JPH10226123A - プリンタの制御方法および装置 - Google Patents

プリンタの制御方法および装置

Info

Publication number
JPH10226123A
JPH10226123A JP3073197A JP3073197A JPH10226123A JP H10226123 A JPH10226123 A JP H10226123A JP 3073197 A JP3073197 A JP 3073197A JP 3073197 A JP3073197 A JP 3073197A JP H10226123 A JPH10226123 A JP H10226123A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse motor
cycle
time
printing
print
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3073197A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetaka Ogura
秀隆 小倉
Akinori Kobayashi
昭紀 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP3073197A priority Critical patent/JPH10226123A/ja
Publication of JPH10226123A publication Critical patent/JPH10226123A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Stepping Motors (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータコントローラにクロック信号を計数す
るカウンタを用いることなく、ドット印字との間での非
同期の制御を容易に行う。 【解決手段】 CPU1は、タイマ7にT1を設定す
る。タイマ7は基準クロック6からのクロック信号を計
数し、設定値まで計数したら、CPU1に割込み信号を
与え、モータコントローラ2を介してキャリッジ用パル
スモータ3に対する1回分の駆動を行う。指定回数にな
ると、タイマ7にはT1の1.5倍のT2画設定され、
サーマルヘッド5への通電が指定回数に対応する周期行
われた時点で、1回分の同期周期を終了する。以下、同
様な同期周期を繰返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写式などの印
字ヘッドの移動とドットの印字との間で同期をとるプリ
ンタの制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、サーマルヘッドに通電して発
生する熱でインクを溶融させ、記録紙などに転写する熱
転写式のシリアルプリンタは、ワードプロセッサなどに
広く使用されている。シリアルプリンタとしては、イン
クジェット式、ドットインパクト式なども使用されてい
る。たとえば、特開平2−52764、特開平2−31
0058、特開平3−231869、特開平4−226
65および特開平5−265608などには、サーマル
ヘッドを使用するプリンタプリンタまたはシリアルプリ
ンタについての先行技術が開示されている。
【0003】特開平2−52764では、CPUと、ヘ
ッド位置検知器と、印字データバッファと、印字ヘッド
制御データバッファと、DMA部とを備えるシリアル形
式のプリンタを制御する。印字データバッファおよび印
字ヘッド制御データバッファには、印字実行前に、少な
くとも1行分の印字データおよび印字ヘッド制御データ
がそれぞれ格納される。印字動作中に、DMA部は、ヘ
ッド位置検出部が検出する印字ヘッドの位置情報に従
い、印字データバッファおよび印字ヘッド制御データバ
ッファの対応するアドレスから印字データおよび印字制
御データをそれぞれ読出す。読出された印字データは、
印字ヘッドに供給される。印字ヘッド制御データは、C
PUに通知され、印字ヘッドの移動制御が行われる。
【0004】特開平2−310058では、記録紙の搬
送方向に垂直に1ライン分の発熱抵抗体を配列したサー
マルヘッドを、複数のブロックに分割して駆動する際
に、記録紙を搬送するスッテップモータの駆動電流を制
御する。同時に駆動する発熱抵抗体の数が多くなると必
要な電力が非常に大きくなる一方で、分割数が多くなる
と記録に要する時間が長くなるので、サーマルヘッドの
ライン方向への駆動分割数は、記録すべき1ライン分の
記録データに含まれる発色画素数に応じて決定される。
駆動電流制御手段は、駆動分割数に応じて、記録紙を搬
送するステップモータに印加する駆動電流を制御する。
駆動分割数が大きいときは搬送速度が小さくなるので、
ステップモータの駆動電流を少なくして電力消費量を削
減する。
【0005】特開平4−231869では、1ライン分
の印字を行うサーマルラインヘッドによる印字開始時点
を、パルスモータによる用紙送り開始時点に一致させ、
かつ印字動作終了時点を用紙送り終了時点に一致させ
る。用紙送り速度の上昇中および低下中は、サーマルヘ
ッドに対する電力供給量を、用紙送り速度が低速のとき
の電力供給量よりも増加させる。
【0006】特開平4−22665では、印字ヘッドを
搭載したキャリッジを用紙の幅方向に移動させながら、
用紙を長さ方向に移動させる際の印刷位置ずれを補正す
る。特に、キャリッジが往復移動しながら印刷を行う場
合に、キャリッジ駆動モータの回転力を伝達してキャリ
ッジを移動させる機械的駆動系に、わずかな履歴特性が
存在するために生ずる位置ずれを、一方に移動しながら
印刷するテストパターンを、他方に移動しながら読取る
ことによって検出し、検出結果に基づいて補正する。
【0007】特開平5−265608では、記録紙に対
向して記録ライン方向に往復移動可能に配置されるキャ
リッジに、記録ヘッドが搭載される。キャリッジを往復
移動させるスッテップモータの相切換のために、タイム
アウト信号を所定間隔で発生するタイマが備えられる。
記録用の画像データは、データ記録部に格納される。ヒ
ート制御回路は、タイムアウト信号に同期して、画像デ
ータに応じて所定の時間幅で記録ヘッドを駆動する。ア
ップダウンカウンタは、キャリッジの移動方向に応じ、
タイムアウト信号をクロックとしてカウントアップある
いはカウントダウンする。第2タイマは、タイムアウト
信号に同期して、タイムアウト信号よりも周期が短い第
2タイムアウト信号を発生する。第2タイムアウト信号
とタイムアウト信号との論理和は、ヒート制御回路に印
加される。アップダウンカウンタのカウント値が所定値
に達すると、DMAコントローラによって、データ記憶
部からヒート制御回路に画像データが転送される。
【0008】シリアルプリンタでは、印字ヘッドを搭載
するキャリッジを移動させながら、所定の解像度が得ら
れるようにドットの印字を行う必要がある。キャリッジ
を正確に移動させるためには、ステップモータなどとも
呼ばれるパルスモータが使用される。しかしながら、パ
ルスモータの駆動周期は、ドット印字周期に対して、必
ずしも整数倍で同期する関係にはなく、一般的に複数の
パルスモータ周期に対して複数のドット印字周期が対応
する非同期の関係にある。前述の先行技術には、シリア
ルプリンタで印字ヘッドを搭載したキャリッジの移動と
ドットの印字とを同期させるための構成については、何
ら開示されていない。
【0009】図6は、複数ドットを印字する周期に対し
て、非同期の関係にある周期でキャリッジ移動用のパル
スモータを駆動する熱転写式プリンタについての従来技
術の構成を示す。中央処理装置(以下、「CPU」と略
称する)21は、モータコントローラ22を介するキャ
リッジ用パルスモータ23の制御と、ヘッドコントロー
ラ24を介するサーマルヘッド25の制御とを、基準ク
ロック26から発生されるクロック信号に基づいて行
う。CPU21による制御は、読出し専用メモリ(以
下、「ROM」と略称する)28に予め設定されるプロ
グラムに従い、ランダムアクセスメモリ(以下、「RA
M」と略称する)29をワークエリアなどとして使用し
ながら実行される。データ/操作入力部30には、この
プリンタに対する印刷の指示が与えられる。各部分は、
システムバス31を介して相互に接続される。
【0010】モータコントローラ22は、キャリッジ用
パルスモータ23を電気的に駆動するためのドライバ3
2と、計数すべきデータが設定され、設定値を基準クロ
ック26からのクロック信号で減算して駆動周期を制御
するカウンタ33と、カウンタ33の計数値が0になる
とセットされるフラグ34とを備える。ヘッドコントロ
ーラ24は、印字ドットに対応してサーマルヘッド25
を通電するデータが格納されるデータレジスタ35と、
クロック信号を計数して通電する周期を制御するカウン
タ36と、データレジスタ35が空になるとセットされ
るフラグ37とを備える。
【0011】図7は、図6のプリンタでのヘッド通電と
モータ駆動との時間的な関係を示す。モータ駆動は、カ
ウンタ33の設定値に対応する周期で、フラグ34がセ
ットされてONになる毎に行われる。ヘッド通電は、カ
ウンタ36の設定値に対応する周期で、フラグ37がセ
ットされてONになる毎に行われる。このような非同期
の動作は、図8に示すように行われる。ステップc0か
ら動作を開始し、ステップc1およびステップc2で
は、必要な解像度が得られるように、モータコントロー
ラ22およびヘッドコントローラ24のカウンタ33,
36に周期値がそれぞれセットされる。
【0012】ステップc3では、モータコントローラ2
2のフラグ34を監視し、ONになっていればステップ
c4でモータ駆動パルスをドライバ32から出力させ
る。ステップc5では、ヘッドコントローラ24のフラ
グ37を監視し、ONになっていればデータレジスタ3
5からサーマルヘッド25に通電するためのデータを出
力する。ステップc7では、必要な分の印字がなされて
いればステップc8で終了し、さらに印字の必要があれ
ばステップc3〜c7を繰返す。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図6に示す従来技術の
プリンタでは、キャリッジ用パルスモータ23の駆動周
期と、印字用のサーマルヘッド25の通電周期とが非同
期であるために、モータコントローラ22内にカウンタ
33を備えており、クロック信号をそれぞれ計数して必
要な周期を得ている。基準クロック6から発生されるク
ロック信号は、サーマルヘッド33の通電周期より充分
に短い周期を有する。このような短周期のクロック信号
を計数するカウンタ33,36は高速動作を必要とし
て、CMOSなどの半導体集積回路として実現する際の
製造コストが上昇してしまう。特に、モータコントロー
ラ22は、大電流でキャリッジ用パルスモータ23を駆
動する必要があるドライバ32を含むので、構成が複雑
化すると製造コストは上昇する。さらに、サーマルヘッ
ド25の通電周期に比較して大きくなるモータ駆動周期
に対応する設定値分だけ計数を行うモータコントローラ
22のカウンタ33は、ヘッドコントローラ24のカウ
ンタ36よりも、大きな計数値を取扱う必要があり、製
造コストの上昇は一層大きくなる。
【0014】本発明の目的は、モータコントローラにク
ロック信号を計数するカウンタを用いることなく、ドッ
ト印字との間での非同期の制御を容易に行うことができ
るプリンタの制御方法および装置を提供することであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、印字ヘッドを
搭載するキャリッジをパルスモータによって移動させな
がら、印字ヘッドに印字ドットデータを与えて記録を行
うプリンタの制御方法において、印字ヘッドによって印
字されるドット数と、印字ドット数に対応する距離をキ
ャリッジが移動する間にパルスモータを駆動する相変化
の回数とを、予め指定し、指定されるドット数の印字を
行うのに必要な時間を指定回数に分割した時間に対応し
て第1の相変化時間T1を設定しておき、指定回数の相
変化をパルスモータ駆動の同期周期として、初回から指
定回数の一つ前までは、第1相変化時間T1毎に相変化
させてパルスモータを駆動し、指定回数では、第1相変
化時間T1より大きくなるような予め定められる第2相
変化時間T2まで、パルスモータを同一の相で駆動可能
としておき、指定されるドット数の印字が終了すると、
パルスモータを駆動する相を変化させて同期をとるよう
に、繰返すことを特徴とするプリンタの制御方法であ
る。本発明に従えば、印字ヘッドによって印字されるド
ット数と、その印字ドット数に対応する距離をキャリッ
ジが移動する間にパルスモータを駆動する相変化の回数
とを、予め指定する。指定されるドット数の印字を行う
のに必要な時間を指定回数に分割した時間に対応して第
1の相変化時間T1を設定し、パルスモータを、初回か
ら指定回数の一つ前までは、第1の相変化時間T1ずつ
駆動する。指定回数では、第1の相変化時間T1より長
い第2の相変化時間まで同一の相で駆動可能としてお
き、指定されるドット数の印字が終了すると、一回の同
期周期が終了し、次の同期周期に移る。パルスモータ駆
動周期を直接計数するカウンタを含む必要はないので、
モータコントローラなどを用いる際にカウンタを省い
て、製造コストの低減を図ることができる。
【0016】また本発明で、前記同期周期は、前記印字
ヘッドによるドット印字の周期と、ドット印字の周期に
対応して前記パルスモータを駆動すべき相変化の周期と
の最小公倍数、もしくはその整数倍の時間とすることを
特徴とする。本発明に従えば、印字ヘッドによるドット
印字の周期と、ドット印字の周期に対応して前記パルス
モータを駆動すべき相変化の周期との最小公倍数、もし
くはその整数倍の時間を同期周期とするので、モータコ
ントローラなどを用いる際にカウンタを省いて、製造コ
ストの低減を図っても、容易にタイミングを合わせるこ
とができる。
【0017】また本発明で、前記同期周期は、ドットの
印字速度が低速のときと、ドットの印字速度が高速のと
きとで、異ならせることを特徴とする。本発明に従え
ば、ドットの印字速度の違いによって、パルスモータ駆
動周期とドット印字周期との調整の際の時間的余裕が異
なることを利用し、適切な同期周期を設定して、タイミ
ングの調整を行うことができる。低速のパルスモータ駆
動のパルスを高速の場合の中間位相で出力して、安定し
たキャリッジの移動を行うこともできる。
【0018】また本発明で、前記同期周期は、ドットの
印字速度が低速のときに、ドットの印字速度が高速のと
きよりも小さくすることを特徴とする。本発明に従え
ば、ドットの印字速度が低速のときは高速のときより、
タイミング調整の時間的余裕があるので、同期周期を小
さくして、タイミング調整の頻度を高め、ドット印字位
置の精度を向上させることができる。
【0019】また本発明で、前記キャリッジ移動を行う
パルスモータ駆動用の相変化と、ドット印字との同期
は、キャリッジ移動の開始時の加速期間と移動終了時の
減速期間とを除く、定速移動時に行うことを特徴とす
る。本発明に従えば、キャリッジ移動開始時の加速期間
や移動終了時の減速期間には、パルスモータ駆動用の相
変化とドット印字との同期を行わず、定速移動時に行う
ので、定速移動に持っていくスローアップや停止させる
スローダウンの周期管理を行う必要がなく、複雑な処理
を省くことができる。
【0020】さらに本発明は、印字ヘッドを搭載するキ
ャリッジをパルスモータによって移動させながら、印字
ヘッドに印字ドットデータを与えて記録を行うプリンタ
の制御装置において、印字ヘッドが印字可能な周期より
も短い周期を有する基準クロックを発生するクロック発
生手段と、印字ヘッドによって印字される印字ドットデ
ータを格納するデータレジスタと、クロック発生手段か
ら発生される基準クロックを、予め設定される印字時間
に対応する数だけ計数するカウンタと、カウンタが印字
時間に対応する数だけ計数する毎に、データレジスタに
格納されている印字ドットデータを順次的に印字し、デ
ータレジスタに格納されている印字ドットデータの全部
が印字されると、フラグをONにする印字手段と、クロ
ック発生手段から発生される基準クロックを予め設定さ
れる数だけ計数し、計数終了時に割込み信号を発生する
タイマと、タイマからの割込み信号に応答して、パルス
モータを駆動する相を変化させる制御手段であって、キ
ャリッジが移動を開始する際の加速期間、および移動を
終了する際の減速期間を除く定速移動期間中、印字手段
によって印字されるドット数と、印字ドット数に対応す
る距離をキャリッジが移動する間にパルスモータを駆動
する相変化の回数とを、予め指定し、指定回数の相変化
をパルスモータ駆動の同期周期として、初回から指定回
数の一つ前までは、指定されるドット数の印字を行うの
に必要な時間を指定回数に分割した時間に対応する第1
の相変化時間T1をタイマに設定し、指定回数では、第
1相変化時間T1より大きくなるような予め定められる
第2相変化時間T2をタイマに設定し、指定されるドッ
ト数の印字が終了すると、パルスモータを駆動する相を
変化させて同期をとるように繰返す制御手段とを含むこ
とを特徴とするプリンタの制御装置である。本発明に従
えば、制御手段は、印字ヘッドによって印字されるドッ
ト数と、その印字ドット数に対応する距離をキャリッジ
が移動する間にパルスモータを駆動する相変化の回数と
を、予め指定し、指定されるドット数の印字を行うのに
必要な時間を指定回数に分割した時間に対応して第1の
相変化時間T1をタイマに設定する。タイマには、初回
から指定回数の一つ前までは、第1の相変化時間T1が
設定され、基準クロック発生手段から発生されるクロッ
ク信号を計数し、第1の相変化時間が経過すると、制御
手段に割込み信号を与え、パルスモータを駆動させる。
制御手段は、指定回数では、タイマに第1の相変化時間
T1より長い第2の相変化時間を設定して、第2の相変
化時間まで同一の相で駆動可能としておき、指定される
ドット数の印字が終了すると、一回の同期周期を終了さ
せ、次の同期周期に移る。パルスモータ駆動周期を直接
計数するカウンタを含む必要はないので、モータコント
ローラなどを用いる際にカウンタを省いて、製造コスト
の低減を図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
概略的な電気的構成を示す。CPU1は、モータコント
ローラ2を介してキャリッジ用パルスモータ3を制御
し、ヘッドコントローラ4を介してサーマルヘッド5を
制御する制御手段として動作する。クロック発生手段で
ある基準クロック6から発生されるクロック信号は、ヘ
ッドコントローラ4とともにタイマ7に与えられる。C
PU1による制御は、ROM8に予め格納される固定デ
ータや制御プログラムに従い、RAM9をワークエリア
などとして使用したり各種データを格納したりしながら
実行される。データ/操作入力部10には、このプリン
タに対する印刷の指示が与えられる。CPU1は、シス
テムバス11を介して、モータコントローラ2、ヘッド
コントローラ4、タイマ7、ROM8、RAM9および
データ/操作入力部10に接続される。タイマ7は、設
定されるクロック数のクロック信号を計数すると、CP
U1に対して割込み信号を発生する。
【0022】モータコントローラ2は、キャリッジ用パ
ルスモータ3を、予め設定される相変化のパターンを選
択して、一定角度ずつ角変位するように、電気的に駆動
するためのドライバ12を備える。ドライバ12は、比
較的高電圧かつ大電流でキャリッジ用パルスモータ3が
備える複数の相の巻線を励磁するための駆動を行う。印
字手段であるヘッドコントローラ4は、印字ドットに対
応してサーマルヘッド5を通電するデータが格納される
データレジスタ13と、クロック信号を計数して通電す
る周期を制御するカウンタ14と、データレジスタ13
が空になるとセットされてONになるフラグ15とを備
える。
【0023】図2は、複数のドット印字を行う際に、サ
ーマルヘッドを搭載するキャリッジを移動させるキャリ
ッジ用パルスモータ3のパルスモータ駆動周期との間で
同期を取る原理を示す。ドット印字のためのヘッド通電
周期がであるとき、印字周期とキャリッジ用のパルス
モータ駆動周期とは、キャリッジ駆動パルスモータ周
期の指定回数分で同期を取る。この同期周期のうちパル
スモータ駆動周期の初回から指定回数の一つ前の回まで
は、として示すように、タイマ7に第1の相変化時間
であるT1に対応する数値を設定する。タイマ7がクロ
ック信号を設定値まで計数する時間T1毎に、CPU1
に対する割込み信号が発生される。指定回数では、に
示すように、タイマ7に第2の相変化時間であるT2を
設定する。T2>T1であり、たとえばT2をT1の
1.5倍、すなわちT2=1.5×T1とする。
【0024】図2に示す例では、パルスモータ駆動周期
の指定回数は3であり、これに対応するヘッド通電周期
の回数は10である。タイマ7にT2が設定されている
パルスモータ駆動周期の3回目に、10番目のヘッド通
電を行うと、に示すように、タイマ7には改めてT1
を設定し、同期周期を終了し、次の同期周期の初回のパ
ルスモータ駆動周期を開始する。
【0025】ドット印字用のヘッド通電周期とキャリ
ッジ駆動用のパルスモータ駆動周期とは、10対3の
関係があるので、最小公倍数の関係にある同期周期とし
て、に示すヘッド通電周期の10番目と、に示すパ
ルスモータ駆動周期の3番目とが一致する。この一致
は、に示すヘッド通電周期の20番目と、に示すパ
ルスモータ駆動周期の6番目など、最小公倍数の整数倍
Nの同期周期でも成立する。すなわち、ヘッド通電周期
の10×N番目と、パルスモータ駆動周期の3×N
番目が一致する。
【0026】図3は、ヘッド通電周期とパルスモータ駆
動周期との間の同期を取るタイミングを示す。キャリッ
ジ駆動開始時の加速期間のスローアップでは、停止した
キャリッジの移動速度を定速に上げる。キャリッジの移
動速度を定速から停止させる減速期間であるスローダウ
ンでは、サーマルヘッド5に対する通電は行わない。キ
ャリッジが定速で移動する期間でのみ、ヘッド通電周期
とパルスモータ駆動周期との間を同期させて、ドットの
印字を行う。
【0027】図4は、図1の実施形態で、図2および図
3に示すような動作を行う場合の制御プログラムを示
す。図4(a)は、CPU1による全体の制御を示す。
ステップa0から制御を開始し、ステップa1では、タ
イマ7にスローアップ用のパルスモータ駆動周期の設定
を行う。ステップa2では、スローアップが終了してキ
ャリッジが定速で移動するようになるのを待つ。ステッ
プa3では、ヘッドコントローラ4のカウンタ14にヘ
ッド通電周期に対応する計数値をセットする。
【0028】ステップa4では、ヘッドコントローラ4
のフラグ15を監視する。ONとなっていなければ、ス
テップa5で印字終了か否かをチェックする。印字終了
でなければステップa4に戻り、印字終了であればステ
ップa6でスローダウンが終了してキャリッジが停止す
るのを待つ。
【0029】ステップa4で、フラグ15がONにセッ
トされているときには、ステップa7でヘッドコントロ
ーラ4からサーマルヘッド5の1回の印字用の通電デー
タを出力させる。ステップa8では、通電データの出力
がパルスモータ駆動周期との間で同期をとるヘッド通電
周期に一致するか否かを判断する。一致しないときはス
テップa4に戻り、一致するときはステップa9に移
る。なお、ヘッド通電周期やパルスモータ駆動周期の回
数は、CPU1の内部レジスタやRAM9に記憶してお
く。この場合、クロック信号を直接計数する必要はない
ので、高速のカウンタは不要である。ステップa9では
タイマ7にT1を設定し、次のステップa10ではモー
タ駆動パルスを出力し、ステップa4に戻って新たな同
期周期を開始する。ステップa6でスローダウンが終了
すると、ステップa11で1ライン分の印字を終了す
る。往復印字を行う場合は、キャリッジの帰路も同様に
印字を行い、片道印字の場合は、キャリッジを単に戻
す。
【0030】図4(b)は、タイマ7による割込み信号
で、ステップb0から開始されるCPU1の処理を示
す。スローアップのときは、ステップb11でモータ駆
動パルスを出力し、ステップb12でタイマ7により小
さい値を再設定し、加速を行う。定速のときは、ステッ
プb13でモータ駆動パルスを出力し、ステップb14
で周期の一致をチェックする。一致周期の一つ前になっ
ていれば、ステップb15でタイマ7にT1の1.5倍
のT2を設定する。スローダウンのときは、ステップb
16でモータ駆動パルスの出力を行い、スッテップb1
7でタイマ7により大きい値を再設定しする。スローア
ップ、定速またはスローダウンの区別は、モード設定用
のフラグなどを設けて行い、ステップb18,b19,
b20でそれぞれ割込み処理から元の処理に戻る。
【0031】図5は、本発明の実施の他の形態として、
低速時と高速時とでのヘッド通電周期とパルスモータ駆
動周期との関係を示す。T11は、サーマルヘッド5に
通電する複数のドット周期を示す。T12は、キャリッ
ジ移動用のパルスモータ駆動周期を示す。これらの間に
は、次の第1式の関係がある。
【0032】 T11×10=T12×3 …(1) したがって、ヘッド通電周期の10番目とパルスモータ
駆動周期の3番目の時間的な差な0である。基準クロッ
ク6から発生されるクロックの周期をtとして、高速時
のT11およびT12をそれぞれ9tおよび30tとす
る。ヘッド通電周期の3番目とパルスモータ駆動周期の
1番目との時間的な差T13は3tとなる。パルスモー
タ駆動周期の1番目からヘッド通電周期の4番目までの
残り時間T16は、6t(=9t−3t)であって、短
い。パルスモータ駆動周期の2番目とヘッド通電周期の
7番目および6番目との時間的な差T14およびT17
に対しても同様である。しかし、低速時のT11および
T12をそれぞれ18tおよび60tとすると、T13
およびT14は6tとなるけれども、残り時間T16お
よびT17は12tとなり、高速時よりも時間的余裕が
ある。これを利用すれば、低速時は高速時より小さい周
期で同期をとることが可能となる。
【0033】本実施形態では、低速時には、パルスモー
タ駆動周期の2の倍数の位置で同期を取る。対応するヘ
ッド通電周期の複数ドット周期は、最初は7番目で、2
回目は6番目であり、以下、7番目と6番目とを繰返
す。図2に示すようなパルスモータ駆動周期の3番目と
ヘッド通電周期の10番目とを同期周期とするよりも、
短い同期周期とすることが可能となり、印字ドット位置
の精度を高めることができる。
【0034】以上で説明した各実施の形態では、基準ク
ロック6からのクロック信号をタイマ7で計数している
けれども、パルスモータ駆動周期とヘッド通電周期との
同期を取っているので、高い周波数のクロック信号を用
いなくてもドット印字位置の精度を高めることができ
る。また、第2相変化時間T2を第1相変化時間T1の
1.5倍としているけれども、他の値とすることもでき
る。
【0035】さらに、サーマルヘッド5を用いて印字を
行うようにしているけれども、インクジェット,用やワ
イヤドット用などの印字ヘッドを用いるプリンタに対し
ても、本発明を同様に適用することができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、印字ヘッ
ドを搭載するキャリッジの移動を、ドットの印字に対し
て同期をとって行うために、基準のクロックを計数する
高速のカウンタを設ける必要はない。モータコントロー
ラなどを用いる際にカウンタを省いて、製造コストの低
減を図ることができる。
【0037】また本発明よれば、ドット印字の周期と、
パルスモータを駆動すべき相変化の周期との最小公倍
数、もしくはその整数倍の時間を同期周期とするので、
モータコントローラなどを用いる際にカウンタを省い
て、製造コストの低減を図っても、容易にタイミングを
合わせることができる。
【0038】また本発明によれば、ドットの印字速度の
違いによって、パルスモータ駆動周期とドット印字周期
との調整の際の時間的余裕が異なることを利用し、たと
えば、低速のパルスモータ駆動のパルスを高速の場合の
中間位相で出力して、安定したキャリッジの移動を行う
こともできる。
【0039】また本発明によれば、ドットの印字速度が
低速のときは、同期周期を小さくして、タイミング調整
の頻度を高め、ドット印字位置の精度を向上させること
ができる。
【0040】また本発明によれば、キャリッジ移動開始
時の加速期間や移動終了時の減速期間には、パルスモー
タ駆動用の相変化とドット印字との同期を行わないの
で、スローアップや停止させるスルーダウンの周期管理
を行う必要がなく、複雑な処理を省くことができる。
【0041】さらに本発明によれば、タイマには、初回
から指定回数の一つ前までは、第1の相変化時間T1が
設定され、基準クロック発生手段から発生されるクロッ
ク信号を計数し、第1の相変化時間が経過すると、制御
手段に割込み信号を与え、パルスモータを駆動させる。
制御手段は、指定回数では、タイマに第1の相変化時間
T1より長い第2の相変化時間を設定して、第2の相変
化時間まで同一の相で駆動可能としておき、指定される
ドット数の印字が終了すると、一回の同期周期を終了さ
せ、次の同期周期に移る。パルスモータ駆動周期を直接
計数するカウンタを含む必要はないので、モータコント
ローラなどを用いる際にカウンタを省いて、製造コスト
の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の概略的な電気的構成を
示すブロック図である。
【図2】図1の実施形態の動作を示すタイムチャートで
ある。
【図3】図1の実施形態の動作を示すタイムチャートで
ある。
【図4】図1の実施形態の制御プログラムおよび割込み
処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の他の形態の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図6】従来技術によるプリンタ制御のための概略的な
電気的構成を示すブロック図である。
【図7】図6の動作を示すタイムチャートである。
【図8】図6の制御プログラムを示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 CPU 2 モータコントローラ 3 キャリッジ用パルスモータ 4 ヘッドコントローラ 5 サーマルヘッド 6 基準クロック 7 タイマ 8 ROM 9 RAM 10 データ/操作入力部 13 データレジスタ 14 カウンタ 15 フラグ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドを搭載するキャリッジをパル
    スモータによって移動させながら、印字ヘッドに印字ド
    ットデータを与えて記録を行うプリンタの制御方法にお
    いて、 印字ヘッドによって印字されるドット数と、印字ドット
    数に対応する距離をキャリッジが移動する間にパルスモ
    ータを駆動する相変化の回数とを、予め指定し、指定さ
    れるドット数の印字を行うのに必要な時間を指定回数に
    分割した時間に対応して第1の相変化時間T1を設定し
    ておき、 指定回数の相変化をパルスモータ駆動の同期周期とし
    て、 初回から指定回数の一つ前までは、第1相変化時間T1
    毎に相変化させてパルスモータを駆動し、 指定回数では、第1相変化時間T1より大きくなるよう
    な予め定められる第2相変化時間T2まで、パルスモー
    タを同一の相で駆動可能としておき、指定されるドット
    数の印字が終了すると、パルスモータを駆動する相を変
    化させて同期をとるように、繰返すことを特徴とするプ
    リンタの制御方法。
  2. 【請求項2】 前記同期周期は、前記印字ヘッドによる
    ドット印字の周期と、ドット印字の周期に対応して前記
    パルスモータを駆動すべき相変化の周期との最小公倍
    数、もしくはその整数倍の時間とすることを特徴とする
    請求項1記載のプリンタの制御方法。
  3. 【請求項3】 前記同期周期は、ドットの印字速度が低
    速のときと、ドットの印字速度が高速のときとで、異な
    らせることを特徴とする請求項2記載のシリアルプリン
    タの制御方法。
  4. 【請求項4】 前記同期周期は、ドットの印字速度が低
    速のときに、ドットの印字速度が高速のときよりも小さ
    くすることを特徴とする請求項3記載のプリンタの制御
    方法。
  5. 【請求項5】 前記キャリッジ移動を行うパルスモータ
    駆動用の相変化と、ドット印字との同期は、キャリッジ
    移動の開始時の加速期間と移動終了時の減速期間とを除
    く、定速移動時に行うことを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載のプリンタの制御方法。
  6. 【請求項6】 印字ヘッドを搭載するキャリッジをパル
    スモータによって移動させながら、印字ヘッドに印字ド
    ットデータを与えて記録を行うプリンタの制御装置にお
    いて、 印字ヘッドが印字可能な周期よりも短い周期を有する基
    準クロックを発生するクロック発生手段と、 印字ヘッドによって印字される印字ドットデータを格納
    するデータレジスタと、 クロック発生手段から発生される基準クロックを、予め
    設定される印字時間に対応する数だけ計数するカウンタ
    と、 カウンタが印字時間に対応する数だけ計数する毎に、デ
    ータレジスタに格納されている印字ドットデータを順次
    的に印字し、データレジスタに格納されている印字ドッ
    トデータの全部が印字されると、フラグをONにする印
    字手段と、 クロック発生手段から発生される基準クロックを予め設
    定される数だけ計数し、計数終了時に割込み信号を発生
    するタイマと、 タイマからの割込み信号に応答して、パルスモータを駆
    動する相を変化させる制御手段であって、 キャリッジが移動を開始する際の加速期間、および移動
    を終了する際の減速期間を除く定速移動期間中、印字手
    段によって印字されるドット数と、印字ドット数に対応
    する距離をキャリッジが移動する間にパルスモータを駆
    動する相変化の回数とを、予め指定し、指定回数の相変
    化をパルスモータ駆動の同期周期として、 初回から指定回数の一つ前までは、指定されるドット数
    の印字を行うのに必要な時間を指定回数に分割した時間
    に対応する第1の相変化時間T1をタイマに設定し、 指定回数では、第1相変化時間T1より大きくなるよう
    な予め定められる第2相変化時間T2をタイマに設定
    し、指定されるドット数の印字が終了すると、パルスモ
    ータを駆動する相を変化させて同期をとるように繰返す
    制御手段とを含むことを特徴とするプリンタの制御装
    置。
JP3073197A 1997-02-14 1997-02-14 プリンタの制御方法および装置 Pending JPH10226123A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3073197A JPH10226123A (ja) 1997-02-14 1997-02-14 プリンタの制御方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3073197A JPH10226123A (ja) 1997-02-14 1997-02-14 プリンタの制御方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10226123A true JPH10226123A (ja) 1998-08-25

Family

ID=12311823

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3073197A Pending JPH10226123A (ja) 1997-02-14 1997-02-14 プリンタの制御方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10226123A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008018417A1 (fr) * 2006-08-07 2008-02-14 Seiko Precision Inc. enregistreur temporel, dispositif de commande de moteur pas à pas et programme

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008018417A1 (fr) * 2006-08-07 2008-02-14 Seiko Precision Inc. enregistreur temporel, dispositif de commande de moteur pas à pas et programme
JP2008043068A (ja) * 2006-08-07 2008-02-21 Seiko Precision Inc ステッピングモータ制御装置、タイムレコーダ及びコンピュータプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5873663A (en) Printing apparatus and printing method thereof
US4147967A (en) Apparatus and method for controlling the velocity of a moveable member
JPS6151353A (ja) ドツトマトリツクス型シリアルプリンタ
JPH10226123A (ja) プリンタの制御方法および装置
JPS59150768A (ja) ラインサ−マルヘツドの駆動方法
JPS63107576A (ja) シリアルプリンタ
JPH043750B2 (ja)
JP2003175650A (ja) 画像形成装置
JP3284553B2 (ja) シリアル・プリンタ
JPH0156916B2 (ja)
JPS62279964A (ja) サ−マルヘツド制御方法
JPH06115139A (ja) サーマルプリンタ制御方法
JP3049857B2 (ja) ワイヤドット式プリントヘッドの駆動制御装置
JP2616323B2 (ja) ラインサーマルヘッド保護回路
JPH10193664A (ja) サーマルプリンタ
JPS58101088A (ja) 印字方法
KR100210353B1 (ko) 프린터의 정밀인쇄제어장치
JP2652831B2 (ja) 印字制御方法
JP2834877B2 (ja) 画像処理装置
JPS58155973A (ja) サ−マルラベルプリンタの印字方法
JPS6127745Y2 (ja)
JP3680971B2 (ja) 印刷装置の印字ギャップ制御装置
JPH08156328A (ja) タイミング制御装置
JPS61286169A (ja) サ−マルプリンタの印字制御装置
JP2002273964A (ja) シリアル方式インクジェット印刷装置