JP2003175650A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003175650A
JP2003175650A JP2001379353A JP2001379353A JP2003175650A JP 2003175650 A JP2003175650 A JP 2003175650A JP 2001379353 A JP2001379353 A JP 2001379353A JP 2001379353 A JP2001379353 A JP 2001379353A JP 2003175650 A JP2003175650 A JP 2003175650A
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Yuji Matsuda
雄二 松田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】キャリッジの位置信号の欠落や変動を補償し正
常な印字制御を行う。 【解決手段】リニアスケールタイミング信号生成部20
5は、リニアスケールセンサ110の出力に基づいてリ
ニアスケールタイミング信号(ENC_PLS)を生成する。
リニアスケールタイミング信号補正部213は、現在の
直前の複数のリニアスケールタイミング信号の複数の周
期間隔の平均値を算出し、この平均値に基づいて、リニ
アスケールタイミング補正信号(ENC_COMP_PLS)を生成
する。これによって、リニアスケールの汚れなどにより
リニアスケールタイミング信号が欠落しても、リニアス
ケールタイミング補正信号にはその影響が現れない。補
間信号生成部206は、このリニアスケールタイミング
補正信号を補間することにより、より高解像度の印字タ
イミング信号(HSYNC)を得る。リニアスケールタイミ
ング信号補正部213では複数の周期間隔の平均値では
なく中間値を利用してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録方式を用いて画像形成を行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インク記録方式の画像形成装置としてイ
ンクジェット方式がある。インクジェット記録方式で
は、インクが満たされているノズル内にヒータが数個装
着されており、このヒータにパルス信号を印加すること
によりヒータを加熱してインクを沸騰させ、これによっ
て生じる気泡圧でインクを吐出させる。このインクジェ
ット記録方式を画像形成装置に適用させる場合には、ノ
ズルを数個並べて1つのヘッドを構成して画像の形成を
行う。更に、このヘッドを数個(例えば、シアン、マゼ
ンタ、イエロー、ブラック等のインクを吐出する数個の
ヘッド)組み合わせて使用することにより、フルカラー
の画像を形成している。
【0003】ヘッドが備える複数個のノズルを使用して
1コラム印字しながら、主走査方向にヘッドを移動する
ことによって1バンドの印字を行い、印字用紙を副走査
方向におくって次のバンドを印字するという動作を繰り
返すことによって複数のバンドから構成される画像を形
成する。
【0004】また、印字位置を制御するために、1ドッ
トあるいは数ドットの分解能を有するリニアスケールを
配置し、このリニアスケールをヘッドの近傍に取り付け
たセンサで読み取り、その出力信号を用いてインク吐出
の同期をとり、正確な位置でインクを吐出するように制
御している。
【0005】印字解像度は年々高解像度になる傾向にあ
るため、リニアスケールも同時に高い分解能が求められ
る傾向にある。しかしながら高分解能のリニアスケール
は非常に高価であり、低コストの機種には高分解能のリ
ニアスケールを使用することは現実的にできない。
【0006】そのため一般的には、低分解能のリニアス
ケールで得られた信号を時間補間することによって、高
分解能の印字タイミング信号を生成し、それを用いて高
い解像度が得られるよう印字制御を行っている。
【0007】図14は低分解能のリニアスケールで得ら
れた信号を時間補間し高分解能の印字タイミング制御信
号を生成する構成例を示す概略ブロック図である。図1
4に示す印字制御部902において、919は低分解能
のリニアスケール(スケール部およびセンサ)、905
はリニアスケールタイミング信号生成部、906は補間
信号生成部、907はリニアスケールカウンタ部、90
8はウィンドウ信号生成部、909はアドレス生成部、
910はメモリ、911はデータマスク部、912はヘ
ッド制御信号生成部、901は印字ヘッドを示してい
る。
【0008】図示しないキャリッジを走査すると、リニ
アスケール919からキャリッジの走査方向に応じて位
相信号の状態が異なる位相信号が出力される。リニアス
ケールタイミング信号生成部905は、位相信号の状態
から往路走査であるか復路走査であるかを検出するとと
もに、いずれか一方の位相信号が立ち上がりるタイミン
グでリニアスケールタイミング信号(ENC_PLS)
を生成する。補間信号生成部906は、リニアスケール
タイミング信号(ENC_PLS)の間隔をある一定周
期の信号(例えばシステムを動作させるためのクロック
信号)でカウントし、1周期あたりの時間を求める。
【0009】更に、1周期前の周期時間を補間する回数
で除算した時間間隔を求め、リニアスケールタイミング
信号(ENC_PLS)のタイミングから、求めた時間
間隔でダウンカウントし、桁下がり信号(Borro
w)が発生したタイミングで印字タイミング信号(HS
YNC)を生成する。この印字タイミング信号(HSY
NC)は、リニアスケールタイミング信号(ENC_P
LS)の1周期分を補間した高分解能のタイミング信号
となる。
【0010】図15は補間信号生成部906で生成され
る波形例を示している。補間信号生成部906は、リニ
アスケールタイミング信号(ENC_PLS)が入力さ
れると、各周期の間隔をクロック信号でカウントして計
時し、計時したカウント値を補間回数で除算して得た数
を、次のリニアスケールタイミング信号(ENC_PL
S)のタイミングからダウンカウントし、その桁下がり
信号を印字タイミング信号(HSYNC)としている。
【0011】図14に示す印字制御部902において、
印字タイミング信号(HSYNC)を生成すると同時
に、リニアスケールカウンタ907でリニアスケールタ
イミング信号(ENC_PLS)をカウントし、キャリ
ッジの走査位置をリニアスケールの分解能に応じて管理
を行っている。
【0012】なお、リニアスケールカウンタ907は、
キャリッジが画像形成装置の端部に配置されているホー
ムポジションセンサ(図示せず)によるタイミングで初
期化される。ウィンドウ信号生成部908では、CPU
903により印字の開始位置と終了位置が設定され、リ
ニアスケールカウンタ907の出力を用いて、キャリッ
ジが印字領域上を走査している間イネーブルとなる信号
(印字ウィンドウ信号(WINDOW))を生成する。
【0013】アドレス生成部909では印字ウィンドウ
信号(WINDOW)と印字タイミング信号(HSYN
C)がともにイネーブルとなっているタイミングで、メ
モリ910に格納されている画像データを読み出すため
のアドレス信号を生成して画像データをリードする。メ
モリ910からリードされた画像データは、データマス
ク部911でマルチパス印字を行うためのデータマスク
処理を受けてヘッド901に出力され、インク吐出され
て画像が形成される。
【0014】なお、補間信号の生成は、図16に示すよ
うにキャリッジの駆動スピードが印字領域では常に定速
となっている場合は、通常はCPUで設定された補間時
間を使用して補間信号を生成する方式をとっているが、
図に示すようにキャリッジの走査距離を最短にするため
に画像端部で加速あるいは減速する場合は、1周期前の
リニアスケールタイミング信号(ENC_PLS)の間
隔から補間信号を生成する方式を用いる。
【0015】これは、加減速域ではリニアスケールタイ
ミング信号(ENC_PLS)の1周期の時間間隔が定
速域よりも長くなるため、定速印字のように定められた
補間時間で補間すると、図17(a)に示すように印字
タイミングに偏りが生じ、この印字タイミングで印字を
行うと図17(b)に示すようにインクの着弾位置がず
れてしまうためである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上のような制御で低
解像度のリニアスケールを用いて、高解像度の印字を行
っている。
【0017】ところで、インクジェット記録方式を用い
た画像形成装置において、印字ヘッドによってはインク
を吐出する際に霧状のミストが発生し、特に印字デュー
ティーの高い画像を印字する時には大量のミストが発生
する。発生したミストは画像形成装置内に付着し画像汚
れの要因となる場合がある。例えば、発生したミストは
キャリッジの走査付近に配置されているリニアスケール
にも付着し、特にフィルム状のスケールを透過型などの
光学センサで読み取るリニアスケールにミストが付着す
ると、分解能通りに所望の出力が得られない場合があ
る。
【0018】そのため、吸引ファンなどを装置に取り付
けてミストを除去する方法がとられているが、耐久年数
が経過等によって吸引能力が低下すると十分に除去しき
れい場合が生じる。
【0019】このような状態においてリニアスケールか
ら得た信号を生成する場合、付着したミストによって信
号に欠落が生じ、印字処理に不都合が生じるおそれがあ
る。例えば、前記の方法によって高分解能の印字タイミ
ング信号を生成する場合、図18に示すようにAの箇所
でリニアスケールタイミング信号(ENC_PLS)が
欠落すると、位置周期間隔が長くなり、補間回数で除算
して得られる時間間隔が通常よりも長くなってしまうた
め、図中のBに示すように、所望の回数分に補間された
印字タイミング信号(HSYNC)が得られない状態と
なる。印字タイミング信号(HSYNC)が不足する
と、メモリをアクセスするためのアドレス生成が印字終
了位置で所定のアドレスに到達しなくなり、メモリの読
み出しエラーとなる他、印字タイミングがずれて画像ず
れが発生するという問題がある。
【0020】また、エラーが発生した場合には、ユーザ
もしくはサービスマンによりリニアスケールの清掃を行
う必要が生じることになり、稼働率の低下も招くという
問題もある。
【0021】上記問題は、インクのミストに限らず、用
紙や使用環境から生じるごみが付着する場合においても
同様に発生する可能性がある。
【0022】そこで、本発明は、上記問題点を解決し、
インクジェット記録方式を用いて画像形成を行う画像形
成装置において、キャリッジの位置信号の欠落や変動を
補償することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、印字タイミング信号に基づく印字動作によって画像
形成を行う画像形成装置であって、キャリッジの移動に
伴って形成されるキャリッジの位置信号間の周期間隔を
求める周期間隔検出手段と、印字タイミング信号または
補間処理によって印字タイミング信号を形成するタイミ
ング信号を生成する信号生成手段とを備えた構成とし、
信号生成手段は周期間隔検出手段で求めた周期間隔の内
で直前の連続する複数の周期間隔から得られる周期間隔
を用いて、印字タイミング信号を生成したり、あるいは
当該周期間隔を所定補間数で補間することによって印字
タイミング信号を形成するためのタイミング信号を生成
する信号生成を行う。直前の連続する複数の周期間隔を
用いることによって、キャリッジの位置信号に欠落やキ
ャリッジの速度変動が生じた周期間隔の変動を緩和し、
周期間隔への影響を減少させる。
【0024】前記信号生成手段は、直前の連続する複数
の周期間隔の平均値を求め、この平均値に基づいて印字
タイミング信号を生成、または平均値を所定補間数で補
間することによって印字タイミング信号を形成するため
のタイミング信号を生成する。印字タイミング信号を形
成するためのタイミング信号とは、前記平均値に基づい
て生成された信号をそのまま印字タイミング信号として
用いるのではなくその信号間隔を補間して印字タイミン
グを形成する場合の補間の基となるタイミング信号であ
る。
【0025】本発明によれば、複数の周期間隔の平均値
を用いることによって、キャリッジの位置信号に欠落や
キャリッジの速度変動が生じた周期間隔の変動を緩和
し、周期間隔への影響を減少させる。
【0026】前記信号生成手段は、キャリッジが印字領
域内においては、複数の周期間隔に基づいて印字タイミ
ング信号または印字タイミング信号を形成するためのタ
イミング信号を生成し、キャリッジが印字領域外におい
ては、キャリッジの位置信号を印字タイミング信号また
は印字タイミング信号を形成するためのタイミング信号
とする。印字領域の内外において、キャリッジが低速と
なるためによって生じるカウント誤りを防ぐことができ
る。
【0027】また、本願発明の画像形成装置は、キャリ
ッジに取り付けられているセンサを用いてリニアスケー
ルの位相信号を検出し、当該位相信号に基づいて印字タ
イミング信号を生成することで画像を形成する画像形成
装置において、リニアスケールの位相信号からキャリッ
ジの移動状態を表す第1のタイミング信号を生成する手
段と、第1のタイミング信号の信号間隔を一定周期信号
でカウントする第1のタイマ手段と、第1のタイミング
信号の直前のn回分の周期間隔を加算してその平均値を
算出する手段と、算出した平均値になるまで一定周期間
隔でカウントする第2のタイマ手段とを備えた構成と
し、第2のタイマ手段のカウント終了時に第2のタイミ
ング信号を生成することによって、第2のタイミング信
号を常時直前のn周期分の平均周期間隔で生成し、この
第2のタイミング信号を用いて印字タイミング信号、ま
たは所定補間数で補間することによって印字タイミング
信号を形成するためのタイミング信号を生成する。第1
のタイマ手段、第2のタイマ手段、および平均値を算出
する手段は、前記した信号生成手段の一構成例である。
【0028】この信号生成手段の構成において、第2の
タイマ手段は印字領域内でのみ動作すると共に、印字領
域の開始時は第1の印字タイミング信号で直前の周期間
隔に基づいて信号生成を行い、印字領域の開始以降は第
2の印字タイミング信号のタイミングで直前のn周期分
の平均値に基づいて信号生成を行う。この構成によっ
て、印字領域の内外における複数の周期間隔とキャリッ
ジの位置信号を使い分けを行うことができる。なお、第
1のタイマ手段はアップカウンタで構成し、第2のタイ
マ手段はダウンカウンタで構成することができる。
【0029】また、第2のタイマ手段の出力信号の発生
時刻に対して前後に設定時間の時間幅を有する時間間隔
の間に、前記第1のタイミング信号が発生しない場合、
第1のタイマ手段はリニアスケールの位相信号が欠落し
ているとみなしてゼロクリアし、平均値を算出する手段
は同時点において直前のn回分の周期間隔の平均値を算
出する。これによって、位相信号が欠落した場合におい
ても、常にn回による除算で周期間隔の平均値を求める
ことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しながら詳細に説明する。
【0031】図1は、本発明に係るシリアルプリンタ形
態のインクジェットによる画像形成装置の概略を示した
ものであり、図2は本発明に係るインクジェットによる
画像形成装置の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【0032】図1において、記録ヘッド10は、例えば
101Bk,101Y,101M,101Cを備え、図
示していないインクタンクからインクチューブを介し
て、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色のイ
ンクが供給される。各記録ヘッド101Bk、101
Y、101M、101Cは、図示しない主制御部からの
記録情報に応じた記録信号に対応して記録ヘッドドライ
バ等によって駆動され、供給されたインクをインク滴と
して吐出して印字用紙102上に記録する。搬送モータ
103は、搬送ローラ104を駆動して印字用紙102
を間欠送りする。走査モータ105は、記録ヘッド10
1を搭載したキャリッジ106を走査ベルト107を介
して矢印のA,Bの方向に走査させるための駆動源であ
る。なお、ここでは矢印Aの方向を往路走査とし、矢印
Bの方向を復路走査とする。
【0033】図2のフローチャートにおいて、印字用紙
102は図示しない本体の給紙機構および搬送ローラ1
04により給紙される(S1)。印字用紙102が印字
箇所に到達すると(S2)、搬送モータ103をオフ
し、印字用紙102の給送を停止する(S3)。印字用
紙102への画像記録動作に先立って、ホームポジショ
ンセンサ108の位置にキャリッジ106を移動する
(S4)。
【0034】次に、矢印Aの方向に往路走査を行い、記
録ヘッド101Bk〜101Cによって所定の位置にお
いてブラック、イエロー、マゼンタ、シアンのインクを
吐出して画像記録を行う(S5,S6)。所定の長さ分
の画像記録を終えたら(S7)、キャリッジ106を停
止し(S8)、逆に、矢印Bの方向に復路走査を開始し
て(S9)、ホームポジションセンサ108の位置まで
キャリッジ103を戻す(S11)。復路走査の間、記
録ヘッド101Bk〜101Cで記録した長さ分の紙送
りを搬送モータ103を駆動することにより矢印Cの方
向に印字用紙102を搬送する(S10)。このような
スキャン動作(往路走査および復路走査の走査動作)と
紙送り動作とを繰り返すことによって画像記録を実現す
る(S12)。
【0035】リニアスケール109は、高分解能のスリ
ット(透過型あるいは反射型)を備え、このスリットを
キャリッジ106の近傍に取り付けられている光学セン
サ(透過型あるいは反射型)110で読み取ることによ
り2つの位相信号を得る。この位相信号は、キャリッジ
106の位置および移動方向に関する情報を備えてお
り、この位相信号を基にキャリッジ106の位置を管理
する他、印字ヘッド101のインク吐出の同期をとって
いる。
【0036】なお、本実施の形態では、1200ドット
/インチの解像度の印字ヘッドと、300ドット/イン
チの分解能のリニアスケールを使用することにより、1
200ドット/インチの記録を可能としている。
【0037】図3は画像形成装置のヘッドを駆動する制
御回路の一構成例を示す図である。なお、図3では1個
のヘッドのみの構成を示している。
【0038】図3において、301,302はシフトレ
ジスタ、303,304はラッチ回路、305はデコー
ダ回路、306はAND回路、307はトランジスタ、
308はヒータを示し、外部より画像データVDO1,
VDO2がシリアル2値データで転送クロックCLKに
同期して転送され、シフトレジスタ301,302によ
ってそれぞれ順次シリアル−パラレル変換される。ラッ
チ回路303,304は、それぞれ8個の画像データV
DO1,VDO2が転送された後、LAT信号により保
持状態となる。
【0039】また、1つのヘッドは複数のノズルで構成
され、各ノズルを複数のブロックに分け(本例では25
6ノズルで構成されるヘッドを16ブロックに分けて使
用している)、1ブロックに1パルスのイネーブル信号
BE0〜15とヒータ駆動のパルス信号HEを与え、画
像データがイネーブル信号で保持されているノズルのト
ランジスタのみをONさせる。これによって、選択され
たノズルのヒータを加熱してインクを吐出する。
【0040】なお、画像形成装置においては、イネーブ
ル信号BEをデコーダ305で4ビットから16ビット
に変換してアンド回路306に入力する。アンド回路3
06は、イネーブル信号BEとそれぞれ8個の画像デー
タVDO1,VDO2とヒータ駆動のパルス信号HEが
全てONしたタイミングでトランジスタ307に出力し
てヒータ306を加熱し、インク吐出を行う。
【0041】以上のような制御で図4のように1コラム
印字し、これを主走査方向に複数コラム分印字を行うこ
とによって1バンドの印字を行い、紙を送って2バンド
目の印字を行う。この走査動作と紙送り動作を数回繰り
返して複数のバンドから構成される画像を形成する。
【0042】また、キャリッジスピードの変動に対して
正確な位置で印字を行うために、一般的には図5に示す
ように1ドット毎若しくは数ドット毎にスリットを備え
たリニアスケール109を配置し、このリニアスケール
109をヘッド101の近傍に取り付けられているセン
サ110で読み取り、センサの出力信号を用いてインク
吐出の同期をとって正確な位置でインクを吐出する制御
を行っている。
【0043】前述したように、リニアスケール109は
透過型や反射型の光学式リニアスケールとすることがで
き、センサ110は配置したリニアスケール109の形
態に応じて透過型光センサあるいは反射型光センサを用
いる。また、リニアスケールは必ずしも光学式リニアス
ケールに限らず、磁気式リニアスケールとすることもで
きる。また、回転式のエンコーダに適用することもでき
る。
【0044】一方、印字データはコンピュータ等のホス
ト装置からパラレルI/F,SCSI、或いはネットワ
ークケーブルを介して、ラスタ形式あるいはベクタ形式
によってプリンタ本体に転送される。ラスタ形式の場合
は、例えば300×300DPI等の解像度で1DPI
当たり256階調等の多階調で構成された印字データを
ラスタ方向(主走査方向)の順序で転送し、プリンタ本
体内部で印字ヘッドの解像度に合わせた解像度に二値デ
ータに変換して印字を行う。
【0045】また、ベクタ形式の場合は印字データをペ
ージ記述言語等のベクタ形式で転送し、プリンタ本体の
内部でイメージデータに展開して印字を行う。プリンタ
本体内部では、上記ベクタ形式でホストから転送された
印字データを、印字ヘッドの記録解像度の二値データに
変換し、ラスタ順に一時メモリに格納する。1バンド分
(印字ヘッドのノズル数×画像主走査サイズ)分のデー
タを画像メモリに格納し次第、記録ヘッドを主走査方向
に走査しながら、リニアスケールのタイミング信号に応
じてノズル方向のデータを順次メモリから読み出して印
字していくことにより1バンドの画像を形成する。1バ
ンドの印字終了後、メモリの空き領域に次のラスタ形式
の画像データをホストから転送し、転送終了後に次のバ
ンドの印字を行う。この手順を複数回繰り返すことによ
り、1枚の画像の形成を行う。
【0046】次に、図6に示すブロック図を用いて、本
発明の一実施の形態に係わる画像形成装置の構成例を説
明する。
【0047】図6に示す画像形成装置は、外部装置20
1、印字制御部202、およびヘッド101を備える。
印字制御部202には、低分解能のリニアスケール10
9およびセンサ110から位相信号が取り込まれ、外部
装置201からイメージ画像データVDIが転送され、
生成した画像データVDOをヘッド101に出力する。
外部装置201は画像形成装置に対して記録にかかる画
像データや各種指令を供給するホスト装置であり、コン
ピュータ、イメージリーダその他の形態を有する。印字
制御部202は、外部装置201から転送されてくるイ
メージ画像データVDIから、ヘッド101を用いて記
録紙に画像イメージを形成する制御を行っている。
【0048】印字制御部202は、リニアスケールタイ
ミング信号生成部205、リニアスケールタイミング信
号補正部213、補間信号生成部206、リニアスケー
ルカウンタ部207、ウィンドウ信号生成部208、ア
ドレス生成部209、画像メモリ210、データマスク
部211、ヘッド制御信号生成部212、および印字制
御部202を制御するCPU203およびメモリ204
を備える。
【0049】CPU203はシリアル画像データVDI
が転送されてくる外部装置201とのインターフェース
を行うと共に、各メモリ204や図示しないI/O等の
印字制御部202全体の動作のコントロールを行ってい
る。外部装置201から画像データVDIが転送されて
くると、CPU203からの命令で、アドレス生成部2
09にて画像データVDIを複数バンド分画像メモリ2
10に一時保持する。保持された画像データVDIは、
データマスク部211でマルチパス数に応じたデータマ
スク処理がなされて、ヘッド101のスキャンに合わせ
て画像データVDOが出力される。
【0050】画像データVDIを画像メモリ210に入
力するときは、外部装置201からのデータの転送タイ
ミングに同期してメモリのアドレス信号の生成を行い、
順次画像データVDIを格納する。また画像メモリ21
0からヘッド101のスキャン動作に合わせて出力する
ときは、リニアスケール109の位相信号を補正して得
た印字タイミング信号(HSYNC)に同期してメモリ
のアドレス信号を生成し、画像メモリ210から画像デ
ータVDOを出力する。
【0051】キャリッジ106を走査すると、リニアス
ケール109およびセンサ110から図7に示すよう
に、キャリッジ106の走査方向に応じてA,Bに示す
ような位相信号が出力される(図7(a),(b),
(d),(e))。リニアスケールタイミング信号補正
部205では、位相信号の状態から移動方向を検出し、
往路走査であるか復路走査であるかを検出するととも
に、A相の立ち上がりのタイミングでリニアスケールタ
イミング信号(ENC_PLS)を生成する(図7
(c),(f))。なお、これに代えて、B相の立ち上
がりあるいは各位相信号の立ち下がりのタイミングでリ
ニアスケールタイミング信号(ENC_PLS)を生成
することもできる。
【0052】印字制御部202は、位相信号が出力され
なかった場合に(図7(g))、リニアスケールタイミ
ング信号(ENC_PLS)に欠落が生じるため(図7
(i))、これを補うリニアスケールタイミング補正信
号(ENC_COMP_PLS)を生成する(図7
(j))。さらに、このリニアスケールタイミング補正
信号(ENC_COMP_PLS)を用いて補間処理を
行って、高分解能の印字タイミング信号(HSYNC)
を生成する(図7(k))。
【0053】リニアスケールタイミング補正部213で
は、リニアスケールタイミング信号(ENC_PLS)
の間隔をある一定周期(例えばシステムを動作させるた
めのクロック信号)でカウントし、1周期あたりの時間
を検出すると共に、現在のリニアスケールタイミング信
号(ENC_PLS)の直前の複数の周期間隔に基づい
て、例えば、n周期分の平均値等の周期間隔を算出す
る。更に、この平均値を一定周期(例えばシステムを動
作させるためのクロック信号)でカウントし、補正され
たリニアスケールタイミング補正信号(ENC_COM
P_PLS)を生成する。
【0054】このタイミングから再び直前のn周期分の
平均値をカウントし、再度補正されたリニアスケールタ
イミング補正信号(ENC_COMP_PLS)を生成
する。以上の動作を繰り返す。このようにリニアスケー
ルタイミング補正信号(ENC_COMP_PLS)の
生成は、リニアスケールタイミング補正信号(ENC_
COMP_PLS)が生成されたタイミングで、直前の
リニアスケールタイミング信号(ENC_PLS)のn
周期分の平均値の間隔だけカウントすることで行う。
【0055】リニアスケールタイミング補正信号(EN
C_COMP_PLS)が生成されるタイミングに対し
て、その位置のリニアスケールタイミング信号(ENC
_PLS)がどれくらいの誤差で入力されるかのmin
/max値をCPU203で設定する。設定した範囲内
にリニアスケールタイミング信号(ENC_PLS)が
検出されない場合には、リニアスケールタイミング信号
(ENC_PLS)が欠落しているとみなし、リニアス
ケールタイミング信号(ENC_PLS)の間隔を検出
しているカウンタを、リニアスケールタイミング補正信
号(ENC_COMP_PLS)を生成しているカウン
タがmax値の位置にきた時に停止し、その時点から次
の周期のカウントを行う動作を行う。
【0056】補間信号生成部206ではリニアスケール
タイミング補正信号(ENC_COMP_PLS)を用
いて、前述したように一周期前の周期時間を検出し、こ
れを補間する回数で除算した時間間隔を一定周期(例え
ばシステムを動作させるためのクロック信号)でダウン
カウントし、桁下がり信号(Borrow)が発生する
毎にそのタイミングで高分解能の印字タイミング信号
(HSYNC)を生成する。
【0057】また、本実施の形態では、リニアスケール
カウンタ207でリニアスケールタイミング補正信号
(ENC_COMP_PLS)をカウントし、リニアス
ケールの分解能に応じたキャリッジの走査位置の管理を
行っている。なお、リニアスケールカウンタは、キャリ
ッジ106が図示しない装置の端部に配置されているホ
ームポジションセンサの検出タイミングで初期化され
る。
【0058】ウィンドウ信号生成部208では、CPU
203により印字の開始位置と終了位置を設定され、リ
ニアスケールカウンタ207の出力を用いて、キャリッ
ジが印字領域上を走査している間イネーブルとなる信号
(印字ウィンドウ信号(WINDOW))を生成する。
【0059】アドレス生成部209は、印字ウィンドウ
信号(WINDOW)と印字タイミング信号(HSYN
C)が共にイネーブルとなっているタイミングで、メモ
リ210に格納されている画像データを読み出すための
アドレス信号を生成して画像データをリードする。メモ
リ210からリードされた画像データは、データマスク
部211でマルチパス印字を行うためのデータマスク処
理が施された後、ヘッド103に出力され、実際にイン
ク吐出されて画像が形成される。
【0060】更に、ヘッド制御信号生成部212は、リ
ニアスケールタイミング補正信号(ENC_COMP_
PLS)に同期して、ヘッドが備える複数のブロックの
内からどのブロックを駆動するか選択する信号(ブロッ
クイネーブル信号BE0〜3)と、ヒータ駆動のパルス
信号HEの生成を行っている。ヘッド101では、ブロ
ックイネーブル信号BEO〜3(ここでは4ビットの信
号が出力される)とヒータ駆動のパルス信号HE、画像
データVDOが全てイネーブルとなっているノズルのみ
インク吐出が行われる。
【0061】以下、リニアスケールタイミング補正部2
13の詳細について説明する。
【0062】図8はリニアスケールタイミング補正部の
内部ブロック図であり、図9はリニアスケールタイミン
グ補正部の動作タイミングを示すタイミング図であり、
n回分の周期間隔の平均値を算出する構成例である。
【0063】図8において、リニアスケールタイミング
補正部213は、第1タイマ401,n回分平均値算出
部402および第2タイマ403を備える。
【0064】第1タイマ401はリニアスケールタイミ
ング信号(ENC_PLS)の間隔をシステムクロック
CLKでカウントし、1周期あたりの時間間隔を検出す
る。n回分平均値算出部402は、第1タイマ401の
出力をリニアスケールタイミング信号(ENC_PL
S)のタイミングで1周期分シフトし、シフトされた複
数の周期間隔の平均値を算出する。
【0065】本実施の形態においては、例えばn=4と
し4周期分の平均値を算出するようにしている。nの値
を過度に大きな値に設定すると、キャリッジの低周期の
速度変動に追従できなくなり、過度に小さな値に設定す
るとキャリッジのぶれなどで発生する高周期の速度変動
の影響を受ける。したがって、nの値はキャリッジの動
作性能に応じて最適な値を設定する。
【0066】図9において、第1タイマ401の出力が
周期間隔である周期部分では、この周期間隔の直前の
連続する4つの周期間隔,,,の平均値を(
+++)/4の演算によって算出する。算出した
平均値を周期間隔とするリニアスケールタイミング補正
信号(ENC_COMP_PLS)を形成するために、
前回のリニアスケールタイミング補正信号(ENC_C
OMP_PLS)から、算出した平均値が経過した時点
で次回のリニアスケールタイミング補正信号(ENC_
COMP_PLS)を出力する。
【0067】第2タイマ403は、自らの桁下がり信号
(BORROW)が入力されたタイミングでn周期分の
平均値をセットし、システムクロックCLKでダウンカ
ウントして桁下がり信号(BORROW)を出力し、再
度自らの桁下がり信号(BORROW)でn周期分の平
均値をセットする動作を繰り返す。この桁下がり信号
(BORROW)が、リニアスケールタイミング補正信
号(ENC_COMP_PLS)となる。
【0068】また、第1タイマ401は、CPU203
によりリニアスケールタイミング補正信号(ENC_C
OMP_PLS)が生成されるタイミングに対して、そ
の位置のリニアスケールタイミング信号(ENC_PL
S)がどれくらいの誤差で入力されるかをmin/ma
x値で設定し、リニアスケールタイミング信号(ENC
_PLS)が第2タイマ403のカウント結果に対して
min以下かつmax以上の領域(図9のXの領域)内
に入力されなければ、そのリニアスケールタイミング信
号(ENC_PLS)は欠落しているとみなし、max
のタイミングで第1タイマ401のカウンタをゼロクリ
アするとともに、n回分平均値算出部402の各n周期
分のシフトを行い、その時点から次の周期のカウントを
行う動作を行う。
【0069】これにより、低分解能のリニアスケールを
用いて高分解能の印字タイミング信号をリニアスケール
の1周期前の間隔を用いて時間補間する場合において、
インク吐出する際に発生する霧状のミストやごみなどが
リニアスケールに付着することにより、リニアスケール
の出力信号に欠落が発生しても、図9のYに示すように
リニアスケール信号が補間される。そのため、後段の補
間信号生成206部でも実際の高分解能の印字タイミン
グの生成が正常に行われるため、正常な画像データを読
み出すための適正なメモリアクセスがなされる。本発明
によれば、極端なリニアスケールの汚れがない限り、ユ
ーザもしくはサービスマンによりリニアスケールの清掃
を行うことなく使用することができる。
【0070】次に、複数の周期間隔に基づいて周期間隔
を算出する他の構成例について説明する。前記構成例は
n回分の周期間隔の平均値を算出する構成例であるが、
平均値の算出に代えて、n回分の周期間隔の中間値を算
出する構成例とすることもできる。
【0071】図10は他のリニアスケールタイミング補
正部の内部ブロック図であり、図11は他のリニアスケ
ールタイミング補正部の動作タイミングを示すタイミン
グ図である。
【0072】図10において、リニアスケールタイミン
グ補正部213は、第1タイマ401および第2タイマ
403の他,n回分平均値算出部402に代えて中間値
算出部404を備える。以下、中間値算出部404にか
かる部分について説明し、前記と共通する部分の説明は
省略する。
【0073】中間値算出部404は、第1タイマ401
の出力をリニアスケールタイミング信号(ENC_PL
S)のタイミングで1周期分シフトし、シフトされた複
数の周期間隔の中から中間値を算出する。
【0074】本実施の形態においては、中間値は複数の
周期間隔の内で時間間隔の長さが中間にあるものを意味
し、周期間隔の個数が偶数である場合には、中間部分に
相当する2つの周期間隔の平均あるいは何れか一方を選
択することで算出する。
【0075】例えば、直前の3つの周期間隔の中間値を
算出する場合には、図11において、第1タイマ401
の出力が周期間隔である周期部分では、この周期間隔
の直前の連続する3つの周期間隔,,の中から時
間間隔が中間の長さの周期間隔を選らび出す。他の周期
部分においても同様とすることができる。算出した中間
値を周期間隔とするリニアスケールタイミング補正信号
(ENC_COMP_PLS)を形成する場合には、前
回のリニアスケールタイミング補正信号(ENC_CO
MP_PLS)から算出した平均値が経過した時点で次
回のリニアスケールタイミング補正信号(ENC_CO
MP_PLS)を出力する。
【0076】また、算出した中間値の周期間隔を時間補
間した間隔によってリニアスケールタイミング補正信号
(ENC_COMP_PLS)を形成する場合には、第
2タイマ403を用いて補間処理を行う。
【0077】次に、キャリッジが印字範囲の内側にある
か外側にあるかに応じて、リニアスケールタイミング信
号(ENC_PLS)あるいはリニアスケールタイミン
グ補正信号(ENC_COMP_PLS)を選択する構
成例について、図12,13を用いて説明する。
【0078】図12は本発明の印字制御部の他の構成例
を説明するためのブロック図であり、図13は当該構成
例における波形図である。
【0079】図12に示す構成例は、図6に示す構成例
において選択部214を備える。以下、選択部214に
かかわる部分のみ説明し、他の部分の説明は省略する。
【0080】印字領域外ではキャリッジの加減速によっ
てキャリッジが低速となる。そのため、リニアスケール
タイミング補正信号(ENC_COMP_PLS)を生
成するためのカウンタのビット数が足りなくなり、カウ
ントミスが発生するおそれがある。そこで、低速時には
リニアスケールタイミング補正信号に代えてリニアスケ
ールタイミング信号を使用し、これによってカウンタの
ビット数不足による誤動作を防止することができる。
【0081】選択部214は、リニアスケールタイミン
グ信号生成部205からリニアスケールタイミング信号
(ENC_PLS)を入力すると共に、リニアスケール
タイミング信号補正部213からリニアスケールタイミ
ング補正信号(ENC_COMP_PLS)を入力し、
これらの入力信号をウインドウ信号生成部208からの
印字ウィンドウ信号(WINDOW)に基づいて選択し
て出力する。
【0082】図13において、印字ウィンドウ信号(W
INDOW)がイネーブルである区間では、リニアスケ
ールタイミング信号(ENC_PLS)をそのままリニ
アスケールタイミング補正信号(ENC_COMP_P
LS)として出力する。
【0083】印字ウィンドウ信号(WINDOW)がイ
ネーブルに変化すると、前述したように印字ウィンドウ
信号(WINDOW)がディスイネーブルの時と印字ウ
ィンドウ信号(WINDOW)がイネーブルになった1
回目は、リニアスケールタイミング補正信号(ENC_
COMP_PLS)としてリニアスケールタイミング信
号(ENC_PLS)を出力し、印字ウィンドウ信号
(WINDOW)がイネーブルになった2回目以降は、
過去n回の周期間隔に基づいてリニアスケールタイミン
グ補正信号(ENC_COMP_PLS)を算出し出力
する。
【0084】なお、過去n回の周期間隔の平均値を算出
する構成例では、第2タイマ403は印字ウィンドウ信
号(WINDOW)がイネーブルの領域内でのみ動作す
るため、一番初めのn周期分の平均値をセットするタイ
ミングは、リニアスケールタイミング信号(ENC_P
LS)で行い、2回目以降は自らの桁下がり信号(BO
ROW)を用いる。
【0085】以上のような動作を実施することによっ
て、インクミストおよびごみなどがリニアスケールに付
着し、リニアスケールから出力されるタイミング信号が
欠落していても、欠落しているタイミング信号を直前の
n回の周期間隔に基づいて算出したタイミング信号を生
成し、このタイミング信号を印字タイミング信号とした
り、このタイミング信号を所定補間数で補間することに
よって印字タイミング信号を生成して印字制御を行うこ
とによって、正常な印字を行うことが可能となる。
【0086】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明したが、種々の変形、変更を行うことが可能であ
る。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キャリッジの位置信号の欠落や変動を補償して正常な印
字制御を行うことができる。したがって、リニアスケー
ルの寿命を延長するとともに、装置コストの低減を図る
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシリアルプリンタ形態のインクジ
ェットによる画像形成装置の概略を示す図である。
【図2】本発明に係るインクジェットによる画像形成装
置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明に係る画像形成装置のヘッドを駆動する
制御回路の一構成例を示す図である。
【図4】印字結果の一例を示す図である。
【図5】リニアスケールの構成と印字タイミングを示す
図である。
【図6】本発明の印字制御部の構成例を説明するための
ブロック図である。
【図7】本発明の印字制御部の構成例における波形を示
した図である。
【図8】リニアスケールタイミング補正部の内部ブロッ
ク図である。
【図9】リニアスケールタイミング補正部の動作タイミ
ングを示すタイミング図である。
【図10】他のリニアスケールタイミング補正部の内部
ブロック図である。
【図11】他のリニアスケールタイミング補正部の動作
タイミングを示すタイミング図である。
【図12】本発明の印字制御部の他の構成例を説明する
ためのブロック図である。
【図13】本発明の印字制御部の他の構成例における波
形を示した図である。
【図14】従来の印字制御部の構成例を示す概略ブロッ
ク図である。
【図15】従来の補間信号生成部で生成される波形例を
示す波形図である。
【図16】キャリッジの移動位置と速度との関係を示す
図である。
【図17】従来の一定時間で時間補間したときの加減速
域における印字タイミング信号と印字結果を示す図であ
る。
【図18】従来のリニアスケールに欠落があった場合の
印字タイミング信号を補間する信号処理の様子を示す図
である。
【符号の説明】
101 ヘッド 102 印字用紙 103 搬送モータ 104 搬送ローラ 105 走査モータ 106 キャリッジ 107 走査ベルト 108 ホームポジションセンサ 109 リニアスケール 110 センサ 201 外部装置 202 印字制御部 203 CPU 204 メモリ 205 リニアスケールタイミング信号生成部 206 補間信号生成部 207 リニアスケールカウンタ 208 ウインドウ信号生成部 209 アドレス生成部 210 画像メモリ 211 データマスク部 212 ヘッド制御信号生成部 213 リニアスケールタイミング補正部 401 第1タイマ 402 n回分平均値算出部 403 第2タイマ 404 中間値算出部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印字タイミング信号に基づく印字動作によ
    って画像形成を行う画像形成装置であって、 キャリッジの移動に伴って形成されるキャリッジの位置
    信号間の周期間隔を求める周期間隔検出手段と、 前記周期間隔の内で直前の連続する複数の周期間隔に基
    づいて得られる周期間隔を用いて印字タイミング信号を
    生成、または当該周期間隔を所定補間数で補間すること
    によって印字タイミング信号を形成するためのタイミン
    グ信号を生成する信号生成手段と、 を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記信号生成手段は、前記複数の周期間隔
    の平均値を求め、当該平均値に基づいて印字タイミング
    信号を生成、または前記平均値を所定補間数で補間する
    ことによって印字タイミング信号を形成するためのタイ
    ミング信号を生成することを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記信号生成手段は、キャリッジが印字領
    域内において前記複数の周期間隔に基づいて印字タイミ
    ング信号または印字タイミング信号を形成するためのタ
    イミング信号を生成し、キャリッジが印字領域外におい
    て前記キャリッジの位置信号を印字タイミング信号また
    は印字タイミング信号を形成するためのタイミング信号
    とすることを特徴とする請求項1または2記載の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】キャリッジに取り付けられているセンサを
    用いてリニアスケールの位相信号を検出し、当該位相信
    号に基づいて印字タイミング信号を生成することで画像
    を形成する画像形成装置において、 リニアスケールの前記位相信号からキャリッジの移動状
    態を表す第1のタイミング信号を生成する手段と、 前記第1のタイミング信号の信号間隔を一定周期信号で
    カウントする第1のタイマ手段と、 前記第1のタイミング信号の直前のn回分の周期間隔を
    加算してその平均値を算出する手段と、 前記平均値になるまで一定周期信号でカウントする第2
    のタイマ手段とを備え、 前記第2のタイマ手段のカウント終了時に第2のタイミ
    ング信号を生成することによって、第2のタイミング信
    号を常時直前のn周期分の平均周期間隔で生成し、当該
    第2のタイミング信号を用いて印字タイミング信号を生
    成し、または所定補間数で補間することによって印字タ
    イミング信号を形成するためのタイミング信号を生成す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記第2のタイマ手段は印字領域内でのみ
    動作すると共に、印字領域の開始時は第1の印字タイミ
    ング信号で直前の周期間隔に基づいて信号生成を行い、
    印字領域の開始以降は第2の印字タイミング信号のタイ
    ミングで直前のn周期分の平均値に基づいて信号生成を
    行うことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】前記第1のタイマ手段はアップカウンタで
    構成され、第2のタイマ手段はダウンカウンタで構成さ
    れることを特徴とする請求項4または5記載の画像形成
    装置。
  7. 【請求項7】前記第2のタイマ手段の出力信号の発生時
    刻に対して前後に設定時間の時間幅を有する時間間隔の
    間に、前記第1のタイミング信号が発生しない場合、 前記第1のタイマ手段は、リニアスケールの位相信号が
    欠落しているとみなしてゼロクリアし、 前記平均値を算出する手段は、同時点において直前のn
    回分の周期間隔の平均値を算出することを特徴とする請
    求項4、5または6に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101042390B1 (ko) 2008-02-01 2011-06-17 가부시키가이샤 히다치 고쿠사이 덴키 기판 처리 장치 및 반도체 장치의 제조 방법
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CN112810317A (zh) * 2019-11-18 2021-05-18 精工爱普生株式会社 液体喷出装置和液体喷出头单元

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