JPH10233433A - 基板の保持装置とこれを用いた露光装置、及びデバイスの製造方法 - Google Patents
基板の保持装置とこれを用いた露光装置、及びデバイスの製造方法Info
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- JPH10233433A JPH10233433A JP9025711A JP2571197A JPH10233433A JP H10233433 A JPH10233433 A JP H10233433A JP 9025711 A JP9025711 A JP 9025711A JP 2571197 A JP2571197 A JP 2571197A JP H10233433 A JPH10233433 A JP H10233433A
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Abstract
変化を軽減すること。 【解決手段】 基板を支持するための凸部を備え、該凸
部上に支持される基板を負圧によって吸着保持するもの
であって、該凸部は、該基板を持ち上げるためのリフト
ピンの周りに沿って形成された環状凸部と、該環状凸部
の周囲に分散して配された凸部とを含み、基板を負圧吸
着した際に該環状凸部の周囲で局所的に生じる基板の形
状変化を軽減させる手段を設けたことを特徴とする。該
軽減させる手段は、基板を吸着保持する際の単位面積当
たりの支持剛性を、前記環状凸部から放射方向に向けて
漸減するようなパターンでもって形成した凸支持部を有
するものや、あるいは前記環状凸部の周囲に分散する凸
部のさらに先端に該凸部よりも小さい突出部を設けたも
の、あるいは基板を吸着した際の前記環状凸部の圧縮た
わみと、その周囲に分散する凸部の圧縮たわみとがほぼ
等しくなるようにしたものである。
Description
製造するための半導体ウエハや液晶基板等の基板を、露
光等に際してずれやそりが生じないように吸着保持する
ための基板保持装置や露光装置、デバイス製造方法に関
する。
造に用いられる投影露光装置では、被加工材である基板
を保持固定し、かつそりを矯正し、平面性を保つため
に、真空吸着力を利用した基板吸着保持装置が用いられ
る。図15はこのような基板吸着保持装置の従来例を示
す断面図である。同図に示すように、この基板吸着保持
装置は、基板1を載置するための載置面2と、載置面2
から裏側へ貫通した3つの貫通穴3(3a〜3c)と、
貫通穴3の回りにおいて載置面上に設けられた第1の縁
堤部4(4a〜4c)と、載置面2の周辺部に設けられ
た第2の縁堤部5と、第1および第2縁堤部4,5間の
載置面2上に設けられ、載置される基板1を支持する凸
部6とを有するウエハチャック(載置台)8を備える。
また、この装置はさらに、貫通穴3を通るように配置さ
れた、ウエハ1の受渡しを行なうための3本のリフトピ
ン9(9a〜9c)、リフトピン9を上下させる上下機
構部10、ウエハチャック8を支持するウエハチャック
支持部12を備え、また、載置される基板1と載置面2
と第1および第2縁堤部4,5と凸部6とが画定する空
間を減圧することにより基板1を載置面2上に吸着保持
するための真空配管系11を備える。
置がその搬送ハンドによって被加工物であるウエハ1
を、載置面2から突き出した状態で待機しているリフト
ピン9上に搭載し、搬送ハンドを回避させると、上下機
構部10は、リフトピン9を速やかに下降させ、ウエハ
チャック8上にウエハ1を受け渡す。このとき、ウエハ
1がウエハチャック8に接触する直前あるいは直後に、
基板吸着保持装置は、真空配管系11を介して真空吸引
を開始し、ウエハ1を載置面2上に吸着保持した状態で
固定し、平面矯正する。このようにして、半導体露光装
置は露光転写を行なう。露光転写の終了後は、前述と反
対の動作により、基板吸着保持装置上からウエハ1の回
収が行なわれる。
1および第2縁堤部4,5および凸部6の、上から見た
形状を示す。第1縁堤部4は、貫通穴3a〜3cの周囲
に円環状に設けられ、第2縁堤部5は載置面2の周辺部
に円環状に設けられており、これらにより、ウエハ1を
真空吸着するときは、大気とのシールドを行ない、真空
空間を確保するようになっている。凸部6は、載置面2
上の第1縁堤部4と第2縁堤部5との間において、ウエ
ハ1裏面と載置面2との接触率を低減するために設けら
れている。凸部6は、ピン形状を有しており、等ピッチ
で格子状に載置してある。
も基板上に微細なパターンを露光転写するリソグラフィ
工程では、近年、素子の微細化に伴って焦点深度が減少
してきており、その焦点深度は約1μm程度になってい
る。そして、素子製造のプロセスマージンを考慮する
と、ウエハチャック上で平面矯正されるウエハは、少な
くとも焦点深度の1/5程度の平面度に平坦化する必要
がある。
置の場合、リフトピン用の貫通穴3a〜3cは真空空間
とはならないため、貫通穴3a〜3c上のウエハ部分に
は吸着による平面矯正力が作用しない。その結果、貫通
穴3a〜3c上のウエハ部分の平坦度は、その周辺の真
空吸着された周辺部の平坦度の影響を直接受けることに
なる。経験的には、このような貫通穴部分においては、
吸着されたウエハが局所的に盛り上がる傾向を有するこ
とが知られている。また、ウエハ周辺部においてもはね
上がりが発生する。この局所的な盛り上がりは、所望の
平坦度を達成するのを妨げるばかりか、その部分のウエ
ハを平面方向に対しても歪ませ、転写露光される像の歪
みを助長する要因にもなっている。
は、真空吸着時にチャック凸部が受ける圧縮力による凸
部のたわみに起因する。特に、近接する凸部と縁堤部と
のたわみ量に差が生じると、図17に示すリフトピンの
貫通穴3近傍の断面図のように、ウエハ1を局所的に歪
ませて盛り上がりやはね上がりを引き起こす。
み込みの確率的要因を低減させるため、チャックとウエ
ハの接触面積を微小化していく傾向があり、個々の凸部
は細る方向にある。その一方、これまで真空吸引チャッ
クを半導体製造装置に用いた場合、基板の吸着完了まで
の時間を1/100秒オーダーで短縮を図る必要があっ
た。それには真空吸着時に十分な排気速度を確保し排気
抵抗の低減のため、ウエハとチャック凹部とのギャッ
プ、すなわち凸部の高さを大きくとる必要があった。こ
のことは、凸部の縦横比を大きくし、圧縮力によるたわ
みを大きくすることになってしまい、結果として図17
に示すようなウエハの局所的な歪みは、ますます顕著と
なる。
の従来例の課題を解決すべくなされたもので、基板を吸
着保持した際の基板の局所的な形状変化を軽減すること
ができる基板保持装置やこれを用いた露光装置、さらに
は高精度なデバイス製造を可能にするデバイス製造方法
を提供することを目的とする。
は、基板を支持するための凸部を備え、該凸部上に支持
される基板を負圧によって吸着保持するものであって、
該凸部は、該基板を持ち上げるためのリフトピンの周り
に沿って形成された環状凸部と、該環状凸部の周囲に分
散して配された凸部とを含み、基板を負圧吸着した際に
該環状凸部の近傍で局所的に生じる基板の形状変化を軽
減させる手段を設けたことを特徴とするものである。
て詳細に説明する。図1は露光装置の全体概略図を示す
もので、図中、100はレチクルステージであり、レチ
クルチャック101によってレチクル102を保持して
いる。レチクルステージ100は1方向(X方向)に走
査移動が可能である。またレチクルステージの移動をモ
ニタするためのレーザ干渉計103が設けられている。
対するウエハステージは定盤104上に設けられ、Yス
テージ105とXステージ106を備え、その上の基板
保持装置であるウエハチャック107によってウエハ1
08を保持している。このウエハチャック107の詳細
については後述する。ウエハステージは2方向(X方
向、Y方向)に移動可能である。またウエハステージの
移動をモニタするためのレーザ干渉計109が設けられ
ている。110は照明手段であり光源や照明光学系を含
み、レチクルステージの走査方向と直交する方向(Y方
向)に長手のスリット光によってレチクル102を照明
する。111は縮小投影光学系でありレチクル102の
パターンをウエハ108上に4:1に縮小投影する。1
12はフレームであり、上記レチクルステージ100、
ウエハステージ104、縮小投影光学系111を保持し
ている。この構成によって、レチクルのパターンはウエ
ハ上の複数の領域に順次転写される。
を示す図であり、図3はこの断面図である。また、図4
は、図2の貫通穴近傍を拡大して示す図である。これら
の図に示すように、ウエハ1を載置するための載置面2
と、載置面2から裏側へ貫通した貫通穴3(3a〜3
c)と、貫通穴3の回りにおいて載置面2上に設けられ
た円環状の凸部である第1の縁堤部4と、載置面2の周
辺(外周)部に設けられた凸状の閉じた円環状(多角形
環状でもよい)のリムである第2の縁堤部5と、第1お
よび第2縁堤部4,5間の載置面2上に設けられ、載置
されるウエハ1を支持する凸部6とを有する載置台を備
えている。載置されるウエハ1と、載置面2と、第1お
よび第2縁堤部4,5と、凸部6とが画定する空間を減
圧することによりウエハ1を載置面2上に吸着保持する
ようになっている。凸部6は、第1縁堤部4から外側へ
放射状に延びたライン状の凸部6a、これらの間に比較
的高密度に配置した点状の凸部6b、およびその他の一
定間隔で格子状に配置した凸部6cを含む。これによ
り、凸部6は、ウエハを吸着保持する際の単位面積当り
の支持剛性を、第1縁堤部4から放射方向へ向け漸減す
るものとなっている。3つの貫通穴3(3a〜3c)
は、リフトピン8がウエハチャック7を貫通して上下動
するためのものである。縁堤部4は、真空吸着時に載置
面2上に閉空間を確保できるように、各貫通穴3の回り
を切れ目なく縁どっている。なお、この形状は円環状に
限らず、多角形状の閉じた環状であっても良い。これは
後述の他の例においても同様である。
そこから放射状に配置した、長さが1D程度で幅が0.
07〜0.3mm程度のライン状のものである。この長
さはこれに限らず、0.5D〜2.5D程度が好まし
い。凸部6aの幅は、できる限り細い方が好ましい。隣
接する凸部6a間の間隔は、最近部で1mm程度であ
る。凸部6bは、1mm以下のピッチで凸部6a間に配
置されており、直径が0.1〜0.5mmのピン状のも
のである。このようにして、凸部6aおよび6bは、第
1縁堤部4から、各貫通穴3の直径の0.5〜2.5倍
までの領域において、単位面積当りの支持密度が、した
がって支持剛性が、第1縁堤部4から遠ざかるに従って
漸減するように配置されている。支持剛性が第1縁堤部
4から遠ざかるに従って漸減するものであれば、凸部6
aおよび6bはこれに限らず、ランダム性をもたせて配
置したものや、環状に沿って配置したものや、凸部6b
のピン形状の半径を意図的に変化させたもの等であって
もよい。
面2上の領域において、2〜3mmピッチの格子状に多
数配置されたピン形状のものである。第2縁堤部5は、
載置面2上の最外周部に切れ目なく配置され、第1縁堤
部4と共働して、真空吸着時に載置面2上において閉空
間を確保するものである。
ように配置された、ウエハ1の受渡しを行なうための3
本のリフトピン8(8a〜8b)、リフトピン8を上下
動させる上下機構部9、ウエハチャック7を支持するウ
エハチャック支持部10、載置される基板1と、載置面
2と、第1および第2縁堤部4、5と、凸部6とが画定
する空間を減圧することにより基板1を載置面2上に吸
着保持するための真空配管系11を備える。さらには各
リフトピン8の先端の小開口にリフトピンによるウエハ
保持のための真空を供給する真空配管系12を備える。
置がその搬送ハンドによって被加工物であるウエハ1
を、載置面2から突き出した状態で待機している3本の
リフトピン8上に搭載しリフトピン先端の小開口でウエ
ハを吸引保持する。そして搬送ハンドを回避させると、
上下機構部9はリフトピン8を速やかに下降させ、ウエ
ハチャック7上にウエハ1を受け渡す。このとき、ウエ
ハ1がウエハチャック7に接触する直前あるいは直後
に、基板吸着保持装置は、真空配管系11を介して真空
吸引を開始し、ウエハ1を載置面2上の凸部で支えて吸
着保持した状態で固定し、平面矯正する。
は、ウエハ上面に作用する荷重は、8インチウエハで約
3000Nにも及び、それらの荷重をわずかな接触面積
で接した凸部6や第1および第2縁堤部4、5によって
支持することになる。
各凸部6は縮むが、本実施形態においては、凸部6aお
よび6bにより、第1縁堤部4から、各貫通穴3の直径
の0.5〜2.5倍までの領域において、単位面積当り
の支持剛性が、第1縁堤部4から遠ざかるに従って漸減
するため、剛性差に不連続性がなく、剛性が緩慢に変化
する。したがって、ウエハに段差が生じることによる貫
通穴3a〜3c中央部上のウエハ部分の盛り上がりが、
是正される。
いて平面性が高度に維持されながら保持されたウエハ1
に対し、半導体露光装置は露光転写を行なう。露光転写
の終了後は、前述と反対の動作により、基板吸着保持装
置上からウエハ1の回収が行なわれる。
持装置におけるウエハチャックの上面の一部を示す。同
図に示すように、ライン上の凸部6aの外側部分をピン
状の凸部6dに置き換えても良い。これによれば、凸部
6d部分のウエハとの接触率を低減することができる。
持装置におけるウエハチャックの上面の一部を示す。こ
のように、凸部6をすべてピン状の凸部6cおよび6e
で構成するようにしても良い。凸部6eは、第1縁堤部
4へ近づくに従って高密度に配置されるように、配置ピ
ッチが第1縁堤部4へ近づくに従って小さくなってい
る。そして外側では、格子状に配置した凸部6cと同ピ
ッチとなっている。
吸着保持装置のウエハチャック上面を示す図であり、図
8は、この装置の断面図である。また、図9は、図8の
貫通穴近傍の断面を示す図である。なお、先の実施例と
同一の符号は同一の部材を示す。この基板吸着保持装置
は図1に示すような半導体露光装置のXYステージ上に
設けられている。これらの図に示すように、この基板吸
着保持装置は、ウエハ1を載置するための載置面2と、
載置面2から裏側へ貫通した貫通穴3(3a〜3c)
と、貫通穴3の回りにおいて載置面2上に設けられた円
環状の凸部である第1の縁堤部4(4a〜4c)と、載
置面2の周辺(外周)部に設けられた凸状のリムである
第2の縁堤部5とが形成されている。また載置されるウ
エハ1と接触して支持する小突出部である第1の凸部2
6aと、第1の凸部を支持する第2の凸部26bとから
なる凸部が、第1および第2縁堤部4,5間の載置面2
上に多数点在して設けられている。この構成において載
置台を備え、載置されるウエハ1と載置面2と第1およ
び第2縁堤部4,5と第1および第2凸部26a,26
bとが画定する空間を、真空源に連通する載置面上の穴
を通して減圧することにより、ウエハ1を載置面2上の
凸部で支えて吸着保持するようになっている。
る。基板と直接接触する第1の凸部26aは、円柱状の
ピン形状をなしており、直径φ0.1mm、高さ0.0
5mm程度になっている。高さについては、対象とする
異物の大きさより大きければよく、大きな異物の存在し
にくいスーパークリーン環境であれば、例えば高さ3ミ
クロン程度であってもよい。また、第1の凸部26a
は、チャックと同一材料である必要は無く、例えば金属
薄膜、ガラス薄膜、セラミックス薄膜などであってもよ
い。第1の凸部26aの形状は、円柱状の他にも円錐
型、多角柱、多角錐型、あるいは半球状であってもよ
い。いずれの形状においてもウエハ接触面は全て同一の
平面になるようラップ加工が施されている。
1の凸部の下部に構成されており円柱形状になってい
る。その大きさは、第1の凸部の支持剛性に比して十分
大きな剛性をもつ直径(φ1mm以上)になっており、
また高さ(深さ)は、真空パスとして0.5mm以上の
値になっている。この第2の凸部26bは、第1の凸部
26aを低くすることで損なわれるチャック全体の排気
抵抗を低減することを目的として空間を確保することに
主眼をおくため、第2の凸部の形状は、本実施例に限る
ことなく、例えば、複数の第1の凸部を支持するよう領
域を広げた第2の凸部としてもよいし、さらには第2の
凸部26bはなくてもよい。但し、その場合には、例え
ば図10に示すように第1の凸部26aの間隙に真空パ
ス用の溝26cを種々構成することが好ましい。
状態で基板が押し付けられた状態で、その周囲の円柱形
状の凸部26aと同等のたわみ量(同等の高さ)になる
ように縁堤高さを決定している。本実施例では縁堤部4
の実効負荷面積Aを固定し、縁堤の幅を0.2mm程度
とし、縁堤の高さhを周囲の凸部26aよりも大きくす
ることでたわみ量を一致させている。あるいは変形例と
して縁堤部の高さを凸部の高さに固定し、縁堤幅を周囲
の凸部26aよりも小さくすることで縁堤部の実効負荷
面積を変え、たわみ量を一致させても同様の効果があ
る。すなわち、基板吸着時の圧縮力による凸部のたわみ
と縁堤部のたわみとがほぼ同等になるように凸部および
縁堤部の高さあるいは幅に相関をもたせることで、縁堤
部近傍での基板の局所的な盛り上がりを軽減させること
ができる。
さをh、凸部の実効負荷面積をAとすると、以下の式が
成り立ち、縁堤部とその周辺の凸部のたわみ量を同一に
するためには縁堤部のh/Aと凸部のh/Aをほぼイコ
ールにするよう縁堤部のhまたはAを決定すればよい。 δ ∝ k・h/A ここでkは、チャックのヤング率、真空吸着による圧縮
力および形状補正係数等で決定される定数係数である。
(A)の例は、環状凸部4の高さを、その周囲に分散す
る凸部6の高さよりも所定量d(=0.01μm〜0.
6μm)だけ僅かに低くしたものである。あるいは変形
例として図11(B)に示すように、環状凸部4の上面
に、環の外に向かって下降するような傾斜をつけて、環
状凸部4の輪の外側が周囲の凸部6よりも低くなるよう
にしてもよい。さらにこの変形として、図11(C)に
示すように、環状凸部を同心の二重環構造として、内環
4aよりも外環4bを低くするようにしても良い。以上
の構造とすれば、ウエハ1を負圧吸着した際に環状凸部
4(4a,4b)の近傍で局所的に生じるウエハの形状
変化(盛り上がり)を効果的に軽減させることができ
る。
環状凸部4の上面とウエハ1との間に僅かな隙間が生じ
る程度に、環状凸部4の高さを設定してもよい。この場
合、気圧差によって、貫通孔3からこの隙間を経てチャ
ック面の真空空間に外部空気が流入することになるが、
この流入の流量係数に対してチャック面の真空源の流量
係数を十分に大きく(例えば3倍程度)しておけば、ウ
エハのチャッキングに必要な十分な真空空間が確保でき
る。さらに、露光で温度上昇するウエハを、裏面側から
気体冷却できるという付随的な効果も期待できる。
複数の円環状の凸部をもつチャックの平面図である。こ
の例において各円環状の凸部は基板と接触する小突出部
である第1の環状凸部27aと、第1の環状凸部を支持
する第2の環状凸部27bにより基板載置面が形成され
ており第1の環状凸部27aの線幅は0.2mm以下と
される。これによって第1の環状凸部27aのたわみを
小さく抑えるのと同時に、十分排気抵抗の少ない真空パ
スが確保できる。
明した露光装置を利用したデバイスの製造方法の実施形
態を説明する。図13は微小デバイス(ICやLSI等
の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッ
ド、マイクロマシン等)の製造のフローを示す。ステッ
プ1(回路設計)ではデバイスのパターン設計を行な
う。ステップ2(マスク製作)では設計したパターンを
形成したマスクを製作する。一方、ステップ3(ウエハ
製造)ではシリコンやガラス等の材料を用いてウエハを
製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼
ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラ
フィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次
のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ
4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化す
る工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンデ
ィング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程
を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製され
た半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の
検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイスが完
成し、これが出荷(ステップ7)される。
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ1
5(レジスト処理)ではウエハにレジストを塗布する。
ステップ16(露光)では上記説明した露光装置によっ
てマスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステ
ップ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステ
ップ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の
部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエ
ッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。こ
れらのステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ
上に多重に回路パターンが形成される。本実施例の製造
方法を用いれば、従来は製造が難しかった高精度なデバ
イスを低コストに製造することができる。
着される基板の局所的な形状変化を軽減することがで
き、吸着基板の平坦度の向上や像歪みの抑制の達成が可
能となる。この装置で吸着した基板に露光を行なえばデ
バイス製造の高精度化が図れる。
である。
ある。
を示す図である。
一部を示す図である。
図である。
である。
ある。
示す図である。
図である。
ある。
た際の貫通穴近傍でのウエハの形状変化を説明するため
図である。
フトピンの貫通穴、4:貫通穴周囲の環状凸部(第1縁
堤部)、4a:内環、4b:外環、5:外周リム凸部
(第2縁堤部)、6:凸部、6a:ライン状の凸部、6
b〜6e:ピン状の凸部、7:ウエハチャック、8:リ
フトピン、9:上下動機構、10:ウエハチャック支持
部、11:チャック面の真空配管系、12:リフトピン
の真空配管系、26a:点在する凸部の先端の小突出部
(第1の凸部)、26b:点在する凸部(第2の凸
部)、27a:同心円の複数の円環状凸部の先端の小突
出部(第1の凸部)、27b:同心円の複数の円環状凸
部(第2の凸部)。
Claims (19)
- 【請求項1】 基板を支持するための凸部を備え、該凸
部上に支持される基板を負圧によって吸着保持するもの
であって、該凸部は、該基板を持ち上げるためのリフト
ピンの周りに沿って形成された環状凸部と、該環状凸部
の周囲に分散して配された凸部とを含み、基板を負圧吸
着した際に該環状凸部の周囲で局所的に生じる基板の形
状変化を軽減させる手段を設けたことを特徴とする基板
保持装置。 - 【請求項2】 前記軽減させる手段は、基板を吸着保持
する際の単位面積当たりの支持剛性を、前記環状凸部か
ら放射方向に向けて漸減するようなパターンでもって形
成した凸支持部を有することを特徴とする請求項1記載
の基板保持装置。 - 【請求項3】 前記凸支持部は、前記環状凸部から放射
方向に延びたライン状の凸部を含むことを特徴とする請
求項2記載の基板吸着保持装置。 - 【請求項4】 前記凸支持部は、前記環状凸部から放射
方向へ遠ざかるにつれて低密度に点在して配置した凸部
を含むことを特徴とする請求項2記載の基板吸着保持装
置。 - 【請求項5】 前記軽減させる手段は、前記環状凸部の
周囲に分散する凸部のさらに先端に該凸部よりも小さい
突出部を設けたものである請求項1記載の基板保持装
置。 - 【請求項6】 前記分散する凸部が円柱または円錐形状
の多数の凸部からなることを特徴とする請求項5記載の
基板保持装置。 - 【請求項7】 前記分散する凸部が同心円の複数の円環
状の凸部からなることを特徴とする請求項5記載の基板
保持装置。 - 【請求項8】 前記軽減させる手段は、基板を吸着した
際の前記環状凸部の圧縮たわみと、その周囲に分散する
凸部の圧縮たわみとがほぼ等しくなるようしたものであ
ることを特徴とする請求項1記載の基板保持装置。 - 【請求項9】 凸部の実効高さをh、凸部の実効負荷面
積をAとしたとき、前記環状凸部のh/Aと、その周囲
に分散する凸部のh/Aとが、ほぼ等しくなるようにし
たことを特徴とする請求項8記載の基板保持装置。 - 【請求項10】 前記軽減させる手段は、前記環状凸部
の高さを、その周囲に分散する凸部の高さよりも低くし
たものであることを特徴とする請求項1記載の基板保持
装置。 - 【請求項11】 前記軽減させる手段は、前記環状凸部
の上面に傾斜をつけたものであることを特徴とする請求
項1記載の基板保持装置。 - 【請求項12】 基板を吸着した際に環状凸部の上面と
基板との間に僅かな隙間が生ずる程度に、前記環状凸部
の高さを設定することを特徴とする請求項10または1
1記載の基板保持装置。 - 【請求項13】 該分散する凸部の最外周には凸状の閉
環状のリム部が設けられていることを特徴とする請求項
1記載の基板保持装置。 - 【請求項14】 前記リム部は円環状であることを特徴
とする請求項13記載の基板保持装置。 - 【請求項15】 前記リフトピンは3本設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の基板保持装置。 - 【請求項16】 前記リフトピンの先端には基板吸引用
の真空供給穴が設けられていることを特徴とする請求項
1記載の基板保持装置。 - 【請求項17】 請求項1〜16のいずれか記載の基板
保持装置と、該基板保持装置に保持された基板に露光を
行なう露光手段を有することを特徴とする露光装置。 - 【請求項18】 前記基板は半導体ウエハであり、前記
露光手段は該ウエハにパターンを露光転写することを特
徴とする請求項17記載の露光装置。 - 【請求項19】 請求項18記載の露光装置を用いてデ
バイスを製造することを特徴とするデバイス製造方法。
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