JPH10225961A - 射出成形用金型 - Google Patents
射出成形用金型Info
- Publication number
- JPH10225961A JPH10225961A JP3021997A JP3021997A JPH10225961A JP H10225961 A JPH10225961 A JP H10225961A JP 3021997 A JP3021997 A JP 3021997A JP 3021997 A JP3021997 A JP 3021997A JP H10225961 A JPH10225961 A JP H10225961A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- cooling
- main body
- mold
- injection molding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ゲート5近傍や、コーナー部近傍などのよう
に局部的に高温に成りやすい部位を有する場合において
も、冷却不良による製品寸法精度の低下や外観不良がな
く、生産性の低下も防ぐことのできる射出成形用金型を
提供する。 【解決手段】 冷却管水路2113を有する金型であっ
て、冷却管路2113の一部に冷却媒体滞留部2114
が設けられている。
に局部的に高温に成りやすい部位を有する場合において
も、冷却不良による製品寸法精度の低下や外観不良がな
く、生産性の低下も防ぐことのできる射出成形用金型を
提供する。 【解決手段】 冷却管水路2113を有する金型であっ
て、冷却管路2113の一部に冷却媒体滞留部2114
が設けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形用金型に
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば塩化ビニル系樹脂のよ
うに、耐熱性の劣る樹脂を射出成形により成形する際、
射出成形用金型には、冷却効率を上げるために、図4に
示すような螺旋状の冷却管路(ハ)を有する金型が使用
されてきた。この場合、コア(イ)内に螺旋状の冷却管
路(ハ)が設けられたブッシュ(ロ)を嵌合させること
により、冷却効率を上げるとともに、金型の加工を容易
にしている。
うに、耐熱性の劣る樹脂を射出成形により成形する際、
射出成形用金型には、冷却効率を上げるために、図4に
示すような螺旋状の冷却管路(ハ)を有する金型が使用
されてきた。この場合、コア(イ)内に螺旋状の冷却管
路(ハ)が設けられたブッシュ(ロ)を嵌合させること
により、冷却効率を上げるとともに、金型の加工を容易
にしている。
【0003】しかし、例えば図1に示すような、管継手
を成形する金型にあたっては、ゲート5近傍、成形品の
コーナー部のような局所的に高温になる部位において
は、冷却不足のためヒケなどの外観不良、製品寸法精度
の低下などの問題が発生していた。この場合、成形条件
を適宜変更することにより若干の改良はできるが、成形
品の冷却時間が長くなり、結果的に生産性が低下するな
どの問題があった。
を成形する金型にあたっては、ゲート5近傍、成形品の
コーナー部のような局所的に高温になる部位において
は、冷却不足のためヒケなどの外観不良、製品寸法精度
の低下などの問題が発生していた。この場合、成形条件
を適宜変更することにより若干の改良はできるが、成形
品の冷却時間が長くなり、結果的に生産性が低下するな
どの問題があった。
【0004】そこで、一般に、局所的に高温になる部位
近傍に冷却管路を設ける構造が提案されている(実開平
5−78520号公報等)。
近傍に冷却管路を設ける構造が提案されている(実開平
5−78520号公報等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この場
合、冷却媒体の経路が別途必要になるため金型の制作費
用が高くなる。特に前述したように、塩化ビニル系樹脂
を成形する場合においては、耐蝕性を上げるために、金
型材料としてステンレス鋼を採用することが多いので、
特に金型の制作費用が嵩む等の問題があるばかりでな
く、ステンレス鋼は、熱伝導率が低いため生産性が低下
するという問題もあった。
合、冷却媒体の経路が別途必要になるため金型の制作費
用が高くなる。特に前述したように、塩化ビニル系樹脂
を成形する場合においては、耐蝕性を上げるために、金
型材料としてステンレス鋼を採用することが多いので、
特に金型の制作費用が嵩む等の問題があるばかりでな
く、ステンレス鋼は、熱伝導率が低いため生産性が低下
するという問題もあった。
【0006】本発明の目的は、上記の課題を解決し、ゲ
ート近傍や、コーナー部近傍などのように局部的に高温
に成りやすい部位を有する場合においても、冷却不良に
よる製品寸法精度の低下や外観不良がなく、生産性の低
下も防ぐことのできる射出成形用金型を提供することに
ある。
ート近傍や、コーナー部近傍などのように局部的に高温
に成りやすい部位を有する場合においても、冷却不良に
よる製品寸法精度の低下や外観不良がなく、生産性の低
下も防ぐことのできる射出成形用金型を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載(以下「本
発明1」という)の射出成形用金型は、冷却用配管を有
する金型であって、冷却用配管の一部に冷却媒体滞留部
が設けられていることを特徴とする。上記冷却媒体滞留
部は、ゲート近傍や、コーナー部近傍などのように、局
部的に高温に成りやすい部位に設けられるのが好まし
い。
発明1」という)の射出成形用金型は、冷却用配管を有
する金型であって、冷却用配管の一部に冷却媒体滞留部
が設けられていることを特徴とする。上記冷却媒体滞留
部は、ゲート近傍や、コーナー部近傍などのように、局
部的に高温に成りやすい部位に設けられるのが好まし
い。
【0008】上記冷却用配管は、コアが設けられた金型
の場合の場合には、コア内に螺旋状の冷却管路が設けら
れたブッシュを嵌合させてもよい。なお、上記ブッシュ
は、必要に応じて段付構造とされていてもよい。
の場合の場合には、コア内に螺旋状の冷却管路が設けら
れたブッシュを嵌合させてもよい。なお、上記ブッシュ
は、必要に応じて段付構造とされていてもよい。
【0009】上記射出成形用金型の、キャビティを形成
する部位(上記コアの外面を含む)は、必要に応じてセ
ラミックコーティング、硬質クロムメッキ、無電解ニッ
ケルメッキ、ニッケル−タングステン合金等による表面
処理(メッキを含む)が施されていてもよい。
する部位(上記コアの外面を含む)は、必要に応じてセ
ラミックコーティング、硬質クロムメッキ、無電解ニッ
ケルメッキ、ニッケル−タングステン合金等による表面
処理(メッキを含む)が施されていてもよい。
【0010】請求項2記載(以下「本発明2」という)
の射出成形用金型は、本発明1の射出成形用金型の冷却
媒体滞留部近傍が、高熱伝導性材料で形成されているこ
とを特徴とする。
の射出成形用金型は、本発明1の射出成形用金型の冷却
媒体滞留部近傍が、高熱伝導性材料で形成されているこ
とを特徴とする。
【0011】上記高熱伝導性材料とは、通常金型材料と
して使用される鋼材より熱伝導率の高い材料であれば特
に限定されず、銅合金、アルミニウム合金、亜鉛合金等
が挙げられ、特に熱伝導率の高いベリリウム銅、黄銅、
青銅を始めとする銅合金が好ましい。
して使用される鋼材より熱伝導率の高い材料であれば特
に限定されず、銅合金、アルミニウム合金、亜鉛合金等
が挙げられ、特に熱伝導率の高いベリリウム銅、黄銅、
青銅を始めとする銅合金が好ましい。
【0012】上記高熱伝導性材料の熱伝導率は特に限定
されないが、低すぎると冷却不良の改良効果が小さいた
め、0.2cal/cm・sec・℃以上が好ましく、
0.25cal/cm・sec・℃以上がより好まし
い。
されないが、低すぎると冷却不良の改良効果が小さいた
め、0.2cal/cm・sec・℃以上が好ましく、
0.25cal/cm・sec・℃以上がより好まし
い。
【0013】(作用)本発明1の射出成形用金型は、冷
却用配管を有する金型であって、冷却用配管の一部に冷
却媒体滞留部が設けられているので、ゲート近傍や、コ
ーナー部近傍などのように局部的に高温に成りやすい部
位を有する場合においても、冷却不良による製品寸法精
度の低下や外観不良がなく、生産性の低下も防ぐことが
できる。
却用配管を有する金型であって、冷却用配管の一部に冷
却媒体滞留部が設けられているので、ゲート近傍や、コ
ーナー部近傍などのように局部的に高温に成りやすい部
位を有する場合においても、冷却不良による製品寸法精
度の低下や外観不良がなく、生産性の低下も防ぐことが
できる。
【0014】本発明2の射出成形用金型は本発明1にお
いて冷却媒体滞留部近傍が、高熱伝導性材料で形成され
ているので、さらに冷却効率を上げることができる。
いて冷却媒体滞留部近傍が、高熱伝導性材料で形成され
ているので、さらに冷却効率を上げることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
しつつ詳細に説明する。図1は、本発明1及び2の射出
成形用金型の一例を示す正面図である。
しつつ詳細に説明する。図1は、本発明1及び2の射出
成形用金型の一例を示す正面図である。
【0016】図1において、1は本発明の射出成形用金
型の移動型、2は移動型1の外型3内に設けられたコア
であり、コア2は2個の小コア21、22とから構成さ
れている。
型の移動型、2は移動型1の外型3内に設けられたコア
であり、コア2は2個の小コア21、22とから構成さ
れている。
【0017】図1に示すように、双方の小コア21、2
2のコアリング212、222はスライド板217、2
27に取付けられ、スライド板217、227はガイド
218、228に沿って矢印で示すように往復移動可能
に設けられている。
2のコアリング212、222はスライド板217、2
27に取付けられ、スライド板217、227はガイド
218、228に沿って矢印で示すように往復移動可能
に設けられている。
【0018】移動型1と図示しない固定型との閉合時に
は、図1に示すように、小コア21は小コア22に衝合
されており、小コア21と小コア22との周囲と移動型
1の外型3と図示しない固定型の外型との間にはキャビ
ティ4が形成され、ゲート5を解してランナー6から樹
脂が注入可能とされている。
は、図1に示すように、小コア21は小コア22に衝合
されており、小コア21と小コア22との周囲と移動型
1の外型3と図示しない固定型の外型との間にはキャビ
ティ4が形成され、ゲート5を解してランナー6から樹
脂が注入可能とされている。
【0019】図2は図1に示す射出成形用金型の要部を
示す一部切欠断面図である。本発明1及び2の射出成形
用金型のコア2aにおいては、一方のコア21は、基本
的に鋼材からなるコア本体211と、コア本体211先
端部を覆うように設けられた冷却媒体滞留部2114の
近傍に、銅合金で形成された、熱伝導性材料部216と
からなる。コア本体は、基部がステンレス鋼製のコアリ
ング212の凹部213に挿嵌され、ボルト214によ
りコアリング212に取付けられている。又、小コア2
1の、小コア22との衝合凹面215を除く外面には、
ニッケル−タングステン合金がメッキされている。
示す一部切欠断面図である。本発明1及び2の射出成形
用金型のコア2aにおいては、一方のコア21は、基本
的に鋼材からなるコア本体211と、コア本体211先
端部を覆うように設けられた冷却媒体滞留部2114の
近傍に、銅合金で形成された、熱伝導性材料部216と
からなる。コア本体は、基部がステンレス鋼製のコアリ
ング212の凹部213に挿嵌され、ボルト214によ
りコアリング212に取付けられている。又、小コア2
1の、小コア22との衝合凹面215を除く外面には、
ニッケル−タングステン合金がメッキされている。
【0020】コア本体211の内部には、空洞2111
が設けられ、空洞2111には冷却ブッシュ2112が
挿入され、冷却ブッシュ2112には冷却管路2113
が設けられて、上記冷却媒体滞留部2114に連通され
ている。
が設けられ、空洞2111には冷却ブッシュ2112が
挿入され、冷却ブッシュ2112には冷却管路2113
が設けられて、上記冷却媒体滞留部2114に連通され
ている。
【0021】図3は、本発明1及び2の射出成形用金型
の別の一例の要部を示す一部切欠断面図である。図3に
示す本発明1及び2の射出成形用金型のコア2bには、
コア本体211に段差217が設けられ、得られる成形
品の冷却が均一となるようになされている。
の別の一例の要部を示す一部切欠断面図である。図3に
示す本発明1及び2の射出成形用金型のコア2bには、
コア本体211に段差217が設けられ、得られる成形
品の冷却が均一となるようになされている。
【0022】図3に示す射出成形用金型のコア2bの他
の点については、図1、2に示す射出成形用金型のコア
2と同一の符号をつけることにより説明を省略する。
の点については、図1、2に示す射出成形用金型のコア
2と同一の符号をつけることにより説明を省略する。
【0023】
【発明の効果】本発明1の射出成形用金型は上述のよう
な構成とされているので、冷却不良による製品寸法精度
の低下や外観不良がなく、生産性の低下も防ぐことがで
きる。
な構成とされているので、冷却不良による製品寸法精度
の低下や外観不良がなく、生産性の低下も防ぐことがで
きる。
【0024】本発明2の射出成形用金型は上述のような
構成とされているので、さらに冷却効率を上げることが
できる。
構成とされているので、さらに冷却効率を上げることが
できる。
【0025】
【図1】本発明1及び2の射出成形用金型の一例を示す
正面図である。
正面図である。
【図2】図1に示す射出成形用金型の要部を示す一部切
欠断面図である。
欠断面図である。
【図3】本発明1及び2の射出成形用金型の別の一例の
要部を示す一部切欠断面図である。
要部を示す一部切欠断面図である。
【図4】従来の射出成形用金型の要部を示す一部切欠断
面図である。
面図である。
216 高熱伝導性材料部 2113 冷却管路 2114 冷却媒体滞留部
Claims (2)
- 【請求項1】 冷却管路を有する金型であって、冷却管
路の一部に冷却媒体滞留部が設けられていることを特徴
とする射出成形用金型。 - 【請求項2】 冷却媒体滞留部近傍が、高熱伝導性材料
で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の射
出成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3021997A JPH10225961A (ja) | 1997-02-14 | 1997-02-14 | 射出成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3021997A JPH10225961A (ja) | 1997-02-14 | 1997-02-14 | 射出成形用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10225961A true JPH10225961A (ja) | 1998-08-25 |
Family
ID=12297619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3021997A Pending JPH10225961A (ja) | 1997-02-14 | 1997-02-14 | 射出成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10225961A (ja) |
-
1997
- 1997-02-14 JP JP3021997A patent/JPH10225961A/ja active Pending
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