JPH102333A - 直線ローラ案内装置 - Google Patents

直線ローラ案内装置

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JPH102333A
JPH102333A JP17732896A JP17732896A JPH102333A JP H102333 A JPH102333 A JP H102333A JP 17732896 A JP17732896 A JP 17732896A JP 17732896 A JP17732896 A JP 17732896A JP H102333 A JPH102333 A JP H102333A
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roller
track rail
rollers
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moving block
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Takeki Shirai
武樹 白井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ローラ端面案内部およびローラの保持部の構成
を工夫することによって、ローラの有効接触長を可及的
に長くしてローラの高剛性特性を十分に引き出し、同時
にスキュー防止を確実にする。 【解決手段】移動ブロックのローラ転走面71〜74の
一側縁に第1端面案内部211〜241を設けると共
に、軌道レール1の対応するローラ転走面61〜64の
他側縁には第2端面案内部212〜242を設け、第1
端面案内部211〜241の端縁にはローラ端面の周縁
角部21c〜24cに係合してローラ21〜24の径方
向の脱落を防止する径方向保持部21a〜24aを設け
ると共に、軌道レール1のローラ転走面61〜64に対
するローラの有効接触長lwを可及的に長くし、ブロッ
ク本体のローラ転走面の第1端面案内部211〜241
と反対側の側縁には、ローラ21〜24の軸方向の脱落
を規制する軸方向保持部21b〜24bを設けたことを
特徴とする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は直線ローラ案内装置に関
し、特にローラ転動時のローラの姿勢を保持する端面案
内部および移動ブロックを軌道レールから抜き出した際
のローラの脱落を防止するローラ保持部の構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の直線ローラ案内装置とし
ては、たとえば図11に示すようなものが知られてい
る。すなわち、軌道レール100にローラ101を介し
て移動ブロック102を軌道レール100に沿って案内
するもので、軌道レール100には前記ローラ101が
転走案内されるローラ転走面103が設けられ、一方、
移動ブロック102には前記軌道レール100のローラ
転走面103と対向してローラ101を転動自在に挟み
込むローラ転走面104と、前記軌道レール100と移
動ブロック102のローラ転走面103,104間に挟
み込まれたローラ101を移動ブロック102のローラ
転走面104の一端から他端側に循環させる無負荷域の
ローラ循環路105が設けられている。
【0003】移動ブロック102のローラ転走面104
の一側縁には、ローラ101の端面を案内すると共にロ
ーラ101を保持するローラ保持器106が設けられて
いる。ローラ保持器106は、ローラ101の端面を案
内する第1端面案内部107と、ローラ端面の周縁角部
に係合してローラ101の径方向の脱落を防止する径方
向保持部108と、を備えている。一方、この移動ブロ
ック102のローラ転走面104の他側縁には、第1端
面案内部107と対向する第2端面案内部109が設け
られている。
【0004】第1端面案内部107と第2端面案内部1
09の対向面はローラ転走面104に対して直角の平面
で、ローラ101の両端面を案内してローラ101のス
キューを防止していた。スキューとは、ローラ101の
中心軸がローラ101の転動方向に対して直交する直交
軸に対して傾いて転がる現象で、スキューが発生する
と、ローラ101の端部に過大な応力集中が生じ、ロー
ラ101及びローラ転走面103,104の耐久性劣化
を招来してしまうため、スキューの発生は極力防止しな
ければならない。
【0005】軌道レール100から移動ブロック102
を抜き出した際には、第1,第2端面案内部107,1
09によってローラ101のローラ軸方向の脱落が防止
され、さらに第1端面案内部107の先端に位置する径
方向保持部108によってローラ101の径方向の脱落
が防止される構成となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術の場合には、軌道レール100のローラ転走
面104に対するローラ101の接触長が、ローラ10
1の両端部を除いた中央部のみの部分接触となっていた
ので、ローラ101の高剛性の特性を十分生かせないと
いう問題があった。
【0007】また、スキュー防止のためには、ローラ1
01の端面と第1,第2端面案内部107,109間の
隙間を極力小さくすることが望ましいが、ローラ保持器
106の取付誤差等を考慮すると隙間を小さくするにも
限界がある。
【0008】本発明は上記した従来技術の問題点を解決
するためになされたもので、その目的とするところは、
ローラの端面案内部およびローラの保持部の構成を工夫
することによって、ローラの接触長を可及的に長くして
ローラの高剛性の特性を十分に引き出し、同時にスキュ
ー防止を確実に行い得る直線ローラ案内装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、軌道レールにローラを介して移
動ブロックを軌道レールに沿って案内するもので、前記
軌道レールには前記ローラが転走案内されるローラ転走
面が設けられ、一方、前記移動ブロックには前記軌道レ
ールのローラ転走面と対向してローラを転動自在に挟み
込むローラ転走面と、前記軌道レールと移動ブロックの
ローラ転走面間に挟み込まれたローラを移動ブロックの
ローラ転走面の一端から他端側に循環させる無負荷域の
ローラ循環路を設けた直線ローラ案内装置において、前
記移動ブロックのローラ転走面の一側縁に該ローラ転走
面に対してほぼ直角に立ち上がりローラの一方の端面を
案内する第1端面案内部を設けると共に、軌道レールの
対応するローラ転走面の他側縁には該ローラ転走面に対
してほぼ直角に立ち上がり前記ローラの他方の端面を案
内する第2端面案内部を設け、さらに前記移動ブロック
のローラ転走面の一側縁には、ローラ端面の周縁角部に
係合してローラの径方向の脱落を防止する突起を備えた
径方向保持部を設けると共に、軌道レールのローラ転走
面に対するローラ周面の接触長を径方向保持部との係合
幅以外のほぼ全長にわたって接触させ、一方、前記移動
ブロックのローラ転走面の前記第1端面案内部と反対側
の側縁には、ローラの軸方向の脱落を規制する軸方向保
持部を設けたことを特徴とする。
【0010】本発明によれば、ローラの一方の端面は移
動ブロックのローラ転走面の一側縁に設けた第1端面案
内部によって案内され、ローラの他方の端面は軌道レー
ル側のローラ転走面の他側縁に設けた第2端面案内部に
よって案内される。
【0011】そして、軌道レールから移動ブロックを抜
き出した際には、ローラの他方の端面から軌道レールの
第2端面案内部が無くなるものの、移動ブロックのロー
ラ転走面の一側の第1端面案内部と他側縁の軸方向保持
部の間でローラのローラ軸方向の脱落が防止される。
【0012】また、ローラの一方の端面の周縁部がロー
ラ転走面に対して第1端面案内部よりも軌道レール側に
設けられた径方向保持部によって保持されて径方向の脱
落が防止される。
【0013】このように、径方向保持部をローラの一方
の端面側の周縁のみに係合させ、軌道レールのローラ転
走面の他側縁に第2端面案内部を設けたので、ローラの
周面を径方向保持部との係合部のみを避けて軌道レール
のローラ転走面に対して端面が第2端面案内部に近接す
るまで接触させることができ、ローラの接触長を可及的
に長くとることができる。したがって、ローラの高剛性
の特性を十分に活用することができる。
【0014】第1端面案内部を移動ブロックのブロック
本体を構成する部材によって一体的に構成したことを特
徴とする。
【0015】このようにすれば、ブロック本体を第1端
面案内部は剛性が高くしかも精密に加工でき、やはり剛
性の高い軌道レール側の第2端面案内部との間でローラ
端面を案内することによって、スキューの発生をより確
実に防止できる。
【0016】また、第1端面案内部を、ブロック本体を
金型内にインサートしてブロック本体と一体成形したこ
とを特徴とする。
【0017】このようにすれば、端面案内部の取付誤差
が無く正確に位置決めすることができるので、ローラの
循環移動を阻害することなくローラ端面と第1端面案内
部間の隙間をより小さくすることができ、ローラのスキ
ュー防止効果を高めることができる。
【0018】さらに、この第1端面案内部を樹脂材にて
構成すれば、ローラ端面は樹脂材により案内されるの
で、摩擦抵抗が少なくなりローラ案内の円滑性を増大さ
せることができる。
【0019】また、ローラ端面が摩耗しないので、安定
したスキュー防止が図れる。
【0020】また、移動ブロックのローラ転走面の一側
縁にローラ端面と非接触状態で対向するガイド壁が設け
られ、このガイド壁の端部に径方向保持部が設けられ、
該径方向保持部のローラ端面との対向面によってローラ
端面の周縁部に接触する第1端面案内部を構成したこと
を特徴とする。
【0021】このようにすれば、第1端面案内部とロー
ラ端面との接触面積が減少するので、摩擦抵抗軽減を図
ることができ、ローラ循環の円滑性を増大させることが
できる。
【0022】径方向および軸方向保持部を、ブロック本
体を金型内にインサートしてブロック本体と一体成形す
れば、径方向保持部および軸方向保持部の取付誤差が無
く正確に位置決めすることができるので、ローラ転動時
にローラと径方向保持部および軸方向保持部間に所定の
隙間を正確に形成することができ、ローラが径方向およ
び軸方向保持部と干渉することがない。したがって、第
1,第2端面保持部によるローラのスキュー防止作用と
相挨って、ローラが円滑に転動移行する。
【0023】一方、無負荷域のローラ循環路は、軸方向
に延びる無負荷ローラ戻し通路と、該無負荷ローラ戻し
通路の両端と軌道レールとブロック本体の対応するロー
ラ転走面間に形成される負荷域のローラ転走路の両端を
接続する方向転換路とを備えており、前記方向転換路の
内周部を構成する方向転換路内周構成部材を、前記径方
向および軸方向保持部と共に、ブロック本体を金型内に
インサートしてブロック本体と一体成形することを特徴
とする。
【0024】このようにすれば、負荷ローラ転走面と方
向転換路内周部の接続部が段差なく連続し、ローラが円
滑に転動移行する。
【0025】さらに、無負荷ローラ戻し通路を構成する
無負荷ローラ戻し通路構成部材についても、前記方向転
換路内周構成部材と径方向および軸方向保持部と共に、
ブロック本体を金型内にインサートしてブロック本体と
一体成形することを特徴とする。
【0026】これにより、負荷域のローラ転走面,方向
転換路内周部および無負荷ローラ戻し通路間の各接続部
が段差無く連続し、ローラが全周にわたって円滑に循環
移動する。
【0027】方向転換路内周構成部材および無負荷ロー
ラ戻し通路構成部材には、少なくともローラの一端面を
案内する端面案内部が一体的に設けられていることを特
徴とする。
【0028】このようにすれば、方向転換路構成部材と
無負荷ローラ戻し通路構成部材の端面案内部が段差無く
連続し、ローラのスキューが全周にわたって防止され、
円滑に循環することになる。
【0029】ローラは、軌道レールの上面に2列、軌道
レールの左右側面に1列ずつ計4列設けられ、移動ブロ
ックは軌道レールの上面と対向する水平部と、該水平部
の両端から下方に突出して軌道レールの左右側面と対向
する支持脚部と、を備え、前記軌道ール客部と条面に該
4列のローラの内、軌道レール上面の2列のローラを前
記軌道レール上面の側端よりも所定距離中央側に寄せて
配置し、軌道レール上面と前記移動ブロックの水平部下
面に前記上側2列のローラに対応するローラ転走面を設
け、また、前記軌道レールの左右側面と移動ブロックの
支持脚部内側面に前記下側2列のローラに対応するロー
ラ転走面を設け、前記上側2列のローラの回転軸と直交
する線が垂直線と所定角度だけ傾斜し、さらに前記下側
2列のローラの回転軸と直交する線が水平線に対して軌
道レール側に向かって上向きに所定角度だけ傾斜する構
成としたことを特徴とする。
【0030】このように、上側2列のローラを軌道レー
ル上面の側端から中央側に寄せ、下側2列のローラを軌
道レールの左右側面の上部に寄せれば、軌道レールの左
右側面にそれぞれ2列ずつローラを配置している場合に
比べて、移動ブロックの左右支持脚部の付け根から下側
ローラまでの長さを短くできる。
【0031】したがって、ローラに付与した予圧反力
や、軌道レールに対して移動ブロックを水平方向にずら
す方向に作用する横方向荷重によって、支持脚部を開く
方向に作用する曲げモーメントを小さくすることができ
る。
【0032】また、この支持脚部を開く方向に作用する
モーメントによって水平部の中央が軌道レール上面に近
接する方向に曲げられるが、本発明では、水平部と軌道
レール上面間に介在される上2列のローラによって水平
部の曲げ変形が規制され、曲げモーメントが小さくなる
ことと相挨って、支持脚部の開きが可及的に低減され
る。
【0033】このように、ローラに予圧を与えたとき、
あるいは横方向荷重が作用した際に、移動ブロックの支
持脚部が開く方向の変形が防止され、ローラ転走面間の
平行度が保たれてローラの片当りが防止される。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。
【0035】図1および図2は本発明の一実施の形態に
係る直線ローラ案内装置を示すもので、概略、軌道レー
ル1の上面に2列、左右側面に1列づつ計4列に配列さ
れた上面ローラ21,22および側面ローラ23,24
を介して、移動ブロック3を軌道レール1に沿って案内
するようになっている。
【0036】移動ブロック3は、軌道レール1の上面と
対向する水平部4と、この水平部4の両端から下方に突
出して軌道レール1の左右側面と対向する支持脚部5,
5と、を備えている。
【0037】軌道レール1は断面四角形状で、その上面
側に2条、左右側面側に1条づつ計4条のローラ転走面
61〜64が全長にわたって設けられている。また、軌
道レール1には固定用のボルト挿通穴11が長手方向に
複数設けられており、各ボルト挿通穴11の上端開口部
は軌道レール1の上面中央に形成されている。
【0038】一方、移動ブロック3には軌道レール1の
ローラ転走面61〜64と対向して4列のローラ21〜
24を転動自在に挟み込む4条のローラ転走面71〜7
4と、軌道レール1と移動ブロック3のローラ転走面6
1,71;62,72;63,73;64,74間に挟
み込まれた上面,側面ローラ21〜24を移動ブロック
3のローラ転走面71〜74の一端から他端側に循環さ
せる無負荷域の4条のローラ循環路81〜84が設けら
れている。
【0039】移動ブロック3は、ブロック本体31と、
このブロック本体31の軸方向両端面に取り付けられる
側蓋32,32と、から構成されており、上記ローラ転
走面71〜74がブロック本体31に設けられ、ローラ
循環路81〜84は、ブロック本体31に各ローラ転走
面71〜74と平行に設けられたローラ戻し通路81a
〜84aと、側蓋32,32によってその一部が構成さ
れるU字状の方向転換路81b〜84bとによって構成
されている。
【0040】軌道レール1の上面に設けられた2列の上
面ローラ21,22の転動軸と直交する線である接触角
線S1,S2が、軌道レール1を左右に2等分する中央縦
軸線mに対して、所定角度α1だけ上に向かって開く方
向に傾斜する接触構造となっている。この接触角線S
1,S2は各ローラ転走面61,71;62,72の幅方
向中心を結ぶ線として記載している。
【0041】さらに、軌道レール1の左右側面の側面ロ
ーラ23,24の転動軸と直交する線である接触角線S
3,S4が上記垂直線mに対して、所定角度α2で下に向
かって開く方向に傾斜する接触構造となっている。この
接触角線S3,S4も各ローラ転走面63,73;64,
74の幅方向中心を結ぶ線として記載されている。
【0042】特に、この例では上記α1〜α4をほぼ4
5度に設定している。
【0043】また、図示例の場合は、ローラ戻し通路8
1a〜84aの位置は各上面,側面ローラ21〜24の
接触角線S1〜S4の延長線上に形成している。このよう
にすれば、上面,側面ローラ21〜24の転がり方向と
方向転換路81b〜84bの方向が一致するので、上
面,側面ローラ21〜24をスムーズに転動移行させる
ことができる。
【0044】軌道レール1上面のローラ転走面61,6
2と対向する移動ブロック3の水平部4下面に設けられ
る2条のローラ転走面71,72と、軌道レール1の左
右側面のローラ転走面63,64と対向する移動ブロッ
ク3の左右支持脚部5,5の内側面に形成されるローラ
転走面73,74は、軌道レール1の中心を通る上下に
延びる中央縦軸線mに対して左右対称的に構成されてい
る。
【0045】移動ブロック3の水平部4下面に形成され
るローラ転走面71,72の中央縦軸線m側の側縁に
は、ローラ転走面71,72に対してほぼ直角に立ち上
がり上面ローラ21,22の中央縦軸線m側(内側)の
端面を案内する上面ローラ第1端面案内部211,22
1が設けられ、軌道レール1の対応するローラ転走面6
1,62の他側縁にあたる中央縦軸線mに対して反対側
(外側)の側縁にはローラ転走面61,62に対してほ
ぼ直角に立ち上がり上面ローラ21,22の他方の端面
を案内する上面ローラ第2端面案内部212,222が
設けられている。
【0046】上面ローラ第1端面案内部211,221
はブロック本体31を構成する部材自体によって構成さ
れ、また、上面ローラ第2端面案内部212,222は
軌道レール1自体によって構成されている。
【0047】本実施の形態では、上記した軌道レール1
上面および移動ブロック3の水平部4下面に形成される
ローラ転走面61,71;62,72を、2つの傾斜面
を備えた断面V字形状の溝の一方の傾斜面によって構成
し、他方の傾斜面によって上面ローラ21,22の両端
面を案内する上面,側面ローラ第1および第2端面案内
部211,221;212,222としている。上面お
よび側面ローラ第1端面案内部211,221,23
1,241は上面および側面ローラ21,22のほぼ直
径分の幅を有し、上面ローラ第2端面案内部212,2
22は上面ローラ21,22のほぼ半径分の幅となって
いる。
【0048】また、水平部4下面のローラ転走面71,
72の側縁には、これらローラ転走面71,72に対し
て上面ローラ第1端面案内部211,221よりも軌道
レール1側の位置に、軌道レール1から移動ブロック3
を抜き出した際に上面ローラ21,22の端面下端に位
置する周縁角部に係合して上面ローラ21,22の径方
向の脱落を防止する突起13,13を備えた径方向保持
部21a,22aが設けられている。この径方向保持部
21a,22aは樹脂成形体で、水平部4の下面に所定
の肉厚でもって接着固定され、突起13,13がローラ
端面の下端位置からほぼ直角に上面ローラ21,22の
周縁角部21c,22cに被さるように突出している。
突出幅は上面ローラ21,22の脱落防止が可能な程度
に必要最小限に押さえられる。
【0049】この実施の形態では、軌道レール1側のロ
ーラ転走面61,62の幅よりも上面ローラ21,22
の長さが若干長く、上面ローラ21,22の端部がロー
ラ転走面61,62の上側縁から僅かに突出しており、
この突出したローラ端面の周縁部に、上記径方向保持部
21a,22aの突起13,13が係合するようになっ
ている。上面ローラ21,22は、この径方向保持部2
1a,22aの突起13,13との係合幅(ローラ転走
面61,62の側縁からの突出幅に相当)以外は、ロー
ラ転走面61,62に対してほぼ全長にわたって接触
し、有効接触長lwを可及的に大きくとっている。
【0050】一方、移動ブロック3のローラ転走面7
1,72の第1端面案内部211,212と反対側の側
縁には、上面ローラ21,22の他端面と対向して軸方
向の脱落を規制する軸方向保持部21b,22bが設け
られている。
【0051】軸方向保持部21b,22bは、ブロック
本体31側のローラ転走面71,72の他側縁に設けら
れ、軌道レール1側のローラ転走面61,62の側縁の
上面ローラ第2端面案内部212,222で案内されな
い上面ローラ21,22の端面部分と微小隙間を介して
対向している。この軸方向保持部21b,22bも樹脂
成形体で、水平部4下面の左右両端部に所定の肉厚で接
着固定されている。
【0052】また、軌道レール1の左右側面に形成され
たローラ転走面63,64と対向する支持脚部5,5の
内側面に設けられるローラ転走面73,74も上記中央
縦軸線mに対して左右対称的に構成され、ローラ転走面
73,74の上側縁には、ローラ転走面73,74に対
してほぼ直角に立ち上がり側面ローラ23,24の上端
面を案内する側面ローラ第1端面案内部231,241
が設けられ、軌道レール1の対応するローラ転走面6
3,64の下側縁にはローラ転走面63,64に対して
ほぼ直角に立ち上がり側面ローラ23,24の下端面を
案内する側面ローラ第2端面案内部232,242が設
けられている。
【0053】この側面ローラ第1端面案内部231,2
41はブロック本体31を構成する部材自体によって一
体的に構成され、また、側面ローラ第2端面案内部23
2,242は軌道レール1自体によって構成されてい
る。
【0054】この軌道レール1左右側面および移動ブロ
ック3の左右支持脚部5,5の内側面に形成されるロー
ラ転走面63,73;64,74を、2つの傾斜面を備
えた側方に開いた断面V字形状の溝の一方の傾斜面によ
って構成し、他方の傾斜面によって側面ローラ23,2
4の両端面を案内する側面ローラ第1および第2端面案
内部231,241;232,242としている。側面
ローラ第1端面案内部231,241は側面ローラ2
3,24のほぼ直径分の幅を有し、側面ローラ第2端面
案内部232,242は側面ローラ23,24のほぼ半
径分の幅となっている。
【0055】そして、ローラ転走面73,74の上側縁
には、このローラ転走面73,74に対して上記側面ロ
ーラ第1端面案内部232,242よりも軌道レール1
側に位置し、側面ローラ23,24の端面周縁角部に係
合して軌道レール1から移動ブロック32を抜き出した
際に側面ローラ23,24の径方向の脱落を防止する突
起13,13を備えた径方向保持部23a,24aが設
けられている。この径方向保持部23a,24aも樹脂
成形体で移動ブロック3の支持脚部5,5の内側面に所
定の肉厚でもって一体的に接合され、その上端は上面ロ
ーラ21,22の軸方向保持部21b,22bと連続し
ている。
【0056】この実施の形態では、軌道レール1側のロ
ーラ転走面63,64の幅よりも上面ローラ21,22
の長さが若干長く、側面ローラ23,24の端部がロー
ラ転走面63,64の上側縁から僅かに突出しており、
この突出した側面ローラ23,24端面の周縁部に、径
方向保持部23a,24aの突起13,13が係合する
ようになっている。側面ローラ23,24は、この径方
向保持部23a,24aの突起13,13との係合幅
(ローラ転走面63,64の側縁からの突出幅に相当)
以外は、ローラ転走面63,64に対してほぼ全長にわ
たって接触している。
【0057】一方、移動ブロック3のローラ転走面7
3,74の第1端面案内部231,241と反対側の下
側縁には、側面ローラ23,24の他端面と対向して軸
方向の脱落を規制する軸方向保持部23b,24bが設
けられている。この軸方向保持部23b,24bも樹脂
成形体で支持脚部5,5の内側面のローラ転走面74よ
りも下側部分に接着固定されている。
【0058】また、上2列の上面ローラ21,22用の
上面ローラ戻し通路81a,82aはブロック本体31
に貫通形成した大径の貫通孔81a1,82a1内に充
填されるローラ戻し通路構成部材としての上面ローラ戻
し通路用樹脂部81a2,,82a2によって構成され
る。この上面ローラ戻し通路用樹脂部81a2,82a
2には上面ローラ21,22の断面形状に倣った断面矩
形状に成形されている。
【0059】また、側面ローラ23,24の側面ローラ
戻し通路83a,84aは、ブロック本体31の支持脚
部5,5に設けられた下方に開いたV字溝83a1と、
このV字溝83a1に対応して設けられた上方に向かっ
て開くV字溝83a2を備え支持脚部5,5下端面に一
体的に接着固定される側面ローラ戻し通路用樹脂部14
によって構成されている。この側面ローラ戻し通路用樹
脂部14は支持脚部の下端面全面を被覆し、その内側端
が支持脚部5,5の内側面に接着固定された側面ローラ
23,24の軸方向保持部23b,24bと一体的に連
続している。また、この側面ローラ戻し通路用樹脂部1
4の外側端が移動ブロック3の外側面下部を被覆する外
側面樹脂部15と一体的に連続している。
【0060】さらに、ブロック本体31の端面には、上
面ローラ21,22および側面ローラ23,24の方向
転換路81b〜84bの方向転換路内周部81b1〜8
4b1が形成された端面樹脂部16,17が、中央縦軸
線を隔てて左右に独立して設けられている。そして、こ
の端面樹脂部16,17、上面ローラ戻し通路用樹脂部
81a2,82a2、上面ローラ21,22の径方向樹
脂部21a,22aと軸方向樹脂部21b,22b、側
面ローラ23,24の径方向樹脂部23a,24aと軸
方向樹脂部23b,24b、側面ローラ戻し通路用樹脂
部14および支持脚部外側面樹脂部15が、ブロック本
体31を金型内にインサートしてブロック本体31と一
体成形するようになっている。
【0061】この端面樹脂部16,17には、ブロック
本体31の端面に設けられた側蓋32締結用のタップ穴
33を開口するように、タップ穴33に対応してボス部
34が設けられている。
【0062】本発明の直線ローラ案内装置の移動ブロッ
クは次のようにして製造される。
【0063】ブロック本体31にあらかじめローラ転走
面71〜74を形成し、このブロック本体31を金型内
に挿入してインサート成形によって、ブロック本体31
に、端面樹脂部16,17、上面ローラ戻し通路用樹脂
部81a2,82a2、上ローラ21,22の径方向保
持部21a,22aおよび軸方向保持部21b,22
b、側面ローラ23,24の径方向保持部23a,24
a、側面ローラ23,24の軸方向保持部23b,24
b、側面ローラ戻し通路用樹脂部14,14および外側
面樹脂部15が、ブロック本体31を金型内にインサー
トしてブロック本体31と一体成形される。
【0064】図4は金型の模式的な構成図であり、ブロ
ック本体31に上面ローラ戻し通路用樹脂部81a2〜
82a2を成形するためのキャビティ5aが、支持脚部
5の前後両端に方向転換路内周部を有する端面樹脂部1
6,17を成形するためのキャビティ5bが、支持脚部
5と水平部4との隅角部には上面ローラ21,22の軸
方向保持部21b,22bと側面ローラ23,24の径
方向保持部23a,24aを成形するためのキャビティ
5cが、水平部4下面には上面ローラ21,22の径方
向樹脂部21a,22aを成形するためのキャビティ5
dが、支持脚部5の下端面から内,外側面の周囲には、
側面ローラ23,24の軸方向保持部23b,24b
と、側面ローラ戻し通路用樹脂部14と、外側面樹脂部
15と、を成形するためのキャビティ5eがそれぞれ形
成さている。
【0065】そして、固定型51にはローラ転走面71
〜74が嵌合して位置決めするための凸部52が設けら
れ、可動型52には無負荷ローラ戻し穴81a1〜84
a1を形成するためのピン53が設けられている。
【0066】インサート成形時には、図4に示すよう
に、ブロック本体31をローラ転走面71〜74を基準
にして位置決めをする。このように、ローラ転走面71
〜74を基準にして無負荷ローラ戻し通路81a〜84
a位置および径方向および軸方向ローラ保持部21a〜
24a;21b〜24bの位置が定まるので、ローラ循
環路を構成する負荷ローラ転走面71〜74,方向転換
路81b〜84bおよび無負荷ローラ戻し通路81a〜
84a間の相対的位置関係を正確に設定することができ
る。
【0067】また、ブロック本体32の固定型51内で
の位置決めにあたって、ローラ転走面71〜74を基準
にして位置決めを行えば、ブロック本体31との接触部
分は最低限ローラ転走面71〜74のみでよく、固定型
51の他の部分は非接触状態でよいので、精密な加工が
必要なく、固定型51の制作が容易になる。この実施の
形態ではブロック本体31の水平部上面から支持脚部外
側面の支持脚部下面樹脂部の外側面側の上端位置まで固
定型51とブロック本体間に隙間が設けられており、こ
のキャビティ5eの上端において固定金型内周面と樹脂
材料が密封できる程度に接触している。この接触状態は
樹脂材料が密封できればよく、微小な隙間があってもよ
い。
【0068】また、方向転換路内周部81b1〜84b
4を無負荷ローラ戻し通路81a〜84aと共にインサ
ート成形によってブロック本体31と一体成形する。
【0069】これにより、上面ローラ戻し通路形成用樹
脂部81a2〜84a2および端面樹脂部16,17と
共に、上面ローラ21,22の径方向保持部21a,2
2aおよび軸方向保持部21b,22b、側面ローラ2
3,24の径方向保持部23a,24a、側面ローラ2
3,24の軸方向保持部23b,24b、側面ローラ戻
し通路用樹脂部14,14および外側面樹脂部15につ
いてもブロック本体31とインサート成形によって一体
成形される。
【0070】その後、側蓋32を組み付けることによっ
てブロック本体31の両端に方向転換路を完成させる。
【0071】本発明によれば、上面,側面ローラ21〜
24の一方の端面は移動ブロック3のローラ転走面71
〜74の一側縁に設けた第1端面案内部211,22
1,231,241によって案内され、上面,側面ロー
ラ21〜24の他方の端面は軌道レール1側のローラ転
走面61〜64の他側縁に設けた第2端面案内部21
2,222,232,242によって案内される。
【0072】そして、軌道レール1から移動ブロック3
を抜き出した際には、上面,側面ローラ21〜24の他
方の端面から軌道レール1の第2端面案内部212,2
22,232,242が無くなるものの、移動ブロック
3のローラ転走面71〜74の一側の第1端面案内部2
11,221,231,241と他側縁の軸方向保持部
21b,22b,23b,24bの間で上面,側面ロー
ラ21〜24のローラ軸方向の脱落が防止される。
【0073】また、上面,側面ローラ21〜24の一方
の端面の周縁部21c〜24cが第1端面案内部21
1,221,231,241に設けられた上面,側面ロ
ーラ径方向保持部21a,22a;23a,24aによ
って保持されて径方向の脱落が防止される。
【0074】このように、上面,側面ローラ径方向保持
部21a〜24aを上面,側面ローラ21〜24の一方
の端面側の周縁のみに係合させ、軌道レール1のローラ
転走面71〜74の他側縁に第2端面案内部212〜2
42を設けたので、ローラ21〜24の周面を径方向保
持部21a〜24aとの係合部のみを避けて軌道レール
1のローラ転走面61〜64に対して端面が第2端面案
内部212〜242に近接するまで接触させることがで
き、ローラ21〜24の有効接触長lwを可及的に長く
とることができる。したがって、ローラ21〜24の高
剛性の特性を十分に活用することができる。
【0075】また、軌道レール1のローラ転走面21〜
24側に第2端面案内部212〜242を設けたので、
第2端面案内部212〜242を高精度に加工すること
ができ、ローラ21〜24のスキューの発生をより確実
に防止することができる。
【0076】また、第1端面案内部211〜241を移
動ブロック3のブロック本体31を構成する部材によっ
て構成しているので、第1端面案内部211〜141は
剛性が高くしかも精密に加工でき、やはり剛性の高い軌
道レール1側の第2端面案内部212〜242との間で
ローラ端面を案内することによって、スキューの発生を
より確実に防止できる。
【0077】また、径方向および軸方向保持部21a〜
24a;21b〜24bを、ブロック本体31を金型内
にインサートしてブロック本体31と一体成形としてい
るので、径方向保持部および軸方向保持部21a〜24
a;21b〜24bの取付誤差が無く正確に位置決めす
ることができる。したがって、ローラ転走時に上面,側
面ローラ21〜24と径方向保持部および軸方向保持部
21a〜24a;21b〜24b間に微小な隙間を正確
に形成することができ、上面,側面ローラ21〜24が
径方向および軸方向保持部21a〜24a;21b〜2
4bと干渉することがない。したがって、第1,第2端
面保持部211〜241,212〜242による上面,
側面ローラ21〜24のスキュー防止作用と相挨って、
ローラが円滑に転動移行する。
【0078】一方、方向転換路内周部81b1〜84b
1を構成する方向転換路内周構成部材としての端面樹脂
部16,17を、径方向および軸方向保持部21a〜2
4a;21b〜24bと共に、ブロック本体31を金型
内にインサートしてブロック本体31と一体成形してい
るので、負荷ローラ転走面71〜74と方向転換路内周
部81b1〜84b1の接続部が段差なく連続し、上
面,側面ローラ21〜24が円滑に転動移行する。
【0079】さらに、無負荷ローラ戻し通路81a〜8
4aを構成する無負荷ローラ戻し通路構成部材としての
戻し通路形成用樹脂部81a2,82a2;支持脚部下
面樹脂部83a2,84a2についても、端面樹脂部1
6,17と支持脚部内側樹脂部12および水平部下面樹
脂部13と共に、ブロック本体31を金型内にインサー
トしてブロック本体31と一体成形しているので、負荷
域のローラ転走面71〜74,方向転換路内周部81b
1〜84b1および無負荷ローラ戻し通路81a〜84
a間の各接続部が段差無く連続し、上面,側面ローラ2
1〜24が全周にわたって円滑に循環移動する。
【0080】端面樹脂部16,17の方向転換路内周部
81b2〜84b2および戻し通路形成用樹脂部81a
2,82a2の無負荷ローラ戻し通路構成部材には、少
なくとも上面,側面ローラ21〜24の一端面を案内す
る端面案内部85,86が一体的に設けられている。
【0081】このようにすれば、方向転換路81bと無
負荷ローラ戻し通路81aの端面案内部85,86が段
差無く連続し、上面,側面ローラ21〜24がローラ循
環路の全周にわたってローラのスキューが防止され、ロ
ーラが円滑に循環することになる。
【0082】一方、上面ローラ21,22は軌道レール
1の上面側にその側端よりも所定距離だけ中央側に寄せ
て配置され、軌道レール1上面と移動ブロック3の水平
部4下面には前記上側2列のローラ21,22に対応す
るローラ転走面61,71;62,72が設けられてい
る。この上面ローラの循環路を構成するローラ戻し通路
81a,82aは、対応する無負荷域のローラ循環路8
1aも側面2列のローラ23,24に対応する無負荷域
のローラ循環路83a,84aに対して中央側に寄せて
配置されている。
【0083】本発明によれば、上側2列のローラ21,
22を軌道レール1の上面側端よりも中央側に寄せて配
置しているので、移動ブロック3の支持脚部5,5内側
面に1条のローラ転走面73,74を形成するだけでよ
く、支持脚部5,5の付け根から下2列のローラ23,
24までの長さLを短くでき、ローラ21〜24に付与
した予圧の反力や外部荷重により支持脚部5,5に作用
する曲げモーメントは小さくなる。
【0084】また、支持脚部5,5を開く方向に作用す
るモーメントによって水平部4の中央が軌道レール1上
面に近接する方向に曲げられようとするが、本発明で
は、水平部4と軌道レール1上面間に介在される上2列
のローラ2によって水平部4の曲げ変形が規制され、曲
げモーメントが小さくなることと相乗的に、支持脚部
5,5の開きが可及的に低減される。
【0085】このように、軌道レール1上面側の上2列
のローラ21,22および側面側の下2列のローラ2
3,24によって、予圧を与えたときや浮き上がり荷重
が作用した際に、移動ブロック3の支持脚部5,5が開
く方向の変形が防止され、ローラ転走面61,71;6
2,72;63,73;64,74間の平行度が保たれ
てローラ21〜24の片当りが防止される。
【0086】さらに、軌道レール1上面側の上2列のロ
ーラ21,22の接触角線S1,S2と中央縦軸線mとの
なす角度をほぼ45度に設定し、さらに、軌道レール1
側面側の側面ローラ23,24の接触角線S3,S4と水
平線Hとのなす角度を軌道レール1側に向かって上向き
にほぼ45度に設定しているので、上からのラジアル荷
重(移動ブロック3を軌道レール1に押し付ける方向の
荷重)、浮き上がり荷重および左右からの横方向荷重に
対し同一の定格荷重となるので、あらゆる方向からの荷
重に対して支承することができ、換言すればあらゆる姿
勢での使用が可能となって、幅広い用途に利用できる。
【0087】また、4列のローラ21〜24に対応して
軌道レール1および移動ブロック3に形成されるローラ
転走面61,71;62,72;63,73;64,7
4を、断面V字形状の溝の一方の傾斜面に設け、他方の
傾斜面をローラ端面を案内する第1,第2端面案内部2
11〜241,212〜242としてローラ端面を案内
しているので、各V字溝間の位置関係をローラピン等を
用いることによって正確に測定することができ、各V字
溝の位置関係を高精度に成形することができる。したが
って、軌道レール1と移動ブロック3間の4列の上面,
側面ローラ21〜24は対応するローラ転走面61,7
1;62,72;63,73;64,74に正確に接触
し、またローラ端面は第1,第2端面案内部211〜2
41;212〜242によって正確に案内される。
【0088】上記したように移動ブロック3は荷重の方
向にかかわらず剛性があり、軌道レール1と移動ブロッ
ク3の位置関係は常に一定に保たれている。さらに、移
動ブロック3は軌道レール1に対して、各4列のローラ
21〜24に付与されている予圧の反力がバランスされ
た位置で支持されるので、上記したように各ローラ転走
面61,71;62,72;63,73;64,74の
位置関係を正確に形成できることと相挨って、ローラ端
面と第1,第2端面案内部211〜241;212〜2
42間の間隔を常に一定に維持できる。
【0089】特に、移動ブロック3を高剛性の形状とし
ているので、高い予圧を付与することができ、移動ブロ
ック3の高剛性と高予圧が相乗して、上面,側面ローラ
21〜24の端面と第1,第2端面案内部211〜24
1;212〜242間の間隔が一定に保たれ、ローラ2
1〜24のスキュー防止効果を高めることができ、ロー
ラ21〜24の円滑な循環と走り精度を保持することが
できる。
【0090】また、上面ローラ21,22の第1端面案
内部211,212をブロック本体31自体で構成して
いるので、水平部31を厚肉に設定することができ、水
平部31の曲げ剛性が大きくなる。さらに、移動ブロッ
ク3の剛性が高まることによって、相乗的によりスキュ
ー発生防止効果も高くなる。
【0091】また、ローラ転走面61,71;62,7
2;63,73;64,74及びローラ端面の第1,第
2端面案内部211〜241;212〜242を構成し
ているので、ローラ転走面61,71;62,72;6
3,73;64,74及び第1,第2端面案内部211
〜241;212〜242を、研削によって同時に仕上
げることができ、ローラ転走面61,71;62,7
2;63,73;64,74及びローラ端面の第1,第
2端面案内部211〜241;212〜242の案内精
度および表面粗さも向上し、スキュー防止に高い効果が
得られる。また、溝加工も最小限ですむ。
【0092】そして、移動ブロックの水平部31の左右
両端部上面であって、下側2列のローラ23,24のロ
ーラ戻し通路83a,84a上方位置または上方位置よ
りも中央寄りに、移動ブロック固定用のねじ穴33が設
けられている。これにより、左右のねじ穴33,33間
のピッチPを狭めて下側ローラ23,24位置に近接さ
せている。
【0093】また、軌道レール1の横幅Wと高さAとの
関係をA/W<1に設定して、軌道レール1の安定性を
増加すると同時に、軌道レール1上面中央に開口するボ
ルト挿通穴11の上端開口部との干渉を回避している。
【0094】移動ブロック3を軌道レール1から浮き上
がらせる浮き上がり荷重が作用した場合には、上記ねじ
穴33,33を作用点として移動ブロック3を軌道レー
ル1から離間させる方向の力が作用し、下側2列のロー
ラ23,24のローラ転走面73,74にその反力が作
用する。このねじ穴33に作用する力とローラ転走面7
3,74に作用する反力は隅力の関係となるので、支持
脚部5,5を開く方向の曲げモーメントが生じる。
【0095】本実施の形態の場合には、上側2列のロー
ラ21,22を軌道レール1上面の中央に寄せて配置し
ているので、上側2列のローラ21,22とねじ穴33
との干渉を避けることができ、ねじ穴33を下側ローラ
23,24に近接させることで、ねじ穴33と下側ロー
ラ23,24間の水平方向距離Mを短くできるので、支
持脚部5,5を開く方向の曲げモーメントを小さくでき
る。
【0096】このねじ穴33の位置を、図8に示すよう
に、側面ローラ23,24の位置と一致させれば、ねじ
穴33と下側ローラ23,24間の水平方向距離がゼロ
となるので、支持脚部5,5を開く方向の曲げモーメン
トは作用しなくなり有利である。図示例の場合にはねじ
穴33位置が上面ローラ21,22のローラ転走面7
1,72とローラ戻し通路81a,82aとの間に位置
させている。
【0097】もっとも、図9に示すように、移動ブロッ
クに左右側方に張り出すフランジ部34を設け、このフ
ランジ部34に取付用のねじ穴33を設けてもよい。
【0098】図9(a)はねじ穴33にねじが切られた
もの、図9(b)はねじ挿通穴35が設けられた例であ
る。
【0099】上記実施の形態では、上面ローラ21,2
2と側面ローラ23,24の径方向保持部および軸方向
保持部21a〜24a,21b〜24bを樹脂材によっ
てブロック本体31に一体成形した例を示したが、図5
および図6に示すように、径方向保持部21a〜24a
および軸方向保持部21b,24bについても、ブロッ
ク本体31自体を機械加工することによって成形するこ
とができる。
【0100】図5は上面ローラ21の保持構造例を示し
ている。すなわち、同図(a)は、径方向保持部21
a,22aと軸方向保持部21b,22bを共にブロッ
ク本体31によって構成した例、同図(b)は径方向保
持部21a,22aをブロック本体31によって構成
し、軸方向保持部21b,22bを樹脂材によって構成
した例、同図(c)は径方向保持部21a,22aを樹
脂材によって構成し、軸方向保持部21b,22bをブ
ロック本体31によって構成した例である。
【0101】図6は側面ローラ23,24の保持構造例
を示している。すなわち、同図(a)は、径方向保持部
23a,24aと軸方向保持部23b,24bを共にブ
ロック本体31によって構成した例、同図(b)は径方
向保持部23a,24aをブロック本体31によって構
成し、軸方向保持部23b,24bを樹脂材によって構
成した例、同図(c)は径方向保持部23a,24aを
樹脂材によって構成し、軸方向保持部23b,24bを
ブロック本体31によって構成した例である。
【0102】図7には、上面,側面ローラの第1端面案
内部の他の構成例を示している。
【0103】図7(a)は、第1端面案内部211〜2
41を、ブロック本体31を金型内にインサートしてブ
ロック本体31と一体成形したものである。
【0104】このようにすれば、第1端面案内部211
〜241を正確に位置決めすることができるので、ロー
ラ21〜24の循環移動を阻害することなくローラ端面
と第1端面案内部211〜241間の隙間をより小さく
することができ、ローラ21〜24のスキュー防止効果
を高めることができる。
【0105】特に、この実施の形態では、第1端面案内
部211〜241はを樹脂材18にて構成されており、
ローラ端面は樹脂材18により案内されるので、摩擦抵
抗が少なくなりローラ案内の円滑性を増大させることが
できる。また、ローラ端面が摩耗しないので、安定した
スキュー防止が図れる。
【0106】図示例では、V字溝のローラ転走面71〜
74とは反対側の傾斜面によって構成されるガイド壁7
5に所定の肉厚でもって樹脂材が被覆されている。
【0107】図7(b)は、第1端面案内部211〜2
41を径方向保持部21a〜24aによって構成した例
である。
【0108】すなわち、移動ブロック3のローラ転走面
71〜74の一側縁にローラ端面と非接触状態で対向す
るガイド壁76が設けられ、このガイド壁76の端部に
径方向保持部21a〜24aが設けられ、径方向保持部
21a〜24aのローラ端面との対向面によってローラ
端面の周縁部に接触する第1端面案内部211〜241
が構成されている。
【0109】このようにすれば、第1端面案内部211
〜241とローラ端面との接触面積が減少するので、摩
擦抵抗軽減を図ることができ、ローラ循環の円滑性を増
大させることができる。
【0110】また、上記各実施の形態では側面ローラ2
3,24の無負荷域のローラ戻し通路83a,84aを
移動ブロック3の支持脚部5,5の下端面に設けたV字
溝によって構成しているが、図10に示すように、上面
ローラ21,22のローラ戻し通路81a,82aと同
様に貫通孔83a1´,84a1´内周に樹脂部83a
2´,84a2´を被覆して構成してもよい。
【0111】この実施の形態の場合には、移動ブロック
3の支持脚部5,5の下端面と外側面側には樹脂が回り
込んでいない。
【0112】また、上記実施の形態の場合には、移動ブ
ロック3の両端面に取り付けられる側蓋32によって方
向転換路81b〜84bを構成しているが、この実施の
形態の場合には、側蓋32を移動ブロック3と一体成形
し、方向転換路外周案内部81b1〜84b1のみを構
成するデフレクタ36を用いたものである。デフレクタ
36は側蓋32の方向転換路81b〜84bの内周案内
部81b2〜84b2が設けられる凹部36aに装着さ
れる。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
径方向保持部をローラの一方の端面側の周縁のみに係合
させ、軌道レールのローラ転走面の他側縁に第2端面案
内部を設けたので、ローラの周面を径方向保持部との係
合部のみを避けて軌道レールのローラ転走面に対して端
面が第2端面案内部に近接するまで接触させることがで
き、ローラの接触長を可及的に長くとることができる。
したがって、ローラの高剛性の特性を十分に活用するこ
とができる。
【0114】第1端面案内部を移動ブロックのブロック
本体を構成する部材によって構成すれば、第1端面案内
部は剛性が高くしかも精密に加工でき、やはり剛性の高
い軌道レール側の第2端面案内部との間でローラ端面を
案内することによって、スキューの発生をより確実に防
止できる。
【0115】また、第1端面案内部をブロック本体を金
型内にインサートしてブロック本体と一体成形すれば、
端面案内部の取付誤差が無く正確に位置決めすることが
できるので、ローラの循環移動を阻害することなくロー
ラ端面と第1端面案内部間の隙間をより小さくすること
ができ、ローラのスキュー防止効果を高めることができ
る。
【0116】また、移動ブロックのローラ転走面の一側
縁にローラ端面と非接触状態で対向するガイド壁を設
け、このガイド壁の端部に設けられる径方向保持部のロ
ーラ端面との対向面によってローラ端面の周縁部に接触
する第1端面案内部を構成すれば、第1端面案内部とロ
ーラ端面との接触面積が減少するので、摩擦抵抗軽減を
図ることができ、ローラ循環の円滑性を増大させること
ができる。
【0117】径方向および軸方向保持部を、ブロック本
体を金型内にインサートしてブロック本体と一体成形す
れば、径方向保持部および軸方向保持部の取付誤差が無
く正確に位置決めすることができるので、ローラ転動時
にローラと径方向保持部および軸方向保持部間に所定の
隙間を正確に形成することができ、ローラが径方向およ
び軸方向保持部と干渉することがない。したがって、第
1,第2端面保持部によるローラのスキュー防止作用と
相挨って、ローラを円滑に循環させることができる。
【0118】一方、方向転換路内周構成部材を、前記径
方向および軸方向保持部と共に、ブロック本体を金型内
にインサートしてブロック本体と一体成形すれば、負荷
ローラ転走面と方向転換路内周部の接続部が段差なく連
続し、ローラを円滑に循環させることができる。
【0119】さらに、無負荷ローラ戻し通路構成部材に
ついても、前記方向転換路内周構成部材と径方向および
軸方向保持部と共に、ブロック本体を金型内にインサー
トしてブロック本体と一体成形すれば、負荷域のローラ
転走面,方向転換路内周部および無負荷ローラ戻し通路
間の各接続部が段差無く連続し、ローラを循環路全周に
わたって円滑に循環させることができる。
【0120】方向転換路内周構成部材および無負荷ロー
ラ戻し通路構成部材にローラの端面案内部を一体的に設
ければ、方向転換路構成部材と無負荷ローラ戻し通路構
成部材の端面案内部が段差無く連続し、ローラのスキュ
ーが循環路全周にわたって防止され、ローラを円滑に循
環させることができる。
【0121】また、上側2列のローラを軌道レール上面
の側端から中央側に寄せ、下側2列のローラを軌道レー
ルの左右側面の上部に寄せれば、軌道レールの左右側面
にそれぞれ2列ずつローラを配置している場合に比べ
て、移動ブロックの左右支持脚部の付け根から下側ロー
ラまでの長さを短くできる。
【0122】したがって、ローラに付与した予圧反力
や、軌道レールに対して移動ブロックを水平方向にずら
す方向に作用する横方向荷重によって、支持脚部を開く
方向に作用する曲げモーメントを小さくすることができ
る。
【0123】また、この支持脚部を開く方向に作用する
モーメントによって水平部の中央が軌道レール上面に近
接する方向に曲げられるが、本発明では、水平部と軌道
レール上面間に介在される上2列のローラによって水平
部の曲げ変形が規制され、曲げモーメントが小さくなる
ことと相挨って、支持脚部の開きが可及的に低減され
る。
【0124】このように、ローラに予圧を与えたとき、
あるいは横方向荷重が作用した際に、移動ブロックの支
持脚部が開く方向の変形が防止され、ローラ転走面間の
平行度を保つことができ、第1,第2端面案内部による
ローラのスキュー防止と相挨って、ローラを円滑に循環
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施の形態に係る直線ローラ
案内装置を示すもので、同図(a)は縦断面図、同図
(b)は上面,側面ローラ近傍の拡大図である。
【図2】図2は図1の直線ローラ案内装置の一部破断斜
視図である。
【図3】図3(a)は図1の直線ローラ案内装置の移動
ブロックの端部構成を示す図、同図(b)は上面ローラ
のローラ循環路の構成例を示す部分断面図、同図(c)
は同図(b)のcーc線断面図、同図(d)は側面ロー
ラのローラ循環路の構成例を示す部分断面図、同図
(e)は同図(d)のeーe線断面図である。
【図4】図4(a)〜(c)は図1の直線ローラ案内装
置の成形状態の一例を示す図である。
【図5】図5(a)〜(c)は上面ローラの径方向,軸
方向保持部の変形例を示す図である。
【図6】図6(a)〜(c)は側面ローラの径方向,軸
方向保持部の変形例を示す図である。
【図7】図7(a),(b)は第1端面案内部の他の構
成例を示す図である。
【図8】図8は直線ローラ案内装置の他の実施の形態を
示す図である。
【図9】図9(a),(b)は直線ローラ案内装置のさ
らに他の実施の形態を示す図である。
【図10】図10(a)は直線ローラ案内装置のさらに
他の実施の形態を示す図、同図(b)は同図(a)の方
向転換路の部分断面図である。
【図11】図11は従来の直線ローラ案内装置を示す図
である。
【符号の説明】
1 軌道レール 21〜24 ローラ 211〜241 第1端面案内部 212〜242 第2端面案内部 21a〜24a 径方向保持部 21b〜24b 軸方向保持部 3 移動ブロック 31 ブロック本体 32 側蓋 4 水平部 5 支持脚部 6 軌道溝 61〜64 ローラ転走面 7 軌道溝 71〜74 ローラ転走面 81〜84 ローラ循環路 81a〜84a ローラ戻し通路 81a2〜84a2 戻し通路形成用樹脂部(戻し通路
構成部材) 81b〜84b ローラ方向転換路 81b1〜84b1 方向転換路内周部 13 突起 14 側面ローラ戻し通路形成用樹脂部(戻し通路構成
部材) 16,17 端面樹脂部(方向転換路内周部構成部材) S1〜S4 法線 m中央縦軸線 H水平線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道レールにローラを介して移動ブロッ
    クを軌道レールに沿って案内するもので、 前記軌道レールには前記ローラが転走案内されるローラ
    転走面が設けられ、 一方、前記移動ブロックには前記軌道レールのローラ転
    走面と対向してローラを転動自在に挟み込むローラ転走
    面と、前記軌道レールと移動ブロックのローラ転走面間
    に挟み込まれたローラを移動ブロックのローラ転走面の
    一端から他端側に循環させる無負荷域のローラ循環路を
    設けた直線ローラ案内装置において、 前記移動ブロックのローラ転走面の一側縁にローラの一
    方の端面を案内する第1端面案内部を設けると共に、軌
    道レールの対応するローラ転走面の他側縁には前記ロー
    ラの他方の端面を案内する第2端面案内部を設け、 さらに前記移動ブロックのローラ転走面の一側縁には、
    ローラ端面の周縁角部に係合してローラの径方向の脱落
    を防止する突起を備えた径方向保持部を設けると共に、
    軌道レールのローラ転走面に対するローラ周面の接触長
    を径方向保持部との係合幅以外のほぼ全長にわたって接
    触させ、 一方、前記移動ブロックのローラ転走面の前記第1端面
    案内部と反対側の側縁には、ローラの軸方向の脱落を規
    制する軸方向保持部を設けたことを特徴とする直線ロー
    ラ案内装置。
  2. 【請求項2】第1端面案内部を移動ブロックのブロック
    本体を構成する部材によって一体的に構成したことを特
    徴とする請求項1に記載の直線ローラ案内装置。
  3. 【請求項3】第1端面案内部を、ブロック本体を金型内
    にインサートしてブロック本体と一体成形される樹脂材
    によって構成したことを特徴とする請求項1に記載の直
    線ローラ案内装置。
  4. 【請求項4】移動ブロックのローラ転走面の一側縁にロ
    ーラ端面と非接触状態で対向するガイド壁が設けられ、
    該ガイド壁の端部に径方向保持部が設けられ、該径方向
    保持部のローラ端面との対向面によってローラ端面の周
    縁部に接触する第1端面案内部を構成したことを特徴と
    する請求項1,2または3に記載の直線ローラ案内装
    置。
  5. 【請求項5】径方向および軸方向保持部を、ブロック本
    体を金型内にインサートしてブロック本体と一体成形し
    たことを特徴とする請求項1,2,3または4に記載の
    直線ローラ案内装置。
  6. 【請求項6】無負荷域のローラ循環路は、軸方向に延び
    る無負荷ローラ戻し通路と、該無負荷ローラ戻し通路の
    両端と軌道レールとブロック本体の対応するローラ転走
    面間に形成される負荷域のローラ転走路の両端を接続す
    る方向転換路とを備えており、 前記方向転換路の内周部を構成する方向転換路内周構成
    部材を、前記径方向および軸方向保持部と共に、ブロッ
    ク本体を金型内にインサートしてブロック本体と一体成
    形することを特徴とする請求項1,2,3,4または5
    に記載の直線ローラ案内装置。
  7. 【請求項7】無負荷ローラ戻し通路を構成する無負荷ロ
    ーラ戻し通路構成部材についても、前記方向転換路内周
    構成部材と径方向および軸方向保持部と共に、ブロック
    本体を金型内にインサートしてブロック本体と一体成形
    することを特徴とする請求項6に記載の直線ローラ案内
    装置。
  8. 【請求項8】方向転換路内周構成部材および無負荷ロー
    ラ戻し通路構成部材には、少なくともローラの一端面を
    案内する端面案内部が一体的に設けられていることを特
    徴とする請求項7に記載の直線ローラ案内装置。
  9. 【請求項9】ローラは、軌道レールの上面に2列、軌道
    レールの左右側面に1列ずつ計4列設けられ、 移動ブロックは軌道レールの上面と対向する水平部と、
    該水平部の両端から下方に突出して軌道レールの左右側
    面と対向する支持脚部と、を備え、 前記軌道ール客部と条面に該4列のローラの内、軌道レ
    ール上面の2列のローラを前記軌道レール上面の側端よ
    りも所定距離中央側に寄せて配置し、軌道レール上面と
    前記移動ブロックの水平部下面に前記上側2列のローラ
    に対応するローラ転走面を設け、 また、前記軌道レールの左右側面と移動ブロックの支持
    脚部内側面に前記下側2列のローラに対応するローラ転
    走面を設け、 前記上側2列のローラの回転軸と直交する線が垂直線と
    所定角度だけ傾斜し、 さらに前記下側2列のローラの回転軸と直交する線が水
    平線に対して軌道レール側に向かって上向きに所定角度
    だけ傾斜する構成としたことを特徴とする請求項1,
    2,3,4,5,6,7または8に記載の直線ローラ案
    内装置。
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CNB971911088A CN1146692C (zh) 1996-06-18 1997-05-20 直线滚子导引装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012132521A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Nsk Ltd 直動案内軸受装置
WO2019155839A1 (ja) * 2018-02-09 2019-08-15 Thk株式会社 運動案内装置

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