JPH10229134A - 半導体集積回路装置の製造方法および半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法および半導体集積回路装置

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JPH10229134A
JPH10229134A JP9300815A JP30081597A JPH10229134A JP H10229134 A JPH10229134 A JP H10229134A JP 9300815 A JP9300815 A JP 9300815A JP 30081597 A JP30081597 A JP 30081597A JP H10229134 A JPH10229134 A JP H10229134A
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Japan
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region
type
impurity
semiconductor
semiconductor region
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JP9300815A
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Hisao Asakura
久雄 朝倉
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 nチャネル形のMISトランジスタおよびp
チャネル形のMISトランジスタを同一半導体基板上に
設ける構造を有する半導体集積回路装置の製造工程を低
減する。 【解決手段】 同一のフォトレジストをマスクとして半
導体基板1にnチャネル形のMOS・FET3nのソー
ス・ドレイン領域、短チャネル効果抑制用のn-形半導
体領域4nおよびnウエル給電領域10nの形成用の不
純物イオンを注入する工程と、同一のフォトレジストを
マスクとして半導体基板1にpチャネル形のMOS・F
ET3pのソース・ドレイン領域、短チャネル効果抑制
用のp- 形半導体領域4pおよびpウエル給電領域10
pの形成用の不純物イオンを注入する工程とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置の製造方法および半導体集積回路装置技術に関し、特
に、nチャネル形のMIS(Metal Insulator Semicond
uctor)トランジスタおよびpチャネル形のMISトラン
ジスタを同一半導体基板に設ける構造を有する半導体集
積回路装置の製造技術に適用して有効な技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】MISトランジスタの集積度および駆動
能力を向上させるには、MISトランジスタの微細化が
有効であるため、近年は、その微細化が急速に進められ
ている。
【0003】しかし、MISトランジスタが微細化され
る一方で、電源電圧は一定であるため素子内部の電界強
度が増大する結果、短チャネル効果等のような素子特性
に悪影響を及ぼす種々の問題が発生している。
【0004】この短チャネル効果は、チャネル長の縮小
に伴ってドレイン電圧の影響がゲート電極直下にも及ぶ
ことにより、半導体基板表面のポテンシャルが引き下げ
られ、しきい電圧の変動(低下)や実行チャネル長の減
少を招く等、種々の悪影響を及ぼす現象である。
【0005】この短チャネル効果がさらに著しくなる
と、ドレイン電流をゲート電圧により制御できなくな
る、いわゆるパンチスルーが生じ、ソース・ドレイン間
のリーク電流が増大してしまう問題が生じる。このパン
チスルーは、例えばDRAM(Dynamic Random Access
Memory)の転送ゲートにおいて、記憶保持の劣化を引き
起こす。
【0006】このような問題を回避する技術としては、
例えばMISトランジスタのソース領域およびドレイン
領域のチャネル側端部に、チャネルの不純物と同一導電
形の高不純物濃度の半導体領域を設ける技術について開
示されている。なお、このようなパンチスルー抑制技術
については、例えば特開平5−136404号公報に記
載がある。
【0007】また、nチャネル形MISFET(以下n
MOSと称す)とpチャネル形MISFET(以下pM
OSと称す)で構成されたCMOSにおいて、パンチス
ルー抑制のために、いわゆるポケットイオン注入領域を
設けたCMOSの製法が特開平8−111461号公報
に開示されている。
【0008】この公報には、以下の製法が開示されてい
る。nMOSとpMOSのゲート電極を形成した後に、
nMOS形成領域を露出しpMOS形成領域を覆う第1
マスクを形成し、この第1マスクを用いてnMOSの低
濃度拡散層を形成するためのイオン注入と、この低濃度
拡散層の先端を覆うようにp形の不純物をイオン注入す
る。次に、pMOS形成領域を露出しnMOS形成領域
を覆う第2マスクを形成し、この第2マスクを用いてp
MOSの低濃度拡散層を形成するためのイオン注入と、
この低濃度拡散層の先端を覆うようにn形の不純物をイ
オン注入する。その次に、ゲート電極の側壁にサイドウ
ォールスペーサを形成する。次にnMOS形成領域を露
出しpMOS形成領域を覆う第3マスクを形成し、この
第3マスクを用いてnMOSの高濃度拡散層を形成する
ためのイオン注入を行う。次にpMOS形成領域を露出
しnMOS形成領域を覆う第4マスクを形成し、この第
4マスクを用いてpMOSの高濃度拡散層を形成するた
めのイオン注入を行う。
【0009】以上の製法により、LDD構造とパンチス
ルー防止用のポケットイオン注入領域を有するCMOS
が提供される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記イ
オン注入のためには最低限4枚のマスクが必要である。
【0011】したがって、4回のフォトリソグラフィ工
程が必要となり、フォトマスクの数およびフォトレジス
トの形成および除去工程が多いという問題がある。
【0012】また、フォトレジストの形成および除去工
程数が増加するため、半導体集積回路装置の製造プロセ
スが複雑になるとともに、異物付着率が高くなる結果、
半導体集積回路装置の歩留りおよび信頼性が低下してし
まう問題が生じる。
【0013】本発明の目的は、nチャネル形のMISト
ランジスタおよびpチャネル形のMISトランジスタを
同一半導体基板上に設ける構造を有する半導体集積回路
装置の製造工程を低減することのできる技術を提供する
ことにある。
【0014】また、本発明の他の目的は、nチャネル形
のMISトランジスタおよびpチャネル形のMISトラ
ンジスタを同一半導体基板上に設ける構造を有する半導
体集積回路装置の製造工程で用いるフォトマスクの枚数
を低減することのできる技術を提供することにある。
【0015】さらに、本発明の他の目的は、nチャネル
形のMISトランジスタおよびpチャネル形のMISト
ランジスタを同一半導体基板上に設ける構造を有する半
導体集積回路装置の歩留りおよび信頼性を向上させるこ
とのできる技術を提供することにある。
【0016】さらに、本発明の他の目的は、メモリセル
選択用MISFETと容量素子とが直列接続されたメモ
リセルを有するDRAMを含む半導体集積回路装置の製
造工程を低減するための技術を提供することにある。
【0017】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0019】本発明の半導体集積回路装置の製造方法
は、半導体基板上にnチャネル形のMISトランジスタ
およびpチャネル形のMISトランジスタを形成してな
る半導体集積回路装置の製造方法であって、(a)前記
半導体基板にpウエルおよびnウエルを形成する工程
と、(b)前記半導体基板上に、pチャネル形のMIS
トランジスタ形成領域およびpウエル給電領域を被覆
し、かつ、nチャネル形のMISトランジスタ形成領域
およびnウエル給電領域を露出させる第1マスクを形成
する工程と、(c)前記第1マスクから露出した領域の
半導体基板にn+ 形半導体領域を形成するためのn形不
純物を導入する工程と、(d)前記第1マスクから露出
した領域の半導体基板にp- 形半導体領域を形成するた
めのp形不純物を半導体基板の主面に対して斜め方向か
ら導入する工程と、(e)前記半導体基板上に、nチャ
ネル形のMISトランジスタ形成領域およびnウエル給
電領域を被覆し、かつ、pチャネル形のMISトランジ
スタ形成領域およびpウエル給電領域を露出させる第2
マスクを形成する工程と、(f)前記第2マスクから露
出した領域の半導体基板にp+ 形半導体領域を形成する
ためのp形不純物を導入する工程と、(g)前記第2マ
スクから露出した領域の半導体基板にn- 形半導体領域
を形成するためのn形不純物を半導体基板の主面に対し
て斜め方向から導入する工程とを有するものである。
【0020】また、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、(a)前記第1マスクから露出した領域の半導
体基板にn- 形半導体領域を形成するためのn形不純物
を導入する工程と、(b)前記第2マスクから露出した
領域の半導体基板にp- 形半導体領域を形成するための
p形不純物を導入する工程とを有するものである。
【0021】また、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、(a)前記第1マスクの形成工程に際して前記
半導体基板のメモリセル領域も被覆するように第1マス
クを形成する工程と、(b)前記第2マスクの形成工程
に際して前記半導体基板のメモリセル領域においてウエ
ル給電領域以外が被覆されるように第2マスクを形成す
る工程とを有するものである。
【0022】また、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、半導体基板にp形の第1半導体領域とn形の第
2半導体領域とを有し、前記p形の第1半導体領域に
は、nチャネル形MIS・FETを有し、前記n形の第
2半導体領域には、pチャネル形MIS・FETを有す
る半導体集積回路装置の製造方法であって、(a)前記
半導体基板の主面上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
(b)前記p形の第1半導体領域および前記n形の第2
半導体領域の主面上の前記ゲート絶縁膜上に、側壁を有
するゲート電極を形成する工程と、(c)前記ゲート電
極の側壁に側壁絶縁膜を形成する工程と、(d)前記半
導体基板上に、前記nチャネル形MIS・FET形成領
域が露出され、前記pチャネル形MIS・FET形成領
域が覆われるする第1マスクを形成する工程と、(e)
前記半導体基板において前記第1マスクから露出した領
域に、第3半導体領域を形成するためのp形の第1不純
物、第4半導体領域を形成するためのn形の第2不純物
および第5半導体領域を形成するためのn形の第3不純
物をイオン打ち込みする工程と、(f)前記半導体基板
上に、前記pチャネル形MIS・FET形成領域が露出
され、前記nチャネル形MIS・FET形成領域が覆わ
れるする第2マスクを形成する工程と、(g)前記半導
体基板において前記第2マスクから露出した領域に、第
6半導体領域を形成するためのn形の第4不純物、第7
半導体領域を形成するためのp形の第5不純物および第
8半導体領域を形成するためのp形の第6不純物をイオ
ン打ち込みする工程とを有するものである。
【0023】また、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、半導体基板にp形の第1半導体領域とn形の第
2半導体領域とp形の第9半導体領域を有し、前記p形
の第1半導体領域には、nチャネル形MIS・FETと
前記p形の第1半導体領域に第1固定電位を供給するた
めの第1給電領域とを有し、前記n形の第2半導体領域
には、pチャネル形MIS・FETと前記n形の第2半
導体領域に第2固定電位を供給するための第2給電領域
とを有し、前記p形の第9半導体領域には、メモリセル
領域と前記p形の第9半導体領域に第3固定電位を供給
するための第3給電領域とを有する半導体集積回路装置
の製造方法であって、(a)前記半導体基板の主面上に
ゲート絶縁膜を形成する工程と、(b)前記p形の第1
半導体領域、前記n形の第2半導体領域および前記p形
の第9半導体領域の主面上の前記ゲート絶縁膜上に、側
壁を有するゲート電極を形成する工程と、(c)前記ゲ
ート電極の側壁に側壁絶縁膜を形成する工程と、(d)
前記半導体基板上に、前記nチャネル形MIS・FET
形成領域と前記第2給電領域とが露出され、前記pチャ
ネル形MIS・FET形成領域と前記第1給電領域と前
記第3給電領域と前記メモリセル領域とが覆われる第1
マスクを形成する工程と、(e)前記半導体基板におい
て前記第1マスクから露出した領域に、第3半導体領域
を形成するためのp形の第1不純物、第4半導体領域を
形成するためのn形の第2不純物および第5半導体領域
を形成するためのn形の第3不純物をイオン打ち込みす
る工程と、(f)前記半導体基板上に、前記pチャネル
形MIS・FET形成領域と前記第1給電領域と前記第
3給電領域とが露出され、前記nチャネル形MIS・F
ET形成領域と前記第2給電領域と前記メモリセル領域
とが覆われる第2マスクを形成する工程と、(g)前記
半導体基板において前記第2マスクから露出した領域
に、第6半導体領域を形成するためのn形の第4不純
物、第7半導体領域を形成するためのp形の第5不純物
および第8半導体領域を形成するためのp形の第6不純
物をイオン打ち込みする工程とを有し、前記n形の第3
不純物は、前記p形の第1不純物よりも深い位置にイオ
ン打ち込みし、前記p形の第6不純物は、前記n形の第
4不純物よりも深い位置にイオン打ち込みするものであ
る。
【0024】また、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、前記n形の第3不純物は、前記n形の第2不純
物よりも高濃度にイオン打ち込みし、前記p形の第6不
純物は、前記p形の第5不純物よりも高濃度にイオン打
ち込みするものである。
【0025】また、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、前記n形の第3不純物は、前記半導体基板の主
面に対して垂直または垂直な方向に対して第1の傾きを
持ってイオン打ち込みし、前記p形の第1不純物および
n形の第2不純物は、前記半導体基板の主面に対して垂
直な方向に対して第2の傾きを持ってイオン打ち込み
し、前記第2の傾きは、前記第1の傾きよりも大きく、
前記p形の第6不純物は、前記半導体基板の主面に対し
て垂直または垂直な方向に対して第3の傾きを持ってイ
オン打ち込みし、前記n形の第4不純物およびp形の第
5不純物は、前記半導体基板の主面に対して垂直な方向
に対して第4の傾きを持ってイオン打ち込みし、前記第
4の傾きは、前記第3の傾きよりも大きいものである。
【0026】また、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、前記第1給電領域および第3給電領域におい
て、前記第8半導体領域は、前記第6半導体領域および
第7半導体領域を覆うように形成され、前記第2給電領
域において、前記第5半導体領域は、前記第3半導体領
域および第4半導体領域を覆うように形成されているも
のである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する(なお、実施の形態を説明す
るための全図において同一機能を有するものは同一の符
号を付し、その繰り返しの説明は省略する)。
【0028】(実施の形態1)図1は本発明の半導体集
積回路装置の要部断面図、図2は図1の半導体集積回路
装置のウエル給電領域における半導体領域の分布を示す
グラフ図、図3は本発明者が検討したウエル給電領域に
おける半導体領域の分布を示すグラフ図、図4〜図11
は図1の半導体集積回路装置の製造工程中における要部
断面図である。
【0029】図1に示す半導体基板1は、例えばp-
のシリコン(Si)単結晶からなり、その上部には、p
ウエルPWおよびnウエルNWが形成されている。
【0030】このpウエルPWには、例えばp形不純物
のホウ素が含有されている。また、nウエルNWには、
例えばn形不純物のリンまたはヒ素(As)が含有され
ている。
【0031】また、半導体基板1の上部には、例えば二
酸化シリコン(SiO2)からなる素子分離部2が形成さ
れている。この素子分離部2は、半導体基板1の上部に
掘られた溝2a内に絶縁膜(分離膜)2bが埋設されて
形成されている。その素子分離部2の上面は、半導体基
板1の主面と一致するように平坦化されている。
【0032】素子分離部2に囲まれたpウエルPWおよ
びnウエルNWには、例えばnチャネル形のMOS・F
ET(以下、nMOSという)3nおよびpチャネル形
のMOS・FET(以下、pMOSという)3pが形成
されている。なお、このnMOS3nおよびpMOS3
pによってCMOS(Complimentary MOS)回路が形成さ
れている。
【0033】nMOS3nは、pウエルPWの上部に互
いに離間して形成された一対のn形半導体領域3nl
と、半導体基板1上に形成されたゲート絶縁膜3ni
と、その上に形成されたゲート電極3ngとを有してい
る。なお、一対のn形半導体領域3nlの間にnMOS
3nのチャネル領域が形成される。
【0034】このn形半導体領域3nlは、nMOS3
nのソース・ドレイン領域を形成するための領域であ
り、チャネル領域側に配置された不純物濃度の低いn-
形半導体領域3nlaと、その外側に配置された不純物
濃度の高いn+ 形半導体領域3nlbとを有している。
【0035】n- 形半導体領域3nlaおよびn+ 形半
導体領域3nlbには、例えばn形不純物のリンまたは
Asが含有されている。n形半導体領域3nlのチャネ
ル側端部には短チャネル抑制用のp- 形半導体領域4p
が形成されている。このp-形半導体領域4pには、例
えばp形不純物ホウ素等が含有されている。
【0036】なお、n形半導体領域3nlは、半導体基
板1上の層間絶縁膜5aに穿孔された接続孔6を通じて
電極7aと電気的に接続されている。層間絶縁膜5a
は、例えばSiO2 からなる。電極7aは、例えばタン
グステン(W)の単体膜またはTi,TiNおよびWの
積層膜(Ti/TiN/W)からなる。
【0037】ゲート絶縁膜3niは、例えばSiO2
らなる。ゲート電極3ngは、例えば低抵抗ポリシリコ
ン上にタングステンシリサイド等からなるシリサイド膜
が堆積されてなる。
【0038】なお、ゲート電極3ngの上面および側面
には、例えばSiO2 からなるキャップ絶縁膜8および
サイドウォール9が形成されている。
【0039】一方、pMOS3pは、nウエルNWの上
部に互いに離間して形成された一対のp形半導体領域3
plと、半導体基板1上に形成されたゲート絶縁膜3p
iと、その上に形成されたゲート電極3pgとを有して
いる。なお、一対のp形半導体領域3plの間にpMO
S3pのチャネル領域が形成される。
【0040】このp形半導体領域3plは、pMOS3
pのソース・ドレイン領域を形成するための領域であ
り、チャネル領域側に配置された不純物濃度の低いp-
形半導体領域3plaと、その外側に配置された不純物
濃度の高いp+ 形半導体領域3plbとを有している。
【0041】p- 形半導体領域3plaおよびp+ 形半
導体領域3plbには、例えばp形不純物のホウ素が含
有されている。p形半導体領域3nlのチャネル側端部
には短チャネル抑制用のn- 形半導体領域4nが形成さ
れている。このn- 形半導体領域4nには、例えばn形
不純物のリンまたはAs等が含有されている。
【0042】なお、p形半導体領域3plは、半導体基
板1上の層間絶縁膜5aに穿孔された接続孔6を通じて
電極7bと電気的に接続されている。電極7bは、例え
ばWの単体膜またはTi/TiN/Wの積層膜からな
る。
【0043】ゲート絶縁膜3piは、例えばSiO2
らなる。ゲート電極3pgは、例えば低抵抗ポリシリコ
ン上にタングステンシリサイド等からなるシリサイド膜
が堆積されてなる。
【0044】なお、このpMOS3pのゲート電極3p
gの上面および側面には、例えばSiO2 からなるキャ
ップ絶縁膜5が形成されている。また、ゲート電極3n
g,3pgの側面には、例えばSiO2 からなるサイド
ウォール9が形成されている。
【0045】pウエルPWにおいて素子分離部2に囲ま
れた領域には、pウエルPWに所定の電圧を供給するた
めのpウエル給電領域10pが形成されている。
【0046】pウエル給電領域10pは、不純物濃度の
低いp- 形半導体領域10paと、不純物濃度の高いp
+ 形半導体領域10pbと、n- 形半導体領域11nと
を有している。
【0047】p- 形半導体領域10paおよびp+ 形半
導体領域10pbには、例えばp形不純物のホウ素が含
有されている。また、n- 形半導体領域11nには、例
えばn形不純物のリンまたはAsが含有されている。
【0048】なお、pウエル給電領域10pは、半導体
基板1上の層間絶縁膜5aに穿孔された接続孔6を通じ
て電極7cと電気的に接続されている。電極7cは、例
えばWの単体膜またはTi/TiN/Wの積層膜からな
る。
【0049】このp- 形半導体領域10paと、p+
半導体領域10pbと、n- 形半導体領域11nとは、
後述するように、上記したnMOS3nのp- 形半導体
領域3plaと、p+ 形半導体領域3plbと、n-
半導体領域4nとを形成するためのイオン注入時に同一
マスクで同時に形成されている。
【0050】このpウエル給電領域10pの半導体領域
の分布を図2に示す。p- 形半導体領域10paは、最
も深い位置まで分布している。p+ 形半導体領域10p
bは、p- 形半導体領域10paよりも浅い位置まで分
布している。また、n- 形半導体領域11nは、p+
半導体領域10pbよりも浅い位置に分布している。
【0051】ところで、図3は本発明者が検討した技術
であり、n- 形半導体領域11nがp- 形半導体領域1
0paおよびp+ 形半導体領域10pbよりも深い位置
に分布し、pウエルPWに一部重なるように形成されて
いる。この場合は、p+ 形半導体領域10pbとpウエ
ルPWとの間に絶縁層が形成されるのと等価となり、p
ウエルPWに給電できなくなってしまう。
【0052】しかし、本実施の形態1においては、図2
に示したように、n- 形半導体領域11nがp+ 形半導
体領域10pbよりも浅い位置に分布しているため、p
ウエルへの給電が可能になっている。
【0053】図1においてnウエルNWにおいて素子分
離部2に囲まれた領域には、nウエルNWに所定の電圧
を供給するためのnウエル給電領域10nが形成されて
いる。
【0054】nウエル給電領域10nは、不純物濃度の
低いn- 形半導体領域10naと、不純物濃度の高いn
+ 形半導体領域10nbと、p- 形半導体領域11pと
を有している。
【0055】n- 形半導体領域10naおよびn+ 形半
導体領域10nbには、例えばn形不純物のリンまたは
Asが含有されている。また、p- 形半導体領域11p
には、例えばp形不純物のホウ素が含有されている。
【0056】なお、nウエル供給領域10nは、半導体
基板1上の層間絶縁膜5aに穿孔された接続孔6を通じ
て電極7dと電気的に接続されている。電極7dは、例
えばWの単体膜またはTi/TiN/Wの積層膜からな
る。
【0057】このn- 形半導体領域10naと、n+
半導体領域10nbと、p- 形半導体領域11pとは、
後述するように、上記したnMOS3nのn- 形半導体
領域3nlaと、n+ 形半導体領域3nlbと、p-
半導体領域4pとを形成するためのイオン注入時に同一
マスクで同時に形成されている。
【0058】このnウエル給電領域10nの半導体領域
の分布を図2に示す。n- 形半導体領域10naは、最
も深い位置まで分布している。n+ 形半導体領域10n
bは、n- 形半導体領域10naよりも浅い位置まで分
布している。また、p- 形半導体領域11pは、n+
半導体領域10nbよりも浅い位置に分布している。
【0059】ところで、上記したpウエル給電領域10
pと同様に、本発明者が検討した図3の技術の場合は、
- 形半導体領域11pがn- 形半導体領域10naお
よびn+ 形半導体領域10nbよりも深い位置に分布
し、nウエルNWに一部重なるように形成されている。
この場合は、n+ 形半導体領域10nbとnウエルNW
との間に絶縁層が形成されるのと等価となり、nウエル
NWに給電できなくなってしまう。
【0060】しかし、本実施の形態1においては、図2
に示したように、p- 形半導体領域11pがn+ 形半導
体領域10pbよりも浅い位置に分布しているため、n
ウエルへの給電が可能になっている。
【0061】次に、本実施の形態1の半導体集積回路装
置の製造方法を図4〜図11によって説明する。
【0062】図4は本実施の形態1の半導体集積回路装
置の製造工程中における要部断面図である。半導体基板
1は、例えばp形のSi単結晶からなり、その上部に
は、pウエルPWおよびnウエルNWが既に形成されて
いる。
【0063】また、半導体基板1の上部には、素子分離
部2が形成されている。この素子分離部2は、半導体基
板1に形成された溝2a内に、例えばSiO2 等からな
る絶縁膜2bが埋め込まれて形成されている。
【0064】この素子分離部2は、例えば次のようにし
て形成されている。まず、半導体基板1の素子分離領域
に、例えばフォトリソグラフィ技術およびドライエッチ
ング技術によって溝2aを形成する。
【0065】続いて、溝2aを形成した後の半導体基板
1上に、例えばSiO2 からなる絶縁膜をCVD法によ
って堆積した後、その半導体基板1の主面をCMP(Ch
emical Mechanical Polishing)技術によって平坦にす
る。これにより、溝2a内に絶縁膜2bが残るようにし
て素子分離部2を形成する。この平坦処理に際しては、
半導体基板1の主面と素子分離部2の上面との高さが一
致するように完全に平坦にする。
【0066】素子分離部2に囲まれたpウエルPW上に
は、ゲート絶縁膜3niを介してゲート電極3ngが形
成されている。ゲート絶縁膜3niは、例えばSiO2
からなり、ゲート電極3ngは、例えば低抵抗ポリシリ
コン上にタングステンシリサイド等からなるシリサイド
膜が堆積されてなる。なお、ゲート電極3ngの上面お
よび側面には、例えばSiO2 等からなるキャップ絶縁
膜8およびサイドウォール9が形成されている。
【0067】また、素子分離部2に囲まれたnウエルN
W上には、ゲート絶縁膜3piを介してゲート電極3p
gが形成されている。ゲート絶縁膜3piは、例えばS
iO2 からなり、ゲート電極3pgは、例えば低抵抗ポ
リシリコン上にタングステンシリサイド等からなるシリ
サイド膜が堆積されてなる。なお、ゲート電極3pgの
上面および側面には、例えばSiO2 等からなるキャッ
プ絶縁膜8およびサイドウォール9が形成されている。
【0068】このようなゲート絶縁膜3ni, 3pi、
ゲート電極3ng, 3pg、キャップ絶縁膜8およびサ
イドウォール9は、例えば次のように形成されている。
【0069】まず、素子分離部2を形成した後の半導体
基板1に対して熱酸化処理を施すことにより、pウエル
PWおよびnウエルNW上にゲート絶縁膜3ni, 3p
iを形成する。
【0070】続いて、半導体基板1上に、例えば低抵抗
ポリシリコンからなる導体膜をCVD法等によって堆積
した後、その導体膜上に、例えばタングステンシリサイ
ド等からなる導体膜をCVD法等によって堆積し、さら
に、その導体膜上に、例えばSiO2 等からなる絶縁膜
をCVD法等によって堆積する。
【0071】その後、その絶縁膜およびその下層の2層
の導体膜をフォトリソグラフィ技術およびドライエッチ
ング技術によってパターニングすることにより、ゲート
電極3ng, 3pgおよびキャップ絶縁膜8を形成す
る。
【0072】その後、半導体基板1上に、例えばSiO
2 等からなる絶縁膜をCVD法等によって堆積した後、
その絶縁膜をエッチバック(異方性エッチング)するこ
とにより、ゲート電極3ng, 3pgおよびキャップ絶
縁膜8の側面にサイドウォール9を形成する。
【0073】次いで、図5に示すように、半導体基板1
上に、PMOS形成領域およびpウエル給電領域を覆い
nMOS形成領域およびnウエル給電領域が露出するよ
うなフォトレジスト(第1マスク)12aをフォトリソ
グラフィ技術によって形成する。
【0074】続いて、そのフォトレジスト12aをマス
クとして、半導体基板1に、例えばp形不純物のホウ素
をイオン注入法等によって注入する。これは、nMOS
の短チャネル抑制用のp- 形半導体領域4pを形成する
ための工程である。
【0075】この際、その不純物イオンの入射角度を斜
めとして4方向以上の方向から注入する。これにより、
nMOS形成領域においては、不純物をゲート電極3n
g端部の下層にもぐり込むように導入できるとともに、
nウエル給電領域においては、p- 形半導体領域11p
の深さを比較的浅くすることが可能となっている。
【0076】なお、本実施の形態1では、半導体基板1
の主面に対する不純物イオンの入射角度が比較的なだら
かとなるようにしている。また、この段階では、不純物
を活性化するための熱処理を行っていないので半導体領
域4p, 11pは形成されていないが、説明を分かり易
くするために図示する。
【0077】その後、図6に示すように、p- 形半導体
領域4p, 11p形成用の不純物導入時に用いたフォト
レジスト12aをマスクとして、半導体基板1に、例え
ばn形不純物のリンまたはAsをイオン注入法等によっ
て注入する。これは、nMOSのn- 形半導体領域3n
laおよびnウエル給電領域のn- 形半導体領域10n
aを形成するための工程である。
【0078】この際、その不純物イオンの入射角度を斜
めとして4方向以上の方向から注入する。ただし、この
際には、nMOS形成領域において上記したp- 形半導
体領域4pよりも、ゲート電極3ng端部下層へのもぐ
り込み量が小さくなるように、例えば半導体基板1の主
面に対する不純物の入射角度を上記したp- 形半導体領
域4pの際の不純物の入射角度よりも大にした状態で不
純物イオンを注入する。
【0079】これにより、nMOS形成領域において
は、n- 形半導体領域3nlaのチャネル側端部にp-
形半導体領域4pが残るようにすることができるととも
に、nウエル給電領域においては、n- 形半導体領域1
0naをp- 形半導体領域11pよりも深く形成するこ
とが可能となっている。
【0080】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 11
p, 3nla, 10naは形成されていないが、説明を
分かり易くするために図示する。
【0081】その後、図7に示すように、フォトレジス
ト12aをマスクとして、半導体基板1に、例えばn形
不純物のリンまたはAsをイオン注入法等によって注入
する。これは、nMOSのn+ 形半導体領域3nlbお
よびnウエル給電領域のn+形半導体領域10nbを形
成するための工程である。ただし、この際、その不純物
イオンの入射角度を半導体基板1の主面に対して垂直に
する。なお、この段階では、不純物を活性化するための
熱処理を行っていないので半導体領域4p, 11p, 3
nla, 3nlb, 10na, 10nbは形成されてい
ないが、説明を分かり易くするために図示する。
【0082】このように本実施の形態1においては、n
MOS3nが必要とするn形半導体領域3nl、p-
半導体領域4pおよびnウエル給電領域10nを同一の
フォトレジストマスクを用いたイオン注入方法によって
形成することができる。
【0083】次いで、フォトレジスト12aを除去した
後、図8に示すように、半導体基板1上に、nMOS形
成領域およびnウエル給電領域を覆いpMOS形成領域
およびpウエル給電領域が露出するようなフォトレジス
ト(第2マスク)12bをフォトリソグラフィ技術によ
って形成する。
【0084】続いて、そのフォトレジスト12bをマス
クとして、半導体基板1に、例えばn形不純物のリンま
たはAsをイオン注入法等によって注入する。これは、
pMOSの短チャネル抑制用のn- 形半導体領域4nを
形成するための工程である。
【0085】この際、その不純物イオンの入射角度を斜
めとして4方向以上の方向から注入する。これにより、
pMOS形成領域においては、不純物をゲート電極3p
g端部の下層にもぐり込むように導入できるとともに、
pウエル給電領域においては、n- 形半導体領域11n
の深さを比較的浅くすることが可能となっている。
【0086】なお、本実施の形態1では、半導体基板1
の主面に対する不純物イオンの入射角度が比較的なだら
かとなるようにしている。また、この段階では、不純物
を活性化するための熱処理を行っていないので半導体領
域4p, 4n, 11p, 11n, 3nla, 3nlb,
10na, 10nbは形成されていないが、説明を分か
り易くするために図示する。
【0087】その後、図9に示すように、フォトレジス
ト12bをマスクとして、半導体基板1に、例えばp形
不純物のホウ素をイオン注入法等によって注入する。こ
れは、pMOSのp- 形半導体領域3plaおよびpウ
エル給電領域のp- 形半導体領域10paを形成するた
めの工程である。
【0088】この際、その不純物イオンの入射角度を斜
めとして4方向以上の方向から注入する。ただし、この
際には、pMOS形成領域において上記したn- 形半導
体領域4nよりも、ゲート電極3pg端部下層へのもぐ
り込み量が小さくなるように、例えば半導体基板1の主
面に対する不純物の入射角度を上記したn- 形半導体領
域4nの際の不純物の入射角度よりも大にした状態で不
純物イオンを注入する。
【0089】これにより、pMOS形成領域において
は、p- 形半導体領域3plaのチャネル側端部にn-
形半導体領域4nが残るようにすることができるととも
に、pウエル給電領域においては、p- 形半導体領域1
0paをn- 形半導体領域11nよりも深く形成するこ
とが可能となっている。
【0090】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 4
n, 11p, 11n, 3nla, 3nlb, 3pla,
10na, 10nb, 10paは形成されていないが、
説明を分かり易くするために図示する。
【0091】その後、図10に示すように、フォトレジ
スト12bをマスクとして、半導体基板1に、例えばp
形不純物のホウ素をイオン注入法等によって注入する。
これは、pMOSのp+ 形半導体領域3plbおよびp
ウエル給電領域のp+ 形半導体領域10pbを形成する
ための工程である。ただし、この際、その不純物イオン
の入射角度を半導体基板1の主面に対して垂直にする。
【0092】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 4
n, 11p, 11n, 3nla, 3nlb, 3pla,
3plb, 10na, 10nb, 10pa, 10pbは
形成されていないが、説明を分かり易くするために図示
する。
【0093】このように本実施の形態1においては、p
MOS3pが必要とするp形半導体領域3pl、n-
半導体領域4nおよびpウエル給電領域10pを同一の
フォトレジストマスクを用いたイオン注入方法によって
形成することができる。
【0094】次いで、図11に示すように、半導体基板
1上に、例えばSiO2 等からなる層間絶縁膜5aをC
VD法等によって堆積した後、その層間絶縁膜5aにn
MOS3nのn形半導体領域3nl、pMOS3pのp
形半導体領域3pl、nウエル給電領域10nおよびp
ウエル給電領域10pが露出するような接続孔6をフォ
トリソグラフィ技術およびドライエッチング技術等によ
って穿孔する。
【0095】その後、半導体基板1上に、例えばWの単
体膜またはTi/TiN/Wの積層膜からなる導体膜を
スパッタリング法等によって堆積した後、その導体膜を
フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術等
によってパターニングすることにより、電極7a〜7d
を形成する。ここで、pウエルPWには、電極7Cによ
り第1の電源電位(例えばVss)が印加され、nウエ
ルNWには、電極7dにより、第2の電源電位(例えば
Vdd)が印加される。
【0096】以降は、通常の半導体集積回路装置の配線
形成工程によって形成すれば良いので説明を省略する。
【0097】このように、本実施の形態1においては、
以下の効果を得ることが可能となる。
【0098】(1).nMOS3nのn- 形半導体領域3n
la、n+ 形半導体領域3nlb、短チャネル効果抑制
用のp- 形半導体領域4pおよびnウエル給電領域10
nを同一のフォトレジスト12aをマスクにしたイオン
注入工程によって形成することにより、フォトマスクの
枚数を低減することが可能となる。
【0099】(2).pMOS3pのp- 形半導体領域3p
la、p+ 形半導体領域3plb、短チャネル効果抑制
用のn- 形半導体領域4nおよびpウエル給電領域10
pを同一のフォトレジスト12bをマスクにしたイオン
注入工程によって形成することにより、フォトマスクの
枚数を低減することが可能となる。
【0100】(3).上記(1) および(2) により、フォトマ
スクの枚数を大幅に低減することができるので、半導体
集積回路装置の製造コストを大幅に低減することが可能
となる。
【0101】(4).nMOS3nのn- 形半導体領域3n
la、n+ 形半導体領域3nlb、短チャネル効果抑制
用のp- 形半導体領域4pおよびnウエル給電領域10
nを同一のフォトレジスト12aをマスクにしたイオン
注入工程によって形成することにより、フォトレジスト
膜の塗布、露光および現像等の一連の工程を低減するこ
とが可能となる。
【0102】(5).pMOS3pのp- 形半導体領域3p
la、p+ 形半導体領域3plb、短チャネル効果抑制
用のn- 形半導体領域4nおよびpウエル給電領域10
pを同一のフォトレジスト12bをマスクにしたイオン
注入工程によって形成することにより、フォトレジスト
膜の塗布、露光および現像等の一連の工程を低減するこ
とが可能となる。
【0103】(6).上記(4) および(5) により、半導体集
積回路装置の製造工程中における異物の付着率を低減す
ることができるので、半導体集積回路装置の歩留りおよ
び信頼性を向上させることが可能となる。
【0104】(7).上記(4) および(5) により、フォトレ
ジスト膜の塗布、露光および現像等の一連の工程を大幅
に低減することができるので、nMOS3nおよびpM
OS3pを同一の半導体基板1上に有する半導体集積回
路装置の製造時間を短縮することが可能となる。
【0105】(8).nMOS3nおよびpMOS3pの短
チャネル効果を抑制することが可能となる。
【0106】(9).nMOS3nおよびpMOS3pの電
流駆動能力を向上させることが可能となる。
【0107】(10). 上記(4) および(5) により、半導体
集積回路装置の製造工程の大幅な増加を招くことなく、
短チャネル効果に対する抑制機能を有するnMOS3n
およびpMOS3pを同一の半導体基板1上に形成する
ことが可能となる。
【0108】(実施の形態2)図12は本発明の他の実
施の形態である半導体集積回路装置の要部断面図、図1
3〜図16は図12の半導体集積回路装置の製造工程中
における要部断面図である。
【0109】図12に示す本実施の形態2の半導体集積
回路装置は、例えばDRAM(Dynamic Random Access
Memory)であり、図12の左側は周辺回路領域Pを示
し、図12の右側はメモリセル領域Mを示している。
【0110】周辺回路領域Pは前記実施の形態1と同じ
なので説明を省略する。したがって、ここではメモリセ
ル領域Mについて説明する。
【0111】メモリセル領域Mにおける半導体基板1の
上部には、pウエルPWが形成されている。このpウエ
ルPWは、例えば周辺回路領域PのpウエルPWと同時
に形成されており、例えばp形不純物のホウ素が導入さ
れている。
【0112】このpウエルPW上には、メモリセルMC
が形成されている。このメモリセルMCは、1つのメモ
リセル選択MOS・FET(以下、選択MOSという)
13と1つのキャパシタ(容量素子)14とから構成さ
れている。
【0113】選択MOS13は、例えばnチャネル形の
MOS・FETからなり、半導体基板1の上部に互いに
離間して形成された一対の半導体領域13nla, 13
nlbと、半導体基板1上に形成されたゲート絶縁膜1
3niと、その上に形成されたゲート電極13ngとを
有している。
【0114】半導体領域13nla, 13nbは、選択
MOS13のソース領域およびドレイン領域を形成する
ための領域であり、この半導体領域13nla, 13n
lbには、例えばn形不純物のリンまたはヒ素(As)
が導入されている。
【0115】半導体領域13nlaは、半導体領域13
nla1 と、その内側に形成された不純物濃度の高い半
導体領域13nla2 とで構成され、半導体領域13n
lbは、半導体領域13nlb1 と、その内側に形成さ
れた不純物濃度の高い半導体領域13nlb2 とで構成
されている。なお、この半導体領域13nla, 13n
lbの間に選択MOS13のチャネル領域が形成されて
いる。
【0116】ゲート絶縁膜13niは、例えばSiO2
からなる。また、ゲート電極13ngは、例えば低抵抗
ポリシリコン膜からなる導体膜上に、例えばタングステ
ンシリサイド(WSi2)からなる導体膜が堆積されて形
成されている。この上層の導体膜により、ゲート電極1
3ngの低抵抗化を図っている。ただし、ゲート電極1
3ngは、低抵抗ポリシリコンの単体膜で形成しても良
し、タングステン等のような所定の金属でも良い。
【0117】このゲート電極13ngは、ワード線WL
の一部でもある。ワード線WLは、選択MOS13のし
きい値電圧を得るために必要な一定の幅を有している。
【0118】このゲート電極13ng(ワード線WL)
の上面および側面は、キャップ絶縁膜15およびサイド
ウォール16によって被覆されている。本実施の形態2
においては、キャップ絶縁膜15およびサイドウォール
16が、例えば窒化シリコンからなる。これらのキャッ
プ絶縁膜15およびサイドウォール16は、層間絶縁膜
5aによって被覆されている。
【0119】メモリセル領域Mには、半導体基板1の上
層部の半導体領域13nla, 13nlbが露出するよ
うな接続孔17a, 17bが形成されている。
【0120】キャップ絶縁膜15およびサイドウォール
16は、接続孔17a, 17bを形成する際にエッチン
グストッパとして機能し、互いに隣接するワード線WL
間に接続孔17a, 17bを自己整合的に形成するため
の膜として機能している。
【0121】このため、例えば接続孔17a, 17bが
ワード線WLの幅方向に多少ずれたとしても、キャップ
絶縁膜15およびサイドウォール16がエッチングスト
ッパとして機能するので、その接続孔17a, 17bか
らワード線WLの一部が露出するようなこともない。し
たがって、接続孔17a, 17bのワード線WLに対す
る位置合わせ余裕を小さくすることができる。
【0122】なお、接続孔17a, 17bがワード線W
Lの長手方向にずれたとしても、ここでは層間絶縁膜の
厚さがある程度確保されているので、接続孔17a, 1
7bから半導体基板1の上面が露出することもない。
【0123】接続孔17a, 17b内には、例えば低抵
抗ポリシリコンからなる導体膜18が埋め込まれてい
る。
【0124】層間絶縁膜5a上には、ビット線BLが形
成されている。このビット線BLは、例えばWの単体膜
またはTi/TiN/Wの積層膜からなり、接続孔17
a,19を介して半導体領域13nlaと電気的に接続
されている。このビット線BLは、上記したワード線W
Lと直交するように配置されている。
【0125】このビット線BLの上層には、例えば円筒
形のキャパシタ14が形成されている。すなわち、本実
施の形態1のDRAMは、ビット線BLの上層にキャパ
シタ14を設ける構造となっている。このキャパシタ1
4は、第1電極14a表面にキャパシタ絶縁膜14bを
介して第2電極14cが被覆され構成されている。
【0126】第1電極14aは、例えば低抵抗ポリシリ
コンからなり、層間絶縁膜5bの接続孔20および接続
孔17b内に埋め込まれた導体膜18を通じて選択MO
S13の一方の半導体領域13nlaと電気的に接続さ
れている。
【0127】キャパシタ絶縁膜14bは、例えば窒化シ
リコン膜上にSiO2 膜が堆積されて形成されている。
また、第2電極14cは、例えば低抵抗ポリシリコンか
らなり、所定の配線と電気的に接続されている。
【0128】一方、メモリセル領域Mにおいて素子分離
部2に囲まれた領域にも、pウエルPWに所定の電圧を
供給するためのpウエル給電領域10p’が形成されて
いる。
【0129】pウエル給電領域10p’は、不純物濃度
の低いp- 形半導体領域10paと、不純物濃度の高い
+ 形半導体領域10pbと、n- 形半導体領域11n
とを有している。
【0130】p- 形半導体領域10paおよびp+ 形半
導体領域10pbには、例えばp形不純物のホウ素が含
有されている。また、n- 形半導体領域11bには、例
えばn形不純物のリンまたはAsが含有されている。
【0131】なお、pウエル給電領域10p’は、半導
体基板1上の層間絶縁膜5aに穿孔された接続孔6を通
じて電極7eと電気的に接続されている。メモリセルが
形成されたpウエルPWには、第1電源電位(例えばV
ss)又は第3電源電位(例えばVbb=−2V)が印
加される。電極7eは、例えばWの単体膜またはTi/
TiN/Wの積層膜からなる。
【0132】このp- 形半導体領域10paと、p+
半導体領域10pbと、n- 形半導体領域11nとは、
後述するように、上記したnMOS3nのp- 形半導体
領域3plaと、p+ 形半導体領域3plbと、n-
半導体領域4nとを形成するためのイオン注入時に同一
マスクで同時に形成されている。
【0133】次に、本実施の形態2の半導体集積回路装
置の製造方法を図13〜図16によって説明する。
【0134】図13は本実施の形態2における半導体集
積回路装置の製造工程中の要部断面図を示している。半
導体基板1には、pウエルPW、nウエルNW、素子分
離部2、ゲート電極3ng, 3pg, 13ngおよびキ
ャップ絶縁膜8, 15が形成されている。
【0135】このような半導体基板1に対して、メモリ
セルの選択MOS用の半導体領域13nla1,13nl
b1 を形成するために、例えばn形不純物のリンまたは
Asをイオン注入法等によって注入する。この際の不純
物のドーズ量は、例えば2×1013個/cm2 程度であ
る。この不純物注入工程は、半導体基板1の主面全面に
マスク無しでイオン注入する。したがって、このn形不
純物はメモリセル領域以外の周辺回路領域P(pMOS
領域やpウエル給電領域を含む)にも注入される。この
周辺回路領域Pおよびメモリセル領域Mのpウエル給電
領域では、この不純物注入工程で形成される半導体領域
をn- 形の半導体領域13nlで示す。なお、この段階
では、不純物を活性化するための熱処理を行っていない
のでn-形の半導体領域13nl, 13nla1,13n
lb1 は形成されていないが、説明を分かり易くするた
めに図示する。
【0136】続いて、半導体基板1上に、例えばSiO
2 等からなる絶縁膜をCVD法等によって堆積した後、
その絶縁膜をエッチバック(異方性エッチング)するこ
とにより、図14に示すように、ゲート電極3ng, 3
pg, 13ngの側面にサイドウォール9, 16を形成
する。なお、この段階では、不純物を活性化するための
熱処理を行っていないのでn- 形の半導体領域13n
l, 13nla1,13nlb1 は形成されていないが、
説明を分かり易くするために図示する。
【0137】その後、図15に示すように、半導体基板
1上に、周辺回路領域PにおけるnMOS形成領域およ
びnウエル給電領域10nを露出し、pMOS形成領
域、pウエル給電領域10pおよびメモリセル領域M
(メモリセルのpウエル給電領域10p’を含む)を被
覆するようなフォトレジスト(第1マスク)12cをフ
ォトリソグラフィ技術によって形成する。
【0138】次いで、そのフォトレジスト12cをマス
クとして、前記実施の形態1と同様に不純物イオンを注
入することにより、周辺回路領域PにおけるnMOS3
nのn- 形半導体領域3nla、短チャネル抑制用のp
- 形半導体領域4p、n+ 形半導体領域3nlbおよび
nウエル給電領域10nを形成するための不純物導入工
程を行う。
【0139】すなわち、フォトレジスト12cをマスク
として、例えばp- 形半導体領域4p, 11p形成用の
p形不純物のホウ素等を半導体基板1の主面に対して斜
め方向からイオン注入する。この際のドーズ量は、例え
ば4×1012個/cm2 程度である。続いて、同じフォ
トレジスト12cをマスクとして、例えばn- 形半導体
領域3nla, 10na形成用のn形不純物のリンまた
はAsを半導体基板1の主面に対して斜めに、かつ、p
- 形半導体領域4p形成用のp形不純物注入時の注入角
度と同じにして打ち込む。この際のドーズ量は、例えば
1×1014個/cm2 程度である。その後、同じフォト
レジスト12cをマスクとして、n+ 形半導体領域3n
lb, 10nb形成用のn形不純物のリンまたはAsを
半導体基板1の主面に対して垂直にイオン注入する。こ
の際のドーズ量は、例えば3×1015個/cm2 程度で
ある。n+ 形半導体領域3nlb,10nb形成用のn
形不純物はn+ 形半導体領域3nlb,10nbがnウ
エルNWと接するように深くイオン打ち込みする。
【0140】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 11
p, 3nla, 3nlb, 10na, 10nb, 13n
l,13nla1,13nlb1 は形成されていないが、
説明を分かり易くするために図示する。
【0141】この際、メモリセル領域Mには、フォトレ
ジスト12cが被覆されているので、n- 形半導体領域
3nla、n+ 形半導体領域3nlbおよびnウエル給
電領域10nを形成するための不純物が注入されない。
このため、メモリセル領域Mにおいて接合電界が増加せ
ず、欠陥も形成されないため、接合リークが増加せず、
リフレッシュ特性の劣化を抑制することが可能となって
いる。
【0142】また、n- 形半導体領域3nla、n+
半導体領域3nlbおよびnウエル給電領域10nを同
一のフォトレジスト12cをマスクにしたイオン注入工
程によって形成することにより、フォトマスクの枚数を
低減することができ、フォトレジスト膜の塗布、露光お
よび現像等の一連の工程を低減することが可能となる。
【0143】続いて、そのフォトレジスト12cを除去
した後、図16に示すように、半導体基板1上に、周辺
回路領域Pのpウエル給電領域10p,pMOS形成領
域およびメモリセル領域Mのpウエル給電領域10p’
を露出させ、周辺回路領域PにおけるnMOS形成領
域、nウエル給電領域10nおよびメモリセル領域Mを
被覆するようなフォトレジスト(第2マスク)12dを
フォトリソグラフィ技術によって形成する。
【0144】その後、そのフォトレジスト12dをマス
クとして、前記実施の形態1と同様に不純物イオンを注
入することにより、周辺回路領域PにおけるpMOS3
pのp- 形半導体領域3pla、p+ 形半導体領域3p
lb、短チャネル抑制用のn- 形半導体領域4nおよび
pウエル給電領域10pの半導体領域を形成するための
不純物の導入工程を行う。
【0145】すなわち、フォトレジスト12dをマスク
として、例えばn- 形半導体領域4n, 11n形成用の
n形不純物のリンまたはAs等を半導体基板1の主面に
対して斜め方向からイオン注入する。この際のドーズ量
は、例えば3×1012個/cm2 程度である。続いて、
同じフォトレジスト12dをマスクとして、例えばp-
形半導体領域3pla, 10pa形成用のp形不純物の
ホウ素を半導体基板1の主面に対して斜めに、かつ、n
- 形半導体領域4n形成用のn形不純物注入時の注入角
度と同じにして打ち込む。この際のドーズ量は、例えば
3×1013個/cm2 程度である。このドーズ量は、メ
モリセル選択用MOSのソース・ドレインとなる半導体
領域13nla1,13nlb1を形成するためのn形
不純物のドーズ量よりも大であり、p形不純物とこのn
形不純物の差分がp- 形半導体領域3pla,10pa
の濃度となる。その後、同じフォトレジスト12dをマ
スクとして、p+ 形半導体領域3plb, 10pb形成
用のp形不純物のホウ素を半導体基板1の主面に対して
垂直にイオン注入する。この際のドーズ量は、例えば3
×1015個/cm2 程度である。p+ 形半導体領域3p
lb,10pa形成のp形不純物は、p+ 形半導体領域
3plb,10paがpウエルPWと接するように深く
イオン打ち込みする。
【0146】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 11
p, 3nla, 3nlb, 10na, 10nb, 4n,
11n, 3pla, 3plb, 10pa, 10pb, 1
3nl, 13nla1,13nlb1 は形成されていない
が、説明を分かり易くするために図示する。
【0147】この際、メモリセル領域Mには、フォトレ
ジスト12dが被覆されているので、p- 形半導体領域
3pla、p+ 形半導体領域3plbおよびpウエル給
電領域10pを形成するための不純物が注入されない。
【0148】また、p- 形半導体領域3pla、p+
半導体領域3plbおよびpウエル給電領域10pを同
一のフォトレジスト12dをマスクにしたイオン注入工
程によって形成することにより、フォトマスクの枚数を
低減することができ、フォトレジスト膜の塗布、露光お
よび現像等の一連の工程を低減することが可能となる。
【0149】次いで、フォトレジスト12dを除去し、
半導体基板1に対して熱処理を施して半導体基板1に注
入した不純物の活性化および拡散処理を施した後、図1
2に示したように、メモリセル領域Mにおけるサイドウ
ォール16をエッチングストッパとして接続孔17a,
17bをフォトリソグラフィ技術およびドライエッチン
グ技術によって穿孔し、さらに、その接続孔17a, 1
7b内に導体膜18を埋め込む。
【0150】続いて、半導体基板1上に、例えばSiO
2 等からなる層間絶縁膜5aをCVD法等によって堆積
した後、その一部に接続孔6, 19をフォトリソグラフ
ィ技術およびドライエッチング技術によって穿孔する。
【0151】その後、層間絶縁膜5a上に、例えばWの
単体膜またはTi/TiN/Wの積層膜からなる導体膜
をスパッタリング法等によって堆積した後、その導体膜
をフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術
等によってパターニングすることにより電極7a〜7e
およびビット線BLを形成する。
【0152】その後、半導体基板1上に、例えばSiO
2 等からなる層間絶縁膜をCVD法等によって堆積した
後、通常のDRAMの形成方法によってキャパシタ14
を形成する。
【0153】このように本実施の形態2によれば、前記
実施の形態1で得られた効果の他に、以下の効果を得る
ことが可能となる。
【0154】(1).nMOS3nのn- 形半導体領域3n
la、n+ 形半導体領域3nlb、nウエル給電領域1
0n、および短チャネル効果抑制用のp- 形半導体領域
4pを形成するための不純物イオンが、メモリセル領域
Mには注入されないので、メモリセル領域Mにおいて接
合電界が増加せず、欠陥も形成されないため、接合リー
クが増加せず、リフレッシュ特性の劣化を抑制すること
が可能となる。
【0155】(2).メモリセル選択用MOSのソース・ド
レインとなる半導体領域13nla1,13nlb1を
形成するためのイオン打ち込みをフォトマスクを使用せ
ずに行うことにより、製造工程数を低減できる。
【0156】(実施の形態3)図17は本発明の他の実
施の形態である半導体集積回路装置の製造工程中におけ
る要部断面図である。
【0157】図17は本発明の他の実施の形態である半
導体集積回路装置の製造工程中における要部断面図を示
している。半導体基板1には、pウエルPW、nウエル
NW、素子分離部2、ゲート電極3ng, 3pg, 13
ng、キャップ絶縁膜8, 15およびサイドウォール
9, 16が既に形成されている。
【0158】このような半導体基板1に対して、メモリ
セルの選択MOS用の半導体領域13nla1,13bl
b1 を形成するため、例えばn形不純物のリンまたはA
sをイオン注入法等によって注入する。ドーズ量は2×
1013cm-2とする。
【0159】この不純物注入工程は、半導体基板1の主
面全面にマスク無しでイオン注入する。したがって、こ
のn形不純物はメモリセル領域以外の周辺回路領域P
(pMOS領域やpウエル給電領域を含む)にも注入さ
れる。この周辺回路領域Pおよびメモリセル領域Mのp
ウエル給電領域では、この不純物注入工程で形成される
半導体領域をn- 形の半導体領域13nlで示す。な
お、この段階では、不純物を活性化するための熱処理を
行っていないのでn- 形の半導体領域13nl, 13n
la1,13nlb1 は形成されていないが、説明を分か
り易くするために図示する。
【0160】このように、本実施の形態3においては、
メモリセルの選択MOS用の半導体領域13nla1,1
3nlb1 を形成するための不純物イオンの注入をサイ
ドウォール9, 16を形成した後に行う。
【0161】この場合にサイドウォール9, 16は、そ
の後の熱処理により半導体領域13nla1,13nlb
1 の不純物が拡散することによりパンチスルーが生じな
いような幅を持つように形成し、かつ、その後の熱処理
後にその半導体領域13nla1,13nlb1 がゲート
電極13ngの端部から離れてしまわないような幅を持
つように形成しておく。
【0162】続いて、図18に示すように、半導体基板
1上に、周辺回路領域PにおけるnMOS形成領域、n
ウエル給電領域10nを露出し、周辺回路領域Pにおけ
るpMOS形成領域、pウエル給電領域10pおよびメ
モリセル領域M(pウエル給電領域10p’を含む)を
被覆するようなフォトレジスト(第1マスク)12eを
フォトリソグラフィ技術によって形成する。
【0163】次いで、そのフォトレジスト12eをマス
クとして、前記実施の形態1と同様に不純物イオンを注
入することにより、周辺回路領域PにおけるnMOS3
nのn形半導体領域3nl(n- 形半導体領域3nl
a、n+ 形半導体領域3nlb)、短チャネル抑制用の
- 形半導体領域4pおよびnウエル給電領域10nを
形成するための不純物導入工程を行う。
【0164】すなわち、フォトレジスト12eをマスク
として、例えばp- 形半導体領域4p, 11p形成用の
p形不純物のホウ素等を半導体基板1の主面に対して斜
め方向からイオン注入する。この際のドーズ量は、例え
ば4×1012個/cm2 程度である。
【0165】続いて、同じフォトレジスト12eをマス
クとして、例えばn- 形半導体領域3nla, 10na
形成用のn形不純物のリンまたはAsを半導体基板1の
主面に対して斜めに、かつ、p- 形半導体領域4p形成
用のp形不純物注入時の注入角度と同じにして打ち込
む。この際のドーズ量は、例えば1×1014個/cm2
程度である。この場合でもp形不純物の方がn形不純物
よりも拡散係数が大きいのでn- 形半導体領域3nla
のチャネル側端部にp- 形半導体領域4pを形成でき
る。
【0166】その後、同じフォトレジスト12eをマス
クとして、n+ 形半導体領域3nlb, 10nb形成用
のn形不純物のリンまたはAsを半導体基板1の主面に
対して垂直にイオン注入する。この際のドーズ量は、例
えば3×1015個/cm2 程度である。n+ 形半導体領
域3nlb,10nb形成用のn形不純物は、n+ 形半
導体領域3nlb,10nbがnウエルNWと接するよ
うに深くイオン打ち込みする。
【0167】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 11
p, 3nla, 3nlb, 10na, 10nb, 13n
l,13nla1,13nlb1 は形成されていないが、
説明を分かり易くするために図示する。
【0168】この際、メモリセル領域Mには、フォトレ
ジスト12eが被覆されているので、n- 形半導体領域
3nla、n+ 形半導体領域3nlbおよびnウエル給
電領域10nを形成するための不純物が注入されない。
このため、メモリセル領域Mにおいて接合電界が増加せ
ず、欠陥も形成されないため、接合リークが増加せず、
リフレッシュ特性の劣化を抑制することが可能となって
いる。
【0169】また、n- 形半導体領域3nla、n+
半導体領域3nlbおよびnウエル給電領域10nを同
一のフォトレジスト12eをマスクにしたイオン注入工
程によって形成することにより、フォトマスクの枚数を
低減することができ、フォトレジスト膜の塗布、露光お
よび現像等の一連の工程を低減することが可能となる。
【0170】続いて、そのフォトレジスト12eを除去
した後、図19に示すように、半導体基板1上に、周辺
回路領域PのpMOS形成領域とpウエル給電領域10
pとメモリセル領域Mのpウエル給電領域10p’を露
出し、周辺回路領域PにおけるnMOS形成領域、nウ
エル給電領域10nおよびメモリセル領域Mを被覆する
ようなフォトレジスト(第2マスク)12fをフォトリ
ソグラフィ技術によって形成する。
【0171】その後、そのフォトレジスト12fをマス
クとして、前記実施の形態1と同様に不純物イオンを注
入することにより、周辺回路領域PにおけるpMOS3
pのp形半導体領域3pl(p- 形半導体領域3pl
a、p+ 形半導体領域3plb)、短チャネル抑制用の
- 形半導体領域4nおよびpウエル給電領域10pの
半導体領域を形成するための不純物導入工程を行う。
【0172】すなわち、フォトレジスト12fをマスク
として、例えばn- 形半導体領域4n, 11n形成用の
n形不純物のリンまたはAs等を半導体基板1の主面に
対して斜め方向からイオン注入する。この際のドーズ量
は、例えば3×1012個/cm2 程度である。
【0173】続いて、同じフォトレジスト12fをマス
クとして、例えばp- 形半導体領域3pla, 10pa
形成用のp形不純物のホウ素を半導体基板1の主面に対
して斜めに、かつ、n- 形半導体領域4n形成用のn形
不純物注入時の注入角度と同じにして打ち込む。この際
のドーズ量は、例えば3×1013個/cm2 程度であ
る。この場合、p- 形半導体領域3plaのチャネル側
端部にn- 形半導体領域4nが残るように、そのp形不
純物のイオン打ち込みエネルギーを設定すると良い。こ
れにより、p- 形半導体領域3plaのチャネル側端部
にn- 形半導体領域4nを形成できる。
【0174】その後、同じフォトレジスト12dをマス
クとして、p+ 形半導体領域3plb, 10pb形成用
のp形不純物のホウ素を半導体基板1の主面に対して垂
直にイオン注入する。この際のドーズ量は、例えば3×
1015個/cm2 程度である。p+ 形半導体領域3p1
b,10paは実施の形態2と同様に、pウエルPWと
接するように深く形成する。
【0175】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 11
p, 3nla, 3nlb, 10na, 10nb, 4n,
11n, 3pla, 3plb, 10pa, 10pb, 1
3nl, 13nla1,13nlb1 は形成されていない
が、説明を分かり易くするために図示する。
【0176】この際、メモリセル領域Mには、フォトレ
ジスト12fが被覆されているので、p- 形半導体領域
3pla、p+ 形半導体領域3plbおよびpウエル給
電領域10pを形成するための不純物が注入されない。
【0177】また、p- 形半導体領域3pla、p+
半導体領域3plbおよびpウエル給電領域10pを同
一のフォトレジスト12fをマスクにしたイオン注入工
程によって形成することにより、フォトマスクの枚数を
低減することができ、フォトレジスト膜の塗布、露光お
よび現像等の一連の工程を低減することが可能となる。
【0178】次いで、フォトレジスト12fを除去し、
半導体基板1に対して熱処理を施すことにより半導体基
板1に注入した不純物の活性化および拡散処理を施した
後、図20に示すように、メモリセル領域Mにおけるサ
イドウォール16をエッチングストッパとして接続孔1
7a, 17bをフォトリソグラフィ技術およびドライエ
ッチング技術によって穿孔し、さらに、その接続孔17
a, 17b内に、例えばn形不純物のリンが含有される
低抵抗ポリシリコンからなる導体膜18を埋め込む。そ
の後、熱処理を施すことにより、導体膜18に含有され
る不純物を半導体基板1に拡散させてn+ 形半導体領域
13nla2,13nlb2 を形成する。
【0179】続いて、半導体基板1上に、例えばSiO
2 等からなる層間絶縁膜5aをCVD法等によって堆積
した後、その一部に接続孔6, 19をフォトリソグラフ
ィ技術およびドライエッチング技術によって穿孔する。
【0180】その後、層間絶縁膜5a上に、例えばWの
単体膜またはTi/TiN/Wの積層膜からなる導体膜
をスパッタリング法等によって堆積した後、その導体膜
をフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術
等によってパターニングすることにより電極7a〜7e
およびビット線BLを形成する。
【0181】その後、半導体基板1上に、例えばSiO
2 等からなる層間絶縁膜をCVD法等によって堆積した
後、通常のDRAMの形成方法によってキャパシタ14
を形成する。
【0182】このように、本実施の形態3においては、
前記実施の形態1, 2で得られた効果の他に、以下の効
果を得ることが可能となる。
【0183】(1).メモリセルMCの選択MOS13の短
チャネル効果を抑制することが可能となる。
【0184】(2).nMOS3nにも打ち込まれてしまう
選択MOS13のn+ 形半導体領域13nla用のn形
不純物をサイドウォール9, 16の形成後に注入するこ
とにより、サイドウォール9, 16の厚さにばらつきが
あるためpMOS3pの特性に影響を与え難い構造とす
ることが可能となる。
【0185】(実施の形態4)図21〜図33は本発明
の他の実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図、図34〜図37は本実施の形態
の半導体集積回路装置の各部の不純物濃度分布を説明す
るための説明図、図38は本実施の形態の半導体集積回
路装置のメモリセル領域の要部拡大断面図、図39は図
38のメモリセル選択MOS・FETのソース・ドレイ
ンの不純物濃度分布を説明するための説明図である。
【0186】図21は本実施の形態4における半導体集
積回路装置の製造工程中の要部断面図を示している。半
導体基板1には、pウエルPW、nウエルNW、素子分
離部2、ゲート電極3ng, 3pg, 13ngおよびキ
ャップ絶縁膜8, 15が形成されている。このゲート電
極3ng, 3pg, 13ngは、例えば低抵抗ポリシリ
コン膜の単体膜、低抵抗ポリシリコン膜上にタングステ
ンシリサイド等のようなシリサイド膜を積み重ねてな
る、いわゆるポリサイド構造または低抵抗ポリシリコン
膜上に窒化チタンや窒化タングステン等のようなバリア
金属膜を介してタングステン等のような金属膜を積み重
ねてなる、いわゆるポリメタル構造で構成されている。
なお、キャップ絶縁膜8は、例えば窒化シリコンからな
る。
【0187】まず、このような半導体基板1に、例えば
n形不純物のリンまたはAsをゲート電極3ng, 3p
g, 13ngおよびキャップ絶縁膜8, 15をマスクと
してイオン注入法等によって注入する。不純物のドーズ
量は、例えば2×1013個/cm2 程度である。この不
純物注入工程は、メモリセル選択MOS・FET用のn
- 形半導体領域(第10半導体領域)13nla1,13
nlb1 を形成するための工程であり、半導体基板1の
主面全面にマスク無しでイオン注入する。したがって、
このn形不純物はメモリセル領域以外の周辺回路領域P
(pMOS領域やpウエル給電領域を含む)にも注入さ
れる。この周辺回路領域Pおよびメモリセル領域Mのp
ウエル給電領域では、この不純物注入工程で形成される
半導体領域をn- 形の半導体領域13nlで示す。な
お、この段階では、不純物を活性化するための熱処理を
行っていないのでn- 形の半導体領域13nl, 13n
la1,13nlb1 は形成されていないが、説明を分か
り易くするために図示する。
【0188】続いて、半導体基板1上に、例えばSiO
2 または窒化シリコン等からなる絶縁膜をCVD法等に
よって堆積した後、その絶縁膜を異方性のドライエッチ
ング法等によってエッチバックすることにより、図22
に示すように、ゲート電極3ng, 3pg、キャップ絶
縁膜8、ゲート電極13ng(ワード線WL)およびキ
ャップ絶縁膜15の側面にサイドウォール9, 16を形
成する。
【0189】その後、図23に示すように、半導体基板
1上に、周辺回路領域PにおけるnMOS形成領域およ
びnウエル給電領域10nが露出し、周辺回路領域Pに
おけるpMOS形成領域、周辺回路領域pおよびメモリ
セル領域Mにおけるpウエル給電領域10p,10p2
さらにはメモリセル領域Mを被覆するようなフォトレジ
スト(第1マスク)12cをフォトリソグラフィ技術に
よって形成する。
【0190】続いて、前記実施の形態1と同様に、その
フォトレジスト12cをマスクとして、例えばp形不純
物のホウ素をイオン注入法等によって半導体基板1に注
入する。この不純物のドーズ量は、例えば4×1012
/cm2 程度である。この不純物導入工程は、周辺回路
領域PにおけるnMOSの短チャネル抑制用のp- 形半
導体領域(第3半導体領域)4pを形成するための工程
である。
【0191】この際、半導体基板1を傾けることによ
り、その不純物を半導体基板1の主面に対して斜めに注
入する。これは、その不純物をゲート電極端に到達さ
せ、かつ、フォトレジスト12cおよびゲート電極によ
るシャドウィング効果を防止するためである。これによ
り、nMOS形成領域においては不純物をゲート電極3
ng端部の下にもぐり込むように導入できるとともに、
nウエル給電領域10nにおいてはp- 形半導体領域
(第3半導体領域)11pの深さを比較的浅くすること
が可能となっている。その不純物の注入方向は、特限定
されないが4方向以上とする。
【0192】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 11
p, 13nl, 13nla1,13nlb1 は形成されて
いないが、説明を分かり易くするために図示する。
【0193】その後、図24に示すように、p- 形半導
体領域4p, 11p形成用の不純物の導入時に用いたフ
ォトレジスト12cをマスクとして、半導体基板1に、
例えばn形不純物のリンまたはAsをイオン注入法等に
よって注入する。この不純物のドーズ量は、例えば1×
1014個/cm2 程度である。この不純物導入工程は、
nMOSのn- 形半導体領域(第4半導体領域)3nl
aおよびnウエル給電領域のn- 形半導体領域(第4半
導体領域)10naを形成するための工程である。
【0194】この際、そのn形不純物をゲート電極端に
到達させ、フォトレジスト12cおよびゲート電極によ
るシャドウィング効果を防止し、かつ、後述のソース・
ドレイン用のn+ 形半導体領域のチャネル形端部に残さ
れるようにすべく、そのn形不純物を半導体基板1の主
面に対して斜め方向から注入する。この場合の不純物の
注入角度は、上記したp- 形半導体領域4p, 11pを
形成するための不純物の注入角度と同一とする。すなわ
ち、そのn形不純物(低不純物濃度領域)の注入時に
は、半導体基板1の傾斜角度をp形不純物(短チャネル
抑制用)注入時のまま行う。そのn形不純物の注入方向
は、特に限定されないが4方向以上とする。
【0195】このようなイオン注入により、nMOS形
成領域においては、p形不純物の方がn形不純物よりも
拡散係数が大きいのでn- 形半導体領域3nlaのチャ
ネル側端部にp- 形半導体領域4pを形成することがで
きる。また、nウエル給電領域においては、n- 形半導
体領域10naがp- 形半導体領域11pよりも浅く形
成されるようになる。
【0196】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 11
p, 3nla, 10na, 13nl, 13nla1,13
nlb1 は形成されていないが、説明を分かり易くする
ために図示する。
【0197】その後、図25に示すように、p- 形半導
体領域4p, 11p形成用の不純物の導入時およびn-
形半導体領域3nla, 10na形成用の不純物の導入
時に用いたフォトレジスト12cをマスクとして、半導
体基板1に、例えばn形不純物のリンまたはAsをイオ
ン注入法等によって注入する。この不純物のドーズ量
は、例えば3×1515個/cm2 程度である。この不純
物注入工程は、nMOSのn+ 形半導体領域(第5半導
体領域)3nlbおよびnウエル給電領域のn+形半導
体領域(第5半導体領域)10nbを形成するための工
程である。
【0198】ただし、この際、そのn形不純物を半導体
基板1の主面に対して垂直に注入する。また、そのn形
不純物を、nウエル給電領域10nのp- 半導体領域1
1pよりも深く、かつ、隣接する素子と分離可能な深さ
にイオン注入する。このようにn形不純物をp- 半導体
領域11pよりも深く打ち込むのは、上記したように、
nウエル給電領域10nにおいてはnウエルNWとは逆
導電形のp- 形半導体領域11pがn- 形半導体領域1
0naよりも深く形成されており、このままだと良好な
ウエル接続ができなくなってしまうので、そのn形不純
物の導入時には、p- 半導体領域11pがnウエル給電
領域10nに形成されないように、そのn形不純物をp
- 半導体領域11pよりも深く注入する。これにより、
良好なウエル接続が可能となる。
【0199】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 11
p, 3nla, 3nlb, 10na, 10nb, 13n
l,13nla1,13nlb1 は形成されていないが、
説明を分かり易くするために図示する。
【0200】このように本実施の形態4においては、n
MOS3nが必要とするn形半導体領域3nlおよびp
- 形半導体領域4p、さらにはnウエル給電領域10n
を同一のフォトレジストをマスクとしたイオン注入によ
って形成することができる。したがって、フォトレジス
ト膜の塗布、露光および現像等の一連のフォトリソグラ
フィ工程を大幅に低減できる。また、フォトマスクの枚
数も低減できる。
【0201】また、メモリセル領域Mには、フォトレジ
スト12cが被覆されているので、n- 形半導体領域3
nla、n+ 形半導体領域3nlbおよびnウエル給電
領域10nを形成するための不純物が注入されない。こ
のため、メモリセル領域Mにおいて接合電界が増加せ
ず、欠陥も形成されないため、接合リークが増加せず、
リフレッシュ特性の劣化を抑制することが可能となって
いる。
【0202】次いで、フォトレジスト12cを除去した
後、図26に示すように、半導体基板1上に、周辺回路
領域PにおけるpMOS形成領域およびpウエル給電領
域10p、メモリセル領域Mにおけるpウエル給電領域
10p' が露出し、周辺回路領域PにおけるnMOS形
成領域およびnウエル給電領域10nを被覆するフォト
レジスト(第2マスク)12dをフォトリソグラフィ技
術によって形成する。
【0203】続いて、前記実施の形態1と同様に、その
フォトレジスト12dをマスクとして、例えばn形不純
物のリンまたはAsをイオン注入法等によって半導体基
板1に注入する。この不純物のドーズ量は、例えば3×
1012個/cm2 程度である。この不純物導入工程は、
周辺回路領域PにおけるpMOSの短チャネル抑制用の
- 形半導体領域(第6半導体領域)4nを形成するた
めの工程である。
【0204】この際、半導体基板1を傾けることによ
り、その不純物を半導体基板1の主面に対して斜めに注
入する。これは、その不純物をゲート電極端に到達さ
せ、かつ、フォトレジスト12dおよびゲート電極によ
るシャドウィング効果を防止するためである。これによ
り、pMOS形成領域においては不純物をゲート電極3
pg端部の下層にもぐり込むように導入できるととも
に、pウエル給電領域10pにおいてはn- 形半導体領
域(第6半導体領域)11nの深さを比較的浅くするこ
とが可能となっている。その不純物の注入方向は、特限
定されないが4方向以上とする。
【0205】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 11
p, 4n, 11n, 3nla, 3nlb, 10na, 1
0nb, 13nl, 13nla1,13nlb1 は形成さ
れていないが、説明を分かり易くするために図示する。
【0206】その後、図27に示すように、n- 形半導
体領域4n, 11n形成用の不純物の導入時に用いたフ
ォトレジスト12dをマスクとして、半導体基板1に、
例えばp形不純物のホウ素をイオン注入法等によって注
入する。この不純物のドーズ量は、n- 形半導体領域1
3nlの導電形を打ち消すべくn- 形半導体領域13n
l用の不純物注入時のn- 形半導体領域13nlのドー
ズ量より多く、例えば3×1013個/cm2 程度であ
る。この不純物導入工程は、pMOSのp- 形半導体領
域(第7半導体領域)3plaおよびpウエル給電領域
のp- 形半導体領域(第7半導体領域)10paを形成
するための工程である。
【0207】この際、そのp形不純物をゲート電極端に
到達させ、フォトレジスト12dおよびゲート電極によ
るシャドウィング効果を防止し、かつ、後述のソース・
ドレイン用のp+ 形半導体領域のチャネル側端部に残さ
れるようにすべく、そのp形不純物を半導体基板1の主
面に対して斜め方向から注入する。この場合の不純物の
注入角度は、上記したn- 形半導体領域4n, 11nを
形成するための不純物の注入角度と同一とする。すなわ
ち、そのp形不純物(低不純物濃度領域)の注入時に
は、半導体基板1の傾斜角度をn形不純物(短チャネル
抑制用)注入時のまま行う。そのp形不純物の注入方向
は、特に限定されないが4方向以上とする。
【0208】ただし、ここでは、pMOS形成領域にお
いて、そのp形不純物のゲート電極3pg端部下層への
もぐり込み量が、上記したn- 形半導体領域4nよりも
小さくなるようにイオン打ち込みエネルギーを設定す
る。したがって、pMOS形成領域においては、p-
半導体領域3plaのチャネル側端部にn- 形半導体領
域4nが残るようにすることができる。また、pウエル
給電領域においては、p- 形半導体領域10paがn-
形半導体領域11nよりも浅く形成されるようになる。
【0209】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 4
n, 11p, 11n, 3nla, 3nlb, 3pla,
10na, 10nb, 10pa, 13nl, 13nla
1,13nlb1 は形成されていないが、説明を分かり易
くするために図示する。
【0210】その後、図28に示すように、n- 形半導
体領域4n, 11n形成用の不純物の導入時およびp-
形半導体領域3pla, 10pa形成用の不純物の導入
時に用いたフォトレジスト12dをマスクとして、半導
体基板1に、例えばp形不純物のホウ素をイオン注入法
等によって注入する。この不純物のドーズ量は、例えば
3×1015個/cm2 程度である。この不純物注入工程
は、pMOS3pのp+ 形半導体領域(第8半導体領
域)3plbおよびpウエル給電領域のp+ 形半導体領
域(第8半導体領域)10pbを形成するための工程で
ある。
【0211】ただし、この際、そのp形不純物を半導体
基板1の主面に対して垂直に注入する。また、ここで
は、そのp形不純物を、pウエル給電領域10pのn-
半導体領域11nよりも深く、かつ、隣接する素子と分
離可能な深さにイオン注入する。このようにp形不純物
をn- 半導体領域11nよりも深く打ち込むのは、上記
したように、pウエル給電領域10pにおいてはpウエ
ルPWとは逆導電形のn- 形半導体領域11nがp-
半導体領域10paよりも深く形成されており、このま
まだと良好なウエル接続ができなくなってしまうので、
そのp形不純物の導入時には、n- 半導体領域11nが
pウエル給電領域10pに形成されないように、そのp
形不純物をn- 半導体領域11nよりも深く注入する。
これにより、良好なウエル接続が可能となる。
【0212】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 4
n, 11p, 11n, 3nla, 3nlb, 3pla,
3plb, 10na, 10nb, 10pa, 10pb,
13nl, 13nla1,13nlb1 は形成されていな
いが、説明を分かり易くするために図示する。
【0213】このように本実施の形態4においては、p
MOS3pが必要とするp形半導体領域3plおよびn
- 形半導体領域4n、さらにはpウエル給電領域10p
を同一のフォトレジストをマスクとしたイオン注入によ
って形成することができる。したがって、フォトレジス
ト膜の塗布、露光および現像等の一連のフォトリソグラ
フィ工程を大幅に低減できる。また、フォトマスクの枚
数も低減できる。
【0214】また、メモリセル領域Mには、フォトレジ
スト12dが被覆されているので、p- 形半導体領域3
pla、p+ 形半導体領域3plbおよびpウエル給電
領域10pを形成するための不純物が注入されない。こ
のため、メモリセル領域Mにおいて接合電界が増加せ
ず、欠陥も形成されないため、接合リークが増加せず、
リフレッシュ特性の劣化を抑制することが可能となって
いる。
【0215】次いで、フォトレジスト12dを除去した
後、半導体基板1に対して熱処理を施すことにより、半
導体基板1に導入した不純物の活性化および拡散させ
て、図29に示すように、nMOS3nを構成するn-
形半導体領域3nla、n+ 形半導体領域3nlbおよ
びp- 形半導体領域4p、pMOS3pを構成するp-
形半導体領域3pla、p+ 形半導体領域3plbおよ
びn- 形半導体領域4n、pウエル給電領域10pにお
けるp+ 形半導体領域10pb、nウエル給電領域10
nにおけるn+ 形半導体領域10nb、メモリセル領域
Mにおけるn- 形半導体領域13nla1,13nlb1
を形成する。
【0216】続いて、図30に示すように、半導体基板
1上に、例えばSiO2 等からなる層間絶縁膜5a1 を
CVD法によって形成した後、その層間絶縁膜5a1 に
おいてメモリセル領域Mにサイドウォール16およびキ
ャップ絶縁膜15をエッチングストッパとして接続孔1
7a, 17bをフォトリソグラフィ技術およびドライエ
ッチング技術によって穿孔する。
【0217】その後、その接続孔17a, 17bを通じ
て、例えばn形不純物のリンまたはAsをイオン注入法
等によって半導体基板1に注入する。この不純物導入工
程は、メモリセル選択用MOSのソース・ドレインと、
pウエルPW間の電界緩和用のn- 形半導体領域を形成
するための不純物の導入工程である。この際、ここで
は、その不純物を半導体基板1の主面に対して垂直に、
かつ、n+ 形半導体領域13nla1,13nlb1 より
も若干深く、かつ低濃度に打ち込む。
【0218】次いで、半導体基板1上に、例えばリン等
のようなn形不純物を含有する低抵抗ポリシリコンをC
VD法で堆積した後、これを異方性のドライエッチング
またはCMP(Chemical Mechanical Polishing )技術
によってエッチバックすることにより、図31に示すよ
うに、その接続孔17a, 17b内に、例えばリン等の
ようなn形不純物を含有する低抵抗ポリシリコンからな
る導体膜18を埋め込む。そして、その半導体基板1に
対して熱処理を施す。これにより、上記イオン注入によ
って半導体基板1に注入したn形不純物を活性化および
拡散させて電界緩和用のn- 形半導体領域(第11半導
体領域)13nla3,13nlb3 を形成するととも
に、導体膜18中のn形不純物のリンを半導体基板1側
に拡散させてn+ 形半導体領域(第12半導体領域)1
3nla2,13nlb2 を形成する。これにより、選択
MOS13を形成する。
【0219】ただし、導体膜18の形成方法としては、
これに限定されるものではなく、例えば次のようにして
も良い。まず、接続孔17a, 17bを穿孔した後、半
導体基板1上にノンドープのポリシリコンをCVD法に
よって堆積した後、その上部を上記と同様にエッチバッ
クすることにより接続孔17a, 17b内にノンドープ
のポリシリコン膜を埋め込む。続いて、例えばリンまた
はAs等のようなn形不純物をノンドープのポリシリコ
ン膜にイオン注入法によって打ち込む。その後、熱処理
によってノンドープのポリシリコン膜に注入した不純物
を活性化させて導体膜18を形成する。
【0220】続いて、図32に示すように、半導体基板
1上に、例えばSiO2 等からなる層間絶縁膜5a2 を
CVD法等によって形成した後、層間絶縁膜5a(5a
1,5a2 )の一部に、半導体基板1の主面に達する接続
孔6および導体膜18の上部に達する接続孔19をフォ
トリソグラフィ技術およびドライエッチング技術によっ
て穿孔する。
【0221】その後、層間絶縁膜5a上に、例えばWの
単体膜またはTi/TiN/Wの積層膜からなる導体膜
をスパッタリング法等によって堆積した後、その導体膜
をフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術
等によってパターニングすることにより電極7a〜7e
およびビット線BLを形成する。
【0222】その後、図33に示すように、半導体基板
1上に、例えばSiO2 等からなる層間絶縁膜5bをC
VD法等によって形成することにより、電極7a〜7e
およびビット線BLを被覆した後、例えばクラウン形の
キャパシタ14を形成する。
【0223】次に、本実施の形態4の半導体集積回路装
置の各部の不純物濃度分布を図34〜図39によって説
明する。
【0224】図34は周辺回路領域PのnMOS3nの
ソース・ドレイン部分における不純物濃度分布を示して
いる。n- 形半導体領域3nlaの不純物濃度分布は、
メモリセル用のn- 形半導体領域13nlの不純物分布
よりも高い濃度で、かつ、深い位置まで広がっている。
短チャネル抑制用のp- 形半導体領域4pの不純物濃度
分布は、n- 形半導体領域3nlaの不純物濃度分布よ
りも深い位置まで広がっている。さらに、n+ 形半導体
領域3nlbは、n- 形半導体領域3nlaおよびp-
形半導体領域4pの不純物濃度分布よりも高濃度で、か
つ、深い位置まで広がっている。
【0225】図35はnウエル給電領域10nにおける
不純物濃度分布を示している。p-形半導体領域11p
の不純物分布は、n- 形半導体領域10naの不純物分
布よりもも深い位置まで広がっている。しかし、n+
半導体領域10nbは、そのp- 形半導体領域11pの
不純物分布よりも高濃度で、かつ、深い位置まで広がっ
ている。したがって、nウエルNWに対してウエル電位
を良好に供給することが可能となっている。なお、p--
(Channel )はpMOS3pのしきい電圧設定のために
チャネルに導入した不純物の濃度分布である。
【0226】図36はpMOS3pのソース・ドレイン
部分における不純物濃度分布を示している。p- 形半導
体領域3plaの不純物濃度分布は、メモリセル用のn
- 形半導体領域13nlの不純物分布よりも高い濃度
で、かつ、深い位置まで広がっている。短チャネル抑制
用のn- 形半導体領域4nの不純物濃度分布は、p-
半導体領域3plaの不純物濃度分布よりも深い位置ま
で広がっている。さらに、p+ 形半導体領域3plb
は、p- 形半導体領域3plaおよびn- 形半導体領域
4Nの不純物濃度分布よりも高濃度で、かつ、深い位置
まで広がっている。なお、p--(Channel )はpMOS
3pのしきい電圧設定のためにチャネルに導入した不純
物の濃度分布である。
【0227】図37はpウエル給電領域10pにおける
不純物濃度分布を示している。n-形半導体領域11n
の不純物分布は、p- 形半導体領域10paの不純物分
布よりもも深い位置まで広がっている。しかし、p+
半導体領域10pbは、そのn- 形半導体領域11nの
不純物分布よりも高濃度で、かつ、深い位置まで広がっ
ている。したがって、pウエルPWに対してもウエル電
位を良好に供給することが可能となっている。
【0228】図38は図33のメモリセル領域Mの要部
拡大断面図を模式的に示し、図39はこの図38の選択
MOS13のソース・ドレイン部分における不純物濃度
分布を示している。なお、図38においては図面を分か
りやすくするために半導体領域13nla, 13nlb
にはハッチングを付していない。
【0229】n- 形半導体領域13nla1 (13nl
b1 )は図38に示すように相対的に半導体基板1の横
方向に広い不純物濃度分布を有している。n+ 形半導体
領域13nla2 (13nlb2 )は、そのn- 形半導
体領域13nla1 (13nlb1 )の不純物濃度分布
よりも高濃度となっている。さらに、n- 形半導体領域
13nla3 (13nlb3 )は、そのn+ 形半導体領
域13nla2 (13nlb2 )に比べて不純物濃度は
低いが、深い位置まで広がっている。すなわち、相対的
に不純物濃度の高いn+ 形半導体領域13nla2 (1
3nlb2 )が、相対的に不純部濃度の低いn- 形半導
体領域13nla1 (13nlb1 )およびn- 形半導
体領域13nla3 (13nlb3 )によって全体的に
取り囲まれている。これにより、高い電界がn+ 形半導
体領域13nla2 (13nlb2 )に局部的に印加さ
れてしまう現象を抑制することが可能となり、半導体集
積回路装置の歩留まりおよび信頼性を向上させることが
可能となっている。
【0230】このような本実施の形態4においても、前
記実施の形態1, 2で得られた効果を得ることが可能と
なる。
【0231】(実施の形態5)図40〜図54は本発明
の他の実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図、図55〜図58は本実施の形態
の半導体集積回路装置の各部の不純物濃度分布を説明す
るための説明図である。
【0232】図40は本実施の形態5における半導体集
積回路装置の製造工程中の要部断面図を示している。半
導体基板1には、pウエルPW、nウエルNW、素子分
離部2、ゲート電極3ng, 3pg, 13ngおよびキ
ャップ絶縁膜8, 15が形成されている。このゲート電
極3ng, 3pg, 13ngは、例えば低抵抗ポリシリ
コン膜の単体膜、低抵抗ポリシリコン膜上にタングステ
ンシリサイド等のようなシリサイド膜を積み重ねてな
る、いわゆるポリサイド構造または低抵抗ポリシリコン
膜上に窒化チタンや窒化タングステン等のようなバリア
金属膜を介してタングステン等のような金属膜を積み重
ねてなる、いわゆるポリメタル構造で構成されている。
なお、キャップ絶縁膜8は、例えば窒化シリコンからな
る。
【0233】まず、このような半導体基板1に、例えば
n形不純物のリンまたはAsをゲート電極3ng, 3p
g, 13ngおよびキャップ絶縁膜8, 15に対して自
己整合的にイオン注入法等によって注入する。不純物の
ドーズ量は、例えば2×1013個/cm2 程度である。
この不純物注入工程は、メモリセル選択MOS・FET
用のn- 形の半導体領域13nla1,13nlb1 を形
成するための工程であり、半導体基板1の主面全面にマ
スク無しでイオン注入する。したがって、このn形不純
物はメモリセル領域以外の周辺回路領域P(pMOS領
域やpウエル給電領域を含む)にも注入される。この周
辺回路領域Pおよびメモリセル領域Mのpウエル給電領
域では、この不純物注入工程で形成される半導体領域を
- 形の半導体領域13nlで示す。なお、この段階で
は、不純物を活性化するための熱処理を行っていないの
でn- 形の半導体領域13nl, 13nla1,13nl
b1 は形成されていないが、説明を分かり易くするため
に図示する。
【0234】続いて、図41に示すように、半導体基板
1上に、例えば窒化シリコンからなる絶縁膜21をCV
D法等によって形成することにより、素子分離部2を含
む半導体基板1の上面、ゲート電極3ng, 3pg、キ
ャップ絶縁膜8、ゲート電極13ng(ワード線WL)
およびキャップ絶縁膜15の表面(側面および上面)を
被覆する。
【0235】その後、絶縁膜21に異方性エッチングを
施すことなく、図42に示すように、絶縁膜21上に、
周辺回路領域PにおけるnMOS形成領域およびnウエ
ル給電領域10nが露出し、周辺回路領域Pにおけるp
MOS形成領域、周辺回路領域pおよびメモリセル領域
Mにおけるpウエル給電領域10p,10p’さらには
メモリセル領域Mを被覆するようなフォトレジスト(第
1マスク)12cをフォトリソグラフィ技術によって形
成する。
【0236】すなわち、ゲート電極3ng, 3pg、キ
ャップ絶縁膜8、ゲート電極13ng(ワード線WL)
およびキャップ絶縁膜15の側面の絶縁膜21部分が前
記実施の形態4等で説明したサイドウォールの役目を果
たすので、特にサイドウォールを形成する工程が必要な
い。したがって、そのサイドウォールを形成するための
ドライエッチング工程および洗浄・乾燥工程を削減でき
るので、半導体集積回路装置の製造時間の短縮および製
造コストの低減とともに、異物発生に起因する不良発生
率を低減でき半導体集積回路装置の歩留まりおよび信頼
性を向上させることが可能となる。
【0237】続いて、前記実施の形態1と同様に、その
フォトレジスト12cをマスクとして、例えばp形不純
物のホウ素を絶縁膜21を通してイオン注入法等によっ
て半導体基板1に注入する。この不純物のドーズ量は、
例えば4×1012個/cm2程度である。この不純物導
入工程は、周辺回路領域PにおけるnMOSの短チャネ
ル抑制用のp- 形半導体領域4pを形成するための工程
である。
【0238】この際、半導体基板1を傾けることによ
り、その不純物を半導体基板1の主面に対して斜めに注
入する。これは、その不純物をゲート電極端に到達さ
せ、ゲート電極によるシャドウィング効果を防止するた
めである。これにより、nMOS形成領域においては不
純物をゲート電極3ng端部の下層にもぐり込むように
導入できるとともに、nウエル給電領域10nにおいて
はp- 形半導体領域11pの深さを比較的浅くすること
が可能となっている。その不純物の注入方向は、特限定
されないが4方向以上とする。
【0239】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 11
p, 13nl, 13nla1,13nlb1 は形成されて
いないが、説明を分かり易くするために図示する。
【0240】その後、図43に示すように、p- 形半導
体領域4p, 11p形成用の不純物の導入時に用いたフ
ォトレジスト12cをマスクとして、例えばn形不純物
のリンまたはAsを絶縁膜21を通じてイオン注入法等
によって半導体基板1に注入する。この不純物のドーズ
量は、例えば1×1014個/cm2 程度である。この不
純物導入工程は、nMOSのn- 形半導体領域3nla
およびnウエル給電領域のn- 形半導体領域10naを
形成するための工程である。
【0241】この際、そのn形不純物をゲート電極端に
到達させ、ゲート電極によるシャドウィング効果を防止
し、かつ、後述するソース・ドレイン用のn+形半導体
領域のチャネル側端部に残されるようにすべく、そのn
形不純物を半導体基板1の主面に対して斜め方向から注
入する。この場合の不純物の注入角度は、上記したp-
形半導体領域4p, 11pを形成するための不純物の注
入角度と同一とする。すなわち、そのn形不純物(低不
純物濃度領域)の注入時には、半導体基板1の傾斜角度
を上記したp形不純物(短チャネル抑制用)注入時のま
ま行う。そのn形不純物の注入方向は、特に限定されな
いが4方向以上とする。
【0242】このようなイオン注入により、nMOS形
成領域においては、p形不純物の方がn形不純物よりも
拡散係数が大ききので、n- 形半導体領域3nlaのチ
ャネル側端部にp- 形半導体領域4pを形成することが
できる。また、nウエル給電領域においては、n- 形半
導体領域10naがp- 形半導体領域11pよりも浅く
形成されるようになる。
【0243】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 11
p, 3nla, 10na, 13nl, 13nla1,13
nlb1 は形成されていないが、説明を分かり易くする
ために図示する。
【0244】その後、図44に示すように、p- 形半導
体領域4p, 11p形成用の不純物の導入時およびn-
形半導体領域3nla, 10na形成用の不純物の導入
時に用いたフォトレジスト12cをマスクとして、例え
ばn形不純物のリンまたはAsを絶縁膜21を通じてイ
オン注入法等によって半導体基板1に注入する。この不
純物のドーズ量は、例えば3×1015個/cm2 程度で
ある。この不純物注入工程は、nMOSのn+ 形半導体
領域3nlbおよびnウエル給電領域のn+ 形半導体領
域10nbを形成するための工程である。
【0245】ただし、この際、そのn形不純物を半導体
基板1の主面に対して垂直に注入する。また、そのn形
不純物を、nウエル給電領域10nのp- 半導体領域1
1pよりも深く、かつ、隣接する素子と分離可能な深さ
にイオン注入する。このようにn形不純物をp- 半導体
領域11pよりも深く打ち込むのは、上記したように、
nウエル給電領域10nにおいてはnウエルNWとは逆
導電形のp- 形半導体領域11pがn- 形半導体領域1
0naよりも深く形成されており、このままだと良好な
ウエル接続ができなくなってしまうので、そのn形不純
物の導入時には、p- 半導体領域11pがnウエル給電
領域10nに形成されないように、そのn形不純物をp
- 半導体領域11pよりも深く注入する。これにより、
良好なウエル接続が可能となる。
【0246】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 11
p, 3nla, 3nlb, 10na, 10nb, 13n
l,13nla1,13nlb1 は形成されていないが、
説明を分かり易くするために図示する。
【0247】このように本実施の形態5においては、n
MOS3nが必要とするn形半導体領域3nlおよびp
- 形半導体領域4p、さらにはnウエル給電領域10n
を同一のフォトレジストをマスクとしたイオン注入によ
って形成することができる。したがって、フォトレジス
ト膜の塗布、露光および現像等の一連のフォトリソグラ
フィ工程を大幅に低減できる。また、フォトマスクの枚
数も低減できる。
【0248】次いで、フォトレジスト12cを除去した
後、図45に示すように、半導体基板1上に、周辺回路
領域PにおけるpMOS形成領域およびpウエル給電領
域10p、メモリセル領域Mにおけるpウエル給電領域
10p’が露出し、周辺回路領域PにおけるnMOS形
成領域およびnウエル給電領域10nを被覆するような
フォトレジスト(第2マスク)12dをフォトリソグラ
フィ技術によって形成する。
【0249】続いて、前記実施の形態1と同様に、その
フォトレジスト12dをマスクとして、例えばn形不純
物のリンまたはAsを絶縁膜21を通じてイオン注入法
等によって半導体基板1に注入する。この不純物のドー
ズ量は、例えば3×1012個/cm2 程度である。この
不純物導入工程は、周辺回路領域PにおけるpMOSの
短チャネル抑制用のn- 形半導体領域4nを形成するた
めの工程である。
【0250】この際、半導体基板1を傾けることによ
り、その不純物を半導体基板1の主面に対して斜めに注
入する。これは、その不純物をゲート電極端に到達さ
せ、ゲート電極によるシャドウィング効果を防止するた
めである。これにより、pMOS形成領域においては不
純物をゲート電極3pg端部の下層にもぐり込むように
導入できるとともに、pウエル給電領域10p,10
p’においてはn- 形半導体領域11nの深さを比較的
浅くすることが可能となっている。その不純物の注入方
向は、特限定されないが4方向以上とする。
【0251】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 11
p, 4n, 11n, 3nla, 3nlb, 10na, 1
0nb, 13nl, 13nla1,13nlb1 は形成さ
れていないが、説明を分かり易くするために図示する。
【0252】その後、図46に示すように、n- 形半導
体領域4n, 11n形成用の不純物の導入時に用いたフ
ォトレジスト12dをマスクとして、例えばp形不純物
のホウ素を絶縁膜21を通じてイオン注入法等によって
半導体基板1に注入する。この不純物のドーズ量は、n
- 形半導体領域13nlの導電形を打ち消すべくn-
半導体領域13nl用の不純物注入時のドーズ量より多
く、例えば3×1013個/cm2 程度である。この不純
物導入工程は、pMOSのp- 形半導体領域3plaお
よびpウエル給電領域のp- 形半導体領域10paを形
成するための工程である。
【0253】この際、そのp形不純物をゲート電極端に
到達させ、ゲート電極によるシャドウィング効果を防止
し、かつ、後述するソース・ドレイン用のp+ 形半導体
領域のチャネル側端部に残されるようにすべく、そのp
形不純物を半導体基板1の主面に対して斜め方向から注
入する。この場合の不純物の注入角度は、上記したn-
形半導体領域4n, 11nを形成するための不純物の注
入角度と同一とする。すなわち、そのp形不純物(低不
純物濃度領域)の注入時には、半導体基板1の傾斜角度
をn形不純物(短チャネル抑制用)注入時のまま行う。
そのp形不純物の注入方向は、特に限定されないが4方
向以上とする。
【0254】ただし、ここでは、pMOS形成領域にお
いて、そのp形不純物のゲート電極3pg端部下層への
もぐり込み量が、上記したn- 形半導体領域4nよりも
小さくなるようにイオン打ち込みエネルギーを設定す
る。したがって、pMOS形成領域においては、p-
半導体領域3plaのチャネル側端部にn- 形半導体領
域4nが残るようにすることができる。また、pウエル
給電領域においては、p- 形半導体領域10paがn-
形半導体領域11nよりも浅く形成されるようになる。
【0255】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 4
n, 11p, 11n, 3nla, 3nlb, 3pla,
10na, 10nb, 10pa, 13nl, 13nla
1,13nlb1 は形成されていないが、説明を分かり易
くするために図示する。
【0256】その後、図47に示すように、n- 形半導
体領域4n, 11n形成用の不純物の導入時およびp-
形半導体領域3pla, 10pa形成用の不純物の導入
時に用いたフォトレジスト12dをマスクとして、例え
ばp形不純物のホウ素を絶縁膜21を通じてイオン注入
法等によって半導体基板1に注入する。この不純物のド
ーズ量は、例えば3×1015個/cm2 程度である。こ
の不純物注入工程は、pMOS3pのp+ 形半導体領域
3plbおよびpウエル給電領域のp+ 形半導体領域1
0pbを形成するための工程である。
【0257】ただし、この際、そのp形不純物を半導体
基板1の主面に対して垂直に注入する。また、ここで
は、そのp形不純物を、pウエル給電領域10p,10
p’のn- 半導体領域11nよりも深く、かつ、隣接す
る素子と分離可能な深さにイオン注入する。このように
p形不純物をn- 半導体領域11nよりも深く打ち込む
のは、上記したように、pウエル給電領域10p,10
p’においてはpウエルPWとは逆導電形のn- 形半導
体領域11nがp- 形半導体領域10paよりも深く形
成されており、このままだと良好なウエル接続ができな
くなってしまうので、そのp形不純物の導入時には、n
- 半導体領域11nがpウエル給電領域10p,10
p’に形成されないように、そのp形不純物をn- 半導
体領域11nよりも深く注入する。これにより、良好な
ウエル接続が可能となる。
【0258】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 4
n, 11p, 11n, 3nla, 3nlb, 3pla,
3plb, 10na, 10nb, 10pa, 10pb,
13nl, 13nla1,13nlb1 は形成されていな
いが、説明を分かり易くするために図示する。
【0259】このように本実施の形態5においては、p
MOS3pが必要とするp形半導体領域3plおよびn
- 形半導体領域4n、さらにはpウエル給電領域10p
を同一のフォトレジストをマスクとしたイオン注入によ
って形成することができる。したがって、フォトレジス
ト膜の塗布、露光および現像等の一連のフォトリソグラ
フィ工程を大幅に低減できる。また、フォトマスクの枚
数も低減できる。
【0260】次いで、フォトレジスト12dを除去した
後、半導体基板1に対して熱処理を施すことにより、半
導体基板1に導入した不純物の活性化および拡散させ
て、図48に示すように、nMOS3nを構成するn-
形半導体領域3nla、n+ 形半導体領域3nlbおよ
びp- 形半導体領域4p、pMOS3pを構成するp-
形半導体領域3pla、p+ 形半導体領域3plbおよ
びn- 形半導体領域4n、pウエル給電領域10p,1
0p’におけるp+ 形半導体領域10pb、nウエル給
電領域10nにおけるn+ 形半導体領域10nb、メモ
リセル領域Mにおけるn- 形半導体領域13nla1,1
3nlb1を形成する。
【0261】続いて、図49に示すように、半導体基板
1上に、例えばSiO2 等からなる層間絶縁膜5a1 を
CVD法によって形成した後、図50に示すように、そ
の層間絶縁膜5a1 においてメモリセル領域Mに絶縁膜
21およびキャップ絶縁膜15をエッチングストッパと
して、絶縁膜21の上面が露出するまで接続孔17a1,
17b1 をフォトリソグラフィ技術およびドライエッチ
ング技術によって穿孔する。ここでは、SiO2 のエッ
チング速度の方が窒化シリコンのエッチング速度よりも
速くなるようにエッチング選択比を大きくした状態でエ
ッチング処理を施す。
【0262】続いて、今度は窒化シリコンのエッチング
速度の方がSiO2 のエッチング速度よりも速くなるよ
うにエッチング選択比を大きくした状態にエッチング条
件を切り換えて接続孔17a1,17b1 の底部に残され
ている絶縁膜21を除去することにより、図51に示す
ように、半導体基板1の上面が露出するような接続孔1
7a, 17bを穿孔する。このようにするのは、絶縁膜
21を設けない構造の場合において、半導体基板1の上
面が露出するような接続孔17a, 17bをSiO2
エッチングされ易い条件で穿孔する場合に、その接続孔
17a, 17bの底部から素子分離部2の分離用絶縁膜
(通常SiO2 からなる)が露出すると、その分離用絶
縁膜も除去され不良の原因となるので、それを防ぐべ
く、エッチング条件を上述のように2回に分けて行うよ
うにしている。
【0263】その後、その接続孔17a, 17bを通じ
て、例えばn形不純物のリンまたはAsをイオン注入法
等によって半導体基板1に注入する。この不純物導入工
程は、電界緩和用のn- 形半導体領域を形成するための
不純物の導入工程である。この際、ここでは、その不純
物を半導体基板1の主面に対して垂直に、かつ、n-
半導体領域13nla1,13nlb1 よりも若干深い位
置まで打ち込む。
【0264】次いで、半導体基板1上に、例えばリン等
のようなn形不純物を含有する低抵抗ポリシリコンをC
VD法で堆積した後、これを異方性のドライエッチング
またはCMP(Chemical Mechanical Polishing )技術
によってエッチバックすることにより、図52に示すよ
うに、その接続孔17a, 17b内に、例えばリン等の
ようなn形不純物を含有する低抵抗ポリシリコンからな
る導体膜18を埋め込む。そして、その半導体基板1に
対して熱処理を施す。これにより、上記イオン注入によ
って半導体基板1に注入したn形不純物を活性化および
拡散させて電界緩和用のn- 形半導体領域13nla3,
13nlb3 を形成するとともに、導体膜18中のn形
不純物のリンを半導体基板1側に拡散させてn+ 形半導
体領域13nla2,13nlb2 を形成する。これによ
り、選択MOS13を形成する。
【0265】ただし、導体膜18の形成方法としては、
これに限定されるものではなく、例えば次のようにして
も良い。まず、接続孔17a, 17bを穿孔した後、半
導体基板1上にノンドープのポリシリコンをCVD法に
よって堆積した後、その上部を上記と同様にエッチバッ
クすることにより接続孔17a, 17b内にノンドープ
のポリシリコン膜を埋め込む。続いて、例えばリンまた
はAs等のようなn形不純物をノンドープのポリシリコ
ン膜にイオン注入法によって打ち込む。その後、熱処理
によってノンドープのポリシリコン膜に注入した不純物
を活性化させて導体膜18を形成する。
【0266】続いて、図53に示すように、半導体基板
1上に、例えばSiO2 等からなる層間絶縁膜5a2 を
CVD法等によって形成した後、層間絶縁膜5a(5a
1,5a2 )の一部に、半導体基板1の主面に達する接続
孔6および導体膜18の上部に達する接続孔19をフォ
トリソグラフィ技術およびドライエッチング技術によっ
て穿孔する。
【0267】その後、層間絶縁膜5a上に、例えばWの
単体膜またはTi/TiN/Wの積層膜からなる導体膜
をスパッタリング法等によって堆積した後、その導体膜
をフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術
等によってパターニングすることにより電極7a〜7e
およびビット線BLを形成する。
【0268】その後、図54に示すように、半導体基板
1上に、例えばSiO2 等からなる層間絶縁膜5bをC
VD法等によって形成することにより、電極7a〜7e
およびビット線BLを被覆した後、例えばクラウン形の
キャパシタ14を形成する。
【0269】次に、本実施の形態5の半導体集積回路装
置の各部の不純物濃度分布を図55〜図58によって説
明する。
【0270】図55はnMOS3nのソース・ドレイン
部分における不純物濃度分布を示している。n- 形半導
体領域3nlaの不純物濃度分布は、メモリセル用のn
- 形半導体領域13nlの不純物分布よりも高い濃度
で、かつ、深い位置まで広がっている。短チャネル抑制
用のp- 形半導体領域4pの不純物濃度分布は、n-
半導体領域3nlaの不純物濃度分布よりも深い位置ま
で広がっている。さらに、n+ 形半導体領域3nlb
は、n- 形半導体領域3nlaおよびp- 形半導体領域
4pの不純物濃度分布よりも高濃度で、かつ、深い位置
まで広がっている。なお、n- 形半導体領域3nla、
短チャネル抑制用のp- 形半導体領域4pおよびn+
半導体領域3nlbの不純物濃度分布は、それらの不純
物を絶縁膜21を通じて半導体基板1に打ち込んでいる
ので絶縁膜21にも存在している。
【0271】図56はnウエル給電領域10nにおける
不純物濃度分布を示している。p-形半導体領域11p
の不純物分布は、n- 形半導体領域10naの不純物分
布よりもも深い位置まで広がっている。しかし、n+
半導体領域10nbは、そのp- 形半導体領域11pの
不純物分布よりも高濃度で、かつ、深い位置まで広がっ
ている。したがって、nウエルNWに対してウエル電位
を良好に供給することが可能となっている。なお、p--
(Channel )はpMOS3pのしきい電圧設定のために
チャネルに導入した不純物の濃度分布である。また、n
- 形半導体領域10na、p- 形半導体領域11pおよ
びn+ 形半導体領域10nbの不純物濃度分布は、それ
らの不純物を絶縁膜21を通じて半導体基板1に打ち込
んでいるので絶縁膜21にも存在している。
【0272】図57はpMOS3pのソース・ドレイン
部分における不純物濃度分布を示している。p- 形半導
体領域3plaの不純物濃度分布は、メモリセル用のn
- 形半導体領域13nlの不純物分布よりも高い濃度
で、かつ、深い位置まで広がっている。短チャネル抑制
用のn- 形半導体領域4nの不純物濃度分布は、p-
半導体領域3plaの不純物濃度分布よりも深い位置ま
で広がっている。さらに、p+ 形半導体領域3plb
は、p- 形半導体領域3plaおよびN- 形半導体領域
4Nの不純物濃度分布よりも高濃度で、かつ、深い位置
まで広がっている。なお、p--(Channel )はpMOS
3pのしきい電圧設定のためにチャネルに導入した不純
物の濃度分布である。また、p- 形半導体領域3pl
a、短チャネル抑制用のn- 形半導体領域4nおよびp
+ 形半導体領域3plbの不純物濃度分布は、それらの
不純物を絶縁膜21を通じて半導体基板1に打ち込んで
いるので絶縁膜21にも存在している。
【0273】図58はpウエル給電領域10pにおける
不純物濃度分布を示している。n-形半導体領域11n
の不純物分布は、p- 形半導体領域10paの不純物分
布よりもも深い位置まで広がっている。しかし、p+
半導体領域10pbは、そのn- 形半導体領域11nの
不純物分布よりも高濃度で、かつ、深い位置まで広がっ
ている。したがって、pウエルPWに対してもウエル電
位を良好に供給することが可能となっている。なお、p
- 形半導体領域10pa、n- 形半導体領域11nおよ
びp+ 形半導体領域10pbの不純物濃度分布は、それ
らの不純物を絶縁膜21を通じて半導体基板1に打ち込
んでいるので絶縁膜21にも存在している。
【0274】メモリセル領域Mにおける構造および不純
物濃度分布については、絶縁膜21を設けたこと以外は
前記実施の形態4と同じなので説明を省略する。
【0275】このような本実施の形態5においては、前
記実施の形態1, 2, 4で得られた効果の他に、以下の
効果を得ることが可能となる。
【0276】(1).ゲート電極3ng, 3pg、キャップ
絶縁膜8、ゲート電極13ng(ワード線WL)および
キャップ絶縁膜15の側面にサイドウォールを形成する
ためのドライエッチング工程および洗浄・乾燥工程を削
減することにより、半導体集積回路装置の製造時間の短
縮および製造コストの低減とともに、異物発生に起因す
る不良発生率を低減でき半導体集積回路装置の歩留まり
および信頼性を向上させることが可能となる。
【0277】(2).選択MOS13の半導体領域13nl
a, 13nlbが露出する接続孔17a, 17bの穿孔
処理を2回に分けて行うことにより、半導体基板1の上
部の素子分離部2の分離用絶縁膜の上部が接続孔17
a, 17bの形成時に部分的に除去されるのを防止でき
るので、それに起因するメモリセルでの特性不良を防止
することが可能となる。
【0278】(3).上記(3) により、その接続孔17a,
17bの平面的な位置合わせ余裕を小さくできるので、
メモリセルの微細化が可能となり、素子集積度の向上お
よびこれに伴う半導体集積回路装置の機能の向上を図る
ことが可能となる。
【0279】(実施の形態6)図59〜図73は本発明
の他の実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図、図74〜図77は本実施の形態
の半導体集積回路装置の各部の不純物濃度分布を説明す
るための説明図、図78は本実施の形態の半導体集積回
路装置のメモリセル領域の要部拡大断面図、図79は図
78のメモリセル選択MOS・FETのソース・ドレイ
ンの不純物濃度分布を説明するための説明図である。
【0280】図59は本実施の形態6における半導体集
積回路装置の製造工程中の要部断面図を示している。半
導体基板1には、pウエルPW、nウエルNW、素子分
離部2、ゲート電極3ng, 3pg, 13ngおよびキ
ャップ絶縁膜8, 15が形成されている。このゲート電
極3ng, 3pg, 13ngは、例えば低抵抗ポリシリ
コン膜の単体膜、低抵抗ポリシリコン膜上にタングステ
ンシリサイド等のようなシリサイド膜を積み重ねてな
る、いわゆるポリサイド構造または低抵抗ポリシリコン
膜上に窒化チタンや窒化タングステン等のようなバリア
金属膜を介してタングステン等のような金属膜を積み重
ねてなる、いわゆるポリメタル構造で構成されている。
【0281】なお、キャップ絶縁膜8は、例えば窒化シ
リコンからなる。また、この段階では前記実施の形態
4, 5で説明したメモリセル選択MOS・FET用のn
- 形の半導体領域13nla1,13nlb1 を形成する
ための不純物注入工程は行われていない。
【0282】まず、このような半導体基板1上に、図6
0に示すように、例えば窒化シリコンからなる絶縁膜2
1をCVD法等によって形成することにより、素子分離
部2を含む半導体基板1の上面、ゲート電極3ng, 3
pg、キャップ絶縁膜8、ゲート電極13ng(ワード
線WL)およびキャップ絶縁膜15の表面(側面および
上面)を被覆する。
【0283】続いて、メモリセル選択MOS・FET用
のn- 形の半導体領域13nla1,13nlb1 を形成
するための不純物注入工程およびゲート電極3ng, 3
pg、キャップ絶縁膜8、ゲート電極13ng(ワード
線WL)およびキャップ絶縁膜15の側面にサイドウォ
ールを形成する工程を経ることなく、図61に示すよう
に、絶縁膜21上に、周辺回路領域PにおけるnMOS
形成領域およびnウエル給電領域10nが露出し、周辺
回路領域PにおけるpMOS形成領域、周辺回路領域p
およびメモリセル領域Mにおけるpウエル給電領域10
p,10p’さらにはメモリセル領域Mを被覆するよう
なフォトレジスト(第1マスク)12cをフォトリソグ
ラフィ技術によって形成する。
【0284】すなわち、メモリセル選択MOS・FET
用のn- 形の半導体領域13nla1,13nlb1 を形
成するための不純物注入工程を行わないことにより、半
導体集積回路装置の製造時間の短縮および製造コストの
低減を図ることが可能となる。また、メモリセル選択M
OS・FETの短チャネル特性が改善され、より短いゲ
ート長が使用可能となる。
【0285】また、ゲート電極3ng, 3pg、キャッ
プ絶縁膜8、ゲート電極13ng(ワード線WL)およ
びキャップ絶縁膜15の側面の絶縁膜21部分が前記実
施の形態4等で説明したサイドウォールの役目を果たす
ので、特にサイドウォールを形成する工程が必要ない。
したがって、そのサイドウォールを形成するためのドラ
イエッチング工程および洗浄・乾燥工程を削減できるの
で、半導体集積回路装置の製造時間の短縮とともに、異
物発生に起因する不良発生率を低減でき半導体集積回路
装置の歩留まりおよび信頼性を向上させることが可能と
なる。
【0286】続いて、前記実施の形態5と同様に、その
フォトレジスト12cをマスクとして、例えばp形不純
物のホウ素を絶縁膜21を通してイオン注入法等によっ
て半導体基板1に注入する。この不純物のドーズ量は、
例えば4×1012個/cm2程度である。この不純物導
入工程は、周辺回路領域PにおけるnMOSの短チャネ
ル抑制用のp- 形半導体領域4pを形成するための工程
である。
【0287】この際、半導体基板1を傾けることによ
り、その不純物を半導体基板1の主面に対して斜めに注
入する。これは、その不純物をゲート電極端に到達さ
せ、かつ、ゲート電極によるシャドウィング効果を防止
するためである。これにより、nMOS形成領域におい
ては不純物をゲート電極3ng端部の下層にもぐり込む
ように導入できるとともに、nウエル給電領域10nに
おいてはp- 形半導体領域11pの深さを比較的浅くす
ることが可能となっている。その不純物の注入方向は、
特限定されないが4方向以上とする。
【0288】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 11
pは形成されていないが、説明を分かり易くするために
図示する。
【0289】その後、図62に示すように、p- 形半導
体領域4p, 11p形成用の不純物の導入時に用いたフ
ォトレジスト12cをマスクとして、例えばn形不純物
のリンまたはAsを絶縁膜21を通じてイオン注入法等
によって半導体基板1に注入する。この不純物のドーズ
量は、例えば1×1014個/cm2 程度である。この不
純物導入工程は、nMOSのn- 形半導体領域3nla
およびnウエル給電領域のn- 形半導体領域10naを
形成するための工程である。
【0290】この際、そのn形不純物をゲート電極端に
到達させ、かつ、ゲート電極によるシャドウィング効果
を防止すべく、そのn形不純物を半導体基板1の主面に
対して斜め方向から注入するが、その注入角度は、上記
したp- 形半導体領域4p,11pを形成するための不
純物の注入角度と同一とする。すなわち、そのn形不純
物(低不純物濃度領域)の注入時には、半導体基板1の
傾斜角度を上記したp形不純物(短チャネル抑制用)注
入時のまま行う。そのn形不純物の注入方向は、特に限
定されないが4方向以上とする。
【0291】このようなイオン注入により、nMOS形
成領域においては、p形不純物の方がn形不純物よりも
拡散係数が大きいので、n- 形半導体領域3nlaのチ
ャネル側端部にp- 形半導体領域4pを形成することが
できる。また、nウエル給電領域においては、n- 形半
導体領域10naがp- 形半導体領域11pよりも浅く
形成されるようになる。
【0292】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 11
p, 3nla, 10naは形成されていないが、説明を
分かり易くするために図示する。
【0293】その後、図63に示すように、p- 形半導
体領域4p, 11p形成用の不純物の導入時およびn-
形半導体領域3nla, 10na形成用の不純物の導入
時に用いたフォトレジスト12cをマスクとして、例え
ばn形不純物のリンまたはAsを絶縁膜21を通じてイ
オン注入法等によって半導体基板1に注入する。この不
純物のドーズ量は、例えば3×1015個/cm2 程度で
ある。この不純物注入工程は、nMOSのn+ 形半導体
領域3nlbおよびnウエル給電領域のn+ 形半導体領
域10nbを形成するための工程である。
【0294】ただし、この際、そのn形不純物を半導体
基板1の主面に対して垂直に注入する。また、そのn形
不純物を、nウエル給電領域10nのp- 半導体領域1
1pよりも深く、かつ、隣接する素子と分離可能な深さ
にイオン注入する。このようにn形不純物をp- 半導体
領域11pよりも深く打ち込むのは、上記したように、
nウエル給電領域10nにおいてはnウエルNWとは逆
導電形のp- 形半導体領域11pがn- 形半導体領域1
0naよりも深く形成されており、このままだと良好な
ウエル接続ができなくなってしまうので、そのn形不純
物の導入時には、p- 半導体領域11pがnウエル給電
領域10nに形成されないように、そのn形不純物をp
- 半導体領域11pよりも深く注入する。これにより、
良好なウエル接続が可能となる。
【0295】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 11
p, 3nla, 3nlb, 10na, 10nbは形成さ
れていないが、説明を分かり易くするために図示する。
【0296】このように本実施の形態6においては、n
MOS3nが必要とするn形半導体領域3nlおよびp
- 形半導体領域4p、さらにはnウエル給電領域10n
を同一のフォトレジストをマスクとしたイオン注入によ
って形成することができる。したがって、フォトレジス
ト膜の塗布、露光および現像等の一連のフォトリソグラ
フィ工程を大幅に低減できる。また、フォトマスクの枚
数も低減できる。
【0297】次いで、フォトレジスト12cを除去した
後、図64に示すように、半導体基板1上に、周辺回路
領域PにおけるpMOS形成領域およびpウエル給電領
域10p、メモリセル領域Mにおけるpウエル給電領域
10p’が露出し、周辺回路領域PにおけるnMOS形
成領域およびnウエル給電領域10nを被覆するような
フォトレジスト(第2マスク)12dをフォトリソグラ
フィ技術によって形成する。
【0298】続いて、前記実施の形態5と同様に、その
フォトレジスト12dをマスクとして、例えばn形不純
物のリンまたはAsを絶縁膜21を通じてイオン注入法
等によって半導体基板1に注入する。この不純物のドー
ズ量は、例えば3×1012個/cm2 程度である。この
不純物導入工程は、周辺回路領域PにおけるpMOSの
短チャネル抑制用のn- 形半導体領域4nを形成するた
めの工程である。
【0299】この際、半導体基板1を傾けることによ
り、その不純物を半導体基板1の主面に対して斜めに注
入する。これは、その不純物をゲート電極端に到達さ
せ、かつ、ゲート電極によるシャドウィング効果を防止
するためである。これにより、pMOS形成領域におい
ては不純物をゲート電極3pg端部の下にもぐり込むよ
うに導入できるとともに、pウエル給電領域10p,1
0p’においてはn- 形半導体領域11nの深さを比較
的浅くすることが可能となっている。その不純物の注入
方向は、特限定されないが4方向以上とする。
【0300】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 11
p, 4n, 11n, 3nla, 3nlb, 10na, 1
0nbは形成されていないが、説明を分かり易くするた
めに図示する。
【0301】その後、図65に示すように、n- 形半導
体領域4n, 11n形成用の不純物の導入時に用いたフ
ォトレジスト12dをマスクとして、例えばp形不純物
のホウ素を絶縁膜21を通じてイオン注入法等によって
半導体基板1に注入する。この不純物のドーズ量は、例
えば3×1013個/cm2 程度である。この不純物導入
工程は、pMOSのp- 形半導体領域3plaおよびp
ウエル給電領域のp-形半導体領域10paを形成する
ための工程である。
【0302】この際、そのp形不純物をゲート電極端に
到達させ、かつ、ゲート電極によるシャドウィング効果
を防止すべく、そのp形不純物を半導体基板1の主面に
対して斜め方向から注入するが、その注入角度は、上記
したn- 形半導体領域4n,11nを形成するための不
純物の注入角度と同一とする。すなわち、そのp形不純
物(低不純物濃度領域)の注入時には、半導体基板1の
傾斜角度をn形不純物(短チャネル抑制用)注入時のま
ま行う。そのp形不純物の注入方向は、特に限定されな
いが4方向以上とする。
【0303】ただし、ここでは、pMOS形成領域にお
いて、そのp形不純物のゲート電極3pg端部下層への
もぐり込み量が、上記したn- 形半導体領域4nよりも
小さくなるようにイオン打ち込みエネルギーを設定す
る。したがって、pMOS形成領域においては、p-
半導体領域3plaのチャネル側端部にn- 形半導体領
域4nが残るようにすることができる。また、pウエル
給電領域においては、p- 形半導体領域10paがn-
形半導体領域11nよりも浅く形成されるようになる。
【0304】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 4
n, 11p, 11n, 3nla, 3nlb, 3pla,
10na, 10nb, 10paは形成されていないが、
説明を分かり易くするために図示する。
【0305】その後、図66に示すように、n- 形半導
体領域4n, 11n形成用の不純物の導入時およびp-
形半導体領域3pla, 10pa形成用の不純物の導入
時に用いたフォトレジスト12dをマスクとして、例え
ばp形不純物のホウ素を絶縁膜21を通じてイオン注入
法等によって半導体基板1に注入する。この不純物のド
ーズ量は、例えば3×1015個/cm2 程度である。こ
の不純物注入工程は、pMOS3pのp+ 形半導体領域
3plbおよびpウエル給電領域のp+ 形半導体領域1
0pbを形成するための工程である。
【0306】ただし、この際、そのp形不純物を半導体
基板1の主面に対して垂直に注入する。また、ここで
は、そのp形不純物を、pウエル給電領域10pのn-
半導体領域11nよりも深く、かつ、隣接する素子と分
離可能な深さにイオン注入する。このようにp形不純物
をn- 半導体領域11nよりも深く打ち込むのは、上記
したように、pウエル給電領域10p,10p’におい
てはpウエルPWとは逆導電形のn- 形半導体領域11
nがp- 形半導体領域10paよりも深く形成されてお
り、このままだと良好なウエル接続ができなくなってし
まうので、そのp形不純物の導入時には、n- 半導体領
域11nがpウエル給電領域10p,10p’に形成さ
れないように、そのp形不純物をn- 半導体領域11n
よりも深く注入する。これにより、良好なウエル接続が
可能となる。
【0307】なお、この段階では、不純物を活性化する
ための熱処理を行っていないので半導体領域4p, 4
n, 11p, 11n, 3nla, 3nlb, 3pla,
3plb, 10na, 10nb, 10pa, 10pbは
形成されていないが、説明を分かり易くするために図示
する。
【0308】このように本実施の形態6においては、p
MOS3pが必要とするp形半導体領域3plおよびn
- 形半導体領域4n、さらにはpウエル給電領域10
p,10p’を同一のフォトレジストをマスクとしたイ
オン注入によって形成することができる。したがって、
フォトレジスト膜の塗布、露光および現像等の一連のフ
ォトリソグラフィ工程を大幅に低減できる。また、フォ
トマスクの枚数も低減できる。
【0309】次いで、フォトレジスト12dを除去した
後、半導体基板1に対して熱処理を施すことにより、半
導体基板1に導入した不純物の活性化および拡散させ
て、図67に示すように、nMOS3nを構成するn-
形半導体領域3nla、n+ 形半導体領域3nlbおよ
びp- 形半導体領域4p、pMOS3pを構成するp-
形半導体領域3pla、p+ 形半導体領域3plbおよ
びn- 形半導体領域4n、pウエル給電領域10pにお
けるp+ 形半導体領域10pb、nウエル給電領域10
nにおけるn+ 形半導体領域10nbを形成する。
【0310】続いて、図68に示すように、半導体基板
1上に、例えばSiO2 等からなる層間絶縁膜5a1 を
CVD法によって形成した後、図69に示すように、そ
の層間絶縁膜5a1 においてメモリセル領域Mに絶縁膜
21およびキャップ絶縁膜15をエッチングストッパと
して、絶縁膜21の上面が露出するまで接続孔17a1,
17b1 をフォトリソグラフィ技術およびドライエッチ
ング技術によって穿孔する。ここでは、SiO2 のエッ
チング速度の方が窒化シリコンのエッチング速度よりも
速くなるようにエッチング選択比を大きくした状態でエ
ッチング処理を施す。
【0311】続いて、今度は窒化シリコンのエッチング
速度の方がSiO2 のエッチング速度よりも速くなるよ
うにエッチング選択比を大きくした状態にエッチング条
件を切り換えて接続孔17a1,17b1 の底部に残され
ている絶縁膜21を除去することにより、図70に示す
ように、半導体基板1の上面が露出するような接続孔1
7a, 17bを穿孔する。このようにするのは、絶縁膜
21を設けない構造の場合において、半導体基板1の上
面が露出するような接続孔17a, 17bをSiO2
エッチングされ易い条件で穿孔する場合に、その接続孔
17a, 17bの底部から素子分離部2の分離用絶縁膜
(通常SiO2 からなる)が露出すると、その分離用絶
縁膜も除去され不良の原因となるので、それを防ぐべ
く、エッチング条件を上述のように2回に分けて行うよ
うにしている。
【0312】その後、その接続孔17a, 17bを通じ
て、例えばn形不純物のリンまたはAsをイオン注入法
等によって半導体基板1に注入する。この不純物導入工
程は、電界緩和用のn- 形半導体領域(第11半導体領
域)13nla3,13nb3を形成するための不純物の
導入工程である。この際、ここでは、その不純物を半導
体基板1の主面に対して垂直に打ち込む。なお、この段
階では、不純物を活性化するための熱処理を行っていな
いのでn- 形半導体領域13nla3,13nb3 は形成
されていないが、説明を分かり易くするために図示す
る。
【0313】次いで、半導体基板1上に、例えばリン等
のようなn形不純物を含有する低抵抗ポリシリコンをC
VD法で堆積した後、これを異方性のドライエッチング
またはCMP(Chemical Mechanical Polishing )技術
によってエッチバックすることにより、図71に示すよ
うに、その接続孔17a, 17b内に、例えばリン等の
ようなn形不純物を含有する低抵抗ポリシリコンからな
る導体膜18を埋め込む。そして、その半導体基板1に
対して熱処理を施す。これにより、上記イオン注入によ
って半導体基板1に注入したn形不純物を活性化および
拡散させて電界緩和用のn- 形半導体領域13nla3,
13nlb3 を形成するとともに、導体膜18中のn形
不純物のリンを半導体基板1側に拡散させてn+ 形半導
体領域13nla2,13nlb2 を形成する。これによ
り、選択MOS13を形成する。
【0314】ただし、導体膜18の形成方法としては、
これに限定されるものではなく、例えば次のようにして
も良い。まず、接続孔17a, 17bを穿孔した後、半
導体基板1上にノンドープのポリシリコンをCVD法に
よって堆積した後、その上部を上記と同様にエッチバッ
クすることにより接続孔17a, 17b内にノンドープ
のポリシリコン膜を埋め込む。続いて、例えばリンまた
はAs等のようなn形不純物をノンドープのポリシリコ
ン膜にイオン注入法によって打ち込む。その後、熱処理
によってノンドープのポリシリコン膜に注入した不純物
を活性化させて導体膜18を形成する。
【0315】続いて、図72に示すように、半導体基板
1上に、例えばSiO2 等からなる層間絶縁膜5a2 を
CVD法等によって形成した後、層間絶縁膜5a(5a
1,5a2 )の一部に、半導体基板1の主面に達する接続
孔6および導体膜18の上部に達する接続孔19をフォ
トリソグラフィ技術およびドライエッチング技術によっ
て穿孔する。
【0316】その後、層間絶縁膜5a上に、例えばWの
単体膜またはTi/TiN/Wの積層膜からなる導体膜
をスパッタリング法等によって堆積した後、その導体膜
をフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術
等によってパターニングすることにより電極7a〜7e
およびビット線BLを形成する。
【0317】その後、図73に示すように、半導体基板
1上に、例えばSiO2 等からなる層間絶縁膜5bをC
VD法等によって形成することにより、電極7a〜7e
およびビット線BLを被覆した後、例えばクラウン形の
キャパシタ14を形成する。
【0318】次に、本実施の形態6の半導体集積回路装
置の各部の不純物濃度分布を図74〜図79によって説
明する。
【0319】図74は短チャネル抑制用のp- 形半導体
領域4pの不純物濃度分布は、n-形半導体領域3nl
aの不純物濃度分布よりも深い位置まで広がっている。
+形半導体領域3nlbは、n- 形半導体領域3nl
aおよびp- 形半導体領域4pの不純物濃度分布よりも
高濃度で、かつ、深い位置まで広がっている。なお、n
- 形半導体領域3nla、短チャネル抑制用のp- 形半
導体領域4pおよびn+ 形半導体領域3nlbの不純物
濃度分布は、それらの不純物を絶縁膜21を通じて半導
体基板1に打ち込んでいるので絶縁膜21にも存在して
いる。
【0320】図75はnウエル給電領域10nにおける
不純物濃度分布を示している。p-形半導体領域11p
の不純物分布は、n- 形半導体領域10naの不純物分
布よりもも深い位置まで広がっている。しかし、n+
半導体領域10nbは、そのp- 形半導体領域11pの
不純物分布よりも高濃度で、かつ、深い位置まで広がっ
ている。したがって、nウエルNWに対してウエル電位
を良好に供給することが可能となっている。なお、p--
(Channel )はpMOS3pのしきい電圧設定のために
チャネルに導入した不純物の濃度分布である。また、n
- 形半導体領域10na、p- 形半導体領域11pおよ
びn+ 形半導体領域10nbの不純物濃度分布は、それ
らの不純物を絶縁膜21を通じて半導体基板1に打ち込
んでいるので絶縁膜21にも存在している。
【0321】図76はpMOS3pのソース・ドレイン
部分における不純物濃度分布を示している。短チャネル
抑制用のn- 形半導体領域4nの不純物濃度分布は、p
- 形半導体領域3plaの不純物濃度分布よりも深い位
置まで広がっている。p+ 形半導体領域3plbは、p
- 形半導体領域3plaおよびN- 形半導体領域4Nの
不純物濃度分布よりも高濃度で、かつ、深い位置まで広
がっている。なお、p--(Channel )はpMOS3pの
しきい電圧設定のためにチャネルに導入した不純物の濃
度分布である。また、p- 形半導体領域3pla、短チ
ャネル抑制用のn- 形半導体領域4nおよびp+ 形半導
体領域3plbの不純物濃度分布は、それらの不純物を
絶縁膜21を通じて半導体基板1に打ち込んでいるので
絶縁膜21にも存在している。
【0322】図77はpウエル給電領域10pにおける
不純物濃度分布を示している。n-形半導体領域11n
の不純物分布は、p- 形半導体領域10paの不純物分
布よりもも深い位置まで広がっている。しかし、p+
半導体領域10pbは、そのn- 形半導体領域11nの
不純物分布よりも高濃度で、かつ、深い位置まで広がっ
ている。したがって、pウエルPWに対してもウエル電
位を良好に供給することが可能となっている。なお、p
- 形半導体領域10pa、n- 形半導体領域11nおよ
びp+ 形半導体領域10pbの不純物濃度分布は、それ
らの不純物を絶縁膜21を通じて半導体基板1に打ち込
んでいるので絶縁膜21にも存在している。
【0323】図78は図73のメモリセル領域Mの要部
拡大断面図を模式的に示し、図79はこの図78の選択
MOS13のソース・ドレイン部分における不純物濃度
分布を示している。なお、図78においては図面を分か
りやすくするために半導体領域13nla, 13nlb
にはハッチングを付していない。
【0324】n- 形半導体領域13nla3 (13nl
b3 )は図78に示すように半導体基板1の横方向およ
び厚さ方向に広い不純物濃度分布の広がりを有してい
る。n+ 形半導体領域13nla2 (13nlb2 )
は、そのn- 形半導体領域13nla3 (13nlb3
)の不純物濃度分布よりも高濃度となっているが、相
対的に不純部濃度の低いn- 形半導体領域13nla3
(13nlb3 )によって全体的に取り囲まれている。
これにより、高い電界がn+ 形半導体領域13nla2
(13nlb2 )に局部的に印加されてしまう現象を抑
制することが可能となり、半導体集積回路装置の歩留ま
りおよび信頼性を向上させることが可能となっている。
【0325】このような本実施の形態6においても、前
記実施の形態1, 2, 4, 5で得られた効果の他に以下
の効果を得ることが可能となる。
【0326】(1).メモリセル選択MOS・FET用のn
- 形の半導体領域13nla1,13nlb1 を形成する
ための不純物注入工程を行わないことにより、半導体集
積回路装置の製造時間の短縮および製造コストの低減を
図ることが可能となる。
【0327】(2).メモリセル選択MOS・FET用のn
- 形の半導体領域13nla1,13nlb1 を形成する
ための不純物注入工程を行わないことにより、半導体基
板1に導入される不純物濃度を低減することができるの
で、接合容量を低減でき、半導体集積回路装置の動作速
度の向上を図ることが可能となる。
【0328】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態1〜6に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0329】例えば前記実施の形態1〜6においては、
素子分離部を溝掘り埋込形の素子分離部を形成した場合
について説明したが、これに限定されるものではなく、
例えばフィールド絶縁膜による素子分離部を形成しても
良い。
【0330】また、前記実施の形態1〜3においては、
ゲート電極をポリシリコンとシリサイドとの積層構造と
した場合について説明したが、これに限定されるもので
はなく、例えばゲート電極をポリシリコンの単体膜、ま
たは低抵抗ポリシリコン上に窒化チタンや窒化タングス
テン等のようなバリア金属膜を介してタングステン等の
ような金属膜を積み重ねてなる、いわゆるポリメタル構
造で構成しても良い。
【0331】また、前記実施の形態1〜3においては、
半導体基板にpウエルおよびnウエルを有する構造に適
用した場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、例えばpウエルまたはnウエルのいずれか一
方を有する場合でnチャネル形のMOS・FETおよび
pチャネル形のMOS・FETを同一半導体基板に設け
る構造の場合にも適用できる。
【0332】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるDRA
Mの製造技術に適用した場合について説明したが、それ
に限定されるものではなく、例えば情報蓄積用のキャパ
シタの容量絶縁膜として強誘電体薄膜を用いるFRAM
(Ferroelctric RAM)の製造技術等に適用できる。この
FRAMの構造は前記実施の形態1〜6で説明したDR
AMと同じである。なお、この場合、キャパシタの蓄積
電極は、例えば白金(Pt)等のような耐酸化性の高
い、反応性の低い、しかも加工性の良い材料で構成され
ている。また、その容量絶縁膜は、例えばPbZrx
1-X 3 系の誘電体材料からなる。プレート電極(容
量絶縁膜と接する電極)は、蓄積電極と同じ理由から、
例えばPtによって構成されている。
【0333】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0334】(1).本発明の半導体集積回路装置の製造方
法によれば、1つの第1マスクを用いて、nチャネル形
のMISトランジスタのソース・ドレイン領域用のn+
形半導体領域、nチャネル形のMISトランジスタでの
短チャネル効果抑制用のp- 形半導体領域およびnウエ
ル給電領域を形成するための不純物導入工程を行い、か
つ、1つの第2マスクを用いてpチャネル形のMISト
ランジスタのソース・ドレイン領域用のp+ 形半導体領
域、pチャネル形のMISトランジスタでの短チャネル
効果抑制用のn- 形半導体領域およびpウエル給電領域
を形成するための不純物導入工程を行うことにより、フ
ォトレジストの形成および除去工程数を大幅に低減する
ことができるので、nチャネル形のMISトランジスタ
およびpチャネル形のMISトランジスタを同一半導体
基板上に設ける構造を有する半導体集積回路装置の製造
工程を低減することが可能となる。
【0335】(2).本発明の半導体集積回路装置の製造方
法によれば、1つの第1マスクを用いてnチャネル形の
MISトランジスタのソース・ドレイン領域用のn+
半導体領域、n- 形半導体領域、nチャネル形のMIS
トランジスタでの短チャネル効果抑制用のp- 形半導体
領域およびnウエル給電領域を形成するための不純物イ
オン導入工程を行い、かつ、1つの第2マスクを用いて
pチャネル形のMISトランジスタのソース・ドレイン
領域用のp+ 形半導体領域、p- 形半導体領域、pチャ
ネル形のMISトランジスタでの短チャネル効果抑制用
のn- 形半導体領域およびpウエル給電領域を形成する
ための不純物イオン導入工程を行うことにより、フォト
レジストの形成および除去工程数を大幅に低減すること
ができる。このため、nチャネル形のMISトランジス
タおよびpチャネル形のMISトランジスタを同一半導
体基板上に設ける構造を有する半導体集積回路装置の製
造工程を低減することが可能となる。
【0336】(3).本発明の半導体集積回路装置の製造方
法によれば、nチャネル形MIS・FET形成領域が露
出する1つの第1マスクを用いて第3半導体領域、第4
半導体領域および第5半導体領域を形成するための不純
物導入工程を行い、かつ、pチャネル形MIS・FET
形成領域が露出する1つの第2マスクを用いて第6半導
体領域、第7半導体領域および第8半導体領域を形成す
るための不純物導入工程を行うことにより、同一半導体
基板上にnチャネル形MIS・FETおよびpチャネル
形MIS・FETを形成する場合に、フォトレジストの
形成および除去工程数を大幅に低減することができる。
このため、nチャネル形のMISトランジスタおよびp
チャネル形のMISトランジスタを同一半導体基板上に
設ける構造を有する半導体集積回路装置の製造工程数を
低減することが可能となる。
【0337】(4).本発明の半導体集積回路装置の製造方
法によれば、nチャネル形MIS・FET形成領域およ
び第2給電領域が露出する1つの第1マスクを用いて第
3半導体領域、第4半導体領域および第5半導体領域を
形成するための不純物導入工程を行い、かつ、pチャネ
ル形MIS・FET形成領域および第1給電領域が露出
する1つの第2マスクを用いて第6半導体領域、第7半
導体領域および第8半導体領域を形成するための不純物
導入工程を行うことにより、同一半導体基板上にnチャ
ネル形MIS・FETおよびpチャネル形MIS・FE
Tを形成する場合に、nチャネル形MIS・FETおよ
びpチャネル形MIS・FETを構成する半導体領域の
形成と同時に第1給電領域および第2給電領域を構成す
る半導体領域を形成することができるとともに、フォト
レジストの形成および除去工程数を大幅に低減すること
ができる。このため、nチャネル形のMISトランジス
タ、pチャネル形のMISトランジスタ、第1給電領域
および第2給電領域を同一半導体基板上に設ける構造を
有する半導体集積回路装置の製造工程を低減することが
可能となる。
【0338】(5).本発明の半導体集積回路装置の製造方
法によれば、前記n形の第3不純物は、前記半導体基板
の主面に対して垂直な方向に対して第1の傾きを持って
イオン打ち込みし、前記p形の第1不純物およびn形の
第2不純物は、前記半導体基板の主面に対して垂直な方
向に対して第2の傾きを持ってイオン打ち込みし、前記
第2の傾きは、前記第1の傾きよりも大きく、前記p形
の第6不純物は、前記半導体基板の主面に対して垂直な
方向に対して第3の傾きを持ってイオン打ち込みし、前
記n形の第4不純物およびp形の第5不純物は、前記半
導体基板の主面に対して垂直な方向に対して第4の傾き
を持ってイオン打ち込みし、前記第4の傾きは、前記第
3の傾きよりも大きいことにより、第1給電領域および
第2給電領域において接合不良を生じることなく、第1
給電領域および第2給電領域を構成する半導体領域を形
成することが可能となる。
【0339】(6).本発明の半導体集積回路装置の製造方
法によれば、前記第1給電領域および第3給電領域にお
いて、前記第8半導体領域は、前記第6半導体領域およ
び第7半導体領域を覆うように形成され、前記第2給電
領域において、前記第5半導体領域は、前記第3半導体
領域および第4半導体領域を覆うように形成されている
ことにより、第1給電領域および第2給電領域において
接合不良を生じることなく、第1給電領域および第2給
電領域を構成する半導体領域を形成することが可能とな
る。
【0340】(7).上記(1) 、(2) 、(3) または(4) によ
り、その半導体集積回路装置の製造プロセスを簡略化す
ることができ半導体集積回路装置の製造時間の短縮およ
び製造コストの低減を図ることが可能となるとともに、
異物の付着率を低減することができるので、その半導体
集積回路装置の歩留りおよび信頼性を向上させることが
可能となる。
【0341】(8).上記(1) 、(2) 、(3) または(4) によ
り、nチャネル形のMISトランジスタおよびpチャネ
ル形のMISトランジスタを同一半導体基板上に設ける
構造を有する半導体集積回路装置の製造工程で用いるフ
ォトマスクの枚数を低減することが可能となる。したが
って、その半導体集積回路装置の製造コストの低減を図
ることが可能となる。
【0342】(9).本発明の半導体集積回路装置の製造方
法によれば、pチャネル形のMISトランジスタおよび
nチャネル形のMISトランジスタ等における不純物イ
オン導入工程において、メモリセル領域にマスクを形成
しておくことにより、メモリセルにおける接合リークの
増加を抑えることができ、それに起因するリフレッシュ
特性の劣化を抑制することができるとともに、周辺回路
領域における短チャネル効果を抑制でき、電流駆動能力
を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体集積回路装置の要部断面図であ
る。
【図2】図1の半導体集積回路装置のウエル給電領域に
おける半導体領域の分布を示すグラフ図である。
【図3】本発明者が検討したウエル給電領域における半
導体領域の分布を示すグラフ図である。
【図4】図1の半導体集積回路装置の製造工程中におけ
る要部断面図である。
【図5】図1の半導体集積回路装置の図4に続く製造工
程中における要部断面図である。
【図6】図1の半導体集積回路装置の図5に続く製造工
程中における要部断面図である。
【図7】図1の半導体集積回路装置の図6に続く製造工
程中における要部断面図である。
【図8】図1の半導体集積回路装置の図7に続く製造工
程中における要部断面図である。
【図9】図1の半導体集積回路装置の図8に続く製造工
程中における要部断面図である。
【図10】図1の半導体集積回路装置の図9に続く製造
工程中における要部断面図である。
【図11】図1の半導体集積回路装置の図10に続く製
造工程中における要部断面図である。
【図12】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の要部断面図である。
【図13】図12の半導体集積回路装置の製造工程中に
おける要部断面図である。
【図14】図12の半導体集積回路装置の図13に続く
製造工程中における要部断面図である。
【図15】図12の半導体集積回路装置の図14に続く
製造工程中における要部断面図である。
【図16】図12の半導体集積回路装置の図15に続く
製造工程中における要部断面図である。
【図17】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造工程中における要部断面図である。
【図18】図17に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図19】図18に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図20】図19に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図21】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造工程中における要部断面図である。
【図22】図21半導体集積回路装置の製造工程中にお
ける要部断面図である。
【図23】図21に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図24】図21に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図25】図21に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図26】図21に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図27】図21に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図28】図21に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図29】図21に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図30】図21に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図31】図21に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図32】図21に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図33】図21に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図34】本実施の形態の半導体集積回路装置の要部の
不純物濃度分布を説明するための説明図である。
【図35】本実施の形態の半導体集積回路装置の要部の
不純物濃度分布を説明するための説明図である。
【図36】本実施の形態の半導体集積回路装置の要部の
不純物濃度分布を説明するための説明図である。
【図37】本実施の形態の半導体集積回路装置の要部の
不純物濃度分布を説明するための説明図である。
【図38】本実施の形態の半導体集積回路装置のメモリ
セル領域の要部拡大断面図である。
【図39】図38のメモリセル選択MOS・FETのソ
ース・ドレインの不純物濃度分布を説明するための説明
図である。
【図40】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造工程中における要部断面図である。
【図41】図40に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図42】図40に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図43】図40に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図44】図40に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図45】図40に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図46】図40に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図47】図40に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図48】図40に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図49】図40に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図50】図40に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図51】図40に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図52】図40に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図53】図40に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図54】図40に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図55】本実施の形態の半導体集積回路装置の要部の
不純物濃度分布を説明するための説明図である。
【図56】本実施の形態の半導体集積回路装置の要部の
不純物濃度分布を説明するための説明図である。
【図57】本実施の形態の半導体集積回路装置の要部の
不純物濃度分布を説明するための説明図である。
【図58】本実施の形態の半導体集積回路装置の要部の
不純物濃度分布を説明するための説明図である。
【図59】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造工程中における要部断面図である。
【図60】図59半導体集積回路装置の製造工程中にお
ける要部断面図である。
【図61】図59に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図62】図59に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図63】図59に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図64】図59に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図65】図59に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図66】図59に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図67】図59に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図68】図59に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図69】図59に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図70】図59に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図71】図59に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図72】図59に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図73】図59に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図74】本実施の形態の半導体集積回路装置の要部の
不純物濃度分布を説明するための説明図である。
【図75】本実施の形態の半導体集積回路装置の要部の
不純物濃度分布を説明するための説明図である。
【図76】本実施の形態の半導体集積回路装置の要部の
不純物濃度分布を説明するための説明図である。
【図77】本実施の形態の半導体集積回路装置の要部の
不純物濃度分布を説明するための説明図である。
【図78】本実施の形態の半導体集積回路装置のメモリ
セル領域の要部拡大断面図である。
【図79】図78のメモリセル選択MOS・FETのソ
ース・ドレインの不純物濃度分布を説明するための説明
図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 素子分離部 2a 溝 2b 絶縁膜(分離膜) 3n nチャネル形のMOS・FET 3nl n形半導体領域 3nla n- 形半導体領域(第4半導体領域) 3nlb n+ 形半導体領域(第5半導体領域) 3ni ゲート絶縁膜 3ng ゲート電極 3p pチャネル形のMOS・FET 3pl p形半導体領域 3pla p- 形半導体領域(第7半導体領域) 3plb p+ 形半導体領域(第8半導体領域) 3pi ゲート絶縁膜 3pg ゲート電極 4p p- 形半導体領域(第3半導体領域) 4n n- 形半導体領域(第6半導体領域) 5a, 5b 層間絶縁膜 6 接続孔 7a〜7e 電極 8 キャップ絶縁膜 9 サイドウォール 10p pウエル給電領域 10pa p- 形半導体領域(第7半導体領域) 10pb p+ 形半導体領域(第8半導体領域) 10n nウエル給電領域 10na n- 形半導体領域(第4半導体領域) 10nb n+ 形半導体領域(第5半導体領域) 11p p- 形半導体領域(第3半導体領域) 11n n- 形半導体領域(第6半導体領域) 12a フォトレジスト(第1マスク) 12b フォトレジスト(第2マスク) 12c フォトレジスト(第1マスク) 12d フォトレジスト(第2マスク) 12e フォトレジスト(第1マスク) 12f フォトレジスト(第2マスク) 13 メモリセル選択MOS・FET 13nl n形半導体領域 13nla 半導体領域 13nla1 n- 形半導体領域(第10半導体領域) 13nla2 n+ 形半導体領域(第12半導体領域) 13nla3 n- 形半導体領域(第11半導体領域) 13nlb 半導体領域 13nlb1 n- 形半導体領域(第10半導体領域) 13nlb2 n+ 形半導体領域(第12半導体領域) 13nlb3 n- 形半導体領域(第11半導体領域) 13ni ゲート絶縁膜 13ng ゲート電極 14 キャパシタ 14a 第1電極 14b キャパシタ絶縁膜 14c 第2電極 15 キャップ絶縁膜 16 サイドウォール 17a, 17b 接続孔 18 導体膜 19 接続孔 20 接続孔 21 絶縁膜 PW pウエル(第1半導体領域、第9半導体領域) NW nウエル(第2半導体領域) M メモリセル領域 MC メモリセル P 周辺回路領域

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にnチャネル形のMISト
    ランジスタおよびpチャネル形のMISトランジスタを
    形成してなる半導体集積回路装置の製造方法であって、
    (a)前記半導体基板にpウエルおよびnウエルを形成
    する工程と、(b)前記半導体基板上に、pチャネル形
    のMISトランジスタ形成領域およびpウエル給電領域
    を被覆し、かつ、nチャネル形のMISトランジスタ形
    成領域およびnウエル給電領域を露出させる第1マスク
    を形成する工程と、(c)前記第1マスクから露出した
    領域の半導体基板にp- 形半導体領域を形成するための
    p形不純物を半導体基板の主面に対して斜め方向から導
    入する工程と、(d)前記第1マスクから露出した領域
    の半導体基板にn+ 形半導体領域を形成するためのn形
    不純物を導入する工程と、(e)前記半導体基板上に、
    nチャネル形のMISトランジスタ形成領域およびnウ
    エル給電領域を被覆し、かつ、pチャネル形のMISト
    ランジスタ形成領域およびpウエル給電領域を露出させ
    る第2マスクを形成する工程と、(f)前記第2マスク
    から露出した領域の半導体基板にn- 形半導体領域を形
    成するためのn形不純物を半導体基板の主面に対して斜
    め方向から導入する工程と、(g)前記第2マスクから
    露出した領域の半導体基板にp+ 形半導体領域を形成す
    るためのp形不純物を導入する工程とを有することを特
    徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、(a)前記第1マスクから露出した領
    域の半導体基板にn- 形半導体領域を形成するためのn
    形不純物を導入する工程と、(b)前記第2マスクから
    露出した領域の半導体基板にp- 形半導体領域を形成す
    るためのp形不純物を導入する工程とを有することを特
    徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体集積回路
    装置の製造方法において、(a)前記第1マスクの形成
    工程に際して前記半導体基板のメモリセル領域も被覆す
    るように第1マスクを形成する工程と、(b)前記第2
    マスクの形成工程に際して前記半導体基板のメモリセル
    領域においてウエル給電領域以外が被覆されるように第
    2マスクを形成する工程とを有することを特徴とする半
    導体集積回路装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の半導体集積
    回路装置の製造方法において、前記半導体基板に溝を掘
    った後、その溝内に分離膜を埋め込む工程を有すること
    を特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板のpウエルに形成されたnチ
    ャネル形のMISトランジスタと、半導体基板のnウエ
    ルに形成されたpチャネル形のMISトランジスタとを
    有する半導体集積回路装置であって、 前記nチャネル形のMISトランジスタのソース・ドレ
    イン領域における深さ方向の不純物濃度分布が、nウエ
    ル給電領域における深さ方向の不純物濃度分布と同一で
    あり、 前記pチャネル形のMISトランジスタのソース・ドレ
    イン領域における深さ方向の不純物濃度分布が、pウエ
    ル給電領域における深さ方向の不純物濃度分布と同一で
    あることを特徴とする半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 半導体基板にp形の第1半導体領域とn
    形の第2半導体領域とを有し、前記p形の第1半導体領
    域には、nチャネル形MIS・FETと前記p形の第1
    半導体領域に第1固定電位を供給するための第1給電領
    域とを有し、前記n形の第2半導体領域には、pチャネ
    ル形MIS・FETと前記n形の第2半導体領域に第2
    固定電位を供給するための第2給電領域とを有する半導
    体集積回路装置の製造方法であって、(a)前記半導体
    基板の主面上にゲート絶縁膜を形成する工程と、(b)
    前記p形の第1半導体領域の主面上の前記ゲート絶縁膜
    上に、側壁を有するゲート電極を形成する工程と、
    (c)前記ゲート電極の側壁に側壁絶縁膜を形成する工
    程と、(d)前記半導体基板上に、前記nチャネル形M
    IS・FET形成領域と前記第2給電領域とが露出する
    第1マスクを形成する工程と、(e)前記半導体基板に
    おいて前記第1マスクから露出した領域に、第3半導体
    領域を形成するためのp形の第1不純物、第4半導体領
    域を形成するためのn形の第2不純物および第5半導体
    領域を形成するためのn形の第3不純物をイオン打ち込
    みする工程とを有し、 前記n形の第3不純物は、前記p形の第1不純物よりも
    深い位置にイオン打ち込みすることを特徴とする半導体
    集積回路装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、 前記n形の第3不純物は、前記n形の第2不純物よりも
    高濃度にイオン打ち込みすることを特徴とする半導体集
    積回路装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、 前記n形の第3不純物は、前記半導体基板の主面に対し
    て垂直な方向に対して第1の傾きを持ってイオン打ち込
    みし、 前記p形の第1不純物およびn形の第2不純物は、前記
    半導体基板の主面に対して垂直な方向に対して第2の傾
    きを持ってイオン打ち込みし、 前記第2の傾きは、前記第1の傾きよりも大きいことを
    特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、 前記工程(c)は、前記半導体基板の主面上に前記ゲー
    ト電極を被覆するように絶縁膜を堆積する工程と、前記
    絶縁膜を異方性エッチング処理をする工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の半導体集積回路装置の
    製造方法において、前記工程(e)の後に、前記半導体
    基板に対して熱処理を施すことにより、前記第3半導体
    領域、前記第4半導体領域および前記第5半導体領域を
    形成することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記第3半導体領域、前記第4半
    導体領域および前記第5半導体領域は、前記側壁絶縁膜
    に対して自己整合的に形成されることを特徴とする半導
    体集積回路装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 半導体基板にp形の第1半導体領域と
    n形の第2半導体領域とを有し、前記p形の第1半導体
    領域には、nチャネル形MIS・FETを有し、前記n
    形の第2半導体領域には、pチャネル形MIS・FET
    を有する半導体集積回路装置の製造方法であって、
    (a)前記半導体基板の主面上にゲート絶縁膜を形成す
    る工程と、(b)前記p形の第1半導体領域および前記
    n形の第2半導体領域の主面上の前記ゲート絶縁膜上
    に、側壁を有するゲート電極を形成する工程と、(c)
    前記ゲート電極の側壁に側壁絶縁膜を形成する工程と、
    (d)前記半導体基板上に、前記nチャネル形MIS・
    FET形成領域が露出され、前記pチャネル形MIS・
    FET形成領域が覆われる第1マスクを形成する工程
    と、(e)前記半導体基板において前記第1マスクから
    露出した領域に、第3半導体領域を形成するためのp形
    の第1不純物、第4半導体領域を形成するためのn形の
    第2不純物および第5半導体領域を形成するためのn形
    の第3不純物をイオン打ち込みする工程と、(f)前記
    半導体基板上に、前記pチャネル形MIS・FET形成
    領域が露出され、前記nチャネル形MIS・FET形成
    領域が覆われる第2マスクを形成する工程と、(g)前
    記半導体基板において前記第2マスクから露出した領域
    に、第6半導体領域を形成するためのn形の第4不純
    物、第7半導体領域を形成するためのp形の第5不純物
    および第8半導体領域を形成するためのp形の第6不純
    物をイオン打ち込みする工程とを有することを特徴とす
    る半導体集積回路装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記n形の第3不純物は、前記p
    形の第1不純物よりも深い位置にイオン打ち込みし、前
    記p形の第6不純物は、前記n形の第4不純物よりも深
    い位置にイオン打ち込みすることを特徴とする半導体集
    積回路装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記n形の第3不純物は、前記n
    形の第2不純物よりも高濃度にイオン打ち込みし、前記
    p形の第6不純物は、前記p形の第5不純物よりも高濃
    度にイオン打ち込みすることを特徴とする半導体集積回
    路装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、 前記n形の第3不純物は、前記半導体基板の主面に対し
    て垂直な方向に対して第1の傾きを持ってイオン打ち込
    みし、前記p形の第1不純物およびn形の第2不純物
    は、前記半導体基板の主面に対して垂直な方向に対して
    第2の傾きを持ってイオン打ち込みし、前記第2の傾き
    は、前記第1の傾きよりも大きく、 前記p形の第6不純物は、前記半導体基板の主面に対し
    て垂直な方向に対して第3の傾きを持ってイオン打ち込
    みし、前記n形の第4不純物およびp形の第5不純物
    は、前記半導体基板の主面に対して垂直な方向に対して
    第4の傾きを持ってイオン打ち込みし、前記第4の傾き
    は、前記第3の傾きよりも大きいことを特徴とする半導
    体集積回路装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記工程(c)は、前記半導体基
    板の主面上に前記ゲート電極を被覆するように絶縁膜を
    堆積する工程と、前記絶縁膜を異方性エッチング処理を
    する工程とを有することを特徴とする半導体集積回路装
    置の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項14記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記工程(g)の後に、前記半導
    体基板に対して熱処理を施すことにより、前記第3半導
    体領域、前記第4半導体領域、前記第5半導体領域、前
    記第6半導体領域、前記第7半導体領域および前記第8
    半導体領域を形成することを特徴とする半導体集積回路
    装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記第3半導体領域、前記第4半
    導体領域および前記第5半導体領域は、前記p形の第1
    半導体領域上のゲート電極の側壁の側壁絶縁膜に対して
    自己整合的に形成され、前記第6半導体領域、前記第7
    半導体領域および前記第8半導体領域は、前記n形の第
    2半導体領域上のゲート電極の側壁の側壁絶縁膜に対し
    て自己整合的に形成されることを特徴とする半導体集積
    回路装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 半導体基板にp形の第1半導体領域と
    n形の第2半導体領域とを有し、前記p形の第1半導体
    領域には、nチャネル形MIS・FETと前記p形の第
    1半導体領域に第1固定電位を供給するための第1給電
    領域とを有し、前記n形の第2半導体領域には、pチャ
    ネル形MIS・FETと前記n形の第2半導体領域に第
    2固定電位を供給するための第2給電領域とを有する半
    導体集積回路装置の製造方法であって、(a)前記半導
    体基板の主面上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    (b)前記p形の第1半導体領域および前記n形の第2
    半導体領域の主面上の前記ゲート絶縁膜上に、側壁を有
    するゲート電極を形成する工程と、(c)前記ゲート電
    極の側壁に側壁絶縁膜を形成する工程と、(d)前記半
    導体基板上に、前記nチャネル形MIS・FET形成領
    域と前記第2給電領域とが露出され、前記pチャネル形
    MIS・FET形成領域と前記第1給電領域とが覆われ
    る第1マスクを形成する工程と、(e)前記半導体基板
    において前記第1マスクから露出した領域に、第3半導
    体領域を形成するためのp形の第1不純物、第4半導体
    領域を形成するためのn形の第2不純物および第5半導
    体領域を形成するためのn形の第3不純物をイオン打ち
    込みする工程と、(f)前記半導体基板上に、前記pチ
    ャネル形MIS・FET形成領域と前記第1給電領域と
    が露出され、前記nチャネル形MIS・FET形成領域
    と前記第2給電領域とが覆われる第2マスクを形成する
    工程と、(g)前記半導体基板において前記第2マスク
    から露出した領域に、第6半導体領域を形成するための
    n形の第4不純物、第7半導体領域を形成するためのp
    形の第5不純物および第8半導体領域を形成するための
    p形の第6不純物をイオン打ち込みする工程とを有し、 前記n形の第3不純物は、前記p形の第1不純物よりも
    深い位置にイオン打ち込みし、前記p形の第6不純物
    は、前記n形の第4不純物よりも深い位置にイオン打ち
    込みすることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記n形の第3不純物は、前記n
    形の第2不純物よりも高濃度にイオン打ち込みし、前記
    p形の第6不純物は、前記p形の第5不純物よりも高濃
    度にイオン打ち込みすることを特徴とする半導体集積回
    路装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、 前記n形の第3不純物は、前記半導体基板の主面に対し
    て垂直または垂直な方向に対して第1の傾きを持ってイ
    オン打ち込みし、前記p形の第1不純物およびn形の第
    2不純物は、前記半導体基板の主面に対して垂直な方向
    に対して第2の傾きを持ってイオン打ち込みし、前記第
    2の傾きは、前記第1の傾きよりも大きく、 前記p形の第6不純物は、前記半導体基板の主面に対し
    て垂直または垂直な方向に対して第3の傾きを持ってイ
    オン打ち込みし、前記n形の第4不純物およびp形の第
    5不純物は、前記半導体基板の主面に対して垂直な方向
    に対して第4の傾きを持ってイオン打ち込みし、前記第
    4の傾きは、前記第3の傾きよりも大きいことを特徴と
    する半導体集積回路装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記第1給電領域において、前記
    第8半導体領域は、前記第6半導体領域を覆うように形
    成され、前記第2給電領域において、前記第5半導体領
    域は、前記第3半導体領域を覆うように形成されている
    ことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 請求項20記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記工程(c)は、前記半導体基
    板の主面上に前記ゲート電極を被覆するように絶縁膜を
    堆積する工程と、前記絶縁膜を異方性エッチング処理に
    よりエッチバックする工程とを有することを特徴とする
    半導体集積回路装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 請求項20記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記工程(g)の後に、前記半導
    体基板に対して熱処理を施すことにより、前記第3半導
    体領域、前記第4半導体領域、前記第5半導体領域、前
    記第6半導体領域、前記第7半導体領域および前記第8
    半導体領域を形成することを特徴とする半導体集積回路
    装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 請求項20記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記第3半導体領域、前記第4半
    導体領域および前記第5半導体領域は、前記p形の第1
    半導体領域上のゲート電極の側壁の側壁絶縁膜に対して
    自己整合的に形成され、前記第6半導体領域、前記第7
    半導体領域および前記第8半導体領域は、前記n形の第
    2半導体領域上のゲート電極の側壁の側壁絶縁膜に対し
    て自己整合的に形成されることを特徴とする半導体集積
    回路装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 請求項20記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、 前記n形の第2不純物は、前記半導体基板の主面に対し
    て垂直な方向に対して第1の傾きを持ってイオン打ち込
    みし、前記p形の第1不純物は、前記半導体基板の主面
    に対して垂直な方向に対して第2の傾きを持ってイオン
    打ち込みし、前記第2の傾きは、前記第1の傾きよりも
    大きく、 前記n形の第4不純物は、前記半導体基板の主面に対し
    て垂直な方向に対して第3の傾きを持ってイオン打ち込
    みし、前記p形の第5不純物は、前記半導体基板の主面
    に対して垂直な方向に対して第4の傾きを持ってイオン
    打ち込みし、前記第3の傾きは、前記第4の傾きよりも
    大きいことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  27. 【請求項27】 請求項26記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記第1給電領域において、前記
    第7半導体領域は、前記第6半導体領域を覆うように形
    成され、前記第2給電領域において、前記第4半導体領
    域は、前記第3半導体領域を覆うように形成されている
    ことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  28. 【請求項28】 半導体基板にp形の第1半導体領域と
    n形の第2半導体領域とp形の第9半導体領域を有し、
    前記p形の第1半導体領域には、nチャネル形MIS・
    FETと前記p形の第1半導体領域に第1固定電位を供
    給するための第1給電領域とを有し、前記n形の第2半
    導体領域には、pチャネル形MIS・FETと前記n形
    の第2半導体領域に第2固定電位を供給するための第2
    給電領域とを有し、前記p形の第9半導体領域には、メ
    モリセル領域と前記p形の第9半導体領域に第3固定電
    位を供給するための第3給電領域とを有する半導体集積
    回路装置の製造方法であって、(a)前記半導体基板の
    主面上にゲート絶縁膜を形成する工程と、(b)前記p
    形の第1半導体領域、前記n形の第2半導体領域および
    前記p形の第9半導体領域の主面上の前記ゲート絶縁膜
    上に、側壁を有するゲート電極を形成する工程と、
    (c)前記ゲート電極の側壁に側壁絶縁膜を形成する工
    程と、(d)前記半導体基板上に、前記nチャネル形M
    IS・FET形成領域と前記第2給電領域とが露出さ
    れ、前記pチャネル形MIS・FET形成領域と前記第
    1給電領域と前記第3給電領域と前記メモリセル領域と
    が覆われる第1マスクを形成する工程と、(e)前記半
    導体基板において前記第1マスクから露出した領域に、
    第3半導体領域を形成するためのp形の第1不純物、第
    4半導体領域を形成するためのn形の第2不純物および
    第5半導体領域を形成するためのn形の第3不純物をイ
    オン打ち込みする工程と、(f)前記半導体基板上に、
    前記pチャネル形MIS・FET形成領域と前記第1給
    電領域と前記第3給電領域とが露出され、前記nチャネ
    ル形MIS・FET形成領域と前記第2給電領域と前記
    メモリセル領域とが覆われる第2マスクを形成する工程
    と、(g)前記半導体基板において前記第2マスクから
    露出した領域に、第6半導体領域を形成するためのn形
    の第4不純物、第7半導体領域を形成するためのp形の
    第5不純物および第8半導体領域を形成するためのp形
    の第6不純物をイオン打ち込みする工程とを有し、 前記n形の第3不純物は、前記p形の第1不純物よりも
    深い位置にイオン打ち込みし、前記p形の第6不純物
    は、前記n形の第4不純物よりも深い位置にイオン打ち
    込みすることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  29. 【請求項29】 請求項28記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記n形の第3不純物は、前記n
    形の第2不純物よりも高濃度にイオン打ち込みし、前記
    p形の第6不純物は、前記p形の第5不純物よりも高濃
    度にイオン打ち込みすることを特徴とする半導体集積回
    路装置の製造方法。
  30. 【請求項30】 請求項29記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、 前記n形の第3不純物は、前記半導体基板の主面に対し
    て垂直または垂直な方向に対して第1の傾きを持ってイ
    オン打ち込みし、前記p形の第1不純物およびn形の第
    2不純物は、前記半導体基板の主面に対して垂直な方向
    に対して第2の傾きを持ってイオン打ち込みし、前記第
    2の傾きは、前記第1の傾きよりも大きく、 前記p形の第6不純物は、前記半導体基板の主面に対し
    て垂直または垂直な方向に対して第3の傾きを持ってイ
    オン打ち込みし、前記n形の第4不純物およびp形の第
    5不純物は、前記半導体基板の主面に対して垂直な方向
    に対して第4の傾きを持ってイオン打ち込みし、前記第
    4の傾きは、前記第3の傾きよりも大きいことを特徴と
    する半導体集積回路装置の製造方法。
  31. 【請求項31】 請求項30記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記第1給電領域および第3給電
    領域において、前記第8半導体領域は、前記第6半導体
    領域を覆うように形成され、前記第2給電領域におい
    て、前記第5半導体領域は、前記第3半導体領域を覆う
    ように形成されていることを特徴とする半導体集積回路
    装置の製造方法。
  32. 【請求項32】 請求項29記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記工程(c)は、前記半導体基
    板の主面上に前記ゲート電極を被覆するように絶縁膜を
    堆積する工程と、前記絶縁膜を異方性エッチング処理す
    る工程とを有することを特徴とする半導体集積回路装置
    の製造方法。
  33. 【請求項33】 請求項29記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記工程(g)の後に、前記半導
    体基板に対して熱処理を施すことにより、前記第3半導
    体領域、前記第4半導体領域、前記第5半導体領域、前
    記第6半導体領域、前記第7半導体領域および前記第8
    半導体領域を形成することを特徴とする半導体集積回路
    装置の製造方法。
  34. 【請求項34】 請求項29記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記第3半導体領域、前記第4半
    導体領域および前記第5半導体領域は、前記p形の第1
    半導体領域上のゲート電極の側壁の側壁絶縁膜に対して
    自己整合的に形成され、前記第6半導体領域、前記第7
    半導体領域および前記第8半導体領域は、前記n形の第
    2半導体領域上のゲート電極の側壁の側壁絶縁膜に対し
    て自己整合的に形成されることを特徴とする半導体集積
    回路装置の製造方法。
  35. 【請求項35】 請求項28記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記ゲート電極を形成工程後であ
    って前記側壁絶縁膜の形成工程前に、前記半導体基板の
    全面に、前記メモリセル領域のメモリセル選択MIS・
    FETのソース・ドレインを形成する第10半導体領域
    を形成するためのn形の第7不純物を導入する工程を有
    することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  36. 【請求項36】 請求項35記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、(a)前記第1不純物、第2不純
    物、第3不純物、第4不純物、第5不純物および第6不
    純物の導入工程後、前記半導体基板上に半導体基板の上
    面および前記ゲート電極を被覆する層間絶縁膜を堆積す
    る工程と、(b)前記メモリセル領域における前記層間
    絶縁膜に前記メモリセル選択MIS・FETのソース・
    ドレイン領域の一方が露出するような開孔を形成する工
    程と、(c)前記開孔を通じて前記メモリセル領域のメ
    モリセル選択MIS・FETのソース・ドレインより深
    い位置に第11半導体領域を形成するためのn形の第8
    不純物を導入する工程とを有することを特徴とする半導
    体集積回路装置の製造方法。
  37. 【請求項37】 請求項36記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、(a)前記接続孔内に第9不純物
    を含有する導体膜を埋め込む工程と、(b)前記半導体
    基板に対して熱処理を施すことにより、前記導体膜中の
    第9不純物を半導体基板に拡散させて半導体基板に第1
    2半導体領域を形成する工程とを有することを特徴とす
    る半導体集積回路装置の製造方法。
  38. 【請求項38】 請求項28記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記工程(c)は、前記半導体基
    板の主面上に前記ゲート電極を被覆するように絶縁膜を
    堆積することにより、その絶縁膜において前記ゲート電
    極の側壁部分を側壁絶縁膜とすることを特徴とする半導
    体集積回路装置の製造方法。
  39. 【請求項39】 請求項38記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記第1不純物、第2不純物、第
    3不純物、第4不純物、第5不純物および第6不純物
    を、前記絶縁膜を通して前記半導体基板にイオン打ち込
    みすることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  40. 【請求項40】 請求項38記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記絶縁膜は窒化シリコン膜から
    なることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  41. 【請求項41】 請求項40記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、(a)前記第1不純物、第2不純
    物、第3不純物、第4不純物、第5不純物および第6不
    純物の導入工程後、前記半導体基板上に、前記絶縁膜に
    対してエッチング選択比を大きくとれる材料からなり、
    前記半導体基板の上面および前記ゲート電極を被覆する
    層間絶縁膜を堆積する工程と、(b)前記メモリセル領
    域における前記層間絶縁膜に前記メモリセル選択MIS
    ・FETのソース・ドレイン領域の一方が露出するよう
    な接続孔を穿孔する工程とを有し、前記接続孔の穿孔工
    程に際しては、前記層間絶縁膜のエッチング速度の方が
    前記絶縁膜のエッチング速度よりも速くなるように前記
    層間絶縁膜と前記絶縁膜とのエッチング選択比を大きく
    した状態で前記絶縁膜の上面が露出するまでエッチング
    処理した後、前記絶縁膜のエッチング速度の方が前記層
    間絶縁膜のエッチング速度よりも速くなるように前記層
    間絶縁膜と前記絶縁膜とのエッチング選択比を大きくし
    た状態で前記半導体基板の主面が露出するまでエッチン
    グ処理を施すことを特徴とする半導体集積回路装置の製
    造方法。
  42. 【請求項42】 請求項28記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、 工程(c)と(d)の間に、前記半導体基板の全面に、
    前記メモリセル選択MISFETのソース・ドレインを
    形成する第10半導体領域を形成するためのn形の第7
    不純物を導入する工程を有することを特徴とする半導体
    集積回路装置の製造方法。
  43. 【請求項43】 請求項42記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、 工程(c)は、前記半導体基板の主面上に前記ゲート電
    極を被覆するように絶縁膜を堆積する工程と、前記絶縁
    膜を異方性エッチング処理する工程とを有することを特
    徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  44. 【請求項44】 請求項42記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、 工程(c)は、前記半導体基板の主面上に前記ゲート電
    極を被覆するように絶縁膜を堆積する工程を有し、前記
    第1不純物、前記第2不純物、前記第3不純物、前記第
    4不純物、前記第5不純物及び前記第6不純物は、前記
    絶縁膜を通して半導体基板にイオン打ち込みすることを
    特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
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