JPH10228186A - 転写装置 - Google Patents
転写装置Info
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- JPH10228186A JPH10228186A JP3175297A JP3175297A JPH10228186A JP H10228186 A JPH10228186 A JP H10228186A JP 3175297 A JP3175297 A JP 3175297A JP 3175297 A JP3175297 A JP 3175297A JP H10228186 A JPH10228186 A JP H10228186A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】周辺環境の変化によって生じる転写ベルト２の
体積抵抗率の変化を支持ローラ５から流れ出る漏れ電流
Ｉc を検出して，電流検出手段６により検出される転写
電極電流を補正し，その補正結果に基づいて転写電流Ｉ
t を一定にすべく，転写用電源４の出力を調整する従来
の転写装置では，上記漏れ電流Ｉc を検出するための電
流検出手段７ａ及び演算手段が必要となり，転写電流制
御のための回路Ｇが複雑になっていた。 【解決手段】本発明は，支持ローラ５を転写ローラ３と
電流検出手段６との間の線路Ｌに接続することにより，
上記電流検出手段７ａ及び演算手段が不要な簡単な構成
で，漏れ電流に関する補正を行って，転写電流Ｉt を制
御し，装置の製作コスト，保守の容易化を図ったもので
ある。
体積抵抗率の変化を支持ローラ５から流れ出る漏れ電流
Ｉc を検出して，電流検出手段６により検出される転写
電極電流を補正し，その補正結果に基づいて転写電流Ｉ
t を一定にすべく，転写用電源４の出力を調整する従来
の転写装置では，上記漏れ電流Ｉc を検出するための電
流検出手段７ａ及び演算手段が必要となり，転写電流制
御のための回路Ｇが複雑になっていた。 【解決手段】本発明は，支持ローラ５を転写ローラ３と
電流検出手段６との間の線路Ｌに接続することにより，
上記電流検出手段７ａ及び演算手段が不要な簡単な構成
で，漏れ電流に関する補正を行って，転写電流Ｉt を制
御し，装置の製作コスト，保守の容易化を図ったもので
ある。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は，転写装置に係り，
詳しくは，転写ローラから感光体側へ流れる電流のうち
転写ベルトを介して漏れる漏れ電流によって転写電流の
補償を行う転写装置に関するものである。
詳しくは，転写ローラから感光体側へ流れる電流のうち
転写ベルトを介して漏れる漏れ電流によって転写電流の
補償を行う転写装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】例えば，複写機，ファクシミリ，プリン
ター等の画像形成装置の中には，感光体外周に対向配置
された転写ローラと転写紙を搬送する転写ベルトとを有
する転写装置を用いるものがある。このような転写装置
の一例を図３に示す。図３に示すように，上記転写装置
Ａ３は，感光体１外周上の転写部Ｃに転写紙を搬送する
ための転写ベルト２と，上記転写ベルト２を挟んで感光
体１とは反対側に設けられた転写ローラ３に電荷を供給
する例えば高圧トランス等を用いた転写用電源４と，上
記転写ベルト２及び／若しくは上記転写紙Ｐを支持する
支持ローラ５，５とを基本的な構成として具備する。
ター等の画像形成装置の中には，感光体外周に対向配置
された転写ローラと転写紙を搬送する転写ベルトとを有
する転写装置を用いるものがある。このような転写装置
の一例を図３に示す。図３に示すように，上記転写装置
Ａ３は，感光体１外周上の転写部Ｃに転写紙を搬送する
ための転写ベルト２と，上記転写ベルト２を挟んで感光
体１とは反対側に設けられた転写ローラ３に電荷を供給
する例えば高圧トランス等を用いた転写用電源４と，上
記転写ベルト２及び／若しくは上記転写紙Ｐを支持する
支持ローラ５，５とを基本的な構成として具備する。
【０００３】上記転写装置Ａ３において，感光体１と転
写ローラ３とが対向する転写部Ｃに，転写ベルト２によ
り転写紙Ｐが搬送されると，転写用電源４により転写ロ
ーラ３に例えば正極性の電圧が印加され，感光体１表面
に形成されたトナー像のトナーを転写紙Ｐに電気的に吸
着させる。尚，感光体１は接地されており，転写用電源
４から転写ローラ３に供給された正電荷は，転写ベルト
２及び転写紙Ｐを介して感光体１側に流れ込み，接地電
位を介して転写用電源４の低電位側に流れ込む。即ち，
転写用電源４から供給される転写電極電流のうち，転写
ローラ３から感光体１に流れ込む電流Ｉt は，上記正電
荷の移動によって生じ，図３に示すように流れる。とこ
ろで，上記転写装置Ａ３における転写ベルト２には，一
般に１０7 〜１０ 10程度の中抵抗の部材が用いられる。
これは，転写ベルト２の抵抗値が低すぎれば，転写電流
Ｉt が感光体１側に流れず，転写ベルト２のみに流れて
しまい，抵抗値が高すぎれば，感光体１側に電荷を移動
させることができなくなり，その結果転写を行うことが
できなくなるためである。
写ローラ３とが対向する転写部Ｃに，転写ベルト２によ
り転写紙Ｐが搬送されると，転写用電源４により転写ロ
ーラ３に例えば正極性の電圧が印加され，感光体１表面
に形成されたトナー像のトナーを転写紙Ｐに電気的に吸
着させる。尚，感光体１は接地されており，転写用電源
４から転写ローラ３に供給された正電荷は，転写ベルト
２及び転写紙Ｐを介して感光体１側に流れ込み，接地電
位を介して転写用電源４の低電位側に流れ込む。即ち，
転写用電源４から供給される転写電極電流のうち，転写
ローラ３から感光体１に流れ込む電流Ｉt は，上記正電
荷の移動によって生じ，図３に示すように流れる。とこ
ろで，上記転写装置Ａ３における転写ベルト２には，一
般に１０7 〜１０ 10程度の中抵抗の部材が用いられる。
これは，転写ベルト２の抵抗値が低すぎれば，転写電流
Ｉt が感光体１側に流れず，転写ベルト２のみに流れて
しまい，抵抗値が高すぎれば，感光体１側に電荷を移動
させることができなくなり，その結果転写を行うことが
できなくなるためである。
【０００４】しかし，例えば湿度等の周辺環境の変化に
より，転写ベルト２の体積抵抗率は変化してしまうの
で，転写ベルト２を介して漏れる漏れ電流Ｉc を考慮し
て，上記転写電流Ｉt を制御しなければ，安定した転写
を行うことができない。このような漏れ電流Ｉc によっ
て補償を行い，転写電流Ｉt の制御を行う技術は，例え
ば特開平３−２３１２２７４号公報等に開示されてい
る。上記漏れ電流Ｉc によって補償を行い，転写電流Ｉ
t の制御を行う制御手段Ｇは，図３に示されている。
より，転写ベルト２の体積抵抗率は変化してしまうの
で，転写ベルト２を介して漏れる漏れ電流Ｉc を考慮し
て，上記転写電流Ｉt を制御しなければ，安定した転写
を行うことができない。このような漏れ電流Ｉc によっ
て補償を行い，転写電流Ｉt の制御を行う技術は，例え
ば特開平３−２３１２２７４号公報等に開示されてい
る。上記漏れ電流Ｉc によって補償を行い，転写電流Ｉ
t の制御を行う制御手段Ｇは，図３に示されている。
【０００５】再び，図３を参照すれば，上記制御手段Ｇ
は，上記転写用電源４により上記転写ローラ３に供給さ
れる電荷の移動に伴って生じる転写電極電流を検出する
電流検出手段６と，上記転写ローラ３から上記転写ベル
ト２を介して支持ローラ５側に流れる漏れ電流Ｉc によ
って上記転写電極電流を補償する補償手段７と，上記補
償手段７により補償された転写電極電流に基づいて，上
記転写用電源４を調整し，上記転写ローラ３と感光体１
との間に流れる転写電流Ｉt を制御する転写電流制御手
段８とを具備する。また，上記制御手段Ｇにおける補償
手段７は，転写ベルト２を介して支持ローラ５側に流れ
出る漏れ電流を検出する電流検出手段７ａと，該電流検
出手段７ａの出力に基づいて上記転写電極電流を補正す
る演算手段とを具備する。尚，上記演算手段は，図にお
いては演算器コントローラと記された転写電流制御手段
に含まれている。
は，上記転写用電源４により上記転写ローラ３に供給さ
れる電荷の移動に伴って生じる転写電極電流を検出する
電流検出手段６と，上記転写ローラ３から上記転写ベル
ト２を介して支持ローラ５側に流れる漏れ電流Ｉc によ
って上記転写電極電流を補償する補償手段７と，上記補
償手段７により補償された転写電極電流に基づいて，上
記転写用電源４を調整し，上記転写ローラ３と感光体１
との間に流れる転写電流Ｉt を制御する転写電流制御手
段８とを具備する。また，上記制御手段Ｇにおける補償
手段７は，転写ベルト２を介して支持ローラ５側に流れ
出る漏れ電流を検出する電流検出手段７ａと，該電流検
出手段７ａの出力に基づいて上記転写電極電流を補正す
る演算手段とを具備する。尚，上記演算手段は，図にお
いては演算器コントローラと記された転写電流制御手段
に含まれている。
【０００６】上記制御手段Ｇを有する転写装置におい
て，電流検出手段６の低電位側に流れ込む転写電極電流
は，転写電流Ｉt と漏れ電流Ｉc との和であり，この漏
れ電流Ｉc の変化を補正せずに上記電流検出手段６の出
力に基づいて，転写用電源４の出力を調整すれば，転写
が不安定になる。上記補償手段８は，上記電流検出手段
６の出力を補正するために設けられたものである。即
ち，上記補償手段８では，電流検出手段７ａにより支持
ローラ５から流れ出た漏れ電流Ｉc が検出される。電流
検出手段７ａにより検出された漏れ電流Ｉcは，上記演
算手段に出力される。上記演算手段には，電流検出手段
６も接続されており，電流検出手段６により検出された
転写電極電流Ｉt ＋Ｉc と，電流検出手段７により検出
された漏れ電流Ｉc とに基づいて，上記転写電極電流Ｉ
t ＋Ｉ c と漏れ電流Ｉc との差が演算され，一定制御す
べき，転写電流Ｉt が算出される。このように，上記制
御手段Ｇを有する転写装置Ａ３では，漏れ電流Ｉc の検
出結果から転写電極電流を補正した値を転写電流制御に
用いるため，転写ベルト２の体積抵抗率の変化に関係な
く，安定した転写を行うことができる。
て，電流検出手段６の低電位側に流れ込む転写電極電流
は，転写電流Ｉt と漏れ電流Ｉc との和であり，この漏
れ電流Ｉc の変化を補正せずに上記電流検出手段６の出
力に基づいて，転写用電源４の出力を調整すれば，転写
が不安定になる。上記補償手段８は，上記電流検出手段
６の出力を補正するために設けられたものである。即
ち，上記補償手段８では，電流検出手段７ａにより支持
ローラ５から流れ出た漏れ電流Ｉc が検出される。電流
検出手段７ａにより検出された漏れ電流Ｉcは，上記演
算手段に出力される。上記演算手段には，電流検出手段
６も接続されており，電流検出手段６により検出された
転写電極電流Ｉt ＋Ｉc と，電流検出手段７により検出
された漏れ電流Ｉc とに基づいて，上記転写電極電流Ｉ
t ＋Ｉ c と漏れ電流Ｉc との差が演算され，一定制御す
べき，転写電流Ｉt が算出される。このように，上記制
御手段Ｇを有する転写装置Ａ３では，漏れ電流Ｉc の検
出結果から転写電極電流を補正した値を転写電流制御に
用いるため，転写ベルト２の体積抵抗率の変化に関係な
く，安定した転写を行うことができる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかし，上記転写装置
Ａ３では，転写電流制御のための電流検出手段６の他
に，転写ベルト２を介して支持ローラ５に流れ込んだ漏
れ電流Ｉc を検出する漏れ電流検出手段７ａと，上記演
算手段とが必要となり，転写電流Ｉt の制御回路が複雑
になっていた。本発明は，このような従来の技術におけ
る課題を解決するために，転写装置を改良し，従来より
簡単な構成により転写ベルトの一部が転写ベルトを介し
て漏れる漏れ電流の影響を補償することのできる転写装
置を提供することを目的とするものである。
Ａ３では，転写電流制御のための電流検出手段６の他
に，転写ベルト２を介して支持ローラ５に流れ込んだ漏
れ電流Ｉc を検出する漏れ電流検出手段７ａと，上記演
算手段とが必要となり，転写電流Ｉt の制御回路が複雑
になっていた。本発明は，このような従来の技術におけ
る課題を解決するために，転写装置を改良し，従来より
簡単な構成により転写ベルトの一部が転写ベルトを介し
て漏れる漏れ電流の影響を補償することのできる転写装
置を提供することを目的とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に，本発明は，感光体外周上の転写部に転写紙を搬送す
るための転写ベルトと，上記転写ベルトを挟んで感光体
とは反対側に設けられた転写電極に電荷を供給する転写
電極電荷供給手段と，上記転写ベルト及び／若しくは上
記転写紙を支持する支持部材と，上記転写電極電荷供給
手段により上記転写電極に供給される電荷の移動に伴っ
て生じる転写電極電流を検出する電流検出手段と，上記
転写電極から上記転写ベルトを介して支持部材側に流れ
る漏れ電流によって上記転写電極電流を補償する補償手
段と，上記補償手段により補償された転写電極電流に基
づいて，上記転写電極電荷供給手段を調整し，上記転写
電極と感光体との間に流れる転写電流を制御する転写電
流制御手段とを具備する転写装置において，上記補償手
段が，上記転写電極電荷供給手段と上記電流検出手段と
を接続する回路に，上記支持部材からの漏れ電流を流す
回路を接続して構成され，上記電流検出手段が，上記漏
れ電流の差し引かれた上記転写電極電流を検出してなる
ことを特徴とする転写装置して構成されている。このた
め，上記転写装置では，上記漏れ電流によって転写電極
電流を補償するために，上記転写電極電流を検出する電
流検出手段の他には，電流検出手段や演算手段を必要と
せず，簡単な制御回路により上記転写電流を制御するこ
とができる。また，それに伴って装置の製作コストを低
減することができる。
に，本発明は，感光体外周上の転写部に転写紙を搬送す
るための転写ベルトと，上記転写ベルトを挟んで感光体
とは反対側に設けられた転写電極に電荷を供給する転写
電極電荷供給手段と，上記転写ベルト及び／若しくは上
記転写紙を支持する支持部材と，上記転写電極電荷供給
手段により上記転写電極に供給される電荷の移動に伴っ
て生じる転写電極電流を検出する電流検出手段と，上記
転写電極から上記転写ベルトを介して支持部材側に流れ
る漏れ電流によって上記転写電極電流を補償する補償手
段と，上記補償手段により補償された転写電極電流に基
づいて，上記転写電極電荷供給手段を調整し，上記転写
電極と感光体との間に流れる転写電流を制御する転写電
流制御手段とを具備する転写装置において，上記補償手
段が，上記転写電極電荷供給手段と上記電流検出手段と
を接続する回路に，上記支持部材からの漏れ電流を流す
回路を接続して構成され，上記電流検出手段が，上記漏
れ電流の差し引かれた上記転写電極電流を検出してなる
ことを特徴とする転写装置して構成されている。このた
め，上記転写装置では，上記漏れ電流によって転写電極
電流を補償するために，上記転写電極電流を検出する電
流検出手段の他には，電流検出手段や演算手段を必要と
せず，簡単な制御回路により上記転写電流を制御するこ
とができる。また，それに伴って装置の製作コストを低
減することができる。
【０００９】上記転写装置における上記補償手段には，
例えば上記転写電極電荷供給手段と上記電流検出手段と
を接続する線路に上記支持部材からのワイヤを接続した
ものを用いる。この場合，結線という簡単な構成で，例
えば転写ベルトの体積抵抗率の変化による上記漏れ電流
によって補償を行い，上記転写電流を制御することがで
きる。また，上記支持部材には，例えば上記転写ベルト
を支持する支持ローラを用いればよい。さらに，上記支
持部材に，転写紙をガイドするガイド部材を用いてもよ
い。この場合には，転写紙を介して漏れる転写電流の影
響をも補償することができる。
例えば上記転写電極電荷供給手段と上記電流検出手段と
を接続する線路に上記支持部材からのワイヤを接続した
ものを用いる。この場合，結線という簡単な構成で，例
えば転写ベルトの体積抵抗率の変化による上記漏れ電流
によって補償を行い，上記転写電流を制御することがで
きる。また，上記支持部材には，例えば上記転写ベルト
を支持する支持ローラを用いればよい。さらに，上記支
持部材に，転写紙をガイドするガイド部材を用いてもよ
い。この場合には，転写紙を介して漏れる転写電流の影
響をも補償することができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下，添付図面を参照して，本発
明の実施の形態につき説明し，本発明の理解に供する。
尚，以下の実施の形態は，本発明を具体化した一例であ
って，本発明の技術的範囲を限定する性格のものではな
い。ここに，図１は本発明の一実施の形態に係る転写装
置の概略構成を示す図である。図１に示すように，上記
転写装置Ａ１は，感光体１外周上の転写部Ｃに転写紙Ｐ
を搬送するための転写ベルト２と，上記転写ベルト２を
挟んで感光体１とは反対側に設けられた転写ローラ（転
写電極に相当）３に電荷を供給する転写用電源（転写電
極電荷供給手段に相当）４と，上記転写ベルト２及び／
若しくは上記転写紙を支持する支持ローラ（支持部材に
相当）５と，上記転写用電源４により上記転写ローラ３
に供給される電荷の移動に伴って生じる転写電極電流を
検出する電流検出手段６と，上記転写ローラ６から上記
転写ベルト２を介して支持ローラ５側に流れる漏れ電流
Ｉc によって上記転写電極電流を補償する補償手段８
と，上記補償手段８により補償された転写電極電流に基
づいて，上記転写用電源４を調整し，上記転写ローラ３
と感光体１との間に流れる転写電流Ｉt を制御する転写
電流制御手段８とを具備する点において従来の技術と同
様である。
明の実施の形態につき説明し，本発明の理解に供する。
尚，以下の実施の形態は，本発明を具体化した一例であ
って，本発明の技術的範囲を限定する性格のものではな
い。ここに，図１は本発明の一実施の形態に係る転写装
置の概略構成を示す図である。図１に示すように，上記
転写装置Ａ１は，感光体１外周上の転写部Ｃに転写紙Ｐ
を搬送するための転写ベルト２と，上記転写ベルト２を
挟んで感光体１とは反対側に設けられた転写ローラ（転
写電極に相当）３に電荷を供給する転写用電源（転写電
極電荷供給手段に相当）４と，上記転写ベルト２及び／
若しくは上記転写紙を支持する支持ローラ（支持部材に
相当）５と，上記転写用電源４により上記転写ローラ３
に供給される電荷の移動に伴って生じる転写電極電流を
検出する電流検出手段６と，上記転写ローラ６から上記
転写ベルト２を介して支持ローラ５側に流れる漏れ電流
Ｉc によって上記転写電極電流を補償する補償手段８
と，上記補償手段８により補償された転写電極電流に基
づいて，上記転写用電源４を調整し，上記転写ローラ３
と感光体１との間に流れる転写電流Ｉt を制御する転写
電流制御手段８とを具備する点において従来の技術と同
様である。
【００１１】一方，上記転写装置Ａ１が従来の技術と異
なるのは，上記補償手段８が，上記転写用電源４と上記
電流検出手段６とを接続する回路に，上記支持ローラ５
からの漏れ電流Ｉc を流す回路を接続して構成され，上
記電流検出手段６が，上記漏れ電流Ｉc の差し引かれた
上記転写電極電流を検出してなる点である。より具体的
には，上記転写装置Ａ１において，支持ローラ５は線路
Ｊ1 ，Ｊ2により転写ローラ３と電流検出手段６との間
の線路Ｌに接続されている。即ち，転写ベルト２を介し
て支持ローラ５側に漏れ出た漏れ電流Ｉc は，接地電位
に流れ込む従来装置と異なり，接続点ＪＰに流れ込む。
このため，接地電位を介して電流検出手段６に流れ込む
電流は，感光体１へ流れた転写電流Ｉt のみとなる。電
流検出手段６の検出結果は，転写電流制御手段８に出力
される。この転写電流制御制御手段８には，設定値Th
と，電流検出手段６により検出された転写電流Ｉt を比
較する比較器８ａが含まれており，該設定値Thに上記転
写電流Ｉt が近づくように，転写用電源４の出力を調整
する。
なるのは，上記補償手段８が，上記転写用電源４と上記
電流検出手段６とを接続する回路に，上記支持ローラ５
からの漏れ電流Ｉc を流す回路を接続して構成され，上
記電流検出手段６が，上記漏れ電流Ｉc の差し引かれた
上記転写電極電流を検出してなる点である。より具体的
には，上記転写装置Ａ１において，支持ローラ５は線路
Ｊ1 ，Ｊ2により転写ローラ３と電流検出手段６との間
の線路Ｌに接続されている。即ち，転写ベルト２を介し
て支持ローラ５側に漏れ出た漏れ電流Ｉc は，接地電位
に流れ込む従来装置と異なり，接続点ＪＰに流れ込む。
このため，接地電位を介して電流検出手段６に流れ込む
電流は，感光体１へ流れた転写電流Ｉt のみとなる。電
流検出手段６の検出結果は，転写電流制御手段８に出力
される。この転写電流制御制御手段８には，設定値Th
と，電流検出手段６により検出された転写電流Ｉt を比
較する比較器８ａが含まれており，該設定値Thに上記転
写電流Ｉt が近づくように，転写用電源４の出力を調整
する。
【００１２】ところで，上記転写ローラ３に流れ込む転
写電極電流は，制御された転写電流Ｉt と接続点ＪＰを
介して流れ込んだ漏れ電流Ｉc との和である。従って，
上記転写装置Ａ１では，漏れ電流Ｉc を補いつつ，転写
電流Ｉt の一定制御を行うことができる。尚，上述の説
明では，支持ローラ５が２つある場合を説明したが，こ
れに限らず，少なくとも１つの支持ローラに電流検出手
段６が接続されていればよい。さらに，支持ローラ５を
介して漏れ電流Ｉc を検出する代わりに，転写ベルト２
に接する別個の電極を設け，該電極を電流検出手段６に
接続して，上記漏れ電流Ｉ c の検出を行ってもよい。こ
のように，本実施の形態に係る転写装置Ａ１では，支持
ローラを線路Ｊ1 ，Ｊ2 を介して線路Ｌに接続すること
により，電流検出手段６に，上記漏れ電流Ｉ c の差し引
かれた転写電極電流を検出させているため，従来必要で
あった漏れ電流Ｉc を検出するための電流検出手段７ａ
と，上記演算手段とが不要となり，装置構成を簡単にす
ることができる。従って，装置の保守が容易になると共
に，製作コストも低減される。
写電極電流は，制御された転写電流Ｉt と接続点ＪＰを
介して流れ込んだ漏れ電流Ｉc との和である。従って，
上記転写装置Ａ１では，漏れ電流Ｉc を補いつつ，転写
電流Ｉt の一定制御を行うことができる。尚，上述の説
明では，支持ローラ５が２つある場合を説明したが，こ
れに限らず，少なくとも１つの支持ローラに電流検出手
段６が接続されていればよい。さらに，支持ローラ５を
介して漏れ電流Ｉc を検出する代わりに，転写ベルト２
に接する別個の電極を設け，該電極を電流検出手段６に
接続して，上記漏れ電流Ｉ c の検出を行ってもよい。こ
のように，本実施の形態に係る転写装置Ａ１では，支持
ローラを線路Ｊ1 ，Ｊ2 を介して線路Ｌに接続すること
により，電流検出手段６に，上記漏れ電流Ｉ c の差し引
かれた転写電極電流を検出させているため，従来必要で
あった漏れ電流Ｉc を検出するための電流検出手段７ａ
と，上記演算手段とが不要となり，装置構成を簡単にす
ることができる。従って，装置の保守が容易になると共
に，製作コストも低減される。
【００１３】
【実施例】上記実施の形態では，例えば転写ベルト２の
体積抵抗率の変化の影響を排除するために，支持ローラ
５に流れ込んだ漏れ電流Ｉc によって補償を行い，転写
電流Ｉt を制御していたが，その他，転写紙を介して転
写電極電流の一部が漏れ出る場合もある。従って，図２
に示すように，支持ローラ５に加えて，転写紙をガイド
するガイド部材２０をも接続点ＪＰに接続するようにし
てもよい。この場合，湿度等の変化による転写紙の電気
抵抗の変化をも考慮して，転写電流Ｉt を制御すること
ができ，より安定した転写を行うことができる。このよ
うな転写装置Ａ２も本発明にかかる転写装置の一例であ
る。
体積抵抗率の変化の影響を排除するために，支持ローラ
５に流れ込んだ漏れ電流Ｉc によって補償を行い，転写
電流Ｉt を制御していたが，その他，転写紙を介して転
写電極電流の一部が漏れ出る場合もある。従って，図２
に示すように，支持ローラ５に加えて，転写紙をガイド
するガイド部材２０をも接続点ＪＰに接続するようにし
てもよい。この場合，湿度等の変化による転写紙の電気
抵抗の変化をも考慮して，転写電流Ｉt を制御すること
ができ，より安定した転写を行うことができる。このよ
うな転写装置Ａ２も本発明にかかる転写装置の一例であ
る。
【００１４】
【発明の効果】上記のように，本発明は，感光体外周上
の転写部に転写紙を搬送するための転写ベルトと，上記
転写ベルトを挟んで感光体とは反対側に設けられた転写
電極に電荷を供給する転写電極電荷供給手段と，上記転
写ベルト及び／若しくは上記転写紙を支持する支持部材
と，上記転写電極電荷供給手段により上記転写電極に供
給される電荷の移動に伴って生じる転写電極電流を検出
する電流検出手段と，上記転写電極から上記転写ベルト
を介して支持部材側に流れる漏れ電流によって上記転写
電極電流を補償する補償手段と，上記補償手段により補
償された転写電極電流に基づいて，上記転写電極電荷供
給手段を調整し，上記転写電極と感光体との間に流れる
転写電流を制御する転写電流制御手段とを具備する転写
装置において，上記補償手段が，上記転写電極電荷供給
手段と上記電流検出手段とを接続する回路に，上記支持
部材からの漏れ電流を流す回路を接続して構成され，上
記電流検出手段が，上記漏れ電流の差し引かれた上記転
写電極電流を検出してなることを特徴とする転写装置し
て構成されている。このため，上記転写装置では，上記
漏れ電流によって転写電極電流を補償するために，上記
転写電極電流を検出する電流検出手段の他には，電流検
出手段や演算手段を必要とせず，簡単な制御回路により
上記転写電流を制御することができる。また，それに伴
って装置の保守が容易になると共に，装置の製作コスト
が低減される。
の転写部に転写紙を搬送するための転写ベルトと，上記
転写ベルトを挟んで感光体とは反対側に設けられた転写
電極に電荷を供給する転写電極電荷供給手段と，上記転
写ベルト及び／若しくは上記転写紙を支持する支持部材
と，上記転写電極電荷供給手段により上記転写電極に供
給される電荷の移動に伴って生じる転写電極電流を検出
する電流検出手段と，上記転写電極から上記転写ベルト
を介して支持部材側に流れる漏れ電流によって上記転写
電極電流を補償する補償手段と，上記補償手段により補
償された転写電極電流に基づいて，上記転写電極電荷供
給手段を調整し，上記転写電極と感光体との間に流れる
転写電流を制御する転写電流制御手段とを具備する転写
装置において，上記補償手段が，上記転写電極電荷供給
手段と上記電流検出手段とを接続する回路に，上記支持
部材からの漏れ電流を流す回路を接続して構成され，上
記電流検出手段が，上記漏れ電流の差し引かれた上記転
写電極電流を検出してなることを特徴とする転写装置し
て構成されている。このため，上記転写装置では，上記
漏れ電流によって転写電極電流を補償するために，上記
転写電極電流を検出する電流検出手段の他には，電流検
出手段や演算手段を必要とせず，簡単な制御回路により
上記転写電流を制御することができる。また，それに伴
って装置の保守が容易になると共に，装置の製作コスト
が低減される。
【００１５】上記転写装置における上記補償手段には，
例えば上記転写電極電荷供給手段と上記電流検出手段と
を接続する線路に上記支持部材からのワイヤを接続した
ものを用いる。この場合，結線という簡単な構成で，例
えば転写ベルトの体積抵抗率の変化による上記漏れ電流
によって補償を行い，上記転写電流を制御することがで
きる。また，上記支持部材には，例えば上記転写ベルト
を支持する支持ローラを用いればよい。さらに，上記支
持部材に，転写紙をガイドするガイド部材を用いてもよ
い。この場合には，転写紙を介して漏れる転写電流の影
響をも補償することができる。
例えば上記転写電極電荷供給手段と上記電流検出手段と
を接続する線路に上記支持部材からのワイヤを接続した
ものを用いる。この場合，結線という簡単な構成で，例
えば転写ベルトの体積抵抗率の変化による上記漏れ電流
によって補償を行い，上記転写電流を制御することがで
きる。また，上記支持部材には，例えば上記転写ベルト
を支持する支持ローラを用いればよい。さらに，上記支
持部材に，転写紙をガイドするガイド部材を用いてもよ
い。この場合には，転写紙を介して漏れる転写電流の影
響をも補償することができる。
【図１】 本発明の一実施の形態に係る転写装置の概略
構成を示す図。
構成を示す図。
【図２】 本発明の一実施例に係る転写装置の概略構成
を示す図。
を示す図。
【図３】 従来の転写装置の概略構成を示す図。
１…感光体 ２…転写ベルト ３…転写ローラ（転写電極に相当） ４…転写用電源（転写電極電荷供給手段に相当） ５…支持ローラ（支持部材に相当） ６…電流検出手段 ８…転写電流制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 恵生 大阪府大阪市中央区玉造１丁目２番28号三 田工業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項１】感光体外周上の転写部に転写紙を搬送する
ための転写ベルトと，上記転写ベルトを挟んで感光体と
は反対側に設けられた転写電極に電荷を供給する転写電
極電荷供給手段と，上記転写ベルト及び／若しくは上記
転写紙を支持する支持部材と，上記転写電極電荷供給手
段により上記転写電極に供給される電荷の移動に伴って
生じる転写電極電流を検出する電流検出手段と，上記転
写電極から上記転写ベルトを介して支持部材側に流れる
漏れ電流によって上記転写電極電流を補償する補償手段
と，上記補償手段により補償された転写電極電流に基づ
いて，上記転写電極電荷供給手段を調整し，上記転写電
極と感光体との間に流れる転写電流を制御する転写電流
制御手段とを具備する転写装置において，上記補償手段
が，上記転写電極電荷供給手段と上記電流検出手段とを
接続する回路に，上記支持部材からの漏れ電流を流す回
路を接続して構成され，上記電流検出手段が，上記漏れ
電流の差し引かれた上記転写電極電流を検出してなるこ
とを特徴とする転写装置。 - 【請求項２】上記補償手段が，上記転写電極電荷供給手
段と上記電流検出手段とを接続する線路に上記支持部材
からのワイヤを接続したものである請求項１記載の転写
装置。 - 【請求項３】上記支持部材が支持ローラである請求項１
若しくは２記載の転写装置。 - 【請求項４】上記支持部材が転写紙をガイドするガイド
部材である請求項１若しくは２記載の転写装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3175297A JPH10228186A (ja) | 1997-02-17 | 1997-02-17 | 転写装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3175297A JPH10228186A (ja) | 1997-02-17 | 1997-02-17 | 転写装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10228186A true JPH10228186A (ja) | 1998-08-25 |
Family
ID=12339761
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3175297A Pending JPH10228186A (ja) | 1997-02-17 | 1997-02-17 | 転写装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10228186A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6021287A (en) * | 1998-01-19 | 2000-02-01 | Minolta Co., Ltd. | Image forming apparatus having transfer devices and method for setting transfer voltage applied to the transfer devices |
| JP2006350087A (ja) * | 2005-06-17 | 2006-12-28 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
| US7379694B2 (en) | 2003-03-11 | 2008-05-27 | Sharp Kabushiki Kaisha | Belt transfer apparatus and image forming device |
| EP1942382A3 (en) * | 2007-01-02 | 2008-09-10 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Image forming apparatus and transfer method thereof |
| JP2013076963A (ja) * | 2011-09-16 | 2013-04-25 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
-
1997
- 1997-02-17 JP JP3175297A patent/JPH10228186A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6021287A (en) * | 1998-01-19 | 2000-02-01 | Minolta Co., Ltd. | Image forming apparatus having transfer devices and method for setting transfer voltage applied to the transfer devices |
| US7379694B2 (en) | 2003-03-11 | 2008-05-27 | Sharp Kabushiki Kaisha | Belt transfer apparatus and image forming device |
| JP2006350087A (ja) * | 2005-06-17 | 2006-12-28 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
| EP1942382A3 (en) * | 2007-01-02 | 2008-09-10 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Image forming apparatus and transfer method thereof |
| US7873292B2 (en) | 2007-01-02 | 2011-01-18 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Image forming apparatus and transfer method thereof |
| JP2013076963A (ja) * | 2011-09-16 | 2013-04-25 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
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