JP2007131745A - 接着剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】脆弱層のあるコンクリートなどの無機多孔質体への接着性がよく、特に無機多孔質体と木を接着するのに好適で、初期接着性の収まりがよく、作業性が良好な水性系接着剤組成物を提供する。
【解決手段】無水マレイン酸−イソブチレン共重合体の中和物を保護コロイドとして、ラジカル重合性モノマーを乳化重合して得られた樹脂エマルジョンと、セルロース短繊維を含有する接着剤組成物。前記セルロース短繊維の含有量が、無水マレイン酸−イソブチレン共重合体とラジカル重合性モノマーの合計100質量部に対して1〜30質量部である。
【選択図】なし
【解決手段】無水マレイン酸−イソブチレン共重合体の中和物を保護コロイドとして、ラジカル重合性モノマーを乳化重合して得られた樹脂エマルジョンと、セルロース短繊維を含有する接着剤組成物。前記セルロース短繊維の含有量が、無水マレイン酸−イソブチレン共重合体とラジカル重合性モノマーの合計100質量部に対して1〜30質量部である。
【選択図】なし
Description
本発明は、建築内装の現場で使用される接着剤組成物に関する。より詳しくは、下地である床面、壁面、天井面などのコンクリートなどからなる無機多孔質体と、木材の接着に使用する水性エマルジョン系接着剤組成物に関する。
従来、建築の壁、床等の下地造作用にコンクリートなどの無機多孔質体の下地と、木材を接着するために接着剤が多く使用されている。マンションなどのコンクリートの下地の上に室内の内装を仕上げるには、コンクリートの下地の上に発泡スチロールや発泡ウレタンのボード等を接着施工する方法、又はコンクリートの下地の上に木の角材をれんがの大きさに成形した木れんが(木れんが等と記す)を接着し、その木れんがに胴縁を釘で打ち付け、それらの上に合板、石膏ボードを貼り付け、最後に壁紙などを貼って仕上げる方法が行われている。
コンクリートなどの無機多孔質体に、木れんが等を接着する接着剤は、従来から酢酸ビニル樹脂をメタノールに溶解し充填剤を配合した溶剤系接着剤が多く使用されている。この溶剤系接着剤は、初期の収まり(接着剤を塗布した後、速やかに接着強度が発現すること)が早く、接着強度が強いという長所がある。しかし、可燃性であるメタノール等の溶剤を含有しているので火災の危険性があること、メタノール等の溶剤の毒性のために接着剤の使用時に換気する必要があることなどの欠点がある。
他方、溶剤系接着剤の他に水性系接着剤も使用されている。水性系接着剤はアクリル系樹脂エマルジョンを主成分として、炭酸カルシウムなどの充填剤を配合し、さらに増粘剤で粘度を高くしたものが一般的である。例えば特許文献1には、アルコキシシリル基を有するアクリル系樹脂エマルジョンに粘着性付与剤、充填剤等を配合した接着剤が開示されており、プラスチック、ゴム、金属、コンクリート、石材、木材などの広範囲の接着に用いられ、実施例としてスレート板と木材を接着する例が示されている。
また、特許文献2には、イソブチレンと無水マレイン酸の共重合体を保護コロイドとして、(メタ)アクリル酸系モノマーやスチレンを重合して得られた水性エマルジョンに添加剤を配合した水性シーラー組成物が、無機建材の表面処理に用いられることが開示されている。
また、特許文献3には、アクリル系樹脂水性エマルジョンに粉粒状充填剤と微小繊維を配合した水性エマルジョン組成物は、塗料、接着剤、充填剤などに用いられることが開示されている。
特開2000−191876号公報
特開2003−105254号公報
特開平10−95922号公報
上記の水性系接着剤は溶剤系接着剤の火災の恐れが少なく、毒性も少ないので安心して使用できるが、水性系接着剤をコンクリートなどの無機多孔質体の接着に用いる場合、下記の欠点を有する。
1)コンクリートなどの無機多孔質体への浸透性が低い。そのため接着強度のばらつきが大きい。
2)水の蒸発が遅く、そのため初期接着性の収まりが遅いので初期強度の発現が遅い。また、接着剤表層の皮張りがある。そのためオープンタイムをとり過ぎると接着不良を起こすことがある。
2)水の蒸発が遅く、そのため初期接着性の収まりが遅いので初期強度の発現が遅い。また、接着剤表層の皮張りがある。そのためオープンタイムをとり過ぎると接着不良を起こすことがある。
3)高分子溶液のために一般的に糸を引く粘性があるが、そのまま接着剤として建築現場でへらなどで木材に塗布すると、糸引きがあり、その糸状の接着剤が周辺を汚すので作業性が悪い。
本発明は、この様な従来の水性系接着剤の問題点を解決するためになされたものであり、脆弱層のあるコンクリートなどの無機多孔質体への接着性がよく、特に無機多孔質体と木を接着するのに好適で、初期接着性の収まりがよく、作業性が良好な接着剤組成物を提供することを目的とするものである。
すなわち、本発明は、イソブチレンと無水マレイン酸との共重合体の中和物を保護コロイドとして、ラジカル重合性モノマーを乳化重合して得られた樹脂エマルジョンと、セルロース短繊維を含有することを特徴とする接着剤組成物である。
前記無水マレイン酸−イソブチレン共重合体の中和度が0.4〜1.0であるのが好ましい。
前記セルロース短繊維の平均長さが10〜1000μm、平均径が5〜50μmであるのが好ましい。
前記セルロース短繊維の平均長さが10〜1000μm、平均径が5〜50μmであるのが好ましい。
前記セルロース短繊維の含有量が、無水マレイン酸−イソブチレン共重合体とラジカル重合性モノマーの合計100質量部に対して1〜30質量部であるのが好ましい。
無機多孔質体と木を接着する接着剤であるのが好ましい。
無機多孔質体と木を接着する接着剤であるのが好ましい。
本発明は、脆弱層のあるコンクリートなどの無機多孔質体面への接着性がよく、特に無機多孔質体と木を接着するのに好適で、初期接着性の収まりがよく、作業性が良好な水性系接着剤組成物を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の接着剤組成物は、イソブチレンと無水マレイン酸との共重合体の中和物を保護コロイドとして、ラジカル重合性モノマーを乳化重合して得られた樹脂エマルジョンとセルロース短繊維を含有することを特徴とする。
本発明の接着剤組成物は、イソブチレンと無水マレイン酸との共重合体の中和物を保護コロイドとして、ラジカル重合性モノマーを乳化重合して得られた樹脂エマルジョンとセルロース短繊維を含有することを特徴とする。
本発明の接着剤組成物は、ラジカル重合性モノマーを乳化重合して得られる。ラジカル重合性モノマーには、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル、アクリル酸、メタクリル酸、脂肪酸ビニル、スチレンから選ばれた一種又は二種以上が用いられる。
アクリル酸アルキルエステルは、例えばアクリル酸ブチルが挙げられる。メタクリル酸アルキルエステルは、例えばメタクリル酸メチルが挙げられる。脂肪酸ビニルは、例えば酢酸ビニルが挙げられる。これらの中で特にアクリル酸ブチルとメタクリル酸メチルの組み合わせが好ましい。
本発明の接着剤組成物は、無水マレイン酸−イソブチレン共重合体の中和物を保護コロイドとして用いることを特徴とする。無水マレイン酸−イソブチレン共重合体を用いると、接着剤組成物のコンクリートなどの無機多孔質体への浸透性が良好になる。
本発明者らは、従来の樹脂エマルジョンからなる水性系接着剤が、脆弱層のあるコンクリートなどの無機多孔質体面への接着性が弱いことの原因について検討したところ、下記のことに到達した。
建築現場のコンクリート面は、コンクリートを流込んで、十分に養生してもコンクリートの表面に脆弱層が生成する。この脆弱層とはコンクリートの表面を被覆しているセメントと空気中の炭酸ガスの中和物で強度が低くもろく薄い層である。所謂、レイタンスといわれているものである。
殊に床面ではその脆弱層の上を歩行すると、脆弱層が粉末化してほこりになる。これを清掃してから接着作業にかかれば接着剤の本来の接着強さが得られるのであるが、このほこりを完全に取り除くことは難しい。溶剤系接着剤をこのほこりの多いコンクリート上に塗布し木材を接着すると、溶剤系接着剤はほこりを通してコンクリート内部まで浸透して固化するために、実用上問題のない接着強さが得られる。一方、水性系接着剤の場合は、接着剤の浸透が脆弱層(ほこり層)までで停止し、コンクリート内部までは到達しないために十分な接着強さが得られない。
この原因は接着剤の主成分である高分子化合物の形体の差に由来するものと考えられる。溶剤系接着剤は酢酸ビニルなどの高分子化合物が溶剤に溶解しているために溶剤とともに前記高分子化合物が脆弱層を通過してコンクリートに浸透して行き溶剤が揮散して高分子化合物が脆弱層とコンクリート中に残りその結果、例えば木材とコンクリートを接着した場合に強固に接着することができる。
他方、多くの水性系接着剤の主成分は樹脂エマルジョンからなる。この樹脂エマルジョンは保護コロイドとは異なる低分子量の乳化剤を使用して重合したものである。これは単に樹脂微粒子が水中に分散している状態であるために分散媒である水は脆弱層を通過してコンクリートに浸透して行くが、微粒子の樹脂は脆弱層の部分でとどまってしまう。それでコンクリートの内部までは浸透して行かない。その結果、接着強さが弱いものになる。
これに対して、本発明は高分子の保護コロイドとして無水マレイン酸−イソブチレン共重合体を用いる。この高分子水溶液はカルボキシル基を多く含有していることにより極性が高く、接着剤中の樹脂分が脆弱層を通過してコンクリートへ深く浸透してゆく。その結果、強固な接着が得られることになる。
本発明において、保護コロイドとして無水マレイン酸−イソブチレン共重合体、またはそのイミド化物が用いられる。イミド化物は、無水マレイン酸−イソブチレン共重合体の無水マレイン酸の一部をイミド化した化合物である。例えば、無水マレイン酸−イソブチレン共重合体にアンモニアガスを反応せしめ、分子内の無水マレイン酸の一部をマレインイミド化することにより得られる。イミド化率は20〜60モル%であり、好ましくは30〜50モル%である。
無水マレイン酸−イソブチレン共重合体において、イソブチレンと無水マレイン酸の割合は特に制限されないが例えばモル比でイソブチレン:無水マレイン酸=1:1が好ましい。その市販品としては、例えばクラレ(株)製の商品名イソバン04、イソバン06、イソバン10等が挙げられる。
イソブチレンと無水マレイン酸の共重合体のイミド化物としては、例えばクラレ(株)製の商品名イソバン304、イソバン306等が挙げられる。
なお、下記の構造式(1)に無水マレイン酸−イソブチレン共重合体、構造式(2)にそのイミド化物の一例を示す。
なお、下記の構造式(1)に無水マレイン酸−イソブチレン共重合体、構造式(2)にそのイミド化物の一例を示す。
(式中、x、yは1以上の整数を示す。)
無水マレイン酸−イソブチレン共重合体の重量平均分子量は、50000〜170000、好ましくは55000〜90000が望ましい。
無水マレイン酸−イソブチレン共重合体の重量平均分子量は、50000〜170000、好ましくは55000〜90000が望ましい。
無水マレイン酸−イソブチレン共重合体は酸性の粉末で水に溶解しないために、使用する際には塩基性物質を用いて中和して水溶化させる。塩基性物質は特に限定されないが、一般に水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水、アミンなどが用いられる。
中和度αは、無水マレイン酸−イソブチレン共重合体のカルボキシル基の中和の割合を示し、全てのカルボキシル基が中和された場合を1とする。本発明においては、中和度αは0.4〜1.0、好ましくは0.5〜0.9である。中和度αが0.4より低いと水溶化するのに必要な時間が長くなり実用的でない。また、1.0より高いと重合時間が極端に長くなるか、あるいは得られたエマルジョンの保水性が高くなりすぎて初期接着性も著しく低下する。
本発明の接着剤組成物に含有される無水マレイン酸−イソブチレン共重合体の含有量は可塑剤を使用せずに成膜させる目的で決めている。可塑剤を使用すると皮膜強度が低下する。そのため接着強度が比例して低くなる。そのため無水マレイン酸−イソブチレン共重合体の含有量はラジカル重合性モノマー100質量部に対し25〜50質量部、好ましくは25〜35質量部である。25質量部より少ないと成膜が困難であり、50質量部より多いと接着剤の粘度が高くなり作業性が低下し、経済的にも好ましくない。
本発明において無水マレイン酸−イソブチレン共重合体を保護コロイドとしてラジカル重合性モノマーを乳化重合する方法は概略以下の工程である。水中で無水マレイン酸−イソブチレン共重合体を塩基性物質を用いて中和し水溶化したものを保護コロイドとして、通常のラジカル重合に使用される重合開始剤を用い、ラジカル重合性モノマーを添加しながら乳化重合を行うことである。
具体的には無水マレイン酸−イソブチレン共重合体を冷水に撹拌して分散し、さらに撹拌しながら徐々に塩基性物質たとえば苛性ソーダ、アンモニア水等を添加する。その後、加熱し(中和度0.9の場合は90℃で30分間)完全に溶解する。中和する塩基性物質は多種類あるがアンモニア水が好ましい。アンモニア水は水が蒸発,揮散して固化するとある程度耐水性のある接着皮膜が得られる。
次いで、通常のエマルジョン重合を行う。還流管及び撹拌装置付きの反応釜に無水マレイン酸−イソブチレン共重合体の水溶液を仕込む。80〜85℃に加熱して重合性モノマーと重合開始剤を滴下する。ラジカル重合性モノマーには、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル、脂肪酸ビニルエステル、スチレン、ジエン系モノマー等の各種のモノマーがあるが、無水マレイン酸−イソブチレン共重合体の使用量が多いので接着剤の皮膜の硬さは無水マレイン酸−イソブチレン共重合体の硬さになる。モノマーからの高分子のTgは影響が少ない。しかしこの高分子は皮膜中にあって皮膜に耐衝撃強度を付与する。共重合性など考慮して好ましいラジカル重合性モノマーはアクリル酸ブチルとメタクリル酸メチルの組み合わせである。しかし、この組み合わせに限定するものではない。
重合開始剤には、過酸化物、過硫酸塩例えば過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリルなどが用いられ、この中で水溶性過酸化物が好ましい。また、過硫酸アンモニウム単独か、過硫酸アンモニウムと亜硫酸水素ナトリウムなどの還元剤とを組み合わせてもよい。
滴下時間は120〜150分である。その後、モノマーの反応率を上げるために熟成を行う。その後冷却し、反応釜から取り出し、ろ過して樹脂エマルジョンを得る。
本発明の接着剤組成物は、上記の様に乳化重合して得られた樹脂エマルジョンを縦型ニーダーに仕込み、セルロース短繊維および充填剤等を添加し、混合撹拌して均一な接着剤組成物を得る。
本発明の接着剤組成物は、上記の様に乳化重合して得られた樹脂エマルジョンを縦型ニーダーに仕込み、セルロース短繊維および充填剤等を添加し、混合撹拌して均一な接着剤組成物を得る。
セルロース短繊維は、木材パルプを酸で加水分解し、精製して得られた短繊維である。具体的には、短繊維の平均長さは10〜1000μm、好ましくは20〜100μmである。短繊維の平均径は5〜50μm、好ましくは10〜30μmである。短繊維のアスペクト比は2〜200、好ましくは2〜10である。これよりも繊維が小さいものは切れの良い粘性にならなず、繊維の大きいものは得られた接着剤の状態がざらざらとなり好ましくはない。
セルロース短繊維の市販品は、例えば日本製紙製社製、KCフロックW50GK、KCフロックW100GK、KCフロックW200G等がある。
セルロース短繊維の含有量は、無水マレイン酸−イソブチレン共重合体とラジカル重合性モノマーの合計100質量部に対して1〜30質量部、好ましくは2〜10質量部である。1質量部より少ない場合、初期接着性とほどよい作業性が得られない。また、30質量部より多い場合、作業性が悪くなり、接着剤のなめらかな状態は得られない。
セルロース短繊維の含有量は、無水マレイン酸−イソブチレン共重合体とラジカル重合性モノマーの合計100質量部に対して1〜30質量部、好ましくは2〜10質量部である。1質量部より少ない場合、初期接着性とほどよい作業性が得られない。また、30質量部より多い場合、作業性が悪くなり、接着剤のなめらかな状態は得られない。
さらに、本発明の接着剤組成物には、充填剤を含有することが好ましい。充填剤には、炭酸カルシウム、カオリンクレー等が用いられる。充填剤は、セルロース短繊維よりも小さい粒子のものが好ましい。
炭酸カルシウムは、重質炭酸カルシウムで平均粒子径が0.5〜10μmのものが好ましい。炭酸カルシウムの市販品としては、例えば、備北粉化社製のBF100等が挙げられる。
充填剤の含有量は、無水マレイン酸−イソブチレン共重合体とラジカル重合性モノマーの合計100質量部に対し100〜400質量部、好ましくは150〜300質量部である。100質量部より少ない場合、接着剤の充填接着性が乏しくなる。また、400質量部より多い場合、接着層の皮膜強度が弱くなり十分な接着強度は得られない。
本発明の接着剤組成物には、その他の成分として、防腐剤、シランカップリング剤、中和剤、安定剤、レベリング剤、消泡剤、防カビ剤などの添加剤を目的に応じて適宜配合されていてもよい。
また、本発明の接着剤組成物には、フタル酸ブチル等の可塑剤は不要である。可塑剤を添加しないで済むように無水マレイン酸−イソブチレン共重合体を多く使用しているのである。樹脂エマルジョンを成膜させるには無水マレイン酸−イソブチレン共重合体の量を多くして均一層で成膜させるのが好ましい。また、無水マレイン酸−イソブチレン共重合体は結晶性が高く硬い皮膜を作るので、無機多孔質体の表面を補強するため、接着強度が高くなる。そのために、無水マレイン酸−イソブチレン共重合体を配合した接着剤組成物でコンクリートなどの無機多孔質体と木材を接着すると、コンクリートなどの無機多孔質体の材破率が高くなる。
一方、無水マレイン酸−イソブチレン共重合体を含有する樹脂エマルジョン単独では粘度も低く、有効成分(固形分)も低いので、セルロース短繊維および充填剤を添加して有効成分(固形分)を多くし壁面のような垂直面でも垂れない粘性にしたり、凸凹な下地でも接着面積を確保し塗布作業性を良くして初期の収まりを早くすることができる。
特に、セルロース短繊維を配合すると垂直面で垂れないこと、良好な塗布作業性、及び初期収まりの早さの三者をバランス良くすることができる。
以下、実施例で本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1
還流管及び撹拌装置付きフラスコの中に水46.8質量部を仕込み、さらにイソバン04(株式会社クラレ製:無水マレイン酸−イソブチレン共重合体)15質量部と、アンモニア水(25質量%)11質量部を加え、90℃で約30分間撹拌してイソバン04を中和溶解する。次いで、温度を83℃に調整し、アクリル酸ブチル17.5質量部と、メタクリル酸メチル17.5質量部の混合物と、重合開始剤を150分間かけて滴下して重合し、樹脂エマルジョンを得る。重合開始剤として過硫酸アンモニウム1.1質量部(10質量%水溶液)と、亜硫酸水素ナトリウム1.1質量部(10質量%水溶液)を使用する。
実施例1
還流管及び撹拌装置付きフラスコの中に水46.8質量部を仕込み、さらにイソバン04(株式会社クラレ製:無水マレイン酸−イソブチレン共重合体)15質量部と、アンモニア水(25質量%)11質量部を加え、90℃で約30分間撹拌してイソバン04を中和溶解する。次いで、温度を83℃に調整し、アクリル酸ブチル17.5質量部と、メタクリル酸メチル17.5質量部の混合物と、重合開始剤を150分間かけて滴下して重合し、樹脂エマルジョンを得る。重合開始剤として過硫酸アンモニウム1.1質量部(10質量%水溶液)と、亜硫酸水素ナトリウム1.1質量部(10質量%水溶液)を使用する。
重合により得られた樹脂エマルジョンの粘度は1200mPa・sで、固形分は48.1質量%、pHは7.5であった。
この樹脂エマルジョン100質量部に、4.5質量部(無水マレイン酸−イソブチレン共重合体とラジカル重合性モノマーの合計100重量部に対して約9質量部)のセルロース短繊維(KCフロックW50GK、日本製紙製、平均長さ45μm、平均径25μm)、1.5重量部のエマルジョン系増粘剤(プライマールASE60、日本アクリル製)、100質量部の炭酸カルシウム(BF100、備北粉化社製、平均粒子径3μm)と5質量部のロジンエステル系タッキファイヤー(スーパーエステルL、荒川化学製)を配合し、均一に混合して接着剤組成物を得る。
この樹脂エマルジョン100質量部に、4.5質量部(無水マレイン酸−イソブチレン共重合体とラジカル重合性モノマーの合計100重量部に対して約9質量部)のセルロース短繊維(KCフロックW50GK、日本製紙製、平均長さ45μm、平均径25μm)、1.5重量部のエマルジョン系増粘剤(プライマールASE60、日本アクリル製)、100質量部の炭酸カルシウム(BF100、備北粉化社製、平均粒子径3μm)と5質量部のロジンエステル系タッキファイヤー(スーパーエステルL、荒川化学製)を配合し、均一に混合して接着剤組成物を得る。
実施例2
還流管及び撹拌装置付きフラスコの中に水52.3質量部を仕込み、さらにイソバン304(株式会社クラレ製:イミド化した無水マレイン酸−イソブチレン共重合体)15質量部と、アンモニア水(25質量%)5.5質量部を加え90℃で約30分間撹拌して中和溶解する。次いで、温度を83℃に調整し、アクリル酸ブチル17.5質量部と、メタクリル酸メチル17.5質量部の混合物を150分間かけて滴下し重合し、樹脂エマルジョンを得る。重合開始剤として過硫酸アンモニウム1.1質量部(10%質量水溶液)と、亜硫酸水素ナトリウム1.1質量部(10%質量水溶液)を使用する。
還流管及び撹拌装置付きフラスコの中に水52.3質量部を仕込み、さらにイソバン304(株式会社クラレ製:イミド化した無水マレイン酸−イソブチレン共重合体)15質量部と、アンモニア水(25質量%)5.5質量部を加え90℃で約30分間撹拌して中和溶解する。次いで、温度を83℃に調整し、アクリル酸ブチル17.5質量部と、メタクリル酸メチル17.5質量部の混合物を150分間かけて滴下し重合し、樹脂エマルジョンを得る。重合開始剤として過硫酸アンモニウム1.1質量部(10%質量水溶液)と、亜硫酸水素ナトリウム1.1質量部(10%質量水溶液)を使用する。
重合により得られた樹脂エマルジョンの粘度は3300mPa・sで、固形分は49.3質量%、pHは7.7であった。
この樹脂エマルジョン100質量部に、5質量部(無水マレイン酸−イソブチレン共重合体とラジカル重合性モノマーの合計100重量部に対して約8質量部)のセルロース短繊維(KCフロックW50GK、日本製紙製、平均長さ45μm、平均径25μm)、1.5重量部のエマルジョン系増粘剤(プライマールASE60、日本アクリル製)、100質量部の炭酸カルシウム(BF100、備北粉化社製、平均粒子径3μm、)と5質量部のロジンエステル系タッキファイヤー(スーパーエステルL、荒川化学製)を配合し、均一に混合して接着剤組成物を得る。
この樹脂エマルジョン100質量部に、5質量部(無水マレイン酸−イソブチレン共重合体とラジカル重合性モノマーの合計100重量部に対して約8質量部)のセルロース短繊維(KCフロックW50GK、日本製紙製、平均長さ45μm、平均径25μm)、1.5重量部のエマルジョン系増粘剤(プライマールASE60、日本アクリル製)、100質量部の炭酸カルシウム(BF100、備北粉化社製、平均粒子径3μm、)と5質量部のロジンエステル系タッキファイヤー(スーパーエステルL、荒川化学製)を配合し、均一に混合して接着剤組成物を得る。
実施例3
実施例1で得られた樹脂エマルジョン100質量部に、3質量部(無水マレイン酸−イソブチレン共重合体とラジカル重合性モノマーの合計100重量部に対して約6質量部)のセルロース短繊維(KCフロックW50GK、日本製紙製、平均長さ45μm、平均径25μm)、1.5重量部のエマルジョン系増粘剤(プライマールASE60、日本アクリル製)、100質量部の炭酸カルシウム(BF100、備北粉化社製、平均粒子径3μm)と5質量部のロジンエステル系タッキファイヤー(スーパーエステルL、荒川化学製)を配合し、均一に混合して接着剤組成物を得る。
実施例1で得られた樹脂エマルジョン100質量部に、3質量部(無水マレイン酸−イソブチレン共重合体とラジカル重合性モノマーの合計100重量部に対して約6質量部)のセルロース短繊維(KCフロックW50GK、日本製紙製、平均長さ45μm、平均径25μm)、1.5重量部のエマルジョン系増粘剤(プライマールASE60、日本アクリル製)、100質量部の炭酸カルシウム(BF100、備北粉化社製、平均粒子径3μm)と5質量部のロジンエステル系タッキファイヤー(スーパーエステルL、荒川化学製)を配合し、均一に混合して接着剤組成物を得る。
実施例4
実施例1で得られた樹脂エマルジョン100質量部に、1質量部(無水マレイン酸−イソブチレン共重合体とラジカル重合性モノマーの合計100重量部に対して約2質量部)のセルロース短繊維(KCフロックW100GK、日本製紙製、平均長さ37μm、平均径25μm)、2重量部のエマルジョン系増粘剤(プライマールASE60、日本アクリル製)、100質量部の炭酸カルシウム(BF100、備北粉化社製、平均粒子径3μm)と5質量部のロジンエステル系タッキファイヤー(スーパーエステルL、荒川化学製)を配合し、均一に混合して接着剤組成物を得る。
実施例1で得られた樹脂エマルジョン100質量部に、1質量部(無水マレイン酸−イソブチレン共重合体とラジカル重合性モノマーの合計100重量部に対して約2質量部)のセルロース短繊維(KCフロックW100GK、日本製紙製、平均長さ37μm、平均径25μm)、2重量部のエマルジョン系増粘剤(プライマールASE60、日本アクリル製)、100質量部の炭酸カルシウム(BF100、備北粉化社製、平均粒子径3μm)と5質量部のロジンエステル系タッキファイヤー(スーパーエステルL、荒川化学製)を配合し、均一に混合して接着剤組成物を得る。
実施例5
実施例1で得られた樹脂エマルジョン100質量部に、12質量部(無水マレイン酸−イソブチレン共重合体とラジカル重合性モノマーの合計100重量部に対して約25質量部)のセルロース短繊維(KCフロックW100GK、日本製紙製、平均長さ37μm、平均径25μm)、100質量部の炭酸カルシウム(BF100、備北粉化社製、平均粒子径3μm)と5質量部のロジンエステル系タッキファイヤー(スーパーエステルL、荒川化学製)を配合し、均一に混合して接着剤組成物を得る。
実施例1で得られた樹脂エマルジョン100質量部に、12質量部(無水マレイン酸−イソブチレン共重合体とラジカル重合性モノマーの合計100重量部に対して約25質量部)のセルロース短繊維(KCフロックW100GK、日本製紙製、平均長さ37μm、平均径25μm)、100質量部の炭酸カルシウム(BF100、備北粉化社製、平均粒子径3μm)と5質量部のロジンエステル系タッキファイヤー(スーパーエステルL、荒川化学製)を配合し、均一に混合して接着剤組成物を得る。
比較例1
実施例1で得られた樹脂エマルジョン100質量部に、15質量部(樹脂に対して約31質量部)のセルロース短繊維(KCフロックW50GK、日本製紙製、平均長さ45μm、平均径25μm)、100質量部の炭酸カルシウム(BF100、備北粉化社製、平均粒子径3μm)、5質量部のロジンエステル系タッキファイヤー(スーパーエステルL、荒川化学製)を配合し、均一に混合して接着剤組成物を得る。
実施例1で得られた樹脂エマルジョン100質量部に、15質量部(樹脂に対して約31質量部)のセルロース短繊維(KCフロックW50GK、日本製紙製、平均長さ45μm、平均径25μm)、100質量部の炭酸カルシウム(BF100、備北粉化社製、平均粒子径3μm)、5質量部のロジンエステル系タッキファイヤー(スーパーエステルL、荒川化学製)を配合し、均一に混合して接着剤組成物を得る。
比較例2
実施例1で得られた樹脂エマルジョン100質量部に、2.5重量部のエマルジョン系増粘剤(プライマールASE60、日本アクリル製)、100質量部の炭酸カルシウム(BF100、備北粉化社製、平均粒子径3μm)、5質量部のロジンエステル系タッキファイヤー(スーパーエステルL、荒川化学製)を配合し、均一に混合して接着剤組成物を得る。
実施例1で得られた樹脂エマルジョン100質量部に、2.5重量部のエマルジョン系増粘剤(プライマールASE60、日本アクリル製)、100質量部の炭酸カルシウム(BF100、備北粉化社製、平均粒子径3μm)、5質量部のロジンエステル系タッキファイヤー(スーパーエステルL、荒川化学製)を配合し、均一に混合して接着剤組成物を得る。
比較例3
コンデンサ−及び攪拌装置付きフラスコを温度制御出来る湯煎中に浸し、フラスコに水49.35質量部と、アニオン型界面活性剤(アルキルジフェニルエーテルジスルフォン酸ナトリウム)1.5質量部と、ノニオン型界面活性剤(ポリ酸化エチレンノニルフェニルエーテル)1.5質量部を仕込み溶解する。温度を80℃に設定して、アクリル酸ブチルエステル23質量部と、メタクリル酸メチル23質量部と、アクリル酸0.5質量部及びγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン0.05質量部の混合物を過硫酸アンモニウム10%水溶液1.1質量部とともに150分間で滴下してエマルジョン重合する。得られた乳化剤系アクリルエマルジョンの物性は、不揮発分は49.6質量%、pHは3.8、粘度は550mPa・sであった。
コンデンサ−及び攪拌装置付きフラスコを温度制御出来る湯煎中に浸し、フラスコに水49.35質量部と、アニオン型界面活性剤(アルキルジフェニルエーテルジスルフォン酸ナトリウム)1.5質量部と、ノニオン型界面活性剤(ポリ酸化エチレンノニルフェニルエーテル)1.5質量部を仕込み溶解する。温度を80℃に設定して、アクリル酸ブチルエステル23質量部と、メタクリル酸メチル23質量部と、アクリル酸0.5質量部及びγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン0.05質量部の混合物を過硫酸アンモニウム10%水溶液1.1質量部とともに150分間で滴下してエマルジョン重合する。得られた乳化剤系アクリルエマルジョンの物性は、不揮発分は49.6質量%、pHは3.8、粘度は550mPa・sであった。
この乳化剤系アクリルエマルジョン100重量部に5質量部(無水マレイン酸−イソブチレン共重合体とラジカル重合性モノマーの合計100重量部に対して約10質量部)のセルロース短繊維(KCフロックW50GK、日本製紙製、平均長さ45μm、平均径25μm)、2重量部のエマルジョン系増粘剤(プライマールASE60、日本アクリル製)、100質量部の炭酸カルシウム(BF100、備北粉化社製、平均粒子径3μm)、5質量部のロジンエステル系タッキファイヤー(スーパーエステルL、荒川化学製)を配合し、均一に混合して接着剤組成物を得る。
参考例1
参考例として、ポリ酢酸ビニルをメタノールに溶解した溶剤系接着剤(コニシ(株)製、コンクリボンドK10)を用いて比較した。
参考例として、ポリ酢酸ビニルをメタノールに溶解した溶剤系接着剤(コニシ(株)製、コンクリボンドK10)を用いて比較した。
(評価試験方法)
(1)固形分
120℃で20分間、試料を乾燥し、その前後の重量変化量を元の重量で割り固形分を測定した。
(1)固形分
120℃で20分間、試料を乾燥し、その前後の重量変化量を元の重量で割り固形分を測定した。
(2)粘度
B型粘度計(BS型)を使用して測定した。粘度の単位はPa・sである。
(3)pH
pHメータを使用して測定した。
B型粘度計(BS型)を使用して測定した。粘度の単位はPa・sである。
(3)pH
pHメータを使用して測定した。
(4)接着強度
4cm角のカバ材に接着剤組成物を厚さ0.8mmに塗布し、成形養生したコンクリートの平滑な表面に手で押しつけて接着する。コンクリートの表面には、ほこりからなる脆弱層があることを目視により確認した。
4cm角のカバ材に接着剤組成物を厚さ0.8mmに塗布し、成形養生したコンクリートの平滑な表面に手で押しつけて接着する。コンクリートの表面には、ほこりからなる脆弱層があることを目視により確認した。
それを7日間、23℃で養生した後、建研式引っ張り試験機(山本扛重機製)で単軸引っ張り強度を測定する。30N/cm2以上で良好な接着強度と判断する。
なお、コンクリート材破とは、単軸引っ張り強度を測定する際に接着したコンクリートが一部破壊するが、接着破壊におけるコンクリートが破壊した面積の割合をパーセントで評価した。値が大きいほど接着信頼性が高い。
なお、コンクリート材破とは、単軸引っ張り強度を測定する際に接着したコンクリートが一部破壊するが、接着破壊におけるコンクリートが破壊した面積の割合をパーセントで評価した。値が大きいほど接着信頼性が高い。
(5)初期接着強度
2mm厚のスレート板に接着剤を塗布する。そこに高さ0.4mmのスペーサーを置いて2.5cm×2.5cmの面積のカバ材を接着する。一定時間ごと(5,10,15,20分)にそれをはがし初期接着強度を測定する。1.5N/cm2以上まで達する時間を測定した。この強度以上であるとづれ抵抗が大きいと判断できる。
2mm厚のスレート板に接着剤を塗布する。そこに高さ0.4mmのスペーサーを置いて2.5cm×2.5cmの面積のカバ材を接着する。一定時間ごと(5,10,15,20分)にそれをはがし初期接着強度を測定する。1.5N/cm2以上まで達する時間を測定した。この強度以上であるとづれ抵抗が大きいと判断できる。
(6)作業性
へらで接着剤組成物を容器から取り出す時、接着剤組成物が容易にすくい取れるか否か、またすくい取った接着剤組成物が糸引きせずに切れるか否かで作業性を判断する。
へらで接着剤組成物を容器から取り出す時、接着剤組成物が容易にすくい取れるか否か、またすくい取った接着剤組成物が糸引きせずに切れるか否かで作業性を判断する。
○:へらによるすくい取りが軽い。
△:へらによるすくい取りがやや重い。
×:へらによるすくい取りが重い。
△:へらによるすくい取りがやや重い。
×:へらによるすくい取りが重い。
その結果を表1および表2に示す。
本発明の接着剤組成物は、脆弱層のあるコンクリートなどの無機多孔質体への接着性がよく、特に無機多孔質体と木を接着するのに好適であり、可塑剤や有機揮発成分をほとんど含まない建築内装用接着剤として利用することができる。
Claims (5)
- 無水マレイン酸−イソブチレン共重合体の中和物を保護コロイドとして、ラジカル重合性モノマーを乳化重合して得られた樹脂エマルジョンとセルロース短繊維を含有することを特徴とする接着剤組成物。
- 前記無水マレイン酸−イソブチレン共重合体の中和度が0.4〜1.0である請求項1記載の接着剤組成物。
- 前記セルロース短繊維の平均長さが10〜1000μm、平均径が5〜50μmである請求項1または2記載の接着剤組成物。
- 前記セルロース短繊維の含有量が、樹脂エマルジョン中の無水マレイン酸−イソブチレン共重合体とラジカル重合性モノマーの合計100質量部に対して1〜30質量部である請求項1乃至3のいずれかの項に記載の接着剤組成物。
- 無機多孔質体と木を接着する接着剤である請求項1乃至4のいずれかの項に記載の接着剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005326545A JP2007131745A (ja) | 2005-11-10 | 2005-11-10 | 接着剤組成物 |
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-
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- 2005-11-10 JP JP2005326545A patent/JP2007131745A/ja active Pending
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