JP3790316B2 - 自動車電話システムおよびこれに用いられるアダプタ - Google Patents

自動車電話システムおよびこれに用いられるアダプタ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、汎用携帯電話機を用いたハンズフリーセット式自動車電話システムおよびこれに用いられるアダプタに関し、特に携帯電話機の取り付け/取り外し操作性と汎用性に優れた自動車電話システムおよびこれに用いられるアダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車電話は飛躍的に普及しており、従来のハンドセット電話装置に加え、当該ハンドセット操作時の片手運転を回避するために、ハンズフリーセット電話装置も開発されている。
【0003】
この種のハンズフリーセット電話装置は、図13に示すように送話用マイクロホン118が、例えばサンバイザ部に設置され、送受信用ON/OFFスイッチ(図示せず)が、例えばステアリングホイール部に設置されており、また音声の出力は、専用スピーカあるいは車載オーディオのスピーカが兼用されるように構成されているので、運転者は、ハンドルから手を離すことなく通話することができる。
【0004】
この場合、自動車専用電話機は、一旦自動車を離れると使用できないことから、従来の汎用携帯電話機をハンズフリーセット電話装置に接続可能に構成し、走行中は自動車電話として、また自動車を離れたときは携帯電話として、それぞれ使用できるようにしたものも提案されている。
【0005】
このようなハンズフリーセット式自動車電話システムは、同図に示されるように、センターコンソールのシートサイドボックスCB内または当該シートサイドボックスCBのリッド上にハンズフリーセット100の筐体を装着し、ここに携帯電話機200をセットするよう構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の自動車電話システムでは、携帯電話機200をセットする場合、図14(A)に示すようにハンズフリーセット100からのコネクタCを携帯電話機200のコネクタ部250にその都度取り付ける必要があった。
【0007】
この携帯電話機200のコネクタ部250は、情報の種類や周波数帯域が相違することから、同図(B)に示すように、アンテナ信号を入出力するための端子251と、制御信号および音声信号を入出力するための端子252とが別々に設けられており、また、充電特性の相違からコネクタ部250の外周隆起縁253の形状(主としてア部およびイ部)が各機種によって相違している。
【0008】
したがって、ハンズフリーセットを車載しようとすると、従来のものでは持ち込まれる携帯電話機200に応じた数のコネクタ付きハーネスを搭載しておく必要があった。
【0009】
また車両を離れて携帯電話機200を使用する場合には、コネクタCを取り外す必要があるので、その操作も簡便なものが要求されていた。
【0010】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、汎用性および操作性に優れた自動車電話システムおよびこれに用いられるアダプタを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の自動車電話システムは、携帯電話機と、車両に設けられ外部アンテナ、外部マイクロホンおよび外部スピーカを有するハンズフリーセットと、インストルメントパネルのセンターコンソール部に出し入れ自在に設けられた収納ケースとを備え、前記収納ケース内に前記電話機が収納されるとともに、前記電話機と前記ハンズフリーセットとがアダプタを介して接続されることを特徴とする。
【0012】
本発明の自動車電話システムでは、電話機とハンズフリーセットとがアダプタを介して接続されるので、携帯電話機に応じたアダプタを用意しておけば、ハンズフリーセット側を共用化することができる。
【0013】
したがって、携帯電話機をハンズフリーとして使用する場合または車両を離れて携帯電話機としてしようする場合に、かかるアダプタが装着された携帯電話機を収納ケースに格納するかまたは収納ケースから取り出すだけで足り、多くのハーネスを用意する必要もなくなり、しかもコネクタ接続などの操作が不要となって、著しく汎用性および利便性が向上する。
【0014】
また、本発明の自動車電話システムでは、電話機がインストルメントパネルのセンターコンソール部に設けられた収納ケースに納められるので、シートサイドボックスの使用が可能となり、また、信号配線もインストルメントパネル内に隠れるので室内が整然とし見栄えが向上する。しかも、インストルメントパネルのセンターコンソール部に収納されるので、真横を向く必要もなく操作性が向上するとともに、前方視界を外さないので安全性も高まる。
【0015】
つまり、本発明の自動車電話システムでは、前記アダプタが前記電話機側に装着され、前記ハンズフリーセットの入出力端子が前記収納ケースまたは前記センターコンソールの何れかに設けられることが好ましい。
【0016】
本発明の自動車電話システムにおけるアダプタは、特に限定されず、少なくとも電話機との接続部分が当該電話機に応じた構成となり、ハンズフリーセットの入出力端子との接続部分が共用化されていればよい。
【0017】
このとき、アダプタとハンズフリーセットの入出力端子との接続は、接触通信手段または非接触通信手段の何れも採用することができるが、非接触通信手段、なかでも光通信により構成すれば、簡単な回路で足りるのでコスト的にも有利となる。光通信としては、例えば赤外光通信、可視光通信、レーザ光通信などを挙げることができる。
【0018】
本発明の自動車電話システムにおいて、前記収納ケースの出し入れは、手動または自動の何れでも良いが、前記収納ケースが、駆動手段により前記センターコンソール部から出し入れされることがより好ましい。この場合、駆動手段は機械的に構成しても電気的に構成しても良い。
【0019】
本発明の自動車電話システムにおいて、前記収納ケースの前記アダプタが対向する面に切欠き部が形成され、前記ハンズフリーセットの入出力端子が前記センターコンソール側に固定されていることが好ましい。こうすることで、ハンズフリーセットの入出力端子が、収納ケースの開閉に拘わらず、位置固定となるので、この入出力端子とハンズフリーセット本体基板とを接続するハーネスにフレキシブル配線を使用する必要がなくなる。この結果、信頼性の向上、構造の簡素化およびコストダウンが達成される。
【0020】
本発明の自動車電話システムにおいて、前記電話機の収納方向は縦置き、横置きの何れでも良いが、前記電話機が、その長手方向が車両の前後方向に一致するように前記収納ケースに収納される、つまり縦置きとすることがより好ましい。こうすることで、センターコンソール部の必要な表面スペースが小さくなり、他の用途に使用できる。
【0021】
本発明の自動車電話システムにおいて、前記収納ケースの前記電話機の収納位置の周囲が、電磁波を遮蔽するシールド部材で覆われていることが好ましい。電話機から発信される高周波電磁波により、車載用電子機器や乗員の医療電子機器(例えばペースメーカ)にノイズが生じるおそれがあるが、シールド部材で電話機を覆うことにより、かかるノイズの発生を防止することができる。特に、収納ケースにシールド部材を設けておくことで、電話機を入れて収納ケースを閉じれば、自動的に電磁波の遮蔽機能が発揮される。
【0022】
本発明の自動車電話システムにおいて、前記収納ケースが、縦56mm、横178mm、奥行き126mmの1−DINサイズに形成されていることが好ましい。収納ケースを1−DINサイズとすれば、車種が相違しても装着することができる。
【0023】
なお、本発明の自動車電話システムにおいて、電話機は、車載専用電話機であっても、汎用携帯電話機であっても適用することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
第1実施形態
図1は本発明の自動車電話システムの設置位置を示す図、図2は本発明の自動車電話システムの第1実施形態を示す要部斜視図、図3は図2の III矢視図である。また、図4は同実施形態の自動車電話システムを示す側面図(収納ケースを開いたとき)、図5は同じく収納ケースを閉じたときの側面図である。
【0025】
図1に示すように、本実施形態の自動車電話システムの収納ケース150は、室内のインストルメントパネルの中央に形成されたセンターコンソール部CCに取り付けられる。ここで、センターコンソール部CCとは、インストルメントパネルの中央に形成されて、エアコンのコントロールパネルやオーディオシステムのコントロールパネル、あるいは小物入れや灰皿が装着される部分をいう。従来の技術で説明したコンソールのシートサイドボックスCBと一体または別体で形成されたもので、当該コンソールのシートサイドボックスCBよりも車両前方部であって略垂直面に形成された部分である。
【0026】
この収納ケース150は、図2に示すように、センターコンソール部CCに固定される筐体150bと、この筐体150bに対していわゆる引き出し状に出し入れ自在に設けられた収納ケース150aとを有している。
【0027】
これら筐体150bと収納ケース150aは、縦56mm、横178mm、奥行き126mmの1−DINサイズに形成されている。DINとは、ドイツ国家規格、つまりドイツ規格協会が制定、発行する工業規格であって、センターコンソール部CCの大きさを世界的に統一すべく、その大きさが定められている。したがって、収納ケース150aおよび筐体150Bの大きさを1−DINサイズに形成しておけば、どのような車種であろうと容易に装着することができる。
【0028】
図2〜5に示すように、収納ケース150aには、汎用携帯電話あるいは自動車専用電話などの各種電話機200が格納できるように、例えば収納凹部151が形成されており、走行中の振動に対しても電話機200がガタつかないようになっている。
【0029】
また、収納ケース150aは、筐体150bに対して出し入れ自在となっているが、具体的には図4に示すように、電動アクチュエータとギヤ機構とで構成された駆動手段124によって、開閉スイッチ110を押すだけで自動的に開閉できるよう構成されている。
【0030】
すなわち、筐体150b側にはラック124aが固定され、収納ケース150a側には前記ラック124aと噛み合うピニオン124bと、各種減速歯車124cと、駆動源である電動アクチュエータ124dとが取り付けられている。電動アクチュエータ124dは、収納ケース150aの前面に設けられた開閉スイッチ110を押すことにより作動し、これにより収納ケース150aが自動的に開閉する。図4は、収納ケース150aが開いた状態を示し、図5は収納ケース150aが閉じた状態を示す。
【0031】
なお、本発明の駆動手段124は、このような構造以外にも、例えば機械的な構成のみによって開閉するもの、あるいは手動によって開閉する構造等々採用することができ、特に限定されることはない。
【0032】
特に、本実施形態の自動車電話システムでは、電話機200とハンズフリーセット100との交信を行うための通信手段として、アダプタ300が採用されている。
【0033】
図3に示すように、このアダプタ300の一方面には、携帯電話機200の入出力端子300a,300bに合致する入出力端子が形成され、他方面にはハンズフリーセット100の入出力端子300c,300dに合致する入出力端子が形成されており、さらに、携帯電話機200側に対する入出力端子は当該携帯電話機の機種に応じて適宜形成されているのに対し、ハンズフリーセット100の入出力端子300c,300dに対する入出力端子は、全て同じ形状に形成されている。つまり、携帯電話機側が専用形状でハンズフリーセット側が汎用形状とされている。
【0034】
また、アダプタ300と携帯電話機200との接続は、例えばはめ込み構造が採用され、一方、アダプタ300とハンズフリーセット100の入出力端子300c,300dとの接続は、例えば磁石を用いた吸着構造が採用されている。図2および図3において、「302」が磁石、「304」が信号端子である。ただし、本発明の自動車電話システムでは、アダプタ300と、携帯電話機200またはハンズフリーセット100の入出力端子300c,300dとの接続手段は特に限定されず、その他の接触通信手段あるいは赤外線等を用いた非接触通信手段も採用することができる。
【0035】
次に本実施形態の自動車電話システムの電気的構成について説明する。
図6は同実施形態の電気的構成を示すブロック図であり、まずハンズフリーセット100側と携帯電話機200とは、上述したアダプタ300によって接続される。なお、図4に示す筐体150bの奥部分に図6に示すハンズフリーセット100側の電気回路基板が設けられている。
【0036】
ハンズフリーセット100は、自動車に取り付けられた外部アンテナ102と、送信波および受信波を分波する共用器104と、入出力端子300cとを有し、受信された音声信号および送信すべき音声信号を携帯電話機200との間で交換する。
【0037】
この場合、外部アンテナ102で受信した音声信号は、入出力端子300cからアダプタ300を介して携帯電話機200の入出力端子300aに送られる。また、携帯電話機200側から送られてきた音声信号も、入出力端子300aからアダプタ300を介してハンズフリーセット100の入出力端子300cに送られる。
【0038】
このハンズフリーセット100側の入出力端子300cは、後述する入出力端子300dとともに、図2および図3に示すように、収納ケース150aの内壁に取り付けられ、携帯電話機200を格納したときに、当該携帯電話機200に装着されたアダプタ300を磁石302によって吸着するようになっている。
【0039】
ただし、本発明の自動車電話システムでは、かかる入出力端子300c,300dの取付位置は特に限定されず、例えば図9に示すように、筐体150bの内壁または筐体150bがない場合にはセンターコンソールCCにそのまま固定しても良い。この場合、収納ケース150aを閉じたときに、携帯電話機200に装着されたアダプタ300を吸着して、交信が円滑に行えるように、収納ケース150aの側壁に切欠き部152を形成しておくことが望ましい。
【0040】
こうすると、当該入出力端子300c,300dとハンズフリーセット100の電気回路基板とを接続するためのハーネスHは、収納ケース150aの開閉に拘わらず一定長となるので、フレキシブル配線で構成する必要がなくなる。したがって、構成部品が簡素となりコストダウンが期待できるとともに、ハーネスの伸縮がないぶん配線Hが収納ケース150aに絡んだり、コネクタが外れたりすることが防止され信頼性が向上する。
【0041】
また、携帯電話機200の制御部220からの制御信号または音声信号および当該制御部220への制御信号または音声信号を交信するために、ハンズフリーセット100には、入出力端子300dと、車載ユニット制御部112とが設けられている。この交信もアダプタ300を介して行われる。
【0042】
ハンズフリーセット100の車載ユニット制御部112には、室内に設けられた外部マイクロホン118と、同じく室内に設けられた外部スピーカ120とが接続されており、ハンズフリーセットで通話を行う場合には、携帯電話機200の内蔵マイクロホン218および内蔵スピーカ210に代わって、この外部マイクロホン118から運転者の音声が入力され、外部スピーカ120から通話相手の音声が出力される。
【0043】
なお、図8に示すように、上述した収納ケース150aの前面に、通話時などの各種制御を行うためのキー入力スイッチ122を設け、このキー入力スイッチ122からの入力信号を車載ユニット制御部112へ送出することにより、収納ケース150aを閉じた状態で操作可能にすることもできる。また、同図に示すように収納ケース150aの前面にディスプレイ126を設けて、車載ユニット制御部112と接続し、通話に必要な情報を表示するよう構成しても良い。
【0044】
さらに、収納ケース150aの前面に設けられ、当該収納ケース150aの開閉動作を行う開閉スイッチ110からの入力信号も車載ユニット制御部112に送出され、この入力信号に基づいて電動アクチュエータ124dなどの駆動手段124が動作する。
【0045】
一方、携帯電話機200は従来公知のものを用いることができる。この携帯電話機200は、内蔵アンテナ202と、内蔵マイクロホン218と、内蔵スピーカ210とを有しており、ハンズフリーセット100にセットしない場合には、通常の携帯電話機として機能する。
【0046】
すなわち、内蔵アンテナ202には、送信波および受信波を分波する共用器204が接続され、この共用器204には受信信号の切替器206aと送信信号の切替器206bとが接続されている。
【0047】
これら切替器206a,206bは、送受信すべきアンテナを携帯電話機200の内蔵アンテナ202とハンズフリーセット100の外部アンテナ102との何れかに切り替えるためのもので、図6に実線で示す状態では携帯電話機200の内蔵アンテナ202が選択され、同図の点線で示す状態ではハンズフリーセット100の外部アンテナ102が選択される。
【0048】
つまり、ハンズフリーセット状態では、携帯電話機200が収納ケース150a内に格納されて電波が遮断される(または遮断に近い状態になる)ので、外部アンテナ102が選択されるようになっている。
【0049】
各切替器206a,206bには、受信信号および送信信号の変調などの制御を実行するための受信部212と送信部216とがそれぞれ接続されており、これら受信部212と送信部216とはシンセサイザ214によって同調制御される。
【0050】
携帯電話機200の制御部220には、内蔵キー入力スイッチ228からの入力信号が入力されるとともに、受信部212および送信部216からの信号が入力され、さらに、これら受信部212および送信部216へ制御信号が出力される。
【0051】
携帯電話機200の制御部220とハンズフリーセット100の車載ユニット制御部112との間の制御信号の交信を行うために、携帯電話機200側にも入出力端子300bが設けられている。
【0052】
また、ハンズフリーセット100の外部アンテナ102を使用する際に、この外部アンテナ102で受信した信号を受信部212へ出力するとともに、送信部216からの信号を外部アンテナ102へ出力するために、携帯電話機200側にも入出力端子300aが設けられている。
【0053】
次に動作を説明する。
図7は信号処理手順を示すフローチャートであり、まず、携帯電話機200を車内に持ち込んで、運転者が収納ケース150aの開閉スイッチ110を押すと、図6において、開閉スイッチ110に入力された信号は、車載ユニット制御部112に入力され、ここから駆動手段124に指令信号が出力され、これにより電動アクチュエータ124dが作動し、収納ケース150aが開く。
【0054】
本実施形態では、この開閉スイッチ110の入力信号を監視し(ステップ1)、入力スイッチ110が押されると、次にハンズフリーセット100側の車載ユニット制御部112から確認信号を出力する(ステップ2)。この確認信号は、携帯電話機200が収納ケース内に適切に格納されて、当該携帯電話機200との間で通信が可能となったかどうかを確認するための信号である。
【0055】
ステップ3にて携帯電話機200の格納が確認されると、車載ユニット制御部112から携帯電話機200の制御部220へ、受信信号切替器206aおよび送信信号切替器206bの切替指令信号が出力され(ステップ4)、図6に点線で示す位置に切り替わる(ステップ5)。
【0056】
こうすることにより、携帯電話機200がハンズフリーセット電話機としてセットされたこととなり、外部マイクロホン118から入力された運転者の音声信号は、車載ユニット制御部112→入出力端子300d→アダプタ300→入出力端子300b→制御部220→送信部216→送信信号切替器206b→入出力端子300a→アダプタ300→入出力端子300c→共用器104と送られたのち、ハンズフリーセット100の外部アンテナ102から出力される。
【0057】
一方、通話相手からの音声電波は、ハンズフリーセット100の外部アンテナ102で受信され、共用器104→入出力端子300c→アダプタ300→入出力端子300a→受信信号切替器206a→受信部212→制御部220→入出力端子300b→アダプタ300→入出力端子300d→車載ユニット制御部112と送られたのち、ハンズフリーセット100の外部スピーカ120から出力される。
【0058】
なお、車両を離れて携帯電話機200を使用する場合には、収納ケース150aの開閉スイッチ110を押し、当該収納ケース150aを開いて、アダプタ300と入出力端子300c,300dとの磁石吸引を引き離して、携帯電話機200を取り出すだけでよい。
【0059】
これにより、携帯電話機200の制御部220から受信信号切替器206aおよび送信信号切替器206bに指令信号が出力され、図6に実線で示す位置に切り替わる。
【0060】
したがって、携帯電話機200の内蔵マイクロホン218に入力された音声信号は、送信部216から送信信号切替器206bおよび共用器204を介して内蔵アンテナ202から出力される。一方、通話相手からの音声電波は、内蔵アンテナ202で受信され、共用器204から受信信号切替器206aおよび受信部212を介して内蔵スピーカ210に送られ、ここから出力される。
【0061】
本実施形態の自動車電話システム100では、携帯電話機200とハンズフリーセット100とがアダプタ300を介して接続され、当該アダプタ300が携帯電話機200の専用品となっているので、ハンズフリーセット100側の構造を共用化することができる。
【0062】
また、携帯電話機200をハンズフリーとして使用する場合、または車両を離れて携帯電話としてしようする場合に、携帯電話機200を収納ケース150aに格納するかまたは収納ケース150aから取り出すだけで足り、コネクタ接続などの操作が不要となって著しく利便性が向上する。
【0063】
また、シートサイドボックスCBの使用が可能となり、信号配線もインストルメントパネル内に隠れるので、室内が整然とし見栄えが向上する。また、収納ケース150a、150bが1−DINサイズに形成されているので、車種が相違しても容易に装着することができる。しかも、操作を行う場合には真横を向く必要もないので、操作性が向上するとともに、前方視界を外さないので安全性も高まることになる。
【0064】
第2実施形態
本発明の自動車電話システムは、上述した実施形態にのみ限定されず、種々に変更、改変することができる。
図10は本発明の自動車電話システムの第2実施形態を示す斜視図、図11は同実施形態の自動車電話システムを示す側面図(収納ケースを開いたとき)、図12は同じく収納ケースを閉じたときの側面図である。
【0065】
本実施形態の自動車電話システムは、収納ケース150の内壁が、電磁波を遮蔽可能なシールド部材160で覆われている点が上記第1実施形態と相違する。つまり、図12に示すように携帯電話機200を格納した状態で、当該携帯電話機200の周囲が、アルミ箔などの電磁波シールド部材160で覆われるように、収納ケース150aの内壁の手前面、奥面、側面および底面と、筐体150bの天井面に電磁波シールド部材160が取り付けられている。
【0066】
その他の構成、例えば収納ケース150aを開閉する機構や、図6に示す電気的構成は上述した第1実施形態と同様であるため、その詳細な説明は省略するが、本実施形態のように車載した状態で携帯電話機200の周囲を電磁波シールドすることにより、車載用電子機器や乗員の医療電子機器(例えばペースメーカ)に悪影響を与えるおそれがあるノイズの発生を防止することができる。
【0067】
特に、本実施形態では、収納ケース150aおよび筐体150b自体に電磁波シールド部材160を設けているので、携帯電話機200を入れて収納ケース150aを閉じれば、自動的に電磁波の遮蔽機能が発揮される。
【0068】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0069】
例えば、上述した実施形態では携帯電話機200を収納ケース150aに横置きに格納する構成であるが、本発明の自動車電話システムは横置きのみに限定されることなく、電話機を縦置きとすることのできる。こうすることで、センターコンソール部CCの必要表面スペースが小さくなり、この部分を他の用途に使用できる。
【0070】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の自動車電話システムによれば、電話機とハンズフリーセットとがアダプタを介して接続されるので、携帯電話機に応じたアダプタを用意しておけば、ハンズフリーセット側を共用化することができ、汎用性が著しく高くなる。
【0071】
また、携帯電話機をハンズフリーとして使用する場合または車両を離れて携帯電話機としてしようする場合に、かかるアダプタが装着された携帯電話機を収納ケースに格納するかまたは収納ケースから取り出すだけで足り、多くのハーネスを用意する必要もなくなり、しかもコネクタ接続などの操作が不要となって著しく利便性が向上する。
【0072】
また、電話機がインストルメントパネルのセンターコンソール部に設けられた収納ケースに納められるので、シートサイドボックスの使用が可能となる。また、信号配線もインストルメントパネル内に隠れるので、室内が整然とし見栄えが向上する。しかも、インストルメントパネルのセンターコンソール部に設けられているので、真横を向く必要もなく操作性が向上するとともに、前方視界を外さないので安全性も高まる。
【0073】
本発明の自動車電話システムにおいて、前記収納ケースの前記ハンズフリーセットの入出力端子が対向する面に切欠き部を形成し、前記入出力端子を前記センターコンソール側に固定すれば、当該入出力端子が、収納ケースの開閉に拘わらず、位置固定となるので、この入出力端子とハンズフリーセット本体基板とを接続するハーネスにフレキシブル配線を使用する必要がなくなる。この結果、信頼性の向上、構造の簡素化およびコストダウンが達成される。
【0074】
また、本発明の自動車電話システムにおいて、前記収納ケースの前記電話機の収納位置の周囲を電磁波を遮蔽するシールド部材で覆えば、電話機から発信される高周波電磁波によるノイズの発生を防止することができる。特に、収納ケースにシールド部材を設けておくことで、電話機を入れて収納ケースを閉じれば、自動的に電磁波の遮蔽機能が発揮される。
【0075】
また、自動車電話システムによれば、収納ケースが1−DINサイズに形成されているので、車種が相違しても装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車電話システムの収納ケースの設置位置を示す図である。
【図2】本発明の自動車電話システムの第1実施形態を示す要部斜視図である。
【図3】図2の III矢視図である。
【図4】図2に示す自動車電話システムを示す側面図(収納ケースを開いたとき)である。
【図5】図2に示す自動車電話システムを示す側面図(収納ケースを閉じたとき)である。
【図6】第1実施形態における電気的構成を示すブロック図である。
【図7】第1実施形態における信号処理手順を示すフローチャートである。
【図8】第1実施形態の変形例を示す要部斜視図である。
【図9】第1実施形態の他の変形例を示す要部斜視図である。
【図10】本発明の自動車電話システムの第2実施形態を示す要部斜視図である。
【図11】図10に示す自動車電話システムを示す側面図(収納ケースを開いたとき)である。
【図12】図10に示す自動車電話システムを示す側面図(収納ケースを閉じたとき)である。
【図13】従来の自動車電話システムを示す全体図である。
【図14】従来の自動車電話システムを示す部分図である。
【符号の説明】
100…ハンズフリーセット
102…外部アンテナ
118…外部マイクロホン
120…外部スピーカ
124…駆動手段
150…収納ケース
150a…収納ケース(収納ケース)
150b…筐体(収納ケース)
152…切欠き部
160…電磁波シールド部材
200…携帯電話機(電話機)
300…アダプタ
300a〜d…入出力端子
CC…センターコンソール部

Claims (7)

  1. 携帯電話機(200)と、車両に設けられ外部アンテナ(102)、外部マイクロホン(118)および外部スピーカ(120)を有するハンズフリーセット(100)と、インストルメントパネルのセンターコンソール部(CC)に出し入れ自在に設けられた収納ケース(150)とを備え、
    前記収納ケース(150)内に前記電話機(200)が収納されるとともに、前記電話機(200)と前記ハンズフリーセット(100)とがアダプタ(300)を介して接続されることを特徴とする自動車電話システム。
  2. 前記アダプタ(300)が前記電話機(200)側に装着され、前記ハンズフリーセット(100)の入出力端子(300c,300d)が前記収納ケース(150)または前記センターコンソール(CC)の何れかに設けられることを特徴とする請求項1記載の自動車電話システム。
  3. 前記収納ケース(150)が、駆動手段(124)により前記センターコンソール部(CC)から出し入れされることを特徴とする請求項1または2記載の自動車電話システム。
  4. 前記収納ケース(150)の前記アダプタ(300)が対向する面に切欠き部(152)が形成され、前記ハンズフリーセット(100)の入出力端子(300c,300d)が前記センターコンソール(CC)側に固定されていることを特徴とする請求項1〜3何れかに記載の自動車電話システム。
  5. 前記収納ケース(150)の前記電話機(200)の収納位置の周囲が、電磁波を遮蔽するシールド部材(160)で覆われていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の自動車電話システム。
  6. 前記収納ケース(150)が、縦56mm、横178mm、奥行き126mmの1−DINサイズに形成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の自動車電話システム。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載の自動車電話システムの、前記携帯電話機の入出力端子(300a,300b)と前記ハンズフリーセットの入出力端子(300c,300d)とのそれぞれに接続される入出力端子を有することを特徴とするアダプタ。
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