JPH10230872A - スペアタイヤキャリヤ装置 - Google Patents

スペアタイヤキャリヤ装置

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JPH10230872A
JPH10230872A JP5385997A JP5385997A JPH10230872A JP H10230872 A JPH10230872 A JP H10230872A JP 5385997 A JP5385997 A JP 5385997A JP 5385997 A JP5385997 A JP 5385997A JP H10230872 A JPH10230872 A JP H10230872A
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JP
Japan
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back door
spare tire
door
carrier frame
frame
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JP5385997A
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English (en)
Inventor
Norio Irie
紀夫 入江
Yoshi Nakamura
好 中村
Takashi Yamada
隆 山田
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PAJIERO SEIZO KK
Original Assignee
PAJIERO SEIZO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バックドアへの入力荷重を低減化させる。 【解決手段】 スペアタイヤ9の装着されるキャリヤフ
レーム1の一端側をバックドア5の外表面部に相対回転
運動可能なように連結するとともに、他端側を、ダブル
ヒンジ機構を介してドアピラー6周りの車体7側に取付
ける。キャリヤフレーム1は、車幅方向に伸びる2本の
ラテラルフレーム11、11’を主体に形成される。2
本のラテラルフレーム11、11’の間に、スペアタイ
ヤ装着用のアタッチメント4を取付ける。ラテラルフレ
ーム11、11’の一端側にはピボット部15が設けら
れ、このピボット部15は軸受ブラケット55を介し
て、バックドア5の外表面部に取付けられる。ラテラル
フレーム11、11’の他端側は、ベルクランク状の揺
動部材2を介して、ベース部材3に相対回転運動可能な
ように連結される。ベース部材3は、ドアピラー6周り
に取付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペアタイヤをバ
ックドア後方部等に有するタイプの車両における、その
スペアタイヤの保持装置であるスペアタイヤキャリヤ装
置に関するものであり、特に、バックドア外表面部に、
リンク機構を介してスペアタイヤを取り付けるようにし
たものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスペアタイヤをバックドア後方部
に有するタイプの車両においては、例えば図6に示す如
く、スペアタイヤ90が、バックドア80に直接取り付
けられるようになっているものがある。このものは、ス
ペアタイヤ90がバックドアに直接取り付けられている
ものであるところから、バックドア80の開閉に当っ
て、スペアタイヤ90の移動等を別途行なわなくとも良
いと言う利点がある。しかしながら、可成りの質量(重
量)を有するスペアタイヤ90が、常時、上記バックド
ア80に取り付けられた状態となっていることより、バ
ックドア80は、常に可成りの荷重(負荷)を受けるこ
ととなる。このような状態において車両の走行が行なわ
れると、バックドア80の取付部(ヒンジ部)等には大
きな繰返し荷重が入力することとなる。これに対処する
ため、バックドア80の取り付けられるヒンジ部等は高
い強度・剛性を有するようになっている。また、これら
バックドア80自体及びヒンジ部等は、強度・剛性を向
上させるために大掛りなものとならざるを得ず、従っ
て、これらバックドア周りの質量も重くならざるを得な
いと言う問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような問題点を解
決するために、上記スペアタイヤ90を、直接バックド
ア80に取り付けるのでは無く、別の機構からなるスペ
アタイヤキャリヤ装置に取り付けるようにしたものがあ
る。しかしながら、このようなタイプのものにおいて
は、上記バックドア80の開閉に際して、その前に、上
記スペアタイヤ自体をバックドアの開閉に支障の無い位
置に移動させておかなければならないという問題点があ
る。このような問題点を解決するために、バックドアへ
の入力荷重(負荷)を小さくするようにするとともに、
バックドアの開閉操作に伴って上記スペアタイヤの移動
をも自動的に(連動して)行なわせることのできるよう
にしたスペアタイヤキャリヤ装置を提供しようとするの
が、本発明の目的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、請求項1記載の発明においては、バック
ドア後方部にスペアタイヤを有する車両における当該ス
ペアタイヤを保持するためのスペアタイヤキャリヤ装置
に関して、ドアピラー等にヒンジ機構を介してスイング
運動可能なように取り付けられるバックドアと、当該バ
ックドアのほぼ中央部のところに当該バックドアと相対
回転運動が可能なように取り付けられるピボット部を有
するとともに、当該ピボット部を起点にして形成される
ラテラルフレームのところにスペアタイヤ装着用アタッ
チメントを有するキャリヤフレームと、当該キャリヤフ
レームの上下のラテラルフレームの先端部のところに、
当該ラテラルフレームと相対回転運動可能なように、そ
の一端が連結されるものであって、ダブルヒンジ機構を
形成するベルクランク状の揺動部材と、当該揺動部材の
端部であって上記キャリヤフレームに連結される側とは
反対側の端部に相対回転運動可能なように連結されると
ともに、そのベース部が上記バックドアの取り付けられ
るドアピラーまたは当該ドアピラー周りの車体の一部に
剛結合状に取り付けられるベース部材と、からなる構成
を採ることとした。
【0005】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては次のような作用を呈することとなる。
すなわち、本発明のものにおいては、スペアタイヤがア
タッチメントを介してラダーフレーム状のキャリヤフレ
ームに取り付けられるようになっているとともに、当該
キャリヤフレームは、その一端がピボット部を介してバ
ックドア外表面部に取り付けられるようになっているも
のである。そして、上記キャリヤフレームの他端側はダ
ブルヒンジ機構を形成するベルクランク状の揺動部材を
介してベース部材に連結されるとともに、当該ベース部
材はバックドアの取り付けられるドアピラー周りに取り
付けられるようになっているものである。従って、可成
りの質量を有する重いスペアタイヤからの荷重は、一部
はバックドアに入力することとなるが、その大半のもの
(半分以上)は上記揺動部材及びベース部材を介してド
アピラー等の車体側メンバへと入力されることとなる。
その結果、バックドアに直接スペアタイヤの取付られる
従来のものに較べて、ドア(バックドア)側への入力荷
重は半分以下に抑えられることとなる。従って、バック
ドアを支持するドアヒンジ部への入力荷重は低減化され
ることとなり、従来のものの如く、当該ドアヒンジ部周
りの強度・剛性を極端に高める必要が無くなる。
【0006】また、上記スペアタイヤを支持するキャリ
ヤフレームは、その一端がダブルヒンジ機構を介してド
アピラー等の車体側に連結されるようになっているとと
もに、他端側は上記ピボット部を介してバックドアに、
相対回転運動が可能なように連結されるようになってい
るものであるところから、バックドアの開閉操作に連動
して、上記スペアタイヤキャリヤ装置自体も作動させる
ことができるようになる。その結果、従来のものの如
く、バックドア開放時に、前もってスペアタイヤキャリ
ヤ装置を作動させ、上記スペアタイヤ自体をバックドア
の開閉路から除去しておくと言うような余分な操作をす
る必要が無くなる。すなわち、一動作にてバックドアの
開閉を行なうことができるようになる。また、その一端
がバックドアに連結されるキャリヤフレームは、その他
端が、ベルクランク状の揺動部材等からなるダブルヒン
ジ機構を介してドアピラー等車体側に連結されるように
なっているので、そのスイング角度を比較的大きく採る
ことが出来るようになり、本キャリヤフレームと共同し
てスイング運動する上記バックドアを、ほぼ90°の範
囲にわたってスイング運動させることができるようにな
る。その結果、本バックドアは、その開閉角度、すなわ
ち、スイング角度を十分に採ることができるようにな
る。
【0007】次に、請求項2記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項1記載の
ものと同じである。その特徴とするところは、上記請求
項1記載のスペアタイヤキャリヤ装置において、上記ス
ペアタイヤ装着用アタッチメントの取り付けられるキャ
リヤフレームと上記バックドア外表面部との間であっ
て、上記キャリヤフレームを形成するラテラルフレーム
の上記揺動部材との連結点付近に、上記キャリヤフレー
ムの上記バックドア側への移動を規制するためのダンパ
機構を設けるようにした構成を採ることとしたことであ
る。
【0008】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては、上記請求項1記載のものに加えて、
更に次のような作用を呈することとなる。すなわち、ス
ペアタイヤの装着されるキャリヤフレームは、その一端
がピボット部を介してバックドアに取り付けられるよう
になっているが、他端側は、揺動部材等からなるダブル
ヒンジ機構を介してバックドアの取り付けられるドアピ
ラー等に連結されるようになっているものである。従っ
て、これら構成からなるものは、一般に、上記バックド
ア外表面部と上記キャリヤフレームのダブルヒンジ機構
への連結部側との間に、各ヒンジ点におけるガタの集積
等により相対移動が生ずることとなる。そして、このガ
タの集積が、車両の走行等による上記スペアタイヤの振
動等によって、上記キャリヤフレームとバックドア外表
面部との間において、接触等の相互干渉を生じさせるお
それがある。しかしながら、本発明のものにおいては、
上記キャリヤフレームとバックドア外表面部との間に、
クッション材等からなるダンパ機構が設けられるように
なっているので、このダンパ機構の緩衝作用により、上
記相対移動に起因する相互干渉等が回避されることとな
る。その結果、本バックドアを閉じて、当該バックドア
をロックした後は、バックドア及びダブルヒンジ機構を
介して支持される上記キャリヤフレームは、上記ダンパ
機構の作用と相まって、車両の前後方向への移動が規制
されることとなる。従って、当該キャリヤフレームに装
着されるスペアタイヤは、車両の走行等による振動等に
よって前後方向に移動したり、ガタ付いたりするような
ことが無くなる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1ないし図5を基に説明する。本発明の実施の形態に関
するものの、その構成は、図1に示す如く、車両の後方
部に設けられるスイングドアタイプのバックドア5を基
礎に形成されるものであって、当該バックドア5のほぼ
中央部付近に、当該バックドア5と相対回転運動が可能
なように取り付けられるピボット部15を、その一端に
有するとともに、当該ピボット部15を起点にして形成
されるラテラルフレーム11、11’のところにスペア
タイヤ装着用のアタッチメント4を有するラダーフレー
ム型のキャリヤフレーム1と、当該キャリヤフレーム1
の上下のラテラルフレーム11、11’の先端部のとこ
ろに、当該ラテラルフレーム11、11’と相対回転運
動可能なように、その一端が連結されるとともに、ダブ
ルヒンジ機構(O12,O23)を形成するベルクランク状
の揺動部材2と、当該揺動部材2の端部であって上記キ
ャリヤフレーム1に連結される側とは反対側の端部(O
23)のところに相対回転運動が可能なように連結される
とともに、そのベース部が上記バックドア5の取り付け
られるドアピラー6または当該ドアピラー6周りの車体
7の一部に剛結合状に取り付けられるベース部材3と、
からなることを基本とするものである。
【0010】このような基本構成において、上記キャリ
ヤフレーム1は、四角形状の形態からなる、いわゆるラ
ダーフレームを形成するようになっているものである。
このような形態からなるものにおいて、上記バックドア
5の横幅方向に沿って伸びる2本のラテラルフレーム1
1、11’がほぼ平行に設けられるようになっているも
のである。この2本のラテラルフレーム11、11’の
間を橋渡しするように、垂直状のバーチカルフレームが
設けられるようになっており、このバーチカルフレーム
が上記バックドア5の外表面部のところに、当該バック
ドア5との間に相対回転運動可能なように取り付けられ
るようになっているものである。そして、このバーチカ
ルフレームが、図1に示す如く、上記バックドア5に軸
受ブラケット55を介して取り付けられることによっ
て、ピボット部15を形成するようになっているもので
ある。
【0011】このような構成からなる本キャリヤフレー
ム1を形成する上記2本のラテラルフレーム11、1
1’の間には、スペアタイヤ9を装着するためのアタッ
チメント4が、上記ラテラルフレーム11、11’上に
溶接手段等にて取り付けられるようになっているもので
ある。また、このような構成からなる上記2本のラテラ
ルフレーム11、11’の間には、図1に示す如く、ク
ロスフレーム状のリーンフォースメント12が設けられ
るようになっており、これによって、本キャリヤフレー
ム1全体の強度・剛性が確保されるようになっているも
のである。そして、このような各ラテラルフレーム1
1、11’の、その先端部であって、上記バーチカルフ
レームからなるピボット部15の設けられる側とは反対
側のところ(O12)には、ベルクランク状の揺動部材2
の一端側が連結されるようになっているものである。こ
の揺動部材2は、図1及び図5に示す如く、ベルクラン
ク状の形態からなるものであり、そして、このようなベ
ルクランク状のものが、図1及び図2に示す如く、バッ
クドア5が閉じられて、かつ、上記キャリヤフレーム1
がバックドア5と平行な状態に保持された状態におい
て、上記バックドア5を支持するドアピラー6の周りを
巻くように配置されるようになっているものである。す
なわち、上記バックドア5の開閉時にキャリヤフレーム
1が十分にスイング作動をし、両者が相互に干渉するこ
とのないようにしているものである。
【0012】このような構成からなる上記揺動部材2
の、上記ラテラルフレーム11、11’と連結される側
とは反対側の端部のところ(O23)には、本スペアタイ
ヤキャリヤ装置を形成する各フレームを支持するための
ベース部材3が設けられるようになっているものであ
る。そして、このベース部材3の上記揺動部材2と連結
される側(O23)以外の、いわゆるベース部のところ
は、上記バックドア5の取り付けられるドアピラー6
に、あるいは、当該ドアピラー6の周りに形成される強
度・剛性の高い車体7の一部に、取り付けられる(固定
される)ようになっているものである。このベース部材
3を基礎にして、上記揺動部材2及び上記キャリヤフレ
ーム1は、いわゆるダブルヒンジ機構を形成するように
なっているものである。このようなダブルヒンジ機構を
介して、上記キャリヤフレーム1がドアピラー6の周り
に取り付けられることによって、本キャリヤフレーム1
の、その先端部であるピボット部15は、上記バックド
ア5の開閉運動に連動した状態で大きな角度からなるス
イング運動をすることができるようになっているもので
ある。
【0013】また、上記構成において、上記キャリヤフ
レーム1を形成する上下のラテラルフレーム11、1
1’のところであって、上記揺動部材2との連結点(O
12)に近いところには、図2及び図5に示す如く、上記
バックドア5の外表面部との間における干渉を規制する
ためのダンパ機構8が設けられるようになっている。こ
のダンパ機構8は、ゴム状弾性体等からなるクッション
材を基礎に形成されるようになっているものであり、バ
ックドア5が閉じられた状態において、上記キャリヤフ
レーム1のラテラルフレーム11、11’のところが上
記バックドア5の外表面部と干渉することのないよう、
所定の隙間を保持するようになっているものである。
【0014】次に、このような構成からなる本実施の形
態のものについての、その作用等について説明する。す
なわち、本実施の形態のものにおいては、図1に示す如
く、スペアタイヤ9がアタッチメント4を介してラダー
フレーム状のキャリヤフレーム1に取り付けられるよう
になっているとともに、当該キャリヤフレーム1は、そ
の一端がピボット部15を介してバックドア5の外表面
部に取り付けられるようになっているものである。ま
た、上記キャリヤフレーム1の他端側は、図2ないし図
5に示す如く、ダブルヒンジ機構を形成するベルクラン
ク状の揺動部材2を介してベース部材3に連結されると
ともに、当該ベース部材3は、バックドア5の取り付け
られるドアピラー6に取り付けられるようになっている
ものである。従って、可成りの質量を有する重いスペア
タイヤ9からの荷重は、一部はバックドア5側に入力す
ることとなるが、その大半のもの(半分以上)は、上記
揺動部材2及びベース部材3を介してドアピラー6等の
車体7側のメンバへと入力されることとなる。その結
果、バックドア5に直接スペアタイヤの取付られる従来
のものに較べて、バックドア5側への入力荷重は半分以
下に抑えられることとなる。従って、バックドア5を支
持するドアヒンジ部への入力荷重は低減化されることと
なり、従来のものにおける如く、当該ドアヒンジ部周り
の強度・剛性を極端に高める必要が無くなる。従って、
バックドア5周りの車体7の質量軽減等を図ることがで
きるようになる。
【0015】また、上記スペアタイヤ9を支持するキャ
リヤフレーム1は、その一端がダブルヒンジ機構を介し
てドアピラー6等の車体7側に連結されるようになって
いるとともに、他端側は上記ピボット部15を介してバ
ックドア5に相対回転運動が可能なように連結されるよ
うになっているものであるところから、図3ないし図5
に示す如く、バックドア5の開閉操作に連動して上記ス
ペアタイヤ9の装着されるキャリヤフレーム1、更には
本スペアタイヤキャリヤ装置全体が作動することとな
る。その結果、従来のものにおけるような、バックドア
開放時に、前もってスペアタイヤキャリヤ装置を作動さ
せ、上記スペアタイヤ自体をバックドアの開閉進行路か
ら取り除くようにしておくと言うような余分な操作をす
る必要が無くなる。すなわち、一動作にてバックドア5
の開閉を行なうことができるようになる(図5参照)。
また、その一端がバックドア5に連結されるキャリヤフ
レーム1は、その他端側が、ベルクランク状の揺動部材
2等からなるダブルヒンジ機構を介してドアピラー6等
の車体7側に連結されるようになっているので、そのス
イング角度を比較的大きく採ることが出来るようにな
り、例えば図4に示す如く、本キャリヤフレーム1と共
同してスイング運動する上記バックドア5を、ほぼ90
°の範囲にわたって大きくスイング運動させることがで
きるようになる。その結果、本バックドア5は、その開
閉角度、すなわち、スイング角度を十分に大きく採るこ
とができるようになる。
【0016】また、本実施の形態のものにおいては、上
記キャリヤフレーム1とバックドア5の外表面部との間
に、図2及び図5に示す如く、クッション材等からなる
ダンパ機構8が設けられるようになっているので、この
ダンパ機構8の緩衝作用により、上記両部材1、5の相
対移動に起因する相互干渉等を回避することができるよ
うになる。すなわち、一般に、このようなダブルヒンジ
機構を介して取り付けられる各リンク間には、各ヒンジ
点におけるガタの集積等により大きなバックラッシ(ガ
タ)が生ずることとなる。そして、このバックラッシ
(ガタ)の集積が、車両の走行等による上記スペアタイ
ヤ9の振動等によって、上記キャリヤフレーム1とバッ
クドア5の外表面部との間において、接触等の相互干渉
を生じさせるおそれがある。しかしながら、本実施の形
態のものにおいては、上記両者1、5の間にダンパ機構
8が設けられるようになっていることより、このダンパ
機構8の作用により、上記大きなバックラッシ(ガタ)
の集積はキャンセルされ、除去されることとなる。その
結果、バックドア5を閉じて、当該バックドア5をロッ
クさせた後は、バックドア5及びダブルヒンジ機構を介
して支持される上記キャリヤフレーム1は、上記ダンパ
機構8の作用と相まって、車両の前後方向への移動が規
制されることとなる。
【0017】なお、本実施の形態においては、図1ない
し図5に示す如く、バックドア側に固定ピボット機構を
設け、車体側にダブルヒンジ機構を設けるようにしたも
のについて説明して来たが、必ずしもこの構成に限定さ
れるものでは無い。従って、上記図1ないし図5に示す
ものとは逆の構成のもの、例えば、バックドア側にダブ
ルヒンジ機構を設け、一方、車体側には固定ピボット機
構を設けるようにしたものであっても良く、このような
ものであっても、本発明におけるスペアタイヤキャリア
装置としての機能(作用及び効果)には何んら異なると
ころが無い。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、バックドア後方部にス
ペアタイヤを有する車両における当該スペアタイヤを保
持するためのスペアタイヤキャリヤ装置に関して、ドア
ピラー等にヒンジ機構を介してスイング運動可能なよう
に取り付けられるバックドアと、当該バックドアのほぼ
中央部のところに、当該バックドアと相対回転運動可能
なように取り付けられるピボット部を有するとともに、
当該ピボット部を起点にして形成されるラテラルフレー
ムのところにスペアタイヤ装着用アタッチメントを有す
るキャリヤフレームと、当該キャリヤフレームの上下の
ラテラルフレームの先端部のところに、当該ラテラルフ
レームと相対回転運動可能なようにその一端が連結され
るものであって、ダブルヒンジ機構を形成するベルクラ
ンク状の揺動部材と、当該揺動部材の端部であって上記
キャリヤフレームに連結される側とは反対側の端部に相
対回転運動可能なように連結されるとともに、そのベー
ス部が上記バックドアの取り付けられるドアピラーまた
は当該ドアピラー周りの車体の一部に剛結合状に取り付
けられるベース部材と、からなる構成を採ることとした
ので、可成りの質量を有する重いスペアタイヤからの荷
重は、全体的に分散されるようになった。すなわち、荷
重のうちの大半のもの(半分以上)は上記揺動部材及び
ベース部材を介してドアピラー等の車体側メンバへと入
力されることとなり、残りの少ない荷重のみが、バック
ドア側へと入力されるようになった。その結果、バック
ドアを支持するドアヒンジ部への入力荷重は低減化され
ることとなり、従来のものの如く、当該ドアヒンジ部周
りの強度・剛性を極端に高める必要が無くなった。従っ
て、バックドア周りの車体の質量軽減化を図ることがで
きるようになった。
【0019】また、スペアタイヤを支持するキャリヤフ
レームは、その一端がダブルヒンジ機構を介してドアピ
ラー等の車体側に連結されるようになっているととも
に、他端側は上記ピボット部を介してバックドアに、相
対回転運動が可能なように連結されるようになっている
ものであるところから、バックドアの開閉操作に連動し
て上記スペアタイヤの装着されるキャリヤフレーム、更
には、本スペアタイヤキャリヤ装置全体を作動させるこ
とができるようになった。従って、従来のものにおける
ような、バックドア開放時に、前もってスペアタイヤキ
ャリヤ装置を作動させ、上記スペアタイヤ自体をバック
ドアの開閉進行路から取り除くようにしておくと言うよ
うな余分な操作をする必要が無くなった。すなわち、一
動作にてバックドアの開閉を行なうことができるように
なった。また、その一端がバックドアに連結されるキャ
リヤフレームは、その他端が、ベルクランク状の揺動部
材等からなるダブルヒンジ機構を介してドアピラー等の
車体側メンバに連結されるようになっているので、その
スイング角度を十分に大きく採ることが出来るようにな
り、本キャリヤフレームと共同してスイング運動する上
記バックドアを、ほぼ90°の範囲にわたって大きくス
イング運動させることができるようになった。その結
果、本バックドアは、その開閉角度、すなわち、スイン
グ角度を十分に大きく採ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示す斜視図である。
【図2】バックドア閉鎖時における本発明の全体構成を
示す斜視図である。
【図3】バックドア半開き状態時における本発明の全体
構成を示す斜視図である。
【図4】バックドア全開時における本発明の全体構成を
示す斜視図である。
【図5】本発明の作動態様を示すスケルトン図である。
【図6】従来例の全体構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 キャリヤフレーム 11 ラテラルフレーム 11’ ラテラルフレーム 12 リーンフォースメント 15 ピボット部(バーチカルフレーム) 2 揺動部材 3 ベース部材 4 アタッチメント 5 バックドア 55 軸受ブラケット 6 ドアピラー 7 車体 8 ダンパ機構 9 スペアタイヤ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックドア後方部にスペアタイヤを有す
    る車両における当該スペアタイヤを保持するためのスペ
    アタイヤキャリヤ装置において、ドアピラー等にヒンジ
    機構を介してスイング運動可能なように取り付けられる
    バックドアと、当該バックドアのほぼ中央部のところに
    当該バックドアと相対回転運動可能なように取り付けら
    れるピボット部を有するとともに、当該ピボット部を起
    点にして形成されるラテラルフレームのところにスペア
    タイヤ装着用のアタッチメントを有するキャリヤフレー
    ムと、当該キャリヤフレームの上下のラテラルフレーム
    の先端部のところに当該ラテラルフレームと相対回転運
    動可能なように、その一端が連結されるものであって、
    ダブルヒンジ機構を形成するベルクランク状の揺動部材
    と、当該揺動部材の端部であって上記キャリヤフレーム
    に連結される側とは反対側の端部に相対回転運動可能な
    ように連結されるとともに、そのベース部が上記バック
    ドアの取り付けられるドアピラーまたは当該ドアピラー
    周りの車体の一部に剛結合状に取り付けられるベース部
    材と、からなることを特徴とするスペアタイヤキャリヤ
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスペアタイヤキャリヤ装
    置において、上記スペアタイヤ装着用アタッチメントの
    取り付けられるキャリヤフレームと上記バックドア外表
    面部との間であって、上記キャリヤフレームを形成する
    ラテラルフレームの上記揺動部材との連結点付近に、上
    記キャリヤフレームの上記バックドア側への移動を規制
    するためのダンパ機構を設けるようにしたことを特徴と
    するスペアタイヤキャリヤ装置。
JP5385997A 1997-02-22 1997-02-22 スペアタイヤキャリヤ装置 Pending JPH10230872A (ja)

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JP5385997A JPH10230872A (ja) 1997-02-22 1997-02-22 スペアタイヤキャリヤ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002034612A3 (en) * 2000-10-27 2002-09-26 Bestop Inc Spare tire carrier for a vehicle
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CN106740522A (zh) * 2017-02-07 2017-05-31 雅安市智力机械设备有限责任公司 一种车载180°多功能旋转支架及汽车

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