JPH10232047A - 空気調和機の風向調節装置 - Google Patents

空気調和機の風向調節装置

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JPH10232047A
JPH10232047A JP3662097A JP3662097A JPH10232047A JP H10232047 A JPH10232047 A JP H10232047A JP 3662097 A JP3662097 A JP 3662097A JP 3662097 A JP3662097 A JP 3662097A JP H10232047 A JPH10232047 A JP H10232047A
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JP
Japan
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wind direction
direction plate
air conditioner
drive motor
adjusting device
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Application number
JP3662097A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Nakamura
修 中村
Masataka Nakamura
政隆 中村
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Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一の駆動モータで左右風向板群および上下
風向板を駆動できるようにし、駆動モータを停止した
際、前記左右風向板群を手動によって任意の角度に回動
できるようにし、吹出口に結露が生じないようにして吹
出風の均等化をはかることができるようにした空気調和
機の風向調節装置を提供する。 【解決手段】 単一の駆動モータ9を起動した際、変換
手段11a および12a による左右の往復回動に連係した連
結ロッド13により左右風向板群7を回動するとともに、
連係手段18、19、20および21により、一端に後方に傾斜
させた調節片8bを備えた上下風向板8を回動するように
し、前記駆動モータを停止した際、前記左右風向板群を
手動で回動してその角度を任意に変更するとともに、同
角度の変更に対応して、前記変換手段12a と前記連結ロ
ッドとの連結位置を、クラッチ部12b および14により移
動するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機の風向
調節装置に係わり、より詳細には、単一の駆動モータで
左右風向板群および上下風向板を駆動できるようにし、
駆動モータを停止した際、前記左右風向板群を手動によ
って任意の角度に回動できるようにするとともに、吹出
口から結露が飛散しないようにして吹出風の均等化をは
かるようにした構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の空気調和機の風向調節装置は、例
えば図11および図12で示すように、本体1内に形成した
吸込口2と吹出口5とを結ぶ空気通路に、熱交換器3と
送風ファン4とを設け、前記吹出口5の後部に設けられ
た風向板ベース6に、駆動モータ9'に連係する左右風向
板群7の支軸7aと、取付部10に取り付けた駆動モータ9
に連係する上下二枚の上下風向板8の支軸部8aを回動自
在に軸支し、これら左右風向板群7および上下風向板8
を回動して風向を調節してなる構成であった。
【0003】前記左右風向板群7は、前記駆動モータ9'
にリンクカバー23が装着される風向板リンク22の一端を
連結し、同風向板リンク22の他端をモータロッド14に連
結し、同モータロッド14を多数の上部のブッシュ15に連
結し、同ブッシュ15を連結ロッド13により連結し、前記
ブッシュ15および下部のブッシュにより前記支軸7aを回
動自在に軸支してなる構成であった。
【0004】また、前記上下風向板8は、前記駆動モー
タ9に第一支軸19の一端を接続し、同第一支軸19の一端
に併設した連結ピンにリンク20の一端を連結する一方、
前記第一支軸19の他端を一方の前記上下風向板8の支軸
部8aに連結し、また、前記リンク20の他端を第二支軸21
の一端に併設した連結ピンに連結する一方、前記第二支
軸21の他端を他方の前記上下風向板8の支軸部8aに連結
してなる構成であった。
【0005】しかしながら、前記左右風向板群7は、前
記駆動モータ9'による駆動力で回動し、前記上下風向板
8は、前記駆動モータ9による駆動力で回動してなる構
成であることから、二つの前記駆動モータ9および9'を
設ける必要があるため、コスト的に不利になってしまう
という問題を有していた。
【0006】また、前記駆動モータ9'を停止した際、前
記左右風向板群7は、手動によって任意の角度に回動で
きないことから、使用者のニーズに対応できないという
不便さを有していた。
【0007】また、前記吹出口5から結露が室内に飛散
したり、同吹出口5から吹き出される吹出風の分布が均
等になりにくいという問題を有していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、前
記問題点に鑑み、単一の駆動モータで左右風向板群およ
び上下風向板を駆動できるようにし、駆動モータを停止
した際、前記左右風向板群を手動によって任意の角度に
回動できるようにするとともに、吹出口に結露が生じな
いようにし、且つ吹出風の均等化をはかることができる
ようにした空気調和機の風向調節装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされたものであり、吹出口の後部に設け
られた風向板ベースに、ブッシュを介して回動自在に軸
支された左右風向板群および少なくとも一枚の上下風向
板と、駆動モータと、同駆動モータの駆動力を伝達して
前記左右風向板群および前記上下風向板を回動する伝達
機構とからなる空気調和機の風向調節装置であって、前
記駆動モータの駆動力を前記左右風向板群に伝達する伝
達機構が、前記風向板ベースの上部に取り付けた保護カ
バーによって覆われ、前記駆動モータの回転を左右の往
復回動に変換する変換手段と、同変換手段による左右の
往復回動を前記左右風向板群に連係して往復動する連結
ロッドに連結し、同連結部を移動可能に連結するクラッ
チ部とからなり、前記駆動モータの駆動力を前記上下風
向板に伝達する伝達機構が、前記保護カバーによって覆
われ、前記駆動モータの回転を伝達して前記上下風向板
に連係する連係手段からなり、前記駆動モータを起動し
た際、前記変換手段による左右の往復回動に連結した前
記連結ロッドにより前記左右風向板群を回動するととも
に、前記連係手段により前記上下風向板を回動するよう
にし、前記駆動モータを停止した際、前記左右風向板群
を手動で回動してその角度を任意に変更するとともに、
同角度の変更に対応して、前記変換手段と前記連結ロッ
ドとの連結位置を、前記クラッチ部により移動するよう
にした構成となっている。
【0010】また、前記変換手段が、前記駆動モータに
一端が連結され、外周部にサインカーブ状のカム溝を形
成したカム部と、一端に同カム部と摺動自在に係合する
摺動片を有し、他端に前記クラッチ部の一方を構成する
連結ピンを有し、中間に支点を有したクラッチレバー
と、前記クラッチ部の他方を構成して前記連結ピンに連
結される連結部とからなり、前記カム溝に前記摺動片を
係合し、前記連結部に前記連結ピンを連結し、前記駆動
モータの回転を前記クラッチレバーで左右の往復回動に
変換して、前記連結ロッドにより前記左右風向板群を回
動するようにした構成となっている。
【0011】また、前記連結ピンを円柱状に形成する一
方、前記連結部を左右に伸びる長孔状に形成し、同長孔
状の連結部の長手方向に、前記連結ピンを相対向して移
動可能に保持する複数の凹部を設けた構成となってい
る。
【0012】また、前記連結部および前記凹部を、前記
連結ロッドと一体的に形成した構成となっている。
【0013】また、前記連結ピンを円柱状に形成する一
方、前記連結部を左右に伸びる長孔状に形成し、その先
端に切欠部を設けて前記連結ロッドに取り付け、同長孔
状の連結部の長手方向に、前記連結ピンを相対向して移
動可能に保持する複数の凹部を設けた構成となってい
る。
【0014】また、前記連結部が、弾性を有する板金か
らなり、前記凹部を、絞り加工により形成した構成とな
っている。
【0015】また、前記連結ピンを、板状に形成してそ
の両側に複数の凸部を設ける一方、前記連結部を左右に
伸びる長孔状に形成し、同長孔状の連結部の長手方向
に、前記凸部を相対向して移動可能に保持する複数の凹
部を設けた構成となっている。
【0016】また、前記連結部の左右両側に、内側を開
口した略U字状のスリットを設けた構成となっている。
【0017】また、前記連結ピンおよび前記凸部を、前
記クラッチレバーと一体的に形成し、前記連結部および
前記凹部を、前記連結ロッドと一体的に形成した構成と
なっている。
【0018】また、前記連係手段が、前記カム部の他端
に一端が連結される駆動リンクと、同駆動リンクの他端
に一端が連結され、他端が前記上下風向板の支軸部に連
結される支軸からなり、これらを連結して、前記カム部
の回転により前記上下風向板を回動するようにした構成
となっている。
【0019】また、前記風向板ベースの下部に、同風向
板ベースを補強する補強板を設けた構成となっている。
【0020】また、前記補強板を、略L字状断面で形成
した構成となっている。
【0021】また、前記ブッシュに、前記風向板ベース
から離脱しないようにロックするロック機構を設けた構
成となっている。
【0022】また、前記上下風向板の一端に、前記吹出
口を閉じた停止位置で後方に傾斜させてなる調節片を設
けた構成となっている。
【0023】また、前記上下風向板の両側端であって、
前記調節片の先端に切欠部を設けた構成となっている。
【0024】また、前記左右風向板群の下部に対向する
前記風向板ベースに、第一の傾斜部を設けた構成となっ
ている。
【0025】更に、前記風向板ベースの下部に設けた露
受皿に、前記第一の傾斜部にほぼ連続させた第二の傾斜
部を設けた構成となっている。
【0026】
【発明の実施の形態】上記構成であるならば、単一の駆
動モータで左右風向板群および上下風向板を駆動できる
ようにし、駆動モータを停止した際、前記左右風向板群
を手動によって任意の角度に回動できるようにするとと
もに、吹出口に結露が生じないようにし、且つ吹出風の
均等化をはかることができるようにした空気調和機の風
向調節装置となる。
【0027】
【実施例】以下、本発明における実施例を添付図面に基
づいて説明する。図1と、図2と、図3(A)および図
3(B)と、図4(A)乃至図4(C)と、図5(A)
乃至図5(D)と、図6(A)乃至図6(C)と、図7
と、図8(A)および図8(B)と、図9(A)および
図9(B)と、図10とにおいて、1は空気調和機本体、
2は同本体1内に室内空気を吸い込むための吸込口、3
は同吸込口2と吹出口5とを結ぶ空気通路に設けられた
熱交換器、4は前記空気通路に設けられた送風ファン、
6は前記吹出口5の後部に連設して前記空気通路を形成
した風向板ベース、7は同風向板ベース6の上下に設け
られた軸受孔6aおよび6bに、支軸7aをブッシュ15および
15' を介して回動自在に軸支された左右風向板群、8は
同左右風向板群7の前方に支軸部8aにより回動自在に軸
支された上下二枚の上下風向板、9は前記左右風向板群
7および前記上下風向板8を駆動し回動させるための駆
動モータ、10は同駆動モータ9を取り付けるための取付
部である。
【0028】前記駆動モータ9の駆動力を前記左右風向
板群7に伝達する伝達機構が、前記駆動モータ9の回転
を左右の往復回動に変換するための後述する変換手段
と、同変換手段による左右の往復回動を前記左右風向板
群7に連係して往復動する連結ロッド13に連結し、同連
結部を移動可能に連結するための後述するクラッチ部と
からなり、前記駆動モータ9の駆動力を前記上下風向板
8に伝達する伝達機構が、前記駆動モータ9の回転を伝
達して前記上下風向板8に連係するための後述する連係
手段からなり、前記駆動モータ9を起動した際、後述す
る変換手段による左右の往復回動に連結した前記連結ロ
ッド13により前記左右風向板群7を回動するとともに、
後述する連係手段により前記上下風向板8を回動するよ
うにし、前記駆動モータ9を停止した際、前記左右風向
板群7を手動で回動してその角度を任意に変更するとと
もに、同角度の変更に対応して、後述する変換手段と前
記連結ロッド13との連結位置を、後述するクラッチ部に
より移動するようにした構成となっており、これによ
り、単一の前記駆動モータ9によって、前記左右風向板
群7および前記上下風向板8を回動できるようになるた
め、コスト的に有利な構成でなる空気調和機の風向調節
装置となる。また、前記駆動モータ9の停止時に、前記
左右風向板群7を手動で回動してその角度を任意に変更
できるようになるため、使用者のニーズに応じて風向調
節を行えるという利便性を有した空気調和機の風向調節
装置となる。
【0029】また、前記駆動モータ9の回転を左右の往
復回動に変換するための変換手段が、前記駆動モータ9
に一端が連結され、外周部にサインカーブ状のカム溝11
a を形成したカム部11と、一端に同カム部11と摺動自在
に係合する摺動片12a を有し、他端にクラッチ部の一方
を構成する連結ピン12b を有し、中間に支点部材16およ
び支点シャフト17によって回動自在に軸支される支点を
有したクラッチレバー12と、前記クラッチ部の他方を構
成して前記連結ピン12b に連結される連結部14とからな
り、前記カム溝11a に前記摺動片12a を係合し、前記連
結部14に前記連結ピン12bを連結し、前記駆動モータ9
の回転を前記クラッチレバー12で左右の往復回動に変換
して、前記連結ロッド13により前記左右風向板群7を回
動するようにした構成となっており、これにより、単一
の前記駆動モータ9の回転を利用して、前記クラッチレ
バー12の前記摺動片12a を、前記カム溝11a によって左
右の往復回動に変換できるようになるとともに、前記連
結ピン12b および前記連結部14からなる前記クラッチ部
を連結して、前記連結ロッド13により前記左右風向板群
7を回動できるようにした構成となっている。
【0030】また、前記駆動モータ9の駆動力を前記左
右風向板群7に伝達するための伝達機構が、前記風向板
ベース6の上部に取り付けた保護カバー6'によって覆わ
れた構成となっており、これによって、前記伝達機構を
保護するとともに、前記風向板ベース6の強度を増強し
て反りおよび撓みなどが生じないように防止できるよう
にした構造となっている。
【0031】なお、前記保護カバー6'は、図4(A)乃
至図4(C)で示すように、同保護カバー6'の両側に設
けた複数の係止部6a' を、同係止部6a' に対応して前記
風向板ベース6の上部に設けた係止片6dに係止して、前
記風向板ベース6の上部に容易に取付できるようにした
構成となっている。
【0032】また、第一の実施例として図2で示すよう
に、前記連結ピン12b を円柱状に形成する一方、前記連
結部14を左右に伸びる長孔状に形成し、同長孔状の連結
部14の長手方向に、前記連結ピン12b を相対向して移動
可能に保持する複数の凹部を設けたことにより、前記ク
ラッチ部を簡便な構成で形成できて、前記連結ピン12b
を前記連結部14で容易に、且つ移動可能に連結できるよ
うにした構成となっている。
【0033】また、前記連結部14および前記凹部を、前
記連結ロッド13と一体的に形成したことにより、寸法形
状が精度よく仕上げられると共に、コスト的に有利な構
成となっている。
【0034】また、第二の実施例として図3(A)で示
すように、前記連結ピン12b を円柱状に形成する一方、
前記連結部14を左右に伸びる長孔状に形成し、その先端
に切欠部14a を設けて前記連結ロッド13にねじ25を螺着
して取り付け、同長孔状の連結部14の長手方向に、前記
連結ピン12b を相対向して移動可能に保持する複数の凹
部を設けたことにより、前記切欠部14a によって前記連
結部14に弾性をもたせることができるため、前記連結ピ
ン12b を前記連結部14によってより正確に、且つ移動可
能に連結できるようにした構成となっている。
【0035】また、前記連結部14が、弾性を有する板金
からなり、前記凹部を、絞り加工により形成したことに
より、前記連結ピン12b を前記連結部14によって更に正
確に、且つ移動可能に連結できるようにした構成となっ
ている。
【0036】また、第三の実施例として図3(B)で示
すように、前記連結ピン12b を、板状に形成してその両
側に複数の凸部を設ける一方、前記連結部14を左右に伸
びる長孔状に形成し、同長孔状の連結部14の長手方向
に、前記凸部を相対向して移動可能に保持するための複
数の凹部を設けたことにより、同凹部および前記凸部を
噛合させることができるため、前記連結ピン12b を前記
連結部14によって更に充分な強度で正確に、且つ移動可
能に連結できるようにした構成となっている。
【0037】また、前記連結部14の左右両側に、内側を
開口した略U字状のスリット14b を設けたことにより、
前記連結部14に適宜弾性をもたせることができるため、
前記駆動モータ9の停止時に前記左右風向板群7を手動
によって回動する際、前記連結ピン12b を円滑に移動さ
せることができるようにした構成となっている。
【0038】また、前記連結ピン12b および前記凸部
を、前記クラッチレバー12と一体的に形成し、前記連結
部14および前記凹部を、前記連結ロッド13と一体的に形
成したことにより、寸法形状が精度よく仕上げられると
共に、コスト的に有利な構成となっている。
【0039】また、前記駆動モータ9の駆動力を前記上
下風向板8に連係するための連係手段が、前記カム部11
の他端に一端が連結される駆動リンク18と、同駆動リン
ク18の他端に一端が連結され、他端が軸受孔6cを通して
一方の前記上下風向板8の支軸部8aに連結される第一支
軸19と、他端が軸受孔6cを通して他方の前記上下風向板
8の支軸部8aに連結される第二支軸21と、同第二支軸21
の一端に併設された連結ピンに他端が連結されるリンク
20とからなり、これらを連結して、前記カム部11の回転
によって前記上下風向板8を回動するようにしたことに
より、単一の前記駆動モータ9によって、前記左右風向
板群7を回動するとともに、前記二枚の上下風向板8を
同時に回動できるようにした構成となっている。
【0040】また、前記風向板ベース6の下部に、図5
(A)乃至図5(D)で示すように、同風向板ベース6
を補強するための補強板6'' を設けた構成となってお
り、これによって、前記保護カバー6'によって前記風向
板ベース6の上部の強度を増強するとともに、前記補強
板6'' によって前記風向板ベース6の下部の強度を増強
して、前記風向板ベース6に反りおよび撓みなどを生じ
させないように、より強固にした構造となっている。
【0041】また、前記補強板6'' を略L字状断面で形
成したことによって、同補強板6''の強度をより増強さ
せた構成となっている。
【0042】また、前記ブッシュ15および、または15'
に、前記風向板ベース6から離脱しないようにロックす
るため、図6(B)および図6(C)で示すようなスリ
ットからなるロック機構を設けたことにより、前記ブッ
シュ15および、または15' を外径方向に弾性変形させる
ことができるようになって、前記風向板ベース6に正確
に嵌着できるようにした構成となっている。なお、図6
(B)および図6(C)では、前記ブッシュ15および、
または15'は、前記左右風向板群7の下部の支軸に対応
する下部のブッシュ15' を示しているが、前記ロック機
構は、前記左右風向板群7の上部の支軸に対応する上部
のブッシュ15についても同様の構造となっている。
【0043】また、前記下部の上下風向板8の一端に、
図8(A)および図8(B)で示すように、前記吹出口
5を閉じた停止位置で後方に傾斜させてなる調節片8bを
設けた構成となっており、これによって、前記吹出口5
から結露が飛散しないように防止できるようにした構造
となり、また、前記吹出口5から送出する吹出空気を均
等化できるようにした構造となっている。
【0044】また、図8(B)で示すように、前記下部
の上下風向板8の両側端であって、前記調節片8bの先端
に切欠部8cを設けたことにより、同切欠部8cに、前記吹
出口5に設けた支軸片を接触させることなく収容できる
ようになるため、前記上下風向板8の回動角度を大きく
できるようになって、風向をより効果的に調節できるよ
うにした構成となっている。
【0045】また、図5(A)で示すように、前記左右
風向板群7の下部に対向する前記風向板ベース6に第一
の傾斜部aを設けたことにより、前記左右風向板群7の
下部付近の空気流の均等化をはかることができるように
なり、該箇所への露付を防止できるようにした構成とな
っている。
【0046】更に、前記風向板ベース6の下部に設けた
露受皿26に、図9(A)および図9(B)で示すよう
に、前記第一の傾斜部aにほぼ連続させた第二の傾斜部
bを設けたことにより、前記左右風向板群7の下部付近
の空気流をよりスムースにさせて、該箇所への露付を防
止できるようにした構成となっている。なお、前記左右
風向板群7は、図10で示すように、上下に支軸部7aを備
えて前記風向板ベース6で軸支されるようになってお
り、これによって、前記風向板ベース6を変形させるよ
うなことがなく、安定した状態で前記左右風向板群7を
軸支できるようにした構造となっている。
【0047】以上の構成により、図1と、図2と、図3
(A)および図3(B)と、図4(A)乃至図4(C)
と、図5(A)乃至図5(D)と、図6(A)乃至図6
(C)と、図7と、図8(A)および図8(B)と、図
9(A)および図9(B)と、図10とで示すように、単
一の前記駆動モータ9と、前記伝達機構と、前記変換手
段とによって、前記左右風向板群7および前記上下風向
板8を同時に回動できるようにした空気調和機の風向調
節装置となり、また、前記駆動モータ9を停止した際、
使用者のニーズに応じて、前記左右風向板群7を手動に
よって任意の角度に回動できるようにした空気調和機の
風向調節装置となる。
【0048】また、前記下部の上下風向板8の一端に、
前記吹出口5を閉じた停止位置で後方に傾斜させてなる
調節片8bを設けたことによって、前記吹出口5から結露
が飛散しないように防止できるようにした構造となり、
また、前記吹出口5から送出する吹出空気を均等化でき
るようにした空気調和機の風向調節装置となる。
【0049】なお、前記左右風向板群7を手動によって
任意の角度に回動したのちに前記駆動モータを起動した
際、図3で示す前記連結ロッド13の規制片13a によって
前記左右風向板群7を所定の角度で規制していることに
より、前記クラッチ部によって、前記左右風向板群7を
当初の位置に復帰させて回動できるようになる。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、単一の駆
動モータで左右風向板群および上下風向板を駆動できる
ようにし、駆動モータを停止した際、前記左右風向板群
を手動によって任意の角度に回動できるようにするとと
もに、吹出口に結露が生じないようにし、且つ吹出風の
均等化をはかることができるようにした空気調和機の風
向調節装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気調和機の断面図である。
【図2】本発明による空気調和機の第一の実施例を示す
要部分解斜視図である。
【図3】本発明による空気調和機の要部分解斜視図で、
(A)は第二の実施例を示し、(B)は第三の実施例を
示す。
【図4】風向板ベースおよび保護カバーの組付状態を示
す要部説明図で、(A)は斜視図であり、(B)は組付
前の断面図であり、(C)は組付後の断面図である。
【図5】風向板ベースおよび補強板の組付状態を示す要
部説明図で、(A)は断面図であり、(B)は組付前の
斜視図であり、(C)は組付前の断面図であり、(D)
は組付後の断面図である。
【図6】風向板ベースおよびブッシュの組付状態を示す
要部説明図で、(A)は斜視図であり、(B)は組付前
の断面図であり、(C)は組付後の断面図である。
【図7】本発明による空気調和機の要部断面図である。
【図8】本発明による空気調和機の上下風向板を示す説
明図で、(A)は吹出口を閉じた状態を示し、(B)は
略水平位置に回動した状態を示す。
【図9】風向板ベースの下部および露受皿を示す説明図
で、(A)は第一の傾斜部および第二の傾斜部を示し、
(B)は露受皿の要部を拡大して示す。
【図10】風向板ベースで、左右風向板群の上下に設け
た支軸部を軸支した状態を示す断面図である。
【図11】従来例による空気調和機の断面図である。
【図12】従来例による空気調和機の要部分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 空気調和機本体 2 吸込口 3 熱交換器 4 送風ファン 5 吹出口 6 風向板ベース 6a,6b,6c 軸受孔 6d 係止片 6' 保護カバー 6a' 係止部 6'' 補強板 7 左右風向板群 7a 左右風向板群の支軸 8 上下風向板 8a 上下風向板の支軸部 9 駆動モータ 10 取付部 11 カム部 11a カム溝 12 クラッチレバー 12a 摺動片 12b 連結ピン 13 連結ロッド 13a 規制片 14 連結部 15,15' ブッシュ 16 支点部材 17 支点シャフト 18 駆動リンク 19 第一支軸 20 リンク 21 第二支軸 25 ねじ 26 露受皿 a 第一傾斜部 b 第二傾斜部

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吹出口の後部に設けられた風向板ベース
    に、ブッシュを介して回動自在に軸支された左右風向板
    群および少なくとも一枚の上下風向板と、駆動モータ
    と、同駆動モータの駆動力を伝達して前記左右風向板群
    および前記上下風向板を回動する伝達機構とからなる空
    気調和機の風向調節装置であって、 前記駆動モータの駆動力を前記左右風向板群に伝達する
    伝達機構が、前記風向板ベースの上部に取り付けた保護
    カバーによって覆われ、前記駆動モータの回転を左右の
    往復回動に変換する変換手段と、同変換手段による左右
    の往復回動を前記左右風向板群に連係して往復動する連
    結ロッドに連結し、同連結部を移動可能に連結するクラ
    ッチ部とからなり、 前記駆動モータの駆動力を前記上下風向板に伝達する伝
    達機構が、前記保護カバーによって覆われ、前記駆動モ
    ータの回転を伝達して前記上下風向板に連係する連係手
    段からなり、 前記駆動モータを起動した際、前記変換手段による左右
    の往復回動に連結した前記連結ロッドにより前記左右風
    向板群を回動するとともに、前記連係手段により前記上
    下風向板を回動するようにし、 前記駆動モータを停止した際、前記左右風向板群を手動
    で回動してその角度を任意に変更するとともに、同角度
    の変更に対応して、前記変換手段と前記連結ロッドとの
    連結位置を、前記クラッチ部により移動するようにした
    ことを特徴とする空気調和機の風向調節装置。
  2. 【請求項2】 前記変換手段が、前記駆動モータに一端
    が連結され、外周部にサインカーブ状のカム溝を形成し
    たカム部と、一端に同カム部と摺動自在に係合する摺動
    片を有し、他端に前記クラッチ部の一方を構成する連結
    ピンを有し、中間に支点を有したクラッチレバーと、前
    記クラッチ部の他方を構成して前記連結ピンに連結され
    る連結部とからなり、 前記カム溝に前記摺動片を係合し、前記連結部に前記連
    結ピンを連結し、前記駆動モータの回転を前記クラッチ
    レバーで左右の往復回動に変換して、前記連結ロッドに
    より前記左右風向板群を回動するようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の空気調和機の風向調節装置。
  3. 【請求項3】 前記連結ピンを円柱状に形成する一方、
    前記連結部を左右に伸びる長孔状に形成し、同長孔状の
    連結部の長手方向に、前記連結ピンを相対向して移動可
    能に保持する複数の凹部を設けたことを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の空気調和機の風向調節装置。
  4. 【請求項4】 前記連結部および前記凹部を、前記連結
    ロッドと一体的に形成したことを特徴とする請求項1乃
    至請求項3記載の空気調和機の風向調節装置。
  5. 【請求項5】 前記連結ピンを円柱状に形成する一方、
    前記連結部を左右に伸びる長孔状に形成し、その先端に
    切欠部を設けて前記連結ロッドに取り付け、同長孔状の
    連結部の長手方向に、前記連結ピンを相対向して移動可
    能に保持する複数の凹部を設けたことを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の空気調和機の風向調節装置。
  6. 【請求項6】 前記連結部が、弾性を有する板金からな
    り、前記凹部を、絞り加工により形成したことを特徴と
    する請求項5記載の空気調和機の風向調節装置。
  7. 【請求項7】 前記連結ピンを、板状に形成してその両
    側に複数の凸部を設ける一方、前記連結部を左右に伸び
    る長孔状に形成し、同長孔状の連結部の長手方向に、前
    記凸部を相対向して移動可能に保持する複数の凹部を設
    けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の空
    気調和機の風向調節装置。
  8. 【請求項8】 前記連結部の左右両側に、内側を開口し
    た略U字状のスリットを設けたことを特徴とする請求項
    7記載の空気調和機の風向調節装置。
  9. 【請求項9】 前記連結ピンおよび前記凸部を、前記ク
    ラッチレバーと一体的に形成し、前記連結部および前記
    凹部を、前記連結ロッドと一体的に形成したことを特徴
    とする請求項2または請求項7記載の空気調和機の風向
    調節装置。
  10. 【請求項10】 前記連係手段が、前記カム部の他端に
    一端が連結される駆動リンクと、同駆動リンクの他端に
    一端が連結され、他端が前記上下風向板の支軸部に連結
    される支軸からなり、 これらを連結して、前記カム部の回転により前記上下風
    向板を回動するようにしたことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の空気調和機の風向調節装置。
  11. 【請求項11】 前記風向板ベースの下部に、同風向板
    ベースを補強する補強板を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の空気調和機の風向調節装置。
  12. 【請求項12】 前記補強板を、略L字状断面で形成し
    たことを特徴とする請求項11記載の空気調和機の風向
    調節装置。
  13. 【請求項13】 前記ブッシュに、前記風向板ベースか
    ら離脱しないようにロックするロック機構を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の空気調和機の風向調節装
    置。
  14. 【請求項14】 前記上下風向板の一端に、前記吹出口
    を閉じた停止位置で後方に傾斜させてなる調節片を設け
    たことを特徴とする請求項1記載の空気調和機の風向調
    節装置。
  15. 【請求項15】 前記上下風向板の両側端であって、前
    記調節片の先端に切欠部を設けたことを特徴とする請求
    項14記載の空気調和機の風向調節装置。
  16. 【請求項16】 前記左右風向板群の下部に対向する前
    記風向板ベースに、第一の傾斜部を設けたことを特徴と
    する請求項1または請求項13記載の空気調和機の風向
    調節装置。
  17. 【請求項17】 前記風向板ベースの下部に設けた露受
    皿に、前記第一の傾斜部にほぼ連続させた第二の傾斜部
    を設けたことを特徴とする請求項1または請求項16記
    載の空気調和機の風向調節装置。
JP3662097A 1997-02-20 1997-02-20 空気調和機の風向調節装置 Pending JPH10232047A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015158486A3 (de) * 2014-04-14 2015-12-17 Dr. Schneider Kunststoffwerke Gmbh Einrichtung zum verstellen von lamellen eines luftausstroemers

Cited By (2)

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EP3192684A1 (de) * 2014-04-14 2017-07-19 Dr. Schneider Kunststoffwerke GmbH Einrichtung zum verstellen von lamellen eines luftausströmers

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