JP3259669B2 - 溶融アルミ亜鉛合金の連続めっき方法および装置 - Google Patents

溶融アルミ亜鉛合金の連続めっき方法および装置

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JP3259669B2
JP3259669B2 JP26316597A JP26316597A JP3259669B2 JP 3259669 B2 JP3259669 B2 JP 3259669B2 JP 26316597 A JP26316597 A JP 26316597A JP 26316597 A JP26316597 A JP 26316597A JP 3259669 B2 JP3259669 B2 JP 3259669B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼帯の溶融アルミ
亜鉛合金、より具体的には、アルミ5wt%以上70w
t%以下、亜鉛95wt%以下30wt%以上を含有す
る溶融アルミ亜鉛合金の連続めっき方法および装置、特
に、アルミを55wt%含有するガルバリウムと称され
る溶融アルミ亜鉛合金めっき鋼帯の製造に好適な連続め
っき方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミ5wt%以上70wt%以下、亜
鉛95wt%以下30wt%以上を含有する溶融アルミ
亜鉛合金めっき鋼帯、特に、アルミを55wt%含有す
るガルバリウムと称される溶融アルミ亜鉛合金めっき鋼
帯は、従来の溶融亜鉛めっき鋼帯に比べて耐食性が優れ
ており、今後の需要増大が期待されている。
【0003】従来、前記のアルミを多量に含有する溶融
アルミ亜鉛合金めっき鋼帯の製造に際しては、溶融亜鉛
めっきで得られた知見を反映して製造されている。
【0004】鋼帯の溶融亜鉛の連続めっきラインにおい
ては、表面を洗浄した鋼帯を、連続的に焼鈍し、所定温
度に冷却後、亜鉛を溶融しためっき槽を通板させて亜鉛
めっきを施す。通常、この焼鈍冷却工程は還元雰囲気に
なっており、鋼帯がめっき槽に通板されるまでの間、還
元雰囲気を常時確保できるように、焼鈍冷却を行なう炉
設備とめっき槽の間にスナウトと呼ばれる矩形断面の装
置があり、大気を遮断する役目を果している。
【0005】また、めっき槽内にはシンクロールが設置
されており、鋼帯はシンクロールで走行方向を転換し
て、鉛直方向に上昇する。めっき槽から引き出された鋼
帯はガスワイピングノズルで所定のめっき厚みに調整さ
れた後に、冷却されて後工程に通板される。
【0006】溶融アルミ亜鉛合金めっき鋼帯は、従来の
鋼帯の溶融亜鉛の連続めっきラインをほとんどそのまま
流用して製造し、めっき金属の溶融温度の変更に対応し
て、一般に加熱あるいは冷却炉の一部仕様を変更するこ
とが行われているに過ぎないのが実状である。その理由
の多くは、これらの製造量自体が多くないために、製造
プロセスの検討を行なう費用が実質的に無いためと考え
られる。
【0007】そして、スナウトに関しても従来の溶融亜
鉛めっきの設備と同様である。スナウト内は還元雰囲気
であるために、スナウト内のめっき槽の溶融金属浴面に
は酸化膜が形成されにくく、薄い酸化膜が形成されてい
るだけである。スナウト内の溶融金属浴面では酸化膜が
強固でないため、鋼帯がめっき浴に進入する際、振動等
の理由により、溶融金属が浴面に露出する場合がある。
この場合、液相である溶融金属は、加熱されている溶融
金属の飽和蒸気圧まで、還元雰囲気ガス内に蒸発する。
【0008】蒸発した溶融金属の蒸気は、還元雰囲気ガ
ス内に微少量存在する酸素と反応して酸化物を形成す
る。また、酸化物にならなくても、炉内あるいはスナウ
ト内で、蒸発した溶融金属の蒸気圧がその場所の飽和蒸
気圧以上になった場合、蒸発した溶融金属は、蒸気の状
態で存在できないために、液相あるいは固相の金属に相
変化する。特に、炉内の冷却炉部分やスナウト内面の温
度が、蒸発した溶融金属の蒸気圧における飽和温度以下
の温度である場合、その温度以下になった部位で、蒸気
が金属粉になり、冷却炉の炉壁内面やスナウト内面に粉
末状の金属になって付着する。
【0009】これらの酸化物あるいは付着物が、操業時
に清浄化された鋼帯に直接付着した場合、めっきが不均
一になったり、めっきされない状態になったりすること
による品質欠陥が発生する。
【0010】また、酸化物がスナウト内の溶融アルミ亜
鉛合金の浴面に落下した場合、酸化物の溶融温度は溶融
金属浴の温度よりも高いために溶融金属浴に再溶解しな
い。付着物がスナウト内の溶融金属浴面に落下した場
合、付着物が溶融金属と同じ金属の場合には再溶解する
が、多くの場合、付着物に不純物が混入しているため、
付着物も溶融金属浴に再溶解しないことが多い。
【0011】落下しても再溶解しない前記酸化物や付着
物は、スナウト浴面を浮遊し、スナウト内を走行してめ
っき浴に進入する鋼帯に随伴する流れにのり、鋼帯側に
移動し、鋼帯に付着する。この場合にも、鋼帯のめっき
を阻害する要因として作用するため、めっき厚が薄くな
ったり、不めっきになったりして、品質欠陥が発生す
る。
【0012】溶融金属の蒸発に起因する品質欠陥は、溶
融亜鉛めっきなどにも発生する。溶融金属めっきにおけ
るこのような品質欠陥の発生を解決する方法が多数提案
されている。これらの提案は、大きく分けて下記の2種
類の方法がある。
【0013】第1の方法は、スナウト内の浴面上に落下
した不純物をスナウト外に排出除去する方法である。例
えば、特開平2−70049号公報、特開平4−120
258号公報、特開平5−279827号公報(以下、
総称して先行技術1という)には、スナウト内の溶融金
属を連続的にスナウト外に流すことによって、スナウト
内に落下した不純物を除去するとともに新鮮な溶融金属
の浴面を確保して、品質欠陥を防止することが記載され
ている。これらの公報に記載される方法では、浴中もし
くは浴上にポンプを設置して溶融金属を流す方法を採用
している。
【0014】第2の方法は、スナウト部にシールを設け
るとともに、スナウト内に不活性ガスを流入させて、ス
ナウト内の酸化物の発生を抑制することによって、品質
欠陥の発生を低減する方法である。
【0015】例えば、特開平6−49610号公報(以
下、先行技術2という)には、スナウト上部に鋼帯に接
触あるいは非接触のシールを設け、シールと溶融金属浴
間のスナウト内に、焼鈍炉内よりも還元性の高いガスを
吹き込み、スナウト内の溶融金属浴面でのドロス発生を
抑制する方法が開示されている。
【0016】また、特開昭61−246352号公報
(以下、先行技術3という)には、亜鉛−アルミ合金メ
ッキ装置のスナウト内の亜鉛華の凝固を防ぐために、ス
ナウト内にシールを設け、さらにスナウト下部に排ガス
管を設けて、スナウト内へ供給した雰囲気ガスとともに
スナウト内の亜鉛蒸気をスナウト外に排出することが記
載されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、先行技術1に
記載の方法では、金属の蒸気を除去していないので、根
本的な解決策には至らない。また、溶融金属の移送をポ
ンプで行うので、ポンプの寿命が短く、装置の耐久性に
も問題がある。
【0018】先行技術2に記載の方法では、溶融金属浴
面が清浄化されて酸化膜が低減するので浴面からの溶融
金属の蒸発がより多くなる。蒸発した金属を含む還元性
ガスが、スナウト途中のシールを通って、スナウトから
焼鈍炉側に流れ、スナウト内や焼鈍炉内で凝縮し、ある
いは炉内の微量酸素と反応して酸化物になり、スナウト
内や焼鈍炉内の付着物になる。
【0019】生成した酸化物や付着物は、鋼帯表面に直
接付着し、あるいはスナウト内の溶融金属浴面を浮遊
し、操業の経過に伴い堆積して、鋼帯に付着して品質欠
陥を発生するようになる。したがって、この表面欠陥を
解消する手段を別途に設ける必要があり、品質欠陥対策
としては不十分である。
【0020】溶融金属浴温度の高いアルミ亜鉛合金では
従来の溶融亜鉛よりも蒸気圧も当然高くなる。溶融金属
浴温度に依存するものの、溶融アルミ亜鉛合金の蒸気圧
は溶融亜鉛の蒸気圧の10〜100倍になるため、アル
ミ亜鉛合金めっきでは多量の金属蒸気が発生することに
なる。したがって、溶融亜鉛めっきプロセスで使用され
ている先行技術1、先行技術2に記載の方法では、アル
ミ亜鉛合金めっきに発生する溶融金属の蒸発に起因する
品質欠陥の発生を解決できないのである。
【0021】先行技術3に記載の方法はアルミ亜鉛合金
めっきを対象とするものの、先行技術2と同様に、浴面
からの溶融金属の蒸発が多くなる。蒸発した金属蒸気の
一部は、スナウト内で凝縮し、あるいはスナウト内の微
量酸素と反応して酸化物になり、スナウト内の付着物に
なる。生成した酸化物や付着物は、先行技術2に記載の
方法の場合と同様に、鋼帯に付着して品質欠陥を発生す
るようになり、この品質欠陥を解消する手段を別途に設
ける必要があり、品質欠陥対策としては不十分である。
【0022】すなわち、溶融アルミ亜鉛合金めっきにお
いて、スナウト内で蒸発した溶融金属から生成した酸化
物や付着物に起因する品質欠陥の防止効果の大きいめっ
き方法やめっき装置は未だ見出されていない。
【0023】本発明はかかる事情を鑑みてなされたもの
であり、スナウト内で蒸発した溶融金属から生成した酸
化物や付着物に起因する品質欠陥の防止効果の大きい溶
融アルミ亜鉛合金の連続めっき方法とめっき装置を提供
することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】アルミ亜鉛合金めっきに
おける溶融金属の蒸発に起因する品質欠陥を防止するに
は、蒸発した金属蒸気を速やかにスナウト外に排出する
ことが有効であり、さらに排出効果を高めるには、スナ
ウト内の雰囲気ガスの流れを適切に制御することが重要
であることがわかった。本発明はこのような知見に基く
ものであり、その特徴とする構成は以下のとおりであ
る。
【0025】(1)アルミ亜鉛合金を溶融しためっき浴
に鋼帯を連続的に通過させて、鋼帯にアルミ亜鉛合金め
っきするに際して、めっき浴と前工程の焼鈍炉あるいは
冷却炉との間に設けられているスナウトにシール装置を
設け、前記めっき浴と前記シール装置との間で、鋼帯の
幅方向両端近傍からスナウト内のガスを排出することを
特徴とする溶融アルミ亜鉛合金の連続めっき方法(第1
発明)。
【0026】(2)前記(1)において、スナウトから
排出するガスの排出量を調整して、シール装置のシール
部におけるガス流れを、鋼帯通板方向の上流側から下流
側への流速1m/s以上の流れにするとともに、めっき
浴とシール装置間のスナウト部分のガス圧力をスナウト
外部の圧力以上にすることを特徴とする溶融アルミ亜鉛
合金の連続めっき方法(第2発明)。
【0027】(3)前記(1)において、排出したガス
から含有される溶融金属蒸気を除去し、次いで溶融金属
蒸気を除去後のガスを前工程の焼鈍炉あるいは冷却炉に
還流することを特徴とする溶融アルミ亜鉛合金の連続め
っき方法(第3発明)
【0028】()アルミ亜鉛合金を溶融しためっき浴
に鋼帯を連続的に通過させて、鋼帯にアルミ亜鉛合金め
っきする連続めっき装置において、めっき浴と前工程の
焼鈍炉あるいは冷却炉との間に設けられているスナウト
シール装置を備えるとともに、前記めっき浴と前記シ
ール装置との間のスナウト部分の鋼帯の幅方向両端近傍
に、スナウト内のガスを排出するための排気口を備える
ことを特徴とする溶融アルミ亜鉛合金の連続めっき装置
(第発明)。
【0029】()前記()において、前記排気口に
接続してガスを外気中に放散する配管を設け、前記配管
に、めっき浴とシール装置間のスナウト部分のガス圧力
をシール装置の鋼帯通板方向の上流側のスナウト部分の
ガス圧力よりも低くしてシール装置のシール部における
ガス流速を所定流速以上にするとともに、めっき浴とシ
ール装置間のスナウト部分のガス圧力をスナウト外部の
圧力以上に流量調 整用手段を備えることを特徴とす
る請求項に記載の溶融アルミ亜鉛合金の連続めっき装
置(第発明)。
【0030】()前記(4)において、排出したガス
から含有される溶融金属蒸気を除去する手段および溶融
金属蒸気を除去後のガスを前工程の焼鈍炉あるいは冷却
炉に還流する手段を備えることを特徴とする(第
明)
【0031】めっき浴と前工程の焼鈍炉あるいは冷却炉
との間に設けられているスナウトにシール装置を設け、
めっき浴とシール装置との間のスナウト部分で、鋼帯の
幅方向両端近傍からスナウト内のガスを排出することに
よって、シール装置とめっき浴の間のスナウト部分では
ガス流れは下方流れになって、めっき浴から蒸発した溶
融金属蒸気は、めっき浴とシール装置との間のスナウト
部分から速やかにスナウト外に排出される。シール装置
鋼帯通板方向の上流側のスナウト内やさらに上流の冷
却炉内等で酸化物や付着物の生成がなくなるので、これ
らを除去するための清掃作業が不要になる。
【0032】また、シール装置の鋼帯通板方向の下流側
のスナウト内における酸化物や付着物の生成を大幅に低
減できるので、これらに起因する品質欠陥の発生を防止
できる。
【0033】シール装置のシール部におけるガス流れ
を、鋼帯通板方向の上流側から下流側への流速1m/s
以上の流れにするとともに、めっき浴とシール装置間の
スナウト部分のガス圧力をスナウト外部の圧力以上に
るように、スナウトから排出するガスの排出量を調整
ることによって、前記効果をさらに向上できる。
【0034】排出したガスから含有される溶融金属蒸気
を除去し、溶融金属蒸気を除去後のガスを前工程の焼鈍
炉あるいは冷却炉に還流することによって、雰囲気ガス
を循環使用できるので、雰囲気ガスの使用量を低減でき
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図を用いて
説明する。図1は本発明の実施の形態を説明するめっき
装置の断面を示す概略図である。図1において、1は冷
却炉、3はスナウト、4はめっき槽、5はアルミ亜鉛合
金を溶融しためっき浴、6はシンクロール、7はガスワ
イピングノズル、23はシール装置、24は排気口、2
8は高速窒素ガス供給配管、34、35は圧力計であ
る。
【0036】スナウト3は、前工程の冷却炉1の後部に
配設される部材21とめっき浴5に浸漬される部材22
とから構成されている。めっき浴5に浸漬される部材2
2は、溶融金属に対して耐食性を有する材料からなる。
部材22は長期の連続使用には耐えられないので、所定
の期間使用後、定期的に交換されるが、部材21は定期
交換されない。部材22の鋼帯走行方向の寸法は部材2
1に比べて小さい。
【0037】シール装置23は、部材21と部材22の
接続部にあるフランジ部分に設置され、耐熱性ガラス繊
維ペーパを用いた板状のシール装置からなる。シール装
置23には、鋼帯が走行するための開口部が設けられて
いる。鋼帯幅方向の開口部は、鋼帯の最大通板幅に鋼帯
の最大蛇行幅を加えた幅に設定されている。鋼帯表面と
シール装置23との距離は、本来ゼロが好ましいが、鋼
帯との接触は製品品質上好ましいものではないため、今
回は鋼帯の厚みと張力に依存する鋼帯の最大カテナリ
ー、また通板時の安全を考慮して、標準通板位置に対し
て鋼帯から50mm離した。
【0038】蒸発した溶融金属蒸気がシール装置23を
越えて鋼帯通板方向の上流側の部材21側に拡散するの
を防止できるので、部材21側では酸化物や付着物(ア
ッシュ)の発生がなく、部材22にアッシュが付着した
としても部材22を定期交換する際にアッシュ除去が可
能になる。
【0039】図1の装置では、シール装置23はシート
状のシール装置であるが、シール装置は駆動装置の付属
したシールロールや鋼帯位置を計測して追従するシール
装置であっても良いことは言うまでもない。
【0040】排気口24は部材22の鋼帯Sの端部外側
の両側部にそれぞれ1個所(合計2個所)設けられてい
る。排気口24から排出されたスナウト内のガスは配管
25、26、27を経て外気中に放散される。
【0041】前記装置のシール効果と排気効果を数値シ
ミュレーションにより確認した。確認結果を図2、図3
に示す模式図によって説明する。図2はライン速度が1
20mpmでシール装置と排気口がない場合、図3はラ
イン速度が120mpmでシール装置と排気口がある場
合のガス流れの状態を示す図で、ガス流れの方向は図中
に白抜き矢印で示される。また、図3では、排気口24
は部材22の鋼帯Sの端部外側の両側部に設けられてお
り、シール装置23のシール部におけるガス流速が1m
/sで、シール装置23とめっき浴5間のスナウト部分
ガス圧力はスナウト外部圧力より高くなっている。
【0042】シール装置と排気口がない場合、図2
(b)に示すように、スナウト3内でガスが鋼帯Sの随
伴流で攪拌されている。この場合、めっき浴5から蒸発
した溶融金属蒸気は、この攪拌にともないスナウト3の
鋼帯通板方向の上流側に運ばれて、スナウト、冷却炉、
焼鈍炉内でアッシュになる。
【0043】一方、シール装置と排気口がある場合、図
3(b)に示すように、ガス流れはシール装置23の
帯通板方向の上流の部材21側では図2の場合と同様
の流れになっているが、シール装置23の鋼帯通板方向
下流の部材22側すなわちシール装置23とめっき
浴5の間のスナウト部分では下方流れになって排気口2
4からスナウト外に排出されている。
【0044】この場合、めっき浴5から蒸発した溶融金
属蒸気は、排気口24から速やかにスナウト外に排出さ
れ、シール装置23を越えて鋼帯通板方向の上流の部
材21側に運ばれることがなくなる。したがって、スナ
ウトの部材21内やさらに上流の図示されていない焼鈍
炉や冷却炉1内でアッシュを生成することがなくなる。
したがって、これらを除去するための清掃作業が不要に
なる。また、スナウトの部材22内におけるアッシュの
生成を大幅に低減できる。そのため、これに起因する品
質欠陥の発生を防止できる。
【0045】図3(b)に示すようなガス流れを得るに
は、排気口を鋼帯の幅方向両端部近傍に設けて、ガスを
排出することが必要である。図3のように、排気口が鋼
帯幅方向端部より外側に設けられている場合、前記効果
がより優れる。
【0046】排気口が鋼帯の幅方向両端部近傍にない場
合には、図3(b)のようなガス流れにならないため、
めっき浴5から蒸発した溶融金属蒸気が速やかにスナウ
ト外に排出されなくなるので、前記したような効果を得
ることができない。
【0047】なお、図1の装置では、めっき槽近傍での
作業性やその他の設備との兼ね合いから、部材22の両
側部に排気口をそれぞれ1個所設けたが、排気口は、部
材22の、鋼帯の表裏面に対向する一方の側または両方
の側の鋼帯の両端部近傍に設けてもよい。この場合、排
気口は鋼帯幅方向端部より外側に設けることがより好ま
しい。
【0048】めっき浴5とシール装置23間のスナウト
部分のガス圧力をシール装置23の鋼帯通板方向の上流
側のスナウト部分のガス圧力よりも低くして、シール装
置のシール部におけるガス流れを、鋼帯通板方向の上流
側から下流側への流れにするとともに、その流速を1m
/s以上にすることによって、シール装置23の鋼帯通
板方向の上流側から下流側への安定した流れが形成さ
れ、シール装置下部の部材22に設けられた排気口24
からスナウト内のガスを速やかにスナウト外に排出する
効果をさらに向上できるようになる。
【0049】しかし、流速が3m/sを超えると、シー
ル装置23を通過して流れるガス流量が多くなりすぎる
ため、操業上、ガス量の増加や炉圧制御面で問題があ
る。したがって、流速の上限は3m/s以下、より好ま
しくは2m/s以下にするのがよい。
【0050】シール部におけるガス流速Vは、シール装
置23の鋼帯通板方向の上流側に設けた圧力計34で検
出する冷却炉1内、下流側に設けた圧力計35で検出す
るめっき浴5とシール装置23間のスナウト3内のガス
圧力をそれぞれP1、P2とした場合、ほぼ下式から計
算できる。ただし、kはガス組成、温度、シール装置の
開口部寸法、ライン速度などにより決まる係数である。
V=k・(P1−P2)1/2また、めっき浴5とシール
装置23間のスナウト部分のガス圧力をスナウト外部の
圧力以上にすることによって、空気が外部からスナウト
内に流入することが防止される。
【0051】配管25途中のバルブ30を調整してガス
排出量を調整することによって、シール部におけるガス
流速を所定流速にするとともに、めっき浴5とシール装
置23間のスナウト部分のガス圧力をスナウト外部の圧
力以上にすることができる。
【0052】排出ガス中には金属蒸気が含まれているの
で、金属蒸気が配管内で凝固して、配管内面にアッシュ
になって付着する。多量のアッシュが付着すると配管詰
まりを起こし、適切なガス排出ができなくなる。これを
防ぐために、配管内のアッシュを除去する必要がある。
【0053】従来、排出ガスの流れ方向に高速ガスを吹
き入れて配管内のアッシュを取り出す方法があるが、効
率的にはよくない。図1の装置では、配管内のアッシュ
を除去するために、高速窒素ガスを通常の排出ガス流れ
とは逆方向に吹き込むことができるようになっている。
高速窒素ガスは、図1の白抜き矢印で示すように、配管
28から吹き込まれ、配管26内を通常の排出ガスとは
逆方向に流れ、配管29から排出される。
【0054】アッシュMは、通常、図4に示すように、
排出ガスの流れ方向に伸びた状態で配管26内に凝固付
着している。図1の装置では、高速窒素ガスをこの凝固
方向と逆方向に流すことによって、配管内のアッシュを
効率的に除去できるようになり、配管26内のアッシュ
をほぼ全量除去することができる。配管29から排出し
たアッシュは図示されていないアッシュ回収装置に回収
される。図1の装置では、高速ガスに窒素ガスを用いた
が、窒素ガスの代りに空気を用いてもよい。
【0055】この装置を用いて、次のようにしてめっき
を行なう。図示されていない焼鈍炉で焼鈍後、冷却炉1
で所定の温度に冷却した鋼帯Sは、スナウト3を通過し
てめっき槽4に導かれ、シンクロール6で方向転換して
めっき槽4から引き上げられ、ガスワイピングノズル7
で所定のめっき量に調整された後、次工程へと導かれ
る。めっき操業中、バルブ30、31は開かれており、
バルブ32、33は閉じられている。
【0056】雰囲気ガスは、図示されていない焼鈍炉、
冷却炉1等から設備内に供給され、鋼帯Sの走行方向
とは逆方向の設備入側に向かって流れる。また雰囲気
ガスの一部は、シール装置23を通過して、スナウト下
部の部材22側に流れ、さらに排気口24から配管2
5、26、27を経てスナウト外に排出される。部材2
2側のスナウト部分のガス圧力をスナウト外部の圧力以
上、シール部におけるシール装置の鋼帯通板方向の上流
側から下流のめっき浴側へ流れるガス流速を1m/s以
上にするように、必要に応じてバルブ30の開度を調整
する。
【0057】シンクロール、ガスワイピングノズル等の
めっき機器は、定期的にライン停止して交換される。こ
のようなライン停止時に配管26内のアッシュ除去を行
なう。アッシュ除去の際は、バルブ30、31を閉じ、
バルブ32、33を開く。配管28から高速窒素ガスを
配管26内に吹き込んで、配管26内のアッシュを除去
し、バルブ33下部からアッシュを取り出す。
【0058】次に、本発明の別の実施の形態を説明する
めっき装置の概略図を図5に示す。排出ガスには金属蒸
気が混入しているため、排出ガスが低温になると金属粉
(アッシュ)になる。通常はこのアッシュをフィルタ、
サイクロン等で回収する必要がある。図5の装置では、
図1に示した装置に加えて、さらに配管内の一部に冷却
装置をもつアッシュ回収装置を設置してアッシュを回収
除去するとともに、アッシュを回収除去後のガスが冷却
炉1内に戻るようになっている。図5において、42は
アッシュ回収装置、43は冷却装置、45は窒素ガス供
給配管、46はエジェクタである。
【0059】窒素ガスが配管45からエジェクタ46を
経て冷却炉1内に供給される。エジェクタ46の作用に
より、めっき浴5とシール装置23間のスナウト内のガ
スが排気口24から排出され、配管25、26、41を
経て、アッシュ回収装置42において、冷却装置43で
冷却され、排出ガス中の金属蒸気をアッシュMとして回
収除去する。アッシュを除去したガスは配管44、エジ
ェクタ46を経て、冷却炉1内に戻る。雰囲気ガスを循
環使用できるので、雰囲気ガスの使用量を低減できる。
【0060】また、アッシュ回収装置42に到る配管内
に付着したアッシュは、図1に示した装置の場合と同様
にして、配管28から高速窒素ガスを吹き込んで除去す
ることができる。
【0061】これらの装置のガス排出効果により、これ
まで2週間に一度12時間をかけて行なっていた、冷却
炉内における金属蒸気に起因するアッシュの清掃作業が
不要になり、生産性が4.6%向上し、また前記に起因
する品質欠陥も皆無になった。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。 (1)スナウト内の金属蒸気を速やかにスナウト外に排
出できるので、スナウト内におけるアッシュの生成を大
幅に低減でき、これらに起因する品質欠陥の発生を防止
できる。 (2)焼鈍炉や冷却炉内でアッシュの生成がなくなるの
で、これを除去するための清掃作業が不要になり、生産
性を向上できる。 (3)ポンプを用いる溶融金属の移送がないので、装置
の耐久性の問題がない。さらに、 (4)第3発明、第発明では、雰囲気ガスを循環使用
するので、雰囲気ガスの使用量を低減できる
【0063】本発明を、アルミを55wt%含有するガ
ルバリウムと称される溶融アルミ亜鉛合金めっき鋼帯の
製造に適用した場合、高品質の鋼帯を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明するめっき装置を示
す概略図。
【図2】従来技術におけるスナウト内のガス流れを説明
する図。
【図3】本発明におけるスナウト内のガス流れを説明す
る図。
【図4】配管内のアッシュの付着状態を示す図。
【図5】本発明の別の実施の形態を説明するめっき装置
を示す概略図。
【符号の説明】
1 冷却炉 3 スナウト 4 めっき槽 5 めっき浴 6 シンクロール 7 ガスワイピングノズル 23 シール装置 24 排気口 28 高速窒素ガス供給配管 34、35 圧力計 42 アッシュ回収装置 43 冷却装置 45 窒素ガス供給配管 46 エジェクタ S 鋼帯 M アッシュ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 治郎丸 和三 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 大居 利彦 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 鈴木 英之 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−306555(JP,A) 特開 平6−330272(JP,A) 特開 平3−100150(JP,A) 特開 昭62−177163(JP,A) 特開 昭61−246352(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 2/00 - 2/40

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミ亜鉛合金を溶融しためっき浴に鋼
    帯を連続的に通過させて、鋼帯にアルミ亜鉛合金めっき
    するに際して、めっき浴と前工程の焼鈍炉あるいは冷却
    炉との間に設けられているスナウトにシール装置を設
    け、前記めっき浴と前記シール装置との間で、鋼帯の幅
    方向両端近傍からスナウト内のガスを排出することを特
    徴とする溶融アルミ亜鉛合金の連続めっき方法。
  2. 【請求項2】 スナウトから排出するガスの排出量を調
    整して、シール装置のシール部におけるガス流れを、
    帯通板方向の上流側から下流側への流速1m/s以上の
    流れにするとともに、めっき浴とシール装置間のスナウ
    ト部分のガス圧力をスナウト外部の圧力以上にすること
    を特徴とする請求項1に記載の溶融アルミ亜鉛合金の連
    続めっき方法。
  3. 【請求項3】 排出したガスから含有される溶融金属蒸
    気を除去し、次いで溶融金属蒸気を除去後のガスを前工
    程の焼鈍炉あるいは冷却炉に還流することを特徴とする
    請求項に記載の溶融アルミ亜鉛合金の連続めっき方
    法。
  4. 【請求項4】 アルミ亜鉛合金を溶融しためっき浴に鋼
    帯を連続的に通過させて、鋼帯にアルミ亜鉛合金めっき
    する連続めっき装置において、めっき浴と前工程の焼鈍
    炉あるいは冷却炉との間に設けられているスナウトに
    ール装置を備えるとともに、前記めっき浴と前記シール
    装置との間のスナウト部分の鋼帯の幅方向両端近傍に、
    スナウト内のガスを排出するための排気口を備えること
    を特徴とする溶融アルミ亜鉛合金の連続めっき装置。
  5. 【請求項5】 前記排気口に接続してガスを外気中に放
    散する配管を設け、前記配管に、めっき浴とシール装置
    間のスナウト部分のガス圧力をシール装置の鋼帯通板方
    向の上流側のスナウト部分のガス圧力よりも低くしてシ
    ール装置のシール部におけるガス流速を所定流速以上に
    するとともに、めっき浴とシール装置間のスナウト部分
    ガス圧力をスナウト外部の圧力以上に流量調整用
    手段を備えることを特徴とする請求項に記載の溶融ア
    ルミ亜鉛合金の連続めっき装置。
  6. 【請求項6】 排出したガスから含有される溶融金属蒸
    気を除去する手段および溶融金属蒸気を除去後のガスを
    前工程の焼鈍炉あるいは冷却炉に還流する手段を備える
    ことを特徴とする請求項に記載の溶融アルミ亜鉛合金
    の連続めっき装置。
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