JPH10227195A - シールド機の発進装置及びその方法 - Google Patents

シールド機の発進装置及びその方法

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JPH10227195A
JPH10227195A JP4471097A JP4471097A JPH10227195A JP H10227195 A JPH10227195 A JP H10227195A JP 4471097 A JP4471097 A JP 4471097A JP 4471097 A JP4471097 A JP 4471097A JP H10227195 A JPH10227195 A JP H10227195A
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JP
Japan
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shield machine
starting
shaft
inner cylinder
outer cylinder
Prior art date
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JP4471097A
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English (en)
Inventor
Toshimi Ino
伊野敏美
Nanako Tazaki
田崎七奈子
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シールド機を立坑から容易に確実に発進させる
こと。 【解決手段】立坑1の土留壁10に形成された発進口1
1と、立坑1に横向きに配置され、発進口部21を有す
る外筒20と、外筒内に回転可能に配置され、発進口部
31を有する内筒30と、内筒の発進口部31に向けて
シールド機2を配置し、内筒と外筒の発進口部31、2
1が一致した状態で、シールド機2を立坑1の発進口1
1から発進するシールド機の発進装置又は方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立坑からのシール
ド機の発進に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シールド機が立坑から発進する場
合、シールド発進部の土留壁を撤去しなければならな
い。この場合、シールド発進部の土留壁を撤去するため
に切羽の地盤が崩壊しないよう地盤改良などの措置が必
要である。
【0003】シールド発進部の土被りが小さく地下水圧
も低い場合の地盤改良は、薬液注入などで比較的容易に
必要な改良を行うことができる。しかし、土被りが大き
くシールド発進部に作用する土圧や地下水圧が大きな場
合の地盤改良では、高圧噴射撹拌工法や凍結工法などが
使用されている。
【0004】又、最近では、シールド掘進部の土留壁を
撤去せずシールド機で直接掘削できる土留壁を用いる工
法が開発されている。
【0005】しかし、従来の工法では、以下のような問
題点を有している。 <イ>高圧噴射撹拌工法や凍結工法工法では、地盤改良
に多大な費用や工期がかかている。又、土圧や地下水圧
が大きな場合、地盤のトンネル内部への崩落など不測の
事態が発生し、周辺の既設構造物に被害を与える可能性
がある。 <ロ>最近開発されたシールド機で直接土留壁を掘削す
る工法では、立坑構築時にシールド発進部の土留壁のコ
ンクリートを土留材としての強度を有すると共に、シー
ルド機のカッターで掘削できる強度とするために、特殊
なコンクリートや引張り補強材を用いている。
【0006】そのため、シールドの掘進において、最も
摩擦などが懸念されるカッタービットが、シールド発進
部の土留壁を直接掘削することによって摩滅し、その後
の掘削に使用をきたしていた。
【0007】近年は、1本のシールドトンネルの掘進延
長は、1〜2kmと長くなっており、最も耐久性の必要
なカッタビットは、トンネルの掘進途中で交換困難であ
るため、発進部の土留壁掘削で破損の危険度が高い施工
方法には適していない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、シールド機
を立坑から容易に確実に発進させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明は、立坑からの
シールド機の発進装置において、立坑の土留壁に形成さ
れた発進口と、立坑内に横向きに配置され、立坑の発進
口と対向する発進口部を有する外筒とを備え、外筒内に
回転可能に配置され、発進口部を有する内筒と、内筒の
発進口部に向け、内筒内にシールド機を配置し、内筒と
外筒の発進口部が一致した状態で、シールド機を立坑の
発進口から発進することを特徴とする、シールド機の発
進装置、又は、前記シールド機の発進装置において、外
筒の発進口部から立坑の発進口まで充填材を充填し、シ
ールド機が充填材を掘削して、立坑の発進口から発進す
ることを特徴とする、シールド機の発進装置、又は、前
記シールド機の発進装置において、シールド機は、掘進
前部が内筒の発進口部で密閉して保持され、後部が反力
受けで保持されていることを特徴とする、シールド機の
発進装置、又は、発進口を有する立坑からのシールド機
の発進方法において、立坑内に発進口部を有する外筒を
横向きに配置し、外筒の発進口部が立坑の発進口に対向
しており、外筒内に発進口部を有する内筒を回転可能に
配置し、内筒の発進口部にシールド機の掘進前部を向け
て配置し、内筒を回転して内筒と外筒の発進口部を一致
させ、シールド機を立坑の発進口から発進させることを
特徴とする、シールド機の発進方法、又は、前記シール
ド機の発進方法において、立坑の発進口と外筒の発進口
部の間に充填材を充填し、シールド機は、充填材を掘削
して立坑の発進口から発進させることを特徴とする、シ
ールド機の発進方法、又は、前記シールド機の発進方法
において、内筒内に反力受けを配置し、シールド機を掘
進する際、シールド機の後部でセグメントを構築し、セ
グメントの反力を反力受けで受けることを特徴とする、
シールド機の発進方法にある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。
【0011】<イ>シールド機の発進の概要 立坑1は、例えば図1のように、土留として強度を有す
る土留壁10で周囲が形成され、その一部に発進口11
を備えている。立坑内部にシールド機2を配置し、立坑
の発進口11から発進させる。
【0012】立坑内には、発進口部21を有する外筒2
0を横向きに配置する。シールド機2が外筒20と土留
壁10を通過できるために、外筒の発進口部21と土留
壁10の発進口11とは対向している。更に、外筒内に
は発進口部31を有する内筒30を回転可能に配置す
る。
【0013】シールド機2を内筒内に配置し、内筒30
を回転して、内筒30と外筒20の発進口部31、21
が合うようにし、シールド機のカッタヘッド3を立坑1
の発進口11に向け、カッタヘッド3を回転して、シー
ルド機2を立坑1の発進口11から掘進させる。
【0014】<ロ>外筒 外筒20は、図2のように、立坑内に横向きに配置さ
れ、立坑の発進口11にかかる土圧や地下水圧に耐える
構成を有し、シールド機2が通過できる発進口部21を
備えている。
【0015】立坑の発進口11と外筒の発進口部21の
間には、土や地下水の侵入を防止する充填材12を充填
する。充填材12は、シールド機のカッタで容易に掘削
できるものでよく、例えば低強度モルタルなどが使用で
きる。土圧や地下水圧は、充填材12を介して外筒20
に作用するが、外筒20で土水圧を保持することができ
る。
【0016】外筒20は、立坑1の内部に配置された支
持台14の上に載置し、立坑土留壁10と外筒20の間
において、土留壁の発進口の反対側に固定材13を充填
し、外筒20を土留壁10に固定する。
【0017】外筒20の上部に外筒搬入口22を備え、
シールド機2を上方から通過させ、外筒20の内部に搬
入することができる。
【0018】<ハ>内筒 内筒30は、内部にシールド機2を配置するものであ
り、シールド機2が通過できる発進口部31を備え、外
筒20の内部に配置されている。
【0019】内筒30は、外筒の内部で回転でき、外筒
20と内筒30の発進口部21、31が合うようにでき
る。この回転手段は、例えば、油圧ジャッキ、ウイン
チ、回転台、エアージャッキ、鉄板の間に配置される剛
球のころなどを使用することができる。
【0020】内筒30も内筒搬入口37を備え、外筒搬
入口22と合わせた状態でシールド機2を上方から内筒
30内部に搬入することができる。
【0021】なお、外筒20や内筒30は、鋼製のほか
RC鋼、鋼材とコンクリートの合成構造でもよく、又、
この形状は円筒に限らず、土圧や地下水圧に耐えられる
形状であればよい。
【0022】<ニ>シールド機の設置 シールド機2は、例えば、図2のように内筒内に吊り降
ろされ、カッタヘッド3が内筒の発進開口部31に対向
するように下向きに配置される。
【0023】シールド機2の前部は、エントランス部シ
ール33によりエントランス部32で密閉される。
【0024】シールド機2の後部は、保持部36で内筒
30に固定され、内筒30の回転に従ってシールド機2
の向きを変えることができる。
【0025】<ホ>反力受け シールド機2に掘進力を付与する反力受け34は、内筒
30に設けることもできるが、強度を高めるには、図3
のように外筒20に設けるか、又は直接、土留壁10に
設けても良い。
【0026】反力受け34を内筒30に設ければ、反力
受け34にセグメント35を設けても、内筒30を回転
できる。
【0027】以下に、シールド機の発進の手順を説明す
る。 <イ>外筒と内筒の設置 図1のように、立坑1に発進口11を有する土留壁10
を形成し、土留壁内で支持台14の上に外筒20と内筒
30を横向きに配置する。外筒20と内筒30の搬入口
22、37は、上方に向けておき、シールド機2が内筒
30に搬入できるようにする。
【0028】図2のように、土留壁10と外筒20の間
の一部に固定材13を充填し、外筒20を固定する。土
留壁の発進口11付近にはシールド機2が掘削容易な充
填材12を充填する。
【0029】<ロ>シールド機の設置 図1〜図2のように、シールド機2を外筒20と内筒3
0の搬入口22、37から内筒内に搬入する。シールド
機2はカッタヘッド3が下向きの状態で、内筒の発進口
部31に対向するように内筒30に設置される。シール
ド機2の前部がエントランス部シール33で密閉され、
後部が保持部36で保持される。
【0030】<ハ>シールド機の方向転換 内筒30を図2から図3のように回転して、内筒30と
外筒20の発進口部31、21を合せ、シールド機2の
カッタヘッド3を立坑土留壁10の発進口11に対向さ
せる。
【0031】シールド機2の掘進力を得るために、例え
ば外筒20に反力受け34を設け、反力受けに当接して
セグメント35を構築して、シールド機2の発進の準備
をする。
【0032】<ニ>シールド機の発進 シールド機2は、図3〜図4の状態において、反力受け
34から反力を受けて掘進する。カッタヘッド3のビッ
トは、充填材12を掘削し、図4のように立坑土留壁1
0の発進口付近の地盤を掘削する。充填材12は、掘削
が容易な材料であるので、ビットを損傷する恐れはな
い。
【0033】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を得ることが
できる。 <イ>立坑土留壁の発進口に作用する土水圧は、常時外
筒や内筒で支持しているので、発進に際して地山の地盤
改良を必要としない。 <ロ>発進口に作用する土水圧に応じて、外筒や内筒の
鋼殻板厚の選定や補強を容易にできるので、確実なシー
ル機構と相まって、シールドトンネルが深くなってもシ
ールド機の発進を確実に行うことができる。 <ハ>発進口の充填材は、発進口の構築物に空間ができ
ないようにするものであり、土留材のように高い強度は
必要とせず、充填材の掘削によって、カッタビットを損
傷することがない。 <ニ>シールド機の発進後、セグメントと立坑土留壁の
間をモルタルや薬液注入などにより止水を行うと、外筒
や内筒及び外筒固定材を撤去することにより、立坑内を
全面的に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】立坑内の外筒と内筒の配置図
【図2】シールド機を収納する外筒と内筒の配置図
【図3】図2からシールド機が90℃回転した図
【図4】シールド機の立坑からの発進図
【符号の説明】
1・・・立坑 2・・・シールド機 3・・・カッタヘッド 10・・土留壁 11・・発進口 12・・充填材 13・・固定材 20・・外筒 21・・外筒の発進口部 22・・外筒搬入口 30・・内筒 31・・内筒の発進口部 32・・エントランス部 33・・エントランス部シール 34・・反力受け 35・・セグメント 36・・保持部 37・・内筒搬入口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】立坑からのシールド機の発進装置におい
    て、 立坑の土留壁に形成された発進口と、 立坑内に横向きに配置され立坑の発進口と対向する発進
    口部を有する外筒と、 外筒内に回転可能に配置され、発進口部を有する内筒と
    を備え、 内筒の発進口部に向け、内筒内にシールド機を配置し、 内筒と外筒の発進口部が一致した状態で、シールド機を
    立坑の発進口から発進することを特徴とする、 シールド機の発進装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のシールド機の発進装置に
    おいて、 外筒の発進口部から立坑の発進口まで充填材を充填し、 シールド機が充填材を掘削して立坑の発進口から発進す
    ることを特徴とする、 シールド機の発進装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のシールド機の発進装置に
    おいて、 シールド機は、掘進前部が内筒の発進口部で密閉して保
    持され、後部が反力受けで保持されていることを特徴と
    する、 シールド機の発進装置。
  4. 【請求項4】発進口を有する立坑からのシールド機の発
    進方法において、 立坑内に発進口部を有する外筒を横向きに配置し、 外筒の発進口部が立坑の発進口に対向しており、 外筒内に発進口部を有する内筒を回転可能に配置し、 内筒の発進口部にシールド機の掘進前部を向けて配置
    し、 内筒を回転して内筒と外筒の発進口部を一致させ、シー
    ルド機を立坑の発進口から発進させることを特徴とす
    る、 シールド機の発進方法。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のシールド機の発進方法に
    おいて、 立坑の発進口と外筒の発進口部の間に充填材を充填し、 シールド機は、充填材を掘削して立坑の発進口から発進
    させることを特徴とする、 シールド機の発進方法。
  6. 【請求項6】請求項4に記載のシールド機の発進方法に
    おいて、 内筒内に反力受けを配置し、 シールド機を掘進する際、シールド機の後部でセグメン
    トを構築し、セグメントの反力を反力受けで受けること
    を特徴とする、 シールド機の発進方法。
JP4471097A 1997-02-13 1997-02-13 シールド機の発進装置及びその方法 Pending JPH10227195A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110761800A (zh) * 2019-12-05 2020-02-07 中铁十二局集团第二工程有限公司 一种始发井在暗挖隧道盾构机空推始发施工方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110761800A (zh) * 2019-12-05 2020-02-07 中铁十二局集团第二工程有限公司 一种始发井在暗挖隧道盾构机空推始发施工方法
CN110761800B (zh) * 2019-12-05 2021-10-01 中铁十二局集团第二工程有限公司 一种始发井在暗挖隧道盾构机空推始发施工方法

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