
【図9】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造工程を示す断面図である。
【図10】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造工程を示す断面図である。
【図11】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造工程を示す断面図である。
【図12】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造工程を示す断面図である。
【図13】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造工程を示す断面図である。
【図14】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造工程を示す断面図である。
【図15】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板(基板) 2 フィールド絶縁膜 3 ゲート絶縁膜 4 ゲート電極 5 絶縁膜 6 サイドウォールスペーサ 7 半導体領域 8 酸化シリコン膜 9 配線層 10 層間絶縁膜 11 空隙 12 接続孔 13 プラグ 13a プラグの延長部 14 配線層 15 層間絶縁膜 16 接続孔 17 空隙 18 プラグ 18a プラグの延長部 19 配線層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線層の上に、CMP法により表面が平
    坦化された層間絶縁膜が形成されており、前記配線層の
    表面とその上の前記層間絶縁膜との間にそれらの剥離に
    よる空隙が形成されており、前記層間絶縁膜の選択的な
    領域に形成されている接続孔に埋め込まれているプラグ
    が、前記空隙の一部および前記接続孔の下部の前記配線
    層に電気的に接続されていることを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置であ
    って、前記空隙は、前記層間絶縁膜の表面がCMP法に
    より平坦化された後に、熱処理を行って、前記配線層と
    その上の前記層間絶縁膜との剥離により、形成されてい
    ることを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体集積回路
    装置であって、前記プラグの材料は、タングステンであ
    ることを特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 複数の半導体素子が形成されている基板
    の上に、配線層を形成した後、前記基板の上に、層間絶
    縁膜を堆積する工程と、 CMP法を使用して、前記層間絶縁膜の表面を平坦化す
    る工程と、 熱処理を行って、前記配線層の表面とその上の前記層間
    絶縁膜とに、それらの剥がれを起こし、その領域に空隙
    を形成する工程と、 前記層間絶縁膜の選択的な領域に形成されている接続孔
    に、プラグを埋め込む工程とを有することを特徴とする
    半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、前記CMP法を使用して、前記層間絶
    縁膜の表面を平坦化した後に、熱処理を行って、前記配
    線層の表面とその上の前記層間絶縁膜とに、それらの剥
    がれを起こし、その領域に空隙を形成し、その後に、前
    記層間絶縁膜の選択的な領域に接続孔を形成することを
    特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、前記CMP法を使用して、前記層間絶
    縁膜の表面を平坦化した後に、前記層間絶縁膜の選択的
    な領域に接続孔を形成し、その後に、熱処理を行って、
    前記配線層の表面とその上の前記層間絶縁膜とに、それ
    らの剥がれを起こし、その領域に空隙を形成することを
    特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれか1項に記載の半
    導体集積回路装置の製造方法であって、前記熱処理にお
    ける温度は、後製造工程の熱処理および検査工程などの
    後工程の熱処理における最高温度以上の値とされている
    ことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項4〜7のいずれか1項に記載の半
    導体集積回路装置の製造方法であって、前記プラグを形
    成する工程は、選択CVD法を使用して、タングステン
    を前記接続孔に埋め込む工程、または前記接続孔および
    前記層間絶縁膜の上にタングステン膜を形成した後、リ
    ソグラフィ技術と選択エッチング技術とを使用して、前
    記接続孔におけるプラグ以外の前記タングステン膜を取
    り除く工程を含むことを特徴とする半導体集積回路装置
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項4〜7のいずれか1項に記載の半
    導体集積回路装置の製造方法であって、前記プラグの材
    料は、高融点金属、またはアルミニウムなどの金属から
    なることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
JP9036504A 1997-02-20 1997-02-20 半導体集積回路装置およびその製造方法 Pending JPH10233450A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9036504A JPH10233450A (ja) 1997-02-20 1997-02-20 半導体集積回路装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9036504A JPH10233450A (ja) 1997-02-20 1997-02-20 半導体集積回路装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10233450A true JPH10233450A (ja) 1998-09-02

Family

ID=12471665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9036504A Pending JPH10233450A (ja) 1997-02-20 1997-02-20 半導体集積回路装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10233450A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9337147B2 (en) Semiconductor device and a method of manufacturing the same and designing the same
KR100791339B1 (ko) 평탄화 저항 패턴을 포함하는 복합칩 반도체 소자 및 그제조 방법
KR20220036996A (ko) 상호연결부를 위한 확산 배리어 칼라
JP3657921B2 (ja) 半導体装置とその製造方法
JP2003282573A (ja) 半導体装置のボンディングパッド構造とその製造法
JP3111924B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2005508568A (ja) シリコン・オン・インシュレータ基板上の表側コンタクトの形成
JP2001284451A (ja) 二次元波形構造の製造方法
JPH11243150A (ja) 半導体装置の製造方法
KR100679257B1 (ko) 매립형 커패시터의 제조방법
JPH10233450A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
US7777342B2 (en) Semiconductor device and method for manufacturing the same
JPH11111843A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
US11935854B2 (en) Method for forming bonded semiconductor structure utilizing concave/convex profile design for bonding pads
KR100286775B1 (ko) 에스오아이 소자의 제조방법
KR100299332B1 (ko) 반도체 소자의 층간 절연막 제조 방법
JP2001044201A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JP2000228445A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH09129728A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
CN114141751A (zh) 半导体结构及其形成方法
KR100431815B1 (ko) 반도체소자의 제조방법
TWI267968B (en) Interconnection and fabrication method of making the same
JP2003133314A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH09321133A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2000021976A (ja) 半導体装置の製造方法