JPH10229170A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH10229170A
JPH10229170A JP9033857A JP3385797A JPH10229170A JP H10229170 A JPH10229170 A JP H10229170A JP 9033857 A JP9033857 A JP 9033857A JP 3385797 A JP3385797 A JP 3385797A JP H10229170 A JPH10229170 A JP H10229170A
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JP
Japan
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ferroelectric
layer
charge storage
voltage
electrode
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Application number
JP9033857A
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English (en)
Inventor
Satoshi Yamauchi
智 山内
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強誘電体を分極反転させることなく、強誘電
体層が蓄積できる最大限の電荷量をメモリ動作に用いる
ことが可能な半導体記憶装置を提供する。 【解決手段】 強誘電体を電荷蓄積部の強誘電体層17
に用いた場合に下部電極16をPt、上部電極18をR
eのように異なる2種類の電極を用いることにより、内
在電圧を生成することが可能になり、前記強誘電体を分
極反転させることなく、1/2のメモリ動作電圧で駆動
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置に
係り、特にDRAM(ダイナミック・ランダム・アクセ
ス・メモリ)の電荷蓄積部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、以下の文献に開示されるようなものがあった。 (1)J.Carrano et.al.,IEDM
Tech.Dig.P.255(1989). (2)T.Nakamura et.al.,Jpn.
J.Appl.Phys.P.5207(1994). (3)R.Moazzami et.al.,IEDM
Tech.Dig.P.973(1992). 一般に、DRAMにおける電荷蓄積部の構造は、絶縁物
層の上下に多結晶Siを用いたものや、上記文献(1)
に開示されるように上下にPt電極を用いたもの、上記
文献(2)に開示されるように上下にIrO2 電極を用
いた構造になっている。
【0003】上記したように、従来のものはいずれも、
絶縁物層の上下電極としては同種の導体層が形成される
ように構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の半導体記憶素子の構造では、上記文献(1)に
開示されているように、絶縁物層に、ジルコン酸チタン
酸鉛(以下、PZTと表記)等強誘電体材料薄膜を用い
る場合には、分極反転に伴う膜特性の劣化のために、文
献(3)に開示されているように、データの書き込み読
み出しに動作電圧(Vcc)を全て、電荷蓄積部に印加
する必要があり、そのため素子回路を複雑にするという
問題があった。
【0005】本発明は、上記問題点を除去し、強誘電体
を分極反転させることなく、強誘電体が蓄積できる最大
限の電荷量をメモリ動作に用いることが可能な半導体記
憶装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕半導体記憶装置において、強誘電体を電荷蓄積部
の絶縁層に用い、前記電荷蓄積部の上下電極を異なる2
種類の金属で形成し、内在電圧を発生させ、前記強誘電
体を分極反転させることなく、1/2のメモリ動作電圧
で駆動するようにしたものである。
【0007】〔2〕半導体記憶装置において、強誘電体
を電荷蓄積部の絶縁層に用い、前記電荷蓄積部の上下電
極を異なる2種類の金属で形成し、内在電圧を発生さ
せ、前記強誘電体を分極反転させることなく、セルプレ
ートに最大電圧印加時の分極量の1/2を与える電圧を
印加し、駆動するようにしたものである。 〔3〕半導体記憶装置において、強誘電体を電荷蓄積部
の絶縁層に用い、前記電荷蓄積部の上下電極を仕事関数
差が1.2eV程度の異なる2種類の金属で形成し、内
在電圧を発生させ、前記強誘電体を分極反転させること
なく、負のメモリ動作電圧で駆動するようにしたもので
ある。
【0008】〔4〕n型の不揮発性半導体記憶装置にお
いて、強誘電体を電荷蓄積部の絶縁層に用い、前記電荷
蓄積部の上部電極を下部電極よりも仕事関数が小さい材
料で形成し、内在電圧を発生させ、前記強誘電体を分極
反転させることなく、駆動するようにしたものである。 〔5〕p型の不揮発性半導体記憶装置において、強誘電
体を電荷蓄積部の絶縁層に用い、この電荷蓄積部の上部
電極を下部電極よりも仕事関数が大きい材料で形成し、
内在電圧を発生させ、前記強誘電体を分極反転させるこ
となく、駆動するようにしたものである。
【0009】〔6〕CMOSの不揮発性半導体記憶装置
において、強誘電体を電荷蓄積部の絶縁層に用い、n型
トランジスタ部では前記電荷蓄積部の上部電極を下部電
極よりも仕事関数が小さい材料で形成し、p型トランジ
スタ部では前記電荷蓄積部の上部電極を下部電極よりも
仕事関数が大きい材料で形成するようにしたものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1実施例を示すDRAMの電荷蓄積部の工程断面図で
ある。 (1)まず、図1(a)に示すように、Si基板11に
拡散層12と電荷蓄積部の下部電極との電気的接触を得
るためのSiプラグ層14及び層間絶縁層13を形成し
た後、Siプラグ層14と電荷蓄積部の下部電極の相互
拡散を抑制するためのバリア層15を形成し、その後、
電荷蓄積部の下部電極16を形成する。ここで、下部電
極16としては白金(Pt)層を用いる。続いて、電荷
蓄積部の強誘電体層(絶縁層)17を形成する。ここ
で、電荷蓄積部の強誘電体層17としては(Pb、L
a、Ba、Sr、Bi)と(Ti、Zr、Ta、Nb、
Ge)の少なくとも1種類以上の元素より構成される強
誘電体特性を示すものを使用する。
【0011】(2)次に、電荷蓄積部の上部電極18を
形成した後、化学的エッチングにより、図1(b)に示
すように、任意の形状に成形する。ここで通常電荷蓄積
部の上部電極18には、その下部電極16と同様の材質
のものを用いる。例えば、本実施例で言えば、上部電極
18をPt層で形成する。また、上記の図1(b)の構
造に代えて、図1(b)´に示すように、強誘電体層1
7は化学的エッチングを行わず、上部電極18のみを化
学的にエッチングするようにしてもよい。
【0012】その場合、バリア層15と下部電極16に
はサイドウォール19を形成して、その上に強誘電体層
(絶縁層)17をそのまま残し、上部電極18のみを化
学的にエッチングして形成する。この場合、DRAMで
用いられるVcc/2の動作を電荷蓄積部で行った場
合、図2に示すように、強誘電体の反転を伴う電荷の移
動が生じ、図3に示すように、ある動作の回数以上で絶
縁膜の特性が劣化し安定動作ができなかったり、破壊し
てしまうことが生じる。
【0013】また、この問題を解決するために、図4に
示すように、Vcc動作で電荷蓄積部を駆動する方法が
提唱されているが、この場合、強誘電体の分極特性の一
部を用いているのみであり、無駄が多くなる。このた
め、本発明では、電荷蓄積部の下部電極にPt層を用い
た場合に、上部電極をそれとは異なる材質のものとする
ことにより、Vcc動作で強誘電体層を劣化させること
なく駆動させることを可能にするものである。
【0014】例えば、図5に示すように、ヒステリシス
特性を有する強誘電体薄膜を形成した場合には、抗電界
Ecが30kV/cmであるので、膜厚が100nmで
あると抗電圧Vcは0.3Vとなる。ここで、本発明に
おける電荷蓄積部の上部電極をReにする。この場合、
金属Ptの仕事関数に対する金属Reの仕事関数が約
0.3eVだけ小さいので電荷蓄積部の絶縁層には、上
下電極を絶縁した状態で定常的に上部電極に−0.3V
の電圧が印加されることになる。そのために、例えば
1.5Vの駆動電圧を用いた場合に、図5に示すような
ヒステリシス特性中で図6に示すような履歴を描くこと
になる。この場合、電荷蓄積部に蓄積される電荷量は図
中のPmax となる。メモリ動作の場合にはこのPmax
用いればよい。
【0015】ここで、電荷蓄積部の駆動電圧を、Vcc
/2で0.75Vとすると、セルプレートに定常的に+
0.4Vの電圧を印加すれば、この場合の動作は、図6
に示すように強誘電体の分極反転を伴わない過程のみと
なり、前述のように分極反転に伴う膜特性の劣化や破壊
を防ぐことが可能となる。上記したように、第1実施例
によれば、強誘電体を電荷蓄積部の絶縁層に用いた場合
に下部電極をPt、上部電極をReのように異なる2種
類の電極を用いることにより、内在電圧を生成すること
が可能になるので、Vcc動作で駆動した場合には、強
誘電体を分極反転させることなく、強誘電体層が蓄積で
きる最大限の電荷量をメモリ動作に用いることが可能に
なる。
【0016】また、強誘電体の分極反転を伴わないの
で、強誘電体層のスイッチングによる電気的特性の劣化
(分極量の低下)を防ぐことが可能になる。次に、本発
明の第2実施例について説明する。電荷蓄積部の構造
は、第1実施例で示した図1(b)と同様である。ここ
で、第2の実施例では、セルプレートに(1/2)Vc
cの電圧を印加する。この状態で駆動電圧Vcc(例え
ば、1.5V)による電荷の蓄積を行う。この操作によ
り、0Vでの電荷の蓄積は図7中のP1で行われ、1.
5Vでの電荷の蓄積は図7中のP2で行われる。このP
2とP1の蓄積電荷量の差により、2進法での1と0の
認識が可能になる。
【0017】上記したように、第2実施例によれば、セ
ルプレートに(1/2)Vccの電圧を印加した状態で
電荷の蓄積を行うことになるので、蓄積電荷量の基準を
与えるレファレンスセルが省略でき、より高集積化が可
能になる。次に、本発明の第3実施例について説明す
る。電荷蓄積部の構造は、第1実施例で示した図1
(b)と同様である。ここで、第3実施例では、セルプ
レートにPmax の1/2の分極量を与える電圧、例えば
図8に示す1/2Vfのように電圧を印加する。この状
態で0Vと駆動電圧(例えば1.5V)による電荷の蓄
積を行う。この操作により、0Vでの電荷の蓄積は図8
中のP3で行われ、1.5Vでの電荷の蓄積は図8中の
P4で行われる。このP4とP3の蓄積電荷量の差によ
り、2進法での1と0の認識が可能になる。
【0018】上記したように、第3実施例によれば、
(1/2)Pmax を与える電圧を、セルプレートに印加
した状態で電荷の蓄積を行うので、P3の電荷とP4の
電荷を蓄積した後の電荷の保持時間が同様になるため、
安定動作が容易になる。次に、本発明の第4実施例につ
いて説明する。電荷蓄積部の基本的な構造は、第1実施
例で示したものと同様であるが、この第4実施例では、
上部電極をTa(タンタル)、或いはV(バナジウム)
とする。この場合、電荷蓄積部に電圧を印加しない場合
に強誘電体層の分極状態は、PtとTa(或いは、V)
の仕事関数差(〜1.2eV)のために、図9に示すよ
うにP5にある。ここで、セルプレートを接地状態に
し、電荷蓄積部に印加する電圧を−1.5Vにすれば、
強誘電体層に印加される電圧が−0.3Vとなり、その
分極状態は図9に示されるP6になる。このP6とP5
の分極量の差により、2進法での1と0の認識が可能と
なる。
【0019】このように、第4実施例によれば、電荷蓄
積部に電荷量P6を蓄積する操作に伴い、電荷蓄積部の
リーク電流を減少させることができるので、P6を保持
する時間が長くなり、電荷の再蓄積の時間間隔を長くす
ることができる。次に、本発明の第5実施例について説
明する。図10は本発明を不揮発性トランジスタに適用
した実施例を示す図である。
【0020】この図において、21はSi基板(p
型)、22はn+ 拡散層、23は酸化Si層、24は導
電性多結晶Si層、25はバリアメタル層、26は下部
電極(Pt層)、27は強誘電体層、28は上部電極、
29はワード線、30は導電性多結晶Si層、31は層
間酸化Si層である。まず、Si基板(p型)21の中
にn+拡散層22を形成し、Si基板21の上に形成さ
れた酸化Si層23の上の導電性多結晶Si膜24上の
バリア層25上の下部電極26上に、第1実施例で示し
た元素よりなる強誘電体層27を形成する。その後、上
部電極28を形成し、図2に示すように、化学的エッチ
ングにより成型を行う。
【0021】ここで、強誘電体層27の抗電荷をEc、
膜厚をdとする。下部電極26はPt層で形成する。こ
れに対して、上部電極28には仕事関数がPtの仕事関
数に比してEcとdの積から求められる電圧の値よりも
小さくない材料を用いる。例えば、Ecが30kV/c
mでdが200nmの場合は、上部電極2.8にPtと
の仕事関数差が0.3V程度であるRuを用いるように
する。
【0022】このような素子に対して、セルの選択を上
部電極に接続されたワード線により、上部電極28と下
部電極26の仕事関数の差の絶対値の−2倍以下の電圧
で行う。上記のようにPt層とRuを用いた場合には、
−0.6V以下の電圧でワード線によるセルの選択を行
うようにする。このように、第5実施例によれば、nチ
ャンネル型の不揮発性トランジスタに用いる強誘電体層
の上部電極を、下部電極よりも仕事関数の小さい材料で
形成したので、ワード線によるセルの選択時に生じる、
強誘電体の反転を防止することができ、不揮発性を維持
することが可能となる。
【0023】次に、本発明の第6実施例について説明す
る。図11は本発明をpチャンネル型の不揮発性トラン
ジスタに適用した実施例を示す図である。この図におい
て、41はSi基板(n型)、42はp+ 拡散層、43
は酸化Si層、44は導電性多結晶Si層、45はバリ
アメタル層、46は下部電極、47は強誘電体層、48
は上部電極(Pt層)、49はワード線、50は導電性
多結晶Si層、51は層間酸化Si層である。
【0024】まず、n型Si基板41の中にp+ 拡散層
42を形成し、Si基板41上に形成された酸化Si層
43の上の導電性多結晶Si層44の上バリアメタル層
45の上の下部電極46上に、第1実施例で示した元素
よりなる強誘電体層47を形成する。その後、上部電極
48を形成し、化学的エッチングにより成型を行う。こ
こで、強誘電体層47の抗電界をEc、膜厚をdとす
る。
【0025】上部電極48はPt層で形成する。これに
対して、下部電極46の仕事関数がPtの仕事関数に比
してEcとdの積から求められる電圧の値よりも小さく
ない材料を用いる。例えば、Ecが30kV/cmでd
が200nmの場合は、上部電極48にPtとの仕事関
数差が0.3V程度であるRuを用いるようにする。こ
のような素子に対して、セルの選択を上部電極に接続さ
れたワード線により、上部電極48と下部電極46の仕
事関数の差の絶対値の2倍以下の電圧で行う。上記のよ
うにPt層とRuを用いた場合には、0.6V以下の電
圧でワード線によるセルの選択を行う。
【0026】このように、第6実施例を用いれば、pチ
ャネル型の不揮発性トランジスタに用いる強誘電体層の
上部電極を、下部電極よりも仕事関数の大きい材料で形
成したので、ワード線によるセルの選択時に生じる、強
誘電体の反転を防止することができ、不揮発性を維持す
ることが可能となる。次に、本発明の第7実施例につい
て説明する。
【0027】図12は本発明をnウェル分離のCMOS
不揮発性トランジスタに適用した実施例を示す図であ
る。この図において、61はSi基板(p型)、62は
p型Si基板61に形成したn+ 拡散層、63はpチャ
ネル型トランジスタを形成するためのnウェル層、64
はnウェル層中に形成したp+ 拡散層、65は酸化Si
層、66は導電性多結晶Si層、67はバリアメタル
層、68は強誘電体層の下部電極、69は強誘電体層、
70はnチャネル型トランジスタ側の強誘電体層の上部
電極、71はpチャネル型トランジスタ側の強誘電体層
の上部電極である。
【0028】ここで、下部電極68及びpチャネル型ト
ランジスタ側の上部電極71にPt層を用い、nチャネ
ル型トランジスタ側の上部電極70に第5実施例で用い
たものと同様のものを用いる。強誘電体層69及び上部
電極70に接続されるワード線によるセルの選択は、強
誘電体層69の仕事関数と下部電極68の仕事関数の差
の絶対値の−1倍以下の電圧で行う。これにより、nチ
ャネル側、pチャネル側どちらのトランジスタも、ワー
ド線によるセルの選択動作により不揮発性が失われるこ
となく、安定動作させることが可能になる。
【0029】このように、第7実施例によれば、nチャ
ネル型、及びpチャネル型の不揮発性トランジスタにお
いて、その不揮発性を失うことなく、セルの選択が行え
るようになるため、CMOS型の不揮発性トランジスタ
を安定に動作させることが可能になる。なお、本発明は
上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に
基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範
囲から排除するものではない。
【0030】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。 (1)請求項1記載の発明によれば、例えば、強誘電体
を電荷蓄積部の絶縁層に用いた場合に下部電極をPt、
上部電極をReのように異なる2種類の電極を用いるこ
とにより、内在電圧を生成することが可能になるので、
メモリ動作電圧(Vcc)で駆動した場合には、強誘電
体を分極反転させることなく、強誘電体層が蓄積できる
最大限の電荷量をメモリ動作に用いることが可能にな
る。
【0031】また、強誘電体の分極反転を伴わないの
で、強誘電体層のスイッチングによる電気的特性の劣化
(分極量の低下)を防ぐことが可能になる。さらに、セ
ルプレートに(1/2)Vccの電圧を印加した状態で
電荷の蓄積を行うことになるので、蓄積電荷量の基準を
与えるレファレンスセルが省略でき、より高集積化が可
能になる。
【0032】(2)請求項2記載の発明によれば、(1
/2)Pmax を与える電圧を、セルプレートに印加した
状態で電荷の蓄積を行うので、P3の電荷とP4の電荷
を蓄積した後の電荷の保持時間が同様になるため、安定
動作が容易になる。 (3)請求項3記載の発明によれば、電荷蓄積部に分極
P6を蓄積する操作に伴い、電荷蓄積部のリーク電流を
減少させることができるので、P6を保持する時間が長
くなり、電荷の再蓄積の時間間隔を長くすることができ
る。
【0033】(4)請求項4記載の発明によれば、nチ
ャンネル型の不揮発性トランジスタに用いる強誘電体層
の上部電極を、下部電極よりも仕事関数の小さい材料で
形成したので、ワード線によるセルの選択時に生じる、
強誘電体の反転を防止することができ、不揮発性を維持
することが可能となる。 (5)請求項5記載の発明によれば、pチャネル型の不
揮発性トランジスタに用いる強誘電体層の上部電極を、
下部電極よりも仕事関数の大きい材料で形成したので、
ワード線によるセルの選択時に生じる、強誘電体の反転
を防止することができ、不揮発性を維持することが可能
となる。
【0034】〔6〕請求項6記載の発明によれば、nチ
ャネル型、及びpチャネル型の不揮発性トランジスタに
おいて、その不揮発性を失うことなく、セルの選択が行
えるようになるため、CMOS型の不揮発性トランジス
タを安定に動作させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すDRAMの電荷蓄積
部の工程断面図である。
【図2】本発明の実施例を示すDRAMで用いられるV
cc/2の動作を電荷蓄積部で行った場合の電界強度に
対する電荷量を示す図である。
【図3】スイッチング回数に対する不揮発分極量を示す
図である。
【図4】Vccの動作を電荷蓄積部で行った場合の電界
強度に対する電荷量を示す図である。
【図5】ヒステリシス特性を有する強誘電体薄膜を形成
した場合の電界強度に対する電荷量を示す図である。
【図6】図5におけるヒステリシス特性中における履歴
を示す上部電極への印加に対する電荷量を示す図であ
る。
【図7】本発明の第2実施例における電荷の蓄積を示す
上部電極への印加に対する電荷量を示す図である。
【図8】本発明の第3実施例における電荷の蓄積を示す
上部電極への印加に対する電荷量を示す図である。
【図9】本発明の第4実施例における電荷の蓄積を示す
上部電極への印加に対する電荷量を示す図である。
【図10】本発明を不揮発性トランジスタに適用した実
施例を示す図である。
【図11】本発明をpチャンネル型の不揮発性トランジ
スタに適用した実施例を示す図である。
【図12】本発明をnウェル分離のCMOS不揮発性ト
ランジスタに適用した実施例を示す図である。
【符号の説明】
11 Si基板 12 拡散層 13 層間絶縁層 14 Siプラグ層 15 バリア層 16,46,68 下部電極 17 電荷蓄積部の強誘電体層(絶縁層) 18,28,48,70,71 上部電極 19 サイドウォール 21,61 Si基板(p型) 22,62 n+ 拡散層 23,43,65 酸化Si層 24,44,66 導電性多結晶Si層 25,45,67 バリアメタル層 26 下部電極(Pt層) 27,47,69 強誘電体層 29,49 ワード線 30,50 導電性多結晶Si層 31,51 層間酸化Si層 41 Si基板(n型) 42,64 p+ 拡散層 48 上部電極(Pt層) 63 nウェル層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/8247 29/788 29/792

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強誘電体を電荷蓄積部の絶縁層に用い、
    前記電荷蓄積部の上下電極を異なる2種類の金属で形成
    し、内在電圧を発生させ、前記強誘電体を分極反転させ
    ることなく、1/2のメモリ動作電圧で駆動するように
    したことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 強誘電体を電荷蓄積部の絶縁層に用い、
    前記電荷蓄積部の上下電極を異なる2種類の金属で形成
    し、内在電圧を発生させ、前記強誘電体を分極反転させ
    ることなく、セルプレートに最大電圧印加時の分極量の
    1/2を与える電圧を印加し、駆動するようにしたこと
    を特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 強誘電体を電荷蓄積部の絶縁層に用い、
    前記電荷蓄積部の上下電極を仕事関数差が1.2eV程
    度の異なる2種類の金属で形成し、内在電圧を発生さ
    せ、前記強誘電体を分極反転させることなく、負のメモ
    リ動作電圧で駆動するようにしたことを特徴とする半導
    体記憶装置。
  4. 【請求項4】 強誘電体を電荷蓄積部の絶縁層に用い、
    前記電荷蓄積部の上部電極を下部電極よりも仕事関数が
    小さい材料で形成し、内在電圧を発生させ、前記強誘電
    体を分極反転させることなく、駆動するようにしたこと
    を特徴とするn型の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 強誘電体を電荷蓄積部の絶縁層に用い、
    前記電荷蓄積部の上部電極を下部電極よりも仕事関数が
    大きい材料で形成し、内在電圧を発生させ、前記強誘電
    体を分極反転させることなく、駆動するようにしたこと
    を特徴とするp型の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 強誘電体を電荷蓄積部の絶縁層に用い、
    n型トランジスタ部では前記電荷蓄積部の上部電極を下
    部電極よりも仕事関数が小さい材料で形成し、p型トラ
    ンジスタ部では前記電荷蓄積部の上部電極を下部電極よ
    りも仕事関数が大きい材料で形成することを特徴とする
    CMOSの不揮発性半導体記憶装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6285946B1 (en) 1997-11-03 2001-09-04 Robert Bosch Gmbh Method and device for controlling a drive unit of a vehicle

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US6285946B1 (en) 1997-11-03 2001-09-04 Robert Bosch Gmbh Method and device for controlling a drive unit of a vehicle

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