JPH10230087A - 安全かみそり - Google Patents

安全かみそり

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JPH10230087A
JPH10230087A JP4963897A JP4963897A JPH10230087A JP H10230087 A JPH10230087 A JP H10230087A JP 4963897 A JP4963897 A JP 4963897A JP 4963897 A JP4963897 A JP 4963897A JP H10230087 A JPH10230087 A JP H10230087A
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blade cartridge
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Toshinori Kawai
寿紀 河合
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Kaijirushi Hamono Center KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホルダ−の上端に刃カ−トリッジが枢動可能
に装着されている首振り式安全かみそりであって、使用
時に刃カ−トリッジが顔の凹凸に機敏に反応して効率よ
いひげ剃りができる安全かみそりを提供することを目的
とする。 【解決手段】 枢動した刃カ−トリッジ2を元の中立位
置に復帰させるために細長いプッシャ−3がホルダ−1
の中央上端から上方に延び、該プッシャ−3の途中に凸
状の屈曲部4が設けられており、前記刃カ−トリッジ2
の裏面にはカム面が形成されていて、枢動した刃カ−ト
リッジを元の中立位置に復帰させるために前記プッシャ
−の先端がカム面に押圧力を与えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般大衆が使用す
る安全かみそりであって、使用中に刃カ−トリッジが長
手方向に延びる枢動軸線を中心に枢動する首振り式安全
かみそりに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の首振り式安全かみそりは、特公平
7−20512に示されているように枢動した刃カ−ト
リッジを元の中立位置に復帰させるために、刃カ−トリ
ッジの裏面にカム面を設け、ホルダ−(レザ−ハンド
ル)の上端中央から上方に突き出たプッシャ−の先端を
刃カ−トリッジのカム面に弾性的に圧接させていた。そ
して、プッシャ−を弾性的に上下方向に移動することが
できるようにホルダ−の上端にプッシャ−のハウジング
部を設け、この中に摺動通路孔を設けてプッシャ−を摺
動可能に装着すると共に、プッシャ−を弾性的に支持す
るためのコイルスプリングをプッシャ−の下端に装着し
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の首振り式安全か
みそりは上述したような構成であって、プッシャ−を弾
性的に上下方向に移動させるためにハウジング部の中に
コイルスプリングを装着していた。したがって構成が複
雑になるためにその分のコストがかかり、首振り式安全
かみそりを安価に提供するための使い捨て安全かみそり
にそのような構成にすることはできなかった。本発明
は、ホルダ−をプラスチックの一体成型で製造する使い
捨て安全かみそりに適用できるプッシャ−を備え、コス
トの安い首振り式安全かみそりを提供すると共に、安価
にもかかわらず使用中に刃カ−トリッジが顔の凹凸に対
応して円滑に枢動することのできる安全かみそりを提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は、ホルダ
−1と刃カ−トリッジ2とから成り、刃カ−トリッジ2
がその長手方向に延びる枢動軸線を中心に枢動可能にホ
ルダ−1の上端に取付けられており、且つ枢動した刃カ
−トリッジ2を弾力的に元の中立位置に復帰させるため
の手段が刃カ−トリッジとホルダ−との間に介在してい
る安全かみそりであって、枢動した刃カ−トリッジ2を
元の中立位置に復帰させるために細長いプッシャ−3が
ホルダ−1の中央上端から上方に延び、該プッシャ−3
の途中に凸状の屈曲部4が設けられており、前記刃カ−
トリッジ2の裏面にはカム面5が形成されていて、枢動
した刃カ−トリッジ2を元の中立位置に復帰させるため
に前記プッシャ−3の先端12がカム面5に押圧力を与
えることを特徴とするものである。
【0005】本発明は以上のような構成であって、プッ
シャ−3は単に細長く延びたものではなく途中に凸状の
屈曲部4が設けられている。したがって、プッシャ−3
はこの屈曲部4の存在によって軽い力が加わっただけで
前後に容易に揺動することができる。しかも、屈曲部4
の存在によってプッシャ−3の先端12は容易に上下に
移動することもできる。この結果、プッシャ−3の先端
12は前後にも上下にも容易に移動することができるの
で、プッシャ−3からの押圧力を受けている刃カ−トリ
ッジ2は使用中に顔の凹凸に敏速に反応して枢動し、効
率的にひげ剃りをすることができる。
【0006】更に、本発明のプッシャ−3はホルダ−3
の上端から上方に延びた一本の長片状に形成されてお
り、その途中に屈曲部を設けたシンプルな構成となって
いる。したがって、プッシャ−3をホルダ−3と一体に
形成したときはコストを著しく下げることができる。ま
た、プッシャ−3を金属の長片としてその一端をホルダ
−3に埋め込んだときにも従来品よりもコストを下げる
ことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
従って説明する。ホルダ−1はプラスチックの一体成型
で形成されており、細長いハンドル6と、その上端に形
成された二つのア−ム7,7から成っている。ア−ム
7,7はそれ自身の弾性力によって左右にやや揺動する
ことができる。ア−ム7,7の上端にはそれぞれシェル
軸受8,8が一体に設けられている。シェル軸受8,8
は刃カ−トリッジ2の裏面に設けられたシェル軸受の受
け入れ装置10,10と協働して、刃カ−トリッジ2を
枢動可能とするための装置である。
【0008】シェル軸受8,8について若干の説明をす
ると、ホルダ−に設けられたシェル軸受と刃カ−トリッ
ジの裏面に設けられたシェル軸受の受け入れ装置10,
10が協働して刃カ−トリッジを枢動させる装置は、特
公平3−57791公報あるいは特公平4−67998
に詳しく示されているように公知の技術である。シェル
軸受8,8は本願の図4に示すように円弧状の突条に形
成され、両端にストッパ−部9,9を有している。刃カ
−トリッジ2の裏面にはこのシェル軸受8,8の受け入
れ装置10,10に円弧状の溝が形成されていて、円弧
状の突条に形成されたホルダ−のシェル軸受8,8がこ
の円弧状の溝に沿って円運動することにより刃カ−トリ
ッジ2は枢動する。前述したようにア−ム7,7はそれ
自身の弾性力によって左右に揺動するから、両ア−ム
7,7を互いに近寄る方向に押圧することによって、シ
ェル軸受8,8はシェル軸受の受け入れ装置10,10
の内側から該受け入れ装置の溝に挿入され、刃カ−トリ
ッジ2は枢動可能にホルダ−1に結合される。
【0009】なお、刃カ−トリッジ2をホルダ−1に枢
動可能に結合する手段は上述したシェル軸受を用いるも
のに限定されることはなく、刃カ−トリッジ2が円滑に
枢動できる手段であればどのような結合手段であっても
差し支えない。例えば、ア−ム7,7の上端に内向きに
ジャ−ナル軸を設け、刃カ−トリッジの裏面にはこのジ
ャ−ナル軸とジャ−ナル結合するジャ−ナル軸受を設け
てもよい。
【0010】ホルダ−1の上端の中央にはやや薄くて細
長いプッシャ−3が上方に延びている。プッシャ−3は
プラスチック製のホルダ−1と一体に設けられたもので
あってホルダ−と同時成型によって形成される。プッシ
ャ−3の途中にはほぼU字形の屈曲部4が設けられてい
る。本発明のこの屈曲部4は、プッシャ−3が全体的に
滑らかな曲率で円弧状にカ−ブしているのではなく、プ
ッシャ−3の基部と先端12を結ぶ本線上から明確には
み出すようにこぶのように突き出ているところに特徴が
ある。屈曲部4は後方に突き出す形に形成されている
が、前方に突き出すものであっても差し支えない。ま
た、屈曲部4の形状はU字形に限定されるものではな
く、三角形であってもよくあるいは四角形であってもよ
い。つまり、プッシャ−3の基部と先端12を結ぶ本線
上から突き出すようにして屈曲していればどのような形
状であっても差し支えない。
【0011】プッシャ−3の断面の形状は図1、図2及
び図4に示した通りであるが、プッシャ−の断面はプッ
シャ−3の基部よりも下方の、斜線で囲まれた部分を一
つ置きに黒く塗りつぶした断面はプッシャ−3の断面で
はなく、ホルダ−上部の三角部分11の断面である。し
たがってプッシャ−3の正確な断面はそれよりも上の斜
線のみで示された部分である。このプッシャ−3の断面
図から明らかな通り、屈曲部4はプッシャ−3の基部の
近くに設けられている。屈曲部4がプッシャ−3の基部
近くに設けられているということは、屈曲部4がプッシ
ャ−3の先端12から遠いということである。プッシャ
−3の先端12はそれと接する刃カ−トリッジのカム面
5から力を受けるが、プッシャ−3がカム面5から受け
る力は、プッシャ−3を垂直に押圧する力と、プッシャ
−3を揺動させるモ−メントに分けられる。屈曲部4が
プッシャ−3の先端12から遠ければ、屈曲部4がカム
面5から受けるモ−メントが大きくなるので、使用中に
顔の凹凸に対応して刃カ−トリッジ2は好ましい枢動角
を保って円滑に枢動することができる。本発明における
プッシャ−3の揺動は屈曲部4の変形が大きな要素とな
っているので、屈曲部4に加わるモ−メントが大きいこ
とは使い心地を高めることができる。
【0012】屈曲部4の位置は図示したものに限定され
ることはなく、プッシャ−3の先端12に近い位置であ
っても差し支えない。ただし、この場合はプッシャ−3
の先端12が柔らかい上下動を得るために、屈曲部4の
突き出し程度は図面のものよりも更に後方に突き出して
いることが望ましい。
【0013】更に、プッシャ−3は一個だけが存在する
場合に限定されることはなく二以上存在してもよい。こ
のときに、複数の屈曲部が同じ方向に向く構成のみなら
ず、波長のように交互に向きを変えるものであっても差
し支えない。
【0014】プッシャ−3の揺動を柔らかいものにする
ためには、プッシャ−3を細くしたり厚みを薄くすれば
よいのであるが、そうするとプッシャ−3をプラスチッ
ク製としたときに特に強度が弱まって使用中にプッシャ
−3が折れる虞がある。そのために本発明はプッシャ−
3の強度を保ちながらプッシャ−3の揺動を柔らかくす
ることを可能にしたのである。また、プッシャ−3の揺
動を柔らかくするために、本発明ではプッシャ−3の先
端12に上下動と揺動の両方の運動を与えることができ
る。上下動の強さ加減は屈曲部4の突き出し程度によっ
て決定される。屈曲部4の突き出し程度が大きければプ
ッシャ−3の先端12の上下動は柔らかくなるし、突き
出し程度が小さければプッシャ−3の先端12の上下動
は硬くなる。プッシャ−3の上下動はある程度柔らかい
ことが望ましいが、屈曲部4を後方にあまり突き出すと
使用の妨げにもなるので、図示したように屈曲部4はホ
ルダ−1の背面から突出しない程度が好ましい。しか
し、これよりも後方に突出してもよいし少し引っ込んで
いてもよいことは勿論である。
【0015】刃カ−トリッジ2は、プラスチック製の刃
台13と天板14との間に刃体15を挾着したものであ
る。刃台13の裏面には間隔を置いて一対のシェル軸受
の受け入れ装置10,10が一体に設けられている。受
け入れ装置10,10は刃台裏面から下方に突き出すよ
うに設けられており、シェル軸受8,8を受け入れるた
めの円弧状の溝が内向きに設けられている。円弧状の突
条に形成されたホルダ−のシェル軸受8,8がこの円弧
状の溝に沿って円運動することにより刃カ−トリッジ2
は枢動する。シェル軸受の両端部にはストッパ−部9,
9が設けられていて、下方に突き出たシェル軸受の端部
がストッパ−部9,9に係止することによって刃カ−ト
リッジ2の枢動角度が一定の範囲内に規制される。
【0016】刃台13の裏面中央にはカム部16が設け
られている。カム部16の下端面は断面が三角形となる
ように二つの面から成るカム面5が形成されている。カ
ム面5は刃カ−トリッジ2の枢動軸線から偏倚した位置
にあって、プッシャ−3の先端12から押圧力を受け
る。刃カ−トリッジ2が外力も受けていないときは、プ
ッシャ−3の先端12はカム面5の二つの面のいずれに
もわずかに触れるか触れないかの程度で平等に接触して
いる。安全かみそりの使用時に顔の凹凸に応じて刃カ−
トリッジ2が枢動したときには、プッシャ−3の先端1
2はカム面の一方の面に偏倚した押圧力を加えるので刃
カ−トリッジ2は弾力的に枢動し、刃カ−トリッジが外
力から解除されたときは弾力的に元の中立位置に復帰す
る。
【0017】
【発明の効果】本発明は以上のような構成であって、プ
ッシャ−3の途中に凸状の屈曲部4が設けられている。
したがって、プッシャ−3の先端12はこの屈曲部4に
よって上下に滑らかに移動でき、前後にも滑らかに移動
することができる。この結果、このプッシャ−3の先端
12から押圧力を受けている刃カ−トリッジ2は、安全
かみそりの使用中に顔の凹凸に敏感に対応して枢動し、
円滑なひげ剃りをなし得る。従来からプッシャ−が上下
動と前後方向の揺動のいずれにも可動な安全かみそりは
存在していたが、上下動を柔らかく行うことができるよ
うにすると前後方向の揺動が余りにも柔らかくなり、刃
カ−トリッジの枢動角度が必要以上に大きくなりすぎて
円滑にひげを剃ることができなかった。本発明では屈曲
部を用いることによりプッシャ−の上下動と前後の揺動
の柔らかさをバランスよくすることができ、円滑なひげ
剃りを行うことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 刃カ−トリッジが中立位置にある状態を示す
一部断面図
【図2】 刃カ−トリッジが枢動した状態を示す一部断
面図
【図3】 本発明の正面図
【図4】 刃カ−トリッジが中立位置にある状態を示す
一部側面図
【図5】 本発明の斜視図
【符号の説明】
1 ホルダ− 2 刃カ−トリッジ 3 プッシャ− 4 屈曲部 5 カム面 6 ハンドル 7 ア−ム 8 シェル軸受 9 ストッパ−部 10 シェル軸受の受け入れ装置 11 三角部分 12 プッシャ−の先端 13 刃台 14 天板 15 刃体 16 カム部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホルダ−と刃カ−トリッジとから成り、
    刃カ−トリッジがその長手方向に延びる枢動軸線を中心
    に枢動可能にホルダ−の上端に取付けられており、且つ
    枢動した刃カ−トリッジを弾力的に元の中立位置に復帰
    させるための手段が刃カ−トリッジとホルダ−との間に
    介在している安全かみそりであって、枢動した刃カ−ト
    リッジを元の中立位置に復帰させるために細長いプッシ
    ャ−がホルダ−の中央上端から上方に延び、該プッシャ
    −の途中に凸状の屈曲部が設けられており、前記刃カ−
    トリッジの裏面にはカム面が形成されていて、枢動した
    刃カ−トリッジを元の中立位置に復帰させるために前記
    プッシャ−の先端がカム面に押圧力を与えることを特徴
    とする安全かみそり
JP9049638A 1997-02-19 1997-02-19 安全かみそり Expired - Fee Related JP3028408B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1245351A1 (en) * 2001-03-28 2002-10-02 Warner-Lambert Company Safety razor comprising pivoted pivot assembly and pivoted blade assembly
JP2009539554A (ja) * 2006-06-14 2009-11-19 エバレデイ バツテリ カンパニー インコーポレーテツド ウェット・シェービング用レーザ

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EP1245351A1 (en) * 2001-03-28 2002-10-02 Warner-Lambert Company Safety razor comprising pivoted pivot assembly and pivoted blade assembly
JP2009539554A (ja) * 2006-06-14 2009-11-19 エバレデイ バツテリ カンパニー インコーポレーテツド ウェット・シェービング用レーザ

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