JPH10224750A - 文字・画像複合情報伝送方法及び文字・画像複合情報伝送装置 - Google Patents

文字・画像複合情報伝送方法及び文字・画像複合情報伝送装置

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JPH10224750A
JPH10224750A JP13160997A JP13160997A JPH10224750A JP H10224750 A JPH10224750 A JP H10224750A JP 13160997 A JP13160997 A JP 13160997A JP 13160997 A JP13160997 A JP 13160997A JP H10224750 A JPH10224750 A JP H10224750A
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JP13160997A
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Ikuo Kobayashi
郁夫 小林
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TASUKO DENKI KK
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TASUKO DENKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部分画像の伝送を可能とし、しかも、その部
分画像に関するサイズ等の情報伝送を可能とする文字・
画像複合情報伝送装置を提供する。 【解決手段】 外部から入力された画像信号は、画像情
報制御部3及びアナログ用モデム1により、副搬送周波
数変調を受けた低速走査式TV信号に変換され、また、
外部から入力されたその画像に関するディジタル情報
は、ディジタル用モデム2により副搬送周波数変調を受
け、モデム切替制御部4及び混在情報判別部5の制御に
より、ディジタル情報に続いて低速走査式TV信号が出
力されるようになっている一方、無線機から入力された
副搬送周波数変調されたディジタル情報及び低速走査式
TV信号が分離、復調されて、それぞれ別個に外部へ出
力されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル文字情
報及びアナログ画像情報の伝送方法及びその装置に係
り、特に、これら2つの情報の伝送効率の向上を図った
文字・画像複合情報伝送方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】情報の伝送技術には、例えば、その信号
形式によって、大別すると、ディジタル情報伝送とアナ
ログ情報伝送とがあることは良く知られている通りであ
る。いわゆるアマチュア無線通信の分野において、ディ
ジタル情報伝送の代表的なものとしては、ディジタル化
された文字情報の伝送を行うパケット通信を挙げること
ができる。また、同じく、アマチュア無線通信の分野に
おいて、アナログ情報伝送の一つとして、低速走査テレ
ビジョン信号を用いた通信、いわゆるSSTV(Slow S
can Television)通信を挙げることができる。
【0003】前者の場合、大量の情報を比較的短時間で
伝送できるというディジタル通信一般の利点を有する
が、伝送誤りが生ずることがあり、これに対しては、別
途そのための処理を施す必要があるという欠点がある。
後者の場合、多少のノイズ等により一部画像情報が壊れ
ても、画像情報の対象が図形等の比較的全体的なイメー
ジで把握容易なものである場合には、ディジタル通信の
場合のように、特別な補償処理を施す必要がないという
利点がある。
【0004】例えば、図12には、インターネットに代
表されるコンピュータネットワーク上におけるディジタ
ル情報伝送の従来例が示されており、同図を参照しつつ
従来のディジタル情報伝送の一例について説明すれば、
同図は、いわゆるTCP/IPと称されるプロトコルを
用いて、物理層として例えば、電話回線を介して情報伝
送を行う場合におけるサーバー側ホストとクライアント
側ホストの構成を、いわゆる階層化モデルにより示した
ものである。すなわち、従来、一般にハイパーテキスト
と称されているディジタル画像情報と文字情報とを含む
ディジタル情報は、HTTP、TCP及びIPの各プロ
トコルによって所定の処理が施されて、物理層を介して
サーバ側ホストとクライアント側ホストの間で相互に送
受されるようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したS
STV通信は、これまで少なくとも一画面分の伝送を基
本とするものであり、一画面の内の部分的な画像である
部分画像の伝送は、その部分画像に関する情報、すなわ
ち、その部分画像のサイズや一画面内の位置を示す座標
等に関する情報を、そのSSTV通信で送ることが困難
であったため、行われていなかった。また、画像情報を
ディジタル信号化して伝送する場合、伝送路の伝送速度
等の条件、すなわち、例えば、先に図12に示された物
理層に相当する伝送路として電話回線や無線回線を使用
する場合において、周波数帯域幅が音声信号に充分であ
っても、ディジタルデータを高速で伝送するには不十分
なときには、アナログ画像信号の伝送に比して必ずしも
短時間で済まないこともあり、むしろアナログ画像信号
として伝送したほうが伝送時間が速い場合がある。特
に、アナログ画像信号の場合には、多少のノイズによっ
て画像情報が影響を受けるようなことがあっても、受信
側で再生画像を見る場合に、ディジタル画像の場合に比
して支障を来すようなことがさほどないという特性を有
することと相俟って、ディジタル画像信号を伝送するよ
りも、アナログ画像信号を伝送するほうが効率良く、確
実な画像情報の伝達が可能となることがある。
【0006】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、部分画像の伝送を可能とし、しかも、その部分画像
に関するサイズ等の情報伝送を可能とする文字・画像複
合情報伝送方法及びその装置を提供するものである。本
発明の他の目的は、より融通性の高い画像通信を提供す
ることにある。本発明の他の目的は、伝送帯域の比較的
狭い伝送路、特に、有線電話回線や無線電話回線を介し
てのより効率の良い、かつ、確実な画像情報の伝送を可
能とする文字・画像複合情報伝送装置を提供することに
ある。本発明の他の目的は、画像信号を含むいわゆるハ
イパーテキスト形式で編集されたデータを、従来に比し
て比較短時間で伝送することが可能な文字・画像複合情
報伝送装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る文字・画像複合情報伝送方法は、低速走査式テレビジ
ョン信号を副搬送周波数変調し伝送する際、前記低速走
査式テレビジョン信号に関するディジタル情報に副搬送
周波数変調を施した信号を前記副搬送周波数変調された
低速走査式テレビジョン信号に付加して一体とし、前記
副搬送周波数変調されたディジタル情報から順に伝送す
る一方、受信側においては、前記副搬送周波数変調され
たディジタル情報と低速走査式テレビジョン信号とを分
離して、それぞれ復調し、前記ディジタル情報を参照し
て前記低速走査式テレビジョン信号から画像を再生でき
るようにしたものである。
【0008】特に、低速走査式テレビジョン信号は、一
画面中の部分的な画面に対するものであって、ディジタ
ル情報は、前記部分的な画面のサイズ、形式、名称及び
一画面中における当該画面の座標を含むものであるもの
が好適である。
【0009】かかる方法は、従来の低速走査式テレビジ
ョン信号に変調を施すと共に、この低速走査式テレビジ
ョン信号による画像に関する情報、とりわけ、ディジタ
ル信号で表された信号に低速走査式テレビジョン信号に
施されると同様な変調を施し、従来のSSTV信号の伝
送路でそのまま送れるようにし、この変調されたディジ
タル信号を先に、続いて途切れることなく変調された低
速走査式テレビジョン信号を送るようにして、特に、低
速走査式テレビジョン信号が一画面の一部についての信
号であるような場合であっても、受信側での再生を容易
にしたものである。
【0010】請求項3記載の発明に係る文字・画像複合
情報伝送装置は、外部から入力された画像信号を所定の
形式の低速走査式テレビジョン信号に変換し、この低速
走査式テレビジョン信号に副搬送周波数変調を施す画像
信号変換・変調手段と、外部から入力された前記画像信
号に関するディジタル情報を所定の信号形式のディジタ
ル信号に変換し、かつ、副搬送周波数変調を施すディジ
タル信号変換・変調手段と、前記ディジタル信号変換・
変調手段の出力信号に続いて、前記画像信号変換・変調
手段の出力信号が出力されるよう前記画像信号変換・変
調手段及び前記ディジタル信号変換・変調手段の動作制
御を行う送信制御手段と、を具備してなるものである。
【0011】かかる構成による装置は、先の請求項1記
載の方法に基づく信号の送信に適したもので、外部から
入力される画像信号は、画像信号変換・変調手段によっ
て、低速走査式テレビジョン信号に変換されるために、
外部の例えばコンピュータに蓄積される画像信号は、低
速走査式テレビジョン信号である必要はないものとなっ
ている。そして、この装置においては、先の方法と同様
に、低速走査式テレビジョン信号に変調が施され、この
低速走査式テレビジョン信号による画像に関する情報、
とりわけ、ディジタル信号で表された信号に低速走査式
テレビジョン信号に施されると同様な変調が施され、従
来のSSTV信号の伝送路でそのまま送れるような形態
とされ、この変調されたディジタル信号を先に、続いて
途切れることなく変調された低速走査式テレビジョン信
号が出力されるようになっているものである。
【0012】請求項4記載の発明に係る文字・画像複合
情報伝送装置は、上述した請求項3記載の文字・画像複
合情報伝送装置に、さらに、受信機能を付加したもので
ある。すなわち、画像に関する変調されたディジタル信
号、続いて変調された低速走査式テレビジョン信号と入
力されたものに対して、復調を施し、それぞれ別個に外
部の信号蓄積装置、例えば、コンピュータに出力できる
ようにしたものである。
【0013】請求項5記載の発明に係る文字・画像複合
情報伝送装置は、先の請求項3記載の発明に係る文字・
画像複合情報伝送装置の画像信号変換・変調手段が、外
部から低速走査式テレビジョン信号以外の形式のテレビ
ジョン信号が入力されることを前提としたものであるの
と異なり、画像信号変換・変調手段が、外部からディジ
タル低速走査式テレビジョン信号が入力されることを前
提としたものである点に特徴を有するもので、他の構成
部分は、基本的に請求項3記載の装置と同様のものであ
る。
【0014】請求項6記載の発明に係る文字・画像複合
情報伝送装置は、上述した請求項5記載の文字・画像複
合情報伝送装置に、さらに、受信機能を付加したもので
ある。すなわち、画像に関する変調されたディジタル信
号、続いて変調された低速走査式テレビジョン信号と入
力されたものに対して、復調を施し、それぞれ別個に外
部の信号蓄積装置、例えば、コンピュータに出力できる
ようにしたものである。
【0015】請求項7記載の発明に係る文字・画像複合
情報伝送装置は、外部から入力された動作状態を指定す
る信号に応じて、送信状態か受信状態かの指令を出力す
る一方、送信状態において外部のコンピュータとのデー
タの授受を行うと共に、当該データを所定のディジタル
信号形式で保持すると共に、外部からの要求に応じて当
該保持データを出力する中央処理手段と、前記中央処理
手段により送信動作が指令された場合において、前記中
央処理手段に保持されたデータが画像信号を含むもので
あって、前記中央処理手段から所定の場合に入力された
際に、当該画像信号により構成される画像についての所
定の情報を所定のディジタル信号形式で発生すると共
に、当該画像信号を所定の低速走査式アナログテレビジ
ョン信号へ変換し、前記ディジタル信号から順次出力す
る信号変換手段と、前記中央処理手段により送信動作が
指令された場合において、入力信号に対して副搬送周波
数変調を施して出力する変復調手段と、前記中央処理手
段により送信動作が指令された場合において、前記中央
処理手段に保持されたデータが画像信号を含むものであ
るか否かを判断し、画像信号を含むと判断された場合
に、前記信号変換手段の出力段と変復調手段の入力段と
を接続すると共に、前記中央処理手段から前記データが
前記信号変換手段に対して出力されるよう前記中央処理
手段へ指令する一方、前記中央処理手段に保持されたデ
ータが画像信号を含まないと判断された場合に、前記中
央処理手段から前記変復調手段へ前記データが入力され
るよう前記中央処理手段と前記変復調手段とを接続する
共に、前記中央処理手段から前記データが前記変復調手
段に対して出力されるよう前記中央処理手段へ指令する
制御手段と、を具備してなるものである。
【0016】かかる構成による装置は、いわゆるハイパ
ーテキスト形式の画像及び文字情報を、画像信号につい
てはアナログ信号に変換し副搬送周波数変調を施し、文
字情報についてはディジタル信号の状態で副搬送周波数
変調を施すことによって、音声周波数帯域の信号を伝送
可能な伝送路へ送出できるようにし、特に、ディジタル
画像を伝送する従来の場合に比して比較的短時間で効率
良く伝送するに適したものである。
【0017】請求項8記載の発明に係る文字・画像複合
情報伝送装置は、信号変換手段は、中央処理手段により
受信動作が指定された場合、外部から入力されたアナロ
グ画像信号を所定のディジタル画像信号へ変換して中央
処理手段へ出力し、変復調手段は、中央処理手段により
受信動作が指定された場合、外部から入力された副搬送
周波数変調された信号に対して復調を施して出力し、制
御手段は、中央処理手段により受信動作が指定された場
合、前記変復調手段により復調された信号が画像信号を
含むものであるか否かを判断し、画像信号を含むものと
判断された場合に、前記変復調手段の出力段と前記信号
変換手段の入力段とを接続する一方、画像信号を含まな
いと判断され場合に、前記変復調手段からの出力信号が
中央処理手段へ入力されるよう前記変復調手段と中央処
理手段とを接続し、中央処理手段は、受信動作におい
て、前記信号変換手段または前記変復調手段から入力さ
れた信号を所定の信号形式で外部へ出力するように構成
されてなるものである。
【0018】かかる構成は、上述の請求項7記載の発明
に係る文字・画像複合情報伝送装置に、さらに、受信機
能を付加したものである。すなわち、入力された副搬送
周波数変調された信号について復調を施し、その復調さ
れた信号が、特に画像信号を含むものである場合には、
ディジタル画像信号へ変換して、文字情報と共にハイパ
ーテキスト形式で外部のコンピュータへ出力できるよう
にしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1乃至図11を参照しつつ説明する。なお、以下
に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではな
く、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができる
ものである。まず、第1の例における装置の構成につい
て、図1、図2、図4及び図5を参照しつつ説明する。
この第1の例における文字・画像複合情報伝送装置は、
アマチュア無線通信におけるSSTV(Slow Scan Tele
vision)通信、すなわち、低速走査式(静止画像式)テ
レビジョン通信に好適なもので、図示されない無線受信
機から得られた図2に示されたような文字と画像情報が
複合されたSSTV信号を、例えば、図示されないコン
ピュータに入力してSSTV画像を表示させるために必
要な信号の分離、信号形式の変換等を行う一方、例え
ば、コンピュータに予め記憶された画像情報と文字情報
を入力し、図2に示されたような構成のSSTV信号
(詳細は後述)として無線送信機により送信するために
必要な処理を施すためのものである。
【0020】このような機能を有する文字・画像複合情
報伝送装置は、アナログ用モデム(図1においては「A
・MOD」と表記)1と、ディジタル用モデム(図1に
おいては「D・MOD」と表記)2と、画像情報制御部
(図1においては「IM・CT」と表記)3と、モデム
切替制御部(図1においては「MOD・CT」と表記)
4と、混在情報判別部(図1においては「S・JM」と
表記)5と、を具備してなるものである。アナログ用モ
デム1は、画像情報制御部3から入力されたSSTV信
号用のアナログ画像信号に対して、無線送信機に入力す
るために必要な変調を施す、逆に外部の図示されない無
線受信機から入力された変調された状態にあるSSTV
信号を復調するためのものである。なお、アマチュア無
線のSSTV信号の形式には、いわゆるロボットモー
ド、スコティモード、マーチンモード等種々のものがあ
るが、いずれの場合であっても、変調方式としては、一
般に副搬送周波数変調(SCFM)方式が用いられる。アナ
ログ用モデム1は、このSCFM変調を行い、また、S
CFM変調された信号の復調を行うものである。
【0021】例えば、この発明の実施の形態におけるS
STV信号のアナログ部分の信号形式が、輝度信号
(Y)と二つの色差信号(R−Y,B−Y)を分離した
コンポーネント方式であるいわゆるロボットモードに準
拠したものである場合、SCFM信号は、図4に示され
たように、同期信号のレベルに対応する変調周波数を最
低周波数の1200Hzとし、輝度信号及び色差信号の
最大レベルに対応する変調周波数を最高周波数の230
0Hzとし、輝度信号及び色差信号の最低レベルに対応
する変調周波数を1500Hzとしたものとなる。
【0022】ディジタル用モデム2は、例えば、図示さ
れない外部のコンピュータから取り込まれたディジタル
信号を所定の形式のディジタル信号に変換し、無線送信
機に入力するために必要な変調を行う一方、逆に外部の
図示されない無線受信機から入力された変調信号を復調
し、所定の形式のディジタル信号に変換等するするため
のものである。より具体的には、上述したアナログ用モ
デム1と同様に、SCFM変調及び復調を行うようにな
っているもので、例えば、ディジタル値が「0」である
場合、変調周波数を1200Hz、ディジタル値が
「1」である場合、変調周波数を2400Hzと、それ
ぞれ設定されたものである。したがって、例えば、ディ
ジタル信号がディジタルデータの前後に、ディジタル値
「1」のフラグをそれぞれ有するような形式の場合、デ
ィジタル用モデム2から出力される信号は、図5に示さ
れたように、2400Hzと1200Hzとの間で変化す
るようなものとなる。
【0023】画像情報制御部3は、外部のコンピュータ
から入力されるディジタル画像情報を、アナログ画像信
号に変換すると共に、所定の形式のSSTV信号に変換
する一方、アナログ用モデム1を介して無線受信機から
入力されたSSTV信号を、外部のコンピュータにディ
ジタル画像信号として記憶するために必要な信号変換を
行うものである。モデム切替制御部4は、次述する混在
情報制御部5の制御に応じて、先のアナログ用モデム1
とディジタル用モデム2の入出力を切り替えるものであ
る。すなわち、アナログ用モデム1とディジタル用モデ
ム2の入出力は、第1及び第2の切替スイッチ6,7に
よって切り替えられるようになっており、第1及び第2
の切替スイッチ6,7は、それぞれ切替接点6a,7
a、第1の端子6b,7b及び第2の端子6c,7cを
有してなり、切替接点6a,7aは、モデム切替制御部
4の制御により、第1の端子6b,7bまたは第2の端
子6c,7cへ接続されるようになっているものであ
る。
【0024】そして、第1の切替スイッチ6の切替接点
6aは、送信データ出力端子8に、第1の端子6bは、
アナログ用モデム1の出力端子に、第2の端子6cはデ
ィジタル用モデム2の出力端子に、それぞれ接続されて
いる。また、第2の切替スイッチ7の切替接点7aは、
受信データ入力端子9に、第1の端子7bは、アナログ
用モデム1の入力端子に、第2の端子7cは、ディジタ
ル用モデム2の入力端子に、それぞれ接続されている。
【0025】混在情報判別部5は、ディジタル用モデム
2に入力されたディジタル情報から、その入力された信
号が、この発明の実施の形態における文字・画像情報が
複合されたSSTV信号(詳細は後述)であるか否かを
判定し、該当するSSTV信号であると判定された場合
には、画像情報制御部3及びモデム切替制御部4の動作
を制御するようになっているものである。すなわち、混
在情報判別部5は、この文字・画像複合情報伝送装置が
受信データ入力端子9からの受信データを処理する受信
状態となったことを判別し、モデム切替制御部4によっ
て、第1及び第2の切替スイッチ6,7の切替接点6
a,7aが第2の端子6c,7cへ接続されるように、
モデム切替制御部4に対して制御信号を出力し、さら
に、受信データが後述する形式のSSTV信号であると
判定された場合には、所定の時間経過後、モデム切替制
御部4によって、第1及び第2の切替スイッチ6,7の
切替接点6a,7aが第1の端子6b,7bへ接続され
るように、モデム切替制御部4に対して制御信号を出力
する。
【0026】また、混在情報判別部5は、外部のコンピ
ュータから入力された信号を処理して送信データとして
無線送信機へ出力する送信状態にあることを、ディジタ
ル用モデム2に入力されたディジタル信号から判定し、
上述の受信状態と同様に、モデム切替制御部4によっ
て、第1及び第2の切替スイッチ6,7の切り替えが適
宜行われるように、モデム切替制御部4に対して制御信
号を出力する。また、画像情報制御部3は、混在情報判
別部5により後述する形式のSSTV信号が入力された
と判定された場合、外部のコンピュータから入力された
画像信号を処理してアナログ用モデム1へ出力するタイ
ミング及びアナログ用モデム1から入力された信号を処
理して外部のコンピュータへ出力するタイミングを制御
するようになっている。
【0027】しかして、かかる構成における第1の例に
おける文字・画像複合情報伝送装置の動作について、図
1、図2及び図3を参照しつつ説明する。まず、この文
字・画像複合情報伝送装置から出力される信号(又は入
力される信号)の構成について説明する。すなわち、文
字・画像複合情報伝送装置の送信データ出力端子8から
出力される(または受信データ入力端子9から入力され
る)信号は、図2に示されたように、ディジタル信号に
続けてアナログの画像信号からなるもので、全体として
はSSTV信号として無線送信機により送信され、ま
た、無線受信機により復調されるものである。なお、以
下、便宜上、このようなSSTV信号を「複合SSTV
信号」と言う。
【0028】ディジタル信号からなる部分は、図3に示
されたように、後に続く本来のアナログSSTV信号に
関する情報であり、先頭からフラグ、送信局名、受信局
名、通信制御情報、データ本体、CRC、最後に再びフ
ラグという構成となっている。ここで、先頭及び最後尾
のフラグは、通常この種のディジタルデータの送受信に
おいて使用される公知・周知の手法に基づくもので、送
受信間での同期を得るために用いられるものである。送
信局名は、この複合SSTV信号を送信する側の無線局
の名称(例えば、アマチュア無線におけるいわゆるコー
ルサイン)であり、受信局名は、この複合SSTV信号
を受信する無線局の名称である。また、通信制御情報
は、このディジタル信号の伝送に用いられる通信制御手
順(プロトコル)によって定められる通信制御に必要な
データで、例えば、プロトコルとしては、米国のARR
L(American Radio Relay League)によって設定され
たAX.25リンク層プロトコルまたはそれに準拠した
ものが好適である。
【0029】さらに、データ本体は、後続するアナログ
画像に関する情報であり、具体的には、画像のサイズ、
形式、名称、座標が所定の形式のディジタルデータとし
て表されたものである。なお、ここで、座標は、送信さ
れる画像が例えば、一画面の一部である場合、一画面中
における位置を所定の座標形式によって表すものであ
る。またさらに、CRC(Cyclic Redundancy Check)
は、公知・周知の誤り検出のためのコードが配置される
部分である。
【0030】上述のような構成のディジタル信号に続い
て、アナログ画像信号が配置されるようになっており、
このアナログ画像信号は、従来のSSTV信号に対応す
るものであるが、従来のSSTV信号と異なるのは、既
に述べたように、一画面中の部分的な画像信号であって
もよい点にある。
【0031】次に、この文字・画像複合情報伝送装置の
全体的な動作について説明する。最初に、送信の場合に
ついて説明する。まず、前提として、この文字・画像複
合情報伝送装置に入力される画像信号及びその画像に関
するディジタル情報は、外部の図示されないコンピュー
タに蓄積されており、コンピュータを操作することによ
り所定のファイルから読み出されて入力されるようにな
っているものとする。そして、送信データ出力端子8に
は、図示されない無線送信機のマイク端子が、受信デー
タ入力端子9には、図示されない無線受信機の音声出力
端子が、それぞれ接続されるようになっているものとす
る。かかる前提の下、外部の図示されないコンピュータ
を操作することにより、コンピュータからは最初に、ア
ナログ画像に関する情報としてのディジタル信号が出力
され、ディジタル用モデム2に入力されることとなる。
【0032】ディジタル用モデム2においては、入力さ
れたディジタル信号に対して先に説明したようにSCF
M変調が施される一方、混在情報判別部5においては、
ディジタル用モデム2に入力された信号が、複合SST
V信号を構成するディジタル信号であることが判定され
ることとなる。そして、複合SSTV信号を構成するデ
ィジタル信号であることが判定されることによって、モ
デム切替制御部4が第1及び第2の切替スイッチ6,7
をディジタル用モデム2側に切り替わるよう混在情報判
別部5によって制御されることとなる。すなわち、第1
の切替スイッチ6の切替接点6aが、第2の端子6c
に、第2の切替スイッチ7の切替接点7aが、第2の端
子7cに、それぞれ切り替わるよう、第1及び第2の切
替スイッチ6,7がモデム切替制御部4によって動作制
御されることとなり、SCFM変調されたディジタル信
号が、ディジタル用モデム2から送信データ出力端子8
に出力され、図示されない無線送信機へ入力されること
となる。
【0033】上述のようにしてディジタル信号が処理さ
れると、引き続いて外部の図示されないコンピュータか
らディジタル画像信号が画像情報制御部3に入力される
ことなる。このとき、混在情報判別部5は、ディジタル
画像信号の入力に対応して、モデム切替制御部4に対し
て再び制御信号を出力し、これによって、第1の切替ス
イッチ6の切替接点6aと第1の端子6bとが、第2の
切替スイッチ7の切替接点7aと第1の端子7bとが、
それぞれモデム切替制御部4の制御によって接続状態と
される。
【0034】画像情報制御部3においては、混在情報判
別部5による複合SSTV信号であるとの判定結果によ
って、入力されたディジタル画像信号が所定の形式のア
ナログSSTV信号に変換され、シリアルデータとして
アナログ用モデム1に入力されることとなる。そして、
アナログ用モデム1によってSSTV信号は、先に述べ
たようにSCFM変調され、送信データ出力端子8に出
力され、図示されない無線送信機へ入力されることとな
る。結局、無線送信機へは、図2で示されたような構成
を有するSCFM変調を受けた複合SSTV信号が入力
されることとなる。
【0035】次に、受信の場合について説明する。前提
として、無線受信機からは、図2に示されたような構成
のSCFM変調された複合SSTV信号が入力されるも
のとする。また、第1及び第2の切替スイッチ6,7
は、図示されない動作切替スイッチによって、受信モー
ドと設定されたことが、混在情報判別部5によって判定
され、その結果、切替接点6a,7aと第2の端子6
c,7cとが接続状態とされるようになっているものと
する。かかる前提の下、無線受信機からの信号が、受信
データ入力端子9を介してディジタル用モデム2に入力
されることによって、先に述べたようにSCFM復調が
開始されると同時に、混在情報判別部5によって複合S
STV信号と判定され、画像情報制御部3に対して所定
時間の後(ディジタル信号の入力の後)に画像信号が入
力されることが所定の信号によって知らしめられること
となる。
【0036】ディジタル用モデム2によって復調された
ディジタル信号は、外部の図示されないコンピュータに
出力され、複合SSTV信号を構成するディジタル信号
として例えば、所定のファイルに取り込まれることとな
る。そして、上述のようにして所定の長さのディジタル
信号が処理されたと同時に、混在情報判別部5からモデ
ム切替制御部4と画像情報制御部3に対して画像信号が
入力されることに対応する信号が出力されることとな
る。それによって、第1及び第2の切替スイッチ6,7
は、モデム切替制御部4により切替接点6a,7aと第
1の端子6b,7bとが接続状態とされることとなり、
SCFM変調された画像信号が受信データ入力端子9を
介してアナログ用モデム1に入力されることとなる。
【0037】アナログ用モデム1においては、SCFM
変調された画像信号に対する復調がなされ、復調された
信号は、画像情報制御部3に入力されて、送信の場合と
は逆に、ディジタル信号への変換、予め定められたディ
ジタル画像信号の形式への変換等の外部のコンピュータ
にディジタル画像信号として蓄積するために必要な処理
が施されて出力されることとなる。
【0038】このようにして、文字・画像複合情報伝送
装置からの信号が外部のコンピュータに蓄積された後
は、コンピュータでの公知・周知のディジタル画像信号
処理によって、コンピュータに接続されたCRTや液晶
表示素子等を用いてなる表示装置(図示せず)に読み込
まれSSTV画像が再現されることとなる。
【0039】上述した例においては、請求項3記載の画
像信号変換・手段が、アナログ用モデム1及び画像情報
制御部3により、ディジタル信号変換・変調手段が、デ
ィジタル用モデム2により、送信制御手段が、モデム切
替制御部4及び混在情報判別部5並びに第1及び第2の
切替スイッチ6,7により、それぞれ実現されるように
なっている。また、請求項4記載の画像信号復調・変換
手段が、アナログ用モデム1及び画像情報制御部3によ
り、ディジタル信号復調・変換手段が、ディジタル用モ
デム2により、受信制御手段が、モデム切替制御部4及
び混在情報判別部5並びに第1及び第2の切替スイッチ
6,7により、それぞれ実現されるようになっている。
【0040】上述した第1の例における画像情報制御部
3は、必ずしも文字・画像複合情報伝送装置に必須のも
のではなく、例えば、この部分の機能は、外部のコンピ
ュータに負わせることによって、図6に示されたよう
に、画像情報制御部がない構成としてもよいものであ
る。したがって、この場合、外部のコンピュータからア
ナログ用モデム1には、ディジタル化された低速走査式
テレビジョン信号が入力されることとなる。なお、図6
における各構成要素は、図1におけるものと同一である
ので同一符号を付することとし、ここでの詳細な説明は
省略することとする。
【0041】この図6に示された例においては、請求項
5記載の画像信号変換・変調手段が、アナログ用モデム
1により、ディジタル信号復調・変換手段が、ディジタ
ル用モデム2により、送信制御手段が、モデム切替制御
部4及び混在情報判別部5並びに第1及び第2の切替ス
イッチ6,7により、それぞれ実現されるようになって
いる。また、請求項6記載の画像信号復調・変換手段
が、アナログ用モデム1により、ディジタル信号復調・
変換手段が、ディジタル用モデム2により、受信制御手
段が、モデム切替制御部4及び混在情報判別部5並びに
第1及び第2の切替スイッチ6,7により、それぞれ実
現されるようになっている。
【0042】次に、第2の例における文字・画像複合情
報伝送装置について、図7を参照しつつ説明することと
する。この第2の例における文字・画像複合情報伝送装
置は、電圧制御発振器(図7においては「VCO」と表
記)10と、第1の2値化回路(図7においては「BI
N(1)」と表記)11と、アナログ情報処理部(図7
においては「A・PRO」と表記)12と、周波数・電
圧変換器(図7においては「F/V」と表記)13と、
アナログ・ディジタル変換器(図7においては「A/
D」と表記)14と、第2の2値化回路(図7において
は「BIN(2)」と表記)15と、ディジタル情報処
理部(図7においては「D・PRO」と表記)16と、
制御部(図7においては「CONT」と表記)17とを
主たる構成要素としてなるものである。
【0043】電圧制御発振器10は、入力信号のレベル
に応じた繰り返し周期を有する信号を生成する公知・周
知の回路構成を有するもので、その入力側は、第1の切
替スイッチ6の切替接点6aに接続されており、この切
替接点6aを介して後述するように第1の2値化回路1
1又はアナログ情報処理部12からの信号が入力される
ようになっている。この第1の切替スイッチ6は、第2
の切替スイッチ7と共に、後述するように制御部17に
より、その切替接点6a,7aが切り替えられるように
なっているものである。第1及び第2の切替スイッチ
6,7は、共に同一の構成を有するもので、外部からの
制御信号に応じて、それぞれ切替接点6a,7aが、第
1の端子6b,7b又は第2の端子6c,7cに接続さ
れるようになっている。
【0044】第1の2値化回路11は、ディジタル情報
処理部16から入力されたディジタル信号の「1」、
「0」に対応して、所定の電圧レベルの信号を出力する
もので、その出力信号は、第1の切替スイッチ6の第2
の端子6c及び切替接点6aを介して電圧制御発振器1
0へ入力されるようになっている。アナログ情報処理部
12は、図示されない外部のコンピュータから入力され
たディジタル画像信号を、アナログ画像信号に変換する
と共に、所定の形式のSSTV信号に変換して出力する
一方、第2の切替スイッチ7の切替接点7a及び第1の
端子7bを介して入力されたアナログ・ディジタル変換
器(以下「A/D変換器」と言う)14からのディジタ
ル信号を、外部のコンピュータにディジタル画像信号と
して記憶するために必要な信号変換を行うものである
(詳細は後述)。
【0045】F/V変換器13は、外部の図示されない
無線受信機から入力されたSCFM変調されたSSTV
信号を変調周波数に応じた電圧信号に変換するためのも
ので、公知・周知の回路構成を有してなるものである。
A/D変換器14は、F/V変換器13によって得られ
た電圧信号を、ディジタル信号に変換する公知・周知の
回路構成を有してなるものである。このA/D変換器1
4の出力段は、第2の切替スイッチ7の切替接点7aに
接続されており、A/D変換器14の出力信号は、後述
する制御部17の制御によって、第1の端子7bを介し
て先のアナログ情報処理部12または、第2の端子7c
を介して後述する第2の2値化回路15に、それぞれ入
力されるようになっている。
【0046】第2の2値化回路15は、第2の切替スイ
ッチ7の切替接点7a及び第2の端子7cを介して入力
されたA/D変換器14からのディジタル信号を所定の
条件の下、「0」又は「1」に変換するためのものであ
る。すなわち、A/D変換器14から得られる信号は、
F/V変換器13へ入力されたSCFM信号の変調周波
数に対応したディジタルコードであり、これを本来のデ
ータ、換言すればいわゆるベースバンド信号としてのデ
ィジタルデータに変換するため、この第2の2値化回路
15においては、例えば、所定以上のコードは「1」
へ、所定以下のコードは「0」へ、それぞれ変換してS
CFM変調を受けた元のディジタル信号が得られるよう
にしてある。そして、この第2の2値化回路15の出力
信号は、ディジタル情報処理部16へ入力されるように
なっている。
【0047】ディジタル情報処理部16は、外部の図示
されないコンピュータから入力されたディジタル信号に
所定の処理を施して第1の2値化回路11へ出力する一
方、第2の2値化回路15から入力されたディジタル信
号に対して所定の処理を施して外部の図示されないコン
ピュータへ出力するものである。具体的には、まず、外
部の図示されないコンピュータからこのディジタル情報
処理部16に入力されるのは、図3に示された複合SS
TV信号を構成するディジタル部分の信号であり、例え
ば、パラレル信号として入力される。ディジタル情報処
理部16では、このようにパラレル信号で入力されたも
のを、シリアル信号に変換して第1の2値化回路11へ
出力する。
【0048】一方、第2の2値化回路15からディジタ
ル情報処理部16へ入力されるディジタル信号は、シリ
アル信号であるため、これを外部の図示されないコンピ
ュータへ入力するに適した信号形式、例えば、所定のビ
ット数のパラレル信号に変換すると共に、このディジタ
ル情報処理部16は、先の図1に示された第1の例にお
ける混在情報制御部5と同様な複合SSTV信号のディ
ジタル部分とアナログ部分との判別を行う機能を有する
ものとなっている。すなわち、ディジタル情報処理部1
6は、この文字・画像複合情報伝送装置に外部の図示さ
れないコンピュータから信号が入力されて、これを無線
送信機へ出力する送信状態の場合、及び図示されない無
線受信機からこの文字・画像複合情報伝送装置に入力さ
れた信号を処理して外部の図示されないコンピュータへ
出力する受信状態の場合のそれぞれにおいて、このディ
ジタル情報処理部16に入力されたディジタル信号によ
って、第1及び第2の切替スイッチ6,7を切り替える
タイミングを判定し、制御部17に対して第1及び第2
の切替スイッチ6,7の切り替えを行うための制御信号
を出力すると共に、アナログ情報処理部12においてコ
ンピュータから入力された信号又はA/D変換器14か
ら入力された信号に対して所定の処理を開始するタイミ
ングに関する情報を、制御部17に対して出力するよう
になっており、制御部17は、それによってアナログ情
報処理部12を制御するようになっている。
【0049】制御部17は、上述したように、ディジタ
ル情報処理部16からの制御信号及び外部の図示されな
いコンピュータからの制御情報に基づいて、第1及び第
2の切替スイッチ6,7の切り替え動作の制御を行うと
共に、アナログ情報処理部12の動作制御をも行うよう
になっているものである。
【0050】しかして、上記構成における文字・画像複
合情報伝送装置の動作について説明する。まず、この第
2の例における文字・画像複合情報伝送装置も、先に図
1によって説明した第1の例における文字・画像複合情
報伝送装置と同様に、外部条件、すなわち、アナログ情
報処理部12、ディジタル情報処理部16及び制御部1
7は、図示されない外部のコンピュータと接続される一
方、送信データ出力端子8には、図示されない無線送信
機のマイク端子が、受信データ入力端子9には、図示さ
れない無線受信機の音声出力端子が、それぞれ接続され
るようになっていることを前提とする。
【0051】最初に送信の場合について説明すれば、外
部の図示されないコンピュータから先に図1で説明した
と同様に、ディジタル情報処理部16へは、画像信号に
関するディジタル情報、すなわち、図2に示された複合
SSTV信号のディジタル部分に該当する信号が入力さ
れた後、アナログ情報処理部12には、ディジタル画像
信号が、それぞれ入力される。ディジタル情報処理部1
6においては、入力された信号が、最終的には図2に示
された複合SSTV信号を構成するディジタル部の信号
であることが判定され、この判定結果によって、第1及
び第2の切替スイッチ6,7の切替接点6a,7aは、
制御部17により、第2の接点6c,7c側へ切り替え
られることとなる。
【0052】また、ディジタル情報処理部16にコンピ
ュータから入力されたパラレルディジタル信号は、シリ
アルディジタル信号へ変換され、第1の2値化回路11
へ出力され、第1の2値化回路11において、ディジタ
ル値に応じて予め定めれた所定の電圧信号に変換される
こととなる。そして、所定の電圧に変換された第1の2
値化回路11の出力信号は、第1の切替スイッチ6の切
替接点6a及び第2の端子6cを介して電圧制御発振器
10に入力され、電圧制御発振器10からは、その電圧
レベルに応じた繰り返し周期を有する信号として出力さ
れ、元のディジタル信号に対して周波数変調が施さるこ
ととなる。すなわち、電圧制御発振器10からは、図5
に示されたように、例えば、ディジタル値の「1」に対
して2400HZの信号が、ディジタル値の「0」に対
しては、1200HZの信号が出力されることとなる。
【0053】ディジタル情報処理部16における入力さ
れたディジタル信号に対する処理が終了すると、このデ
ィジタル情報処理部16からの制御信号に基づいて、制
御部17により、第1及び第2の切替スイッチ6,7の
切り替えが行われ、切替接点6a,7aと第1の端子6
b,7bとが接続されることとなる。同時に、アナログ
情報処理部12からは、コンピュータからアナログ情報
処理部12に入力され、所定の信号変換が施されたSS
TV用のアナログ画像信号が出力され、第1の切替スイ
ッチ6の切替接点6a及び第1の端子6bを介して電圧
制御発振器10に入力されることとなる。そして、電圧
制御発振器10からは、入力されたアナログ画像信号の
電圧レベルに応じた繰り返し周期を有する信号が出力さ
れることとなる。換言すれば、SCFM変調されたSS
TV信号が出力されることとなる。結局、無線送信機に
対しては、図2に示されたように、先のディジタル部分
に続いてアナログ画像信号が配置されたような構成を有
する複合SSTV信号がSCFM変調を受けた信号が出
力されることとなる。
【0054】次に、受信の場合について説明する。前提
として、無線受信機からは、図2に示されたような構成
のSCFM変調された複合SSTV信号が入力されるも
のとする。また、第1及び第2の切替スイッチ6,7
は、図示されない動作切替スイッチによって、切替接点
6a,7aと第2の端子6c,7cとが接続状態とされ
るようになっているものとする。受信データ入力端子9
を介してF/V変換器13へ、図2に示された形式の複
合SSTV信号にSCFM変調が施された信号が、ディ
ジタル部分から順次入力されると、F/V変換器13か
らは、入力された信号の変調周波数に応じたアナログ電
圧信号が出力され、さらに、A/D変換器14により、
アナログ電圧に対応したディジタルデータに変換される
こととなる。すなわち、A/D変換器14からは、変調
周波数に応じたディジタルコードが出力されることとな
る。
【0055】A/D変換器14の出力信号は、第2の切
替スイッチ7の切替接点7a及び第2の端子7cを介し
て第2の2値化回路15へ入力され、ここで、A/D変
換器14から入力された変調周波数に応じたディジタル
コードが本来のディジタルデータ「0」、「1」に変換
されディジタル情報処理部16に入力されることとな
る。ディジタル情報処理部16においては、第2の2値
化回路15から入力されたディジタルデータに対して、
外部の図示されないコンピュータにおけるディジタルデ
ータの蓄積に要する所定の処理が施され、出力されるこ
となる。さらに、ディジタル情報処理部16において
は、入力された複合SSTV信号がディジタル部からア
ナログ画像信号へ変わることを判定し、制御部17へ対
して制御信号が出力され、それによって、第1及び第2
の切替スイッチ6,7の切替接点6a,7aが第1の端
子6b,7bへ切り替えられ、A/D変換器14の出力
信号は、アナログ情報処理部12へ入力されることとな
る。
【0056】A/D変換器14からアナログ情報処理部
12へ入力されるディジタル信号は、アナログSSTV
信号のSCFM変調に用いられた各変調周波数(例え
ば、図4参照)に対応したディジタルコードであり、ア
ナログ情報処理部12においては、これが元のアナログ
画像信号に戻されるのではなく、外部のコンピュータで
の蓄積に適した信号形式のディジタル画像信号に変換さ
れて出力されることとなる。結局、SCFM変調された
複合SSTV信号は、この文字・画像複合情報伝送装置
により、復調され、画像信号に関する情報であるディジ
タル信号と、ディジタル画像信号として、それぞれ図示
されない外部のコンピュータへ出力されることとなる。
なお、コンピュータにおいては、公知・周知のディジタ
ル画像信号処理によって、コンピュータに接続されたC
RTや液晶表示素子等を用いてなる表示装置(図示せ
ず)に先のSSTVディジタル画像が再現されることと
なる。
【0057】上述した第2の例においては、請求項3記
載の画像信号変換・手段が、電圧制御発振器10及びア
ナログ情報処理部12により、ディジタル信号変換・変
調手段が、電圧制御発振器10、第1の2値化回路11
及びディジタル情報処理部16により、送信制御手段
が、制御部17並びに第1及び第2の切替スイッチ6,
7により、それぞれ実現されるようになっている。ま
た、請求項4記載の画像信号復調・変換手段が、周波数
・電圧変換器13、アナログ・ディジタル変換器14及
びアナログ情報処理部12により、ディジタル信号復調
・変換手段が、周波数・電圧変換器13、アナログ・デ
ィジタル変換器14、第2の2値化回路15及びディジ
タル情報処理部16により、受信制御手段が、制御部1
7並びに第1及び第2の切替スイッチ6,7により、そ
れぞれ実現されるようになっている。
【0058】次に、図8乃至図12並びに図2,図4及
び図5を参照しつつ第3の例について説明する。まず最
初に、図8及び図9に示された文字・画像複合伝送装置
Sを含む構成は、無線通信、特に、いわゆる無線電話に
よって、送信側と受信側との間で画像情報を授受するに
適したものであり、説明の都合上、図8に送信側の構成
を、図9に受信側の構成を示しているが、文字・画像複
合情報伝送装置Sは、送信側も受信側も基本的に同一の
ものである。換言すれば、この図8及び図9に示された
それぞれの文字・画像複合情報伝送装置Sは、いずれも
送信機能と受信機能とを有してなるものであって、送信
側の文字・画像複合情報伝送装置Sは、受信側において
も動作可能なものであり、受信側の文字・画像複合情報
伝送装置Sは、送信側においても動作可能なものであ
る。
【0059】以下、図を参照しつつ具体的に説明する。
送信側(図8参照)、受信側(図9)の何れの文字・画
像複合情報伝送装置Sも基本的に同一構成であるので、
双方とも構成要素についての符号を共通に付して、以下
その構成を説明することとする。この文字・画像複合情
報伝送装置Sは、伝送情報の種類を判別して切替スイッ
チ23等の動作制御を行う制御部20と、画像信号の変
換等を行う信号変換部21と、SCFM変調及び復調を
行う変復調部22とを有すると共に、後述するようなプ
ロトコルを有して外部のコンピュータ25,26とのデ
ータの授受等を可能とするためのいわゆるCPU24と
を具備してなるものである。
【0060】この文字・画像複合情報伝送装置Sは、デ
ィジタル画像情報と文字情報をいわゆるハイパーテキス
トの形態でCPU24内に保有することができるように
なっており、このハイパーテキストを外部のコンピュー
タ25,26と授受できるようになっている。すなわ
ち、CPU24は、このようなハイパーテキストを外部
へ伝送するため、一般にHTTP(HyperText Transfer
Protocol)、TCP(Transmission Control Protocol)及
びIP(Internet Protocol)とそれぞれ称される公知・
周知のプロトコルを有しており、同様なプロトコルを有
してなる外部のコンピュータ25,26と、物理層を介
して通信可能となっている。なお、物理層は、具体的に
は、例えば、RS−232Cに準拠した通信ケーブルに
よって構成されてなる部分である。
【0061】そして、外部のコンピュータ25,26
は、いわゆるCPUに代表される本体部25a,26a
と、いわゆるCRTや液晶表示素子等からなる表示装置
25b,26bを有してなるものであって、送信側のコ
ンピュータ25においては、文字・画像複合情報伝送装
置Sへ入力される画像及び文字が表示装置25bにも表
示できるようになっている一方、受信側のコンピュータ
26の場合においては、文字・画像複合情報伝送装置S
から出力された画像及び文字が表示装置26bに表示可
能となっている。
【0062】制御部20は、例えば、文字・画像複合情
報伝送装置Sが送信動作で用いられ、ハイパーテキスト
を構成する情報を伝送する場合(図8に示された状態)
には、ハイパーテキストを順次伝送するに際して、文字
情報であるか、画像情報であるかを判断し、画像情報で
あると判断された場合には、信号変換部21と変復調部
22とが接続されるように切替スイッチ23を切り替え
る一方、文字情報であると判断された場合には、変復調
部22とCPU24とが接続されるよう、すなわち、同
時に物理層を介して外部のコンピュータ25と接続され
るように、切替スイッチ23を切り替えるようになって
いるものである。
【0063】また、制御部20は、例えば、文字・画像
複合情報伝送装置Sが受信動作で用いられる場合(図9
に示された状態)には、後述する変復調部22において
復調された信号が画像信号であるか否かを判定し、画像
信号である場合には、変復調部22と信号変換部21と
が接続されるように切替スイッチ23を切り替える一
方、変復調部22において復調された信号が文字情報で
あると判定された場合には、変復調部22と物理層とが
接続されるように切替スイッチ23を切り替えるように
なっている。
【0064】なお、送信動作か受信動作かの動作状態の
切り替えは、CPU24から各部へ指令されるようにな
っている。ここで、CPU24へ対しては、送信動作と
するか受信動作とするか否かの指定は、例えば、外部に
接続されたコンピュータ25,26から動作モードを指
定する所定のコマンドを入力するようにすればよく、こ
の場合、CPU24は、その入力されたコマンドに応じ
て、送信動作または受信動作の指令を出力するようにす
ればよい。また、送信動作と受信動作を切り替えるスイ
ッチを設け、そのスイッチの設定状態をCPU24によ
り判断し、その判断結果に応じて送信動作または受信動
作の指令を出力するようにしてもよい。
【0065】信号変換部21は、例えば、文字・画像複
合情報伝送装置Sが送信動作で用いられる場合(図8に
示された状態)において、先に述べたように伝送される
情報が画像情報であると制御部20により判定された際
には、ハイパーテキストに含まれる画像のいわゆる書誌
的事項、すなわち、例えば、画像の名前、画像のサイズ
(例えば、1画面分、または、それ以下のサイズ例えば
1/4画面分等の情報)、画像がいわゆるカラー画像で
ある場合には、使用されている色に関するいわゆる使用
色情報等についての情報が、ハイパーテキストに含まれ
ているこれらの基となる情報に基づいて、所定のディジ
タル文字情報として生成されるようになっている。
【0066】さらに、送信動作において、信号変換部2
1は、ハイパーテキストに含まれたディジタル画像信号
を、アナログ画像信号へ変換するようになっている。す
なわち、例えば、信号変換部21は、ハイパーテキスト
での信号形式のままでディジタル画像信号を取り込んだ
後、一旦ディジタル画像に再現し、その状態でいわゆる
画像メモリ(図示せず)に保存する。そして、この画像
メモリから順次ディジタル画像データを読み出し、所定
のアナログ静止画像信号へ変換して出力するようになっ
ている。ここで、所定のアナログ静止画像信号として
は、先の第1及び第2の例で述べたように、いわゆるア
マチュア無線における無線電話により伝送可能な低速走
査式テレビジョン信号(SSTV信号)が好適である。
【0067】一方、信号変換部21は、例えば、文字・
画像複合情報伝送装置Sが受信動作で用いられる場合
(図9に示された状態)、後述する変復調部22により
復調されて出力されたアナログ画像信号及び画像に関す
るいわゆる書誌的情報を内容とするディジタル信号を入
力し、アナログ画像信号をハイパーテキストに適したデ
ィジタル画像信号へ変換して出力するようになってい
る。
【0068】変復調部22は、例えば、文字・画像複合
情報伝送装置Sが送信動作で用いられる場合には、信号
変換部21から入力されたアナログ画像信号及び文字情
報としてのディジタル信号、または信号変換部21を介
することなしにプロトコルの処理を経て入力されたハイ
パーテキストの内容である文字情報のみのディジタル信
号に対していわゆるSCFM変調を施して無線機30a
へ出力するようになっている。一方、文字・画像複合情
報伝送装置Sが受信動作で用いられる場合には、変復調
部22は、無線機30bから入力されたSCFM変調状
態にある信号に対して復調を施し、変調前の信号状態、
すなわち、送信側における信号変換部21から出力され
た信号と同様な状態へ戻して出力するようになってい
る。この変復調部22は、そのSCFM信号を無線機3
0a,30bのいわゆるマイク入力端子へ印加するよう
に無線機30a,30bと接続され、また、復調の対象
とされる信号は、無線機30a,30bのオーディオ信
号出力端子(例えば、スピーカ端子)から入力されるよ
う無線機30a,30bと接続されている。
【0069】ここで、SCFM変調としては、信号変換
部21から出力された信号が、いわゆるロボットモード
に準拠したカラーSSTV信号である場合には、先の第
1及び第2の例で説明したように、例えば、図4に示さ
れたように、同期信号のレベルに対応する変調周波数を
最低周波数の1200Hzとし、輝度信号及び色差信号
の最大レベルに対応する変調周波数を最高周波数の23
00Hzとし、輝度信号及び色差信号の最低レベルに対
応する変調周波数を1500HzとしたSCFM信号が
得られるものようなものである。
【0070】さらに、信号変換部21から出力される文
字情報としてのディジタル信号に対するSCFM変調
は、先の第1及び第2の例で説明したように、例えば、
ディジタル値が「0」である場合、変調周波数を120
0Hz、ディジタル値が「1」である場合、変調周波数
を2400Hzと、それぞれ設定されたものである。し
たがって、例えば、ディジタル信号がディジタルデータ
の前後に、ディジタル値「1」のフラグをそれぞれ有す
るような形式の場合、SCFM信号は、図5に示された
ように、2400Hzと1200Hzとの間で変化するよ
うなものとなる。
【0071】一方、無線機30a,30bは、音声帯域
信号を無線送信でき、また、そのような無線送信された
電波を受信し、音声信号に復調できる機能を有する公知
・周知の構成を有してなるものであればよいもので、文
字・画像複合情報伝送装置Sの使用のために特別の機
能、構成を必要とするものではない。
【0072】次に、上記構成における動作について、図
8乃至図11を参照しつつ説明することとする。最初
に、送信動作について図8及び図10を参照しつつ説明
する。まず、文字・画像複合情報伝送装置Sには、画像
情報及び文字情報からなるハイパーテキストが予め入力
されているものとする。このような、ハイパーテキスト
は、ユーザが外部のコンピュータ25を用いて編集し、
この文字・画像複合情報伝送装置Sへ入力されるもので
ある。文字・画像複合情報伝送装置Sの図示されない動
作開始スイッチが押下されることにより動作が開始され
ると、まず、ハイパーテキストの内容が順次読み出さ
れ、その内容が画像情報であるか否かが判定され(図1
0のステップ100参照)、画像情報であると判定され
た場合には、信号変換部21と変復調部22とが接続さ
れるように切替スイッチ23が制御部20からの制御信
号に応じて切り替えられ(図10のステップ120参
照)、制御部20からの指令によりCPU24から信号
変換部21へ当該画像情報が入力されることとなる。
【0073】一方、ステップ100における判定におい
て、画像情報ではない、すなわち、文字情報であると判
定された場合には、制御部20からの指令により、信号
変換部21を介することなしに当該文字情報がCPU2
4から変復調部22へ入力されるように、切替スイッチ
23が制御部20からの制御信号に応じて切り替えられ
ることとなる(図10のステップ130参照)。
【0074】そして、上述のように画像情報であると判
定された場合には、信号変換部21により当該画像につ
いての書誌的事項、すなわち、例えば、先に説明したよ
うに画像の名称、サイズ等について所定の形式でディジ
タルデータが生成されることとなる(図10のステップ
140参照)。次いで、ディジタル画像信号が先に説明
したように所定のアナログSSTV信号に変換された後
(図10のステップ160参照)、先のディジタルデー
タから変復調部22へ順次入力されてSCFM変調が施
され(図10のステップ180参照)、無線機30aへ
入力され、所定の電波形式で無線伝送されることとなる
(図10のステップ200)。したがって、無線機30
aには、図2に示されたようにディジタル情報とアナロ
グ画像情報とが連続した状態でSCFM変調された信号
が入力され、無線機30aによって無線変調を受けて無
線伝送されることとなる。
【0075】なお、ハイパーテキストが文字情報である
場合には、信号変換部21を介することなく変復調部2
2に入力され、上述したと同様にSCFM変調が施され
(図10のステップ180参照)、無線伝送されること
となる(図10のステップ200参照)。
【0076】次に、受信動作について図9及び図11を
参照しつつ説明することとする。無線機30bの受信動
作により出力されたオーディオ信号が文字・画像複合情
報伝送装置Sの変復調部22へ入力され、文字・画像複
合情報伝送装置Sの動作が開始されると、無線機30b
から入力されたそのオーディオ信号に対してSCFM復
調が変復調部22により施されることとなる(図11の
ステップ300参照)。次いで、変復調部22において
復調された信号が画像情報であるか否かの判断が、制御
部20により行われ(図11のステップ320参照)、
画像情報であると判定された場合には、変復調部22と
信号変換部21が接続されるように切替スイッチ23が
制御部20からの制御信号に応じて切り替えられること
となる(図11のステップ340参照)。
【0077】そして、変復調部22により復調された信
号が画像情報である場合には、復調信号は、変復調部2
2から信号変換部21へ入力され、信号変換部21でア
ナログ画像信号は、ハイパーテキストに適した所定のデ
ィジタル画像信号に変換されて(図11のステップ36
0参照)、文字情報と共にハイパーテキストとしてCP
U24内に保持されることとなると共に、各プロトコル
による処理を受けて物理層を介して、受信側のホストす
なわち、外部のコンピュータ26へ対して出力されるこ
ととなる(図11のステップ380参照)。その結果、
外部のコンピュータ26においては、文字・画像複合情
報伝送装置Sから入力された画像及び文字情報が表示装
置26bに表示されることとなる。
【0078】なお、変復調部22において復調された信
号が文字情報であると制御部20により判定された場合
(図11のステップ320において「画像無」と判定さ
れた場合に対応)には、変復調部22で得られた復調信
号は、信号変換部21を介することなく直接物理層へ送
られ、CPU24により各プロトコルの処理を受けてハ
イパーテキストとして保持されると共に、物理層を介し
て外部のコンピュータ26へ出力され(図11のステッ
プ380参照)、表示装置26bに文字情報が表示され
ることとなる。
【0079】上述した第3の例においては、CPU24
により請求項7,8記載の中央処理手段が、信号変換部
21により請求項7,8記載の信号変換手段が、変復調
部22により請求項7,8記載の変復調手段が、制御部
20及び切替スイッチ23により請求項7,8記載の制
御手段が、それぞれ実現されたものとなっている。
【0080】また、上述の説明においては、無線回線を
介して送信側と受信側とで、情報を授受する場合を例に
採り説明したが、本発明に係る文字・画像複合情報伝送
装置Sは、必ずしも無線回線を介する場合においてのみ
使用できるものではなく、音声帯域の信号を伝送できる
回線であれば、例えば、通常の公衆電話回線であっても
よい。すなわち、その場合、文字・画像複合情報伝送装
置Sの変復調部22は、電話機(図示せず)へ接続され
ることとなる。
【0081】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
いわゆるSSTVの伝送において、SSTVによる画像
に関するディジタル情報に続けて、アナログのSSTV
信号を従来のSSTV伝送路において伝送するようにし
たので、ディジタル表現のみで画像を送る場合に比し
て、比較的短時間での伝送が可能となり、しかも、従来
のSSTV通信と異なり、いわゆる部分画像の伝送が可
能となり、従来に比してより融通性の高い画像通信を提
供することができるという効果を奏するものである。
【0082】また、請求項7,8記載の発明にあって
は、上述の効果に加えて、特に、画像情報及び文字情報
を含むデータをいわゆるハイパーテキスト形式で入力で
きるようにし、それを、音声帯域で伝送できるようにし
たことで、外部のコンピュータとの連携によるデータの
加工、修正等が容易となり、また、特に、従来のディジ
タル信号による画像情報の伝送に比して、比較的短時間
で画像情報の再現性のよい伝送が可能となるという効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における文字・画像複合情
報伝送装置の第1の例の構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態における複合SSTV信号
の構成を模式的に示す模式図である。
【図3】図2に示された複合SSTV信号を構成するデ
ィジタル部分の詳細を模式的に示す模式図である。
【図4】アナログSSTV信号を副搬送周波数変調した
際の様子を模式的に示す模式図である。
【図5】ディジタルデータに対して副搬送周波数変調を
施した際の様子を模式的に示す模式図である。
【図6】図1に示された第1の例における構成の他の例
を示す構成図である。
【図7】本発明の実施の形態における文字・画像複合情
報伝送装置の第2の例の構成を示す構成図である。
【図8】本発明の実施の形態における文字・画像複合情
報伝送装置の第3の例において、送信動作での説明のた
めの構成を示す構成図である。
【図9】本発明の実施の形態における文字・画像複合情
報伝送装置の第3の例において、受信動作での説明のた
めの構成を示す構成図である。
【図10】第3の例における文字・画像複合情報伝送装
置の送信動作での制御手順を説明するためのフローチャ
ートである。
【図11】第3の例における文字・画像複合情報伝送装
置の受信動作での制御手順を説明するためのフローチャ
ートである。
【図12】インターネットに代表されるコンピュータネ
ットワーク上における画像及び文字のディジタル情報伝
送のための従来の構成例を示す構成図である。
【符号の説明】
1…アナログ用モデム 2…ディジタル用モデム 3…画像情報制御部 4…モデム切替制御部 5…混在情報判別部 10…電圧制御発振器 11…第1の2値化回路 12…アナログ情報処理部 13…周波数・電圧変換器 14…アナログ・ディジタル変換器 15…第2の2値化回路 16…ディジタル情報処理部 17…制御部(第2の例) 20…制御部(第3の例) 21…信号変換部 22…変復調部 23…切替スイッチ 24…CPU 25,26…コンピュータ 30a,30b…無線機

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低速走査式テレビジョン信号を副搬送周
    波数変調し伝送する際、前記低速走査式テレビジョン信
    号に関するディジタル情報に副搬送周波数変調を施した
    信号を前記副搬送周波数変調された低速走査式テレビジ
    ョン信号に付加して一体とし、前記副搬送周波数変調さ
    れたディジタル情報から順に伝送する一方、 受信側においては、前記副搬送周波数変調されたディジ
    タル情報と低速走査式テレビジョン信号とを分離して、
    それぞれ復調し、前記ディジタル情報を参照して前記低
    速走査式テレビジョン信号から画像を再生できるように
    したことを特徴とする文字・画像複合情報伝送方法。
  2. 【請求項2】 低速走査式テレビジョン信号は、一画面
    中の部分的な画面に対するものであって、 ディジタル情報は、前記部分的な画面のサイズ、形式、
    名称及び一画面中における当該画面の座標を含むもので
    あることを特徴とする請求項1記載の文字・画像複合情
    報伝送方法。
  3. 【請求項3】 外部から入力された画像信号を所定の形
    式の低速走査式テレビジョン信号に変換し、この低速走
    査式テレビジョン信号に副搬送周波数変調を施す画像信
    号変換・変調手段と、 外部から入力された前記画像信号に関するディジタル情
    報を所定の信号形式のディジタル信号に変換し、かつ、
    副搬送周波数変調を施すディジタル信号変換・変調手段
    と、 前記ディジタル信号変換・変調手段の出力信号に続い
    て、前記画像信号変換・変調手段の出力信号が出力され
    るよう前記画像信号変換・変調手段及び前記ディジタル
    信号変換・変調手段の動作制御を行う送信制御手段と、 を具備してなることを特徴とする文字・画像複合情報伝
    送装置。
  4. 【請求項4】 副搬送周波数変調された低速走査式テレ
    ビジョン信号と、前記低速走査式テレビジョン信号によ
    り再生される画像に関するディジタル情報であって副搬
    送周波数変調された信号とが、前記副搬送周波数変調さ
    れたディジタル信号が先頭となるように配置されてなる
    複合SSTV信号の前記副搬送周波数変調された低速走
    査式テレビジョン信号の復調、所定のディジタル画像信
    号への変換を、外部からの制御信号に基づいて行う画像
    信号復調・変換手段と、 外部からの制御信号に基づいて、前記複合SSTV信号
    の副搬送周波数変調されたディジタル信号の復調、所定
    のディジタル信号形式への変換を行うディジタル信号復
    調・変換手段と、 前記複合SSTV信号を基に、前記画像信号復調・変換
    手段及びディジタル信号復調・変換手段の動作制御を行
    う受信制御手段と、 を具備してなることを特徴とする請求項3記載の文字・
    画像複合情報伝送装置。
  5. 【請求項5】 外部から入力されたディジタル低速走査
    式テレビジョン信号をアナログ低速走査式テレビジョン
    信号に変換し、この低速走査式テレビジョン信号に副搬
    送周波数変調を施す画像信号変換・変調手段と、 外部から入力された前記低速走査式テレビジョン信号に
    より再生される画像に関するディジタル情報を所定の信
    号形式のディジタル信号に変換し、かつ、副搬送周波数
    変調を施すディジタル信号変換・変調手段と、 前記ディジタル信号変換・変調手段の出力信号に続い
    て、前記画像信号変換・変調手段の出力信号が出力され
    るよう前記画像信号変換・変調手段及び前記ディジタル
    信号変換・変調手段の動作制御を行う送信制御手段と、 を具備してなることを特徴とする文字・画像複合情報伝
    送装置。
  6. 【請求項6】 副搬送周波数変調された低速走査式テレ
    ビジョン信号と、前記低速走査式テレビジョン信号によ
    り再生される画像に関するディジタル情報であって副搬
    送周波数変調された信号とが、前記副搬送周波数変調さ
    れたディジタル信号が先頭となるように配置されてなる
    複合SSTV信号の前記副搬送周波数変調された低速走
    査式テレビジョン信号の復調、所定のディジタル画像信
    号への変換を、外部からの制御信号に基づいて行う画像
    信号復調・変換手段と、 外部からの制御信号に基づいて、前記複合SSTV信号
    の副搬送周波数変調されたディジタル信号の復調、所定
    のディジタル信号形式への変換を行うディジタル信号復
    調・変換手段と、 前記複合SSTV信号を基に、前記画像信号復調・変換
    手段及びディジタル信号復調・変換手段の動作制御を行
    う受信制御手段と、 を具備してなることを特徴とする請求項5記載の文字・
    画像複合情報伝送装置。
  7. 【請求項7】 外部から入力された動作状態を指定する
    信号に応じて、送信状態か受信状態かの指令を出力する
    一方、送信状態において外部のコンピュータとのデータ
    の授受を行うと共に、当該データを所定のディジタル信
    号形式で保持すると共に、外部からの要求に応じて当該
    保持データを出力する中央処理手段と、 前記中央処理手段により送信動作が指令された場合にお
    いて、前記中央処理手段に保持されたデータが画像信号
    を含むものであって、前記中央処理手段から所定の場合
    に入力された際に、当該画像信号により構成される画像
    についての所定の情報を所定のディジタル信号形式で発
    生すると共に、当該画像信号を所定の低速走査式アナロ
    グテレビジョン信号へ変換し、前記ディジタル信号から
    順次出力する信号変換手段と、 前記中央処理手段により送信動作が指令された場合にお
    いて、入力信号に対して副搬送周波数変調を施して出力
    する変復調手段と、 前記中央処理手段により送信動作が指令された場合にお
    いて、前記中央処理手段に保持されたデータが画像信号
    を含むものであるか否かを判断し、画像信号を含むと判
    断された場合に、前記信号変換手段の出力段と変復調手
    段の入力段とを接続すると共に、前記中央処理手段から
    前記データが前記信号変換手段に対して出力されるよう
    前記中央処理手段へ指令する一方、前記中央処理手段に
    保持されたデータが画像信号を含まないと判断された場
    合に、前記中央処理手段から前記変復調手段へ前記デー
    タが入力されるよう前記中央処理手段と前記変復調手段
    とを接続する共に、前記中央処理手段から前記データが
    前記変復調手段に対して出力されるよう前記中央処理手
    段へ指令する制御手段と、 を具備してなることを特徴とする文字・画像複合情報伝
    送装置。
  8. 【請求項8】 信号変換手段は、中央処理手段により受
    信動作が指定された場合、外部から入力されたアナログ
    画像信号を所定のディジタル画像信号へ変換して中央処
    理手段へ出力し、 変復調手段は、中央処理手段により受信動作が指定され
    た場合、外部から入力された副搬送周波数変調された信
    号に対して復調を施して出力し、 制御手段は、中央処理手段により受信動作が指定された
    場合、前記変復調手段により復調された信号が画像信号
    を含むものであるか否かを判断し、画像信号を含むもの
    と判断された場合に、前記変復調手段の出力段と前記信
    号変換手段の入力段とを接続する一方、画像信号を含ま
    ないと判断され場合に、前記変復調手段からの出力信号
    が中央処理手段へ入力されるよう前記変復調手段と中央
    処理手段とを接続し、 中央処理手段は、受信動作において、前記信号変換手段
    または前記変復調手段から入力された信号を所定の信号
    形式で外部へ出力することを特徴とする請求項7記載の
    文字・画像複合情報伝送装置。
JP13160997A 1996-12-02 1997-05-07 文字・画像複合情報伝送方法及び文字・画像複合情報伝送装置 Pending JPH10224750A (ja)

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