JPH10225970A - 横断面変化長尺複合材、その製造方法および装置 - Google Patents

横断面変化長尺複合材、その製造方法および装置

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JPH10225970A
JPH10225970A JP9032453A JP3245397A JPH10225970A JP H10225970 A JPH10225970 A JP H10225970A JP 9032453 A JP9032453 A JP 9032453A JP 3245397 A JP3245397 A JP 3245397A JP H10225970 A JPH10225970 A JP H10225970A
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Tatsuya Tamura
達也 田村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断面形状変化長尺成形材の変化断面部に樹脂
部が形成され、共通断面部に形成された樹脂部の断面形
状が変化する長尺複合材を押出成形により容易に製造す
ることができ、全体が一体化し優れた外観を有する状態
で、連続して上記長尺複合材を製造する。 【解決手段】 固定型31と第1および第2の可動型3
2、32aを有する押出成形型26に、ほぼ同一の横断
面形状の共通断面部2bおよび横断面形状が変化する変
化断面部2aを有する長尺成形材2をその長手方向に連
続して供給し、共通断面部2bを前記押出成形型26の
固定型31に、変化断面部2aを第1の可動型32にそ
れぞれ対応させて長手方向に通過させ、変化断面部2a
にその変化を対応させて長手方向に連続する第1の樹脂
部3を形成するとともに、第2の可動型32aを共通断
面部2bの通過に伴って移動させて共通断面部2bに横
断面形状が変化する第2の樹脂部4を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長手方向に沿って
横断面形状が変化する長尺複合材、特に車両用装飾部材
に適した長尺複合材、ならびにその製造方法および装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両のルーフパネルの側縁部に沿って設
けられるドリップモールディングは、金属異形材からな
る長尺成形材の両側縁に沿って長手方向に第1および第
2の樹脂部が形成され、これら第1および第2の樹脂部
間に長尺成形材が露出して異色の光輝部が形成された長
尺複合材が使用されている。このような長尺複合材は装
飾性を高めるために長尺成形材、第1および第2の樹脂
部、光輝部等の外表面側の幅、横断面形状などが長手方
向に沿って変化するものが求められる場合がある。
【0003】このような横断面形状等が変化する長尺複
合材の従来の製造方法としては、長尺の金属板をプレス
成形により金属の長尺成形材2を形成し、その後射出成
形により樹脂部3、4を一体的に形成するか、あるいは
別途押出成形により形成された樹脂部3、4を接着剤等
により固着する方法が一般的である。
【0004】しかし上記のような従来の製造方法では、
プレス型または射出成形型として大形の成形型を必要と
するため、実質的に一体成形することができず、全体を
2〜3分割して成形する必要があり、これらを接合する
と接合部が露出して外観が害されやすい。また樹脂部を
接着剤等により固着する場合は、手作業となるため多く
の作業工数が掛るとともに一様な固着が困難であり、外
観が害されやすいなどの問題点が予測される。
【0005】また上記のような長尺複合材を押出成形に
より製造する方法も提案されている(例えば特開昭63
−38023号)。この方法は横断面形状が一定の長尺
成形材を押出成形型に供給して樹脂部を形成し、その後
樹脂部の一部をカッターで除去することにより幅の変化
する光輝部を形成するものである。
【0006】しかしこのような押出成形法では樹脂部は
一定幅で押出されるため、全体の幅を変化させることは
困難であり、長尺成形材の横断面形状を変化させること
も困難であり、設計の自由度が狭いほか、樹脂の硬化後
に樹脂部を切除すると、その切口が押出成形面とは異な
る外観を呈し、異和感を与える場合があるなどの問題点
がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上記問
題点を解決するため、横断面形状が変化する長尺成形材
の共通断面部および変化断面部に第1の樹脂部が形成さ
れ、共通断面部に形成された第2の樹脂部の外表面側の
幅および横断面形状が変化し、全体が一体化して優れた
外観を有する押出成形材からなる長尺複合材、ならびに
このような長尺複合材を押出成形により簡単な装置を用
いて連続して製造することができる製造方法および装置
を得ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は次の横断面変化
長尺複合材の製造方法および装置である。 (1) 長手方向に沿ってほぼ同一の横断面形状を有す
る共通断面部および長手方向に沿って変化する横断面形
状を有する変化断面部により外表面側の幅が変化するよ
うに形成された長尺成形材と、この長尺成形材の変化断
面部に沿って共通断面部からの位置が変化するように、
長手方向に沿って連続して形成された第1の樹脂部と、
長尺成形材の共通断面部に沿って外表面側の幅および横
断面形状が変化するように、長手方向に沿って連続して
形成された第2の樹脂部と、長尺成形材の外表面側の第
1および第2の樹脂部間に、長手方向に沿って幅が変化
するように連続して形成された樹脂部非形成部とを有す
る押出成形材からなることを特徴とする横断面変化長尺
複合材。 (2) 第2の樹脂部の幅と樹脂部非形成部の幅のいず
れも同一方向に拡大するように変化している上記(1)
記載の長尺複合材。 (3) 長尺複合材がセンタ部からフロント部および/
またはリヤ部が伸びる車両用ドリップモールディングで
あり、フロント部および/またはリヤ部における長尺成
形材、第2の樹脂部および樹脂部非形成部の幅が変化し
ている上記(1)または(2)記載の長尺複合材。 (4) 長尺成形材が金属異形材からなる上記(1)な
いし(3)のいずれかに記載の長尺複合材。 (5) 金属異形材が金属ストリップのロール成形品か
らなる上記(4)記載の長尺複合材。 (6) 金属異形材が金属の押出成形材からなる上記
(4)記載の長尺複合材。 (7) 第1の樹脂部の外表面側の幅および横断面形状
が長手方向に沿って変化している長尺複合材。 (8) 固定型と第1および第2の可動型を有する押出
成形型に、長手方向に沿ってほぼ同一の横断面形状を有
する共通断面部および長手方向に沿って変化する横断面
形状を有する変化断面部を有する長尺成形材をその長手
方向に連続して供給し、長尺成形材の共通断面部を前記
押出成形型の固定型に、変化断面部を第1の可動型にそ
れぞれ対応させて長手方向に通過させ、変化断面部の通
過に伴って長尺成形材の通過方向と交差し変化断面部の
変化する方向に第1の可動型を移動させながら、第1の
可動型に形成された樹脂押出口から樹脂を押出して、変
化断面部にその変化を対応させて長手方向に連続する第
1の樹脂部を形成し、共通断面部の通過に伴って固定型
および/または第2の可動型に形成された樹脂押出口か
ら樹脂を押出しながら、この樹脂押出口に対向して設け
られた横断面変化機構を有する第2の可動型を長尺成形
材の通過方向と交差する方向に移動させて、共通断面部
に長手方向に連続しかつ横断面形状が変化する第2の樹
脂部を形成することにより押出成形材を得ることを特徴
とする横断面変化長尺複合材の製造方法。 (9) 長尺成形材として金属ストリップを折り曲げ成
形した長尺成形材を用いる上記(8)記載の方法。 (10) 金属ストリップをロール成形により折り曲げ成
形した長尺成形材を用いる上記(9)記載の方法。 (11) 連続した長尺成形材を押出成形型に供給して第
1および第2の樹脂部を形成した後所定の位置で切断す
る上記(8)ないし(10)のいずれかに記載の方法。 (12) 所定の長さに切断された長尺成形材を順次押出
成形型に供給する上記(8)ないし(10)のいずれか
に記載の方法。 (13) 金属の押出成形材からなり予め所定の長さに切
断された長尺成形材を用いる上記(12)記載の方法。 (14) 第2の樹脂部の一部を長尺成形材から分離した
状態で形成した後、長尺成形材と一体化させるようにし
た上記(8)ないし(13)のいずれかに記載の方法。 (15) 第2の可動型の横断面変化機構としてカッター
を設け、第2の可動型を移動させて、固定型の樹脂押出
口より押出される第2の樹脂部の可変部から除去部をカ
ッターで分離して除去することにより、第2の樹脂部の
幅および横断面形状を変化させるようにした上記(8)
ないし(14)のいずれかに記載の方法。 (16) 第2の可動型の横断面変化機構としてシャッタ
ーを設け、第2の可動型を移動させて、固定型の樹脂押
出口より押出される第2の樹脂部の可変部に対応する樹
脂出口の一部をシャッターで塞ぐことにより、第2の樹
脂部の幅および横断面形状を変化させるようにした上記
(8)ないし(14)のいずれかに記載の方法。 (17) 第2の可動型の横断面変化機構として、固定型
の樹脂押出口に対向する樹脂流路および押出口を設け、
前記樹脂流路を介して押出口から第2の樹脂部の可変部
を押出しながら第2の可動型を移動させ、別途設けられ
たカッターにより除去部を分離して除去することにより
第2の樹脂部の幅および横断面形状を変化させるように
した上記(8)ないし(14)のいずれかに記載の方
法。 (18) 第1の可動型に横断面変化機構を設け、第1の
樹脂部の外表面側の幅および横断面形状を変化させるよ
うにした上記(8)ないし(17)のいずれかに記載の
方法。 (19) 第1および第2の樹脂部を形成後さらに長尺成
形材の横断面形状を変化させる上記(8)ないし(1
8)のいずれかに記載の方法。 (20) 長手方向に沿ってほぼ同一の横断面形状を有す
る共通断面部および長手方向に沿って変化する横断面形
状を有する変化断面部を有する長尺成形材をその長手方
向に連続して供給して、供給された長尺成形材に長手方
向に沿って第1および第2の樹脂部を形成する押出成形
型を備え、前記押出成形型は、長尺成形材の共通断面部
を通過させるように押出成形型に設けられた固定型と、
長尺成形材の変化断面部を通過させて第1の樹脂部を形
成するように押出成形型に設けられた第1の可動型と、
共通断面部に横断面形状の変化する第2の樹脂部を形成
する第2の可動型とを備え、第1の可動型は、樹脂押出
口を有し、変化断面部の通過に対応して長尺成形材の通
過方向と交差し、変化断面部の変化の方向に移動しなが
ら前記押出口から樹脂を押出して変化断面部にその変化
に対応するように樹脂部を形成するように構成され、第
2の可動型は横断面変化機構を有し、共通断面部の通過
に伴って長尺材の通過方向と交差する方向に移動して、
固定型の樹脂押出口から押出される第2の樹脂部の横断
面形状を変化させることにより複合材を製造するように
構成されていることを特徴とする横断面変化長尺複合材
の製造装置。 (21) 第2の可動型が横断面変化機構としてカッター
を有し、固定型の樹脂押出口から押出される第2の樹脂
部の可変部から除去部を分離して除去することにより、
第2の樹脂部の幅および横断面形状を変化させるように
された上記(20)記載の装置。 (22) 第2の可動型が横断面変化機構として、固定型
の樹脂押出口に対向して設けられた樹脂流路および押出
口を有し、前記樹脂流路を介して押出口から第2の樹脂
部の可変部を押出し、別途設けられたカッターにより除
去部を除去することにより、第2の樹脂部の幅および横
断面形状を変化するようにされた上記(20)記載の装
置。 (23) 第1の可動型が第1の樹脂部の横断面変化機構
を有する上記(20)ないし(22)のいずれかに記載
の装置。 (24) 長尺成形材の通過量に応じて第1および第2の
可動型の移動量を制御する駆動装置を備えている上記
(20)ないし(23)のいずれかに記載の装置。 (25) 金属ストリップを折り曲げ成形して長尺成形材
を形成するロール成形装置を備えている上記(20)な
いし(24)のいずれかに記載の装置。 (26) 第2の可動型は長尺成形材から分離した状態で
第2の樹脂部を形成するように構成され、分離された第
2の樹脂部を長尺成形材に一体化させる押圧部材を有す
る上記(20)ないし(25)のいずれかに記載の装
置。
【0009】本発明の長尺複合材は、長手方向に沿って
ほぼ同一の横断面形状を有する共通断面部および長手方
向に沿って変化する横断面形状を有する変化断面部によ
り外表面側の幅が変化するように形成された長尺成形材
と、この長尺成形材の変化断面部に沿って共通断面部か
らの位置が変化するように、長手方向に沿って連続して
形成された第1の樹脂部と、長尺成形材の共通断面部に
沿って外表面側の幅および横断面形状が変化するよう
に、長手方向に沿って連続して形成された第2の樹脂部
と、長尺成形材の外表面側の第1および第2の樹脂部間
に、幅が変化するように、長手方向に沿って連続して形
成された樹脂部非形成部とを有する押出成形材からなる
断面変化長尺複合材である。
【0010】第1の樹脂部の横断面形状は同一であって
も、変化してもよい。第2の樹脂部の幅と樹脂部非形成
部の幅のいずれも同一方向に拡大するように変化してい
るのが好ましい。この場合には長尺成形材の変化断面部
の拡大変化度合いよりも第2の樹脂部の拡大変化度合い
を小さくすることによって達成できる。このような長尺
複合材はセンタ部からフロント部および/またはリヤ部
が伸びる車両用ドリップモールディングであり、フロン
ト部および/またはリヤ部における長尺成形材、第2の
樹脂部および樹脂部非形成部の幅が変化しているものに
適用できる。
【0011】長尺成形材としては、ステンレス鋼板のよ
うな光輝金属ストリップをロール成形等により所定の断
面形状に折り曲げ成形した金属異形断面材、あるいはア
ルミニウム合金等の異形押出成形材が好ましい。この長
尺成形材は全長を通してほぼ同一形状の共通断面部と、
長手方向に沿って横断面形状が変化する変化断面部とが
一体化した横断面形状を有する。その材質は特に限定は
なく、金属でも樹脂でも、また軟質のものでも硬質のも
のでもよい。
【0012】第1および第2の樹脂部は長尺成形材とは
物性、色などが異なる合成樹脂、ゴム等の押出成形可能
な樹脂材料により形成されるもので、第1の樹脂部の外
表面側の幅および横断面形状は一定でも変化していても
よいが、第2の樹脂部の外表面側の幅および横断面形状
は変化し、長尺成形材の外表面側に露出する樹脂部非形
成部の幅が変化するように形成される。第1の樹脂部は
長尺成形材の変化断面部に形成され、第2の樹脂部は共
通断面部に形成されるが、形成位置やその数も所望によ
り任意に選択できる。長尺成形材の樹脂部が形成されな
いで外表面側に露出する樹脂部非形成部の幅は長手方向
に変化するが、第2の樹脂部の幅と同一方向に変化する
のが好ましい。第1と第2の樹脂部は同一材質であって
もよいが、異なっていてもよい。
【0013】上記の長尺複合材を製造するための製造装
置は、長尺成形材を供給して樹脂の押出成形を行う押出
成形型を有する装置を備えている。押出成形型は長尺成
形材の共通断面部を通過させる固定型と、長尺成形材の
変化断面部を通過させるとともに、変化断面部の通過に
伴って長尺成形材の通過方向と交差方向に移動しなが
ら、樹脂押出口から樹脂を押出して変化断面部に第1の
樹脂部を形成する第1の可動型と、共通断面部の通過に
伴って長尺成形材の通過方向と交差する方向に移動し
て、共通断面部に横断面形状の変化する第2の樹脂部を
形成する第2の可動型を有する。
【0014】第1の可動型には第1の樹脂部を形成する
ための樹脂押出口が設けられているが、この樹脂押出口
は一定の開口にして第1の樹脂部の横断面形状を一定に
してもよく、また開口部を変化させて横断面形状を変化
させてもよい。共通断面部に第2の樹脂部を形成するた
めには固定型にも樹脂押出口が設けられるが、第2の可
動型はこの樹脂押出口から押出される第2の樹脂部の横
断面形状を変化させるように横断面変化機構が設けられ
ている。第2の樹脂部は好ましくは長尺成形材から一部
分が分離して押出すのが位置安定性から好ましく、この
場合は分離している第2の樹脂部を後に長尺成形材に一
体化する押圧部材を設ける。
【0015】第2の可動型としては、横断面変化機構と
してカッターを有し固定型の樹脂押出口から押出される
第2の樹脂部の可変部から除去部を除去することによ
り、第2の樹脂部の幅および横断面形状を変化するよう
にしたもの、あるいは横断面変化機構として固定型の樹
脂押出口に対向して設けられた樹脂流路および押出口を
有し、上記樹脂流路を介して押出口から第2の樹脂部の
可変部を押出し、別途設けられたカッターにより除去部
を除去することにより第2の樹脂部の幅および横断面形
状を変化するようにしたものなどがあげられる。これに
代えて、第2の可動型で第2の樹脂押出口の一部を塞ぐ
ように第2の可動型にシャッターを設けて、これを移動
させることもできるが、この場合には第2の樹脂押出口
の面積の増減に対応して樹脂の供給量を増減させる。樹
脂の供給量の増減調節は押出機のスクリュー回転数を増
減制御すればよい。
【0016】押出成形型には長尺成形材の移動量に応じ
て第1および第2の可動型の移動量を制御する駆動装置
を設けるのが好ましい。また金属ストリップをロール成
形して長尺成形材を形成する場合は、ロール成形装置を
設けることができ、この場合金属ストリップの巾が長手
方向で変化するように幅方向の一部を長手方向に沿って
連続的にスリットして部分的に除去するためにスリッタ
を設けるのが好ましい。
【0017】上記の装置による製造方法は長尺成形材の
共通断面部を押出成形型の固定型に沿って通過させると
同時に、変化断面部を第1の可動型に沿って通過させ、
変化断面部の通過に対応させて長尺成形材の通過方向と
交差する方向に第1の可動型を移動させながら、第1の
可動型に形成された樹脂押出口から樹脂を押出して、変
化断面部に第1の樹脂部を形成する。また固定型の樹脂
押出口から樹脂を押出すとともに、長尺成形材の通過方
向と交差する方向に第2の可動型を移動させて、共通断
面部に横断面形状の変化する第2の樹脂部を形成するこ
とにより、横断面形状が変化する長尺複合材を製造す
る。第2の樹脂部を長尺成形材から分離して形成した場
合は、押圧部材により押圧して一体化する。
【0018】第2の可動型は横断面変化機構としてカッ
ターを有する場合、第2の可動型を移動させて、固定型
の樹脂押出口より押出される第2の樹脂部の可変部から
除去部をカッターで分離して除去することにより、第2
の樹脂部の幅および横断面形状を変化させる。また第2
の可動型が横断面変化機構として固定型の樹脂押出口に
対向する樹脂流路および押出口を有する場合、樹脂流路
を介して押出口から第2の樹脂部の可変部を押出しなが
ら第2の可動型を移動させ、別途設けられたカッターに
より除去部を分離して除去することにより第2の樹脂部
の幅および横断面形状を変化させる。
【0019】長尺成形材は連続したものをそのまま供給
してもよく、また最終製品の長さよりやや長い所定の長
さに予め切断されたものを順次供給してもよい。前者の
場合は例えば金属ストリップを連続的に送出して供給
し、その途中でスリット幅を変化させるスリット、所定
横断面形状への折り曲げ成形等を行って共通断面部およ
び変化断面部を形成する。この場合押出成形前には最終
製品の横断面形状に近似の形状に形成しておき、押出成
形後にさらに折り曲げ成形等により最終的な横断面形状
に成形することができ、その後に前述の所定の長さに切
断することができる。後者の場合は例えばアルミニウム
合金等の金属の押出成形品を最終製品の長さと同じか、
やや長い所定の長さに切断したものを順次供給すること
ができる。またドリップモールディングとして使用する
場合には、上記いずれの場合にも車体の形状に適合する
ように長尺複合材の軸線を曲げ加工することになる。こ
の場合にはセンター部とリヤ部および/またはフロント
部との境界もしくはその近くで他の部分に比較して小さ
い曲率半径に軸線曲げする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。図1は車両のドリップモールディング
として使用される実施形態の長尺複合材を示す正面図で
ある。図中、1はドリップモールディングとして使用さ
れる長尺複合材であり、長手方向に沿って横断面形状が
変化する長尺成形材2と、この長尺成形材2の変化断面
部2aおよび共通断面部2bに沿って固着された第1お
よび第2の樹脂部3、4から形成され、長尺成形材2の
露出部分は光輝部15を形成している。
【0021】長尺複合材1は車体のフロントピラーパネ
ル6aに沿うフロント部1a、ルーフパネル5に沿うセ
ンター部1a、およびリヤピラーパネル6bに沿うリヤ
部1cが一体的に形成されており、センター部1bがほ
ぼ一定横断面形状に形成され、フロント部1aおよびリ
ヤ部1cでは横断面形状が変化している。7aはフロン
トウインドウ、7bはリヤウインドウ、8aはフロント
ドア、8bはリヤドア、9aはフロントフェンダパネ
ル、9bはリヤフェンダパネルである。
【0022】長尺複合材1のフロント部1a、センター
部1bおよびリヤ部1cにおける第1の樹脂部3の幅を
それぞれU1、U2、U3、第2の樹脂部4の幅をそれぞ
れV1、V2、V3、光輝部15の幅をそれぞれY1
2、Y3とすると、U2、V2、Y2は長手方向に沿って
ほぼ一定であり、V1、V3およびY1、Y3はそれぞれV
2、Y2の幅から次第に先端に行くに従って幅が拡大して
おり、横断面形状はそれぞれに対応して変化している。
第1の樹脂部3の横断面形状は長手方向にほぼ一定とさ
れているが、3a、3cに示すようにU1、U3がU2
幅から次第に先端に行くに従って幅が拡大してもよい。
【0023】図2(a)は図1のA−A断面図、(b)
はB−B断面図、(c)はC−C断面図である。長尺複
合材1は光輝ステンレス鋼板の金属ストリップ材からの
折り曲げ成形品からなる長尺成形材2と、その変化断面
部2aおよび共通断面部2bに固着した長尺成形材2と
は異色の着色された第1の樹脂部3および第2の樹脂部
4を有する押出成形材とから構成されている。長尺成形
材2は長手方向に沿ってほぼ一定の横断面形状を有する
共通断面部2bから、その突出長さが変化するように、
長手方向に沿って横断面形状が変化する変化断面部2a
が突出した形状になっている。第1の樹脂部3は変化断
面部2aに固着し、第2の樹脂部4は共通断面部2bに
固着している。
【0024】長尺成形材2の共通断面部2bには車体パ
ネル(ルーフパネル5、フロントピラーパネル6a、リ
アピラーパネル6b)へねじ11aにより取付けられる
取付部11、ウエザーストリップ用の保持部12,13
等が曲げ加工により形成されている。変化断面部2aに
は折返し部14が形成されている。センター部1bにお
いて、図2(b)に示すように第1の樹脂部3は、ルー
フパネル5から離れてルーフパネル5から流下する水滴
等の受け溝10bを形成し、フロント部1a、リヤ部1
cにおいては、図2(a)、(c)に示すように第1の
樹脂部3は、フロントピラーパネル6a、リヤピラーパ
ネル6bに接し、内部に水路10a、10cを形成して
いる。
【0025】変化断面部2aと共通断面部2bの境界付
近の第1および第2の樹脂部3、4間の外表面側、すな
わち車外側は金属板が露出して、樹脂部非形成部として
の光輝部15となっている。着色樹脂からなる第1およ
び第2の樹脂部3、4および光輝部15は外部から目視
される意匠部を形成している。
【0026】なお、本実施形態において、変化断面部2
aと共通断面部2bの境界は必らずしも明確に決められ
るものではなく、例えば保持部12、13を共通断面部
とし、他の部分を変化断面部とみなすこともできる。す
なわち変化断面部2aは必らずしも絶対的に変化してい
る部分に限られず、部分的に共通断面部を含んでいても
よい。また図2bに示す断面で、折り返し部14以外の
部分を共通断面部2bとし、この位置から図2a、2c
に示す延長部分を変化断面部2aとみなすこともでき
る。
【0027】上記長尺成形材2のフロント部1a、セン
ター部1bおよびリヤ部1cの外表面側の意匠部の幅を
それぞれX1、X2、X3とすると、X2はほぼ一定であ
り、X 1、X3はそれぞれX2の幅から次第に先端に行く
に従って幅が拡大している。この拡大部分はそのまま長
尺成形材2の変化断面部2aの変化した部分である。第
2の樹脂部4および光輝部15の外表面側の幅も同様と
なっており、センター部1bにおける幅V2、Y2はほぼ
一定であるが、フロント部1aおよびリヤ部1cの幅V
1、Y1およびV3、Y3は先端に行くに従って次第に拡大
している。これに対して第1の樹脂部3は図2では全長
にわたってほぼ同一幅、同一横断面形状となっている
が、図1の3a、3cに示すように位置と幅が変化して
いてもよい。
【0028】このように長尺複合材1は長尺成形材2と
第1および第2の樹脂部3、4が押出成形により一体化
し、しかも長尺成形材2の幅(X1〜X3)および横断面
形状の変化にほぼ対応して、長尺複合材1の第1および
第2の樹脂部3、4の幅(V 1〜V3)および光輝部15
の外表面側の幅(Y1〜Y3)と全体幅(W1〜W3)およ
び横断面形状が変化しているため、優れた外観、意匠性
が付与され、樹脂部の取付安定性も優れている。
【0029】図3は実施形態の製造装置を示す系統図、
図4はそのD−D断面図、図5は図4のE−E断面図、
図6は押出成形型の一部の正面図、図7は切断前の長尺
複合材の正面図である。なお、図7においてはフロント
部1aおよびリア部1cの全範囲において幅が直線的に
変化しているが、これはスタイリング、デザインの観点
によって決められるものであり、センタ部1bとの境界
またはその近くでだけ変化してもよい。
【0030】図3において、20はアンコイラ、21a
は共通断面部成形用ロール成形機、21b、21cは変
化断面部成形用ロール成形機、22はスリッタ、23は
接着剤コーティング装置で、第1と第2の樹脂部3と4
に対応する位置および範囲に接着剤を塗布し、24は焼
付装置、25a、25bは検出装置、26は押出成形装
置(図示せず)の先端に設けた押出し成形型、27は冷
却装置、28は引取機、29は切断装置、30は制御装
置である。
【0031】押出成形型26は図4、図5に示すよう
に、固定型31、第1の可動型32、第2の可動型32
aおよび押出成形機の先端に連結する樹脂供給路33を
有する。固定型31には樹脂流路34、35が形成さ
れ、また長尺成形材2の通路36、36aを有する保持
部材37が設けられている。なお保持部材37の通路3
6、36aは長尺成形材2の通過を許容するように断面
形状が長尺成形材の断面形状にほぼ対応しており、通路
36は共通断面部2bに、36aは変化断面部2aに対
応している。樹脂流路34は第1の可動型32に連絡
し、樹脂流路35は長尺成形材2の共通断面部2bに一
体化部4a、分離押出部4bを有する第2の樹脂部4を
形成する位置に押出口38を有する。
【0032】第1および第2の可動型32、32aは一
体的に形成されており、両側の弧状のガイド部材39、
39a、39bにより固定型31に対して摺動して、長
尺成形材2の通過方向と直交するP、Q方向に移動可能
とされ、ロッド41を介して駆動装置40により前進後
退可能とされている。第1の可動型32には長尺成形材
2の変化断面部2aの折返し部14が通過する通路36
bが形成され、その先端には保持部42が形成され折返
し部14の隣接部分と係合してこれを保持している。
【0033】第1の可動型32には樹脂流路43が形成
され、その一端側は固定型のオリフィス34aに対応す
る位置に長穴状の連絡口44となって樹脂流路34に連
絡し、固定オリフィス34aから吐出される樹脂を受け
入れ、他端部は第1の樹脂部3の押出口45となって通
路36bを囲むように開口している。駆動装置40とし
ては電動モータが用いられピン46により、支持台47
に回転可能に取付けられている。駆動装置40としては
制御容易性、正確性の点からACサーボモータ、ステッ
ピングモータ等の電動モータが好ましいが、流体圧シリ
ンダでもよい。
【0034】第2の可動型32aは第1の可動型32の
先端側に一体化しており、押出口38から押出される第
2の樹脂部4の可変部4bに対向する位置に横断面変化
機構としてカッター48を有し、可変部4bから除去部
4cを分離するように構成されている。固定型31には
図6に示すように、押圧ローラ49がアーム50により
取付けられ、矢印M方向に分離押出部4bを長尺成形材
2の共通断面部2bに押付けて固着するようになってい
る。
【0035】上記の装置による長尺複合材の製造方法
は、例えば特開平7−89353号に開示されているよ
うに、まずアンコイラ20から金属ストリップ16を送
出し、通常のロール成形機21aにより折り曲げ成形
し、共通断面部2bに相当する断面部を有する一定横断
面形状の中間材17を形成する。この中間材17の一部
をその幅が長手方向に沿って変化するように、一周の長
さが長尺形成材2の完成品の長さと実質的に一致する周
長を有するとともに周面にスリット刃を形成したロール
式スリッタ22によりスリットし、変化断面部2aを形
成する。スリットした余剰材18はそのまま排出する。
残った中間材17はロール式スリットと同様に、一周の
長さが長尺成形材2の完成品の長さと実質的に一致する
周長を有するとともに周面に所定形状の成形品を有する
ロールを備えたロール成形機21bでさらに曲げ成形し
て折返し部14が共通断面部から離れたり、近づいたり
する形状等を形成し、図2に示すような変化断面部2a
および共通断面部2bを有する長尺成形材2を形成す
る。
【0036】上記実施形態のように一周の長さが長尺成
形材2の完成品の長さと実質的に一致する周長のロール
式スリッタ22と、同様のロール成形機21bを使用す
る方法に代えて、スリットについてはレーザー・ビーム
切断のような集中熱エネルギー切断方式を使用してもよ
いし、変化断面部2aの成形については変化幅にスリッ
トされた中間材17の長手方向の移動に伴って変化する
幅に対応するように、成形ロールをそのロール軸方向に
制御しながら移動させて変化断面部2aを形成してもよ
い。このようなロール成形方法は例えば特開平6−32
8147号に開示されている。
【0037】長尺成形材2はコーティング装置23によ
り、第1および第2の樹脂部3、4を形成する位置に接
着剤をコーティングし、焼付装置24で活性化する。コ
ーティング装置23、焼付装置24に代えて、他の固着
性付与手段、例えば樹脂同志を連結して固着する孔を形
成するための穿孔装置等を設けることもできる。その後
長尺成形材2は変化断面部2aの変化位置を検出する位
置センサのような検出装置25aで押出成形型26に供
給される長尺成形材2の位置と供給量を検出しながら、
押出成形型26に好ましくは一定の速度で供給して押出
成形を行う。検出装置25aの検出信号は制御装置30
に入力する。
【0038】押出成形装置26では、検出装置25aの
検出信号に対応して制御装置30からの駆動信号によっ
て駆動装置40が駆動し、第1および第2の可動型3
2、32aをP、Q方向にを前進、後退させる。このと
き検出装置25aは変化断面部2aの変化量と供給量を
検出し、検出装置25aと第1および第2の可動型3
2、32aの距離および供給速度から制御装置30が変
化断面部2aの当該部分が第1および第2の可動型3
2、32aの位置に達する迄の時間を演算してこの時間
に合わせて駆動信号を出力し、第1および第2の可動型
32、32aの前進、後退動のタイミングと移動量を制
御するように構成される。長尺成形材2が金属異形材の
ように剛性を有し、長尺成形材2の通過による変化断面
部2aの変化部をカムとし、第1の可動型32をカムフ
ォロアーとしてカム作用によって第1の可動型32を前
進後退動させることができるときは、検出装置25aお
よび駆動装置40を省略することもできる。
【0039】上記のように第1および第2の可動型3
2、32aを前進、後退させながら、長尺成形材2を押
出成形型26の保持部材37に設けた通路36に共通断
面部2bを、通路36a、36bに変化断面部2aを通
過させ、樹脂供給路33から樹脂を供給して押出成形を
行う。このとき樹脂19は固定型31の樹脂流路34、
35に分流し、このうち樹脂流路35を流れる樹脂は押
出口38から押出され、長尺成形材2の共通断面部2b
に定形部4aおよび可変部4bを有する第2の樹脂部4
を長手方向に連続して形成する。一方、樹脂流路34を
流れる樹脂は固定型31のオリフィス34aから連絡口
44で受入れ可動型32の樹脂流出路43を流れ、押出
口45から押出されて長尺成形材2の変化断面部2aに
第1の樹脂部3を形成する。
【0040】このとき長尺成形材2の共通断面部2bが
固定型31の通路36を通ることにより長尺成形材2は
進行方向と交差する方向ならびに長尺成形材2の軸を中
心にして回転する方向に対しては移動を阻止されて位置
決めされ、共通断面部2bは成形型26内で常に同一位
置および姿勢を保って進行する。この場合長尺成形材2
の進行に伴ってその幅X1〜X4が変化するが、その変化
に対応して第1および第2の可動型32、32aが矢印
P、Q方向に前進、後退するため、変化断面部2aの先
端部に形成された折返し部14は常に可動型32の通路
36b内を通過することになる。これにより第1の樹脂
部3は常に変化断面部2aの先端部に同一横断面形状で
形成される。
【0041】一方、押出口38から押出される第2の樹
脂部4は、長尺成形材2の共通断面部2bに一体化した
定形部4aと、共通断面部2bから分離して押出される
可変部4bからなる同一横断面形状に押出されるが、
P、Q方向に前進、後退する第2の可動型32aのカッ
ター48(先端がシャープで、固定型の押出口に接する
ように設けたカッターが好ましい)によって、可変部4
bから除去部4cが分離される。そして可変部4bは図
6に示すように押圧ローラ49により押圧されて長尺成
形材2の共通断面部2bに一体化し、除去部4cは排樹
脂路51から排出されて回収される。除去部4cの分離
は樹脂の軟化状態で行われるので、その切口は押出成形
面と同様の外観を呈す。
【0042】これにより共通断面部2bに形成される第
2の樹脂部4の横断面形状に変化し、外表面側に露出す
る幅も変化する。このとき図4に示すように可変部4b
およびカッター48を長尺成形材2の固着面とで三角形
を形成し、可変部4bとカッター48で形成される内面
を、長尺成形材2とカッター48で形成される内角より
も大きくすることにより、光輝部15の幅を先端側ほど
大きくすることができ、逆の場合は小さくなる。
【0043】これにより断面形状が変化する長尺複合材
1が製造されるが、図5に示すように、長尺成形材2の
最小幅X2の部分が第1の可動型32を通過している間
は、第1および第2の可動型32、32aは実線位置に
前進してセンター部1bが形成される。長尺成形材2が
更に進行してその幅がX3(またはX1)のように拡大す
る部分では第1および第2の可動型32、32aはQ方
向側に後退し、リヤ部1c(またはフロント部1a)が
形成される。長尺成形材2が最大幅X4になると第1お
よび第2の可動型32、32aは鎖線32bの位置まで
後退し、この位置でしばらく押出成形を行ってつかみ代
部1dが形成される。その後長尺成形材2が減少幅X1
(またはX3)部分になると、第1および第2の可動型
32、32aはP方向側に前進して、フロント部1a
(またはリヤ部1c)が形成される。
【0044】図4では通過する長尺成形材2の変化断面
部2aが弧状に沿って変化するので、この変化に対応さ
せてガイド部材39に沿って第1および第2の可動型3
2、32aが弧状に移動する際、その動きに対応するた
めに駆動装置40がピン46により回転するようになっ
ているが、変化断面部2aが直線状に変化するもので
は、第1および第2の可動型32、32aが直線状に移
動するので、駆動装置40は固定されていてもよい。
【0045】上記により形成された長尺複合材1は冷却
装置27で冷却して第1および第2の樹脂部3、4を硬
化させ、引取機28で引取るが、その過程で必要により
ロール成形機21cで後成形を行って横断面形状をさら
に変化させる。ロール成形機21cによる成形を行う場
合はロール成形機21bの一部を省略することもでき
る。このようなロール成形機21cを用いる例として
は、後述する図12(a)〜(c)のように凸条14a
を変化断面部2aに形成する場合に適している。
【0046】その後長尺複合材1は検出装置25bで検
出装置25aの場合と同様に位置を検出し、その検出信
号から制御装置30において演算した駆動信号により駆
動される切断装置によりフロント部1aの端末側位置
(リア部1cの端末側位置と同じになる)で一定長さに
切断する。切断装置29は切断刃29aが長尺複合材1
と同速度で移動しながら切断を行うように構成されてお
り、検出装置25aと切断刃29aの距離から、所定の
切断位置で切断するように駆動信号が送られる。切断位
置Zは図7の長尺複合材1の最大幅W4のつかみ代部1
dのほぼ中央位置となるように設定する。
【0047】一定長さに切断した長尺複合材1は、その
両端に形成された最大幅W4部分(図5のX4に相当する
部分)のつかみ代1dをクランプし、フロント部1aお
よびリヤ部1cとセンター部1bの境界付近で車体の曲
率半径に一致する小さい曲率半径になるようストレッチ
ベンディングにより軸線曲げを行った後、つかみ代1d
の部分を切断位置Zaで切断して図1に示す長尺複合材
1を得る。なお、プレス型を用いて軸線曲げをする場合
には、つかみ代は不要となるので、前述のスリット加工
や押出成形もつかみ代不要の形状に合わせることにな
る。
【0048】上記の製造方法では、ステンレス鋼板等の
光輝金属ストリップ16の折り曲げ成形により長尺成形
材2を形成する例であるが、予め所定長さに切断された
アルミニウム合金の押出成形材を用いる場合にはロール
成形機21a〜21cを省略することもでき、これに代
えて押出成形材の押込み供給装置を備えることになる。
また硬質樹脂の押出成形品を長尺成形材2として用いる
場合は、この位置に別の樹脂押出成形装置を設けること
ができる。
【0049】上記の製造方法および装置によれば、第1
の可動型32により長尺成形材2の変化断面部2aに第
1の樹脂部3を形成するとともに、第2の可動型32a
により共通断面部2bに横断面形状の変化する第2の樹
脂部4を形成するため、横断面形状が変化する長尺複合
材1を押出成形により容易に製造することができ、この
場合、筒単な装置を用いて、全体が一体化して優れた外
観を有する状態で、連続して上記長尺複合材を製造する
ことかできる。そして連続した長尺成形材2を押出成形
型に供給して第1および第2の樹脂部3、4を形成した
後所定の位置で切断することにより、連続生産を可能に
し、生産効率を高くすることができる。
【0050】長尺成形材として金属ストリップの折り曲
げ成形品を用いる場合は、ロール成形等により長尺成形
品を容易に成形することができ、しかも押出成形と連続
する工程で処理することができる。この場合ロール成形
装置を押出成形装置と組合せて設ける場合は、金属スト
リップから長尺成形材を形成して押出成形を連続して行
うことができ、製造効率が高くなる。長尺成形材として
金属等の押出成形品を用いる場合は、別途成形した材料
を用いて押出成形することができ、順次押出成形型に供
給して成形することにより連続して生産を行うことがで
きる。
【0051】長尺成形材の通過量に応じて可動型の移動
量を制御する駆動装置を設けると、変化断面部の断面変
化に対応して樹脂部を所定位置に正確に形成することが
できる。そして樹脂部形成後に横断面形状を変化させる
ことにより、複雑な横断面形状の長尺複合材を容易に製
造することができる。
【0052】図8は他の実施形態の製造装置を示す図3
のD−D相当断面である。この実施形態は基本的な構成
は前記実施形態とほぼ同様になっているが、図4と対比
して構成の基を説明すると、第1の樹脂部3を形成する
押出口45に樹脂19を供給する樹脂供給路33および
樹脂流路34とは別に、第2の樹脂部4を形成する押出
口38に樹脂19aを供給する樹脂供給路33aおよび
樹脂流路35が独立して設けられている。これにより第
1および第2の樹脂部3、4を異なる樹脂で形成するこ
とができ、例えば第1の樹脂部3を可撓性の大きい軟質
樹脂で形成し、第2の樹脂部4を剛性の高い樹脂で形成
するなど、樹脂の特性を変えることができる。
【0053】図4と異なる第2の点は、第2の可動型3
2aが第1の可動型32から独立して設けられている点
である。第1の可動型32は図4とほぼ同様に設けられ
ているが、第2の可動型32aはガイド部材39、39
aとは別に設けられたガイド部材39b、39cに沿っ
てR−S方向に前進、後退できるように設けられ、ロッ
ド41aにより別の駆動装置(図示せず)により駆動さ
れるようになっている。
【0054】上記実施例においては、樹脂供給路33か
ら第1の樹脂19を供給して押出口45より押出して第
1の樹脂部3を形成する点は前記と同様である。これと
は独立に第2の樹脂19aを樹脂供給路33aから供給
し、樹脂流路35を通して押出口38から押出し、可動
型32aをR、S方向に前進、後退させてカッター48
位置を変えながら除去部4cを切除する。除去部4cを
切除した分離押出部4bは図6と同様に押圧ローラ49
によりN方向に押圧されて長尺成形材2と一体化する
が、図示は省略されている。
【0055】上記のように第1の樹脂部3と第2の樹脂
部4を別々に形成することにより、それぞれの樹脂部の
樹脂を変えられるほか、形状の制御も容易になる。すな
わち、第1の可動型32は長尺成形材2の変化断面部2
aの変化に対応して移動するが、第2の可動型32aは
これとは独立して変化させることができるので、図2に
おけるV1〜V3およびY1〜Y3の幅を任意に変化させる
ことができ、微調整も可能になる。
【0056】図9はさらに他の実施形態を示す図3のD
−D相当断面図、図10はそのF−F断面図である。こ
の実施形態も図8の場合と同様に第1および第2の樹脂
部3、4はそれぞれ別の樹脂供給路33、33aから別
の樹脂19、19aを供給して形成される点は同様であ
る。第2の可動型32aはガイド部材39、39bに沿
ってR、S方向に前進、後退可能となっている。第2の
可動型32aには横断面変化機構として樹脂流路43a
および押出口38aが設けられており、この押出口38
aが固定型31に設けられた押出口38に隣接してR、
S方向に前進、後退するように構成されている。押出口
38は固定型31に固定的に設けられている。樹脂供給
路33aは樹脂流路35を通して押出口38に連絡し、
さらに樹脂流路35を通して可動の押出口38aに連絡
している。
【0057】上記の実施例においては樹脂供給路33か
ら第1の樹脂19を供給して押出口45より押出して第
1の樹脂部3を形成する点は前記と同様である。これと
は独立に樹脂供給路33aから供給される第2の樹脂1
9aは樹脂流路35を通して押出口38から押出される
とともに、さらに樹脂流路43aを通して押出口38a
から押出されて第2の樹脂部4が形成される。このとき
ロード41aにより可動型32aをR、S方向に前進、
後退させることにより、押出口38aも移動しながら可
変部4bおよび除去部4cを形成し、ガイド部材39に
固定されているカッター48で分離することにより、可
変部4bの長さを調整する。押出口38から同一形状で
押出される定形部4aは可変部4bと一体化して長尺成
形部2に固着される。分離される除去部4cは回収して
使用される。
【0058】上記の実施形態では、第1および第2の樹
脂部3、4の樹脂の種類を変えることができるほか、第
1および第2の可動型32、32aを独立して制御でき
るため、第1の樹脂部3の位置の変化に制約されること
なく第2の樹脂部4の形状、長さ等を変化させることが
できる。さらに可動部4bは押出と同時に長尺成形材2
に固着できるので、押圧ローラ49等の成形手段は不要
となる。
【0059】上記の各実施形態では第1の樹脂部3は同
一横断面形状とされているが、図1の鎖線3a、3cで
示すように横断面形状を変化させるには、図11に示す
ように第2の可動型32aと同様の構造を有する第3の
可動型32bを第1の可動型32に搭載し、駆動装置4
0bによりガイド部材39d、39eに沿ってP、Q方
向に前進、後退可能とし、カッター48bにより第1の
樹脂部3の一部を除去部3bとして切除することによ
り、第1の樹脂部3の横断面形状を変化させ、外表面側
の幅を変化させることができる。
【0060】図12は他の長尺複合材を示し、(a)は
図1のA−A相当断面図、(b)はB−B相当断面図、
(c)はC−C相当断面図である。この長尺複合材1は
変化断面部2aの光輝部15に凸状の成形部14aを共
通断面部2bからの距離が長手方向に沿って変化するよ
うに形成したものである。この成形部14aはロール成
形機21cにおいて行うことができる。他の操作は図3
と同様にして、長尺複合材1を製造することができる。
【0061】このほか長尺複合材の形状、構造、材質等
は任意に変更可能であり、それに対応して長尺成形材2
および第1および第2の樹脂部3、4も変更することが
でき、横断面形状の変化方法も変えることができる。ま
た、ドリップモールディングはドリップモールディング
単体の場合でもよいし、本願明細書に開示のウエザース
トリップリテーナーを有するドリップモールディングで
あってもよい。さらに図4〜5、図8、図9〜10およ
び図11に示す実施形態では、いずれもカッターを使用
する例を示したが、これらに代えて可動型を樹脂押出口
の一部を塞ぐシャッターとして作動するように設けて、
これを移動させることができるが、この場合には樹脂押
出口の面積の増減に対応して樹脂の供給量を増減させ
る。樹脂の供給量の増減は図示しない押出機のスクリュ
ー回転数を増減制御する。
【0062】
【発明の効果】本発明の長尺複合材は、長手方向に沿っ
て同一横断面形状の共通断面部と、横断面形状が変化す
る変化断面部とを有する長尺成形材の変化断面部に位置
が変化する第1の樹脂部を、また共通断面部に外表面側
の幅および横断面形状が変化する第2の樹脂部をそれぞ
れ押出成形により一体的に形成し、両樹脂部間の樹脂部
非形成部の外表面側の幅を変化させるようにしたので、
外観、意匠性および樹脂部の取付安定性に優れた複合材
が得られる。
【0063】第2の樹脂部の幅と樹脂部非形成部の幅の
いずれも同一方向に拡大するように変化していると、外
観、意匠性はより優れたものになる。また第1の樹脂部
の外表面側の幅および横断面形状が変化していると、外
観、意匠性はさらに優れたものとなる。第1および第2
の樹脂部は押出成形により形成されるため、横断面形状
が変化する場合でも軟化状態において変化することにな
り、優れた外観を呈する。
【0064】長尺複合材がセンタ部からフロント部およ
び/またはリヤ部が伸びる車両用ドリップモールディン
グであり、フロント部および/またはリヤ部における長
尺成形材、第2の樹脂部および樹脂部非形成部の幅が変
化している場合は、外観、意匠性、樹脂部の取付安定性
に優れたドリップモールディングが得られる。
【0065】本発明の製造方法および装置によれば、可
動型により長尺成形材の変化断面部に樹脂部を形成する
とともに、第2の可動型により共通断面部に横断面形状
の変化する第2の樹脂部を形成するため、横断面形状が
変化する長尺複合材を押出成形により容易に製造するこ
とができ、この場合、簡単な装置を用いて、全体が一体
化して優れた外観を有する状態で、連続して上記長尺複
合材を製造することができる。
【0066】第2の可動型が横断面変化機構としてカッ
ターを有し、固定型の樹脂押出口から押出される第2の
樹脂部の可変部から除去部を除去することにより、第2
の樹脂部の幅および横断面形状を変化させるようにする
と、簡単な構構により、第2の樹脂部の外表面側の幅お
よび横断面形状を変化させることができる。
【0067】第2の可動型が横断面変化機構として固定
型の樹脂押出口に対向して設けられた樹脂流路を介して
押出口から第2の樹脂部の可変部を押出し、別途設けら
れたカッターにより除去部を除去することにより、第2
の樹脂部の幅および横断面形状を変化するようにする
と、第2の樹脂部の可変部を長尺成形材に一体化した状
態で押出することができ、樹脂部の取付安定性は高くな
る。
【0068】第1の可動型が第1の樹脂部の横断面変化
機構を有する場合は、簡単な構成により第2の樹脂部の
幅および横断面形状を変化させることができる。
【0069】長尺成形材として金属ストリップの折り曲
げ成形品を用いる場合は、ロール成形等により長尺成形
品を容易に成形することができ、しかも押出成形と連続
する工程で処理することができる。
【0070】連続した長尺成形材を押出成形型に供給し
て第1および第2の樹脂部を形成した後所定の位置で切
断することにより、連続処理を可能にし、生産効率を高
くすることができる。
【0071】長尺成形材として金属等の押出成形品を用
いる場合は、別途成形した材料を用いて押出成形するこ
とができ、順次押出成形型に供給して成形することによ
り連続して処理を行うことができる。
【0072】樹脂部形成後に横断面形状を変化させるこ
とにより、複雑な横断面形状の長尺複合材を容易に製造
することができる。
【0073】長尺成形材の通過量に応じて第1および第
2の可動型の移動量を制御する駆動装置を設けると、変
化断面部の断面変化に対応して第1の樹脂部を所定位置
に正確に形成し、第2の横断面形状を変化させることが
できる。
【0074】ロール成形装置を押出成形装置と組合せて
設ける場合は、金属ストリップから長尺成形材を形成し
て押出成形を連続して行うことができ、製造効率が高く
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における長尺複合材を示す正面図であ
る。
【図2】(a)は図1のA−A断面図、(b)はB−B
断面図、(c)はC−C断面図である。
【図3】実施形態の製造装置の系統図である。
【図4】図3のD−D断面図である。
【図5】図4のE−E断面図である。
【図6】成形型の一部の正面図である。
【図7】切断前の長尺複合材の正面図である。
【図8】他の実施形態の製造装置を示す図3のD−D相
当断面図である。
【図9】さらに他の実施形態の製造装置を示す図3のD
−D相当断面図である。
【図10】図9のF−F相当断面図である。
【図11】さらに他の実施形態の製造装置の一部を示す
図3のD−D相当断面図である。
【図12】さらに他の長尺複合材を示し、(a)は図1
のA−A相当断面図、(b)はB−B相当断面図、
(c)はC−C相当断面図である。
【符号の説明】
1 長尺複合材 1a フロント部 1b センター部 1c リヤ部 2 長尺成形材 2a 変化断面部 2b 共通断面部 3 第1の樹脂部 4 第2の樹脂部 5 ルーフパネル 6a フロントピラーパネル 6b リヤピラーパネル 7a フロントウインドウ 7b リヤウインドウ 8a フロントドア 8b リヤドア 9a フロントフェンダパネル 9b リヤフェンダパネル 11 取付部 12、13 保持部 14 折返し部 15 光輝部 16 金属ストリップ 17 中間材 18 余剰材 19 樹脂 20 アンコイラ 21a、21b、21c ロール成形機 22 スリッタ 23 コーティング装置 24 焼付装置 25a、25b 検出装置 26 押出成形型 27 冷却装置 28 引取機 29 切断装置 30 制御装置 31 固定型 32 可動型 32a 第2の可動型 33 樹脂供給路 34、35、43 樹脂流路 36、36a、36b 通路 37 保持部材 38、38a、45 押出口 39、39a ガイド部材 40、40a 駆動装置 41、41a、41b ロッド 42 保持部 44 連絡口 46 ピン 47 支持台 48、48b、カッタ 49 押圧ローラ

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に沿ってほぼ同一の横断面形状
    を有する共通断面部、および長手方向に沿って変化する
    横断面形状を有する変化断面部により外表面側の幅が変
    化するように形成された長尺成形材と、 この長尺成形材の変化断面部に沿って共通断面部からの
    位置が変化するように、長手方向に沿って連続して形成
    された第1の樹脂部と、 長尺成形材の共通断面部に沿って外表面側の幅および横
    断面形状が変化するように、長手方向に沿って連続して
    形成された第2の樹脂部と、 長尺成形材の外表面側の第1および第2の樹脂部間に、
    長手方向に沿って幅が変化するように連続して形成され
    た樹脂部非形成部とを有する押出成形材からなることを
    特徴とする横断面変化長尺複合材。
  2. 【請求項2】 第2の樹脂部の幅と樹脂部非形成部の幅
    のいずれも同一方向に拡大するように変化している請求
    項1記載の長尺複合材。
  3. 【請求項3】 長尺複合材がセンタ部からフロント部お
    よび/またはリヤ部が伸びる車両用ドリップモールディ
    ングであり、フロント部および/またはリヤ部における
    長尺成形材、第2の樹脂部および樹脂部非形成部の幅が
    変化している請求項1または2記載の長尺複合材。
  4. 【請求項4】 長尺成形材が金属異形材からなる請求項
    1ないし3のいずれかに記載の長尺複合材。
  5. 【請求項5】 金属異形材が金属ストリップのロール成
    形品からなる請求項4記載の長尺複合材。
  6. 【請求項6】 金属異形材が金属の押出成形材からなる
    請求項4記載の長尺複合材。
  7. 【請求項7】 第1の樹脂部の外表面側の幅および横断
    面形状が長手方向に沿って変化している長尺複合材。
  8. 【請求項8】 固定型と第1および第2の可動型を有す
    る押出成形型に、 長手方向に沿ってほぼ同一の横断面形状を有する共通断
    面部および長手方向に沿って変化する横断面形状を有す
    る変化断面部を有する長尺成形材をその長手方向に連続
    して供給し、 長尺成形材の共通断面部を前記押出成形型の固定型に、
    変化断面部を第1の可動型にそれぞれ対応させて長手方
    向に通過させ、 変化断面部の通過に伴って長尺成形材の通過方向と交差
    し変化断面部の変化する方向に第1の可動型を移動させ
    ながら、第1の可動型に形成された樹脂押出口から樹脂
    を押出して、変化断面部にその変化を対応させて長手方
    向に連続する第1の樹脂部を形成し、 共通断面部の通過に伴って固定型および/または第2の
    可動型に形成された樹脂押出口から樹脂を押出しなが
    ら、この樹脂押出口に対向して設けられた横断面変化機
    構を有する第2の可動型を長尺成形材の通過方向と交差
    する方向に移動させて、共通断面部に長手方向に連続し
    かつ横断面形状が変化する第2の樹脂部を形成すること
    により押出成形材を得ることを特徴とする横断面変化長
    尺複合材の製造方法。
  9. 【請求項9】 長尺成形材として金属ストリップを折り
    曲げ成形した長尺成形材を用いる請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 金属ストリップをロール成形により折
    り曲げ成形した長尺成形材を用いる請求項9記載の方
    法。
  11. 【請求項11】 連続した長尺成形材を押出成形型に供
    給して第1および第2の樹脂部を形成した後所定の位置
    で切断する請求項8ないし10のいずれかに記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 所定の長さに切断された長尺成形材を
    順次押出成形型に供給する請求項8ないし10のいずれ
    かに記載の方法。
  13. 【請求項13】 金属の押出成形材からなり予め所定の
    長さに切断された長尺成形材を用いる請求項12記載の
    方法。
  14. 【請求項14】 第2の樹脂部の一部を長尺成形材から
    分離した状態で形成した後、長尺成形材と一体化させる
    ようにした請求項8ないし13のいずれかに記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 第2の可動型の横断面変化機構として
    カッターを設け、第2の可動型を移動させて、固定型の
    樹脂押出口より押出される第2の樹脂部の可変部から除
    去部をカッターで分離して除去することにより、第2の
    樹脂部の幅および横断面形状を変化させるようにした請
    求項8ないし14のいずれかに記載の方法。
  16. 【請求項16】 第2の可動型の横断面変化機構として
    シャッターを設け、第2の可動型を移動させて、固定型
    の樹脂押出口より押出される第2の樹脂部の可変部に対
    応する樹脂出口の一部をシャッターで塞ぐことにより、
    第2の樹脂部の幅および横断面形状を変化させるように
    した請求項8ないし14のいずれかに記載の方法。
  17. 【請求項17】 第2の可動型の横断面変化機構とし
    て、固定型の樹脂押出口に対向する樹脂流路および押出
    口を設け、前記樹脂流路を介して押出口から第2の樹脂
    部の可変部を押出しながら第2の可動型を移動させ、別
    途設けられたカッターにより除去部を分離して除去する
    ことにより第2の樹脂部の幅および横断面形状を変化さ
    せるようにした請求項8ないし14のいずれかに記載の
    方法。
  18. 【請求項18】 第1の可動型に横断面変化機構を設
    け、第1の樹脂部の外表面側の幅および横断面形状を変
    化させるようにした請求項8ないし17のいずれかに記
    載の方法。
  19. 【請求項19】 第1および第2の樹脂部を形成後さら
    に長尺成形材の横断面形状を変化させる請求項8ないし
    18のいずれかに記載の方法。
  20. 【請求項20】 長手方向に沿ってほぼ同一の横断面形
    状を有する共通断面部および長手方向に沿って変化する
    横断面形状を有する変化断面部を有する長尺成形材をそ
    の長手方向に連続して供給して、供給された長尺成形材
    に長手方向に沿って第1および第2の樹脂部を形成する
    押出成形型を備え、 前記押出成形型は、長尺成形材の共通断面部を通過させ
    るように押出成形型に設けられた固定型と、長尺成形材
    の変化断面部を通過させて第1の樹脂部を形成するよう
    に押出成形型に設けられた第1の可動型と、共通断面部
    に横断面形状の変化する第2の樹脂部を形成する第2の
    可動型とを備え、 第1の可動型は、樹脂押出口を有し、変化断面部の通過
    に対応して長尺成形材の通過方向と交差し、変化断面部
    の変化の方向に移動しながら前記押出口から樹脂を押出
    して変化断面部にその変化に対応するように樹脂部を形
    成するように構成され、 第2の可動型は横断面変化機構を有し、共通断面部の通
    過に伴って長尺材の通過方向と交差する方向に移動し
    て、固定型の樹脂押出口から押出される第2の樹脂部の
    横断面形状を変化させることにより複合材を製造するよ
    うに構成されていることを特徴とする横断面変化長尺複
    合材の製造装置。
  21. 【請求項21】 第2の可動型が横断面変化機構として
    カッターを有し、固定型の樹脂押出口から押出される第
    2の樹脂部の可変部から除去部を分離して除去すること
    により、第2の樹脂部の幅および横断面形状を変化させ
    るようにされた請求項20記載の装置。
  22. 【請求項22】 第2の可動型が横断面変化機構とし
    て、固定型の樹脂押出口に対向して設けられた樹脂流路
    および押出口を有し、前記樹脂流路を介して押出口から
    第2の樹脂部の可変部を押出し、別途設けられたカッタ
    ーにより除去部を除去することにより、第2の樹脂部の
    幅および横断面形状を変化するようにされた請求項20
    記載の装置。
  23. 【請求項23】 第1の可動型が第1の樹脂部の横断面
    変化機構を有する請求項20ないし22のいずれかに記
    載の装置。
  24. 【請求項24】 長尺成形材の通過量に応じて第1およ
    び第2の可動型の移動量を制御する駆動装置を備えてい
    る請求項20〜23のいずれかに記載の装置。
  25. 【請求項25】 金属ストリップを折り曲げ成形して長
    尺成形材を形成するロール成形装置を備えている請求項
    20〜24のいずれかに記載の装置。
  26. 【請求項26】 第2の可動型は長尺成形材から分離し
    た状態で第2の樹脂部を形成するように構成され、分離
    された第2の樹脂部を長尺成形材に一体化させる押圧部
    材を有する請求項20ないし25のいずれかに記載の装
    置。
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