JP2560914Y2 - 成形用金型 - Google Patents

成形用金型

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JP2560914Y2
JP2560914Y2 JP1991094207U JP9420791U JP2560914Y2 JP 2560914 Y2 JP2560914 Y2 JP 2560914Y2 JP 1991094207 U JP1991094207 U JP 1991094207U JP 9420791 U JP9420791 U JP 9420791U JP 2560914 Y2 JP2560914 Y2 JP 2560914Y2
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mold
heating
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molding
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昭男 岡本
守恵 幸谷
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は金属あるいは樹脂等の成
形用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4および図5は従来金型の断面図を示
す。図4は機械加工または鋳造法で製作した金型1に,
ドリルなどの穿孔道具を用いて所望する箇所に加熱また
は冷却媒体通路用溝2を穿設していた。また,図5は熱
伝導性の良い金属管5を金型の表面近傍に鋳ぐるみ鋳造
法によって一体鋳造し,加熱または冷却媒体通路用溝3
を形成していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが,前述した成
形用金型を製造する場合,まず,図4に示すような金型
1に加熱または冷却媒体通路用溝2を穿設する場合に
は, 加熱または冷却媒体通路用溝2が直線的にしか加工
できないため,金型成形面の凹凸部で加熱,冷却ムラが
生じる。そのため,成形品の表面性不良,変形,焼付き
等の成形不良が発生する。 加熱または冷却媒体通路用溝2を金型成形面に沿っ
て金型成形面の表面近傍に配設することができないた
め,金型成形面の加熱・冷却に時間を要し,成形サイク
ルが長くなる。 金型成形面が複雑形状を有している場合には機械加
工は極めて困難であり,かつ,加工費が高い。
【0004】次に,図5に示すように,金型1内に加熱
または冷却媒体通路用溝3を鋳ぐるみ法によって形成す
る場合には, 金型成形面の表面近傍に成形面に沿った加熱または
冷却媒体通路用溝2が配設できる反面,金型成形面の凹
凸度に応じて鋳ぐるみ用金属管5の曲げ加工が困難であ
る。 さらに,金型成形面の凹凸形状が極めて複雑な場
合,成形面に沿った形状の鋳ぐるみ用金属管5の加工が
不可能となる。 金型1の製作以外に鋳ぐるみ用金属管5の加工およ
び鋳ぐるみ用金属管5の金型1への取付加工工程などが
増える。 などの問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上述べたような問題点
を解決するために、本考案においては、金型成形面の表
面近傍に加熱または冷却媒体通路用溝を設けた成形用金
型において、コンポジットショウ鋳造によって製作され
前記加熱または冷却媒体用通路溝を分割面とし金型
表面材と、前記金型表面材と一体的に組合わせて金型を
構成するバックアップ材とからなるようにした。
【0006】
【作用】金型キャビティに面して成形品を形成する金型
表面材と,前記金型表面材を保持するバックアップ材と
を組合せて金型を構成する。前記金型表面材の成形面の
近傍に加熱または冷却媒体通路用溝の半分を配設し,他
方バックアップ材表面の金型表面材側に加熱または冷却
媒体通路用溝の半分が配設してあり,金型表面材とバッ
クアップ材とを組合せることによって加熱または冷却媒
体通路用溝を構成する。従来不可能であった複雑形状の
金型でも加熱または冷却媒体通路用溝を所望する位置に
容易に配設できる。
【0007】
【実施例】以下,実施例を用いて本考案を詳細に説明す
る。図1は金型表面材の製造法を示す説明図,図2は金
型のバックアップ材の製造法を示す説明図,図3は金型
表面材とバックアップ材とで構成される組合せ金型の断
面図を示す。
【0008】本考案では,図3(1)に示すように,別
々に製作した金型表面材10とバックアップ材11を組
合せて1つの雄金型20を形成する。雌金型も前記雄金
型と同様に製造することができる。
【0009】本実施例では雄金型20を構成する金型表
面材10とバックアップ材11の製造法を説明する。ま
ず図1によって金型表面材11の製造方法を説明する。
金型表面材11はコンポジットショウ鋳型によって製造
される。まず,下型13上に上型12を載置しキャビテ
ィ部15を形成する(図1(1))。下型13はバック
アップ鋳型13aとセラミックシェル層13bから構成
されている。上型12には湯口16,湯道17および図
示しない押湯が設けられる。また,上型12にはキャビ
ティ部15に接する表面部19の裏面に半円形状を有し
た加熱または冷却媒体通路用溝6を同一ピッチで配設し
てある。
【0010】ここで上型12の加熱または冷却媒体通路
用溝6の配設は,一般的に金型成形面の形状,成形条件
から最適になるように考慮され,金型成形面から常に等
距離になるように,より金型成形面の近傍に,かつ,金
型成形面に沿って配設される。また,加熱または冷却媒
体通路用溝6の断面形状は,本実施例では図1(3)に
示すように半円形状にしたが,熱伝導性が最適になるよ
うに任意の形状に選択可能である。なお,符号21は鋳
枠を示す。
【0011】次に,図2によってバックアップ材11の
製造方法を説明する。前述した金型表面材11と同様に
コンポジットショウ鋳型によって製造される。まず,下
型23上に上型24を載置し,キャビティ部25を形成
する(図2(1))。上型24には湯口26,湯道27
および図示しない押湯が設けられる。また,下型23に
は凹凸形状に沿って加熱または冷却媒体通路用溝6が配
設され,前記した金型表面材10と組合せて一体構成し
た時に加熱または冷却媒体通路用溝6の断面形状が半円
形や矩形形状を有するようになっている。従って,加熱
または冷却媒体通路用溝6の配設は,前記金型表面材1
0に配設した加熱または冷却媒体通路用溝6と同様一般
的に金型成形面の形状,成形条件から最適になるように
考慮され,金型成形面から常に等距離になるように,よ
り金型成形面の近傍に,かつ,金型成形面に沿って配設
される。なお,加熱または冷却媒体通路用溝6の断面形
状は,前記金型表面材10と同様に熱伝導性が最適にな
るように任意の形状に選択可能であり,本実施例では図
2(3)に示すように半円形形状とした。
【0012】前記したように,図1においては金型表面
材10(図1(2))を,また図2においてはバックア
ップ材11(図2(2))をそれぞれ別々に製造した
後,図3(1)に示すように組合せて1つの雄金型20
を形成する。金型表面材10とバックアップ材11との
接触部には耐熱性を有したパッキン28を介在させてボ
ルト等によって結合し加熱または冷却媒体が外部に漏洩
するのを防止している。しかし,図3(2)に示すよう
に金型表面材10とバックアップ材11を組合せること
によって,円形形状を有した加熱または冷却媒体通路用
溝2を形成するが加熱または冷却媒体が隣接する加熱ま
たは冷却媒体通路用溝6間で漏洩しても外部に漏洩しな
いため金型の加熱または冷却に影響を及ぼさない。
【0013】また,加熱または冷却媒体導入口30およ
び加熱または冷却媒体導出口31には配管接続が可能な
ようにネジ29が刻設されている。なお,本実施例にお
いては,加熱または冷却媒体通路用溝6を同一ピッチで
配設したが,金型1の複雑形状度に応じてピッチを変え
てもよい。なおまた,本実施例においては,加熱または
冷却媒体通路用溝6を金型表面材10およびバックアッ
プ材11の両方に配設したが,金型表面材10およびバ
ックアップ材11のどちらか一方のみとしてもよい。
【0014】
【考案の効果】以上説明したことからも明らかなよう
に、本考案においては、金型成形面の表面近傍に加熱ま
たは冷却媒体通路用溝を設けた成形用金型において、
ンポジットショウ鋳造によって製作された前記加熱また
は冷却媒体用通路溝を分割面とし金型表面材と、前記
金型表面材と一体的に組合わせて金型を構成するバック
アップ材とからなるようにしたことにより、 金型成形面の加熱・冷却ムラが無くなり、成形品の
表面不良、変形および焼付け等の成形不良が防止でき、
高品質の成形品を安定して生産することができる。 金型成形面の加熱・冷却時間が短縮され、その結
果、成形サイクルが短くなり生産性が向上する。 機械加工法や金属管鋳ぐるみ法で困難な極めて複雑
形状の金型が鋳造法により安価に製作できる。 金型の消耗、破損等による金型の交換は金型表面材
のみを取替える構造としているので交換が簡単に行なえ
る。 少品種多量生産に用いる金型などでは、金型の追加
製作が金型表面材のみでよいので、安価、かつ、短期に
金型製作ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る金型表面材の製造法を示す説明図
である。
【図2】本考案に係る金型のバックアップ材の製造法を
示す説明図である。
【図3】金型表面材とバックアップ材とで構成される組
合せ金型の断面図である。
【図4】従来の金型の断面図である。
【図5】従来の金型の断面図である。
【符号の説明】
1 金型 2,3,6 加熱または冷却媒体通路用溝 5 鋳ぐるみ用金属管 10 金型表面材 11 バックアップ材 12,24 上型 13,23 下型 15,25 キャビティ 16,26 湯口 17,27 湯道 19 表面部 20 雄金型 21 鋳枠 28 パッキン 29 ネジ 30 加熱または冷却媒体導入口 31 加熱または冷却媒体導出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−115606(JP,A) 特開 昭64−27920(JP,A) 特開 昭61−163291(JP,A) 実開 平3−70912(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型成形面の表面近傍に加熱または冷却
    媒体通路用溝を設けた成形用金型において、コンポジッ
    トショウ鋳造によって製作された前記加熱または冷却媒
    体用通路溝を分割面とし金型表面材と、前記金型表面
    材と一体的に組合わせて金型を構成するバックアップ材
    とからなることを特徴とする成形用金型。
JP1991094207U 1991-09-03 1991-09-03 成形用金型 Expired - Fee Related JP2560914Y2 (ja)

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