JPH10226492A - コンテナクレーン - Google Patents

コンテナクレーン

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Publication number
JPH10226492A
JPH10226492A JP3056997A JP3056997A JPH10226492A JP H10226492 A JPH10226492 A JP H10226492A JP 3056997 A JP3056997 A JP 3056997A JP 3056997 A JP3056997 A JP 3056997A JP H10226492 A JPH10226492 A JP H10226492A
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JP
Japan
Prior art keywords
trolley
traverser
sea
linear induction
induction motor
Prior art date
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Pending
Application number
JP3056997A
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English (en)
Inventor
Akira Kawase
晃 川瀬
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トロリー及びトラバーサの移動速度の向上を
図り、保守点検作業を軽減できるようにする。 【解決手段】 ビーム14の下面に、リニアインダクシ
ョンモータ27,33の二次側を構成するリアクション
プレート28,34を設け、ビーム14に沿って移動可
能な海側トロリー8及び陸側トロリー10に、それぞれ
リニアインダクションモータ27の一次側を構成するコ
イル29,31をリアクションプレート28に対して相
対するように取り付け、ビーム14に沿って移動可能な
トラバーサに、リニアインダクションモータ33の一次
側を構成するコイルをリアクションプレート34に相対
するように取り付けて、トロリー8,10及びトラバー
サをリニアモータ駆動により移動させ、トロリー8,1
0およびトラバーサの移動速度を向上させるとともに保
守点検作業の軽減を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンテナクレーン
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】岸壁上と、該岸壁に接岸したコンテナ船
との間で行なわれるコンテナの荷降ろし、荷積みには、
従来からコンテナクレーンが使用されている。
【0003】図9から図11は従来のコンテナクレーン
の一例であり、図中、1は岸壁2に繋留されたコンテナ
船を示し、該コンテナ船1と岸壁2との間でコンテナク
レーン3によってコンテナ4が荷役されるようになって
いる。
【0004】このコンテナクレーン3においては、岸壁
2に沿って走行可能な脚部5の上部に、一対のガーダ6
を脚部5の走行方向に直交する方向へ向けて水平に支持
し、該ガーダ6の海側先端部に、その長さを延長し得る
ようにブーム7を起伏可能に連結している。
【0005】ガーダ6及びブーム7上には、海側から順
に海側トロリー8、トラバーサ9、陸側トロリー10が
それぞれ独立して横行可能に設けられており、海側トロ
リー8及び陸側トロリー10には、コンテナ4を把持す
るためのスプレッダ11と、該スプレッダ11を昇降さ
せる巻上装置12とが設けられている。
【0006】また、トラバーサ9には、海側トロリー8
及び陸側トロリー10に設けたスプレッダ11の下方位
置に移動して、該スプレッダ11とコンテナ4の受け渡
しをするためのコンテナ受け台13が設けられている。
【0007】海側トロリー8、陸側トロリー10及びト
ラバーサ9は、ガーダ6及びブーム7に対して図9及び
図10に示すように取り付けられている。
【0008】ガーダ6及びブーム7は、所定の間隔を隔
てて互いに平行に且つ水平に延びる一対のビーム14,
14を備え、該各ビーム14,14の相対する内側側面
には、ビーム14に平行して延びる一対のレール15,
15が布設され、また、各ビーム14,14の外側側面
には、ビーム14に平行して延びる他の一対のレール1
6,16が布設されている。
【0009】海側トロリー8及び陸側トロリー10は、
各ビーム14,14の内側側面のレール15,15に沿
って移動し得るように該レール15,15に懸架されて
いる。
【0010】また、トラバーサ9は、正面から見て逆門
型形状に形成され且つ各ビーム14,14の外側側面の
レール16,16に沿って移動し得るように、該レール
16,16に懸架され、海側トロリー8及び陸側トロリ
ー10がトラバーサ9の底部に設けたコンテナ受け台1
3の上方を通過し得るようになっている。
【0011】図9から図11に示すコンテナクレーン3
を用いてコンテナ船1上からコンテナ4を荷揚げする場
合には、接岸したコンテナ船1上にブーム7を張り出し
た状態としたのち、最初に荷降ろしするコンテナ4の上
方に海側トロリー8を移動させ、該海側トロリー8のス
プレッダ11を荷降ろしするコンテナ4の真上に位置さ
せる。
【0012】このとき、トラバーサ9及び陸側トロリー
10は、海側トロリー8から離れた適宜の位置に停止さ
せておく。
【0013】次いで、海側トロリー8のスプレッダ11
を巻き下げてコンテナ船1に積載されているコンテナ4
を把持させ、続いてスプレッダ11を巻き上げてコンテ
ナ4を引き上げ、該コンテナ4の下端がトラバーサ9の
コンテナ受け台13よりも若干上の位置になったときに
スプレッダ11の巻き上げを停止させる。
【0014】その後、海側トロリー8又はトラバーサ9
のいずれか一方を横行させるか、あるいは海側トロリー
8及びトラバーサ9の双方を横行させて、海側トロリー
8がスプレッダ11を介して把持しているコンテナ4の
下方にトラバーサ9のコンテナ受け台13を位置させ
る。
【0015】そして、海側トロリー8のスプレッダ11
を巻き下げ、該スプレッダ11に把持されているコンテ
ナ4を前記のコンテナ受け台13の上に載せ、スプレッ
ダ11による把持を解除して、トラバーサ9のコンテナ
受け台13上にコンテナ4が載置された状態にする。
【0016】次いで、トラバーサ9及び陸側トロリー1
0のどちらか一方、あるいは双方を横行させ、トラバー
サ9のコンテナ受け台13上のコンテナ4の上方に陸側
トロリー10のスプレッダ11を位置させたのち、該ス
プレッダ11を巻き下げてコンテナ受け台13上に載置
されているコンテナ4を把持する。
【0017】上記のように、トラバーサ9と陸側トロリ
ー10との間でコンテナ4の受け渡し作業が行なわれて
いる間に、前記の海側トロリー8は2番目のコンテナ4
の荷役作業に移る。
【0018】トラバーサ9からコンテナ4を受け取った
陸側トロリー10を、岸壁2に向かって横行させて岸壁
2上のシャーシ(図示せず)にコンテナ4を降ろし、そ
の間に、前記の海側トロリー8及びトラバーサ9によっ
て次の荷役動作を完了させるようにする。
【0019】即ち、海側トロリー8によって、前述と同
様の動作により2番目のコンテナ4をコンテナ船1上か
ら取り出して、トラバーサ9に海側トロリー8からの2
番目のコンテナ4を受け渡し、続いて、1番目のコンテ
ナ4をシャーシ上に降ろしてから戻ってくる陸側トロリ
ー10に海側トロリー8が早期に出会えるように、該海
側トロリー8を岸壁2側へ向かって横行させる。
【0020】この場合に、海側トロリー8及び陸側トロ
リー10とトラバーサ9との出会う位置としては、岸壁
2上のシャーシの位置、更に、次に海側トロリー8が荷
役するコンテナ4の位置、現時点での海側トロリー8と
トラバーサ9と陸側トロリー10の各位置などから、無
駄な待時間が無くなるような最適な位置を算出し、その
位置に各トロリー8,10とトラバーサ9とを移動させ
る。
【0021】そして、陸側トロリー10とトラバーサ9
とが出会って、その位置で2番目のコンテナ4の受け渡
しをしたならば、トラバーサ9を3番目のコンテナ4を
受け取るために海側トロリー8に向かって横行させ、陸
側トロリー10を2番目のコンテナ4をシャーシ上に降
ろすために岸壁2方向へ横行させる。
【0022】なお、岸壁2からコンテナ船1にコンテナ
4を積み込むときには、各トロリー8,10及びトラバ
ーサ9の動作が前述の動作と逆に、陸側トロリー10か
らトラバーサ9へ、また、トラバーサ9から海側トロリ
ー8へとコンテナ4の受け渡しを行なうようにする。
【0023】上述のようなコンテナクレーン3に用いら
れている海側トロリー8、トラバーサ9、陸側トロリー
10は、前記のガーダ6の後端部に設けられている機械
室17内の横行用ドラム18によるロープ牽引方式で横
行されるようになっており、より詳細には、図11に示
すように、例えば、海側トロリー8の一端に固縛された
ロープ19が、ガーダ6の後端部に配置されたシーブ2
0に掛け回されてからシーブ21を介して機械室17内
の横行用ドラム18に巻き取られているとともに、海側
トロリー8の他端に固縛されたロープ22が、ブーム7
の先端部に配置されたシーブ23に掛け回されてからシ
ーブ24を介して前記横行用ドラム18に逆向きに巻き
取られている。
【0024】即ち、前記の横行用ドラム18を回転する
ことにより一方のロープ19(又はロープ22)を巻き
出し且つ他方のロープ22(又はロープ19)を巻き取
って海側トロリー8をガーダ6及びブーム7の長手方向
に横行させ得るようにしてある。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなコンテナクレーン3では、海側トロリー8、ト
ラバーサ9、陸側トロリー10等の横行速度を従来より
高速化して荷役作業のサイクルタイムを短縮することが
望まれているが、ロープ19,22による牽引方式の横
行手段では、海側トロリー8等を高速で横行させること
が困難であった。
【0026】また、従来の海側トロリー8等の横行手段
においては、ロープ19,22に経時的な伸びを生じた
り、各シーブ20,21,23,24等が摩耗したりす
ることによって、横行用ドラム18の回転数(回転角
度)と実際のロープ19,22の巻き出し量が符合しな
くなり、海側トロリー8等の横行位置の制御が不正確に
なる。
【0027】更に、横行用ドラム18の回転速度を変更
してから実際に海側トロリー8等の横行速度が追従する
までにタイムラグが生じるため、速度制御の指令に対す
る応答性が悪いという不具合があり、吊り荷の振れを打
ち消すようにタイミングを合わせて加減速するといった
振れ止め制御を精度良く実施できない。
【0028】更にまた、ロープ19,22が短期間のう
ちに損耗してしまうので、半年から1年程度の間隔でロ
ープ19,22の交換を行なわなければならず、このロ
ープ交換作業に多くの人手と時間を要しコストが嵩むと
いう問題があり、その上、横行用ドラム18の駆動モー
タや減速機(図示せず)及び各シーブ20,21,2
3,24等といった機械的な可動部が多いため、これら
の保守点検を頻繁に行なわなければならず、作業員によ
る保守点検作業の負担が大きい。
【0029】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもの
で、トロリーの高速化を可能とし、その位置制御や振れ
止め制御における精度を向上し、保守点検作業に要する
作業負担の軽減及びコストの削減を図ることを目的とし
ている。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載したコンテナクレーンで
は、岸壁から海面上に張り出すガーダ及びブームを構成
する左右一対のビームと、それぞれコンテナを把持可能
なスプレッダを有し且つ前記のビームに沿って横行し得
る海側トロリー及び陸側トロリーと、コンテナが載置さ
れ得るコンテナ受け台を有し且つ前記のビームに沿って
横行し得るトラバーサとを備えたコンテナクレーンにお
いて、それぞれのビームの下面あるいは上面に、リニア
インダクションモータの二次側を構成する両トロリー兼
用リアクションプレートを両トロリーの横行範囲にわた
って設け、海側トロリーにリニアインダクションモータ
の一次側を構成する海側トロリー用コイルを両トロリー
兼用リアクションプレートに対して微小間隔を隔てて相
対するように取り付け、陸側トロリーにリニアインダク
ションモータの一次側を構成する陸側トロリー用コイル
を両トロリー兼用リアクションプレートに対して微小間
隔を隔てて相対するように取り付け、それぞれのビーム
の下面あるいは上面に、リニアインダクションモータの
二次側を構成するトラバーサ用リアクションプレートを
トラバーサの横行範囲にわたって設け、トラバーサにリ
ニアインダクションモータの一次側を構成するトラバー
サ用コイルをトラバーサ用リアクションプレートに対し
て微小間隔を隔てて相対するように取り付けている。
【0031】本発明の請求項2に記載したコンテナクレ
ーンでは、岸壁から海面上に張り出すガーダ及びブーム
を構成する左右一対のビームと、それぞれコンテナを把
持可能なスプレッダを有し且つ前記のビームに沿って横
行し得る海側トロリー及び陸側トロリーと、コンテナが
載置され得るコンテナ受け台を有し且つ前記のビームに
沿って横行し得るトラバーサとを備えたコンテナクレー
ンにおいて、それぞれのビームの下面あるいは上面に、
リニアインダクションモータの一次側を構成する両トロ
リー兼用コイルを両トロリーの横行範囲にわたって設
け、海側トロリーにリニアインダクションモータの二次
側を構成する海側トロリー用リアクションプレートを両
トロリー兼用コイルに対して微小間隔を隔てて相対する
ように取り付け、陸側トロリーにリニアインダクション
モータの二次側を構成する陸側トロリー用リアクション
プレートを両トロリー兼用コイルに対して微小間隔を隔
てて相対するように取り付け、それぞれのビームの下面
あるいは上面に、リニアインダクションモータの一次側
を構成するトラバーサ用コイルをトラバーサの横行範囲
にわたって設け、トラバーサにリニアインダクションモ
ータの二次側を構成するトラバーサ用リアクションプレ
ートをトラバーサ用コイルに対して微小間隔を隔てて相
対するように取り付けている。
【0032】本発明の請求項3に記載したコンテナクレ
ーンでは、岸壁から海面上に張り出すガーダ及びブーム
を構成する左右一対のビームと、それぞれコンテナを把
持可能なスプレッダを有し且つ前記のビームに沿って横
行し得る海側トロリー及び陸側トロリーと、コンテナが
載置され得るコンテナ受け台を有し且つ前記のビームに
沿って横行し得るトラバーサとを備えたコンテナクレー
ンにおいて、一対のビームのうちの一方の下面あるいは
上面に、リニアインダクションモータの二次側を構成す
る両トロリー兼用リアクションプレートを両トロリーの
横行範囲にわたって設け、海側トロリーにリニアインダ
クションモータの一次側を構成する海側トロリー用コイ
ルを両トロリー兼用リアクションプレートに対して微小
間隔を隔てて相対するように取り付け、陸側トロリーに
リニアインダクションモータの一次側を構成する陸側ト
ロリー用コイルを両トロリー兼用リアクションプレート
に対して微小間隔を隔てて相対するように取り付け、一
対のビームのうちの他方の下面あるいは上面に、リニア
インダクションモータの二次側を構成するトラバーサ用
リアクションプレートをトラバーサの横行範囲にわたっ
て設け、トラバーサにリニアインダクションモータの一
次側を構成するトラバーサ用コイルをトラバーサ用リア
クションプレートに対して微小間隔を隔てて相対するよ
うに取り付けている。
【0033】本発明の請求項4に記載したコンテナクレ
ーンでは、岸壁から海面上に張り出すガーダ及びブーム
を構成する左右一対のビームと、それぞれコンテナを把
持可能なスプレッダを有し且つ前記のビームに沿って横
行し得る海側トロリー及び陸側トロリーと、コンテナが
載置され得るコンテナ受け台を有し且つ前記のビームに
沿って横行し得るトラバーサとを備えたコンテナクレー
ンにおいて、一対のビームのうちの一方の下面あるいは
上面に、リニアインダクションモータの一次側を構成す
る両トロリー兼用コイルを両トロリーの横行範囲にわた
って設け、海側トロリーにリニアインダクションモータ
の二次側を構成する海側トロリー用リアクションプレー
トを両トロリー兼用コイルに対して微小間隔を隔てて相
対するように取り付け、陸側トロリーにリニアインダク
ションモータの二次側を構成する陸側トロリー用リアク
ションプレートを両トロリー兼用コイルに対して微小間
隔を隔てて相対するように取り付け、一対のビームのう
ちの他方の下面あるいは上面に、リニアインダクション
モータの一次側を構成するトラバーサ用コイルをトラバ
ーサの横行範囲にわたって設け、トラバーサにリニアイ
ンダクションモータの二次側を構成するトラバーサ用リ
アクションプレートをトラバーサ用コイルに対して微小
間隔を隔てて相対するように取り付けている。
【0034】本発明の請求項5に記載したコンテナクレ
ーンでは、岸壁から海面上に張り出すガーダ及びブーム
を構成する左右一対のビームと、それぞれコンテナを把
持可能なスプレッダを有し且つ前記のビームに沿って横
行し得る海側トロリー及び陸側トロリーと、コンテナが
載置され得るコンテナ受け台を有し且つ前記のビームに
沿って横行し得るトラバーサとを備えたコンテナクレー
ンにおいて、一対のビームのうちの一方の下面あるいは
上面に、リニアインダクションモータの二次側を構成す
る両トロリー兼用リアクションプレートを両トロリーの
横行範囲にわたって設け、海側トロリーにリニアインダ
クションモータの一次側を構成する海側トロリー用コイ
ルを両トロリー兼用リアクションプレートに対して微小
間隔を隔てて相対するように取り付け、陸側トロリーに
リニアインダクションモータの一次側を構成する陸側ト
ロリー用コイルを両トロリー兼用リアクションプレート
に対して微小間隔を隔てて相対するように取り付け、一
対のビームのうちの他方の下面あるいは上面に、リニア
インダクションモータの一次側を構成するトラバーサ用
コイルをトラバーサの横行範囲にわたって設け、トラバ
ーサにリニアインダクションモータの二次側を構成する
トラバーサ用リアクションプレートをトラバーサ用コイ
ルに対して微小間隔を隔てて相対するように取り付けて
いる。
【0035】本発明の請求項6に記載したコンテナクレ
ーンでは、岸壁から海面上に張り出すガーダ及びブーム
を構成する左右一対のビームと、それぞれコンテナを把
持可能なスプレッダを有し且つ前記のビームに沿って横
行し得る海側トロリー及び陸側トロリーと、コンテナが
載置され得るコンテナ受け台を有し且つ前記のビームに
沿って横行し得るトラバーサとを備えたコンテナクレー
ンにおいて、一対のビームのうちの一方の下面あるいは
上面に、リニアインダクションモータの一次側を構成す
る両トロリー兼用コイルを両トロリーの横行範囲にわた
って設け、海側トロリーにリニアインダクションモータ
の二次側を構成する海側トロリー用リアクションプレー
トを両トロリー兼用コイルに対して微小間隔を隔てて相
対するように取り付け、陸側トロリーにリニアインダク
ションモータの二次側を構成する陸側トロリー用リアク
ションプレートを両トロリー兼用コイルに対して微小間
隔を隔てて相対するように取り付け、一対のビームのう
ちの他方の下面あるいは上面に、リニアインダクション
モータの二次側を構成するトラバーサ用リアクションプ
レートをトラバーサの横行範囲にわたって設け、トラバ
ーサにリニアインダクションモータの一次側を構成する
トラバーサ用コイルをトラバーサ用リアクションプレー
トに対して微小間隔を隔てて相対するように取り付けて
いる。
【0036】本発明の請求項1及び請求項3に記載のコ
ンテナクレーンのいずれにおいても、海側トロリー用コ
イル、トラバーサ用コイル、陸側トロリー用コイルのそ
れぞれに交流電流を流して横行方向に移動する進行磁界
を発生させると、この進行磁界によりビーム側に設けた
各リアクションプレートのそれぞれに渦電流が誘導され
てフレミングの左手の法則による推力が発生し、この推
力によって海側トロリー、トラバーサ、陸側トロリーが
ビームに対して横行方向へ移動する。
【0037】本発明の請求項2及び請求項4に記載のコ
ンテナクレーンのいずれにおいても、ビーム側に設けた
各コイルのそれぞれに交流電流を流して横行方向に移動
する進行磁界を発生させると、この進行磁界により海側
トロリー、トラバーサ、陸側トロリーのそれぞれに設け
た各リアクションプレートに渦電流が誘導されてフレミ
ングの左手の法則による推力が発生し、この推力によっ
て海側トロリー、トラバーサ、陸側トロリーがビームに
対して横行方向へ移動する。
【0038】本発明の請求項5に記載のコンテナクレー
ンにおいては、各トロリーに設けた海側トロリー用コイ
ル及び陸側トロリー用コイルと、他方のビーム側に設け
たトラバーサ用コイルとに、交流電流を流して横行方向
に移動する進行磁界を発生させると、この進行磁界によ
り、一方のビーム側に設けた両トロリー兼用リアクショ
ンプレートと、トラバーサに設けたトラバーサ用リアク
ションプレートとに渦電流が誘導されてフレミングの左
手の法則による推力が発生し、この推力によって海側ト
ロリー、トラバーサ、陸側トロリーがビームに対して横
行方向へ移動する。
【0039】本発明の請求項6に記載のコンテナクレー
ンにおいては、一方のビーム側に設けた両トロリー兼用
コイルと、トラバーサに設けたトラバーサ用コイルとに
交流電流を流して横行方向に移動する進行磁界を発生さ
せると、この進行磁界により、各トロリーに設けた海側
トロリー用リアクションプレート及び陸側トロリー用リ
アクションプレートと、他方のビーム側に設けたトラバ
ーサ用リアクションプレートとに渦電流が誘導されてフ
レミングの左手の法則による推力が発生し、この推力に
よって海側トロリー、トラバーサ、陸側トロリーがビー
ムに対して横行方向へ移動する。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例と共に説明する。
【0041】図1から図3は本発明のコンテナクレーン
の実施の形態の第1の例を示すものであり、図中、図9
から図11に示すものと同一の符号を付した部分は同一
物を表している。
【0042】図1から図3に示すコンテナクレーンで
は、一対のビーム14のそれぞれの下面の内側縁部に沿
って、リニアインダクションモータ27の二次側を構成
する両トロリー兼用リアクションプレート28を海側ト
ロリー8及び陸側トロリー10の横行範囲にわたって設
けている。
【0043】また、海側トロリー8の左右に、リニアイ
ンダクションモータ27の一次側を構成する海側トロリ
ー用コイル29を、前記の両トロリー兼用リアクション
プレート28に対して下方から微小間隔を隔てて相対す
るようにブラケット30を介して取り付けている。
【0044】同様に、陸側トロリー10の左右に、リニ
アインダクションモータ27の一次側を構成する陸側ト
ロリー用コイル31を、前記の両トロリー兼用リアクシ
ョンプレート28に対して下方から微小間隔を隔てて相
対するようにブラケット32を介して取り付けている。
【0045】更に、前記一対のビーム14のそれぞれの
下面の外側縁部に沿って、リニアインダクションモータ
33の二次側を構成するトラバーサ用リアクションプレ
ート34を、トラバーサ9の横行範囲にわたって設け、
トラバーサ9の左右に、リニアインダクションモータ3
3の一次側を構成するトラバーサ用コイル35を、前記
のトラバーサ用リアクションプレート34に対して下方
から微小間隔を隔てて相対するようにブラケット36を
介して取り付けている。
【0046】ここで、前記の両トロリー兼用リアクショ
ンプレート28及びトラバーサ用リアクションプレート
34には、誘導電流の流れ易い銅やアルミニウムの板
と、磁束を通し易い鉄板とを一体化した複合導体が用い
られており、一般的には、強度上の配慮から鉄板を銅や
アルミニウムの板より厚く形成してある。
【0047】また、一方のビーム14の内側側面には、
海側トロリー8及び陸側トロリー10をガイドするレー
ル15に沿って3本の陸側トロリー用給電架線37が延
設されており、他方のビーム14の内側側面には、海側
トロリー8及び陸側トロリー10をガイドするレール1
5に沿って3本の海側トロリー用給電架線38が延設さ
れており、他方のビーム14の外側側面には、トラバー
サ9をガイドするレール16に沿って3本のトラバーサ
用給電架線39が延設されている。
【0048】これらの各給電架線37,38,39に
は、図示しない動力電源からインバータを介して三相交
流電流が送電されるようになっている。
【0049】また、海側トロリー8、トラバーサ9及び
陸側トロリー10のそれぞれの前記各給電架線37,3
8,39に対峙する側面には、各給電架線37,38,
39に摺接し得るコレクタ(図示せず)が設けられてお
り、該コレクタにより受電された三相交流電流が前記の
海側トロリー用コイル29、陸側トロリー用コイル3
1、トラバーサ用コイル35のそれぞれに給電されるよ
うになっている。
【0050】以下、図1から図3に示すコンテナクレー
ンの作動について説明する。
【0051】インバータにより電圧及び周波数を適宜に
制御することにより、各給電架線37,38,39及び
コレクタを介して、前記の海側トロリー用コイル29、
トラバーサ用コイル35及び陸側トロリー用コイル31
のそれぞれに三相交流電流を給電し、各コイル29,3
1,35について、海側トロリー8、トラバーサ9及び
陸側トロリー10のそれぞれの横行方向に移動する進行
磁界を発生させると、この進行磁界によりビーム14側
に設けた両トロリー兼用リアクションプレート28及び
トラバーサ用リアクションプレート34に渦電流が誘導
されてフレミングの左手の法則による推力が発生し、こ
の推力の反作用によって海側トロリー8、トラバーサ9
及び陸側トロリー10がビーム14に対して横行方向へ
移動する。
【0052】なお、制動に関しては、各リニアインダク
ションモータ27,33を発電機として作動させること
により、海側トロリー8、トラバーサ9、陸側トロリー
10のそれぞれの慣性による機械的エネルギーを電気的
エネルギーに換えて電源側へ変換する回生制動を用いれ
ば良く、また、横行位置を保持する目的で機械的ブレー
キを併用するようにしても良い。
【0053】このように、図1から図3に示すコンテナ
クレーンでは、各リニアインダクションモータ27,3
3により、海側トロリー8、トラバーサ9、陸側トロリ
ー10を横行させるようにしているので、これら海側ト
ロリー8、トラバーサ9、陸側トロリー10の横行速度
を従来のコンテナクレーンより高速化することができ、
よって、荷役作業のサイクルタイムを短縮することがで
きる。
【0054】また、従来のロープによる牽引方式の横行
手段のような経時的なロープの伸びや各シーブの摩耗等
による各トロリーの位置制御への悪影響がなくなるの
で、海側トロリー8、トラバーサ9、陸側トロリー10
のそれぞれの横行位置の制御を高精度に行なうことがで
き、しかも、リニアインダクションモータ27,33に
よる電気的な速度制御によれば、速度制御の指令に対す
る応答性が良くなるので、吊り荷の振れを打ち消すよう
にタイミングを合わせて加減速を行なうといった振れ止
め制御を高精度で行なうこともできる。
【0055】更に、従来のロープによる牽引方式の横行
手段のようなロープの交換作業が不要となり、横行ドラ
ムの駆動モータや減速機、シーブ等といった機械的な可
動部がなくなるので、これらの保守点検作業を頻繁に行
なう必要がなくなるので、作業員による保守点検作業の
負担を著しく軽減することができ、そのコストを大幅に
削減することができ、機械室17の小型化を図ることも
可能になる。
【0056】また、先に述べたように、両トロリー兼用
リアクションプレート28、トラバーサ用リアクション
プレート34を誘導電流の流れ易い銅やアルミニウムの
板と、磁束を通し易い鉄板とを一体化した複合胴体によ
り構成し、しかも、強度上の配慮から鉄板を銅やアルミ
ニウムの板より厚くした場合には、各リアクションプレ
ート28,34と海側トロリー用コイル29、陸側トロ
リー用コイル31、トラバーサ用コイル35との間に電
磁垂直力が吸引力として作用し、ビーム14の下面に設
けた各リアクションプレート28,34に対し海側トロ
リー用コイル29、陸側トロリー用コイル31、トラバ
ーサ用コイル35が上向きに吸引されて海側トロリー
8、トラバーサ9、陸側トロリー10に浮上力が作用さ
れることになるので、海側トロリー8、トラバーサ9、
陸側トロリー10の横行車輪にかかる荷重負担を軽減す
ることができる。
【0057】即ち、リニアインダクションモータ27,
33において、推力と共に発生する電磁垂直力は、各リ
アクションプレート28,34の材質が磁性体の場合に
吸引力として作用し、非磁性体の場合には反発力として
作用し、各リアクションプレート28,34が複合導体
により構成されている場合には、それぞれの導体に作用
する吸引力と反発力との差が電磁垂直力として作用する
ので、誘導電流の流れ易い銅やアルミニウムの板が非磁
性体であっても、磁性体である鉄板を厚くしてあれば、
電磁垂直力は吸引力として作用する。
【0058】なお、一般的にリアクションプレート2
8,34は、本発明の実施の形態の第1の例で示したよ
うに構成されるのが通常であり、各コイル29,31,
35との間に発生する電磁垂直力は、概ね吸引力として
作用するものと考えて良いが、誘導電流の流れ易い銅や
アルミニウムの板を鉄板より厚くした複合導体によりリ
アクションプレート28,34を構成することも勿論可
能であり、その場合には電磁垂直力が反発力として作用
することになるので、リアクションプレート28,34
をビーム14の上面に設け、このリアクションプレート
28,34に対して、海側トロリー用コイル29、陸側
トロリー用コイル31、トラバーサ用コイル35を上方
から対峙させるようにすれば良く、このようにすれば、
本発明の実施の形態の第1の例と同様に、海側トロリー
8、トラバーサ9、陸側トロリー10に浮上力が作用さ
れることになるので、海側トロリー8、トラバーサ9、
陸側トロリー10の横行車輪にかかる荷重負担を軽減す
ることができる。
【0059】図4は本発明のコンテナクレーンの実施の
形態の第2の例を示すもので、このコンテナクレーン
は、図1から図3に示した本発明の実施の形態の第1の
例における各リアクションプレートと各コイルの配置を
逆にしたものである。
【0060】即ち、図4に示すコンテナクレーンでは、
一対のビーム14のそれぞれの下面の内側縁部に沿っ
て、リニアインダクションモータ40の一次側を構成す
る両トロリー兼用コイル41を海側トロリー8及び陸側
トロリー10の横行範囲にわたって設けている。
【0061】また、海側トロリー8及び陸側トロリー1
0のそれぞれの左右に、リニアインダクションモータ4
0の二次側を構成する海側トロリー用リアクションプレ
ート42及び陸側トロリー用リアクションプレート43
を、前記の両トロリー兼用コイル41に対して下方から
微小間隔を隔てて相対するようにそれぞれのブラケット
44,45を介して取り付けている。
【0062】更に、前記一対のビーム14のそれぞれの
下面の外側縁部に沿って、リニアインダクションモータ
46の一次側を構成するトラバーサ用コイル47を、ト
ラバーサ9の横行範囲にわたって設け、トラバーサ9の
左右に、リニアインダクションモータ46の二次側を構
成するトラバーサ用リアクションプレート48を、前記
のトラバーサ用コイル47に対して下方から微小間隔を
隔てて相対するようにブラケット49を介して取り付け
ている。
【0063】ここで、前記の各リアクションプレート4
2,43,48が、誘導電流の流れ易い銅やアルミニウ
ムの板と、磁束を通し易い鉄板とを一体化した複合導体
により構成され、しかも、強度上の配慮から鉄板を銅や
アルミニウムの板より厚く形成してあることは勿論であ
る。
【0064】また、海側トロリー8及び陸側トロリー1
0とトラバーサ9の現在位置から離れた位置における不
必要な両トロリー兼用コイル41及びトラバーサ用コイ
ル47の励磁をなくし、その電力消費と発熱を極力抑制
するため、ビーム14の下面に設けられる前記の各コイ
ル41,47を、ビーム14の長手方向に分割された複
数のブロック単位毎に給電されるように構成し、海側ト
ロリー8及び陸側トロリー10とトラバーサ9の横行位
置に対応したブロックのそれぞれのコイル41,47に
ついてのみ動力電源からインバータを介して三相交流電
流が送電されるように操作することが好ましい。
【0065】以下、図4に示すコンテナクレーンの作動
について説明する。
【0066】インバータにより電圧及び周波数を適宜に
制御して海側トロリー8及び陸側トロリー10とトラバ
ーサ9の横行位置に対応したブロックのそれぞれのコイ
ル41,47について三相交流電流を給電し、そのブロ
ックの各コイル41,47に各トロリー8,10及びト
ラバーサ9の横行方向に移動する進行磁界を発生させる
と、この進行磁界により各トロリー8,10及びトラバ
ーサ9の各リアクションプレート42,43,48に渦
電流が誘導されてフレミングの左手の法則による推力が
発生し、この推力によって海側トロリー8と陸側トロリ
ー10及びトラバーサ9がビーム14に対して横行方向
へ移動するので、本発明の実施の形態の第2の例も前述
した本発明の実施の形態の第1の例と同様の効果を奏し
得る。
【0067】なお、制動に関しては、各リニアインダク
ションモータ40,46を発電機として作動させること
により、海側トロリー8及び陸側トロリー10とトラバ
ーサ9のそれぞれの慣性による機械的エネルギーを電気
的エネルギーに換えて電源側へ変換する回生制動を用い
れば良く、また、横行位置を保持する目的で機械的ブレ
ーキを併用するようにしても良いことは勿論である。
【0068】図5は本発明のコンテナクレーンの実施の
形態の第3の例を示すもので、このコンテナクレーン
は、図1から図3に示した本発明の実施の形態の第1の
例におけるリニアインダクションモータを、一対のビー
ム14,14のうちの一方のビーム14と他方のビーム
14とに分けて配置したものである。
【0069】即ち、図5に示すコンテナクレーンでは、
一対のビーム14のうちの一方のビーム14(図5のA
側)の下面に、リニアインダクションモータ50の二次
側を構成する両トロリー兼用リアクションプレート51
を海側トロリー8及び陸側トロリー10の横行範囲にわ
たって設けている。
【0070】また、海側トロリー8及び陸側トロリー1
0のそれぞれの一側(図5のA側)に、リニアインダク
ションモータ50の一次側を構成する海側トロリー用コ
イル52及び陸側トロリー用コイル53を、前記の両ト
ロリー兼用リアクションプレート51に対して下方から
微小間隔を隔てて相対するようにブラケット54,55
を介して取り付けている。
【0071】更に、前記一対のビーム14のうちの他方
のビーム14(図5のB側)の下面に、リニアインダク
ションモータ56の二次側を構成するトラバーサ用リア
クションプレート57を、トラバーサ9の横行範囲にわ
たって設け、トラバーサ9の他側(図5のB側)に、リ
ニアインダクションモータ56の一次側を構成するトラ
バーサ用コイル58を、前記のトラバーサ用リアクショ
ンプレート57に対して下方から微小間隔を隔てて相対
するようにブラケット59を介して取り付けている。
【0072】ここで、前記の各リアクションプレート5
1,57が、誘導電流の流れ易い銅やアルミニウムの板
と、磁束を通し易い鉄板とを一体化した複合導体により
構成され、しかも、強度上の配慮から鉄板を銅やアルミ
ニウムの板より厚く形成してあることは勿論である。
【0073】また、一方のビーム14の内側側面には、
海側トロリー8及び陸側トロリー10をガイドするレー
ル15に沿って3本づつ計6本の両トロリー用給電架線
60が延設されており、他方のビーム14の外側側面に
は、トラバーサ9をガイドするレール16に沿って3本
のトラバーサ用給電架線61が延設されている。
【0074】これらの各給電架線60,61には、図示
しない動力電源からインバータを介して三相交流電流が
送電されるようになっている。
【0075】また、海側トロリー8及び陸側トロリー1
0とトラバーサ9のそれぞれの前記各給電架線60,6
1に対峙する側面には、各給電架線60,61に摺接し
得るコレクタ(図示せず)が設けられており、該コレク
タにより受電された三相交流電流が前記の海側トロリー
用コイル52、陸側トロリー用コイル53、トラバーサ
用コイル58に給電されるようになっている。
【0076】以下、図5に示すコンテナクレーンの作動
について説明する。
【0077】インバータにより電圧及び周波数を適宜に
制御することにより、各給電架線60,61及びコレク
タを介して、前記の海側トロリー用コイル52及び陸側
トロリー用コイル53とトラバーサ用コイル58のそれ
ぞれに三相交流電流を給電し、各コイル52,53,5
8について、海側トロリー8及び陸側トロリー10とト
ラバーサ9のそれぞれの横行方向に移動する進行磁界を
発生させると、この進行磁界によりビーム14側に設け
た両トロリー兼用リアクションプレート51及びトラバ
ーサ用リアクションプレート57に渦電流が誘導されて
フレミングの左手の法則による推力が発生し、この推力
の反作用によって海側トロリー8及び陸側トロリー10
とトラバーサ9がビーム14に対して横行方向へ移動す
るので、本発明の実施の形態の第3の例も前述した本発
明の実施の形態の第1の例と同様の効果を奏し得る。
【0078】なお、制動に関しては、各リニアインダク
ションモータ50,56を発電機として作動させること
により、海側トロリー8及び陸側トロリー10とトラバ
ーサ9のそれぞれの慣性による機械的エネルギーを電気
的エネルギーに換えて電源側へ変換する回生制動を用い
れば良く、また、横行位置を保持する目的で機械的ブレ
ーキを併用するようにしても良いことは勿論である。
【0079】図6は本発明のコンテナクレーンの実施の
形態の第4の例を示すもので、このコンテナクレーン
は、図5に示した本発明の実施の形態の第3の例におけ
る各リアクションプレートと各コイルの配置を逆にした
ものである。
【0080】即ち、図6に示すコンテナクレーンでは、
一対のビーム14のうちの一方のビーム14(図6のA
側)の下面に、リニアインダクションモータ62の一次
側を構成する両トロリー兼用コイル63を海側トロリー
8及び陸側トロリー10の横行範囲にわたって設けてい
る。
【0081】また、海側トロリー8及び陸側トロリー1
0のそれぞれの一側(図6のA側)に、リニアインダク
ションモータ62の二次側を構成する海側トロリー用リ
アクションプレート64及び陸側トロリー用リアクショ
ンプレート65を、前記の両トロリー兼用コイル63に
対して下方から微小間隔を隔てて相対するようにブラケ
ット66,67を介して取り付けている。
【0082】更に、前記一対のビーム14のうちの他方
のビーム14(図6のB側)の下面に、リニアインダク
ションモータ68の一次側を構成するトラバーサ用コイ
ル69を、トラバーサ9の横行範囲にわたって設け、ト
ラバーサ9の他側(図6のB側)に、リニアインダクシ
ョンモータ68の二次側を構成するトラバーサ用リアク
ションプレート70を、前記のトラバーサ用コイル69
に対して下方から微小間隔を隔てて相対するようにブラ
ケット71を介して取り付けている。
【0083】ここで、前記の各リアクションプレート6
4,65,70が、誘導電流の流れ易い銅やアルミニウ
ムの板と、磁束を通し易い鉄板とを一体化した複合導体
により構成され、しかも、強度上の配慮から鉄板を銅や
アルミニウムの板より厚く形成してあることは勿論であ
る。
【0084】また、海側トロリー8及び陸側トロリー1
0とトラバーサ9の現在位置から離れた位置における不
必要な両トロリー兼用コイル63及びトラバーサ用コイ
ル69の励磁をなくし、その電力消費と発熱を極力抑制
するため、ビーム14の下面に設けられる前記の各コイ
ル63,69を、ビーム14の長手方向に分割された複
数のブロック単位毎に給電されるように構成し、海側ト
ロリー8及び陸側トロリー10とトラバーサ9の横行位
置に対応したブロックのそれぞれのコイル63,69に
ついてのみ動力電源からインバータを介して三相交流電
流が送電されるように操作することが好ましいことは、
前述のした本発明の実施の形態の第2の例と同様であ
る。
【0085】以下、図6に示すコンテナクレーンの作動
について説明する。
【0086】インバータにより電圧及び周波数を適宜に
制御することにより、海側トロリー8及び陸側トロリー
10とトラバーサ9の横行位置に対応したブロックのそ
れぞれのコイル63,69について三相交流電流を給電
し、そのブロックの各コイル63,69に各トロリー
8,10及びトラバーサ9の横行方向に移動する進行磁
界を発生させると、この進行磁界により各トロリー8,
10及びトラバーサ9の各リアクションプレート64,
65,70に渦電流が誘導されてフレミングの左手の法
則による推力が発生し、この推力によって各トロリー
8,10及びトラバーサ9がビーム14に対して横行方
向へ移動するので、本発明の実施の形態の第4の例も前
述した本発明の実施の形態の第1の例と同様の効果を奏
し得る。
【0087】なお、制動に関しては、各リニアインダク
ションモータ62,68を発電機として作動させること
により、海側トロリー8及び陸側トロリー10とトラバ
ーサ9のそれぞれの慣性による機械的エネルギーを電気
的エネルギーに換えて電源側へ変換する回生制動を用い
れば良く、また、横行位置を保持する目的で機械的ブレ
ーキを併用するようにしても良いことは勿論である。
【0088】図7は本発明のコンテナクレーンの実施の
形態の第5の例を示すもので、このコンテナクレーン
は、一対のビームのうちの一方に、図5に示した本発明
の実施の形態の第3の例における一方のビームに設けた
ものと同様の両トロリー兼用リアクションプレートを配
置し、他方のビームに、図6に示した本発明の実施の形
態の第4の例における他方のビームに設けたものと同様
のトラバーサ用コイルを配置したものである。
【0089】即ち、図7に示すコンテナクレーンでは、
一対のビーム14のうちの一方のビーム14(図7のA
側)の下面に、リニアインダクションモータ50の二次
側を構成する両トロリー兼用リアクションプレート51
を海側トロリー8及び陸側トロリー10の横行範囲にわ
たって設けている。
【0090】また、海側トロリー8及び陸側トロリー1
0のそれぞれの一側(図7のA側)に、リニアインダク
ションモータ50の一次側を構成する海側トロリー用コ
イル52及び陸側トロリー用コイル53を、前記の両ト
ロリー兼用リアクションプレート51に対して下方から
微小間隔を隔てて相対するようにブラケット54,55
を介して取り付けている。
【0091】更に、前記一対のビーム14のうちの他方
のビーム14(図7のB側)の下面に、リニアインダク
ションモータ68の一次側を構成するトラバーサ用コイ
ル69を、トラバーサ9の横行範囲にわたって設け、ト
ラバーサ9の他側(図7のB側)に、リニアインダクシ
ョンモータ68の二次側を構成するトラバーサ用リアク
ションプレート70を、前記のトラバーサ用コイル69
に対して下方から微小間隔を隔てて相対するようにブラ
ケット71を介して取り付けている。
【0092】ここで、前記の各リアクションプレート5
1,70が、誘導電流の流れ易い銅やアルミニウムの板
と、磁束を通し易い鉄板とを一体化した複合導体により
構成され、しかも、強度上の配慮から鉄板を銅やアルミ
ニウムの板より厚く形成してあることは勿論である。
【0093】また、一方のビーム14の内側側面には、
海側トロリー8及び陸側トロリー10をガイドするレー
ル15に沿って3本づつ計6本の両トロリー用給電架線
60が延設されている。
【0094】これらの各給電架線60には、図示しない
動力電源からインバータを介して三相交流電流が送電さ
れるようになっている。
【0095】また、海側トロリー8及び陸側トロリー1
0のそれぞれの前記各給電架線60に対峙する側面に
は、各給電架線60に摺接し得るコレクタ(図示せず)
が設けられており、該コレクタにより受電された三相交
流電流が前記の海側トロリー用コイル52、陸側トロリ
ー用コイル53に給電されるようになっている。
【0096】更に、トラバーサ9の現在位置から離れた
位置における不必要なトラバーサ用コイル69の励磁を
なくし、その電力消費と発熱を極力抑制するため、ビー
ム14の下面に設けられる前記のトラバーサ用コイル6
9を、ビーム14の長手方向に分割された複数のブロッ
ク単位毎に給電されるように構成し、トラバーサ9の横
行位置に対応したブロックのそれぞれのトラバーサ用コ
イル69についてのみ動力電源からインバータを介して
三相交流電流が送電されるように操作することが好まし
いことは、前述した本発明の実施の形態の第2の例と同
様である。
【0097】以下、図7に示すコンテナクレーンの作動
について説明する。
【0098】インバータにより電圧及び周波数を適宜に
制御することにより、各給電架線60及びコレクタを介
して、前記の海側トロリー用コイル52及び陸側トロリ
ー用コイル53のそれぞれに三相交流電流を給電し、各
コイル52,53について、海側トロリー8及び陸側ト
ロリー10のそれぞれの横行方向に移動する進行磁界を
発生させると、この進行磁界によりビーム14側に設け
た両トロリー兼用リアクションプレート51に渦電流が
誘導されてフレミングの左手の法則による推力が発生
し、この推力の反作用によって海側トロリー8及び陸側
トロリー10がビーム14に対して横行方向へ移動す
る。
【0099】また、インバータにより電圧及び周波数を
適宜に制御することにより、トラバーサ9の横行位置に
対応したブロックのそれぞれのトラバーサ用コイル69
について三相交流電流を給電し、そのブロックのトラバ
ーサ用コイル69にトラバーサ9の横行方向に移動する
進行磁界を発生させると、この進行磁界によりトラバー
サ用リアクションプレート70に渦電流が誘導されてフ
レミングの左手の法則による推力が発生し、この推力に
よってトラバーサ9がビーム14に対して横行方向へ移
動する。
【0100】従って、本発明の実施の形態の第5の例も
前述した本発明の実施の形態の第1の例と同様の効果を
奏し得る。
【0101】なお、制動に関しては、各リニアインダク
ションモータ50,68を発電機として作動させること
により、海側トロリー8及び陸側トロリー10とトラバ
ーサ9のそれぞれの慣性による機械的エネルギーを電気
的エネルギーに換えて電源側へ変換する回生制動を用い
れば良く、また、横行位置を保持する目的で機械的ブレ
ーキを併用するようにしても良いことは勿論である。
【0102】図8は本発明のコンテナクレーンの実施の
形態の第6の例を示すもので、このコンテナクレーン
は、図7に示した本発明の実施の形態の第5の例におけ
る各リアクションプレートと各コイルの配置を逆にした
ものである。
【0103】即ち、図8に示すコンテナクレーンでは、
一対のビーム14のうちの一方のビーム14(図8のA
側)の下面に、リニアインダクションモータ62の一次
側を構成する両トロリー兼用コイル63を海側トロリー
8及び陸側トロリー10の横行範囲にわたって設けてい
る。
【0104】また、海側トロリー8及び陸側トロリー1
0のそれぞれの一側(図8のA側)に、リニアインダク
ションモータ62の二次側を構成する海側トロリー用リ
アクションプレート64及び陸側トロリー用リアクショ
ンプレート65を、前記の両トロリー兼用コイル63に
対して下方から微小間隔を隔てて相対するようにブラケ
ット66,67を介して取り付けている。
【0105】更に、前記一対のビーム14のうちの他方
のビーム14(図8のB側)の下面に、リニアインダク
ションモータ56の二次側を構成するトラバーサ用リア
クションプレート57を、トラバーサ9の横行範囲にわ
たって設け、トラバーサ9の他側(図8のB側)に、リ
ニアインダクションモータ56の一次側を構成するトラ
バーサ用コイル58を、前記のトラバーサ用リアクショ
ンプレート57に対して下方から微小間隔を隔てて相対
するようにブラケット59を介して取り付けている。
【0106】ここで、前記の各リアクションプレート5
7,64,65が、誘導電流の流れ易い銅やアルミニウ
ムの板と、磁束を通し易い鉄板とを一体化した複合導体
により構成され、しかも、強度上の配慮から鉄板を銅や
アルミニウムの板より厚く形成してあることは勿論であ
る。
【0107】また、海側トロリー8及び陸側トロリー1
0の現在位置から離れた位置における不必要な両トロリ
ー兼用コイル63の励磁をなくし、その電力消費と発熱
を極力抑制するため、ビーム14の下面に設けられる前
記の両トロリー兼用コイル63を、ビーム14の長手方
向に分割された複数のブロック単位毎に給電されるよう
に構成し、海側トロリー8及び陸側トロリー10の横行
位置に対応したブロックのそれぞれの両トロリー兼用コ
イル63についてのみ動力電源からインバータを介して
三相交流電流が送電されるように操作することが好まし
いことは、前述した本発明の実施の形態の第2の例と同
様である。
【0108】更に、他方のビーム14の外側側面には、
トラバーサ9をガイドするレール16に沿って3本のト
ラバーサ用給電架線61が延設されている。
【0109】これらの各給電架線61には、図示しない
動力電源からインバータを介して三相交流電流が送電さ
れるようになっている。
【0110】また、トラバーサ9の前記の給電架線61
に対峙する側面には、給電架線61に摺接し得るコレク
タ(図示せず)が設けられており、該コレクタにより受
電された三相交流電流が前記のトラバーサ用コイル58
に給電されるようになっている。
【0111】以下、図8に示すコンテナクレーンの作動
について説明する。
【0112】インバータにより電圧及び周波数を適宜に
制御することにより、海側トロリー8及び陸側トロリー
10の横行位置に対応したブロックの両トロリー兼用コ
イル63について三相交流電流を給電し、そのブロック
の両トロリー兼用コイル63に各トロリー8,10の横
行方向に移動する進行磁界を発生させると、この進行磁
界により各トロリー8,10の各リアクションプレート
64,65に渦電流が誘導されてフレミングの左手の法
則による推力が発生し、この推力によって各トロリー
8,10がビーム14に対して横行方向へ移動する。
【0113】また、インバータにより電圧及び周波数を
適宜に制御してトラバーサ用給電架線61及びコレクタ
を介して、前記のトラバーサ用コイル58に三相交流電
流を給電し、該コイル58について、トラバーサ9のそ
れぞれの横行方向に移動する進行磁界を発生させると、
この進行磁界によりビーム14側に設けたトラバーサ用
リアクションプレート57に渦電流が誘導されてフレミ
ングの左手の法則による推力が発生し、この推力の反作
用によってトラバーサ9がビーム14に対して横行方向
へ移動する。
【0114】従って、本発明の実施の形態の第6の例も
前述した本発明の実施の形態の第1の例と同様の効果を
奏し得る。
【0115】なお、制動に関しては、各リニアインダク
ションモータ56,62を発電機として作動させること
により、海側トロリー8及び陸側トロリー10とトラバ
ーサ9のそれぞれの慣性による機械的エネルギーを電気
的エネルギーに換えて電源側へ変換する回生制動を用い
れば良く、また、横行位置を保持する目的で機械的ブレ
ーキを併用するようにしても良いことは勿論である。
【0116】なお、本発明のコンテナクレーンは、上述
した実施の形態にのみ限定されるものではなく、各リア
クションプレート及び各コイルをビームの上面側に設け
た構成とすること、その他、本発明の要旨を逸脱しない
範囲内において種々の変更を加え得ることは勿論であ
る。
【0117】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のコンテナク
レーンによれば、下記のような優れた効果を奏し得る。
【0118】(1)本発明の請求項1から請求項6に記
載のコンテナクレーンのいずれにおいても、トロリー及
びトラバーサの横行速度の高速化を図ることが可能とな
り、荷役作業のサイクルタイムを短縮できる。
【0119】(2)本発明の請求項1から請求項6に記
載のコンテナクレーンのいずれにおいても、トロリー及
びトラバーサの横行位置の制御を高精度に行なうことが
できる。
【0120】(3)本発明の請求項1から請求項6に記
載のコンテナクレーンのいずれにおいても、速度制御の
指令に対するトロリーの応答性が良く、吊り荷の振れを
打ち消すタイミングを合わせて加減速を行なう振れ止め
制御を高精度に行なうことができる。
【0121】(4)本発明の請求項1から請求項6に記
載のコンテナクレーンのいずれにおいても、従来のロー
プ牽引方式にみられるような、ロープの交換作業や横行
用ドラム、減速機、シーブ等の保守点検作業を必要とせ
ず、作業員による保守点検作業の負担を著しく軽減する
ことができ、そのコストを大幅に削減することができ
る。
【0122】(5)本発明の請求項1から請求項6に記
載のコンテナクレーンのいずれにおいても、横行ドラ
ム、減速機等を必要としないので、機械室の小型化を図
ることができる。
【0123】(6)本発明の請求項1及び請求項2に記
載のコンテナクレーンのいずれにおいても、リアクショ
ンプレートとコイルとを各トロリー等の中心に対して対
称的に配置し、リアクションプレートとコイルとの間に
発生する電磁垂直力が吸引力(反発力)として作用する
ように形成すると、これを利用してトロリー及びトラバ
ーサに浮上力を作用させこれらトロリー及びトラバーサ
の横行車輪にかかる荷重負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンテナクレーンの実施の形態の第1
の例における海側トロリーの左側部分及び陸側トロリー
右側部分の正面図である。
【図2】本発明のコンテナクレーンの実施の形態の第1
の例におけるトラバーサの正面図である。
【図3】本発明のコンテナクレーンの実施の形態の第1
の例を示す全体側面図である。
【図4】本発明のコンテナクレーンの実施の形態の第2
の例における海側トロリーの左側部分と陸側トロリー及
びトラバーサの右側部分の正面図である。
【図5】本発明のコンテナクレーンの実施の形態の第3
の例における各トロリー及びトラバーサの正面図であ
る。
【図6】本発明のコンテナクレーンの実施の形態の第4
の例における各トロリー及びトラバーサの正面図であ
る。
【図7】本発明のコンテナクレーンの実施の形態の第5
の例における各トロリー及びトラバーサの正面図であ
る。
【図8】本発明のコンテナクレーンの実施の形態の第6
の例における各トロリー及びトラバーサの正面図であ
る。
【図9】従来のコンテナクレーンの一例を示す全体側面
図である。
【図10】従来のコンテナクレーンの一例における海側
トロリーの左側部分と陸側トロリー及びトラバーサの右
側部分の正面図である。
【図11】従来のコンテナクレーンの一例における海側
トロリーの横行手段を摸式的に示した斜視図である。
【符号の説明】
2 岸壁 4 コンテナ 6 ガーダ 7 ブーム 8 海側トロリー 9 トラバーサ 10 陸側トロリー 11 スプレッダ 13 コンテナ受け台 14 ビーム 27,33,40,46,50,56,62,68
リニアインダクションモータ 28,51 両トロリー兼用リアクションプレート 29,52 海側トロリー用コイル 31,53 陸側トロリー用コイル 34,48,57,70 トラバーサ用リアクシ
ョンプレート 35,47,58,69 トラバーサ用コイル 41,63 両トロリー兼用コイル 42,64 海側トロリー用リアクションプレート 43,65 陸側トロリー用リアクションプレート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 岸壁から海面上に張り出すガーダ及びブ
    ームを構成する左右一対のビームと、それぞれコンテナ
    を把持可能なスプレッダを有し且つ前記のビームに沿っ
    て横行し得る海側トロリー及び陸側トロリーと、コンテ
    ナが載置され得るコンテナ受け台を有し且つ前記のビー
    ムに沿って横行し得るトラバーサとを備えたコンテナク
    レーンにおいて、それぞれのビームの下面あるいは上面
    に、リニアインダクションモータの二次側を構成する両
    トロリー兼用リアクションプレートを両トロリーの横行
    範囲にわたって設け、海側トロリーにリニアインダクシ
    ョンモータの一次側を構成する海側トロリー用コイルを
    両トロリー兼用リアクションプレートに対して微小間隔
    を隔てて相対するように取り付け、陸側トロリーにリニ
    アインダクションモータの一次側を構成する陸側トロリ
    ー用コイルを両トロリー兼用リアクションプレートに対
    して微小間隔を隔てて相対するように取り付け、それぞ
    れのビームの下面あるいは上面に、リニアインダクショ
    ンモータの二次側を構成するトラバーサ用リアクション
    プレートをトラバーサの横行範囲にわたって設け、トラ
    バーサにリニアインダクションモータの一次側を構成す
    るトラバーサ用コイルをトラバーサ用リアクションプレ
    ートに対して微小間隔を隔てて相対するように取り付け
    たことを特徴とするコンテナクレーン。
  2. 【請求項2】 岸壁から海面上に張り出すガーダ及びブ
    ームを構成する左右一対のビームと、それぞれコンテナ
    を把持可能なスプレッダを有し且つ前記のビームに沿っ
    て横行し得る海側トロリー及び陸側トロリーと、コンテ
    ナが載置され得るコンテナ受け台を有し且つ前記のビー
    ムに沿って横行し得るトラバーサとを備えたコンテナク
    レーンにおいて、それぞれのビームの下面あるいは上面
    に、リニアインダクションモータの一次側を構成する両
    トロリー兼用コイルを両トロリーの横行範囲にわたって
    設け、海側トロリーにリニアインダクションモータの二
    次側を構成する海側トロリー用リアクションプレートを
    両トロリー兼用コイルに対して微小間隔を隔てて相対す
    るように取り付け、陸側トロリーにリニアインダクショ
    ンモータの二次側を構成する陸側トロリー用リアクショ
    ンプレートを両トロリー兼用コイルに対して微小間隔を
    隔てて相対するように取り付け、それぞれのビームの下
    面あるいは上面に、リニアインダクションモータの一次
    側を構成するトラバーサ用コイルをトラバーサの横行範
    囲にわたって設け、トラバーサにリニアインダクション
    モータの二次側を構成するトラバーサ用リアクションプ
    レートをトラバーサ用コイルに対して微小間隔を隔てて
    相対するように取り付けたことを特徴とするコンテナク
    レーン。
  3. 【請求項3】 岸壁から海面上に張り出すガーダ及びブ
    ームを構成する左右一対のビームと、それぞれコンテナ
    を把持可能なスプレッダを有し且つ前記のビームに沿っ
    て横行し得る海側トロリー及び陸側トロリーと、コンテ
    ナが載置され得るコンテナ受け台を有し且つ前記のビー
    ムに沿って横行し得るトラバーサとを備えたコンテナク
    レーンにおいて、一対のビームのうちの一方の下面ある
    いは上面に、リニアインダクションモータの二次側を構
    成する両トロリー兼用リアクションプレートを両トロリ
    ーの横行範囲にわたって設け、海側トロリーにリニアイ
    ンダクションモータの一次側を構成する海側トロリー用
    コイルを両トロリー兼用リアクションプレートに対して
    微小間隔を隔てて相対するように取り付け、陸側トロリ
    ーにリニアインダクションモータの一次側を構成する陸
    側トロリー用コイルを両トロリー兼用リアクションプレ
    ートに対して微小間隔を隔てて相対するように取り付
    け、一対のビームのうちの他方の下面あるいは上面に、
    リニアインダクションモータの二次側を構成するトラバ
    ーサ用リアクションプレートをトラバーサの横行範囲に
    わたって設け、トラバーサにリニアインダクションモー
    タの一次側を構成するトラバーサ用コイルをトラバーサ
    用リアクションプレートに対して微小間隔を隔てて相対
    するように取り付けたことを特徴とするコンテナクレー
    ン。
  4. 【請求項4】 岸壁から海面上に張り出すガーダ及びブ
    ームを構成する左右一対のビームと、それぞれコンテナ
    を把持可能なスプレッダを有し且つ前記のビームに沿っ
    て横行し得る海側トロリー及び陸側トロリーと、コンテ
    ナが載置され得るコンテナ受け台を有し且つ前記のビー
    ムに沿って横行し得るトラバーサとを備えたコンテナク
    レーンにおいて、一対のビームのうちの一方の下面ある
    いは上面に、リニアインダクションモータの一次側を構
    成する両トロリー兼用コイルを両トロリーの横行範囲に
    わたって設け、海側トロリーにリニアインダクションモ
    ータの二次側を構成する海側トロリー用リアクションプ
    レートを両トロリー兼用コイルに対して微小間隔を隔て
    て相対するように取り付け、陸側トロリーにリニアイン
    ダクションモータの二次側を構成する陸側トロリー用リ
    アクションプレートを両トロリー兼用コイルに対して微
    小間隔を隔てて相対するように取り付け、一対のビーム
    のうちの他方の下面あるいは上面に、リニアインダクシ
    ョンモータの一次側を構成するトラバーサ用コイルをト
    ラバーサの横行範囲にわたって設け、トラバーサにリニ
    アインダクションモータの二次側を構成するトラバーサ
    用リアクションプレートをトラバーサ用コイルに対して
    微小間隔を隔てて相対するように取り付けたことを特徴
    とするコンテナクレーン。
  5. 【請求項5】 岸壁から海面上に張り出すガーダ及びブ
    ームを構成する左右一対のビームと、それぞれコンテナ
    を把持可能なスプレッダを有し且つ前記のビームに沿っ
    て横行し得る海側トロリー及び陸側トロリーと、コンテ
    ナが載置され得るコンテナ受け台を有し且つ前記のビー
    ムに沿って横行し得るトラバーサとを備えたコンテナク
    レーンにおいて、一対のビームのうちの一方の下面ある
    いは上面に、リニアインダクションモータの二次側を構
    成する両トロリー兼用リアクションプレートを両トロリ
    ーの横行範囲にわたって設け、海側トロリーにリニアイ
    ンダクションモータの一次側を構成する海側トロリー用
    コイルを両トロリー兼用リアクションプレートに対して
    微小間隔を隔てて相対するように取り付け、陸側トロリ
    ーにリニアインダクションモータの一次側を構成する陸
    側トロリー用コイルを両トロリー兼用リアクションプレ
    ートに対して微小間隔を隔てて相対するように取り付
    け、一対のビームのうちの他方の下面あるいは上面に、
    リニアインダクションモータの一次側を構成するトラバ
    ーサ用コイルをトラバーサの横行範囲にわたって設け、
    トラバーサにリニアインダクションモータの二次側を構
    成するトラバーサ用リアクションプレートをトラバーサ
    用コイルに対して微小間隔を隔てて相対するように取り
    付けたことを特徴とするコンテナクレーン。
  6. 【請求項6】 岸壁から海面上に張り出すガーダ及びブ
    ームを構成する左右一対のビームと、それぞれコンテナ
    を把持可能なスプレッダを有し且つ前記のビームに沿っ
    て横行し得る海側トロリー及び陸側トロリーと、コンテ
    ナが載置され得るコンテナ受け台を有し且つ前記のビー
    ムに沿って横行し得るトラバーサとを備えたコンテナク
    レーンにおいて、一対のビームのうちの一方の下面ある
    いは上面に、リニアインダクションモータの一次側を構
    成する両トロリー兼用コイルを両トロリーの横行範囲に
    わたって設け、海側トロリーにリニアインダクションモ
    ータの二次側を構成する海側トロリー用リアクションプ
    レートを両トロリー兼用コイルに対して微小間隔を隔て
    て相対するように取り付け、陸側トロリーにリニアイン
    ダクションモータの二次側を構成する陸側トロリー用リ
    アクションプレートを両トロリー兼用コイルに対して微
    小間隔を隔てて相対するように取り付け、一対のビーム
    のうちの他方の下面あるいは上面に、リニアインダクシ
    ョンモータの二次側を構成するトラバーサ用リアクショ
    ンプレートをトラバーサの横行範囲にわたって設け、ト
    ラバーサにリニアインダクションモータの一次側を構成
    するトラバーサ用コイルをトラバーサ用リアクションプ
    レートに対して微小間隔を隔てて相対するように取り付
    けたことを特徴とするコンテナクレーン。
JP3056997A 1997-02-14 1997-02-14 コンテナクレーン Pending JPH10226492A (ja)

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