JP3327211B2 - 溶融金属の連続めっき方法および装置 - Google Patents

溶融金属の連続めっき方法および装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼帯の溶融金属の
連続めっき方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の溶融金属の連続めっき装置を図5
に示す。この装置を用いて溶融金属めっきする方法につ
いて説明する。
【0003】鋼帯Sを、焼鈍炉で連続的に焼鈍すると同
時にその表面を清浄にした後、めっき槽4に通板して、
鋼帯Sにめっきを施す。通常、この焼鈍工程は還元雰囲
気になっているため、還元雰囲気を常時確保できるよう
に、焼鈍炉とめっき槽4の間に断面形状が矩形のスナウ
ト3が配設されており、鋼帯Sは、大気に触れることな
く、スナウト3内を通って、所定の溶融金属が入ってい
るめっき槽4に浸漬されて所定の金属めっきが施され
る。鋼帯Sは、めっき槽4内のシンクロール6で方向転
換され、鉛直に上昇してめっき槽4から引き出される。
めっき槽4から引き出された鋼帯Sはガスワイピングノ
ズル7により所定のめっき金属厚みに調整された後、図
示されていない冷却装置により冷却され、さらに必要に
応じて、調質圧延等の処理を施す後工程に通板される。
【0004】雰囲気ガスは、焼鈍炉出側の冷却帯1やス
ナウト3から炉内に供給され、鋼帯Sの走行方向とは逆
方向の焼鈍炉入側に向かって流れる。スナウト3内は還
元雰囲気であるため、スナウト3内の溶融金属浴面Lに
は酸化膜が形成されにくい。そのため、溶融金属が直接
浴面に露出することになり、溶融金属が、溶融金属浴温
度における飽和蒸気圧まで蒸発する。蒸発した溶融金属
の蒸気は、スナウト3内や焼鈍炉内の還元雰囲気内に存
在する微量酸素と反応して酸化物になる。
【0005】また、酸化物にならなくても、焼鈍炉内あ
るいはスナウト3内で、蒸発した溶融金属の蒸気圧がそ
の場所の飽和蒸気圧以上になった場合、蒸発した溶融金
属は蒸気の状態で存在できないために金属に戻る。特に
焼鈍炉内の冷却帯部分やスナウト3内面の温度が、蒸発
した溶融金属の蒸気圧における飽和温度以下の温度であ
る場合、金属蒸気が凝縮して金属粉になり、炉内内面や
スナウト3内面に粉末状の金属になって付着する。
【0006】これらの酸化物あるいは付着物が、操業時
に清浄化された鋼帯に直接付着した場合、めっきが不均
一になったり、めっきされない状態になったりして、品
質欠陥を招く。
【0007】また、酸化物がスナウト3内で溶融金属浴
面Lに落下した場合、酸化物の溶融温度は溶融金属浴温
度よりも高いために溶融金属浴Mに溶解しない。付着物
がスナウト3内で溶融金属浴面Lに落下した場合、付着
物が溶融金属と同じ金属の場合には再溶解するが、多く
の場合、付着物に不純物が混入しているため、付着物も
溶融金属浴Mに溶解しないことが多い。
【0008】落下しても溶解しない前記酸化物や付着物
は、スナウト3内の溶融金属浴面L上に浮遊したまま、
めっき槽4に侵入する鋼帯Sに随伴する溶融金属浴Mの
流れにのり、鋼帯Sの方向に移動して走行する鋼帯Sに
付着する。この場合も、鋼帯Sのめっきを阻害する要因
として作用するため、めっき厚が薄くなったり、不めっ
きになったりして品質欠陥を招く。
【0009】また、前記品質欠陥を防ぐため、冷却帯1
において溶融金属浴Mから蒸発した金属蒸気の酸化物や
凝縮による付着物の除去作業を、操業を停止して定期的
に行っている。
【0010】スナウト内の品質欠陥の発生を解決する方
法が多数提案されている。これらの提案は大きく分けて
下記の2種類の方法がある。
【0011】第1の方法は、スナウト内の浴面上に落下
した不純物をスナウト外に排出除去する方法である。例
えば、特開平2−70049号公報、特開平4−120
258号公報、特開平5−279827号公報(以下、
総称して先行技術1という)には、スナウト内の溶融金
属を連続的にスナウト外に流すことにより、スナウト内
に落下した不純物を除去するとともに新鮮な溶融金属の
浴面を確保することにより、ドロス付着による品質欠陥
を防止することが記載されている。これらの公報では、
溶融金属を流す手法として、浴中もしくは浴上にポンプ
を設置して溶融金属を流す方法を採用している。
【0012】第2の方法は、スナウト内の酸化物の発生
を抑制することにより、ドロス付着による品質欠陥の発
生を低減する方法である。例えば、特開平6−4961
0号公報(以下、先行技術2という)には、スナウト上
部に鋼帯に接触あるいは非接触のシールを設け、シール
と溶融金属浴間のスナウト内に、焼鈍炉内よりも還元性
の高いガスを吹き込み、スナウト内の溶融金属浴面での
ドロス発生を抑制する方法が開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、先行技術1に
記載の方法では、溶融金属の移送をポンプで行うので、
例えば、溶融亜鉛の場合、溶融亜鉛は他の金属を溶損さ
せる性質が極めて強いため、ポンプの寿命は3ケ月程度
またはそれ以下の短い寿命であり、装置の耐久性に問題
があり、また金属の蒸気を除去していないので、根本的
な解決策には至らない。
【0014】先行技術2に記載の方法では、溶融金属浴
面が清浄化されて酸化膜が低減するために浴面からの金
属蒸気の蒸発がより多くなる。蒸発した金属を含む還元
性ガスが、スナウト途中のシールを通って、スナウトか
ら焼鈍炉側に流れ、スナウト内や焼鈍炉内で凝縮し、あ
るいは炉内の微量酸素と反応して酸化物になり、スナウ
ト内や焼鈍炉内の付着物になる。前記したように、この
ような付着物は、鋼帯表面に直接付着し、あるいはスナ
ウト内の溶融金属浴面で浮遊し、操業の経過に伴い堆積
して、ドロス付着による品質欠陥を発生するようにな
る。したがって、先行技術2による場合、この表面欠陥
を解消する手段を別途に設ける必要があり、ドロス付着
による品質欠陥対策としては不十分である。
【0015】すなわち、スナウト内のドロス付着による
品質欠陥の防止効果の大きい溶融金属のめっき方法、あ
るいはそのための耐久性に優れるめっき装置は未だ見出
されていない。
【0016】本発明はかかる事情を鑑みてなされたもの
であり、スナウト内のドロス付着による品質欠陥の防止
効果の大きい溶融金属のめっき方法およびそのための耐
久性に優れるめっき装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、溶融金属
浴から蒸発した金属蒸気を含む炉内ガスを、炉圧制御し
ながら速やかに炉外へ排出することにより、前記課題を
解決できることを見出した。本発明は、この知見に基づ
くものであり、その特徴とする構成は以下のとおりであ
る。
【0018】(1)一端が焼鈍炉に接続され、他端がめ
っき浴中に浸漬されたスナウトの内部を通過させた鋼帯
を溶融金属のめっき浴に浸漬して、該鋼帯に溶融金属の
連続めっきを行うに際して、前記スナウト内に鋼帯が通
板する間隔が狭くなるシール機構を設けて、該シール機
構のシール部分下方のスナウト内の炉圧を焼鈍炉の炉圧
よりも低くかつ大気圧以上にするとともに、前記シール
部分下方のスナウトに炉内ガスの吸引口を有する煙突状
の放散管を立てて、該シール機構のシール部分のガス流
れをスナウト下方方向の一方向流れにするとともに、溶
融金属浴から蒸発した金属蒸気を含む炉内ガスを炉内圧
力差と煙突状の放散管のドラフトを用いて炉外に排出す
ることを特徴とする溶融金属の連続めっき方法である
(第1発明)。
【0019】(2)一端が焼鈍炉に接続され、他端がめ
っき浴中に浸漬されたスナウトの内部を通過させた鋼帯
を溶融金属のめっき浴に浸漬して、該鋼帯にめっきを行
う溶融金属の連続めっき装置において、前記スナウト内
に、シール部分下方のスナウト内の炉圧を焼鈍炉の炉圧
よりも低くかつ大気圧以上にする、鋼板が通板する間隔
が狭くなるシール部分を有するシール機構を設け、ま
た、該シール機構のシール部分のガス流れをスナウト下
方方向の一方向流れになるようにするとともに、溶融金
属浴から蒸発した金属蒸気を含む炉内ガスを炉内圧力差
と煙突状の放散管のドラフトを用いて炉外に排出する、
前記シール部分下方のスナウトに炉内ガスの吸引口を有
する煙突状の放散管を立設したことを特徴とする溶融金
属の連続めっき装置である(第2発明)。
【0020】前記スナウト内に鋼帯が通板する間隔が狭
くなるシール機構を設けて、該シール機構のシール部分
下方のスナウト内の炉圧を焼鈍炉の炉圧よりも低くかつ
大気圧以上にするとともに、前記シール部分下方のスナ
ウトに炉内ガスの吸引口を有する煙突状の放散管を立て
て、該シール機構のシール部分のガス流れをスナウト下
方方向の一方向流れにするとともに、溶融金属浴から蒸
発した金属蒸気を含む炉内ガスを炉内圧力差と煙突状の
放散管のドラフトを用いて炉外に排出することを特徴と
する溶融金属の連続めっき方法。
【0021】スナウト内に、鋼帯が通板する間隔が狭く
なるシール機構を設けて、シール機構のシール部分下方
のスナウト内の炉圧を焼鈍炉の炉圧よりも低くかつ大気
圧以上にするとともに、前記シール部分下方のスナウト
に炉内ガスの吸引口を有する煙突状の放散管を立てて、
該シール機構のシール部分のガス流れをスナウト下方方
向の一方向流れにするとともに、溶融金属浴から蒸発し
た金属蒸気を含む炉内ガスを炉内圧力差と煙突状の放散
管のドラフトを用いて炉外に排出することで、炉内ガス
が焼鈍炉からスナウト側に流れ、溶融金属浴から蒸発し
た金属蒸気を含むガスがスナウトから焼鈍炉側に流れな
くなる。焼鈍炉の炉内には、溶融金属浴から蒸発した金
属蒸気の酸化物や凝縮による付着物が発生しない。
【0022】また、炉内ガスをシール部分下方のスナウ
トの吸引口から炉外に排出するので、溶融金属浴から蒸
発した金属蒸気を含むガスが速やかに炉外に排出され
る。その結果、スナウト内での溶融金属浴から蒸発した
金属蒸気の酸化物や凝縮による付着物の発生を防止でき
る。
【0023】以上の作用により、スナウト内のドロス付
着による品質欠陥の発生を防止できる。また、先行技術
1のような溶融金属を移送のためのポンプを使用しない
ので、装置の耐久性が問題になることがない。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。なお、以下の図において、説明済の図に示
された部分と同じ部分には同じ符号を付してその説明を
省略する。
【0025】図1〜図3は本発明の実施の形態に係るめ
っき装置を示す図である。図1において、5は焼鈍炉後
部の冷却帯1出側のデフレクターロール、8はスナウト
途中に設けたシール装置、13はシール装置8下方のス
ナウト3に吸引口9を有する、炉内ガスを排出するため
に立設された煙突である。煙突13のドラフト力と炉圧
を用いて、炉内ガスを、スナウト3下部の吸引口9から
炉外に排出する。
【0026】シール装置8の詳細を図2に示す。図2に
おいて、(a)は図1のA−A断面図、(b)は(a)
のB−B断面矢視図である。図2において、鋼帯Sの表
裏にそれぞれシール8a、8bが設置されている。上部
シール8aと鋼帯Sの間隔d1、下部シール8bと鋼帯
Sの間隔d2を極力小さくすることにより、シール性を
向上させる。具体的には、間隔d1は、溶接部通過時あ
るいは鋼帯形状が不良の場合に、鋼帯Sとの接触を防止
するために10mm以上、間隔d2も同様の理由で10
mm以上にする。
【0027】少ない炉内ガス排出量で優れたシール効果
を得、またシール8a、8bが鋼帯Sと接触することを
防止するには、間隔d1は10〜70mm程度、間隔d
2は10〜70mm程度にするのが好ましい。
【0028】なお、シール装置8とスナウト浴面の間の
スナウト3内面には多少のダストが付着するため、シー
ル装置8の位置は、スナウト浴面に近いほど良い。しか
し、近すぎると空間が狭くなり、炉内ガスの流れが複雑
になるため、スムーズなガス流れにするには、シール8
a、8bからスナウト浴面までの距離は、スナウト幅の
半分程度から2倍程度の長さの範囲内であることが望ま
しい。
【0029】炉内に空気を混入させたく無い主旨から
は、10〜20mmAq(水頭10mm)で操業される
炉内圧だけで、炉内ガスを炉外に出すことが望ましい。
このようにすることによって、スナウト浴面近傍のスナ
ウト3に穴を開けて大気開放にすることが可能になる。
【0030】本来、放散すべき炉内ガスは、適切な方法
で大気に放散すべきであり、そのためには配管でガスを
誘導する必要がある。ガスを誘導するために配管を設け
ると、ガス流れにとって抵抗となるため、炉内圧だけで
は、シール部分でのガス流れを一定方向に流せるように
なる、所定のガス量を放散することができなくなる。ま
たブロアのような強制的に吸引する装置では、炉内が瞬
間的に負圧になり、空気が混入する可能性があるため
に、このような吸引装置は採用できない。煙突状の放散
管を採用することによって、10mmAq程度発生する
流路抵抗による圧損を、煙突のドラフト力で相殺するこ
とができる。万が一、煙突が詰っても、吸引効果がなく
なるだけなので、炉内に空気が混入することが無い。こ
れにより、炉内ガスが、冷却帯1からスナウト3側に流
れ込むが、スナウト3から冷却帯1側には流れ込まなく
なる。冷却帯1では、溶融金属浴Mから蒸発した金属蒸
気の酸化物や凝縮による付着物の発生を防止できる。そ
のため、冷却帯1における溶融金属浴Mから蒸発した金
属蒸気の酸化物や凝縮による付着物の除去作業の回数を
大幅に低減することができる。
【0031】前記の作用について、数値シミュレーショ
ンによっても確認した。数値シミュレーションに用いた
シール装置の概略図を図3に示す。図3において、炉内
圧が15mmAq、上部シールの隙間d1が50mm、
下部シールの隙間d2が50mmで、鋼帯走行速度が1
20mpm、スナウト3には直径200mmの穴をスナ
ウトの両サイドに設けて、放散する煙突は直径200m
mで長さ20m、流入ガス平均温度が350℃の場合に
関して、計算を行なった。
【0032】放散するガス量が100Nm3/hの場合
のスナウト内ガス流れは、図3(a)に示すように、鋼
帯Sに随伴される流れが全部吸引できずにシール部分の
下方から上方に流れ、スナウトから冷却帯側に流れ込
む。このような炉内ガスの流れがあると、冷却帯におい
て溶融金属浴から蒸発した金属蒸気の酸化物や凝縮によ
る付着物の発生を防止することができない。
【0033】放散するガス量が200Nm3/hの場合
のスナウト内ガス流れは、図3(b)に示すように、鋼
帯Sに随伴される流れの量が、吸引するガス量と丁度同
じ程度になるため、冷却帯からスナウト側への流れ込み
が低減し、一部スナウトから冷却帯側に流れ込む。
【0034】放散するガス量が300Nm3/hの場合
のスナウト内ガス流れは、図3(c)に示すように、シ
ール部分のガス流れがスナウト下方に向かう一方向の流
れになり、望ましい流れになる。
【0035】スナウト3内の炉圧を大気圧以上にするこ
とにより、スナウト外部からスナウト内への酸素の侵入
が防止され、また、煙突13の吸引口9をシール装置8
下方のスナウト3下部に設けることにより、蒸発した金
属蒸気が直ちに炉外に排出され、シール装置8下方のス
ナウト3内に多量の金属蒸気が存在することがなくなる
ので、シール装置8下方のスナウト3内での溶融金属浴
Lから蒸発した金属蒸気の酸化や低温部分での凝縮によ
る付着物の発生を大幅に低減できる。
【0036】図1に示したシール装置8を設けためっき
装置を用いて、炉内圧15mmAq、直径200mm、
高さ20mの煙突13、煙突13の途中のスナウト3か
ら離れ、高温にならない場所に流路を絞るためのゲート
バルブ14を設けて操業した時、放散ガス流量300N
3/hで、煙突13のドラフトが10mmAqになっ
た。これは概ね、スナウト3からのガス排出時の圧力損
失を煙突13のドラフトで補ったことを意味する。この
方法により、シール部分でのガス流れがスナウト下方方
向への一方向になったことを確認した。そして、煙突1
3でスナウト下部から炉内ガスを排出しながら、溶融亜
鉛めっきを行ったところ、これまで2週間に1度12時
間かけて行なっていた、冷却帯に発生した金属蒸気の酸
化物や凝固による付着物の清掃作業の回数を大幅に低減
することができ、また、スナウト内のドロス付着による
品質欠陥の発生が皆無になった。
【0037】図4は本発明の実施の形態に係る別のめっ
き装置を示す図で、(a)は断面図、(b)は(a)の
A−A断面矢視図である。本装置では、ガスの放散部を
スナウト3の両側に設け、別々に煙突13を設けた例で
ある。本装置ではでは、直径150mm、長さ15mの
煙突13を使用したが、放散量は250Nm3/hで、
シール部分8a、8bの流れをスナウト下方方向の一方
向の流れにすることができた。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、焼鈍炉の冷却帯やスナ
ウト内で発生する溶融金属浴から蒸発した金属蒸気の酸
化物や凝縮による付着物の発生を防止することができる
ので、スナウト内のドロス付着による品質欠陥の発生を
大幅に低減することができる。また、冷却帯における溶
融金属浴から蒸発した金属蒸気の酸化物や凝縮による付
着物の除去作業の回数を大幅に低減することができる。
【0039】本発明の装置は、簡便で耐久性に優れるの
で、メンテナンス面での負荷軽減にも寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る溶融金属の連続めっ
き装置を示す図。
【図2】本発明の溶融金属の連続めっき装置に用いるシ
ール装置の実施の形態を示す図。
【図3】本発明の溶融金属の連続めっき装置に用いるシ
ール装置における炉内ガス流れの状態を説明する図。
【図4】本発明の別の実施の形態に係る溶融金属の連続
めっき装置を示す図
【図5】従来の溶融金属の連続めっき装置を示す図。
【符号の説明】
1 冷却帯 3 スナウト 4 めっき槽 5 デフレクターロール 6 シンクロール 7 ガスワイピングノズル 8 シール装置 8a、8b シール 9 吸引口 13 煙突 14 ゲートバルブ L 溶融金属浴面 M 溶融金属浴 S 鋼帯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 信之 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−306555(JP,A) 特開 平6−272006(JP,A) 特開 平3−100150(JP,A) 特開 昭61−246352(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 2/00 - 2/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が焼鈍炉に接続され、他端がめっき
    浴中に浸漬されたスナウトの内部を通過させた鋼帯を溶
    融金属のめっき浴に浸漬して、該鋼帯に溶融金属の連続
    めっきを行うに際して、前記スナウト内に鋼帯が通板す
    る間隔が狭くなるシール機構を設けて、該シール機構の
    シール部分下方のスナウト内の炉圧を焼鈍炉の炉圧より
    も低くかつ大気圧以上にするとともに、前記シール部分
    下方のスナウトに炉内ガスの吸引口を有する煙突状の放
    散管を立てて、該シール機構のシール部分のガス流れを
    スナウト下方方向の一方向流れにするとともに、溶融金
    属浴から蒸発した金属蒸気を含む炉内ガスを炉内圧力差
    と煙突状の放散管のドラフトを用いて炉外に排出するこ
    とを特徴とする溶融金属の連続めっき方法。
  2. 【請求項2】 一端が焼鈍炉に接続され、他端がめっき
    浴中に浸漬されたスナウトの内部を通過させた鋼帯を溶
    融金属のめっき浴に浸漬して、該鋼帯にめっきを行う溶
    融金属の連続めっき装置において、前記スナウト内に、
    シール部分下方のスナウト内の炉圧を焼鈍炉の炉圧より
    も低くかつ大気圧以上にする、鋼板が通板する間隔が狭
    くなるシール部分を有するシール機構を設け、また、該
    シール機構のシール部分のガス流れをスナウト下方方向
    の一方向流れになるようにするとともに、溶融金属浴か
    ら蒸発した金属蒸気を含む炉内ガスを炉内圧力差と煙突
    状の放散管のドラフトを用いて炉外に排出する、前記シ
    ール部分下方のスナウトに炉内ガスの吸引口を有する煙
    突状の放散管を立設したことを特徴とする溶融金属の連
    続めっき装置。
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