JPH10232034A - エンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニット - Google Patents

エンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニット

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JPH10232034A
JPH10232034A JP3658797A JP3658797A JPH10232034A JP H10232034 A JPH10232034 A JP H10232034A JP 3658797 A JP3658797 A JP 3658797A JP 3658797 A JP3658797 A JP 3658797A JP H10232034 A JPH10232034 A JP H10232034A
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好秀 鷹野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多くの潤滑オイルをユニット内に確保しなが
らも室外機ユニットをコンパクトに納める。 【解決手段】 動力部収納ケース1とその上方に配置さ
れる補助ケース10とからなる枠組みにコンプレッサ2
1及びエンジン22を含む動力部と、エンジン22の燃
料系、吸・排気系、冷却系及び潤滑系と、コンプレッサ
21に連結される冷媒循環系等の構成部品を組み込んで
室外機ユニットを構成している。特に、エンジン22の
潤滑系の一部としてオイルタンク200を設け、オイル
消費に伴いオイルタンク200内に貯留したオイルをエ
ンジン22に供給し得るようにしている。オイルタンク
200は、エンジン22のオイルパン22gの側方かつ
シリンダブロック22dに並べて配置し、オイルパン2
2gとオイルタンク200を、それぞれ貯留されたオイ
ルの液面より下方においてオイル流通管201を介して
相互に連通させるとともに、オイルの液面より上方にお
いて均圧管204を介して相互に連通させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン駆動の空
調装置等の熱ポンプ装置における室外機ユニットに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、コンプレッサをエンジンで駆
動するようにしたエンジン駆動熱ポンプ装置は空調装置
等において一般に知られている。このエンジン駆動熱ポ
ンプ装置は、空調装置に適用されるような場合に、1乃
至複数の部屋に配設される室内機ユニットとこれに接続
される室外機ユニットとで構成され、室外機ユニット
に、コンプレッサ及びエンジンを含む動力部と、エンジ
ンの燃料系、吸・排気系、冷却系及び潤滑系と、上記コ
ンプレッサに連結される冷媒循環系の一部とが備えられ
ている。
【0003】ところで、上記エンジンの潤滑系として
は、一般に、エンジンのオイルパンにオイルを貯留し、
エンジン駆動により作動するポンプによってオイルを吸
い上げてクランク軸やコンロッドの軸受等に給送しつつ
再度オイルパンにオイルを戻すようにするとともに、オ
イルの消費に伴い、別に設けられたオイルタンクからポ
ンプやバルブ等を介してオイルを供給するように潤滑系
が構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような室外機ユ
ニットの潤滑系では、オイルパンやオイルタンクの容量
を大きくして、できるだけ多くのオイルを貯留できる方
がメンテナンスサイクル等の点で有利である。
【0005】しかし、この種の室外機ユニットにおいて
は、省スペース化がひとつの課題となっており、エンジ
ンのオイルパンやオイルタンクの容量を大きくすること
が難しい。従って、ユニット内にできるだけ多くのオイ
ルを確保できるようにしながらも、室外機ユニットの大
型化を抑えることができるような合理的な構成が望まれ
る。さらに、構造の簡略化及び部品点数の削減も望まれ
る。また、この場合、組立て性や清掃等のメンテナンス
性をも向上させることができる方がより好ましい。
【0006】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、多くの潤滑オイルをユニット内に確保
するようにしながらも室外機の大型化を抑えることがで
きるエンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニットを提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、コンプレッサ
及びエンジンを含む動力部等を収納ケース内に納めたエ
ンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニットにおいて、上
記エンジンは、シリンダを略水平横方向となるように形
成配置する一方、シリンダ端部に設けられるクランク室
を下方に延ばすように形成して下部をオイルパンとする
ことにより先端部がシリンダヘッドとなり、上記シリン
ダが内部に形成されるシリンダブロックと、上記クラン
ク室内部が内部に形成されるクランクケースとからなる
エンジン本体がL字型に形成されてなり、前記オイルパ
ン側方かつ上記シリンダブロック下方にオイルを貯留し
たオイルタンクを並置し、上記オイルパン及びオイルタ
ンクを、それぞれに貯留されたオイルの液面の下方と上
方とで相互に連通させた(請求項1)ものである。
【0008】この構成によると、オイルパン及びオイル
タンク内のオイルの液面レベルが均一となり、オイルパ
ン内のオイルの消費に伴ってオイルタンクからオイルパ
ンへ自然にオイルが供給される。そのため、従来のよう
にオイル補給のためのポンプやポンプを作動させるため
の機構、あるいは供給量を調整するための各種バルブ等
が不要となり、エンジンの潤滑系の構成が簡素化され
る。
【0009】さらに、シリンダを略水平横方向となるよ
うに形成配置することで、エンジン高さを低くでき、か
つオイルパン側方かつシリンダブロックの下方空間を活
用してオイルタンクを配置している。これにより収納ケ
ースをコンパクトにでき、結果として室外機ユニットを
小さくできる。
【0010】この室外機ユニットにおいて、上記シリン
ダブロックの後方に、熱ポンプ装置の冷媒にエンジン廃
熱を回収させるための循環冷却水に排ガスの熱を吸収さ
せる排ガス熱交換器を配置するとともに、上記オイルタ
ンクを、上記シリンダブロック下方から上記排ガス熱交
換器の下方まで、前後方向に延長形成すること(請求項
2)が望ましい。
【0011】このようにすると、シリンダブロックの後
方の空間を利用して排ガス熱交換器を配置することがで
き、かつオイルタンクを前後方向に長い形状とでき、大
容量とすることができる。
【0012】この室外機ユニットにおいては、さらに上
記収納ケースの少なくとも前面を開放可能に構成すると
ともに、収納ケースの底面をケース背面側から前面側に
向かって先下がりに形成すること(請求項3)が好まし
い。
【0013】このようにすると、エンジンやオイルタン
クから漏れた水やオイルがユニット前側に流れ落ちるた
め、エンジン等の故障の早期発見に役立ち、また、ユニ
ット前側で水やオイルを容易に捕集でき、オイル補給時
等のオイルこぼれの清掃等を容易に行うことができる。
特に、エンジン及びオイルタンクを収納ケースの底面近
傍に配置し、収納ケースの底面にエンジン及びオイルタ
ンクに対応する凹部を形成するようにすれば(請求項
4)、エンジン及びオイルタンクの部分で漏れたオイル
等が他の部品に付着したり、また、ケース内に広がるこ
とを防止することができる。
【0014】また、室外機ユニットにおいては、上記オ
イルタンクの前側に、下方に延びてケース底面に沿うブ
ラケットを設けるとともに、オイルタンクの後側に、後
方に向かって突出する軸体を設け、この軸部を収納ケー
スの背面に形成された位置決め穴に嵌入した状態で上記
ブラケットを収納ケースの底面に固定することによって
上記オイルタンクを収納ケースに固定すること(請求項
5)が好ましい。
【0015】このようにすると、収納ケースへのオイル
タンクの取り付けが簡単になり、また、取り付けに必要
なボルト等の部品を減らすことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。
【0017】図1及び図2は、本発明のエンジン駆動熱
ポンプ装置の一例としての空調装置における室外機ユニ
ットを示している。また、図3は、室外機ユニットの内
部構成を示している。
【0018】これらの図に示すように、室外機ユニット
は、動力部収納ケース1とその上方に配置される補助ケ
ース10とからなる枠組みを有しており、この枠組みに
室外機ユニットの構成部品を組み込んだ構造となってい
る。
【0019】上記動力部収納ケース1は、熱ポンプ装置
のコンプレッサとこれを駆動するエンジンとを含む動力
部を収納、保持するものであり、概略直方体の箱状とさ
れている。本実施形態においては、このケース1の主要
部をなすフレーム2が、少なくとも上下両面、一側面及
び背面の4面の壁を一体に成形した鋳造品(アルミダイ
カスト)により構成され、このフレーム2に前面及び側
面の開口部を覆うパネル及びカバー等がボルト等によっ
て着脱可能に取付けられることにより上記動力部収納ケ
ース1が構成されている。
【0020】一方、上記補助ケース10は、略中央にフ
ァン配置用の空洞部12を備えた合成樹脂製の本体部分
11を有しており、この本体部分11に正面カバー、天
井カバーあるいはファンガード等の各種カバーがボルト
等で着脱可能に取付けられる構成となっている。
【0021】そして、上記動力部収納ケース1のフレー
ム2上に補助ケース10の本体部分11が設置、固定さ
れ、これらに対して各種パネル及びカバー類等が組付け
られるとともに、その背面部に室外熱交換器17が取り
付けられることにより室外機ユニットの枠組部分が構成
されている。なお、これらの図では、便宜上、両ケース
1,10のカバーやパネルを取外した状態で内部を示し
ている。
【0022】上記動力部収納ケース1には、熱ポンプ装
置のコンプレッサ21と、これを駆動するエンジン22
とを含む動力部が収納されている。当実施形態において
上記エンジン22は水冷式ガスエンジンであり、このエ
ンジン22のクランク軸22aとコンプレッサ21の回
転軸とが駆動ベルト23を介して接続されるとともに、
コンプレッサ21のハウジングがエンジン22のクラン
クケースに連結された状態で、これらエンジン22及び
コンプレッサ21がマウント24及びマウントブラケッ
ト25を介してフレーム2の底面部上に設置されてい
る。
【0023】また、上記補助ケース10には、その上記
空洞部12内に送風ファン30が配置されている。そし
て、エンジンの吸気系、燃料系、排気系、潤滑系及び冷
却系と上記コンプレッサ21に連結される冷媒循環系の
一部とが上記両ケース1,10にわたって配設されてい
る。
【0024】エンジンの吸気系は、エアクリーナ31
と、このエアクリーナ31に外気を導入する吸気導入管
32と、エアクリーナ31を通った空気をエンジンに導
く吸気管33とを備えている。上記エアクリーナ31及
び吸気導入管32は上記補助ケース10内に配置されて
いる。また、吸気管33は、エアクリーナ31から下方
に導出され、上記フレーム2の上面に設けられた窓穴
(図示せず)を通って動力部収納ケース1内に延び、エ
ンジン22のヘッド部に設置されたミキサー34に接続
されている。そして、このミキサー34で空気と燃料が
混合されて、その混合気がエンジン22に供給されるよ
うになっている。なお、エアクリーナ31の下方には後
記ブローバイガス導出管202に接続されるオイルセパ
レータ35が配置されている。
【0025】エンジンの燃料系は、上記ミキサー34に
接続された燃料供給管36を備え、この燃料供給管36
がフレーム2の左側面部を通り抜けて外部の燃料ガス供
給源(図示せず)に接続されている。この燃料供給管3
6に電磁弁37,38及び減圧調整のためのゼロガバナ
39が介設されている。
【0026】エンジンの排気系は、エンジン22に接合
配置される排ガス熱交換器42から導出される排気管4
1を備え、この排気管41が、排ガス熱交換器42から
上方へ延び、フレーム2の上面部に設けられた窓穴を通
って補助ケース10内に達し、エアクリーナ31の上方
に配置された排気サイレンサ43に接続されている。ま
た、図4に示すように、エンジン22は、先端がシリン
ダヘッド22bとされ、水平方向に延びるシリンダ22
cが内部に形成されるシリンダブロック22dと、シリ
ンダ22cの端部から下方に延びるクランク室22eが
内部に形成されるクランクケース22fとでエンジン本
体が構成される。そして、クランク室22eの下部がオ
イルパン22gとされる。なお、シリンダヘッド22b
には、図5に示すように排気弁22h、吸気弁22iが
配置され、シリンダヘッド22bの上方にミキサー34
が配置される。
【0027】エンジンの潤滑系は、エンジン22のオイ
ルパン22g内のオイルをエンジン各部に給送しつつ循
環させる供給管及びポンプ等と、このオイルパン22g
とは別にオイルを貯留するオイルタンク200を備え、
このオイルタンク200がエンジン22の側方に配設さ
れるとともにオイル流通管201を介してエンジン22
に接続されている。これらオイルタンク200及びオイ
ル流通管201等によりエンジンへのオイルの補給系統
が構成されている。
【0028】また、エンジンの冷却系は、水ポンプ51
から吐出される冷却水をエンジン22に導く冷却水管5
0aを備え、この冷却水管50aが排ガス熱交換器42
から水ポンプ52を経てエンジン22のウォータジャケ
ット53の冷却水入口に接続されるとともに、ウォータ
ジャケット53の冷却水出口からサーモスタット54を
介して導出された冷却水管50bがリニア三方弁55に
接続されている。さらに、上記リニア三方弁55から2
本の冷却水管50c,50dが導出され、各冷却水管5
0c,50dがラジエータ56及び二重管熱交換器57
にそれぞれ接続されるとともに、ラジエータ56及び二
重管熱交換器57からそれぞれ導出された冷却水管50
e,50fが合流して冷却水ポンプ51に接続されてい
る。また、冷却水管50fには、リカバリタンク58及
び加圧キャップ59が接続されている。
【0029】上記水ポンプ52は上記フレーム2の背面
側下部に設けられた水ポンプ室92内に配置され、水ポ
ンプ51はフレーム2の左側面部2dの外側の小室内
で、上記張出部2g上に配置されている。上記ラジエー
タ56は室外熱交換器17の前面側に装備され、上記送
風ファン30の後方に配置されている。また、上記二重
管熱交換器57、リカバリタンク58及び加圧キャップ
59は補助ケース10の上部に配設されている。
【0030】一方、上記コンプレッサ21に連結される
冷媒循環系は、コンプレッサ21の吐出口にフレキシブ
ルチューブ61aを介して上流端側が接続された吐出側
冷媒管60aと、コンプレッサ21の吸入口にフレキシ
ブルチューブ61bを介して下流端側が接続された吸入
側冷媒管60bとを備え、吐出側冷媒管60aの下流端
及び吸入側冷媒管60bの上流端が四方弁62に接続さ
れている。また吐出側冷媒管60aにはオイルセパレー
タ63が介設され、吸入側冷媒管60bにはアキュムレ
ータ64が介設されている。上記オイルセパレータ63
及びアキュムレータ64は補助ケース10の左側方部に
配置されている。
【0031】上記四方弁62から冷媒管60c,60e
が導出されている。冷媒管60cは、下方に延びて上記
フレーム2の左側面部2dの外側の小室に達し、この小
室内で、パックドバルブ65及びストレーナ66を経て
その先で複数に分岐しており、各分岐管60dの先端に
はフランジ67が設けられている。
【0032】また、冷媒管60eは、二重管熱交換器5
7を経て室外熱交換器17に達し、さらに室外熱交換器
17から導出された冷媒管60fが上記フレーム2の左
側面部2dの外側の小室に達し、この小室内で、フィル
タドライヤ68、サイトグラス69、パックドバルブ7
0を経て分岐部71に達しており、分岐部71から導出
された分岐管60gには電子膨張弁72及びストレーナ
73が介設され、各分岐管60gの先端にはフランジ7
4が設けられている。
【0033】そして、図外の複数の室内熱交換器との接
続用の配管が、上記各分岐管60d及び60gの各先端
のフランジ67,74に着脱可能に接続されるようにな
っている。なお、図3中、符号94は、ワイヤーハーネ
ス及び冷却水配管等を挿通させるためにフレーム2に設
けられる配管類挿通部分である。
【0034】次に、上記エンジンの潤滑系におけるオイ
ルの補給系統の具体的な構成について図4〜図6を用い
て説明する。
【0035】上記オイルタンク200は、上記エンジン
22のオイルパン22gの側方かつシリンダブロック2
2c下方に並べて配置され、動力部収納ケース1のフレ
ーム2に固定されている。オイルタンク200及びオイ
ルパン22gは、上記オイル流通管201を介してそれ
ぞれ下部同士、具体的には貯留されるオイルの液面より
下方の部分同士が接続されている。これによりオイルタ
ンク200内のオイルがオイル流通管201を介してい
オイルパン22g内に導入され得るようになっている。
【0036】また、エンジン22には、図4に示すよう
にクランクケース部分からブローバイガスを導出するブ
ローバイガス導出管202が設けられ、このブローバイ
ガス導出管202が上記オイルセパレータ35を経てエ
アクリーナ31に至っているとともに、オイルセパレー
タ35の近傍においてこのブローバイガス導出管202
から分岐する戻し管203が設けられ、この戻し管20
3が上記オイルタンク200の上部に接続されている。
そして、さらに、この戻し管203から分岐する均圧管
204が設けられ、この均圧管204がエンジン22の
オイルパン22gの上部、具体的には貯留されるオイル
の液面より上方の部分に接続されている。
【0037】すなわち、エアクリーナ31の負圧により
ブローバイガスを吸引してオイルセパレータ35を通過
させ、ここでオイルを分離して戻し管203を介してオ
イルタンク200に戻すように構成されるとともに、均
圧管204を介してオイルタンク200内とオイルパン
22g内の各上方空間を相互に連通して両者間の圧力差
を無くし、オイルパン22g内のオイルとオイルタンク
200内のオイルとの液面レベルを均一に保つようにな
っている。これによりオイルの消耗に伴いオイルタンク
200内のオイルがオイル流通管201を介して速やか
オイルパン22g内に導入されるようになっている。
【0038】オイルタンク200の具体的な形状等は、
本願で特に限定されるものではないが、本実施形態で
は、図5及び図6に示すように、オイルタンク200が
前側上部にオイル吸入口207を備えた断面方形の細長
形状とされている。詳しくは、オイルタンク200は、
シリンダブロック22d及び排ガス熱交換器42の下方
において、排ガス熱交換器42より後方及びシリンダブ
ロック22dの前方の両方向に延びた、前後方向に長い
形状をしている。排ガス熱交換器42は、後部上方が欠
けたL字状をしており、欠けた部分に動力部収納ケース
1の壁を介して室外熱交換器17が配置されている。こ
れにより、室外熱交換ユニットの前後方向の大きさを小
さくできる。
【0039】オイルタンク200には、その前側下方に
フレーム2の底面に沿うブラケット208が一体に形成
されているとともに、背面側には後方に向かって突出す
る軸部209が一体に形成されている。そして、この軸
部209がグロメット210を介してフレーム2の背面
に形成された貫通穴2aに嵌入された状態で上記ブラケ
ット208がボルトによりフレーム底面に一点で固定さ
れ、これによってオイルタンク200がフレーム2に固
定されてる。なお、図5中、211はオイルタンク20
0内の液面レベルを検出するセンサで、このセンサ21
1の検出に基づいてエンジン22内のオイル量が間接的
に検出されるようになっている。
【0040】ここで、フレーム2の底面は、フレーム鋳
造時の抜き勾配により図5に示すようにユニットの背面
側から前面側に向かって先下がりに形成されるととも
に、その幅方向中央部分に一定幅の凹部からなる液溜め
部212が形成され、この液溜め部212内にオイルタ
ンク200が取り付けられるとともに、この液溜め部2
12がエンジン22のオイルパン22g下方まで至って
いる。そして、同図に示すように動力部収納ケース1の
正面パネル5が装着されると、正面パネル5に取り付け
られたシール部材213がフレーム2の前面側に密接す
るようになっている。
【0041】すなわち、動力部収納ケース1内で冷却水
やオイルの漏が発生したときには、そのオイル等がフレ
ーム2の底面に沿ってユニット前面側に集められる。特
に、上記液溜め部212が設けられることにより、エン
ジン22に故障が生じた時、あるいは補給時にオイルが
こぼれた場合などは、液溜め部212内にオイル等が集
められてフレーム2の底面全体にオイル等が広がるのが
防止されるようになっている。
【0042】以上のような当実施形態の室外機ユニット
によると、上述のようにエンジン22の潤滑系におい
て、エンジン22でのオイルの消費に伴いオイルタンク
200内のオイルが自然にオイルパン22g内に給送さ
れるので、従来必要であったオイル給送のためのポンプ
やこのポンプを作動させるための機構、あるいはオイル
供給量を調整するためのバルブ等が一切不要となる。そ
のため、従来のこの種の室外機ユニットに比べると、比
較的オイルパン22gやオイルタンク200の容量を大
きくしながらも、室外機ユニットをコンパクトに納める
ことができる。
【0043】また、シリンダ22cを略水平横方向とな
るように形成配置することで、エンジン22高さを低く
でき、しかも、オイルパン22g側方かつシリンダブロ
ック22dの下方の空間を活用してオイルタンク200
を配置しているので、フレーム2をコンパクトにでき、
結果として室外機ユニットを小さくできる。
【0044】さらに、上記シリンダブロック22dの後
方に、循環冷却水に排ガスの熱を吸収させる排ガス熱交
換器42を配置するとともに、上記オイルタンク200
を上記シリンダブロック22d下方から上記排ガス熱交
換器42の下方まで、前後方向に延長形成しているの
で、シリンダブロック22dの後方の空間を利用して排
ガス熱交換器42を配置することができ、かつ、オイル
タンク200を前後方向に長い形状とでき、大容量とす
ることができる。
【0045】また、上記エンジン22の潤滑系では、オ
イルタンク200にブラケット208及び軸部209を
一体に設け、軸部209をフレーム2の背面の貫通穴2
aに嵌入し、ブラケット208をボルトでフレーム底面
に固定することによってオイルタンク200をフレーム
2に取り付けるようにしているため、オイルタンク20
0の取り付けを室外機ユニットの前面側から、しかも1
本のボルトを締め付けるだけで行うことができる。その
ため、エンジンの潤滑系の簡素化のみならず、組み付け
性をも向上させることができるという特徴もある。
【0046】さらに、上記室外機ユニットによると、上
述のように動力部収納ケース1内で冷却水やオイルに漏
れが生じると、漏れたオイル等がユニット前面側に集め
られるため、漏れたオイル等を容易に除去することがで
きるとともに、室外機ユニットの故障等を速やかに検知
することができるという特徴もある。従来では、定期的
にメンテナンスを行っていても、オイル漏れ等が室外機
ユニットの背面近傍等で発生すると、オイル漏れ等の発
見が遅れることがあったが、上記の室外機ユニットによ
ればこのような事態の発生を回避することが可能とな
る。
【0047】なお、上記の構成では、オイル等がフレー
ム2の底面に沿って流れると正面パネル5によってオイ
ルがユニット前面側にせき止められる構造となっている
が、この場合、正面パネル5を取り外す際、フレームの
前側下方に受け皿等を置いてオイルを回収すればよい。
また、このような構造に代えて、例えば、フレーム2の
先端部分にオイル等を溜める収容部分を一体に形成する
ようにしてもよい。
【0048】また、上記の室外機ユニットでは、動力部
収納ケース1のフレーム2を鋳造品によって構成してい
るが、必ずしも鋳造品である必要はない。但し、上記実
施形態のようにフレーム2を鋳造品から構成するように
すれば、抜き勾配を利用してフレーム2の内部底面に傾
斜面を形成することができるので、動力部収納ケースを
合理的に製造することができるという利点がある。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のエンジン
駆動熱ポンプ装置の室外機ユニットは、エンジンのオイ
ルパン側方にオイルを貯留したオイルタンクを並置し、
オイルパン及びオイルタンクを、それぞれに貯留したオ
イルの液面の下方と上方とで相互に連通させることによ
りオイルパン及びオイルタンク内のオイルの液面レベル
を均一にし、オイルの消費に伴ってオイルタンクからオ
イルパンへ自然にオイルを供給できるようにしたので、
従来のようなオイル補給のためのポンプやポンプを作動
させるための機構、あるいは供給量を調整するための各
種バルブ等が不要となり、エンジンの潤滑系の構成を大
幅に簡素化することができる。そのため、オイルパンや
オイルタンクの容量を大きく設定しながらも、室外機ユ
ニットをコンパクトに納めることができる。
【0050】その上、シリンダを略水平横方向となるよ
うに形成配置することで、エンジン高さを低くでき、し
かも、オイルパン側方かつシリンダブロックの下方の空
間を活用してオイルタンクを配置しているので、収納ケ
ースをコンパクトにでき、結果として室外機ユニットを
小さくすることができる。
【0051】特に、この室外機ユニットおいて、シリン
ダブロックの後方に、熱ポンプ装置の冷媒にエンジン廃
熱を回収させるための循環冷却水に排ガスの熱を吸収さ
せる排ガス熱交換器を配置するとともに、オイルタンク
を、シリンダブロック下方から排ガス熱交換器の下方ま
で、前後方向に延長形成するようにすれば、シリンダブ
ロックの後方の空間を利用して排ガス熱交換器を配置す
ることができ、かつオイルタンクを前後方向に長い形状
とでき、大容量とすることができる。
【0052】また、収納ケースの少なくとも前面を開放
可能に構成するとともに、収納ケースの底面をケース背
面から前面に向かって先下がりに形成し、エンジンやオ
イルタンク等から漏れた水やオイルがユニットの前側に
流れるようにすれば、エンジンの故障等を早期に発見す
ることができ、また、オイル補給時等にオイルがこぼれ
た場合でも容易に清掃することができる。特に、エンジ
ン及びオイルタンクを収納ケースの底面近傍に配置し、
収納ケースにエンジン及びオイルタンクに対応して凹部
を形成するようにすれば、エンジン及びオイルタンクの
部分で漏れたオイル等が他の部品に付着したり、また、
ケース内に広がることを防止することができる。
【0053】さらに、上記オイルタンクの前側にケース
底面に沿うブラケットを、また、後側に後方に延びる軸
体を設け、この軸体を収納ケースの背面に形成された位
置決め穴に嵌入した状態で上記ブラケットを収納ケース
の底面に固定することによってオイルタンクを収納ケー
スに固定するようにすれば、収納ケースへのオイルタン
クの取り付けが簡単になり、また、取り付けに必要なボ
ルト等の部品を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユ
ニットの一例を示す正面図である。
【図2】同室外機ユニットの側面図である。
【図3】上記室外機ユニットの内部構成を示す説明図で
ある。
【図4】同室外機ユニットに組み込まれるエンジンの潤
滑系の一部を示す回路図である。
【図5】オイルタンクを動力部収納ケースに取り付けた
状態を示す断面図である。
【図6】オイルタンクを動力部収納ケースに取り付けた
状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 動力部収納ケース 10 補助ケース 21 コンプレッサ 22 エンジン 22a クランク軸 22g オイルパン 200 オイルタンク 201 オイル流通管 202 ブローバイガス導出管 203 戻し管 204 均圧管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンプレッサ及びエンジンを含む動力部
    等を収納ケース内に納めたエンジン駆動熱ポンプ装置の
    室外機ユニットにおいて、上記エンジンは、シリンダを
    略水平横方向となるように形成配置する一方、シリンダ
    端部に設けられるクランク室を下方に延ばすように形成
    して下部をオイルパンとすることにより先端部がシリン
    ダヘッドとなり、上記シリンダが内部に形成されるシリ
    ンダブロックと、上記クランク室内部が内部に形成され
    るクランクケースとからなるエンジン本体がL字型に形
    成されてなり、前記オイルパン側方かつ上記シリンダブ
    ロック下方にオイルを貯留したオイルタンクを並置し、
    上記オイルパン及びオイルタンクを、それぞれに貯留さ
    れたオイルの液面の下方と上方とで相互に連通させたこ
    とを特徴とするエンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニ
    ット。
  2. 【請求項2】 上記シリンダブロックの後方に、熱ポン
    プ装置の冷媒にエンジン廃熱を回収させるための循環冷
    却水に排ガスの熱を吸収させる排ガス熱交換器を配置す
    るとともに、上記オイルタンクを、上記シリンダブロッ
    ク下方から上記排ガス熱交換器の下方まで、前後方向に
    延長形成したことを特徴とする請求項1記載のエンジン
    駆動熱ポンプ装置の室外機ユニット。
  3. 【請求項3】 上記収納ケースの少なくとも前面を開放
    可能に構成するとともに、収納ケースの底面をケース背
    面側から前面側に向かって先下がりに形成したことを特
    徴とする請求項1又は2記載のエンジン駆動熱ポンプ装
    置の室外機ユニット。
  4. 【請求項4】 上記エンジン及びオイルタンクを上記収
    納ケースの底面近傍に配置し、上記収納ケースの底面に
    エンジン及びオイルタンクに対応する凹部を形成したこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエン
    ジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニット。
  5. 【請求項5】 上記オイルタンクの前側に、下方に延び
    てケース底面に沿うブラケットを設けるとともに、オイ
    ルタンクの後側に、後方に向かって突出する軸体を設
    け、この軸体を収納ケースの背面に形成された位置決め
    穴に嵌入した状態で上記ブラケットを収納ケースの底面
    に固定することによって上記オイルタンクを収納ケース
    に固定するようにしたことを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれかに記載のエンジン駆動熱ポンプ装置の室外機
    ユニット。
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