JPH10226859A - 溶融亜鉛メッキプロセスにおける亜鉛ヒューム集塵装置 - Google Patents

溶融亜鉛メッキプロセスにおける亜鉛ヒューム集塵装置

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JPH10226859A
JPH10226859A JP9030999A JP3099997A JPH10226859A JP H10226859 A JPH10226859 A JP H10226859A JP 9030999 A JP9030999 A JP 9030999A JP 3099997 A JP3099997 A JP 3099997A JP H10226859 A JPH10226859 A JP H10226859A
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JP
Japan
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steel sheet
dip galvanizing
hot dip
dust collecting
hot
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Withdrawn
Application number
JP9030999A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Suemune
義広 末宗
Kenji Ageba
健司 揚場
Fumiaki Nakamura
文彰 中村
Eiji Hiroki
英治 広木
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 溶融亜鉛メッキプロセスにおいてガスワイピ
ング装置直後に設置された鋼板押さえ用ロールから発生
する亜鉛ヒュームを効率的に回収する装置を提供する。 【解決手段】 溶融亜鉛メッキプロセスにおいて、ワイ
ピング装置3の上方に設けられた鋼板押さえロール4の
上方に集塵機吸引口6を設け、鋼板押さえロール4とワ
イピング装置3の間を通過する鋼板1に対して垂直方向
に長さLが200mm以上500mm未満の平板状の一
対の遮蔽板12を設けた亜鉛ヒューム集塵装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融亜鉛メッキプ
ロセスにおいて、メッキ後発生するヒュームを回収する
集塵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、溶融亜鉛メッキにおけるガスワイ
ピング直後の押さえロールは、亜鉛付着量が少なく、か
つメッキ後合金化処理を行なうGA製品に適用されはじ
めた。これに伴いGA製品の製造プロセスにおける合金
化炉に誘導加熱設備が適用されはじめたが、該設備では
押さえロールとメッキ鋼板の接触部より発生するヒュー
ムが誘導加熱装置のコイルに堆積し、誘導加熱装置がト
リップするという問題が生じる。一般にダストを集塵す
る装置としては、例えば特開昭60−137571号公
報に開示されているように、ダストを集塵するためフー
ドとダクトを組み合わせた装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらガスワイ
ピング装置上では、鋼板に沿った随伴流が発生してお
り、ガス流れが非常に早くなる。このため、ワイピング
上のロール上方に集塵フードを設けてヒュームを回収し
ようとした場合、集塵フードがガス流れの影響を強く受
け、ヒュームの吸引効率が低下してしまい、ヒュームを
十分に回収することが難しいという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点に鑑
みてなされたもので、溶融亜鉛メッキプロセスにおいて
メッキ後発生する亜鉛ヒュームを効率的に回収する装置
に関するものであり、その要旨とするところは、 (1)溶融亜鉛メッキプロセスにおいて、ワイピング装
置3の上方に設けられた鋼板押さえロール4の上方に集
塵機吸引口6を設け、鋼板押さえロール4とワイピング
装置3の間を通過する鋼板1に対して垂直方向に長さL
が200mm以上500mm未満の平板状の一対の遮蔽
板12を設けたことを特徴とする溶融亜鉛メッキプロセ
スにおける亜鉛ヒューム集塵装置。
【0005】(2)溶融亜鉛メッキプロセスにおいて、
ワイピング装置3の上方に設けられた鋼板押さえロール
4の上方に集塵機吸引口6を設け、該吸引口6の端部と
連通した集塵フード5と該集塵フード5と連通した遮蔽
板13とを有し、該遮蔽板12は下記の条件を満足する
ように設けたことを特徴とする溶融亜鉛メッキプロセス
における亜鉛ヒューム集塵装置。 30°≦θ かつ 5mm≦d<30 ここで、θは鋼板押さえロール4の中心Aを通る水平線
にAで直角に交わる垂線Bと集塵フード5と連通してい
ない遮蔽板12の端部Cとを結ぶ直線で形成される角度
であり、またdはAとCとを結ぶ直線のうちCから鋼板
押さえロール4の表面までの距離である。
【0006】まず、本発明の亜鉛ヒューム集塵装置の構
成を説明する。図1は本発明の集塵装置のうち、ワイピ
ング装置と鋼板押さえロール間に平板状の一対の遮蔽板
12を設置したプロセス概要図である。遮蔽板12は鋼
板1に沿って発生する随伴流の発生を抑制し、集塵フー
ド7が受けるガス流れの影響を小さくする働きを持つ。
該遮蔽板12の通過する鋼板1に対する垂直方向の長さ
Lは、本発明者らの調査により、図5に示したように、
200mm以上の長さの時にヒューム回収率が約90%
以上の良好な値を示し、500mmでほぼ100%とな
ることが判明した。遮蔽板12が長すぎると操業上邪魔
になったり、遮蔽板の強度を大きくする必要があるた
め、遮蔽板の長さは200mm以上500mm以下が適
当である。
【0007】また、該遮蔽板12の幅は通過する鋼板1
の板幅以上あれば良く、設備スペース等を考慮して限定
すれば良い。更にこの時、通過する鋼板1と遮蔽板12
の間隙は、大きすぎるとガスワイピングの上昇流の間隙
を抜ける量が大となり、また小さすぎると鋼板1と遮蔽
板12が接触する可能性があるため50mm程度あれば
良い。また該遮蔽板12の材質は特に限定しないが、耐
久性の点からSUS等が好ましい。
【0008】図3は本発明の集塵装置のうち、集塵装置
フード7と連通した遮蔽板13を設置したプロセス概要
図である。鋼板押さえロール4の表面を該ロール真上よ
り該ロールの回転方向へある一定角度以上遮蔽板13で
被覆することによって、ガスワイピングの上昇流を抑制
し、鋼板押さえロール4から発生する亜鉛ヒュームを拡
散させることなく集塵フード7に導いて、効率的に回収
する働きを有している。遮蔽板13による鋼板押さえロ
ール4の被覆角度θと遮蔽板13と鋼板押さえロール表
面間の距離dについて、図4によって説明する。
【0009】まず、鋼板押さえロール4の被覆角度θ
は、鋼板押さえロールのロール中心Aを通る水平線にA
で直角に交わる垂線Bと集塵フード7と連通していない
遮蔽板13の端部Cとを結ぶ直線で形成される角度で定
義され、また鋼板押さえロール4の表面と遮蔽板13間
の距離dはAとCとを結ぶ直線のうちCから鋼板押さえ
ロール表面までの距離と定義される。本発明者らは、被
覆角度θおよび遮蔽板13と鋼板押さえロール4表面間
の距離dと亜鉛ヒューム回収率との関係を調査した結
果、図6に示すような知見を得た。
【0010】即ち、遮蔽板13の形状に関係なく、鋼板
押さえロール4の表面と遮蔽板13との距離dが30m
m以上で、かつ被覆角度θが30度以上あれば亜鉛ヒュ
ーム回収率が90%以上の良好な値を得ることができ
る。しかしながら、鋼板押さえロール4の表面と遮蔽板
13との距離dが5mm以下では遮蔽板12が鋼板押さ
えロール2に接触する可能性があるため、下限値を5m
mに制限する必要がある。また、被覆角度θの上限値は
特に規定するものではなく、設置スペース等の設備制約
を考慮して適宜決定すればよい。遮蔽板13の材質は特
に限定する必要はないが、遮蔽板12と同様に耐久性の
点からSUS等が一般的である。
【0011】
【発明の実施の形態】溶融亜鉛メッキ鋼板製造時にガス
ワイピング方式によるメッキの厚みコントロールを行う
際には、鋼板1の振動を抑制するためガスワイピングノ
ズル3の直上に水冷した鋼板押さえロール4を鋼板1に
接触させる。この時、図示しない多量の亜鉛ヒュームが
発生するため、水冷した鋼板押さえロール4の上方に亜
鉛ヒュームを回収する集塵フード7を設けている。該フ
ード7は集塵ダクト6と連結されており、メッシュ10
0μm程度の集塵用フィルター9が集塵機本体8内に設
置されている。
【0012】更にガスワイピングの上昇流を防止するた
め、ガスワイピングノズル3と水冷した鋼板押さえロー
ル4の間には平板状の一対の遮蔽板12を設けている。
この他にワイピングの上昇流を抑制する方法として図3
に示すように水冷した鋼板押さえロール4の表面との距
離dを30mm以下に、かつ鋼板押さえロール4を被覆
する角度θを30度以上になるように調整した遮蔽板1
3を集塵フード7の先端と連通した場合もある。この構
造をとることによって鋼板押さえロール4から発生する
多量の亜鉛ヒュームを拡散させることなく効率的に回収
することができる。
【0013】
【発明の効果】本発明により、水冷したロール部で発生
する亜鉛ヒュームを効率的に回収でき、誘導加熱装置の
トリップを防止することができ、かつ環境改善を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置である遮蔽板を設置した溶融亜鉛メ
ッキプロセスの概要図である。
【図2】本発明装置である遮蔽板の拡大図である。
【図3】本発明装置である集塵フードと連通した遮蔽板
を設置した溶融亜鉛メッキプロセスの概要図である。
【図4】本発明装置である遮蔽板設置時の被覆角度θ、
及び鋼板押さえロール表面と遮蔽板間の距離dを説明す
る図である。
【図5】本発明装置である遮蔽板の長さLと亜鉛ヒュー
ム回収率との関係を示す図である。
【図6】本発明装置である遮蔽板を設置した時の被覆角
度θ、及び鋼板押さえロール表面と遮蔽板間の距離dと
亜鉛ヒューム回収率との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 鋼板 2 メッキ浴 3 ガスワイピングノズル 4 鋼板押さえロール 5 集塵ダクト 6 集塵機吸引口 7 集塵フード 8 集塵機本体 9 集塵用フィルター 10 集塵機ブロアー 11 誘導加熱装置 12 平板状の一対の遮蔽板 13 集塵フードと連通した遮蔽板 d 鋼板押さえロールの表面から遮蔽板13端部までの
距離 θ 遮蔽板13による鋼板押さえロールの表面のロール
円周方向の被覆角度 L 通過する鋼板に対して垂直方向の遮蔽板12の長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広木 英治 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融亜鉛メッキプロセスにおいて、ワイ
    ピング装置3の上方に設けられた鋼板押さえロール4の
    上方に集塵機吸引口6を設け、鋼板押さえロール4とワ
    イピング装置3の間を通過する鋼板1に対して垂直方向
    に長さLが200mm以上500mm未満の平板状の一
    対の遮蔽板12を設けたことを特徴とする溶融亜鉛メッ
    キプロセスにおける亜鉛ヒューム集塵装置。
  2. 【請求項2】 溶融亜鉛メッキプロセスにおいて、ワイ
    ピング装置3の上方に設けられた鋼板押さえロール4の
    上方に集塵機吸引口6を設け、該吸引口6の端部と連通
    した集塵フード5と該集塵フード5と連通した遮蔽板1
    3とを有し、該遮蔽板12は下記の条件を満足するよう
    に設けたことを特徴とする溶融亜鉛メッキプロセスにお
    ける亜鉛ヒューム集塵装置。 30°≦θ かつ 5mm≦d<30 ここで、θは鋼板押さえロール4の中心Aを通る水平線
    にAで直角に交わる垂線Bと集塵フード5と連通してい
    ない遮蔽板12の端部Cとを結ぶ直線で形成される角度
    であり、またdはAとCとを結ぶ直線のうちCから鋼板
    押さえロール4の表面までの距離である。
JP9030999A 1997-02-17 1997-02-17 溶融亜鉛メッキプロセスにおける亜鉛ヒューム集塵装置 Withdrawn JPH10226859A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101792892A (zh) * 2010-04-08 2010-08-04 姜明举 热浸镀锌烟气收集排放系统
JP2010196135A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Jfe Steel Corp 溶融めっきのめっき粉末集塵装置
CN102094161A (zh) * 2011-03-16 2011-06-15 李业玉 下沉式镀锌烟尘吸收装置
CN102430556A (zh) * 2011-12-28 2012-05-02 重庆广仁铁塔制造有限公司 热浸锌锌烟处理工艺及系统
CN102489139A (zh) * 2011-12-28 2012-06-13 重庆广仁铁塔制造有限公司 酸洗槽酸雾处理工艺及系统
KR101369232B1 (ko) * 2011-12-14 2014-03-04 주식회사 포스코 강판 도금 제어장치
CN104561872A (zh) * 2014-12-29 2015-04-29 浙江盛达铁塔有限公司 一种热浸镀锌设备

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Effective date: 20040511