JP4334203B2 - 首振り式安全かみそり - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、かみそりヘッドを揺動可能にホルダーに取り付けた首振り式安全かみそりに関する。
【0002】
【従来の技術】
首振り式安全かみそりは、使用中に顔の凹凸に対応してかみそりヘッドが揺動する構造であって、広く利用され需要者に受け入れられている。首振り式安全かみそりで最も重要なことは、使用中にいかに滑らかにかみそりヘッドが揺動するかということである。特にかみそりヘッドの揺動角が大きくなると、それに比例するようにかみそりヘッドを元の位置に復帰させる偏向揺動力も大きくなり、かみそりヘッドの揺動が重くなるのである。そこで、かみそりヘッドのカム面に偏向揺動力を与えるカム従動節をホルダーに弾性片状に形成し、途中にこぶのように突き出た屈曲部を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第3028408号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1は、カム従動節であるプッシャーにこぶ状の屈曲部を設け、プッシャーの上下動と前後の揺動でかみそりヘッドに軟らかくバランスのよい首振り揺動を与えようとするものである。しかし、このような構成であっても、かみそりヘッドの揺動角が大きくなると、それに比例するように偏向揺動力が大きくなることに変わりはない。したがって、かみそりヘッドの揺動角の増加につれて揺動が重くなるのである。そこで、本発明は、かみそりヘッドの揺動角が大きくなったときに、そのときまで揺動角に比例するように増加する偏向揺動力の増加傾斜度を、それまでよりも小さくして偏向揺動力が同じような割合で増加しないようにするものである。これによって、かみそりヘッドの揺動角が大きくなってもかみそりヘッドの揺動が重くなることがなく、かみそりヘッドの円滑な首振りを得ることができる安全かみそりを提供することを目的とする。
【0005】
さらには、特にカム従動節の弾性力を弱くして偏向揺動力が小さくなるように設定した安全かみそりでは、かみそりヘッドの揺動を一定の角度で止めるためのストッパーを設ける必要がある。しかし、かみそりヘッドの揺動をストッパーで止めると、揺動が急に止まるので、揺動がかみそりヘッドの後部が下がる方向に揺動しているときはヒゲを剃り残す虞がある。そこで、揺動を緩やかに止めるためにはストッパーを設けず、揺動が困難になる程度に偏向揺動力を増加させればよい。そこで、本発明は、かみそりヘッドの揺動が一杯に近づいたときに、揺動が突然止まるのではなくやや柔軟性をもって止まる安全かみそりを提供することも目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1は、かみそりヘッドの揺動に伴なって増加した偏向揺動力をその揺動した角度で除した偏向揺動力の増加傾斜度が、揺動の途中で変化するようにカム装置又はカム従動節の係合面が形成されている構成である。増加傾斜度が揺動の途中で変化するとは、例えば、それまでの増加傾斜度に比べて80%程度に減少するというようなはっきりした変化である。
【0007】
請求項2は、かみそりヘッドの一方向の揺動に関し、増加傾斜度の変化時に係合するカム装置又はカム従動節の係合面はその変化時に該当する部分で屈曲している構成であり、請求項3は、変化前の揺動における偏向揺動力の増加傾斜度よりも、変化後の揺動における偏向揺動力の増加傾斜度の方が小さくなるように変化する構成である。請求項4は、変化後の揺動における偏向揺動力の増加傾斜度が、変化前の揺動における増加傾斜度の半分以下であり、請求項5は、変化後の揺動における偏向揺動力の増加傾斜度は、ほぼ0である構成である。
【0008】
請求項6は、カム装置又はカム従動節の係合面は、変化前の揺動時に他方の係合面と係合する第1係合面と、変化後の揺動時に係合する第2係合面を有し、カム装置とカム従動節との接触点における共通接線と、前記揺動軸線を中心とし前記接触点を通る円の該接触点における接線とのなす角度を接触角度と定義して、第1係合面における接触角度よりも第2係合面における接触角度の方が小さくなるように係合面が形成されている構成である。
【0009】
請求項7は、第1係合面における接触角度よりも第2係合面における接触角度の方が小さくなるように、両係合面の境が屈曲している構成であり、請求項8は、前記第2係合面における接触角度の絶対値がほぼ0度乃至ほぼ30度である構成である。
【0010】
請求項9は、ホルダーの上端に該ホルダーとほぼ直角をなすようにかみそりヘッドが取り付けられ、カム装置はかみそりヘッドの底面に設けられており、カム従動節はホルダーの上部中央から上方に延びる弾性片であり、カム従動節に形成された第1係合面及び第2係合面が前記カム装置とカム結合した要素が請求項1乃至請求項8に限定的に付加された構成である。
【0011】
請求項10は、係合面が弾性片の上部の背面方向にく字形に屈曲した背面に形成され、く字形の屈曲部から端部方向の背面が第1係合面であり、く字形の屈曲部から基部方向の背面が第2係合面である要素が請求項9に限定的に付加された構成である。請求項11は、かみそりヘッドの底面からL字形に端部が刃先縁方向である前方を向くように突出し、該端部がカム従動節とカム係合する要素が請求項9又は請求項10のいずれか一項に付加された構成である。
【0012】
請求項12は、かみそりヘッドが、該かみそりヘッドのカム装置の係合面が前記第1及び第2の係合面上を滑るように当初の位置から一方向に揺動し、そのかみそりヘッドの揺動を規制する手段は、ホルダーと一体に形成されたストッパーであって、該ストッパーは前記弾性片の両側近傍に位置している要素が請求項10又は請求項11のいずれか一項に付加された構成である
【0013】
請求項13は、ホルダーに取り付けられたかみそりヘッドが揺動軸線を中心に揺動可能であり、かみそりヘッドとホルダーに設けられたカム機構によって、揺動したかみそりヘッドが元の位置に復帰する偏向揺動力を受け、前記カム機構はカム装置とカム従動節とが係合する首振り式安全かみそりにおいて、かみそりヘッドの揺動に伴なって増加した偏向揺動力をその揺動した角度で除した偏向揺動力の増加傾斜度が、揺動の途中で二度変化するようにカム装置又はカム従動節の係合面が形成され、変化前の揺動における偏向揺動力の増加傾斜度よりも、最初の変化後の揺動における偏向揺動力の増加傾斜度の方が小さくなるように変化し、かみそりヘッドが揺動範囲の一杯近くまで揺動したときに、偏向揺動力の増加傾斜度がそれまでのどの増加傾斜度よりも大きくなるように変化し、且つ、かみそりヘッドの一方向の揺動に関し、増加傾斜度の変化時に係合するカム装置又はカム従動節の係合面はその変化時に該当する部分で屈曲している構成である。
【0014】
【発明の効果】
請求項1は、かみそりヘッドの揺動に伴なって増加した偏向揺動力をその揺動した角度で除した偏向揺動力の増加傾斜度が、揺動の途中で変化するようにカム装置又はカム従動節の係合面が形成されている構成である。これによって、偏向揺動力の増加傾斜度が小さく変化する場合は、それ以上かみそりヘッドを揺動しても偏向揺動力の増加がわずかであるから、かみそりヘッドを円滑に揺動することができる。また、偏向揺動力の増加傾斜度が大きく変化する場合は、それ以上かみそりヘッドを揺動したときに偏向揺動力が大きくなって揺動を規制することができる。このことは、従来、ストッパーによってかみそりヘッドの揺動を急に停止することによってヒゲの剃り残しを生じていたが、これを効果的に防止することができる。
【0015】
請求項2は、かみそりヘッドの一方向の揺動に関し、増加傾斜度の変化時に係合するカム装置又はカム従動節の係合面はその変化時に該当する部分で屈曲している構成である。カム装置又はカム従動節の係合面を屈曲させることによって増加傾斜度を容易に変化させることができる。請求項3は、変化前の揺動における偏向揺動力の増加傾斜度よりも、変化後の揺動における偏向揺動力の増加傾斜度の方が小さくなるように変化する構成である。この構成によって、請求項1の効果で述べたように偏向揺動力の増加を途中で抑えることによって、かみそりヘッドを円滑に揺動させることができる。請求項4は、変化後の揺動における偏向揺動力の増加傾斜度が、変化前の揺動における増加傾斜度の半分以下であるから、偏向揺動力の増加を顕著に抑えることができる。請求項5は、変化後の揺動における偏向揺動力の増加傾斜度は、ほぼ0であるから、変化後に偏向揺動力はほとんど増加せず、かみそりヘッドがきわめて滑らかに揺動する。
【0016】
請求項6は、カム装置又はカム従動節の係合面は、変化前の揺動時に他方の係合面と係合する第1係合面と、変化後の揺動時に係合する第2係合面を有し、カム装置とカム従動節との接触点における共通接線と、前記揺動軸線を中心とし前記接触点を通る円の該接触点における接線とのなす角度を接触角度と定義して、第1係合面における接触角度よりも第2係合面における接触角度の方が小さくなるように係合面が形成されている。このような構成にすることによって、偏向揺動力の増加傾斜度を小さくすることができる。
【0017】
請求項7は、第1係合面における接触角度よりも第2係合面における接触角度の方が小さくなるように、両係合面の境が屈曲した構成である。これにより、偏向揺動力の増加傾斜度を小さくするための構造を簡単に形成することができてコストを安くすることができる。請求項8は、前記第2係合面における接触角度の絶対値がほぼ0度乃至ほぼ30度である構成である。このような角度とすることによって、偏向揺動力の増加傾斜度を十分に小さくすることができる。
【0018】
請求項9は、ホルダーの上端に該ホルダーとほぼ直角をなすようにかみそりヘッドが取り付けられ、カム装置はかみそりヘッドの底面に設けられており、カム従動節はホルダーの上部中央から上方に延びる弾性片であり、カム従動節に形成された第1係合面及び第2係合面が前記カム装置とカム結合した構成である。したがって、カム従動節はホルダーに設けられ、第1係合面及び第2係合面はこのカム従動節に形成されているから、偏向揺動力の増加傾斜度を変化させる構造が簡単であって製造が容易である。
【0019】
請求項10は、係合面が弾性片の上部の背面方向にく字形に屈曲した背面に形成され、く字形の屈曲部から端部方向の背面が第1係合面であり、く字形の屈曲部から基部方向の背面が第2係合面である構成である。このような構成にしたことによって、偏向揺動力の増加傾斜度を変化させる構造が簡単であって製造が容易である。請求項11は、かみそりヘッドの底面からL字形に端部が刃先縁方向である前方を向くように突出し、該端部がカム従動節とカム係合する構成である。このように構成することによって、これと係合するカム従動節を請求項10のように簡単な構成とすることができる。
【0020】
請求項12は、かみそりヘッドが、該かみそりヘッドのカム装置の係合面が前記第1及び第2の係合面上を滑るように当初の位置から一方向に揺動し、そのかみそりヘッドの揺動を規制する手段は、ホルダーと一体に形成されたストッパーであって、該ストッパーは前記弾性片の両側近傍に位置している要素が請求項10又は請求項11のいずれか一項に付加された構成である。したがって、かみそりヘッドを弾性片の両側近傍、すなわちかみそりヘッドの中央付近でストッパーにより支持するので、かみそりヘッドの中央付近が撓んで変形する虞がないのである。
【0021】
請求項13は、かみそりヘッドの揺動に伴なって増加した偏向揺動力をその揺動した角度で除した偏向揺動力の増加傾斜度が、揺動の途中で二度変化するようにカム装置又はカム従動節の係合面が形成され、変化前の揺動における偏向揺動力の増加傾斜度よりも、最初の変化後の揺動における偏向揺動力の増加傾斜度の方が小さくなるように変化し、かみそりヘッドが揺動範囲の一杯近くまで揺動したときに、偏向揺動力の増加傾斜度がそれまでのどの増加傾斜度よりも大きくなるように変化し、且つ、かみそりヘッドの一方向の揺動に関し、増加傾斜度の変化時に係合するカム装置又はカム従動節の係合面はその変化時に該当する部分で屈曲している。これによって、かみそりヘッドの揺動が一杯に近づいたときに、揺動が突然止まるのではなくやや柔軟性をもって止まる安全かみそりを提供することができる。そして、一杯に揺動したときに、その揺動が突然停止することによるヒゲの剃り残しを防止できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に従って説明する。図3に示すようにホルダー1は上部に一対のアーム2,2が一体に設けられている。アーム2,2は幅広に形成され、上部両端から突出する突起部4,4に内向きのジャーナル軸3,3が一体に形成されている。両アーム2,2の内側部に沿って板状の受け部5,5が突出するように一体に設けられている。この受け部5,5がかみそりヘッド6の揺動を受けるためのものであって、その上端に凹の円弧状をなす受け面7,7が形成されている。
【0023】
図3に示すように、ホルダー1から両アーム2,2の間を通って上部に延びる弾性片8がホルダー1と一体に設けられている。この弾性片8がかみそりヘッド6のカム装置と係合するカム従動節である。図4に示すように、弾性片8の上端部は背面方向にく字形に屈曲し、屈曲部9から上方部分が第1係合面10で下方部分が第2係合面11となる。両係合面10,11はほぼ平面状に形成されており、両係合面10,11のなす角度は100度である。角度はほぼ90度からほぼ140度程度が好ましいがこれに限定されるものではない。また、係合面は平面状でなくてもよく、やや凸の弧状であってもよい。屈曲部9の表面は滑らかな弧状に形成されることが好ましいがこれに限定されることはなく、角張った屈曲であっても差し支えない。また、弾性部8は、ホルダー1の背面側に寄っている。これは、弾性部8がかみそりヘッド6に対してその後部を上げる一方向のみの偏向揺動力を与えるからである。したがって、弾性片8は背面側に寄っている方が構成上都合が良いのである。
【0024】
かみそりヘッド6は刃台12と天板13との間に刃体21,22が挟着固定されている。かみそりヘッド6の底面にはジャーナル軸受(図示せず。)が設けられており、ホルダーのジャーナル軸3とジャーナル結合し、ジャーナル軸線を中心に揺動可能にホルダー1に取りつけられている。かみそりヘッド6はホルダー1に交換可能に取り付けられてもよく、恒久的に取り付けられてもよい。
【0025】
図1及び図6に示すように、かみそりヘッド6の底面にカム装置15が刃台12と一体に設けられている。カム装置15は、幅が弾性片8の先端とほぼ同じであり、断面がほぼL字形であって端部16が刃先縁方向を向いており、その下部は滑らかな弧状に形成されている。この端部16付近の表面がカム面17となる。
【0026】
図5は、かみそりヘッド6がほぼ一杯に揺動して、かみそりヘッドの底面23がストッパー部19に当たる直前の状態を示している。図6の点線で示すように、かみそりヘッド6の前部底面に一対の凸面部18が形成されている。この凸面部18が、前述したホルダーの受け面7,7と係合してかみそりヘッド6の揺動を円滑にすることができる。また、図4に示すように、受け面7の上方にストッパー部19が形成されている。ヒゲ剃り時にかみそりヘッド6の底面がストッパー部19に当たって、かみそりヘッド6が過剰に揺動することを防止するためのものである。
【0027】
次に本発明の作用について説明する。図1は揺動の第1段階を示している。すなわち、カム装置15が弾性片の第1係合面10と係合している状態である。この場合、偏向揺動力の増加傾斜度は比較的大きく設定されており、かみそりヘッド6の揺動に伴なって偏向揺動力が増加し、徐々にかみそりヘッド6の揺動が重くなりつつある状態である。偏向揺動力の増加傾斜度が大きい理由は、図7に示すように、この状態におけるカム装置15と第1係合面10との接触点14における共通接線24と、かみそりヘッド6の揺動軸線を中心としこの接触点14を通る円26の当該接触点14における接線28とのなす角度である接触角度θaが比較的大きいからである。ここで揺動軸線とは、両ジャーナル軸3,3の中心を結ぶ線である。接触角度θaが大きいということは、カム装置15が接触点14において弾性片8をその変位する方向に押す分力が大きいということであって、そのために偏向揺動力が比較的大きく増加するのである。
【0028】
図2は揺動の第2段階を示している。すなわち、カム装置15が屈曲部9を通過して第2係合面11と係合している状態である。図8に示すように、この状態におけるカム装置15と第2係合面11との接触点14における共通接線25と、かみそりヘッド6の揺動軸線を中心としこの接触点14と通る円27の当該接触点14における接線29との接触角度θbは、前述した第1段階に比べて小さくなっている。このことは第1段階と比較して、増加する揺動角に対して弾性片8の変位の増加はわずかであって、偏向揺動力の増加もわずかであり、かみそりヘッド6の揺動の重さもあまり変わらない。したがって、第2段階の揺動も円滑に行なうことができる。第2係合面における接触角度θbはほぼ0度からほぼ30度程度が好ましいが、30度を超えても差し支えない。
【0029】
前述したように、揺動の第1段階における偏向揺動力の増加傾斜度は第2段階で小さく変化するが、その変化の割合は第1段階の増加傾斜度に対して第2段階の増加傾斜度がほぼ80%以下であれば効果は得られる。70%程度でも60%程度でもよい。好ましくは半分以下がよい。ほとんど増加しないほぼ0%であってもよい。
【0030】
揺動の第2段階の途中から、偏向揺動力の増加傾斜度を第1段階よりも大きくする構成を設けてもよい。例えば、図1において第2係合面11の途中で第3の係合面として第2係合面11に対して高くなる傾斜面を形成することにより、増加傾斜度を大きくすることができる。これによって、ストッパー部19を設けなくても揺動を規制することができる。
【0031】
図6は、かみそりヘッドの複数の刃体と天板とガードバーの好ましい関係を示したものである。天板13とガードバー20を結ぶ共通接線に対して突出する上刃21の刃先縁から前記共通接線に垂直に引いた露出量をh1、下刃22の同じ露出量をh2、上刃21と共通接線のなす角度である剃り角度をθ1、下刃22の剃り角度をθ2として、露出量hは共に0.1mm以下であって且つh1がh2以上であり、剃り角度θは共に10度から20度であるときに滑らかに剃ることができる。また、ホルダーの把持部を通る軸線に対して前記共通接線のなす角度であるホルダー角度は、不使用時で18度、かみそりヘッドが45度揺動するとして使用時に18度から63度にすると剃り心地のよい安全かみそりを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 かみそりヘッドの第1段階の揺動状態を示す断面図
【図2】 かみそりヘッドの第2段階の揺動状態を示す断面図
【図3】 ホルダーの上部背面図
【図4】 かみそりヘッドを外した状態のホルダーの上部断面図
【図5】 かみそりヘッドがほぼ一杯に揺動した状態においてアームと弾性片の間の空間を通る線で切ったホルダーの上部断面図
【図6】 かみそりヘッドの刃先縁付近の断面図
【図7】 第1段階の揺動における共通接線の接触角度を示す断面図
【図8】 第2段階の揺動における共通接線の接触角度を示す断面図
【符号の説明】
1 ホルダー
2 アーム
3 ジャーナル軸
4 突起部
5 受け部
6 かみそりヘッド
7 受け面
8 弾性片
9 屈曲部
10 第1係合面
11 第2係合面
12 刃台
13 天板
14 接触点
15 カム装置
16 端部
17 カム面
18 凸面部
19 ストッパー部
20 ガードバー
21 上刃
22 下刃
23 かみそりヘッドの底面
24 共通接線
25 共通接線
26 円
27 円
28 接線
29 接線

Claims (13)

  1. ホルダーに取り付けられたかみそりヘッドが揺動軸線を中心に揺動可能であり、かみそりヘッドとホルダーに設けられたカム機構によって、揺動したかみそりヘッドが元の位置に復帰する偏向揺動力を受け、前記カム機構はカム装置とカム従動節とが係合する首振り式安全かみそりにおいて、かみそりヘッドの揺動に伴なって増加した偏向揺動力をその揺動した角度で除した偏向揺動力の増加傾斜度が、揺動の途中で変化するようにカム装置又はカム従動節の係合面が形成されていることを特徴とする安全かみそり。
  2. かみそりヘッドの一方向の揺動に関し、増加傾斜度の変化時に係合するカム装置又はカム従動節の係合面はその変化時に該当する部分で屈曲している請求項1記載の安全かみそり。
  3. 変化前の揺動における偏向揺動力の増加傾斜度よりも、変化後の揺動における偏向揺動力の増加傾斜度の方が小さくなるように変化する請求項1又は請求項2記載の安全かみそり。
  4. 変化後の揺動における偏向揺動力の増加傾斜度は、変化前の揺動における増加傾斜度の半分以下である請求項3記載の安全かみそり。
  5. 変化後の揺動における偏向揺動力の増加傾斜度は、ほぼ0である請求項3記載の安全かみそり。
  6. カム装置又はカム従動節の係合面は、変化前の揺動時に他方の係合面と係合する第1係合面と、変化後の揺動時に係合する第2係合面を有し、カム装置とカム従動節との接触点における共通接線と、前記揺動軸線を中心とし前記接触点を通る円の該接触点における接線とのなす角度を接触角度と定義して、第1係合面における接触角度よりも第2係合面における接触角度の方が小さくなるように係合面が形成されている請求項3乃至請求項5のいずれか一項記載の安全かみそり。
  7. 第1係合面における接触角度よりも第2係合面における接触角度の方が小さくなるように、両係合面の境が屈曲していることを特徴とする請求項6記載の安全かみそり。
  8. 前記第2係合面における接触角度の絶対値はほぼ0度乃至ほぼ30度である請求項3乃至請求項7のいずれか一項記載の安全かみそり。
  9. ホルダーの上端に該ホルダーとほぼ直角をなすようにかみそりヘッドが取り付けられ、カム装置はかみそりヘッドの底面に設けられており、カム従動節はホルダーの上部中央から上方に延びる弾性片であり、カム従動節に形成された第1係合面及び第2係合面が前記カム装置とカム結合した請求項1乃至請求項8のいずれか一項記載の安全かみそり。
  10. 係合面は弾性片の上部の背面方向にく字形に屈曲した背面に形成され、く字形の屈曲部から端部方向の背面が第1係合面であり、く字形の屈曲部から基部方向の背面が第2係合面である請求項9記載の安全かみそり
  11. かみそりヘッドの底面からL字形に端部が刃先縁方向である前方を向くように突出し、該端部がカム従動節とカム係合する請求項9又は請求項10のいずれか一項記載の安全かみそり。
  12. かみそりヘッドは、該かみそりヘッドのカム装置の係合面が前記第1及び第2の係合面上を滑るように当初の位置から一方向に揺動し、そのかみそりヘッドの揺動を規制する手段は、ホルダーと一体に形成されたストッパーであって、該ストッパーは前記弾性片の両側近傍に位置している請求項10又は請求項11のいずれか一項記載の安全かみそり。
  13. ホルダーに取り付けられたかみそりヘッドが揺動軸線を中心に揺動可能であり、かみそりヘッドとホルダーに設けられたカム機構によって、揺動したかみそりヘッドが元の位置に復帰する偏向揺動力を受け、前記カム機構はカム装置とカム従動節とが係合する首振り式安全かみそりにおいて、かみそりヘッドの揺動に伴なって増加した偏向揺動力をその揺動した角度で除した偏向揺動力の増加傾斜度が、揺動の途中で二度変化するようにカム装置又はカム従動節の係合面が形成され、変化前の揺動における偏向揺動力の増加傾斜度よりも、最初の変化後の揺動における偏向揺動力の増加傾斜度の方が小さくなるように変化し、かみそりヘッドが揺動範囲の一杯近くまで揺動したときに、偏向揺動力の増加傾斜度がそれまでのどの増加傾斜度よりも大きくなるように変化し、且つ、かみそりヘッドの一方向の揺動に関し、増加傾斜度の変化時に係合するカム装置又はカム従動節の係合面はその変化時に該当する部分で屈曲していることを特徴とする安全かみそり。
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