JPH10231235A - パーマ剤及びパーマ方法 - Google Patents

パーマ剤及びパーマ方法

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JPH10231235A
JPH10231235A JP9037448A JP3744897A JPH10231235A JP H10231235 A JPH10231235 A JP H10231235A JP 9037448 A JP9037448 A JP 9037448A JP 3744897 A JP3744897 A JP 3744897A JP H10231235 A JPH10231235 A JP H10231235A
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thioglycolate
straightening
mercaptans
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Hirotsugu Segawa
博嗣 瀬川
Yuichi Ayano
祐一 綾野
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    • A61K2800/59Mixtures

Abstract

(57)【要約】 【課題】毛髪の損傷を抑制すると同時にパーマ施術の工
程を簡素化し、且つ施術時間を短縮して被施術者の苦痛
を緩和することができる、改良されたパーマ剤及びパー
マ方法を提供する。 【解決手段】本発明は、チオグリコール酸、チオグリコ
ール酸塩、システイン及びアセチルシステインより選ば
れた1種又は2種以上のメルカプタンの2〜7%と、ジ
チオジグリコール酸、ジチオジグリコール酸塩及びシス
チンより選ばれた1種又は2種以上のジスルフィドの
1.5〜17.5%とを含み、且つジスルフィド/メル
カプタンの配合比率が0.75〜2.5であるパーマネ
ントウェーブ用又は縮毛矯正用第1剤を、必要に応じて
酸化剤を含有するパーマネントウェーブ用又は縮毛矯正
用第2剤と組み合わせて、酸化還元同時進行型のパーマ
剤として用いるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪の損傷を抑制
し且つ施術時間を短縮できる、新規な酸化還元同時進行
型のパーマネントウェーブ又は縮毛矯正(以下、これら
を単にパーマと略称することがある。)用の剤及びそれ
を用いるパーマ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパーマ施術には、チオグリコール
酸、チオグリコール酸塩、システインなどの還元剤を主
剤とし、アンモニア、モノエタノールアミン、炭酸水素
アンモニウムなどのアルカリ剤を加えて、pHを9.6
以下のアルカリ性に調整した第1剤を毛髪に塗布しなが
らロット等に巻き、10〜15分放置後にテストカール
で毛髪が適度に可塑性を示すに至ったことを確認して、
中間水洗で第1剤を十分洗い流し、その後ロット等に巻
かれた毛髪に臭素酸塩や過酸化水素などの酸化剤を含有
する第2剤を塗布し、10〜15分放置後にロット等を
外し、更に水洗する方法が行われている。
【0003】しかし、ロット等に巻かれた毛髪から第1
剤を洗い流すには、少なくとも1〜3分の中間水洗が必
要であるため、その間に毛髪が膨潤して、拡大したキュ
ーティクルの間隙から毛髪中のペプチドなどが流出し、
毛髪が損傷する要因の一つとなっていた。またそれと共
に、洗髪台で中間水洗をした後更に第2剤を塗布し、1
0〜15分放置されることは、被パーマ施術者にとって
大きな苦痛を伴うことでもあった。
【0004】これに対して、第2剤を必要としない一浴
式パーマ剤が提案されているが、これは第1剤処理後に
毛髪をロットに巻いた状態で中間水洗をして、十分に第
1剤を除去し、更に毛髪をロットに巻いたままで15〜
20分放置して空気による酸化を行う必要があり、第2
剤を用いる二浴式パーマ剤の問題点は何ら改善されてい
ないばかりか、酸化が不十分のために毛髪の損傷が大き
くなるという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の二浴式パーマ剤や一浴式パーマ剤の欠点を改良しよう
とするもので、毛髪の損傷を抑制すると同時にパーマ施
術の工程を簡素化し、且つ施術時間を短縮して被施術者
の苦痛を緩和することができる、改良されたパーマ剤及
びパーマ方法を提供することを目的とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
チオグリコール酸、チオグリコール酸塩、システイン及
びアセチルシステインより選ばれた1種又は2種以上の
メルカプタンの2〜7%と、ジチオジグリコール酸、ジ
チオジグリコール酸塩及びシスチンより選ばれた1種又
は2種以上のジスルフィドの1.5〜17.5%とを含
み、且つジスルフィド/メルカプタンの配合比率が0.
75〜2.5であるパーマネントウェーブ用又は縮毛矯
正用第1剤と、酸化剤を含有するパーマネントウェーブ
用又は縮毛矯正用第2剤とを、組み合わせてなることを
特徴とする酸化還元同時進行型のパーマ剤を用いること
によって、達成できる。
【0007】また、チオグリコール酸及びチオグリコー
ル酸塩より選ばれた1種以上のメルカプタンの1〜5%
と、システイン及びアセチルシステインより選ばれた1
種以上のメルカプタンの1〜2%と、ジチオジグリコー
ル酸、ジチオジグリコール酸塩及びシスチンより選ばれ
た1種又は2種以上のジスルフィドの1.5〜17.5
%とを含み、且つジスルフィド/メルカプタンの配合比
率が0.75〜2.5であるパーマネントウェーブ用又
は縮毛矯正用第1剤を毛髪に塗布しながらロット等に巻
き、所定の時間放置した後第1剤を洗い流し、直ちにロ
ット等を外して過酸化水素を含有するパーマネントウェ
ーブ用又は縮毛矯正用第2剤を塗布し、毛髪全体に行き
渡らせたのち直ちに洗い流すことを特徴とするパーマ方
法によって、更に好ましい結果を得ることができる。
【0008】更には、チオグリコール酸及びチオグリコ
ール酸塩より選ばれた1種以上のメルカプタンの1%以
下と、システイン及びアセチルシステインより選ばれた
1種以上のメルカプタンの2〜7%と、ジチオジグリコ
ール酸、ジチオジグリコール酸塩及びシスチンより選ば
れた1種又は2種以上のジスルフィドの1.5〜17.
5%とを含み、且つジスルフィド/メルカプタンの配合
比率が0.75〜2.5であるパーマネントウェーブ剤
又は縮毛矯正剤を毛髪に塗布しながらロット等に巻き、
所定の時間放置した後該パーマネントウェーブ剤又は縮
毛矯正剤を洗い流し、直ちにロット等を外すことを特徴
とするパーマ方法により、第2剤処理を省略しても好ま
しい結果を得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明におけるパーマネントウェ
ーブ第1剤に用いられるメルカプタンは、チオグリコー
ル酸、チオグリコール酸塩、システイン及びアセチルシ
ステインより選ばれた1種又は2種以上からなるもので
あるが、上記のチオグリコール酸塩としては、チオグリ
コール酸アンモニウム、チオグリコール酸ナトリウム、
チオグリコール酸カリウム、チオグリコール酸モノエタ
ノールアミン、チオグリコール酸トリエタノールアミン
などであってよい。かかるメルカプタンの配合量は2〜
7%の範囲内にあることが好ましい。2%未満ではウェ
ーブ形成力が十分でなく、また7%を超えると毛髪の損
傷が大きい。
【0010】本発明におけるパーマネントウェーブ第1
剤に用いられるメルカプタンの組合せを、チオグリコー
ル酸及びチオグリコール酸塩より選ばれた1種以上のメ
ルカプタンの1〜5%と、システイン及びアセチルシス
テインより選ばれた1種以上のメルカプタンの1〜2%
とすると、更に好ましい結果が得られる。
【0011】本発明におけるパーマネントウェーブ第1
剤に用いられるメルカプタンの組合せを、チオグリコー
ル酸及びチオグリコール酸塩より選ばれた1種以上のメ
ルカプタンの1%以下と、システイン及びアセチルシス
テインより選ばれた1種以上のメルカプタンの2〜7%
とすると、第2剤を省略しても好ましい結果が得られ
る。
【0012】本発明におけるパーマネントウェーブ第1
剤に用いられるジスルフィドは、ジチオジグリコール
酸、ジチオジグリコール酸塩及びシスチンより選ばれた
1種又は2種以上のジスルフィドからなるものである
が、上記のジチオジグリコール酸塩としては、ジチオジ
グリコール酸アンモニウム、ジチオジグリコール酸ナト
リウム、ジチオジグリコール酸カリウム、ジチオジグリ
コール酸モノエタノールアミン、ジチオジグリコール酸
トリエタノールアミンなどであってよい。かかるジスル
フィドの配合量は1.5〜17.5%の範囲内にあり、
ジスルフィド/メルカプタンの配合比率が0.75〜
2.5の範囲内にことが好ましい。ジスルフィド/メル
カプタンの配合比率が0.75未満であると酸化作用が
不十分となり、2.5を超えると還元作用が不十分とな
るので、共に適切なウェーブを形成することができな
い。
【0013】本発明におけるパーマネントウェーブ第2
剤に用いられる酸化剤は、過酸化水素、臭素酸ナトリウ
ム、臭素酸カリウムなどであってよい。好ましくは、過
酸化水素を1〜3%配合したものである。かかる第2剤
中の過酸化水素の配合量が1%未満では酸化力が十分で
なく、3%を超えると毛髪の損傷が大きくなるので好ま
しくない。
【0014】本発明におけるパーマネントウェーブ第1
剤、第2剤には、それぞれ本発明の効果を妨げない範囲
において、必要に応じて他の成分、例えばカチオン性、
アニオン性、両性又は非イオン性などの高分子又は低分
子の界面活性剤、尿素、高級アルコール、タンパク加水
分解物、アミノ酸、育毛料、酸性染料、香料などを添
加、配合しておくことができる。
【0015】従来のパーマ剤の作用機構は、チオグリコ
ール酸などの還元剤を含有する第1剤によって、毛髪中
のシスチン結合を約20%還元し(第1剤を塗布して1
0〜15分後、テストカールで毛髪の適度な可塑性を確
認する)、毛髪をロット等に巻いたまま中間水洗で第1
剤を洗い流したのち、ロット等に巻かれた毛髪に、酸化
剤を含有する第2剤を塗布して10〜15分放置し、還
元されたシスチン結合を再結合させてカール状態を固定
するものであった。
【0016】これに対して本発明の場合は、チオグリコ
ール酸などのメルカプタンとジチオジグリコール酸など
のジスルフィドを、ジスルフィド/メルカプタンの配合
比率が0.75を超えるように配合すると、還元と酸化
とが同時に進行して約20分程で平衡状態に達する。こ
のときは還元された状態のシスチン結合が約5%程度残
るが、ロットを外しても十分にウェーブを形成してお
り、従来の第1剤処理後の毛髪のような可塑性は残って
いない。しかし、このまま仕上げた場合は1週間程でウ
ェーブが取れてしまうことがあるので、ロットを外した
毛髪に酸化剤を含有する第2剤を塗布して、残留する第
1剤の働きを停止することにより、持ちのよいウェーブ
を形成するのがよい。
【0017】従って、本発明においては原則的に第1剤
のみによって還元と酸化とが進行するので、従来必要で
あった中間水洗が必ずしも必要でなく、水洗をしても毛
髪の表面に残っている薬剤を除くのみでよく、極めて簡
単に且つ短時間で十分であるから、毛髪中のペプチドな
どが水洗により流出することがなく、毛髪の損傷は殆ど
生じない。そしてまた、本発明における第2剤の使用
も、第1剤による還元酸化反応に対しては本質的なもの
でなくて、単なる補助的なものであるから、毛髪全体に
行き渡らせたのちにリンスを使用する感覚で、直ちに洗
い流すことができる。それゆえ本発明では、短時間の簡
単な処理でパーマ施術を終了することができるのであ
る。
【0018】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれらの例によって何ら制限され
るものではない。
【0019】(実施例1)以下の〔表1〕〜〔表7〕に
示す処方に従って、パーマネントウェーブ第1剤A〜C
(本発明品)及びD,E(比較品)、並びに第2剤F,
Gを用意し、これらを用いて、ウェーブ効率試験、還元
率測定試験、ウェーブ保持率試験、毛髪強度試験を実施
し、その結果を〔表8〕及び〔表9〕に示した。
【0020】
【表1】 パーマネントウェーブ第1剤A(処方1:本発明品) チオグリコール酸アンモニウム液 6.0g (チオグリコール酸として50%) ジチオジグリコール酸アンモニウム液 10.0g (ジチオジグリコール酸として40%) アンモニア水(25%)でpHを9に調整 適量 ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム 0.4g 乳化剤 3.0g 精製水で全量を100mlに調整 適量
【0021】
【表2】 パーマネントウェーブ第1剤B(処方2:本発明品) チオグリコール酸アンモニウム液 6.0g (チオグリコール酸として50%) 塩酸システイン 1.5g ジチオジグリコール酸アンモニウム液 10.0g (ジチオジグリコール酸として40%) アンモニア水(25%)でpHを9に調整 適量 ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム 0.4g 乳化剤 3.0g 精製水で全量を100mlに調整 適量
【0022】
【表3】 パーマネントウェーブ第1剤C(処方3:本発明品) チオグリコール酸モノエタノールアミン液 6.0g (チオグリコール酸として50%) 塩酸システイン 7.3g ジチオジグリコール酸アンモニウム液 20.0g (ジチオジグリコール酸として40%) アンモニア水(25%)でpHを7.9に調整 適量 炭酸水素アンモニウム 3.0g ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム 0.4g 乳化剤 3.0g 精製水で全量を100mlに調整 適量
【0023】
【表4】 パーマネントウェーブ第1剤D(処方4:比較品) チオグリコール酸アンモニウム液 8.0g (チオグリコール酸として50%) アンモニア水(25%)でpHを9に調整 適量 ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム 0.4g 乳化剤 3.0g 精製水で全量を100mlに調整 適量
【0024】
【表5】 パーマネントウェーブ第1剤E(処方5:比較品) チオグリコール酸アンモニウム液 13.6g (チオグリコール酸として50%) ジチオジグリコール酸アンモニウム液 2.0g (ジチオジグリコール酸として40%) アンモニア水(25%)でpHを8.1に調整 適量 炭酸水素アンモニウム 4.0g ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム 0.4g 乳化剤 3.0g 精製水で全量を100mlに調整 適量
【0025】
【表6】 パーマネントウェーブ第2剤F(処方6) 臭素酸ナトリウム 7.0g ポリオキシエチレンラウリル硫酸塩 1.0g 精製水で全量を100mlに調整 適量
【0026】
【表7】 パーマネントウェーブ第2剤G(処方7) 過酸化水素水(35%) 6.6g ピロリン酸ナトリウム 0.2g リン酸でpHを3.0に調整 適量 ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 1.0g 精製水で全量を100mlに調整 適量
【0027】ウェーブ効率試験 毛髪25本をキルビー法のウェーブ器具に巻き付け、こ
れを第1剤に1分間浸漬したのち取り出し、空容器に入
れて密閉し、容器のまま40℃の恒温槽に放置する。所
定の時間経過後にウェーブ器具を取り出して水洗し、第
2剤に所定の時間浸漬したのち水洗する。こうして処理
した毛髪をウェーブ器具から取り外し、ウェーブ効率を
測定した。
【0028】還元率測定試験 ウェーブ効率試験の第1剤処理後の毛髪を、0.5%亜
硫酸ナトリウム水溶液で洗い、更に0.5%亜硫酸ナト
リウム水溶液中に30分間浸漬し、1%ヨウ素酢酸ナト
リウム水溶液に浸漬して湯浴上で1時間加熱したのち、
水洗し、乾燥した。この毛髪を塩酸で加水分解し、アミ
ノ酸分析を行って、第1剤処理前の毛髪中のシスチン量
と第1剤処理後の毛髪中のカルボキシメチルシステイン
量から、還元率を算出した。
【0029】ウェーブ保持率試験 ウェーブ効率試験でウェーブ効率を測定した毛髪を、
7.6gの荷重をかけて室内に吊るし下げ、1週間後に
ウェーブ効率を測定して、パーマ処理直後のウェーブ効
率を100としてウェーブ保持率を算出した。
【0030】毛髪強度試験 約20cmの毛髪20本の中央を金具で結び、中央から切
断して2組の毛束を作る。一方の毛束を第1剤に1分間
浸漬したのち取り出し、空容器に入れて密閉し、容器の
まま40℃の恒温槽に放置する。所定の時間経過後に容
器から取り出して水洗し、第2剤に所定の時間浸漬した
のち水洗する。毛髪を自然乾燥させたのち、引張試験機
(東洋ボールドウィン社製、テンシロンUMT−2−5
HR)を用いて破断荷重を測定し、他方の未処理毛髪の
破断荷重を100として相対値を算出して、毛髪強度と
した。
【0031】
【表8】
【0032】〔表8〕の結果をみると、本発明品のパー
マ第1剤Aは、通常のパーマ第1剤Dの半分以下の還元
率でありながら同程度のウェーブ効率を示すことが分か
る。これは、還元工程と酸化工程とが平行して進行して
いることを示している。しかも、通常のパーマ第2剤の
放置時間が約15分必要であるのに対して、約3分の1
の時間で十分なウェーブ保持率を有することも分かる。
更に、本発明品のパーマ第1剤Cでは、第2剤処理を省
略しても、しっかりしたウェーブを形成し、十分なウェ
ーブ保持率を有していることも分かる。
【0033】
【表9】
【0034】また〔表9〕の結果から、本発明品による
パーマ処理では、通常のパーマ処理と比較して、殆ど毛
髪強度の低下がないことが分かる。
【0035】(実施例2)以下の〔表10〕及び〔表1
1〕に示す処方に従って、パーマネントウェーブ第1剤
H(本発明品)及び第2剤Iを用意し、これらを用い
て、以下のようにしてパーマ処理を行った。すなわち、
先ずパーマ第1剤Hを毛髪に塗布しながらロットに巻
き、加温機で50℃以下で温めながら約20分間放置し
た後、第1剤Hを洗い流し、すぐにロットを外した。次
いでパーマ第2剤Iを毛髪に塗布し、約1分後に水洗し
た。このような処理の結果、第2剤で処理する前にロッ
トから外し、また第2剤の処理が約1分と非常に短時間
でありながら、弾力のあるしっかりしたウェーブが形成
されており、1週間の後もウェーブダウンは認められな
かった。
【0036】
【表10】 パーマネントウェーブ第1剤H(処方8:本発明品) チオグリコール酸アンモニウム液 8.0g (チオグリコール酸として50%) 塩酸システイン 1.5g アセチルシステイン 0.5g シスチン 0.2g ジチオジグリコール酸アンモニウム液 20.0g (ジチオジグリコール酸として40%) アンモニア水(25%)でpHを8.5に調整 適量 炭酸水素アンモニウム 1.0g ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム 0.8g 乳化剤 20.0g 精製水で全量を100mlに調整 適量
【0037】
【表11】 パーマネントウェーブ第2剤I(処方9) 過酸化水素水(35%) 6.6g ピロリン酸ナトリウム 0.2g リン酸でpHを3.0に調整 適量 乳化剤 20.0g 精製水で全量を100mlに調整 適量
【0038】(実施例3)以下の〔表12〕に示す処方
に従って、一浴式の縮毛矯正剤Jを用意し、これを用い
て、以下のようにしてストレート処理を行った。すなわ
ち、先ず縮毛矯正剤Jを縮毛に塗布し、荒目の櫛で毛髪
を伸ばすようにしながら約20分間放置した後、水洗し
た。 このような処理の結果、縮毛は矯正され、損傷が
なくて艶やかな直毛が形成され、1週間の後も縮毛への
戻りは認められなかった。
【0039】
【表12】 一浴式の縮毛矯正剤J(処方10) 塩酸システイン 7.3g チオグリコール酸モノエタノールアミン液 1.0g (チオグリコール酸として50%) ジチオジグリコール酸アンモニウム液 10.0g (ジチオジグリコール酸として40%) アンモニア水(25%)でpHを7.9に調整 適量 炭酸水素アンモニウム 3.0g 乳化剤 20.0g 精製水で全量を100mlに調整 適量
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、毛髪の損傷を極めて少
なく抑制しながら強力なパーマ施術を行うことができ
る。そして更に、テストカールや中間水洗の省略の他、
第2剤処理の際の放置時間の短縮又は省略が可能とな
り、パーマ施術の時間短縮と、工程の簡素化とを同時に
実現できる効果がある。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チオグリコール酸、チオグリコール酸
    塩、システイン及びアセチルシステインより選ばれた1
    種又は2種以上のメルカプタンの2〜7%と、ジチオジ
    グリコール酸、ジチオジグリコール酸塩及びシスチンよ
    り選ばれた1種又は2種以上のジスルフィドの1.5〜
    17.5%とを含み、且つジスルフィド/メルカプタン
    の配合比率が0.75〜2.5であるパーマネントウェ
    ーブ用又は縮毛矯正用第1剤と、酸化剤を含有するパー
    マネントウェーブ用又は縮毛矯正用第2剤とを、組み合
    わせてなることを特徴とする酸化還元同時進行型のパー
    マ剤。
  2. 【請求項2】 チオグリコール酸及びチオグリコール酸
    塩より選ばれた1種以上のメルカプタンの1〜5%と、
    システイン及びアセチルシステインより選ばれた1種以
    上のメルカプタンの1〜2%と、ジチオジグリコール
    酸、ジチオジグリコール酸塩及びシスチンより選ばれた
    1種又は2種以上のジスルフィドの1.5〜17.5%
    とを含み、且つジスルフィド/メルカプタンの配合比率
    が0.75〜2.5であるパーマネントウェーブ用又は
    縮毛矯正用第1剤と、過酸化水素を含有するパーマネン
    トウェーブ用又は縮毛矯正用第2剤とを、組み合わせて
    なることを特徴とする酸化還元同時進行型のパーマ剤。
  3. 【請求項3】 チオグリコール酸及びチオグリコール酸
    塩より選ばれた1種以上のメルカプタンの1%以下と、
    システイン及びアセチルシステインより選ばれた1種以
    上のメルカプタンの2〜7%と、ジチオジグリコール
    酸、ジチオジグリコール酸塩及びシスチンより選ばれた
    1種又は2種以上のジスルフィドの1.5〜17.5%
    とを含み、且つジスルフィド/メルカプタンの配合比率
    が0.75〜2.5である一浴式パーマネントウェーブ
    用又は縮毛矯正用剤からなることを特徴とする酸化還元
    同時進行型のパーマ剤。
  4. 【請求項4】 チオグリコール酸及びチオグリコール酸
    塩より選ばれた1種以上のメルカプタンの1〜5%と、
    システイン及びアセチルシステインより選ばれた1種以
    上のメルカプタンの1〜2%と、ジチオジグリコール
    酸、ジチオジグリコール酸塩及びシスチンより選ばれた
    1種又は2種以上のジスルフィドの1.5〜17.5%
    とを含み、且つジスルフィド/メルカプタンの配合比率
    が0.75〜2.5であるパーマネントウェーブ用又は
    縮毛矯正用第1剤を毛髪に塗布しながらロット等に巻
    き、所定の時間放置した後第1剤を洗い流し、直ちにロ
    ット等を外して過酸化水素を含有するパーマネントウェ
    ーブ用又は縮毛矯正用第2剤を塗布し、毛髪全体に行き
    渡らせたのち直ちに洗い流すことを特徴とするパーマ方
    法。
  5. 【請求項5】 チオグリコール酸及びチオグリコール酸
    塩より選ばれた1種以上のメルカプタンの1%以下と、
    システイン及びアセチルシステインより選ばれた1種以
    上のメルカプタンの2〜7%と、ジチオジグリコール
    酸、ジチオジグリコール酸塩及びシスチンより選ばれた
    1種又は2種以上のジスルフィドの1.5〜17.5%
    とを含み、且つジスルフィド/メルカプタンの配合比率
    が0.75〜2.5であるパーマネントウェーブ剤又は
    縮毛矯正剤を毛髪に塗布しながらロット等に巻き、所定
    の時間放置した後該パーマネントウェーブ剤又は縮毛矯
    正剤を洗い流し、直ちにロット等を外すことを特徴とす
    るパーマ方法。
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