JP3098629B2 - 強誘電体トランジスタ、それを用いた半導体記憶デバイス、半導体応用機器及び人工知能システム - Google Patents

強誘電体トランジスタ、それを用いた半導体記憶デバイス、半導体応用機器及び人工知能システム

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JP3098629B2
JP3098629B2 JP04250196A JP25019692A JP3098629B2 JP 3098629 B2 JP3098629 B2 JP 3098629B2 JP 04250196 A JP04250196 A JP 04250196A JP 25019692 A JP25019692 A JP 25019692A JP 3098629 B2 JP3098629 B2 JP 3098629B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は強誘電体を用いた電界効
果型トランジスタに関する。また、さらには不揮発性メ
モリ、記憶機能、および複数の入力による論理演算機能
を有するトランジスタを用いた応用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの小型化、高速化を図るた
めには、記憶装置の小型・高速化を図る必要があり、コ
ンピュータに用いられる記憶素子の一例として、ダイナ
ミック・ランダム・アクセスメモリ(DRAM)の高集
積化が進んでいる。しかし、DRAMは、一定周期ごと
にデータの再書き込みをしないと、その記憶内容が失わ
れるため、長期間のデータの記憶等には使用できない。
これに対し、強誘電体が有する残留分極を用いて、電源
を切っても記憶が保持される不揮発性の強誘電体メモリ
に関する技術が、特開昭64−066897号公報、特
開昭57−180182号公報等に記載されている。さ
らに、トランジスタに新しい機能を持たせる方法とし
て、複数の入力ゲートを有して構成し、容量結合を利用
して、入力信号の重み付き線形加算を行うMOS型トラ
ンジスタを提案されている(例えば、特開平3−667
9号公報、日経マイクロデバイス 1992年1月号101ペ−
ジ)。このMOS型トランジスタは、単体で入力信号の
重み付き線形加算を実現でき、人工知能システム等への
応用が期待されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の特開昭64−0
66897号公報記載の従来技術では、1個のトランジ
スタと、1個の強誘電コンデンサにより構成されたメモ
リ素子であり、「1」、「0」の情報は強誘電体の分極
の方向に対応して記憶されている。したがって、データ
の読みだしの際には、外部回路から電圧を印加したとき
の、強誘電体コンデンサの分極方向の変化を検出する必
要があった。しかし、上記構成では、データの読みだし
の際に、分極方向が反転する可能性があり、再度書き込
みをしなければならない事態が発生する。一般に、強誘
電体は、分極の反転を繰り返すと、残留分極が減少する
傾向があるため、上記従来技術によるメモリ素子では、
読みだし回数が制限されるという問題がある。また、高
度な情報処理機能を持つ人工知能システム用LSI等の
実現に必要なニューロン素子には、「アナログ処理」お
よび「学習」の二つの大きな機能が必要となる。しかし
ながら、特開昭57−180182号公報記載の素子に
おいては、「1」および「0」の2値情報の記憶しか行
なえず、複雑な情報処理の機能を有していない。また、
日経マイクロデバイス1992年1月号記載の素子は、複数
の入力ゲートを有し、容量結合を利用して入力信号の重
み付き線形加算を行う機能を有するが、素子単体では、
学習機能を実現できないという問題がある。また、特開
平3−6679号公報に、フローティングゲートへの電
子のトンネル注入を利用して記憶機能を持たせる素子の
一例が記載されているが、リアルタイムで情報処理する
ためには、書き込み速度が遅いという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、以下の手段が考えられる。半導体活性層上に第1の
絶縁膜を形成し、該第1の絶縁膜上に第1のゲート電極
を設け、さらに該第1のゲート電極上に第2の絶縁膜を
形成し、該第2の絶縁膜上に第2のゲート電極を複数個
備えた電界効果型トランジスタであって、前記第2の絶
縁膜を分極−電界特性にヒステリシスを有する強誘電体
で構成した強誘電体トランジスタである。また、さら
に、前記第2のゲート電極の各々に印加した電圧の重み
付け線形加算値が、所定値以上のとき、前記半導体活性
層中に、電界効果型トランジスタが有するソース領域と
ドレイン領域の間に電流を通電せしめるチャネルを形成
させる機能を有する強誘電体トランジスタも考えられ
る。また、さらに、前記第2のゲート電極の各々に印加
した電圧が消滅しても、強誘電体の残留電荷により通電
状態を保持する機能を有する強誘電体トランジスタも考
えられる。さらに、外部から第2のゲート電極の各々に
印加される電圧が、第1のゲート電極の電圧変化を有効
に誘起せしめるため、以下に記載の手段が考えられる。
上記の強誘電体トランジスタにおいて、少なくとも1以
上備えた第2のゲート電極の各々の表面積を、前記第1
のゲート電極の表面積よりも小さく構成した強誘電体ト
ランジスタである。さらに、OR型あるいはAND型の
論理回路を実現するため、以下の手段が考えられる。す
なわち、半導体活性層上に絶縁膜を形成し、該絶縁膜上
にゲート電極を少なくとも1以上備えた電界効果型トラ
ンジスタであって、各ゲート電極を、前記半導体活性層
に形成されるチャネル内のキャリアの流れる方向に沿っ
て設け、少なくとも一つのゲート電極にオン信号を入力
したときトランジスタがオンする機能を有する強誘電体
トランジスタ、あるいは、半導体活性層上に絶縁膜を形
成し、該絶縁膜上にゲート電極を少なくとも1以上備え
た電界効果型トランジスタであって、各ゲート電極を、
前記半導体活性層に形成されるチャネル内のキャリアの
流れを横切るように設け、すべてのゲート電極にオン信
号を入力したときトランジスタがオンする機能を有する
強誘電体トランジスタである。この場合、前記絶縁膜
は、分極−電界特性にヒステリシスを有する強誘電体で
あってもよい。加えて、前記第2の絶縁膜、あるいは、
前記絶縁膜として、主成分がストロンチウム、鉛、およ
びチタンの酸化物からなり、化学式が(Sr1-xPbx)TiO3
のペロブスカイト構造を有する強誘電体薄膜を用いるこ
とが好ましい。上記、強誘電体トランジスタの応用例と
して下記の手段が考えられる。前記強誘電体トランジス
タを、記憶セルとして、アレイ状に半導体基板上に配置
した半導体記憶デバイス、また該半導体記憶デバイス
を、各種データの記憶デバイスとして用いた半導体応用
機器が考えられる。さらに、前記強誘電体トランジスタ
を内蔵し、前記強誘電体トランジスタの重み付け線形加
算機能を用いた人工知能システムも考えられる。
【0005】
【作用】まず、通常の電界効果型トランジスタの動作原
理について簡単に説明する。ここでは、P型Siを基板
に使用し、ソース領域およびドレイン領域にN型Siを
使用したNチャネルMOS型トランジスタについて考え
ることとする。ソース電極を接地し、ドレイン電極に正
電圧を印加している場合、ゲート電極にある所定値以上
の電圧を印加すると、ゲート絶縁膜に接している半導体
基板であるP型Si基板の表面に電子が誘起され、伝導
層が形成される。これにより、ドレイン電極からソース
電極に向けて電流が流れる。このように、伝導層の形成
により電流が流れることを、チャネルが形成されたと称
する。この時、ソース電極およびドレイン電極間のコン
ダクタンスは、半導体基板表面に誘起された伝導層の電
荷密度に比例する。本発明にかかる強誘電体トランジス
タでは、通常の電界効果型トランジスタのゲート絶縁膜
に対応する第一のゲート絶縁膜、および通常の電界効果
型トランジスタのゲート電極に対応する第一のゲート電
極のほかに、さらに少なくとも2個のゲート電極を設
け、この新たに設けたゲート電極と第一のゲート電極と
の間に、強誘電体を用いた絶縁膜を設けている。新たに
設けたゲート電極を第二のゲート電極、第一のゲート電
極と第二のゲート電極との間の絶縁膜を第二のゲート絶
縁膜と称すると、第一のゲート絶縁膜により構成される
キャパシタと、第二のゲート絶縁膜により構成されるキ
ャパシタは、互いに直列結合する。第一のゲート電極が
他の電極と絶縁され電気的にフローティング状態にあれ
ば、第一のゲート絶縁膜により構成されるキャパシタに
蓄積された電荷量と、第二のゲート絶縁膜により構成さ
れるキャパシタに蓄積される電荷量は、等しくなる。
【0006】ここで、第二のゲート電極に印加する電圧
を変化させると、第二のゲート絶縁膜により構成される
キャパシタに蓄えられる電荷量が変化し、同時に第一の
ゲート絶縁膜により構成されるキャパシタに蓄えられる
電荷量も変化する。これにともない、第一のゲート絶縁
膜に接する半導体基板表面に誘起される伝導層の電荷密
度、およびソース電極とドレイン電極間のコンダクタン
スも変化する。したがって、第二のゲート電極に印加す
る電圧により、ソース電極とドレイン電極間に流れる電
流を制御することが可能になる。特に、本発明にかかる
強誘電体トランジスタでは、第二のゲート電極を2個以
上設けてあるので、多入力の情報の処理が可能となる。
また、第二のゲート絶縁膜には、分極−電界特性にヒス
テリシスを有する強誘電体を用いており、この強誘電体
絶縁膜の残留分極は電源を切っても保持されるので、メ
モリ機能を有することになる。なお、以降は、第一のゲ
ート電極をフローティング・ゲート電極、第二のゲート
電極を制御ゲート電極、第一の絶縁膜をフローティング
・ゲート絶縁膜、第二の絶縁膜を、制御ゲート絶縁膜と
称することにする。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明にかかる実施例
を説明する。図1に本発明にかかる強誘電体トランジス
タの断面図を示す。まず、単結晶シリコン基板1にP型
Siを用い、該基板上にフローティング・ゲート絶縁膜
4を設ける。フローティング・ゲート絶縁膜4は、例え
ば、シリコン基板の熱酸化により形成させたシリコン酸
化膜SiO2を用いれば良い。フローティング・ゲート
絶縁膜4の上には、フローティング・ゲート電極5を備
える。フローティング・ゲート電極5には、次に形成す
る制御ゲート絶縁膜6との反応を防ぐために、例えばス
パッタリング法により形成した白金Ptを用いれば良
い。さらに、フローティング・ゲート電極5の上には、
制御ゲート絶縁膜6を設けるが、例えばPb(Zr,T
i)O3(PZTと称する)強誘電体薄膜をスパッタリ
ング法により形成すれば良い。制御ゲート絶縁膜6の上
に備えられた制御ゲート電極7−1、7−2、7−3
は、フローティング・ゲート電極5と同様、スパッタリ
ング法により形成した白金電極を用いれば良い。また、
局所酸化膜10および層間絶縁膜11素子は、電気的に
絶縁するためシリコン酸化膜にて構成されている。ま
た、ソース領域2およびドレイン領域3は、単結晶シリ
コン基板の表面にn型不純物を拡散させて形成され、形
成後それぞれソース電極8、ドレイン電極9が設けられ
ている。これらの電極は、例えばアルミニウムを用いて
製造される。
【0008】なお、制御ゲート絶縁膜6に用いる材料と
してはPZTのほか、BaTiO3、PbTiO3、(P
b,La)(ZrTi)O3、Pb(Fe1/2Nb1/2
3、Pb(Mg1/2Nb1/2)O3、Pb(Zn1/2Nb1
/2)O3、KNbO3、LiNbO3、LiTaO3、YM
nO3、PbNb26、Bi4TiO12、SrTeO3
Pb5Ge312等、キュリー温度が室温以上である強誘
電体の薄膜の適用が考えられる。本実施例における強誘
電体トランジスタの動作について、以下説明する。フロ
ーティング・ゲート電極5の面積をSFG、フローティン
グ・ゲート絶縁膜4の比誘電率をεFG、フローティング
・ゲート絶縁膜の膜厚をdFGIとすると、フローティン
グ・ゲート絶縁膜の容量CFGIは、次式1で与えられ
る。 CFGI=ε0・εFG・SFG/dFGI (式1) (但し、ε0は、真空の誘電率である) フローティング・ゲート電極5と単結晶シリコン基板1
との間の電圧をVFGとすると、フローティング・ゲート
絶縁膜4に蓄えられる電荷QFGIは、次式2で与えられ
る。 QFGI=CFGI・VFG (式2) 一方、n個の制御ゲート電極を備える強誘電体トランジ
スタの、第i番目の制御ゲート電極の面積をSCGi、第
i番目の制御ゲート絶縁膜の比誘電率をεCGIi、第i番
目の制御ゲート絶縁膜の膜厚をdCGIiとすると、第i番
目の制御ゲート絶縁膜の容量CCGIiは、次式3で与えら
れる。 CCGIi=ε0・εCGIi・SCGi/dCGIi (式3) 第i番目の制御ゲート電極と基板との間の電圧をVCGi
とすると、第i番目の制御ゲート絶縁膜に蓄積される電
荷QCGIiは、次式4で与えられる。 QCGIi=CCGIi・(VCGi−VFG)+Qri (式4) (但し、Qriは、第i番目の制御ゲート絶縁膜の残留電
荷である)残留電荷は、強誘電体に特有の性質であり、
ここで簡単に説明する。強誘電体における電荷−電圧
(Q−V)特性は、図2に示すようにヒステリシスを有
する。まず、図中のの状態、すなわち、残留分極が、
「−Qr」である状態を考える。次に、分極反転電圧V
c以上の電圧を印加すると、図で示すように、→→
→と状態が変化し、分極の方向が反転する。このあ
と印加電圧をとりさると、→→と状態が変化し、
残留分極が「Qr」である状態となる。この残留分極
「Qr」は、外部から分極反転電圧よりも大きな電圧が
印加されなければ、そのまま保持されることになる。な
お、強誘電体薄膜の容量は、図2に示すおよびを通
る直線の傾き、あるいは、およびを通る直線の傾き
となる。フローティング・ゲート電極5が他の電極と絶
縁されており、電荷の出入りが全く発生せず、始めから
蓄積電荷が存在しなければ、フローティング・ゲート中
の全電荷量は、ゼロであるので、フローティング・ゲー
ト絶縁膜4に蓄積される電荷QFGIは、各制御ゲート絶
縁膜に蓄積される電荷QCGIiの総和に等しく、次式5に
て与えられる。 QFGI=ΣQCGIi (式5) (但し、Σは、i=1からnまでの総和を表す) したがって、CFGI・VFG=Σ(CCGIi・(VCGi−VF
G)+Qri)より (但し、Σは、i=1からnまでの総和を表す) 次式6が導かれる。
【0009】 VFG=Σ(CCGIi・VCGi+Qri)/(CFGI+ΣCCGIi) (式6) (但し、Σは、i=1からnまでの総和を表す) すなわち、各制御ゲート電極に印加する電圧VCGiに、
重みCCGIiを付加して加えあわせたることにより、フロ
ーティング・ゲート電極5の電圧VFGを変化することが
可能となる。また、各制御ゲート絶縁膜の残留電荷Qri
によっても、フローティング・ゲート電極5の電圧VFG
を変化することが可能となる。フローティング・ゲート
電極5の電圧VFGと、ソース電極8とドレイン電極9の
間に流れる電流IDの関係は、一般の電界効果型トラン
ジスタと同様であり、ソース電極の接地を考えると、V
FG≦Vth(しきい値電圧)の範囲では半導体表面に伝導
層が形成されず、次式7のようになる。 ID=0 (式7) VFG>Vthの範囲では、ドレイン電圧VDの値が小さ
く、VD≦VFG−Vthの場合、IDは、次式8にて与えら
れる。 ID=(W/L)・μ・CFGI・((VFG−Vth)・VD
−VD2/2) (式8) ドレイン電圧が高く、VD>
VFG−Vthの場合には、IDは、次式9にて与えられ
る。 ID=(W/2L)・μ・CFGI・(VFG−Vth)2 (式9) ここで、Wはチャネル幅、Lはチャネル長、μはキャリ
アの移動度、Vthは、しきい値電圧である。式6から式
9より、各制御ゲート電極に印加する電圧VCGiおよび
各制御ゲート絶縁膜の残留電荷Qriによって、ドレイン
電流IDを制御できることが分かる。 また、強誘電体
の残留分極は、分極反転電圧(図2ではVc)以上の電
圧を印加しない限り保持されるので、このトランジスタ
はメモリ機能を有することになる。次に、制御ゲート電
極に印加する入力電圧によって、フローティング・ゲー
ト電圧を有効に制御するトランジスタを構成するための
条件について説明する。フローティング・ゲート絶縁膜
の静電容量をCFGI、第i番目の制御ゲート絶縁膜の容
量をCCGIiとする。第i番目の制御ゲート絶縁膜に印加
する入力電圧の変化量をΔVCGi、フローティング・ゲ
ート電極の電圧の変化量をΔVFGとすると、次式10な
る関係式が得られる。 ΔVFG=ΔVCGi・CCGIi/(CFGI+ΣCCGIi) (式10) (但し、Σは、i=1からnまでの総和を表す) フローティング・ゲート絶縁膜の静電容量CFGIに対し
て、制御ゲート絶縁膜の容量CCGIiが小さすぎると、フ
ローティング・ゲート電極の電圧の変化量ΔVFGが小さ
くなり、入力電圧を変化させてもフローティング・ゲー
ト電極の電圧が殆ど変化しないことになる。したがっ
て、フローティング・ゲート電極の電圧を有効に制御す
るためには制御ゲート絶縁膜の静電容量CCGIiは、大き
いほうが良い。しかしながら、CCGIiが大きすぎると、
制御ゲート絶縁膜にかかる電圧の変化が小さくなり、強
誘電体は、分極反転を起こせなくなる。したがって、C
FGIは、次式11を満足することが望ましい。 0.1・CCGIi≦CFGI≦10・CCGIi (式11) 一般に、強誘電体は常誘電体と比較して比誘電率が大き
なため、制御ゲート絶縁膜の容量が大きくなりやすい。
図3に、制御ゲート絶縁膜の容量と、フローティング・
ゲート絶縁膜の容量を最適化するのに適した強誘電体ト
ランジスタの構成の平面図を示す。フローティング・ゲ
ート電極5をトランジスタの活性層上から引き出し、こ
の上に複数の制御ゲート電極7−1、7−2、7−3、
7−4を配置している。このように、フローティング・
ゲート電極5の引き出し配線の幅および制御ゲート電極
の幅を細くすることによって、制御ゲート絶縁膜の容量
を小さくすることが可能になる。例えば、フローティン
グ・ゲート絶縁膜に用いたSiO2は、比誘電率が4、
膜厚は100Å、制御ゲート絶縁膜に用いたPZTの比
誘電率は1000、膜厚は3000Åである。例えば、
制御ゲート電極の面積を、フローティング・ゲート電極
の面積の1/10とすることによって、CFGIとCCGIi
をほぼ等しくすることができる。以上のように、複数設
けられている制御ゲート電極の各々の表面積を、フロー
ティング・ゲート電極の表面積よりも小さく構成し、外
部から制御ゲート電極の各々に印加される電圧変化が、
フローティング・ゲート電極の電圧変化を有効に誘起せ
しめる機能を有する強誘電体トランジスタを構成できる
ことになる。次に、本発明に用いる強誘電体薄膜の製造
についてのべる。もちろん、製造された強誘電体薄膜
は、本発明にかかる強誘電体トランジスタへの用途に限
られない。まず、マグネトロンスパッタリング法によ
り、ストロンチウム、鉛、チタンの酸化物で構成され、
化学式が(Sr1-xPbx)TiO3のペロブスカイト構
造を有する強誘電体薄膜の製造について述べる。ここ
で、ペロブスカイト構造とは、組成がABX3の化合物
がとる構造の一つであり、図4に示すように、A原子が
単位格子の中心に、B原子が各格子点に、X原子が多角
形の各稜の中心に存在する構成となる。(Sr1-xPb
x)TiO3薄膜の製造方法は、例えば基板温度を600
℃とし、アルゴンと酸素を、例えば「9:1」の割合で
混合したガスを使用して、1Paの圧力下でスパッタリ
ングを行なえば良い。ターゲットには一酸化鉛PbO、二
酸化チタンTiO2、チタン酸ストロンチウムSrTiO3の3つ
を用い、これらを同時にスパッタした。各ターゲットに
印加するパワーを変えて作製した(Sr1-xPbx)Ti
3薄膜の化学組成と強誘電体特性の関係の一例を図5
に示す。実線はキュリー温度Tc、破線は抗電界Ecを表
す。ここで、キュリー温度Tcは、強誘電相転移が発生す
る温度であり、Tcより低温では強誘電体性を示すが、Tc
より高温では通常の常誘電性となり残留分極は消滅する
ことになる。また、抗電界Ecは、分極反転を生ぜしめ
るのに必要な大きさを有する電界であり、具体的には図
2に示した分極反転電圧を、強誘電体膜厚で除した値で
ある。 図5により、Pbの割合が増加するとともに、
キュリー温度Tcおよび抗電界Ecは増加することが分か
る。Tcが室温以下になると、通常使用する室内温度下に
て、常誘電性になってしまうため、化学式(Sr1-xP
bx)TiO3において、Xを0.3以上にしなければな
らない。さらに、各種IC回路等への適用を考慮した場
合、回路の発熱等により、強誘電体薄膜の温度は、10
0℃以上になることもありえる。かかる環境下において
も、強誘電性を維持するためには、Xが0.5以上であ
ることが好ましい。また、Ecの値に関して言えば、そ
の値が小さい方が、低い電圧にて分極反転を生ぜしめる
ことができ、低電圧駆動化にとっては有利となる。ま
た、強誘電体の膜厚が、0.5(μm)、印加電圧を5
(V)として、通常、完全に分極反転を生じさせるに
は、Ecの2倍程度の電界を印加する必要があることを
考慮すると、Ecは50(kV/cm)以下でなければ
ならず、このとき、Xが0.8以下であることが好まし
い。なお、本強誘電体薄膜は、有機金属気相成長法(M
OCVD法)、ゾルゲル法等での製造も可能である。図
1を参照して説明した、強誘電体トランジスタの制御ゲ
ート絶縁膜に、上記の強誘電体薄膜を適用すれば、PZ
Tに比べEcが小さいため動作電圧を低減することがで
きる。また、本強誘電体薄膜は、組成比Xを0.3以下
にすると常誘電性となるため、フローティング・ゲート
絶縁膜に適用することが可能となる。このように、組成
比Xを適当に変化させることによって、比誘電率がほぼ
等しい強誘電体および常誘電体薄膜を製造できるため、
容易に制御ゲート絶縁膜とフローティング・ゲート絶縁
膜の容量の最適化を行なった製造が可能となる。続け
て、強誘電体をゲート絶縁膜に用いた強誘電体トランジ
スタの他の実施例を図6を参照して説明する。本実施例
は、単結晶シリコン基板1上に、強誘電体薄膜であるゲ
ート絶縁膜12を形成し、さらにその上にゲート電極1
3を配置したものである。強誘電体ゲート絶縁膜に接し
た、半導体基板上に伝導層が形成されると、ソース電極
8とドレイン電極9の間にキャリアが流れる。図6
(b)に示すように、キャリアの流れる方向、すなわ
ち、ソース電極8とドレイン電極9とを結ぶ方向と平行
な方向に、2つのゲート電極13−1、13−2を配置
している。この2つのゲート電極のうち、少なくとも一
つのゲート電極、例えばゲート電極13−1にしきい値
電圧以上の電圧を印加すれば、ゲート電極13−1に対
向した半導体基板表面に、伝導層が形成され、ソース電
極8とドレイン電極9の間に電流が流れ、トランジスタ
がオン状態になる。このトランジスタを用いると、多数
の入力信号のうち、少なくとも1つが、”High”状
態なら出力信号も”High”状態になる、いわゆるO
R型論理回路を構成できる。このように、半導体活性層
上に強誘電体からなる絶縁膜を形成し、これにゲート電
極を設け、該ゲート電極を、半導体活性層のチャネル内
のキャリアの流れる方向と平行に、少なくとも2以上設
けた構成により、OR型論理回路を実現できる。また、
本強誘電体トランジスタは、半導体基板上に直接、強誘
電体からなる絶縁膜を介してゲート電極を設けているの
で、ゲート電極への入力電圧を取り除いても、強誘電体
の分極状態は保存されるため、メモリ機能も有してい
る。次に、AND型論理回路を実現する実施例について
図7を参照して説明する。本実施例も、単結晶シリコン
基板1上に、強誘電体薄膜であるゲート絶縁膜12を形
成し、さらにその上にゲート電極13を配置したもので
あるが、ゲート電極をチャネル内のキャリアの流れる方
向と垂直な方向に配置している。本実施例においては、
チャネル内のキャリアの流れる方向と垂直な方向に3つ
のゲート電極13−1、13−2、13−3を設けてお
り、本構成の断面図および平面図を、それぞれ図7
(a)、図7(b)に示す。このような構成にすること
により、全てのゲート電極に、しきい値電圧以上の入力
電圧を印加すれば、ソース領域2とドレイン領域6の間
が伝導層にて接続されるので電流が流れることになる。
このトランジスタを用いると、多数の入力信号の全て
が、”High”状態なら出力信号も”High”状態
になる、いわゆるAND型論理回路を構成できる。 こ
のように、半導体活性層上に強誘電体からなる絶縁膜を
形成し、これにゲート電極を設け、該ゲート電極を、半
導体活性層のチャネル内のキャリアの流れる方向と垂直
に、少なくとも2以上設けた構成により、AND型論理
回路を実現できる。なお、図7にて示す強誘電体トラン
ジスタにおいては、隣あうゲート電極の間隙部分に対向
する半導体基板表面に誘起される伝導層の電荷密度は、
ゲート電極に対向する半導体基板表面に誘起される伝導
層の電荷密度より小さなため、ソース電極とドレイン電
極の間に十分な電流を流すためには、隣あうゲート電極
の間隙をゲート絶縁膜の膜厚に比べて小さくすることが
好ましい。次に、本発明にかかる強誘電体トランジスタ
の半導体メモリチップへの応用例について、図8を参照
して説明する。本発明にかかる強誘電体トランジスタを
マトリクス状に配置し、半導体メモリチップを構成した
ものである。図中破線で囲んだ1つのセルについて、情
報の書き込み方法を表1を参照して説明する。
【0010】
【表1】
【0011】まず、状態1は、電極X1をフローティン
グ(電気的絶縁状態)にし、電極X2を高電圧(「Hi
gh」)にし、電極X3を高電圧(「High」)に
し、さらに電極Y1低電圧(「Low」)にする。この
時、1番目の制御ゲート絶縁膜CGI1の分極状態は、
制御ゲート側がマイナス、フローティングゲート電極側
がプラスである。この分極方向P1を下向き(Dow
n)とする。2番目の制御ゲート絶縁膜CGI2の分極
方向P2は、同様に下向きとなる。
【0012】ここで、1番目の制御ゲート絶縁膜CGI
1の残留分極の大きさを、(2/3)・Q0、2番目の
制御ゲート絶縁膜CGI2の残留分極の大きさを、(1
/3)・Q0とすると、制御ゲート電極に蓄積された全
電荷量(Qr1+Qr2)は、Q0となる。表1にまとめ
たように、電極X1、X2、X3、Y1に印加する電圧
を変化させることにより、制御ゲート電極に蓄積された
全電荷量(Qr1+Qr2)は、4通りの値を有すること
になる。また、制御ゲート電極に蓄積された電荷は、各
電極の入力電圧をゼロにしても保存される。情報の読み
出しの際には、X2、X3電極を接地し、X1、Y1間
に流れる電流を測定すれば良い。制御ゲート電極に蓄積
された全電荷量に対応して、半導体基板表面に形成され
る伝導層のキャリア密度が変化するので、X1、Y1間
に流れる電流により、情報を読みだすことができる。制
御ゲート電極の数を増やせば、さらに多くの多値情報を
記憶することができる。このように、マトリクス状に強
誘電体トランジスタを配置すれば、この中からランダム
に、所望のトランジスタを選択し、データの読み出しお
よび書き込みを行なうことができる。また、一度書き込
まれた情報は、強誘電体の残留分極により保持されるの
で不揮発性のランダムアクセスメモリを実現できる。本
実施例のメモリチップを、例えば半導体メモリカードに
用いれば、従来のSRAMを用いたメモリカードのよう
に、電池を備えたバックアップが不要になる。 さら
に、本発明にかかるメモリチップを内蔵したシステムL
SIの一例を、図9に示す。本システムLSIは、ドラ
イバ、レシーバ回路、論理回路、タイマ回路、および本
発明のメモリアレイを有して構成されている。本発明の
メモリアレイを内蔵すると、従来のDRAMのようなリ
フレシュが不要となり、低消費電力化が図れる。また、
例えば、コンピュータシステムの内部記憶装置として用
いることにより、不揮発性で、電気的バックアップが不
要な記憶装置を実現でき、コンピュータシステムの小型
化が図れることになる。次に、他の実施例について説明
する。本発明にかかる強誘電体トランジスタの他の構成
例として、次に記す構成も考えられる。すなわち、制御
ゲート電極を2つ設けて、その一方の制御ゲート電極に
は、制御ゲート絶縁膜として強誘電体を用い、他方の制
御ゲート電極には、制御ゲート絶縁膜として常誘電体を
用いた構成である。本構成例の断面図を図10に示す。
多結晶シリコン基板1上に、フローティング・ゲート絶
縁膜4を介してフローティング・ゲート電極5を配置す
る。一方の制御ゲート電極である強誘電体制御ゲート電
極16は、フローティング・ゲート電極5上に、強誘電
体制御ゲート絶縁膜14を介して配置されており、ま
た、他方の制御ゲート電極である常誘電体制御ゲート電
極17は、同様にフローティング・ゲート電極5上に、
常誘電体制御ゲート絶縁膜15を介して配置されてい
る。さて、この強誘電体トランジスタは、人工知能を構
成する基本素子のモデルである、生物が持つニューロン
と類似の機能を有するように構成できるので、以下これ
について説明する。まず、図11を参照してニューロン
の機能について簡単に説明する。ニューロンへは、複数
の信号が入力され、その各々を、x1、x2、…、xn
とする。それぞれの入力信号には、w1、w2、…、w
nなる重み付けがされており、入力信号の重み付け加算
の結果が、あるしきい値hより大きくなり、次式12を
満たすと、出力信号Zが出力される。 Σwi・xi≧h (式12) (但し、Σは、iが1からnまでの総和をとることを示
す) 本発明にかかる強誘電体トランジスタを用いて、ニュー
ロンと類似の機能を有する回路を構成した実施例を図1
2に示す。以下、この回路の動作について説明するが、
説明を簡単にするため、入力信号はVx1、Vx2の2
つとし、これらの入力信号は、Tr1、Tr2で示した
2つの強誘電体トランジスタにおける、常誘電体絶縁膜
を用いた制御ゲート電極へ入力するものとする。各入力
に対する重み付けは、強誘電体絶縁膜を用いた制御ゲー
ト電極への入力電圧Vc1、Vc2により、強誘電体の
分極方向を変化させることで制御する。
【0013】図10に示す強誘電体トランジスタの動作
は、式6においてQriの一つをゼロにして考えれば良
い。例えば、強誘電体絶縁膜の分極方向が上向き、すな
わち、制御ゲート電極側が、プラスに分極している場合
は、VFG<Vthとなり、式7よりドレイン電流は流れな
い。逆に、強誘電体絶縁膜の分極方向が下向き、すなわ
ち、制御ゲート電極側が、マイナスに分極している場合
は、VFG>Vthとなる。式8より、Vthが、ゼロの場
合、ドレイン電圧VDが小さいときにはVFGに比例した
ドレイン電流が流れる。 さらに、式6において、強誘
電体絶縁膜の残留分極Qriが、CCGIi・VCGiに比べ十
分小さければ、制御ゲート電極への入力電圧、図12に
示す強誘電体トランジスタではVx1に比例したドレイ
ン電流が流れることになる。図12に示すように強誘電
体トランジスタTr1のドレイン電極に負荷抵抗R1を
接続すると、ドレイン電流IDに対応して変化するドレ
イン電圧が得られる。 ただし、このドレイン電圧の増
減は、入力信号電圧Vx1の増減と符号が逆なので、普
通のMOS型トランジスタTr3と負荷抵抗R3で構成
したインバータにより符号を反転させている。出力端子
Vzからは、入力信号に重み付けされた、ニューロン素
子出力と類似の信号をとりだすことができる。このよう
に、本発明にかかる強誘電体トランジスタを用いると、
「1」、「0」の信号のみではなく、アナログ信号の加
算が可能となる。強誘電体制御ゲート絶縁膜の残留分極
量を適当に決定すれば、情報は記憶されるようになり、
一種の学習機能を有することになる。さらに、強誘電体
の分極の反転現象は、数ナノ秒の短時間で発生させるこ
とが可能なため高速動作が実現できる。このように、本
強誘電体トランジスタを用いると、ニューロン素子出力
と類似の信号をとりだすことができ、本強誘電体トラン
ジスタを用いた人工知能LSI等への応用も可能とな
る。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、読みだしの際に分極方
向を反転する必要がなく、情報の記憶が可能な不揮発性
メモリを実現できる。また、重み付け線形演算等の演算
処理が可能となる各種応用システムへの適用が容易な素
子を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の強誘電体トランジスタの断面
図である。
【図2】強誘電体の電荷−電圧特性である。
【図3】本発明の他の実施例の強誘電体トランジスタの
断面図および平面図である。
【図4】ペロブスカイト型の結晶構造の説明図である。
【図5】(Sr1-xPbx)TiO3薄膜の化学組成と強誘電体特性
の関係の説明図である。
【図6】OR型強誘電体トランジスタの断面図および平
面図である。
【図7】AND型強誘電体トランジスタの断面図および
平面図である。
【図8】不揮発性ランダムアクセスメモリの構成図であ
る。
【図9】システムLSIのブロック図である。
【図10】本発明の他の実施例の強誘電体トランジスタ
の断面図である。
【図11】ニューロンの動作の説明図である。
【図12】強誘電体トランジスタによるニューロン回路
の説明図である。
【符号の説明】
1…単結晶シリコン基板、2…ソース領域、3…ドレイ
ン領域、4…フローティング・ゲ−ト絶縁膜、5…フロ
ーティング・ゲ−ト電極、6…制御ゲート絶縁膜、7…
制御ゲート電極、8…ソース電極、9…ドレイン電極、
10…局所酸化膜、11…層間絶縁膜、12…強誘電体
ゲート絶縁膜、13…ゲート電極、14…強誘電体制御
ゲート絶縁膜、15…常誘電体制御ゲート絶縁膜、16
…強誘電体制御ゲート電極、17…常誘電体制御ゲート
電極
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−120372(JP,A) 特開 平2−90571(JP,A) 特開 昭52−42381(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8247 H01L 27/10 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体活性層上に第1の絶縁膜を形成し、
    該第1の絶縁膜上に第1のゲート電極を設け、さらに該
    第1のゲート電極上に第2の絶縁膜を形成し、該第2の
    絶縁膜上に第2のゲート電極を複数個備えた電界効果型
    トランジスタであって、 前記第2の絶縁膜を分極−電界特性にヒステリシスを有
    する強誘電体で構成したことを特徴とする強誘電体トラ
    ンジスタ。
  2. 【請求項2】請求項1記載において、さらに、前記第2
    のゲート電極の各々に印加した電圧の重み付け線形加算
    値が、所定値以上のとき、前記半導体活性層中に、電界
    効果型トランジスタが有するソース領域とドレイン領域
    の間に電流を通電せしめるチャネルを形成させる機能を
    有することを特徴とする強誘電体トランジスタ。
  3. 【請求項3】請求項2記載において、さらに、前記第2
    のゲート電極の各々に印加した電圧が消滅しても、強誘
    電体の残留電荷により通電状態を保持する機能を有する
    ことを特徴とする強誘電体トランジスタ。
  4. 【請求項4】請求項1、2および3いずれか記載の強誘
    電体トランジスタにおいて、 少なくとも1以上備えた第2のゲート電極の各々の表面
    積を、前記第1のゲート電極の表面積よりも小さく構成
    したことを特徴とする強誘電体トランジスタ。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3、および4いずれか記載
    において、 前記第2の絶縁膜を、主成分がストロンチウム、鉛、お
    よびチタンの酸化物からなり、化学式が(Sr1-xPbx)TiO
    3 のペロブスカイト構造を有する強誘電体薄膜を用いた
    ことを特徴とする強誘電体トランジスタ。
  6. 【請求項6】請求項3、4および5いずれか記載におい
    て、前記強誘電体トランジスタを、記憶セルとして、ア
    レイ状に半導体基板上に配置したことを特徴とする半導
    体記憶デバイス。
  7. 【請求項7】請求項6記載の半導体記憶デバイスを、各
    種データの記憶デバイスとして用いたことを特徴とする
    半導体応用機器。
  8. 【請求項8】請求項2、3、4および5いずれか記載に
    おいて、前記強誘電体トランジスタを内蔵し、前記強誘
    電体トランジスタの重み付け線形加算機能を用いた人工
    知能システム。
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