JPH10226281A - 自動車電話システム - Google Patents

自動車電話システム

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Publication number
JPH10226281A
JPH10226281A JP4847497A JP4847497A JPH10226281A JP H10226281 A JPH10226281 A JP H10226281A JP 4847497 A JP4847497 A JP 4847497A JP 4847497 A JP4847497 A JP 4847497A JP H10226281 A JPH10226281 A JP H10226281A
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JP
Japan
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storage case
telephone
telephone system
signal
hands
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Pending
Application number
JP4847497A
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English (en)
Inventor
Yasuo Kiyomiya
保夫 清宮
Yoshiro Ichimaru
芳郎 一丸
Yasuhisa Nakahara
靖久 中原
Yasuhiro Kobayashi
靖洋 小林
Yoshihisa Takemori
良久 竹森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Telephone Set Structure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】操作性に優れた「自動車電話システム」を提供
する。 【解決手段】携帯電話機200を用いたハンズフリーセ
ット式自動車電話システムであって、インストルメント
パネルのセンターコンソール部CCに出し入れ自在の収
納ケース150を設け、この中に携帯電話機200を格
納する。電話機200とハンズフリーセット100との
交信は、赤外線を用いた非接触通信300で行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汎用携帯電話機を
用いたハンズフリーセット式自動車電話システムに関
し、特に携帯電話機の取り付け/取り外し操作性に優れ
た自動車電話システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車電話は飛躍的に普及してお
り、従来のハンドセット電話装置に加え、当該ハンドセ
ット操作時の片手運転を回避するために、ハンズフリー
セット電話装置も開発されている。
【0003】この種のハンズフリーセット電話装置は、
図12に示すように送話用マイクロホン118が、例え
ばサンバイザ部に設置され、送受信用ON/OFFスイ
ッチ(図示せず)が、例えばステアリングホイール部に
設置されており、また音声の出力は、専用スピーカある
いは車載オーディオのスピーカが兼用されるように構成
されているので、運転者は、ハンドルから手を離すこと
なく通話することができる。
【0004】この場合、自動車専用電話機は、一旦自動
車を離れると使用できないことから、従来の汎用携帯電
話機をハンズフリーセット電話装置に接続可能に構成
し、走行中は自動車電話として、また自動車を離れたと
きは携帯電話として、それぞれ使用できるようにしたも
のも提案されている。
【0005】このようなハンズフリーセット式自動車電
話システムは、同図に示されるように、センターコンソ
ールのシートサイドボックスCB内または当該シートサ
イドボックスCBのリッド上にハンズフリーセット10
0の筐体を装着し、ここに携帯電話機200をセットす
るよう構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の自動
車電話システムでは、携帯電話機をセットする場合、図
13(A)に示すようにハンズフリーセット100から
のコネクタCを携帯電話機200のコネクタ部250に
その都度取り付ける必要があり、また車両を離れて携帯
電話機200を使用する場合には、このコネクタCを取
り外す必要があるので、その操作が煩雑で不便であっ
た。
【0007】ちなみに、携帯電話機200とハンズフリ
ーセット100との交信を行うためのコネクタ部250
は、情報の種類や周波数帯域が相違することから、図1
3(B)に示すように、アンテナ信号を入出力するため
の端子251と、制御信号および音声信号を入出力する
ための端子252とを別々に設ける必要があった。
【0008】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、操作性に優れた自動車電話
システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の自動車電話システムは、携帯電話機と、車
両に設けられ外部アンテナ、外部マイクロホンおよび外
部スピーカを有するハンズフリーセットと、インストル
メントパネルのセンターコンソール部に出し入れ自在に
設けられた収納ケースとを備え、前記収納ケース内に前
記電話機が収納されるとともに、前記電話機と前記ハン
ズフリーセットとが非接触通信手段を介して接続される
ことを特徴とする。
【0010】本発明の自動車電話システムでは、電話機
とハンズフリーセットとが非接触通信手段を介して接続
されるので、携帯電話機をハンズフリーとして使用する
場合または車両を離れて携帯電話機としてしようする場
合に、携帯電話機を収納ケースに格納するかまたは収納
ケースから取り出すだけで足り、コネクタ接続などの操
作が不要となって著しく利便性が向上する。
【0011】また、本発明の自動車電話システムでは、
電話機がインストルメントパネルのセンターコンソール
部に設けられた収納ケースに納められるので、シートサ
イドボックスの使用が可能となり、また、信号配線もイ
ンストルメントパネル内に隠れるので室内が整然とし見
栄えが向上する。しかも、インストルメントパネルのセ
ンターコンソール部に収納されるので、真横を向く必要
もなく操作性が向上するとともに、前方視界を外さない
ので安全性も高まる。
【0012】本発明の自動車電話システムにおいて、前
記非接触通信手段は特に限定されず、光通信、電波通信
の何れをも採用することができる。電波通信を採用する
場合には携帯電話機の周波数帯域と異なる周波数帯域の
電波を使用すればよい。
【0013】また、非接触通信手段を光通信により構成
すれば、簡単な回路で足りるのでコスト的にも有利とな
る。光通信としては、例えば赤外光通信、可視光通信、
レーザ光通信などを挙げることができる。
【0014】本発明の自動車電話システムにおいて、前
記収納ケースの出し入れは、手動または自動の何れでも
良いが、前記収納ケースが、駆動手段により前記センタ
ーコンソール部から出し入れされることがより好まし
い。この場合、駆動手段は機械的に構成しても電気的に
構成しても良い。
【0015】本発明の自動車電話システムにおいて、前
記収納ケースの前記電話機側の非接触通信手段が対向す
る面に切欠き部が形成され、前記非接触通信手段の他方
が前記センターコンソール側に固定されていることが好
ましい。こうすることで、非接触通信手段の他方が収納
ケースの開閉に拘わらず位置固定となるので、この非接
触通信手段とハンズフリーセットとを接続するハーネス
にフレキシブル配線を使用する必要がなくなる。この結
果、信頼性の向上、構造の簡素化およびコストダウンが
達成される。
【0016】本発明の自動車電話システムにおいて、前
記電話機の収納方向は縦置き、横置きの何れでも良い
が、前記電話機が、その長手方向が車両の前後方向に一
致するように前記収納ケースに収納される、つまり縦置
きとすることがより好ましい。こうすることで、センタ
ーコンソール部の必要な表面スペースが小さくなり、他
の用途に使用できる。
【0017】本発明の自動車電話システムにおいて、前
記収納ケースの前記電話機の収納位置の周囲が、電磁波
を遮蔽するシールド部材で覆われていることが好まし
い。電話機から発信される高周波電磁波により、車載用
電子機器や乗員の医療電子機器(例えばペースメーカ)
にノイズが生じるおそれがあるが、シールド部材で電話
機を覆うことにより、かかるノイズの発生を防止するこ
とができる。特に、収納ケースにシールド部材を設けて
おくことで、電話機を入れて収納ケースを閉じれば、自
動的に電磁波の遮蔽機能が発揮される。
【0018】本発明の自動車電話システムにおいて、前
記収納ケースが、縦56mm、横178mm、奥行き1
26mmの1−DINサイズに形成されていることが好
ましい。収納ケースを1−DINサイズとすれば、車種
が相違しても装着することができる。
【0019】なお、本発明の自動車電話システムにおい
て、電話機は、車載専用電話機であっても、汎用携帯電
話機であっても適用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。第1実施形態 図1は本発明の自動車電話システムの設置位置を示す
図、図2は本発明の自動車電話システムの第1実施形態
を示す要部斜視図である。また、図3は同実施形態の自
動車電話システムを示す側面図(収納ケースを開いたと
き)、図4は同じく収納ケースを閉じたときの側面図で
ある。
【0021】図1に示すように、本実施形態の自動車電
話システムの収納ケース150は、室内のインストルメ
ントパネルの中央に形成されたセンターコンソール部C
Cに取り付けられる。ここで、センターコンソール部C
Cとは、インストルメントパネルの中央に形成されて、
エアコンのコントロールパネルやオーディオシステムの
コントロールパネル、あるいは小物入れや灰皿が装着さ
れる部分をいう。従来の技術で説明したコンソールのシ
ートサイドボックスCBと一体または別体で形成された
もので、当該コンソールのシートサイドボックスCBよ
りも車両前方部であって略垂直面に形成された部分であ
る。
【0022】この収納ケース150は、図2に示すよう
に、センターコンソール部CCに固定される筐体150
bと、この筐体150bに対していわゆる引き出し状に
出し入れ自在に設けられた収納ケース150aとを有し
ている。
【0023】これら筐体150bと収納ケース150a
は、縦56mm、横178mm、奥行き126mmの1
−DINサイズに形成されている。DINとは、ドイツ
国家規格、つまりドイツ規格協会が制定、発行する工業
規格であって、センターコンソール部CCの大きさを世
界的に統一すべく、その大きさが定められている。した
がって、収納ケース150aおよび筐体150Bの大き
さを1−DINサイズに形成しておけば、どのような車
種であろうと容易に装着することができる。
【0024】図2〜4に示すように、収納ケース150
aには、汎用携帯電話あるいは自動車専用電話などの各
種電話機200が格納できるように、例えば収納凹部1
51が形成されており、走行中の振動に対しても電話機
200がガタつかないようになっている。
【0025】また、収納ケース150aは、筐体150
bに対して出し入れ自在となっているが、具体的には図
3に示すように、電動アクチュエータとギヤ機構とで構
成された駆動手段124によって、開閉スイッチ110
を押すだけで自動的に開閉できるよう構成されている。
【0026】すなわち、筐体150b側にはラック12
4aが固定され、収納ケース150a側には前記ラック
124aと噛み合うピニオン124bと、各種減速歯車
124cと、駆動源である電動アクチュエータ124d
とが取り付けられている。電動アクチュエータ124d
は、収納ケース150aの前面に設けられた開閉スイッ
チ110を押すことにより作動し、これにより収納ケー
ス150aが自動的に開閉する。図3は、収納ケース1
50aが開いた状態を示し、図4は収納ケース150a
が閉じた状態を示す。
【0027】なお、本発明の駆動手段124は、このよ
うな構造以外にも、例えば機械的な構成のみによって開
閉するもの、あるいは手動によって開閉する構造等々採
用することができ、特に限定されることはない。
【0028】特に、本実施形態の自動車電話システムで
は、電話機200とハンズフリーセット100との交信
を行うための通信手段として、非接触通信手段300が
採用されている。この非接触通信手段300は、具体的
には赤外線通信手段が採用されている。
【0029】次に本実施形態の自動車電話システムの電
気的構成について説明する。図5は同実施形態の電気的
構成を示すブロック図であり、まずハンズフリーセット
100側と携帯電話機200とは、上述した赤外線通信
手段300によって接続される。なお、図3に示す筐体
150bの奥部分に図5に示すハンズフリーセット10
0側の電気回路基板が設けられている。
【0030】ハンズフリーセット100は、自動車に取
り付けられた外部アンテナ102と、送信波および受信
波を分波する共用器104と、通信変換部106と、入
出力端子300cとを有し、受信された音声信号および
送信すべき音声信号を携帯電話機200との間で交換す
る。
【0031】この場合、通信変換部106は、外部アン
テナ102で受信した音声信号をパルス幅変調し、入出
力端子300cの一方となる赤外線発光ダイオードをド
ライブして音声信号を赤外線信号として送信する。ま
た、携帯電話機200側から送られてきた赤外線信号を
入出力端子300cの他方となるフォトトランジスタで
受信し、この赤外線信号を音声信号に復調する。つま
り、通信変換部106はパルス幅変調回路および復調回
路を含むものである。これらの具体的構成については、
例えば「トランジスタ技術(1992年4月号)」の第
311〜312ページに記載されている。
【0032】この赤外線通信手段300のハンズフリー
セット100側の入出力端子300cは、後述する入出
力端子300dとともに、図2に示すように、収納ケー
ス150aの内壁に取り付けられ、携帯電話機200を
格納したときに、当該携帯電話機200側の入出力端子
300a,300bが対向するようになっている。
【0033】ただし、本発明の自動車電話システムで
は、かかる入出力端子300c,300dの取付位置は
特に限定されず、例えば図8に示すように、筐体150
bの内壁に固定しても良い。この場合、収納ケース15
0aを閉じたときに、携帯電話機200の入出力端子3
00a,300bとの間で交信が円滑に行えるように、
収納ケース150aの側壁に切欠き部152を形成して
おくことが望ましい。
【0034】こうすると、当該入出力端子300c,3
00dとハンズフリーセット100の電気回路基板とを
接続するためのハーネスHは、収納ケース150aの開
閉に拘わらず一定長となるので、フレキシブル配線で構
成する必要がなくなる。したがって、構成部品が簡素と
なりコストダウンが期待できるとともに、ハーネスの伸
縮がないぶん配線Hが収納ケース150aに絡んだり、
コネクタが外れたりすることが防止され信頼性が向上す
る。
【0035】また、携帯電話機200の制御部220か
らの制御信号または音声信号および当該制御部220へ
の制御信号または音声信号を交信するために、ハンズフ
リーセット100には、入出力端子300dと、通信変
換部114と、車載ユニット制御部112とが設けられ
ている。この通信変換部114も制御信号または音声信
号を赤外線信号にパルス幅変調する回路と、赤外線信号
を制御信号または音声信号に復調する回路とを含んでい
る。
【0036】ハンズフリーセット100の車載ユニット
制御部112には、室内に設けられた外部マイクロホン
118と、同じく室内に設けられた外部スピーカ120
とが接続されており、ハンズフリーセットで通話を行う
場合には、携帯電話機200の内蔵マイクロホン218
および内蔵スピーカ210に代わって、この外部マイク
ロホン118から運転者の音声が入力され、外部スピー
カ120から通話相手の音声が出力される。
【0037】なお、図7に示すように、上述した収納ケ
ース150aの前面に、通話時などの各種制御を行うた
めのキー入力スイッチ122を設け、このキー入力スイ
ッチ122からの入力信号を車載ユニット制御部112
へ送出することにより、収納ケース150aを閉じた状
態で操作可能にすることもできる。また、同図に示すよ
うに収納ケース150aの前面にディスプレイ126を
設けて、車載ユニット制御部112と接続し、通話に必
要な情報を表示するよう構成しても良い。
【0038】さらに、収納ケース150aの前面に設け
られ、当該収納ケース150aの開閉動作を行う開閉ス
イッチ110からの入力信号も車載ユニット制御部11
2に送出され、この入力信号に基づいて電動アクチュエ
ータ124dなどの駆動手段124が動作する。
【0039】一方、携帯電話機200は従来公知のもの
を用いることができる。この携帯電話機200は、内蔵
アンテナ202と、内蔵マイクロホン218と、内蔵ス
ピーカ210とを有しており、ハンズフリーセット10
0にセットしない場合には、通常の携帯電話機として機
能する。
【0040】すなわち、内蔵アンテナ202には、送信
波および受信波を分波する共用器204が接続され、こ
の共用器204には受信信号の切替器206aと送信信
号の切替器206bとが接続されている。
【0041】これら切替器206a,206bは、送受
信すべきアンテナを携帯電話機200の内蔵アンテナ2
02とハンズフリーセット100の外部アンテナ102
との何れかに切り替えるためのもので、図5に実線で示
す状態では携帯電話機200の内蔵アンテナ202が選
択され、同図の点線で示す状態ではハンズフリーセット
100の外部アンテナ102が選択される。
【0042】つまり、ハンズフリーセット状態では、携
帯電話機200が収納ケース150a内に格納されて電
波が遮断される(または遮断に近い状態になる)ので、
外部アンテナ102が選択されるようになっている。
【0043】各切替器206a,206bには、受信信
号および送信信号の変調などの制御を実行するための受
信部212と送信部216とがそれぞれ接続されてお
り、これら受信部212と送信部216とはシンセサイ
ザ214によって同調制御される。
【0044】携帯電話機200の制御部220には、内
蔵キー入力スイッチ228からの入力信号が入力される
とともに、受信部212および送信部216からの信号
が入力され、さらに、これら受信部212および送信部
216へ制御信号が出力される。
【0045】携帯電話機200の制御部220とハンズ
フリーセット100の車載ユニット制御部112との間
の制御信号の交信を行うために、携帯電話機200側に
も通信変換部222と入出力端子300bとが設けられ
ている。この通信変換部222も制御信号または音声信
号を赤外線信号にパルス幅変調する回路と、赤外線信号
を制御信号または音声信号に復調する回路とを含んでい
る。
【0046】また、ハンズフリーセット100の外部ア
ンテナ102を使用する際に、この外部アンテナ102
で受信した信号を受信部212へ出力するとともに、送
信部216からの信号を外部アンテナ102へ出力する
ために、携帯電話機200側にも通信変換部208と入
出力端子300aとが設けられている。この通信変換部
208も音声信号を赤外線信号にパルス幅変調する回路
と、赤外線信号を音声信号に復調する回路とを含んでい
る。
【0047】次に動作を説明する。図6は信号処理手順
を示すフローチャートであり、まず、携帯電話機200
を車内に持ち込んで、運転者が収納ケース150aの開
閉スイッチ110を押すと、図5において、開閉スイッ
チ110に入力された信号は、車載ユニット制御部11
2に入力され、ここから駆動手段124に指令信号が出
力され、これにより電動アクチュエータ124dが作動
し、収納ケース150aが開く。
【0048】本実施形態では、この開閉スイッチ110
の入力信号を監視し(ステップ1)、入力スイッチ11
0が押されると、次にハンズフリーセット100側の通
信変換部114から確認信号を出力する(ステップ
2)。この確認信号は、携帯電話機200が収納ケース
内に適切に格納されて、当該携帯電話機200との間で
通信が可能となったかどうかを確認するための信号であ
る。
【0049】ステップ3にて携帯電話機200の格納が
確認されると、通信変換部114から携帯電話機200
の制御部220へ、受信信号切替器206aおよび送信
信号切替器206bの切替指令信号が出力され(ステッ
プ4)、図5に点線で示す位置に切り替わる(ステップ
5)。
【0050】こうすることにより、携帯電話機200が
ハンズフリーセット電話機としてセットされたこととな
り、外部マイクロホン118から入力された運転者の音
声信号は、車載ユニット制御部112→通信変換部11
4→入出力端子300d→入出力端子300b→通信変
換部222→制御部220→送信部216→送信信号切
替器206b→通信変換部208→入出力端子300a
→入出力端子300c→通信変換部106→共用器10
4と送られたのち、ハンズフリーセット100の外部ア
ンテナ102から出力される。このとき、通信変換部1
14および208では、音声信号が赤外線信号にパルス
幅変調され、通信変換部222および106では、赤外
線信号が音声信号に復調される。
【0051】一方、通話相手からの音声電波は、ハンズ
フリーセット100の外部アンテナ102で受信され、
共用器104→通信変換部106→入出力端子300c
→入出力端子300a→通信変換部208→受信信号切
替器206a→受信部212→制御部220→通信変換
部222→入出力端子300b→入出力端子300d→
通信変換部114→車載ユニット制御部112と送られ
たのち、ハンズフリーセット100の外部スピーカ12
0から出力される。このとき、通信変換部106および
222では、音声信号が赤外線信号にパルス幅変調さ
れ、通信変換部208および114では、赤外線信号が
音声信号に復調される。
【0052】なお、車両を離れて携帯電話機200を使
用する場合には、収納ケース150aの開閉スイッチ1
10を押し、当該収納ケース150aを開いて、携帯電
話機200をそのまま取り出すだけでよい。
【0053】これにより、携帯電話機200の制御部2
20から受信信号切替器206aおよび送信信号切替器
206bに指令信号が出力され、図5に実線で示す位置
に切り替わる。
【0054】したがって、携帯電話機200の内蔵マイ
クロホン218に入力された音声信号は、送信部216
から送信信号切替器206bおよび共用器204を介し
て内蔵アンテナ202から出力される。一方、通話相手
からの音声電波は、内蔵アンテナ202で受信され、共
用器204から受信信号切替器206aおよび受信部2
12を介して内蔵スピーカ210に送られ、ここから出
力される。
【0055】本実施形態の自動車電話システム100で
は、携帯電話機200とハンズフリーセット100とが
非接触の赤外線通信手段300を介して接続されるの
で、携帯電話機200をハンズフリーとして使用する場
合、または車両を離れて携帯電話としてしようする場合
に、携帯電話機200を収納ケース150aに格納する
かまたは収納ケース150aから取り出すだけで足り、
コネクタ接続などの操作が不要となって著しく利便性が
向上する。
【0056】また、シートサイドボックスCBの使用が
可能となり、信号配線もインストルメントパネル内に隠
れるので、室内が整然とし見栄えが向上する。また、収
納ケース150a、150bが1−DINサイズに形成
されているので、車種が相違しても容易に装着すること
ができる。しかも、操作を行う場合には真横を向く必要
もないので、操作性が向上するとともに、前方視界を外
さないので安全性も高まることになる。
【0057】第2実施形態 本発明の自動車電話システム100は、上述した実施形
態にのみ限定されず、種々に変更、改変することができ
る。図9は本発明の自動車電話システムの第2実施形態
を示す斜視図、図10は同実施形態の自動車電話システ
ムを示す側面図(収納ケースを開いたとき)、図11は
同じく収納ケースを閉じたときの側面図である。
【0058】本実施形態の自動車電話システムは、収納
ケース150の内壁が、電磁波を遮蔽可能なシールド部
材160で覆われている点が上記第1実施形態と相違す
る。つまり、図11に示すように携帯電話機200を格
納した状態で、当該携帯電話機200の周囲が、アルミ
箔などの電磁波シールド部材160で覆われるように、
収納ケース150aの内壁の手前面、奥面、側面および
底面と、筐体150bの天井面に電磁波シールド部材1
60が取り付けられている。
【0059】その他の構成、例えば収納ケース150a
を開閉する機構や、図5に示す電気的構成は上述した第
1実施形態と同様であるため、その詳細な説明は省略す
るが、本実施形態のように車載した状態で携帯電話機2
00の周囲を電磁波シールドすることにより、車載用電
子機器や乗員の医療電子機器(例えばペースメーカ)に
悪影響を与えるおそれがあるノイズの発生を防止するこ
とができる。
【0060】特に、本実施形態では、収納ケース150
aおよび筐体150b自体に電磁波シールド部材160
を設けているので、携帯電話機200を入れて収納ケー
ス150aを閉じれば、自動的に電磁波の遮蔽機能が発
揮される。
【0061】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【0062】例えば、上述した実施形態では携帯電話機
200を収納ケース150aに横置きに格納する構成で
あるが、本発明の自動車電話システムは横置きのみに限
定されることなく、電話機を縦置きとすることのでき
る。こうすることで、センターコンソール部の必要表面
スペースが小さくなり、この部分を他の用途に使用でき
る。
【0063】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の自動車電話
システムによれば、電話機とハンズフリーセットとが非
接触通信手段を介して接続されるので、携帯電話機をハ
ンズフリーとして使用する場合または車両を離れて携帯
電話機としてしようする場合に、携帯電話機を収納ケー
スに格納するかまたは収納ケースから取り出すだけで足
り、コネクタ接続などの操作が不要となって著しく利便
性が向上する。
【0064】また、電話機がインストルメントパネルの
センターコンソール部に設けられた収納ケースに納めら
れるので、シートサイドボックスの使用が可能となる。
また、信号配線もインストルメントパネル内に隠れるの
で、室内が整然とし見栄えが向上する。しかも、インス
トルメントパネルのセンターコンソール部に設けられて
いるので、真横を向く必要もなく操作性が向上するとと
もに、前方視界を外さないので安全性も高まる。
【0065】また、本発明の自動車電話システムにおい
て、非接触通信手段を光通信により構成すれば、簡単な
回路で足りるのでコスト的にも有利となる。
【0066】本発明の自動車電話システムにおいて、前
記収納ケースの前記電話機側の非接触通信手段が対向す
る面に切欠き部を形成し、前記非接触通信手段の他方を
前記センターコンソール側に固定すれば、非接触通信手
段の他方が収納ケースの開閉に拘わらず位置固定となる
ので、この非接触通信手段とハンズフリーセットとを接
続するハーネスにフレキシブル配線を使用する必要がな
くなる。この結果、信頼性の向上、構造の簡素化および
コストダウンが達成される。
【0067】また、本発明の自動車電話システムにおい
て、前記収納ケースの前記電話機の収納位置の周囲を電
磁波を遮蔽するシールド部材で覆えば、電話機から発信
される高周波電磁波によるノイズの発生を防止すること
ができる。特に、収納ケースにシールド部材を設けてお
くことで、電話機を入れて収納ケースを閉じれば、自動
的に電磁波の遮蔽機能が発揮される。
【0068】また、自動車電話システムによれば、収納
ケースが1−DINサイズに形成されているので、車種
が相違しても装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車電話システムの収納ケースの設
置位置を示す図である。
【図2】本発明の自動車電話システムの第1実施形態を
示す要部斜視図である。
【図3】図2に示す自動車電話システムを示す側面図
(収納ケースを開いたとき)である。
【図4】図2に示す自動車電話システムを示す側面図
(収納ケースを閉じたとき)である。
【図5】第1実施形態における電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】第1実施形態における信号処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図7】第1実施形態の変形例を示す要部斜視図であ
る。
【図8】第1実施形態の他の変形例を示す要部斜視図で
ある。
【図9】本発明の自動車電話システムの第2実施形態を
示す要部斜視図である。
【図10】図9に示す自動車電話システムを示す側面図
(収納ケースを開いたとき)である。
【図11】図9に示す自動車電話システムを示す側面図
(収納ケースを閉じたとき)である。
【図12】従来の自動車電話システムを示す全体図であ
る。
【図13】従来の自動車電話システムを示す部分図であ
る。
【符号の説明】
100…ハンズフリーセット 102…外部アンテナ 118…外部マイクロホン 120…外部スピーカ 124…駆動手段 150…収納ケース 150a…収納ケース(収納ケース) 150b…筐体(収納ケース) 152…切欠き部 160…電磁波シールド部材 200…携帯電話機(電話機) 300…非接触通信手段 300a〜d…入出力端子 CC…センターコンソール部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 靖洋 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内 (72)発明者 竹森 良久 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】携帯電話機(200)と、車両に設けられ
    外部アンテナ(102)、外部マイクロホン(118)
    および外部スピーカ(120)を有するハンズフリーセ
    ット(100)と、インストルメントパネルのセンター
    コンソール部(CC)に出し入れ自在に設けられた収納
    ケース(150)とを備え、 前記収納ケース(150)内に前記電話機(200)が
    収納されるとともに、前記電話機(200)と前記ハン
    ズフリーセット(100)とが非接触通信手段(30
    0)を介して接続されることを特徴とする自動車電話シ
    ステム。
  2. 【請求項2】前記非接触通信手段(300)が、光通信
    であることを特徴とする請求項1記載の自動車電話シス
    テム。
  3. 【請求項3】前記収納ケース(150)が、駆動手段
    (124)により前記センターコンソール部(CC)か
    ら出し入れされることを特徴とする請求項1または2記
    載の自動車電話システム。
  4. 【請求項4】前記収納ケース(150)の前記電話機側
    の非接触通信手段(300a,300b)が対向する面
    に切欠き部(152)が形成され、前記非接触通信手段
    の他方(300c,300d)が前記センターコンソー
    ル(CC)側に固定されていることを特徴とする請求項
    1〜3何れかに記載の自動車電話システム。
  5. 【請求項5】前記収納ケース(150)の前記電話機
    (200)の収納位置の周囲が、電磁波を遮蔽するシー
    ルド部材(160)で覆われていることを特徴とする請
    求項1〜4の何れかに記載の自動車電話システム。
  6. 【請求項6】前記収納ケース(150)が、縦56m
    m、横178mm、奥行き126mmの1−DINサイ
    ズに形成されていることを特徴とする請求項1〜5の何
    れかに記載の自動車電話システム。
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