JPH10225614A - 粉末活性炭を用いた脱臭方法及びその装置 - Google Patents

粉末活性炭を用いた脱臭方法及びその装置

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JPH10225614A
JPH10225614A JP9047144A JP4714497A JPH10225614A JP H10225614 A JPH10225614 A JP H10225614A JP 9047144 A JP9047144 A JP 9047144A JP 4714497 A JP4714497 A JP 4714497A JP H10225614 A JPH10225614 A JP H10225614A
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JP
Japan
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activated carbon
powdered activated
active carbon
powdery active
chamber
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JP9047144A
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English (en)
Inventor
Kiyohide Idogawa
清秀 伊戸川
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CLEAN KASEI KK
Original Assignee
CLEAN KASEI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生ゴミ処理装置から発生する悪臭ガスの脱臭
に際し、圧力損失が小さく市販の排気用送風機が使用で
き、且つ交換が容易な粉末活性炭を用いた脱臭方法及び
装置とする。 【解決手段】 生ゴミ処理装置1からの悪臭ガスを吸引
し排気する竪型の排気管2内に、粉末活性炭6の通過を
阻止するフィルター4を多段に水平に横設して、上下方
向に複数の室5を形成する。各室5に粉末活性炭6を排
気用送風機3の空気流で飛散する程度に充填する。各室
5の側部に粉末活性炭6の交換口8を設ける。粉末活性
炭6層を下方の室5より上方の室5に向けて、酸性成分
用粉末活性炭層6A、中性成分用粉末活性炭層6B、塩
基成分用粉末活性炭層6Cの順に設置する。排気を上向
流で粉末活性炭6層内を通過させることにより排気中の
悪臭成分を吸着除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生ゴミや排水等の各
種処理装置から発生する悪臭ガスの脱臭に関し、詳しく
は粉末活性炭を用いた脱臭方法及びその装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、脱臭方法として、物理的な吸着、
化学的な酸化、強熱分解、生物処理、マスキング等が一
般に用いられてきた。なかでも、脱臭効果の確実性と取
り扱いの簡易さにより活性炭吸着法が主流となっている
が、メンテナンス費用の低減を図るため、洗浄又は生物
処理との組み合わせ等が用いられてきた。最近では、生
ゴミを生物分解する装置が開発され、集合住宅及び事業
所等に設置され管理されるようになったが、簡易で効果
が著しく、且つ管理も容易な脱臭装置は存在しなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、増え続けるゴミ
問題の中でも、リサイクルが困難な生ゴミを埋め立てや
焼却を行わず、微生物処理によりコンポースト化した
り、液状化後、水質浄化を行って下水道に放流する等、
バイオによる生ゴミ処理装置が普及するに伴い、その臭
気対策が早急に必要となってきた。殊に、生ゴミ処理装
置の設置利用者は、生ゴミの不衛生、とりわけ臭気を避
けることが購入動機であるため効果が確実で安定した脱
臭装置が要求されている。
【0004】悪臭ガスの脱臭において中心的な処理方法
である活性炭吸着は、膨大な比表面積を有する活性炭の
表面細孔に臭気成分を吸着させ除去する方法であると同
時に、活性炭に酸アルカリ及び触媒を添着して化学反応
能力を付与し、脱臭効果を増大させるため確実な脱臭効
果を発揮させることができる。しかし、活性炭は吸着飽
和に達すると効果がなくなることにより充填活性炭の速
やかな交換が必要となる。
【0005】そこで、悪臭ガスの脱臭には交換が容易な
粒状活性炭が充填使用されている。ところが、充填高さ
に伴い、充填粒状活性炭層を通過する排気に大きな圧力
損失(通過抵抗)が発生する。このため、風量を維持し
た静圧の大きな送排風機が必要であるため、脱臭装置の
小型化を図れない阻害要因となっている。
【0006】上記点より本発明は圧力損失が小さく市販
の排気用送風機が使用でき、且つ交換が容易な粉末活性
炭を用いた脱臭方法及びその装置を提供しようとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明方法は、処理装置からの悪臭ガスを吸引し排気す
る竪型の排気管内に、粉末活性炭の通過を阻止するフィ
ルターを多段に水平に横設して、上下方向に複数の室を
形成し、各室に粉末活性炭を排気用送風機の空気流で飛
散する程度に充填して、排気を上向流で粉末活性炭層内
を通過させることにより、排気中の悪臭成分を吸着除去
することを特徴とするものである。
【0008】又、本発明装置は、処理装置と連絡する竪
型の排気管内に、多段に水平に横設された粉末活性炭の
通過を阻止するフィルターにより上下を区画された室が
上下方向に複数設けられ、各室に排気管に設けた排気用
送風機の空気流で飛散する程度に粉末活性炭が充填され
た粉末活性炭層が形成されると共に、各室の側部に粉末
活性炭の交換口が設けられ、前記粉末活性炭層は下方の
室より上方の室に向けて酸性成分用粉末活性炭層、中性
成分用粉末活性炭層、塩基成分用粉末活性炭層の順に設
置されていることを特徴とするものである。
【0009】本発明方法及び装置は、処理装置から発生
した悪臭ガスは排気管内の各室の粉末活性炭層を通過す
ることにより粉末活性炭でその悪臭成分が悉く吸着除去
される。そして、粉末活性炭は上下を粉末活性炭の通過
を阻止するフィルターで区画された室内に、排気用送風
機の空気流で飛散する程度に充填してあるため、上向流
により室内の粉末活性炭は膨化すると共に飛散し、圧力
損失も小さくなるので市販の排気用送風機の使用が可能
となる。
【0010】又、粉末活性炭層は、下方の室より上方の
室に向けて酸性成分用粉末活性炭層、中性成分用粉末活
性炭層、塩基成分用粉末活性炭層の順に配置されている
ため、酸性成分用粉末活性炭層では悪臭成分の内硫化水
素、メチルメルカプタン等を吸着し易く、中性成分用粉
末活性炭層では悪臭成分のうち硫化メチル、二硫化メチ
ル等を吸着し易く、又塩基成分用粉末活性炭層では悪臭
成分のうちアンモニア、トリメチルアミン等の吸着がし
易く、夫々の粉末活性炭層で効率よく確実に吸着され
る。
【0011】そして、粉末活性炭が吸着飽和に達すると
室の側部の交換口より抜き取りポンプで粉末活性炭を抜
き取り、新しい粉末活性炭を交換口より充填ポンプで充
填できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態で図
面に基づき説明する。図1は本発明方法及びその装置の
一実施の形態を示す構成図、図2は同上の部分拡大断面
図である。
【0013】而して、図中1は生ゴミ処理装置であり生
ゴミ処理装置1の側部に竪型の排気管2が設けられてい
る。排気管2は下部の吸気部2A、中央部の脱臭部2B
及び上部の排気部2Cより成り、脱臭部2Bと排気部2
Cとの間に排気用送風機3が設けられている。排気用送
風機3は吸気部2Aと脱臭部2Bの間に設けてもよい。
【0014】脱臭部2Bは、内部にフィルター4が多段
に水平に横設されて上下方向に区画された複数の室5が
形成されている。フィルター4は粉末活性炭6の通過を
阻止することができるスポンジ、不織布等が使用され、
各フィルター4はその下面に網体7が補強のため設けら
れ、この網体7に取り付けられている。
【0015】前記室5内には粉末活性炭6が排気用送風
機3の空気流により飛散する程度の量が充填され粉末活
性炭6層が形成されている。この充填量は室内容積の1
0〜15%程度が最適の容量分であるが、室内容積の3
0%以下であれば圧力損失低下の工夫等により可能な容
量分である。従って、粉末活性炭の飛散は一部で充分で
あり、残りは膨化或いは拡散状態となる。圧力損失低下
の工夫としては排気管2の口径を計算し、流速を早める
方法が考えられる。流速はLV=1.0m/sec以上
とする。
【0016】又、排気管2の口径を計算し、流速を早め
ることは粉末活性炭の見掛け比重を減殺することにな
る。尚、粉末活性炭6を従来の粒状活性炭と市販品で比
較すれば、粒状活性炭の粒度は4〜8メッシュ、比表面
積1.000〜1.100m2/gであるに対し、粉末
活性炭の粒度は100メッシュ以上、比表面積1.50
0m2/g以上である。
【0017】粉末活性炭6層は下方の室5より上方の室
5に向けて2層毎に酸性成分用粉末活性炭層6A、中性
成分用粉末活性炭層6B、塩基成分用粉末活性炭層6C
の順に配置されている。そして、酸性成分用粉末活性炭
層6Aは硫化水素、メチルメルカプタンに対する吸着特
性に優れ、中性成分用粉末活性炭層6Bは硫化メチル、
二硫化メチルに対する吸着特性に優れ、又、塩基成分用
粉末活性炭層6Cはアンモニア、トリメチルアミン等の
吸着特性に優れている。
【0018】8は各室5の側部に設けた粉末活性炭6の
交換口であり、この交換口8より粉末活性炭6の充填及
び抜き取りを行う。9は交換口8の差し込み蓋、10は
生ゴミ処理装置の点検蓋である。
【0019】
【発明の効果】本発明に依れば、生ゴミや排水等の各種
処理装置から発生した悪臭ガスは排気管内の各室の粉末
活性炭層を通過することにより粉末活性炭でその悪臭成
分が吸着除去されるが、粉末活性炭層は下方の室より上
方の室に向けて、硫化水素、メチルメルカプタンに対す
る吸着特性に優れている酸性成分用粉末活性炭層、硫化
メチル、二硫化メチルに対する吸着特性に優れている中
性成分用粉末活性炭層、アンモニア、トリメチルアミン
等の吸着特性に優れている塩基成分用粉末活性炭層の順
に設置されているので効率が良く確実な脱臭効果を発揮
できる。そして、粉末活性炭を用いることにより、従来
の粒状活性炭に比べ見掛け比重の低下を図れると共に、
空気流で膨化し、飛散することにより圧力損失も小さく
なるので市販の排気用送風機の使用が可能となり経済的
効果も有する。又、粉末活性炭が吸着飽和に達すると交
換口より抜き取りポンプ及び充填ポンプで粉末活性炭の
取り替えができ、従来の様な装置の取り外しを行わずに
済み交換作業が簡素化されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示す部分拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
1 生ゴミ処理装置 2 排気管 2A 吸気部 2B 脱臭部 2C 排気部 3 排気用送風機 4 フィルター 5 室 6 粉末活性炭 6A 酸性成分用粉末活性炭層 6B 中性成分用粉末活性炭層 6C 塩基成分用粉末活性炭層 7 網体 8 交換口 9 差し込み蓋 10 点検蓋

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理装置からの悪臭ガスを吸引し排気す
    る竪型の排気管内に、粉末活性炭の通過を阻止するフィ
    ルターを多段に水平に横設して、上下方向に複数の室を
    形成し、各室に粉末活性炭を排気用送風機の空気流で飛
    散する程度に充填して、排気を上向流で粉末活性炭層内
    を通過させることにより、排気中の悪臭成分を吸着除去
    することを特徴とする粉末活性炭を用いた脱臭方法。
  2. 【請求項2】 処理装置と連絡する竪型の排気管内に、
    多段に水平に横設された粉末活性炭の通過を阻止するフ
    ィルターにより上下を区画された室が上下方向に複数設
    けられ、各室に排気管に設けた排気用送風機の空気流で
    飛散する程度に粉末活性炭が充填された粉末活性炭層が
    形成されると共に、各室の側部に粉末活性炭の交換口が
    設けられ、前記粉末活性炭層は下方の室より上方の室に
    向けて酸性成分用粉末活性炭層、中性成分用粉末活性炭
    層、塩基成分用粉末活性炭層の順に設置されていること
    を特徴とする粉末活性炭を用いた脱臭装置。
JP9047144A 1997-02-14 1997-02-14 粉末活性炭を用いた脱臭方法及びその装置 Pending JPH10225614A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100807408B1 (ko) 2007-01-19 2008-02-25 한양대학교 산학협력단 정수 및 탈취 실험 학습교구
KR100903420B1 (ko) 2007-08-24 2009-06-18 진준태 생활쓰레기 집하장에 설치되는 공기정화시스템
JP2015157263A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 有限会社川▲崎▼エンジ 生ごみ乾燥装置
CN114506946A (zh) * 2022-04-15 2022-05-17 深圳市世邦环境科技有限公司 一种挥发性废弃水体闭环消毒除臭装置
KR102519389B1 (ko) * 2022-12-13 2023-04-10 울산광역시 배기관용 악취저감필터

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