JPH10231463A - 接着剤組成物及びその製造方法 - Google Patents

接着剤組成物及びその製造方法

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JPH10231463A
JPH10231463A JP4968797A JP4968797A JPH10231463A JP H10231463 A JPH10231463 A JP H10231463A JP 4968797 A JP4968797 A JP 4968797A JP 4968797 A JP4968797 A JP 4968797A JP H10231463 A JPH10231463 A JP H10231463A
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weight
polymer
resin
emulsion
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JP4968797A
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Norihito Ikeda
則仁 池田
Keiichi Ogawa
啓一 小川
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Harima Chemical Inc
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Harima Chemical Inc
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 高分子物質100重量部と、軟化点が1
00〜160℃の重合ロジン変性エステル樹脂及び/又
はテルペンフェノール樹脂よりなる粘着付与樹脂を5〜
50重量部と、芳香族ポリオキシエチレート及び/又は
芳香族ポリオキシプロピレートよりなる可塑性物質を
0.5〜20重量部とを、水に分散してエマルジョンと
する。 【効果】 本発明の接着剤組成物は、木材などの多孔質
性基材に対して接着力及び密着性が大幅に向し、接着力
が優れた接着剤組成物となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水系接着剤組成物に
関するものであって、特に木工、建築、土木などの分野
において、木材資材、モルタル、コンクリートなどの多
孔質性材料の接着剤として使用される、基材に対する密
着性に優れた水系接着剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、多孔質性材料に使用される接
着剤として、ポリ酢酸ビニル、ポリクロロプレン、ポリ
アクリル酸エステルなどの各種高分子物質を、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族系有機溶剤又は、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系溶剤
に溶解した、高分子物質溶液を主成分とする接着剤が使
用されて来た。
【0003】しかしながら近年、溶剤類の環境汚染、安
全性、衛生面での問題がクローズアップされ、特に各種
構造用接着剤は、環境汚染がなく、安全衛生的に優れた
水系接着剤に置き変わってきており、多孔質性材料の中
でも特に木材用接着剤に関しては、今やその殆どが水性
化され前記高分子物質の水性エマルジョンを使用した接
着剤が多く使用されるに至っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
水系接着剤は、媒体が水であるために孔質性基材に対す
る濡れ性及び浸透性に乏しく、また溶剤系のものに較べ
て乾燥性も劣るため、密着性に欠けると言う欠点があ
る。
【0005】さらに水系接着剤は、ベースポリマーとし
て、アクリル系ポリマー、酢酸ビニル系ポリマー、スチ
レン−ブタジエンポリマーなど、各種ポリマーの水分散
物が使用され、また粘着付与樹脂としては、石油樹脂、
ロジン系又はテルペン系などの天然樹脂の誘導体のエマ
ルジョンを使用したものであって、全体として不均一系
のエマルジョンを構成している。
【0006】そのため、水が多孔質性材料に浸透又は揮
散した後も、ミクロに見た場合には接着剤相が均一な連
続相となり難く、材料に対する馴染みが悪く、接着強度
が劣るという欠点があった。
【0007】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、これら従来の水性エマルジョン系接着剤と同様
の原材料を使用しつつ、多孔質性基材に対する密着性に
優れ、しかも接着強度が良好な水系接着剤組成物を提供
することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】而して本発明の接着剤組
成物は、高分子物質100重量部と、軟化点が100〜
160℃の重合ロジン変性エステル樹脂及び/又はテル
ペンフェノール樹脂よりなる粘着付与樹脂を5〜50重
量部と、芳香族ポリオキシエチレート及び/又は芳香族
ポリオキシプロピレートよりなる可塑性物質を0.5〜
20重量部とを、水に分散してエマルジョンとしたこと
を特徴とするものである。
【0009】本発明においては、前記高分子物質として
は、アクリル系ポリマー、エチレン−酢酸ビニル系ポリ
マー又は酢酸ビニル系ポリマーが適当である。
【0010】また本発明の接着剤組成物の製造方法は、
高分子物質のエマルジョンを固形分100重量部と、軟
化点が100〜160℃の重合ロジン変性エステル樹脂
及び/又はテルペンフェノール樹脂よりなる粘着付与樹
脂のエマルジョンを固形分5〜50重量部と、芳香族ポ
リオキシエチレート及び/又は芳香族ポリオキシプロピ
レートよりなる可塑性物質0.5〜20重量部とを混合
することを特徴とするものである。
【0011】本発明における高分子物質として使用され
るアクリル系ポリマーとしては、(メタ)アクリル酸と
炭素数1〜18のアルキルアルコールとのエステルを主
成分とする重合体の水分散物が好ましく、またその(メ
タ)アクリル酸エステル類にこれらと共重合可能なモノ
マー類、例えば(メタ)アクリル酸、酢酸ビニル、N−
ビニルピロリドン、アクリロニトリル、スチレンなどを
共重合させたものを使用することもできる。
【0012】本発明において使用できる高分子物質の水
性分散物としては、前述の(メタ)アクリル酸アルキル
エステルを主成分とする重合体のエマルジョンの他に、
酢酸ビニルモノマーを主成分とした酢酸ビニル系重合
体、酢酸ビニルとエチレンと共重合させたエチレン−酢
酸ビニル系共重合体エマルジョン等が好ましいが、他に
も塩化ビニル系ポリマーや合成ゴム系高分子物質などを
水に分散させたラテックス類にも適用できる。
【0013】これら高分子物質は、接着剤としての強度
を発現させるための根幹をなす主成分であって、エマル
ジョン又はラテックスとして広く市販されているので、
これらを使用することができる。
【0014】また、本発明における粘着付与樹脂として
は、軟化点が100〜160℃の重合ロジン変性エステ
ル樹脂及び/又はテルペンフェノール樹脂が使用され
る。当該粘着付与剤の添加量は、前記高分子物質100
重量部に対して、5〜50重量部である。
【0015】重合ロジンエステル樹脂の原料となる重合
ロジンは、ロジンを原料として硫酸、三弗化硼素、塩化
亜鉛等の酸性触媒を使用して二量化した、酸価140〜
160のカルボキシル基を含有する高軟化点樹脂の総称
であって、一般的には二量体含有率が25%及び70%
のものが市販されており、これらを使用することができ
る。
【0016】重合ロジンの市販品の例として、25%
品、70%品各々について、ハーキュレス(株)よりポ
リペールレジン、ダイマレックスレジンの商品名で、ま
たアリゾナケミカル(株)よりシルバタック95、シル
バタック140の商品名で市販されているものが知られ
ている。
【0017】重合ロジンエステル樹脂は、前記重合ロジ
ンを、グリセリン、ペンタエリスリトール、エチレング
リコールなどの多価アルコール類と加熱し、縮合、脱水
反応させて得られる。
【0018】またテルペンフェノール樹脂は、α−ピネ
ン、β−ピネン、ロジンなどの天然樹脂を原料として、
塩化アルミニウム、塩化亜鉛、硫酸、三弗化硼素などの
酸性触媒を使用し、石炭酸又はアルキル(ポリ)フェノ
ール類と付加反応させて得られる高軟化点樹脂変性物の
総称である。
【0019】テルペンフェノール樹脂の市販品として
は、ピネン類を原料としたものとしてヤスハラケミカル
(株)のYSポリスター、ロジンを原料としたものとし
て住友デュレツ(株)のスミライトレジンPR−126
03等があり、これらを使用することができる。
【0020】これらの粘着付与剤は、公知の方法により
水に分散して、水性のエマルジョンとすることができ
る。すなわち、これらの樹脂をトルエン、キシレン等の
溶解性の高い溶剤に溶解し、これを分散可能な粘度に希
釈し、公知の界面活性剤を使用して、攪拌又はホモミキ
サーなどの分散機で水に機械的に乳化分散させた後、溶
剤を留去することにより行うことができる。
【0021】また、加圧容器内で樹脂を加熱溶解させ、
界面活性剤水溶液を高温で滴下、攪拌しながらW/Oエ
マルジョンからO/Wエマルジョンに転相させる方法に
よっても得ることができる。これらの樹脂エマルジョン
は、樹脂を水中に微細に分散した物であれば、製造方法
の如何にかかわらず使用できる。
【0022】本発明においては、粘着付与樹脂の軟化点
が100〜160℃であることが必要である。その軟化
点が100℃未満では、軟化点が低すぎて接着剤自体の
凝集強度が弱くなる傾向にあり、接着強度が低くなる。
【0023】また軟化点が160℃を超えると接着剤自
体の凝集強度は高くなるが、その反面脆くなって被着材
料に対する馴染みが悪くなり、被着材料と接着剤の間で
の界面破壊が生じやすくなる。
【0024】これらの粘着付与剤の添加量は、5〜50
重量部である。添加量が5重量部よりも少ない場合に
は、粘着付与樹脂粒子のポリマー粒子間への充填効果に
よるバインダー作用が働かないため、接着剤の凝集強度
も弱く、また接着材料に対する濡れも悪く、初期接着強
度が十分に発現しないため、最終的に十分な接着強度を
得ることができない。
【0025】また50重量部より多い場合には、接着剤
のベース構成成分である高分子物質の量が相対的に少な
くなり、接着剤自体の可撓性が乏しくなり、接着強度が
低下するので好ましくない。
【0026】次に本発明における可塑性物質としては、
芳香族ポリオキシエチレート及び/又は芳香族ポリオキ
シプロピレートが使用される。これらは、フェノール又
はアルキルフェノール類に、エチレンオキサイド又はプ
ロピレンオキサイドを付加したものである。フェノール
又はアルキルフェノール類に対するエチレンオキサイド
又はプロピレンオキサイドの付加モル数は、1〜10モ
ル、好ましくは1〜5モルの、液状のものが望ましい。
【0027】該可塑性物質は、接着剤系に添加すること
により分散した高分子物質粒子を可塑化させる働きを持
つと同時に、水の界面張力を低下させる作用があるの
で、接着剤の被着材料への初期の濡れ性及び浸透性が向
上し、被着材料と接着剤との間の密着性を向上させる。
【0028】これら可塑性物質の添加量は、高分子物質
100重量部に対して0.5〜20重量部とするべきで
ある。可塑性物質の添加量が0.5重量部よりも少ない
場合には、高分子物質の可塑化作用が少ないために多孔
質性材料への濡れ性及び浸透性が悪く、被着材料と接着
剤との間での密着性が悪くなり、接着界面破壊を招く恐
れがある。
【0029】また添加量が20重量部を超えると、高分
子物質に対する可塑化効果よりも接着剤自体の可塑剤と
しての働きの方が大きくなり、接着剤が柔らかくなり過
ぎて接着強度の低下を来すと同時に、接着剤の保存安定
性が悪くなる傾向があるので好ましくない。
【0030】本発明の水系接着剤は必須成分として、高
分子物質と、粘着付与樹脂と、可塑性物質とからなるエ
マルジョンであるが、必要に応じて他の成分を含有させ
ることもできる。
【0031】接着剤の乾燥速度の向上、高分子物質の造
膜温度の低下、低温作業性の向上、被着材料への浸透性
の向上などの目的で、アルコール類、グリコール類又は
その誘導体などの溶剤類を添加することができる。
【0032】例えばアルコール類としては、メチルアル
コール、エチルアルコール、イソプロピルアルコールな
どのモノアルコール類、グリコール類としてはエチレン
グリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコ
ールなどの(ポリ)アルキレングリコール類、更にこれ
らの誘導体としては、エチレングリコールモノブチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテルなど
の(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエーテル
類及び、エチレングリコールモノメチルアセテート、ジ
エチレングリコールモノエチルアセテートなどの(ポ
リ)アルキレングリコールモノアルキルアセテート類な
どが挙げられる。
【0033】また、接着強度の向上及び増量材としての
充填材成分として、炭酸カルシウム、クレイ、シリカな
どの無機充填物を添加することができ、さらに接着剤粘
度を調整するための粘度調整剤、接着剤の腐食を防止す
るための防カビ剤、抗菌剤なども随時使用することがで
きる。
【0034】
【実施例】以下実施例及び比較例を挙げて説明する。
【0035】[高分子物質エマルジョンの調製] 参考例1 温度計、窒素導入管、撹拌機、滴下漏斗及び冷却管を備
えた反応容器に、水48.7重量部とポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルスルホン酸ソーダの水溶液(不揮発
分26%)15.4重量部とを仕込み、窒素ガスを吹込
みながら撹拌して80℃まで昇温した。次いで予め調製
しておいたアクリル酸2−エチルヘキシル38重量部、
メタクリル酸メチル12重量部、スチレン47重量部及
びアクリル酸3重量部のモノマー混合物並びに、過硫酸
アンモニウムの5%水溶液10重量部を、前記反応容器
内に同時に5時間かけて滴下した。得られた当該高分子
物質エマルジョン(1)の不揮発分は59.5%であっ
た。
【0036】参考例2 前記参考例1において、モノマー混合物の組成を、アク
リル酸n−ブチル52重量部、メタクリル酸メチル10
重量部、スチレン35重量部、アクリル酸3重量部とし
た他は、参考例1に述べたと同様にしてアクリル系共重
合体のエマルジョンを得た。得られた当該高分子物質エ
マルジョン(2)の不揮発分は59.2%であった。
【0037】[粘着付与剤エマルジョンの調製] 参考例3 温度計、窒素導入管、攪拌機及び冷却管を備えた反応容
器に、スミライトレジンPR−12603(住友デュレ
ツ(株)製品:ロジンフェノール付加樹脂、酸価85、
軟化点133℃)100重量部とトルエン60重量部を
仕込み、窒素ガスを吹き込みながら攪拌して100℃ま
で昇温し、完全に溶解させた。
【0038】次に得られた樹脂のトルエン溶液を室温ま
で冷却した後、当該溶液100重量部をステンレス製容
器にとり、乳化剤としてのドデシルベンゼンスルホン酸
ソーダの水溶液(不揮発分30%)を7重量部と、イオ
ン交換水50重量部とを仕込み、ホモミキサーにて5分
間乳化した。然る後当該乳化物100重量部をガラス製
減圧蒸留装置に仕込み、減圧度100mmHg、温度50
℃にて、6時間減圧脱溶剤を行い、濃度を調整して、不
揮発分51%、pH5.8の水性エマルジョン(3)を
得た。
【0039】[水系接着剤組成物の調製] 実施例1 高分子物質としての参考例1で得たアクリル系ポリマー
エマルジョン(1)を100重量部に、粘着付与剤とし
てのハリエスターSK−130D(ハリマ化成(株)製
品:重合ロジン変性ペンタエリスリトールエマルジョ
ン、不揮発分54%、PH7.0、樹脂軟化点130
℃)を20重量部、重質炭酸カルシウム(丸尾カルシウ
ム(株)製品)を79重量部、可塑性物質としてのノプ
コ9114(サンノプコ(株)製品:芳香族ポリオキシ
エチレート)を2重量部及び、水を9重量部加え、さら
に粘度調整剤として適量のプライマルTT−615(ロ
ーム&ハース(株)製品)及び適量のアンモニヤ水を添
加し、十分に攪拌混合して、不揮発分69.5%、PH
7.6、粘度160Pa・sの水系接着剤組成物(A)
を得た。
【0040】実施例2 実施例1において水に代えてエチルアルコール12重量
部を添加した以外は実施例1と同様の組成及び手順で操
作して、不揮発分68.5%、PH7.8、粘度132
Pa・sの水系接着剤組成物(B)を得た。
【0041】実施例3 高分子物質としての参考例1で得たアクリル系ポリマー
エマルジョン(1)を100重量部に、粘着付与剤とし
ての参考例3で得たスミライトレジンPR−12603
のエマルジョン(3)(不揮発分51%、PH5.8)
を22重量部、重質炭酸カルシウムを79重量部、可塑
性物質としてのノプコ9114を2重量部及び、水8重
量部を加え、さらに適量の粘度調整剤を添加して十分に
攪拌混合し、不揮発分69.2%、PH7.2、粘度1
55Pa・sの水系接着剤組成物(C)を得た。
【0042】実施例4 実施例3において、粘着付与剤としてスタロン2130
(ヤスハラケミカル(株)製品:テルペンフェノール樹
脂エマルジョン、不揮発分46%、PH9.6、樹脂軟
化点130℃)を24重量部使用した以外は、実施例3
と同様の組成、手順で操作して、不揮発分68.5%、
PH8.2、粘度165Pa・sの水系接着剤組成物
(D)を得た。
【0043】実施例5 実施例1において、高分子物質として、参考例2で得た
アクリル系ポリマーエマルジョン(2)を100重量部
使用した以外は、実施例1と同様の組成及び手順で操作
して、不揮発分68.7%、PH7.7、粘度152P
a・sの水系接着剤組成物(E)を得た。
【0044】実施例6 実施例3において、高分子物質として参考例2で得たア
クリル系ポリマーエマルジョン(2)を100重量部使
用し、また水に代えてエチレングリコールモノブチルエ
ーテル10重量部を使用した以外は、実施例3と同様の
組成、手順で操作して、不揮発分69.3%、PH7.
3、粘度148Pa・sの水系接着剤組成物(F)を得
た。
【0045】実施例7 実施例1において、高分子物質としてポリゾールEVA
AD−6(昭和高分子(株)製品、エチレン−酢酸ビ
ニル系ポリマーエマルジョン、不揮発分56%、PH
5)を100重量部使用し、また水の添加量を5重量部
に変えた以外は、実施例1と同様の組成、手順で操作し
て、不揮発分68.6%、PH7.5、粘度135Pa
・sの水系接着剤組成物(G)を得た。
【0046】実施例8 実施例7において、粘着付与剤として参考例3で得たス
ミライトレジンPR−12603のエマルジョン(3)
を22重量部使用した以外は、実施例7と同様の組成、
手順で操作して、不揮発分68.3、PH7.3、粘度
142Pa・sの水系接着剤組成物(H)を得た。
【0047】実施例9 実施例8において、高分子物質としてポリゾールS−4
00(昭和高分子(株)製品、酢酸ビニル系ポリマーエ
マルジョン、不揮発分53%、PH6)を100重量部
使用し、水を添加しなかったこと以外は、実施例8と同
様の組成、手順で操作して、不揮発分69.0%、PH
7.5、粘度138Pa・sの水系接着剤組成物(I)
を得た。
【0048】実施例10 実施例9において、粘着付与剤としてスタロン2130
を24重量部使用した以外は、実施例9と同様の組成、
手順で操作して、不揮発分68.4、PH8.1、粘度
172Pa・sの水系接着剤組成物(J)を得た。
【0049】比較例1 高分子物質としての参考例1で得たアクリル系ポリマー
エマルジョン(1)を100重量部、粘着付与剤として
のハリエスターSK−130Dを20重量部、重質炭酸
カルシウムを79重量部及び水を9重量部と、適量の粘
度調整剤を添加し、これらを十分に攪拌混合して、不揮
発分69.8%、PH7.6、粘度172Pa・sの水
系接着剤組成物(K)を得た。
【0050】比較例2 比較例1において、粘着付与剤として参考例3で得たス
ミライトレジンPR−12603のエマルジョン(3)
を22重量部使用した以外は、比較例1と同様の組成、
手順で操作して、不揮発分68.8%、PH7.3、粘
度165Pa・sの水系接着剤組成物(L)を得た。
【0051】比較例3 比較例1において、粘着付与剤を添加せず、水の添加量
を13重量部に増し、可塑性物質としてのノプコ911
4を2重量部配合した以外は、比較例1と同様の組成、
手順で操作して、不揮発分69.8%、PH7.2、粘
度184Pa・sの水系接着剤組成物(M)を得た。
【0052】比較例4 比較例1において、粘着付与剤としてハリエスターSK
−90D(ハリマ化成(株)製品、変性ロジンのペンタ
エリスリトールエステル、不揮発分50%、樹脂軟化点
90℃、PH7.0)を22重量部使用し、さらに可塑
性物質としてのノプコ9114を2重量部を添加し、水
に代えてエチルアルコールを12重量部使用した以外
は、比較例1と同様の組成、手順で操作して、不揮発分
68.2%、PH7.7、粘度135Pa・sの水系接
着剤組成物(N)を得た。
【0053】比較例5 比較例4において、高分子物質として参考例2で得たア
クリル系ポリマーエマルジョン(2)を100重量部使
用し、またエチルアルコールに代えて水9重量部を使用
した以外は、比較例4と同様の組成、手順で操作して、
不揮発分68.9%、PH7.6、粘度148Pa・s
の水系接着剤組成物(O)を得た。
【0054】比較例6 比較例5において、水に代えてエチレングリコールモノ
ブチルエーテル10重量部を使用した以外は、比較例5
と同様の組成、手順で操作して、不揮発分69.2%、
PH7.7、粘度132Pa・sの水系接着剤組成物
(P)を得た。
【0055】比較例7 比較例3において、高分子物質としてポリゾールEVA
AD−6(エチレン/酢酸ビニル系ポリマーエマルジ
ョン)を100重量部使用し、また水の添加量を8重量
部に変えた以外は、比較例3と同様の組成及び手順で操
作して、不揮発分70.0%、PH7.2、粘度166
Pa・sの水系接着剤組成物(Q)を得た。
【0056】比較例8 比較例7において、可塑性物質を配合せず、粘着付与剤
として参考例3で得たスミライトレジンPR−1260
3のエマルジョン(3)を22重量部配合し、水の添加
量を3重量部に減らした以外は、比較例7同様の組成、
手順で操作して、不揮発分69.1%、PH7.4、粘
度145Pa・sの水系接着剤組成物(R)を得た。
【0057】比較例9 比較例8において、粘着付与剤としてハリエスターSK
−90Dを22重量部使用し、さらに水に代えて可塑性
物質としてのノプコ9114を2重量部配合した以外
は、比較例8と同様の組成、手順で操作して、不揮発分
70.3%、PH7.5、粘度136Pa・sの水系接
着剤組成物(S)を得た。
【0058】比較例10 比較例7において、高分子物質としてポリゾールS−4
00(ポリ酢酸ビニル系エマルジョン)を100重量部
使用し、水の添加量を2重量部に減らした以外は、比較
例7と同様の組成、手順で操作して、不揮発分71.5
%、PH7.6、粘度175Pa・sの水系接着剤組成
物(T)を得た。
【0059】比較例11 比較例8において、高分子物質としてポリゾールS−4
00を100重量部使用した以外は、比較例8と同様の
組成、手順で操作して、不揮発分68.1%、PH7.
8、粘度144Pa・sの水系接着剤組成物(U)を得
た。
【0060】[物性評価]このようにして得られた接着
剤の接着物性を以下の方法で評価した。厚さ1.5cm、
幅3.8cm、長さ2.5cmの米松材の(2.5×3.
8)cm2の面積部に、温度23℃、湿度60%の恒温恒
湿雰囲気下で、前記各接着剤を塗工量900g/m2にな
る様に均一に塗工して、オープンタイム10分をとった
後、厚さ1.2cm、幅3.8cm、長さ2.5cmの構造用
合板の同面積部を貼り合わせた。該接着試験片を前記恒
温恒湿雰囲気下で30日間熟成養生したのち、物性評価
を行った。
【0061】物性測定は、ストログラフ試験機(島津製
作所(株)製)を使用した。接着した試験片の一方の米
松材を固定し、他方の構造用合板の長さ方向に5mm/分
の一定速度で徐々に圧縮力を作用させ、試験片が剥がれ
た時の最大圧縮剪断破壊強度を測定した。また試験片が
破壊したときの、試験片における破壊部分の状態につい
ても観察した。
【0062】破壊状態の判定は、次の通りとする。 mf:材料破壊(合板の破壊) sf:界面破壊(接着剤/合板界面での破壊) cf:凝集破壊(接着剤層の破壊) また同時に、合板材料破壊面積率(%)についても観察
した。
【0063】試験結果を表1及び表2に示す。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】
【発明の効果】表1及び表2の実施例と比較例の対比に
よって理解できるように、実施例は接着力及び材料破壊
率ともに勝っており接着力及び密着性が大幅に向上する
ことが判明した。従って本発明の水系接着剤は木材など
の多孔質性基材に対して密着性が向上し、接着力が優れ
た接着剤組成物となるのである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子物質100重量部と、軟化点が1
    00〜160℃の重合ロジン変性エステル樹脂及び/又
    はテルペンフェノール樹脂よりなる粘着付与樹脂を5〜
    50重量部と、芳香族ポリオキシエチレート及び/又は
    芳香族ポリオキシプロピレートよりなる可塑性物質を
    0.5〜20重量部とを、水に分散してエマルジョンと
    したことを特徴とする、接着剤組成物
  2. 【請求項2】 前記高分子物質が、アクリル系ポリマ
    ー、エチレン−酢酸ビニル系ポリマー又は酢酸ビニル系
    ポリマーであることを特徴とする、請求項1に記載の接
    着剤組成物
  3. 【請求項3】 高分子物質のエマルジョンを固形分10
    0重量部と、軟化点が100〜160℃の、重合ロジン
    変性エステル樹脂及び/又はテルペンフェノール樹脂よ
    りなる、粘着付与樹脂のエマルジョンを固形分5〜50
    重量部と、芳香族ポリオキシエチレート及び/又は芳香
    族ポリオキシプロピレートよりなる、可塑性物質0.5
    〜20重量部とを混合することを特徴とする、接着剤組
    成物の製造方法
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003082313A (ja) * 2001-09-14 2003-03-19 Tajima Inc 床材用接着剤組成物
JP2007186588A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Harima Chem Inc 粘着付与剤樹脂エマルション
JP2009102538A (ja) * 2007-10-24 2009-05-14 Aron Ever-Grip Ltd ポリフェニレンエーテル系樹脂用接着剤組成物

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