JPH1023153A - 回線試験方法および装置 - Google Patents

回線試験方法および装置

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JPH1023153A
JPH1023153A JP8178098A JP17809896A JPH1023153A JP H1023153 A JPH1023153 A JP H1023153A JP 8178098 A JP8178098 A JP 8178098A JP 17809896 A JP17809896 A JP 17809896A JP H1023153 A JPH1023153 A JP H1023153A
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line
signal
circuit
section
detecting
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JP8178098A
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English (en)
Inventor
Kazuo Matsuura
一夫 松浦
Fumio Ichida
文男 市田
Hideyuki Yamayasu
英行 山安
Hirosuke Nakamura
拓介 中村
Keiji Takayama
恵二 高山
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NIPPON KOMUSHISU KK
Original Assignee
NIPPON KOMUSHISU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メタルケーブルの切り替え工事の際に、特
に、直流電圧が印加されていない専用線や空き回線につ
いて、回線試験を簡単かつ確実にできる回線試験方法お
よび装置を提供する。 【解決手段】 加入者線交換機および加入者端末間の任
意の区間のメタルケーブルからなる回線を試験するにあ
たり、前記区間の一端側および他端側における前記回線
の交流信号をそれぞれ検出する交流信号検出工程と、こ
の交流信号検出工程でそれぞれ検出した交流信号の加算
値および減算値を演算する工程と、前記加算値および減
算値に基づいて、前記区間における前記回線の正常、混
線、レバース等の回線状態を判定する回線状態判定工程
とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、加入者線交換機
および加入者端末間の任意の区間のメタルケーブルの切
り替え工事において、回線を試験する回線試験方法およ
び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気通信設備工事として、加入者線交換
機から加入者の電話機やファクシミリ装置等の端末まで
の間の任意の区間における加入者線路ケーブルを切り替
える工事がある。この切り替え工事では、最近、銅線に
よるメタルケーブルから光ケーブルへの切り替えが行わ
れているが、この光ケーブルへの切り替えは、当面は大
都市の事業所ビルで、全加入者まで光ケーブル化される
のは、2010年と計画されている。
【0003】したがって、現在でも、以下に示すような
場合には、メタルケーブルの切り替え工事が行われてい
る。 I.メタルケーブル自体が老朽化し特性が落ちている場
合。 II. 交換機が新しい機種に更改される場合。 III.加入者の新規申込みや移転の場合。 IV. 道路事情等で電柱が邪魔になり、移転する場合。 V.道路、上下水道、ガス、地下鉄等の基盤事業等で、地
下管路を移設する場合。 なお、かかる切り替え工事は、1本の加入者ケーブルで
も、複数回の工事を実施する場合もある。
【0004】このメタルケーブルの切り替え工事は、従
来、以下に示すような手順で施行されている。 加入者から工事を行う了解をとる。 切り替え工事を実施する。 加入者呼び出し確認試験を実施して、工事の正常性を
確認する。 加入者へ工事の終了を通知する。 上記の手順のうち、の加入者呼び出し確認試験は、各
加入者側端末にそれぞれ対応するケーブルが接続された
か否かを確認するもので、回線が電話線の場合には、加
入者に直接電話をかけ、加入者を呼び出して電話番号を
確認することによって行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、加入者
呼出し確認試験の実施においては、呼び出しに応答がな
い不出加入者が30%以上もあり、また、端末がファク
シミリやデータ通信機器の場合には、呼び出しには応答
しても、電話番号の確認がとれないという問題がある。
さらに、切り替えられるメタルケーブルの中には、直流
電圧が印加されていない専用線や空き回線を多数含んで
いるが、このような専用線および空き回線については、
確認試験ができないという問題がある。
【0006】この発明の目的は、このような従来の問題
点に着目してなされたもので、メタルケーブルの切り替
え工事の際に、特に、直流電圧が印加されていない専用
線や空き回線について、回線試験を簡単かつ確実に行う
ことができる回線試験方法および装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の回線試験方法は、加入者線交換機および
加入者端末間の任意の区間のメタルケーブルからなる回
線を試験するにあたり、前記区間の一端側および他端側
における前記回線の交流信号をそれぞれ検出する交流信
号検出工程と、この交流信号検出工程でそれぞれ検出し
た交流信号の加算値および減算値を演算する工程と、前
記加算値および減算値に基づいて、前記区間における前
記回線の正常、混線、レバース等の回線状態を判定する
回線状態判定工程とを有することを特徴とするものであ
る。
【0008】前記交流信号検出工程は、前記回線に交流
信号が流れているか否かを検知する工程と、該検知工程
により、前記回線に交流信号が流れていないことが検知
されたときに、前記回線に所定の周波数の交流信号を供
給する工程とを有するのが、専用線が通信中でない場合
に、専用線や空き回線の正常、混線、レバース等の回線
状態を判定する点で好ましい。
【0009】さらに、この発明は、加入者線交換機およ
び加入者端末間の任意の区間のメタルケーブルからなる
回線を試験する回線試験装置であって、前記区間を通し
て前記回線の一対のケーブルの各々に、所定の周波数の
同相の交流信号を印加して、該回線の導通を検出する導
通検出手段と、前記区間の一端側および他端側を流れる
前記回線の交流信号をそれぞれ検出する交流信号検出手
段と、この交流信号検出手段でそれぞれ検出した交流信
号の加算値および減算値を演算する交流演算手段と、こ
の交流演算手段でそれぞれ演算した加算値および減算値
に基づいて、前記区間における前記回線の正常、混線、
レバース等の回線状態を判定する回線状態判定手段とを
有することを特徴とするものである。
【0010】前記回線試験装置は、さらに、前記交流信
号検出手段の出力に基づいて、前記回線に所定の周波数
の交流信号を選択的に供給する交流信号供給手段を有す
るのが、専用線が通信中でない場合に、専用線や空き回
線の正常、混線、レバース等の回線状態を判定する点で
好ましい。
【0011】前記回線試験装置は、さらに、前記区間の
一端側および他端側における前記回線の直流電圧をそれ
ぞれ検出する直流電圧検出手段と、この直流電圧検出手
段でそれぞれ検出した直流電圧の加算値および減算値を
演算する直流演算手段とを有し、前記回線状態判定手段
は、前記交流演算手段で演算した交流信号の加算値、減
算値、および前記直流演算手段で演算した直流電圧の加
算値、減算値に基づいて、前記区間における前記回線の
正常、混線、レバース等の回線状態を判定するよう構成
するのが、電話線についても、その正常、混線、レバー
ス等の回線状態を判定する点で好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて、図面を参照して説明する。図1は、この発明の一
実施形態を示す回線試験装置の外観図である。この回線
試験装置1は、加入者線交換機および加入者端末間の任
意の区間のメタルケーブルの切り替え工事の際に用いる
もので、その前面パネル1aには、接続用端子(MAS
TER MULT L1,L2;SLAVE MULT
M1,M2)2a,2b;3a,3b、テスト開始用
キー(TST)4、マルチ接続完了表示用LED(マル
チ)5、正常表示用LED(TST OK)6、断線表
示用LED(断線)7、混線表示用LED(混線)8お
よびレバース表示用LED(REV)9を有する。
【0013】図2は、図1に示す回線試験装置1の内部
の一例の構成を示すブロック図である。この回線試験装
置1は、マルチ化回路11、導通検出手段12、交流信
号供給手段13、信号処理手段14、警報手段15、電
源回路16およびCPU17を有する。マルチ化回路1
1は、接続用端子2a,3a間および2b,3b間にそ
れぞれ接続し、CPU17の制御のもとに、これら接続
用端子2a,3a間および2b,3b間を、それぞれ電
気的に段階的に接続するよう構成する。
【0014】導通検出手段12は、発振器21、同相供
給回路22、交流結合回路23a,23bおよび信号検
出回路24a,24bを有する。この導通検出手段12
においては、CPU17の制御のもとに、発振器21か
ら通話やデータ通信に影響を与えない所定の周波数、こ
の実施形態では250Hzの信号を発生させ、この交流
信号を同相供給回路22を経て交流結合回路23a,2
3bに同相で供給して、これら交流結合回路23aおよ
び23bを経て、接続用端子2a,3a間および2b,
3b間にそれぞれ同相の交流信号を供給するようにす
る。また、信号検出回路24aは、交流結合回路23a
と接続用端子2a,3aとの接続通路の一方に接続し、
同様に、信号検出回路24bは、交流結合回路23bと
接続用端子2b,3bとの接続通路の一方に接続して、
各通路にそれぞれ交流信号が流れるか否かを検出するよ
うにし、それらの検出出力をCPU17に供給するよう
にする。
【0015】交流信号供給手段13は、発振器26、正
相供給回路27および交流結合回路28を有する。この
交流信号供給手段13では、CPU17の制御のもと
に、発振器26からデータ通信に影響を与えない所定の
周波数、この実施形態では20kHzの信号を発生さ
せ、この交流信号を正相供給回路27および交流結合回
路28を経て接続用端子2a,2b間に供給するように
する。
【0016】信号処理手段14は、図3に示すように、
直流信号検出部31、交流信号検出部32、アナログ入
力切り替え部33およびA/D変換部34を有する。直
流信号検出部31は、直流分圧回路35a,35b、同
相ノイズ除去回路36a,36b、加算回路37、減算
回路38および電圧ホールド回路39a,39bを有す
る。直流分圧回路35aは、接続用端子2a,2b間に
接続して、これら接続用端子2a,2b間の直流電圧を
分圧するようにし、その分圧した出力を同相ノイズ除去
回路36aを経て加算回路37および減算回路38のそ
れぞれの一方の入力端子に供給する。同様に、直流分圧
回路35bは、接続用端子3a,3b間に接続して、こ
れら接続用端子3a,3b間の直流電圧を分圧するよう
にし、その分圧した出力を同相ノイズ除去回路36bを
経て加算回路37および減算回路38のそれぞれの他方
の入力端子に供給する。
【0017】加算回路37では、同相ノイズ除去回路3
6a,36bのそれぞれの出力の和を演算し、減算回路
38では、同相ノイズ除去回路36a,36bのそれぞ
れの出力の差を演算する。これら加算回路37の出力お
よび減算回路38の出力は、それぞれ電圧ホールド回路
39aおよび39bでホールドしてアナログ入力切り替
え部33に供給する。
【0018】交流信号検出部32は、交流結合回路41
a,41b、増幅回路42a,42b、加算回路43、
減算回路44およびピークホールド回路45a,45b
を有する。交流結合回路41aは、接続用端子2a,2
b間に接続して、これら接続用端子2a,2b間の交流
信号を取り出すようにし、その取り出した交流信号を増
幅回路42aで増幅して加算回路43および減算回路4
4のそれぞれの一方の入力端子に供給する。同様に、交
流結合回路41bは、接続用端子3a,3b間に接続し
て、これら接続用端子3a,3b間の交流信号を取り出
すようにし、その取り出した交流信号を増幅回路42b
で増幅して加算回路43および減算回路44のそれぞれ
の他方の入力端子に供給する。
【0019】加算回路43では、増幅回路42a,42
bのそれぞれの出力の和を演算し、減算回路44では、
増幅回路42a,42bのそれぞれの出力の差を演算す
る。これら加算回路43の出力および減算回路44の出
力は、それぞれピークホールド回路45aおよび45b
に供給して、それらのピーク値をアナログ入力切り替え
部33に供給する。
【0020】アナログ入力切り替え部33では、CPU
17の制御のもとに、電圧ホールド回路39a,39
b,ピークホールド回路45a,45bの出力を選択す
るようにし、その選択された出力は、A/D変換部34
でデジタル信号に変換してCPU17に供給するように
する。
【0021】図2において、警報手段15は、発振器4
7、ブザー(BZ)制御回路48およびブザー(BZ)
49を有し、CPU17の制御のもとに、発振器47か
ら所定の周波数の交流信号を発生させ、その交流信号に
よりブザー制御回路48を経てブザー49を駆動するよ
うにする。
【0022】電源回路16は、商用電源から所要の直流
電圧を得るよう構成すると共に、図示しないがバッテリ
も内蔵し、商用電源を使用しない場合に、バッテリから
所要の直流電圧を得るよう構成する。
【0023】CPU17は、テスト開始用キー4の操作
に基づいて各部の動作を制御すると共に、導通検出手段
12からの出力に基づいて導通状態を判定し、さらに、
信号処理手段14からの出力に基づいて正常、混線、レ
バース等の回線状態を判定するよう構成する。
【0024】以下、この回線試験装置1の動作を、図
4,図5に示すメタルケーブル切り替え工事の際の使用
状態の概略結線図、および図6,図7に示す概略フロー
チャートを参照しながら説明する。メタルケーブル切り
替え作業は、大きく分けて、準備作業、切り替え作業お
よび確認作業の3つの作業工程からなる。先ず、準備作
業では、図4に示すように、現用メタルケーブル(以
下、旧ケーブルという)51の任意の回線(以下、旧回
線という)のペア線52a,52bについて、その所定
の空き回線のペア線53a,53bを利用して導通試験
を行う。
【0025】この導通試験では、旧ケーブル51の両端
側で、例えば、旧ケーブルの他の空き回線(図示せず)
を利用して接続した電話機(図示せず)で作業者どうし
連絡を取りながら、一端側において旧回線のペア線53
a,53bを分岐用のコード54a,54bを介して回
線試験装置1の接続用端子2a,2bに接続すると共
に、所定の空き回線のペア線53a,53bを分岐用の
ケーブル55a,55bを介して接続用端子3a,3b
に接続し、他端側において当該旧回線と所定の空き回線
とを接続線56a,56bを介して並列に接続する。
【0026】その後、回線試験装置1のテスト開始用キ
ー4を操作して当該旧回線の導通試験を行う。この導通
試験においては、テスト開始用キー4の操作により、導
通検出手段12から接続用端子2a,3a間および接続
用端子2b,3b間に250Hzの同相の交流信号を供
給して、信号検出回路24a,24bの出力をCPU1
7で監視する。
【0027】ここで、CPU17において、信号検出回
路24a,24bの出力により、接続用端子2a,3a
間および接続用端子2b,3b間の導通が確認された場
合には、正常表示用LED6を点灯させる。また、少な
くとも一方が導通しない場合には、断線表示用LED7
を点灯させると共に、ブザー49を駆動する。この場合
には、例えば、接続用端子3a,3bとケーブル55
a,55bとの接続関係を入れ換えて、すなわちケーブ
ル55aを接続用端子3bに、ケーブル55bを接続用
端子3aにそれぞれ接続するか、あるいは、旧ケーブル
51の他端側における接続線56a,56bによる当該
旧回線と所定の空き回線との接続関係を入れ換えて、同
様に導通試験を行い、それでも導通が確認されない場合
には、回線断線と判定して、次の回線について同様にし
て導通試験を行う。なお、所定の空き回線のペア線53
a,53bについては、予めテスタ等により断線および
混線がないことを確認しておく。
【0028】上記の導通試験で旧回線の導通が確認され
たら、次に、当該旧回線の回線電圧試験を行って回線種
別を判定すると共に、その回線状態を判定する。回線電
圧試験では、信号処理手段14の直流信号検出部31の
出力をCPU17で監視し、回線電圧(直流)が検知さ
れた場合には、電話線と判定し、検出されない場合には
専用線または空き回線と判定する。
【0029】ここで、旧回線が電話線の場合には、直流
信号検出部31の電圧ホールド回路39aでホールドし
た加算回路37の出力、および電圧ホールド回路39b
でホールドした減算回路38の出力に基づいて回線状態
を判定する。すなわち、加算回路37の出力をADD、
減算回路38の出力をSUBとするとき、|ADD|>
|SUB|のときは、正常と判定して正常表示用LED
6を点灯させ、|ADD|<|SUB|のときは、レバ
ースと判定してレバース表示用LED9を点灯させると
共に、ブザー49を駆動し、|ADD|=|SUB|の
ときは、混線と判定して混線表示用LED8を点灯させ
ると共に、ブザー49を駆動する。
【0030】また、回線電圧試験において、回線電圧が
検知されない場合には、次に、信号処理手段14の交流
信号検出部32の出力をCPU17で監視して、当該旧
回線に交流信号が流れているか否かを検知する。ここ
で、交流信号(モデムの信号)が流れていることが検知
された場合には、当該旧回線は専用線で、かつデータ通
信中であるので、接続用端子2a,2b間および接続用
端子3a,3b間を流れるその交流信号の位相に基づい
て回線状態を判定する。
【0031】すなわち、交流信号検出部32のピークホ
ールド回路45aでホールドした加算回路43の出力を
ADD、およびピークホールド回路45bでホールドし
た減算回路44の出力をSUBとするとき、上記の電話
線の場合と同様に、|ADD|>|SUB|のときは、
正常と判定して正常表示用LED6を点灯させ、|AD
D|<|SUB|のときは、レバースと判定してレバー
ス表示用LED9を点灯させると共に、ブザー49を駆
動し、|ADD|=|SUB|のときは、混線と判定し
て混線表示用LED8を点灯させると共に、ブザー49
を駆動する。
【0032】また、交流信号検出部32において交流信
号が検出されない場合には、当該旧回線は、専用線(デ
ータ通信停止中)または空き回線であるので、この場合
には、CPU17により交流信号供給手段13を制御し
て、接続用端子2a,2b間にデータ通信に影響を与え
ない20KHzの交流信号を供給し、接続用端子2a,
2b間および接続用端子3a,3b間を流れるその20
kHzの交流信号の位相に基づいて、同様にして回線状
態を判定する。
【0033】上記の回線状態の判定において、回線状態
がレバースと判定された場合には、例えば、接続用端子
2a,2bとケーブル54a,54bとの接続関係を入
れ換えて、再度、導通試験からの順次の動作を繰り返し
て回線状態を判定する。また、回線状態が混線の場合に
は、次の回線について同様にして導通試験からの順次の
動作を行う。
【0034】以上の回線状態判定により、正常が確認さ
れたら、CPU17によりマルチ化回路11を制御し
て、接続用端子2a,3a間および2b,3b間をそれ
ぞれ自動的に接続し、これにより旧回線のペア線52
a,52bに所定の空き回線のペア線53a,53bを
マルチ接続してバイパス通路を形成すると共に、マルチ
接続完了表示用LED5を点灯させ、かつブザー49を
駆動して、準備作業の終了を通知する。
【0035】次に、切り替え作業においては、回線試験
装置1において、上記の回線試験を行い、回線種別に応
じて、上述した信号処理手段14における直流電圧ある
いは交流電圧に基づいて、混線、レバースの回線状態を
繰り返し監視しながら、図5に示すように、旧ケーブル
51の両端側において、所定の空き回線のペア線53
a,53bによるバイパス通路を残して旧回線のペア線
52a,52bを切断し、その切断した部分に、切り替
えるべき新しいメタルケーブル(以下、新ケーブルとい
う)61の任意の回線(以下、新回線という)のペア線
62a,62bを並列に接続する。なお、新ケーブル6
1については、その各ペア線の断線、混線の有無を予め
テスタ等により確認しておき、断線および混線のないペ
ア線を接続するようにする。
【0036】ここで、回線状態がレバースと判定された
場合には、レバース表示用LED9を点灯させると共
に、ブザー49を駆動する。この場合には、例えば、新
ケーブル61の一端側において、その新回線のペア線6
2a,62bの接続関係を入れ換えて、再度、回線状態
を監視する。また、回線状態が混線と判定された場合に
は、混線表示用LED8を点灯させると共に、ブザー4
9を駆動する。この場合には、接続部におけるペア線6
2a,62bどうしの接触が考えられるので、ペア線6
2a,62bの接続をし直して、再度回線状態を監視す
る。
【0037】この切り替え作業において、CPU17に
おいて、新回線のペア線62a,62bが正常に接続さ
れたことが検知された場合には、当該新回線の切り替え
作業を終了して、確認作業を行う。
【0038】確認作業では、回線試験装置1のテスト開
始用キー4を再度操作することにより、CPU17によ
りマルチ化回路11を制御して、旧ケーブル51の所定
の空き回線によるバイパス通路を電気的に遮断し、マル
チ化を解除する。その後、所定のタイミングで、導通検
出手段12から接続用端子2a,3a間および接続用端
子2b,3b間に250Hzの同相の交流信号を供給
し、信号検出回路24a,24bの出力をCPU17で
監視して導通試験を行う。
【0039】ここで、導通が確認されない場合には、新
回線のペア線62a,62bの接続不良と判定して、断
線表示用LED7を点灯させると共に、ブザー49を駆
動する。この場合には、ペア線62a,62bの接続を
し直して、再度、導通試験を行う。また、導通が確認さ
れた場合には、正常と判定して正常表示用LED6を点
灯させると共に、ブザー49を駆動して、一つの回線に
ついての切り替え工事を終了する。
【0040】その後、回線試験装置1の接続用端子2
a,2bに接続されているコード54a,54b、およ
び旧ケーブル51の所定の空き回線のペア線53a,5
3bに接続された接続線56a,56bを、旧ケーブル
51の他の旧回線にそれぞれ接続して、当該他の旧回線
について同様にして切り替え工事を実施する。
【0041】なお、上述した回線試験装置1では、発振
器21、26および47を設けて、それぞれ所要の周波
数の交流信号を得るようにしたが、共通の発振器を用
い、その回路定数を選択的に切り替えて所要の周波数の
交流信号を得、その信号を対応する同相供給回路22、
正相供給回路27またはブザー制御回路48に供給する
よう構成することもできる。また、所定の周波数の交流
信号を発生する単一の発振器を用い、その信号を用い
て、導通試験、データ通信停止中の専用線および空き回
線の回線状態判定を行うと共に、ブザー49を駆動する
よう構成することもできる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、任意
の区間の一端側および他端側における回線の交流信号を
それぞれ検出し、これら検出した交流信号の位相に基づ
いて、前記区間における回線の正常、混線、レバース等
の回線状態を判定するするようにしたので、メタルケー
ブルの切り替え工事の際に、特に、直流電圧が印加され
ていない専用線や空き回線について、回線試験を簡単か
つ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す回線試験装置の外
観図である。
【図2】図1に示す回線試験装置1の内部の一例の構成
を示すブロック図である。
【図3】図2に示す信号処理手段の一例の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】図1に示す回線試験装置の動作を説明するため
の使用状態の概略結線図である。
【図5】同じく、使用状態の概略結線図である。
【図6】図1に示す回線試験装置の動作を説明するため
の概略フローチャートである。
【図7】同じく、概略フローチャートである。
【符号の説明】
1 回線試験装置 1a 前面パネル 2a,2b,3a,3b 接続用端子 4 テスト開始用キー 5 マルチ接続完了表示用LED 6 正常表示用LED 7 断線表示用LED 8 混線表示用LED 9 レバース表示用LED 11 マルチ化回路 12 導通検出手段 13 交流信号供給手段 14 信号処理手段 15 警報手段 16 電源回路 17 CPU
フロントページの続き (72)発明者 中村 拓介 東京都港区高輪3丁目23番14号 日本コム シス株式会社内 (72)発明者 高山 恵二 東京都港区高輪3丁目23番14号 日本コム シス株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加入者線交換機および加入者端末間の任
    意の区間のメタルケーブルからなる回線を試験するにあ
    たり、 前記区間の一端側および他端側における前記回線の交流
    信号をそれぞれ検出する交流信号検出工程と、 この交流信号検出工程でそれぞれ検出した交流信号の加
    算値および減算値を演算する工程と、 前記加算値および減算値に基づいて、前記区間における
    前記回線の正常、混線、レバース等の回線状態を判定す
    る回線状態判定工程とを有することを特徴とする回線試
    験方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回線試験方法において、 前記交流信号検出工程は、 前記回線に交流信号が流れているか否かを検知する工程
    と、 該検知工程により、前記回線に交流信号が流れていない
    ことが検知されたときに、前記回線に所定の周波数の交
    流信号を供給する工程とを有することを特徴とする回線
    試験方法。
  3. 【請求項3】 加入者線交換機および加入者端末間の任
    意の区間のメタルケーブルからなる回線を試験する回線
    試験装置であって、 前記区間を通して前記回線の一対のケーブルの各々に、
    所定の周波数の同相の交流信号を印加して、該回線の導
    通を検出する導通検出手段と、 前記区間の一端側および他端側を流れる前記回線の交流
    信号をそれぞれ検出する交流信号検出手段と、 この交流信号検出手段でそれぞれ検出した交流信号の加
    算値および減算値を演算する交流演算手段と、 この交流演算手段でそれぞれ演算した加算値および減算
    値に基づいて、前記区間における前記回線の正常、混
    線、レバース等の回線状態を判定する回線状態判定手段
    とを有することを特徴とする回線試験装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の回線試験装置において、 さらに、前記交流信号検出手段の出力に基づいて、前記
    回線に所定の周波数の交流信号を選択的に供給する交流
    信号供給手段を有することを特徴とする回線試験装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の回線試験装置に
    おいて、 さらに、前記区間の一端側および他端側における前記回
    線の直流電圧をそれぞれ検出する直流電圧検出手段と、 この直流電圧検出手段でそれぞれ検出した直流電圧の加
    算値および減算値を演算する直流演算手段とを有し、 前記回線状態判定手段は、前記交流演算手段で演算した
    交流信号の加算値、減算値、および前記直流演算手段で
    演算した直流電圧の加算値、減算値に基づいて、前記区
    間における前記回線の正常、混線、レバース等の回線状
    態を判定するよう構成したことを特徴とする回線試験装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030087499A (ko) * 2002-05-10 2003-11-14 에스케이 텔레콤주식회사 전송로 ds1급 회선상태 점검방법
JP2017022458A (ja) * 2015-07-07 2017-01-26 日立金属株式会社 通信監視装置

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KR20030087499A (ko) * 2002-05-10 2003-11-14 에스케이 텔레콤주식회사 전송로 ds1급 회선상태 점검방법
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